余談1:今週のCard of the Dayのテーマ
各ギルドを代表して迷路を踏破することになった「迷路の走者(Maze Runner)」たち。迷路の走者たちをとりあげる記事を訳すときに総じて迷ったことがあって、[Guild Name]’s Maze Runner という名称。
何を迷うことがあると思われそうだけど、これ、素直に日本語に訳すと「グルール一族の迷路の走者」や「シミック連合の迷路の走者」のようになる。助詞の「の」が2回続いてしまうので、なんか見た目がよろしくないし、意味も取りづらい(グルール一族の迷路? シミック連合の迷路?)。
そんなわけで「~ギルドを代表する迷路の走者」とか「~ギルドの代表として迷路の走者となった」とかいうふうに訳してみたりもしている。素直にそのまま訳してることもあるけど。
余談2:月曜日 《自由なる者ルーリク・サー/Ruric Thar, the Unbowed》
デカすぎて到達(Reach)の能力を持っている。オーガ(Ogre)というより巨人(Giant)なんじゃないかな、こいつ? もう1つのキーワード能力である警戒(Vigilance)は双頭のおかげで死角がないということなんだろうと解釈してる。
クリーチャーでない呪文を唱えるとダメージを与えるというのは、うーん、どういうことなんだろう。背後をとられると反射的に防衛行動をとってしまうゴルゴ13みたいに、なんか怪しげな振舞い(分かりづらい呪文の詠唱)を近くでされると反射的にぶんなぐっちゃうとか?
余談3:火曜日 《イゼットの模範、メーレク/Melek, Izzet Paragon》
迷路の走破のためだけに作り出された人工生命、それがこのメーレクらしい。迷路の探索が終わったら用無しなのか。かわいそうに。
その能力はソーサリーかインスタント呪文の効果が倍になる(自動的にコピーが作られる)というもの。補給に乏しいダンジョン内では有用な能力かもしれない。飛行(Flying)のほうが役に立ちそうとか言っちゃいけない。
訳の話。
ここに出てくる「隠された迷路(Implicit Maze)」という言葉の訳については、公式サイトを参照にした。具体的には「Implicit Maze」という言葉が出てくる公式サイトの記事の日本語訳を参照にした。
Magic Arcana: Teh Dragon’s Maze Prerelease
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/arcana/1156
上記の公式サイトの設定を「日本語」にして確認したところ、以下のような対訳になってた。
そんなわけで「隠された迷路」としたわけなんだけど、あらためて他の公式記事を見ていると違う訳を発見。以下の英語版と日本語版のプレリリース紹介記事では「暗黙の迷路」となっていた。
Magic Arcana; Dragon’s Maze Prerelease
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/arcana/1197
日本語公式サイト:『ドラゴンの迷路』プレリリース
http://mtg-jp.com/publicity/014251/
時期的にもこっちのほうが新しい記事だし、カギ括弧つきで「暗黙の迷路」と書かれているのでこっちが正式訳っぽい気がする。次からはこっちを使おう。
余談4:水曜日 《育殻組のヴォレル/Vorel of the Hull Clade》
4/4は当たり前、さらには「6/6のオーガ」、「5/7のエルフ」、「2/2だけど再生もち」、「2/2だけど破壊されない」などのスペックがひしめきあう迷路の走者の中で、真っ先に脱落しそうなクリーチャー。
カウンターを増やす能力というのも、前線より本拠地の研究室で活躍しそうな能力に見える。そんな彼が迷路の走者に選ばれた理由が気になる。しかも元々グルール団の一員だったのに、シミック連合に移ってきたという経緯があるらしい。不思議な人だな……って、種族「人間・マーフォーク」なの!? ますます不思議だ。
余談5:木曜日 《第10管区のラヴィニア/Lavinia of the Tenth》
記事で「特筆すべきアゾリウス評議会の拘引者としてその名を知られていた(rose to prominence as a highly quotable arrester)」とあるのに検索結果に出てこないのはある意味皮肉なんだろうか。
なお検索条件は「フレイバーテキストに Lavinia を含むカード」。ドラゴンの迷路のカードがまだGathererに登録されていないせいかと思ったけど「カード名に Lavinia を含むカード」だとちゃんとヒットするし……うーん。
