【翻訳】PVによる2013年度マジック殿堂入り候補者ギョーム・ワフォ・タパへのインタビュー【CFB】
Paulo Vitor Damo da Rosa
2013年07月11日
元記事:http://www.channelfireball.com/articles/hall-of-fame-2013-candidates-guillaume-wafo-tapa/
この記事は2013年度に殿堂入りする可能性を持つ候補者たちへインタビューするという現在進行形のシリーズものの一部だ。過去にインタビューしたプレイヤーたちは以下の通り。
・ジャスティン・ゲーリー/Justin Gary
・ウィリアム・ジェンセン/William Huey Jensen
・ベン・スターク/Ben Stark
・ウィリー・エデル/Willy Edel
・ポール・リーツェル/Paul Rietzl
ギョーム・ワフォ・タパの主なプロフィール
・生涯プロポイント
221点
・参戦プロツアー
27戦
・プロツアートップ8
4回(8.8%)
・プロツアー優勝
1回(2007年横浜)
・プロツアートップ16
4回(5.9%)
・プロツアートップ32
2回(11.7%)
・プロツアートップ64
1回(14.7%)
・プロツアートップ64以上
11回
・グランプリトップ8
8回
・フランプリ優勝
0回
・Median Finish(註)
102
・3 Year-Median
22
・POYトップ10
3年
・生涯獲得賞金額
160,750ドル(23位)
現在、マジックとはどのように関わっていますか? もし殿堂入りしたとすると、その関わり方はどのように変わると思いますか?
僕はマジックが大好きで、今もたくさん遊んでるよ。もし殿堂入りしたとしてもそれが変わるということは絶対にない。だけど試されることになるだろうからほとんどのプロツアーに参戦するだろうね。
あなたは常にコントロール好きのプレイヤーとして知られています。実のところ私自身あなたがコントロールデッキ以外をプレイしているところを見たことがありません。そのコントロールデッキ愛の源は?
その質問は興味深いね。僕自身、答えを知りたいくらいだよ。好きに理由はないというけどそういうことなのかな。もしかしたら子供時代に理由があるのかもしれない。小さい頃、両親はよくレゴを買って来てくれたんだ。コントロールデッキはパーツを集めて組み立てる作業に似ているし。
まあ、それが理由かは分からないけどね。
いつか違うデッキをプレイすることはありえますか? 例えばアグロデッキとか。それとも環境的に他のデッキタイプのほうが有利だというときでも好きなデッキを使い続けますか?
アグロデッキを使うかもしれない状況を思い付くことはできるけど、実際そうなるかというと、ありえないかな。コントロールデッキが通用しそうにないという状況になったらどうするかというと、もっと頑張る、が僕の哲学だからね。
アグロデッキを使うとなると、1つ目として、まずアグロデッキが最適解だと僕に信じこませる必要がある。だけど、2つ目として、プロツアーには不確定要素がたくさんあって明確な最適解を得ることは非常に難しい。
それでも僕の参加しているテストグループがぶっ壊れたデッキタイプを生み出すのに成功したら、おそらくそれに乗らせてもらうだろうね(実際そんなことがあったら多分それはコンボデッキだろうけど)。
そういえば2回だけコントロールデッキ以外でプロツアーに参加したことがあるよ。
どっちも信頼に足るコントロールデッキを作れなかったことが理由であって、実際に使ったほうのデッキに納得してたわけじゃない。
1回目は世界選手権のレガシーで、僕は赤単デッキを使った。他の選択肢と比べるとそのデッキには《血染めの月/Blood Moon》、《月の大魔術師/Magus of the Moon》、《虚空の杯/Chalice of the Void》、それと《三なる宝球/Trinisphere》を入れることが出来たからね。あと勝ち手段として《ギャサンの略奪者/Gathan Raiders》と《ラクドスの地獄ドラゴン/Rakdos Pit Dragon》が入ってた(バックアッププランとして素出しの《猿人の指導霊/Simian Spirit Guide》で殴り勝つ、もあったね。本気で)。
