今週のCard of the Day (2011年03月 第4週) とか
2011年3月27日 週のまとめ写真は中東のおもちゃ屋さんで見かけたボードゲーム「Cosmic Encounter」。リチャード博士のコラムによく登場するイメージがある。先週のコラムにも出てきてた。
余談1:今週のCard of the Dayのテーマ
月曜日の《虚空の杯/Chalice of the Void》と火曜日の《金属モックス/Chrome Mox》を見たときには「点数で見たマナコストが0点のアーティファクトかな」と推測して、水曜日の《電位式キー/Galvanic Key》であえなく撃沈。
新たに、個人名に紐づくネタなのかもしれない(月曜日 ゲリー・ワイズ、火曜日 ブリトニー・スピアーズ、水曜日 ルイージ・ガルヴァーニ)、と推測して、木曜日の《後陣のマイア/Omega Myr》に裏切られる。
単にミラディン時代のアーティファクトに関するネタなのか、と分かったふりをしてたら金曜日はミラディンの傷跡のカードでフィニッシュ。
余談2:《災難の塔/Tower of Calamities》
ミラディンに収録されていた4枚の塔カードに、ミラディンの傷跡5枚目の塔カードが加わったことでサイクルが完成、とあるけれど、5色の対応がイマイチしっくりこない。
いや、公式にどれがどの色と決まっているわけではないみたいなので、あくまで類推に過ぎないんだけど、以下のような感じ?
白 《王者の塔/Tower of Champions》
ライフを10点回復。
青 《運命の塔/Tower of Fortunes》
カードを4枚引く。
黒 《つぶやきの塔/Tower of Murmurs》
対象のライブラリーを8枚削る。
赤 《災難の塔/Tower of Calamities》
対象のクリーチャーに12点のダメージ。
緑 《永劫の塔/Tower of Eons》
対象のクリーチャーを+6/+6する。
何が気になってるかというと、黒(?)の《つぶやきの塔/Tower of Murmurs》。「つぶやき/Murmurs」という名前からして黒のカードだとは思うんだけど、対象を指定せずにただライブラリを削るという効果がどうにも黒というより青っぽい気がしてしまう。
なんというか、ライブラリを無作為にただ公開させる(墓地に落とす)という効果は「冷血に学術的興味から相手の知識をさらけださせて観察する」というイメージが個人的にはあって、これは青なんでないかなあ、という話。
対して黒は、まさに《Duress/脅迫》のフレイバーテキストである「心配しなくていいよ。 お前の秘密を全部奪うつもりはない。 一番大事なやつだけさ」のとおりに、相手が失いたくない知識や記憶を(プレイヤーが選んで)奪うことで力を誇示するイメージ。
余談3:史上初の大乱闘戦について/Lost in the Shuffle: Grand Melee
トレーディングカードゲームが全盛期のとき、この記事にあるように身内で独自ルールを作り、多人数対戦を試みたことが何度かあった。マジックでも「3対3のエンペラー戦」や「対角線上の2人を倒す5人対戦」など色々やったし、モンスターコレクションでも2対2の試合が出来ないかどうか試した気がする。
んで、総当り戦的な試合形式にすると、まさに今回の記事でリチャード博士がおっしゃっているように、互いに防御的な構えに入ってだらだらと間延びした試合になってしまうことが多かった。
大乱闘戦/Grand Meleeなら、確かに生き延びるだけ生き延びることに尽くしても最終的にはたった1.5点しか獲得できず、2人以上の左隣を退場させたプレイヤーに勝てないから、そりゃまあ攻撃的にもなる。楽しそうだな。
なお個人的に読んでいて楽しく、かつ訳すのも楽しかったのは、試合の名シーン(迷シーン?)たち。《因果応報/Karma》に対処できたと思いきや、さらに2枚の《因果応報/Karma》があった話とか《赤の防御円/Circle of Protection: Red》の話とか。
そしてリチャード博士の真骨頂とも言える「考察」という意味では、文末近くにある「実際のところ、勝者と敗者の差とは、プレイヤーたちのいる戦場が新たな局面を迎えるたびに、その手の届く限られた範囲の動静をどれだけ早く把握しきることが出来たかどうか、であった」が印象深い。試合中に変化するメタ・ゲームを的確に分析できるかどうか、って話かな。
余談4:公式サイト「今週のリプレイ!」
公式ページで連載している「鍛冶友浩の『今週のリプレイ!』」が毎週楽しみ。中東のネットワークだと5分の動画をロードするのに10分以上かかったりするけれど、それでもリプレイで実際に「強いカードの強いところ」を見るのが楽しい。
会社に入ってからマジックに直接触れる機会が激減し、海外に駐在するようになってからは皆無に等しい状態。トッププレイヤーたちのデッキリストを眺めるのは簡単だけれど、それがどうして強いのか、どのように強いのか、というのがイマイチ分からない中で、リプレイ動画はとても嬉しい。
Youtubeに有志の方々がリプレイ動画を載せてくれていたりするけれど、イラストと効果が暗記できていない身としては場に出たカードが何なのか分からないことがあるのがつらい。
その点、鍛冶さんのリプレイは全画面表示すればちゃんとカードがテキストが読めるので、いちいち検索して調べる手間が省ける。その上、プレイング解説つき。ありがたやありがたや。
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