余談0:先々週のCard of the Dayのテーマ

 まとめ忘れていたのであとから追加。

  今週のCard of the Day (2013年09月 第3週) とか
  http://regiant.diarynote.jp/201310212359593347/

余談1:今週のCard of the Dayのテーマ

 テーロスのカードの中でも特にギリシャ神話を題材にしたカードたち(とその元ネタとなった題材)の紹介。訳すときにちょっと迷ったのが固有名詞の日本語表記。英語じゃないだけあって、表記ブレが色々ある。

 分かりやすいところでは「ヘラクレス」さん。「ヘーラクレース」「ヘルクーレス」「ヘラクレス」などがあるらしい。ちなみに「ヘラクレイトス」は別の人。ややこしい。基本的にWikipedia準拠でいいかな、と思いつつ訳してたけど……「ヘラクレス」は「ヘラクレス」だろう。栄光もそうだし、オオカブトムシもそうだし。

余談2:月曜日 《百手巨人/Hundred-Handed One》

 語るだけ無粋なほどにフレイバー満点なカード。そりゃ、腕が100本あったら100体止められるに決まっ……あれ? それだと腕が2本ある普通のクリーチャーは2体ブロックできないといけなくなるな。

 まあ、いいや。

余談3:火曜日 《豚の呪い/Curse of the Swine》

 カード名は豚だけど実際は猪にされる呪文。豚にされるのと猪にされるのとだとなんとなく猪の方がマシに思える。まあ、豚は「食用」だから不思議でもなんでもないか。

 この魔法のように、マジックだと「変身させる」呪文は青の領域ということになってる。そのものズバリな《変身/Polymorph》以外に、豚に変えたり、羊に変えたり、猿に変えたりと多種多様。ちなみに羊は 0/1、豚は 2/2、猿は 3/3。

 ただこういう永続系でない「期限をもつ変身」は白にもみられる。たとえば統率者2013で新規収録された《ダークスティールの突然変異》はオーラだけど実質「対象を虫に変えてしまう」呪文。元に戻れるという点は(カラーパイの役割を考えると)懲罰的なフレイバーが込められているのかもしれない。反省したら戻してあげよう、みたいな。

余談4:水曜日 《速羽根のサンダル/Fleetfeather Sandals》

 訳の話。
原文:
 although he was probably pretty fast on his own, he wore a pair of winged sandals—gifts from his father, Zeus—that made him even faster.

拙訳:
 おそらく彼の足は元々それなりに速かったものと思われるが、父ゼウスから授かった翼のついたサンダルはその足をさらに速めてくれている。

 足の速さを強化する、というのをどう表現すれば自然な日本語になるのか迷った。「彼の足の速さをさらに速くしてくれた」が冗長だというのはさすがに分かる。うーん。

 それ以外にも「he was probably pretty fast on his own」も色々と面倒で「probably(おそらく、たぶん)」「pretty(そこそこ、それなり)」「on his own(自力で、元々)」を全部詰め込むとなんか修飾過多な日本語なってしまってどうしよう、とか。

余談5:木曜日 《肉餓えの馬/Fleshmad Steed》

 原文ではエウリュステウス王から「Twelve Labors」を与えられたとあった。素直に訳すなら「労働」だけどそれもなんだかなあ、と思って「務め、勤め、課題、職務、仕事、任務」と迷ってから結局は日本語Wikipedia準拠に。

 コメント欄にもあったように「ドデカスロン」については現代での使われ方をかんがみて「競技」という選択肢もあったのなあ、と気づかされた。元の時代背景ばかり気にしてると見えないものもある。

余談6:金曜日 《アクロスの木馬/Akroan Horse》

 個人的にはトロイアじゃなくてどうしてもトロイだなあ、と思いつつ、訳の話。
原文:
 The famous finale to the long Trojan War came in the form of a large wooden horse.

拙訳:
 長いトロイア戦争のかの有名なフィナーレは巨大な木馬の形で訪れた。

 訳としては間違っていないと思う。日本語として自然かどうかというのが問題なのだけど、読み返した回数が多すぎてもう自分じゃ分からなくなってしまった。ゲシュタルト崩壊(ちょっと違うかも)。
原文:
 The Trojan Horse story is known to us mainly through the Latin poet Virgil’s story, Aeneid, although it is mentioned in Homer’s Odyssey (the events having occurred after Iliad).

拙訳:
 このトロイの木馬の物語は一般にラテン語の詩集、ウェルギリウスの「アエネイス」を通じて知られている。
 しかし実際に言及しているのはホメロスの「オデュッセイア」である(「イーリアス」ののちに起きた出来事だ)。

 ギリシア文学は大学の授業でも勉強したはずなんだけど、あまりに合わなかったのでぎりぎりの最低点で単位を通した記憶がある。よって全然覚えてない。

 あらためて確認してみた。「イーリアス」が最初にあり「オデュッセイア」がその続編でこれらは紀元前2世紀頃にまとめられたらしい。「アエネイス」は内容的にその両方にまたがる形で紀元前1世紀頃に書かれた話。成立の前後と、拙訳との整合性は大丈夫っぽい。

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