束縛の皇子/Prince of Thralls - アラーラの断片 神話レア
《悪魔の伝令/Demon’s Herald》がかぶっている頭飾りは、《束縛の皇子/Prince of Thralls》の角を模倣したものである。
<カードデータ>
Prince of Thralls / 束縛の皇子 (4)(青)(黒)(黒)(赤)
クリーチャー - デーモン(Demon)
いずれかの対戦相手がコントロールするパーマネントが墓地に置かれるたび、その対戦相手が3点のライフを支払わない限り、そのカードをあなたのコントロール下で戦場に出す。
7/7
カードデータ 引用元:
http://whisper.wisdom-guild.net/card/Prince+of+Thralls
元記事:
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/cardoftheday/1210
Card of the Day - 2010/12/02
2010年12月2日 Card of the Day雄鹿の蹄の跡/Hoofprints of the Stag - ローウィン レア
この《雄鹿の蹄の跡/Hoofprints of the Stag》が戦場に出すクリーチャーの種族は残念なことにエレメンタルだ。つまり場に出るクリーチャーが表しているのは《微光角の鹿/Glimmerpoint Stag》ではないし、《大貂皮鹿/Great Sable Stag》でもない。ああ、そうそう、もちろん《雄鹿クワガタ/Stag Beetle》でもない。
<カードデータ>
Hoofprints of the Stag / 雄鹿の蹄の跡 (1)(白)
部族 エンチャント - エレメンタル(Elemental)
あなたがカードを引くたび、あなたは雄鹿の蹄の跡の上に蹄跡(hoofprint)カウンターを1個置いてもよい。
(2)(白),雄鹿の蹄の跡から蹄跡カウンターを4個取り除く:飛行を持つ白の4/4のエレメンタル(Elemental)・クリーチャー・トークンを1体戦場に出す。この能力は、あなたのターンの間にのみ起動できる。
カードデータ 引用元:
http://whisper.wisdom-guild.net/card/Hoofprints+of+the+Stag
元記事:
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/cardoftheday/1210
Card of the Day - 2010/12/03
2010年12月3日 Card of the DayImprison - レジェンド レア
《Imprison》の印刷されたバージョンではルールテキストに29個の単語が使われていた。オラクルのバージョン(現代風に言い回しが書き換えられ、ルール上は公式なバージョンと見なされているもの)では79個の単語が使われている。いずれのバージョンも、なぜ《Imprison》がこんなイラストなのかの説明にはなっていない。
<カードデータ>
Imprison (黒)
エンチャント - オーラ(Aura)
エンチャント(クリーチャー)
プレイヤーが、エンチャントされているクリーチャーの、その起動コストに(T)を含むマナ能力でない能力を起動するたび、あなたは(1)を支払ってもよい。そうした場合、その能力を打ち消す。そうしなかった場合、Imprisonを破壊する。
エンチャントされているクリーチャーが攻撃かブロックするたび、あなたは(1)を支払ってもよい。そうした場合、そのクリーチャーをタップし戦闘から取り除く。この戦闘でそれによってのみブロックされていた、それがブロックしていたクリーチャーはブロックされていない状態になる。あなたが(1)を支払わなかった場合、Imprisonを破壊する。
カードデータ 引用元:
http://whisper.wisdom-guild.net/card/Imprison
元記事:
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/cardoftheday/1210
12月01日以前のCard of the Dayについて
2010年12月4日 日常週末は公式サイトのCard of the Dayが更新されないので、そのあいだに過去のCard of the Dayでも訳して過去日記に書きつけていこうかな、と思ってたんだけど、Diarynoteって1か月前までしか過去の日記を作成できないらしい。残念。
仕方ないのでとりあえず今からでもDiarynoteに投稿可能な日付である、11月05日の分から訳してみることにした。
仕方ないのでとりあえず今からでもDiarynoteに投稿可能な日付である、11月05日の分から訳してみることにした。
Diarynoteを使い始めて2日経って
2010年12月5日 日常11月分のCard of the Dayの訳を完了。更新中、あれやこれやとDiarynoteを使っていて思ったのは、機能がシンプルで出来ることが少ない分、レスポンスは軽いな、ということ。ところどころ「あと少し」が欲しくなるけど、更新や動作が軽快なのは嬉しい。
もう1つは使い勝手とは少し違うんだけど、運営側のフットワークが軽いように感じられた。使い始めたその日に、お気に入りを増やそうと思ったのにやり方が分からなくて、公式サイトのFAQを読みに行ったら……
……と書いてあった。ところがどっこい、いくら画面内を探してもそんなボタンもリンクも発見できなかったので、困ってしまった。最終的には自力でお気に入り登録の手順を見つけ出して事なきを得たんだけど、あまりのFAQの投げやりっぷりに腹が立ったので問い合わせメールで「FAQに書いてあることが現状と違うよ!(要約)」と送ってみた。
そしたら2日と経たずに返事が来て「ありがとう。直したよ!(要約)」という回答がきた。本当にFAQも直ってた。ブログだけじゃなくて運営側もレスポンスがいいんだな、と感心した。
もう1つは使い勝手とは少し違うんだけど、運営側のフットワークが軽いように感じられた。使い始めたその日に、お気に入りを増やそうと思ったのにやり方が分からなくて、公式サイトのFAQを読みに行ったら……
ログインした状態で、リンクしたい人の日記をご覧いただき、「ツール」のところにある、「お気に入り追加」をクリックすると、リンクすることができます
……と書いてあった。ところがどっこい、いくら画面内を探してもそんなボタンもリンクも発見できなかったので、困ってしまった。最終的には自力でお気に入り登録の手順を見つけ出して事なきを得たんだけど、あまりのFAQの投げやりっぷりに腹が立ったので問い合わせメールで「FAQに書いてあることが現状と違うよ!(要約)」と送ってみた。
そしたら2日と経たずに返事が来て「ありがとう。直したよ!(要約)」という回答がきた。本当にFAQも直ってた。ブログだけじゃなくて運営側もレスポンスがいいんだな、と感心した。
Card of the Day - 2010/12/06
2010年12月6日 Card of the Day世界のるつぼ/Crucible of Worlds - フィフス・ドーン レア
《世界のるつぼ/Crucible of Worlds》は、マーク・ローズウォーターのガイドの下、2003年に行われた第2回目の「カードを作るのは君だ」内で magicthegathering.com の読者たちによってデザインされたカードだ。
<カードデータ>
Crucible of Worlds / 世界のるつぼ (3)
アーティファクト
あなたは、あなたの墓地にある土地カードをプレイしてもよい。
カードデータ 引用元:
http://whisper.wisdom-guild.net/card/Crucible+of+Worlds
元記事:
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/cardoftheday/1210
Card of the Day - 2010/12/07
2010年12月7日 Card of the Day世界喰らいのドラゴン/Worldgorger Dragon - ジャッジメント レア
《世界喰らいのドラゴン/Worldgorger》の種族はナイトメア(悪夢)とドラゴンだ。ナイトメアである理由は、《顔なしの解体者/Faceless Butcher》や他のナイトメアと同様に戦場に出た際に何かを取り除き、戦場を離れた際にその何かを戻す動きをするから、であって、間違っても《動く死体/Animate Dead》と組み合わせることで悪夢のごときコンボ(註1)を生み出せるから、ではない。
(註1) 悪夢のごときコンボ
《動く死体/Animate Dead》で墓地にある《世界喰らいのドラゴン/Worldgorger Dragon》を釣り上げると無限ループが発生する。その際に同時に場から追放されたり戻ってきたりする土地は、戻ってくる際にアンタップ状態なので無限マナを生み出せる。詳細はMTG Wikiの「ワールドゴージャー」の項目を参照のこと。
<カードデータ>
Worldgorger Dragon / 世界喰らいのドラゴン (3)(赤)(赤)(赤)
クリーチャー - ナイトメア(Nightmare) ドラゴン(Dragon)
飛行、トランプル
世界喰らいのドラゴンが戦場に出たとき、あなたがコントロールする他のパーマネントをすべて追放する。
世界喰らいのドラゴンが戦場を離れたとき、世界喰らいのドラゴンが追放したカードをオーナーのコントロール下で戦場に戻す。
7/7
カードデータ 引用元:
http://whisper.wisdom-guild.net/card/Worldgorger+Dragon/
元記事:
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/cardoftheday/1210
Card of the Day - 2010/12/08
2010年12月8日 Card of the DayChampion Lancer - Masters Edition 4 レア
《Champion Lancer》の初出は初心者用のセットであるスターター(1999年)だが、マジックオンラインのMasters Edition 4(註1)において再び姿を現すこととなった。長いときを経ての復活にも関わらず、そのテキストには一切の変更なしだ!
