今週のCard of the Day (2016年02月 第3週) とか
2016年2月22日 週のまとめ余談1:今週のCard of the Dayのテーマ
今週は、各カードのイラストが背景ストーリーを時間軸で追っている形になっている。ギデオンが登場し、ジェイスがゼンディカーの軍勢を鼓舞し、オブ・ニクシリスが現れて儀式を邪魔し、チャンドラがオブ・ニクシリスを攻撃し、ニッサがエルドラージの巨人と対峙する、という感じ。
これらのカードのフレイバーテキストもそれぞれストーリーラインに沿ったものが用いられている。
月曜日:《ギデオンの叱責/Gideon’s Reproach》
「気が付くとギデオンがいて、脱出口を切り開いていた。」
―― 戦争日誌
火曜日:《一致団結/Unity of Purpose》
部隊を鼓舞する台詞に困り、ジェイスは自問した。
「ギデオンならば何と言うだろう。」
水曜日:《悪魔の掌握/Demon’s Grasp》
「ゼンディカーが終焉を迎えるとき、お前はもうこの世にいない。
それをせめてもの慰めとするがいい。」
―― オブ・ニクシリス
木曜日:《食い荒らす炎/Devour in Flames》
オブ・ニクシリスはすべての可能性を考慮していたが、
チャンドラ・ナラーは想定外であった。
金曜日:《ニッサの裁き/Nissa’s Judgment》
「すべての次元の生命のため、私はゲートウォッチになるわ。」
余談2:月曜日 《ギデオンの叱責/Gideon’s Reproach》
訳の話。
なんか原文に対してすごく長い訳文になってしまった。
短くするなら「ギデオンは攻め手も守り手も彼のスーラを笑う相手も倒すのが得意だ」になるかな。たださすがに日本語として不自然なので「ギデオンは打ちのめすのが得意だ。攻め手も守り手も彼のスーラを笑う相手もだ」のほうがいいかも。
でもこうなると「~するのがうまい(good at)」の部分が余計な気がしてくる。いっそ削って「ギデオンは打ちのめす。攻め手も守り手も彼のスーラを笑う相手も」までまとめてしまうのもありかもしれない。
どっとはらい。
余談3:火曜日 《一致団結/Unity of Purpose》
カード名の訳がちょっと面白い。実際は「Unity」もしくは「United」だけで「一致団結、結束する」という意味になり、原文は「Unity of Purpose」はどちらかというと「目的が一致した(目的が一致したことで団結できるようになった)」という感じなのをシンプルに日本語では「一致団結」としている。
いや、待てよ。考えてみたら日本語にも「一致(する)」という単語が入ってるのか。なんとなく個人的に「一致団結」には「互いの思惑や私利私欲を捨てて共に戦う」というイメージがあったけど、「目的が一致した相手と手を組む」という意味なのかもしれないな。
そうだとするとまさに「Unity of Purpose」なのか。
「has blossomed of late」というちょっと変わった言い回しにぴったりな「遅咲きの花」という日本語があったので使ってみた。間違っては……いないと思うんだけど。
ところで話は変わるけど、この2人って時空やら世界線やらを超えたりしてるから、遅いのか早いのか難しいところがあるよね。
余談4:水曜日 《悪魔の掌握/Demon’s Grasp》
マジックの背景ストーリーは安易なハッピーエンドにせず、常に登場人物たちに試練を与えるんだけど、なんか最近それが当たり前になり過ぎててつらい。なんというか、悪役が長生きしすぎるきらいがある。
前々から Card of the Day を訳す際に難しさを感じている部分がこれ。原文は「イラスト + 文章」となっているので「これは ~」とか「見ての通り ~」という表現が使えるんだけど、このブログでは画像を載せていないので「このカードのイラストは ~」とか「このカードのイラストでは ~」と若干変えておく必要がある。
そして今更気づいたけど、カード画像を載せる、という選択肢もあるんだな……やっていいのか分からないけど、プレビュー期間などはそこかしこで新カードの紹介や分析のためにカード画像載せてるし、もしかしてありなんだろうか。
間違いなく分かりやすくなるし、読む側としてはありがたく感じるだろうな。やらないとしたら理由はただ1つ、面倒だから、ということになる。
直リンクを張る形なら多少手間は減るかわりに公式サイトに負荷をかけてしまう。いやそもそも Diarynote は直リンクで画像をアップロードできないか。ダウンロードするしかないとなると、やっぱり面倒だな……
