今週のCard of the Day (2015年12月 第1週) とか
2015年12月6日 週のまとめ余談1:今週のCard of the Dayのテーマ
マジックの多種多様な2人組を紹介してた週間。月曜日から順に大魔導師の夫婦、都市国家の王と女王、反体制派の発明家の夫婦、戦乱の侍の兄弟、兵士の2人組。なんか最後だけ……しょぼいな。
キスキン「なんでや。侍も兵士も変わらんやろ」
あっちは一応「伝説の」クリーチャーだからなあ……
侍「おう、アンコモンだからって一応とか言うな」
あれ。アンコモンだったっけ。コモンだと思ってた。
侍「おい」
だってコモンじゃないとリミテッドでそろわないじゃん。
余談2:月曜日 《ティボーとルミア/Tibor and Lumia》
訳の話というか公式訳の話。
原文にある「Archmage」をどう訳すかの参考にするためにカード名を「Archmage」で検索してみたところ、5つのカード名がヒットした。
・《エレンドラ谷の大魔導師/Glen Elendra Archmage》
・《ヴィダルケンの大魔道士/Vedalken Archmage》
・《大蛇の大魔導師、かせ斗/Kaseto, Orochi Archmage》
・《大魔導師の昇天/Archmage Ascension》
・《時間の大魔道士、テフェリー/Teferi, Temporal Archmage》
というわけで選択肢は「大魔道士」と「大魔導師」の2つ。うーん、時系列で見ると新しいカードは「大魔導師」で統一されてる気がする。じゃあ、それでいいや。画数多くてカッコいいし。
「おれを呼ぶなら大魔道士と呼んでくれ」
武器屋の息子は帰って、どうぞ。
余談3:火曜日 《アナックスとサイミーディ/Anax and Cymede》
訳の話。
「war general」を2単語に訳したかったんだけど、「軍の将軍」はさすがに馬鹿みたいだし、「戦を率いる将軍」とか意訳ってレベルじゃねーぞ、って感じだし、なんかよく分からなくなってきて最後は公式で紹介されている役職(=将軍)でファイナルアンサー。
無理は良くないね。
余談4:水曜日 《ピア・ナラーとキラン・ナラー/Pia and Kiran Nalaar》
訳の話。
もう語順とか色々ホントに厳しかったけど、なんと言っても「renegade inventors」が群を抜いて難しかった。なんだよ「renegade」って……ダブルクロスかよ。
ついでに宣伝しとくと「ダブルクロス」は2001年に発売された今でも根強い人気を誇るTRPGシステムで、2nd Editionが2003年、3rd Editionが2009年に発売されている。
レネゲイドと呼ばれるウイルスに侵されたことで超人的な力を得るも、人としての生活と心を徐々に蝕まれていくキャラクターをプレイする現代を舞台にしたTRPGで、トーキョーNOVAと天羅万象のいいところを上手く取り入れた名作。
ちなみにアニメ「氷菓」で天文部が遊んでいたTRPGシステムはこれ(噂によると、原作だとシステムは「シャドウラン、もしくはメックウォリアー」だったらしいとかなんとか)。何が言いたいかというと「renegade」と聞いて「レネゲイド(ウイルス)」を思い出したという話。
公式サイト:ダブルクロス The 3rd Edition
http://www.fear.co.jp/dbx3rd/
宣伝が長くなった。本題に戻ると、原文にある「renegade inventors」をどう訳すか、という話。調べてみても公式記事にこの言葉でてこないんだよね……仕方ないから公式の背景ストーリーをあらためて読み直した。
公式サイト:チャンドラの「オリジン」:炎の道理
http://mtg-jp.com/reading/translated/ur/0015168/#
えーと「renegade」が「裏切者、反乱軍、背教者」みたいな意味だから……以下のあたりの表現が関係しているっぽいかな。
体制側に逆らってるのか。じゃあ、そのあたりを上手く日本語に落とし込んでみるか。公式訳ないみたいだから好き勝手していいんだろうし(そうではないだろ)
余談5:木曜日 《山崎兄弟/Brothers Yamazaki》
訳の話。
まず難しかったのは「side by side」。「並んで」だとなんか雰囲気でいないし……まったくリンドバーグの6枚目のアルバム収録曲かよ。余談ついでに書いとくと1曲目の「I love you」と10曲目の「お願い神様-ドリーム・カム・トゥル-」が好き。
閑話休題。
「side by side」の訳として「並んで」は却下として、あとは「背中を預ける」とかかなあ……でも「side」だしなあ……「並べる」……あ、「肩を並べて戦う」がいいか。
というわけで訳の案、その1が以下。
肩を並べて戦う仲であったが、
彼らの父親の死をきっかけに敵味方に分かれることとなった
うーん。敵味方に分かれる、は間違ってないけど……というわけで、その2
肩を並べて戦う仲であった彼らの間に亀裂が生まれたのは
その父親の死がきっかけであった
うん。英語の「split」に近くなった。あと少しだな、というわけで、その3
肩を並べて戦う仲であった彼らの間に
亀裂が生まれるきっかけとなったのはその父親の死であった
よし。
余談6:金曜日 《シスルダウンの二人組/Thistledown Duo》
訳の話。
この日の記事に限った話ではないけど、今週出てきた「Team」が手ごわかった。日本語で「チーム」というとどうしても競技色が強くなってしまう(気がする)ので戦場の兵士や発明家の集団には使いづらい(気がする)。
とりあえず、ほぼ直訳気味に訳してみた。
マジックの全てのチームに伝説のタイプが与えられたり
固有名がつけられたりしているわけではない。
(Not all teams in Magic are legendary or named)
このキスキンの2人組はローウィンで果敢に戦った。
(This duo of Kithkin battled valiantly on Lorwyn)
このカードにこれ以上ないほどマッチしているイラストは、
これまたチームによって描かれたものだ!
