今までたくさんの人に読んでもらえてありがとうございました。楽しかったです。個々のフォローしてる方々については別記事であらかた書いたので省略。画像の貼り付けで困ったり、書き間違えて日記全部が太文字になったり、とか色々あったけどこのDiarynoteという簡潔な仕組みはとても好みでした。運営の方へあらためて感謝を。

 というわけであとはよしなしごと。31日以降も書き込んでく予定。ほぼ人は来なくなるだろうから、主に自分のために(関係ないけど「自分のために、自分が楽しむために」を大事にしてたから続けられたんだと思う。やっぱり反応があるかないかを主軸にすると、継続できるかが他人任せになってしまうので)

 中東に赴任してた頃に始めたこのDiarynoteもサービス終了。日本に帰ってきてからもう10年以上(!)も経つのか。このブログの名前の由来も中東に住んでたのが由来になってる。個人的には気に入ってる。

 日本に帰ってきたタイミングで「アラビア湾が見えるよ」から「アラビア湾が見えたよ」にした。文字の上に打ち消しを重ねる方法を色々模索した。背景画像にもタイトルを文字で入れたら、ブラウザ環境次第で字がズレてしまうことをコメントで指摘されて、今は実はシステム上のタイトルはピリオド( . )になってる。

 このブログを始めたきっかけをちゃんと書いてなかった。以前、翻訳記事のまとめの中でこんなことを書いてた。
Card of the Day の翻訳を始めたのにはさらに Abomination.jp というサイトの存在も大きかったけど、ただでさえ逸れている話がさらに話が逸れてしまうので省略。
 https://regiant.diarynote.jp/201907150102437512/

 というわけで書いてみる。

 会社に入って最初の数年は海外出張が多かった。そして海外出張中は忙しい時間とそうじゃない時間の差が激しかった。忙しい時間は当然仕事するとして、忙しくない時間は何してたかというとネットサーフィンしてた。

 当時は学生時代の頃に遊んだマジック・ザ・ギャザリングが趣味の結構な割合をまだ占めてて、プレイする機会は減りつつも新セット情報をチェックしたり、デッキを考えたりすることは楽しかった。

 そんなわけでネットサーフィンも主にマジック関連の情報を調べることが多かった……気がする。さすがにもう月日が経ちすぎてて当時の詳細は思い出せない。

 ああ、少し思い出した。マジック以外では毎日更新されるネットの日記(当時はまだブログという言葉がなかった)や侍魂のような形式のテキストサイトを読み漁ってた気がする。多分。ろじっくぱらだいすとか読んでた(調べたらまだ続いてた。23周年だそうな。すごい)

 何にせよ、時間つぶしがてら長々と読めるマジック関連のネット記事がないものかとネットの海を探索してて見つけたのが abomination.jp だった(確かそこからリンクを飛ぶ形で Braingeyser も見つけたんだっけ……ダメだ記憶が怪しい)。

 abomination.jp を見つけたというより、マジックの小ネタが日めくりカレンダーのように並んでいるページを見つけて「これは長く時間がつぶせそうだぞ」と楽しませてもらってた。

 最初は個人が自分で更新しているページかと思ってたんだけど、たまに訳者による注記みたいなものが挟まれてて「あれ? 公式なのか?」と少し混乱したりしながら読んでた。あと注記だけでなく「再登場」だけで終えてる日もあったり。

 Faded Notes: MagicTheGathering.com記事 ── "Card of the Day"
 http://abomination.jp/empire/misc.shtml

 正直、どのタイミングで「ああ、これ公式で連載しているミニコラムの私訳なのか」と気づいたのかよく覚えてない。とにかくこの「2002年02月 ~ 2007年03月」の Card of the Day の私訳サイトがあったことが、この「アラビア湾が見えたよ」を始めるきっかけになったことだけは間違いない。

 この abomination.jp でも触れられている有志によるMTG記事翻訳サイトが Braingeyser であり、同じくこのブログを始めるきっかけになっている。

 Braingeyser
 http://web.archive.org/web/20080511182042/http://braingeyser.at.infoseek.co.jp/index.html

 Braingeyser の翻訳記事が面白くて繰り返し読み返すうちに、ようやくこのサイトが生まれた経緯(2ちゃんねるのスレッドに有志が勝手に翻訳をアップしてそれをまとめるために生まれたサイト)に気づき、元となっているスレッドがどうなっているのか気になって見に行った。

 そうしたら一応スレッドは閑散としつつも生き延びていた。

 そこで、どういう流れで始まったのかよく覚えてないけど「Zvi が書いた『歴代トップ50のアーティファクト』が中途半端にしか訳されてないから残りをみんなで訳し切ろうぜ」みたいなことになった。

 手元に残ってるテキストファイルによると2009年の4~6月に歴代50個のうちの15個くらいを訳してたらしい。このころ、最初のうちは名無しで書き込み、途中から re-giant と名乗りだした。

 MTG Sideboard Online 日本語版スレまとめ
 http://blog.livedoor.jp/sideboard_online/

 そのうち「The Top 50 Artifacts of All Time」も無事みんなで訳し終えて、また場が閑散としてきて、場つなぎ的に1人で Card of the Day の訳を始めて、それもまた滞り始めて(理由は覚えてない)。上記のスレの最後は 2009/10/21(水) だったもよう。

 この Diarynote のブログを始めたのは 2010年11月(実際に更新したのは12月04日)からなので結構あいだが空いてる。何があったんだっけな。

 手元にあるテキストファイルを漁ると、2009年12月や2010年02月も Card of the Day を訳してたっぽいから、過去ログが残ってないだけで2009年の年末から2010年の年始も上記スレにアップしてたのかもしれない。

 ただ2010年の春から秋にかけてはほとんど翻訳してた形跡がないからここは他のことに時間を使ってたんだろうな。そういえば自分の個人サイト(非Diarynote)のほうに翻訳をアップしてたかも。2010年の秋ごろ。

 確か硫酸さん(当時は名前が違ったかも。りゅ~さんだっけか)のコメント欄に「訳してみました」とアップした翻訳のHTMLを貼り付けた記憶がある。硫酸さんが過去日記消してるから確認するすべがない。

 その後、外部ユーザとして関東の遅刻魔さんとかのコメント欄に書き込みつつ、2chの翻訳スレに書き込みつつ、2010年の12月頭くらいに Diarynote を開始してる(12月01日の日記にペンティーノさんから「始められたのですね」とコメントもらってた)。

 始めた頃はたまに Card of the Day 以外の「日記」も書いてて、丁寧語で書いてた。何年か経ってから「なんか雰囲気違うな」と口調をあらためたバージョンに置き換えた。(続く……かもしれない)
Dominaria Card of the Day - 2018/03/30
【翻訳】ドミナリアから今日の1枚/Dominaria Card of the Day: Karn’s Temporal Sundering【DailyMTG】
Blake Rasmussen
2018年03月30日
引用元:https://magic.wizards.com/en/articles/archive/card-preview/dominaria-card-day-karns-temporal-sundering-2018-03-30

 今週は毎日1枚ずつ新たなカードを、その中でも特にドミナリアの歴史に関するカードを紹介してきた。

 記事の流れとしては、カードにまつわるドミナリアの歴史に触れたり、イラストと物語の結びつきを確認したり、フレイバーテキストを読んでみたり、という感じだ。

 またドミナリアの歴史を語る際は、アーギヴィーア暦(註:ウルザとミシュラが生まれた年を元年とする暦法。原語の「Argivian Reckoning」の略称を用いて「AR」と表記)を用いる。私たちが現実世界で紀元前(BC)と西暦(AD)を使っているようにだ。

 今日ご紹介するのは、この新セットの中でも際立って壮観なイラストを Noah Bradley によって描かれた《カーンの経時隔離/Karn’s Temporal Sundering》だ(註:原文ではこのあとに《カーンの経時隔離/Karn’s Temporal Sundering》のイラストが特大サイズで表示されている)。

