余談1:今週のCard of the Dayのテーマ
イクサランの新カードという以上の共通点やテーマは見られなかったもよう。恐竜関連ばかりというわけでもなく、期待されてるパワーカードばかりというわけでもなく。
余談2:月曜日 《吠えるイージサウルス/Bellowing Aegisaur》
女神アテナの武具「イージス(Aegis)」と「恐竜(-saur)」を組み合わせた命名なのかな、と推測して、ネットで調べてみたところ、どうやら実在しない恐竜の名前らしい。なんか残念……という名前の訳はさておき記事の訳の話。
色々難しかったけど一番のポイントは「traditionally」。「伝統」もおかしいし「歴史的に」もなんかしっくりこない……日本語に訳そうとすると途端に不自然になる英単語。不思議。
とりあえず没案を並べてみる。
・恐竜が武器防具の扱いに長けているなんて聞いたこともないけれど
・恐竜は伝統的に武器防具の扱いに
・今も昔も恐竜が武器や防具の扱いに長けていたことはないけれど、
この恐竜はなぜかバリスタとの相性がすこぶる良いんだ。
まあおそらく本人はそれを使ってるって意識はないんだろうけど。
ああ、そうそう。《歩行バリスタ》というカード名を一般名詞っぽく訳さないとネタとして成立しないなあ、というのもポイントかも。
余談3:火曜日 《焦熱の連続砲撃/Fiery Cannonade》
訳の話。
色々と語るポイントはあるんだけど、一番のポイントは「英語では one misplayed Fiery Cannonade となっているから『たった1発の』というネタなのに、よりにもよってカードの日本語名が『連続砲撃』という点」。いや、だって、ほら「たった1発の連続砲撃」って矛盾してるでしょ?
そこをどう整合させるかを延々といじくっているうちに上記の訳に相成った。
余談4:水曜日 《殺戮の暴君/Carnage Tyrant》
フレイバーテキストだけじゃなくて英語名のカルネージ・タイラントってなんかシンプルにカッコいい。こう、なんていうか……カッコいい(語彙が足りない)。そういえば昔、カルネージハートってゲームがあったなあ(関係ない)。
すっごい迷ったのは「フレイバーテキストに手を加えるかどうか」。原文を尊重するならそのままにすべきだし、そもそも原文はカッコで括っているのだから「引用」であり、それに手を加えるのはおかしい……んだけど、最終的には手を加えた。
だって「巨大でしつこい死を呼ぶトカゲを投入すること」だけだとちっとも the greatest phrases that has ever appeared in Magic flavor text に思えないよ。無理だよ。せめて「!」くらいは付け加えないと無理だよ。
そんなわけで後悔はしてない。
余談5:木曜日 《魔術遠眼鏡/Sorcerous Spyglass》
無意識のうちにカード名を「魔術望遠鏡(まじゅつぼうえんきょう)」と読んでた。違うじゃないか。「魔術遠眼鏡(まじゅつえんがんきょう)」だ。危ない危ない。大会で存在しないカード名を指定して恥をかくところだった。
ネタを正しく理解できているなら、そこそこ上手く訳せたほうだと思う。原文のネタを正しく理解できているかどうかが問題。
気になってるのは「infinitely」と「endure」の2つの英単語。なんか変わった言い回しな気がして、何かコンボとか既存のカードとかに絡めたネタなんじゃないか、という不安がある。
Google先生に簡単に聞いたら「いや、考え過ぎだよ」との回答だったので素直に思ったとおり訳した。でもまだ一抹の不安が拭えない。
余談6:金曜日 《キンジャーリの陽光翼/Kinjalli’s Sunwing》
訳の話。
サリアがローテーション落ちしたせいで空いた穴を埋めてくれようとしてるんだよ、というネタなのは間違いないとして、その「穴」としてさしているのがカードテキスト的な意味だけなのか、イラストも含んでいるのかどうか。
原文のカッコ内にわざわざ「彼女の素晴らしい髪の毛」とあるので両方ととったんだけど、うーん……合ってるのかな。《キンジャーリの陽光翼/Kinjalli’s Sunwing》のイラストを見ると「光る翼がブワアアア!」なので、それを含めてのネタなのかなあ、と解釈したわけで。
ところで英語でも「~が抜けた穴」という表現には「Hole」を使うのね。面白い。
余談7:宣伝(引き続き)
