【翻訳】ドミナリアから今日の1枚/Dominaria Card of the Day: The Mirari Conjecture【DailyMTG】
Blake Rasmussen
2018年03月29日
引用元:https://magic.wizards.com/en/articles/archive/card-preview/dominaria-card-day-mirari-conjecture-2018-03-29
今週は毎日1枚ずつ新たなカードを、その中でも特にドミナリアの歴史に関するカードを紹介していこうと思う。
記事の流れとしては、カードにまつわるドミナリアの歴史に触れたり、イラストと物語の結びつきを確認したり、フレイバーテキストを読んでみたり、という感じだ。
またドミナリアの歴史を語る際は、アーギヴィーア暦(註:ウルザとミシュラが生まれた年を元年とする暦法。原語の「Argivian Reckoning」の略称を用いて「AR」と表記)を用いる。私たちが現実世界で紀元前(BC)と西暦(AD)を使っているようにだ。
今日取り上げるカードは、おそらくドミナリアで最もフレイバーにあふれる英雄譚カードの1枚と言っていいであろう、《ミラーリ予想/The Mirari Conjecture》だ。
もちろんそう断言するにはそれなりの理由がある(註:原文ではこのあとに《ミラーリ予想/The Mirari Conjecture》のカード画像が表示されている)。
ミラーリと呼ばれるその奇妙な物体は、本当にもうありとあらゆる騒動をドミナリアで引き起こした。ミラーリ自体は「願いを叶えてくれる魔法の品」だったが、オデッセイブロックで起きた事件のほぼ全てにこれが関わっていたと言っても過言ではない。
チェイナー(註1)はミラーリの力を借りたことで陰謀団を乗っ取ることに成功した(その際にそのつもりはなかったが首都が崩壊した)。オタリア大陸(註2)はミラーリのせいで大洪水に見舞われた。カマール(註3)がある時期に狂気に陥っていたのもミラーリに関わったためだった。
ただ野ざらしにされていたときすら、ミラーリは周囲のありとあらゆる動植物の成長を奇妙に変質させた。ミラーリの力を用いて作られたメムナーク(註4)は、ミラディンの次元でありとあらゆる問題を引き起こした……と、例を挙げれば枚挙にいとまがない。
さて、これら全ての原因となったミラーリがどのようにして生まれたのかと言うとカーンが作ったものだった。ちなみにカーン本人としては単なる探査機を作るつもりだったらしい。
具体的にカーンがいつミラーリを作ったのかというと、残念ながらカーンの足跡が詳細に残されていないことからハッキリしない。上記の全ての出来事はおおよそ 4305 AR から 4500 AR にかけて起きたものとされている。
そ対してミラーリ自身の足跡は、ある意味ハッキリと残されている……公式大会における戦績という意味でも、様々なものを倍化させていったという意味でも(註:原文ではこのあとに《ミラーリ/Mirari》と《ミラーリの目覚め/Mirari’s Wake》のカード画像が表示されている。いずれも「何かを倍にする」効果を持っているカード)。
今日のカードである《ミラーリ予想/The Mirari Conjecture》は、ここまで語ってきたのとは違った方向からミラーリの物語に触れている。
ミラーリが何かを直接的に語るのではなく、ミラーリの力が残した様々な痕跡をのちのトレイリア人たちが研究者として分析している様子を描いているのだ。
そう、このカードが描写しているのは 4500 AR 以降、つまりすでに大修復が終わったあとの世界なのだ。
イラストレーターへの指示の一部を紹介すると「放射能汚染された地域を調査することでゼロから核爆弾の設計図を描くのに近い作業、しかしトレイリア人はそれを部分的とはいえ成功させている」だ(註:原文ではこのあとに特大サイズの《ミラーリ予想/The Mirari Conjecture》のカードイラスト画像が表示されている)
イラストに描かれているのは、観測と計測が行われたドミナリアの各地を示す地図と、ミラーリの魔力の真髄を解き明かそうと試みる魔術師たちによって重ねられた複雑な計算と研究の結果だ。
どうやら英雄譚の3つ目の能力を見る限り、彼らの研究は目標を達成することに無事成功したようだね。
Blake Rasmussen
2018年03月29日
引用元:https://magic.wizards.com/en/articles/archive/card-preview/dominaria-card-day-mirari-conjecture-2018-03-29
今週は毎日1枚ずつ新たなカードを、その中でも特にドミナリアの歴史に関するカードを紹介していこうと思う。
