余談1:今週のCard of the Dayのテーマ
フレイバー重視のカードがテーマだった模様。フレイバー部分がルールテキストと効果に反映されているカードともいえる(金曜日は例外的だけど)。
余談2:月曜日 《ドラゴン変化/Form of the Dragon》
日本では《ドラゴラム》とも呼ばれるカード。やっぱりドラゴンクエストは偉大だな。そういえば《ドラゴラム》って3で初出だったのは覚えてるけど、以降も登場してるんだろうか。……あ、結構登場してる。
それはさておき《ドラゴン変化/Form of the Dragon》の話。このカード、Card of the Day では 2012年08月20日 以来の3年ぶり2度目の登場。ネタは当時もほぼ同じで「役割的には赤じゃないけどフレイバー的には赤だよね」という感じ。
余談3:火曜日 《森での迷子/Lost in the Woods》
このカード、Card of the Day では 2012年03月13日 以来の3年半ぶり2度目の登場。そのときのネタは、実際に公式大会のドラフトで使われた、というもの。この、Jeremy Neemanによるドラフトシークレットテクとしての使い方は「おおっ」とうならされるものがあったけど、実際にはそのドラフト、負けてるんだよね。そのオチも含めて完成されたエピソードだと思う。
余談4:水曜日 《雇われ拷問者/Hired Torturer》
カードの効果を見て「手札を無作為に1枚見る、って色々弱すぎるような……なんで最近のカードでこんな意味のない能力持たせたんだ?」と、まさに記事の通りの疑問が浮かんで、フレイバーうんぬんの説明にカード名を見て「ああ! なるほど! 拷問者だから自白させて対戦相手の情報を引き出してるのか!」と納得した。
原文の「an effect we often see on cards these days」は「最近では私たちがカードにあまり見ない効果」となるところをちょっとひねりたくなって「につかわしくない」という表現にしてみた。あまり深い意味はない。
余談5:木曜日 《ボールドウィアの威嚇者/Boldwyr Intimidator》
これは英語のほうがすっきりしてていいなあ。
日本語の「臆病者は戦士をブロックできない」より、英語の「Cowards can’t block Warriors」のほうが単刀直入で実にいい。「Coward」という言葉の持つ力強い弱々しさ(矛盾)が生きてる。
あとちょっと迷ったのはラストの「Indeed!」。「まさにその通り!」「だよね!」「当たり前だね!」ってな感じで、なんと訳そうが自由な叫び。なんでもいいが一番困るのよ! でも一番楽しめるポイントでもある。そりゃそうだ!(Indeed!)
余談6:金曜日 《黒曜石の火心/Obsidian Fireheart》
このカードの注釈文は初登場時にもそこそこ話題になったな、と懐かしい気持ちになった。マジックで「ルール的に正しくない表現」を意図的に用いるのは非常に珍しい。
ルールテキスト上にフレイバー的な文言を用いた例として個人的に一番印象的だったのは、すでに滅んだトレーディングカードゲームシステム「リーフファイトTCG」の《たま&アレイ》の能力。ルールテキストは……
……というもので、カード上でもこの「遅刻」は赤字表示だった。このゲームのカードテキストはルール上で意味のあるキーワードのみ色づけされているはずなのに、ルールブックのどこにも「遅刻」に関する説明がなかった、という破天荒っぷり。
その点、《黒曜石の火心/Obsidian Fireh》は注釈文だけなので無駄にプレイヤーを混乱させない、話の分かるヤツだ。
余談7:翻訳
そういえばそもそも「MTGにおける女性の立場と~」を訳そうと思ったのは某所で紹介されていたマーク・ローズウォーターのTumblr記事を読んだからだった。それが以下。
【翻訳】 マークローズウォーターのTumblrから:マジックと女性について【Tumblr】
http://regiant.diarynote.jp/201506211246058496/
この記事で一番苦労したのは以下の部分。
原文のすっきりと分かりやすい1文がどうしてもそのまま日本語にできなかった。いや、意味は同じになっているんだ。ただなんか冗長というか、長ったらしいというか、2回か3回読まないとたぶん伝わらない文章になっている。
それに気づきつつもそのまま上げざるをえなかった、この諦念。
フレイバー重視のカードがテーマだった模様。フレイバー部分がルールテキストと効果に反映されているカードともいえる(金曜日は例外的だけど)。
余談2:月曜日 《ドラゴン変化/Form of the Dragon》
日本では《ドラゴラム》とも呼ばれるカード。やっぱりドラゴンクエストは偉大だな。そういえば《ドラゴラム》って3で初出だったのは覚えてるけど、以降も登場してるんだろうか。……あ、結構登場してる。
それはさておき《ドラゴン変化/Form of the Dragon》の話。このカード、Card of the Day では 2012年08月20日 以来の3年ぶり2度目の登場。ネタは当時もほぼ同じで「役割的には赤じゃないけどフレイバー的には赤だよね」という感じ。
