潮の虚ろの漕ぎ手/Tidehollow Sculler - モダンマスターズ アンコモン
Tidehollow Sculler / 潮の虚ろの漕ぎ手 (白)(黒)
アーティファクト クリーチャー — ゾンビ(Zombie)
潮の虚ろの漕ぎ手が戦場に出たとき、対戦相手1人を対象とする。そのプレイヤーは自分の手札を公開し、あなたはその中から土地でないカードを1枚選ぶ。そのカードを追放する。
潮の虚ろの漕ぎ手が戦場を離れたとき、その追放されたカードをオーナーの手札に戻す。
2/2
引用元:http://whisper.wisdom-guild.net/card/Tidehollow+Sculler/

 「Scull」(註1)とは「船を前へと押し出して進めるために船尾で用いられるオール」だ。よって「Sculler」が「Scull」を用いる人を指すことは間違いない。
 しかし、では「Tidehollow」は何を指すのだろう? 「Tidehollow」とはアラーラがまだ再誕する前、断片に分かれていた頃のエスパーの次元(註2)に存在した地域だ。

(註1) Scull
 原文では以下のURLにリンクが張られている。英英辞典のMerriam Webstarのサイトで「scull」の意味を調べた結果のページ。
 http://www.merriam-webster.com/dictionary/scull

(註2) エスパー
 原文では以下のURLにリンクが張られている。Doug Beyerがエスパーの断片について語っているSavor The Flavorのコラム。ただしTidehollowについての言及はない。
 https://www.wizards.com/magic/magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/stf/13

元記事:
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/cardoftheday/0613
皮裂き/Skinrender - モダンマスターズ アンコモン
Skinrender / 皮裂き (2)(黒)(黒)
クリーチャー — ゾンビ(Zombie)
皮裂きが戦場に出たとき、クリーチャー1体を対象とする。それの上に-1/-1カウンターを3個置く。
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引用元:http://whisper.wisdom-guild.net/card/Skinrender/

 統一を司る法務官ことエリシュ・ノーンは、白きマナに属するファイレクシアの派閥であり大修道士の称号の元に集った「機械正典」を率いている。7人の鋼の族長の最初の1人であるシェオルドレッドは黒きマナに属するファイレクシアの派閥を支配している。
 ファイレクシアの5つの派閥をより深く学びたければこのプレインズウォーカーのための案内(註1)を参照して欲しい。

(註1) プレインズウォーカーのための案内
 原文では以下のURLにリンクが張られている。新たなるファイレクシアのコラム。
 http://www.wizards.com/magic/magazine/article.aspx?x=mtg/daily/stf/137a

 上記コラムの公式日本語訳が以下のリンク先。
 http://mtg-jp.com/reading/translated/001348/

元記事:
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/cardoftheday/0613
煙突/Smokestack - ウルザズ・サーガ レア
Smokestack / 煙突 (4)
アーティファクト
あなたのアップキープの開始時に、あなたは煙突の上にスス(soot)・カウンターを1個置いてもよい。
各プレイヤーのアップキープの開始時に、そのプレイヤーは煙突の上に置かれたスス・カウンター1個につき、パーマネントを1つ生け贄に捧げる。
引用元:http://whisper.wisdom-guild.net/card/Smokestack/

 このカードを主要パーツ(と同時にそのデッキ名の由来)としているレガシーの(悪い意味で)有名なロックデッキがStax(註1)だ。
 もし君がこのデッキに興味があり、かつそれの……なんというかよりモダンなバージョンを求めているのなら、この記事(註2)が参考になるだろう。数週間前にGavin Verheyがモダンフォーマット用に書いた「煙突の無い煙突デッキ」のコラムだ。

(註1) Stax
 原文では以下のURLにリンクが張られている。Staxデッキを紹介している、2010年のDaily Deck Listのコラム。
 https://www.wizards.com/magic/magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/deck/497

(註2) この記事
 原文では以下のURLにリンクが張られている。記事にあるとおり《煙突/Smokestack》は入っていないが、Staxと同じく相手にパーマネントを使わせないロックデッキが紹介されている。
 http://www.wizards.com/Magic/magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/rc/249

