余談1:今週のCard of the Dayのテーマ
思いつかない。種族名(クリーチャータイプ)をカード名に含むクリーチャーということくらいしか共通点はないような気がする。
余談2:月曜日 《復讐する天使/Avenging Angel》
絵がカッコ良かったので当時愛用していた白単色デッキに入れた記憶がある。活躍したような、そうでもなかったような、微妙な記憶しかない。でも絵はカッコ良かった。
オチの部分。あえて(原文同様に)淡々と言うほうが面白いかな、と考えて感嘆符や疑問符の追加するほどの意訳はしなかった。もし追加するなら以下のような感じ。
【原文】
When it’s on a white creature, you get a cool angel with a sword.
In black, you get a carrion-eating bird.
【意訳:例】
白の場合、カッコいい天使と剣の絵がついてくる!
黒の場合? 死体を食う鳥の絵だよ。
余談3:火曜日 《朽ちゆくサイクロプス/Putrid Cyclops》
コモンとは思えないほどテキストの長いクリーチャー。初心者だったら見た瞬間に脇へ追いやりそう。実際、強くはないからそれでもいい気はする。
なんか日本語がくどい。特に「通り過ぎてきた様々なバージョン」。もっと日本語にしてしまったほうが良かったか。「試行錯誤の歴史」とか?
ついでに、この文章欄でも十分にスペースが足りているので今回の訳の「試行錯誤の歴史」を以下に記してみる。
・材料(生)
1.It would take more space than we have here
2.to describe all the early versions
3.that Putrid Cyclops
4.went through
5.before it was printed,
6.so we’ll
7.just
8.direct you to
9.Mark Rosewater’s article from Scry Week.
・材料(下ごしらえ)
3.that Putrid Cyclops
5.before it was printed,
4.went through
2.to describe all the early versions
1.It would take more space than we have here
6.so we’ll
7.just
9.Mark Rosewater’s article from Scry Week.
8.direct you to
・バージョン1
《朽ちゆくサイクロプス/Putrid Cyclops》が
実際に印刷されるまでに
通り過ぎた
初期バージョンを全て紹介しようとしたら
ここに用意されたスペースよりもっと多くのスペースが必要となる
そこで私たちは
単に
君たちを
占術週間にMark Rosewaterが書いた記事へ
差し向けようと思う。
・バージョン2
《朽ちゆくサイクロプス/Putrid Cyclops》が
実際に世に出るまでに
開発陣が作成した
様々なバージョンを全て紹介しようとしたら
この文章欄ではとてもスペースが足りない。
そこで私たちは
とどめたい
君たちを
占術週間にMark Rosewaterが書いた記事を
紹介するに
・バージョン3
実際に世に出るまでに
《朽ちゆくサイクロプス/Putrid Cyclops》が
通り過ぎてきた
様々なバージョンを全て紹介しようとしたら
この文章欄ではとてもスペースが足りない。
そこで私たちは
とどめたい
君たちを
占術週間にMark Rosewaterが書いた記事を
紹介するに
・バージョン4
実際に世に出るまでに
《朽ちゆくサイクロプス/Putrid Cyclops》が
通り過ぎてきた
様々なバージョンを全て紹介しようとしたら
この文章欄ではとてもではないがスペースが足りない。
そこで私たちは
占術週間にMark Rosewaterが書いてくれたコラムを
君たちへ紹介するにとどめたい。
余談4:水曜日 《機械仕掛けの獣/Clockwork Beast》
印刷当時のルールテキストを検索してタイプする作業が、なぜか意外と楽しい。おそらくテンプレートがまだ定まっていない時代の、型にはまらない自由奔放なテキストが面白いからだと思われる。
ついでに当時のルール改訂発表時の《機械仕掛けの獣/Clockwork Beast》に関わる部分を和訳してみる。
【翻訳】Masters Edition Update Bulletin【Daily MTG】
Mark Gottlieb
2007年8月29日
元記事:http://archive.wizards.com/magic/magazine/article.aspx?x=mtgcom/feature/420a
《機械仕掛けの獣/Clockwork Beast》はその上に+1/+0カウンターが7個置かれた状態で場に出る。
