余談1:今週のCard of the Dayのテーマ
今週のテーマは金曜日に明かされたように英国の文豪、チャールズ・ディケンズ。週の途中で気付いたけど、別に自力で辿り着いたわけでなくてカードデータを検索エンジンで探したときに弾みで分かっただけ。次は自分の力で解きたい。以下、一応解説らしきものを。
月曜日の《好奇心/Curiosity》は「骨董屋 (原題:The Old Curiosity Shop)」という作品との関連。火曜日も同様にタイトルつながりで《冷たき集いの吸血鬼/Bleak Coven Vampires》に対して「荒涼館 (原題:Bleak House)」という作品がある。
水曜日の《巧みな回避/Artful Dodge》のカード名は「オリバー・ツイスト (原題:Oliver Twist)」の登場人物である Artful Dodger のオマージュと思われる。木曜日もこれまた登場人物つながりで、この《Rohgahh of Kher Keep》の記事に出て来たロックバンド「ユーライア・ヒープ」はその名前を「デイビッド・カッパーフィールド (原題:David Copperfield)」という作品の登場人物からとっているらしい。
金曜日の《押収/Confiscate》に関しては、もう Card of the Day の記事を読んでもらえばそのままなので説明のしようがない、というような感じの5枚が今週のテーマ。
余談2:月曜日 《好奇心/Curiosity》
うーん。《好奇心/Curiosity》のカードイラストで、ネコ族のミリーがこのあと死んでしまう尾行シーンを描く、ってのは、逆に狙いすぎててなんだかなあ、と思ってしまう。「なるほど」というより「まんまやんけ」みたいな感じ。
でも、同じものを違った角度から見せるという「タイムシフト」のコンセプトで作った《鋭い感覚/Keen Sense》のイラストに、タイムシフト元カードに描かれていた出来事の「ねじれた別時間軸」を使うってのは素晴らしいと思った。
余談3:火曜日 《冷たき集いの吸血鬼/Bleak Coven Vampires》
この日の記事を読んで何か思い出すなあ、と思ったら、2月に和訳されてたSavor the Flavorの記事だった。その記事では、マジックのセットの世界構築は発売される数年前から始まる、というような内容。
その記事の中で「ミラディンの吸血鬼の外見に特徴を与えたのは(数年後に訪れることが分かっている)イニストラードの吸血鬼たちとはっきり見た目で識別できるようにするため」とあった。以下、引用。
余談4:水曜日 《巧みな回避/Artful Dodge》
この下水道に飛び込む謎の生物を見ていると「宇宙家族カールビンソン」という漫画に出てきたターくんというキャラを思い出す。ターくんを知らないという方はこのブログの記事が参考になるかもしれない。
絵描きオカンの日々 (記事の最後にターくんの絵がある)
http://k3factory.blog.eonet.jp/k3company/2012/03/post-24ae.html
余談5:木曜日 《Rohgahh of Kher Keep》
結局、このカードの読み方がよく分からないままだ。「ろおはっがあ」とかそんな感じ?
余談6:金曜日 《押収/Confiscate》
自分で使った記憶はほとんどないカード。相手に使われた記憶もほとんどない。唯一思い出せるのは、こっちが赤単色を使っていたときに出した《ラースの灼熱洞/Furnace of Rath》をこれで奪われたゲームがあったな、ということくらい。
そのときの相手はレアリティ至上主義者の友人で、とにかくデッキ内のレア密度を可能な限り高めようとしていた。理由は「え? だってコモンとかデッキに入れたくないじゃない」だった。理由になってないぞ。
土地も出来るだけレアにしたかったらしく基本地形は数えるほどで、対抗色ペインランドや《反射池/Reflecting Pool》などがごろごろ入った4色以上のデッキだった気がする。懐かしいな。
余談7:公式サイト - Savor the Flavor
ついに《獄庫/Helvault》の開かれんとせんばかりまでストーリーが進んでしまった以下の日本語公式の記事ももちろん読み応えがあったんだけど……
公式サイト (日本語):守護者、魔女、そして天使
http://mtg-jp.com/reading/translated/stf/003130/
公式サイト (英語):The Guradian, the Witch, and the Angel
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/stf/187
それよりも今週は本家サイト側の Savor the Flavor の記事にびっくりだった。どうやら Savor the Flavor はあと数回で終了とのこと。そして後任も決まってないみたい。
仮に Savor the Flavor のお休みが多少あったとしても、ここ最近のフレイバーを大事にする方向性が変わるようなことはないとは思うけれど、やっぱりさみしいものはさみしい。
今週のテーマは金曜日に明かされたように英国の文豪、チャールズ・ディケンズ。週の途中で気付いたけど、別に自力で辿り着いたわけでなくてカードデータを検索エンジンで探したときに弾みで分かっただけ。次は自分の力で解きたい。以下、一応解説らしきものを。
月曜日の《好奇心/Curiosity》は「骨董屋 (原題:The Old Curiosity Shop)」という作品との関連。火曜日も同様にタイトルつながりで《冷たき集いの吸血鬼/Bleak Coven Vampires》に対して「荒涼館 (原題:Bleak House)」という作品がある。
水曜日の《巧みな回避/Artful Dodge》のカード名は「オリバー・ツイスト (原題:Oliver Twist)」の登場人物である Artful Dodger のオマージュと思われる。木曜日もこれまた登場人物つながりで、この《Rohgahh of Kher Keep》の記事に出て来たロックバンド「ユーライア・ヒープ」はその名前を「デイビッド・カッパーフィールド (原題:David Copperfield)」という作品の登場人物からとっているらしい。
金曜日の《押収/Confiscate》に関しては、もう Card of the Day の記事を読んでもらえばそのままなので説明のしようがない、というような感じの5枚が今週のテーマ。
余談2:月曜日 《好奇心/Curiosity》
うーん。《好奇心/Curiosity》のカードイラストで、ネコ族のミリーがこのあと死んでしまう尾行シーンを描く、ってのは、逆に狙いすぎててなんだかなあ、と思ってしまう。「なるほど」というより「まんまやんけ」みたいな感じ。
でも、同じものを違った角度から見せるという「タイムシフト」のコンセプトで作った《鋭い感覚/Keen Sense》のイラストに、タイムシフト元カードに描かれていた出来事の「ねじれた別時間軸」を使うってのは素晴らしいと思った。
余談3:火曜日 《冷たき集いの吸血鬼/Bleak Coven Vampires》
この日の記事を読んで何か思い出すなあ、と思ったら、2月に和訳されてたSavor the Flavorの記事だった。その記事では、マジックのセットの世界構築は発売される数年前から始まる、というような内容。
その記事の中で「ミラディンの吸血鬼の外見に特徴を与えたのは(数年後に訪れることが分かっている)イニストラードの吸血鬼たちとはっきり見た目で識別できるようにするため」とあった。以下、引用。
例えば、我々はミラディンの吸血鬼達へと非常に特徴的な外見的特徴(スポイト状の指)を与えた。何故なら我々は、彼らの姿をイニストラードの吸血鬼達の外見(ソリンと同様の、暗い色をした白目)とはっきり識別することがより重要となるだろうと知っていたからだ
引用:テーマが動かす世界構築 (http://mtg-jp.com/reading/translated/stf/003092/)
余談4:水曜日 《巧みな回避/Artful Dodge》
この下水道に飛び込む謎の生物を見ていると「宇宙家族カールビンソン」という漫画に出てきたターくんというキャラを思い出す。ターくんを知らないという方はこのブログの記事が参考になるかもしれない。
絵描きオカンの日々 (記事の最後にターくんの絵がある)
http://k3factory.blog.eonet.jp/k3company/2012/03/post-24ae.html
余談5:木曜日 《Rohgahh of Kher Keep》
結局、このカードの読み方がよく分からないままだ。「ろおはっがあ」とかそんな感じ?
