余談1:今週のCard of the Dayのテーマ
新セット恒例のFAQ週間。個々の回答例を紹介することよりも、FAQの文書をどこからダウンロードできるのかの案内としての役割が大きいのではないかと推測してる。
余談2:月曜日 《血の公証人/Blood Scrivener》
ライフを1点失うかわりに1枚引くところを2枚引ける、ただし手札が0枚のときだけ、というカード。2マナ2/1という及第点のボディつき。
フレイバー的には相手の弱みにつけこむ、悪徳商人的な感じなのかな。「おやおや、手札が0枚でお困りでしょう、この契約書にサインをして頂ければ……ただしあなたの生命をちょびっと頂きますよ」みたいなノリ。
ところでフレイバーの訳がちょっと気になった。
英文はなんか気の利いた言い回しをしようとしてる雰囲気があるんだけど、なんか日本語訳がすごいサッパリした真面目な文章になってる。いや感覚的なものだけど。
余談3:火曜日 《不可侵議員/Council of the Absolute》
イラストでは、フリーザ様の乗ってたメカみたいな座席に身を沈めている議員たちが3人。効果を鑑みるに3人の役割はそれぞれ「指定する人」「禁止する人」「軽くする人」なのかな。そう考えるとカマイタチみたいだ。
余談4:水曜日 《ゴブリンの試験操縦士/Goblin Test Pilot》
フレイバーテキストが気になる。「操縦士ならびに試作機は全損。莫大な二次的被害を誘発」とあるんだけど……操縦士と機体が全損したなら、他に被害は一切出てないんじゃないかな。
そもそもこのカード、どうやって「対象に2点のダメージを与える」のか、その手段がイマイチ伝わってこない。銃器の類でもないし、体当たりだとしたら自分には絶対当たらないし……。
メカニズム自体はイゼットっぽいデタラメさにあふれてるんだけど。
余談5:木曜日 《反逆の混成体/Renegade Krasis》
レネゲイド(Renegade)というとTRPGシステム「ダブルクロス」を思い出す。デザイナーである矢野俊作さん直々にゲームマスターをして頂いたことが何度かあるという点で印象深いシステム。
それはさておき、英語の話。上記の「Renegade」は普通に英単語として辞書に載ってたんだけど、混成体を意味するらしい「Krasis」が見つからない。マジックの背景世界用語かな、と思って調べたら実際そうだった(オチなし)。
Planeswalker’s Guide to Gatecrash: Part 2
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/feature/225
プレインズウォーカーのための「ギルド門侵犯」案内 その2
http://mtg-jp.com/reading/translated/004152/
以下、混成体の解説文を引用。
余談6:金曜日 《腐敗農場の骸骨/Rot Farm Skeleton》
普通のアンデッドたちは墓地の死体その他を「消費」して復活するのに対して、このスケルトンは「墓地を肥やしながら」復活する(蘇ったあとのほうが墓地に死体が増えている)。伊達にその名前に「農場」と入っているわけではないらしい。
しかし「植物」で「スケルトン」とはまた不思議なクリーチャーだな。「植物」だって腐るわけだから「ゾンビ」だと1体の生物としてイメージしやすいんだけど、このクリーチャーの場合は骨の部分と植物の部分がきっちり分かれてそう。1体の生物というより、共生している複数の生命体みたいな。
余談7:その他のゲーム
最近、ボードゲームのプレイ動画を見るのが楽しい。滅多に遊べなくてセオリーが分からないゲームを勉強がてら見たり、遊んでみたいとは思っているけどなかなか機会がないゲームを予習がてら見たり。
アグリコラ(ルール説明、およびプレイ動画)
http://www.nicovideo.jp/watch/sm13732583
アグリコラは農場経営ゲーム。コンポーネントがとても多い上にボード自体も大きくて場所を取る。さらにルールも直観的ではない上に、1ゲームが長いので、一緒に遊んでくれる人を探すのが大変、かつ場所を確保するのも大変。