05月02日 追記:
コメントで指摘のあったとおり、言語設定の問題だった。フレイバーテキストを検索するときは気をつけよう。なおあらためて英語設定にして検索、ヒットしたカード6枚は以下の通り。
・《装甲輸送機/Armored Transport》
・《拘引/Arrest》
・《死教団のならず者/Deathcult Rogue》
・《騒乱の大祭/Havoc Festival》
・《軽騎兵の巡視部隊/Hussar Patrol》
・《ブリキ通りの市場/Tin Street Market》
余談6:金曜日 《幽霊の特使、テイサ/Teysa, Envoy of Ghosts》
公式記事でお茶飲んでるテイサが可愛いのでみんなも読むとよい。さらに言うと最後のテイサの台詞のインパクトもなかなかのもので、この「ドラゴンの迷路」におけるテイサの物語のラストがとても気になった。
Uncharted Realms: Teysa Karlov
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/ur/242
日本語公式:テイサ・カルロフ
http://mtg-jp.com/reading/translated/ur/018321/
各ギルドを代表して迷路を踏破することになった「迷路の走者(Maze Runner)」たち。迷路の走者たちをとりあげる記事を訳すときに総じて迷ったことがあって、[Guild Name]’s Maze Runner という名称。
何を迷うことがあると思われそうだけど、これ、素直に日本語に訳すと「グルール一族の迷路の走者」や「シミック連合の迷路の走者」のようになる。助詞の「の」が2回続いてしまうので、なんか見た目がよろしくないし、意味も取りづらい(グルール一族の迷路? シミック連合の迷路?)。
そんなわけで「~ギルドを代表する迷路の走者」とか「~ギルドの代表として迷路の走者となった」とかいうふうに訳してみたりもしている。素直にそのまま訳してることもあるけど。
余談2:月曜日 《自由なる者ルーリク・サー/Ruric Thar, the Unbowed》
デカすぎて到達(Reach)の能力を持っている。オーガ(Ogre)というより巨人(Giant)なんじゃないかな、こいつ? もう1つのキーワード能力である警戒(Vigilance)は双頭のおかげで死角がないということなんだろうと解釈してる。
クリーチャーでない呪文を唱えるとダメージを与えるというのは、うーん、どういうことなんだろう。背後をとられると反射的に防衛行動をとってしまうゴルゴ13みたいに、なんか怪しげな振舞い(分かりづらい呪文の詠唱)を近くでされると反射的にぶんなぐっちゃうとか?
余談3:火曜日 《イゼットの模範、メーレク/Melek, Izzet Paragon》
迷路の走破のためだけに作り出された人工生命、それがこのメーレクらしい。迷路の探索が終わったら用無しなのか。かわいそうに。
その能力はソーサリーかインスタント呪文の効果が倍になる(自動的にコピーが作られる)というもの。補給に乏しいダンジョン内では有用な能力かもしれない。飛行(Flying)のほうが役に立ちそうとか言っちゃいけない。
訳の話。
原文:
The Izzet League created Melek specifically to act as the guild’s runner for the Implicit Maze.
拙訳:
隠された迷路(Implicit Maze)を踏破する迷路の走者として、イゼット団が専用に作りだした奇魔、それがこの《イゼットの模範、メーレク/Melek, Izzet Paragon》だ。
ここに出てくる「隠された迷路(Implicit Maze)」という言葉の訳については、公式サイトを参照にした。具体的には「Implicit Maze」という言葉が出てくる公式サイトの記事の日本語訳を参照にした。
Magic Arcana: Teh Dragon’s Maze Prerelease
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/arcana/1156
上記の公式サイトの設定を「日本語」にして確認したところ、以下のような対訳になってた。
原文:
Players (that’s you) will work collectively to advance their chosen guild through the Implicit Maze each round.