余談6:金曜日 《押収/Confiscate》
自分で使った記憶はほとんどないカード。相手に使われた記憶もほとんどない。唯一思い出せるのは、こっちが赤単色を使っていたときに出した《ラースの灼熱洞/Furnace of Rath》をこれで奪われたゲームがあったな、ということくらい。
そのときの相手はレアリティ至上主義者の友人で、とにかくデッキ内のレア密度を可能な限り高めようとしていた。理由は「え? だってコモンとかデッキに入れたくないじゃない」だった。理由になってないぞ。
土地も出来るだけレアにしたかったらしく基本地形は数えるほどで、対抗色ペインランドや《反射池/Reflecting Pool》などがごろごろ入った4色以上のデッキだった気がする。懐かしいな。
余談7:公式サイト - Savor the Flavor
ついに《獄庫/Helvault》の開かれんとせんばかりまでストーリーが進んでしまった以下の日本語公式の記事ももちろん読み応えがあったんだけど……
公式サイト (日本語):守護者、魔女、そして天使
http://mtg-jp.com/reading/translated/stf/003130/
公式サイト (英語):The Guradian, the Witch, and the Angel
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/stf/187
それよりも今週は本家サイト側の Savor the Flavor の記事にびっくりだった。どうやら Savor the Flavor はあと数回で終了とのこと。そして後任も決まってないみたい。
仮に Savor the Flavor のお休みが多少あったとしても、ここ最近のフレイバーを大事にする方向性が変わるようなことはないとは思うけれど、やっぱりさみしいものはさみしい。
道化の帽子/Jester’s Cap - アイスエイジ レアJester’s Cap / 道化の帽子 (4)
アーティファクト
(2),(T),道化の帽子を生け贄に捧げる:プレイヤー1人を対象とする。あなたはそのプレイヤーのライブラリーからカードを3枚探し、それらを追放する。そのプレイヤーは、自分のライブラリーを切り直す。
引用元:http://whisper.wisdom-guild.net/card/Jester%27s+Cap/
アイスエイジ版の《道化の帽子/Jester’s Cap》のイラストに描かれている顔はリチャード・ガーフィールドがモデルだと言う人たちがいる。そうかもしれないし、そうじゃないかもしれない。少なくともこの道化を元に作られた像(註1)は全然リチャード・ガーフィールドっぽく見えないことは確かだ(この写真がどういった文脈の中で登場したのか知りたい人はこのマーク・ローズウォーターの記事(註2)を読んでくれ)。
(註1) この道化を元に作られた像
原文では以下のURLへリンクが張られている。
記事にある通り《道化の帽子/Jester’s Cap》の道化を立体化した像の写真が載っている。
http://www.wizards.com/magic/images/mtgcom/fcpics/making/mr240_30.jpg
(註2) マーク・ローズウォーターの記事
原文では以下のURLへリンクが張られている。
ウィザーズのオフィスをマーク・ローズウォーターが案内してくれる写真いっぱいの記事。
http://www.wizards.com/magic/magazine/article.aspx?x=mtgcom/daily/mr240
元記事:
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/cardoftheday/0412
計略の魔除け/Trickery Charm - オンスロート コモンTrickery Charm / 計略の魔除け (青)
インスタント
以下の3つから1つを選ぶ。「クリーチャー1体を対象とする。それはターン終了時まで飛行を得る。」「クリーチャー1体を対象とする。それはターン終了時まであなたが選んだ1種類のクリーチャー・タイプになる。」「あなたのライブラリーのカードを上から4枚見る。それらを、望む順番で戻す。」
引用元:http://whisper.wisdom-guild.net/card/Trickery+Charm/
様々なことがオンスロートの頃とはだいぶ違ってきている。
例えば、David Martinがオンスロートの《計略の魔除け/Trickery Charm》のイラストを描くに当たって受けた指示は「貝殻の形をしたガラスの魔除けの中に青い霧」だけだった。
そこでDavid Martinが最初に書き上げたスケッチは、クリエイティブ・チームが望んだものより少々「道化じみて」いた。そのイラストはここ(註1)で見られる。
(註1) ここ
リンク先は以下のURL。《計略の魔除け/Trickery Charm》のイラストに関するコラム(註2)。
http://www.wizards.com/magic/magazine/article.aspx?x=mtgcom/arcana/386
(註2) コラム
【翻訳】スケッチの広場:計略の魔除け/Sketches: Trickery Charm【Daily MTG】
2003年07月24日
元記事:http://www.wizards.com/magic/magazine/article.aspx?x=mtgcom/arcana/386
今週の「スケッチの広場」では、オンスロートのセット収録のあまり使われなかった青いインスタントである《計略の魔除け/Trickery Charm》を取り上げようと思う。このカードのイラストを担当したのはDavid Martinだ。
1.イラストレーターへの指示
このカードは開発中は《Whimsy Charm (気まぐれな、風変りな魔除け)》と呼ばれていた。これはこの話の重要な部分なので要注意だ。そして以下がイラストレーターへ与えられた指示の全てだ。
「貝殻の形をしたガラスの魔除けの中に青い霧」
2.ラフスケッチ
これがDavid Martinが最初に提出してきたものだ。結果として少々行きすぎてしまったが、彼はカード名の「Whimsy」から思い浮かんだイメージどおりに、奇妙でしゃれた感じの要素(たとえば蝶々や道化師)をいくつも詰め込んだのだ。最初に提出してきたイラスト (ピエロが苦手な人は注意)
http://www.wizards.com/global/images/mtgcom_arcana_386_pic1_en.jpg
全てが《ミラーリ/Mirari》の元に変容してしまっているようなブロックの世界において、ピエロや蝶々に居場所はないと美術チームが判断したのも仕方のない話だ。
そしてDavid Martinは彼のイラストから全ての気まぐれで風変りな要素を取り除き、かわりに穏やかに流れる滝の前にその魔除けを置くことにした。
3.最終バージョン
これが最終版のイラストを大きなサイズにしたものだ。ピエロも、蝶々もいない。実際にカードに用いられたイラストを大きくした画像
http://www.wizards.com/global/images/mtgcom_arcana_386_pic2_en.jpg
4.カード
最後に、これが君がブースターパックから見つけるであろうカードだ。記事では、ここにカードテキストまで含めた実際のカード画像がある
公式カード検索エンジンGathererへのリンクなので省略
元記事:
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/cardoftheday/0412
Jester’s Sombrero - アングルード レアJester’s Sombrero (2)
アーティファクト
(2),(T),Jester’s Sombreroを生け贄に捧げる:プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーのサイドボードを見て、その中からカードを3枚選び、残りのマッチの間それらのカードを取り除く。
引用元:http://whisper.wisdom-guild.net/card/Jester%27s+Sombrero/
アングルードの各カードにはルールテキストにキーワードが書かれており、これを組み合わせることで隠されたジョークが完成する。しかし君は、そのキーワードがときにカードに結びついた形で表現されていることに気が付いていただろうか?
たとえば《Jester’s Sombrero》の場合、そのフレイバーテキストは小さなメキシコ産の犬によって発せられている。さてキーワードはなんだろう? 答えは「チワワ」だ! こいつはいい!
元記事:
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/cardoftheday/0412
嘘つきの振り子/Liar’s Pendulum - ミラディン レアLiar’s Pendulum / 嘘つきの振り子 (1)
アーティファクト
(2),(T):カード名を1つ指定する。対戦相手1人を対象とし、そのプレイヤーはあなたの手札にその名前のカードがあるか予想する。あなたはあなたの手札を公開してもよい。もしあなたはそうして、あなたの対戦相手の予想が間違えていた場合、カードを1枚引く。
引用元:http://whisper.wisdom-guild.net/card/Liar%27s+Pendulum/
《嘘つきの振り子/Liar’s Pendulum》は最初《呪われた巻物/Cursed Scroll》を別の形でよみがえらせるべく作られたものだったが、その効果はフレイバー上の理由からデザインチームによって「カードを引く」に変えられてしまった。
元記事:
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/cardoftheday/0412
ナースの道化/Nath’s Buffoon - ローウィン コモンNath’s Buffoon / ナースの道化 (1)(黒)
クリーチャー - ゴブリン(Goblin) ならず者(Rogue)
プロテクション(エルフ(Elf))
1/1
引用元:http://whisper.wisdom-guild.net/card/Nath%27s+Buffoon/
《ナースの道化/Nath’s Buffoon》に描かれているクリーチャーは、《光り葉のナース/Nath of the Gilt-Leaf》によって捕えられて宮廷の道化師をさせられているボガートのゴブリンである。イラスト(註1)の背景にナースの影(註2)が写りこんでいるのが君にも見えるはずだ!
(註1) イラスト
《ナースの道化/Nath’s Buffoon》のイラストは以下のリンク先を参照のこと。
http://magiccards.info/lw/en/129.html
(註2) ナースの影
ナースのシルエット……というか姿かたちについては以下のリンク先を参照のこと。
http://magiccards.info/lw/en/250.html
元記事:
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/cardoftheday/0412
余談1:今週のCard of the Dayのテーマ
今週は道化やピエロ関連のカードか、と分かったつもりになっていたら、それをあざ笑うかのように《嘘つきの振り子/Liar’s Pendulum》が木曜日に出てきた。「Liar」という単語に道化やピエロという意味があるのかなと思ったけど、そういうこともなさそう。
記事に出てきたテーマとおぼしき単語で並べてみると「Jester」「Harlequin」「Jester」「Liar(?)」「Buffoon」となる。あきらめて検索エンジン博士に聞いてみたけど、やっぱり「JesterとHarlequinとBuffoonは1つのグループだけど、Liarは意味としては別のグループだね」とのことだった。
というわけでギブアップ。
余談2:月曜日 《道化の帽子/Jester’s Cap》
知っている限り、相手のデッキ内を全部見られるようになった初めてのカード。個人的には、マジックが「カジュアル」から「競技志向」に転換したことを示唆するカードなのではないかと思ってる。
それまでは「相手のデッキには何が入っているか分からない。ゲーム中にデッキテーマを明かされてびっくりすることを楽しむ」という楽しみ方をしていたけど、これが出たことで「相手のデッキテーマに付き合うことなく勝ちに行く」のが当たり前になっていった、というか。
意外なデッキ、独創的なデッキ、面白いデッキを組んでくれるプレイヤーには評判悪かったな。練習してきた手品を始める前に種明かしされてしまうようなやるせなさがあった。
なお、このカードが出た頃はまだカードリストなんてものは出回ってなくて「道化の顔が描かれたカードが強いらしい」という噂の形で伝わってきた。アイスエイジのブースターから《Gaze of Pain》を引いて「へえ、これ、そんなに強いんだ」と勘違いしたのもいい思い出。
余談3:火曜日 《計略の魔除け/Trickery Charm》
あらためて見ると弱いな、この魔除け。青なのにとことんカードアドバンテージとれないようになってる。これと比べてさえ下位互換扱いとされる《ジャンプ/Jump》なんだから、基本セット2010に収録されたときに(逆の意味で)話題になったのもむべなるかな。
あれ? そういえば当時ってまだレジェンドがクリーチャータイプだった頃だっけか。戦場に同じ名前のクリーチャーがいればクリーチャータイプをレジェンドにすることで墓地送りに出来たんだっけ。よく覚えてない。
余談4:水曜日 《Jester’s Sombrero》
「Chihuahua」ってチワワのことか!、とか、チワワってメキシコ原産なんだ、とか、色々とマジックに関係ないところで発見があった回だった。そういえばチワワと言えば、先週、同じ部署の先輩方が「チワワとパピヨンって同じでしょ?」「そんなわけじゃないじゃない、耳の形が違うわよ」とか話してた。
閑話休題。
このカードと《道化の帽子/Jester’s Cap》って、イメージ的には「道化師がその場にありえないものを帽子から取り出して笑いを誘う」みたいな感じなのかな。この場合は「役に立つ呪文を出すように言われたのに、なぜか『相手の』呪文書に収められている呪文カードを取り出してしまい、慌てて捨てる」みたいな。
余談5:木曜日 《嘘つきの振り子/Liar’s Pendulum》
数ある「タップと起動コストを支払ってカードを1枚引く」アーティファクトの亜種。思い出せる限りでも以下の通り。他にも「このターン引いたカードを切る」とか「カウンターを消費する」とかいった亜種があったような気がする。
《ジェイムデー秘本/Jayemdae Tome》
設置:4マナ
起動:4マナ
欠点:なし
《ジェイラム秘本/Jalum Tome》
設置:3マナ
起動:2マナ
欠点:引いたあと1枚捨てる
《嘘つきの振り子/Liar’s Pendulum》
設置:1マナ
起動:2マナ
欠点:不確実な上に手札公開
《目玉の壺/Jar of Eyeballs》
設置:3マナ
起動:3マナ
欠点:クリーチャーが死なないと使えない
《ウルザの青写真/Urza’s Blueprints》
設置:6マナ
起動:0マナ
欠点:エコー持ち
一番使ったのは《ジェイムデー秘本/Jayemdae Tome》。逆に一度も使ったことないのは《目玉の壺/Jar of Eyeballs》と《嘘つきの振り子/Liar’s Pendulum》。《ジェイラム秘本/Jalum Tome》はリアニメイトデッキで、《ウルザの青写真/Urza’s Blueprints》はドラフトで使った気がする。
余談6:金曜日 《ナースの道化/Nath’s Buffoon》
ナースと聞いて看護婦という単語が思い浮かぶのは古い人間なんだろうな。これ以外に男女平等の観点から(?)消えていった単語というとスチュワーデスとか父兄参観とかか。
カードの話をすると「限定的なプロテクションを持った2マナ 1/1」クリーチャー。限定的ではあるけれど(ローウィン世界には黒いエルフもいるという点を除いて考えても)多相の存在によって、単なるプロテクション(緑)の下位互換には終わっていないあたりが面白い。
このゴブリンが《カメレオンの巨像/Chameleon Colossus》を止めるときはどうしてるんだろう。相手の体に浮き上がるエルフっぽい部位を対象に食い止めてるんだろうか。
……って、そういえば《カメレオンの巨像/Chameleon Colossus》はプロテクション(黒)持ってたな。やっぱり色のプロテクションのほうが強い気がしてきた。
余談7:アヴァシンの帰還
徐々にアヴァシンの帰還のカードたちが紹介されつつある。やっぱり目玉はアヴァシン様……のはずなんだけど、なんかDiary Note界隈を見ていると敵であるグリセルブランドのほうが人気あるような。
まあ確かに「8マナ 8/8 飛行・警戒・破壊されない」の時点で「もうアヴァシン様1人いれば対戦相手を亡き者に出来るじゃないですかー」ということであり、周囲の味方が破壊されないことがどれほどのものかという気もする。
それでもアヴァシン様は皆の希望であり、皆を守ってくださらないと、やっぱり恰好がつかないから仕方ない。あと被覆を持ってないのもしょうがない。だって《獄庫/Helvault》に閉じ込められてたんだよ?