元々のアルファ版のテキストでは、プレイヤーは「失ったカウンターをコストを払って取り戻す(may buy back lost counters)」ことが出来た。失った分、つまり元の7個まで補充することができたわけだ。
第4版と第5版のテキストでは「X個の +1/+0 カウンターを機械仕掛けの獣の上に置く」の能力の中に「このカウンターは7個までしか置かれない」が含まれていた。
おかしなことになったのは、これが Beatdown Box ギフトボックスに再録されたときだ。
「このカウンターは7個までしか置かれない」という部分がなぜか「カウンターを再充填する能力」から切り離されて、単独の能力となってしまったのだ。
これはおかしい。
これでは他のカードの効果を用いて7個より多くの +1/+0 カウンターを置こうとすることすら禁じられてしまう……過去の文面では一度も禁止されていなかったことなのに。
これによって、例えば《倍増の季節/Doubling Season》のような効果と組み合わさったとき、直観に反する挙動を見せるようになってしまったのだ(《倍増の季節/Doubling Season》が実際に世に出たときのことだ)。
またこのカードは、多すぎるマナを X につぎ込んだ際に何が起きるのかもハッキリしなかった。その場合、単に上限の7個で補充が止まるのか、出来ないことをしようとしたために何も起きずに終わるのか。
最新のルールテキストでは2つの修正がなされた。まず、カウンターの上限を再度「カウンターを再充填する能力」に含めることにした。これにより他のカードの効果と相互作用を起こさなくなった。また、X を多く払いすぎた際に何が起きるのかもはっきりさせた(カウンターは7個まで回復する)。
余談5:木曜日 《氷の壁/Wall of Ice》
《氷の壁/Wall of Ice》を見るといつも「こんな普通の壁でも《ブラストダーム/Blastoderm》が猛威を奮ったがために一線級のカードと化すのがメタゲームの面白さだよね」と思う。
ちなみに実際にプレイヤーを守るべく《ブラストダーム/Blastoderm》の突撃を受け止め続けたくれたのは《氷の壁/Wall of Ice》ではなく《氷河の壁/Glacial Wall》であることを忘れてはいけない(戒め)。
そんなことはさておき訳の話。
英文で読むと何も問題なく頭に入ってくるのに日本語にしようとした途端に険しい壁が立ちはだかるタイプの文章。何しろ、初っ端の「As time went on」がすでに厳しい。うーん、うーん……
【没案1】
時間が経てば経つほどに《氷の壁/Wall of Ice》という名のカードが緑に存在する理由がないことに ~
【没案2】
時が流れ、色の役割が理解されるにつれて、《氷の壁/Wall of Ice》という名のカードが緑にあるのは明らかにおかしいという声が大きくなって ~
という感じにあれこれ悩み続けて最後にはああなった。実はそれなりに上手くいったのではないかと思って……いや、それほどひどいことにはならずに済んだのでは、と思ってる、が正しいか。
余談6:金曜日 《鳳雛 龐統/Pang Tong, "Young Phoenix"》
機種依存文字か。どうしよう。でも「ホウ統」だとやっぱりちょっと力が抜けてしまう。諦めて「龐統」でいくことにした。それはさておきセット名とかリンク先とか、色々と昨日の記事から更新し忘れたままアップしてしまっていた。おんたいさんありがとう。
カードの話。名前に「Phoenix」が入っているのに飛んでないし復活しないのは珍しい。「Young Phoenix」だからまだ飛べないんだよ、と言われれば、まあ納得かもしれない。
思いつかない。種族名(クリーチャータイプ)をカード名に含むクリーチャーということくらいしか共通点はないような気がする。
余談2:月曜日 《復讐する天使/Avenging Angel》
絵がカッコ良かったので当時愛用していた白単色デッキに入れた記憶がある。活躍したような、そうでもなかったような、微妙な記憶しかない。でも絵はカッコ良かった。
原文:
When it’s on a white creature, you get a cool angel with a sword. In black, you get a carrion-eating bird.
拙訳:
白の場合、カッコいい天使と剣の絵がついてくる。黒の場合、死体を食う鳥の絵だ。
オチの部分。あえて(原文同様に)淡々と言うほうが面白いかな、と考えて感嘆符や疑問符の追加するほどの意訳はしなかった。もし追加するなら以下のような感じ。
【原文】
When it’s on a white creature, you get a cool angel with a sword.
In black, you get a carrion-eating bird.
【意訳:例】
白の場合、カッコいい天使と剣の絵がついてくる!
