今週のCard of the Day (2012年08月 第4週) とか
2012年8月26日 週のまとめ余談1:今週のCard of the Dayのテーマ
今週はFrom the Vaultに新規イラストで収録されたカードたち。
余談2:月曜日 《ドラゴン変化/Form of the Dragon》
色ごとの原則もときにはフレイバーのために無視されることもある、という話。もちろん原則を破るだけの価値があると判断されるほどフレイバーに富んだカードでないといけない(はず)。
そういう意味ではこの《ドラゴン変化/Form of the Dragon》は非の打ちどころがない。ドラゴンになったから飛べる、よって飛んでないクリーチャーの攻撃は届かない。ヒットポイントは普通のドラゴンのタフネスである5点になるし、毎ターン5点分の火球(ブレス)を吐ける。
少しだけ訳の話。
意外と訳しづらかった。「allowed on this red card」のあたりと「for flavor reason」。それぞれ単体ならそこまで悩むほどでもないんだけど、全部合わせて一文にするとなるとちょっと迷う。
余談3:火曜日 《ネクロポーテンス/Necropotence》
ネクロデッキは前に人に貸してもらって回したことがある。当時は《暗黒の儀式/Dark Ritual》やら《生命吸収/Drain Life》やらが現役の時代で「ライフを払ってばりばり手札を引いては手札を使いきって回復する。相手は死ぬ」という爽快感あふれるプレイを体感できた。
それと訳の話。
原文のシンプルな「名言っぽさ」を上手く訳せなかった。「ネクロがトップメタになるまで他のカードを禁止にして、それからネクロを禁止にすればいい」という感じか。これでも長過ぎるような。
余談4:水曜日 《象牙の塔/Ivory Tower》
記事で紹介されている《象牙の塔/Ivory Tower》が入ったデッキ3つのうち、1つは火曜日に紹介されていた《ネクロポーテンス/Necropotence》をメインにしたデッキ。
この2枚の相性の良さはマジックの歴史でも指折りかもしれない。「手札が爆発的に増えていくけどどんどんライフが減る」カードと「手札さえ多ければどんどんライフが増えていく」カード。
余談5:木曜日 《血編み髪のクレシュ/Kresh the Bloodbraided》
3色の5マナで3/3のバニラ。周囲でクリーチャーが死ぬとどんどんサイズが大きくなるけど、結局はバニラ。うーん。アラーラ世界の人類最強の戦士がこのカードなのかというと、ちょっと違和感を覚えないでもない。
余談6:金曜日 《砂漠/Desert》
マジックの初期のフレイバー重視カード。飛んでいようが歩いていようが砂漠を横断するとダメージを喰らう。ただしラクダに乗っていれば平気だし、砂漠の民からすればむしろホームグラウンド。
余談7:公式サイト - Latest Development
Daily MTGのLastest Developmentの担当、Zac HillがWotC社を去るらしい。Zac Hillになってからまだ1年経ってないことを考えると結構早い交代劇な気がする。Tom LaPilleは3年くらいだったっけ。
公式サイト(英語):Latest Development - Developing Development
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/ld/209
すぐに誰か代わりの担当が出てくるわけではなく、とりあえずは様々なデベロッパーが持ち回りで記事を書くらしい。名前が挙げられているのはBilly Moreno、Dave Humpherys、Tom LaPille、Sam Stoddard、Erik Lauer、Trick Jarrettなど。
個人的にはTom LaPilleの復活が嬉しいんだけど、公式サイトの掲示板では散々な言われようだ。Tom LaPilleの人気がないというより、そもそもLastest Developmentのコラム自体が不評みたい(一部の書き込みだけで決めつけてはいけないのだけど)。
デッキ構築やプレイングの参考になるような情報はほとんどないことは確かだし、特定のカードがどのようにしてその能力や効果に落ち着いたか、というのに興味を持つ人は少ないのかな。
余談8:検索ワード
2012年8月24日 19:25 creepy doll 歌詞 日本語訳
