ミラージュ/Mirage

ミラージュ/Mirageに収録されているゾンビ、およびゾンビ関連のカード:

 《墓いらずのゾンビ/Gravebane Zombie》、《墓石の階段/Tombstone Stairwell》、《ゾンビの群れ/Zombie Mob》

親愛なる ローズウォーター様

 私の前回の手紙があなたの耳に無事届いたことを知り、胸をなでおろしております。

 3体もの新たなゾンビ! 《墓いらずのゾンビ/Gravebane Zombie》、《墓石の階段/Tombstone Stairwell》、そして《ゾンビの群れ/Zombie Mob》です!

 さて、上記のカードのうち、1枚につきまして少々申し上げたい点がございます。

 《ゾンビの群れ/Zombie Mob》です。

 まず初めに、私の仲間たちが死体を1つ2つ喰らうと思われていることは知っております。しかし墓地にあるクリーチャーたちをことごとく食してしまうというメカニズムは少々やりすぎではないでしょうか(註8)。

 何が言いたいかと申しますと、私たちは死体以外も食します。例えばですが、生きている者も、です。

 2つ目にこのカードについて申し上げたいこととして、私が危惧しておりますのは、ゾンビがいつも集団として描かれることです。

 これによって多くの人が抱いている「ゾンビとは愚鈍な存在である」という偏見を助長させる恐れがあります。また、ゾンビは群れないと何もできない、と勘違いされる可能性があるように思われます。

 これがあなたの思考の糧となれば幸いです。

 あなたの友人 ガ・アークより
(註8) 墓地にあるクリーチャーたちをことごとく食してしまう

 《ゾンビの群れ/Zombie Mob》のカードテキストは以下の通り。
Zombie Mob / ゾンビの群れ (2)(黒)(黒)
クリーチャー - ゾンビ(Zombie)
ゾンビの群れは、あなたの墓地にあるクリーチャー・カード1枚につきその上に+1/+1カウンターが1個置かれた状態で戦場に出る。
ゾンビの群れが戦場に出たとき、あなたの墓地にあるすべてのクリーチャー・カードを追放する。
2/0
引用元:http://whisper.wisdom-guild.net/card/Zombie+Mob/


ビジョンズ/Visions

ビジョンズ/Visionsに収録されているゾンビ、およびゾンビ関連のカード:

 なし

親愛なる ローズウォーター様

 最新のセットに対する私の悩みをお伝えするに当たって、喩えを用いたいと思います。

 あなた様もときには血をすする機会があると思われますが、一度血をすすりますと、アドレナリンが沸き、さらに血を欲するようになりますよね?

 ええ、ゾンビ・カードも同じなのです。

 お分かりでしょうが、最近のいくつかのエキスパンションに見られた傾向について、組合員たちはそれが当然だと思うようになっております。

 そのため、あなたの最近の硬直気味の態度を、彼らは好ましく思ってはおりません(なお余談ですが、死後硬直した相手に、堅苦しい態度をとることはオススメしません)。

 私の右足は今や膝までしかありません。

 今回のようなセットが今後も続くようであれば、あなたへお手紙をお送りするのは新しい担当者になるでしょう。念のためにお伝えしておきますが、次の担当者はしつこく手紙を送る以上のことをするかもしれません。

 あなたの幸せを(そしてもちろん私の幸せも)願って言うのですが、さらなるゾンビをお与えください。

 あなたの友人 ガ・アークより


ウェザーライト/Weatherlight

ウェザーライト/Weatherlightに収録されているゾンビ、およびゾンビ関連のカード:

 《墳墓の食屍鬼/Barrow Ghoul》、《骨の踊り手/Bone Dancer》、《腐肉あさりのゾンビ/Zombie Scavengers》

親愛なる マークへ

 私の最後のお手紙が脅迫ととられたのではないかと気に病んでおります。しかし今回の新たに3体のゾンビが加わりましたことは、そちらの過去の過ちに対する償いだろうととらえております。

 唯一の懸念する点といたしましては、全てのゾンビがまたしても墓地のクリーチャーを喰らっていることです。

 はいはい、確かに私たちは死体を喰らいますよ。

 否定はしませんよ。

 で、面白いと思ってやってるんでしょう?

 どうせなら、もう今後のゾンビのイラストは全て、手を前に伸ばして「脳みそくれー、脳みそくれー」ってやってるところでいいんじゃないでしょうか?

