今週のCard of the Day (2012年10月 第4週) とか
2012年10月28日 週のまとめ コメント (4)余談1:今週のCard of the Dayのテーマ
種明かしがなかったので真相は不明だけど、おそらくコメント欄にあったようにディズニーランドのアトラクションがテーマだったものと思われる。
<カード名> <アトラクション>
《ジャングル巡視部隊/Jungle Patrol》 ジャングルクルーズ(Jungle Cruise)
《逢魔が辻/Haunted Crossroads》 ホーンテッドマンション(Haunted Mansion)
《乱打角/Batterhorn》 ------- (Matterhorn Bobsleds)
《クーケムッサの海賊/Kukemssa Pirates》 カリブの海賊(Pirates of the Caribbean)
《チャブ・トード/Chub Toad》 ------- (Mr. Toad’s Wild Ride)
3つ目と5つ目は日本にはないアトラクション。どうやらカリフォルニアにあるディズニーランドリゾートなら上記のアトラクションが全てあるらしい。
ディズニーパーク Info
http://www.disney-parks.info/dlr/
余談だけど、5つ目のMr. Toadは原作が「The Wind in the Willows」という小説で、日本では「たのしい川辺」という名前で知られている。Mr. Toadことヒキガエル氏は本当にダメなキャラなんだけど最後まで読むと、なんというか、救いがある。
余談2:月曜日 《ジャングル巡視部隊/Jungle Patrol》
印刷時のテキストと最新のオラクルが異なる、というタイプのネタ。こういうときに「印刷時のテキスト」を確認するのが結構難しい。英語のカードテキストは比較的見つかりやすいんだけど、日本語となると難易度が段違い。
カードショップなどの画像だと、ゲームに用いられることをかんがみてか、テキスト部分が最新オラクルに差し替えられている場合が多い。心遣いとしては正しいので、文句を言うところではないんだけど。
ちなみに印刷時の原文テキストは「Put a Wood token into play」。この「Wood Token」の当時の日本語訳が知りたかった。なんとなくだけど、今現在の「木材(Wood)」とは違う訳だったんでないかと。
余談3:火曜日 《逢魔が辻/Haunted Crossroads》
「crossroad」の訳にちょっと迷った。素直に「十字路」にしたかったんだけど、日本語カード名とリンクさせないといけないので「辻」を用いる必要があった。あまり日本語で十字路や交差点を「辻」って言わない気がする。
あらためて考えたら「四つ辻」ってすればよかったのかな、と後悔。
余談4:水曜日 《乱打角/Batterhorn》
世界の隅から隅までが「街中」であるラヴニカという世界ならではの出来事(街中にもいきなり巨大モンスターが現れる)を住人たちも重々承知しており、ベテランの商人はいつでも移動できる(逃げられる)ように準備しておくらしい。
こういう「カードイラストとカードテキストとフレイバーテキスト」がすべて1つに結びついて世界観を表現しているカードは大好き。
訳の話。
こういう英語ならではの言い回しは訳してもしょうがないので、あえて日本語で対応する言い回しを探すか、諦めて「がさつな人や粗忽者のことを英語で~」と入れてしまうか、の2択になる。原文を尊重するという意味では後者のほうがいいと思う。決して、上手い日本語版の言い回しが思いつかなかったからでは……すいません、思いつきませんでした。
余談5:木曜日 《クーケムッサの海賊/Kukemssa Pirates》
クーケムッサって変な言葉だな、と思う。もしかしたら「Kukemssa」って何かのアナグラムなんじゃないか、とも思う。でもいくら考えても分からないので、やっぱり違うかもしれない。
あとどうでもいいけどこのカードってレアなのか。うーん、時代を感じる。