余談5:木曜日 《食い荒らす炎/Devour in Flames》
しばらく前に「Devour (貪食)」って能力あったな、などとふと思い出した。マジックには「明らかに失敗だった能力(面白くない、分かりづらい、など)」と、そうでない能力があるけど、「Devour (貪食)」はどっちと判断されたんだろ。
英単語を訳したというより文章を訳した感じ。ネタを訳すという意味ではそこそこ上手くいったんじゃないかな、と思ってる。「Light them on fire」と「Light someone else on fire」のテンポの良さが日本語にも無事反映されている、と感じてもらえていればいいな……
余談6:金曜日 《ニッサの裁き/Nissa’s Judgment》
訳の話。
日本語として若干固いということを除けば、そこそこうまく原文のネタを日本語にできたのではないかと思っている。
一応解説しておくと、英語の「throw shade」で「誹謗中傷する、罵声を浴びせる」という意味があり、それと「巨大なクリーチャーを召喚して敵に向けて攻撃させる」というニッサの能力を「throw at one’s face」で表現することで、かけている。
今週は、各カードのイラストが背景ストーリーを時間軸で追っている形になっている。ギデオンが登場し、ジェイスがゼンディカーの軍勢を鼓舞し、オブ・ニクシリスが現れて儀式を邪魔し、チャンドラがオブ・ニクシリスを攻撃し、ニッサがエルドラージの巨人と対峙する、という感じ。
これらのカードのフレイバーテキストもそれぞれストーリーラインに沿ったものが用いられている。
月曜日:《ギデオンの叱責/Gideon’s Reproach》
「気が付くとギデオンがいて、脱出口を切り開いていた。」
―― 戦争日誌
火曜日:《一致団結/Unity of Purpose》
部隊を鼓舞する台詞に困り、ジェイスは自問した。
「ギデオンならば何と言うだろう。」
水曜日:《悪魔の掌握/Demon’s Grasp》
「ゼンディカーが終焉を迎えるとき、お前はもうこの世にいない。
それをせめてもの慰めとするがいい。」
―― オブ・ニクシリス
木曜日:《食い荒らす炎/Devour in Flames》
オブ・ニクシリスはすべての可能性を考慮していたが、
チャンドラ・ナラーは想定外であった。
金曜日:《ニッサの裁き/Nissa’s Judgment》
「すべての次元の生命のため、私はゲートウォッチになるわ。」
余談2:月曜日 《ギデオンの叱責/Gideon’s Reproach》
訳の話。
原文:
Gideon’s good at taking down attackers, blockers, and people who make fun of his sural.
拙訳:
ギデオンはあらゆる相手を打ち負かす。彼をアタックしてくるクリーチャーだろうが、彼をブロックしようとするクリーチャーだろうが、そして彼の愛用の武器であるスーラを指さして笑うクリーチャーだろうが、すべてを打ち負かす。
なんか原文に対してすごく長い訳文になってしまった。
短くするなら「ギデオンは攻め手も守り手も彼のスーラを笑う相手も倒すのが得意だ」になるかな。たださすがに日本語として不自然なので「ギデオンは打ちのめすのが得意だ。攻め手も守り手も彼のスーラを笑う相手もだ」のほうがいいかも。
でもこうなると「~するのがうまい(good at)」の部分が余計な気がしてくる。いっそ削って「ギデオンは打ちのめす。攻め手も守り手も彼のスーラを笑う相手も」までまとめてしまうのもありかもしれない。
どっとはらい。
余談3:火曜日 《一致団結/Unity of Purpose》
カード名の訳がちょっと面白い。実際は「Unity」もしくは「United」だけで「一致団結、結束する」という意味になり、原文は「Unity of Purpose」はどちらかというと「目的が一致した(目的が一致したことで団結できるようになった)」という感じなのをシンプルに日本語では「一致団結」としている。
いや、待てよ。考えてみたら日本語にも「一致(する)」という単語が入ってるのか。なんとなく個人的に「一致団結」には「互いの思惑や私利私欲を捨てて共に戦う」というイメージがあったけど、「目的が一致した相手と手を組む」という意味なのかもしれないな。
そうだとするとまさに「Unity of Purpose」なのか。
原文:
Jace and Gideon’s friendship sure has blossomed of late.
