Card of the Day - 2013/11/01
2013年11月1日 Card of the Day捕食の呪い/Curse of Predation - 統率者(2013年版)Curse of Predation / 捕食の呪い (2)(緑)
エンチャント — オーラ(Aura) 呪い(Curse)
エンチャント(プレイヤー)
クリーチャー1体がエンチャントされているプレイヤーを攻撃するたび、その上に+1/+1カウンターを1個置く。
引用元:http://whisper.wisdom-guild.net/card/Curse+of+Predation/
以下、統率者(2013年版)のリリースノート(註1)から引用:
呪い呪文はプレイヤーを対象とし、他のオーラ呪文と同様に対象をエンチャントする。そして呪いは他のオーラと同様に戦場に残ったままとなる。(中略)クリーチャーがエンチャントされているプレイヤーがコントロールしているプレインズウォーカーに攻撃した場合、この能力は誘発しない。
(註1) 統率者(2013年版)のリリースノート
原文では以下のURLへリンクが張られている。統率者(2013年版)のリリースノート。
http://www.wizards.com/magic/magazine/article.aspx?x=mtg/daily/feature/270
日本語版は以下のリンク先からダウンロードできる。
http://media.wizards.com/images/magic/tcg/products/cmd13/JP_MTGC13%20FAQ%20090513.doc
(余談)
このリリースノートは 呪い/Curse の項目の箇所からの引用であり、《捕食の呪い/Curse of Predation》という固有カードのリリースノートではない。
元記事:
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/cardoftheday/1113
余談1:今週のCard of the Dayのテーマ
新セット名物ことFAQの時間なんだけど、なんかリリースノートって名称になってる……って、これ前にも言ったな。まあいいか。なお名称はリリースノートだけどダウンロードできるファイル名にはFAQと銘打たれている(例:JP_MTGC13 FAQ 090513.doc)。
余談2:月曜日 《神秘の障壁/Mystic Barrier》
マジックのカードテキストに「右か左を選べ」という文面が出てくるたびに思い出すのは《Raging River》というカード。その実用性を度外視したフレイバーのかたまりのような効果のせいで妙に印象的。
全プレイヤーの片側にだけバリアーを張ってしまう《神秘の障壁/Mystic Barrier》はちょっと似ているような気もするし全然違うカードのような気もする。
余談3:火曜日 《易者の霊/Diviner Spirit》
占い師の幽霊が誰かを傷つけるとその与えた傷の深さに応じて被害者と加害者の両方に膨大な情報を与えてくれるらしい。こう書くと、なんか狂った霊みたいだ。
余談4:水曜日 《毒の濁流/Toxic Deluge》
大量の毒が濁流となってクリーチャーを襲う。生み出す毒の量が多いほどに術者も命を削られるし、もちろん毒なので無生物(エンチャント・アーティファクト・土地)には影響はない。うん、フレイバー的にはほぼ完璧だ。
あえて細かいことを言うとプレインズウォーカーに影響ないのがちょっと不思議。
余談5:木曜日 《復讐の誘惑/Tempt with Vengeance》
新しい能力語「誘引(Tempting Offer)」は、X人の対戦相手もカードの恩恵を受けることを選んだ場合、唱えたプレイヤーはさらにX倍の効果を受けられる、というもの。
英語名の「Tempting Offer」というのは、いわゆる日本語で言う「上手い話」であり、サイクルのカード名全てに「誘惑」が付いていることからも「へえ、俺もその効果もらってもいいんだ。じゃあありがたくもらうか……え、お前はさらに得するのかよ!? 誘惑に負けたせいでエラい目にあったわ。やっぱ上手い話には裏があるんだな」ということっぽい。
余談6:金曜日 《捕食の呪い/Curse of Predation》
リリースノートの内容が最初よく分からなかった。
上記の文章は「A が B を攻撃した場合には効果が無い」ということなんだけど、この A と B が何なのかで勘違いしてしまった。最初読んだとき……
「A が B を攻撃した場合には効果が無い」
A:クリーチャーがエンチャントされているプレイヤー
B:コントロールしているプレインズウォーカー
……という読み方をしてしまって、何が何だか分からなくなった。プレイヤーがプレインズウォーカーに攻撃した場合がどうしたって?
おそらく「~ が ~ している」という形が1つの文に2つ入っていたため、どこで文章が切れるのかが分からなくなってしまったらしい。なお、言うまでもないことかもしれないけど正解は以下の通り。
「A が B を攻撃した場合には効果が無い」
A:クリーチャー
B:エンチャントされているプレイヤーがコントロールしているプレインズウォーカー
新セット名物ことFAQの時間なんだけど、なんかリリースノートって名称になってる……って、これ前にも言ったな。まあいいか。なお名称はリリースノートだけどダウンロードできるファイル名にはFAQと銘打たれている(例:JP_MTGC13 FAQ 090513.doc)。
余談2:月曜日 《神秘の障壁/Mystic Barrier》
マジックのカードテキストに「右か左を選べ」という文面が出てくるたびに思い出すのは《Raging River》というカード。その実用性を度外視したフレイバーのかたまりのような効果のせいで妙に印象的。
Raging River (赤)(赤)
エンチャント
あなたがコントロールするクリーチャーが1体以上攻撃するたび、各防御プレイヤーは自分がコントロールする飛行を持たないすべてのクリーチャーを「左」の山と「右」の山にわける。その後、あなたがコントロールする各攻撃しているクリーチャーについて「左」か「右」かを選ぶ。そのクリーチャーはこの戦闘で、飛行を持つクリーチャーと選ばれたほうの山のクリーチャーを除いてブロックされない。
引用元:http://whisper.wisdom-guild.net/card/Raging+River/
全プレイヤーの片側にだけバリアーを張ってしまう《神秘の障壁/Mystic Barrier》はちょっと似ているような気もするし全然違うカードのような気もする。
余談3:火曜日 《易者の霊/Diviner Spirit》
占い師の幽霊が誰かを傷つけるとその与えた傷の深さに応じて被害者と加害者の両方に膨大な情報を与えてくれるらしい。こう書くと、なんか狂った霊みたいだ。
余談4:水曜日 《毒の濁流/Toxic Deluge》
大量の毒が濁流となってクリーチャーを襲う。生み出す毒の量が多いほどに術者も命を削られるし、もちろん毒なので無生物(エンチャント・アーティファクト・土地)には影響はない。うん、フレイバー的にはほぼ完璧だ。
あえて細かいことを言うとプレインズウォーカーに影響ないのがちょっと不思議。
余談5:木曜日 《復讐の誘惑/Tempt with Vengeance》
新しい能力語「誘引(Tempting Offer)」は、X人の対戦相手もカードの恩恵を受けることを選んだ場合、唱えたプレイヤーはさらにX倍の効果を受けられる、というもの。
英語名の「Tempting Offer」というのは、いわゆる日本語で言う「上手い話」であり、サイクルのカード名全てに「誘惑」が付いていることからも「へえ、俺もその効果もらってもいいんだ。じゃあありがたくもらうか……え、お前はさらに得するのかよ!? 誘惑に負けたせいでエラい目にあったわ。やっぱ上手い話には裏があるんだな」ということっぽい。
余談6:金曜日 《捕食の呪い/Curse of Predation》
リリースノートの内容が最初よく分からなかった。
リリースノート原文:
クリーチャーがエンチャントされているプレイヤーがコントロールしているプレインズウォーカーに攻撃した場合、この能力は誘発しない。
上記の文章は「A が B を攻撃した場合には効果が無い」ということなんだけど、この A と B が何なのかで勘違いしてしまった。最初読んだとき……
「A が B を攻撃した場合には効果が無い」
A:クリーチャーがエンチャントされているプレイヤー
B:コントロールしているプレインズウォーカー
……という読み方をしてしまって、何が何だか分からなくなった。プレイヤーがプレインズウォーカーに攻撃した場合がどうしたって?