 このイラストが一体何を表現しているのかを詳しく見ていく前に、あらためて効果を含めたカード全体を紹介しておく(註:原文ではこのあとに《カーンの経時隔離/Karn’s Temporal Sundering》のカード画像が表示されている)。

 さて、このイラストで具体的に何が起きているのかをつかむための材料として、イラストレーターの Noah Bradley に与えられた指示をチェックしてみよう。

 世界:
     ドミナリア
 色:
     青、伝説のソーサリー
 場所:
     初代のトレイリアのアカデミー(詳細は後述)
 描写:
     銀のゴーレムのカーンが高度な時間旅行呪文を唱えた直後だ
     呪文はひどい失敗に終わり、大爆発と次元的亀裂を引き起こした
     爆発は物理的な破壊のみならず時間的な決裂まで生じさせた

     爆発地のトレイリアの島は場所ごとに時間の速度が大きく歪んだ
     ある場所では通常よりずっと遅く、ある場所ではずっと早い
     時間の流れが遅い場所はまばゆく、早い場所は薄暗くなっている

     流れが遅い場所ではいまだ最初の爆発が終わっていない
     そこでは建物や木々が爆発に断ち裂かれているのが見える

     時間の流れが早い場所にはすでに永く朽ち果てた学院が見える
     あまりに時間の流れが早い場所は暗く影に沈む峡谷が見える
     そこではファイレクシア人が彼らのおぞましき王国を築いている
     (最後の情景は細かい描写が見えなくて良い)
 キャラ:
     銀のゴーレム、カーン(身長 7~8フィート)
     この爆発の中心地にいるにも関わらず無傷
     しかし周囲で起きていることに対し恐怖の叫びを上げている
 焦点:
     カーン、および彼の生じさせた時間的な混沌(カオス)
 雰囲気:
     昔、1体のゴーレムが誤って時間そのものを引き裂いてしまった

 さて、この事件は具体的にいつ頃起きたものなのか? 一緒にドミナリアの歴史を遡ってみようじゃないか。

 時間は大洪水時代(2934AR~3285AR)の直後、ドミナリアの近代と呼べる時代だ。ウルザが最初のトレイリアのアカデミーを創設したのが3285ARのことで(ちなみにそのときの生徒の中にテフェリーとジョイラがいた)、そのすぐあとに彼はカーンと初代となる飛翔艦ウェザーライト号を生み出している。そしてその狙いはタイムマシンの作成だった。

 ここまで、全ては計画どおりだった。

 カーンの素材が銀であった理由は、ウルザの生み出した時空転移用の門(ポータル)を移動できる唯一の素材が銀だったためだ。

 カーンが作られた理由、それは、ウルザの生み出した時空移動用の開口部をくぐり抜けて時間を遡り、ファイレクシアが生まれる前へと訪れてその誕生を未然に防ぐことだったのだ。

 実に隙のない計画だ。

 しかし(意外なことに)計画通りにはいかなかった。

 計画とは異なり、時空移動の装置は大爆発を引き起こし、時空の歪んだトレイリアの大陸のそこかしこで違った方向と速度へと時間が流れ出してしまう。

 詳細を述べるにはスペースが足りないが、結果として本当にひどいことが、特に時間の流れた遅くなった地域で、いくつも起きた。

 いずれにせよ、この事故の結果、ドミナリアの各地で時間の亀裂が生じてしまう。この顛末については「時のらせん」というセットに詳しい。ちなみに暦の上では4500ARの頃だ。

 この事態を受けて、プレインズウォーカーとなっていたカーンは時間の亀裂の1つを封印するためにその灯(プレインズウォーカーで有り続けるための証)を手放した。

 灯を手放したことで、彼はファイレクシアの影響を受けやすくなってしまった。そして彼の内には常にファイレクシアの一部があった。この直後から始まる物語については「新たなるファイレクシア」というセットで語られている。

 そうそう、昨日のこのコラムで紹介したミラーリの件は覚えているかな。あのマジックアイテムが引き起こした様々なトラブルは、元を辿ればこのカーンに責任があるとも言える。何しろミラーリを作ったのは、そう、他ならぬカーンだからね。

 カーンは、またのちにプレインズウォーカーの力を取り戻すこととなる。それはヴェンセールが自身の命を代償にファイレクシア人からカーンを救い出してくれたときのことだ。

 ウルザがゴーレムを作り、それに意識を与えて時間旅行をさせようとしたことで、この多次元宇宙の歴史がどれだけ影響を受けたか、なんとなく分かってもらえたかな?

 うん。正直なところウルザがいっそ何もしないでくれていたらみんなもっと幸せだったんじゃないかなあ、と思ってしまうんだよね。
Dominaria Card of the Day - 2018/03/29
【翻訳】ドミナリアから今日の1枚/Dominaria Card of the Day: The Mirari Conjecture【DailyMTG】
Blake Rasmussen
2018年03月29日
引用元:https://magic.wizards.com/en/articles/archive/card-preview/dominaria-card-day-mirari-conjecture-2018-03-29

 今週は毎日1枚ずつ新たなカードを、その中でも特にドミナリアの歴史に関するカードを紹介していこうと思う。

 記事の流れとしては、カードにまつわるドミナリアの歴史に触れたり、イラストと物語の結びつきを確認したり、フレイバーテキストを読んでみたり、という感じだ。

 またドミナリアの歴史を語る際は、アーギヴィーア暦(註:ウルザとミシュラが生まれた年を元年とする暦法。原語の「Argivian Reckoning」の略称を用いて「AR」と表記)を用いる。私たちが現実世界で紀元前(BC)と西暦(AD)を使っているようにだ。

 今日取り上げるカードは、おそらくドミナリアで最もフレイバーにあふれる英雄譚カードの1枚と言っていいであろう、《ミラーリ予想/The Mirari Conjecture》だ。

 もちろんそう断言するにはそれなりの理由がある(註:原文ではこのあとに《ミラーリ予想/The Mirari Conjecture》のカード画像が表示されている)。

 ミラーリと呼ばれるその奇妙な物体は、本当にもうありとあらゆる騒動をドミナリアで引き起こした。ミラーリ自体は「願いを叶えてくれる魔法の品」だったが、オデッセイブロックで起きた事件のほぼ全てにこれが関わっていたと言っても過言ではない。

 チェイナー(註1)はミラーリの力を借りたことで陰謀団を乗っ取ることに成功した(その際にそのつもりはなかったが首都が崩壊した)。オタリア大陸(註2)はミラーリのせいで大洪水に見舞われた。カマール(註3)がある時期に狂気に陥っていたのもミラーリに関わったためだった。

 ただ野ざらしにされていたときすら、ミラーリは周囲のありとあらゆる動植物の成長を奇妙に変質させた。ミラーリの力を用いて作られたメムナーク(註4)は、ミラディンの次元でありとあらゆる問題を引き起こした……と、例を挙げれば枚挙にいとまがない。
(註1) チェイナー
 トーメントの《狂気を操る者チェイナー/Chainer, Dementia Master》としてカード化されている。この頃はまだミラーリの力を制御下におけていたが、のちに力を御しきれなくなり狂う。

(註2) オタリア大陸
 ミラーリの力に飲まれたイカのせいで一部が水没したらしい。カードとしては、多人数戦を念頭に置いたプレインチェイスというセットの《オタリア/Otaria》がある。なお土地カードではなく次元カードという特殊なカードタイプ。

(註3) カマール
 カード化は2回されており、オデッセイでは《ピット・ファイター、カマール/Kamahl, Pit Fighter》、オンスロートでは《クローサの拳カマール/Kamahl, Fist of Krosa》。オデッセイブロックの主人公的存在だけどミラーリのせいで大変な目に遭う。

(註4) メムナーク
 ダークスティールの《メムナーク/Memnarch》としてカード化されている。ミラディンブロックの小説3部作はこのメムナークの登場シーンから始まる。でも主人公ではない。