元記事:
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/cardoftheday/0613
腐れ落ち/Molder - 時のらせん コモン
Molder / 腐れ落ち (X)(緑)
インスタント
点数で見たマナ・コストがXであるアーティファクト1つかエンチャント1つを対象とし、それを破壊する。それは再生できない。あなたはX点のライフを得る。
引用元:http://whisper.wisdom-guild.net/card/Molder/

 さて君たちとフレイバーテキスト(註1)を共有できたところで、背景についてざっとおさらいしておこう。《クローサ/Krosa》は《オタリア/Otaria》という大陸の森林地帯であり、この《オタリア/Otaria》というのはドミナリアという次元の一部だ。
 私たちが初めてカマールとオデッセイで出会ったとき、彼はピットファイター(註2)だった。しかし再びオンスロートで出会ったとき彼はクローサに身を捧げたドルイド(註3)となっていた。

(註1) フレイバーテキスト
原文:
 "The forests have succumbed to ruin, but the spirit of Krosa remains alive and vital in these devouring spores."
 —Zyd, Kamahlite druid

日本語訳:
 森は屈し廃墟となりましたが、クローサの精神は生き続け、この猛烈な胞子の生命力となっているのです。
 ――カマー教のドルイド、ジド

(註2) ピットファイター
 原文では《ピット・ファイター、カマール/Kamahl, Pit Fighter》のカードデータへのリンクが張られている。

(註3) ドルイド
 原文では《クローサの拳カマール/Kamahl, Fist of Krosa》のカードデータへのリンクが張られている。

元記事:
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/cardoftheday/0613
余談1:今週のCard of the Dayのテーマ

 今週のテーマはおそらくアメリカのテレビドラマシリーズ「X-FILE」……かな?

   月曜:《残響する真実/Echoing Truth》
   火曜:《潮の虚ろの漕ぎ手/Tidehollow Sculler》
   水曜:《皮裂き/Skinrender》
   木曜:《煙突/Smokestack》
   金曜:《腐れ落ち/Molder》

 キーワードは順に【Truth】【Sculler】【???】【Smoke】【Molder】だったと思われる。テレビドラマシリーズ「X-FILE」との関連はそれぞれ以下の通り。

 【Molder】と【Sculler】に対し、主人公2人の名前が「Mulder」と「Scully」。【Truth】は、9シーズンに渡ったシリーズの最終話のタイトルが「The Truth」であること。【Smoke】に対し、主人公たちの宿敵に当たるキャラの名前が「Smoking Man」。

 ここまではなんとなくそれっぽいんだけど、「Skinrender」がよく分からない。そもそもシリーズをまともに観たことはなく、上記の情報も「Mulder」と「Scully」からX-FILEを連想して、Wikipediaなどで調べたもの。

 ところで上記を調べている最中、MTG Salvation の掲示板でも Card of the Day の元ネタ探しの話題が上がっていたのを発見。そっちでも同じような推測をしている方がいて、彼(彼女)に言わせると関連性は以下の通り。

   Molder - Mulder
   Smokestack - Smoking Man
   Skinrender - Aliens
   Tidehollow Sculler - Scully
   Echoing Truth - The truth is out there

 ちなみに上記のコメントが書かれていたスレッドの元々の話題は「今週のカードの《Smokestack》ってもしかして次のFrom the Vaultに入るカードだから紹介されたんじゃね?」だった。

余談2:月曜日 《残響する真実/Echoing Truth》

 残響シリーズで一番有名なカード(だと思う)。効果を思い出せるのはこれと黒い残響(-2/-2)くらいかな。あとは……緑が+2/+2、赤が1点ダメージ、白が何点か軽減だっけか? うろ覚えで書いてるので多分間違ってる。

 残響音というとどうしてもゲーム帝国を思い出すのはさておき訳の話。
原文:
 that’s a Furnace Dragon "flying above the sea while beams of quicksilver metal shoot up from the ocean to destroy the flying creature."