余談8:公式サイト - Latest Development
ロード週間にふさわしく、ここもロードの話。
公式サイト (日本語):ロードの力
http://mtg-jp.com/reading/translated/stf/003135/
公式サイト (英語):Lordly Might
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/ld/187
ロードの持つ力の中に新しくデッキを作りたくさせることが挙げられていた。ロードのようなカードのない「ダメなセット」がどのようなものか書かれていたので引用してみると「デッキを構築するということは、その大部分が取り除くことである、ということだ。(中略)その決定は気が遠くなるほどの難題だ。」とのこと。
なるほど。納得した。
余談9:公式サイト - Savor the Flavor
Doug BeyerによるSavor the Flavorの最終回。なんてこった。
公式サイト (日本語):ありがとう、さようなら
http://mtg-jp.com/reading/translated/stf/003141/
公式サイト (英語):Thanks and So Long
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/stf/188
義務でもなく自由気ままに訳してたTom Lapilleのコラムが終わるときでさえ個人的にはそれなりに動揺したことを思い出すと、公式で毎週訳されていた方はさぞかしショックだったろうと思った。
記事の中に「我々はヴォーソスの黄金時代にいると信じているのは事実だ」とあった。うん。そうだよね。このイニストラードと闇の隆盛ほどフレイバーにあふれたセットを他に知らない。
あともう1つ記事の中で気になったこと。いや、記事にあるリンクの先なので別の記事の話になってしまうのだけれど……「獄庫を開けよう!」プレリリースイベントについて書かれたページ。
公式サイト (日本語):「獄庫」を開けよう!
http://mtg-jp.com/reading/translated/003112/
ここにアヴァシンの帰還に関する動画が紹介されてる。これがなんというか「ほぼ丸ごとネタばれ」的な動画で……さすがに先を見せすぎ、かつ説明しすぎではないだろうかと思ったよ。
今週は道化やピエロ関連のカードか、と分かったつもりになっていたら、それをあざ笑うかのように《嘘つきの振り子/Liar’s Pendulum》が木曜日に出てきた。「Liar」という単語に道化やピエロという意味があるのかなと思ったけど、そういうこともなさそう。
記事に出てきたテーマとおぼしき単語で並べてみると「Jester」「Harlequin」「Jester」「Liar(?)」「Buffoon」となる。あきらめて検索エンジン博士に聞いてみたけど、やっぱり「JesterとHarlequinとBuffoonは1つのグループだけど、Liarは意味としては別のグループだね」とのことだった。
というわけでギブアップ。
余談2:月曜日 《道化の帽子/Jester’s Cap》
知っている限り、相手のデッキ内を全部見られるようになった初めてのカード。個人的には、マジックが「カジュアル」から「競技志向」に転換したことを示唆するカードなのではないかと思ってる。
それまでは「相手のデッキには何が入っているか分からない。ゲーム中にデッキテーマを明かされてびっくりすることを楽しむ」という楽しみ方をしていたけど、これが出たことで「相手のデッキテーマに付き合うことなく勝ちに行く」のが当たり前になっていった、というか。
意外なデッキ、独創的なデッキ、面白いデッキを組んでくれるプレイヤーには評判悪かったな。練習してきた手品を始める前に種明かしされてしまうようなやるせなさがあった。
なお、このカードが出た頃はまだカードリストなんてものは出回ってなくて「道化の顔が描かれたカードが強いらしい」という噂の形で伝わってきた。アイスエイジのブースターから《Gaze of Pain》を引いて「へえ、これ、そんなに強いんだ」と勘違いしたのもいい思い出。
余談3:火曜日 《計略の魔除け/Trickery Charm》
あらためて見ると弱いな、この魔除け。青なのにとことんカードアドバンテージとれないようになってる。これと比べてさえ下位互換扱いとされる《ジャンプ/Jump》なんだから、基本セット2010に収録されたときに(逆の意味で)話題になったのもむべなるかな。
あれ? そういえば当時ってまだレジェンドがクリーチャータイプだった頃だっけか。戦場に同じ名前のクリーチャーがいればクリーチャータイプをレジェンドにすることで墓地送りに出来たんだっけ。よく覚えてない。
余談4:水曜日 《Jester’s Sombrero》
「Chihuahua」ってチワワのことか!、とか、チワワってメキシコ原産なんだ、とか、色々とマジックに関係ないところで発見があった回だった。そういえばチワワと言えば、先週、同じ部署の先輩方が「チワワとパピヨンって同じでしょ?」「そんなわけじゃないじゃない、耳の形が違うわよ」とか話してた。
閑話休題。
このカードと《道化の帽子/Jester’s Cap》って、イメージ的には「道化師がその場にありえないものを帽子から取り出して笑いを誘う」みたいな感じなのかな。この場合は「役に立つ呪文を出すように言われたのに、なぜか『相手の』呪文書に収められている呪文カードを取り出してしまい、慌てて捨てる」みたいな。
余談5:木曜日 《嘘つきの振り子/Liar’s Pendulum》
数ある「タップと起動コストを支払ってカードを1枚引く」アーティファクトの亜種。思い出せる限りでも以下の通り。他にも「このターン引いたカードを切る」とか「カウンターを消費する」とかいった亜種があったような気がする。
《ジェイムデー秘本/Jayemdae Tome》
設置:4マナ
起動:4マナ
欠点:なし
《ジェイラム秘本/Jalum Tome》
設置:3マナ
起動:2マナ
欠点:引いたあと1枚捨てる
《嘘つきの振り子/Liar’s Pendulum》
設置:1マナ
起動:2マナ
欠点:不確実な上に手札公開
《目玉の壺/Jar of Eyeballs》
設置:3マナ
起動:3マナ
欠点:クリーチャーが死なないと使えない
《ウルザの青写真/Urza’s Blueprints》
設置:6マナ
起動:0マナ
欠点:エコー持ち
一番使ったのは《ジェイムデー秘本/Jayemdae Tome》。逆に一度も使ったことないのは《目玉の壺/Jar of Eyeballs》と《嘘つきの振り子/Liar’s Pendulum》。《ジェイラム秘本/Jalum Tome》はリアニメイトデッキで、《ウルザの青写真/Urza’s Blueprints》はドラフトで使った気がする。
余談6:金曜日 《ナースの道化/Nath’s Buffoon》
ナースと聞いて看護婦という単語が思い浮かぶのは古い人間なんだろうな。これ以外に男女平等の観点から(?)消えていった単語というとスチュワーデスとか父兄参観とかか。
カードの話をすると「限定的なプロテクションを持った2マナ 1/1」クリーチャー。限定的ではあるけれど(ローウィン世界には黒いエルフもいるという点を除いて考えても)多相の存在によって、単なるプロテクション(緑)の下位互換には終わっていないあたりが面白い。
このゴブリンが《カメレオンの巨像/Chameleon Colossus》を止めるときはどうしてるんだろう。相手の体に浮き上がるエルフっぽい部位を対象に食い止めてるんだろうか。
……って、そういえば《カメレオンの巨像/Chameleon Colossus》はプロテクション(黒)持ってたな。やっぱり色のプロテクションのほうが強い気がしてきた。
余談7:アヴァシンの帰還
徐々にアヴァシンの帰還のカードたちが紹介されつつある。やっぱり目玉はアヴァシン様……のはずなんだけど、なんかDiary Note界隈を見ていると敵であるグリセルブランドのほうが人気あるような。
まあ確かに「8マナ 8/8 飛行・警戒・破壊されない」の時点で「もうアヴァシン様1人いれば対戦相手を亡き者に出来るじゃないですかー」ということであり、周囲の味方が破壊されないことがどれほどのものかという気もする。
それでもアヴァシン様は皆の希望であり、皆を守ってくださらないと、やっぱり恰好がつかないから仕方ない。あと被覆を持ってないのもしょうがない。だって《獄庫/Helvault》に閉じ込められてたんだよ?
余談8:公式サイト - Latest Development
ロード週間にふさわしく、ここもロードの話。
公式サイト (日本語):ロードの力
http://mtg-jp.com/reading/translated/stf/003135/
公式サイト (英語):Lordly Might
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/ld/187
ロードの持つ力の中に新しくデッキを作りたくさせることが挙げられていた。ロードのようなカードのない「ダメなセット」がどのようなものか書かれていたので引用してみると「デッキを構築するということは、その大部分が取り除くことである、ということだ。(中略)その決定は気が遠くなるほどの難題だ。」とのこと。
なるほど。納得した。
余談9:公式サイト - Savor the Flavor
Doug BeyerによるSavor the Flavorの最終回。なんてこった。
公式サイト (日本語):ありがとう、さようなら
http://mtg-jp.com/reading/translated/stf/003141/
公式サイト (英語):Thanks and So Long
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/stf/188
義務でもなく自由気ままに訳してたTom Lapilleのコラムが終わるときでさえ個人的にはそれなりに動揺したことを思い出すと、公式で毎週訳されていた方はさぞかしショックだったろうと思った。
記事の中に「我々はヴォーソスの黄金時代にいると信じているのは事実だ」とあった。うん。そうだよね。このイニストラードと闇の隆盛ほどフレイバーにあふれたセットを他に知らない。
あともう1つ記事の中で気になったこと。いや、記事にあるリンクの先なので別の記事の話になってしまうのだけれど……「獄庫を開けよう!」プレリリースイベントについて書かれたページ。
公式サイト (日本語):「獄庫」を開けよう!
http://mtg-jp.com/reading/translated/003112/
ここにアヴァシンの帰還に関する動画が紹介されてる。これがなんというか「ほぼ丸ごとネタばれ」的な動画で……さすがに先を見せすぎ、かつ説明しすぎではないだろうかと思ったよ。
希望の天使アヴァシン/Avacyn, Angel of Hope - アヴァシンの帰還 神話レアAvacyn, Angel of Hope / 希望の天使アヴァシン (5)(白)(白)(白)
伝説のクリーチャー - 天使
飛行、警戒
希望の天使アヴァシンとあなたがコントロールする他のパーマネントは破壊されない。
8/8
参照:http://www.wizards.com/magic/tcg/article.aspx?x=mtg/tcg/avacynrestored
公式にプレビューとして発表されたアヴァシンの帰還のカードを見るにはアヴァシンの帰還カードギャラリー(註1)を参照してくれ!
