今週のCard of the Day (2014年03月 第2週) とか
2014年3月16日 週のまとめ余談1:今週のCard of the Dayのテーマ
目(Eye)がテーマの週間らしく、カード名に「Eye」が含まれるカードたち。
例によって英語側は一貫性があるけど日本語側には微妙な表記ゆれが見られる。具体的には木曜日だけ「目」じゃなくて「眼」。世界設定に関わる固有名詞だからかな。確かに「神ヶ目」より「神ヶ眼」のほうがカッコいいからしゃあない。
余談2:月曜日 《目抉り/Eye Gouge》
記事にあるように、非常にフレイバーあふれるカード。片目を奪われたら普通のクリーチャーは弱体化するし、サイクロプスは戦闘不能となってしまう。分かりやすい。
Mark Rosewater によると「テーロスブロックにふさわしいにも関わらずテーロスで入れられなかったので、神々の軍勢の担当者である Ken Nagle に渡したら使ってもらえた。適切な居場所(ブロック)に収録されて嬉しい」とかなんとか。いい話だ。
ついでに訳の話。
動詞部分について、以前は逐一対応する日本語に訳していたけど、最近は同じ言葉が続かなければいいかと思っている程度。あえて言えば、Refer/Referenceは「~を参照(している)」か「~に触れている」と訳すことが多いかな。
余談3:火曜日 《破滅の目/Eye of Doom》
「痛い《破滅の目》の爪は痛い」……なんかイマイチだな。「否。《破滅の目》の爪はない」とかならどうだろう……これもイマイチ。あ、いや、回文作れないかと思って。
おとなしくあきらめて訳の話。
素直に読むなら「《破滅の目》の効果はミラディンの《忘却石》ほど限定的ではない(=《破滅の目》の効果範囲は広い)」という意味に思えるんだけど、どうみても《破滅の目》の効果のほうが限定的だよなあ。カードの効果を優先して訳してみた。なんか間違えてるんだろうか。
余談4:水曜日 《ウギンの目/Eye of Ugin》
《ウギンの目》は右目で、実はどこかに《サギンの目》がある……というホラ設定を思いついたけど、どうせ言うなら04月01日にやるべきだった。残念だ。
ところで「まだ世に出てないカード(ルール)に触れたカード」というと真っ先に思い浮かぶのはミラディンの《カルドラの盾/Shield of Kaldra》。当時これを見た友人たちと「え? 兜ってまだ出てないよね?」「次に出るのか?」という状態になった。その次に思い出したのが「からくり」。本当に出るのか、だんだん怪しくなってきた「からくり」。
個人的にマジックで初めてそういう事態に出会ったという意味ではミラージュブロックだった。《クークズ/Kookus》というレアカードを引いたらカードテキストに「あなたが名前が《クークズの番人/Keeper of Kookus》であるクリーチャーを1体もコントロールしていない場合~」と書いてある。
カードギャラリーなんて存在しない当時はこの《クークズの番人/Keeper of Kookus》が何色のどんなレアリティのクリーチャーかも分からず、次に開けるパックが楽しみになったことをうっすら覚えてる。
余談5:木曜日 《霊界への門、神ヶ眼/Gods’ Eye, Gate to the Reikai》
Card of the Dayの原文記事にいきなり日本語を見つけるとなんか妙に嬉しくなる。ラテン語ネタとかギリシャ語ネタとか、分かる人は同じ気持ちになるんだろうか。
ちなみに元々の案であった「Inreikai(陰霊界)」が没になった理由は、英語圏の人には発音が難しいから、とのこと。代替案として用意されていたのが「神河」だったが、リンク先の記事曰く「これは日本人には元の案ほどはカッコよく感じられなかったらしい」とある。どうかな。個人的には「神河」のほうが好きかも。
この日の記事を訳すときに苦労したのは末尾にある「スペシャルサンクス」。
「スペシャルサンクス」という言い回しは日本語でもときどき目にするけど、それで文章を始めるとどうしても上手くまとまらなかった。「謝辞」とか「~に捧げる」とかも上手くまとまらなかった。
余談6:金曜日 《魔女の目/Witches’ Eye》
このカードが《目抉り》と関連付けて紹介されているのは非常にフレイバー的だな、と思った。少々グロテスクな話ではあるけれど、魔女に《目抉り》を撃ったら《魔女の目》が得られそうじゃない?
