余談1:今週のCard of the Dayのテーマ
予知(Sight)、予言(Prophecy)、運命(Fortune)、盗み見る(Spy)、予感(Foresee)というわけで「なんとなく共通なところがあるのは分かるけど、それを言葉で表現するのが難しいテーマ」という感じだった。視覚に頼らずに見る、という感じかな……でも Spy は実際に見てるっぽい。うーん。
余談2:月曜日 《未来予知/Future Sight》
月曜日が「Future Sight」で、火曜日が「Prophecy」なので、エキスパンション名を含むカードかな、と思ったら水曜日が《盗人の運命/Thieves’ Fortune》というわけで、まんまと裏をかかれた。
記事の内容はカードのイラストネタ。《未来予知/Future Sight》は再版時に新イラストで収録されているため、記事のネタのために元のイラストを探す必要が生じた。最初は「え? どこにイクシドールがいるんだ?」となった。
Vintage Masters版のイラスト
http://magiccards.info/vma/en/71.html
オンスロート版の元々のイラスト
http://magiccards.info/on/en/84.html
余談3:火曜日 《Prophecy》
「Prophecy(予言)」という名前の呪文が何をするかというと、次に起きうる出来事(山札の上のカード)を覗き見ることが出来る。そこまでは分かる。
ただそのあとの「それが土地だった場合はライフが回復する」というのがよく分からないし、せっかく未来を予言したのに「カードが何であろうがシャッフルする」ということは予言が当たらないわけで……過去のカードはフレイバーが薄いなあ、とあらためて思った次第(感じ方には個人差があります)。
あと記事の「プロテクション(白)を持っているのだから白のクリーチャーの目に映るのはおかしい。映り込んでいるこのカードのイラストは不気味(Spooky)だね」というネタは、イマイチうなずけなかった(感じ方には個人差があります)。
余談4:水曜日 《盗人の運命/Thieves’ Fortune》
訳の話。
長々と引用したけど、ポイントは末尾の「four different possible futures, any of which could be the result of his trespassing」の部分。
four different possible futures,
any of which could be the result of his trespassing
(4つの 異なる かつ、起きる可能性のある 未来たち
そのどれも あり得る 彼の侵入の結果として)
意味はすぐつかめた。あとはどう日本語にするかで時間がかかった。
余談5:木曜日 《ゴブリンのスパイ/Goblin Spy》
ちなみにオークにも1マナで1/1のスパイがおり、そっちの能力は「(T):プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーのライブラリーのカードを上から3枚見る」というもの。ゴブリンよりオークのスパイのほうが有能なんだな……意外だ(どっちもどっちな気がしてた)。
語順はさておき、どう訳すか。「Top-level tournament」を「トップレベルの大会」としたのはある意味で思考放棄かもしれない。やろうと思えば色々選択肢はありそう。「公式」とか「構築」とか。まあ、難しく考え過ぎないほうが逆に良かったパターン、という気もする。
「Never that popular」は「人気」という言葉を使うか使わないか、がまずは悩みどころかもしれない。「人気があったことは一度もない」は訳としては正しくて、日本語としてはイマイチ、というパターン。
余談6:金曜日 《予感/Foresee》
すでに MTG Wiki にも解説があるし、わざわざギャグを説明するのもどうかな、とは思ったけど、画像がないのにネタだけというのもイマイチだし、ということでやっぱり書いてみた。
こんなんどうやっても訳せないし、言い換えると、どう訳しても問題ない(本当か?)。ところで英語が苦手な人からすると「Foresee」が「Four+see」と同じ音だろう、というのは直感的に分かるんだろうか。うーん。
余談7:映画
その昔、Mark Rosewater がインベイジョン週間に書いたコラムを訳したことがある。原題が昔の映画タイトルのパロディだったので、邦訳もそれに倣ってみた。
世界侵略:インベイジョン決戦/Body Snatchers of the Invasion