記事の流れとしては、カードにまつわるドミナリアの歴史に触れたり、イラストと物語の結びつきを確認したり、フレイバーテキストを読んでみたり、という感じだ。
またドミナリアの歴史を語る際は、アーギヴィーア暦(註:ウルザとミシュラが生まれた年を元年とする暦法。原語の「Argivian Reckoning」の略称を用いて「AR」と表記)を用いる。私たちが現実世界で紀元前(BC)と西暦(AD)を使っているようにだ。
今日取り上げるカードは、おそらくドミナリアで最もフレイバーにあふれる英雄譚カードの1枚と言っていいであろう、《ミラーリ予想/The Mirari Conjecture》だ。
もちろんそう断言するにはそれなりの理由がある(註:原文ではこのあとに《ミラーリ予想/The Mirari Conjecture》のカード画像が表示されている)。
ミラーリと呼ばれるその奇妙な物体は、本当にもうありとあらゆる騒動をドミナリアで引き起こした。ミラーリ自体は「願いを叶えてくれる魔法の品」だったが、オデッセイブロックで起きた事件のほぼ全てにこれが関わっていたと言っても過言ではない。
チェイナー(註1)はミラーリの力を借りたことで陰謀団を乗っ取ることに成功した(その際にそのつもりはなかったが首都が崩壊した)。オタリア大陸(註2)はミラーリのせいで大洪水に見舞われた。カマール(註3)がある時期に狂気に陥っていたのもミラーリに関わったためだった。
ただ野ざらしにされていたときすら、ミラーリは周囲のありとあらゆる動植物の成長を奇妙に変質させた。ミラーリの力を用いて作られたメムナーク(註4)は、ミラディンの次元でありとあらゆる問題を引き起こした……と、例を挙げれば枚挙にいとまがない。
(註1) チェイナー
トーメントの《狂気を操る者チェイナー/Chainer, Dementia Master》としてカード化されている。この頃はまだミラーリの力を制御下におけていたが、のちに力を御しきれなくなり狂う。
(註2) オタリア大陸
ミラーリの力に飲まれたイカのせいで一部が水没したらしい。カードとしては、多人数戦を念頭に置いたプレインチェイスというセットの《オタリア/Otaria》がある。なお土地カードではなく次元カードという特殊なカードタイプ。
(註3) カマール
カード化は2回されており、オデッセイでは《ピット・ファイター、カマール/Kamahl, Pit Fighter》、オンスロートでは《クローサの拳カマール/Kamahl, Fist of Krosa》。オデッセイブロックの主人公的存在だけどミラーリのせいで大変な目に遭う。
(註4) メムナーク
ダークスティールの《メムナーク/Memnarch》としてカード化されている。ミラディンブロックの小説3部作はこのメムナークの登場シーンから始まる。でも主人公ではない。
さて、これら全ての原因となったミラーリがどのようにして生まれたのかと言うとカーンが作ったものだった。ちなみにカーン本人としては単なる探査機を作るつもりだったらしい。
具体的にカーンがいつミラーリを作ったのかというと、残念ながらカーンの足跡が詳細に残されていないことからハッキリしない。上記の全ての出来事はおおよそ 4305 AR から 4500 AR にかけて起きたものとされている。
そ対してミラーリ自身の足跡は、ある意味ハッキリと残されている……公式大会における戦績という意味でも、様々なものを倍化させていったという意味でも(註:原文ではこのあとに《ミラーリ/Mirari》と《ミラーリの目覚め/Mirari’s Wake》のカード画像が表示されている。いずれも「何かを倍にする」効果を持っているカード)。
今日のカードである《ミラーリ予想/The Mirari Conjecture》は、ここまで語ってきたのとは違った方向からミラーリの物語に触れている。
ミラーリが何かを直接的に語るのではなく、ミラーリの力が残した様々な痕跡をのちのトレイリア人たちが研究者として分析している様子を描いているのだ。
そう、このカードが描写しているのは 4500 AR 以降、つまりすでに大修復が終わったあとの世界なのだ。
イラストレーターへの指示の一部を紹介すると「放射能汚染された地域を調査することでゼロから核爆弾の設計図を描くのに近い作業、しかしトレイリア人はそれを部分的とはいえ成功させている」だ(註:原文ではこのあとに特大サイズの《ミラーリ予想/The Mirari Conjecture》のカードイラスト画像が表示されている)
イラストに描かれているのは、観測と計測が行われたドミナリアの各地を示す地図と、ミラーリの魔力の真髄を解き明かそうと試みる魔術師たちによって重ねられた複雑な計算と研究の結果だ。
どうやら英雄譚の3つ目の能力を見る限り、彼らの研究は目標を達成することに無事成功したようだね。
コメント