余談1:今週のCard of the Dayのテーマ

 新たに「統率者(2015年版)」が発売されるということで統率者で人気(?)のレジェンド・クリーチャーたちがテーマだった模様。月曜日から順に「白黒」「赤青」「黒緑」「赤白」「緑青」の2色たち。あらためて見ると対抗色の五芒星を描く2色のサイクルだった。規則性ないかと思ってた。

余談2:月曜日 《幽霊議員オブゼダート/Obzedat, Ghost Council》

 訳の話。
原文:
 This ghostly council is a powerful and popular commander for white-black decks.

拙訳:
 この幽霊っぽい議員さんは白黒のEDHデッキにおける強い(そして人気のある)統率者だ。

 シンプルすぎる英語は逆に困る。こういう「powerful and popular」は本当に難しい。確実なのは「パワフルでポピュラーな」だけど、さすがにこれはギリギリでアウトな気がする。そもそも「popular」って難しいよな。

 あとこれは個人的な趣味嗜好の問題として、どうしても「白黒デッキで人気のある統率者」というような表現に抵抗がある。どこかに「EDHのデッキ」と分かる表現を加えたくなる。原文になくても加えたくなる。

 逆にそういう訳を絶対にできない人もいるんだろうな。

余談3:火曜日 《火想者ニヴ=ミゼット/Niv-Mizzet, the Firemind》

 フレイバーテキストがめっちゃネタにされるニヴさん。
原文:
  but a new member of his guild may be helming Commander decks in the near future!

拙訳:
 しかし間もなく発売される新しいセットで加わる新メンバー次第では、そのギルドの統率者の座を奪われてしまうかもしれないぞ?

 意訳しすぎたかもしれない、という気が今更ながらしている。デッキの統率者の座をとって代わられる、というのが原文の本来の意味だよね、多分。悪い訳だとはそれほど思ってないけど、ほどほどにしようとは思った。

余談4:水曜日 《ゴルガリの死者の王、ジャラド/Jarad, Golgari Lich Lord》

 ちょっと長い引用になるけど。
原文:
 The powerful Jarad cares a lot about creatures dying as he helms many black-green Commander decks. A new commander with powerful graveyard interactions may be entering the fray... Follow Commander (2015 Edition) previews all this week!

拙訳:
 この力あるジャラドはクリーチャーの死に非常に敏感だ。何しろ彼は多くの緑黒のEDHデッキを統率する者なのだからね。そして新たな墓地を統べる統率者が戦いに加わろうとしている……今週の「統率者(2015年版)」のプレビューに注目だ!

 上記の訳に辿り着くまでに1回訳してみたプロトタイプが以下。
没訳:
 ジャラドは強い。
 その強さはクリーチャーの死から生まれる。
 さすが緑黒という色の統率者デッキで大人気なだけのことはある。
 しかし次の統率者のセットでは、墓地から更なる力を引き出せる新たな統率者が戦いに加わるかもしれないのだ……今週の「統率者(2015年版)」のプレビューに注目だ!

 訳した直後は満足してたけど、一晩寝かせてからあらためて見たら「さすがにこれはどうよ」と酔いが覚めてた。あらためて原文準拠に訳したのが今ブログに載ってる。

 ところで「powerful Jarad cares a lot about」の部分が難しかった。これ「気にかけてる」だとなんかしっくり来ないし、まさか「心配している」わけがないし、どちらかというと「興味がある」が一番近い気はするんだけど前後と合わせるのが難しいし……難しかった。

余談5:木曜日 《勝利の神、イロアス/Iroas, God of Victory》

 いろはす。
原文:
 Theros’s God of Victory is a great leader of red-white Commander decks, but a new disciple of his may be leading the charge soon

拙訳:
 このテーロスに収録されていた《勝利の神、イロアス/Iroas, God of Victory》は赤白のEDHデッキを統べるにふさわしい統率者の1人だ。しかしその進撃を引き継ぐ彼の信徒が新たに現れるかもしれない

 月曜日と同じく、シンプルな英単語は逆に難しい、ということで「great」がめんどかった。「偉大な」で良かったかもしれない。「赤白のEDHデッキの偉大な統率者」である。うーん……うーん?

 あともう1つ気になったのは「a new deciple」の部分。マジックのカード名の対訳を参照するなら「信奉者」になるところを、ちょっと仰々しすぎるかな、ということで「信徒」としてみた。神様だし。

余談6:金曜日 《育殻組のヴォレル/Vorel of the Hull Clade》

 育殻組という訳のもつ絶対感。
原文:
 A new green-blue legendary creature might just play very nicely with Vorel’s love of counters

拙訳:
 新たに加わる緑青の伝説のクリーチャーの中に、このヴォレルのあふれんばかりのカウンターへの愛と素晴らしい相性を示すカードがあるかもしれないね

 要するに「just play very nicely」と「Vorel’s love of counter」をどう処理するかという話であり、若干長いような気もするけど、そこそこ上手いこと処理できたような気がする。たぶん。

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