おそらく「~ が ~ している」という形が1つの文に2つ入っていたため、どこで文章が切れるのかが分からなくなってしまったらしい。なお、言うまでもないことかもしれないけど正解は以下の通り。
「A が B を攻撃した場合には効果が無い」
A:クリーチャー
B:エンチャントされているプレイヤーがコントロールしているプレインズウォーカー
Card of the Day - 2013/11/04
2013年11月4日 Card of the Day蛇術師/Ophiomancer - 統率者(2013年版)Ophiomancer / 蛇術師 (2)(黒)
クリーチャー — 人間(Human) シャーマン(Shaman)
各アップキープの開始時に、あなたが蛇(Snake)をコントロールしていない場合、接死を持つ黒の1/1の蛇クリーチャー・トークンを1体戦場に出す。
2/2
引用元:http://whisper.wisdom-guild.net/card/Ophiomancer/
マジックのカードンにおいて「Ophi-」がカード名についたのは《蛇術師/Ophiomancer》が初めてというわけではない。ご存知のとおり、最初に「Ophi-」と名付けられたのは《知恵の蛇/Ophidian》だ(近代ラテン語で「蛇」を意味するしゃれた単語だ)。
もし君が蛇デッキを作りたいと考えているなら、いいニュースがある。今現在、64体もの蛇がいること(註1)(そのうちの4体は接死持ちであること(註2))、さらに名前に蛇が含まれるクリーチャーではないカードが5枚あり(註3)、そして数枚の実質的に蛇なカード(註4)があることだ。
(註1) 64体もの蛇がいること
原文ではサブタイプが「Snake」であるクリーチャーカードを検索条件にした、公式サイトの検索エンジンであるGathererの検索結果へのリンクが張られている。
(註2) 4体は接死持ち
原文ではサブタイプが「Snake」であり、カードテキストに「Deathtouch」を持つクリーチャーカードを検索条件にした、公式サイトの検索エンジンであるGathererの検索結果へのリンクが張られている。
(註3) 名前に蛇が含まれるクリーチャーではないカードが5枚
原文ではカード名に「Snake」が含まれており、かつクリーチャーではないカードを検索条件にした、公式サイトの検索エンジンであるGathererの検索結果へのリンクが張られている。
(註4) 数枚の実質的に蛇なカード
原文では《毒蛇製造器/Serpent Generator》と《蛇の皮/Serpent Skin》と《大蛇の贈り物/Serpent’s Gift》のカードデータへのリンクが張られている。
元記事:
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/cardoftheday/1113
Card of the Day - 2013/11/05
2013年11月5日 Card of the Dayネシアンのアスプ/Nessian Asp - テーロスNessian Asp / ネシアンのアスプ (4)(緑)
クリーチャー — 蛇(Snake)
到達
(6)(緑):怪物化4を行う。(このクリーチャーが怪物的でない場合、これの上に+1/+1カウンターを4個置く。これは怪物的になる。)
4/5
引用元:http://whisper.wisdom-guild.net/card/Nessian+Asp/
巨大であるというだけではキャラが立たないと思ったのか、《ネシアンのアスプ/Nessian Asp》は Polycephalic でもある(これは多頭であることを意味する言葉だ)。
多頭なクリーチャーは神話の世界ではそれほど珍しいことではなく、古代ギリシャの神話にもいくつか例が見受けられる(註1)。さらに《ネシアンのアスプ/Nessian Asp》のユニークな外見とその複数ある頭について面白い話を聞きたければ、この LoadingReadyRun のビデオ「The Trial」(註2)がおススメだよ。
(註1) 古代ギリシャの神話にもいくつか例が見受けられる
原文では以下のURLへリンクが張られている。WikipediaのPolycephalyの項目内でも特にギリシャ神話に登場する多頭のクリーチャーについて触れている箇所。
http://en.wikipedia.org/wiki/Polycephaly#Greek_mythology
上記では「ケルベロス(Cerberus)」「ラドン(Ladon)」「キメラ(Chimera)」「ヒドラ(Hydra)」「オルトロス(Orthrus)」「ヤヌス(Janus)」などが紹介されている。
(註2) LoadingReadyRun のビデオ「The Trial」
原文では以下のURLへリンクが張られている。LoadingReadyRunという団体が作成した動画(註3)の紹介。
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/feature/269
(註3) LoadingReadyRunという団体が作成した動画
実際の動画のURLは以下のとおり。
http://www.youtube.com/watch?v=tTyL108Vf1Y
今回のカードである《ネシアンのアスプ/Nessian Asp》に関する動画部分だけ訳してみる。動画では2人のおっさんがソファに座っているところから始まる。
「これなによ?」
と《ネシアンのアスプ/Nessian Asp》のカードを示す。
「それはアスプだよ」
めんどくさそうに一瞥して答える。
「いや、そうじゃなくて、頭が2つもあるよ?」
「そういうこともあるだろ」
話を終わらせようとする。
「そんなわけないだろ」
と、相手が話を終わらせようとするのを食い下がる。
「頭が2つ以上ある蛇だっているんだから別にいいじゃないか」
「それじゃハイドラだろ。全然違うよ。あいつらはいくつあったっていいんだ」
熱弁を振るう相手に、メガネを外してゆっくりと答える。
「カードをよく見てごらんよ。そいつは家よりデカいんだぜ?」
「ますますハイドランな感じじゃないか」
食い下がる相手に、再びメガネをかけてから答える。
「まず、それを言うならハイドラ的と言うべきだ。
それとそんだけデカくなったアスプなら頭が2つあったっていいじゃないか。
どっちにしても蛇なのは間違いない」
手にしたペンでカードのクリーチャータイプ欄を指し示す。
「ほら。蛇って書いてある」
話は終わりとばかりに本を読み始める相手になおも噛みつく。
「クリーチャータイプなんて当てにならないよ。後から変わったりするじゃん。
《イシュトヴァーンおじ》は種族名もイシュトヴァーンおじだったのに、
今じゃ単なるクソつまらない人間だぜ?」
本を閉じて相手に向き直る。
「それが今回の話に何か関係あるのか?」
「僕がイシュトヴァーンおじだったらキレるね」
元記事:
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/cardoftheday/1113
Card of the Day - 2013/11/06
2013年11月6日 Card of the Day桜族の長老/Sakura-Tribe Elder - 統率者(2013年版)Sakura-Tribe Elder / 桜族の長老 (1)(緑)
クリーチャー — 蛇(Snake) シャーマン(Shaman)
桜族の長老を生け贄に捧げる:あなたのライブラリーから基本土地カードを1枚探し、それをタップ状態で戦場に出す。その後あなたのライブラリーを切り直す。
1/1
引用元:http://whisper.wisdom-guild.net/card/Sakura-Tribe+Elder/
神河の世界における大蛇(Orochi)とは、蛇を擬人化した4本腕の種族だ。神河で彼らは3つの部族に分かれている。そのうちの1つ、桜族(Sakura Tribe)はシャーマニズムとスピリチュアリズムと強く結びついた一派だ。
ちなみにこっちの世界における大蛇(Orochi)とは「八岐大蛇(Yamata no Orochi)(註1)」を縮めた呼び名であり、これは「8つの頭を持つ巨大な蛇」もしくは「8つの頭を持つドラゴン」を意味する。
(註1) 八岐大蛇(Yamata no Orochi)
原文では以下のURLへリンクが張られている。WikipediaのYamata no Orochiの項目。
http://en.wikipedia.org/wiki/Yamata_no_Orochi
同項目の日本語版Wikipediaは以下。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A4%E3%83%9E%E3%82%BF%E3%83%8E%E3%82%AA%E3%83%AD%E3%83%81
元記事:
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/cardoftheday/1113
Card of the Day - 2013/11/07
2013年11月7日 Card of the Day定命の者の宿敵/Nemesis of Mortals - テーロスNemesis of Mortals / 定命の者の宿敵 (4)(緑)(緑)
クリーチャー — 蛇(Snake)
定命の者の宿敵を唱えるためのコストは、あなたの墓地にあるクリーチャー・カード1枚につき(1)少なくなる。
(7)(緑)(緑):怪物化5を行う。この能力を起動するためのコストは、あなたの墓地にあるクリーチャー・カード1枚につき(1)少なくなる。(このクリーチャーが怪物的でない場合、これの上に+1/+1カウンターを5個置く。これは怪物的になる。)
5/5
引用元:http://whisper.wisdom-guild.net/card/Nemesis+of+Mortals/
パワーとタフネスが両方とも3以上の蛇(Snake)は13体おり(註1)、そのうちの3体はテーロスのカードだ。全ての蛇(Snake)の中で最も大きいのがこの《定命の者の宿敵/Nemesis of Mortals》である。
この巨大な蛇の発想の元は古代ギリシャのアルカイック時代(紀元前800~480年)の神話に登場するラドン(註2)から来ている。ラドンに関する神話は数が多く、互いに矛盾する点もなくはないが、1つの点については共通している。不死を授ける黄金のリンゴが生るという木に巻き付き、眠らぬ番人としてリンゴを守っていたという点だ。
(註1) パワーとタフネスが両方とも3以上の蛇(Snake)は13体
原文ではサブタイプが「Snake」であり、パワーとタフネスが共に3以上のカードを検索条件にした、公式サイトの検索エンジンであるGathererの検索結果へのリンクが張られている。
(註2) ラドン
原文では以下のURLへリンクが張られている。Wikipediaの Ladon (mythology) の項目。
http://en.wikipedia.org/wiki/Ladon_%28mythology%29
同項目の日本語版Wikipediaは以下。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%83%89%E3%83%BC%E3%83%B3
元記事:
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/cardoftheday/1113
Card of the Day - 2013/11/08
2013年11月8日 Card of the Day翼のコアトル/Winged Coatl - 統率者(2013年版)Winged Coatl / 翼のコアトル (1)(緑)(青)
クリーチャー — 蛇(Snake)
瞬速(あなたはこの呪文を、あなたがインスタントを唱えられるときならいつでも唱えてよい。)
飛行
接死(これが何らかのダメージをクリーチャーに与えた場合、それだけで破壊される。)
1/1
引用元:http://whisper.wisdom-guild.net/card/Winged+Coatl/
おそらくフレイバーテキスト(註1)にあるような「毒の矢」ほどの力強さは感じられないだろうが、実際の「コアトル(Coatl)」という単語の語源はアステカ文明の言葉の「Nahuatl」で、その意味は「蛇」だ。
アステカ文明の「コアトル(Coatl)」はアラーラとは違い、普通の蛇のため翼を持っていなかった。しかし「ケツァルコアトル(Quetzalcoatl)」は翼を持つ蛇だ。
1976年に発売された「ダンジョンアンドドラゴンズ モンスターマニュアル」には翼を持つ蛇としてのコアトルがいた(ちなみにつづりは「Couatl」だ)。「コアトル」と言えば翼を持つ蛇という伝統が生まれたのはそれ以来だ。
(註1) フレイバーテキスト
原文:
The nacatl called this new species "vetli," their word for poison arrows.