 さて、これら全ての原因となったミラーリがどのようにして生まれたのかと言うとカーンが作ったものだった。ちなみにカーン本人としては単なる探査機を作るつもりだったらしい。

 具体的にカーンがいつミラーリを作ったのかというと、残念ながらカーンの足跡が詳細に残されていないことからハッキリしない。上記の全ての出来事はおおよそ 4305 AR から 4500 AR にかけて起きたものとされている。

 そ対してミラーリ自身の足跡は、ある意味ハッキリと残されている……公式大会における戦績という意味でも、様々なものを倍化させていったという意味でも(註:原文ではこのあとに《ミラーリ/Mirari》と《ミラーリの目覚め/Mirari’s Wake》のカード画像が表示されている。いずれも「何かを倍にする」効果を持っているカード)。

 今日のカードである《ミラーリ予想/The Mirari Conjecture》は、ここまで語ってきたのとは違った方向からミラーリの物語に触れている。

 ミラーリが何かを直接的に語るのではなく、ミラーリの力が残した様々な痕跡をのちのトレイリア人たちが研究者として分析している様子を描いているのだ。

 そう、このカードが描写しているのは 4500 AR 以降、つまりすでに大修復が終わったあとの世界なのだ。

 イラストレーターへの指示の一部を紹介すると「放射能汚染された地域を調査することでゼロから核爆弾の設計図を描くのに近い作業、しかしトレイリア人はそれを部分的とはいえ成功させている」だ(註:原文ではこのあとに特大サイズの《ミラーリ予想/The Mirari Conjecture》のカードイラスト画像が表示されている)

 イラストに描かれているのは、観測と計測が行われたドミナリアの各地を示す地図と、ミラーリの魔力の真髄を解き明かそうと試みる魔術師たちによって重ねられた複雑な計算と研究の結果だ。

 どうやら英雄譚の3つ目の能力を見る限り、彼らの研究は目標を達成することに無事成功したようだね。
Dominaria Card of the Day - 2018/03/28
【翻訳】ドミナリアから今日の1枚/Dominaria Card of the Day: Time of Ice【DailyMTG】
Blake Rasmussen
2018年03月28日
引用元:https://magic.wizards.com/en/articles/archive/card-preview/dominaria-card-day-time-ice-2018-03-28

 今週は毎日1枚ずつ新たなカードを、その中でも特にドミナリアの歴史に関するカードを紹介していこうと思う。

 記事の流れとしては、カードにまつわるドミナリアの歴史に触れたり、イラストと物語の結びつきを確認したり、フレイバーテキストを読んでみたり、という感じだ。

 またドミナリアの歴史を語る際は、アーギヴィーア暦(註:ウルザとミシュラが生まれた年を元年とする暦法。原語の「Argivian Reckoning」の略称を用いて「AR」と表記)を用いる。私たちが現実世界で紀元前(BC)と西暦(AD)を使っているようにだ。

 さて、今日のカードは《氷河期/Time of Ice》だ(註:原文ではここに《氷河期/Time of Ice》のカード画像が表示されている)。

 このカードのイラストはよく見ると細かいところに様々なネタが用意されている。まずはそれらがちゃんと見えるよう、特大サイズのイラストを用意した(原文ではここに《氷河期/Time of Ice》のカードイラスト部分のみが大きく表示されている)。

 まず上部分を占める雪山の左側の中腹に見えるのはキイェルドーの前哨地(註1)だ。ここで、かつて騎士たちとゾンビの群れとが大規模な衝突を繰り広げた。

 その下、イラストの中央で大きく相対しているのは、アイスエイジブロック(アイスエイジ、アライアンス、コールドスナップの3つのセット)を代表する2人のキャラクターだ。左側がキイェルドーのダリアン王(註2)、右側が冷眼のロヴィサ(註3)だ。
(註1) キイェルドーの前哨地
 カードとしては、アライアンスの土地カード、《Kjeldoran Outpost》に当たる。そのカードのイラストと同じ砦が《氷河期/Time of Ice》に描かれている。

(註2) キイェルドーのダリアン王
 カードとしては、コールドスナップの伝説のクリーチャー、《キイェルドーの王、ダリアン/Darien, King of Kjeldor》に当たる。前述の《Kjeldoran Outpost》と同じく延々と兵士を呼び出せる。

(註3) 冷眼のロヴィサ
 カードは《冷眼のロヴィサ/Lovisa Coldeyes》。ダリアンと同じくコールドスナップに収録されている。戦士(Warrior)、狂戦士(Berserker)、バーバリアン(Barbarian) のロード的存在。

 一番下に見える2人もまたアイスエイジの重要な登場人物だ。左にいるのがヤヤ・バラード(註4)、右で怪しげに佇んでいるのがジョダー(註5)だ。……おや? この2人を囲っている無数の触手は一体? そう、お気づきの方もいるかもしれないね。これは、かのマリット・レイジ(註6)の触手だ。
(註4) ヤヤ・バラード
 カードとしては、時のらせんに《特務魔道士ヤヤ・バラード/Jaya Ballard, Task Mage》として収録されている。ストーリー上はプレインズウォーカーだがカード化はクリーチャーのみ。

(註5) ジョダー
 長いことカード化されていなかったがついに今年のドミナリアで伝説のクリーチャー《永遠の大魔道師、ジョダー/Jodah, Archmage Eternal》として登場している。

(註6) マリット・レイジ
 そのものはカード化はされていないが、《マリット・レイジ/Marit Lage》という名前の 20/20 のトークンを生み出せる《暗黒の深部/Dark Depths》という土地があり、トークン・カードも存在する。

 最後にググッとカメラをイラストの最上段に向けてみよう。上空に見えるのは2人の騎士だ。片方は白いペガサスにまたがり、もう片方はエイスサーに騎乗しながら槍を構えている。

 イラストでは細かいところまで描かれていないので必ずとは言えないが、やはりこの2人はそれぞれ白き盾の十字軍(註7)とキイェルドーの空騎士(註8)と考えて間違いないだろう。
と考えて間違いないだろう。
(註7) 白き盾の十字軍
 カードとしてはコールドスナップの《白き盾の十字軍/White Shield Crusader》。この騎士がペガサスの代わりに軍馬にまたがると《白き盾の騎士団/Order of the White Shield》となる。

(註8) キイェルドーの空騎士
 カードとしてはアイスエイジの《Kjeldoran Skyknight》となる。なおこのカードはアイスエイジにしか収録されていないので日本語名が存在しない。

 これでイラストについては語り終えたかな。ただアイスエイジの頃から遊んでたプレイヤー(私もその1人だ。もう随分と遠くに来たものだ)やマジックの歴史にどっぷり浸かったプレイヤーでもなければ、これらの名前を聞いても、いまいちピンとこないかもしれないね。

 マジックの世界における氷河期(The Ice Age)は数千年もの年月をまたがって続き、そのあいだには実に多くの出来事があった。数千年と書いたが、より細かく言うと大体 450 ARから 2934 ARのあいだのことだ(寒冷化が始まったのは 64 ARとされているが、本当の意味で厳しい寒さが始まったのは 450 ARであり、歴史上はそこを氷河期の始まりとしている)。

 2934 ARに何が起きたかというと、かのフレイアリーズ(註9)が世界呪文を唱え、氷河期を打ち破ったのだ(もっともこの呪文は氷河期を終わらせる以上の様々な効果を発生させたのだが、それはここでは触れない)。
(註9) フレイアリーズ
 プレインズウォーカーのフレイアリーズは、統率者2014で《ラノワールの憤激、フレイアリーズ/Freyalise, Llanowar’s Fury》の名でカード化されている。

 この壮大な絵の説明は以上だ。最後にこのイラストに描かれている人物たちをもう少し詳しく語っておこう。

 まずは下段の2人、ヤヤ・バラードとジョダーだ。ヤヤ・バラードは氷河期の頃はまだ子供だった。彼女はあるとき盗みを働くが捕まってしまう。その彼女を捕まえた人物こそがジョダーだった。彼はヤヤ・バラードを罰するかわりに、彼女に魔法を教えた。