ちなみに《魔女の目/Witches’ Eye》のフレイバーテキストは以下の通り。
日本語訳に違和感を覚える。なんかこれだと「空白の眼窩」の持ち主が目を抉られた魔女を指しているような……いや、これ、原文はブラックジョークなんじゃないかな、と思っている。その理由は、原文の「a vacant eye socket」が、なんか「コンセントの空き」っぽい表現に見えるというのが根拠。
魔女の目を使いたいなら自分の目を1つ抉り出すという代価が必要だ、という怖い話をまるでコンセントを抜き差しするような軽さで「予言の力を得たいなら(自分の)眼窩に空きが必要だ」と表現しているのではないかと。
まあ、その場合でも別に公式の日本語訳で間違ってはいないんだけど。
目(Eye)がテーマの週間らしく、カード名に「Eye」が含まれるカードたち。
例によって英語側は一貫性があるけど日本語側には微妙な表記ゆれが見られる。具体的には木曜日だけ「目」じゃなくて「眼」。世界設定に関わる固有名詞だからかな。確かに「神ヶ目」より「神ヶ眼」のほうがカッコいいからしゃあない。
余談2:月曜日 《目抉り/Eye Gouge》
記事にあるように、非常にフレイバーあふれるカード。片目を奪われたら普通のクリーチャーは弱体化するし、サイクロプスは戦闘不能となってしまう。分かりやすい。
Mark Rosewater によると「テーロスブロックにふさわしいにも関わらずテーロスで入れられなかったので、神々の軍勢の担当者である Ken Nagle に渡したら使ってもらえた。適切な居場所(ブロック)に収録されて嬉しい」とかなんとか。いい話だ。
ついでに訳の話。
原文:
The "Born of the Gods Release Notes" clarify its rules ~
Mark Rosewater explains its design in ~
Sam Stoddard references the card’s Multiverse discussion in ~
拙訳:
「神々の軍勢のリリースノート」では ~ と書かれている。
Mark Rosewater は ~ デザインについて語っている。
Sam Stoddard はこのカードについて交わされた議論について ~ で触れている。
動詞部分について、以前は逐一対応する日本語に訳していたけど、最近は同じ言葉が続かなければいいかと思っている程度。あえて言えば、Refer/Referenceは「~を参照(している)」か「~に触れている」と訳すことが多いかな。
余談3:火曜日 《破滅の目/Eye of Doom》
「痛い《破滅の目》の爪は痛い」……なんかイマイチだな。「否。《破滅の目》の爪はない」とかならどうだろう……これもイマイチ。あ、いや、回文作れないかと思って。
おとなしくあきらめて訳の話。
原文:
Eye of Doom’s "destroy each permanent" effect is similar to, but not as limited as, that of Oblivion Stone, from Mirrodin
拙訳:
《破滅の目/Eye of Doom》の「各パーマネントを破壊する」という効果はミラディンの《忘却石/Oblivion Stone》に似ているがより限定的だ。
素直に読むなら「《破滅の目》の効果はミラディンの《忘却石》ほど限定的ではない(=《破滅の目》の効果範囲は広い)」という意味に思えるんだけど、どうみても《破滅の目》の効果のほうが限定的だよなあ。カードの効果を優先して訳してみた。なんか間違えてるんだろうか。
余談4:水曜日 《ウギンの目/Eye of Ugin》
《ウギンの目》は右目で、実はどこかに《サギンの目》がある……というホラ設定を思いついたけど、どうせ言うなら04月01日にやるべきだった。残念だ。
ところで「まだ世に出てないカード(ルール)に触れたカード」というと真っ先に思い浮かぶのはミラディンの《カルドラの盾/Shield of Kaldra》。当時これを見た友人たちと「え? 兜ってまだ出てないよね?」「次に出るのか?」という状態になった。その次に思い出したのが「からくり」。本当に出るのか、だんだん怪しくなってきた「からくり」。
個人的にマジックで初めてそういう事態に出会ったという意味ではミラージュブロックだった。《クークズ/Kookus》というレアカードを引いたらカードテキストに「あなたが名前が《クークズの番人/Keeper of Kookus》であるクリーチャーを1体もコントロールしていない場合~」と書いてある。
カードギャラリーなんて存在しない当時はこの《クークズの番人/Keeper of Kookus》が何色のどんなレアリティのクリーチャーかも分からず、次に開けるパックが楽しみになったことをうっすら覚えてる。
余談5:木曜日 《霊界への門、神ヶ眼/Gods’ Eye, Gate to the Reikai》
Card of the Dayの原文記事にいきなり日本語を見つけるとなんか妙に嬉しくなる。ラテン語ネタとかギリシャ語ネタとか、分かる人は同じ気持ちになるんだろうか。
ちなみに元々の案であった「Inreikai(陰霊界)」が没になった理由は、英語圏の人には発音が難しいから、とのこと。代替案として用意されていたのが「神河」だったが、リンク先の記事曰く「これは日本人には元の案ほどはカッコよく感じられなかったらしい」とある。どうかな。個人的には「神河」のほうが好きかも。
この日の記事を訳すときに苦労したのは末尾にある「スペシャルサンクス」。
原文:
Special thanks to Ron Foster, premier play TO manager [formerly Japan territory manager], for today’s entry
拙訳:
追記:今日の記事に関しては元日本地域マネージャー、現プレミアプレイTOマネージャーであるRon Fosterに感謝したい
「スペシャルサンクス」という言い回しは日本語でもときどき目にするけど、それで文章を始めるとどうしても上手くまとまらなかった。「謝辞」とか「~に捧げる」とかも上手くまとまらなかった。
余談6:金曜日 《魔女の目/Witches’ Eye》
このカードが《目抉り》と関連付けて紹介されているのは非常にフレイバー的だな、と思った。少々グロテスクな話ではあるけれど、魔女に《目抉り》を撃ったら《魔女の目》が得られそうじゃない?
ちなみに《魔女の目/Witches’ Eye》のフレイバーテキストは以下の通り。
原文:
The price of prophecy is a vacant eye socket.
日本語訳:
予言の代価は空白の眼窩である。
日本語訳に違和感を覚える。なんかこれだと「空白の眼窩」の持ち主が目を抉られた魔女を指しているような……いや、これ、原文はブラックジョークなんじゃないかな、と思っている。その理由は、原文の「a vacant eye socket」が、なんか「コンセントの空き」っぽい表現に見えるというのが根拠。
魔女の目を使いたいなら自分の目を1つ抉り出すという代価が必要だ、という怖い話をまるでコンセントを抜き差しするような軽さで「予言の力を得たいなら(自分の)眼窩に空きが必要だ」と表現しているのではないかと。
まあ、その場合でも別に公式の日本語訳で間違ってはいないんだけど。
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