日本語訳:
ナカティルはこの新種を、彼らの言葉で毒矢を意味する「ヴェトリ」と呼んだ。
元記事:
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/cardoftheday/1113
今週のCard of the Day (2013年11月 第2週) とか
2013年11月10日 週のまとめ余談1:今週のCard of the Dayのテーマ
今週のテーマは「蛇」。こんなに分かりやすいのは久しぶりだな、と一瞬だけ思ったけど、2週間前の「Hero」週間も明らかに分かりやすかったよな。あれは気づかないほうがおかしい(すいません)。
余談2:月曜日 《蛇術師/Ophiomancer》
クリーチャータイプを書き換えたりしない限り、常に1体しか蛇を使役できない蛇使いさん。これは「飼っている蛇は不死身である。何度でも蘇るさ」なのか「ツテがあってすぐに次を手に入れることができる」なのか「蛇が沸いて出てくる不思議な何かを持っている」なのか。
魔法の世界だから不死身か沸いて出てくるかがありそう。
ところで特定のクリーチャータイプのトークンを1体ずつしか生み出せないというと思いだされるのは《霊の鏡/Spirit Mirror》というエンチャント。こんなカード。
恒久的にトークンを生み出すカードは強いという常識をくつがえしてくれたカード。ちなみに Mark Rosewater がこのカードの開発時のエピソードについてコラムで語っている。
(原文) Enchantment For Better Things, Part One
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtgcom/daily/mr285
(拙訳) より良いエンチャントのために
http://regiant.diarynote.jp/201106220720372950/
初代「エンチャントかつクリーチャー」の話はさておき訳の話。
お分かりのとおり「Fancy」をどうしようかな、という話。それと、忠実に訳すなら「しゃれた近代ラテン語の言葉」という語順なんだろうけど、そうするとどうにも日本語にしづらくて諦めた。
なおこの記事でちょうど3年分のCard of the Dayの更新完了。
余談3:火曜日 《ネシアンのアスプ/Nessian Asp》
なんとなく紹介されてた動画も翻訳してみたけど、やっぱりコントを文字に書き起こしても面白さは伝わらないかな。日本語の意味をつかんでいただいたらリンク先も見てみて欲しいところ。
動画の話はさておき訳の話。
個人的に気に入っている訳。こういう意味だよね?
あと動画内の会話で訳に……というか聞きとりに困った箇所。
多分、日本語で言う「ハイドラ的な」「ハイドラな」「ハイドラっぽい」みたいな造語なんだろうけど、スペルが分からない。ネイティブなら分かるんだろうな。
余談4:水曜日 《桜族の長老/Sakura-Tribe Elder》
神河物語の世界特有の種族である擬人化された蛇こと「大蛇(Orochi)」の名前の元ネタが「八岐大蛇」である、というネタ。どうでもいいけど「やまたのおろち」って、なぜか変換できる。
さらにどうでもいい話。ずっと前にドラえもんの漫画を読んでいたら、のび太が「おかしいじゃないか。頭が8つだったら、マタの数は7つのはずだ。なんで『ヤマタのおろち』なんだよ」みたいなことを言ってた記憶がある。
当時は「たしかにそうだ」と思ったけど、あらためて考えると「八岐」の意味を取り違えているのかもしれない。「岐」は分岐を意味するわけだから「8つに分かれている」という意味での「八岐」なのかもしれない。
せっかくだから Wikipedia でもチェックしてみるか。……よく分からなかった。
余談5:木曜日 《定命の者の宿敵/Nemesis of Mortals》
ラドンという怪獣が日本の映画でいたな。元ネタはギリシャ神話だったのか……と思ったのだけど、Wikipediaによると違うらしい。プテラノドンか。なるほど。確かにギリシャ神話のラドンには羽も生えてないしな。
見たことない映画の話はさておき訳の話。
単語それぞれは難しくないのだけど、日本語の文に直すのが意外と手間だった。「ラドンは 巻きついて の周りを 黄金のリンゴが生っている木 不死を授ける、としての役目 眠ることのない 番人」という単語を並び替えて日本語にする作業。
余談6:金曜日 《翼のコアトル/Winged Coatl》
瞬速で接死で飛行で1/1のクリーチャー。「毒の矢」という表現が実にしっくりくるスペックだな。青だから「飛行」で「瞬速」、緑だから「接死」。分かりやすい。あと「蛇」というと緑のイメージがあるけど、《知恵の蛇/Ophidian》もいるし、確かに青もありだな。
ところで統率者のデッキは、統率者に選んだレジェンド・クリーチャーと色が一致していないカードは入れられないというルールだったはずだけど、多色カードってかなり条件せばめられるんじゃないかな……ああ、でも3色以上のレジェンド・クリーチャーもいるか。
今週のテーマは「蛇」。こんなに分かりやすいのは久しぶりだな、と一瞬だけ思ったけど、2週間前の「Hero」週間も明らかに分かりやすかったよな。あれは気づかないほうがおかしい(すいません)。
余談2:月曜日 《蛇術師/Ophiomancer》
クリーチャータイプを書き換えたりしない限り、常に1体しか蛇を使役できない蛇使いさん。これは「飼っている蛇は不死身である。何度でも蘇るさ」なのか「ツテがあってすぐに次を手に入れることができる」なのか「蛇が沸いて出てくる不思議な何かを持っている」なのか。
魔法の世界だから不死身か沸いて出てくるかがありそう。
ところで特定のクリーチャータイプのトークンを1体ずつしか生み出せないというと思いだされるのは《霊の鏡/Spirit Mirror》というエンチャント。こんなカード。
Spirit Mirror / 霊の鏡 (2)(白)(白)
エンチャント
あなたのアップキープの開始時に、反射(Reflection)トークンが戦場に存在しない場合、白の2/2の反射クリーチャー・トークンを1体戦場に出す。
(0):反射1つを対象とし、それを破壊する。
引用元:http://whisper.wisdom-guild.net/card/Spirit+Mirror/
恒久的にトークンを生み出すカードは強いという常識をくつがえしてくれたカード。ちなみに Mark Rosewater がこのカードの開発時のエピソードについてコラムで語っている。
(原文) Enchantment For Better Things, Part One
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtgcom/daily/mr285
(拙訳) より良いエンチャントのために
http://regiant.diarynote.jp/201106220720372950/
初代「エンチャントかつクリーチャー」の話はさておき訳の話。
原文:
a fancy New Latin word that means "snake"
拙訳:
近代ラテン語で「蛇」を意味するしゃれた単語だ
お分かりのとおり「Fancy」をどうしようかな、という話。それと、忠実に訳すなら「しゃれた近代ラテン語の言葉」という語順なんだろうけど、そうするとどうにも日本語にしづらくて諦めた。
なおこの記事でちょうど3年分のCard of the Dayの更新完了。
余談3:火曜日 《ネシアンのアスプ/Nessian Asp》
なんとなく紹介されてた動画も翻訳してみたけど、やっぱりコントを文字に書き起こしても面白さは伝わらないかな。日本語の意味をつかんでいただいたらリンク先も見てみて欲しいところ。
動画の話はさておき訳の話。
原文:
As if being a huge snake wasn’t enough by itself,
拙訳:
巨大であるというだけではキャラが立たないと思ったのか、
個人的に気に入っている訳。こういう意味だよね?
あと動画内の会話で訳に……というか聞きとりに困った箇所。
原文:
A : That seems to me quite a 【ハイドラアスティック】 trait to me
B : First, its 【ハイドラスク】. Second, if an asp gets that big ...