 私たちにも種族のプライドというものがあります。ご理解頂きたく。

 あなたの友人 ガ・アークより


テンペスト/Tempest

テンペスト/Tempestに収録されているゾンビ、およびゾンビ関連のカード:

 《ダウスィーの食屍鬼/Dauthi Ghoul》、《グレイブディガー/Gravedigger》、《肉占い/Sarcomancy》

親愛なる マークへ

 素晴らしい! 

 たった3体ですが、間違いなく質を上げてきておりますね。いやはや、それどころか《肉占い/Sarcomancy》に至ってはトーナメントレベルのカードではないですか。

 最後に1点だけ追記させてください。

 肉占い(Sacromancy)という言葉は実際にはありません。

 あなたの友人 ガ・アークより


ストロングホールド/Stronghold

ストロングホールド/Strongholdに収録されているゾンビ、およびゾンビ関連のカード:

 なし

親愛なる マークへ

 ご存知ないかもしれないのでお教えいたしますが、あなたの家からほんの半マイル(訳注:約800m)ほどのところに墓地が1つあります。

 ゾンビのデザインにあまり時間を割いてらっしゃらないようなので、お伝えすべきかと思われました。

 あなたの友人 ガ・アークより


エクソダス/Exodus

エクソダス/Exodusに収録されているゾンビ、およびゾンビ関連のカード:

 《カーノファージ/Carnophage》、《疫病媒体/Plaguebearer》

親愛なる マークへ

 《カーノファージ/Carnophage》と《疫病媒体/Plaguebearer》に感謝いたします。

 《肉占い/Sarcomancy》と《カーノファージ/Carnophage》の活躍で、微妙ながらもついにゾンビデッキと呼べそうなトーナメントレベルのデッキが出来るようになりました。心から感謝しております。

 1つだけ宜しいでしょうか。《疫病媒体/Plaguebearer》についです。

 組合の何人かが、これだけは伝えておいて欲しいと強く主張してきたのですが、ゾンビの一部が疫病を媒介しているという事実に肩身が狭い思いをしているとのことです。

 私たちが社会的に敬遠される理由の1つでもあります。今後のゾンビのカードをデザインされる際には取り上げないで頂けると幸甚に思います。

 あなたの友人 ガ・アークより

追伸:
 墓地は変わらず半マイル先にあります。


ウルザズ・サーガ/Urza’s Saga

ウルザズ・サーガ/Urza’s Sagaに収録されているゾンビ、およびゾンビ関連のカード:

 《沼の略奪隊/Bog Raiders》、《大笑いの悪鬼/Cackling Fiend》、《ファイレクシアの食屍鬼/Phyrexian Ghoul》

親愛なる マークへ

 前回よりずっといいですね。この調子でお願いします。

 あなたの友人 ガ・アークより


ウルザズ・レガシー/Urza’s Legacy

ウルザズ・レガシー/Urza’s Legacyに収録されているゾンビ、およびゾンビ関連のカード:

 《雑兵の群れ/Rank and File》

親愛なる マークへ

 お言葉ですが《雑兵の群れ/Rank and File》とはどのような意味で名づけられたのでしょうか?

 もしかして「腐るほどいる」と言いたいのでしょうか? 実際に腐った肉を目にしたことがありますか? もしあれば、同じ態度はとれないでしょうね。

 最新エキスパンションのパックを剥いたときにゾンビを笑い者にするようなカードを見るようなことは二度とあって欲しくありません。

 あなたの友人 ガ・アークより


スターター 99/Starter ’99(註9)

スターター 99/Starter ’99に収録されているゾンビ、およびゾンビ関連のカード:

 《虚ろの犬/Hollow Dogs》、《スケイズ・ゾンビ/Scathe Zombies》、《沼の略奪隊/Bog Raiders》、《Dakmor Ghoul》、《グレイブディガー/Gravedigger》

親愛なる マークへ

 通常は、基本セットやスターターについてお手紙をお送りすることはないのですが、《スケイスゾンビ/Scathe Zombies》の新しいフレイバーテキスト(註10)についてご連絡する必要があります(ところで、基本セットにもう少しましなゾンビを収録する予定はないのでしょうか?)。

フレイバーテキスト
 "Luckily for them, it doesn’t make much brains to slaughter and maim."
 (彼らにとっては幸運なことに、殺戮と暴力に大した脳みそは必要ない)(註11)

 どこから指摘すべきか分かりません。

 もしかして、私たちは馬鹿だと言いたいのですか? 殺したり暴力を振るうのがそんなに簡単に見えますか? 殺戮と暴力には強い精神力が必要だということを御存じないようですね。

 それと、脳みその欠落に何か問題でも?

