余談1:今週のCard of the Dayのテーマ
新セット発売後の恒例となるFAQ。FAQにあがるような(頻繁に聞かれるような)ルールの質問なんて大体予想がつくよ、と思う人ほど読んだほうがいいと思う(と鏡に映る自分を見ながら)。
余談2:月曜日 《翼作り/Wingcrafter》
つい最近、このカードに関する感想を述べた記憶があるなあ、と調べてみたら、なんと驚きの04月10日以来となる20日ぶり2度目の登場。こんな早い再登板は珍しい、というか同じ月に2回登場するってすごいな。
しかもいずれの採用時もカードの内容には触れられていないというのも面白い(1回目はカードギャラリーへのリンクのみで、2回目は結魂全般に関するルール説明)。
さらに面白い点としては、この日のCard of the Dayの記事は、初掲載時と今とで内容が書き換わっている。初掲載時はこのブログの04月30日の記事として訳されたような原文でそれまでのFAQ紹介のテンプレートとは異なっていた。今は過去のFAQ紹介時のCard of the Dayと同じテンプレートになっている。
余談3:火曜日 《忌むべき者のかがり火/Bonfire of the Damned》
「Bonfire」という単語を聞くと「くまのパディントン」を思い出す。この小説の舞台となったイギリスには「Bonfire Night」という祭日があって、小説に書かれていたそのお祭りの日の話がとても印象的だったから。
放火事件だか爆破事件だかを企てた犯人であるガイ・フォークスが捕まった日だったはずで、イギリスを訪ねる機会があったとき、そのガイ・フォークスの生家がある街にも足を向けたことを覚えている。
……カードの話をしようか。奇跡持ちのX火力。でも引いた瞬間に相手の場にクリーチャーがいなければ(かつ十分なマナがなければ)、普通のX火力の下位互換っぽい気がする。《火の玉/Fireball》の方が強いんじゃないかな。そんなことないかな。
余談4:水曜日 《狂気堕ち/Descent into Madness》
懐かしの《煙突/Smokestack》をほうふつとさせるカード。アライアンスの《Dystopia》の例もあるし、確かにこの手のカードは黒にふさわしいな。
《煙突/Smokestack》と言えば、相手のこれにパーマネントを破壊しつくされたのに、なかなか相手の場にフィニッシャーが現れなくて「まだー?」とか言いながらただただ手札を切っていた悲しいデュエルを思い出す。
余談5:木曜日 《花咲くもつれ樹/Flowering Lumberknot》
《ヴィグの水植物/Vigean Hydropon》に似て、ただの観葉植物で終わることがありそう。でも結婚すると働きだす、ってことはただの甲斐性なしじゃないってことか。いい旦那さんになりそうだ(何の話だ)。
余談6:金曜日 《終末/Terminus》
更新が金曜日だけに《終末》なんだろうな。
余談7:第8版の小さな変化(マーフォーク消失の理由など)
最初に言っておきたいことは、以下にあげるのはあくまでごくごく個人的な見解であり、皆が皆これと同じように考えるべきだとはまったく思ってない、ということ。
さて、それを分かっていただいた上で。
このブログは、あくまで「日本語の公式サイトが手を回しきれず訳されていない(でもぜひ日本のMTGプレイヤーに読んでもらいたい)コラム」を見つけてはこっそり訳す、という立ち位置にありたいと思ってる。
日本語公式に訳が載ろうが載るまいが記事を翻訳する、というのは公式サイトへの来客を減らすことであり、商売としてMTGを担ってくれている組織に対して不義理を働いているように感じてしまう。
そんなわけなので公式訳が見つかったら、ああ良かった良かった、と海賊版はフェードアウトすべきなんでないかなあ、というふうに思うのだけれど、やっぱりこういう考え方って変なのかなあ……。
まあ、いいや。趣味でやってることだし。
今後は極力訳されてなさそうなのを優先的に訳していこう、というわけで、さてここからは訳の答え合わせ。訳に迷ったり困ったりした箇所の拙訳を公式訳と比べてみよう、のコーナー。
原文の言い回しは日本語で言う「甘いものは別腹」ということ。それと「カラーパイのことは常に気にかけてるよ」というふうな記事の内容をかけた章題。
さて公式訳はというと「パイの分け前」となっている。確かにコラムのこの箇所は、パイの切り分け方の問題の話なので、なるほど、と思った。
赤の魔法がもっと「短気」を表現するためにどうしたらいいか、という箇所。よくある「英語で読むと別段難しくないのに日本語訳すると途端に意味が分からなくなる文章」の1つ。
公式訳では「そのためには、赤の魔法使いがもっと素早く相手を倒してしまうためのカードが必要になるわけだ」となっている。あまり違わないけど、こっちでは「Red Mage」は素直に「赤の魔法使い」と訳されている。
公式訳と見比べることで誤訳を発見したので報告しておく。正しくは公式訳にあるとおり「最後に来るのはアクアマンで、その下に来るのはもう宇宙ザルのグリークしかいないだろう」ということで、アクアマンは最下位じゃない。ごめんよ、アクアマン。
えーと、まあ、なんというか……すいません。どうしても上手いかけ言葉が思い付かなくて、最後はほとんど考えるのをやめてた(ちなみに Man of the People で「大衆の味方」みたいな意味)。というか、なんなんだよ「マナかな」って……。
そして公式訳は「様々なマナ」。何のひねりもないと思った人は甘い。「さまざマナマナ」ということで、こっそりしゃれが仕込まれているのだ。多分だけど、すっごい悩んだんだろうなあ、ここ。
なんでこんな変な日本語訳なのか、って? 英語の原文をよーく見て欲しい。そう「too good」が「two good」とダジャレになっている。それを……その……なんとか反映させようと。
