【翻訳】 マークローズウォーターのTumblrから:マジックと女性について【Tumblr】
2015年06月20日
元記事:http://markrosewater.tumblr.com/post/122011706093/im-not-sure-how-much-you-may-want-to-debate-this

bizzeckからの質問:

 この件について議論したいかどうか分からないのですが、Jim Davisの書いた「マジックと女性」に関する記事(註1)は話題にするだけの価値があると思われました。人は皆、他人を気遣える成熟した人間にならなければいけない、というだけの単純な問題であることにいつになったら焦点が向くのでしょうか。マジックをプレイする白人男性として、あなたはどう思われますか。
(註1) Jim Davisの書いた「マジックと女性」に関する記事
 ここで話題に挙がっているのは Jim Davis が書いた「Women And Magic」という記事。現在は削除されているが、以下のオンラインアーカイブで読める。
 http://archive.is/0XaZO

 さらに言うと上記の Jim Davis の記事は 06月15日に Meghan Wolff による以下の記事に対するレスポンスとして書かれたもの。
 http://www.starcitygames.com/article/31023_Women-In-Magic-the-Gathering.html


Mark Rosewaterの回答:

 こういうことだ。君にとって優位に物事が用意されている場では、その恩恵が全員に平等にもたらされているわけではないことを認めるのはときに難しい。

 例を挙げよう。想像してみてくれ。初めて入ったあるカードショップの大会に参加した。さて1試合目のことだ。君の対戦相手のライフが開始時からすでに40点もある。訂正を求めると相手はこう言うんだ。「ここでは店の5キロ以内に住んでるプレイヤーは40点のライフで始めていいんだよ」と。

 君は、それはずるい、と言ったが相手は「この店じゃずっとそうやってるんだ。マジックが1993年にここに入ってきて以降ね。この店でそれが問題になったことは一度もない」と言う。この店の常連たちにとってはそれが常識なのだ。このプレイヤーたちはそうやってプレイしてきたし、それを受け入れてきた。

 しかしこのプレイヤーたちがそれをフェアなものとして受け入れていたとしても、君にとってもそれがアンフェアであることには変わりない。ここで問題となるのは、この店ではその常識が受け入れられない君がマイノリティであるということだ。

 これはおかしいと声を上げるのが君一人である限り、物事は何も変わらないだろう。店の常連が、つまり40点のライフで始めてもよいプレイヤーの誰かが一緒に立ち上がり「ちょっと待ってくれ。これはおかしいことだ。私たちは変わるべきだ」と声を上げない限りは何も変わらないのだ。

 そういうことなのだ。マジックプレイヤーに占める女性の割合は38%だが、カードショップの大会の男女比にこの割合は反映されていない。なぜか? 何がそれを妨げているのか? そしてもしそれが変わるとしたら、それは多数派である私たちが立ち上がり「ちょっと待ってくれ。これはおかしいことだ。私たちは変わるべきだ」と声を上げたときだ。

コメント

ムンナロー
2015年6月23日3:25

非常に興味深いです。この話

re-giant
2015年6月24日0:44

興味がある人がいらっしゃるのであればMeghan Wolff女史による元記事も訳してみようと思います。長いので少しかかりそうですが。

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