多分、日本語で言う「ハイドラ的な」「ハイドラな」「ハイドラっぽい」みたいな造語なんだろうけど、スペルが分からない。ネイティブなら分かるんだろうな。
余談4:水曜日 《桜族の長老/Sakura-Tribe Elder》
神河物語の世界特有の種族である擬人化された蛇こと「大蛇(Orochi)」の名前の元ネタが「八岐大蛇」である、というネタ。どうでもいいけど「やまたのおろち」って、なぜか変換できる。
さらにどうでもいい話。ずっと前にドラえもんの漫画を読んでいたら、のび太が「おかしいじゃないか。頭が8つだったら、マタの数は7つのはずだ。なんで『ヤマタのおろち』なんだよ」みたいなことを言ってた記憶がある。
当時は「たしかにそうだ」と思ったけど、あらためて考えると「八岐」の意味を取り違えているのかもしれない。「岐」は分岐を意味するわけだから「8つに分かれている」という意味での「八岐」なのかもしれない。
せっかくだから Wikipedia でもチェックしてみるか。……よく分からなかった。
余談5:木曜日 《定命の者の宿敵/Nemesis of Mortals》
ラドンという怪獣が日本の映画でいたな。元ネタはギリシャ神話だったのか……と思ったのだけど、Wikipediaによると違うらしい。プテラノドンか。なるほど。確かにギリシャ神話のラドンには羽も生えてないしな。
見たことない映画の話はさておき訳の話。
原文:
Ladon coiled around a tree bearing golden apples that granted immortality, acting as a sleepless guardian.
拙訳:
不死を授ける黄金のリンゴが生るという木に巻き付き、眠らぬ番人としてリンゴを守っていたという点だ。
単語それぞれは難しくないのだけど、日本語の文に直すのが意外と手間だった。「ラドンは 巻きついて の周りを 黄金のリンゴが生っている木 不死を授ける、としての役目 眠ることのない 番人」という単語を並び替えて日本語にする作業。
余談6:金曜日 《翼のコアトル/Winged Coatl》
瞬速で接死で飛行で1/1のクリーチャー。「毒の矢」という表現が実にしっくりくるスペックだな。青だから「飛行」で「瞬速」、緑だから「接死」。分かりやすい。あと「蛇」というと緑のイメージがあるけど、《知恵の蛇/Ophidian》もいるし、確かに青もありだな。
ところで統率者のデッキは、統率者に選んだレジェンド・クリーチャーと色が一致していないカードは入れられないというルールだったはずだけど、多色カードってかなり条件せばめられるんじゃないかな……ああ、でも3色以上のレジェンド・クリーチャーもいるか。
Card of the Day - 2013/11/11
2013年11月11日 Card of the Day船壊しのクラーケン/Shipbreaker Kraken - テーロスShipbreaker Kraken / 船壊しのクラーケン (4)(青)(青)
クリーチャー — クラーケン(Kraken)
(6)(青)(青):怪物化4を行う。(このクリーチャーが怪物的でない場合、これの上に+1/+1カウンターを4個置く。これは怪物的になる。)
船壊しのクラーケンが怪物的になったとき、クリーチャーを最大4体まで対象とし、それらをタップする。それらのクリーチャーは、あなたが船壊しのクラーケンをコントロールし続けているかぎり、それらのコントローラーのアンタップ・ステップにアンタップしない。
6/6
引用元:http://whisper.wisdom-guild.net/card/Shipbreaker+Kraken/
クラーケンを解き放て!(註1) 敵のクリーチャーどもを動けなくするのだ!
マジックにおいて、1体以上のクリーチャーを(対戦相手の次のアンタップステップまで)タップし続ける効果は非常に数多く存在する。多いと言ったら多い(註2)。
クリーチャーで、戦場に出た際にその効果を誘発できる能力を持ったのは《地下牢の霊/Dungeon Geists》と《潮縛りの魔道士/Tidebinder Mage》の2体が初めてだが、複数相手に効果を発揮できるクリーチャーはこのクラーケンが初だ。
(註1) クラーケンを解き放て!
原文では太字。Clutchというバンドに同名の歌があるのでそれかな。
(註2) 多いと言ったら多い
原文ではテキストに「Tap」「Untap」「Creature」が含まれ、かつ「Don’t」「Doesn’t」のいずれかが含まれるカードを検索条件にした、公式サイトの検索エンジンであるGathererの検索結果へのリンクが張られている。
元記事:
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/cardoftheday/1113
Card of the Day - 2013/11/12
2013年11月12日 Card of the Day羊毛鬣のライオン/Fleecemane Lion - テーロスFleecemane Lion / 羊毛鬣のライオン (緑)(白)
クリーチャー — 猫(Cat)
(3)(緑)(白):怪物化1を行う。(このクリーチャーが怪物的でない場合、これの上に+1/+1カウンターを1個置く。これは怪物的になる。)
羊毛鬣のライオンが怪物的であるかぎり、これは呪禁と破壊不能を持つ。
3/3
引用元:http://whisper.wisdom-guild.net/card/Fleecemane+Lion/
ご推察のとおり、《羊毛鬣のライオン/Fleecemane Lion》はネメアーの獅子(註1)からのトップダウンデザインだ。Multiverse(註2)に残された開発者のメモが読んでいて楽しいのは、たまにまぎれこんでいる小ネタを見つけたときだ。
《羊毛鬣のライオン/Fleecemane Lion》に残された最後のメモは「Erikは緑白で3/3が好きだね ( ´ー`)」だった。しかしこのライオンは最初から2マナで3/3だったわけではない。
Mutliverseによるとこのカードのデータで最後の最後に決まったのがマナコスト(と怪物化コスト)だったらしい。前述のリードデベロッパーErik Lauer(註3)の残したメモにそう書いてあった。
(註1) ネメアーの獅子
原文では以下のURLへリンクが張られている。Wikipediaの Nemean Lion の項目。
http://en.wikipedia.org/wiki/Nemean_Lion
同項目の日本語版Wikipediaは以下。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8D%E3%83%A1%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%81%AE%E7%8D%85%E5%AD%90
(註2) Multiverse
マジックの開発部が用いているチャット的なデータベース。
(註3) Erik Lauerの記事
原文では以下のURLへリンクが張られている。Erik Lauerが書いた記事のリスト。
http://www.wizards.com/magic/magazine/archive.aspx?author=Erik%20Lauer
元記事:
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/cardoftheday/1113
Card of the Day - 2013/11/13
2013年11月13日 Card of the Dayアクロスの巨像/Colossus of Akros - テーロスColossus of Akros / アクロスの巨像 (8)
アーティファクト クリーチャー — ゴーレム(Golem)
防衛、破壊不能
(10):怪物化10を行う。(このクリーチャーが怪物的でない場合、これの上に+1/+1カウンターを10個置く。これは怪物的になる。)
アクロスの巨像が怪物的であるかぎり、これはトランプルを持つとともに、それが防衛を持たないかのように攻撃できる。
10/10
引用元:http://whisper.wisdom-guild.net/card/Colossus+of+Akros/
飛行を持っていないクリーチャーの常として、この馬鹿でかいゴーレムも《地震/Earthquake》の影響を受けてしまう。もっともXに何点つぎこまれようとこの巨像は「破壊不能」であり倒れるようなことはない。
なぜそんな分かりきったルールの確認をするのかって?
