余談1:今週のCard of the Dayのテーマ

 物語性を感じるカード群だったので、何かしらのテーマが隠されていそうに見える。少し前に上映された「ホビットの冒険」かな。ドワーフもドラゴンも山も出てくる。ただ「Recruiter」や「Strike Force」が絡まないから違うか。

 最後が《シヴ山のドラゴン/Shivan Dragon》と来たあとに《山/Mountain》が締めだったので「山の名前」という可能性も考えてみたけど、上手く見つからなかった。そもそも「Shivan」を「シヴ山」と訳したのは日本側の意訳に過ぎない。

 イラスト、カードタイプ、記事の内容などについては、これといって一貫性があったようには感じられない。迷宮入りかな。これ以上はこじつけでしか思いつかない。なおグーグル先生も特にご存じなかった模様。

余談2:月曜日 《遠隔+不在/Far+Away》

 分割カードの伝統である「2つのカード名を and でつなぐと熟語になる」は今回も健在らしい。日本語版は《遠隔+不在》のように熟語にならないものもあれば、《唯々+諾々》のように熟語になるものもある。

 《Far & Away》       :「far and away ~ 」で「はるかに ~ である」
 《Toil & Trouble》      :「toil and trouble」で「辛苦、労苦」
 《Beck & Call》        :「beck and call」で「言いなりになる」
 《Wear & Tear》       :「wear and tear」で「摩耗、損傷」
 《Armed & Dangerous》  :「armed and dangerous」で「武装しており危険」

余談3:火曜日 《ドワーフ徴募兵/Dwarven Recruiter》

 同じ能力だったらゴブリンの方が強いというのはドワーフからするとかなり腹立たしいことなのではないだろうか。ゴブリンのほうが有能な人材(ゴブリン材?)が多い、ってことに他ならないわけで。

 怒りっぽいドワーフのことはさておき、訳の話。
原文:
 "Duergar" is an alternative spelling of the Norse word "dvergar," which you might have guessed from context to mean the mythological dwarf.

拙訳:
 「デュルガー/Duergar」はノルウェー語の「Dvergar」を英語で表記したつづりであり、マジックでの使われ方から単語の意味が「神話上のドワーフ」であることを推測できた人もいるかもしれない。

 迷ったのは「the mythological dwarf」の部分。「Mythological」は素直に訳せば「神話の」となるのはいいとして、問題の「デュルガー/Duergar」が、ノルウェーの民話から来ているのか、童話から来ているのか、神話から来ているのかによって変えないといけない気がした。

 どうやら神話らしいので結果としてはそのままの訳に。

余談4:水曜日 《ドワーフ打撃部隊/Dwarven Strike Force》

 いや「モダン環境で使用可能なドワーフは5体いる。4体は(今日のカードに関係ない)デュルガーと呼ばれる一族だ」というからには、そのデュルガーではない5体目が今日のカードである《ドワーフ打撃部隊/Dwarven Strike Force》だと思うのが普通じゃないか。

 まさか、その5体目が《ドワーフ爆破作業班/Dwarven Demolition Team》だとは思わないし、Card of the Day(今日のカード)として取り上げられているカードが記事内容で一切触れられないまま終わるとは思わないし。

余談5:木曜日 《シヴ山のドラゴン/Shivan Dragon》

 第4版の時代には人気のあるカードとして有名だったらしいけど、当時、実際に仲間内で使われた記憶がほとんどない。第4版全盛期だったのに。

 仲間内で使われていた第4版のカードというと《セラの天使/Serra Angel》とか《大地の怒り/Force of Nature》とか《夢魔/Nightmare》とかが記憶にある。

 ……なんでこのラインアップが使われてて《シヴ山のドラゴン/Shivan Dragon》は見かけなかったんだろう。不思議だ。多分、誰も引かなかったんだろう。

 シヴ山という響きにいまだに違和感のあるカード名はさておき、訳の話。
原文:
 Shiv is a location on the plane of Dominaria (as well as a Plane from Planechase), whence came numerous cards with "Shivan" in their names.

拙訳:
 シヴはドミナリアの次元に存在する地名である(そしてまたプレインチェイスに登場する次元の1つでもある)。この地からは「シヴの(Shivan)」を含む多くのカードが生まれた。

 訳に困ったとか、1文を2文に分けてみたとか、そういう細かい話ではなく、単に「whence」という単語を知らなかったという話。最初見たときは別の単語のタイプミスだとばかり思って、辞書を引いてびっくり。

 意味としては「from where」のような感じで「そこから ~ 」となる。代名詞。

余談6:金曜日 《山/Mountain》

 アイスエイジ版の絵が一番好き。

余談7:その他のゲーム

 先々週から引き続きのマイブームとして、ボードゲームのプレイ動画を見るのが楽しい。先週は主に「カタンの開拓者たち」関連の動画を見ていたけど、今週は主に「プエルトリコ」の動画を見ている。

 Board Game m@ster ~プエルトリコ~ ルール解説
 http://www.nicovideo.jp/watch/sm9476229

 Board Game m@ster ~プエルトリコ~ 対戦編
 http://www.nicovideo.jp/watch/sm9496588

 遊んだことが一度も無く、前から気になっていたのでちょうどよいとばかりにルール解説から対戦編まで見ているんだけど、やっぱり未プレイだと理解しきれない。残念。

 ボードゲームの歴史の中で「カタン」時代と「ドミニオン」時代をつなぐ存在らしいので、アナログゲーム好きを自認する身としてはいつかは遊んでみたい。ルール把握できたらあらためて見よう。

余談8:検索ワード

 最近の検索ワードの中で一番気に入ったのは「リチャードガーフィールド 最強」。

コメント

高潮の
2013年5月22日1:05

自分も whence は知りませんでした。なんとなくですが、少し古語っぽい感じがしますね。

打撃部隊がモダンで使える筈がないことはすぐにわかりましたが、じゃあ残りの1枚は、と言われると見当もつかず。爆破作業班でしたか……。

祭谷一斗
祭谷一斗
2013年5月22日2:09

whenceは自分も初耳でした。
文語とのことですが、うーん、
ニュアンスを匂わせるならどうするんだろう。
「彼の地より~」位の言い回しなのかな?

re-giant
2013年5月22日9:02

やっぱりWhenceって珍しい単語なのか。

>打撃部隊がモダンで使える筈がないことはすぐにわかりましたが、じゃあ残りの1枚は、と言われると

そう考えると《ドワーフ打撃部隊/Dwarven Strike Force》が選ばれた理由がますます謎めいてきます。
やっぱり「Dwarven Strike Force」をあえてピックする必要のある、隠されたテーマがありそうな。

>文語とのことですが、うーん、ニュアンスを匂わせるならどうするんだろう。

文語ということは聖書の劇などで用いられるTheeとかThouみたいなものなんですかね。
そう考えると確かに単なる代名詞以上に、相応の訳し方があるような気がします。

マイコロス
2013年5月22日12:05

OEDで引いてもwhence19世紀までが良いところですね。初耳。

マイコロス
2013年5月22日12:11

あ、分別と多感で使われてたわ。

re-giant
2013年5月22日13:38

やっぱり古語なのか。
Card of the Dayはたまにこういう珍しい単語や言い回しが出てくるのが楽しいです。

それはさておき「分別と多感(Sense and Sensibility)」って小説の題名なんですね。
なんか分割カードにありそうな名前だと思いました。白緑か青白かな。

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