余談6:金曜日 《チャブ・トード/Chub Toad》
単なるカエルにしか見えないけど、フレイバーテキストを読んでからあらためてイラストを見ると、その口から人間の腕がはみ出していることに気づく。怖いな、おい。
訳の話。実は最初にアップしたときには完全に誤訳だった。
最初にアップしたときは、原文の「a phrase people in R&D used to say a lot」を「R&Dのメンバーが『たくさん』を言い表すのに使ったフレーズ」と訳してた。典型的な誤訳。
ただ「no greater significance than being a」を「というだけで深い意味はまったくない」と訳したのは、なかなか自然な日本語に出来たかな、と自画自賛したい(するな)。
余談7:ヴォーパルス
ドラフト式カードゲーム「ヴォーパルス」の作者のブログで行われていたアンケート(人気投票)の結果発表に続いて、カードごとの集計結果の総評が発表されている。
『ヴォーパルス』の知られざる歴史とアンケートの結果、コモン編
http://iwasgame.sakura.ne.jp/archives/1378
『ヴォーパルス』の知られざる歴史とアンケートの結果、アンコモン編
http://iwasgame.sakura.ne.jp/archives/1447
遊んだ回数が多いプレイグループと少ないプレイグループによって評価が異なる、という点も含めて、予想していた強さとアンケート結果との違いが面白い。個人的に《古参兵》は決して弱くないカードだと思ってる。
余談8:PTシアトルのトップ8プロフィール
PTシアトルのトップ8プロフィールで妙に悪人面に撮られている写真があるという話があったので、見に行ってみた。なるほど。納得した。
Pro Tour Return to Ravnica:Top 8 Player Profiles
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/eventcoverage/ptrtr12/top8players
写真はさておき、名前欄で気になったことが1つ。「Yuuya Watanabe」とか「David Ochoa」とか並んでいる中に「Kelvin Chew (Hyper)」というプレイヤーがいる。
……ん? 普段は「Kelvin Chew」だけど、このときはハイパー化してたのかな。
それ以外だと、質問と回答がところどころごっちゃになっているのが気になった。いや、なんと言ったらいいんだろう……例えば渡辺雄也さんの質問と回答のところは以下のようになっている。
What guild are you?
Why did you choose that guild
Izzet. I like the UR color combination.
多分、質問が太字で以降が回答、となっているべきなんだろけど、2行目も質問っぽい。おそらく、本来は以下のような感じなんじゃないかなあ、と。
What guild are you? And why did you choose that guild?
Izzet. I like the UR color combination.
このプロツアーに向けてどのような準備をしましたか、という質問の箇所も同様に、質問と回答が混ざってしまっている気がする。サイトでは下記のように掲載されている。
How did you prepare for Pro Tour Return to Ravnica?
Who did you prepare with
Japanese players. Yukuhiro, Endou, and taking Namakura.
多分、以下のような形になるべきなんでないかと。
How did you prepare for Pro Tour Return to Ravnica?
Also, who did you prepare with?
Japanese players. Yukuhiro, Endou, and taking Namakura.