これでつまらなければ何の問題もない(単に遊ばなければいい)んだけど、コンポーネント並べて自分だけの箱庭を作ったり、狙い通りに農場を発展できたりすることがとても楽しいし、面白いのが困りもの。また遊びたい。
ダンジョンズアンドドラゴンズ第4版
http://www.hobbyjapan.co.jp/dd/article/index2.html
最近のリプレイはとにかくドラマ性やストーリー性を前面に打ち出しまくっているせいで、あまりにも「理想的な」セッションになってしまっている。それに対して「じゃあリアルなセッション、見せてやんよ!」という実況配信動画がこれ。
リプレイみたいにいかない、と悩むようなことがあればこれを見ればいいんじゃないだろうか。実際のセッションなんてこんなもんだから。楽しんだもの勝ちだから。
ダンジョンクエスト完全日本語版
http://www.nicovideo.jp/watch/sm17947612
ランダムで選んだキャラクターでダンジョンに潜ってお宝を持ち帰るゲーム。ランダムで引いたダンジョンタイルを並べて進み、これまたランダムで起きるイベントを能力値判定で回避していく、TRPG的なボードゲーム。
動画見ていて思ったのは、とにかく「殺す気満々」過ぎるデスダンジョンだなあ、ということ。
単なるサソリや毒ガスなどであれば判定に失敗してもダメージを受けたりターンを飛ばされたりするだけで済むけど、下手すると「失敗したら、あなたは死ぬ」というシンプル過ぎるデストラップが出現。動画でも情け容赦のない死が頻発する。必見。
余談8:発掘
先日、実家に帰った際に親から「押し入れに私物がたくさんあるから整理するように」という指示を受けた。基本的に私物は全部処分したはず、と思ってたけど、出てくる出てくる思い出の品というゴミの山。
学生時代のノートやプリント、卒業証書、ラジオ番組を録音したカセットテープ、外国を旅行したときに手に入れたパンフレットやチケットを貼りつけたスクラップブック、などなど。
そんな中にカードのストレージボックスがいくつも発見。これはお宝の予感、と期待しつつ開いて発見したのがコモンカードの山だった、この諦念ときたら(アイスエイジ版の《渦まく知識/Brainstorm》とか一応出て来たけど)。
そうそう、このイラストが気持ち悪かったな、と懐かしく《大イモムシ/Giant Caterpillar》を眺めていて、ふと気づいたことがあった。英語版と日本語版のカードが両方出て来たのでフレイバーテキストを見比べてたんだけど……
これ、おかしい気がする。
日本語版だと「真顔でうなずいた」のと「あんぐりと口を開けた」のが両方とも同じ人になってる。だけど英語版を読む限り、「真顔でうなずいた」のは「旅人(the traveler)」で、「あんぐりと口を開けた」のは、旅人の話を聞いていた「our jaws」の持ち主たちのはず。
あえて訳すならこんな感じになるのかな。
あと、これとはまったく関係ないけど、同じときに発見した《サイの暴走/Crash of Rhinos》のフレイバーテキストがロマンチックだったので紹介しておく(なおこのカード名の訳も実はちょっと怪しい。「Crash of rhinos」は「Flocks of sheep」と同じように「~の群れ」を指す言い回し)。
新セット恒例のFAQ週間。個々の回答例を紹介することよりも、FAQの文書をどこからダウンロードできるのかの案内としての役割が大きいのではないかと推測してる。
余談2:月曜日 《血の公証人/Blood Scrivener》
ライフを1点失うかわりに1枚引くところを2枚引ける、ただし手札が0枚のときだけ、というカード。2マナ2/1という及第点のボディつき。
フレイバー的には相手の弱みにつけこむ、悪徳商人的な感じなのかな。「おやおや、手札が0枚でお困りでしょう、この契約書にサインをして頂ければ……ただしあなたの生命をちょびっと頂きますよ」みたいなノリ。
ところでフレイバーの訳がちょっと気になった。
原文:
Make sure you bleed the fine print.