 のちにヤヤ・バラードは独り立ちしたが、しばらくしてからまたジョダーの元に戻り、共に屍術師リム・ドゥール(註10)を打ち倒した。その後、ヤヤ・バラードは、メアシル(註11)に精神を乗っ取られたり、ジョダーに精神を解放してもらったりしている。なお、この精神を解放してもらう際にプレインズウォーカーの火花が目覚めている。
(註10) リム・ドゥール
 アイスエイジブロックに彼の名を冠したカード名は多いが、彼自身のカード化は時のらせんの《屍術師リム=ドゥール/Lim-Dul the Necromancer》が初出。

(註11) メアシル
 カードとしては統率者2017の《偽善者、メアシル/Mairsil, the Pretender》が初出。ただの兵士だったリム・ドゥールに魔術師であったメアシルの意識が融合したことで屍術師リム・ドゥールが生まれたそうな。

 イラストの中央左にいるのはダリアンであり、彼が王となって統べていた国はキイェルドーだ(間違えやすいが、国がキイェルドーで首都がキイェルドだ)。彼が王位についていたのは 2934 AR、そうまさに氷河期が終わりを告げたそのときだ。

 彼はこのイラストの中央右に描かれているロヴィサと、主義主張の違いを一旦脇において同盟(その通り、アライアンスさ)を組んだ。

 なぜバーバリアンの長であるロヴィサと手を組んだのか? それは屍術師リム・ドゥールを打倒するためだった。そう。その屍術師リム・ドゥールとの戦いこそがまさにこのイラストのテーマなのだ。

 ダリアンとロヴィサは両者の国家を統一し、新アルガイヴを建国した。しかしその建国が成されたのは世界がすでに氷河期に別れを告げて何十年も経ってからのことだった……というわけで《氷河期/Time of Ice》から私も別れを告げたいと思う。皆さん、さようなら。
Dominaria Card of the Day - 2018/03/27
【翻訳】ドミナリアから今日の1枚/Dominaria Card of the Day: The First Eruption【DailyMTG】
Blake Rasmussen
2018年03月27日
引用元:https://magic.wizards.com/en/articles/archive/card-preview/dominaria-card-day-first-eruption-2018-03-27

 今週は毎日1枚ずつ新たなカードを、その中でも特にドミナリアの歴史に関するカードを紹介していこうと思う。

 記事の流れとしては、カードにまつわるドミナリアの歴史に触れたり、イラストと物語の結びつきを確認したり、フレイバーテキストを読んでみたり、という感じだ。

 またドミナリアの歴史を語る際は、アーギヴィーア暦(註:ウルザとミシュラが生まれた年を元年とする暦法。原語の「Argivian Reckoning」の略称を用いて「AR」と表記)を用いる。私たちが現実世界で紀元前(BC)と西暦(AD)を使っているようにだ。

 さて、昨日は伝説の始まりともいえる「ドミナリアに魔法が生まれた瞬間」を一緒に見たわけだが、今日はシヴの大地の誕生を探ってみようと思う。そう、あの《シヴ山のドラゴン/Shivan Dragon》の生息地だ。

 まずはこの物語を表しているカード《最初の噴火/The First Eruption》をお見せしよう(註:原文ではここに《最初の噴火/The First Eruption》のカード画像)。

 この《最初の噴火/The First Eruption》はシヴの大地がまさに生まれたそのときを伝える伝承そのものであり、そこに住まう人々、ギトゥ族の間で伝えられた物語でもある。

 物語はこのような内容だ。
 
 シヴの大地そのものは卵から孵ったと言われている。卵は岩石の殻(から)と炎の卵黄で出来ていた。原始のドミナリアの熱気の中で温められたその卵は、噴火のたびに1枚また1枚とその殻を弾き飛ばしていった。

 その中で、シヴの生き物たちが生まれた。ギトゥ族はシヴの炎から、ドラゴン族はシヴの大気から、そしてヴィーアシーノ族はシヴの土から生まれた。
 

 物語はさらに続き、そこに住まう者たちが争いに明け暮れたことに対してシヴの大地は罰を与え、それをきっかけに全ての種族が共に力を合わせて共有苦難を乗り越えるようになった、と結ばれている。

 その結果、現在のシヴがどうなっているかというと、全ての種族全員が(その暮らしている大地のごとき)固い同盟を結んでいる。

 なおこれらギトゥ族、ドラゴン族、ヴィーアシーノ族に加えて、実は今ではゴブリン族もシヴの人口に結構な割合を占めている。

 興味深い点としては、元々はラースの次元に属していたモグ族が4205AR頃にこのシヴの世界にやってきて、土着のゴブリンたちにかなりの影響を与えたらしい。

 そんなこんなで、シヴの伝説ではほとんど触れられていない種族にも関わらず、現在のシヴの社会ではゴブリン族も他の種族(ギトゥ族、ドラゴン族、ヴィーアシーノ族)とほぼ同等の扱いを受けている。

 さて、この非常にユニークな表現で描かれたカードイラストは Steven Belledin の手によるものだ。ここでは織物の形にすることでギトゥ族の生活様式そのものを視覚化しようとしている。

 以下はイラストレーターの Steven Belledin へ与えられた指示の一部だ。
 
 この英雄譚(Saga)は織られたタペストリーの形をしており、そこに描かれているのはシヴのギトゥ族に伝わる神話である。

 ギトゥ族は遊牧の民なので、大事な伝承はタペストリーの形で織り上げることによって持ち運びを容易としている。

 ギトゥ族によるとこの英雄譚(Saga)に描かれた巨大な火山噴火は、一族の故郷であるシヴの灼熱の大地を出現させたものとされている。

 ギトゥ族はシヴの大地が「炎の卵黄を覆う岩石の殻を割って誕生した」と信じている。
 

(註:原文では記事の最後に特大サイズの《最初の噴火/The First Eruption》のカードイラスト画像が表示されている)
Dominaria Card of the Day - 2018/03/26
Dominaria Card of the Day - 2018/03/26
【翻訳】ドミナリアから今日の1枚/Dominaria Card of the Day: Wizard’s Lightning and Retort【DailyMTG】
Blake Rasmussen
2018年03月26日
引用元:https://magic.wizards.com/en/articles/archive/card-preview/dominaria-card-day-wizards-lightning-and-retort-2018-03-26

 今週は毎日1枚ずつ(もしくは今日のように2枚以上の)新たなカードを、その中でも特にドミナリアの歴史に関するカードを紹介していこうと思う。

 記事の流れとしては、カードにまつわるドミナリアの歴史に触れたり、イラストと物語の結びつきを確認したり、フレイバーテキストを読んでみたり、という感じだ。

 またドミナリアの歴史を語る際は、アーギヴィーア暦(註:ウルザとミシュラが生まれた年を元年とする暦法。原語の「Argivian Reckoning」の略称を用いて「AR」と表記)を用いる。私たちが現実世界で紀元前(BC)と西暦(AD)を使っているようにだ。

 前置きはそれくらいにして、今週まず最初に取り上げるのは、まさに「最初」にふさわしい2枚のカード、《魔術師の稲妻/Wizard’s Lightning》と《魔術師の反駁/Wizard’s Retort》だ。

 どうふさわしいのか? まずは実際のカードを見てみよう(註:原文ではここに《魔術師の稲妻/Wizard’s Lightning》と《魔術師の反駁/Wizard’s Retort》のカード画像)。

 まず紹介したいと思う部分はフレイバーテキストだ。これらのカードのフレイバーテキストは、おそらく皆が長らく疑問に思ってきたマジック世界の始まり、「卵と鶏」的な問題に答えてくれている。
《魔術師の稲妻/Wizard’s Lightning》のフレイバーテキスト

