余談1:今週のCard of the Dayのテーマ
今週のテーマはイニストラードの新カードたち。ついでに書いとくと今週はCard of the Dayのページのレイアウトが変更になっている。変身ボタンのために今週だけ変えてきたのか継続するのかは今の時点では分からない。
余談2:月曜日 《ガツタフの羊飼い/Gatstaf Shepherd》
まさかの変身ボタン。それはさておきカードの話をすると、個人的に気になっているのは「人間形態時からクリーチャータイプに狼男が入っている」こと。これについては公式コラムで軽く触れられていたので、コラムに関する余談でまた書く。
余談3:火曜日 《木の杭/Wooden Stake》
誰の手にあっても誰が相手でも最低限の武器にはなる(パワー+1)。さらに吸血鬼相手なら一撃必殺の威力。ただしタダの人間の場合、相打ち覚悟でないと倒せない(タフネス+0)。あふれるフレイバーが素晴らしい。
カードとしてはあからさまに弱いけど。空を飛んでる吸血鬼相手だと杭を手にしたまま見上げることしか出来ないし。
余談4:水曜日 《神聖を汚す者のうめき/Moan of the Unhallowed》
ゾンビがあふれかえる呪文。カードの効果とフラッシュバックとの相性がとてもいい(フレーバー的な意味で)。目の前のゾンビを倒して安心してたら、墓場からさらにゾンビがわらわらと出現。
シンプルな効果の割にはカード名が妙に仰々しい。名前は「神聖を汚す者」とあるけど、フレーバーテキスト読むとなんか「死体ならなんでもいいや」みたいなカジュアルさを感じる。
余談5:木曜日 《縫い師の見習い/Stitcher’s Apprentice》
よくよく考えると穏やかじゃないんだけど、どことなくコミカルな雰囲気をかもしだしているのがこのカードのフレーバーテキスト。
ただのフレーバーテキストと侮るなかれ。この言葉の通り、効果が「作ってから壊してる」のが今までのトークン生成と違う点。ある意味「無から有を生み出してる」わけで、見習いとはいえなかなかの腕前だと思う。
そうそう。最初に公式サイトのCard of the Dayを確認したとき、09月01日のカードが1日前のカードと同じものだった。何か意味があるのかと思ったけど、しばらくしたらこの《縫い師の見習い/Stitcher’s Apprentice》に差し替えられてた。
余談6:金曜日 《カラスの群れ/Murder of Crows》
本格的にマジックにハマり始めた頃は青白パーミッションデッキを使ってた。RPGマガジンに載っていたリストを完コピしたものから初めて、タイプ2(死語)の使用可能セットが移り変わるごとにカードを入れ替えていった。
そんなわけで《大気の精霊/Air Elemental》には長い事お世話になった。その後、彼女のスロットは《虹のイフリート/Rainbow Efreet》に置き変わったり《霧のドラゴン/Mist Dragon》に置き変わったりと変転したけれど、青の中堅クリーチャーと言えばいまだに《大気の精霊/Air Elemental》が浮かぶ。
前置きが長くなった。
要は《大気の精霊/Air Elemental》の上位互換が出るたびに悲しい気持ちになる、という話。今回の《カラスの群れ/Murder of Crows》を見たとき、一瞬がっかりしてから「いやいや、下手したらライブラリアウトで死ぬから上位互換じゃない」と自分に言い聞かせようとして「引いてもよい」の文言に気づいた。
ところで「Murder」というとどうしても「殺人」という意味が浮かぶけど、このカードを見て「群れ」という意味もあるのか、と驚いた。でも辞書調べてもその意味で載ってるものがない。単に「カラスの群れが人を襲って殺す」というカードなのかな。直訳すると「カラスによる殺人」で、これだとクリーチャーというよりソーサリーみたいだから意訳したんだろうか。
余談7:インタビュー記事の翻訳
高潮のさんのところで「誰か訳す?(意訳)」とあったので「じゃあ訳す(意訳)」ということになった記事。アクセス数とコメント数の多さで、表舞台から退いたはずのカイ・ブッディがいまだに根強い人気を保っていることにあらためて気づかされた。
なお今回のコメントによる指摘からも分かるとおり、実際の大会に足を運んだ経験が皆無に近いので色々と勘違いやうろ覚えな知識があるので、どんどこ指摘してもらえると非常に助かる。もちろん知識面だけじゃなくて、誤訳や誤記、それに日本語として不自然過ぎて意味が分からない箇所なども教えてもらえると嬉しい。
ああ、そうそう、蛇足だとは分かっているけど補足しておく。インタビュー内での「他人の名前の呼び方」や「口調」などは勝手に想像で訳したものなので、実在の人物の口調や呼び方などには一切関係ありません。ご了承ください。
