余談1:今週のCard of the Dayのテーマ
まだ冬の寒さも残る季節だけど刈り取りの時期だったらしい。名前に「Reap」が含まれるカードたちが紹介されている。日本語訳では「収穫/刈り取り」の2種類の訳がある。これらは特に「Reap/Reaper」で使い分けているわけでもないみたい。
・Reap
《蒔かれたものの収穫/Reap What Is Sown》
《祭壇の刈り取り/Altar’s Reap》
・Reaper
《シェオルドレッドの刈り取るもの/Reaper of Sheoldred》
《荒野の収穫者/Reaper of the Wilds》
《刈り取りの王/Reaper King》
こうしてみると「Reaper」の日本語訳のパターンは多いな。ちなみに上記以外の「Reaper」には《貧民街の刈り取るもの/Slum Reaper》がいる。
余談2:月曜日 《蒔かれたものの収穫/Reap What Is Sown》
このカード名ってよく見ると命令形の文章なんだな。文章の形をしたカード名というと銀枠の《Look at me, I’m the DCI》を思い出す。他にあったかな……ああ、《Look at Me, I’m R&D》がアンヒンジドにあるか。
余談3:火曜日 《シェオルドレッドの刈り取るもの/Reaper of Sheoldred》
拙訳の変遷その1。
拙訳の変遷その2。
どれも同じじゃないか、と言われそう。
余談4:水曜日 《荒野の収穫者/Reaper of the Wilds》
訳の話。
とにかく一文が長いということもさることながら、特に難しかったのは「the eponymous plane」だった。まず「Eponymous」の意味が分からないので調べてみる。「名祖の」を意味するらしい。
「名祖」?
なんて読むんだ。「めいそ」? 「なそ」? 辞書によると……
名前の親だから「なおや」なのか。人名が元になった単語というと「シルエット」や「サンドイッチ」が思い浮かぶ。しかしこれが今回の記事とどのように結びつくんだろう。
原文は「Skirsdag cult existed on the eponymous plane」。あらためて見ると、この「Eponymous」は「Skirsdag cult」にはかかってないのかもしれない。この次元(Plane)の話をしているのかな。イニストラードって人名から来てるんだっけか。少なくとも拙訳は間違ってる気がする。
余談5:木曜日 《祭壇の刈り取り/Altar’s Reap》
カードの効果はまさに「生け贄に捧げる(Sacrifice)」としか言いようのないものになっている。祭壇で生命あるものを生け贄に捧げることで見返りを得る。これ以上ないほど明確なフレイバー。
ただ個人的にはタイミングが気になる。いかにも「ソーサリー(Sorcery)」な雰囲気漂う効果なのにインスタントなんだよね。いや、この効果ならインスタントの方が圧倒的に強いのは間違いないんだけどさ。
余談6:金曜日 《刈り取りの王/Reaper King》
この王が姿を現したことでカカシたちが自ら刈り取りを行い始める。それも農作物に限らず、クリーチャーの命をも刈り取っていく。おとぎ話みたいな恐怖の物語という意味で、実にシャドウムーアだなあ、と思った。
フレイバーの話に続けて訳の話。
前半の「permanent-destroying enablers」については「パーマネントを破壊することが可能な者たち」というのをちょっと意訳してみた。
末尾の「buff」は、強化呪文のあるファンタジーRPG(特にMMOやTRPG)を遊んでいると目にする言い回しだと思う。日本語でもそのまま「バフ」と呼ばれ、語源は「Buffer」らしい。なお以下のブログによると元祖はEVERQUESTとあるけど真偽のほどは定かではない。
バフやMOBと言う単語の由来について
http://mkpw.blog123.fc2.com/blog-entry-297.html
まだ冬の寒さも残る季節だけど刈り取りの時期だったらしい。名前に「Reap」が含まれるカードたちが紹介されている。日本語訳では「収穫/刈り取り」の2種類の訳がある。これらは特に「Reap/Reaper」で使い分けているわけでもないみたい。
・Reap
《蒔かれたものの収穫/Reap What Is Sown》
《祭壇の刈り取り/Altar’s Reap》
・Reaper
《シェオルドレッドの刈り取るもの/Reaper of Sheoldred》
《荒野の収穫者/Reaper of the Wilds》
《刈り取りの王/Reaper King》
こうしてみると「Reaper」の日本語訳のパターンは多いな。ちなみに上記以外の「Reaper」には《貧民街の刈り取るもの/Slum Reaper》がいる。
余談2:月曜日 《蒔かれたものの収穫/Reap What Is Sown》
このカード名ってよく見ると命令形の文章なんだな。文章の形をしたカード名というと銀枠の《Look at me, I’m the DCI》を思い出す。他にあったかな……ああ、《Look at Me, I’m R&D》がアンヒンジドにあるか。
余談3:火曜日 《シェオルドレッドの刈り取るもの/Reaper of Sheoldred》
拙訳の変遷その1。
原文:
Sheoldred herself is a Praetor of Phyrexia, although her hold is tenuous thanks to the machinations of the other six Steel Thanes.