(註1) Masters Edition 4
Masters Editionはマジックオンライン専用のセット。今現在はMasters Edition 3まで出ており、来年の1月10日に最新のMasters Edition 4が発売される。公式サイトの製品情報は以下のリンク先を参照のこと。
http://www.wizards.com/magic/tcg/productarticle.aspx?x=mtg/tcg/mastersed4/productinfo
<カードデータ>
Champion Lancer (4)(白)(白)
クリーチャー - 人間(Human) 騎士(Knight)
クリーチャーからChampion Lancerに与えられるすべてのダメージを軽減する。
3/3
カードデータ 引用元:
http://whisper.wisdom-guild.net/card/Champion+Lancer/
元記事:
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/cardoftheday/1210
Card of the Day - 2010/12/09
2010年12月9日 Card of the Dayタールルームの勇者/Talruum Champion - ビジョンズ コモン
マジックに関する話題がインターネット上で行われるようになってから、そこには長いこと、Firstest Strikeという能力をを持つと言われている《Throat Wolf》(註1)に関する噂があった。もしこのクリーチャーが実在したとすれば、それはおそらく《タールルームの勇者/Talruum Champion》のようなものになっていたことだろう。
もっとも《タールルームの勇者/Talruum Champion》の能力は二段攻撃には効果がないが。
(註1) Throat Wolf
噂の出所はさだかではないが、アメリカではそこそこ有名な架空のカードらしい。その証拠にTCG専門誌であるDuelistでは、1996年2月に発行された第9号で対象の噂を元にして作った《Throat Wolf》を掲載している。詳細は以下のリンク先を参照のこと。
・公式サイト(註2)
http://www.magiclibrarities.net/rarities-duelist-fantasy.html
・カードイラスト
http://www.magiclibrarities.net/rarities-duelist-fantasy-other.html
(註2) 公式サイト
リンク先の上段の文章でThroat Wolfについて言及されていたので、以下に関係する部分のみ和訳しておく。ちなみにここでも《タールルームの勇者/Talruum Champion》の名前が挙がっている。
良くも悪くも広く知られているネタにThroat Wolfというカードに関する作り話がある。これは、どうやらFirstest Strikeとかいう怪しげな能力を持ったウルトラ・レアのThroat Wolfがどっかに実在するらしい、というものだ。そのカードを元に書かれたネタ記事で紹介されたのが《Throat Wolf》だ。
ちなみに《Throat Wolf》という名前のプレイテスト用のカードがミラージュセットで作られている。のちにそれはビジョンズの《タールルームの勇者/Talruum Champion》として印刷された。
<カードデータ>
Talruum Champion / タールルームの勇者 (4)(赤)
クリーチャー - ミノタウルス(Minotaur)
先制攻撃
タールルームの勇者がクリーチャーをブロックするかクリーチャーにブロックされた状態になるたび、そのクリーチャーはターン終了時まで先制攻撃を失う。
3/3
カードデータ 引用元:
http://whisper.wisdom-guild.net/card/Talruum+Champion/
元記事:
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/cardoftheday/1210
Card of the Day - 2010/12/10
2010年12月10日 Card of the Day1996 World Champion - この世にただ1枚の レア
Gatherer(註1)では見つけられないが、《1996 World Champion》と言う名のカードは確かに存在する。その年の優勝者であるトム・チャンフェンに贈られたもので、被覆と対戦相手の総ライフに等しいパワーとタフネスを持つ。唱えるのに(白)(青)(黒)(赤)(緑)が必要だが、手札を捨てることによってマナを使わずにインスタント速度でライブラリーから手札に持ってくることができる。
(註1) Gatherer
ウィザーズの公式サイトにあるカード検索機能付きのページ。最新版のオラクルを確認したり、版別のイラストやフレーバーテキスト(註2)を見たりできる。
・URL:http://gatherer.wizards.com/Pages/Default.aspx
(註2) フレーバーテキスト
このカードのフレーバーテキストは以下の通り。これは素直に読むと「頂点(Top)に立つためには大きな犠牲を必要とする」となるが、決勝戦で何が起きたかを伝え聞いたことがある人は「欲しいものをてっぺん(Top)に置くために多大なる犠牲を払う必要がある」とも読めるかもしれない。
It takes great sacrifice to make it to the top.
<カードデータ>
1996 World Champion (白)(青)(黒)(赤)(緑)
伝説のクリーチャー
1996 World Championが戦場に出るに際し、対戦相手1人を対象とする。
1996 World Championは呪文や能力の対象にならない。
1996 World Championのパワーとタフネスはそれぞれ、選ばれたプレイヤーの総ライフに等しい。
あなたの手札を捨てる:あなたのライブラリーから名前が「1996 World Champion」であるカードを1枚探し、そのカードを公開する。あなたのライブラリーを切り直し、その上に1996 World Championを置く。この能力はあなたのアップキープの開始時にしかプレイできず、1996 World Championがあなたのライブラリーの中にある場合にのみプレイできる。
*/*
カードデータ 引用元:
http://whisper.wisdom-guild.net/card/1996+World+Champion/
元記事:
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/cardoftheday/1210
【翻訳】刻印より出づるもの/Out of Imprint【Daily MTG】
2010年12月11日 翻訳刻印より出づるもの/Out of Imprint : Daily MTG
2010年12月03日
Tom LaPille
元記事:http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/ld/119
「ミラディンの傷跡」時点でマジック世界に刻印を持つカードは18枚しか存在しない。枚数としては少ない。しかし刻印カードは本当に作るのが難しいことだ。なんでそう言い切れるのかというと、私は刻印カードを含む2つのセットに開発チームとして参加したことがあるからだ(ちなみにその2つとは「Mirrodin Besieged」と「Action (仮名)」だ)。
もっとも君も(作るのが難しいという事実には)薄々感づいていたかもしれない。なにせ「ミラディンの傷跡」にはたった5つしか刻印カードがないんだから!