 私たちが脳みそを喰らうところを見たいならご覧にいれますよ?

 あなたの友人 ガ・アークより
(註9) スターター 99/Starter ’99

 ポータルから派生した初心者用入門セット。本来の名前は単にスターター/Starterだが、2000年に発売されたスターター2000/Starter 2000と区別して、スターター 99/Starter ’99とも呼ばれる。このコラムでの表記も「Starter ’99」。

(註10) 新しいフレイバーテキスト

 《スケイスゾンビ/Scathe Zombies》はスターター 99を含めて10セットに収録されているが、スターター 99収録時のみ、異なるフレイバーテキストが用いられている。スターター 99以降はそれ以前のフレイバーテキストに戻っているのは、ガ・アークの苦情が通ったと見るべきか。

(註11) 日本語訳

 スターターは日本語版が存在しないため、日本語フレイバーテキストは非公式訳(というか単なる私訳)。


ウルザズ・デスティニー/Urza’s Destiny

ウルザズ・デスティニー/Urza’s Destinyに収録されているゾンビ、およびゾンビ関連のカード:

 なし

親愛なる マークへ

 お願いがあります。

 映画ナイト・オブ・ザ・リビングデッド/Night of the Living Dead(註12)のビデオをお借りになられることをおすすめいたします。

 夜は怖くて眠れなくなるでしょうから、その時間を使って恐ろしいゾンビ・カードをデザインされてはいかがでしょうか?

 あなたの友人 ガ・アークより
(註12) 映画ナイト・オブ・ザ・リビングデッド/Night of the Living Dead

 1968年公開の映画。何度もリメイクされているゾンビ映画の古典。


アングルード/Unglued

アングルード/Ungluedに収録されているゾンビ、およびゾンビ関連のカード:

 《Deadhead》、《Temp of the Damned》

親愛なる マークへ

 このセット自体がジョークであることは分かっているつもりですが、《Deadhead》について組合員の一部がひどく腹を立てております(特にジェリー(註13)が)。

 それだけではありません。《Temp of the Damned》もひどいです。ゾンビがパートタイムの仕事を得るのにどれだけ苦労しているか、あなたはご存知なのでしょうか?

 恥を知るべきです。

 あなたの友人 ガ・アークより
(註13) ジェリー

 ロックバンド「The Grateful Dead」のジェリー・ガルシア。故人。彼の所属するこのバンドの熱狂的なファンを「Deadhead」と呼ぶ。アングルードの《Deadhead》の元ネタ。


メルカディアン・マスクス/Mercadian Masques

メルカディアン・マスクス/Mercadian Masquesに収録されているゾンビ、およびゾンビ関連のカード:

 《ディープウッドの食屍鬼/Deepwood Ghoul》、《真夜中の儀式/Midnight Ritual》

親愛なる マークへ

 330枚のカードが収録されているセットに、わずか2枚のゾンビ・カードですか。

 悲しいのは、これでも平均より上の枚数だということです。しかし私は、いつかマジックの世界にもそこかしこにゾンビが走り回るような(そう、現実のこの世界のような)日が来るだろう、という夢を捨てるつもりはありません。

 ここで私と一緒に働きませんか、マーク。

 あなたが優れたデザイナーであることはよく知っております。私たちが誇りに思えるようなゾンビを作ってください。

 あなたの友人 ガ・アークより


ネメシス/Nemesis

ネメシス/Nemesisに収録されているゾンビ、およびゾンビ関連のカード:

 なし

親愛なる マークへ、

 私の組合が何の組合かお忘れではないでしょうか。うちの組合員に喧嘩を売りたいわけではないでしょう?

 念のため申し上げておきますが、うちの組合員は話して分かるというような簡単な奴らではありません。

 もし次のエキスパンションにゾンビが入っていないようなことがあれば、右足の心配をされたほうがよいと思います。

 あなたの友人 ガ・アークより


プロフェシー/Prophecy

プロフェシー/Prophecyに収録されているゾンビ、およびゾンビ関連のカード:

 《棺の操り人形/Coffin Puppets》、《縫い目のゾンビ/Whipstitched Zombie》

親愛なる マークへ

 組合員たちは飢えています

 ゾンビ・カードに飢えています。

 このセットに収録されている2体のゾンビで彼らをしばらくのあいだは抑えておけるでしょうが、そのあいだに早急な路線変更をする必要があるとお伝えしておきます。それも大きな変更を。

 私たちの地位は日々の中で向上してしまいました。いくつものセットで続けて軽視されるような事態を指をくわえて黙って見ているようなことはもうできないのです。

 私たち双方の為に、このことを責任ある方へきちんとお伝えください。

 私たちはゾンビが必要であり、それは今必要なのです。ここかあそこに1体か2体あれば、というような話ではないのです。私が求めているのは本物の確約です。

 奥様のことを愛していらっしゃるのでしょう?