日本語訳:
各ギルドのプレーヤーみんなが協力し合って、各ラウンドごとに隠された迷路を進んでいきます。
そんなわけで「隠された迷路」としたわけなんだけど、あらためて他の公式記事を見ていると違う訳を発見。以下の英語版と日本語版のプレリリース紹介記事では「暗黙の迷路」となっていた。
Magic Arcana; Dragon’s Maze Prerelease
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/arcana/1197
日本語公式サイト:『ドラゴンの迷路』プレリリース
http://mtg-jp.com/publicity/014251/
原文:
At your store you’re going to be diving into your own Implicit Maze, competing against the other guilds to see who can win the race to Maze’s End.
日本語訳:
近くのお店であなた自身の「暗黙の迷路」に潜っていき、他のギルドとの競争をして、〈迷路の終わり〉へのレースで誰が勝つのかを目にしましょう。
時期的にもこっちのほうが新しい記事だし、カギ括弧つきで「暗黙の迷路」と書かれているのでこっちが正式訳っぽい気がする。次からはこっちを使おう。
余談4:水曜日 《育殻組のヴォレル/Vorel of the Hull Clade》
4/4は当たり前、さらには「6/6のオーガ」、「5/7のエルフ」、「2/2だけど再生もち」、「2/2だけど破壊されない」などのスペックがひしめきあう迷路の走者の中で、真っ先に脱落しそうなクリーチャー。
カウンターを増やす能力というのも、前線より本拠地の研究室で活躍しそうな能力に見える。そんな彼が迷路の走者に選ばれた理由が気になる。しかも元々グルール団の一員だったのに、シミック連合に移ってきたという経緯があるらしい。不思議な人だな……って、種族「人間・マーフォーク」なの!? ますます不思議だ。
余談5:木曜日 《第10管区のラヴィニア/Lavinia of the Tenth》
記事で「特筆すべきアゾリウス評議会の拘引者としてその名を知られていた(rose to prominence as a highly quotable arrester)」とあるのに検索結果に出てこないのはある意味皮肉なんだろうか。
なお検索条件は「フレイバーテキストに Lavinia を含むカード」。ドラゴンの迷路のカードがまだGathererに登録されていないせいかと思ったけど「カード名に Lavinia を含むカード」だとちゃんとヒットするし……うーん。
05月02日 追記:
コメントで指摘のあったとおり、言語設定の問題だった。フレイバーテキストを検索するときは気をつけよう。なおあらためて英語設定にして検索、ヒットしたカード6枚は以下の通り。
・《装甲輸送機/Armored Transport》
・《拘引/Arrest》
・《死教団のならず者/Deathcult Rogue》
・《騒乱の大祭/Havoc Festival》
・《軽騎兵の巡視部隊/Hussar Patrol》
・《ブリキ通りの市場/Tin Street Market》
余談6:金曜日 《幽霊の特使、テイサ/Teysa, Envoy of Ghosts》
公式記事でお茶飲んでるテイサが可愛いのでみんなも読むとよい。さらに言うと最後のテイサの台詞のインパクトもなかなかのもので、この「ドラゴンの迷路」におけるテイサの物語のラストがとても気になった。
Uncharted Realms: Teysa Karlov
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/ur/242
日本語公式:テイサ・カルロフ
http://mtg-jp.com/reading/translated/ur/018321/
コメント
どこのデータベースで検索したのですか?
(Gatherer は言語設定を英語にしないと英文フレーバー・テキストはヒットしませんよ。「ラヴィニア」なら6枚ヒットしますが。)
うわ、本当だ。言語設定を日本語のままでもカード名とカードテキストだけは英語でヒットしてしまうから気付かなかった……ありがとうございました。直しておこう。