結果は3-3。2回目はローマでの世界選手権で、フォーマットはデクステンデッドで超起源デッキを使った。結果は0-3。それ以降はないよ。《熟慮/Think Twice》しなかった当然の報いだね。
コントロールデッキを使うということは、適切な回答を適切な脅威に対して選択するということです。未知のメタゲーム(例えばプロツアーのような)に挑む際にどのようにしてコントロールデッキを作るのか、そのプロセスを簡単にでよいので紹介してもらえないでしょうか。
最初のステップとして、そこに何が待っているのか近づいて確かめる必要がある(例えそれが未知の領域だとしても出来る限りね。少なくともラフなアイデアを得るために)。実際、正しい回答を探すためにはそもそもどんな脅威があるのかを知る必要がある。
2つ目のステップとして回答を探す作業がある。それには「どうやってゲームを終わらせるか」も含まれる。これはとても重要な点だ。これによって青の相棒となるべき色が何色なのかが自然と判明する。
それから適切な回数のテストを行うことで環境に対してどんなデッキが必要なのかが見えるはずだ。大会が近付けば予想されるメタゲームの輪郭はさらに明確になるだろうね。
私が見てきた競技マジックのプレイヤーの中で最も頻繁に後手(to draw)を選択するプレイヤーがあなたです。多くのマッチアップにおいてそれがより良い選択だとあなたが感じる理由について簡単に説明してもらえないでしょうか。
根源にあるのは簡単なことで、最後には少ないリソースをやりくりせざるを得ない長い消耗戦に立ち向かおうというんだから後手(to draw)を選択しない理由はないだろう?
構築ではコントロールvsコントロールの対戦がこれに当てはまるね。ときにはコントロールvsコンボやコントロールvsアグロにさえも当てはまる。後手を選択する際に注意すべきなのは、ゲームの序盤に諦めざるをえないプレイが本当に諦めてもよいものなのかどうかだね。
それでもリミテッドにおいては後手を選択すべき機会がより多く訪れる。単純にリミテッドのデッキのほうがデッキもカードが弱いから試合も長引きやすい。カードを引くことを選んだせいで対戦相手に負ける、なんて可能性もそれだけ低い。マリガンする可能性を減らす対策にもなる。もし長いマッチになりそうだと君が感じているならなおさらだ。
あなたは情報漏洩の罪で資格停止になりました。何が起きたのか話してもらうことはできるでしょうか。
僕とギョーム・マティノンは当時よくフランスの雑誌にマジックの新セットに関する記事を書いていた。雑誌はスポイラーリストを優先的に公開の数日前にもらうことができた。
新セットの記事については僕らのうちの片方いずれかに依頼されて、その際に誰にも勝手に提供しないという約束の元にリストを渡される。ただ大抵の場合、許可を求めれば僕ら2人のあいだでなら共有させてくれた。
新たなるファイレクシアのときはギョームが記事を担当することになった。雑誌側の許可を得た上で彼は僕にもリストを見せてくれた。僕はそれを僕の友人と共有して、さらにその友人は彼の友人にも見せた。
そのせいでリストはネットに流出してしまった。
この件は僕の側の認識が甘かったせいだ。僕が迷惑をかけることになってしまったコミュニティの皆に対して非常に申し訳なく思っている。
多くの人たちはあなたの資格停止を他と異なるものと受け止めています。例えば、齋藤友晴の場合、失格の原因となった行為はマッチの結果に直接的に結びつくものであったことに対し、あなたの場合はそうではないからです。しかしまた、あなたがスポイラーを事前に受け取ることができたのは事実であり、事前にテストプレイすることが可能であることを考えるとあなたの成績にも影響があったのではないかと考える人たちもいます。それが事実だと思いますか?