ほぼリアルタイムで更新する厳しいスケジュールなのでしょうがない気はする。
種明かしがなかったので真相は不明だけど、おそらくコメント欄にあったようにディズニーランドのアトラクションがテーマだったものと思われる。
<カード名> <アトラクション>
《ジャングル巡視部隊/Jungle Patrol》 ジャングルクルーズ(Jungle Cruise)
《逢魔が辻/Haunted Crossroads》 ホーンテッドマンション(Haunted Mansion)
《乱打角/Batterhorn》 ------- (Matterhorn Bobsleds)
《クーケムッサの海賊/Kukemssa Pirates》 カリブの海賊(Pirates of the Caribbean)
《チャブ・トード/Chub Toad》 ------- (Mr. Toad’s Wild Ride)
3つ目と5つ目は日本にはないアトラクション。どうやらカリフォルニアにあるディズニーランドリゾートなら上記のアトラクションが全てあるらしい。
ディズニーパーク Info
http://www.disney-parks.info/dlr/
余談だけど、5つ目のMr. Toadは原作が「The Wind in the Willows」という小説で、日本では「たのしい川辺」という名前で知られている。Mr. Toadことヒキガエル氏は本当にダメなキャラなんだけど最後まで読むと、なんというか、救いがある。
余談2:月曜日 《ジャングル巡視部隊/Jungle Patrol》
印刷時のテキストと最新のオラクルが異なる、というタイプのネタ。こういうときに「印刷時のテキスト」を確認するのが結構難しい。英語のカードテキストは比較的見つかりやすいんだけど、日本語となると難易度が段違い。
カードショップなどの画像だと、ゲームに用いられることをかんがみてか、テキスト部分が最新オラクルに差し替えられている場合が多い。心遣いとしては正しいので、文句を言うところではないんだけど。
ちなみに印刷時の原文テキストは「Put a Wood token into play」。この「Wood Token」の当時の日本語訳が知りたかった。なんとなくだけど、今現在の「木材(Wood)」とは違う訳だったんでないかと。
余談3:火曜日 《逢魔が辻/Haunted Crossroads》
「crossroad」の訳にちょっと迷った。素直に「十字路」にしたかったんだけど、日本語カード名とリンクさせないといけないので「辻」を用いる必要があった。あまり日本語で十字路や交差点を「辻」って言わない気がする。
あらためて考えたら「四つ辻」ってすればよかったのかな、と後悔。
余談4:水曜日 《乱打角/Batterhorn》
世界の隅から隅までが「街中」であるラヴニカという世界ならではの出来事(街中にもいきなり巨大モンスターが現れる)を住人たちも重々承知しており、ベテランの商人はいつでも移動できる(逃げられる)ように準備しておくらしい。
こういう「カードイラストとカードテキストとフレイバーテキスト」がすべて1つに結びついて世界観を表現しているカードは大好き。
訳の話。
原文:
Batterhorn is kind of the Ravnican version of the phrase "A bull in a china shop."
私訳:
がさつな人や粗忽者のことを英語で「A bull in a china shop(陶磁器の店内の雄牛)」と呼んだりするが、そのラヴニカバージョンとも言えるのがこの《乱打角/Batterhorn》だろう。
こういう英語ならではの言い回しは訳してもしょうがないので、あえて日本語で対応する言い回しを探すか、諦めて「がさつな人や粗忽者のことを英語で~」と入れてしまうか、の2択になる。原文を尊重するという意味では後者のほうがいいと思う。決して、上手い日本語版の言い回しが思いつかなかったからでは……すいません、思いつきませんでした。
余談5:木曜日 《クーケムッサの海賊/Kukemssa Pirates》
クーケムッサって変な言葉だな、と思う。もしかしたら「Kukemssa」って何かのアナグラムなんじゃないか、とも思う。でもいくら考えても分からないので、やっぱり違うかもしれない。
あとどうでもいいけどこのカードってレアなのか。うーん、時代を感じる。
余談6:金曜日 《チャブ・トード/Chub Toad》
単なるカエルにしか見えないけど、フレイバーテキストを読んでからあらためてイラストを見ると、その口から人間の腕がはみ出していることに気づく。怖いな、おい。
訳の話。実は最初にアップしたときには完全に誤訳だった。
原文:
Chub Toad is an anagram of "Bad Touch," which has no greater significance than being a phrase people in R&D used to say a lot.