なんでそんなに難しいのかって?
1つ目の理由はテキストの長さだ。各刻印カードは最低でも2つのルールテキストを必要とする。カードがどのように追放されるのかで1つ、そしてそのカードをどのように参照するのかでもう1つ。それで2つの文を使ってしまう上に、それぞれ大体2行から3行はテキストボックスを必要とする。その他のことを書き記す余白は大して残らないという寸法だ。そのようなわけで、それら2つ以外のテキストを含む刻印カードはたった2つしか存在しない(ちなみに、それらは装備品であり追加されているテキストというのは装備品に関するルールテキストだ)。上記の理由から、実際のカードテキストに収めるために刻印カードのアイデアは比較的シンプルにまとめなければいけない。
次の難題は、追放するカードをどう参照するかだ。ミラディンでは、刻印カードは刻印されたカードの特性を何らかの形で参照しなければならない、ということを確立したが、意味の通る形でそれを実現できるデザインのパターンはそう多くない。
さらに、2つの必須項目の間にはわずか7行ほどのスペースしか残されていないという事実がさらに可能性をせばめてくる。
「ミラディンの傷跡」ブロックはミラディンの続編に当たるが、まったく同じものでいいということにはならない。「刻印」が「ミラディンの傷跡」の一部として採用されたのは、あくまでその前身に対してプレイヤーが持っている印象的だった点や好んでいた点を引き継ぐためであり、新セットの注目をかっさらうためではない。そう考えると「ミラディンの傷跡」に収録されている刻印カードが5枚というのはちょうどいい枚数だと思う。
記事をこれら5枚のカードのみから搾り出すよう無理やり書くよりも、はるか過去にさかのぼって特に私の興味をそそる刻印カードそれぞれについて語ってみることにする。
さあ始めようか!
開発側の立場から言わせてもらうと《金属モックス/Chrome Mox》はこれ以上ないほどの大成功だ。これは「Mox」であり、それだけでミラディンが発売されたときにはあれやこれやと話題になるには十分な理由だ。《金属モックス/Chrome Mox》がスタンダードで使えた時代、その発売時の興奮に応えるだけの強さを構築環境で十分に発揮した。
同時にそれはどんなデッキにも4枚積みされるほどの強さではなかったし、本当にそれらのデッキに必要だったとは思えないがプレイヤーたちはなんとかして《金属モックス/Chrome Mox》を彼らのデッキにねじこめないかと悪戦苦闘した。
これほど賞賛に値するカードは探してもそうはないだろう。
このカードは明らかに《モックス・ダイアモンド/Mox Diamond》のオマージュだ。《モックス・ダイアモンド/Mox Diamond》はときに誤解されがちなカードだ。《金属モックス/Chrome Mox》と《モックス・ダイアモンド/Mox Diamond》は両方ともカード1枚という高い追加コストが必要だ。《金属モックス/Chrome Mox》の場合、それは刻印するカードということになる。誰だって、自分のカードのコストのデメリットを最小限に出来るような「ズル」をしたくてしょうがないはずだが、これらの2枚のMoxはデッキ構築の段階ですでにコストを要求する。
《モックス・ダイアモンド/Mox Diamond》は土地カードを捨てなくてはいけない。それが何を意味するかというと、《モックス・ダイアモンド/Mox Diamond》を入れたからといって土地枚数を切り詰めることはできないということだ。キューブドラフト(註1)で《モックス・ダイアモンド/Mox Diamond》を使ったとき、私はこのカードが(土地はなく)呪文のスロットを占めてしまうことを学んだ。しかしこのことを直感的に理解する人は少ないだろうし、同時にあまり嬉しい事実でもない。私は《金属モックス/Chrome Mox》のほうが好きだ。これは明確に土地の代わりとしてデッキに入れられるべきカードだ。なぜならコストとして支払うのは「土地でないカード」でなくてはならず、マナ算出用の土地枚数をいじくる必要がないからだ。個人的にはこっちのほうが好きだ。
《金属モックス/Chrome Mox》についてつらつらと考えている最中、私にとって特に印象的な点に気づいた。私が様々なトーナメントデッキの中を使った中で、《金属モックス/Chrome Mox》を1枚しか入れなかったデッキもあったし、2枚や3枚のときもあったし、4積みしたこともあった。結果、それらの枚数で正解だったと思っている。
4枚フルで投入したデッキは例えばスピードが最優先の赤単、《知識の渇望/Thirst for Knowledge》の入った青メインのエクステンデッドのデッキ、速攻でコンボを決めに行くデッキなどだ。2枚か3枚を投入したデッキは、多少カードアドバンテージを失っても大丈夫で、かつ中盤からのマナブーストを必要とするようなデッキだ。1枚差ししたこともある。LSV謹製のドランデッキに、だ。このデッキはあとほんの少しのマナ調整を必要としていたが2枚では多すぎた。
私はそのような使われ方をされるこのMoxをカッコいいと思う。いつもいつもただ0枚か4枚かでしか使われないカードよりも。
(註1) キューブドラフト
適当に持ち寄った数百枚のカードの山から15枚ずつランダムにカードを配って行うドラフトの一種(非公式)。詳細はMTG Wikiやキューブドラフト専門サイトを参照のこと。
MTG Wiki:"http://mtgwiki.com/wiki/キューブドラフト"
このカードを刻印カードとする必要があるのかどうかについて、内部でちょっとした議論があった。刻印されたカードが何であろうと関係ないのに刻印というキーワードを使って処理しなくてはいけない理由は何なのか?、というのが反対派の意見だった。
それに対する回答は、クリーチャーが戦場に出る直前に《クローンの殻/Clone Shell》はそれが何なのか(クリーチャーなのかどうか)をチェックするだろう、である。大した理由ではないが、それで十分だった。
このカードは実に美しい。
整然としてシンプルで、さらに何種類かの構築デッキに入るだけの強さも持っていた。それらのデッキでは、私たちは大喜びで《歯と爪/Tooth and Nail》や《ゴブリンの溶接工/Goblin Welder》でコストを踏み倒しながらこのカードを戦場に出していた。
それはさておき、なぜこのカード自身のパワーとタフネスが2/4なのか、私はずっと不思議だった。この記事のために色々調査している最中、私は自分が今やウィザーズのカードに関するデータベースを好きに見られることに気づき、さっそく今回の疑問に対する回答を探ってみた。残念なことに誰もこの謎についての記述を残していないようだった。
時の流れの中で失われてしまう事柄がある。そしてきっとこれもその1つなのだろう。
《等時の王笏/Isochron Scepter》を世に出したことについて後悔すべきなのかどうか、私にはよく分からない。このカードについて考えるのは楽しい時間だ。しかし戦場に出ているときは大抵楽しくない時間だ。
ケン・ネーグルはカジュアルで《等時の王笏/Isochron Scepter》をメインにした赤青デッキを持っていたが、人々はその彼のデッキと対戦することを嫌がった。なぜなら全ての呪文はカウンターされ、全てのクリーチャーは全て焼かれ、さらにはその後に引くいかなる呪文にもクリーチャーにも運命を好転させる力も希望もないのだ。
