余談1:今週のCard of the Dayのテーマ

 金曜日のコメントであったように今週は久しぶりに分かりやすいテーマだった。そもそもこういう「隠しテーマ」があった週自体、久しぶりな気がする。ここ数カ月は新セットのカード紹介、FAQ紹介、ギルド紹介、……という具合だったから。

 それはさておき今週のテーマはおそらく「ファンタジーRPGのパーティ」。個人的には、いわゆるテーブルトークRPGの類を彷彿とさせるキーワードが並んでた。

 <カード名>                            <キーワード>
 《ピット・ファイター、カマール/Kamahl, Pit Fighter》      ファイター(Fighter)
 《盗賊の道/Way of the Thief》                   シーフ(Thief)
 《特務魔道士ヤヤ・バラード/Jaya Ballard, Task Mage》   メイジ(Mage)
 《オンドゥの僧侶/Ondu Cleric》                  クレリック(Cleric)
 《Enter the Dungeon》                        ダンジョン(Dungeon)

 ちょっと面白かったのは意外とこれらのキーワードどおりのジョブ(クラス)を持つゲームが思い付かないということ。

 思い出せる範囲で、例えばウィザードリィは「ファイター・シーフ・メイジ」はいるけど「クレリック」がおらず、かわりに「プリースト」がいる。

 ダンジョンズアンドドラゴンズ3.5版は「ファイター・クレリック」がいるけど「シーフ」のかわりに「ローグ」、「メイジ」のかわりに「ウィザード/ソーサラー」がいる。

 ソードワールドRPGは「ファイター・シーフ・クレリック」がいるけど「メイジ」がおらず「ソーサラー」がいる(響きが似ているという意味では「セージ」がいる)。

 なお「ダンジョン」はいずれにも登場する(そりゃそうだ)。

余談2:月曜日 《ピット・ファイター、カマール/Kamahl, Pit Fighter》

 ぽるちゃ梅山先生は元気にしてらっしゃるだろうか。

余談3:火曜日 《盗賊の道/Way of the Thief》

 フレイバーとカード的な強さを天秤にかけているカード。

 相手の陣地に忍び込むことを考えると、能力が機能するかどうかは対戦相手側にある土地に左右されるほうが(フレイバー的には)それっぽい。

 だけど対戦相手に依存する能力(例:土地渡りやリスティック)は弱いし使いづらい。弱くて使いづらい能力は、カードもプレイヤーも不幸にする。

 だからこのカードはいいカード。

余談4:水曜日 《特務魔道士ヤヤ・バラード/Jaya Ballard, Task Mage》

 今回のテーマがファンタジーRPGのパーティだとすると、カマールとヤヤ・バラードがパーティを組むわけか。すごいな。それだけでオールスター的だ。

 あとはクレリックとシーフか。個人的に、マジック世界のクレリックというとオアリム様が真っ先に浮かぶ。タップだけで3点軽減できる人。まあ、世間では「対戦相手に土地しか置かせない人」というイメージのほうが強いんだろうけど。

 ただ、意外とシーフは思い浮かばない。誰かいたかな、名のあるシーフ。

余談5:木曜日 《オンドゥの僧侶/Ondu Cleric》

 訳の話。
原文:
 Travel through Ondu is mostly vertical, thanks to the Makindi Trenches, the trees of Turntimber, the Crypt of Agadeem, and the Soul Stair

日本語訳:
 このオンドゥを旅するときは基本的に垂直方向へ移動することになる。これは、マキンディの溝、変わり樹に生える木々、アガディームの墓所、そして魂の階段(註1)などの地形によるものだ

 1つ目としては「thanks to」の訳。「~のおかげで、~に感謝」というのが素直な訳だけど、今回の記事のような場合は「~のせいで」という感じになるかな。日本語で言うと皮肉的な場合の「ありがたいことに」みたいな。

 2つ目としては固有名詞たち。カード名になっているものはいいとして、それ以外にもちょいちょいあった。今回は幸い公式記事に旅行記があったので助かったけど、なかったら大変だったな。

 3つ目として「Vertical」。「まさか垂直じゃないだろう。南北のことかな。地形的に東西への行き来が難しいんだろう」と誤訳するところだった。ゼンディカー世界をなめてた。すいません。

余談6:金曜日 《Enter the Dungeon》

 イラストでは小さくなった魔法使い同士がテーブルの下で戦ってる。なるほど、最大ライフが5しかないってのはそういうことなのか。今更気づいた。

 ところで、注釈で紹介したようにアンヒンジドのFAQ(もしくはFAQTIWDAWCC)には日本語訳がある。信じられない。あれを全文日本語訳できる人間がいるなんて。

 まず「公式ルールに関わる文章を訳すのは難しい」。当たり前だ。何しろマジックのルールを(FAQが書けるほどに)理解していないといけない。

 それだけでも十分高いハードルなのに「ジョークを訳すのはさらに難しい」がそこに加わってる。「Gotcha」とかどないせいっちゅうねん。

 正直、公式サイトの文章の中で、これより訳が難しいのは存在しないと思ってる。半端ない。

コメント

高潮の
2013年3月16日0:59

言われてみると、その4種類の組み合わせ、ありそうでないですね。「dungeon」もあるので深く考えずに『ダンジョンズ&ドラゴンズ』だ!と思ってたのですが、赤箱だと「マジックユーザー」でしたもんね。

re-giant
2013年3月16日20:07

まったく同じ感想です。こうやってみると魔法使い系が特に多様な名称ですね。
「メイジ」というとアリアンロッドくらいしか思い出せません。

お気に入り日記の更新

この日記について

日記内を検索