余談1:今週のCard of the Dayのテーマ

 チャンドラの物語に絡めてのマジック・オリジンのカード紹介。そして今更ながらチャンドラとヤヤ・バラードをごっちゃにしていた自分に気付いた。そういえば別人か(これはひどい)。

余談2:月曜日 《ピア・ナラーとキラン・ナラー/Pia and Kiran Nalaar》

 訳の話。
原文:
 Chandra’s parents, Pia and Kiran, were talented artificers. They knew how to throw thopters at people’s faces.

拙訳:
 チャンドラの両親であるピアとキランは才能ある工匠だった。彼らはどうすれば効率良く飛行機械を人の顔にめがけて投げつけることができるのかを熟知していた。

 顔に投げつける、はそのまま訳さないほうが面白かったかもしれない。「才能ある工匠だった。他人に飛行機械を投げつけるのも上手かった」くらいにさらっと訳したほうがネタとして良かったかも(訳としてはどうなのかはさておき)。

余談3:火曜日 《焦熱の衝動/Fiery Impulse》

 訳の話。
原文:
 When a delivery went awry, Chandra found herself hiding out in a foundry. And by "hiding out," we mean blowing it up.

拙訳:
 依頼された配達が不首尾に終わったとき、チャンドラは工房に隠れた。なおここでいう「隠れた」というのは「そこを爆破した」と同じ意味だ。

 うーん。訳としては間違ってないけど、ネタとしては「チャンドラにとって『~に隠れる』というのは結果として『~を爆破する』と同じ意味になる」みたいなほうが伝わりやすいかなあ。

 あとそれより何より「When a delivery went awry」は、どう訳せば正解なんだ……本当に分からなかった。

余談4:水曜日 《チャンドラの灯の目覚め/Chandra’s Ignition》

 訳の話。
原文:
 Planeswalker sparks ignite in many different ways. For Chandra, it was a literal ignition

拙訳:
 プレインズウォーカーの灯が点る瞬間は様々である。チャンドラの場合、それはまさに発火であった。

 原文だと「Ignite」と「Ignition」となっている掛け言葉を日本語で再現できるかどうか。イマイチできていないなあ、というのが本音。

 まず「プレインズウォーカーの灯が点る」は、マジック用語なので変えられない。じゃあ後半部分の「それはまさに~であった」をどう表現すればいいか。

 ……どうしようもない気がする。「それはまさに灯が点ったようであった」じゃ、何一つ伝わらないし。

余談5:木曜日 《ケラル砦の修道院長/Abbot of Keral Keep》

 訳の話。
原文:
 Chandra’s first planeswalk took her to Keral Keep, where she studied with the pyromancer monks.

拙訳:
 チャンドラの初めてのプレインズウォークは彼女をケラル砦へといざなった。そこで彼女は紅蓮術士のモンクたちと共に学ぶこととなった。

 ちょっと文学的に訳してみた。ただあらためて見ると、2つの文が両方とも「~なった」で終わってるのはイマイチだな。いや、1つ目は確かに「誘った(いざなった)」だから同じではないんだけど、それでも。

余談6:金曜日 《紅蓮術師のゴーグル/Pyromancer’s Goggles》

 強いか弱いかは分からないけど、とにかく使ってみたくなるカードというものがある。このゴーグルもその1つ。試合は負けたけど3回使えたから個人的には勝ち、みたいな。

コメント

高潮の
2015年9月5日2:33

チャンドラの灯が点るくだりですが、literal を「文字通り」と訳すのはどうでしょうか。
「それは文字通り火が点くことだった。」(ややこなれてない)
「それは文字通り火が点くということだった。」(すこし変な文)
「それは文字通り火が点くという形で顕われた。」(訳しすぎ)
……なんかうまくいきませんが、方向性としてひとつ。

re-giant
2015年9月5日23:54

なるほど、Literalを「文字通り」と訳すことで、それに「あえて引きずられる形(直前の表現をそのまま引き写す)」のを正当化するわけですね。「ignition」側ばかり気にしてましたけど視点を変えるという手もあるんだな、と思いました。

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