私は一度セプターチャント(註2)でエクステンデッドのPTQに出場したことがあるが、対戦してくれたプレイヤーの中に対戦を楽しんでくれた人がいたかどうか自信はない。《ザルファーの魔道士、テフェリー/Teferi, Mage of Zhalfir》と《オアリムの詠唱/Orim’s Chant》を刻印した《等時の王笏/Isochron Scepter》が組み合わさると強固なロック状態になるが、ゲームの勝利条件を満たしてはいない。よくあるのは、私も相手もフラストレーションが溜まるような状態に陥ることだ。対戦相手はロックにかかって何もできないのに、対する私はその相手にとどめを刺すための手段が用意できずにもがいている、そんな状態だ。
非常に強い権限を持った開発チームであれば、印刷されたらどんなことになるかを予想した時点で、このカードを生きて世に出させはしなかっただろう。果たしてそれが正解であったかどうかは分からないが、仮に当時誰かがそうしたとしても私は不思議には思わない。その一方、このカードは刷られてから8年経った今なお人々を惹きつけ、From the Vault(註3)に収録されるだけの魅力を持っている。明らかにこのカードに魅せられる人々がいるという証拠だ。
私としては、このカードがマジックの歴史の一部であることは喜ばしいが、それと同時に、これが《沈黙/Silence》と一緒にスタンダードに存在しなかったことはそれはそれでありがたい、といったところだ。
(註2) セプターチャント
《等時の王笏/Isochron Scepter》に各種2マナ以下の優良インスタントを刻印することで相手の動きを封じるデッキ。名前の由来はキーカードである《等時の王笏/Isochron Scepter》と《オアリムの詠唱/Orim’s Chant》から来ている。
(註3) From the Vault
年に1回発売される15枚のカードで構成される限定セット。基本的に過去に人気のあった豪華なカードがテーマにそって収録される。《等時の王笏/Isochron Scepter》は新規イラストで第3弾の From the Vault:Relics に収録されている。
《ミミックの大桶/Mimic Vat》は私にとって《等時の王笏/Isochron Scepter》とについて考えることと同じくらい楽しいことだ。《等時の王笏/Isochron Scepter》と違う点は、このカードは実際にプレイするのも素晴らしく楽しいという点だ。
クリーチャーたちが互いにアタックしたりブロックしたりしている間は腐ることがないし、それ以外にも自身の価値を高めてくれそうな興味深い可能性をまだまだ秘めている。呼び出したクリーチャーをただ攻撃させるだけでも十分役に立つが、何度も何度も繰り返し呼び出したくなるような美味しい「戦場に出たとき」クリーチャーはいくらでもいる。
マジックオンラインにおいて私が知っている《ミミックの大桶/Mimic Vat》のもっとも人気のある使い方は同盟者デッキだ。桶がコピーを作ることで、戦場にいるあらゆる同盟者の力が誘発されるのだ。同盟者デッキに入っている《ミミックの大桶/Mimic Vat》によって多少は嫌な気分に陥ったこともあるが、そう長い時間ではない。もしきちんと回ったなら数ターンで私はあの世行きだ。
繰り返しゲームの状況を変え続けることが出来るカードの使われ方としてはほど良いところに腰を落ち着けたものだと思う。
開発チームの立場からデザインを批評するとすれば、このカードは非常によく出来ている。《等時の王笏/Isochron Scepter》と比べればほぼ無限大に満足のいく代物だ。
どんな馬鹿げたことでも実行できてしまう並外れた強さを持っているが、ちゃんとそれに見合うだけの事前準備を必要としており、ゲームの最序盤から使い始めることは出来ない。そのため対戦相手はそれが使われ始める前に対応するだけの時間があり、それだけでなく《一望の鏡/Panoptic Mirror》はインスタントスピードで使えないので打ち消し呪文を繰り返し使われる心配もない。
私は、このカードがもっと強ければ良かった、と思っている。もしこれが今なお刻印カードの中で特に私たちの印象に残っていれば、それは環境がそれだけ楽しいものだったことに他ならないからだ。
《地層の鎌/Strata Scythe》に刻印されたカードが対戦相手のカードまで数えるべきかどうかで随分とたくさんの議論が戦わされた。そうすることに決めたのはいいことだったと思っている。しかしその後、これは多数の人々にとって直感的に分かりやすくないということを知った。
社員によるプレリリースと社員への感謝週間に行われたシールドデッキイベントの両方で、私は対戦相手が《地層の鎌/Strata Scythe》の効果に私の土地枚数も足してよいことに気づかなかったことでいくつものゲームの勝ちを拾ってしまった。対戦相手はただ《地層の鎌/Strata Scythe》を飛行クリーチャーに装備させれば勝てたのにそうしなかったのだ。
もしかしたらこのカードについては間違いを認めないといけないのかもしれない。特に何とかマナコストを減らせないかと悩んでいたことを考えると。
この記事の最初のほうに出てきた《クローンの殻/Clone Shell》に関する議論を覚えているだろうか? 当然似たようなカードである《召喚者の卵/Summoner’s Egg》に関してもまったく同じ議論が戦わされたのだ。
R&Dは間違いを繰り返すことは大嫌いだが、同じ議論を繰り返すことは好きみたいだね!
2010年12月03日
Tom LaPille
元記事:http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/ld/119
「ミラディンの傷跡」時点でマジック世界に刻印を持つカードは18枚しか存在しない。枚数としては少ない。しかし刻印カードは本当に作るのが難しいことだ。なんでそう言い切れるのかというと、私は刻印カードを含む2つのセットに開発チームとして参加したことがあるからだ(ちなみにその2つとは「Mirrodin Besieged」と「Action (仮名)」だ)。
もっとも君も(作るのが難しいという事実には)薄々感づいていたかもしれない。なにせ「ミラディンの傷跡」にはたった5つしか刻印カードがないんだから!
なんでそんなに難しいのかって?
1つ目の理由はテキストの長さだ。各刻印カードは最低でも2つのルールテキストを必要とする。カードがどのように追放されるのかで1つ、そしてそのカードをどのように参照するのかでもう1つ。それで2つの文を使ってしまう上に、それぞれ大体2行から3行はテキストボックスを必要とする。その他のことを書き記す余白は大して残らないという寸法だ。そのようなわけで、それら2つ以外のテキストを含む刻印カードはたった2つしか存在しない(ちなみに、それらは装備品であり追加されているテキストというのは装備品に関するルールテキストだ)。上記の理由から、実際のカードテキストに収めるために刻印カードのアイデアは比較的シンプルにまとめなければいけない。
次の難題は、追放するカードをどう参照するかだ。ミラディンでは、刻印カードは刻印されたカードの特性を何らかの形で参照しなければならない、ということを確立したが、意味の通る形でそれを実現できるデザインのパターンはそう多くない。
さらに、2つの必須項目の間にはわずか7行ほどのスペースしか残されていないという事実がさらに可能性をせばめてくる。
「ミラディンの傷跡」ブロックはミラディンの続編に当たるが、まったく同じものでいいということにはならない。「刻印」が「ミラディンの傷跡」の一部として採用されたのは、あくまでその前身に対してプレイヤーが持っている印象的だった点や好んでいた点を引き継ぐためであり、新セットの注目をかっさらうためではない。そう考えると「ミラディンの傷跡」に収録されている刻印カードが5枚というのはちょうどいい枚数だと思う。
記事をこれら5枚のカードのみから搾り出すよう無理やり書くよりも、はるか過去にさかのぼって特に私の興味をそそる刻印カードそれぞれについて語ってみることにする。
さあ始めようか!