黒の場合? 死体を食う鳥の絵だよ。
余談3:火曜日 《朽ちゆくサイクロプス/Putrid Cyclops》
コモンとは思えないほどテキストの長いクリーチャー。初心者だったら見た瞬間に脇へ追いやりそう。実際、強くはないからそれでもいい気はする。
原文:
to describe all the early versions that Putrid Cyclops went through before it was printed,
拙訳:
実際に世に出るまでに《朽ちゆくサイクロプス/Putrid Cyclops》が通り過ぎてきた様々なバージョンを全て紹介しようとしたら
なんか日本語がくどい。特に「通り過ぎてきた様々なバージョン」。もっと日本語にしてしまったほうが良かったか。「試行錯誤の歴史」とか?
ついでに、この文章欄でも十分にスペースが足りているので今回の訳の「試行錯誤の歴史」を以下に記してみる。
・材料(生)
1.It would take more space than we have here
2.to describe all the early versions
3.that Putrid Cyclops
4.went through
5.before it was printed,
6.so we’ll
7.just
8.direct you to
9.Mark Rosewater’s article from Scry Week.
・材料(下ごしらえ)
3.that Putrid Cyclops
5.before it was printed,
4.went through
2.to describe all the early versions
1.It would take more space than we have here
6.so we’ll
7.just
9.Mark Rosewater’s article from Scry Week.
8.direct you to
・バージョン1
《朽ちゆくサイクロプス/Putrid Cyclops》が
実際に印刷されるまでに
通り過ぎた
初期バージョンを全て紹介しようとしたら
ここに用意されたスペースよりもっと多くのスペースが必要となる
そこで私たちは
単に
君たちを
占術週間にMark Rosewaterが書いた記事へ
差し向けようと思う。
・バージョン2
《朽ちゆくサイクロプス/Putrid Cyclops》が
実際に世に出るまでに
開発陣が作成した
様々なバージョンを全て紹介しようとしたら
この文章欄ではとてもスペースが足りない。
そこで私たちは
とどめたい
君たちを
占術週間にMark Rosewaterが書いた記事を
紹介するに
・バージョン3
実際に世に出るまでに
《朽ちゆくサイクロプス/Putrid Cyclops》が
通り過ぎてきた
様々なバージョンを全て紹介しようとしたら
この文章欄ではとてもスペースが足りない。
そこで私たちは
とどめたい
君たちを
占術週間にMark Rosewaterが書いた記事を
紹介するに
・バージョン4
実際に世に出るまでに
《朽ちゆくサイクロプス/Putrid Cyclops》が
通り過ぎてきた
様々なバージョンを全て紹介しようとしたら
この文章欄ではとてもではないがスペースが足りない。
そこで私たちは
占術週間にMark Rosewaterが書いてくれたコラムを
君たちへ紹介するにとどめたい。
余談4:水曜日 《機械仕掛けの獣/Clockwork Beast》
印刷当時のルールテキストを検索してタイプする作業が、なぜか意外と楽しい。おそらくテンプレートがまだ定まっていない時代の、型にはまらない自由奔放なテキストが面白いからだと思われる。
ついでに当時のルール改訂発表時の《機械仕掛けの獣/Clockwork Beast》に関わる部分を和訳してみる。
【翻訳】Masters Edition Update Bulletin【Daily MTG】
Mark Gottlieb
2007年8月29日
元記事:http://archive.wizards.com/magic/magazine/article.aspx?x=mtgcom/feature/420a
《機械仕掛けの獣/Clockwork Beast》はその上に+1/+0カウンターが7個置かれた状態で場に出る。
元々のアルファ版のテキストでは、プレイヤーは「失ったカウンターをコストを払って取り戻す(may buy back lost counters)」ことが出来た。失った分、つまり元の7個まで補充することができたわけだ。
第4版と第5版のテキストでは「X個の +1/+0 カウンターを機械仕掛けの獣の上に置く」の能力の中に「このカウンターは7個までしか置かれない」が含まれていた。
おかしなことになったのは、これが Beatdown Box ギフトボックスに再録されたときだ。
「このカウンターは7個までしか置かれない」という部分がなぜか「カウンターを再充填する能力」から切り離されて、単独の能力となってしまったのだ。
