余談1:今週のCard of the Dayのテーマ
今週は最近発売されたばかりのデュエルズ・オブ・ザ・プレインズウォーカーズ2013で先行して使うことのできる基本セット2013のカード紹介。
ゲーム動画を見てみたけど、最近のゲーム機は本当にグラフィックが綺麗になりましたね、という月並みな感想がまず浮かんだ。いや、でも本当にすごいね。一昔前は、ムービーシーンと実際の操作画面との落差が大きかったけど、最近はもうほとんど差がないもの。
実はXBOXの本体を持ってるんだけどモニタがないんだよな……。
余談2:月曜日 《ロウクスの信仰癒し人/Rhox Faithmender》
カード名の翻訳がテンプレートになったなあ、とあらためて感じた。なんだろう。映画の邦訳名がそのままカタカナ読みになってるような。
・rhox ロウクスの
・faith 信仰
・mend 癒し
・er 人
マジックのカード名はすでにフレイバーの一部というよりゲームシステムの一部だから仕方のないことではある。それでも、たまにふと日本語版黎明期の自由奔放な訳が懐かしくなるときもあるぐるぐる。
ちなみに去年の1月頃にDoug Beyerがマジックのカードの命名ルールについて語ったコラムがある。大きく分けて9つの「べからず」がある、という話(《忘却の輪/Oblivion Ring》のカード名が《忘却の円/Oblivion Circle》であってはいけない理由など)。
Daily MTG : Name Killers
http://www.wizards.com/magic/magazine/Article.aspx?x=mtgcom/daily/db12
以下、上記コラムの拙訳。
カード名が殺されるとき/Name Killers
http://regiant.diarynote.jp/201101290607062000/
余談3:火曜日 《熟練の戦術家、オドリック/Odric, Master Tactician》
ちょっと厳しめの条件である「4体以上でアタック」は、戦術は1対1ではなく集団を指揮するときにこそ力を発揮する、というフレイバーが伝わってきて良い。
加えて、本人自ら前線に出るだけでなく、先陣を切っているあたり(= 先制攻撃もち)もカッコいいし、相手のブロックを好きに決めるというのも「智将が相手を手玉にとってる感」が非常にある。
余談4:水曜日 《ヴォルカスの指輪/Ring of Valkas》
装備品と指輪の相性はとても良いと思う。剣みたいに2つも3つも身につけたとしてもそれほど違和感ないし、指輪だけあって基本的にコストも軽いから使いやすそう。
ただ今回の指輪サイクルで気になるのは「身につけてるとじわじわ体が大きくなる」こと。指輪ごとの色に応じた特殊能力(青の指輪が相手の呪文を弾いたり、白の指輪が敵の接近を警告してくれたりする)はフレイバー的によく分かるんだけど……。
「前線へ赴くことになった、とな」
「はっ」
「では、この指輪を持っていけ」
「これは?」
「相手の悪しき呪文をそらしてくれる指輪だ」
「ありがとうございます、父上」
「まったく。戦場で父と呼ぶなとあれほど言っただろう」
「申し訳ありません」
「次会うときはそのようなことのないようにな」
「はい。必ずやまた生きて会いましょうぞ」
(1ヶ月後)
「……地響きがするな。何事だ? 敵の軍勢か?」
「おーっす、今帰ったぞぉ」
「え?」
「玄関が小さすぎるぜ。顔も入らねえよ!」
「え?」
(開いた扉の向こうから大きな目玉がのぞきこんでくる)「おうっす、ただいま!」
「え?」
「親父さんも随分ちっこくなっちまって!」
「え?」
「俺の親指くらいしかねーじゃねーか! がっはっは!」
「……え? 誰これ」
しかも指輪を外しても戻らないという罠。いや、それ以前に指輪のサイズはどうなってるんだ? 外した途端に指輪が縮んで元のサイズに戻るのか?