Chrome Mox / 金属モックス (0)
アーティファクト
刻印 ― 金属モックスが戦場に出たとき、あなたの手札にあるアーティファクトでも土地でもないカードを1枚、追放してもよい。
(T):その追放されたカードと共通する好きな色のマナ1点をあなたのマナ・プールに加える。
引用元:http://whisper.wisdom-guild.net/card/Chrome+Mox/
開発側の立場から言わせてもらうと《金属モックス/Chrome Mox》はこれ以上ないほどの大成功だ。これは「Mox」であり、それだけでミラディンが発売されたときにはあれやこれやと話題になるには十分な理由だ。《金属モックス/Chrome Mox》がスタンダードで使えた時代、その発売時の興奮に応えるだけの強さを構築環境で十分に発揮した。
同時にそれはどんなデッキにも4枚積みされるほどの強さではなかったし、本当にそれらのデッキに必要だったとは思えないがプレイヤーたちはなんとかして《金属モックス/Chrome Mox》を彼らのデッキにねじこめないかと悪戦苦闘した。
これほど賞賛に値するカードは探してもそうはないだろう。
このカードは明らかに《モックス・ダイアモンド/Mox Diamond》のオマージュだ。《モックス・ダイアモンド/Mox Diamond》はときに誤解されがちなカードだ。《金属モックス/Chrome Mox》と《モックス・ダイアモンド/Mox Diamond》は両方ともカード1枚という高い追加コストが必要だ。《金属モックス/Chrome Mox》の場合、それは刻印するカードということになる。誰だって、自分のカードのコストのデメリットを最小限に出来るような「ズル」をしたくてしょうがないはずだが、これらの2枚のMoxはデッキ構築の段階ですでにコストを要求する。
《モックス・ダイアモンド/Mox Diamond》は土地カードを捨てなくてはいけない。それが何を意味するかというと、《モックス・ダイアモンド/Mox Diamond》を入れたからといって土地枚数を切り詰めることはできないということだ。キューブドラフト(註1)で《モックス・ダイアモンド/Mox Diamond》を使ったとき、私はこのカードが(土地はなく)呪文のスロットを占めてしまうことを学んだ。しかしこのことを直感的に理解する人は少ないだろうし、同時にあまり嬉しい事実でもない。私は《金属モックス/Chrome Mox》のほうが好きだ。これは明確に土地の代わりとしてデッキに入れられるべきカードだ。なぜならコストとして支払うのは「土地でないカード」でなくてはならず、マナ算出用の土地枚数をいじくる必要がないからだ。個人的にはこっちのほうが好きだ。
《金属モックス/Chrome Mox》についてつらつらと考えている最中、私にとって特に印象的な点に気づいた。私が様々なトーナメントデッキの中を使った中で、《金属モックス/Chrome Mox》を1枚しか入れなかったデッキもあったし、2枚や3枚のときもあったし、4積みしたこともあった。結果、それらの枚数で正解だったと思っている。
4枚フルで投入したデッキは例えばスピードが最優先の赤単、《知識の渇望/Thirst for Knowledge》の入った青メインのエクステンデッドのデッキ、速攻でコンボを決めに行くデッキなどだ。2枚か3枚を投入したデッキは、多少カードアドバンテージを失っても大丈夫で、かつ中盤からのマナブーストを必要とするようなデッキだ。1枚差ししたこともある。LSV謹製のドランデッキに、だ。このデッキはあとほんの少しのマナ調整を必要としていたが2枚では多すぎた。
私はそのような使われ方をされるこのMoxをカッコいいと思う。いつもいつもただ0枚か4枚かでしか使われないカードよりも。
(註1) キューブドラフト
適当に持ち寄った数百枚のカードの山から15枚ずつランダムにカードを配って行うドラフトの一種(非公式)。詳細はMTG Wikiやキューブドラフト専門サイトを参照のこと。
MTG Wiki:"http://mtgwiki.com/wiki/キューブドラフト"
Clone Shell / クローンの殻 (5)
アーティファクト クリーチャー - 多相の戦士(Shapeshifter)
刻印 ― クローンの殻が戦場に出たとき、あなたのライブラリーのカードを一番上から4枚見て、それらの1枚を裏向きにして追放し、その後残りをあなたのライブラリーの一番下に望む順番で置く。
クローンの殻が戦場からいずれかの墓地に置かれたとき、その追放されたカードを表向きにする。それがクリーチャー・カードである場合、それをあなたのコントロール下で戦場に出す。
2/2
引用元:http://whisper.wisdom-guild.net/card/Clone+Shell/
このカードを刻印カードとする必要があるのかどうかについて、内部でちょっとした議論があった。刻印されたカードが何であろうと関係ないのに刻印というキーワードを使って処理しなくてはいけない理由は何なのか?、というのが反対派の意見だった。
それに対する回答は、クリーチャーが戦場に出る直前に《クローンの殻/Clone Shell》はそれが何なのか(クリーチャーなのかどうか)をチェックするだろう、である。大した理由ではないが、それで十分だった。
Duplicant / 映し身人形 (6)
アーティファクト クリーチャー - 多相の戦士(Shapeshifter)
刻印 ― 映し身人形が戦場に出たとき、トークンでないクリーチャー1体を対象とする。あなたはそれを追放してもよい。
その追放されているカードが単一のクリーチャー・カードである限り、映し身人形はそのクリーチャー・カードのパワー、タフネス、クリーチャー・タイプを持つ。それは多相の戦士(Shapeshifter)でもある。
2/4
引用元:http://whisper.wisdom-guild.net/card/Duplicant/
このカードは実に美しい。
整然としてシンプルで、さらに何種類かの構築デッキに入るだけの強さも持っていた。それらのデッキでは、私たちは大喜びで《歯と爪/Tooth and Nail》や《ゴブリンの溶接工/Goblin Welder》でコストを踏み倒しながらこのカードを戦場に出していた。
それはさておき、なぜこのカード自身のパワーとタフネスが2/4なのか、私はずっと不思議だった。この記事のために色々調査している最中、私は自分が今やウィザーズのカードに関するデータベースを好きに見られることに気づき、さっそく今回の疑問に対する回答を探ってみた。残念なことに誰もこの謎についての記述を残していないようだった。
時の流れの中で失われてしまう事柄がある。そしてきっとこれもその1つなのだろう。
Isochron Scepter / 等時の王笏 (2)
アーティファクト
刻印 ― 等時の王笏が戦場に出たとき、あなたはあなたの手札にある点数で見たマナ・コストが2以下のインスタント・カードを1枚、追放してもよい。
(2),(T):あなたは、その追放されたカードをコピーしてもよい。そうした場合、あなたはそのコピーを、そのマナ・コストを支払うことなく唱えてもよい。
引用元:http://whisper.wisdom-guild.net/card/Isochron+Scepter/
《等時の王笏/Isochron Scepter》を世に出したことについて後悔すべきなのかどうか、私にはよく分からない。このカードについて考えるのは楽しい時間だ。しかし戦場に出ているときは大抵楽しくない時間だ。
ケン・ネーグルはカジュアルで《等時の王笏/Isochron Scepter》をメインにした赤青デッキを持っていたが、人々はその彼のデッキと対戦することを嫌がった。なぜなら全ての呪文はカウンターされ、全てのクリーチャーは全て焼かれ、さらにはその後に引くいかなる呪文にもクリーチャーにも運命を好転させる力も希望もないのだ。