http://regiant.diarynote.jp/201102120926434131/
そして先週、名前をお借りしたその映画「世界侵略:ロサンゼルス決戦」がテレビで放映されていたので、せっかくだからと視聴。結論から言うと面白かった。
映画館で異性と見てたらハズレ扱いしてたかもしれない。ただ今回はツイッターで赤の他人と感想共有しながらのツッコミ放題、かつ熱いシーンは共感し放題だったのですごい楽しかった。
ハッキリ言って、あまり賢い映画じゃなかった。知恵をしぼったり、相手の裏をかいたり、といった頭脳戦はほぼ皆無。混乱した戦闘の中、ありあわせの装備で偶然出くわす敵を半ばパニックになりながら蜂の巣にしていくバトルもの。
混乱する戦場の中で、次に向かう目的地とミッションが非常に分かりやすくて、見ていて楽だった。「市民を助けに行くぞ!」から「市民を安全な場所に運ぶぞ!」から「敵の司令センターの大体の場所が分かったから向かうぞ!」といった風に「次の目的」が順繰りに提示されてく。
シンプルにしすぎた分、ツッコミどころも満載になってるんだけど、それもまた楽しい。スカッとする戦闘シーンと良い相乗効果を生み出してる気がする。
個人的な名シーンはいくつかあって、1つ目は、バスにもたれた少尉が「俺を置いて行け!」「ダメだ!」と軍曹と怒鳴りあい、最後に軍曹が「Not again!」と叩きつけるように叫んで、少尉が黙ってしまうシーン。
2つ目は、元前線基地で助けられなかった部下たちの登録番号読み上げるシーン。ベタと言われるかもしれないけど、やっぱりあのシーンは燃えるし、グッとくるものがあった。最後に「……55」と言葉を継ぐところを含めて。
3つ目は、これもベタと言われそうだけど軍曹が1人でロープを下りた直後のシーン。いや、知ってたよ? お約束だし。でも、お約束とは王道であり、やっぱり大事だよ。嬉しかったもの。
最後は、この映画で何度も何度も出てくる「Retreat!?」「Hell!!」のやり取り。途中で由来が説明されるシーンがあってこそだと思う。日本語訳の「撤退!」「くそくらえ!」も素晴らしいと思った。
そんな感じ。
予知(Sight)、予言(Prophecy)、運命(Fortune)、盗み見る(Spy)、予感(Foresee)というわけで「なんとなく共通なところがあるのは分かるけど、それを言葉で表現するのが難しいテーマ」という感じだった。視覚に頼らずに見る、という感じかな……でも Spy は実際に見てるっぽい。うーん。
余談2:月曜日 《未来予知/Future Sight》
月曜日が「Future Sight」で、火曜日が「Prophecy」なので、エキスパンション名を含むカードかな、と思ったら水曜日が《盗人の運命/Thieves’ Fortune》というわけで、まんまと裏をかかれた。
記事の内容はカードのイラストネタ。《未来予知/Future Sight》は再版時に新イラストで収録されているため、記事のネタのために元のイラストを探す必要が生じた。最初は「え? どこにイクシドールがいるんだ?」となった。
Vintage Masters版のイラスト
http://magiccards.info/vma/en/71.html
オンスロート版の元々のイラスト
http://magiccards.info/on/en/84.html
余談3:火曜日 《Prophecy》
「Prophecy(予言)」という名前の呪文が何をするかというと、次に起きうる出来事(山札の上のカード)を覗き見ることが出来る。そこまでは分かる。
ただそのあとの「それが土地だった場合はライフが回復する」というのがよく分からないし、せっかく未来を予言したのに「カードが何であろうがシャッフルする」ということは予言が当たらないわけで……過去のカードはフレイバーが薄いなあ、とあらためて思った次第(感じ方には個人差があります)。
あと記事の「プロテクション(白)を持っているのだから白のクリーチャーの目に映るのはおかしい。映り込んでいるこのカードのイラストは不気味(Spooky)だね」というネタは、イマイチうなずけなかった(感じ方には個人差があります)。
余談4:水曜日 《盗人の運命/Thieves’ Fortune》
訳の話。
原文:
The boggart in the art for Thieves’ Fortune is looking through a window at four different possible futures, any of which could be the result of his trespassing.