(It’s only fitting the art for this piece was also created by a team!)
なんだよ「マジックの全てのチーム」って……どうしようか。「集団」「集まり」「部隊」とか……いや、どれもこれもしっくり来ないな。もうカード名から借りよう。今週は2人組週間だし、いいよな……というわけで修正後。
マジックに登場するすべての2人組が伝説のタイプを持っていたり
固有名詞を与えられたりしているわけではない。
(Not all teams in Magic are legendary or named)
ローウィンで果敢に戦ったこのキスキンの2人組がその一例だ。
(This duo of Kithkin battled valiantly on Lorwyn)
ちなみに当然ご存じだろうが
このカードのイラストもまた2人組によって描かれているのだ!
(It’s only fitting the art for this piece was also created by a team!)
ちなみにさりげなく草案のときにあった誤訳を直してる。「it is only fitting that ~」の意味を「~ にしっくりくる、~ にマッチする」という意味だと思ってたら違ってて「~ は当然のことだ」という意味らしい。知らなかった。
マジックの多種多様な2人組を紹介してた週間。月曜日から順に大魔導師の夫婦、都市国家の王と女王、反体制派の発明家の夫婦、戦乱の侍の兄弟、兵士の2人組。なんか最後だけ……しょぼいな。
キスキン「なんでや。侍も兵士も変わらんやろ」
あっちは一応「伝説の」クリーチャーだからなあ……
侍「おう、アンコモンだからって一応とか言うな」
あれ。アンコモンだったっけ。コモンだと思ってた。
侍「おい」
だってコモンじゃないとリミテッドでそろわないじゃん。
余談2:月曜日 《ティボーとルミア/Tibor and Lumia》
訳の話というか公式訳の話。
原文:
Tibor and Lumia are a husband-and-wife team of archmages from Ravnica.
拙訳:
ティボーとルミアはラヴニカから来た大魔導師たちで夫婦でチームを組んでいる。
原文にある「Archmage」をどう訳すかの参考にするためにカード名を「Archmage」で検索してみたところ、5つのカード名がヒットした。
・《エレンドラ谷の大魔導師/Glen Elendra Archmage》
・《ヴィダルケンの大魔道士/Vedalken Archmage》
・《大蛇の大魔導師、かせ斗/Kaseto, Orochi Archmage》
・《大魔導師の昇天/Archmage Ascension》
・《時間の大魔道士、テフェリー/Teferi, Temporal Archmage》
というわけで選択肢は「大魔道士」と「大魔導師」の2つ。うーん、時系列で見ると新しいカードは「大魔導師」で統一されてる気がする。じゃあ、それでいいや。画数多くてカッコいいし。
「おれを呼ぶなら大魔道士と呼んでくれ」
武器屋の息子は帰って、どうぞ。
余談3:火曜日 《アナックスとサイミーディ/Anax and Cymede》
訳の話。
原文:
Anax is a war general and Cymede is a seer, and they guide Akros toward greatness.
拙訳:
アナックスは将軍、サイミーディは予見者としてアクロスを繁栄へと導いている。
「war general」を2単語に訳したかったんだけど、「軍の将軍」はさすがに馬鹿みたいだし、「戦を率いる将軍」とか意訳ってレベルじゃねーぞ、って感じだし、なんかよく分からなくなってきて最後は公式で紹介されている役職(=将軍)でファイナルアンサー。
無理は良くないね。
余談4:水曜日 《ピア・ナラーとキラン・ナラー/Pia and Kiran Nalaar》
訳の話。
原文:
Pia and Kiran are Chandra’s parents, and were a team of renegade inventors on the plane of Kaladesh.