《不気味な人形/Creepy Doll》はイニストラードのカード。このカードがCard of the Dayに取り上げられたときに「元ネタはJonathan Coultonの『Creepy Doll』という歌」とあった。その歌詞の日本語訳を探していた人がいたらしい。
2011年12月02日 Card of the Day
http://regiant.diarynote.jp/201112021641143295/
歌自体は歌手本人の公式サイトから無料でダウンロードできる。ダウンロードできるサイトとリンクは、日本語訳されている公式コラムに紹介されている。
日本語公式サイト:恐るべき物語 その1
http://mtg-jp.com/reading/translated/002192/
以下、歌詞の拙訳。原文の歌詞を載せるわけにはいかないので、知りたい人は上記のリンク先からダウンロードして聞いてみること。
不気味な人形/Creepy Doll(ジョナサン・クールトン/Jonathan Coulton)
森の中にある町の丘の上に誰も住んでいない家が1軒あった。
そこで君は大きなカバンと町で稼いだ金でその家を買った。
だけど夜になって暗闇に包まれた家の中、君が1人でいると上の階から物音が聞こえた。
君は階段を上り、大きく息を吸ってからそこにあるドアを開いた。
雷が光ったときドアの内側で何かが動くのが見えた気がした。
ぼろぼろの洋服がそこにあった。
変な気持ちになった。
以前にもそんな気持ちになったことがあったような気がする。
(サビ)
不気味な人形がそこにいる。
いつでも君のすぐ後ろにいる。
その壊れた目は閉じられることはない。
不気味な人形がそこにいる。
いつでも君のすぐ後ろにいる。
その小さい口は君をいつか飲み込むためにある。
君は叫び声を上げると扉を閉めた。
あれは単なる夢だと自分に言い聞かせながら。
朝になって君は町へと繰り出した。
アンティークショップに行くためだ。
その店には奇妙な老人がいた。
焦点の定まらない目と震える手で彼は君に古い木箱を手渡した。
彼の骨のきしむ音が聞こえた。
君は箱を開く前からそこに何が入っているのかを知っていた。
中の色褪せた銀のカギには、君の名前が彫り込まれていた。
(サビ)
不気味な人形がそこにいる。
いつでも君のすぐ後ろにいる。
その壊れた目は閉じられることはない。
不気味な人形がそこにいる。
いつでも君のすぐ後ろにいる。
その小さい口は君をいつか飲み込むためにある。
君が夜遅くに家に帰ってくると、人形は君の帰りを待っている。
君が食事を始めると、人形は一口くれと言ってくる。
人形は君の家の中に、君の部屋の中に、君のベッドの中にいる。
人形は君の目の中に、君の腕の中に、君の頭の中に入ってくる。
君の気が狂うまで。
夜も遅というのに君は階下へと降りていった。
眠れないから紅茶でも飲もうと思ったからだ。
人形は君に「ハチミツを入れ過ぎだよ」と叱るように言った。
もうたくさんだ、と君は人形を木箱に閉じ込めた。
金のつまったカバンと一緒に暖炉へその木箱を放り込んだ。
煙が君の小さな家に充満する。
もう終わりだ。
気がつくのが遅すぎた。
箱の中にいたのは君自身だったことに。
(サビ)
不気味な人形がそこにいる。
いつでも君のすぐ後ろにいる。
その壊れた目は閉じられることはない。
不気味な人形がそこにいる。
いつでも君のすぐ後ろにいる。
その小さい口は君をいつか飲み込むためにある。
今週はFrom the Vaultに新規イラストで収録されたカードたち。
余談2:月曜日 《ドラゴン変化/Form of the Dragon》
色ごとの原則もときにはフレイバーのために無視されることもある、という話。もちろん原則を破るだけの価値があると判断されるほどフレイバーに富んだカードでないといけない(はず)。
そういう意味ではこの《ドラゴン変化/Form of the Dragon》は非の打ちどころがない。ドラゴンになったから飛べる、よって飛んでないクリーチャーの攻撃は届かない。ヒットポイントは普通のドラゴンのタフネスである5点になるし、毎ターン5点分の火球(ブレス)を吐ける。
少しだけ訳の話。
原文:
but for flavor reasons the ability was allowed on this red card as a rare exception.
