今週のCard of the Day (2016年11月 第3週) とか
2016年11月20日 週のまとめ余談1:今週のCard of the Dayのテーマ
プレインズウォーカーを含めて「伝説の」カードたちかな、と思ったら、水曜日がソーサリーだった。カードイラストのキャラが関係あるのかな……それとも深い意味はないんだろうか。カードセットも統一されてないし、なんかありそうなんだけど。
余談2:月曜日 《サヒーリ・ライ/Saheeli Rai》
訳の話。
前半の文に含まれる「living」は訳さずに済ませてしまった。「カラデシュで今現在も生きている中で最も優れた金属細工師」は、ちょっと冗長かなあ、というわけでバッサリ見捨てた。
末尾の「child’s play」を、最初は「赤子の手をひねるように」と訳してみたけど、なんか違うな、ということで「児戯に等しい」にしてみた。そのまんまだな。それだけにしっくりくる。
余談3:火曜日 《配分の領事、カンバール/Kambal, Consul of Allocation》
そこかしこで「カンバール頑張ーる」と連呼されてる人。そういえば「精霊の守り人」シリーズの主人公の故郷がカンバル王国だったな(関係ない)。あとこのあいだレジの店員さんの名札に「神庭」と書かれていて、つい気になり「お名前、なんと読むのですか?」と聞いたら「これですか? かんば、です。島根に多いんですよ」と教えてくれた、というさらに関係ない話はさておき訳の話。
短いシンプルな文章なのに意外と難しかった。後半の「literally be paying their debt with their life」を「文字通りその命で支払っているのだ」と訳したかったんだけど、そうすると他の単語と衝突を起こしてしまう。
支払わせているのが「借り」で、主語が貸している本人である「カンバール」なので「取り立てる」のほうが述語としてはしっくり来るというジレンマ。うーん。うーん。
余談4:水曜日 《怪しげな挑戦/Dubious Challenge》
カードテキストを読めば読むほど「本当に使い道なくないか、これ」と思ってたら、ちゃんとコンボが紹介されてて脱帽。ホント、創造力ないなあ……と思い知ったことはさておき、訳の話。
2文なのを3文に分けている、ということは正直どうでもいいところで、ポイントは最初の文に出てくる「Johnnys and Jennys」。
マジックのプレイヤーは大きく「コンボ好き」「ガチ勝負好き」「派手好き」の3種類に分類できる、という考え方があって、それぞれ人名が通称として与えられており、順に「ジョニー」「スパイク」「ティミー」と呼ばれている。
という前提を知らないと分からないであろう「Johnnys and Jennys」、要は「コンボ好きのプレイヤーの男性と女性」ということ。そのまま素直に「ジョニーとジェニー」、ちょっとひねって「ジョニ男とジョニ子」などの選択肢がある中、より広く理解してもらえるであろう「コンボ大好きな紳士淑女」に落ち着いた。
最後が「~じゃないか」ではなく「~じゃあないか」になっているのは、最近ジョジョのアニメが楽しいから。
余談5:木曜日 《約束された終末、エムラクール/Emrakul, the Promised End》
カード名の訳が好き。画数の多いこった漢字を使っていないのにファンタジー的な深みをすごい感じる。直訳といえばそうかもしれないけど、それでも好き。自分の訳の話。
倒置法でちょっと気取った訳にしてみたことはさておき「desolation of her presence」の「desolation」をどう訳そうかと調べていたとき、以下のサイトにたどり着いた。
ホビット The Desolation of Smaug
http://www5e.biglobe.ne.jp/~midearth/up/am/desoindex.htm
まさに「Desolationって、どういうことなんだろう? 映画のサブタイトルになったこの語は何なのか」という知りたかったことが学べて楽しかった。
そういえば「ホビットの冒険」は無理やり原語版を読み通したけど、なんとなくしか意味がつかめないままに読み終えてそのままにしてしまってる。映画版も見てない。なお「指輪物語」は翻訳版を読んで、そのまま映画も見たもよう。
余談6:金曜日 《領事の旗艦、スカイソブリン/Skysovereign, Consul Flagship》
訳の話。
世界観をきちんと把握していないので訳がぎごちない。例えば「Consulate(領事館?)」とか「Powerhouse(発電所?)」とかがそれ。実際にこの船が領事館なのか、それとも単に領事が乗っている船なのかも分かっていないし、発電所としての機能があるかどうかも分かっていない。
ここら辺について詳しく分かるような背景ストーリー短編があるのかな。ちょっと調べたけど見つからなかった。残念。
それ以外の部分では「This powerhouse makes quick work of most of the planeswalkers」の「make quick work」の訳に迷った。「簡単に片づけてくれる」「さっさと掃除してくれる」のほうがイディオム的には正しそうだけど、マジックだし「対応できる」かなあ、とか色々悩んでみた。
プレインズウォーカーを含めて「伝説の」カードたちかな、と思ったら、水曜日がソーサリーだった。カードイラストのキャラが関係あるのかな……それとも深い意味はないんだろうか。カードセットも統一されてないし、なんかありそうなんだけど。
余談2:月曜日 《サヒーリ・ライ/Saheeli Rai》
訳の話。
原文:
Saheeli is known as the greatest metalsmith living in Kaladesh, so crafting a copy of a creature or artifact sitting in front of her is child’s play.