事前にリストを受け取ることが出来たプレイヤーにアドバンテージががあるのは事実だ。だけどそれによって得られるアドバンテージは微々たるものだと思う。
プレイによって辿りつける地点というのは限られている(結局のところ、プレイよりもデッキ構築のほうが比重は大きい)。メタゲームに類する多くの情報は大会が近づいて来なければ得られないタイプのものだからね。
あくまで僕が友人にリストを提供したのは早めにリストを見て楽しんで欲しかっただけで、早めにテストプレイを開始してもらうためじゃなかった。ギョーム・マティノンとは大会の1週間前に会うことが多い。やっぱりその頃が一番テストするにちょうどいい時期だからね。
プロフィールページにある以外に何か特筆すべき戦績はありますか?
地域選手権(編注:アメリカの州選手権に相当)を自作の総体の知識デッキで優勝したことは今でも誇りに思っているよ。
マジックにおけるもっとも良い思い出は?
その質問は難しいな。とても良い思い出がたくさんあり過ぎて選ぶのが大変だ。その中でもプロツアー横浜での優勝が一番かな。僕の初プロツアートップ8でもあるし、色んな意味で大きな経験だったよ。
マジックに関する記事を書かれたことはありますか? もしあればその中でも特に自分でも気に入っているもののリンクを紹介してもらえませんか?
フランスの雑誌に少し書いた以外だと、Star Cityにいくつか記事があるはずだよ。(註)
あなたが他のプレイヤーより抜きんでているプレイヤーとしての強みはなんだと思いますか?
忍耐力だね。
大会は長くて疲れるもので、長期戦をにらんだデッキを使えばなおさらだ。良い結果を残すためには気力を維持出来ることは非常に重要で、それが僕の強みだと思ってる。
好きなアーキタイプはありますか?
たぶんインスタントがいっぱい入ったコントロールデッキであればなんでも好きだよ。
今までで一番好きなデッキとカードは?
僕の好きなデッキはズヴィ・モーショヴィッツのターボランドだ(註)。エクステンデッドがまた遊べればぜひもう一度使いたいと思ってる。好きなカードは《熟慮/Think Twice》だよ。
好きなフォーマットは?
チーム共同デッキ構築スタンダードかな。チーム戦はとても楽しい。最近はたまにしかやらないし、全てリミテッドだ。なんでだろうね。プロツアーチャールストンは楽しかったな。
どのラヴニカギルドに属していますか?
ディミーア。
殿堂入りしたプレイヤーは誰でも(インビテーショナルみたいに)自身をモデルにしたカードを作れるとした場合、あなたはどんなカードを作りますか?
考えるのに本当はもうちょっと時間が欲しいけど、そうだね、何しろ僕はカードを引くこととライフを回復することが大好きだから、多分そのどちらか、もしくは両方をこなしてくれる青白の壁になるかもね。
今年の殿堂で誰に投票しますか?
今のところ決めているのは3人かな。ルイス・スコット=ヴァーガス、齋藤友晴、八十岡翔太だね。ルイスについては説明の必要はないよね。デッキビルダーとして齋藤と八十岡の生み出すデッキには感銘を受けるところがある。残り数人についてはまだ迷ってる。
好きな映画は?
あまり映画は見ないんだ。だからかわりにTVシリーズで「SPIRAL ~連鎖~」。
好きな小説は?
ロイス・マクマスター・ビジョルドの「ヴォルコシガン・サガ」。
好きな食べ物は?