 あなたの友人 ガ・アークより


インベイジョン/Invasion

インベイジョン/Invasionに収録されているゾンビ、およびゾンビ関連のカード:

 《メタスランのゾンビ/Metathran Zombie》、《ファイレクシアの発掘者/Phyrexian Delver》、《火葬のゾンビ/Pyre Zombie》、《シヴのゾンビ/Shivan Zombie》、《ヴォーデイリアのゾンビ/Vodalian Zombie》

親愛なる マークへ

 私の激励がお力となったようですね!

 1つのセットに6体ものゾンビです。そのうちの1つはあの《Drowned》の同型再販ですが、それすら気になりません。新記録ですね。しかもそのうちの3つ(6つのうち最後に挙げた3つです)は、構築でも姿を見せております。

 ところでうちのかわいい組合員たちは最近「新しいロードが出てもいい頃じゃないかな」と言っています。前にも触れたように、以前からいる《ゾンビ使い/Zombie Lord》は必ずしもゾンビにとって光明とは言えません。

 ああ、そうそう、おめでとうございます。

 娘さんがお生まれになったそうですねえ?

 あなたの友人 ガ・アークより


プレーンシフト/Planeshift

プレーンシフト/Planeshiftに収録されているゾンビ、およびゾンビ関連のカード:

 《溶岩のゾンビ/Lava Zombie》、《蛆たかり/Maggot Carrier》、《夜景学院の使い魔/Nightscape Familiar》、《ファイレクシアの吸血兵/Phyrexian Bloodstock》、《ファイレクシアの盾持ち/Phyrexian Scuta》、《死人カタパルト/Deadapult》、《ドラルヌの十字軍/Dralnu’s Crusade》、《アンデッドの王/Lord of the Undead》

親愛なる マークへ

 うちの組合員はあまりの嬉しさに我を忘れております。

 5体のゾンビ、ゾンビに関連するエンチャントが2つ、そして素晴らしい新たなロードである《アンデッドの王/Lord of the Undead》。いくつかはトーナメントレベルのカードではないですか。

 ぜひこの調子でお願いいたします。

 それと、まあ、あとはお分かりですよね。

 あなたの友人 ガ・アークより


アポカリプス/Apocalypse

アポカリプス/Apocalypseに収録されているゾンビ、およびゾンビ関連のカード:

 《墓荒らし/Grave Defiler》、《ラノワールの死者/Llanowar Dead》、《哀しげなゾンビ/Mournful Zombie》、《腐肉戦士/Putrid Warrior》、《泥沼のドルイド/Quagmire Druid》、《ゾンビ・ボア/Zombie Boa》、《夜の力/Strength of Night》

親愛なる マークへ

 6体のゾンビ、そしてゾンビを補助する呪文。

 私の崩れかけた顔にも笑みが浮かぶというものです。

 あなたの友人 ガ・アークより


オデッセイ/Odyssey

オデッセイ/Odysseyに収録されているゾンビ、およびゾンビ関連のカード:

 《墓所を歩くもの/Crypt Creeper》、《飢えたる食屍鬼/Famished Ghoul》、《グレイブディガー/Gravedigger》、《朽ちゆく巨人/Rotting Giant》、《ゾンビの暗殺者/Zombie Assassin》、《共食いゾンビ/Zombie Cannibal》、《ゾンビの横行/Zombie Infestation》

親愛なる マークへ

 3セット続けて、ゾンビ関連のカードが7枚以上です。拍手喝さいですよ。墓地をテーマとしたセット! ブラボー!

