余談1:今週のCard of the Dayのテーマ
一瞬だけ、もしやと思ったけど「Pride」(高慢)と「Anger」(憤怒)しかないから7つの大罪は関係ないか。いや、待てよ。月曜日の「Eater」を暴食と考えれば……いや、あとは悲しみ(Woe、Sorrow)しか残らないぞ。ダメか。
感情を表す単語と言えば全て含む(Prideがちょっと怪しい?)けど、テーマと呼ぶには弱いような気がする。ダメだ、分からないや。
余談2:月曜日 《希望喰らい/Eater of Hope》
妖怪みたいな名前だなということはさておき訳の話。
この箇所は、最初「いまのところテーロスブロックには3体のデーモン(Demon)がいる」と訳してみた。でも「デーモンがいるかどうか」より「何体いるか」が焦点となる文章に思われたので、文章の末尾に持っていき、種族名よりも数がもっと印象に残るようにしてみた。
もう1つ訳の話。
そのまま訳すなら「《希望喰らい》は《首領》が生み出すハーピートークンを愛している」となるんだけど、そういう話ではなくて、シナジーがあるというかカード同士の相性が良い、という話なので……じゃあどうしようか、と迷った。
「愛している」のかわりに「大好きである」にしたところで、意味も印象も変わらない。ダメだな。システム的な話なので「definitely loves」を「非常に上手く働く」にすると、今度は主語を《希望喰らい》にするのが難しくなる。ダメだ。
結局、生け贄に捧げることを前提に「love」しているわけだし、名前も「Eater」だし、食べるのが好きってことでいいんじゃなかろうか、という結論に脳内会議が落ちついた。
余談3:火曜日 《民兵団の誇り/Militia’s Pride》
初代キスキンは前髪ぱっつんだったっけか、とか懐かしく思いつつ訳の話。
まず「is getting at on」の意味が分からなかったこと、次に思考の糸(Thoughtweft)の説明である「a magical empathic bond among all kithkin」をどう訳すか、かつ文章のどこに置くか、で迷ったこと。
とりあえず「is getting at」で「~を言おうとしている、~を意図している、~を示唆している」というような意味らしい。これは調べたら分かることなので問題なし。
次の部分はなかなか難しかった。「a magical empathic bond」の「bond」をどうしようかなあ、とか、説明は「思考の糸(すべてのキスキンをつなぐ魔法的な共感能力)」のように括弧でくくってしまおうか、とか……色々考えて、まあ、上記の通りになった次第。
余談4:水曜日 《悲哀の化身/Avatar of Woe》
しょっぱいエキスパンションの中でもかなりの上位に食いこむプロフェシーの中で、比較的当たり扱いされたクリーチャー。絵もそこそこカッコいいし、能力は問答無用だし、当時はまだ黒であることが除去耐性として働いていたし、他のアバターがあまりにもアレだったので相対的に評価が……まあいいや。
そもそもコストが減る条件があまりワクワクしないんだよなあ、このアバターシリーズ。白や緑の「圧倒的な劣勢に燦然と登場する」というフレイバーはいいんだけど、別に状況を引っくり返せるほどのパワーカードでもないし、大体からしてそれだけ劣勢なほどにゲームが進んでるんだったらそこそこマナだって出るだろうから「たったの2マナ」にありがたみがない。
ただ、このサイクルのイラストを全て手がけたrk post絵師によるカードイラストはとても綺麗だということは触れておきたい、と最後にフォローしたところ訳の話。
まず「Original Five」の「Original」をどうするかという話。なんのオリジナルだろう。初出と訳してもいまいち意味が通じないし、迷った挙句に直訳してしまった。
次に「reprint」と「printing」の訳。前者はまだ「再録」という対訳的な単語があるからいいとして、後者の「printing」が難しかった。セットに「収録」されるのか、カードが「印刷」されるのか……うーん、なんか「合計で5回の収録がされている」とか「合計で5回の印刷がなされている」とか、あまりマジックっぽくないような気がして。
結局、再録という単語を使いまわした。
余談5:木曜日 《神々の憤怒/Anger of the Gods》
《神々の憤怒/Anger of the Gods》って要するに《神の怒り/Wrath of God》だよね。
余談6:金曜日 《悲哀まみれ/Drown in Sorrow》
フレイバーテキストが哲人ペリソフィアのお言葉のカードは以下の4枚。いずれにもペリスフィア本人とおぼしき姿は描かれていない。
《悲哀まみれ/Drown in Sorrow》
《運命をほぐす者/Fate Unraveler》
《記憶の壁/Mnemonic Wall》
《旅行者の護符/Traveler’s Amulet》
さらに余談。「Drown」を「~まみれ」と訳してるのはこのカードくらいだよな、と思いつつも検索してみたら《汚濁まみれ/Drown in Filth》がヒットした。あるもんだな。
一瞬だけ、もしやと思ったけど「Pride」(高慢)と「Anger」(憤怒)しかないから7つの大罪は関係ないか。いや、待てよ。月曜日の「Eater」を暴食と考えれば……いや、あとは悲しみ(Woe、Sorrow)しか残らないぞ。ダメか。
感情を表す単語と言えば全て含む(Prideがちょっと怪しい?)けど、テーマと呼ぶには弱いような気がする。ダメだ、分からないや。
余談2:月曜日 《希望喰らい/Eater of Hope》
妖怪みたいな名前だなということはさておき訳の話。
原文:
There are three Demons so far in Theros block
拙訳:
いまのところテーロスブロックにいるデーモン(Demon)は3体だ
この箇所は、最初「いまのところテーロスブロックには3体のデーモン(Demon)がいる」と訳してみた。でも「デーモンがいるかどうか」より「何体いるか」が焦点となる文章に思われたので、文章の末尾に持っていき、種族名よりも数がもっと印象に残るようにしてみた。
もう1つ訳の話。
原文:
Eater of Hope definitely loves the Harpy tokens created by Abhorrent Overlord’s devotion.