クレープ。
Paulo Vitor Damo da Rosa
2013年07月11日
元記事:http://www.channelfireball.com/articles/hall-of-fame-2013-candidates-guillaume-wafo-tapa/
この記事は2013年度に殿堂入りする可能性を持つ候補者たちへインタビューするという現在進行形のシリーズものの一部だ。過去にインタビューしたプレイヤーたちは以下の通り。
・ジャスティン・ゲーリー/Justin Gary
・ウィリアム・ジェンセン/William Huey Jensen
・ベン・スターク/Ben Stark
・ウィリー・エデル/Willy Edel
・ポール・リーツェル/Paul Rietzl
ギョーム・ワフォ・タパの主なプロフィール
・生涯プロポイント
221点
・参戦プロツアー
27戦
・プロツアートップ8
4回(8.8%)
・プロツアー優勝
1回(2007年横浜)
・プロツアートップ16
4回(5.9%)
・プロツアートップ32
2回(11.7%)
・プロツアートップ64
1回(14.7%)
・プロツアートップ64以上
11回
・グランプリトップ8
8回
・フランプリ優勝
0回
・Median Finish(註)
102
・3 Year-Median
22
・POYトップ10
3年
・生涯獲得賞金額
160,750ドル(23位)
(註) Median Finish
参加したプロツアーの最終順位の平均値をとったものらしい。定義は「Midpoint of career Pro Tour finishes (half above, half below)」とのこと。
現在、マジックとはどのように関わっていますか? もし殿堂入りしたとすると、その関わり方はどのように変わると思いますか?
僕はマジックが大好きで、今もたくさん遊んでるよ。もし殿堂入りしたとしてもそれが変わるということは絶対にない。だけど試されることになるだろうからほとんどのプロツアーに参戦するだろうね。
あなたは常にコントロール好きのプレイヤーとして知られています。実のところ私自身あなたがコントロールデッキ以外をプレイしているところを見たことがありません。そのコントロールデッキ愛の源は?
その質問は興味深いね。僕自身、答えを知りたいくらいだよ。好きに理由はないというけどそういうことなのかな。もしかしたら子供時代に理由があるのかもしれない。小さい頃、両親はよくレゴを買って来てくれたんだ。コントロールデッキはパーツを集めて組み立てる作業に似ているし。
まあ、それが理由かは分からないけどね。
いつか違うデッキをプレイすることはありえますか? 例えばアグロデッキとか。それとも環境的に他のデッキタイプのほうが有利だというときでも好きなデッキを使い続けますか?
アグロデッキを使うかもしれない状況を思い付くことはできるけど、実際そうなるかというと、ありえないかな。コントロールデッキが通用しそうにないという状況になったらどうするかというと、もっと頑張る、が僕の哲学だからね。
アグロデッキを使うとなると、1つ目として、まずアグロデッキが最適解だと僕に信じこませる必要がある。だけど、2つ目として、プロツアーには不確定要素がたくさんあって明確な最適解を得ることは非常に難しい。
それでも僕の参加しているテストグループがぶっ壊れたデッキタイプを生み出すのに成功したら、おそらくそれに乗らせてもらうだろうね(実際そんなことがあったら多分それはコンボデッキだろうけど)。
そういえば2回だけコントロールデッキ以外でプロツアーに参加したことがあるよ。
どっちも信頼に足るコントロールデッキを作れなかったことが理由であって、実際に使ったほうのデッキに納得してたわけじゃない。
1回目は世界選手権のレガシーで、僕は赤単デッキを使った。他の選択肢と比べるとそのデッキには《血染めの月/Blood Moon》、《月の大魔術師/Magus of the Moon》、《虚空の杯/Chalice of the Void》、それと《三なる宝球/Trinisphere》を入れることが出来たからね。あと勝ち手段として《ギャサンの略奪者/Gathan Raiders》と《ラクドスの地獄ドラゴン/Rakdos Pit Dragon》が入ってた(バックアッププランとして素出しの《猿人の指導霊/Simian Spirit Guide》で殴り勝つ、もあったね。本気で)。