(註1) アヴァシンの帰還のカードギャラリー
原文には以下のURLへのリンクが張ってある。
http://www.wizards.com/magic/tcg/products.aspx?x=mtg/tcg/products/avacynrestored
元記事:
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/cardoftheday/0412
Card of the Day - 2012/04/10
2012年4月10日 Card of the Day翼作り/Wingcrafter - アヴァシンの帰還 コモンWingcrafter / 翼作り (青)
クリーチャー - 人間・ウィザード
結魂 (このクリーチャーか他のまだ組になっていないクリーチャーが戦場に出たとき、あなたはそれらを組にしてもよい。それらのクリーチャーは、あなたがその両方をコントロールし続けるかぎり組である。)
翼作りが他のクリーチャーと組になっているかぎり、両方のクリーチャーは飛行を持つ。
1/1
参照:http://www.wizards.com/magic/tcg/article.aspx?x=mtg/tcg/avacynrestored
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http://www.wizards.com/magic/tcg/products.aspx?x=mtg/tcg/products/avacynrestored
元記事:
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/cardoftheday/0412
Card of the Day - 2012/04/11
2012年4月11日 Card of the Dayグリセルブランド/Griselbrand - アヴァシンの帰還 神話レアGriselbrand / グリセルブランド (4)(黒)(黒)(黒)(黒)
クリーチャー - デーモン
飛行、絆魂
ライフを7点支払う:カードを7枚引く。
7/7
参照:http://www.wizards.com/magic/tcg/article.aspx?x=mtg/tcg/avacynrestored
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元記事:
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/cardoftheday/0412
Card of the Day - 2012/04/12
2012年4月12日 Card of the Day轟く怒り/Thunderous Wrath - アヴァシンの帰還 アンコモンThunderous Wrath / 轟く怒り (4)(赤)(赤)
インスタント
クリーチャー1体かプレイヤー1人を対象とする。轟く怒りはそれに5点のダメージを与える。
奇跡 (赤) (あなたがこのカードを引いたとき、これがこのターンに最初に引いたカードだった場合、あなたはこれの奇跡コストを支払うことでこれを唱えてもよい。)
参照:http://www.wizards.com/magic/tcg/article.aspx?x=mtg/tcg/avacynrestored
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http://www.wizards.com/magic/tcg/products.aspx?x=mtg/tcg/products/avacynrestored
元記事:
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/cardoftheday/0412
Card of the Day - 2012/04/13
2012年4月13日 Card of the Day吠え霊/Howlgeist - アヴァシンの帰還 アンコモンHowlgeist / 吠え霊 (5)(緑)
クリーチャー - スピリット・狼
吠え霊よりもパワーの小さいクリーチャーでは、これをブロックできない。
不死 (このクリーチャーが死亡したとき、それの上に+1/+1カウンターが置かれていなかった場合、それを+1/+1カウンターが1個置かれた状態でオーナーのコントロール下で戦場に戻す。)
参照:http://www.wizards.com/magic/tcg/article.aspx?x=mtg/tcg/avacynrestored
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(註1) アヴァシンの帰還のカードギャラリー
原文には以下のURLへのリンクが張ってある。
http://www.wizards.com/magic/tcg/products.aspx?x=mtg/tcg/products/avacynrestored
元記事:
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/cardoftheday/0412
【翻訳】マーフォークの物語/A Merfolk’s Tale【Daily MTG】
Mark Rosewater
2008年06月23日
元記事:http://www.wizards.com/magic/magazine/article.aspx?x=mtgcom/daily/mr337
「さあもうベッドに行く時間だよ、私の小さいアリエル」
「おじいちゃん、あの話聞かせて」
「おちびちゃん、もうあのお話は何千回もしたじゃないか!」
「1回だけ、あと1回だけ、ねえ、お願い、お願い、お願い!」
「よしよし、まずはベッドに入りなさい」
さて……遠い遠い昔のことだ。遥か彼方に存在した、とあるゲームの世界で私たちマーフォークは平和に暮らしていた。何も難しいことはなかった。私たちには真珠で出来た三つ又の槍があった。
また私たちには王がいた。彼はマーフォークではなかったが、私たちは彼に付き従った。マーフォークデッキは分かりやすくプレイしやすかった。私たちは決して強くはなかったが、それでもなお、私たちは愛されていた。(註1)
そこに1つ目の試練が訪れた。神々による「4枚の戒め」が発せられたのだ。今となっては当たり前すぎて大したことに思えないかもしれないが、当時はそれはそれは大変なことだった。
分かるだろうが、私たちには頼るべき他の種族がいなかった。そう、私たちはあまりに素朴で無力だった。私たちの地位を守るべく、多相の戦士の力を借りようとした人たちもいたが現実は非情だ。私たちは脇へと追いやられた。(註2)
しかしその暗黒の時代に1人目の救い主が現れた。彼は殺し屋だった。そして暗殺者でもあった。しかし私たちは彼を必要とした。自分たちを守るため、私たちに選択肢はなかった。
彼は力ある艀(はしけ)を携えてやってきた。その艀(はしけ)は軍用に作られたものだった。私たちは力を合わせ、再び戦うために立ち上がった。しかしそれでも私たちの勢力は非常に小さいものだった。(註3)
この暗黒時代に光がさした。皮肉なことに、私たちの隆盛はある帝国の衰亡によってようやくもたらされたのだ。そう、やってきたのはヴォーデイリアの民だった!(註4)
そのとおりだよ、かわいいアリエル。救済はヴォーデイリアの沿岸からやってきたのだ。魔道士も、騎士も、兵士も、戦争機械も、私たちの軍勢に加わってくれたのだ。
そしてその中でももっとも甘美な存在は、絹のように滑らかな歌声で海そのもののような旋律を歌い上げた。彼女がいるだけで、誰もが振り向かずにはいられなかった。(註5)
しかし、運命はときに力をもたらし、またときに奪い去る。次の年はまた厳しい年となった。新たに加わった仲間はたった1人。その肩書きが探索者だったというのは皮肉な話だ。(註6)
マーフォークの民が生き延びるためには新天地を求めて旅立たねばならないことに気付いたのはそのころだった。そこで私たちはジャムーラの沿岸を目指した。
ジャムーラで私たちは新たな仲間と出会うことはできたが、彼らはいささか弱かった。私たちマーフォークを戦える集団にまとめあげてくれるために必要な何かを残念ながら彼らは持ち合わせていなかった。(註7)
仕方なく私たちは再び旅立った。次にたどり着いたのが暗黒の地ラース。
ラースのルートウォーターだった。
そう、ルートウォーターだ! そこにいた私たちの遠い親戚たちは力強い民だった。マーフォークにも力の兆しが見えた。他の種族たちも私たちに敬意を示すようになった。それは長く絶えていたものだった。(註8)
しかしこれに続いたのは1年にも続く干ばつだった。お前も知っているだろう。私たちは干ばつを好まぬ。このあいだにもいくらかの新たな参入者はいたが、何かを変えてくれるだけの力を持つものはいなかった。(註9)
選択肢はなかった。私たちは仕方なくメルカディアの地へと向かった。他の部族はそこで苦しんだが、幸運の女神は私たちに微笑んでくれた。私たちは繁栄のときを迎えた。(註10)
そこに侵略者たちが襲ってきた。他の部族はまたしてもみな苦難のときを迎えたが、私たちはまた力を得た。奇妙な同盟が結ばれただけでなくさらには奇妙な子孫たちも生まれたが、かつてないほどに私たちマーフォークが輝いていた時代だった。世界の覇権にすら手が届きそうだった。(註11)
しかし幾度となく繰り返されてきたことだが、もっとも暗き時を直後に控えたときこそ太陽はもっとも強い輝きを放つ……
「それじゃ意味が分からないわ、おじいちゃん」
「おちびちゃん、物語の最中に口を挟んではいけないよ」
「だけどおじいちゃん、太陽が一番明るいのはお昼に空のてっぺんにあるときよ。空が暗いのは真夜中じゃない。お昼よりもずっとずっとあとよ。だから……」
「分かった、分かった。もっとも明るき時のあと、しばらく経ってもっとも暗き時が訪れる」
「もちろんよ! 一番明るいって言ったら、一番暗いがすぐあとに来るのはおかしいわ。だってどんどん暗くなっていくはずだもの!」
「おちびちゃん、話は聞きたくないならここで終えてもいいんだよ?」
「えー、やだ、やだ、聞きたい! いたずら好きの神様の出番もまだなのに!」
「安心おし。すぐに出番だよ」
「良かった!」
さて、どこまで話したかな。そうだった、そうだった。私たちは黄金期を迎えていた。何もかもが完璧に思われた。このあとに訪れる悲劇など誰も思いもよらなかった。
「……そしてそれはいたずら好きの神の登場とともに始まった」
「やったあ!」
いたずら好きの神は常に私たちに優しかった。確かに彼のいたずらはときに私たちをも巻き込んだが(お前がいつか大きくなったら、マーフォークの乙女とエルフが大いなる魔術によって結ばれた話もしてあげよう)、その心は常に私たちを気にかけてくれていた。
しかしそれでもなお彼はいたずら好きの神であり、いたずら好きの神がするであろうことにはなんでも手を出した。その手の一振りで彼は私たちマーフォーク、さらにエルフたちやゴブリンたちもすべての人々の記憶から消し去ってしまった。
この残酷な冗談の極め付けとして彼は私たち一族の替わりをイカにつとめさせたのだ。
イカだ。
それは私たちマーフォークにとって劣った存在だった。私たちのリーダー、偉大なるラクァタスは戦った。私たちの声を代弁しようと戦ってくれたが、神々は聞く耳を持たなかった。
彼らはラクァタスを悪役に配した。目論見通り、誰も彼の言葉を聞かなくなった。彼が去り、神々はまるで私たちが初めから存在しなかったかのようによそおった。(註12)
「なんでいたずら好きの神様はそんなことしたの?」
「なぜならそれが彼の役割だからだ。その姿が現れしところに災厄をもたらすのだ。多くの人々は彼こそがこの多次元宇宙に終末をもたらすと信じているほどだ」
「いい神様だと思ってたのになあ」
「そんな容易な言葉に括れる神はいないのだよ」
「だけど私聞いたことあるわ。彼は世界を救ったことがあるって。それも何度も!」
「彼は世界を救い、また彼はそれを滅ぼす。彼の意図はまるで週ごとに変わるようだとすら言われる。いたずら好きの神を理解しようとしないことだ。
彼の考えはたくさんの呪文書にまとめられている。とてもたくさんのだ。しかしその偏った心から生み出されるものを適切にまとめられるものは数えるほどしかいない」
私たちは攻撃にさらされていた。しかし外敵によってではなく、まさに神々そのものから攻撃を受けていた。新たにマーフォークが生まれないことを確かめた彼らは、ついにはすでに生まれ落ちていた仲間たちをも抹消しはじめた。
かつてマーフォークであった者たちは、ある者はウツボに姿を変えられ、またある者は魔道士に姿を変えられた。私たちの存在そのものが攻撃にさらされたのだ。(註13)