余談8:両面それぞれの物語
Daily MTGのコラムを見てたら、Mark Rosewater氏による両面カードに関するコラムが掲載されているのを発見。「両面カードの着想はどこから得たのか」「なぜ両面カードが必要なのか」「なぜ反転カードではダメなのか」などなど、まさに知りたくてしょうがなかった情報だらけ。
Every Two Sides Has a Story
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/mm/158
これはぜひとも訳すしかないな。そんなことを考えていたところで、ふと読んだ日本語公式サイトのルール講座のコラムにあった以下のお言葉に危ないところで気がつく。
公式に訳して頂けるのなら何も言うことはない、楽しみに待つだけ、というわけで心待ちにしていた公式訳が08月29日にアップされてたのが以下の公式コラムの翻訳記事。
両面それぞれの物語
http://mtg-jp.com/reading/translated/001987/
納得する、しない、は別にして気になっていた点について触れられまくっている。Diary Note界隈でも「なんで反転カードじゃないの」とか「ドラフトのときどうするのよ」とか「フォイルはどうなる?」と話題になっていた疑問点について回答されてたりされてなかったりする。読んどいて損はない(公式訳の「無駄の無さ」にほれぼれするがいい)。
んで、個人的に両面カードについて気になっていた点とそれに関する説明をいくつか取り上げてみる。もちろん全文引用するわけじゃないし、前後の文章も大事なので暇な人もそうじゃない人も公式訳を一読されることを心の底からおススメしておく。
疑問点その1:
これって反転カードで表現できたんじゃないの?
メカニズムだけ見るならば結構色んな人が思ったであろう疑問点がこれ。なぜ新たなメカニズムをわざわざ用意する必要があるのか? それも両面などという無茶な真似をしてまで反転カードを使わなかったら、それが失敗だったと認めるようなものじゃないか、と思った。以下、それに関する説明を部分的に抜粋。
なるほど。2つ目については同じような予想をしていた人が何人かいた。要はスペースの問題。確かに「反転させる条件」は両側につけないといけないから、追加で能力を書き込むスペースはほとんどなくなってしまう。
1つ目については、はっきり言ってしまえば「え? だって反転カードって人気なかったじゃん」という話。個人的にマジックの開発部に畏敬を感じる点として、この「過去の失敗を認めることを恐れない」というところが挙げられる。勇気のいることですよ。
……この両面カードが反転カードの二の舞になる可能性もあるんだろうけどね。反転カードだって世に出すときは「イケる!」って思って出したんだろうし。
疑問点その2:
クリーチャータイプが変身前が「人間・狼男」で変身後が「狼男」?
ここが気になってる人はあまりいないみたいだけど、個人的にはちょっと引っかかってる。変身前からすでに「狼男」なのはなんか変な気がする。「変身してようがしてまいが、狼男という種族なんじゃないの?」と言われれば、まあ、そうかもしれないけど、じゃあなんで変身後は単なる「狼男」なんだ。それについて何か書かれているかなとコラムを読み進めてみた。
というわけでコラムで言及されていたのは「なぜ『人間・狼』ではなく『狼男』にしたのか」の説明だった。そこはなんら疑問じゃなかったのでちょっとがっかり。変身するんだから「人間」が「狼男」になればいいのに。《運命の大立者/Figure of Destiny》だって「変身」することで新たにクリーチャータイプを得るし。
疑問点その3:
フォイルは両面がフォイルなのか、それとも片面だけなのか?
結論から言ってしまうと両面フォイルとのこと。それに関連して新たに分かった事実が面白かったので該当箇所を紹介しておく。
イメージ的にはタイムシフトカード的な扱いらしい。今までのブースターではコモン枠だった箇所が1枚分両面カード専用に確保される。つまりブースター1つにつき必ず1枚は両面カードが入っている(そのかわり2枚以上入っていることは決してない)。
そうそう。両面カードのための「チェックリスト」が土地カードのスロットを使ってしまうことに対して不満を持っている人がいるみたいだけど、これにも理由があるらしい(納得いくかどうかは別にして)。
チェックリストが裏から区別できてしまったら本末転倒にもほどがある。しょうがないことなのかもしれない。なおチェックリストのせいで土地が手に入りづらいことを加味して、土地のデザインのパターンが通常の4種類から3種類に減らされてるとのこと。
疑問点その4:
両面なんて作って本当に大丈夫なの?