拙訳:
ジェイスとギデオンの友情、それは実に遅咲きの花であった。
「has blossomed of late」というちょっと変わった言い回しにぴったりな「遅咲きの花」という日本語があったので使ってみた。間違っては……いないと思うんだけど。
ところで話は変わるけど、この2人って時空やら世界線やらを超えたりしてるから、遅いのか早いのか難しいところがあるよね。
余談4:水曜日 《悪魔の掌握/Demon’s Grasp》
マジックの背景ストーリーは安易なハッピーエンドにせず、常に登場人物たちに試練を与えるんだけど、なんか最近それが当たり前になり過ぎててつらい。なんというか、悪役が長生きしすぎるきらいがある。
原文:
Ob Nixilis is very good at killing things. Here, we see just his arm killing something.
拙訳:
オブ・ニクシリスは何かの命を奪うことに長けている。このカードのイラストを見てくれ。ちょうど彼の腕が何かの命を奪っているところだ。
前々から Card of the Day を訳す際に難しさを感じている部分がこれ。原文は「イラスト + 文章」となっているので「これは ~」とか「見ての通り ~」という表現が使えるんだけど、このブログでは画像を載せていないので「このカードのイラストは ~」とか「このカードのイラストでは ~」と若干変えておく必要がある。
そして今更気づいたけど、カード画像を載せる、という選択肢もあるんだな……やっていいのか分からないけど、プレビュー期間などはそこかしこで新カードの紹介や分析のためにカード画像載せてるし、もしかしてありなんだろうか。
間違いなく分かりやすくなるし、読む側としてはありがたく感じるだろうな。やらないとしたら理由はただ1つ、面倒だから、ということになる。
直リンクを張る形なら多少手間は減るかわりに公式サイトに負荷をかけてしまう。いやそもそも Diarynote は直リンクで画像をアップロードできないか。ダウンロードするしかないとなると、やっぱり面倒だな……
余談5:木曜日 《食い荒らす炎/Devour in Flames》
しばらく前に「Devour (貪食)」って能力あったな、などとふと思い出した。マジックには「明らかに失敗だった能力(面白くない、分かりづらい、など)」と、そうでない能力があるけど、「Devour (貪食)」はどっちと判断されたんだろ。
原文:
Need to take down an enemy? Light them on fire. Need to save some friends? Light someone else on fire.
拙訳:
敵を倒したい? じゃあ敵に火を放てばいい。仲間を救いたい? じゃあ仲間以外に火を放てばいい。
英単語を訳したというより文章を訳した感じ。ネタを訳すという意味ではそこそこ上手くいったんじゃないかな、と思ってる。「Light them on fire」と「Light someone else on fire」のテンポの良さが日本語にも無事反映されている、と感じてもらえていればいいな……
余談6:金曜日 《ニッサの裁き/Nissa’s Judgment》
訳の話。
原文:
Some people pass judgment by throwing shade. Nissa just throws giant creatures at your face.
拙訳:
人によっては私怨をもとに裁きを下す。対して、ニッサの裁きは支援のもとに下される。
日本語として若干固いということを除けば、そこそこうまく原文のネタを日本語にできたのではないかと思っている。
一応解説しておくと、英語の「throw shade」で「誹謗中傷する、罵声を浴びせる」という意味があり、それと「巨大なクリーチャーを召喚して敵に向けて攻撃させる」というニッサの能力を「throw at one’s face」で表現することで、かけている。
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