 そろそろ賭け金を釣り上げるべきところに来ていると感じます。最近の収録されている枚数も大したものですが、あなたの本当の力はこんなものではないだろう、というのが私と組合員たちの感じているところです。

 御一考下さい。

 あなたの友人 ガ・アークより


トーメント/Torment

トーメント/Tormentに収録されているゾンビ、およびゾンビ関連のカード:

 《屍肉ワーム/Carrion Wurm》、《怪奇な混種/Grotesque Hybrid》、《臓器をすり砕く者/Organ Grinder》、《朽ちゆくインプ/Putrid Imp》、《ゾンビの先駆者/Zombie Trailblazer》

親愛なる マークへ

 あなたのファイトに尊敬の念を禁じえません。黒を中心に据えたセット。賢いですね。

 しかしそれだけのことをして、セットにはたった5体のゾンビですか? 確かに、数年前であれば、私たちも墓から飛び出さんばかりに踊り狂ったでしょう。しかし今日の私たちは今少し舌が肥えております。

 《顔なしの解体者/Faceless Butcher》などはよいゾンビになったことでしょうに!

 もっと。もっとです。

 あなたの友人 ガ・アークより


ジャッジメント/Judgment

ジャッジメント/Judgmentに収録されているゾンビ、およびゾンビ関連のカード:

 《汚らわしき者バルソー/Balthor the Defiled》、《縫合グール/Sutured Ghoul》

親愛なる マークへ

 マーク? マーク!? 聞こえてますか、マーク!?

 2体ですか? あのアライアンスの日々、再来ですか? このセットが白と緑をテーマに据えていることは知っていますが、そのうえで、です。

 あ、そうそう。

 ゾンビになってから知ったのですが、十分に深く掘り下げればそれだけ面白いものを掘り当てられる、ということです。たとえば、この手紙に同封した写真を見て下さい。

 これがマジックのファンたちに送られて、彼らのサイトに載るようなことがあったら、あなたはどうなるでしょうねえ? それらに対するコメントが今から目に浮かぶようです。

 いや、もちろん実際はそのようなことにはならないでしょう。

 私はあなたがどうやったらマジック界のゾンビの地位を向上させることができるかについて優れたアイデアをたくさんお持ちだとよく知っておりますから。

 少なくともあなたご自身のために、そうであって欲しいと思っております。

 あなたの友人 ガ・アークより


オンスロート/Onslaught

オンスロート/Onslaughtに収録されているゾンビ、およびゾンビ関連のカード:

 《呪われたケンタウルス/Accursed Centaur》、《アヌーリッドの濁り水潜り/Anurid Murkdiver》、《アフェットの禿鷹/Aphetto Vulture》、《骨を組む者/Boneknitter》、《臓物にかぶりつく者/Entrails Feaster》、《堕ちたる僧侶/Fallen Cleric》、《ただれたゴブリン/Festering Goblin》、《恐怖布の急使/Frightshroud Courier》、《壊疽の大巨人/Gangrenous Goliath》、《暴食するゾンビ/Gluttonous Zombie》、《墓地生まれの君主/Gravespawn Sovereign》、《憑依された死者/Haunted Cadaver》、《ナントゥーコの鞘虫/Nantuko Husk》、《腐れ肺の再生術師/Rotlung Reanimator》、《切り刻まれた軍勢/Severed Legion》、《腐敗を導く者/Shepherd of Rot》、《魂無き者/Soulless One》、《針刺の殴り獣/Spined Basher》、《アンデッドの剣闘士/Undead Gladiator》、《歩き回る冒涜者/Walking Desecration》、《卑劣なアヌーリッド/Wretched Anurid》、《残酷な蘇生/Cruel Revival》、《餌の取り合い/Feeding Frenzy》、《部族のゴーレム/Tribal Golem》、《邪悪な岩屋/Unholy Grotto》

親愛なる マークへ

 ありがとうございます。

 ねえ、それほど難しい事ではなかったでしょう?

 ああ、21体のゾンビ!

 嬉しい事はそれだけじゃありません。それとは別に、さらにゾンビの力となってくれるカードが4枚、それだけでなく部族デッキを後押ししてくれるいくつものカードたち。

 さぞかし例の写真が心ない人の手に渡るのが嫌だったのでしょうねえ。

 なべて世はこともなし。ゾンビたちは幸せです。

 あなたの友人 ガ・アークより


レギオン/Legions
レギオン/Legionsに収録されているゾンビ、およびゾンビ関連のカード:

 《死体の収穫者/Corpse Harvester》、《皮を剥ぐ者/Skinthinner》、《腐れざる喧嘩屋/Embalmed Brawler》、《したたる死者/Dripping Dead》、《宝石の手の汚染者/Gempalm Polluter》、《恐ろしい残存者/Ghastly Remains》、《墓生まれの詩神/Graveborn Muse》、《有毒グール/Noxious Ghoul》、《煙吐く発動者/Smokespew Invoker》、《萎縮した卑劣漢/Withered Wretch》、《ゾンビの粗暴者/Zombie Brute》

