余談1:今週のCard of the Dayのテーマ

 月曜日の特集記事「旅の終わり」と各種カードを絡めた内容となっている。特集記事の内容は小説「Godsend」のあらすじであり、勇者エルズペスの旅の始まりから終わりまでがダイジェストで語られている。

余談2:月曜日 《太陽の勇者、エルズペス/Elspeth, Sun’s Champion》

 2013年09月02日以来、9ヶ月ぶり2回目の登場。そして訳の話、というか誤訳の話。
原文:
 From "Journey’s End," today’s feature:

誤訳:
 「旅の終わり」から今日はこの一節を紹介しよう:

訂正:
 今日の特集記事である「旅の終わり」から引用:

 最初読んだときは「Today’s feature from "Journey’s End"」という文なのかと思ってしまった。おそらく正しい解釈は「From "Journey’s End" which is today’s feature article」だと思われたので、そう訳した。

 ついでにもう1つ訳の話をしてみる。原文にある「Godsend (Part 1; Part 2)」をどう訳そうか迷った。公式日本語訳が存在しないようなので、どうしようかな、と。

 小説であることを考えれば「第1巻、第2巻」とするのが自然かもしれない。原文準拠で考えるなら「パート1、パート2」とすべきかもしれない。「Part 1、Part 2」を訳すなら「その1、その2」でいいのかもしれない。

 色々考えてから「第1巻、第2巻」としたけど、いっそ「Part 1、Part 2」そのままでもよかったのかもしれない。どっとはらい。

余談3:火曜日 《神送り/Godsend》

 2014年04月18日以来、1ヶ月ぶり2回目の登場。物語のキーアイテムだけあって随分と早い再登板となったなあ、ということはさておき、訳の話。
原文:
 we learn that Heliod transformed Elspeth’s sword into a spear, which then became known as Godsend

拙訳:
 我々はヘリオッドがエルズペスの剣を槍へと変化させたこと、またそれによって《神送り/Godsend》として知られる武器が生まれたことを知ることができた

 難しかった。

 意味としては「ヘリオッドがエルズペスの剣を槍に変化させた。その武器がGodsendとして知られるようになったのは変化して以後のことである」ということを記事によって「私たちは知ることができた」という話。

 もう少しシンプルに訳せたような気もするし、これが精一杯のような気もする。

余談4:水曜日 《メレティスのダクソス/Daxos of Meletis》

 3マナ2/2で回避能力とカードアドバンテージをとれる能力(と微弱なライブラリ破壊能力)を持っている。カードパワーは高そうだけど、この能力の持つフレイバーのほうが気になる。

 回避能力は、相手が強大なほど上手く立ち回れるということなのか、単にすばしっこいということなのか。相手のカードを奪う能力は、相手の力を利用して優位に立てる交渉や策略に長けているということなのか……要は原作を読めということなんだろうけどね。

余談5:木曜日 《英雄たちの結束/Solidarity of Heroes》

 英雄たちが結束を固めると+1/+1カウンターが倍になるらしい。英雄という存在と+1/+1カウンターの存在がイマイチ結びつかない……こういうとき頼りになるのはフレイバーテキストなんだけど、このカード、フレイバーテキストがないんだよなあ。

 そこをあえて考えてみるならば、英雄とは「物語に登場した時点では未完成であり、物語の中で成長するキャラクター」なのかもしれない。「成長性:A(超スゴイ)」みたいな存在。彼らが結集することで互いに成長をうながしあい……ということでどうでしょう?(誰に聞いてるんだ、誰に)

余談6:金曜日 《英雄の導師、アジャニ/Ajani, Mentor of Heroes》

 アジャニさんにとってエルズペスってどういう存在だったんかなあ……とか、記事を読んでてしみじみ考えてしまった。まあ、あらすじ程度しか把握せずにそんなこと語ってしまってはいけないのかもしれないので訳の話。
原文:
 we find out the tragic end of Elspeth’s journey

候補1:
 エルズペスの旅の終わりが悲劇であったことを知った

候補2:
 エルズペスの旅が悲劇的な終わりを迎えたことを知った

 例によって、傍から見る分には「どっちでもえーやんけ」な訳の話。原文に逐一合わせるなら「Tragic End」と一語になっているのだから「悲劇的な終わり」になるのかもしれないなあ、というわけで後者にしておいた。でも「迎えた」は和訳に際して付け加えた言葉。

コメント

nophoto
通りすがり
2014年6月23日18:33

いつも楽しく読ませていただいています。

>>英雄という存在と+1/+1カウンターの存在がイマイチ結びつかない
これって、単純に能力語であるところの「英雄的」じゃないでしょうか。
その上で、なぜ英雄=+1/+1カウンターという意味での疑問であれば、
ご提示されているようなニュアンスだと自分も想像しています。

参考:mtgwiki.com/wiki/%E8%8B%B1%E9%9B%84%E7%9A%84

re-giant
2014年6月24日0:33

情報ありがとうございます。「英雄的」との関連性も考えたのですが、別に「英雄的 = +1/+1カウンターを乗せる」というわけでもないしなあ、と思ったのでスルーしてましたが、しかしあらためて確認したら、英雄的を持つカード41枚のうち、実に12枚が「+1/+1カウンターを乗せる」のですね。なるほど。そうだったのか。

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