余談1:今週のCard of the Dayのテーマ
エターナルマスターズに再録されたカードたち。先週は明らかなパワーカードたちだったけど、今週は打って変わって大人しい、レア以外のカードたち。
とはいえ決して弱いカードたちではない(《象亀/Giant Tortoise》以外は)。デッキのいぶし銀的な役割を担ったり、ブロック構築で主力を担ったりしたカードたちではある(《象亀/Giant Tortoise》以外は)。
余談2:月曜日 《象亀/Giant Tortoise》
第4版から入ったみとしては実に懐かしい。記事にあるとおり、能力がとてもフレイバーに富んでいたので印象に残ってる。防御に徹すれば固いけど、自ら攻めに動くと脆い。
残念ながらこういう有効利用が難しい単なるデメリット(マイナス修整値)は嫌われる傾向にあって、後世に生まれた亀たちは基本的に生まれてから死ぬまでずっと固い。
とはいえ亀はフレイバー的に魅力的な題材らしく「マナを使い果たして動けない状態だと甲羅にこもる(被覆を得る)」とか「アタックすると敵に邪魔されない水中(追放領域)をのんびりと進んでいき、実際に攻撃が届くのは次のターン」とか「動きがのんびりし過ぎてて2ターンに1回にしか攻撃できない」とか、色々な「亀」クリーチャーがマジックにはいる。こういうの好き。
余談3:火曜日 《アヴァラックス/Avarax》
訳の話。
色々難しかった。とにかく一番難しかったのは2行目の部分。大真面目にくだらないことを言っている、というジョークを日本語に置き換えるのはやっぱりきつい。
あと「cacophony of unintelligible bellowing」は、素直に訳すと「耳障りな 頭の悪そうな 鳴き声」なんだけど、この「~な」が2つ続くのはあまりにみっともない気がして、他の表現方法はないかと模索した。
余談4:水曜日 《悲劇的な過ち/Tragic Slip》
ただ転ばすだけだと「-1/-1」が精いっぱいの1マナ呪文。
だけどこの呪文を唱える直前に、別のクリーチャーが死んでいたら? ちょうど対象のクリーチャーのすぐ近くに直前に死んだクリーチャーを埋葬するための墓穴が開いていたら?
……という「ストーリー」まで浮かぶほどにフレイバーに富んだ呪文は少ない。
ところで以前、何かの大会で「相手のライフを0に出来るようなアタックを敢行したとき、相手のブロッククリーチャーを一方的に殺さないようにコンバットトリックを使って勝ったプレイヤー」がいた。
普通なら一方的に打ち取れるならそうすべきなんだけど、試合後のインタビューで、これは《悲劇的な過ち/Tragic Slip》を警戒してのプレイングだったことが語られていた。奥が深い。
余談5:木曜日 《激励/Invigorate》
出た当時はドラフトのコンバットトリックで活躍してた。今は感染デッキで活躍しているらしい。なるほどね、クリーチャーで殴るデッキなのに「ライフ与えることがデメリットでない」。マジックの妙だよな。
これも《意志の力/Force of Will》みたいに実際に使ってる人以外は知られてないかもと思わせる「条件」がある。自分が《森/Forest》をコントロールしているときしか使えないので注意。
そのまま訳すと「細い腕が大きなハンマーを支えているように 君は君の見た目よりも強くなれる」という文章を日本語にする作業が難しかった。正直、あまり成功したとは思っていない。いや、意味は通じるだろうけど。
余談6:金曜日 《お粗末/Humble》
このカード名を訳した人はすごい知恵をふりしぼったんじゃないかな、と勝手に思ってる。「謙虚」とか「慎ましやか」とかいう意味のところを「お粗末」にした勇気に敬意を表したい。いや、実際はそこまで考えてなかったのかもしれないけどさ、という人の訳はさておき自分の訳の話。
難しかったけどそこそこ元の文の軽妙さを引き写せたんじゃないかな……と思ってる。ただ「reduce」とか「basically」とかは訳しきれていない。
ただでさえ「デカブツを ~ 虫けらに」という互いに関連すべき名詞2つの間に大量の修飾語が挟まってて、読みづらいのに「縮めてしまう」とか「基本的に」とか入れてる余裕がなかった。
エターナルマスターズに再録されたカードたち。先週は明らかなパワーカードたちだったけど、今週は打って変わって大人しい、レア以外のカードたち。
とはいえ決して弱いカードたちではない(《象亀/Giant Tortoise》以外は)。デッキのいぶし銀的な役割を担ったり、ブロック構築で主力を担ったりしたカードたちではある(《象亀/Giant Tortoise》以外は)。
余談2:月曜日 《象亀/Giant Tortoise》
第4版から入ったみとしては実に懐かしい。記事にあるとおり、能力がとてもフレイバーに富んでいたので印象に残ってる。防御に徹すれば固いけど、自ら攻めに動くと脆い。
残念ながらこういう有効利用が難しい単なるデメリット(マイナス修整値)は嫌われる傾向にあって、後世に生まれた亀たちは基本的に生まれてから死ぬまでずっと固い。
とはいえ亀はフレイバー的に魅力的な題材らしく「マナを使い果たして動けない状態だと甲羅にこもる(被覆を得る)」とか「アタックすると敵に邪魔されない水中(追放領域)をのんびりと進んでいき、実際に攻撃が届くのは次のターン」とか「動きがのんびりし過ぎてて2ターンに1回にしか攻撃できない」とか、色々な「亀」クリーチャーがマジックにはいる。こういうの好き。
余談3:火曜日 《アヴァラックス/Avarax》
訳の話。
原文:
”So, you think Squadron Hawk is so great, huh? I eat Squadron Hawks as part of a balanced breakfast and then ATTACK!”