拙訳:
チャンドラの両親であるピアとキランはカラデシュの次元で反体制派の活動をする発明家たちでもあった。
もう語順とか色々ホントに厳しかったけど、なんと言っても「renegade inventors」が群を抜いて難しかった。なんだよ「renegade」って……ダブルクロスかよ。
ついでに宣伝しとくと「ダブルクロス」は2001年に発売された今でも根強い人気を誇るTRPGシステムで、2nd Editionが2003年、3rd Editionが2009年に発売されている。
レネゲイドと呼ばれるウイルスに侵されたことで超人的な力を得るも、人としての生活と心を徐々に蝕まれていくキャラクターをプレイする現代を舞台にしたTRPGで、トーキョーNOVAと天羅万象のいいところを上手く取り入れた名作。
ちなみにアニメ「氷菓」で天文部が遊んでいたTRPGシステムはこれ(噂によると、原作だとシステムは「シャドウラン、もしくはメックウォリアー」だったらしいとかなんとか)。何が言いたいかというと「renegade」と聞いて「レネゲイド(ウイルス)」を思い出したという話。
公式サイト:ダブルクロス The 3rd Edition
http://www.fear.co.jp/dbx3rd/
宣伝が長くなった。本題に戻ると、原文にある「renegade inventors」をどう訳すか、という話。調べてみても公式記事にこの言葉でてこないんだよね……仕方ないから公式の背景ストーリーをあらためて読み直した。
公式サイト:チャンドラの「オリジン」:炎の道理
http://mtg-jp.com/reading/translated/ur/0015168/#
えーと「renegade」が「裏切者、反乱軍、背教者」みたいな意味だから……以下のあたりの表現が関係しているっぽいかな。
引用:
霊気の供給は領事によって厳しく統制されていたが、彼女の両親はそれを入手する方法を知っており、二人は常に、独創的な情熱への燃料を必要とする者へと手を貸していた。
体制側に逆らってるのか。じゃあ、そのあたりを上手く日本語に落とし込んでみるか。公式訳ないみたいだから好き勝手していいんだろうし(そうではないだろ)
余談5:木曜日 《山崎兄弟/Brothers Yamazaki》
訳の話。
原文:
Though they once fought side by side, the death of their father caused a split between the two.
拙訳:
肩を並べて戦う仲であった彼らの間に亀裂が生まれるきっかけとなったのはその父親の死であった。
まず難しかったのは「side by side」。「並んで」だとなんか雰囲気でいないし……まったくリンドバーグの6枚目のアルバム収録曲かよ。余談ついでに書いとくと1曲目の「I love you」と10曲目の「お願い神様-ドリーム・カム・トゥル-」が好き。
閑話休題。
「side by side」の訳として「並んで」は却下として、あとは「背中を預ける」とかかなあ……でも「side」だしなあ……「並べる」……あ、「肩を並べて戦う」がいいか。
というわけで訳の案、その1が以下。
肩を並べて戦う仲であったが、
彼らの父親の死をきっかけに敵味方に分かれることとなった
うーん。敵味方に分かれる、は間違ってないけど……というわけで、その2
肩を並べて戦う仲であった彼らの間に亀裂が生まれたのは
その父親の死がきっかけであった
うん。英語の「split」に近くなった。あと少しだな、というわけで、その3
肩を並べて戦う仲であった彼らの間に
亀裂が生まれるきっかけとなったのはその父親の死であった
よし。
余談6:金曜日 《シスルダウンの二人組/Thistledown Duo》
訳の話。
原文:
Not all teams in Magic are legendary or named.
This duo of Kithkin battled valiantly on Lorwyn. It’s only fitting the art for this piece was also created by a team!
拙訳:
マジックに登場するすべての2人組が伝説のタイプを持っていたり固有名詞を与えられたりしているわけではない。
ローウィンで果敢に戦ったこのキスキンの2人組がその一例だ。ちなみに当然ご存じだろうがこのカードのイラストもまた2人組によって描かれているのだ!
この日の記事に限った話ではないけど、今週出てきた「Team」が手ごわかった。日本語で「チーム」というとどうしても競技色が強くなってしまう(気がする)ので戦場の兵士や発明家の集団には使いづらい(気がする)。
とりあえず、ほぼ直訳気味に訳してみた。
マジックの全てのチームに伝説のタイプが与えられたり
固有名がつけられたりしているわけではない。
(Not all teams in Magic are legendary or named)
このキスキンの2人組はローウィンで果敢に戦った。
(This duo of Kithkin battled valiantly on Lorwyn)
このカードにこれ以上ないほどマッチしているイラストは、
これまたチームによって描かれたものだ!
(It’s only fitting the art for this piece was also created by a team!)
なんだよ「マジックの全てのチーム」って……どうしようか。「集団」「集まり」「部隊」とか……いや、どれもこれもしっくり来ないな。もうカード名から借りよう。今週は2人組週間だし、いいよな……というわけで修正後。
マジックに登場するすべての2人組が伝説のタイプを持っていたり
固有名詞を与えられたりしているわけではない。
(Not all teams in Magic are legendary or named)
ローウィンで果敢に戦ったこのキスキンの2人組がその一例だ。
(This duo of Kithkin battled valiantly on Lorwyn)
ちなみに当然ご存じだろうが
このカードのイラストもまた2人組によって描かれているのだ!
(It’s only fitting the art for this piece was also created by a team!)
ちなみにさりげなく草案のときにあった誤訳を直してる。「it is only fitting that ~」の意味を「~ にしっくりくる、~ にマッチする」という意味だと思ってたら違ってて「~ は当然のことだ」という意味らしい。知らなかった。
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