日本語訳:
契約には血判を押すこと。
英文はなんか気の利いた言い回しをしようとしてる雰囲気があるんだけど、なんか日本語訳がすごいサッパリした真面目な文章になってる。いや感覚的なものだけど。
余談3:火曜日 《不可侵議員/Council of the Absolute》
イラストでは、フリーザ様の乗ってたメカみたいな座席に身を沈めている議員たちが3人。効果を鑑みるに3人の役割はそれぞれ「指定する人」「禁止する人」「軽くする人」なのかな。そう考えるとカマイタチみたいだ。
余談4:水曜日 《ゴブリンの試験操縦士/Goblin Test Pilot》
フレイバーテキストが気になる。「操縦士ならびに試作機は全損。莫大な二次的被害を誘発」とあるんだけど……操縦士と機体が全損したなら、他に被害は一切出てないんじゃないかな。
そもそもこのカード、どうやって「対象に2点のダメージを与える」のか、その手段がイマイチ伝わってこない。銃器の類でもないし、体当たりだとしたら自分には絶対当たらないし……。
メカニズム自体はイゼットっぽいデタラメさにあふれてるんだけど。
余談5:木曜日 《反逆の混成体/Renegade Krasis》
レネゲイド(Renegade)というとTRPGシステム「ダブルクロス」を思い出す。デザイナーである矢野俊作さん直々にゲームマスターをして頂いたことが何度かあるという点で印象深いシステム。
それはさておき、英語の話。上記の「Renegade」は普通に英単語として辞書に載ってたんだけど、混成体を意味するらしい「Krasis」が見つからない。マジックの背景世界用語かな、と思って調べたら実際そうだった(オチなし)。
Planeswalker’s Guide to Gatecrash: Part 2
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/feature/225
プレインズウォーカーのための「ギルド門侵犯」案内 その2
http://mtg-jp.com/reading/translated/004152/
以下、混成体の解説文を引用。
混成体
シミックのあらゆる雑種生命はそのような生物全てを指す用語である混成体と呼ばれている。(中略)ギルドは複数の有機体の特色を一つに結合させて扱おうと試み、また今も魔法を用いて現存する生物から新たな形態を生み出そうとしている。
余談6:金曜日 《腐敗農場の骸骨/Rot Farm Skeleton》
普通のアンデッドたちは墓地の死体その他を「消費」して復活するのに対して、このスケルトンは「墓地を肥やしながら」復活する(蘇ったあとのほうが墓地に死体が増えている)。伊達にその名前に「農場」と入っているわけではないらしい。
しかし「植物」で「スケルトン」とはまた不思議なクリーチャーだな。「植物」だって腐るわけだから「ゾンビ」だと1体の生物としてイメージしやすいんだけど、このクリーチャーの場合は骨の部分と植物の部分がきっちり分かれてそう。1体の生物というより、共生している複数の生命体みたいな。
余談7:その他のゲーム
最近、ボードゲームのプレイ動画を見るのが楽しい。滅多に遊べなくてセオリーが分からないゲームを勉強がてら見たり、遊んでみたいとは思っているけどなかなか機会がないゲームを予習がてら見たり。
アグリコラ(ルール説明、およびプレイ動画)
http://www.nicovideo.jp/watch/sm13732583
アグリコラは農場経営ゲーム。コンポーネントがとても多い上にボード自体も大きくて場所を取る。さらにルールも直観的ではない上に、1ゲームが長いので、一緒に遊んでくれる人を探すのが大変、かつ場所を確保するのも大変。
これでつまらなければ何の問題もない(単に遊ばなければいい)んだけど、コンポーネント並べて自分だけの箱庭を作ったり、狙い通りに農場を発展できたりすることがとても楽しいし、面白いのが困りもの。また遊びたい。
ダンジョンズアンドドラゴンズ第4版
http://www.hobbyjapan.co.jp/dd/article/index2.html