拙訳:
これはフレイバーの観点から「赤」のカードとして存在することが許された稀有な例外である。
意外と訳しづらかった。「allowed on this red card」のあたりと「for flavor reason」。それぞれ単体ならそこまで悩むほどでもないんだけど、全部合わせて一文にするとなるとちょっと迷う。
余談3:火曜日 《ネクロポーテンス/Necropotence》
ネクロデッキは前に人に貸してもらって回したことがある。当時は《暗黒の儀式/Dark Ritual》やら《生命吸収/Drain Life》やらが現役の時代で「ライフを払ってばりばり手札を引いては手札を使いきって回復する。相手は死ぬ」という爽快感あふれるプレイを体感できた。
それと訳の話。
原文:
"Ban everything until Necro is good, then ban Necro"
拙訳:
「《ネクロポーテンス/Necropotence》が使われるようになるまで片端から禁止すればいい。そうしてから《ネクロポーテンス/Necropotence》を禁止すればいい」
原文のシンプルな「名言っぽさ」を上手く訳せなかった。「ネクロがトップメタになるまで他のカードを禁止にして、それからネクロを禁止にすればいい」という感じか。これでも長過ぎるような。
余談4:水曜日 《象牙の塔/Ivory Tower》
記事で紹介されている《象牙の塔/Ivory Tower》が入ったデッキ3つのうち、1つは火曜日に紹介されていた《ネクロポーテンス/Necropotence》をメインにしたデッキ。
この2枚の相性の良さはマジックの歴史でも指折りかもしれない。「手札が爆発的に増えていくけどどんどんライフが減る」カードと「手札さえ多ければどんどんライフが増えていく」カード。
余談5:木曜日 《血編み髪のクレシュ/Kresh the Bloodbraided》
3色の5マナで3/3のバニラ。周囲でクリーチャーが死ぬとどんどんサイズが大きくなるけど、結局はバニラ。うーん。アラーラ世界の人類最強の戦士がこのカードなのかというと、ちょっと違和感を覚えないでもない。
余談6:金曜日 《砂漠/Desert》
マジックの初期のフレイバー重視カード。飛んでいようが歩いていようが砂漠を横断するとダメージを喰らう。ただしラクダに乗っていれば平気だし、砂漠の民からすればむしろホームグラウンド。
Camel (白)
クリーチャー — ラクダ(Camel)
バンド
Camelが攻撃しているかぎり、砂漠(Desert)がCamelかCamelとバンドしているクリーチャーに与えるすべてのダメージを軽減する。
0/1
引用元:http://whisper.wisdom-guild.net/card/Camel/
Desert Nomads (2)(赤)
クリーチャー — 人間(Human) ノーマッド(Nomad)
砂漠渡り
砂漠からDesert Nomadsに与えられるすべてのダメージを軽減する。
2/2
引用元:http://whisper.wisdom-guild.net/card/Desert+Nomads/
余談7:公式サイト - Latest Development
Daily MTGのLastest Developmentの担当、Zac HillがWotC社を去るらしい。Zac Hillになってからまだ1年経ってないことを考えると結構早い交代劇な気がする。Tom LaPilleは3年くらいだったっけ。
公式サイト(英語):Latest Development - Developing Development
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/ld/209
すぐに誰か代わりの担当が出てくるわけではなく、とりあえずは様々なデベロッパーが持ち回りで記事を書くらしい。名前が挙げられているのはBilly Moreno、Dave Humpherys、Tom LaPille、Sam Stoddard、Erik Lauer、Trick Jarrettなど。