巨大地震の呪文に耐えきることが出来るということは、現実に起きたこと(註1)を考えると非常に重要なことだからだ。実際の巨像は紀元前226年に起きた地震によって膝が折れて倒壊しているのだ(完成してから56年後のことだ)。
(註1) 現実に起きたこと
原文では以下のURLへリンクが張られている。Wikipediaの Colossus of Rhodes の項目。
http://en.wikipedia.org/wiki/Colossus_of_Rhodes
同項目の日本語版Wikipediaは以下。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%89%E3%82%B9%E5%B3%B6%E3%81%AE%E5%B7%A8%E5%83%8F
元記事:
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/cardoftheday/1113
Card of the Day - 2013/11/14
2013年11月14日 Card of the Day残酷なハイソニア/Hythonia the Cruel - テーロスHythonia the Cruel / 残酷なハイソニア (4)(黒)(黒)
伝説のクリーチャー — ゴルゴン(Gorgon)
接死
(6)(黒)(黒):怪物化3を行う。(このクリーチャーが怪物的でない場合、これの上に+1/+1カウンターを3個置く。これは怪物的になる。)
残酷なハイソニアが怪物的になったとき、すべてのゴルゴン(Gorgon)でないクリーチャーを破壊する。
4/6
引用元:http://whisper.wisdom-guild.net/card/Hythonia+the+Cruel/
もし君もゴルゴンデッキ(註1)を組もうと考えており、さらにはこの《残酷なハイソニア/Hythonia the Cruel》および一回り小さな《形見持ちのゴルゴン/Keepsake Gorgon》の怪物化の能力を最大限に生かそうと考えているなら、次の情報が訳に立つだろうね。
まずテーロスの時点でマジックには12体のゴルゴンがいるということ(註2)、さらにクリーチャーではないゴルゴンカードが何枚かあること(註3)、そしてゴルゴンとの関連性を感じるカード(《花崗岩の凝視/Gaze of Granite》、《殺意の凝視/Killing Glare》、《貴重な発見/Treasured Find》)があること、そしてもちろん忘れちゃいけない《見えざる者、ヴラスカ/Vraska the Unseen》の存在だ。
(註1) ゴルゴンデッキ
原文では以下のURLへリンクが張られている。怪物化ウィークに書かれた「Monstrosity in Three Acts」という記事で、ゴルゴンデッキのサンプルが載っている。
http://www.wizards.com/magic/magazine/article.aspx?x=mtg/daily/sf/273
(註2) 12体のゴルゴンがいるということ
原文ではサブタイプが「Gorgon」のカードを検索条件にした、公式サイトの検索エンジンであるGathererの検索結果へのリンクが張られている。
(註3) クリーチャーではないゴルゴンカードが何枚かあること
原文ではカード名に「Gorgon」が含まれ、かつクリーチャーではないカードを検索条件にした、公式サイトの検索エンジンであるGathererの検索結果へのリンクが張られている。
元記事:
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/cardoftheday/1113
Card of the Day - 2013/11/15
2013年11月15日 Card of the Day刻まれた大怪物/Etched Monstrosity - 新たなるファイレクシアEtched Monstrosity / 刻まれた大怪物 (5)
アーティファクト クリーチャー — ゴーレム(Golem)
刻まれた大怪物は、その上に-1/-1カウンターが5個置かれた状態で戦場に出る。
(白)(青)(黒)(赤)(緑),刻まれた大怪物から-1/-1カウンターを5個取り除く:プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーはカードを3枚引く。
10/10
引用元:http://whisper.wisdom-guild.net/card/Etched+Monstrosity/
このカードはミラディンの「刻まれたアーティファクト」シリーズ(註1)の3枚目に当たる。このシリーズはミラディンの次元に進行する変化を表現している。1枚目が相対的な平和、2枚目は徹底抗戦、3枚目は完全なる姿だ。
これらのクリーチャーにはそれ以外にもリンクがある。それとないメカニズムの共通性、および5色のマナとの関連性だ(そして後者はミラディンの5つの太陽との関連性でもある)。
(註1) 「刻まれたアーティファクト」シリーズ
原文ではカード名に「Etched」が含まれ、タイプが「アーティファクト」かつ「クリーチャー」のカードを検索条件にした、公式サイトの検索エンジンであるGathererの検索結果へのリンクが張られている。なお検索結果は以下の3枚。
・《刻まれた巫女/Etched Oracle》
・《刻まれた勇者/Etched Champion》
・《刻まれた大怪物/Etched Monstrosity》
余談だが日本語の「刻まれた」で検索すると追加で1枚、《切り刻まれた軍勢/Severed Legion》がヒットする。
元記事:
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/cardoftheday/1113
今週のCard of the Day (2013年11月 第3週) とか
2013年11月17日 週のまとめ コメント (2)余談1:今週のCard of the Dayのテーマ
怪物化(Monstrosity)週間だったらしく、Card of the Day も怪物化の能力を持つクリーチャーたち……と思いきや、金曜日だけ「名前に Monstrosity(大怪物)が含まれるカード」というオチがついた。
ちなみに Monstrosity(大怪物)が名前につくカードは意外と多く、刻まれているもの以外にも《黴墓の大怪物/Moldgraf Monstrosity》、《灰燼の大怪物/Ashen Monstrosity》、《走り回る大怪物/Skittering Monstrosity》、《呪われた大怪物/Cursed Monstrosity》などがいる。
余談2:月曜日 《船壊しのクラーケン/Shipbreaker Kraken》
巨大ダコが怪物化するとクリーチャーたちを締め上げて身動きとれなくさせる。分かりやすいんだけど名前との関連性は薄いな。いや、だからといって「Destroy target ship」なんて用途の狭い能力があっても困るか。
ところでこの手の「触手が絡みついて相手の動きをとめる」といえばやっぱり《潮汐を作るもの、ロートス/Lorthos, the Tidemaker》が代表格のイメージ。タコだけあって、ちゃんと8本の触手で絡みつくし。
余談3:火曜日 《羊毛鬣のライオン/Fleecemane Lion》
2マナ 3/3というだけで驚いていた時代もあったな、と《番狼/Watchwolf》を懐かしく思いだした。しかし本当にクリーチャーの性能率上昇は留まるところを知らない。あの《悪斬の天使/Baneslayer Angel》がかわいく見えて……いや、それはないな。
モチーフはギリシャ神話に出てくるネメアーの獅子という怪物らしい。矢も通さぬ固い体だったけど、ヘラクレスに絞め殺されたそうな。なるほど。破壊不能であっても窒息死はするのか。
揚げ足とり(?)はさておき訳の話。
元の文章が短すぎてどういう意図があるのか想像するしかないのが難しい、というのが1つ。もう1つは顔文字の「笑顔」をどれにしようか迷ったという話。
余談4:水曜日 《アクロスの巨像/Colossus of Akros》
ギリシャ神話を元にしているだけあって実世界の神話や逸話をモチーフにしたカードが多いテーロス。この巨像はロードス島から持ってきたものらしい。
記事からは英語版Wikipediaの記事へリンクが張られていたので日本語版をチェックしてみた。Card of the Dayの記事には倒壊の時期が「fifty-six years after its completion(完成してから56年後のことだ)」と書いてあるけど、日本語版Wikipediaだと「58年後の紀元前226年にロドスで地震が発生、巨像は膝から折れて倒壊した」となっている。
まあ、数千年も前のことだもんなあ。2年の差なんて確かめようもないか。
ここで全然関係ない話をしてみる。ロードス島戦記にハマッていた中学生くらいのとき、親が「これ、あなたが興味のあるファンタジー小説でしょう?」と文庫本を買って来てくれた。
タイトルは「ロードス島攻防記」で著者は塩野七生さん。読み始めてすぐ全然関係ないことが分かったけど、予想外に面白かった。ロードス島という島が実在することも興味深かったし、初めて読んだ塩野七生さんの著書がこれだった。
そんだけ。
余談5:木曜日 《残酷なハイソニア/Hythonia the Cruel》
カード名を見たとき「『わたし、残酷ですわよ』が決めゼリフのお嬢様キャラが何かでいたなあ」とふと思った。それはさておき能力の話。
彼女の能力は「ゴルゴン(Gorgon)でないクリーチャーを破壊する」。無差別に、近くにいる生物は全て巻き込まれる。気に入った動物とか好きな人間とかが近くにいたら我に返ったときに絶望するのか、残酷なだけあって歯牙にもかけないのか。ゴルゴンだから後者だろうな(偏見)。
ところで記事では最後に「そしてもちろん忘れちゃいけない《見えざる者、ヴラスカ/Vraska the Unseen》の存在」とあるけど、彼女はゴルゴンではないんだよね。プレインズウォーカーは種族を超越した存在なのかな。
その昔、種族を一種類しか持てなかった頃のレジェンドクリーチャーみたいに「(カード名)は、(クリーチャータイプ)として扱う」と付記するわけにはいかないんだろうか。まあこれも決してスマートな方法ではないけど。
余談6:金曜日 《刻まれた大怪物/Etched Monstrosity》
刻まれたシリーズのトリ。ここで言う「刻まれた」は「切り刻まれた」よりも「刻印された、彫り込まれた、刻み込んだ」という意味合いがあるはず。
……なんだけどシリーズ1枚目の《刻まれた巫女/Etched Oracle》のイラストに描かれているキャラクターが、体がバラバラになりかけているように見えたせいで「切り刻まれた」のイメージで覚えてしまった。
