余談1:今週のCard of the Dayのテーマ

 戦乱のゼンディカーにてエルドラージが再登場するということで、無色マナとか無色カードとかと相性が良いカードたちがテーマだった模様。

余談2:月曜日 《ウラモグの種父/Spawnsire of Ulamog》

 マジックのカードで「種父」というとイラストとフレイバーテキストを合わせてみると結構怖いことが書いてある《狂気の種父/Sire of Insanity》を真っ先に思い出す。ところで「種父」って言葉の意味が分からないので調べてみたら、どうやらカードの日本語訳のためだけの造語っぽい。

 じゃあそもそも英語名の「Sire」って何よ、というと「子供を産ませることを主な仕事とするオスの家畜」を指す言葉らしい。馬だったら「種馬」。確かにこれを一語で表現する日本語があるかというと難しい。
原文:
 The most expensive colorless activation cost belongs to Spawnsire of Ulamog, which needs a whopping 20 mana to activate its last ability!

拙訳:
 「もっとも重い無色の起動コスト」の座は《ウラモグの種父/Spawnsire of Ulamog》のものだ。こいつの最後の能力を起動するには20マナという途方もないコストが必要となるんだ!

 大した話じゃなくて「Whopping」が分からなかったという話。あと最初に訳してアップしたとき「colorless」を訳し忘れてて「もっとも重い起動コスト」としてた。気づいてから、慌ててアップし直した。

余談3:火曜日 《果てしなきもの/Endless One》

 「~ One」というとどうしても《さまようもの/Wandering Ones》を思い出してしまう……と書こうとしたらあっちは複数形か。複数形なのにこっちのほうが(大抵の場合)デカいのか。不思議だ。

余談4:水曜日 《見えざるものの熟達/Mastery of the Unseen》

 そういえば「予示」は原語で「Manifest」だったな。日本だと選挙の公約的な意味合いで有名になった英単語。ところで「予示」はすぐ思い出せたのに、なぜかもっと馴染みのあるはずの「Morph」の日本語訳がとっさに出てこなくなって困った。記憶力(というか連想力)がどんどん弱ってるのを感じる。怖い。
原文:
 which means Eldrazi cards that care about colorlessness play well with morph and manifest cards!

拙訳:
 そのため色の有無を気にするエルドラージ関連のカードたちと予示や変異たちは相性がいいのだ!

 原文では「colorlessness」とあるので正しくは「無色かどうか」を気にしていると言うべきなのかもしれないけど、なんとなくこっちのほうが日本語として自然かな、と思ったのでそう訳した次第。

余談5:木曜日 《幽霊火の刃/Ghostfire Blade》

 これも「他のカードの名前をそのままカード名に含んでいるカード」の1つだな、というとまた《精神嵐の冠/Mindstorm Crown》と《Storm Crow》の話をしたくなってしまうので訳の話。
原文:
 Some cards synergize with cards and themes across sets

拙訳:
 同じセットのカードやテーマに沿ってシナジーを生むカードは多いが、たまに他のセットにまたがってそれを生み出すカードがある。

 その短さからは想像できないほどに訳すのが難しい文章だった。そもそも「a card synergize with a card」自体が難しいのに「A and B across sets」がさらにそこに加わって、もうてんやわんや。

 原語にある英単語だけ使おうとすると材料は大体以下の通り。

  いくつかのカードは
  シナジーする
  カードやテーマ
  複数セットをまたがって

 これだと「いくつかのカードは複数セットにまたがってカードやテーマとシナジーする」くらいしか訳しようがなくて、どうしても言葉が足りないように思われた。そんなわけで原文にない言葉をモリモリ補うことで不自然さのない日本語の文章を新たに生み出すという(あまり好ましくない)手段を用いて仕上げた次第。

余談6:金曜日 《不快な集合体/Vile Aggregate》

 集合した結果、不快な存在になったのか、不快な存在が集合した結果なのか。いずれにしてもあまり近づきたくはない代物が出来上がったらしい。まったくエルドラージときたら。
原文:
 New players may not realize land cards are colorless.

拙訳:
 まだマジックに触れたばかりの初心者プレイヤーは土地が無色だという事実を知らないかもしれないね。

 「New Player」は「新規参入プレイヤー(古参ではなくて最近になって始めたプレイヤー)」という意味にとることが多いんだけど、今回は土地の色の有無を問うという「ルールの習熟度が低いプレイヤー」を指しているようだったので、それが伝わるように訳した。

余談7:翻訳記事

 11月に入ってから以下の記事に色んな場所からリンクを張られてた。

   6種類目の基本土地はどこにいった?/Whatever Happened to Barry’s Land?
   http://regiant.diarynote.jp/201506281611054143/

 何があったのかと思いきやどうやら「新マナシンボル」と「新たな基本土地」という情報が(不確かなソースからとはいえ)出てきたらしく、それで「バリーの土地」の話を思い出したプレイヤーたちがなんとなく検索を行ってみた結果……ということらしい。訳しておいて良かった。

 ただ新カードは仮に本当であったとしても、そもそも「基本土地」でしかなく「基本土地タイプ」は持っていないため、決して「6種類目の基本地形」ではない、つまりドメインの効果には影響しないという事実が悲しい。

余談8:野球

 プレミア12の準決勝は、もう笑うしかない。

 ……笑うしかない。

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