皆の一番気になるところがこれではないかと思われる。コラムでは両面メカニズムの障害として「マジックの裏面が必要な領域にある間どう処理するか」と「巧く機能するようなルール」の2つが言及されてた。これは一部抜粋してどうにかなるような簡単な話じゃないので、気になるならコラムを読むしかない。
とかなんとか色々書いてきたけど、まあなんというか最終的には「なんだ意外と問題ないじゃないか」に落ち着けばいいな。なんのかんの言いつつも「変身する」というフレーバー的な分かりやすさは明らかに反転カードよりも上なんだし。
今週のテーマはイニストラードの新カードたち。ついでに書いとくと今週はCard of the Dayのページのレイアウトが変更になっている。変身ボタンのために今週だけ変えてきたのか継続するのかは今の時点では分からない。
余談2:月曜日 《ガツタフの羊飼い/Gatstaf Shepherd》
まさかの変身ボタン。それはさておきカードの話をすると、個人的に気になっているのは「人間形態時からクリーチャータイプに狼男が入っている」こと。これについては公式コラムで軽く触れられていたので、コラムに関する余談でまた書く。
余談3:火曜日 《木の杭/Wooden Stake》
誰の手にあっても誰が相手でも最低限の武器にはなる(パワー+1)。さらに吸血鬼相手なら一撃必殺の威力。ただしタダの人間の場合、相打ち覚悟でないと倒せない(タフネス+0)。あふれるフレイバーが素晴らしい。
カードとしてはあからさまに弱いけど。空を飛んでる吸血鬼相手だと杭を手にしたまま見上げることしか出来ないし。
余談4:水曜日 《神聖を汚す者のうめき/Moan of the Unhallowed》
ゾンビがあふれかえる呪文。カードの効果とフラッシュバックとの相性がとてもいい(フレーバー的な意味で)。目の前のゾンビを倒して安心してたら、墓場からさらにゾンビがわらわらと出現。
シンプルな効果の割にはカード名が妙に仰々しい。名前は「神聖を汚す者」とあるけど、フレーバーテキスト読むとなんか「死体ならなんでもいいや」みたいなカジュアルさを感じる。
余談5:木曜日 《縫い師の見習い/Stitcher’s Apprentice》
よくよく考えると穏やかじゃないんだけど、どことなくコミカルな雰囲気をかもしだしているのがこのカードのフレーバーテキスト。
原文:
"Oglor create life, Oglor take it away.
Oglor god! ... until Master return."
日本語訳:
「オグロール、生命作る、オグロール、それ奪う。
オグロール、神! ……主人戻るまで。」
ただのフレーバーテキストと侮るなかれ。この言葉の通り、効果が「作ってから壊してる」のが今までのトークン生成と違う点。ある意味「無から有を生み出してる」わけで、見習いとはいえなかなかの腕前だと思う。
そうそう。最初に公式サイトのCard of the Dayを確認したとき、09月01日のカードが1日前のカードと同じものだった。何か意味があるのかと思ったけど、しばらくしたらこの《縫い師の見習い/Stitcher’s Apprentice》に差し替えられてた。
余談6:金曜日 《カラスの群れ/Murder of Crows》
本格的にマジックにハマり始めた頃は青白パーミッションデッキを使ってた。RPGマガジンに載っていたリストを完コピしたものから初めて、タイプ2(死語)の使用可能セットが移り変わるごとにカードを入れ替えていった。
そんなわけで《大気の精霊/Air Elemental》には長い事お世話になった。その後、彼女のスロットは《虹のイフリート/Rainbow Efreet》に置き変わったり《霧のドラゴン/Mist Dragon》に置き変わったりと変転したけれど、青の中堅クリーチャーと言えばいまだに《大気の精霊/Air Elemental》が浮かぶ。
前置きが長くなった。
要は《大気の精霊/Air Elemental》の上位互換が出るたびに悲しい気持ちになる、という話。今回の《カラスの群れ/Murder of Crows》を見たとき、一瞬がっかりしてから「いやいや、下手したらライブラリアウトで死ぬから上位互換じゃない」と自分に言い聞かせようとして「引いてもよい」の文言に気づいた。
ところで「Murder」というとどうしても「殺人」という意味が浮かぶけど、このカードを見て「群れ」という意味もあるのか、と驚いた。でも辞書調べてもその意味で載ってるものがない。単に「カラスの群れが人を襲って殺す」というカードなのかな。直訳すると「カラスによる殺人」で、これだとクリーチャーというよりソーサリーみたいだから意訳したんだろうか。