余談5:木曜日 《戦の大聖堂/Cathedral of War》
最初にイラストを見たとき、植物が生い茂ってるのかと思ったけど、これ、そこら中に武器が吊り下げられているのね。なんかこれだけ大量の武器があることと、1人で戦いに赴くと強くなれる 賛美/Exalted という能力とが、いまいちフレイバー的に噛み合わないんだけど……。
あと、これ、レアなんだ。雰囲気的にアンコモンかと思ってた。
余談6:金曜日 《イェヴァの腕力魔道士/Yeva’s Forcemage》
そういえば Forcemage って 腕力魔道士 って訳されてるんだっけ。面白い訳はまだまだ健在だった。良かった。それとは関係ないけど、腕力魔道士って言われると「鋼の錬金術師」に出て来たアームストロング少佐が思い浮かぶ(どうでもいい)。
今週は最近発売されたばかりのデュエルズ・オブ・ザ・プレインズウォーカーズ2013で先行して使うことのできる基本セット2013のカード紹介。
ゲーム動画を見てみたけど、最近のゲーム機は本当にグラフィックが綺麗になりましたね、という月並みな感想がまず浮かんだ。いや、でも本当にすごいね。一昔前は、ムービーシーンと実際の操作画面との落差が大きかったけど、最近はもうほとんど差がないもの。
実はXBOXの本体を持ってるんだけどモニタがないんだよな……。
余談2:月曜日 《ロウクスの信仰癒し人/Rhox Faithmender》
カード名の翻訳がテンプレートになったなあ、とあらためて感じた。なんだろう。映画の邦訳名がそのままカタカナ読みになってるような。
・rhox ロウクスの
・faith 信仰
・mend 癒し
・er 人
マジックのカード名はすでにフレイバーの一部というよりゲームシステムの一部だから仕方のないことではある。それでも、たまにふと日本語版黎明期の自由奔放な訳が懐かしくなるときもあるぐるぐる。
ちなみに去年の1月頃にDoug Beyerがマジックのカードの命名ルールについて語ったコラムがある。大きく分けて9つの「べからず」がある、という話(《忘却の輪/Oblivion Ring》のカード名が《忘却の円/Oblivion Circle》であってはいけない理由など)。
Daily MTG : Name Killers
http://www.wizards.com/magic/magazine/Article.aspx?x=mtgcom/daily/db12
以下、上記コラムの拙訳。
カード名が殺されるとき/Name Killers
http://regiant.diarynote.jp/201101290607062000/
余談3:火曜日 《熟練の戦術家、オドリック/Odric, Master Tactician》
ちょっと厳しめの条件である「4体以上でアタック」は、戦術は1対1ではなく集団を指揮するときにこそ力を発揮する、というフレイバーが伝わってきて良い。
加えて、本人自ら前線に出るだけでなく、先陣を切っているあたり(= 先制攻撃もち)もカッコいいし、相手のブロックを好きに決めるというのも「智将が相手を手玉にとってる感」が非常にある。
余談4:水曜日 《ヴォルカスの指輪/Ring of Valkas》
装備品と指輪の相性はとても良いと思う。剣みたいに2つも3つも身につけたとしてもそれほど違和感ないし、指輪だけあって基本的にコストも軽いから使いやすそう。
ただ今回の指輪サイクルで気になるのは「身につけてるとじわじわ体が大きくなる」こと。指輪ごとの色に応じた特殊能力(青の指輪が相手の呪文を弾いたり、白の指輪が敵の接近を警告してくれたりする)はフレイバー的によく分かるんだけど……。
「前線へ赴くことになった、とな」
「はっ」
「では、この指輪を持っていけ」
「これは?」
「相手の悪しき呪文をそらしてくれる指輪だ」
「ありがとうございます、父上」
「まったく。戦場で父と呼ぶなとあれほど言っただろう」
「申し訳ありません」
「次会うときはそのようなことのないようにな」
「はい。必ずやまた生きて会いましょうぞ」
(1ヶ月後)
「……地響きがするな。何事だ? 敵の軍勢か?」
「おーっす、今帰ったぞぉ」
「え?」
「玄関が小さすぎるぜ。顔も入らねえよ!」
「え?」
(開いた扉の向こうから大きな目玉がのぞきこんでくる)「おうっす、ただいま!」
「え?」
「親父さんも随分ちっこくなっちまって!」
「え?」
「俺の親指くらいしかねーじゃねーか! がっはっは!」
「……え? 誰これ」
しかも指輪を外しても戻らないという罠。いや、それ以前に指輪のサイズはどうなってるんだ? 外した途端に指輪が縮んで元のサイズに戻るのか?
余談5:木曜日 《戦の大聖堂/Cathedral of War》
最初にイラストを見たとき、植物が生い茂ってるのかと思ったけど、これ、そこら中に武器が吊り下げられているのね。なんかこれだけ大量の武器があることと、1人で戦いに赴くと強くなれる 賛美/Exalted という能力とが、いまいちフレイバー的に噛み合わないんだけど……。
あと、これ、レアなんだ。雰囲気的にアンコモンかと思ってた。
余談6:金曜日 《イェヴァの腕力魔道士/Yeva’s Forcemage》
そういえば Forcemage って 腕力魔道士 って訳されてるんだっけ。面白い訳はまだまだ健在だった。良かった。それとは関係ないけど、腕力魔道士って言われると「鋼の錬金術師」に出て来たアームストロング少佐が思い浮かぶ(どうでもいい)。
コメント
そして命名法につきましては過去記事は初見でしたので大変興味深く拝見させていただきました。すごく読みやすい翻訳でしたので、後で原文と比較しながらゆっくり検討して参考にさせていただきたいです。こうやってDoug Beyer氏の文章を読むとSavor the Flavorが恋しくなってきます…月曜から復活の噂もありますが。
>ひ
冷静に考えると、もしかするとそうでもない事が妙に後に残って引きずってしまうってありますよね。ネット上のコミニュケーションは文字のみという情報量の関係上、相手の真意が読みにくいせいもありまして、実はほんの軽いことだったことすら自分の中で反復して増幅してしまうといいますか。
原文が非常に読みやすく面白いのでぜひにも。
なお、翻訳の次の日に当たる2011年01月30日の日記に、訳が怪しい箇所とそれに対して色々と指摘してくださったコメントとが載っています。もし興味がありましたら、合わせてご参照くださいませ。
>実はほんの軽いことだったことすら自分の中で反復して増幅してしまうといいますか。
そう、何度も同じ箇所を読み返してどんどん不安になってしまうんですよね。決して新しい情報が入ってこないので思考の袋小路にハマってしまう、というかなんというか。考え過ぎない、が解決策なんですが、そうも達観出来ないのが人間です。