刻まれた巫女/Etched Oracle
http://magiccards.info/mma/en/206.html
あらためて見ると確かに体の表面に細かい文様が彫り込まれているのが見える。
イラストの話のあとに訳の話。
最後の「compleat」は直訳すると確かに「完全な」なんだけど、ミラディンやファイレクシアの世界ではまた世界設定的に特別な意味合いが込められていたような気もする。うーん。
怪物化(Monstrosity)週間だったらしく、Card of the Day も怪物化の能力を持つクリーチャーたち……と思いきや、金曜日だけ「名前に Monstrosity(大怪物)が含まれるカード」というオチがついた。
ちなみに Monstrosity(大怪物)が名前につくカードは意外と多く、刻まれているもの以外にも《黴墓の大怪物/Moldgraf Monstrosity》、《灰燼の大怪物/Ashen Monstrosity》、《走り回る大怪物/Skittering Monstrosity》、《呪われた大怪物/Cursed Monstrosity》などがいる。
余談2:月曜日 《船壊しのクラーケン/Shipbreaker Kraken》
巨大ダコが怪物化するとクリーチャーたちを締め上げて身動きとれなくさせる。分かりやすいんだけど名前との関連性は薄いな。いや、だからといって「Destroy target ship」なんて用途の狭い能力があっても困るか。
ところでこの手の「触手が絡みついて相手の動きをとめる」といえばやっぱり《潮汐を作るもの、ロートス/Lorthos, the Tidemaker》が代表格のイメージ。タコだけあって、ちゃんと8本の触手で絡みつくし。
余談3:火曜日 《羊毛鬣のライオン/Fleecemane Lion》
2マナ 3/3というだけで驚いていた時代もあったな、と《番狼/Watchwolf》を懐かしく思いだした。しかし本当にクリーチャーの性能率上昇は留まるところを知らない。あの《悪斬の天使/Baneslayer Angel》がかわいく見えて……いや、それはないな。
モチーフはギリシャ神話に出てくるネメアーの獅子という怪物らしい。矢も通さぬ固い体だったけど、ヘラクレスに絞め殺されたそうな。なるほど。破壊不能であっても窒息死はするのか。
揚げ足とり(?)はさておき訳の話。
原文:
"Erik likes GW 3/3s. :)"
拙訳:
「Erikは緑白で3/3が好きだね ( ´ー`)」
元の文章が短すぎてどういう意図があるのか想像するしかないのが難しい、というのが1つ。もう1つは顔文字の「笑顔」をどれにしようか迷ったという話。
余談4:水曜日 《アクロスの巨像/Colossus of Akros》
ギリシャ神話を元にしているだけあって実世界の神話や逸話をモチーフにしたカードが多いテーロス。この巨像はロードス島から持ってきたものらしい。
記事からは英語版Wikipediaの記事へリンクが張られていたので日本語版をチェックしてみた。Card of the Dayの記事には倒壊の時期が「fifty-six years after its completion(完成してから56年後のことだ)」と書いてあるけど、日本語版Wikipediaだと「58年後の紀元前226年にロドスで地震が発生、巨像は膝から折れて倒壊した」となっている。
まあ、数千年も前のことだもんなあ。2年の差なんて確かめようもないか。
ここで全然関係ない話をしてみる。ロードス島戦記にハマッていた中学生くらいのとき、親が「これ、あなたが興味のあるファンタジー小説でしょう?」と文庫本を買って来てくれた。
タイトルは「ロードス島攻防記」で著者は塩野七生さん。読み始めてすぐ全然関係ないことが分かったけど、予想外に面白かった。ロードス島という島が実在することも興味深かったし、初めて読んだ塩野七生さんの著書がこれだった。
そんだけ。
余談5:木曜日 《残酷なハイソニア/Hythonia the Cruel》
カード名を見たとき「『わたし、残酷ですわよ』が決めゼリフのお嬢様キャラが何かでいたなあ」とふと思った。それはさておき能力の話。
彼女の能力は「ゴルゴン(Gorgon)でないクリーチャーを破壊する」。無差別に、近くにいる生物は全て巻き込まれる。気に入った動物とか好きな人間とかが近くにいたら我に返ったときに絶望するのか、残酷なだけあって歯牙にもかけないのか。ゴルゴンだから後者だろうな(偏見)。
ところで記事では最後に「そしてもちろん忘れちゃいけない《見えざる者、ヴラスカ/Vraska the Unseen》の存在」とあるけど、彼女はゴルゴンではないんだよね。プレインズウォーカーは種族を超越した存在なのかな。
その昔、種族を一種類しか持てなかった頃のレジェンドクリーチャーみたいに「(カード名)は、(クリーチャータイプ)として扱う」と付記するわけにはいかないんだろうか。まあこれも決してスマートな方法ではないけど。
余談6:金曜日 《刻まれた大怪物/Etched Monstrosity》
刻まれたシリーズのトリ。ここで言う「刻まれた」は「切り刻まれた」よりも「刻印された、彫り込まれた、刻み込んだ」という意味合いがあるはず。
……なんだけどシリーズ1枚目の《刻まれた巫女/Etched Oracle》のイラストに描かれているキャラクターが、体がバラバラになりかけているように見えたせいで「切り刻まれた」のイメージで覚えてしまった。
刻まれた巫女/Etched Oracle
http://magiccards.info/mma/en/206.html
あらためて見ると確かに体の表面に細かい文様が彫り込まれているのが見える。
イラストの話のあとに訳の話。
原文:
showing a progression on that plane from one of relative peace, to one of outright war, to one that is compleat
拙訳:
ミラディンの次元に進行する変化を表現している。1枚目が相対的な平和、2枚目は徹底抗戦、3枚目は完全なる姿だ。
最後の「compleat」は直訳すると確かに「完全な」なんだけど、ミラディンやファイレクシアの世界ではまた世界設定的に特別な意味合いが込められていたような気もする。うーん。
Card of the Day - 2013/11/18
2013年11月18日 Card of the Day形見持ちのゴルゴン/Keepsake Gorgon - テーロスKeepsake Gorgon / 形見持ちのゴルゴン (3)(黒)(黒)
クリーチャー — ゴルゴン(Gorgon)
接死
(5)(黒)(黒):怪物化1を行う。(このクリーチャーが怪物的でない場合、これの上に+1/+1カウンターを1個置く。これは怪物的になる。)
形見持ちのゴルゴンが怪物的になったとき、対戦相手がコントロールするゴルゴン(Gorgon)でないクリーチャー1体を対象とし、それを破壊する。
2/5
引用元:http://whisper.wisdom-guild.net/card/Keepsake+Gorgon/
古代ギリシャの神話や物語はもちろん今よりずっと昔の時代を舞台にしたものだが、ゴルゴンに関する神話はヘレニズム時代(註1)の当時ですらすでに「昔」だったことが残された資料から判明している。専門筋による神話の解釈によると、この神話は紀元前15世紀にまで遡る。さらにそれより1000年以上前と推測する人もいるらしい。
マジックにおいて、現在のスタンダードという時代こそがゴルゴンの全盛期(註2)だが、このサブタイプの初出は遥か黎明期、レジェンド(註3)にまで遡る。
(註1) ヘレニズム時代
原文では以下のURLへリンクが張られている。Wikipediaの Hellenistic Period の項目。
http://en.wikipedia.org/wiki/Hellenistic_period
同項目の日本語版Wikipediaは以下。正しくはこっちは ヘレニズム の項目。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%98%E3%83%AC%E3%83%8B%E3%82%BA%E3%83%A0
(註2) ゴルゴンの全盛期
原文ではサブタイプが「Gorgon」で、かつフォーマットが「スタンダード」のカードを検索条件にした、公式サイトの検索エンジンであるGathererの検索結果へのリンクが張られている。
(註3) 初出はレジェンド
原文では《Infernal Medusa》のカードデータへのリンクが張られている。
元記事:
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/cardoftheday/1113
Card of the Day - 2013/11/19
2013年11月19日 Card of the Day コメント (2)繁殖池/Breeding Pool - ギルド門侵犯Breeding Pool / 繁殖池
土地 — 森(Forest) 島(Island)
((T):あなたのマナ・プールに(緑)か(青)を加える。)
繁殖池が戦場に出るに際し、あなたは2点のライフを支払ってもよい。そうしなかった場合、繁殖池はタップ状態で戦場に出る。
引用元:http://whisper.wisdom-guild.net/card/Breeding+Pool/
シミックの議事会はこれら《繁殖池/Breeding Pool》を常用しているが、新たに定めた「固着の原則」からは外れることのないよう配慮している。
この原則は手短に言うと次の通りだ。「自然から決して遥か遠くへと離れて「漂流」しないようにとギルド員へと忠告する哲学的教義を触発した――ギルドのかつての行きすぎと野望を繰り返さないようにという訓戒が込められている」(註1)。
かつて行き過ぎたシミックギルドは破壊の権化である《クラージ実験体/Experiment Kraj》を生み出してしまった。それによってシミックは世論を敵に回し、あやうくギルドの存続すら危ぶまれる事態となったのだ。
(註1) この原則
原文は「advises guild members never to stray so far from nature that they become ’adrift’—a veiled warning against the excesses and ambitions of the guild’s previous iteration」で、これは以下のコラムからの引用。
Planeswalker’s Guide to Gatecrash: Part 2