「私たちはそれでどうしたの!?」
「私たちに出来ることはあまりに少なかった」
私たちは1人また1人と姿を消していった。全ての希望が消えようとしたとき、もっとも予想だにしないところから私たちの味方が現れたのだ。そう、それはいたずら好きの神、その人だった。
「えー!? なんでっ?」
「それには様々な話がある。
私が好きなのは、人々が祈りを捧げたという話だ。彼らは祈りをたばね、いたずら好きの神に彼らがいかに悲しみに包まれているかを伝えた。いたずら好きの神はそれに耳を傾けた。
そう、彼は全ての祈りに答える時間はないが、その全てを聞いてくださっているのだ。そして神は滅ぼすべきでない種を滅ぼしてしまったことに気づいたのだ。彼は祈りを聞き、物事をあるべき姿に戻すために立ち上がられた」
「それで私たちは帰ってこれたのね!」
「そう簡単ではなかったのだよ」
いたずら好きの神にも出来ないことがあった。
神々の住まう神殿には様々な力が働いていた。一度動き始めた何かはその力を増し、止めることは非常に難しくなるのだ。さらに悪いことに、このときの力は急な傾斜にあるようなものだった。
私たちに一撃が加えられるごとに、よみがえることができる可能性はさらに低くなっていった。ただ1つ、幸運だったのは、いたずら好きの神が非常な頑固者だったということだ。彼は私たちを見捨てるつもりはなかった。
「だけど彼は山だって簡単に動かしてしまえるほどに強い神様なんでしょう?」
「うーん、そのとき彼が精力をかけて守ろうとしてたのは私たちだけではなかったのだよ。小さなリスたちやずる賢いビーブルもそうだ。
それだけでなく彼の全力をもってしても天上の神々は心を動かされはしなかったのだ。
しかしことわざにあるように「頑固な人は足元の石ころではなく先にある明るい未来しか目に入らない」のだ。まあ、この場合は人ではなく「頑固な神」というべきかもしれないがね」
新しい世界を訪れるたび、いたずら好きの神はマーフォークのための居場所を探した。
金属で出来た世界? ロボットのようなえらをもたせることで登場させることはできないだろうか? 街の世界? 下水道に住まうクリーチャーという形で登場させてもよいのではないだろうか?(註14)
しかし、いずれの場合も神殿に住まう神々の手によって彼の目論見は叩き伏せられた。
そこでいたずら好きの神は、彼らしい手段で物事に望むことにしたのだ。いたずら好きな神にふさわしい形で、巧妙に抜け目なく、彼は計画を進めた。
またいたずら好きの神は、私たちマーフォークに愛着を感じているのが自分1人ではないことにも気付き、力を得た。
次に彼は下準備を始めた。過去に在った世界を今再び掘り起こした。新たな世界に私たちの居場所を見いだせないのなら、すでに在った世界を今一度作り直すしかないと考えたのだ。(註15)
そこが私たちの帰還する足掛かりとなった。
また彼は私たちの境遇に同情的だった神々の気持ちを煽った。しかしそれだけでなく、彼の計画はさらに大きな規模で進行していた。
知っての通り、神々の中でも一際強い力を誇るのは物語の神だ。彼の持つ本にこそ、全ての種族の伝承が語られている。この神の許しなしには、私たちの復活はあり得ないのだ。
いたずら好きの神はこのことを深く承知していた。そこで彼は環境に細工を施した。私たちが帰還する理由を作るためにだ。
古き世界のあとに訪れた新たな世界はクリーチャーに焦点を当てたものだった。まさに失われた民が再登場するべく待ち望まれた世界だった。(註16)
しかしなお物語の神は厳しい態度を崩さなかった。
それに対していたずら好きの神は得意の踊りを披露し、その口元を少し緩ませることに成功した。少しずつ、少しずつではあったが、頑なだった物語の神の心を解きほぐした。
物語の神もその心の奥底では人々の祈りの深さを理解していた。そして何年も絶え間なく続いたいたずら好きの神の嘆願に、ついに物語の神も根を上げた。
そうだな、と彼は言った。戻ってもよかろう、と。
「そんな言葉で、ついに私たちは帰ってきたのだ」
「お話はそれでおしまい?」
「この物語にはおしまいなんてないのだよ、おちびちゃん。手にした勝利を胸に秘め、次の戦いに備え続けなければならないんだ。私たちが忍耐強くあろうとする限り、そしてまた私たちのために祈ってくれる人々がいる限りは、マーフォークが真の意味で消え去ってしまうようなことはないのだからね」
「さて、もう寝る時間だよ、おちびちゃん。ゆっくり頭を休めて、私たちマーフォークの民の夢を見るがいいよ。たなびく青い髪、白い髪、黒い髪の夢をね。ああ、もしかしたら緑色かもしれないね」
「おやすみなさい、おじいちゃん」
「おやすみ、私のアリエル」
<文章終わり>
(註1) : 私たちには真珠で出来た三つ又の槍があった。また私たちには王がいた。
アルファ版の頃の話。当時、実際にマーフォークのクリーチャータイプを持つものは《真珠三叉矛の人魚/Merfolk of the Pearl Trident》のみ。それを強化してくれる《アトランティスの王/Lord of Atlantis》のクリーチャータイプは当初ロード(Lord)のみだった。
(註2) : 神々による「4枚の戒め」が発せられたのだ。
公式ルールの「デッキに同じカードは4枚まで」の制限のこと。それまでは同じカードを何枚入れようと自由だったが、これによって《アトランティスの王/Lord of Atlantis》が強化可能なカードがデッキに最高で4枚までしか入れられなくなってしまった。
それでもあえて5枚目以降のマーフォークを入れようとすると、当時は多相の戦士(Shapeshifter)である《クローン/Clone》を入れるしか選択肢がなかった。
(註3) : その暗黒の時代に1人目の救い主が現れた。彼は殺し屋だった。
暗黒の時代というのはエキスパンション「ダーク/Dark」のこと。これには新たなマーフォークとして《マーフォークの暗殺者/Merfolk Assassin》が収録されていた。タップのみで島渡りをもつクリーチャーを破壊できる能力持ち。また同じエキスパンションには、対象のクリーチャーに島渡りを付与する《軍用船/War Barge》も収録されており、2枚でコンボとなった。
(註4) : 私たちの隆盛はある帝国の衰亡によってようやくもたらされたのだ。
ある帝国の滅亡というのはエキスパンション「フォールンエンパイア/Fallen Empire」のこと。ヴォーデイリア/Vodaliaと呼ばれる地にマーフォークが住んでいるという背景設定があり、多くのマーフォークが収録されていた。
(註5) : 魔道士も、騎士も、兵士も、戦争機械も、私たちの軍勢に加わってくれたのだ。
それぞれフォールンエンパイアに収録されていたマーフォークたち。魔道士は《Vodalian Mage》、騎士は《Vodalian Knights》、兵士は《ヴォーデイリアの兵士/Vodalian Soldiers》、戦争機械は《Vodalian War Machine》、歌声うんぬんは《海の歌姫/Seasinger》で、対戦相手が《島/Island》をコントロールしていればそのクリーチャー1体のコントロールを奪える能力を持っている。
なお《Vodalian War Machine》のクリーチャータイプはマーフォークではなく壁(Wall)だが、マーフォークを1体タップすることで「このターン攻撃できるようになる」か「+2/+1される」を選ぶことができる能力を持っているため、ここでは仲間に加えられている。
(註6) : 次の年はまた厳しい年となった。新たに加わった仲間はたった1人。
厳しい年というのは氷河期を舞台にした「アイスエイジ/Ice Age」ブロックのこと。探索者というのは《Benthic Explorers》のことで、これはこのブロック唯一のマーフォーク。能力は半端なく弱いが、当時のマーフォークにしては珍しく4マナで2/4というガタイの良さを誇っていた。まあ、使われなかったけど。
(註7) : ジャムーラで新たな仲間と出会うことはできた
ジャムーラというのは亜熱帯を舞台にした「ミラージュ/Mirage」ブロックのこと。《マーフォーク襲撃部隊/Merfolk Raiders》や《海の占術師/Sea Scryer》など数多くのマーフォークが収録されてはいたが、軒並みカードパワーが低かった。
(註8) : 次にたどり着いたのが暗黒の地ラース。
暗黒の地ラースを舞台にした「テンペスト/Tempest」ブロックのこと。1マナ1/1で青マナで飛行を得る《マンタ・ライダーズ/Manta Riders》や《放蕩魔術師/Prodigal Sorcerer》の同型再販である《ルートウォーターのハンター/Rootwater Hunter》など、そこそこ使えるマーフォークがいた。
またこのブロックの小型エキスパンション「エクソダス/Exodus」に収録されていたのが、ルーター能力という俗称の生みの親、かの有名な《マーフォークの物あさり/Merfolk Looter》だった。
(註9) : これに続いたのは1年にも続く干ばつだった。
干ばつというのは「ウルザ/Urza」ブロックのこと。まったくマーフォークが収録されなかったわけでもなく、2マナ 2/1の《珊瑚マーフォーク/Coral Merfolk》など、それなりの能力を持ったものもいた。まあ、環境を変えたかと言われると返す言葉もない。
(註10) : 私たちは仕方なくメルカディアの地へと向かった。
メルカディアの地というのは「マスクス/Masques」ブロックのこと。最初の大型セットである「メルカディアン・マスクス/Mercadian Masques」にはあまり強いマーフォークはいなかったが、続く「ネメシス/Nemesis」には《衝撃のマーフォーク/Jolting Merfolk》や《ルートウォーターの泥棒/Rootwater Thief》、また自身はマーフォークではないがマーフォークを直接戦場に出せる《海のハンター/Seahunter》がいた。
(註11) : そこに侵略者たちが襲ってきた。(中略) 世界の覇権にすら手が届きそうだった。
侵略者たちというのは「インベイジョン」ブロックのこと。
多色がテーマだったため、マルチカラーで《ガリーナの騎士/Galina’s Knight》(マーフォーク・騎士)や《ヴォーデイリアのゾンビ/Vodalian Zombie》(マーフォーク・ゾンビ)など、普段マーフォークが持たない肩書きつきのものが生まれた。これが「奇妙な同盟」のくだり。
さらに「奇妙な子孫たち」とあるのは対抗色がテーマだったアポカリプスに収録された《ガイアの空の民/Gaea’s Skyfolk》(エルフ・マーフォーク)と《カミソリひれのハンター/Razorfin Hunter》(マーフォーク・ゴブリン)たちのこと。
世界の覇権うんぬんは、2001年度の世界選手権で《対立/Opposition》とマーフォークを組み合わせたコントロールデッキが準優勝まで食い込んだことを指しているものと思われる。
(註12) : すべての人々の記憶から消し去って(中略)替わりをイカにつとめさせたのだ。
イカというのは「オデッセイ/Odyssey」ブロックで新たに登場したセファリッド(Cephalid)のこと。見た目はどちらかというとタコにくちばしを付けてローブを着せたような生き物っぽい。
そしてこの「オデッセイ/Odyssey」ブロックの最後のエキスパンションである「トーメント/Torment」に《ラクァタス大使/Ambassador Laquatus》が収録されたのを最後に、マーフォークはマジックのクリーチャータイプから取り除かれた。
その理由は2003年07月21日のMark Rosewaterのコラムによると「魔術師同士が呪文で戦うというゲームのフレイバーを見直すため」だそうだ。「陸上で魔法を撃ちあっているはずなのに水棲生物を呼びだすのはおかしい」だそうだ。以下がそれに関するコラムへのリンク。いつか訳すかも。
参照:http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtgcom/daily/mr81
(註13) : ある者はウツボに姿を変えられ、またある者は魔道士に姿を変えられた。
マーフォークがクリーチャータイプから取り除かれたあとの基本セットである第8版ではかつてクリーチャータイプがマーフォークであったカードの同型再販がクリーチャータイプを変更して収録された。
《真珠三叉矛の人魚/Merfolk of the Pearl Trident》のかわりに《脱走魔術師/Fugitive Wizard》が、また第7版に収録されていた《珊瑚マーフォーク/Coral Merfolk》のかわりに《珊瑚ウツボ/Coral Eel》がポータルからやってきた。
(註14) : 金属で出来た世界? (中略) 街の世界?