親愛なる マークへ

 小セットにも関わらず、11体のゾンビです。

 このような日が来るまで死んでいられるとは思ってもみませんでした。

 スカージが待ち遠しいです。

 あなたの友人 ガ・アークより

追伸:
 写真は安全な場所に隠してあります。


死して屍拾う者なし

 そのようなわけで、ゾンビたちが自らを収録してもらうために幾年ものあいだ努力してきたのが十分に分かってもらえたと思う。時とともに彼らの数が増してきたのも当然の結果だろう。

 ここに、今現在のマジックのセットに収録されているゾンビを簡単なリスト(註14)にしてみた。

 さて、ゾンビの世界に関して多少なりとも理解が深めてもらえたのではないかと願っている。来週はインタビューで皆からの質問に答えるのでぜひにも参加して欲しい。

 インタビューで私に尋ねたい質問があれば以下のメールアドレスにそれを送っておくのを忘れないようにしてくれ。
 makingmagic@wizards.com.

 今時点ですでにたくさんのお便りをもらっている。来週のコラムはなかなか興味深いものになるだろう。

 それまで、皆がゾンビに襲われないよう願っているよ!

 マーク・ローズウォーター
(註14) リスト

 原文には、ゾンビ・カードおよびゾンビ関連のカードがエキスパンションごとにリストになっている。以下のURLを参照のこと。
 http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtgcom/daily/mr61#table

コメント

りゅー
りゅー
2011年2月26日11:17

ゾンビといえば映画の名作「ヴァンパイアVSゾンビ」

nophoto
通りすがり
2011年2月26日11:34

翻訳乙でした。ゾンビの歴史楽しかったです。
10版からM10に移行する際に黒を代表する種族がゾンビから吸血鬼に変わったときの発狂っぷりを期待していたのですが、原文は2003年のもので、そこまで到達していなかったのですね。
今後も日陰者っぽいのはゾンビの宿命なのでしょうか。

re-giant
2011年2月26日12:21

>りゅーさん
あ、本当にあるんですね、そういう映画。冗談かと思った。

>通りすがった人
いや、まさか吸血鬼が主要クリーチャータイプになる時代が来るなんてねえ。
ホームランドで一家が細々と暮らしていた頃が懐かしいです。

ペンティーノ
2011年2月26日16:02

とても面白い読み物ですね。
ガ・アークさんは《愚鈍な虚身/Mindless Null(ZEN)》見たらなんて言うのだろう…

re-giant
2011年2月26日16:32

「まさか、これで《スケイスゾンビ/Scathe Zombies》が許されるとでも思っているのでしょうか?」とブチ切れそう。まあ、基本セットの《スケイスゾンビ/Scathe Zombies》も無事に上位互換に置き換わったようなので一安心。

ラッチ
2011年3月2日2:04

素晴らしく面白い記事でした。
こういった記事を翻訳して紹介して頂ける方々に感謝の念が絶えません!
リンクさせて頂きました。

re-giant
2011年3月2日3:23

ありがとうございます。原文の面白さが数割減している翻訳ですが、元が面白すぎるので問題無し。
ラッチさんのところで前にネット漫画を色々と紹介されてたと思いますが、当たりばかりでした。
特にPENISMANと出会えたのは破格の幸運でした。ありがとうございました。あとリンクいたしました。

nophoto
通りすがり
2012年1月5日7:43

はじめまして!
MTGに関する読み物を探してWEB上をさまよっている途中、このサイトを発見いたしました。

私は以前より、このような翻訳記事、特に読み物に関して非常に興味がありました。
そんな折に発見したこの大量の翻訳記事! あなた様がこれだけ大量の記事を訳してくださっている事に尊敬の念を禁じ得ません。
今は古いものから順に楽しく読み返させてもらっております。

しかし手が止まらぬ現状、私はじきにすべて読み終えてしまう事でしょう。

もっと。もっとです。
あなた様ならより多くのすばらしい記事を訳してくださると信じております。

余談になりますが、東京にも、ワシントン州にも、そしてもちろん中東にも墓地はあります。
ご存知でしたか?

re-giant
2012年1月5日14:18

命が惜しいので今後も(気が向いたときに)翻訳はしていこうと思います。
あと、興味がわきましたらぜひ原文にもチャレンジしてみてください。

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