余談1:先々週のCard of the Dayのテーマ
なぜか1週間遅れで更新された Card of the Day 新セットの発売ということで霊気紛争の新カードたち……と思いきや、木曜日から色々混ざり始めた。どうやらバレンタインデーがテーマだった模様。
大事な人たちとみんなで集まってパーティをしよう、好きな人たちとロマンティックなピクニックをしよう、久しぶりに母親に電話して喜ばせよう、愛する気持ちで翼を得よう、熱狂的なほどの愛を叫ぼう。
この一連の記事から、やっぱり米国のバレンタインデーは日本と違って「友達、家族、恋人」との親愛を確かめ合う日なんだな、とあらためて思った。
余談2:月曜日 《結束への呼びかけ/Call for Unity》
訳の話。
末尾の「bring people together」が意外と訳せない。一番楽なのは「結束させる」なんだけど、日本語の「結束」だと固いんだよなあ……「みんなで集合する、楽しいことをするために人が集まる」という意味合いがひどく弱い。難しいね。
余談3:火曜日 《平穏なる広野/Tranquil Expanse》
訳の話。
そのまま訳すなら「今日のロマンティックなピクニックのためにこのカードみたいな場所が見つかるよう祈ってるよ」かな。なぜかイマイチしっくりこなかったのでひねってみた。
それより末尾のシンプルきわまりない「Happy Valentine’s Day!」で困った。「バレンタインデーおめでとう!」「良きバレンタインを!」「ハッピーバレンタインデー!」などで悩んで……まあ、一番素直なやつにした。
余談4:水曜日 《安堵の再会/Cathartic Reunion》
大学生くらいの年になって親元を離れてから母親への連絡が滞るのは万国共通なのかもしれない、と思わされた。そんなネタだった。
訳の話。
句点いれるべきだったかなー。読みづらいかもしれない。
そんだけ。
余談5:木曜日 《天使の贈り物/Angelic Gift》
英語の「Love gives you wings」に当たる日本語ってなんだろう。「愛は人を強くする」とかはいうけど……うーん……「君の元へ飛んでいきたい」って表現はあるかな。でも、ちょっと違うか。「空も飛べるはず」とか?
日英の定型句ってなんとなく似たような表現があるものだから、今まではあまり定型句の訳に困らなかったけど、これは難しかった。カードの効果とのつながりもあるから、結局は直訳で済ませてしまった。
余談6:金曜日 《競走路の熱狂者/Speedway Fanatic》
搭乗するたびに他のクリーチャーより1ターン早く戦場に飛び出してしまう、って、競技だと毎回フライングで予選落ちしそうな運転手だよなあ……という余計な心配はさておき訳の話。
元の文は直訳するとこんな感じかな。
それは不可能だと考える人もいるかもしれないが、
(Although some may not think it possible,)
僕たちはこの女性がスピードを愛するよりもマジックが好きだ。
(we love Magic at least as much as this lady loves speed.)
このままだとあまりにも文章が日本語に見えないので、手を加える。まずは前半の反語表現的な「Although some may not think it possible」(できるわけがないと思うだろう? できるのだよ)をどう処理するか。
・まさかそれほどまでじゃないだろうに、と疑う人もいるかもしれないが
・信じてもらえるかどうか分からないけど
・確かに ~ できないと思うかもしれないね
最後のパターンの場合は、2文目を途中に放り込む形になる。それをするくらいならいっそ順番を変えてしまうか……などの経緯を経て、さらに色々と原文にない言葉を補いつつ、意味だけを大きくとらえていったら上記の拙訳の形になってた。どっとはらい。
余談7:今週のCard of the Dayのテーマ
新セットの発売ということで、あらためて霊気紛争の新カードたち。名前のダジャレ、イラスト、限定構築などなどネタは多岐にわたっていた。
余談2:月曜日 《上級建設官、スラム/Sram, Senior Edificer》
訳の話。
こういう日本語でも同じ響きの同じ言葉が訳語として用意されてるパターンはホント楽でいいよね。それでもネタの説明も兼ねてちょいちょい言葉(ポイントゲッター)を補ってしまったけど。
あとさりげなく「real」を訳してない。「まさにスラムダンク的なソリューションが来てくれた」みたいな訳ならすんなり使えたか。
でも「ソリューション」って、個人的にはまだ「アイスクリーム」や「コンピュータ」ほどには「日本語」になりきれてないイメージで、どっちかというと「コンペンセイト」や「セグリゲーション」の仲間。
余談3:火曜日 《艱苦の伝令/Herald of Anguish 》
イラストネタ。確かに 7マナ 5/5 の悪魔(Demon)が食品市場のど真ん中に飛来するって、恐ろしさを通り越してギャグだよな。つうか、卵売り切れてなかったら普通にお金払って買って帰ったんだろうか。伝令ってそういう仕事じゃねーから!