 原文:
  "The study of magic began when the first mage taught herself to throw lightning."
   - Naban, dean of iteration


 日本語版:
  「魔法の研究は、最初の魔道士が稲妻を放つ方法を見出した時に始まった。」
   ―― 反復の学部長、ナバン


《魔術師の反駁/Wizard’s Retort》のフレイバーテキスト

 原文:
  "The second mage learned to dissipate blasts of lightning.
   Threat and response: thus did the study of magic progress."
   - Naban, dean of iteration


 日本語版:
  「もう一人の魔道士は稲妻破を霧消させることを学んだ。
   脅威と対応。これによって魔法の研究は進歩してきたのだ。」
   ―― 反復の学部長、ナバン


 ナバンが誰かについてはここでは気にしなくていい。いずれまた紹介する機会もあるだろう。それより今はフレイバーテキストの内容だ。そう、ここで触れられているのは「ドミナリア世界で魔法が発見された瞬間」の物語だ。

(ちなみにナバンはプレインズウォーカーではない。どういうことかというと、つまり彼は次元渡りができない人物であり、彼の言葉で語られているこの内容は間違いなくドミナリアの話だということだ。ただ異なる次元であっても似たような話が伝わっていることはありえる……片方が片方を侵略した場合とかね)

 初めて魔法が発見されたときというこの話が、単に口伝によって継承されてきた昔話に過ぎないのか、それとも具体的な史料から得られた確かな歴史なのか。それは分からない。

 ただ1つはっきりしていることは、これが実際にトレイリアの学院の講義で教えられている話だということだ。

 そのとおり。トレイリアの学院、すなわち《トレイリアのアカデミー/Tolarian Academy》だ。元々あった祖となる《トレイリアのアカデミー/Tolarian Academy》はすでに破壊されてしまっているが、そこを巣立っていった生徒たちや教鞭を取っていた教授たちの手によって、ドミナリアの各地にその名を継ぐにふさわしい学び舎が建立されている。

 その有名どころは5つある(もちろん5つで全部というわけではない)。

 トレイリア西部の香辛料諸島に1つ、テリシア大陸の西に位置する島であるラト=ナムに1つ、オルヴァーダに浮かぶ炎熱の島々の近くにあるワラッサ島に1つ、元のトレイリアのアカデミーの廃墟が今も海底に1つ、そして特定の場所を持たずに出没するがゆえに名付けられた影の学院だ。

 さて今度はカードのイラストそれぞれについて詳しく見ていこう(註:原文ではここに《魔術師の稲妻/Wizard’s Lightning》と《魔術師の反駁/Wizard’s Retort》のカードイラストが表示されている)。

 君たちもおそらく気づいただろうが、いずれも Grzegorz Rutkowski の手によるこれらのイラストは、同じ物語に登場する同じ町を描いたものだ。

 以下がイラストレーターの Grzegorz Rutkowski へ与えられた指示だ。
《魔術師の稲妻/Wizard’s Lightning》

 世界
     :ドミナリア
 色
     :赤
 場所
     :町から離れた野外。魔術師の反駁と同じ場所
 描写
     :遠目から全体を映した図で、町を狙った稲光の放電が見える
      またフレーム内にその稲妻を放った赤の魔術師も小さく見える
      遠いため魔術師の詳細は分からない
      ギトゥ族かもしれないし、他の赤の魔術師かもしれない
 強調
     :稲妻とそれを唱えている魔術師
 雰囲気
     :「本物の魔術師ならどうするか、見せてやろうじゃないか」
 条件
     :魔術師の反駁は物語的にこのカードの続きである
      青の魔術師が魔法で同じ町を稲妻から守るシーンとなる

《魔術師の反駁/Wizard’s Retort》

 世界
     :ドミナリア
 色
     :青
 場所
     :町から離れた野外。魔術師の稲妻と同じ場所
 描写
     :強大な打消し呪文が町全体を魔法の稲妻から守るのが見える
      またフレーム内にその呪文を唱えた青の魔術師も小さく見える
      魔法は町の上に青い輝きを放つバリアを生じさせている
      そのバリアが稲妻を吸収している
      トレイリアの魔術師だと思われるが、遠目のため詳細は不明
 強調
     :魔法のバリアとそれを唱えている魔術師
 雰囲気
     :「本物の魔術師ならどうするか、見せてやろうじゃないか」
 条件
     :物語的にこのカードは魔術師の稲妻からの続きである
      そちらは赤の魔術師が稲妻を呼び寄せているシーンとなる

 というわけで分かってもらえたと思うが(おそらく)これがドミナリアという次元に初めて魔法が誕生したときの物語だ(と思われる)。
 ローテーションを迎えることで使えなくなるカードセットの思い出を語ろう、という yuyaさんの企画が好きなので パクろう 自分でもやってみようと思った次第。

  淀みに浮かぶ泡沫は:【Hearthstone】旧神の思い出
  http://zackbaran.diarynote.jp/201803190012191539/

 この「旧神のささやき」が出た当時はまだ英語版のままでプレイしていた。そのためカード名は今でも英語名のがなじみ深い。

 そこで今回、思い出を語るに当たって全カード見直そうとカード名だけ並んだリストを眺めていたら、見覚えのない名前がいくつもあった。

 基本的に「持ってないカード」「闘技場で使いづらいカード」「闘技場で滅多に選ばないクラスのカード」あたりはどうしても記憶に残らない。

 というわけで、今回はそれら「思い出に残らなかったカードたち」を紹介してみる。名前は基本的にアルファベット順(Theが付いてるときはそれ無視してアルファベット順)。思い出せる範囲の内容を書き出したあとに、答えを反転しておいとく。

▼ Ancient Shieldbearer
 名前からすると挑発持ちではないか、ということくらいしか分からない。Ancientという名前を持つミニオンって何か共通のフレイバーあったっけ。思い出せないな。

 答え合わせ:正解は《古代の盾持ち/Ancient Shieldbearer》という7マナ 6/6のウォリ専用ミニオン。クトゥーンの攻撃力が高いと装甲10点をくれる。ウォリでクトゥーンデッキ組んだことないし、闘技場でまず選ばないクラスだから、これは知らなくてもしょうがない。

▼ Anomalus
 メイジの固有レジェンダリーミニオンで、死ぬと全体に大ダメージをばらまく馬っぽいミニオンだと思う。たぶん。

 答え合わせ:思った通り《アノマラス/Anomalus》はメイジのレジェンドミニオンで「断末魔:全てのミニオンに8ダメージを与える」だった。ただあらためてイラストみたら馬要素がまったく無かった。ゆらめくオーラっぽい要素がたてがみに見えたのかな。たぶん。

▼ Beckoner of Evil
 まったく思い出せない。この「Beckoner」って英単語の意味が分からないせいでイメージがまったく湧かない。Evilだからウォーロックかもしれない、という類推はこのエキスパンションだと役に立たない気がする。

 答え合わせ:クトゥーンデッキによく投入される2マナ2/3の女性だった。《邪悪の誘い手/Beckoner of Evil》。ちなみに「beckon」が「招く」という意味の動詞で「-er」によって「招く者、誘い手」となっている。

▼ Blade of C’Thun
 多分だけど雄叫びでミニオンを破壊して、その分だけクトゥーンを強化してくれるアイツだと思う。でも違うかもしれない。

 答え合わせ:ほぼ正解だった。《クトゥーンの刃/Blade of C’Thun》は9マナで4/4か。何度かクトゥーンデッキを組んだときに入れたことあったけど、本人のパワーとタフネスが印象に残ってなかった。ローグクトゥーンだと場に長居すること少ないし。

▼ Blood Warriors
 こんなシンプルな名前なら逆に覚えてそうな気がするのになあ。名前から受けるイメージだと「ウォリアー」「激怒」「中型」だけど、心当たりが全くない。

 答え合わせ:正解は《流血の戦士団/Blood Warriors》で「傷ついた自分のミニオンのコピーを手札に追加」というコンボじみた使い方しかできないウォリアーのエピック呪文カード。これを名称から類推するのは無理だなー。

▼ The Boogeymonster
 こんな特徴的な名前なのに何一つ思い出せない。

 答え合わせ:8マナ 6/7 で「こいつがミニオンを殺すごとに+2/+2」という能力を持つ《ブギーモンスター/The Boogeymonster》。出たときに何もしない、コストが高すぎる上にスタッツが悪い、能力が相手の場に依存する……うーん。修整値は大きいんだけど、1ターンに2回攻撃する手段って限られてるし、5マナ 4/4 で2マナ支払うと+2/+2される《クヴァルディルの襲撃兵/Kvaldir Raider》で良くない?