拙訳:
《盗人の運命/Thieves’ Fortune》のイラストには、窓を覗き込んでいるボガートが描かれている。その窓には、彼が試みようとしている不法侵入の結果として生じうる4つの異なる未来が映り込んでいるのだ。
長々と引用したけど、ポイントは末尾の「four different possible futures, any of which could be the result of his trespassing」の部分。
four different possible futures,
any of which could be the result of his trespassing
(4つの 異なる かつ、起きる可能性のある 未来たち
そのどれも あり得る 彼の侵入の結果として)
意味はすぐつかめた。あとはどう日本語にするかで時間がかかった。
余談5:木曜日 《ゴブリンのスパイ/Goblin Spy》
ちなみにオークにも1マナで1/1のスパイがおり、そっちの能力は「(T):プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーのライブラリーのカードを上から3枚見る」というもの。ゴブリンよりオークのスパイのほうが有能なんだな……意外だ(どっちもどっちな気がしてた)。
原文:
Unsurprisingly, this card was never that popular in the top-level tournaments
拙訳:
こいつはトップレベルの大会で全く見かけられなかったが、大して不思議はない
語順はさておき、どう訳すか。「Top-level tournament」を「トップレベルの大会」としたのはある意味で思考放棄かもしれない。やろうと思えば色々選択肢はありそう。「公式」とか「構築」とか。まあ、難しく考え過ぎないほうが逆に良かったパターン、という気もする。
「Never that popular」は「人気」という言葉を使うか使わないか、がまずは悩みどころかもしれない。「人気があったことは一度もない」は訳としては正しくて、日本語としてはイマイチ、というパターン。
余談6:金曜日 《予感/Foresee》
すでに MTG Wiki にも解説があるし、わざわざギャグを説明するのもどうかな、とは思ったけど、画像がないのにネタだけというのもイマイチだし、ということでやっぱり書いてみた。
原文:
Get it? Foresee? Four... See?
拙訳:
分かるかな?「Foresee」だ。そう「Four See」……つまり?
こんなんどうやっても訳せないし、言い換えると、どう訳しても問題ない(本当か?)。ところで英語が苦手な人からすると「Foresee」が「Four+see」と同じ音だろう、というのは直感的に分かるんだろうか。うーん。
余談7:映画
その昔、Mark Rosewater がインベイジョン週間に書いたコラムを訳したことがある。原題が昔の映画タイトルのパロディだったので、邦訳もそれに倣ってみた。
世界侵略:インベイジョン決戦/Body Snatchers of the Invasion
http://regiant.diarynote.jp/201102120926434131/
そして先週、名前をお借りしたその映画「世界侵略:ロサンゼルス決戦」がテレビで放映されていたので、せっかくだからと視聴。結論から言うと面白かった。
映画館で異性と見てたらハズレ扱いしてたかもしれない。ただ今回はツイッターで赤の他人と感想共有しながらのツッコミ放題、かつ熱いシーンは共感し放題だったのですごい楽しかった。
ハッキリ言って、あまり賢い映画じゃなかった。知恵をしぼったり、相手の裏をかいたり、といった頭脳戦はほぼ皆無。混乱した戦闘の中、ありあわせの装備で偶然出くわす敵を半ばパニックになりながら蜂の巣にしていくバトルもの。
混乱する戦場の中で、次に向かう目的地とミッションが非常に分かりやすくて、見ていて楽だった。「市民を助けに行くぞ!」から「市民を安全な場所に運ぶぞ!」から「敵の司令センターの大体の場所が分かったから向かうぞ!」といった風に「次の目的」が順繰りに提示されてく。
シンプルにしすぎた分、ツッコミどころも満載になってるんだけど、それもまた楽しい。スカッとする戦闘シーンと良い相乗効果を生み出してる気がする。
個人的な名シーンはいくつかあって、1つ目は、バスにもたれた少尉が「俺を置いて行け!」「ダメだ!」と軍曹と怒鳴りあい、最後に軍曹が「Not again!」と叩きつけるように叫んで、少尉が黙ってしまうシーン。
2つ目は、元前線基地で助けられなかった部下たちの登録番号読み上げるシーン。ベタと言われるかもしれないけど、やっぱりあのシーンは燃えるし、グッとくるものがあった。最後に「……55」と言葉を継ぐところを含めて。
3つ目は、これもベタと言われそうだけど軍曹が1人でロープを下りた直後のシーン。いや、知ってたよ? お約束だし。でも、お約束とは王道であり、やっぱり大事だよ。嬉しかったもの。
最後は、この映画で何度も何度も出てくる「Retreat!?」「Hell!!」のやり取り。途中で由来が説明されるシーンがあってこそだと思う。日本語訳の「撤退!」「くそくらえ!」も素晴らしいと思った。
そんな感じ。
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