余談1:今週のCard of the Dayのテーマ

 特にテーマはなかった模様。イラストの話、カラーパイの話、イラストの話、カード名とタイプの話、グリーマックスの話。普段はオチとなる金曜日に《Gleemax》が来ていることを考えると「月曜から木曜にかけて《Gleemax》を示唆する内容があり、金曜日に種明かし」という可能性はある。

余談2:月曜日 《砂の逆流/Reverse the Sands》

 よくよく確かめてみたら、ライフを好きに配分できるわけではないのか。まあ、どうせ使わないからいいや。訳の話。
原文:
 In the art for Reverse the Sands life totals are represented as age; the figure in the background has stolen the youth of the character in front. Neat, huh?

拙訳:
 《砂の逆流/Reverse the Sands》のイラストでは、ライフの総量が年齢で表現されている。奥にいる人物が手前にいる人物の若さを吸い取っているのだ。いい感じだね。

 もちろん迷ったのはラストの小粋なセリフ。「いいだろ?」「カッコいいだろ?」「いいね。そう思うだろ?」「いい感じだね」「素晴らしいよ。な?」エトセトラエトセトラ。何とでも訳せるよね。そう思うだろ?

余談3:火曜日 《霜の大峨/Frost Ogre》

 毎回見るたびに「蛾かと思ったらオーガか」と気づく。
原文:
 In most sets, these cards would probably have had a fire-related name, but after all, mountains are usually snow-capped!

拙訳:
 他のセットであればこれらのカードは火に関連した名前を持っていたかもしれない……しかし、いずれにせよ《山/Mountain》は大抵の場合、雪に覆われているものだ!

 オチのあるジョーク系のネタ。よくよく見たら、原文のイタリック体(斜体)を見逃していた。もっともそれで訳が変わったかというとそうでもない。いずれにせよ、ジョークを訳すのは難しいものだ。

 ジョークを解説するのは野暮だが、あえて書くと「赤のカードは火に関連するべきだが、神河では雪や氷に関連している。一見はルールに反しているように見えるかもしれない。しかし「山」は多くの場合、描かれるときに雪を冠しているものである(よって赤いカードが雪や氷でも問題ない)」という話。こう書くとまったくジョークに見えないな。

 それはさておき、難しいというか迷ったのは冒頭の「In most ~」と末尾付近の「usually」が似たような意味を持っていること。両方とも「大抵」と訳しても良かったのだけど、こんな短文に同じ日本語を2回は使いたくなかった。

余談4:水曜日 《AWOL》

 久しぶりにリンク先の特集記事も訳してみた。紙パックの顔写真の下に書かれた文章を訳すのが一番大変で、一番楽しかった。ちなみに拙訳は以下の通り。
拙訳:
 彼が最後に確認されたのは、母親と共にファイレクシア・スーパーマーケットで一袋のチーズ爆弾チップスと12リットルのマッチョ御用達プロテインジュースを購入しているところでした。目撃された方はカースト警備ソーセージ会社まで

 原文が気になる方はリンク先を参照のこと。

  イラスト2:紙パックの顔写真の下に書かれた文章
  http://www.wizards.com/magic/images/mtgcom/fcpics/features/UNHBTS_Milk3.jpg

 元の文章と全然違うじゃないか、というツッコミには「銀枠だから」と答える。ただ「Milk the Fattening」の拙訳については限界の余地がない。

余談5:木曜日 《焚きつけ/Kindle》

 印刷当時のカードテキストと現在のオラクルの差異に関するネタ。この手のネタがくると、当時のカードテキストを画像表示してくれているオークションの出品を探す作業が始まる。

 さらに余談。

 よくある《稲妻/Lightning》の亜種と思いきや、その特殊な文面のせいで赤単デッキ同士の場合、ちょっと面白い相互作用が生じる。参照するのが「すべての墓地の枚数」のため、先に撃ったほうが損、という状況を生み出すのだ。

 さらには「撃ちたいけど撃ったら相手の《焚きつけ/Kindle》が致死ダメージ量に達するから撃てない」ということもあり、先に抜いたら死ぬ、という西部のガンマンみたいなにらみ合いが始まる。面白い。

余談6:金曜日 《Gleemax》

 いいからそのマナでX火力撃てよ、という結論に達するまでにかかった秒数が短い人ほど銀枠が向いていないことが分かる。それはさておき訳の話。
原文:
 Of course, it’s totally fictional and nothing to worry about. GO ABOUT YOUR BUSINESS, HUMAN.

拙訳:
 もちろんこれは創作の話であって何も恐れる必要はない。分かったなラ、とっトト仕事二戻レ、愚カナさるドモヨ。

 やりすぎたかもしれない。「自分の仕事に戻るんだな、人間」ではさすがに面白みの欠片もない、と思いつつ、どんどん手を加えていったらこのざまだよ。でも楽しかった。

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