そうそう。全然関係ないけどこういう市場(マーケット)の一つに「日曜マーケット」という形態がある。これ、口頭で知ったので最初は日用品を扱う「日用マーケット」という場所だと思ってた(本当に関係ない)
余談4:水曜日 《起伏鱗の大牙獣/Ridgescale Tusker》
「pangolin」は「センザンコウ」のことを指す。よし覚えたぞ(絶対忘れる)
それはさておき「bomb」の訳は何が適切なんだろうか。そろそろ「ボム」という表現も日本語で定着したと言い切っていいんだろうか。「爆弾カード」も聞く気がする。「マストピック」だとドラフトしか対象にしてない気がする(原文はリミテッド環境の話をしているのでおそらくシールド含む)。
そうそう。全然関係ないけど「シールドデッキ」とか「シールド戦」って初めて聞いたときは「盾(Shield)」を思い浮かべるよね? 日本語だと「封がされている(Sealed)」って英単語を聞く機会はあまりないと思うので。
余談5:木曜日 《霊気圏の収集艇/Aethersphere Harvester》
霊気圏ってどうしても「ウェコムンド」って読んでしまうな(正しくは「虚圏」。なお元ネタは少年ジャンプで連載していた漫画「ブリーチ」)。一人くらいは賛同者を得られるだろうか、という狭い話題はさておき訳の話。
最初に訳したときは、どうしても原文の「fuel(燃料を供給する)」を1語にできなくてもどかしさを感じた。でもあらためて見返すとそこそこ自然な日本語になってるかもしれない。
余談6:金曜日 《闇の暗示/Dark Intimations》
ハースストーンに似たようなカード名がなかったっけ、と思ったら《闇との訣別/Renounce Darkness》だった。全然違うね。それはさておき訳の話。
末尾の「as good as his Bob Marley」がすべて。解読が大変だった。最初に読んだときは本当に全然意味が分からなかった(いや、そもそも上記の解釈が正しいのかすら分かってないんだけど)。
あと見た目が似てる「ボブ・マーレイの写真」と「テゼレットのイラスト」を探すのは(楽しいは楽しいけど)やっぱり大変だった。注記に使わなかったもう1つのパターンも一応紹介しとく。
こっちがボブ・マーレイ
https://listenrecovery.files.wordpress.com/2010/08/marley8243.jpg
こっちがテゼレット
http://mtg-jp.com/reading/translated/img/20170126/c4rd4r7_eh3lTAtMGR.jpg
なぜか1週間遅れで更新された Card of the Day 新セットの発売ということで霊気紛争の新カードたち……と思いきや、木曜日から色々混ざり始めた。どうやらバレンタインデーがテーマだった模様。
大事な人たちとみんなで集まってパーティをしよう、好きな人たちとロマンティックなピクニックをしよう、久しぶりに母親に電話して喜ばせよう、愛する気持ちで翼を得よう、熱狂的なほどの愛を叫ぼう。
この一連の記事から、やっぱり米国のバレンタインデーは日本と違って「友達、家族、恋人」との親愛を確かめ合う日なんだな、とあらためて思った。
余談2:月曜日 《結束への呼びかけ/Call for Unity》
訳の話。
原文:
One of the greatest things about Magic is the way it can bring people together.