私訳:
《Chub Toad》というカード名は「Bad Touch」という言葉のアナグラムだが、単に当時の開発部がよく使ってたフレーズというだけで深い意味はまったくない。
最初にアップしたときは、原文の「a phrase people in R&D used to say a lot」を「R&Dのメンバーが『たくさん』を言い表すのに使ったフレーズ」と訳してた。典型的な誤訳。
ただ「no greater significance than being a」を「というだけで深い意味はまったくない」と訳したのは、なかなか自然な日本語に出来たかな、と自画自賛したい(するな)。
余談7:ヴォーパルス
ドラフト式カードゲーム「ヴォーパルス」の作者のブログで行われていたアンケート(人気投票)の結果発表に続いて、カードごとの集計結果の総評が発表されている。
『ヴォーパルス』の知られざる歴史とアンケートの結果、コモン編
http://iwasgame.sakura.ne.jp/archives/1378
『ヴォーパルス』の知られざる歴史とアンケートの結果、アンコモン編
http://iwasgame.sakura.ne.jp/archives/1447
遊んだ回数が多いプレイグループと少ないプレイグループによって評価が異なる、という点も含めて、予想していた強さとアンケート結果との違いが面白い。個人的に《古参兵》は決して弱くないカードだと思ってる。
余談8:PTシアトルのトップ8プロフィール
PTシアトルのトップ8プロフィールで妙に悪人面に撮られている写真があるという話があったので、見に行ってみた。なるほど。納得した。
Pro Tour Return to Ravnica:Top 8 Player Profiles
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/eventcoverage/ptrtr12/top8players
写真はさておき、名前欄で気になったことが1つ。「Yuuya Watanabe」とか「David Ochoa」とか並んでいる中に「Kelvin Chew (Hyper)」というプレイヤーがいる。
……ん? 普段は「Kelvin Chew」だけど、このときはハイパー化してたのかな。
それ以外だと、質問と回答がところどころごっちゃになっているのが気になった。いや、なんと言ったらいいんだろう……例えば渡辺雄也さんの質問と回答のところは以下のようになっている。
What guild are you?
Why did you choose that guild
Izzet. I like the UR color combination.
多分、質問が太字で以降が回答、となっているべきなんだろけど、2行目も質問っぽい。おそらく、本来は以下のような感じなんじゃないかなあ、と。
What guild are you? And why did you choose that guild?
Izzet. I like the UR color combination.
このプロツアーに向けてどのような準備をしましたか、という質問の箇所も同様に、質問と回答が混ざってしまっている気がする。サイトでは下記のように掲載されている。
How did you prepare for Pro Tour Return to Ravnica?
Who did you prepare with
Japanese players. Yukuhiro, Endou, and taking Namakura.
多分、以下のような形になるべきなんでないかと。
How did you prepare for Pro Tour Return to Ravnica?
Also, who did you prepare with?
Japanese players. Yukuhiro, Endou, and taking Namakura.
ほぼリアルタイムで更新する厳しいスケジュールなのでしょうがない気はする。
コメント
PTカバリッジの質問のところは自分も気になってました。多分全員分同じ間違いになってたっぽいです。
ジャングル巡視部隊は自分もネットで画像探してみたんですが見つけられず。オークションに出てないかなと思って(現物の写真がしばしば載っているので)落札履歴探したりしたんですが、見つかりませんでした。
>「辻」は国字なので、むしろ日本語でそう言わないとおかしいといえばおかしいのですが
関係あるようで関係ない話かもしれませんが、丁字路を「T字路」だと思っていた頃がありました。
音も似ているし意味も通じるし、最近の子供もそう思ってそうな気がします。丁ってマイナーですし。
>ジャングル巡視部隊は自分もネットで画像探してみたんですが見つけられず
《ジャングル巡視部隊》は皆が欲しがるカードではないので出回りづらいのも難易度を高めてますね。
パーマネントを増やせるカードは基本的に強いカードなはずなんですが。
MTGにまつわる諸々の話に興味がありつつも英語が読めず苦労する私のような人間にとって、
こうして日本語訳してくださるところの存在は何よりもありがたいものです。
それと、こちらが本題ですが《ジャングル巡視部隊》の日本語版画像が手持ちのカード事典に載っておりましたので報告させていただきます。
どうやらトークンの訳は昔から木材だったようです。
www1.axfc.net/uploader/so/2661169.jpg
確認させてもらいました。なるほど、登場時から木材だったんですね。
ただの木材にブロックされるクリーチャーってどうかなあと思いますけど。