拙訳:
サヒーリはカラデシュで最も優れた金属細工師として知られている。それを考えれば目の前にあるクリーチャーやアーティファクトのコピーを作り出すことなど、彼女にとって児戯に等しい。
前半の文に含まれる「living」は訳さずに済ませてしまった。「カラデシュで今現在も生きている中で最も優れた金属細工師」は、ちょっと冗長かなあ、というわけでバッサリ見捨てた。
末尾の「child’s play」を、最初は「赤子の手をひねるように」と訳してみたけど、なんか違うな、ということで「児戯に等しい」にしてみた。そのまんまだな。それだけにしっくりくる。
余談3:火曜日 《配分の領事、カンバール/Kambal, Consul of Allocation》
そこかしこで「カンバール頑張ーる」と連呼されてる人。そういえば「精霊の守り人」シリーズの主人公の故郷がカンバル王国だったな(関係ない)。あとこのあいだレジの店員さんの名札に「神庭」と書かれていて、つい気になり「お名前、なんと読むのですか?」と聞いたら「これですか? かんば、です。島根に多いんですよ」と教えてくれた、というさらに関係ない話はさておき訳の話。
原文:
Kambal lives to have others indebted to him, and your opponent will literally be paying their debt with their life.
拙訳:
カンバールは他人に貸した借りを取り立てることで生計を立てている。そしてゲームでも君の対戦相手から文字通りを命を取り立てているのだ。
短いシンプルな文章なのに意外と難しかった。後半の「literally be paying their debt with their life」を「文字通りその命で支払っているのだ」と訳したかったんだけど、そうすると他の単語と衝突を起こしてしまう。
支払わせているのが「借り」で、主語が貸している本人である「カンバール」なので「取り立てる」のほうが述語としてはしっくり来るというジレンマ。うーん。うーん。
余談4:水曜日 《怪しげな挑戦/Dubious Challenge》
カードテキストを読めば読むほど「本当に使い道なくないか、これ」と思ってたら、ちゃんとコンボが紹介されてて脱帽。ホント、創造力ないなあ……と思い知ったことはさておき、訳の話。
原文:
Come on all you Johnnys and Jennys! It’s time to load a deck up with Long Road Home and some bounce spells and put this card to work!
拙訳:
コンボ大好きな紳士淑女よ、時は来た! 《遥かなる旅路/Long Road Home》(註1)とバウンス呪文をデッキに詰め込むんだ! そしてこの呪文をぶっ放してやろうじゃあないか!
2文なのを3文に分けている、ということは正直どうでもいいところで、ポイントは最初の文に出てくる「Johnnys and Jennys」。
マジックのプレイヤーは大きく「コンボ好き」「ガチ勝負好き」「派手好き」の3種類に分類できる、という考え方があって、それぞれ人名が通称として与えられており、順に「ジョニー」「スパイク」「ティミー」と呼ばれている。
という前提を知らないと分からないであろう「Johnnys and Jennys」、要は「コンボ好きのプレイヤーの男性と女性」ということ。そのまま素直に「ジョニーとジェニー」、ちょっとひねって「ジョニ男とジョニ子」などの選択肢がある中、より広く理解してもらえるであろう「コンボ大好きな紳士淑女」に落ち着いた。
最後が「~じゃないか」ではなく「~じゃあないか」になっているのは、最近ジョジョのアニメが楽しいから。
余談5:木曜日 《約束された終末、エムラクール/Emrakul, the Promised End》
カード名の訳が好き。画数の多いこった漢字を使っていないのにファンタジー的な深みをすごい感じる。直訳といえばそうかもしれないけど、それでも好き。自分の訳の話。
原文:
Emrakul was bound to return, and she did it with a terrifying, trampling bang. Your opponent is certain to feel the desolation of her presence when you Mindslave them.
拙訳:
エムラクールの帰還は定めであった。それはすべてを押しつぶさんばかりの恐怖とともに実行された。そう。対戦相手も、荒廃そのものである彼女の気配が忍び寄るのを感じとるだろう。精神が支配されるその瞬間に。
倒置法でちょっと気取った訳にしてみたことはさておき「desolation of her presence」の「desolation」をどう訳そうかと調べていたとき、以下のサイトにたどり着いた。
ホビット The Desolation of Smaug
http://www5e.biglobe.ne.jp/~midearth/up/am/desoindex.htm
まさに「Desolationって、どういうことなんだろう? 映画のサブタイトルになったこの語は何なのか」という知りたかったことが学べて楽しかった。
そういえば「ホビットの冒険」は無理やり原語版を読み通したけど、なんとなくしか意味がつかめないままに読み終えてそのままにしてしまってる。映画版も見てない。なお「指輪物語」は翻訳版を読んで、そのまま映画も見たもよう。
余談6:金曜日 《領事の旗艦、スカイソブリン/Skysovereign, Consul Flagship》
訳の話。
原文:
The Consulate clearly isn’t messing around. This powerhouse makes quick work of most of the planeswalkers in Standard and easily crushes most other fliers.
拙訳:
もちろん領事館は日がな一日を遊んで暮らしてるわけじゃない。この動く発電所は、スタンダード環境で活躍するプレインズウォーカーの大半に素早く対応してくれるし、大抵の飛行クリーチャーどもを簡単に蹴散らしてもくれる。
世界観をきちんと把握していないので訳がぎごちない。例えば「Consulate(領事館?)」とか「Powerhouse(発電所?)」とかがそれ。実際にこの船が領事館なのか、それとも単に領事が乗っている船なのかも分かっていないし、発電所としての機能があるかどうかも分かっていない。
ここら辺について詳しく分かるような背景ストーリー短編があるのかな。ちょっと調べたけど見つからなかった。残念。
それ以外の部分では「This powerhouse makes quick work of most of the planeswalkers」の「make quick work」の訳に迷った。「簡単に片づけてくれる」「さっさと掃除してくれる」のほうがイディオム的には正しそうだけど、マジックだし「対応できる」かなあ、とか色々悩んでみた。
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