▼ Cho’gall
 レジェンドだとは思うんだけど、それ以上分からない。実戦で使われないレジェンドのミニオンたちは見る機会が少ないのでどうしても名前と能力が一致しない(これでTier1に使われてるレジェンドだったら恥ずかしい)

 答え合わせ:出したターンはライフ払って呪文を唱えられるウォーロックのレジェンド《チョ=ガル/Cho’Gall》が正解。闘技場で1回くらい拾ったことあるかなあ、というレベルなので思い出せないのも無理はない。7マナ7/7というサイズは悪くないし、こいつを出しながら呪文を使えるから盤面も弱くないし、いつか出番もあるかもしれない(今あるとは言ってない)。

▼ Crazed Worshipper
 まったく分からない。ミニオンだろうな、ということくらい。

 答え合わせ:感じた痛みをクトゥーンへの信仰に換える《熱狂する信者/Crazed Worshipper》は 5マナ 3/6 のミニオンだった。闘技場で何度かお世話になったかな。ほぼ下位互換である《フェン・クリーパー/Fen Creeper》も闘技場ではレギュラーだし。

▼ Darkshire Alchemist
 ウォーロックの1/5かなと思ったけどあれは議員(Counsil?)か。Alchemistっていうと攻撃力と防御力を引っくり返すイメージがある。3/3で全ミニオンを引っくり返すアイツかな。いや、あれは違うエキスパンションだったような。

 答え合わせ:プリーストクラス固有のカード、《ダークシャイアの錬金術師/Darkshire Alchemist》は雄叫びで5点回復してくれる手堅い回復ミニオンだった。闘技場でプリースト使うときは何度かお世話になったけど、名前は見てなかったな。あとプリーストはカード枠が明るいから、Darkって単語から連想できなかった。

▼ Doomcaller
 クトゥーン関連だっけ。Callerだから死んだクトゥーンを手札に戻せるアイツかな。

 答え合わせ:合ってるけどちょっと違った。《破滅の招き手/Doomcaller》は 8マナ 7/9 のミニオンで「クトゥーンを+2/+2する。それが死んでた場合はデッキに戻す」という雄叫び能力持ちだった。どうでもいいけど、こいつ、信仰する対象であるクトゥーンより(素のサイズで比べると)デカいし、自分の能力でパワーアップしたクトゥーンの砲撃にすら耐えるタフネス持ってるのか。

▼ Eternal Sentinel
 1人にならないと攻撃できない4マナの7/7だっけ。いや、あれは名前に Statue って入ったはずだから違うな。名前から受けるイメージは「タフネス偏重」「挑発」だけど、それすら間違ってるかもしれない。

 答え合わせ:監視者要素がイマイチ伝わってこない《永劫の監視者/Eternal Sentinel》はシャーマンのエピックカードで、2マナ 3/2 のミニオン。雄叫び能力はオーバーロードでロックされたマナを解除するというもの。その優秀なスタッツと能力は何度か闘技場でお世話になった気がする。ただシャーマン滅多に選ばないし、エピックだから見る機会も少ないし。

▼ Hallazeal the Ascended
 分からん。Ascendedってどういう意味だっけ。TCGだと良く見る英単語だけど、意味分かってないし、読みも分かってない(アセンドでいいのかな)

 答え合わせ:レジェンダリーミニオン《超越者ハラジール/Hallazeal the Ascended》は呪文ダメージ分だけ本体を回復してくれるシャーマン固有ミニオンだった。ちなみに「Ascended」は「上昇する」という意味の英単語で、マジック・ザ・ギャザリングのキーワード能力に「昇殿/Ascend」というのがある。

▼ Herald Volazj
 分からん。Heraldってことは伝令かな。何か持ってくるのか、届けるのか。相手デッキに10点ダメージの地雷を埋めるアイツとか? 違う気がする。

 答え合わせ:6マナ 5/5 の《伝令するものヴォラズィ/Herald Volazj》が伝令してくれるのは場に出ている自分のミニオンで、それらのコピーを場に出してくれる(ただし1/1で)。使ったことないな。使われた記憶もない。

▼ Hooded Acolyte
 まったく思い出せない。こんな名前の奴いたっけ。名前からするとプリースト関連?

 答え合わせ:プリースト関連ってのだけは正解か。回復するたびにクトゥーンが育つ《フードの侍祭/Hooded Acolyte》は 3/6 のプリースト固有ミニオンだった。しかし4マナ3/6で能力持ちとか、プリーストの固有ミニオンってスタッツいいイメージが強い(同じく 4マナ 3/6 の《宴のプリースト/Priest of the Feast》とか 5マナ 5/6 の《ドラコニッド諜報員/Drakonid Operative》とか)

▼ Klaxxi Amber-Weaver
 固有名詞っぽい名称だからレジェンド? Weaverとあるから蜘蛛っぽいフレイバーのカード? あ、2種類の断末魔を対戦相手に分からないように設定するアイツだっけ?

 答え合わせ:全然違った。《クラクシの琥珀織師/Klaxxi Amber-Weaver》はクトゥーンの攻撃力が10以上だとタフネスが +5 されるミニオン。4マナ 4/5 と頼りになるサイズだから闘技場で1回くらいは使ってそう。ところで「クラクシ」ってなんだろう。地名かな。

▼ Malkorok
 まったく心当たりがない。若干、名前の響きが「マーロック」っぽい気もするけど、多分関係ない。日本語名なんなんだろ。《マルコロク》とか?

 答え合わせ:日本語名は正解だけど、やっぱりマーロック関係なかった。《マルコロク/Malkorok》が場に出るとランダムで武器をくれる。つまりウォリアーのクラスカード。武器はハズレ少ないからそこまで弱くもない能力だけど、7マナ 6/5 というスタッツが厳しい。

▼ Shadow Word: Horror
 プリーストの呪文ってことは分かる。名前を思い出せない「Shadow Word」というと「攻撃力2以下を全滅」だからそれかな。

 答え合わせ:合ってた。《密言・恐/Shadow Word: Horror》はプリーストの4マナの呪文で「攻撃力2以下のミニオンを全て破壊」してくれる。Youtubeの某ハースストーンプレイヤーは「みつごん・こわい」とカード名を読んでるけど正式な読みはなんなんだろ。「みつごん・きょう」?