ちなみに公式訳では「《Demonic Tutor》はいい感じの呪文だ。しかし、2マナではさすがに強すぎる」と、あっさりそのまま訳してた。なんだろう、この複雑な気持ち。
原文の最後にある「Viola」が、もう本当にまったく分からなかった。ラテン語か何かかと思ったけど違うみたいだし。文脈から判断するに「成功だった、これで良かった」的な言葉かなあ、と。
公式訳を読むとどうやらその考えで正しかったようで、訳は「で、第7版のチームは第8版の希望リストに「妥当なコストの《Demonic Tutor》」を加えた。あとはご覧の通りだ」となっている。良かった。
ジョーク的な部分を除いてこのコラムの翻訳で一番きつかった箇所。原文を何度も何度も読み返して、ようやくうっすらと意味がつかめたかなあ……?、という具合。本当に難しかった。
公式訳には「これに《ルフ鳥の卵/Rukh Egg》や《地獄界の夢/Underworld Dreams》が加わることで、基本セットの方向性が少しずつ良くなってきているんじゃないかと思う」とあった。ほほう。
余談8:余談の余談
こうやって「答え合わせが出来る」ってのはメリットだな、と思わないでもない。
新セット発売後の恒例となるFAQ。FAQにあがるような(頻繁に聞かれるような)ルールの質問なんて大体予想がつくよ、と思う人ほど読んだほうがいいと思う(と鏡に映る自分を見ながら)。
余談2:月曜日 《翼作り/Wingcrafter》
つい最近、このカードに関する感想を述べた記憶があるなあ、と調べてみたら、なんと驚きの04月10日以来となる20日ぶり2度目の登場。こんな早い再登板は珍しい、というか同じ月に2回登場するってすごいな。
しかもいずれの採用時もカードの内容には触れられていないというのも面白い(1回目はカードギャラリーへのリンクのみで、2回目は結魂全般に関するルール説明)。
さらに面白い点としては、この日のCard of the Dayの記事は、初掲載時と今とで内容が書き換わっている。初掲載時はこのブログの04月30日の記事として訳されたような原文でそれまでのFAQ紹介のテンプレートとは異なっていた。今は過去のFAQ紹介時のCard of the Dayと同じテンプレートになっている。
余談3:火曜日 《忌むべき者のかがり火/Bonfire of the Damned》
「Bonfire」という単語を聞くと「くまのパディントン」を思い出す。この小説の舞台となったイギリスには「Bonfire Night」という祭日があって、小説に書かれていたそのお祭りの日の話がとても印象的だったから。
放火事件だか爆破事件だかを企てた犯人であるガイ・フォークスが捕まった日だったはずで、イギリスを訪ねる機会があったとき、そのガイ・フォークスの生家がある街にも足を向けたことを覚えている。
……カードの話をしようか。奇跡持ちのX火力。でも引いた瞬間に相手の場にクリーチャーがいなければ(かつ十分なマナがなければ)、普通のX火力の下位互換っぽい気がする。《火の玉/Fireball》の方が強いんじゃないかな。そんなことないかな。
余談4:水曜日 《狂気堕ち/Descent into Madness》
懐かしの《煙突/Smokestack》をほうふつとさせるカード。アライアンスの《Dystopia》の例もあるし、確かにこの手のカードは黒にふさわしいな。
《煙突/Smokestack》と言えば、相手のこれにパーマネントを破壊しつくされたのに、なかなか相手の場にフィニッシャーが現れなくて「まだー?」とか言いながらただただ手札を切っていた悲しいデュエルを思い出す。
余談5:木曜日 《花咲くもつれ樹/Flowering Lumberknot》
《ヴィグの水植物/Vigean Hydropon》に似て、ただの観葉植物で終わることがありそう。でも結婚すると働きだす、ってことはただの甲斐性なしじゃないってことか。いい旦那さんになりそうだ(何の話だ)。
余談6:金曜日 《終末/Terminus》
更新が金曜日だけに《終末》なんだろうな。
余談7:第8版の小さな変化(マーフォーク消失の理由など)
最初に言っておきたいことは、以下にあげるのはあくまでごくごく個人的な見解であり、皆が皆これと同じように考えるべきだとはまったく思ってない、ということ。
さて、それを分かっていただいた上で。
このブログは、あくまで「日本語の公式サイトが手を回しきれず訳されていない(でもぜひ日本のMTGプレイヤーに読んでもらいたい)コラム」を見つけてはこっそり訳す、という立ち位置にありたいと思ってる。
日本語公式に訳が載ろうが載るまいが記事を翻訳する、というのは公式サイトへの来客を減らすことであり、商売としてMTGを担ってくれている組織に対して不義理を働いているように感じてしまう。
そんなわけなので公式訳が見つかったら、ああ良かった良かった、と海賊版はフェードアウトすべきなんでないかなあ、というふうに思うのだけれど、やっぱりこういう考え方って変なのかなあ……。
まあ、いいや。趣味でやってることだし。
今後は極力訳されてなさそうなのを優先的に訳していこう、というわけで、さてここからは訳の答え合わせ。訳に迷ったり困ったりした箇所の拙訳を公式訳と比べてみよう、のコーナー。
原文:
There’s Always Room For Pie
拙訳:
カラーパイは美味しい
原文の言い回しは日本語で言う「甘いものは別腹」ということ。それと「カラーパイのことは常に気にかけてるよ」というふうな記事の内容をかけた章題。
さて公式訳はというと「パイの分け前」となっている。確かにコラムのこの箇所は、パイの切り分け方の問題の話なので、なるほど、と思った。
原文:
This required making more cards that encouraged the red mage to want to overwhelm the opponent quickly.