先日、ここで宣伝した短編の続きが現在進行中。前回からまた少し追加。
カクヨム:女騎士と四畳半と行方知れずの大賢者・前日譚
https://kakuyomu.jp/works/1177354054884212302
前日譚というより別視点からの同じ話と言ったほうが正しい。元となってる短編を先に読まないと意味が分からない(はず)なのであらためてリンクを張っておく。
カクヨム:女騎士と四畳半と行方知れずの大賢者
https://kakuyomu.jp/works/1177354054884139680
イクサランの新カードという以上の共通点やテーマは見られなかったもよう。恐竜関連ばかりというわけでもなく、期待されてるパワーカードばかりというわけでもなく。
余談2:月曜日 《吠えるイージサウルス/Bellowing Aegisaur》
女神アテナの武具「イージス(Aegis)」と「恐竜(-saur)」を組み合わせた命名なのかな、と推測して、ネットで調べてみたところ、どうやら実在しない恐竜の名前らしい。なんか残念……という名前の訳はさておき記事の訳の話。
原文:
While Dinosaurs are not traditionally known for their expert use of weaponry, this one works a little too well with Walking Ballista to assume it doesn’t know what it’s doing.
拙訳:
昔から恐竜って奴らは武器や防具の扱いが苦手だったけど、この恐竜はなぜかその辺を歩行してるバリスタの性能を最大限に引き出すことができる。もっとも本人にそれを扱ってるって意識はないだろうけどね。
色々難しかったけど一番のポイントは「traditionally」。「伝統」もおかしいし「歴史的に」もなんかしっくりこない……日本語に訳そうとすると途端に不自然になる英単語。不思議。
とりあえず没案を並べてみる。
・恐竜が武器防具の扱いに長けているなんて聞いたこともないけれど
・恐竜は伝統的に武器防具の扱いに
・今も昔も恐竜が武器や防具の扱いに長けていたことはないけれど、
この恐竜はなぜかバリスタとの相性がすこぶる良いんだ。
まあおそらく本人はそれを使ってるって意識はないんだろうけど。
ああ、そうそう。《歩行バリスタ》というカード名を一般名詞っぽく訳さないとネタとして成立しないなあ、というのもポイントかも。
余談3:火曜日 《焦熱の連続砲撃/Fiery Cannonade》
訳の話。
原文:
It only takes one misplayed Fiery Cannonade to realize how dangerous a large group of enraged Dinosaurs on the other side of the battlefield can be.
拙訳:
このあいだ、テーブルの向こう側に並んだ大量の恐竜たちを一斉に激昂させたらマジでヤバいってことを痛感したよ。え? どうしてそんなことになったんだって? いや、ちょっと砲撃を暴発させちゃってね……。
色々と語るポイントはあるんだけど、一番のポイントは「英語では one misplayed Fiery Cannonade となっているから『たった1発の』というネタなのに、よりにもよってカードの日本語名が『連続砲撃』という点」。いや、だって、ほら「たった1発の連続砲撃」って矛盾してるでしょ?
そこをどう整合させるかを延々といじくっているうちに上記の訳に相成った。
余談4:水曜日 《殺戮の暴君/Carnage Tyrant》
フレイバーテキストだけじゃなくて英語名のカルネージ・タイラントってなんかシンプルにカッコいい。こう、なんていうか……カッコいい(語彙が足りない)。そういえば昔、カルネージハートってゲームがあったなあ(関係ない)。
原文:
”. . . deploy the giant, implacable death lizard” is easily among the greatest phrases that has ever appeared in Magic flavor text. Here’s hoping we get to hear someone yell that out at the World Championship this weekend!