余談3:火曜日 《森での迷子/Lost in the Woods》
このカード、Card of the Day では 2012年03月13日 以来の3年半ぶり2度目の登場。そのときのネタは、実際に公式大会のドラフトで使われた、というもの。この、Jeremy Neemanによるドラフトシークレットテクとしての使い方は「おおっ」とうならされるものがあったけど、実際にはそのドラフト、負けてるんだよね。そのオチも含めて完成されたエピソードだと思う。
余談4:水曜日 《雇われ拷問者/Hired Torturer》
カードの効果を見て「手札を無作為に1枚見る、って色々弱すぎるような……なんで最近のカードでこんな意味のない能力持たせたんだ?」と、まさに記事の通りの疑問が浮かんで、フレイバーうんぬんの説明にカード名を見て「ああ! なるほど! 拷問者だから自白させて対戦相手の情報を引き出してるのか!」と納得した。
原文:
"Reveals a card at random" is not an effect we often see on cards these days
拙訳:
「手札からカードを1枚無作為に選んで公開する」というのは確かにここ最近のカードにはにつかわしくない効果だ。
原文の「an effect we often see on cards these days」は「最近では私たちがカードにあまり見ない効果」となるところをちょっとひねりたくなって「につかわしくない」という表現にしてみた。あまり深い意味はない。
余談5:木曜日 《ボールドウィアの威嚇者/Boldwyr Intimidator》
これは英語のほうがすっきりしてていいなあ。
原文:
だけどこのカードのフレイバーの一番美味しい部分はルールテキストだろうね! 「臆病者(Coward)は戦士(Warrior)をブロックできない」! そりゃそうだ!
拙訳:
but on this card the tastiest piece of flavor is probably the rules text! "Cowards can’t block Warriors," indeed!
日本語の「臆病者は戦士をブロックできない」より、英語の「Cowards can’t block Warriors」のほうが単刀直入で実にいい。「Coward」という言葉の持つ力強い弱々しさ(矛盾)が生きてる。
あとちょっと迷ったのはラストの「Indeed!」。「まさにその通り!」「だよね!」「当たり前だね!」ってな感じで、なんと訳そうが自由な叫び。なんでもいいが一番困るのよ! でも一番楽しめるポイントでもある。そりゃそうだ!(Indeed!)
余談6:金曜日 《黒曜石の火心/Obsidian Fireheart》
このカードの注釈文は初登場時にもそこそこ話題になったな、と懐かしい気持ちになった。マジックで「ルール的に正しくない表現」を意図的に用いるのは非常に珍しい。
ルールテキスト上にフレイバー的な文言を用いた例として個人的に一番印象的だったのは、すでに滅んだトレーディングカードゲームシステム「リーフファイトTCG」の《たま&アレイ》の能力。ルールテキストは……
バトルに参加したとき、遅刻し、不戦敗することができる。バトルはおこなわれたことになる(1ターンに1回まで使用可能)
……というもので、カード上でもこの「遅刻」は赤字表示だった。このゲームのカードテキストはルール上で意味のあるキーワードのみ色づけされているはずなのに、ルールブックのどこにも「遅刻」に関する説明がなかった、という破天荒っぷり。
その点、《黒曜石の火心/Obsidian Fireh》は注釈文だけなので無駄にプレイヤーを混乱させない、話の分かるヤツだ。
余談7:翻訳
そういえばそもそも「MTGにおける女性の立場と~」を訳そうと思ったのは某所で紹介されていたマーク・ローズウォーターのTumblr記事を読んだからだった。それが以下。
【翻訳】 マークローズウォーターのTumblrから:マジックと女性について【Tumblr】
http://regiant.diarynote.jp/201506211246058496/
この記事で一番苦労したのは以下の部分。
原文:
Here’s the issue. When things are set up in a way that they benefit you, it’s hard sometimes to recognize that they don’t benefit everyone.
拙訳:
こういうことだ。君にとって優位に物事が用意されている場では、その恩恵が全員に平等にもたらされているわけではないことを認めるのはときに難しい。
原文のすっきりと分かりやすい1文がどうしてもそのまま日本語にできなかった。いや、意味は同じになっているんだ。ただなんか冗長というか、長ったらしいというか、2回か3回読まないとたぶん伝わらない文章になっている。
それに気づきつつもそのまま上げざるをえなかった、この諦念。
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