拙訳:
赤の魔法を使うプレイヤーが対戦相手をより早く倒したくなるようなカードをたくさん作る必要があった。
赤の魔法がもっと「短気」を表現するためにどうしたらいいか、という箇所。よくある「英語で読むと別段難しくないのに日本語訳すると途端に意味が分からなくなる文章」の1つ。
公式訳では「そのためには、赤の魔法使いがもっと素早く相手を倒してしまうためのカードが必要になるわけだ」となっている。あまり違わないけど、こっちでは「Red Mage」は素直に「赤の魔法使い」と訳されている。
原文:
Finally, we come to Aquaman who ranks below everyone but Gleek, the space monkey.
拙訳:
最後に来るのはおそらくAquamanだろうね。Gleek(宇宙モンキー)より下に来るのは彼だけだろう。
公式訳と見比べることで誤訳を発見したので報告しておく。正しくは公式訳にあるとおり「最後に来るのはアクアマンで、その下に来るのはもう宇宙ザルのグリークしかいないだろう」ということで、アクアマンは最下位じゃない。ごめんよ、アクアマン。
原文:
Mana of the People
拙訳:
マナかな
えーと、まあ、なんというか……すいません。どうしても上手いかけ言葉が思い付かなくて、最後はほとんど考えるのをやめてた(ちなみに Man of the People で「大衆の味方」みたいな意味)。というか、なんなんだよ「マナかな」って……。
そして公式訳は「様々なマナ」。何のひねりもないと思った人は甘い。「さまざマナマナ」ということで、こっそりしゃれが仕込まれているのだ。多分だけど、すっごい悩んだんだろうなあ、ここ。
原文:
Demonic Tutor is a cool spell.
But at two mana it’s simply two good.
拙訳:
《Demonic Tutor》は良いカードだ。
しかし2マナは、ちょっと良すぎると「にまな」るを得ない。
なんでこんな変な日本語訳なのか、って? 英語の原文をよーく見て欲しい。そう「too good」が「two good」とダジャレになっている。それを……その……なんとか反映させようと。
ちなみに公式訳では「《Demonic Tutor》はいい感じの呪文だ。しかし、2マナではさすがに強すぎる」と、あっさりそのまま訳してた。なんだろう、この複雑な気持ち。
原文:
So, the Seventh Edition team added "properly costed Demonic Tutor" to the Eighth Edition wish list.
Viola.
拙訳:
そこで第7版のチームは「正しいマナコストを持った《Demonic Tutor》」を第8版のウィッシュリストに書きくわえた。
これでよし。
原文の最後にある「Viola」が、もう本当にまったく分からなかった。ラテン語か何かかと思ったけど違うみたいだし。文脈から判断するに「成功だった、これで良かった」的な言葉かなあ、と。
公式訳を読むとどうやらその考えで正しかったようで、訳は「で、第7版のチームは第8版の希望リストに「妥当なコストの《Demonic Tutor》」を加えた。あとはご覧の通りだ」となっている。良かった。
原文:
For each Rukh Egg or Underworld Dreams we add is another card subtly tweaking some aspect of the base set we want to incrementally improve.
拙訳:
《ルフ鳥の卵/Rukh Egg》や《地獄界の夢/Underworld Dreams》のようなカードを加えることもまた、基本セットにこっそり加えたかったり、または改善したかったりするなんらかの要素のためだったりするのだ。
ジョーク的な部分を除いてこのコラムの翻訳で一番きつかった箇所。原文を何度も何度も読み返して、ようやくうっすらと意味がつかめたかなあ……?、という具合。本当に難しかった。
公式訳には「これに《ルフ鳥の卵/Rukh Egg》や《地獄界の夢/Underworld Dreams》が加わることで、基本セットの方向性が少しずつ良くなってきているんじゃないかと思う」とあった。ほほう。
余談8:余談の余談
こうやって「答え合わせが出来る」ってのはメリットだな、と思わないでもない。
コメント