それぞれ、金属で出来た世界は「ミラディン/Mirrodin」ブロック、街の世界はギルドだらけの「ラヴニカ/Ravnica」ブロックのことを指しているものと思われる。
(註15) : すでに在った世界を今一度作り直すしかないと考えたのだ。
過去からのカードがタイムシフトカードとして収録された時のらせんブロックのこと。時のらせんでタイムシフトカードとして再録されたマーフォークには《マーフォークの暗殺者/Merfolk Assassin》や《アトランティスの王/Lord of Atlantis》がいる。また次元の混乱でタイムシフトカードとして収録された中にも《マーフォークの秘術師/Merfolk Thaumaturgist》というマーフォークがいる。
(註16) : 新たな世界はクリーチャーに焦点を当てたものだった。
部族に焦点を当てたローウィンブロックとシャドウムーアブロックのこと。フェアリーと一緒にマーフォークが青が主要クリーチャータイプとして収録されている。なおこの記事が書かれたのは2008年06月で、シャドウムーアが2008年05月発売。
補足 : いたずら好きの神
説明不要とは思われるけど、最後に蛇足ながらつけくわえておくと、いたずら好きの神(原文:the trickster god)というのは、このコラムを書いているMark Rosewaterその人。
最後の「いたずら好きの神は得意の踊りを披露し、その口元を少し緩ませることに成功した」の原文は「So the trickster god did his little dance and made his little smile」とあるんだけど、実際に何をしたのかは不明。気になる。
Mark Rosewater
2008年06月23日
元記事:http://www.wizards.com/magic/magazine/article.aspx?x=mtgcom/daily/mr337
「さあもうベッドに行く時間だよ、私の小さいアリエル」
「おじいちゃん、あの話聞かせて」
「おちびちゃん、もうあのお話は何千回もしたじゃないか!」
「1回だけ、あと1回だけ、ねえ、お願い、お願い、お願い!」
「よしよし、まずはベッドに入りなさい」
さて……遠い遠い昔のことだ。遥か彼方に存在した、とあるゲームの世界で私たちマーフォークは平和に暮らしていた。何も難しいことはなかった。私たちには真珠で出来た三つ又の槍があった。
また私たちには王がいた。彼はマーフォークではなかったが、私たちは彼に付き従った。マーフォークデッキは分かりやすくプレイしやすかった。私たちは決して強くはなかったが、それでもなお、私たちは愛されていた。(註1)
そこに1つ目の試練が訪れた。神々による「4枚の戒め」が発せられたのだ。今となっては当たり前すぎて大したことに思えないかもしれないが、当時はそれはそれは大変なことだった。
分かるだろうが、私たちには頼るべき他の種族がいなかった。そう、私たちはあまりに素朴で無力だった。私たちの地位を守るべく、多相の戦士の力を借りようとした人たちもいたが現実は非情だ。私たちは脇へと追いやられた。(註2)
しかしその暗黒の時代に1人目の救い主が現れた。彼は殺し屋だった。そして暗殺者でもあった。しかし私たちは彼を必要とした。自分たちを守るため、私たちに選択肢はなかった。
彼は力ある艀(はしけ)を携えてやってきた。その艀(はしけ)は軍用に作られたものだった。私たちは力を合わせ、再び戦うために立ち上がった。しかしそれでも私たちの勢力は非常に小さいものだった。(註3)
この暗黒時代に光がさした。皮肉なことに、私たちの隆盛はある帝国の衰亡によってようやくもたらされたのだ。そう、やってきたのはヴォーデイリアの民だった!(註4)
そのとおりだよ、かわいいアリエル。救済はヴォーデイリアの沿岸からやってきたのだ。魔道士も、騎士も、兵士も、戦争機械も、私たちの軍勢に加わってくれたのだ。
そしてその中でももっとも甘美な存在は、絹のように滑らかな歌声で海そのもののような旋律を歌い上げた。彼女がいるだけで、誰もが振り向かずにはいられなかった。(註5)
しかし、運命はときに力をもたらし、またときに奪い去る。次の年はまた厳しい年となった。新たに加わった仲間はたった1人。その肩書きが探索者だったというのは皮肉な話だ。(註6)
マーフォークの民が生き延びるためには新天地を求めて旅立たねばならないことに気付いたのはそのころだった。そこで私たちはジャムーラの沿岸を目指した。
ジャムーラで私たちは新たな仲間と出会うことはできたが、彼らはいささか弱かった。私たちマーフォークを戦える集団にまとめあげてくれるために必要な何かを残念ながら彼らは持ち合わせていなかった。(註7)
仕方なく私たちは再び旅立った。次にたどり着いたのが暗黒の地ラース。
ラースのルートウォーターだった。
そう、ルートウォーターだ! そこにいた私たちの遠い親戚たちは力強い民だった。マーフォークにも力の兆しが見えた。他の種族たちも私たちに敬意を示すようになった。それは長く絶えていたものだった。(註8)
しかしこれに続いたのは1年にも続く干ばつだった。お前も知っているだろう。私たちは干ばつを好まぬ。このあいだにもいくらかの新たな参入者はいたが、何かを変えてくれるだけの力を持つものはいなかった。(註9)
選択肢はなかった。私たちは仕方なくメルカディアの地へと向かった。他の部族はそこで苦しんだが、幸運の女神は私たちに微笑んでくれた。私たちは繁栄のときを迎えた。(註10)
そこに侵略者たちが襲ってきた。他の部族はまたしてもみな苦難のときを迎えたが、私たちはまた力を得た。奇妙な同盟が結ばれただけでなくさらには奇妙な子孫たちも生まれたが、かつてないほどに私たちマーフォークが輝いていた時代だった。世界の覇権にすら手が届きそうだった。(註11)
しかし幾度となく繰り返されてきたことだが、もっとも暗き時を直後に控えたときこそ太陽はもっとも強い輝きを放つ……
「それじゃ意味が分からないわ、おじいちゃん」
「おちびちゃん、物語の最中に口を挟んではいけないよ」
「だけどおじいちゃん、太陽が一番明るいのはお昼に空のてっぺんにあるときよ。空が暗いのは真夜中じゃない。お昼よりもずっとずっとあとよ。だから……」
「分かった、分かった。もっとも明るき時のあと、しばらく経ってもっとも暗き時が訪れる」
「もちろんよ! 一番明るいって言ったら、一番暗いがすぐあとに来るのはおかしいわ。だってどんどん暗くなっていくはずだもの!」
「おちびちゃん、話は聞きたくないならここで終えてもいいんだよ?」
「えー、やだ、やだ、聞きたい! いたずら好きの神様の出番もまだなのに!」
「安心おし。すぐに出番だよ」
「良かった!」
さて、どこまで話したかな。そうだった、そうだった。私たちは黄金期を迎えていた。何もかもが完璧に思われた。このあとに訪れる悲劇など誰も思いもよらなかった。
「……そしてそれはいたずら好きの神の登場とともに始まった」
「やったあ!」
いたずら好きの神は常に私たちに優しかった。確かに彼のいたずらはときに私たちをも巻き込んだが(お前がいつか大きくなったら、マーフォークの乙女とエルフが大いなる魔術によって結ばれた話もしてあげよう)、その心は常に私たちを気にかけてくれていた。
しかしそれでもなお彼はいたずら好きの神であり、いたずら好きの神がするであろうことにはなんでも手を出した。その手の一振りで彼は私たちマーフォーク、さらにエルフたちやゴブリンたちもすべての人々の記憶から消し去ってしまった。
この残酷な冗談の極め付けとして彼は私たち一族の替わりをイカにつとめさせたのだ。
イカだ。
それは私たちマーフォークにとって劣った存在だった。私たちのリーダー、偉大なるラクァタスは戦った。私たちの声を代弁しようと戦ってくれたが、神々は聞く耳を持たなかった。
彼らはラクァタスを悪役に配した。目論見通り、誰も彼の言葉を聞かなくなった。彼が去り、神々はまるで私たちが初めから存在しなかったかのようによそおった。(註12)
「なんでいたずら好きの神様はそんなことしたの?」
「なぜならそれが彼の役割だからだ。その姿が現れしところに災厄をもたらすのだ。多くの人々は彼こそがこの多次元宇宙に終末をもたらすと信じているほどだ」
「いい神様だと思ってたのになあ」
「そんな容易な言葉に括れる神はいないのだよ」
「だけど私聞いたことあるわ。彼は世界を救ったことがあるって。それも何度も!」
「彼は世界を救い、また彼はそれを滅ぼす。彼の意図はまるで週ごとに変わるようだとすら言われる。いたずら好きの神を理解しようとしないことだ。
彼の考えはたくさんの呪文書にまとめられている。とてもたくさんのだ。しかしその偏った心から生み出されるものを適切にまとめられるものは数えるほどしかいない」
私たちは攻撃にさらされていた。しかし外敵によってではなく、まさに神々そのものから攻撃を受けていた。新たにマーフォークが生まれないことを確かめた彼らは、ついにはすでに生まれ落ちていた仲間たちをも抹消しはじめた。
かつてマーフォークであった者たちは、ある者はウツボに姿を変えられ、またある者は魔道士に姿を変えられた。私たちの存在そのものが攻撃にさらされたのだ。(註13)
「私たちはそれでどうしたの!?」
「私たちに出来ることはあまりに少なかった」
私たちは1人また1人と姿を消していった。全ての希望が消えようとしたとき、もっとも予想だにしないところから私たちの味方が現れたのだ。そう、それはいたずら好きの神、その人だった。
「えー!? なんでっ?」
「それには様々な話がある。
私が好きなのは、人々が祈りを捧げたという話だ。彼らは祈りをたばね、いたずら好きの神に彼らがいかに悲しみに包まれているかを伝えた。いたずら好きの神はそれに耳を傾けた。
そう、彼は全ての祈りに答える時間はないが、その全てを聞いてくださっているのだ。そして神は滅ぼすべきでない種を滅ぼしてしまったことに気づいたのだ。彼は祈りを聞き、物事をあるべき姿に戻すために立ち上がられた」
「それで私たちは帰ってこれたのね!」
「そう簡単ではなかったのだよ」
いたずら好きの神にも出来ないことがあった。
神々の住まう神殿には様々な力が働いていた。一度動き始めた何かはその力を増し、止めることは非常に難しくなるのだ。さらに悪いことに、このときの力は急な傾斜にあるようなものだった。
私たちに一撃が加えられるごとに、よみがえることができる可能性はさらに低くなっていった。ただ1つ、幸運だったのは、いたずら好きの神が非常な頑固者だったということだ。彼は私たちを見捨てるつもりはなかった。
「だけど彼は山だって簡単に動かしてしまえるほどに強い神様なんでしょう?」
「うーん、そのとき彼が精力をかけて守ろうとしてたのは私たちだけではなかったのだよ。小さなリスたちやずる賢いビーブルもそうだ。
それだけでなく彼の全力をもってしても天上の神々は心を動かされはしなかったのだ。
しかしことわざにあるように「頑固な人は足元の石ころではなく先にある明るい未来しか目に入らない」のだ。まあ、この場合は人ではなく「頑固な神」というべきかもしれないがね」