私は一度セプターチャント(註2)でエクステンデッドのPTQに出場したことがあるが、対戦してくれたプレイヤーの中に対戦を楽しんでくれた人がいたかどうか自信はない。《ザルファーの魔道士、テフェリー/Teferi, Mage of Zhalfir》と《オアリムの詠唱/Orim’s Chant》を刻印した《等時の王笏/Isochron Scepter》が組み合わさると強固なロック状態になるが、ゲームの勝利条件を満たしてはいない。よくあるのは、私も相手もフラストレーションが溜まるような状態に陥ることだ。対戦相手はロックにかかって何もできないのに、対する私はその相手にとどめを刺すための手段が用意できずにもがいている、そんな状態だ。
非常に強い権限を持った開発チームであれば、印刷されたらどんなことになるかを予想した時点で、このカードを生きて世に出させはしなかっただろう。果たしてそれが正解であったかどうかは分からないが、仮に当時誰かがそうしたとしても私は不思議には思わない。その一方、このカードは刷られてから8年経った今なお人々を惹きつけ、From the Vault(註3)に収録されるだけの魅力を持っている。明らかにこのカードに魅せられる人々がいるという証拠だ。
私としては、このカードがマジックの歴史の一部であることは喜ばしいが、それと同時に、これが《沈黙/Silence》と一緒にスタンダードに存在しなかったことはそれはそれでありがたい、といったところだ。
(註2) セプターチャント
《等時の王笏/Isochron Scepter》に各種2マナ以下の優良インスタントを刻印することで相手の動きを封じるデッキ。名前の由来はキーカードである《等時の王笏/Isochron Scepter》と《オアリムの詠唱/Orim’s Chant》から来ている。
(註3) From the Vault
年に1回発売される15枚のカードで構成される限定セット。基本的に過去に人気のあった豪華なカードがテーマにそって収録される。《等時の王笏/Isochron Scepter》は新規イラストで第3弾の From the Vault:Relics に収録されている。
Mimic Vat / ミミックの大桶 (3)
アーティファクト
刻印 ― トークンでないクリーチャーが1体戦場からいずれかの墓地に置かれるたび、あなたはそのカードを追放してもよい。そうした場合、ミミックの大桶により追放された他の各カードをオーナーの墓地に戻す。
(3),(T):その追放されているカードのコピーであるトークンを1体戦場に出す。それは速攻を得る。次の終了ステップの開始時にそれを追放する。
引用元:http://whisper.wisdom-guild.net/card/Mimic+Vat/
《ミミックの大桶/Mimic Vat》は私にとって《等時の王笏/Isochron Scepter》とについて考えることと同じくらい楽しいことだ。《等時の王笏/Isochron Scepter》と違う点は、このカードは実際にプレイするのも素晴らしく楽しいという点だ。
クリーチャーたちが互いにアタックしたりブロックしたりしている間は腐ることがないし、それ以外にも自身の価値を高めてくれそうな興味深い可能性をまだまだ秘めている。呼び出したクリーチャーをただ攻撃させるだけでも十分役に立つが、何度も何度も繰り返し呼び出したくなるような美味しい「戦場に出たとき」クリーチャーはいくらでもいる。
マジックオンラインにおいて私が知っている《ミミックの大桶/Mimic Vat》のもっとも人気のある使い方は同盟者デッキだ。桶がコピーを作ることで、戦場にいるあらゆる同盟者の力が誘発されるのだ。同盟者デッキに入っている《ミミックの大桶/Mimic Vat》によって多少は嫌な気分に陥ったこともあるが、そう長い時間ではない。もしきちんと回ったなら数ターンで私はあの世行きだ。
繰り返しゲームの状況を変え続けることが出来るカードの使われ方としてはほど良いところに腰を落ち着けたものだと思う。
Panoptic Mirror / 一望の鏡 (5)
アーティファクト
刻印 ― (X),(T):あなたの手札から、点数で見たマナ・コストがX点であるインスタント・カード1枚かソーサリー・カード1枚を追放してもよい。
あなたのアップキープの開始時に、あなたは一望の鏡に追放されているそのインスタント・カードかソーサリー・カードの1枚をコピーしてもよい。そうした場合、あなたはそのコピーを、そのマナ・コストを支払うことなく唱えてもよい。
引用元:http://whisper.wisdom-guild.net/card/Panoptic+Mirror/
開発チームの立場からデザインを批評するとすれば、このカードは非常によく出来ている。《等時の王笏/Isochron Scepter》と比べればほぼ無限大に満足のいく代物だ。
どんな馬鹿げたことでも実行できてしまう並外れた強さを持っているが、ちゃんとそれに見合うだけの事前準備を必要としており、ゲームの最序盤から使い始めることは出来ない。そのため対戦相手はそれが使われ始める前に対応するだけの時間があり、それだけでなく《一望の鏡/Panoptic Mirror》はインスタントスピードで使えないので打ち消し呪文を繰り返し使われる心配もない。
私は、このカードがもっと強ければ良かった、と思っている。もしこれが今なお刻印カードの中で特に私たちの印象に残っていれば、それは環境がそれだけ楽しいものだったことに他ならないからだ。
Strata Scythe / 地層の鎌 (3)
アーティファクト - 装備品(Equipment)
刻印 ― 地層の鎌が戦場に出たとき、あなたのライブラリーから土地カードを1枚探し、それを追放し、その後あなたのライブラリーを切り直す。
装備しているクリーチャーは、その追放されているカードと同じ名前を持つ戦場に出ている土地1つにつき+1/+1の修整を受ける。
装備(3)
引用元:http://whisper.wisdom-guild.net/card/Strata+Scythe/
《地層の鎌/Strata Scythe》に刻印されたカードが対戦相手のカードまで数えるべきかどうかで随分とたくさんの議論が戦わされた。そうすることに決めたのはいいことだったと思っている。しかしその後、これは多数の人々にとって直感的に分かりやすくないということを知った。
社員によるプレリリースと社員への感謝週間に行われたシールドデッキイベントの両方で、私は対戦相手が《地層の鎌/Strata Scythe》の効果に私の土地枚数も足してよいことに気づかなかったことでいくつものゲームの勝ちを拾ってしまった。対戦相手はただ《地層の鎌/Strata Scythe》を飛行クリーチャーに装備させれば勝てたのにそうしなかったのだ。
もしかしたらこのカードについては間違いを認めないといけないのかもしれない。特に何とかマナコストを減らせないかと悩んでいたことを考えると。
Summoner’s Egg / 召喚者の卵 (4)
アーティファクト クリーチャー - 構築物(Construct)
刻印 ― 召喚者の卵が戦場に出たとき、あなたはあなたの手札にあるカード1枚を裏向きで追放してもよい。
召喚者の卵が戦場から墓地に置かれたとき、その追放されている裏向きのカードを表向きにする。それがクリーチャー・カードである場合、それをあなたのコントロール下で戦場に出す。
0/4
引用元:http://whisper.wisdom-guild.net/card/Summoner%27s+Egg/
この記事の最初のほうに出てきた《クローンの殻/Clone Shell》に関する議論を覚えているだろうか? 当然似たようなカードである《召喚者の卵/Summoner’s Egg》に関してもまったく同じ議論が戦わされたのだ。
R&Dは間違いを繰り返すことは大嫌いだが、同じ議論を繰り返すことは好きみたいだね!