拙訳:
 《炉のドラゴン/Furnace Dragon》が「海の上を飛んでいる最中に飛行クリーチャーを破壊しようと海から水銀のビームを撃ち込まれたところ」らしい。

 気になっているのは「beams of quicksilver metal shoot up」の部分。

 くだらないと言われそうではあるけど「ビーム」とカタカナに訳すのは手抜きっぽいというか、訳す以上、日本語の(非カタカナ語の)ほうがいいのかなあ、と考えたけど「水銀の~」と書かれているのに「光線」とするのも変な気がして、結局は素直に「ビーム」。とりあえずビーム。

余談3:火曜日 《潮の虚ろの漕ぎ手/Tidehollow Sculler》

 2マナクリーチャーがどんどん強くなるなあと思いつつ訳の話。
原文:
 But what of Tidehollow? It’s a region of the Alara shard of Esper, back when Alara was in shards, prior to it being reborn.

拙訳:
 しかし、では「Tidehollow」は何を指すのだろう? 「Tidehollow」とはアラーラがまだ再誕する前、断片に分かれていた頃のエスパーの次元に存在した地域だ。

 よくある「英語で読む分には解釈に困らないけど日本語に訳そうとすると手こずる」文章。「region」を「地方、地域、地名」のどれにしようかなあ、「エスパーの断片の地方」ってなんか不自然な気がするなあ、とか、そういう単語単位の悩みとは別の話

 3つの文章がコンマでつながれていて、それぞれ直前を修飾している感じになってる。簡単に訳すと、?マーク以降の文章は以下のことを言いたいだけ。

   (a) それはエスパーの断片に存在する地域の名前である。

 それがコンマ以降の文章で修飾される。まず「back when Alara was in shards」。

   (a) それはエスパーの断片に存在する地域の名前である。
   (b) まだアラーラが断片だったときの話である。

 さらに「prior to it being reborn」がついてくる。

   (a) それはエスパーの断片に存在する地域の名前である。
   (b) まだアラーラが断片だったときの話である。
   (c) アラーラが再誕する以前である。

 英語の修飾は日本語にすると逆順になるので引っくり返す。

   (c) アラーラが再誕する以前である。
   (b) まだアラーラが断片だったときの話である。
   (a) それはエスパーの断片に存在する地域の名前である。

 つなぎ目を整えると「Tidehollow」が何なのかを表す文章になる。

   (c) アラーラが再誕する以前、
   (b) まだアラーラが断片だったとき、
   (a) エスパーの断片に存在する地域の名前である。

 実際の拙訳は前述したとおり「アラーラがまだ再誕する前、断片に分かれていた頃のエスパーの次元に存在した地域だ」としてみた。日本語になってるかな。なってると思う。なってるよ(自己暗示)。

余談4:水曜日 《皮裂き/Skinrender》

 このクリーチャー名を見ると、メジャーのムネリンがピッチャーを惑わすためにベース上で盗塁をするふりをして、そのジェスチャーがあまりに変だったため、外国人の実況者が「Kawasaki!」と連呼しながら爆笑してた動画を思い出す。

余談5:木曜日 《煙突/Smokestack》

 前にも書いたけど、《煙突/Smokestack》と言えば、相手のこれにパーマネントを破壊しつくされたのに、なかなか相手の場にフィニッシャーが現れなくて「まだー?」とか言いながらただただ手札を切っていた悲しいデュエルを思い出す。

 なお相手の煙突デッキのフィニッシャーは《漂うジン/Drifting Djinn》。イラストが好き。

余談6:金曜日 《腐れ落ち/Molder》

 フレイバーテキストにある Kamahlite の日本語訳が気になる。カード画像を検索して確認すると「カマール教」となっている。Wisdom Guildのカードデータでもそうなってる。

 でも公式カードデータ検索エンジンである Gatherer で日本語テキストを検索すると「カマーライト」となっている。この「カマーライト」という表記、基本的に Gatherer にしか存在しないみたい。気になる。

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