余談7:インタビュー記事の翻訳
高潮のさんのところで「誰か訳す?(意訳)」とあったので「じゃあ訳す(意訳)」ということになった記事。アクセス数とコメント数の多さで、表舞台から退いたはずのカイ・ブッディがいまだに根強い人気を保っていることにあらためて気づかされた。
なお今回のコメントによる指摘からも分かるとおり、実際の大会に足を運んだ経験が皆無に近いので色々と勘違いやうろ覚えな知識があるので、どんどこ指摘してもらえると非常に助かる。もちろん知識面だけじゃなくて、誤訳や誤記、それに日本語として不自然過ぎて意味が分からない箇所なども教えてもらえると嬉しい。
ああ、そうそう、蛇足だとは分かっているけど補足しておく。インタビュー内での「他人の名前の呼び方」や「口調」などは勝手に想像で訳したものなので、実在の人物の口調や呼び方などには一切関係ありません。ご了承ください。
余談8:両面それぞれの物語
Daily MTGのコラムを見てたら、Mark Rosewater氏による両面カードに関するコラムが掲載されているのを発見。「両面カードの着想はどこから得たのか」「なぜ両面カードが必要なのか」「なぜ反転カードではダメなのか」などなど、まさに知りたくてしょうがなかった情報だらけ。
Every Two Sides Has a Story
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/mm/158
これはぜひとも訳すしかないな。そんなことを考えていたところで、ふと読んだ日本語公式サイトのルール講座のコラムにあった以下のお言葉に危ないところで気がつく。
しばらくわたしと同僚の間では両面カードのことを超次元カードと呼んでいました。ええ、元ネタはマローの記事でも紹介されていますが(英語、近日翻訳いたします)、デュエルマスターズの超次元カードです。
引用元:http://mtg-jp.com/reading/wpn/001985/
公式に訳して頂けるのなら何も言うことはない、楽しみに待つだけ、というわけで心待ちにしていた公式訳が08月29日にアップされてたのが以下の公式コラムの翻訳記事。
両面それぞれの物語
http://mtg-jp.com/reading/translated/001987/
納得する、しない、は別にして気になっていた点について触れられまくっている。Diary Note界隈でも「なんで反転カードじゃないの」とか「ドラフトのときどうするのよ」とか「フォイルはどうなる?」と話題になっていた疑問点について回答されてたりされてなかったりする。読んどいて損はない(公式訳の「無駄の無さ」にほれぼれするがいい)。
んで、個人的に両面カードについて気になっていた点とそれに関する説明をいくつか取り上げてみる。もちろん全文引用するわけじゃないし、前後の文章も大事なので暇な人もそうじゃない人も公式訳を一読されることを心の底からおススメしておく。
疑問点その1:
これって反転カードで表現できたんじゃないの?
メカニズムだけ見るならば結構色んな人が思ったであろう疑問点がこれ。なぜ新たなメカニズムをわざわざ用意する必要があるのか? それも両面などという無茶な真似をしてまで反転カードを使わなかったら、それが失敗だったと認めるようなものじゃないか、と思った。以下、それに関する説明を部分的に抜粋。
ルール・マネージャーだったマーク・ゴットリーブ/Mark Gottliebは、(神河ブロックで使われた)反転カードを使うべきだと主張した。
(中略)
問題は2つあった。まず、反転カードは狙っていたようには受け入れられなかった
(中略)
2つめの問題は、文章の長さである。反転カードは文章欄が狭く、狼男メカニズムの複雑な文章を書くのには場所が足りないと思われた。
なるほど。2つ目については同じような予想をしていた人が何人かいた。要はスペースの問題。確かに「反転させる条件」は両側につけないといけないから、追加で能力を書き込むスペースはほとんどなくなってしまう。
1つ目については、はっきり言ってしまえば「え? だって反転カードって人気なかったじゃん」という話。個人的にマジックの開発部に畏敬を感じる点として、この「過去の失敗を認めることを恐れない」というところが挙げられる。勇気のいることですよ。
……この両面カードが反転カードの二の舞になる可能性もあるんだろうけどね。反転カードだって世に出すときは「イケる!」って思って出したんだろうし。
疑問点その2:
クリーチャータイプが変身前が「人間・狼男」で変身後が「狼男」?