拙訳:
《忌まわしき首領/Abhorrent Overlord》の信心が生み出すハーピー(Harpy)トークンは間違いなく《希望喰らい/Eater of Hope》の大好物だ。
そのまま訳すなら「《希望喰らい》は《首領》が生み出すハーピートークンを愛している」となるんだけど、そういう話ではなくて、シナジーがあるというかカード同士の相性が良い、という話なので……じゃあどうしようか、と迷った。
「愛している」のかわりに「大好きである」にしたところで、意味も印象も変わらない。ダメだな。システム的な話なので「definitely loves」を「非常に上手く働く」にすると、今度は主語を《希望喰らい》にするのが難しくなる。ダメだ。
結局、生け贄に捧げることを前提に「love」しているわけだし、名前も「Eater」だし、食べるのが好きってことでいいんじゃなかろうか、という結論に脳内会議が落ちついた。
余談3:火曜日 《民兵団の誇り/Militia’s Pride》
初代キスキンは前髪ぱっつんだったっけか、とか懐かしく思いつつ訳の話。
原文:
What the flavor text is getting at on this card is the thoughtweft, a magical empathic bond among all kithkin.
拙訳:
このカードのフレイバーテキストが示唆しているのは「思考の糸(Thoughtweft)」と呼ばれるすべてのキスキンをつなぐ魔法的な共感能力のことだ。
まず「is getting at on」の意味が分からなかったこと、次に思考の糸(Thoughtweft)の説明である「a magical empathic bond among all kithkin」をどう訳すか、かつ文章のどこに置くか、で迷ったこと。
とりあえず「is getting at」で「~を言おうとしている、~を意図している、~を示唆している」というような意味らしい。これは調べたら分かることなので問題なし。
次の部分はなかなか難しかった。「a magical empathic bond」の「bond」をどうしようかなあ、とか、説明は「思考の糸(すべてのキスキンをつなぐ魔法的な共感能力)」のように括弧でくくってしまおうか、とか……色々考えて、まあ、上記の通りになった次第。
余談4:水曜日 《悲哀の化身/Avatar of Woe》
しょっぱいエキスパンションの中でもかなりの上位に食いこむプロフェシーの中で、比較的当たり扱いされたクリーチャー。絵もそこそこカッコいいし、能力は問答無用だし、当時はまだ黒であることが除去耐性として働いていたし、他のアバターがあまりにもアレだったので相対的に評価が……まあいいや。
そもそもコストが減る条件があまりワクワクしないんだよなあ、このアバターシリーズ。白や緑の「圧倒的な劣勢に燦然と登場する」というフレイバーはいいんだけど、別に状況を引っくり返せるほどのパワーカードでもないし、大体からしてそれだけ劣勢なほどにゲームが進んでるんだったらそこそこマナだって出るだろうから「たったの2マナ」にありがたみがない。
ただ、このサイクルのイラストを全て手がけたrk post絵師によるカードイラストはとても綺麗だということは触れておきたい、と最後にフォローしたところ訳の話。
原文:
Of the original five, Avatar of Woe has been reprinted the most (for a total of five printings).
拙訳:
このオリジナルの5枚のうち、《悲哀の化身/Avatar of Woe》が最も多く再録されている(合計で5回の再録だ)。
まず「Original Five」の「Original」をどうするかという話。なんのオリジナルだろう。初出と訳してもいまいち意味が通じないし、迷った挙句に直訳してしまった。
次に「reprint」と「printing」の訳。前者はまだ「再録」という対訳的な単語があるからいいとして、後者の「printing」が難しかった。セットに「収録」されるのか、カードが「印刷」されるのか……うーん、なんか「合計で5回の収録がされている」とか「合計で5回の印刷がなされている」とか、あまりマジックっぽくないような気がして。
結局、再録という単語を使いまわした。
余談5:木曜日 《神々の憤怒/Anger of the Gods》
《神々の憤怒/Anger of the Gods》って要するに《神の怒り/Wrath of God》だよね。
余談6:金曜日 《悲哀まみれ/Drown in Sorrow》
フレイバーテキストが哲人ペリソフィアのお言葉のカードは以下の4枚。いずれにもペリスフィア本人とおぼしき姿は描かれていない。
《悲哀まみれ/Drown in Sorrow》
《運命をほぐす者/Fate Unraveler》
《記憶の壁/Mnemonic Wall》
《旅行者の護符/Traveler’s Amulet》
さらに余談。「Drown」を「~まみれ」と訳してるのはこのカードくらいだよな、と思いつつも検索してみたら《汚濁まみれ/Drown in Filth》がヒットした。あるもんだな。
コメント
当時のリアニ(と言うかド初期のBenzo)にはそれなりに入ってたのに、
後に《戦慄をなす者ヴィザラ》が出てからはゲフンゲフン
今じゃ両方とも全くお声がかからない訳で、隔世の感ですね……
>《神々の憤怒/Anger of the Gods》って要するに《神の怒り/Wrath of God》だよね。
angerとwrathのニュアンスで上手くカード効果が別れてますね。
あと、wrathが七つの大罪のひとつなのを今ググって知りました。
確かにWrathのほうがもっと無慈悲かつ徹底的なイメージが個人的にはあります。
> あと、wrathが七つの大罪のひとつなのを今ググって知りました
あー、そういえば「鋼の錬金術師」の敵役7人には、七つの大罪それぞれの名を冠せられていましたけど、その中にも「ラース(Wrath)」がいました。「Anger」じゃないや。