▼ Shifting Shade
 なんとなくプリーストの4/3(断末魔で対戦相手のデッキから1枚拝借)じゃないかな、という気はする。自信はない。

 答え合わせ:合ってた。《移ろいのシェード/Shifting Shade》はプリーストのミニオンで 4マナ 4/3 のスタッツに「断末魔:相手のデッキのカード1枚をコピーし自分の手札に追加」が付いてる。自分で使うと普通、相手に使われると強く感じるタイプのミニオン。

▼ Skeram Cultist
 なんかすごい弱いカードだった気がする。イラストが骸骨で4マナ以上なのに1/1か何かしかないような。このターン死亡したミニオンの数だけバフされる雄叫び持ち? なんか骸骨のイラストで3/4くらいのミニオンもいたような……うーん。本当に分からない。

 答え合わせ:驚くほど何一つ予想が当たってなかった。6マナ 7/6 の《スケラムの狂信者/Skeram Cultist》は場に出るとクトゥーンを+2/+2してくれる。スケラムって何よ。スケルトン関係ないことだけは理解したけど。

▼ Soggoth the Slitherer
 ンゾスとヨグ様は良くデッキ名にも登場するので覚えてるんだけどソゴスってどんなんだっけ。あ、たった今思い出した。呪文やヒロパの対象にならない挑発持ちか。そりゃデッキ名に冠されることはないな。

▼ Tentacles for Arms
 シャーマンの武器じゃないし、プリーストの強化呪文じゃないし、パラディンには特に触手っぽい強化呪文は無かった気がするし、なんだろう。Skeram Cultist 並みに難しい。

 答え合わせ:正解はウォリアーのエピック武器《戦闘用触手/Tentacles for Arms》だった。墓地に落ちると手札に戻ってくれる武器。組み合わせ甲斐のある能力、重すぎるマナコスト、コストに対して低すぎる攻撃力と耐久値。盤面よりカードフォルダで砕け散った回数のが多そう。

▼ Twilight Darkmender
 まったく分からない。ミニオンだろうな、ということくらいしか分からない。そもそもDarkmendってなんだ。

 答え合わせ:正解は《黄昏の鎚の暗黒治療師/Twilight Darkmender》で、クトゥーンの攻撃力が高いと本体10点回復してくれるプリーストの固有ミニオン。ところで名前の「槌の」ってどっから沸いてきたんだ。

▼ Twilight Geomancer
 名前に「Geomancer」が含まれているからおそらくはスペルダメージ持ちだろうな。でもスペダメ持ちのミニオンがそもそも思い出せないので、前提からして間違ってそう。

 答え合わせ:スペルダメージ一切関係なかった。ぐぬぬ。《黄昏の鎚の地霊術師/Twilight Geomancer》はクトゥーンに挑発を与える 2マナ 1/4 で挑発持ちのミニオンだった。あと今更だけど「Twilight ~」は全部「黄昏の鎚の~」なのね。気づいてなかった。

▼ Usher of Souls
 えーと、Usherってどういう意味だっけ。呪文かミニオンかも分からない。これと「Skeram Cultist」と「Tentacles for Arms」が「分からなかったトップ3」な気がする。

 答え合わせ:名前の「usher」は案内人を意味する、ということで《魂の案内人/Usher of Souls》は、味方ミニオンの魂をクトゥーンへと導く案内人らしい。ゲーム的には、味方のミニオンが死ぬたびにクトゥーンを+1/+1する。クトゥーンデッキに入るか微妙なラインだけど、5マナ 5/6 という優秀なスタッツ持ちだから多分何度か闘技場でお世話になったはず。ただウォーロックはプレイ回数少ないから印象に残ってないのもしょうがない。

 どっとはらい。
セファリッドの仲介人/Cephalid Broker - カードセット:"アイコニックマスターズ"
Cephalid Broker / セファリッドの仲介人 (3)(青)
クリーチャー — セファリッド(Cephalid)
(T):プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーはカードを2枚引き、その後カードを2枚捨てる。
2/2
引用元:http://whisper.wisdom-guild.net/card/Cephalid+Broker/

 カード2枚を支払ったらカード2枚をくれた。まあ、可もなく不可もなくな取引だよね。だけどその取引を世界でもトップクラスにオシャレなタコが提案してくれてたとしたら? 生涯で最高の取引になるよね!

元記事:
http://magic.wizards.com/en/content/cards-day-archive
チャネル/Channel - カードセット:"アイコニックマスターズ"
Channel / チャネル (緑)(緑)
ソーサリー
ターン終了時まで、あなたがマナ能力を起動できるときならばいつでも、あなたは1点のライフを支払ってもよい。そうした場合、あなたのマナ・プールに(◇)を加える。
引用元:http://whisper.wisdom-guild.net/card/Channel/

 そのとおり、"あの" 《チャネル/Channel》だ。本物だよ。そして、ご推察のとおりだ、アイコニックマスターズには《火の玉/Fireball》も収録されてる。誰も止めないぞ。ぜひ夢を叶えたまえ(正しい組み合わせの元祖「チャネル・ファイアボール」(註1)を放つのもそれで焼き殺されるのも、どちらもマジックプレイヤーにとっては本望だろうね)

(註1) チャネル・ファイアボール
 相手よりライフを上回っている状態なら《チャネル》と《ファイアボール》の両方を唱えることでほぼ勝てる、というマジック黎明期の最強の2枚コンボの名前。某有名マジックグループの名前の元ネタでもある。

元記事:
http://magic.wizards.com/en/content/cards-day-archive
Gift Horse - カードセット:"アンスタブル"
Gift Horse
アーティファクト - からくり(Contraption)
あなたがGift Horseをcrankするたび、6面ダイスを2個振る。それらのダイスの目の差分の数だけ赤の1/1のゴブリン(Goblin)・クリーチャー・トークンを生成する。
※ 上記カードテキストは私訳

 ギフトと銘打たれているにも関わらず、皮肉なことにこの贈り物自体のどこをどうひっくり返してもその値打ちは分からない。別なものをひっくり返すことでようやく値打ちが確定するのだ。

元記事:
http://magic.wizards.com/en/content/cards-day-archive
Really Epic Punch - カードセット:"アンスタブル"
Really Epic Punch (1)(緑)
インスタント
 あなたがコントロールするクリーチャー1体と、あなたがコントロールしていないクリーチャー1体を対象とする。その前者がHostかAugumentを持っている場合、ターン終了時まで、それは+2/+2の修整を受ける。その後その前者はその後者と格闘を行う。(それぞれはもう一方に自身のパワーに等しい点数のダメージを与える。)
※ 上記カードテキストは私訳

 え? マジかよ!? いや、今知ったんだけど、スーラク(註1)に殴られたあのクマ(註2)ってまだ生きてるんだってさ。あのあと気を失ってたみたい。んで、かわりに今は気が立ってるみたい。かなり。

(註1) スーラク
 ティムール氏族の戦士。熊の顔面を殴りつけることで有名。

(註2) あのクマ
 この熊。
 https://magiccards.info/ktk/jp/147.html

元記事:
http://magic.wizards.com/en/content/cards-day-archive
Chivalrous Chevalier - カードセット:"アンスタブル"
Chivalrous Chevalier (4)(白)
アーティファクト クリーチャー - サイボーグ(Cyborg) 騎士(Knight)
飛行
Chivalrous Chevalierが戦場に出たとき、対戦相手を褒め称えない限り、あなたがコントロールするクリーチャー1体をオーナーの手札に戻す。
3/3

 こりゃまたルール論争の種になりそうなカードだね。「ジャッジーッ! 僕の対戦相手が『あんた、相変わらずブサイクだけどいつもよりかはマシね!』って言うんですよ! これ、褒めてませんよね!? 彼女はクリーチャーを手札に戻す必要があると思いますよね!?」

元記事:
http://magic.wizards.com/en/content/cards-day-archive
Adorable | Kitten - カードセット:"アンスタブル"
Adorable Kitten (白)
宿主・クリーチャー – 猫
〈このクリーチャーが戦場に出たとき、〉6面ダイスを1つ振る。あなたはその結果に等しい値のライフを得る。
1/1
引用元:http://www.izzetmtgnews.com/archives/54335

 これは世界で最も平凡な動物だろう。何しろただの可愛い子猫だ。あちこちを嗅ぎまわり、目についたものと戯れる。まるで子猫のようにね。おそらくずっと変わらないままだ。そう、子猫であり続けるだろう。ペットにふさわしい大人しさで。

(余談)
 カードテキストの和訳はイゼ速から引用させてもらった。
 http://www.izzetmtgnews.com/archives/54335

元記事:
http://magic.wizards.com/en/content/cards-day-archive
Mary O’Kill - カードセット:"アンスタブル"
Mary O’Kill (5)(黒/赤)
伝説のクリーチャー – 人間・悪党
(1)(黒/赤):あなたの手札にある殺人ボットと戦場に出ている《Mary O’Kill》を、もしくはあなたの手札にある《Mary O’Kill》と戦場に出ている殺人ボットを交換する。(クリーチャーがタップ状態の場合、交換先のクリーチャーもタップ状態である。アンタップ状態、攻撃している状態、ブロックしている状態、エンチャントされている状態、装備している状態、対象に取られている状態についても同様である。)
5/5
引用元:http://www.izzetmtgnews.com/archives/54154

 忍術って覚えてるかい? 悪くはないけど、あれ、もうちょっと面白くできたよね。え? 本当に面白くするにはどうすれば良かったか、って?
 殺人ロボットだよ!
 殺人ロボットを出して面白くならないわけないだろ?