Card of the Dayの話
2010年12月12日 日常Card of the Dayが掲載されているのはアメリカのサイトで、アメリカのサイトが仮に朝の8時に更新されているとすると、12月13日のCard of the Dayが実際にサイトに載るのは日本の12月13日の夜となる。
ちなみに中東はその頃まだお昼過ぎで、会社にいる時間。会社から帰って訳してアップすると、もう日本は12月14日の朝になっている(13日のCard of the Dayなのに)。何が言いたいかと言うと、更新が遅いように見えてもそれは時差のせい、という言い訳。
ただ今週半ばから日本に一時帰国するのでその間はもう少し更新速度が上がるかもしれない。アメリカのサイトが更新される時間帯と家にいる時間帯がほぼ重なりそうだから。とはいえ、あと1週間早く帰れていたら千葉の世界選手権も行けたのに、と思わないでもない。
ちなみに中東はその頃まだお昼過ぎで、会社にいる時間。会社から帰って訳してアップすると、もう日本は12月14日の朝になっている(13日のCard of the Dayなのに)。何が言いたいかと言うと、更新が遅いように見えてもそれは時差のせい、という言い訳。
ただ今週半ばから日本に一時帰国するのでその間はもう少し更新速度が上がるかもしれない。アメリカのサイトが更新される時間帯と家にいる時間帯がほぼ重なりそうだから。とはいえ、あと1週間早く帰れていたら千葉の世界選手権も行けたのに、と思わないでもない。
Card of the Day - 2010/12/13
2010年12月13日 Card of the Day最後のお祭り騒ぎ/Final Revels - ローウィン アンコモン
《最後のお祭り騒ぎ/Final Revels》のイラストの中に頭蓋骨が隠れていることに気づいたかな? この記事(註1)が教えてくれるよ!
(註1) この記事
リンク先は以下のURL。記事の題名は「The Last Reveler」で、内容はまさにこのカードのイラストについての解説。短い記事なのでついでに訳しておく。ちなみに記事の一番最後についている「Click here」をクリックすれば答えが表示されるようになっている。
http://www.wizards.com/magic/magazine/article.aspx?x=mtg/daily/arcana/573
ローウィンの《最後のお祭り騒ぎ/Final Revels》のイラストには、キスキンとボガートが得体の知れない植物の効果で踊っているところが描かれている。
フレーバーテキストによると「One whiff of the sweet, pungent scent leads to euphoria?or to an early grave(甘く、ツンとくる香りを嗅いだものは、幸福へと導かれる ─ さもなくば、早すぎる墓穴へと)」とある。踊っている彼らはかなり楽しそうに見えるから、おそらく一時的な +2/+0 の幸福感を味わっているのだろう。しかし、それでは +0/-2 については? どこかに死について言及している何かがあるはずだ! よくイラストを見て欲しい。その何かを見つけられるかもしれない。
<カードデータ>
Final Revels / 最後のお祭り騒ぎ (4)(黒)
ソーサリー
以下の2つから1つを選ぶ。「すべてのクリーチャーは、ターン終了時まで+2/+0の修整を受ける。」「すべてのクリーチャーは、ターン終了時まで-0/-2の修整を受ける。」
カードデータ 引用元:
http://whisper.wisdom-guild.net/card/Final+Revels/
元記事:
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/cardoftheday/1210
Card of the Day - 2010/12/14
2010年12月14日 Card of the Day最後のチャンス/Last Chance - Masters Edition 4 レア
《最後のチャンス/Last Chance》はインスタントの代わりにソーサリーであることを除けば《最後の賭け/Final Fortune》とまったく同じだ。この違いは《最後のチャンス/Last Chance》の初出がインスタントの存在しないポータルであるためだ。
<カードデータ>
Last Chance / 最後のチャンス (赤)(赤)
ソーサリー
このターンに続いて追加の1ターンを行う。そのターンの終了ステップの開始時に、あなたはゲームに敗北する。
カードデータ 引用元:
http://whisper.wisdom-guild.net/card/Last+Chance/
元記事:
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/cardoftheday/1210
Card of the Day - 2010/12/15
2010年12月15日 Card of the Day堆石堤/Terminal Moraine - プレーンシフト アンコモン
《広漠なる変幻地/Terramorphic Expanse》および非常によく似た《進化する未開地/Evolving Wilds》の2枚が出る以前に《堆石堤/Terminal Moraine》というカードがあった。これは、自らマナを生み出そうとする、という失敗を犯している。
<カードデータ>
Terminal Moraine / 堆石堤
土地
(T):あなたのマナ・プールに(1)を加える。
(2),(T),堆石堤を生け贄に捧げる:あなたのライブラリーから基本土地カードを1枚探し、それをタップ状態で戦場に出す。その後あなたのライブラリーを切り直す。
カードデータ 引用元:
http://whisper.wisdom-guild.net/card/Terminal+Moraine/
元記事:
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/cardoftheday/1210
Card of the Day - 2010/12/16
2010年12月16日 Card of the Day焦熱の結末/Fiery Conclusion - ラヴニカ:ギルドの都 コモン
ラヴニカに収録されているいくつかのカードは単色であるにも関わらず、明確に特定のギルドに属している。しかしそうでないものもあり、例えば《焦熱の結末/Fiery Conclusion》などは複数のギルドに属しているカードだ。そのフレーバーテキスト(註1)は、赤の属性を含むギルド3つ(註2)がこの魔法を見た際の捉え方を示している。どうやらグルール(註3)は、こんなどうでもいいことに目を向けるほど暇ではないらしい。
(註1) フレーバーテキスト
ボロスの軍団の兵が見たのは尊い自己犠牲だったし、ラクドスのごろつきが見たのは焼身自殺だったし、イゼットの錬金術師が見たのは失敗した実験だった。
引用元:http://whisper.wisdom-guild.net/card/Fiery+Conclusion/
(註2) ギルド3つ
狂信的なほどの秩序と統制に属するボロス(赤)(白)、暴力と殺戮を好むラクドス(黒)(赤)、移り気な科学者集団であるイゼット(赤)(青)。
(註3) グルール
野生と本能と復讐に生きるギルド。色は(赤)(緑)。
<カードデータ>
Fiery Conclusion / 焦熱の結末 (1)(赤)
インスタント
焦熱の結末を唱えるための追加コストとして、クリーチャーを1体生け贄に捧げる。
クリーチャー1体を対象とする。焦熱の結末はそれに5点のダメージを与える。
カードデータ 引用元:
http://whisper.wisdom-guild.net/card/Fiery+Conclusion/
元記事:
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/cardoftheday/1210
Card of the Day - 2010/12/17
2010年12月17日 Card of the DayThe Ultimate Nightmare of Wizards of the CoastR Customer Service - アングルード アンコモン
《The Ultimate Nightmare of Wizards of the CoastR Customer Service》のフレイバーテキスト(註1)に書かれている電話番号はすでに使われていない。アメリカとカナダであれば今は (800) 324-6496 で通じる。これら以外の国であれば (425) 204-8069 を使うか、wizards.custhelp.com へ行ってくれ。
(註1) フレイバーテキスト
ウィザーズオブザコースト社の当時のカスタマーサポートの受付時間と電話番号が載っている。原文はこんな感じ。
Mon.-Fri. 9:00 A.M.-8:00 P.M. Pacific
(206) 624-0933
<カードデータ>
The Ultimate Nightmare of Wizards of the Coast Customer Service (X)(Y)(Z)(赤)(赤)
ソーサリー
Y体のクリーチャーとZ人のプレイヤーを対象とする。The Ultimate Nightmare of Wizards of the Coast Customer ServiceはそれらにX点のダメージを与える。
カードデータ 引用元:
http://whisper.wisdom-guild.net/card/The+Ultimate+Nightmare+of+Wizards+of+the+Coast+Customer+Service/
元記事:
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/cardoftheday/1210
今年のCard of the Dayは終了しました?