ここが気になってる人はあまりいないみたいだけど、個人的にはちょっと引っかかってる。変身前からすでに「狼男」なのはなんか変な気がする。「変身してようがしてまいが、狼男という種族なんじゃないの?」と言われれば、まあ、そうかもしれないけど、じゃあなんで変身後は単なる「狼男」なんだ。それについて何か書かれているかなとコラムを読み進めてみた。
変身メカニズムを用いて、狼男の人間としての姿と狼男としての姿の両方を表すことが出来るのだ(人間の姿は人間・狼男となっている。この理由は後に説明する)。
(中略)
なぜクリーチャー・タイプを狼男にしたか、そしてなぜそれが両方の面に書かれているのかについて簡単に説明しておこう。
(中略)
これまでの狼男は、人間・狼というクリーチャー・タイプを持っていた。これはロクソドンやレオニンと言った、動物の特徴を持った人間型生物で用いられている方法である。しかし、私は、狼男はミノタウルスやケンタウルスのようなものであると主張した。
というわけでコラムで言及されていたのは「なぜ『人間・狼』ではなく『狼男』にしたのか」の説明だった。そこはなんら疑問じゃなかったのでちょっとがっかり。変身するんだから「人間」が「狼男」になればいいのに。《運命の大立者/Figure of Destiny》だって「変身」することで新たにクリーチャータイプを得るし。
疑問点その3:
フォイルは両面がフォイルなのか、それとも片面だけなのか?
結論から言ってしまうと両面フォイルとのこと。それに関連して新たに分かった事実が面白かったので該当箇所を紹介しておく。
両面カードの稀少度は、ブースター・パックに入っている割合で定義される。専用のシートではあるが、各稀少度の通常のカードと同じ程度の確率で封入されるように調整した。つまり、レアや神話レアの両面カードが入っているパックにも、通常のレアや神話レアが入っているということである。また、両面カードがフォイルであることもある。その場合、両面カードの両方の面がフォイルになっている
イメージ的にはタイムシフトカード的な扱いらしい。今までのブースターではコモン枠だった箇所が1枚分両面カード専用に確保される。つまりブースター1つにつき必ず1枚は両面カードが入っている(そのかわり2枚以上入っていることは決してない)。
そうそう。両面カードのための「チェックリスト」が土地カードのスロットを使ってしまうことに対して不満を持っている人がいるみたいだけど、これにも理由があるらしい(納得いくかどうかは別にして)。
チェックリスト・カードがルール・カードではなく土地カードのスロットに入っている理由は、ルール・カードの印刷に用いるインクはカード用のものとは異なるので混ぜてしまうと裏から区別できてしまうのだ。
チェックリストが裏から区別できてしまったら本末転倒にもほどがある。しょうがないことなのかもしれない。なおチェックリストのせいで土地が手に入りづらいことを加味して、土地のデザインのパターンが通常の4種類から3種類に減らされてるとのこと。
疑問点その4:
両面なんて作って本当に大丈夫なの?
皆の一番気になるところがこれではないかと思われる。コラムでは両面メカニズムの障害として「マジックの裏面が必要な領域にある間どう処理するか」と「巧く機能するようなルール」の2つが言及されてた。これは一部抜粋してどうにかなるような簡単な話じゃないので、気になるならコラムを読むしかない。
とかなんとか色々書いてきたけど、まあなんというか最終的には「なんだ意外と問題ないじゃないか」に落ち着けばいいな。なんのかんの言いつつも「変身する」というフレーバー的な分かりやすさは明らかに反転カードよりも上なんだし。
コメント
>「狼男・カード」として扱われない問題があったという主旨のことが書かれていますよ。
あれ? 読み飛ばしたかな。ありがとうございました。フレーバーを重視し過ぎて
カードが弱くなる(=使われなくなる)のは避けたい、と考えると妥当な話ですね。
カードが反らなくなるかもしれないのが、個人的に嬉しいです。
従来のフォイルは、箔押し面とそうでない面の張力の差で反っていたそうなので、
張力が同じなら反らないはず…!
おお、なるほど、確かに。もし上手いこと反りが相殺してくれれば対戦相手に不審な顔される心配なしにフォイルをデッキに放り込めますね。