(余談)
 カードテキストの和訳はイゼ速から引用させてもらった。
 http://www.izzetmtgnews.com/archives/54154

元記事:
http://magic.wizards.com/en/content/cards-day-archive
Spike, Tournament Grinder - カードセット:"アンスタブル"
Spike, Tournament Grinder (2)(黒/Φ)(黒/Φ)
伝説のクリーチャー – 人間・ゲーマー
(黒/Φ)(黒/Φ)(黒/Φ)(黒/Φ):構築フォーマットで禁止または制限されている、ゲームの外部にあるあなたがオーナーであるカードを1枚選ぶ。それを公開し、あなたの手札に加える。
1/1
引用元:http://www.izzetmtgnews.com/archives/54124

 ああ、汝、スパイク(註1)。いかなるゲームサークルにも存在し、このカードのような反則まがいの所業など児戯に等しいと笑う者よ。
 君にはその恐ろしさを想像できるだろうか。このカードを戦場に出した対戦相手がコストを支払い、手元の鞄の中をまさぐり、笑みと共に取り出したるは……って、《Shahrazad》(註2)かよ!?

(註1) スパイク
 マジックのプレイヤーの嗜好を大きく3通りに分ける考え方がありそれぞれ擬人化されたカテゴリとなっている。ざっくり説明すると以下のような感じだと思う。なおSpike以外もすでに銀枠でカード化されている。

  Timmy/ティミー:
   勝敗よりもゲームを楽しむことを重視。ド派手なクリーチャーや呪文を好む

  Johnny/ジョニー
   個性を重視。独自のコンボ、オリジナリティにあふれるデッキ構築を好む

  Spike/スパイク
   勝敗を重視。純粋に強いカードを好み、勝利という結果を追い求める

(註2) 《Shahrazad》
Shahrazad (白)(白)
ソーサリー
プレイヤーは、それぞれのライブラリーを自分のデッキとしてマジックのサブゲームをプレイする。そのサブゲームに勝利できなかったプレイヤーはそれぞれ、自分のライフの端数を切り上げた半分を失う。
引用元:http://whisper.wisdom-guild.net/card/Shahrazad/

(余談)
 カードテキストの和訳はイゼ速から引用させてもらった。
 http://www.izzetmtgnews.com/archives/54124

元記事:
http://magic.wizards.com/en/content/cards-day-archive
Earl of Squirrel - カードセット:"アンスタブル"
Earl of Squirrel (4)(緑)(緑)
クリーチャー – リス・アドバイザー [R]
Squirrellink(このクリーチャーがダメージを与えると、さらにあなたはその点数に等しい数の緑の1/1のリス・クリーチャー・トークンを生成する。)
あなたがコントロールするクリーチャー・トークンは、それの他のタイプに加えてリスになる。
あなたがコントロールする他のリスは+1/+1の修整を受ける。
4/4
引用元:http://www.izzetmtgnews.com/archives/53971

 銀枠ファンのみんなもそうじゃないみんなも認めざるを得ないんじゃないかな? このカードが歴代ロードの中でも最強クラスの1枚だってことをね。
 ……え、それをただの吸血鬼トークンだと思ってるのかい? そっちはただのペンタバイトトークン? おやおや、猫・ドラゴントークン?
 いやいや、それも全部リスだからね!

(余談)
 カードテキストの和訳はイゼ速から引用させてもらった。
 http://www.izzetmtgnews.com/archives/53971

元記事:
http://magic.wizards.com/en/content/cards-day-archive
蒸気打ちの親分/Steamflogger Boss - カードセット:"未来予知"
Steamflogger Boss / 蒸気打ちの親分 (3)(赤)
クリーチャー — ゴブリン(Goblin) 装具工(Rigger)
他の装具工(Rigger)クリーチャーは、+1/+0の修整を受けるとともに速攻を持つ。
あなたがコントロールする装具工がからくり(Contraption)を組み立てる場合、それは代わりに2個のからくりを組み立てる。
3/3
引用元:http://whisper.wisdom-guild.net/card/Steamflogger+Boss/

 未来予知の発売は2007年の5月のことだ。つまりこのゴブリンは誰一人として手下を持たない親分として孤独に10年もの月日を過ごしてきたわけだ。だけど、安心してくれ親分、ついに君の時代が来たんだ。何を組み立てるべきか、忘れちゃいないよな?

元記事:
http://magic.wizards.com/en/content/cards-day-archive
Toy Boat - カードセット:"アンヒンジド"
Toy Boat (3)
アーティファクト クリーチャー — 船(Ship)
累加アップキープ ― 「おもちゃの船」と素早く言う。(あなたのアップキープの開始時に、Toy Boatの上に経年(age)カウンターを1個置き、その後あなたが失敗せずに経年カウンターと同じ回数だけ間をおかずに「おもちゃの船」と言えないかぎり、それを生け贄に捧げる。)
3/3
引用元:http://whisper.wisdom-guild.net/card/Toy+Boat/

 早口に何度も「トーイボート」って言ったことある? 3回でも結構キツいよ(ちょっと今ためしてみて)。もしかしたら歴代の累加アップキープの中で一番厳しい条件かもしれないね。

元記事:
http://magic.wizards.com/en/content/cards-day-archive
Farewell to Arms - カードセット:"アンヒンジド"
Farewell to Arms (1)(黒)(黒)
エンチャント
Farewell to Armsが戦場に出るに際し、対戦相手1人の腕についている手を1つ選ぶ。
選ばれた手がオーナーの背中の後ろにないとき、Farewell to Armsを生け贄に捧げる。そうした場合、そのプレイヤーは手を捨てる……正確には、手札のカードを捨てる。(弁護士が当初のやり方を認めてくれなかったので。)
引用元:http://whisper.wisdom-guild.net/card/Farewell+to+Arms/

 対象にとれるのが対戦相手1人の「腕についている」手のみである、とわざわざ明記されているのは、つまりテストプレイ時に何か恐ろしいことを試みたプレイヤーがいた、ということを示唆しているのではないだろうか……。

元記事:
http://magic.wizards.com/en/content/cards-day-archive
Richard Garfield, Ph.D. - カードセット:"アンヒンジド"
Richard Garfield, Ph.D. (3)(青)(青)
伝説のクリーチャー — 人間(Human) デザイナー(Designer)
あなたはカードを、あなたが選んだ同じマナ・コストを持つ別なマジックのカードであるかのようにプレイしてもよい。(マナ・コストは色を含む) あなたは同じカードを2回選べない。
2/2
引用元:http://whisper.wisdom-guild.net/card/Richard+Garfield%2C+Ph.D./

 いや、考えてみたらこれ銀枠である必要なくないか? 能力はぶっ壊れに見えるかもしれないけど、ちょっと待ってくれ、要は単なる変成(Transmute)じゃないか。マナを再度払う必要がないってのと君のデッキにあらゆる想定されるカードをあらかじめぶち込んでおく必要がない、ってメリットは確かにあるけどさ。

(余談)
 原文ではなぜか Transmute に《Transmute Artifact》のカードデータへのリンクが張られている。

元記事:
http://magic.wizards.com/en/content/cards-day-archive

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