×:没案
スパイ、斥候、恐喝者、情報屋といった巨大なネットワークをシェオルドレッドは率いており、《シェオルドレッドの刈り取るもの/Reaper of Sheoldred》はその構成員である。
×:没案
《シェオルドレッドの刈り取るもの/Reaper of Sheoldred》が属しているのはシェオルドレッドの支配する巨大なネットワークでありその構成員はスパイ、斥候、恐喝者、情報屋といった者たちだ。
○:最終案
《シェオルドレッドの刈り取るもの/Reaper of Sheoldred》はシェオルドレッドの支配する巨大なネットワークに属しており、そのネットワークの構成員はスパイ、斥候、恐喝者、情報屋といった者たちだ。
拙訳の変遷その2。
原文:
Learn more at "A Planeswalker’s Guide to New Phyrexia: The Steel Thanes."
×:没案
「プレインズウォーカーのための新たなるファイレクシア案内 その2」を読めば鋼の族長たちについてもっと知ることができる。
○:最終案
鋼の族長たちについてもっと知りたければ「プレインズウォーカーのための新たなるファイレクシア案内 その2」を読むといい。
どれも同じじゃないか、と言われそう。
余談4:水曜日 《荒野の収穫者/Reaper of the Wilds》
訳の話。
原文:
Even before Avacyn was drawn into the Helvault, creating the conditions introduced to us in Innistrad, the demon-worshipping Skirsdag cult existed on the eponymous plane.
拙訳:
私たちのよく知るイニストラードの状況を引き起こした事件、つまりアヴァシンが獄庫に引きずり込まれたそれ以前からも悪魔崇拝の教団であるスカースダグはその名前の由来となった地に存在していた。
とにかく一文が長いということもさることながら、特に難しかったのは「the eponymous plane」だった。まず「Eponymous」の意味が分からないので調べてみる。「名祖の」を意味するらしい。
「名祖」?
なんて読むんだ。「めいそ」? 「なそ」? 辞書によると……
エポニム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2012/05/26 05:52 UTC 版)
(名祖 から転送)
エポニム(英語:eponym)とは、既に存在する事物の名(とくに人名)にちなんで二次的に命名された言葉のこと。元となった人名などのことを名祖(なおや、eponymous)という。
引用元:http://www.weblio.jp/content/%E3%82%A8%E3%83%9D%E3%83%8B%E3%83%A0
名前の親だから「なおや」なのか。人名が元になった単語というと「シルエット」や「サンドイッチ」が思い浮かぶ。しかしこれが今回の記事とどのように結びつくんだろう。
原文は「Skirsdag cult existed on the eponymous plane」。あらためて見ると、この「Eponymous」は「Skirsdag cult」にはかかってないのかもしれない。この次元(Plane)の話をしているのかな。イニストラードって人名から来てるんだっけか。少なくとも拙訳は間違ってる気がする。
余談5:木曜日 《祭壇の刈り取り/Altar’s Reap》
カードの効果はまさに「生け贄に捧げる(Sacrifice)」としか言いようのないものになっている。祭壇で生命あるものを生け贄に捧げることで見返りを得る。これ以上ないほど明確なフレイバー。
ただ個人的にはタイミングが気になる。いかにも「ソーサリー(Sorcery)」な雰囲気漂う効果なのにインスタントなんだよね。いや、この効果ならインスタントの方が圧倒的に強いのは間違いないんだけどさ。
余談6:金曜日 《刈り取りの王/Reaper King》
この王が姿を現したことでカカシたちが自ら刈り取りを行い始める。それも農作物に限らず、クリーチャーの命をも刈り取っていく。おとぎ話みたいな恐怖の物語という意味で、実にシャドウムーアだなあ、と思った。
フレイバーの話に続けて訳の話。
原文:
~ are all permanent-destroying enablers that also benefit from the King’s +1/+1 buff.
拙訳:
~ なども全てパーマネント破壊の化身と化し、また王による+1/+1の恩恵を受けることができる。
前半の「permanent-destroying enablers」については「パーマネントを破壊することが可能な者たち」というのをちょっと意訳してみた。
末尾の「buff」は、強化呪文のあるファンタジーRPG(特にMMOやTRPG)を遊んでいると目にする言い回しだと思う。日本語でもそのまま「バフ」と呼ばれ、語源は「Buffer」らしい。なお以下のブログによると元祖はEVERQUESTとあるけど真偽のほどは定かではない。
バフやMOBと言う単語の由来について
http://mkpw.blog123.fc2.com/blog-entry-297.html
コメント
Reaperの訳語は、どマイナーカードですがポータルに《戦慄の死神/Dread Reaper(POR)》というのがありますね。
eponymous planeはちょっとわからんです。
>どれも同じじゃないか
でもそこが大事なんですよ!!っていうのはあると思います。
>eponymous plane
これは「我々にイニストラードという名のエキスパンションとしてもたらされた状況(エキスパンションのストーリーのことをメタ的に指している)」の名前の由来となった次元、という意味なんじゃないかなーと思いました。
ポータルときましたか。でも考えてみたら英語の Grim Reaper で 死神 を意味することを考えると、対訳に「死神」があってもなんら不思議はないですね。あと楽しみにしている方がいるというのはとても嬉しいことです。ありがとうございます。
>蛹さん
シェオルドレッドの記事の訳は、公式コラムの日本語訳を部分部分で引用したり参考にしたりしているので、拙訳と呼ぶのはあまり適切ではなかったかも。
「Eponymous Plane」の解釈は面白いですね。「Eponymous」は人名由来であることが多いとはいえ、必ずしも人名由来に限った言葉ではないので、そこに縛られなくてもいいのかもしれません。ありがとうございました。