結果は3-3。2回目はローマでの世界選手権で、フォーマットはデクステンデッドで超起源デッキを使った。結果は0-3。それ以降はないよ。《熟慮/Think Twice》しなかった当然の報いだね。
コントロールデッキを使うということは、適切な回答を適切な脅威に対して選択するということです。未知のメタゲーム(例えばプロツアーのような)に挑む際にどのようにしてコントロールデッキを作るのか、そのプロセスを簡単にでよいので紹介してもらえないでしょうか。
最初のステップとして、そこに何が待っているのか近づいて確かめる必要がある(例えそれが未知の領域だとしても出来る限りね。少なくともラフなアイデアを得るために)。実際、正しい回答を探すためにはそもそもどんな脅威があるのかを知る必要がある。
2つ目のステップとして回答を探す作業がある。それには「どうやってゲームを終わらせるか」も含まれる。これはとても重要な点だ。これによって青の相棒となるべき色が何色なのかが自然と判明する。
それから適切な回数のテストを行うことで環境に対してどんなデッキが必要なのかが見えるはずだ。大会が近付けば予想されるメタゲームの輪郭はさらに明確になるだろうね。
私が見てきた競技マジックのプレイヤーの中で最も頻繁に後手(to draw)を選択するプレイヤーがあなたです。多くのマッチアップにおいてそれがより良い選択だとあなたが感じる理由について簡単に説明してもらえないでしょうか。
根源にあるのは簡単なことで、最後には少ないリソースをやりくりせざるを得ない長い消耗戦に立ち向かおうというんだから後手(to draw)を選択しない理由はないだろう?
構築ではコントロールvsコントロールの対戦がこれに当てはまるね。ときにはコントロールvsコンボやコントロールvsアグロにさえも当てはまる。後手を選択する際に注意すべきなのは、ゲームの序盤に諦めざるをえないプレイが本当に諦めてもよいものなのかどうかだね。
それでもリミテッドにおいては後手を選択すべき機会がより多く訪れる。単純にリミテッドのデッキのほうがデッキもカードが弱いから試合も長引きやすい。カードを引くことを選んだせいで対戦相手に負ける、なんて可能性もそれだけ低い。マリガンする可能性を減らす対策にもなる。もし長いマッチになりそうだと君が感じているならなおさらだ。
あなたは情報漏洩の罪で資格停止になりました。何が起きたのか話してもらうことはできるでしょうか。
僕とギョーム・マティノンは当時よくフランスの雑誌にマジックの新セットに関する記事を書いていた。雑誌はスポイラーリストを優先的に公開の数日前にもらうことができた。
新セットの記事については僕らのうちの片方いずれかに依頼されて、その際に誰にも勝手に提供しないという約束の元にリストを渡される。ただ大抵の場合、許可を求めれば僕ら2人のあいだでなら共有させてくれた。
新たなるファイレクシアのときはギョームが記事を担当することになった。雑誌側の許可を得た上で彼は僕にもリストを見せてくれた。僕はそれを僕の友人と共有して、さらにその友人は彼の友人にも見せた。
そのせいでリストはネットに流出してしまった。
この件は僕の側の認識が甘かったせいだ。僕が迷惑をかけることになってしまったコミュニティの皆に対して非常に申し訳なく思っている。
多くの人たちはあなたの資格停止を他と異なるものと受け止めています。例えば、齋藤友晴の場合、失格の原因となった行為はマッチの結果に直接的に結びつくものであったことに対し、あなたの場合はそうではないからです。しかしまた、あなたがスポイラーを事前に受け取ることができたのは事実であり、事前にテストプレイすることが可能であることを考えるとあなたの成績にも影響があったのではないかと考える人たちもいます。それが事実だと思いますか?
事前にリストを受け取ることが出来たプレイヤーにアドバンテージががあるのは事実だ。だけどそれによって得られるアドバンテージは微々たるものだと思う。
プレイによって辿りつける地点というのは限られている(結局のところ、プレイよりもデッキ構築のほうが比重は大きい)。メタゲームに類する多くの情報は大会が近づいて来なければ得られないタイプのものだからね。
あくまで僕が友人にリストを提供したのは早めにリストを見て楽しんで欲しかっただけで、早めにテストプレイを開始してもらうためじゃなかった。ギョーム・マティノンとは大会の1週間前に会うことが多い。やっぱりその頃が一番テストするにちょうどいい時期だからね。
プロフィールページにある以外に何か特筆すべき戦績はありますか?