個人的にはTom LaPilleの復活が嬉しいんだけど、公式サイトの掲示板では散々な言われようだ。Tom LaPilleの人気がないというより、そもそもLastest Developmentのコラム自体が不評みたい(一部の書き込みだけで決めつけてはいけないのだけど)。
デッキ構築やプレイングの参考になるような情報はほとんどないことは確かだし、特定のカードがどのようにしてその能力や効果に落ち着いたか、というのに興味を持つ人は少ないのかな。
余談8:検索ワード
2012年8月24日 19:25 creepy doll 歌詞 日本語訳
《不気味な人形/Creepy Doll》はイニストラードのカード。このカードがCard of the Dayに取り上げられたときに「元ネタはJonathan Coultonの『Creepy Doll』という歌」とあった。その歌詞の日本語訳を探していた人がいたらしい。
2011年12月02日 Card of the Day
http://regiant.diarynote.jp/201112021641143295/
歌自体は歌手本人の公式サイトから無料でダウンロードできる。ダウンロードできるサイトとリンクは、日本語訳されている公式コラムに紹介されている。
日本語公式サイト:恐るべき物語 その1
http://mtg-jp.com/reading/translated/002192/
以下、歌詞の拙訳。原文の歌詞を載せるわけにはいかないので、知りたい人は上記のリンク先からダウンロードして聞いてみること。
不気味な人形/Creepy Doll(ジョナサン・クールトン/Jonathan Coulton)
森の中にある町の丘の上に誰も住んでいない家が1軒あった。
そこで君は大きなカバンと町で稼いだ金でその家を買った。
だけど夜になって暗闇に包まれた家の中、君が1人でいると上の階から物音が聞こえた。
君は階段を上り、大きく息を吸ってからそこにあるドアを開いた。
雷が光ったときドアの内側で何かが動くのが見えた気がした。
ぼろぼろの洋服がそこにあった。
変な気持ちになった。
以前にもそんな気持ちになったことがあったような気がする。
(サビ)
不気味な人形がそこにいる。
いつでも君のすぐ後ろにいる。
その壊れた目は閉じられることはない。
不気味な人形がそこにいる。
いつでも君のすぐ後ろにいる。
その小さい口は君をいつか飲み込むためにある。
君は叫び声を上げると扉を閉めた。
あれは単なる夢だと自分に言い聞かせながら。
朝になって君は町へと繰り出した。
アンティークショップに行くためだ。
その店には奇妙な老人がいた。
焦点の定まらない目と震える手で彼は君に古い木箱を手渡した。
彼の骨のきしむ音が聞こえた。
君は箱を開く前からそこに何が入っているのかを知っていた。
中の色褪せた銀のカギには、君の名前が彫り込まれていた。
(サビ)
不気味な人形がそこにいる。
いつでも君のすぐ後ろにいる。
その壊れた目は閉じられることはない。
不気味な人形がそこにいる。
いつでも君のすぐ後ろにいる。
その小さい口は君をいつか飲み込むためにある。
君が夜遅くに家に帰ってくると、人形は君の帰りを待っている。
君が食事を始めると、人形は一口くれと言ってくる。
人形は君の家の中に、君の部屋の中に、君のベッドの中にいる。
人形は君の目の中に、君の腕の中に、君の頭の中に入ってくる。
君の気が狂うまで。
夜も遅というのに君は階下へと降りていった。
眠れないから紅茶でも飲もうと思ったからだ。
人形は君に「ハチミツを入れ過ぎだよ」と叱るように言った。
もうたくさんだ、と君は人形を木箱に閉じ込めた。
金のつまったカバンと一緒に暖炉へその木箱を放り込んだ。
煙が君の小さな家に充満する。
もう終わりだ。
気がつくのが遅すぎた。
箱の中にいたのは君自身だったことに。
(サビ)
不気味な人形がそこにいる。
いつでも君のすぐ後ろにいる。
その壊れた目は閉じられることはない。
不気味な人形がそこにいる。
いつでも君のすぐ後ろにいる。
その小さい口は君をいつか飲み込むためにある。
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