拙訳:
マジックの素晴らしい点の1つは、人々を結びつけるその力だ。
末尾の「bring people together」が意外と訳せない。一番楽なのは「結束させる」なんだけど、日本語の「結束」だと固いんだよなあ……「みんなで集合する、楽しいことをするために人が集まる」という意味合いがひどく弱い。難しいね。
余談3:火曜日 《平穏なる広野/Tranquil Expanse》
訳の話。
原文:
Hopefully you can find an expanse as tranquil as this for a romantic picnic today. Happy Valentine’s Day!
拙訳:
ロマンティックなピクニックを企画しているであろう君が、このカードのような平穏でひらけた場所を見つけられますように……バレンタインデーおめでとう!
そのまま訳すなら「今日のロマンティックなピクニックのためにこのカードみたいな場所が見つかるよう祈ってるよ」かな。なぜかイマイチしっくりこなかったのでひねってみた。
それより末尾のシンプルきわまりない「Happy Valentine’s Day!」で困った。「バレンタインデーおめでとう!」「良きバレンタインを!」「ハッピーバレンタインデー!」などで悩んで……まあ、一番素直なやつにした。
余談4:水曜日 《安堵の再会/Cathartic Reunion》
大学生くらいの年になって親元を離れてから母親への連絡が滞るのは万国共通なのかもしれない、と思わされた。そんなネタだった。
訳の話。
原文:
There’s nothing quite like seeing one of the most important people in your life again after years of separation.
拙訳:
何年も離れ離れだったすごい大切な人とまた出会えた瞬間ほど大切にしたい時間なんて人生においてそうそうないよね。
句点いれるべきだったかなー。読みづらいかもしれない。
そんだけ。
余談5:木曜日 《天使の贈り物/Angelic Gift》
英語の「Love gives you wings」に当たる日本語ってなんだろう。「愛は人を強くする」とかはいうけど……うーん……「君の元へ飛んでいきたい」って表現はあるかな。でも、ちょっと違うか。「空も飛べるはず」とか?
日英の定型句ってなんとなく似たような表現があるものだから、今まではあまり定型句の訳に困らなかったけど、これは難しかった。カードの効果とのつながりもあるから、結局は直訳で済ませてしまった。
余談6:金曜日 《競走路の熱狂者/Speedway Fanatic》
搭乗するたびに他のクリーチャーより1ターン早く戦場に飛び出してしまう、って、競技だと毎回フライングで予選落ちしそうな運転手だよなあ……という余計な心配はさておき訳の話。
原文:
Although some may not think it possible, we love Magic at least as much as this lady loves speed.
拙訳:
この熱狂者がスピードを求める程度には僕等もマジックを求めているよね。いやマジックは好きだけどさすがにそこまでじゃないよ、って人もいるかもしれないけどさ。
元の文は直訳するとこんな感じかな。
それは不可能だと考える人もいるかもしれないが、
(Although some may not think it possible,)
僕たちはこの女性がスピードを愛するよりもマジックが好きだ。
(we love Magic at least as much as this lady loves speed.)
このままだとあまりにも文章が日本語に見えないので、手を加える。まずは前半の反語表現的な「Although some may not think it possible」(できるわけがないと思うだろう? できるのだよ)をどう処理するか。
・まさかそれほどまでじゃないだろうに、と疑う人もいるかもしれないが
・信じてもらえるかどうか分からないけど
・確かに ~ できないと思うかもしれないね
最後のパターンの場合は、2文目を途中に放り込む形になる。それをするくらいならいっそ順番を変えてしまうか……などの経緯を経て、さらに色々と原文にない言葉を補いつつ、意味だけを大きくとらえていったら上記の拙訳の形になってた。どっとはらい。
余談7:今週のCard of the Dayのテーマ
新セットの発売ということで、あらためて霊気紛争の新カードたち。名前のダジャレ、イラスト、限定構築などなどネタは多岐にわたっていた。
余談2:月曜日 《上級建設官、スラム/Sram, Senior Edificer》
訳の話。
原文:
White has long been in need of a commander who can help solve its card advantage problem, and now we have a solution that’s a real Sram dunk.