これはおかしい。
これでは他のカードの効果を用いて7個より多くの +1/+0 カウンターを置こうとすることすら禁じられてしまう……過去の文面では一度も禁止されていなかったことなのに。
これによって、例えば《倍増の季節/Doubling Season》のような効果と組み合わさったとき、直観に反する挙動を見せるようになってしまったのだ(《倍増の季節/Doubling Season》が実際に世に出たときのことだ)。
またこのカードは、多すぎるマナを X につぎ込んだ際に何が起きるのかもハッキリしなかった。その場合、単に上限の7個で補充が止まるのか、出来ないことをしようとしたために何も起きずに終わるのか。
最新のルールテキストでは2つの修正がなされた。まず、カウンターの上限を再度「カウンターを再充填する能力」に含めることにした。これにより他のカードの効果と相互作用を起こさなくなった。また、X を多く払いすぎた際に何が起きるのかもはっきりさせた(カウンターは7個まで回復する)。
Clockwork Beast / 機械仕掛けの獣 (6)
アーティファクト クリーチャー - ビースト(Beast)
機械仕掛けの獣はその上に+1/+0カウンターが7個置かれた状態で戦場に出る。
戦闘終了時に、この戦闘で機械仕掛けの獣が攻撃かブロックした場合、それから+1/+0カウンターを1個取り除く。
(X),(T):機械仕掛けの獣に+1/+0カウンターを最大X個まで置く。この能力は、機械仕掛けの獣の上の+1/+0カウンターの総数を8個以上にすることはできない。 この能力は、あなたのアップキープの間にのみ起動できる。
0/4
引用元:http://whisper.wisdom-guild.net/card/Clockwork+Beast/
余談5:木曜日 《氷の壁/Wall of Ice》
《氷の壁/Wall of Ice》を見るといつも「こんな普通の壁でも《ブラストダーム/Blastoderm》が猛威を奮ったがために一線級のカードと化すのがメタゲームの面白さだよね」と思う。
ちなみに実際にプレイヤーを守るべく《ブラストダーム/Blastoderm》の突撃を受け止め続けたくれたのは《氷の壁/Wall of Ice》ではなく《氷河の壁/Glacial Wall》であることを忘れてはいけない(戒め)。
そんなことはさておき訳の話。
原文:
As time went on, it became increasingly clear that a card named "Wall of Ice" had no business being a green card.
英文で読むと何も問題なく頭に入ってくるのに日本語にしようとした途端に険しい壁が立ちはだかるタイプの文章。何しろ、初っ端の「As time went on」がすでに厳しい。うーん、うーん……
【没案1】
時間が経てば経つほどに《氷の壁/Wall of Ice》という名のカードが緑に存在する理由がないことに ~
【没案2】
時が流れ、色の役割が理解されるにつれて、《氷の壁/Wall of Ice》という名のカードが緑にあるのは明らかにおかしいという声が大きくなって ~
という感じにあれこれ悩み続けて最後にはああなった。実はそれなりに上手くいったのではないかと思って……いや、それほどひどいことにはならずに済んだのでは、と思ってる、が正しいか。
余談6:金曜日 《鳳雛 龐統/Pang Tong, "Young Phoenix"》
機種依存文字か。どうしよう。でも「ホウ統」だとやっぱりちょっと力が抜けてしまう。諦めて「龐統」でいくことにした。それはさておきセット名とかリンク先とか、色々と昨日の記事から更新し忘れたままアップしてしまっていた。おんたいさんありがとう。
カードの話。名前に「Phoenix」が入っているのに飛んでないし復活しないのは珍しい。「Young Phoenix」だからまだ飛べないんだよ、と言われれば、まあ納得かもしれない。
コメント
EDHとリミテッドをかじっております、レベラーという者です。
お気に入り日記に登録していただいたようですので、こちらからも登録させていただき案す。
よろしくお願いいたします。
TRPGも面白いですよね。宜しくお願い致します。
>ひみつ
本当にお疲れ様です。いつもありがとうございます。
一読して全体の意味がとれないときはこうしてます。他の方はどうしてるんでしょうね。全単語を個々に訳したり、一気に意味全体を訳したり、色々と手段がありそうです。他人の訳の現場って見たことないです。
>ひみつ日記「週のまとめ、200件目」
あらためてみたら、1件目は「2010年12月20日」でした。アップした当時は「週のまとめ」というカテゴリなかったけど。
分かる気がします。長文翻訳の場合、まず「英語を日本語」にしたあと、元の英語を見ないで「日本語を日本語」にする作業をあらためて行うことが多いです。その結果、最終的な和文と原文とに距離感が生まれることも多いですけど、あえて見ないようにしてます。