地域選手権(編注:アメリカの州選手権に相当)を自作の総体の知識デッキで優勝したことは今でも誇りに思っているよ。
マジックにおけるもっとも良い思い出は?
その質問は難しいな。とても良い思い出がたくさんあり過ぎて選ぶのが大変だ。その中でもプロツアー横浜での優勝が一番かな。僕の初プロツアートップ8でもあるし、色んな意味で大きな経験だったよ。
マジックに関する記事を書かれたことはありますか? もしあればその中でも特に自分でも気に入っているもののリンクを紹介してもらえませんか?
フランスの雑誌に少し書いた以外だと、Star Cityにいくつか記事があるはずだよ。(註)
(註) Star Cityにいくつか記事がある
検索したところ2件ヒットした。
http://www.starcitygames.com/tags/GuillaumeWafoTapa/2001-05-30/2013-08-30
あなたが他のプレイヤーより抜きんでているプレイヤーとしての強みはなんだと思いますか?
忍耐力だね。
大会は長くて疲れるもので、長期戦をにらんだデッキを使えばなおさらだ。良い結果を残すためには気力を維持出来ることは非常に重要で、それが僕の強みだと思ってる。
好きなアーキタイプはありますか?
たぶんインスタントがいっぱい入ったコントロールデッキであればなんでも好きだよ。
今までで一番好きなデッキとカードは?
僕の好きなデッキはズヴィ・モーショヴィッツのターボランドだ(註)。エクステンデッドがまた遊べればぜひもう一度使いたいと思ってる。好きなカードは《熟慮/Think Twice》だよ。
(註) ズヴィ・モーショヴィッツのターボランド
原文では以下のURLへリンクが張られている。ターボランドのデッキレシピ。
http://www.wizards.com/sideboard/article.asp?x=sb20001110b
好きなフォーマットは?
チーム共同デッキ構築スタンダードかな。チーム戦はとても楽しい。最近はたまにしかやらないし、全てリミテッドだ。なんでだろうね。プロツアーチャールストンは楽しかったな。
どのラヴニカギルドに属していますか?
ディミーア。
殿堂入りしたプレイヤーは誰でも(インビテーショナルみたいに)自身をモデルにしたカードを作れるとした場合、あなたはどんなカードを作りますか?
考えるのに本当はもうちょっと時間が欲しいけど、そうだね、何しろ僕はカードを引くこととライフを回復することが大好きだから、多分そのどちらか、もしくは両方をこなしてくれる青白の壁になるかもね。
今年の殿堂で誰に投票しますか?
今のところ決めているのは3人かな。ルイス・スコット=ヴァーガス、齋藤友晴、八十岡翔太だね。ルイスについては説明の必要はないよね。デッキビルダーとして齋藤と八十岡の生み出すデッキには感銘を受けるところがある。残り数人についてはまだ迷ってる。
好きな映画は?
あまり映画は見ないんだ。だからかわりにTVシリーズで「SPIRAL ~連鎖~」。
好きな小説は?
ロイス・マクマスター・ビジョルドの「ヴォルコシガン・サガ」。
好きな食べ物は?
クレープ。
(余談)
このインタビューシリーズのギョーム・ワフォ・タパの次の回は、日本人プレイヤー齋藤友晴へのインタビュー記事で、これは英文和文の両方が載っている。興味があるかたはぜひ(英文記事の後ろに和文記事あり)。
http://www.channelfireball.com/articles/hall-of-fame-2013-candidates-tomoharu-saito/
コメント
<コメント欄>
Gerry Thompson
総体の知識デッキのリストはよ
July 12 at 9:47am
Louis Kaplan
そんなんどうでもいいからクレープのレシピはよ
July 12 at 9:49am
Shane McDermott
いいから両方はよ.jpg
July 12 at 12:07pm