新しい世界を訪れるたび、いたずら好きの神はマーフォークのための居場所を探した。
金属で出来た世界? ロボットのようなえらをもたせることで登場させることはできないだろうか? 街の世界? 下水道に住まうクリーチャーという形で登場させてもよいのではないだろうか?(註14)
しかし、いずれの場合も神殿に住まう神々の手によって彼の目論見は叩き伏せられた。
そこでいたずら好きの神は、彼らしい手段で物事に望むことにしたのだ。いたずら好きな神にふさわしい形で、巧妙に抜け目なく、彼は計画を進めた。
またいたずら好きの神は、私たちマーフォークに愛着を感じているのが自分1人ではないことにも気付き、力を得た。
次に彼は下準備を始めた。過去に在った世界を今再び掘り起こした。新たな世界に私たちの居場所を見いだせないのなら、すでに在った世界を今一度作り直すしかないと考えたのだ。(註15)
そこが私たちの帰還する足掛かりとなった。
また彼は私たちの境遇に同情的だった神々の気持ちを煽った。しかしそれだけでなく、彼の計画はさらに大きな規模で進行していた。
知っての通り、神々の中でも一際強い力を誇るのは物語の神だ。彼の持つ本にこそ、全ての種族の伝承が語られている。この神の許しなしには、私たちの復活はあり得ないのだ。
いたずら好きの神はこのことを深く承知していた。そこで彼は環境に細工を施した。私たちが帰還する理由を作るためにだ。
古き世界のあとに訪れた新たな世界はクリーチャーに焦点を当てたものだった。まさに失われた民が再登場するべく待ち望まれた世界だった。(註16)
しかしなお物語の神は厳しい態度を崩さなかった。
それに対していたずら好きの神は得意の踊りを披露し、その口元を少し緩ませることに成功した。少しずつ、少しずつではあったが、頑なだった物語の神の心を解きほぐした。
物語の神もその心の奥底では人々の祈りの深さを理解していた。そして何年も絶え間なく続いたいたずら好きの神の嘆願に、ついに物語の神も根を上げた。
そうだな、と彼は言った。戻ってもよかろう、と。
「そんな言葉で、ついに私たちは帰ってきたのだ」
「お話はそれでおしまい?」
「この物語にはおしまいなんてないのだよ、おちびちゃん。手にした勝利を胸に秘め、次の戦いに備え続けなければならないんだ。私たちが忍耐強くあろうとする限り、そしてまた私たちのために祈ってくれる人々がいる限りは、マーフォークが真の意味で消え去ってしまうようなことはないのだからね」
「さて、もう寝る時間だよ、おちびちゃん。ゆっくり頭を休めて、私たちマーフォークの民の夢を見るがいいよ。たなびく青い髪、白い髪、黒い髪の夢をね。ああ、もしかしたら緑色かもしれないね」
「おやすみなさい、おじいちゃん」
「おやすみ、私のアリエル」
<文章終わり>
(註1) : 私たちには真珠で出来た三つ又の槍があった。また私たちには王がいた。
アルファ版の頃の話。当時、実際にマーフォークのクリーチャータイプを持つものは《真珠三叉矛の人魚/Merfolk of the Pearl Trident》のみ。それを強化してくれる《アトランティスの王/Lord of Atlantis》のクリーチャータイプは当初ロード(Lord)のみだった。
(註2) : 神々による「4枚の戒め」が発せられたのだ。
公式ルールの「デッキに同じカードは4枚まで」の制限のこと。それまでは同じカードを何枚入れようと自由だったが、これによって《アトランティスの王/Lord of Atlantis》が強化可能なカードがデッキに最高で4枚までしか入れられなくなってしまった。
それでもあえて5枚目以降のマーフォークを入れようとすると、当時は多相の戦士(Shapeshifter)である《クローン/Clone》を入れるしか選択肢がなかった。
(註3) : その暗黒の時代に1人目の救い主が現れた。彼は殺し屋だった。
暗黒の時代というのはエキスパンション「ダーク/Dark」のこと。これには新たなマーフォークとして《マーフォークの暗殺者/Merfolk Assassin》が収録されていた。タップのみで島渡りをもつクリーチャーを破壊できる能力持ち。また同じエキスパンションには、対象のクリーチャーに島渡りを付与する《軍用船/War Barge》も収録されており、2枚でコンボとなった。
(註4) : 私たちの隆盛はある帝国の衰亡によってようやくもたらされたのだ。
ある帝国の滅亡というのはエキスパンション「フォールンエンパイア/Fallen Empire」のこと。ヴォーデイリア/Vodaliaと呼ばれる地にマーフォークが住んでいるという背景設定があり、多くのマーフォークが収録されていた。
(註5) : 魔道士も、騎士も、兵士も、戦争機械も、私たちの軍勢に加わってくれたのだ。
それぞれフォールンエンパイアに収録されていたマーフォークたち。魔道士は《Vodalian Mage》、騎士は《Vodalian Knights》、兵士は《ヴォーデイリアの兵士/Vodalian Soldiers》、戦争機械は《Vodalian War Machine》、歌声うんぬんは《海の歌姫/Seasinger》で、対戦相手が《島/Island》をコントロールしていればそのクリーチャー1体のコントロールを奪える能力を持っている。
なお《Vodalian War Machine》のクリーチャータイプはマーフォークではなく壁(Wall)だが、マーフォークを1体タップすることで「このターン攻撃できるようになる」か「+2/+1される」を選ぶことができる能力を持っているため、ここでは仲間に加えられている。
(註6) : 次の年はまた厳しい年となった。新たに加わった仲間はたった1人。
厳しい年というのは氷河期を舞台にした「アイスエイジ/Ice Age」ブロックのこと。探索者というのは《Benthic Explorers》のことで、これはこのブロック唯一のマーフォーク。能力は半端なく弱いが、当時のマーフォークにしては珍しく4マナで2/4というガタイの良さを誇っていた。まあ、使われなかったけど。
(註7) : ジャムーラで新たな仲間と出会うことはできた
ジャムーラというのは亜熱帯を舞台にした「ミラージュ/Mirage」ブロックのこと。《マーフォーク襲撃部隊/Merfolk Raiders》や《海の占術師/Sea Scryer》など数多くのマーフォークが収録されてはいたが、軒並みカードパワーが低かった。
(註8) : 次にたどり着いたのが暗黒の地ラース。
暗黒の地ラースを舞台にした「テンペスト/Tempest」ブロックのこと。1マナ1/1で青マナで飛行を得る《マンタ・ライダーズ/Manta Riders》や《放蕩魔術師/Prodigal Sorcerer》の同型再販である《ルートウォーターのハンター/Rootwater Hunter》など、そこそこ使えるマーフォークがいた。
またこのブロックの小型エキスパンション「エクソダス/Exodus」に収録されていたのが、ルーター能力という俗称の生みの親、かの有名な《マーフォークの物あさり/Merfolk Looter》だった。
(註9) : これに続いたのは1年にも続く干ばつだった。
干ばつというのは「ウルザ/Urza」ブロックのこと。まったくマーフォークが収録されなかったわけでもなく、2マナ 2/1の《珊瑚マーフォーク/Coral Merfolk》など、それなりの能力を持ったものもいた。まあ、環境を変えたかと言われると返す言葉もない。
(註10) : 私たちは仕方なくメルカディアの地へと向かった。
メルカディアの地というのは「マスクス/Masques」ブロックのこと。最初の大型セットである「メルカディアン・マスクス/Mercadian Masques」にはあまり強いマーフォークはいなかったが、続く「ネメシス/Nemesis」には《衝撃のマーフォーク/Jolting Merfolk》や《ルートウォーターの泥棒/Rootwater Thief》、また自身はマーフォークではないがマーフォークを直接戦場に出せる《海のハンター/Seahunter》がいた。
(註11) : そこに侵略者たちが襲ってきた。(中略) 世界の覇権にすら手が届きそうだった。
侵略者たちというのは「インベイジョン」ブロックのこと。
多色がテーマだったため、マルチカラーで《ガリーナの騎士/Galina’s Knight》(マーフォーク・騎士)や《ヴォーデイリアのゾンビ/Vodalian Zombie》(マーフォーク・ゾンビ)など、普段マーフォークが持たない肩書きつきのものが生まれた。これが「奇妙な同盟」のくだり。
さらに「奇妙な子孫たち」とあるのは対抗色がテーマだったアポカリプスに収録された《ガイアの空の民/Gaea’s Skyfolk》(エルフ・マーフォーク)と《カミソリひれのハンター/Razorfin Hunter》(マーフォーク・ゴブリン)たちのこと。
世界の覇権うんぬんは、2001年度の世界選手権で《対立/Opposition》とマーフォークを組み合わせたコントロールデッキが準優勝まで食い込んだことを指しているものと思われる。
(註12) : すべての人々の記憶から消し去って(中略)替わりをイカにつとめさせたのだ。
イカというのは「オデッセイ/Odyssey」ブロックで新たに登場したセファリッド(Cephalid)のこと。見た目はどちらかというとタコにくちばしを付けてローブを着せたような生き物っぽい。
そしてこの「オデッセイ/Odyssey」ブロックの最後のエキスパンションである「トーメント/Torment」に《ラクァタス大使/Ambassador Laquatus》が収録されたのを最後に、マーフォークはマジックのクリーチャータイプから取り除かれた。
その理由は2003年07月21日のMark Rosewaterのコラムによると「魔術師同士が呪文で戦うというゲームのフレイバーを見直すため」だそうだ。「陸上で魔法を撃ちあっているはずなのに水棲生物を呼びだすのはおかしい」だそうだ。以下がそれに関するコラムへのリンク。いつか訳すかも。
参照:http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtgcom/daily/mr81
(註13) : ある者はウツボに姿を変えられ、またある者は魔道士に姿を変えられた。
マーフォークがクリーチャータイプから取り除かれたあとの基本セットである第8版ではかつてクリーチャータイプがマーフォークであったカードの同型再販がクリーチャータイプを変更して収録された。
《真珠三叉矛の人魚/Merfolk of the Pearl Trident》のかわりに《脱走魔術師/Fugitive Wizard》が、また第7版に収録されていた《珊瑚マーフォーク/Coral Merfolk》のかわりに《珊瑚ウツボ/Coral Eel》がポータルからやってきた。
(註14) : 金属で出来た世界? (中略) 街の世界?