http://www.wizards.com/magic/magazine/article.aspx?x=mtg/daily/feature/225
上記の日本語訳は以下の公式サイトにある日本語訳からの引用。
プレインズウォーカーのための「ギルド門侵犯」案内 その2
http://mtg-jp.com/reading/translated/004152/
元記事:
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/cardoftheday/1113
Card of the Day - 2013/11/20
2013年11月20日 Card of the Day海檻の怪物/Sealock Monster - テーロスSealock Monster / 海檻の怪物 (3)(青)(青)
クリーチャー — タコ(Octopus)
海檻の怪物は防御プレイヤーが島(Island)をコントロールしていないかぎり攻撃できない。
(5)(青)(青):怪物化3を行う。(このクリーチャーが怪物的でない場合、これの上に+1/+1カウンターを3個置く。これは怪物的になる。)
海檻の怪物が怪物的になったとき、土地1つを対象とする。それはそれの他のタイプに加えて島にもなる。
5/5
引用元:http://whisper.wisdom-guild.net/card/Sealock+Monster/
《海檻の怪物/Sealock Monster》の1つ目の能力を持ったクリーチャーはマジックの歴史の中で28体いる(註1)。全てというわけではないが、その多くは海に生息するクリーチャーたちだ(もちろん君のことは忘れてないよ、《呉の大都督 周瑜/Zhou Yu, Chief Commander》)。
この能力はその昔、俗に「Landhome(生息条件)」(註2)(註3)と呼ばれたメカニズムの半分だ(青の場合は「Islandhome(生息条件 (島))」となる)。
(註1) 28体いる
原文ではテキストに「Unless」「Defending」「Player」「Controls」「Island」が含まれるカードを検索条件にした、公式サイトの検索エンジンであるGathererの検索結果へのリンクが張られている。
(註2) 俗に ~
原文では以下のURLへリンクが張られている。2009年当時の全キーワード能力に対して Doug Beyer がコメントしているコラム。
http://www.wizards.com/magic/magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/stf/27
(註3) 「Landhome(生息条件)」
原文ではテキストに「Unless」「Defending」「Player」「Controls」「Control」「No」「Sacrifice」が含まれるカードを検索条件にした、公式サイトの検索エンジンであるGathererの検索結果へのリンクが張られている。
元記事:
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/cardoftheday/1113
Card of the Day - 2013/11/21
2013年11月21日 Card of the Day青の太陽の頂点/Blue Sun’s Zenith - 統率者(2013年版)Blue Sun’s Zenith / 青の太陽の頂点 (X)(青)(青)(青)
インスタント
プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーはカードをX枚引く。青の太陽の頂点をオーナーのライブラリーに加えて切り直す。
引用元:http://whisper.wisdom-guild.net/card/Blue+Sun%27s+Zenith/
このカード名にある「青の太陽」はミラディンの次元に浮かぶ5つの「太陽」のうちの1つだ(ミラディンや今や新たなるファイレクシアと化しているわけだが、太陽は変わらずある)。
知らない人のために解説しておくと、この次元には純粋なマナの塊である5つの小さな衛星が周回している(これが太陽だ)。5つそれぞれが5色のマナに対応している。これらの衛星は不規則に回っているため、この世界のどこでも、そしてどの時間帯でも0個から5個の太陽を見ることができる。
元記事:
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/cardoftheday/1113
Card of the Day - 2013/11/22
2013年11月22日 Card of the DayThe Cheese Stands Alone - アングルードThe Cheese Stands Alone (4)(白)(白)
エンチャント
あなたが戦場にThe Cheese Stands Alone以外のカードをコントロールしておらず、あなたの手札にカードが無い場合、あなたはゲームに勝利する。
引用元:http://whisper.wisdom-guild.net/card/The+Cheese+Stands+Alone/
このカードは未来予知で《不毛の栄光/Barren Glory》という非銀枠のカードとしてリメイクされている。しかし実はあと少しで第8版の際に非銀枠の仲間入りをするところだった。
あと少しで。
知っての通り、マジックの10周年を記念して、ウィザーズ社は過去の全てのセットから最低1枚ずつの再録を行うことを決めた。
「全て」のセットからだ。
それにはポータルも含まれた。しかし銀枠のアングルードは外されてしまったのだ。それについては Mark Rosewater がこの記事(註1)で語っている。
(註1) この記事
原文では以下のURLへリンクが張られている。Mark Rosewater が第8版の「各エキスパンションから最低1枚ずつ再録」について語っているコラム(註2)。
http://www.wizards.com/Magic/magazine/Article.aspx?x=mtgcom/daily/mr79
(註2) コラム
《The Cheese Stands Alone》について語っている箇所のみ抜粋。
【翻訳】芯まで美味しい/Good to the Core【Daily MTG】
Mark Rosewater
2003年07月07日
元記事:http://www.wizards.com/Magic/magazine/Article.aspx?x=mtgcom/daily/mr79
アングルード
元々の計画では全てのエキスパンションから1枚ずつの予定だった。
そう「全ての」エキスパンションだ。
そこで私たちはアングルードからも候補を探した。議論の末、私たちは《The Cheese Stands Alone》に白羽の矢を立てた。能力はヘンテコだが、実際のマジックに登場してもおかしくないものに見えたからだ。
さて、それからどんな問題が起きたか。
まず最初の問題として、カードがあまりに従来のマジックのイメージからかけ離れているのではないかという心配があった(ご存知のとおり、このカードのイラストはスーパーヒーローっぽく擬人化されたチーズの切れ端だ)。
しかし Brady Dommermuth が、そのヘンテコなフレイバーを残しつつも従来のマジックに適した形のビジュアルイメージを新たに考えてくれた。彼のアイデアは「遠い土地の1つの部屋に宝物が満ちている。その部屋のど真ん中に設置された台座の上には、上からの光に照らされたチーズの切れ端が乗っている」というものだ。まるでそのチーズに偉大なる力が備わっているかのように。
さてその次は?
そこで私たちはかつて想像すらしたこともない問題に出くわしたのだ。
銀枠だ。ここに問題があった。公式なプレイに関わる大事なルールは2つある(いや、実際には大事なルールは2つ以上あるんだが、今回の件に関わるのは2つだけだ)。
<ルールその1:同じカード名であればどのバージョンのカードも使える>
このルールは重要だ。カードが再録されるたびにプレイヤーが新しいセットを買わなくてはいけないような事態は避けたいと私たちは考えている。
<ルールその2:銀枠のカードは公式大会では使用できない>
このルールがあるおかげでアングルードのようなエキスパンションが存在できる
分かってもらえただろうか。もし私たちが《The Cheese Stands Alone》を第8版で再版した場合、それは白枠のカードになる(フォイル版は黒枠になる)。そしてそれは公式大会で使うことができる。ルールその1によると、プレイヤーは公認大会でアングルード版の同名カードを使うことができる……しかしルールその2はそれを禁じている。
この矛盾を解決するためには、どちらかのルールを変更する必要があった。しかし誰もそれを望まなかった。そうして、アングルードはこのキャンペーンから外れることとなってしまった。
元記事:
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/cardoftheday/1113
今週のCard of the Day (2013年11月 第4週) とか
2013年11月24日 週のまとめ コメント (2)余談0:先週のCard of the Dayのテーマ
先週分とまとめてアップ。
今週のCard of the Day (2013年11月 第3週) とか
http://regiant.diarynote.jp/201312162331328284/
余談1:今週のCard of the Dayのテーマ
何かありそうで、でも突き止め切れなかった今週のテーマ。とりあえずカード名だけ並べておくので、あとは探究心旺盛なマジックプレイヤーに託す。
月曜日:Keepsake Gorgon
火曜日:Breeding Pool
水曜日:Sealock Monster
木曜日:Blue Sun’s Zenith
金曜日:The Cheese Stands Alone
余談2:月曜日 《形見持ちのゴルゴン/Keepsake Gorgon》
形見持ちという単語、そして石化した人間の首を抱えるゴルゴンのイラストを合わせて考えるとそれだけで1つの物語になりそう。ゴルゴンは邪悪であるという前提に立つなら「自分が石化した相手の首をコレクションしている」ということになるんだろうけど、ちょっとひねりたい。
ゴルゴンが人間の男と恋に落ちたけど人間たちにそれがばれて追われて逃げる途中に男が致命傷を負ってしまい、死ぬ前に石化させてその首だけ持って逃走を続けている、みたいな。
妄想はさておき訳の話。
少し迷ったのは「gorgon was ancient even in」の箇所。ヘレニズム時代からすでに「古くから伝わるもの」として扱われていた、というのを原文に合わせて極力短く説明しようとした結果が「昔」というカギ括弧による強調。
