余談1:今週のCard of the Dayのテーマ

 今週は分かりやすかった。カード名に「Alley」が含まれるもの。唯一、地名でないのが《野良剣歯猫/Sabertooth Alley Cat》で、唯一、2回登場したのが「破滅小径/Bane Alley」。

  月曜日:破滅小径/Bane Alley
  火曜日:影小道/Shadow Alley
  水曜日:羽虫小路/Gnat Alley
  木曜日:野良猫/Alley Cat
  金曜日:破滅小径/Bane Alley

 こうして見ると「Alley」の訳し方は特にテンプレートで決まっているというわけでもないみたい。なお読みはそれぞれ「破滅小径:はめつこみち」、「影小道:かげこみち」、「羽虫小路:はむしこうじ」。

余談2:月曜日 《破滅小径の悪党/Bane Alley Blackguard》

 訳というよりは「原文ではどう表記されていたのか」の紹介。
原文:
 A blackguard (most commonly pronounced BLA-gerd) is a rude, untrustworthy, and contemptible person.

拙訳:
 現実には「ブラックガード」より「ブラッガード」と発声されることが多い「Blackguard」とは、下品で卑劣で信用のおけない人物を指す言葉だ。

 複合語になったときに消えやすい音ってのは全世界共通で存在するもので、日本語でも「おはようございます」の「よ」や「す」を聞こえるように発声している人はあまりいない。

余談3:火曜日 《影小道の住人/Shadow Alley Denizen》

 意外と難しかった訳の話。
原文:
 The vampires of Ravnica have blank eyes-that is, eyes without irises or pupils.

拙訳:
 ラヴニカの吸血鬼の特徴として空洞化した目がある。彼らの目には瞳孔がないのだ。

 ラヴニカの吸血の目にないものは「irises or pupils」で、これは「虹彩もしくは瞳」と訳すほうが正しい。「虹彩」というのは一般に「目の色」と呼ばれる部分で、瞳孔の大きさを調節する絞りのような役割をもつ部位。

 ないほうがシンプルで分かりやすいかな、と思ったので省いた。考えてみると、知らない単語と出会って見分を広めるというのもCard of the Dayの楽しみの1つなわけで、余計なお世話だったかもしれないと少々後悔している。
原文:
 vampires of Innistrad (whose sclera, or "whites of the eye," are black)

拙訳:
 イニストラードの吸血鬼(白目部分が黒い)

 これも同じ。より原文に沿って訳すなら「強膜(いわゆる白目と呼ばれる部分)が黒い」となる。「強膜」というのは白目部分というか、白目の表面を覆っている部位を指すらしい。

余談4:水曜日 《羽虫小路の忍び寄る者/Gnat Alley Creeper》

 ギルド門侵犯のワールドガイドってどこで手に入るんだろう。店頭で配られる小冊子の類(たぐい)なのかな。公式日本語訳があるならそれに沿いたかったんだけど、見つからないものはしょうがない。

 誰か知ってたら情報ください、ということで訳の話。
原文:
 The Gatecrash world guide describes Gnat Alley as "tunnel-like" and says it is "one of the Gruul guild’s most trusted methods of navigating through Ravnica’s posh neighborhoods."

拙訳:
 ギルド門侵犯のワールドガイドにおける紹介文によると、羽虫小路(Gnat Alley)は「トンネルのよう」であり「上品ぶったラヴニカの他の住人たちに気づかれないように町を行き来するのにグルールギルドが用いる最も確実な道」らしい。

 「Tunnel-like」はそのまま「トンネルのよう」と訳したけど、「抜け道」のほうが雰囲気的には良いのかもしれないな、とか、「navigating through Ravnica’s posh neighborhoods」の「navigating through」はどういう通り抜け方を表してるんだろう、とか。

 難しかった。

余談5:木曜日 《野良剣歯猫/Sabertooth Alley Cat》

 日本語のカード名の語順だと「剣歯猫」が「野良」と化したことになるような気がする。つまり、元々は家で飼われていた「剣歯猫」がいて、それが野良化したということになる。どんな家で飼われていたんだろう。

 まあ、ありとあらゆる人種の住まうラヴニカの都市であれば飼ってる人がいてもあまり不思議ではない。むしろもっとデカいクリーチャー飼ってる人が平気でいそう。

余談6:金曜日 《破滅小径の仲介人/Bane Alley Broker》

 記事からリンクが張られている短編が面白かった。ご都合主義な展開もなく、表社会の朴訥な青年が裏社会の女性に惚れた弱みでまんまといいように使われてお金も巻きあげられてしまう話。

 とはいえ、シビアなのにどこか暖かいというか、読み終えたあとの読後感がスッキリしたものだった。登場人物たちが皆が皆、幸せだったからかもしれない。本物の幸せかどうかはさておき。

余談7:その他のゲーム

 プレイ動画を見る段階から自分で遊んでみる段階に入った。今はブラウザでソロプレイができるアグリコラオンラインで練習中。とりあえずソロプレイで50点以上をコンスタントに出せるようになったら対人戦に進もうかと。

 そうそう。最近、Diarynoteで特に流行っているマジック以外のゲームというと「人狼」と「メガテン」のご様子。正直、どっちも馴染みがなく、皆の日記を読んでもよく分からない。ちょっとさみしい。

 「人狼」は人の日記や感想を読んでると(進行部分に関わるルールの自由度が高く、会話主体なため)定石と暗黙の了解がひどく強いゲームのように感じてしまう。そこから一歩でも外れたらフルボッコにされそうな雰囲気。

 まあ、本当にそんなゲームだったら遊ぶ人が増えるはずもないので、おそらく実際に遊んでみないと面白さが分からない(TRPGのような)ゲームなんだろう。

 「メガテン」は3DS版で出た最新作がすこぶる評判が良いみたい。「女神転生」というと小説版(角川スニーカー)とゲームボーイ版(ラストバイブル)しか知らない上に両方とも触れたのが昔過ぎて何もかもすっかり忘れている身としては、過去は無視して3DS版から入るというのもありかもしれない。3DS持ってないけど。

コメント

竜英傑、蛹
2013年5月26日16:36

ワールドガイドは配られてるものではなく、内部資料(よくスタイルガイドと呼ばれているもの)だと思います。たまに公式サイトやファットパックで一部が紹介されていたりしますね。

re-giant
2013年5月26日19:59

なるほど。イラストレーターへの指示と同じようなものでしょうか。そうだとするとあまり公式訳の有無を考えなくてもいいのかな。ありがとうございました。

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