拙訳:
白は長いことカードアドバンテージを稼いでくれるポイントゲッター的な統率者に欠いていた。そしてついにスラムダンクを決めてくれるこいつが現れてくれたというわけさ。
こういう日本語でも同じ響きの同じ言葉が訳語として用意されてるパターンはホント楽でいいよね。それでもネタの説明も兼ねてちょいちょい言葉(ポイントゲッター)を補ってしまったけど。
あとさりげなく「real」を訳してない。「まさにスラムダンク的なソリューションが来てくれた」みたいな訳ならすんなり使えたか。
でも「ソリューション」って、個人的にはまだ「アイスクリーム」や「コンピュータ」ほどには「日本語」になりきれてないイメージで、どっちかというと「コンペンセイト」や「セグリゲーション」の仲間。
余談3:火曜日 《艱苦の伝令/Herald of Anguish 》
イラストネタ。確かに 7マナ 5/5 の悪魔(Demon)が食品市場のど真ん中に飛来するって、恐ろしさを通り越してギャグだよな。つうか、卵売り切れてなかったら普通にお金払って買って帰ったんだろうか。伝令ってそういう仕事じゃねーから!
そうそう。全然関係ないけどこういう市場(マーケット)の一つに「日曜マーケット」という形態がある。これ、口頭で知ったので最初は日用品を扱う「日用マーケット」という場所だと思ってた(本当に関係ない)
余談4:水曜日 《起伏鱗の大牙獣/Ridgescale Tusker》
「pangolin」は「センザンコウ」のことを指す。よし覚えたぞ(絶対忘れる)
それはさておき「bomb」の訳は何が適切なんだろうか。そろそろ「ボム」という表現も日本語で定着したと言い切っていいんだろうか。「爆弾カード」も聞く気がする。「マストピック」だとドラフトしか対象にしてない気がする(原文はリミテッド環境の話をしているのでおそらくシールド含む)。
そうそう。全然関係ないけど「シールドデッキ」とか「シールド戦」って初めて聞いたときは「盾(Shield)」を思い浮かべるよね? 日本語だと「封がされている(Sealed)」って英単語を聞く機会はあまりないと思うので。
余談5:木曜日 《霊気圏の収集艇/Aethersphere Harvester》
霊気圏ってどうしても「ウェコムンド」って読んでしまうな(正しくは「虚圏」。なお元ネタは少年ジャンプで連載していた漫画「ブリーチ」)。一人くらいは賛同者を得られるだろうか、という狭い話題はさておき訳の話。
原文:
Aether makes great fuel for Vehicles, so it makes sense that this Vehicle often fuels Mardu Vehicles.
拙訳:
機体を動かすのに最も良い燃料が霊気であることを考えると、この収集艇がそのエネルギーをもっぱら「マルドゥ機体」デッキに供給しているのは実に理にかなってるね。
最初に訳したときは、どうしても原文の「fuel(燃料を供給する)」を1語にできなくてもどかしさを感じた。でもあらためて見返すとそこそこ自然な日本語になってるかもしれない。
余談6:金曜日 《闇の暗示/Dark Intimations》
ハースストーンに似たようなカード名がなかったっけ、と思ったら《闇との訣別/Renounce Darkness》だった。全然違うね。それはさておき訳の話。
原文:
Tezzeret has been working hard on his Nicol Bolas impression, but it still needs a lot of work before it’s as good as his Bob Marley.
拙訳:
テゼレットはニコル・ボーラスの計画実現に向けて必死に取り組んではいるが、彼の得意とするボブ・マーレイの物真似の出来ほどには上手くいっていないようだね。
末尾の「as good as his Bob Marley」がすべて。解読が大変だった。最初に読んだときは本当に全然意味が分からなかった(いや、そもそも上記の解釈が正しいのかすら分かってないんだけど)。
あと見た目が似てる「ボブ・マーレイの写真」と「テゼレットのイラスト」を探すのは(楽しいは楽しいけど)やっぱり大変だった。注記に使わなかったもう1つのパターンも一応紹介しとく。
こっちがボブ・マーレイ
https://listenrecovery.files.wordpress.com/2010/08/marley8243.jpg
こっちがテゼレット
http://mtg-jp.com/reading/translated/img/20170126/c4rd4r7_eh3lTAtMGR.jpg
コメント
ここまで話題にしたので同じく忘れなさそうな気がしてきました。ぱんごりん。