【翻訳】ドミナリアから今日の1枚/Dominaria Card of the Day: Wizard’s Lightning and Retort【DailyMTG】
Blake Rasmussen
2018年03月26日
引用元:https://magic.wizards.com/en/articles/archive/card-preview/dominaria-card-day-wizards-lightning-and-retort-2018-03-26
今週は毎日1枚ずつ(もしくは今日のように2枚以上の)新たなカードを、その中でも特にドミナリアの歴史に関するカードを紹介していこうと思う。
記事の流れとしては、カードにまつわるドミナリアの歴史に触れたり、イラストと物語の結びつきを確認したり、フレイバーテキストを読んでみたり、という感じだ。
またドミナリアの歴史を語る際は、アーギヴィーア暦(註:ウルザとミシュラが生まれた年を元年とする暦法。原語の「Argivian Reckoning」の略称を用いて「AR」と表記)を用いる。私たちが現実世界で紀元前(BC)と西暦(AD)を使っているようにだ。
前置きはそれくらいにして、今週まず最初に取り上げるのは、まさに「最初」にふさわしい2枚のカード、《魔術師の稲妻/Wizard’s Lightning》と《魔術師の反駁/Wizard’s Retort》だ。
どうふさわしいのか? まずは実際のカードを見てみよう(註:原文ではここに《魔術師の稲妻/Wizard’s Lightning》と《魔術師の反駁/Wizard’s Retort》のカード画像)。
まず紹介したいと思う部分はフレイバーテキストだ。これらのカードのフレイバーテキストは、おそらく皆が長らく疑問に思ってきたマジック世界の始まり、「卵と鶏」的な問題に答えてくれている。
ナバンが誰かについてはここでは気にしなくていい。いずれまた紹介する機会もあるだろう。それより今はフレイバーテキストの内容だ。そう、ここで触れられているのは「ドミナリア世界で魔法が発見された瞬間」の物語だ。
(ちなみにナバンはプレインズウォーカーではない。どういうことかというと、つまり彼は次元渡りができない人物であり、彼の言葉で語られているこの内容は間違いなくドミナリアの話だということだ。ただ異なる次元であっても似たような話が伝わっていることはありえる……片方が片方を侵略した場合とかね)
初めて魔法が発見されたときというこの話が、単に口伝によって継承されてきた昔話に過ぎないのか、それとも具体的な史料から得られた確かな歴史なのか。それは分からない。
ただ1つはっきりしていることは、これが実際にトレイリアの学院の講義で教えられている話だということだ。
そのとおり。トレイリアの学院、すなわち《トレイリアのアカデミー/Tolarian Academy》だ。元々あった祖となる《トレイリアのアカデミー/Tolarian Academy》はすでに破壊されてしまっているが、そこを巣立っていった生徒たちや教鞭を取っていた教授たちの手によって、ドミナリアの各地にその名を継ぐにふさわしい学び舎が建立されている。
その有名どころは5つある(もちろん5つで全部というわけではない)。
トレイリア西部の香辛料諸島に1つ、テリシア大陸の西に位置する島であるラト=ナムに1つ、オルヴァーダに浮かぶ炎熱の島々の近くにあるワラッサ島に1つ、元のトレイリアのアカデミーの廃墟が今も海底に1つ、そして特定の場所を持たずに出没するがゆえに名付けられた影の学院だ。
さて今度はカードのイラストそれぞれについて詳しく見ていこう(註:原文ではここに《魔術師の稲妻/Wizard’s Lightning》と《魔術師の反駁/Wizard’s Retort》のカードイラストが表示されている)。
君たちもおそらく気づいただろうが、いずれも Grzegorz Rutkowski の手によるこれらのイラストは、同じ物語に登場する同じ町を描いたものだ。
以下がイラストレーターの Grzegorz Rutkowski へ与えられた指示だ。
というわけで分かってもらえたと思うが(おそらく)これがドミナリアという次元に初めて魔法が誕生したときの物語だ(と思われる)。
Blake Rasmussen
2018年03月26日
引用元:https://magic.wizards.com/en/articles/archive/card-preview/dominaria-card-day-wizards-lightning-and-retort-2018-03-26
今週は毎日1枚ずつ(もしくは今日のように2枚以上の)新たなカードを、その中でも特にドミナリアの歴史に関するカードを紹介していこうと思う。
記事の流れとしては、カードにまつわるドミナリアの歴史に触れたり、イラストと物語の結びつきを確認したり、フレイバーテキストを読んでみたり、という感じだ。
またドミナリアの歴史を語る際は、アーギヴィーア暦(註:ウルザとミシュラが生まれた年を元年とする暦法。原語の「Argivian Reckoning」の略称を用いて「AR」と表記)を用いる。私たちが現実世界で紀元前(BC)と西暦(AD)を使っているようにだ。
前置きはそれくらいにして、今週まず最初に取り上げるのは、まさに「最初」にふさわしい2枚のカード、《魔術師の稲妻/Wizard’s Lightning》と《魔術師の反駁/Wizard’s Retort》だ。
どうふさわしいのか? まずは実際のカードを見てみよう(註:原文ではここに《魔術師の稲妻/Wizard’s Lightning》と《魔術師の反駁/Wizard’s Retort》のカード画像)。
まず紹介したいと思う部分はフレイバーテキストだ。これらのカードのフレイバーテキストは、おそらく皆が長らく疑問に思ってきたマジック世界の始まり、「卵と鶏」的な問題に答えてくれている。
《魔術師の稲妻/Wizard’s Lightning》のフレイバーテキスト
原文:
"The study of magic began when the first mage taught herself to throw lightning."