最近のリプレイはとにかくドラマ性やストーリー性を前面に打ち出しまくっているせいで、あまりにも「理想的な」セッションになってしまっている。それに対して「じゃあリアルなセッション、見せてやんよ!」という実況配信動画がこれ。
リプレイみたいにいかない、と悩むようなことがあればこれを見ればいいんじゃないだろうか。実際のセッションなんてこんなもんだから。楽しんだもの勝ちだから。
ダンジョンクエスト完全日本語版
http://www.nicovideo.jp/watch/sm17947612
ランダムで選んだキャラクターでダンジョンに潜ってお宝を持ち帰るゲーム。ランダムで引いたダンジョンタイルを並べて進み、これまたランダムで起きるイベントを能力値判定で回避していく、TRPG的なボードゲーム。
動画見ていて思ったのは、とにかく「殺す気満々」過ぎるデスダンジョンだなあ、ということ。
単なるサソリや毒ガスなどであれば判定に失敗してもダメージを受けたりターンを飛ばされたりするだけで済むけど、下手すると「失敗したら、あなたは死ぬ」というシンプル過ぎるデストラップが出現。動画でも情け容赦のない死が頻発する。必見。
余談8:発掘
先日、実家に帰った際に親から「押し入れに私物がたくさんあるから整理するように」という指示を受けた。基本的に私物は全部処分したはず、と思ってたけど、出てくる出てくる思い出の品というゴミの山。
学生時代のノートやプリント、卒業証書、ラジオ番組を録音したカセットテープ、外国を旅行したときに手に入れたパンフレットやチケットを貼りつけたスクラップブック、などなど。
そんな中にカードのストレージボックスがいくつも発見。これはお宝の予感、と期待しつつ開いて発見したのがコモンカードの山だった、この諦念ときたら(アイスエイジ版の《渦まく知識/Brainstorm》とか一応出て来たけど)。
そうそう、このイラストが気持ち悪かったな、と懐かしく《大イモムシ/Giant Caterpillar》を眺めていて、ふと気づいたことがあった。英語版と日本語版のカードが両方出て来たのでフレイバーテキストを見比べてたんだけど……
原文:
"‘I’ve seen hornworms big as a man’s fist,’ the traveler said, and nodded soberly when our jaws went slack at his ignorance."
—Afari, Tales
日本語訳:
「おれは、大人の握り拳ほどのイモムシをみたことがあるんだ」旅人はそう言って、真顔でうなずいた。そのときだった。自分の無知に、旅人があんぐりと口を開けたのは。
-アファーリー 「語り」
これ、おかしい気がする。
日本語版だと「真顔でうなずいた」のと「あんぐりと口を開けた」のが両方とも同じ人になってる。だけど英語版を読む限り、「真顔でうなずいた」のは「旅人(the traveler)」で、「あんぐりと口を開けた」のは、旅人の話を聞いていた「our jaws」の持ち主たちのはず。
あえて訳すならこんな感じになるのかな。
拙訳:
「おれは、大人の握り拳ほどのイモムシをみたことがあるんだ」旅人はそう言って、真顔でうなずいた。それを聞いた私たちは彼の無知さにあんぐりと口を開けてしまった。
あと、これとはまったく関係ないけど、同じときに発見した《サイの暴走/Crash of Rhinos》のフレイバーテキストがロマンチックだったので紹介しておく(なおこのカード名の訳も実はちょっと怪しい。「Crash of rhinos」は「Flocks of sheep」と同じように「~の群れ」を指す言い回し)。
日本語訳:
恋はサイのようなもの。性急で、まわりが見えない。もしも道がないならば、突き破ってでも進んでみせる。
── フェメレフの格言
コメント
それは厳しいですね。同じくD&Dは背景ストーリーや世界設定の用語となると全然分かりません。
ルール用語やクラスの用語であれば多少分かるのですが(3.5版であれば、ですけど)。