もう1つ。
こっちは「Reliable」の訳を「信頼できる」にするかどうかで迷った。「信頼できる翻訳(or 解釈)」とか「信頼に足る翻訳(or 解釈)」という日本語がイマイチしっくりこなかったので「専門筋」としてみた。意訳が過ぎるかもしれない。
余談3:火曜日 《繁殖池/Breeding Pool》
古参プレイヤーとしては「Breeding P-」とくるとどうしてもフォールン・エンパイアの《Breeding Pit》を思い出してしまう。しかしフォールン・エンパイアってもう20年近く前のエキスパンションなのか……年をとるはずだよ。
それはさておき、Card of the Dayの記事内容は公式コラムからの引用。コラムへのリンクが張られていなかったけど、ダブルクオテーションで囲われていたからもしかして、と調べてみたら案の定だった。
公式訳があるものを訳すのは精神衛生上よろしくないので気づけてよかった。
余談4:水曜日 《海檻の怪物/Sealock Monster》
生息条件(Landhome)は完全にデメリットでしかないという珍しい能力……と思ったけど、累積アップキープ(Cumulative Upkeep)、伝説(Legendary)、消散(Fading)、防衛(Defender)も基本的にはデメリットでしかないか。
この能力について語るときに外せないのはやっぱり《島魚ジャスコニアス/Island Fish Jasconius》……ではなくて《ダンダーン/Dandan》。そのインパクトのある名前に加えて、さりげなく公式大会でも奇襲を決めている。
ちなみにその《ダンダーン/Dandan》大活躍の記事は以下のとおり。
Gateway ラウンド 2: 森勝洋 vs. Helmut Summersberger
http://www.wizards.com/default.asp?x=sideboard/mastersnice02/jpgwfm2a
さらに余談。この日の記事がCard of the Dayカテゴリのちょうど777件目だった。
余談5:木曜日 《青の太陽の頂点/Blue Sun’s Zenith》
訳の話。
あらためて読むと「どこでもどの時間帯でも 0個から5個の太陽を見ることができる」って日本語として少し不自然かもしれない。でも原文の訳としては間違っていない……と思う。
余談6:金曜日 《The Cheese Stands Alone》
訳の話。
原文の「regular Magic」をどうしようか悩んで、MTG Wikiで少ないながらも用いられている「非銀枠」という表現を借りることにした、ということが1つ。
もう1つは改行。ご存知のとおり、Card of the Dayは基本的に改行なしで、1つの段落として文章がまとめられている。原文に忠実に、ということであれば同様に改行なしで訳すべきなのかもしれない、と思いつつも今回の「it almost ~. Almost.」のような表現はワンテンポ置いたほうが「それっぽい」かなあ、などと考えつつ訳している。
えーと、何が言いたいかというと、言葉ではない「改行位置」という要素にも「翻訳の意志」は入る(入れることができる)んだなあ、とあらためて気づいたという話。
余談7:ダイアリノートの自サイト検索機能について
《ダンダーン/Dandan》について過去に語ったことがあるような気がしたので、右下にある「日記内を検索」から「ダーン」という単語を検索してみた。
検索結果:0件
あれ? 気のせいだったか。うーん、確か公式大会のカバレッジを紹介した記憶があるんだけどなあ。もしかしたら英語名しか書かなかったのかもしれない、と「Dandan」で検索。
検索結果:2件
ああ、やっぱり……って、あれ? やっぱり《ダンダーン/Dandan》って書いてるじゃないか。えーと、試しに「ダンダーン」で検索すると……ヒットしたな。うーん、よく分からない。
先週分とまとめてアップ。
今週のCard of the Day (2013年11月 第3週) とか
http://regiant.diarynote.jp/201312162331328284/
余談1:今週のCard of the Dayのテーマ
何かありそうで、でも突き止め切れなかった今週のテーマ。とりあえずカード名だけ並べておくので、あとは探究心旺盛なマジックプレイヤーに託す。
月曜日:Keepsake Gorgon
火曜日:Breeding Pool
水曜日:Sealock Monster
木曜日:Blue Sun’s Zenith
金曜日:The Cheese Stands Alone
余談2:月曜日 《形見持ちのゴルゴン/Keepsake Gorgon》
形見持ちという単語、そして石化した人間の首を抱えるゴルゴンのイラストを合わせて考えるとそれだけで1つの物語になりそう。ゴルゴンは邪悪であるという前提に立つなら「自分が石化した相手の首をコレクションしている」ということになるんだろうけど、ちょっとひねりたい。
ゴルゴンが人間の男と恋に落ちたけど人間たちにそれがばれて追われて逃げる途中に男が致命傷を負ってしまい、死ぬ前に石化させてその首だけ持って逃走を続けている、みたいな。
妄想はさておき訳の話。
原文:
but evidence suggests the myth of the gorgon was ancient even in Hellenistic times
拙訳:
ゴルゴンに関する神話はヘレニズム時代の当時ですらすでに「昔」だったことが残された資料から判明している。
少し迷ったのは「gorgon was ancient even in」の箇所。ヘレニズム時代からすでに「古くから伝わるもの」として扱われていた、というのを原文に合わせて極力短く説明しようとした結果が「昔」というカギ括弧による強調。
もう1つ。
原文:
Reliable interpretations of the myth
拙訳:
専門筋による神話の解釈によると
こっちは「Reliable」の訳を「信頼できる」にするかどうかで迷った。「信頼できる翻訳(or 解釈)」とか「信頼に足る翻訳(or 解釈)」という日本語がイマイチしっくりこなかったので「専門筋」としてみた。意訳が過ぎるかもしれない。
余談3:火曜日 《繁殖池/Breeding Pool》
古参プレイヤーとしては「Breeding P-」とくるとどうしてもフォールン・エンパイアの《Breeding Pit》を思い出してしまう。しかしフォールン・エンパイアってもう20年近く前のエキスパンションなのか……年をとるはずだよ。
それはさておき、Card of the Dayの記事内容は公式コラムからの引用。コラムへのリンクが張られていなかったけど、ダブルクオテーションで囲われていたからもしかして、と調べてみたら案の定だった。
公式訳があるものを訳すのは精神衛生上よろしくないので気づけてよかった。
余談4:水曜日 《海檻の怪物/Sealock Monster》
生息条件(Landhome)は完全にデメリットでしかないという珍しい能力……と思ったけど、累積アップキープ(Cumulative Upkeep)、伝説(Legendary)、消散(Fading)、防衛(Defender)も基本的にはデメリットでしかないか。
この能力について語るときに外せないのはやっぱり《島魚ジャスコニアス/Island Fish Jasconius》……ではなくて《ダンダーン/Dandan》。そのインパクトのある名前に加えて、さりげなく公式大会でも奇襲を決めている。
ちなみにその《ダンダーン/Dandan》大活躍の記事は以下のとおり。
Gateway ラウンド 2: 森勝洋 vs. Helmut Summersberger
http://www.wizards.com/default.asp?x=sideboard/mastersnice02/jpgwfm2a
さらに余談。この日の記事がCard of the Dayカテゴリのちょうど777件目だった。
余談5:木曜日 《青の太陽の頂点/Blue Sun’s Zenith》
訳の話。
原文:
These orbits are irregular, so it’s possible for any number of the suns, from zero to all five, to be overhead at any given place or time on the world.
拙訳:
これらの衛星は不規則に回っているため、この世界のどこでも、そしてどの時間帯でも0個から5個の太陽を見ることができる。
あらためて読むと「どこでもどの時間帯でも 0個から5個の太陽を見ることができる」って日本語として少し不自然かもしれない。でも原文の訳としては間違っていない……と思う。
余談6:金曜日 《The Cheese Stands Alone》
訳の話。
原文:
But it almost made it into regular Magic for Eighth Edition. Almost.
拙訳:
しかし実はあと少しで第8版の際に非銀枠の仲間入りをするところだった。
あと少しで。
原文の「regular Magic」をどうしようか悩んで、MTG Wikiで少ないながらも用いられている「非銀枠」という表現を借りることにした、ということが1つ。
もう1つは改行。ご存知のとおり、Card of the Dayは基本的に改行なしで、1つの段落として文章がまとめられている。原文に忠実に、ということであれば同様に改行なしで訳すべきなのかもしれない、と思いつつも今回の「it almost ~. Almost.」のような表現はワンテンポ置いたほうが「それっぽい」かなあ、などと考えつつ訳している。
えーと、何が言いたいかというと、言葉ではない「改行位置」という要素にも「翻訳の意志」は入る(入れることができる)んだなあ、とあらためて気づいたという話。
余談7:ダイアリノートの自サイト検索機能について
《ダンダーン/Dandan》について過去に語ったことがあるような気がしたので、右下にある「日記内を検索」から「ダーン」という単語を検索してみた。
検索結果:0件
あれ? 気のせいだったか。うーん、確か公式大会のカバレッジを紹介した記憶があるんだけどなあ。もしかしたら英語名しか書かなかったのかもしれない、と「Dandan」で検索。
検索結果:2件
ああ、やっぱり……って、あれ? やっぱり《ダンダーン/Dandan》って書いてるじゃないか。えーと、試しに「ダンダーン」で検索すると……ヒットしたな。うーん、よく分からない。
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