-Avarax, translated from a cacophony of unintelligible bellowing.
拙訳:
「はあ? 《戦隊の鷹/Squadron Hawk》が強すぎるって? 俺なんてあの鷹どもを朝飯がわりに食ってそのままアタックできるぜ!?」
- アヴァラックス談(註:耳障りで頭の悪そうな咆哮を翻訳したもの)
色々難しかった。とにかく一番難しかったのは2行目の部分。大真面目にくだらないことを言っている、というジョークを日本語に置き換えるのはやっぱりきつい。
あと「cacophony of unintelligible bellowing」は、素直に訳すと「耳障りな 頭の悪そうな 鳴き声」なんだけど、この「~な」が2つ続くのはあまりにみっともない気がして、他の表現方法はないかと模索した。
余談4:水曜日 《悲劇的な過ち/Tragic Slip》
ただ転ばすだけだと「-1/-1」が精いっぱいの1マナ呪文。
だけどこの呪文を唱える直前に、別のクリーチャーが死んでいたら? ちょうど対象のクリーチャーのすぐ近くに直前に死んだクリーチャーを埋葬するための墓穴が開いていたら?
……という「ストーリー」まで浮かぶほどにフレイバーに富んだ呪文は少ない。
ところで以前、何かの大会で「相手のライフを0に出来るようなアタックを敢行したとき、相手のブロッククリーチャーを一方的に殺さないようにコンバットトリックを使って勝ったプレイヤー」がいた。
普通なら一方的に打ち取れるならそうすべきなんだけど、試合後のインタビューで、これは《悲劇的な過ち/Tragic Slip》を警戒してのプレイングだったことが語られていた。奥が深い。
余談5:木曜日 《激励/Invigorate》
出た当時はドラフトのコンバットトリックで活躍してた。今は感染デッキで活躍しているらしい。なるほどね、クリーチャーで殴るデッキなのに「ライフ与えることがデメリットでない」。マジックの妙だよな。
これも《意志の力/Force of Will》みたいに実際に使ってる人以外は知られてないかもと思わせる「条件」がある。自分が《森/Forest》をコントロールしているときしか使えないので注意。
原文:
Like skinny arms holding a giant hammer, you can be stronger than you appear.
拙訳:
ほっそい腕で馬鹿デカいハンマーを振り回すときみたいに、普段の見た目からは想像できないパワーを見せつけてやろう。
そのまま訳すと「細い腕が大きなハンマーを支えているように 君は君の見た目よりも強くなれる」という文章を日本語にする作業が難しかった。正直、あまり成功したとは思っていない。いや、意味は通じるだろうけど。
余談6:金曜日 《お粗末/Humble》
このカード名を訳した人はすごい知恵をふりしぼったんじゃないかな、と勝手に思ってる。「謙虚」とか「慎ましやか」とかいう意味のところを「お粗末」にした勇気に敬意を表したい。いや、実際はそこまで考えてなかったのかもしれないけどさ、という人の訳はさておき自分の訳の話。
原文:
It would probably feel pretty good to reduce one to basically a silly little beetle rolling around on its back, right?
拙訳:
そんなデカブツを、その背中に這いまわっているのがお似合いのようなタダの小さな虫けらに変えることが出来たら最高じゃないか?
難しかったけどそこそこ元の文の軽妙さを引き写せたんじゃないかな……と思ってる。ただ「reduce」とか「basically」とかは訳しきれていない。
ただでさえ「デカブツを ~ 虫けらに」という互いに関連すべき名詞2つの間に大量の修飾語が挟まってて、読みづらいのに「縮めてしまう」とか「基本的に」とか入れてる余裕がなかった。
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