- Naban, dean of iteration
日本語版:
「魔法の研究は、最初の魔道士が稲妻を放つ方法を見出した時に始まった。」
―― 反復の学部長、ナバン
《魔術師の反駁/Wizard’s Retort》のフレイバーテキスト
原文:
"The second mage learned to dissipate blasts of lightning.
Threat and response: thus did the study of magic progress."
- Naban, dean of iteration
日本語版:
「もう一人の魔道士は稲妻破を霧消させることを学んだ。
脅威と対応。これによって魔法の研究は進歩してきたのだ。」
―― 反復の学部長、ナバン
ナバンが誰かについてはここでは気にしなくていい。いずれまた紹介する機会もあるだろう。それより今はフレイバーテキストの内容だ。そう、ここで触れられているのは「ドミナリア世界で魔法が発見された瞬間」の物語だ。
(ちなみにナバンはプレインズウォーカーではない。どういうことかというと、つまり彼は次元渡りができない人物であり、彼の言葉で語られているこの内容は間違いなくドミナリアの話だということだ。ただ異なる次元であっても似たような話が伝わっていることはありえる……片方が片方を侵略した場合とかね)
初めて魔法が発見されたときというこの話が、単に口伝によって継承されてきた昔話に過ぎないのか、それとも具体的な史料から得られた確かな歴史なのか。それは分からない。
ただ1つはっきりしていることは、これが実際にトレイリアの学院の講義で教えられている話だということだ。
そのとおり。トレイリアの学院、すなわち《トレイリアのアカデミー/Tolarian Academy》だ。元々あった祖となる《トレイリアのアカデミー/Tolarian Academy》はすでに破壊されてしまっているが、そこを巣立っていった生徒たちや教鞭を取っていた教授たちの手によって、ドミナリアの各地にその名を継ぐにふさわしい学び舎が建立されている。
その有名どころは5つある(もちろん5つで全部というわけではない)。
トレイリア西部の香辛料諸島に1つ、テリシア大陸の西に位置する島であるラト=ナムに1つ、オルヴァーダに浮かぶ炎熱の島々の近くにあるワラッサ島に1つ、元のトレイリアのアカデミーの廃墟が今も海底に1つ、そして特定の場所を持たずに出没するがゆえに名付けられた影の学院だ。
さて今度はカードのイラストそれぞれについて詳しく見ていこう(註:原文ではここに《魔術師の稲妻/Wizard’s Lightning》と《魔術師の反駁/Wizard’s Retort》のカードイラストが表示されている)。
君たちもおそらく気づいただろうが、いずれも Grzegorz Rutkowski の手によるこれらのイラストは、同じ物語に登場する同じ町を描いたものだ。
以下がイラストレーターの Grzegorz Rutkowski へ与えられた指示だ。
《魔術師の稲妻/Wizard’s Lightning》
世界
:ドミナリア
色
:赤
場所
:町から離れた野外。魔術師の反駁と同じ場所
描写
:遠目から全体を映した図で、町を狙った稲光の放電が見える
またフレーム内にその稲妻を放った赤の魔術師も小さく見える
遠いため魔術師の詳細は分からない
ギトゥ族かもしれないし、他の赤の魔術師かもしれない
強調
:稲妻とそれを唱えている魔術師
雰囲気
:「本物の魔術師ならどうするか、見せてやろうじゃないか」
条件
:魔術師の反駁は物語的にこのカードの続きである
青の魔術師が魔法で同じ町を稲妻から守るシーンとなる
《魔術師の反駁/Wizard’s Retort》
世界
:ドミナリア
色
:青
場所
:町から離れた野外。魔術師の稲妻と同じ場所
描写
:強大な打消し呪文が町全体を魔法の稲妻から守るのが見える
またフレーム内にその呪文を唱えた青の魔術師も小さく見える
魔法は町の上に青い輝きを放つバリアを生じさせている
そのバリアが稲妻を吸収している
トレイリアの魔術師だと思われるが、遠目のため詳細は不明
強調
:魔法のバリアとそれを唱えている魔術師
雰囲気
:「本物の魔術師ならどうするか、見せてやろうじゃないか」
条件
:物語的にこのカードは魔術師の稲妻からの続きである
そちらは赤の魔術師が稲妻を呼び寄せているシーンとなる
というわけで分かってもらえたと思うが(おそらく)これがドミナリアという次元に初めて魔法が誕生したときの物語だ(と思われる)。
コメント
ただクイズマジックアカデミーで「問:マジックザギャザリングの世界で使われている暦は?、答:アーギヴ暦」とあるらしいので、これが一番公式に近い気もしてます。悩ましい。