余談1:今週のCard of the Dayのテーマ

 今週も新カードの紹介だった……でいいのかな。あと記事が妙にギャグっぽいというかネタっぽいというか口語っぽいというか……訳すのが難しかった。あとは……そうそう、イースター休みだからかもしれないけど月曜、火曜、水曜の3日間しか更新がなかった。

余談2:月曜日 《教団の歓迎/Welcome to the Fold》

 (2)(青)(青) で対象のクリーチャーのコントロールを得るというとどうしても《支配魔法/Control Magic》という往年のパワーカードを思い出す。4ターン目はそれでタップアウトして、対戦相手がその隙にどれだけ盤面を取り返せるか、が当時のパーミッションデッキ戦の日常だった。

 そこに「マナが無くてもカウンターできる」呪文が訪れて、青く冷たい冬の時代が始まったの……とかポエムはさておき訳の話。
原文:
 This sinister card might not win you any friends at your Prerelease, but that’s okay-if you cast it for its madness cost, you can make anyone your friend!
 Just give them a robe and eradicate their free will.

拙訳:
 この不気味なイラストをした《教団の歓迎/Welcome to the Fold》はプレリリースで友達を作るのに向いてるカードだとはとても言えないね。
 だけど問題ない。何しろマッドネスで唱えさえすれば、ほら、誰だって君のトモダチだよ!
 後ろからローブを着せて、その心を奪ってしまえばイチコロさ。

 長々と引用したけど、問題は最後の部分。

 ローブを与えて、彼らの自由意思を消し去るだけでよい、とのこと。言いたいことは分かるけど、そのまま日本語にすると不自然な気がする。

 絵と絡める意味で「ローブを着せる」とか「心を奪う」とか色々手を加えてみた。あまり上手くいった気はしてない。中盤部分はそこそこ気に入ってるんだけど……やっぱり口語体は難易度が高めだな。

余談3:火曜日 《罪を誘うもの/Sin Prodder》

 ほぼ自分だけ《吠えたける鉱山/Howling Mine》で、引けないときはかわりに対戦相手にダメージが入る。そんな能力を見て「デメリットほぼないじゃないか! 強い!」と思った。そのあと他人の評価を見ていて「ああ、そうか。土地を引きづらくなるのか」と気づいた(気づけよ)
原文:
 The Devil on your shoulder says, "Take the damage, it’s worth it!" The Angel on your other shoulder is too busy, uh, "purifying" innocent villagers to argue about it.

拙訳:
 右肩にいる悪魔が君に「ダメージを受けちまえよ! そのほうが得だぜ?」とささやいてくる。一方、左肩にいるはずの天使は……あれ? いないぞ。どこかの村で罪のない村人を「浄化する」のに忙しいのかな。

 顔の両サイドに天使と悪魔がふよふよ浮きながら内心の葛藤を代弁する、という表現はアメリカにもあるんだな、と思ったあと、そもそも登場するキャラを考えたら西欧から渡ってきた概念に決まってるよな。

 それはさておき、日本語訳するときに迷ったのは「肩」という単語を律儀に訳すかどうか。日本だと「肩にいる」というより「頭の両サイドに浮いてる」というイメージが強い……ような……気がするんですが、個人の感想です(逃げ)

 あと悪魔は「肩にいる」で、天使が「もう片方の肩」という表現になってる。ただでさえ肩の上にいるというイメージが薄いかもしれないという思いがあったので「右肩ってことにしとくか。そうすれば左肩に対になる何かがある、という先の展開を予想してもらいやすくなるだろう」と考えて、そう訳した。

 末尾の「to argue about it」を訳してない。ネタの流れ的にないほうがスッキリするかな、とか考えてしまった。「その問題について反論するには ~ に忙しい」という言葉を入れる場所が上手く見つからなかった、というべきか。

余談4:水曜日 《アーリン・コード/Arlinn Kord》

 狂気にとらわれた科学者と聞くと「赤青の魔法かな?」と思ってしまう。イゼットの残した印象は罪深い。まあ、言うてもシミックも大概なんだけど。
原文:
 Some mad scientist combined Forked Bolt and Rolling Thunder into a beautiful hybrid destructive force!
 If that doesn’t make you want to get your hands on as many SOI boosters as possible on April 8, you may be mad yourself.

拙訳:
 どこかの狂気にとらわれた科学者が《二股の稲妻/Forked Bolt》と《とどろく雷鳴/Rolling Thunder》を合体させて美しくも破壊的な力を生み出したようだ。
 これを聞いても04月08月に行われるプレリリースでパックを剥きたい衝動に駆られないとしたら、君も十分狂気にとらわれてるね。

 前半の難しかったポイントは「a beautiful hybrid destructive force」。マジックでハイブリッドといえばハイブリッドマナ……と思いきや関係なかった。「融合」「合体」「ハイブリッド」とか色々選択肢あった中で、シンプルに「合体」でいいかな、と。

 あと「Beautiful」と「Destructive」が並んでるのを「美麗で破壊的な」とそのまま横に並べても良かったんだけど、やっぱり相反するイメージを併せ持つ、という印象を残したくて「美しくも破壊的な」とさせてもらった。

 いきなり関係ない話を挟んでみる。個人的に「Destructive」という単語を見ると真っ先に思い出すのは《破壊の衝動/Destructive Urge》というカード。(1)(赤)(赤)のエンチャントクリーチャー(当時はオーラなんてなかった)で、攻撃が通って対戦相手にダメージを与えると土地を破壊できる。

 要するに有利な盤面をさらに有利にするだけのカード。相手はほぼ何も出来ない状態になるのに、なかなかゲームは終わらないという土地破壊の悪いところを象徴するようなカードでもある。今思うとろくでもないな。やっぱ土地破壊は駆逐されてしかるべきなアーキタイプだと思う。

 ドワーフ「だから俺らの出番がねーんだよ」

 せやな。なんで土地破壊なんてフレイバーを担当させられたんだろうね。鉱夫というイメージのせいかな。かわいそうに。

 閑話休題。

 後半部分でSOIと出てきたのを、そのまま略語で使うか、正式名称で使うかを考えた挙句に「使わない」という選択肢に至った。プレリリースという単語を補う必要があると思って、それを補うならセット名いらないかな、と。

余談5:ハースストーン

 パラディンでアリーナを開始。《トゥルーシルバー・チャンピオン》1枚、《マーロックの騎士》2枚、《アージェント・ランス》1枚、《兵役招集》1枚、《聖別》1枚 というモンスターデッキを与えられつつ2連敗スタートという体たらく。パイロットが弱過ぎる。

 でもそのあと4連勝して今は「4-2」。マロナイを2体出してからヒロパ起動したら相手が投了した。次のターンに手札の《ムクラの勇者》でさらに無双する予定だったのに……まあ、場が満杯過ぎて逆に活躍しようがないんだけど。

 ついでに今週の酒場の感想。

 手札が全部《ワタリガラスの偶像》という運ゲー極まれり系のルールなのであまり真面目に遊んでると逆につらい。お祭りと割り切って楽しむしかない。

 メイジを選んで《鏡の住民》を張ってターンを返したら相手が《フレイムウェイカー》を召喚してしまった。帰ってきたターンから《偶像》を唱えてはスペルを引いてくる、ということを続けてたら相手が死んでた。割れながらひどいことをした。

 ところでこれ、なんか出てくるカードに偏りがある気がする。同じセットの3枚を何度も見たり、相手のローグに《凶悪なる一撃》をまとめて3連発打たれて負けたり(いやこれはむしろ相手が弱い引きに困って開き直ったナイスプレイな気もするけど)。

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