Dominaria Card of the Day - 2018/03/27
【翻訳】ドミナリアから今日の1枚/Dominaria Card of the Day: The First Eruption【DailyMTG】
Blake Rasmussen
2018年03月27日
引用元:https://magic.wizards.com/en/articles/archive/card-preview/dominaria-card-day-first-eruption-2018-03-27

 今週は毎日1枚ずつ新たなカードを、その中でも特にドミナリアの歴史に関するカードを紹介していこうと思う。

 記事の流れとしては、カードにまつわるドミナリアの歴史に触れたり、イラストと物語の結びつきを確認したり、フレイバーテキストを読んでみたり、という感じだ。

 またドミナリアの歴史を語る際は、アーギヴィーア暦(註:ウルザとミシュラが生まれた年を元年とする暦法。原語の「Argivian Reckoning」の略称を用いて「AR」と表記)を用いる。私たちが現実世界で紀元前(BC)と西暦(AD)を使っているようにだ。

 さて、昨日は伝説の始まりともいえる「ドミナリアに魔法が生まれた瞬間」を一緒に見たわけだが、今日はシヴの大地の誕生を探ってみようと思う。そう、あの《シヴ山のドラゴン/Shivan Dragon》の生息地だ。

 まずはこの物語を表しているカード《最初の噴火/The First Eruption》をお見せしよう(註:原文ではここに《最初の噴火/The First Eruption》のカード画像)。

 この《最初の噴火/The First Eruption》はシヴの大地がまさに生まれたそのときを伝える伝承そのものであり、そこに住まう人々、ギトゥ族の間で伝えられた物語でもある。

 物語はこのような内容だ。
 
 シヴの大地そのものは卵から孵ったと言われている。卵は岩石の殻(から)と炎の卵黄で出来ていた。原始のドミナリアの熱気の中で温められたその卵は、噴火のたびに1枚また1枚とその殻を弾き飛ばしていった。

 その中で、シヴの生き物たちが生まれた。ギトゥ族はシヴの炎から、ドラゴン族はシヴの大気から、そしてヴィーアシーノ族はシヴの土から生まれた。
 

 物語はさらに続き、そこに住まう者たちが争いに明け暮れたことに対してシヴの大地は罰を与え、それをきっかけに全ての種族が共に力を合わせて共有苦難を乗り越えるようになった、と結ばれている。

 その結果、現在のシヴがどうなっているかというと、全ての種族全員が(その暮らしている大地のごとき)固い同盟を結んでいる。

 なおこれらギトゥ族、ドラゴン族、ヴィーアシーノ族に加えて、実は今ではゴブリン族もシヴの人口に結構な割合を占めている。

 興味深い点としては、元々はラースの次元に属していたモグ族が4205AR頃にこのシヴの世界にやってきて、土着のゴブリンたちにかなりの影響を与えたらしい。

 そんなこんなで、シヴの伝説ではほとんど触れられていない種族にも関わらず、現在のシヴの社会ではゴブリン族も他の種族(ギトゥ族、ドラゴン族、ヴィーアシーノ族)とほぼ同等の扱いを受けている。

 さて、この非常にユニークな表現で描かれたカードイラストは Steven Belledin の手によるものだ。ここでは織物の形にすることでギトゥ族の生活様式そのものを視覚化しようとしている。

 以下はイラストレーターの Steven Belledin へ与えられた指示の一部だ。
 
 この英雄譚(Saga)は織られたタペストリーの形をしており、そこに描かれているのはシヴのギトゥ族に伝わる神話である。

 ギトゥ族は遊牧の民なので、大事な伝承はタペストリーの形で織り上げることによって持ち運びを容易としている。

 ギトゥ族によるとこの英雄譚(Saga)に描かれた巨大な火山噴火は、一族の故郷であるシヴの灼熱の大地を出現させたものとされている。

 ギトゥ族はシヴの大地が「炎の卵黄を覆う岩石の殻を割って誕生した」と信じている。
 

(註:原文では記事の最後に特大サイズの《最初の噴火/The First Eruption》のカードイラスト画像が表示されている)

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