拙訳:
「巨大でしつこい死を呼ぶトカゲを投入することが適切な戦術となる!」はマジックのフレイバーテキスト界でもトップクラスのフレーズだね。ぜひ今週末の世界選手権で誰かにこれを叫んで欲しいところだ!
すっごい迷ったのは「フレイバーテキストに手を加えるかどうか」。原文を尊重するならそのままにすべきだし、そもそも原文はカッコで括っているのだから「引用」であり、それに手を加えるのはおかしい……んだけど、最終的には手を加えた。
だって「巨大でしつこい死を呼ぶトカゲを投入すること」だけだとちっとも the greatest phrases that has ever appeared in Magic flavor text に思えないよ。無理だよ。せめて「!」くらいは付け加えないと無理だよ。
そんなわけで後悔はしてない。
余談5:木曜日 《魔術遠眼鏡/Sorcerous Spyglass》
無意識のうちにカード名を「魔術望遠鏡(まじゅつぼうえんきょう)」と読んでた。違うじゃないか。「魔術遠眼鏡(まじゅつえんがんきょう)」だ。危ない危ない。大会で存在しないカード名を指定して恥をかくところだった。
原文:
The flavor concept behind this seems infinitely more pleasant to endure than that behind Pithing Needle,
though neither is particularly pleasant on the battlefield.
拙訳:
このカードのフレイバー的な表現は《真髄の針/Pithing Needle》に比べると遥かに受け入れやすいだろうけど、
まあ、どっちも戦場に出てしまったあとの受け入れがたさは大して変わらないよね。
ネタを正しく理解できているなら、そこそこ上手く訳せたほうだと思う。原文のネタを正しく理解できているかどうかが問題。
気になってるのは「infinitely」と「endure」の2つの英単語。なんか変わった言い回しな気がして、何かコンボとか既存のカードとかに絡めたネタなんじゃないか、という不安がある。
Google先生に簡単に聞いたら「いや、考え過ぎだよ」との回答だったので素直に思ったとおり訳した。でもまだ一抹の不安が拭えない。
余談6:金曜日 《キンジャーリの陽光翼/Kinjalli’s Sunwing》
訳の話。
原文:
It may not be perfect, but this Dinosaur is doing its best to help fill the hole left in our hearts by Thalia, Heretic Cathar (and her amazing hair) after rotation.
拙訳:
ローテーションによって《異端聖戦士、サリア/Thalia, Heretic Cathar》が失われた喪失感はあまりに大きい。でもこの恐竜も彼女の抜けた穴を精一杯の努力で埋めようとしてくれてるんだ。能力という意味でも、美しく広がる体毛という意味でもね。
サリアがローテーション落ちしたせいで空いた穴を埋めてくれようとしてるんだよ、というネタなのは間違いないとして、その「穴」としてさしているのがカードテキスト的な意味だけなのか、イラストも含んでいるのかどうか。
原文のカッコ内にわざわざ「彼女の素晴らしい髪の毛」とあるので両方ととったんだけど、うーん……合ってるのかな。《キンジャーリの陽光翼/Kinjalli’s Sunwing》のイラストを見ると「光る翼がブワアアア!」なので、それを含めてのネタなのかなあ、と解釈したわけで。
ところで英語でも「~が抜けた穴」という表現には「Hole」を使うのね。面白い。
余談7:宣伝(引き続き)
先日、ここで宣伝した短編の続きが現在進行中。前回からまた少し追加。
カクヨム:女騎士と四畳半と行方知れずの大賢者・前日譚
https://kakuyomu.jp/works/1177354054884212302
前日譚というより別視点からの同じ話と言ったほうが正しい。元となってる短編を先に読まないと意味が分からない(はず)なのであらためてリンクを張っておく。
カクヨム:女騎士と四畳半と行方知れずの大賢者
https://kakuyomu.jp/works/1177354054884139680
コメント