2010年12月20日 週のまとめ コメント (2)週が明けたのですが、公式サイトの Card of the Day が更新されません。今年の更新はもう終わったのかな、と思って2009年12月の Card of the Day を今確認してみたら、最終更新日が12月21日でした。なんてこったい。
ずっとこのブログを更新しないのも何なので先週分を訳していたときのことを少し書いてみます。
余談1:誤訳
《最後のお祭り騒ぎ/Final Revels》が取り上げられていた12月13日のCard of the Dayについてブログの記事を書いていたときのことです。関連するArcana(公式サイトのコラム)へのリンクが挙げられていたのでついでにその内容も訳していました。その文中に《最後のお祭り騒ぎ/Final Revels》のフレーバーテキストが出てきました。
余談ですが、翻訳するときの手順はサイトの文章をまるごとテキストエディタにコピー&ペーストして、各英文に対応するように日本語を置いていく感じにおこなっています。そして今回、ペーストしたフレーバーテキストが「One whiff of the sweet, pungent scent leads to euphoria-or to an early grave.」という風にテキストエディタ上では表示されました。
このフレーバーテキストの公式訳は「甘く、ツンとくる香りを嗅いだものは、幸福へと導かれる ─ さもなくば、早すぎる墓穴へと」です。カードの効果とも素晴らしく調和がとれています。そして公式訳を見る前に、自分で訳したみたのは「つんと甘い一嗅ぎで 幸福者は はやばや墓場へ」。あれ?
テキストエディタ上だと「euphoria-or」が一語に見えてしまったので「Euphoriaが幸福感や多幸感だから、一語で幸福な者を表す造語かな?」と勘違いしました。公式訳を見て驚いて、あらためてオリジナルのカード文面を確認して誤訳に気づきました。悔しい。
余談2:カタカナ表記
Flavor Textのカタカナ表記はこのブログでは例外なく「フレーバーテキスト」にしてありますが、MTG Wikiでは「フレイバーテキスト」でした。ってことは公式訳がそうなんでしょうね。どうしようかな。
ずっとこのブログを更新しないのも何なので先週分を訳していたときのことを少し書いてみます。
余談1:誤訳
《最後のお祭り騒ぎ/Final Revels》が取り上げられていた12月13日のCard of the Dayについてブログの記事を書いていたときのことです。関連するArcana(公式サイトのコラム)へのリンクが挙げられていたのでついでにその内容も訳していました。その文中に《最後のお祭り騒ぎ/Final Revels》のフレーバーテキストが出てきました。
余談ですが、翻訳するときの手順はサイトの文章をまるごとテキストエディタにコピー&ペーストして、各英文に対応するように日本語を置いていく感じにおこなっています。そして今回、ペーストしたフレーバーテキストが「One whiff of the sweet, pungent scent leads to euphoria-or to an early grave.」という風にテキストエディタ上では表示されました。
このフレーバーテキストの公式訳は「甘く、ツンとくる香りを嗅いだものは、幸福へと導かれる ─ さもなくば、早すぎる墓穴へと」です。カードの効果とも素晴らしく調和がとれています。そして公式訳を見る前に、自分で訳したみたのは「つんと甘い一嗅ぎで 幸福者は はやばや墓場へ」。あれ?
テキストエディタ上だと「euphoria-or」が一語に見えてしまったので「Euphoriaが幸福感や多幸感だから、一語で幸福な者を表す造語かな?」と勘違いしました。公式訳を見て驚いて、あらためてオリジナルのカード文面を確認して誤訳に気づきました。悔しい。
余談2:カタカナ表記
Flavor Textのカタカナ表記はこのブログでは例外なく「フレーバーテキスト」にしてありますが、MTG Wikiでは「フレイバーテキスト」でした。ってことは公式訳がそうなんでしょうね。どうしようかな。
【翻訳】非動詞化な名詞もの/Nouns Unverbed【Magic Arcana】
2010年12月23日 翻訳非動詞化な名詞もの/Nouns Unverbed : Magic Arcana
2010年12月23日
Monty Ashley
元記事:http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/arcana/609
(註1)
元記事の序文。そんなわけで公式サイトは来年の3日から再開らしい。
この部分が訳したかった(伝えたかった)だけであとはおまけ。
(註2)
イラストの右下に「良い休暇を!」と書いてあるので、休暇前の挨拶も兼ねているのかもしれない。
(註3)
このあと、ここで挙げられている3つのカードのイラストが特大サイズで紹介されている。
2010年12月23日
Monty Ashley
元記事:http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/arcana/609
私たちは2週間の休暇を頂きます。次の更新は2011年01月03日の月曜日です(註1)。それまで今年のArcanasの中で特に私たちの評判の良かった記事をお楽しみ下さい。なお元記事は2010年05月05日に掲載されたものです。
マジックの世界に常にアンテナを張っている敏感な君たちであれば、おそらく《未知な領域/Realms Uncharted》と《けちな贈り物/Gifts Ungiven》の見た目の相似性にはすぐ気付いたことだろう。
もしかしたら2007年のHolidayプロモカードである《Gifts Given》も浮かんだかもしれない(註2)。まあ、こんな曖昧な物言いを続けるよりも、単純にこれら3つのカードの大きなイラストをお見せしたほうが、お楽しみも大きくなるってものだろうね!(註3)
(註1)
元記事の序文。そんなわけで公式サイトは来年の3日から再開らしい。
この部分が訳したかった(伝えたかった)だけであとはおまけ。
(註2)
イラストの右下に「良い休暇を!」と書いてあるので、休暇前の挨拶も兼ねているのかもしれない。
(註3)
このあと、ここで挙げられている3つのカードのイラストが特大サイズで紹介されている。