それぞれ、金属で出来た世界は「ミラディン/Mirrodin」ブロック、街の世界はギルドだらけの「ラヴニカ/Ravnica」ブロックのことを指しているものと思われる。
(註15) : すでに在った世界を今一度作り直すしかないと考えたのだ。
過去からのカードがタイムシフトカードとして収録された時のらせんブロックのこと。時のらせんでタイムシフトカードとして再録されたマーフォークには《マーフォークの暗殺者/Merfolk Assassin》や《アトランティスの王/Lord of Atlantis》がいる。また次元の混乱でタイムシフトカードとして収録された中にも《マーフォークの秘術師/Merfolk Thaumaturgist》というマーフォークがいる。
(註16) : 新たな世界はクリーチャーに焦点を当てたものだった。
部族に焦点を当てたローウィンブロックとシャドウムーアブロックのこと。フェアリーと一緒にマーフォークが青が主要クリーチャータイプとして収録されている。なおこの記事が書かれたのは2008年06月で、シャドウムーアが2008年05月発売。
補足 : いたずら好きの神
説明不要とは思われるけど、最後に蛇足ながらつけくわえておくと、いたずら好きの神(原文:the trickster god)というのは、このコラムを書いているMark Rosewaterその人。
最後の「いたずら好きの神は得意の踊りを披露し、その口元を少し緩ませることに成功した」の原文は「So the trickster god did his little dance and made his little smile」とあるんだけど、実際に何をしたのかは不明。気になる。
余談1:今週のCard of the Dayのテーマ
新セット恒例のカードギャラリー紹介。それ以上でも以下でもないので語ることがない。
余談2:月曜日 《希望の天使アヴァシン/Avacyn, Angel of Hope》
先週のまとめでアヴァシンの帰還について触れたときに大体もうこのカードに関して言いたいことは言ってしまってあるので省略……というのもなんかさみしいな。
フレイバー的な話(被覆は持てないはず、など)は述べたので、もっとカードパワー的な話をしてみると、8マナクリーチャーなのに出たターンに何が起きるというわけでもないというのはちょっと厳しいかも。
ただ「回避能力つき」なので殴りやすいというのと「警戒持ち」は相性が良いし「破壊されない」と「警戒」も噛み合ってるし、なんだろう、8/8もいらないから代わりにマナコスト下げて欲しい、という感じかな。
余談3:火曜日 《翼作り/Wingcrafter》
結魂の使い方がイマイチ飲み込めなかったんだけど、某所で「先だししておけるエンチャント・クリーチャーみたいな効果」とあって、一気に分かりやすくなった。
このカードのフレイバー的な話をすると「2人じゃないと操縦できない飛行機械を発明した人間」なんだろうな、と思ってる。
ただ一緒に同乗してさえくれればその相手が《珊瑚ウツボ/Coral Eel》だろうが《サルディアの巨像/Colossus of Sardia》だろうと構わず宙に浮くというのは、かなりとんでもない話だけど。
余談4:水曜日 《グリセルブランド/Griselbrand》
なんかネットの感想のそこかしこで「出番が来たと思ったらいきなりお亡くなりになっとる!」という驚きが散見されたけど……そんなに意外なことなんだろうか。
あんまり熱心にストーリー追ってないせいかもしれないけれど、別段そこまで思い入れを持ちたくなるようなキャラとも思えなくて……むしろソリンがどこ行ったのかが気になる。
ところでこのカードの能力「ライフを7点支払う:カードを7枚引く」を見ていると、Zvi Mowshowitzの書いた「The Top 50 Artifacts of All Time」という記事を思い出す。
その記事の中で第4位として紹介されていた《記憶の壺/Memory Jar》の項目で「カードを7枚引く、って効果は大抵ろくなことにならない」というコメントがZviによってなされていた。
さて《グリセルブランド/Griselbrand》もZvi Mowshowitzの心配的中となるのか?
余談5:木曜日 《轟く怒り/Thunderous Wrath》
一時期、妙にDiary Noteの日記タイトルが「強いられているんだ!」になってて不思議だったんだけど、奇跡(Miracle)カード専用のカードレイアウトをみて謎が解けた。そういうことか。
余談6:金曜日 《吠え霊/Howlgeist》
強すぎず弱すぎず、シンプル過ぎず複雑過ぎず、適度にマナコストが重たい。アンコモンの見本みたいなカードだな、と思った。
余談7:マーフォークの物語/A Merfolk’s Tale
Takuさんのブログに「更新サボりすぎ」というタイトルの日記が書かれていて(もちろんご自身に対して言われていたことなんだけど)なんかこう……「訳しかけの記事が溜まって」いたり「ついついものぐさになって」しまったりという文章を読んでると胸に来るものがあった。喝を入れてもらったものと(勝手に)解釈して、久しぶりに翻訳してみた次第。
ちなみになんでこの記事を訳そうと思ったかというと、数週間前の公式コラム Making Magic の記事「ロード・オブ・ザ・シング/王の仲間」からリンクが張られていたから。
公式サイト (日本語):ロード・オブ・ザ・シング/王の仲間
http://mtg-jp.com/reading/translated/stf/003127/
公式サイト (英語):Lord of the Things
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/mm/187
訳の話はさておき、訳註の話。あらためて自分の訳した文章を見ると、訳註がせっかくのマーフォークの物語の流れをぶったぎってる気がしてくる。
最後にまとめておくべきだったかなあ、と後悔しているところなので、もしかしたら何の前触れもなく構成が変わってるかもしれない。
さてこれで種族ネタは「ゾンビ」「ゴブリン」「吸血鬼」「マーフォーク」と訳し終えた。次は何にしようか。そういえば先日ドワーフの記事へのリンクがあったな……。
余談8:マーフォークの物語/A Merfolk’s Tale ※追記
やっぱり文章と訳註の構成がイマイチと感じたので編集した。
この物語はあくまで「老人が孫に昔話を語っている」のであって、「実は本当のマジックではどうだったのか」を伝えたい内容じゃない。それは自然と伝わるべき内容なはず。
いちいち雰囲気をぶったぎってまで挿入すべきじゃなかった。次からは、ちゃんと原文の持っている大切な意図をもっと大事にしよう。うん。反省して次につなげる。
新セット恒例のカードギャラリー紹介。それ以上でも以下でもないので語ることがない。
余談2:月曜日 《希望の天使アヴァシン/Avacyn, Angel of Hope》
先週のまとめでアヴァシンの帰還について触れたときに大体もうこのカードに関して言いたいことは言ってしまってあるので省略……というのもなんかさみしいな。
フレイバー的な話(被覆は持てないはず、など)は述べたので、もっとカードパワー的な話をしてみると、8マナクリーチャーなのに出たターンに何が起きるというわけでもないというのはちょっと厳しいかも。
ただ「回避能力つき」なので殴りやすいというのと「警戒持ち」は相性が良いし「破壊されない」と「警戒」も噛み合ってるし、なんだろう、8/8もいらないから代わりにマナコスト下げて欲しい、という感じかな。
余談3:火曜日 《翼作り/Wingcrafter》
結魂の使い方がイマイチ飲み込めなかったんだけど、某所で「先だししておけるエンチャント・クリーチャーみたいな効果」とあって、一気に分かりやすくなった。
このカードのフレイバー的な話をすると「2人じゃないと操縦できない飛行機械を発明した人間」なんだろうな、と思ってる。
ただ一緒に同乗してさえくれればその相手が《珊瑚ウツボ/Coral Eel》だろうが《サルディアの巨像/Colossus of Sardia》だろうと構わず宙に浮くというのは、かなりとんでもない話だけど。
余談4:水曜日 《グリセルブランド/Griselbrand》
なんかネットの感想のそこかしこで「出番が来たと思ったらいきなりお亡くなりになっとる!」という驚きが散見されたけど……そんなに意外なことなんだろうか。
あんまり熱心にストーリー追ってないせいかもしれないけれど、別段そこまで思い入れを持ちたくなるようなキャラとも思えなくて……むしろソリンがどこ行ったのかが気になる。
ところでこのカードの能力「ライフを7点支払う:カードを7枚引く」を見ていると、Zvi Mowshowitzの書いた「The Top 50 Artifacts of All Time」という記事を思い出す。
その記事の中で第4位として紹介されていた《記憶の壺/Memory Jar》の項目で「カードを7枚引く、って効果は大抵ろくなことにならない」というコメントがZviによってなされていた。
さて《グリセルブランド/Griselbrand》もZvi Mowshowitzの心配的中となるのか?
余談5:木曜日 《轟く怒り/Thunderous Wrath》
一時期、妙にDiary Noteの日記タイトルが「強いられているんだ!」になってて不思議だったんだけど、奇跡(Miracle)カード専用のカードレイアウトをみて謎が解けた。そういうことか。
余談6:金曜日 《吠え霊/Howlgeist》
強すぎず弱すぎず、シンプル過ぎず複雑過ぎず、適度にマナコストが重たい。アンコモンの見本みたいなカードだな、と思った。
余談7:マーフォークの物語/A Merfolk’s Tale
Takuさんのブログに「更新サボりすぎ」というタイトルの日記が書かれていて(もちろんご自身に対して言われていたことなんだけど)なんかこう……「訳しかけの記事が溜まって」いたり「ついついものぐさになって」しまったりという文章を読んでると胸に来るものがあった。喝を入れてもらったものと(勝手に)解釈して、久しぶりに翻訳してみた次第。
ちなみになんでこの記事を訳そうと思ったかというと、数週間前の公式コラム Making Magic の記事「ロード・オブ・ザ・シング/王の仲間」からリンクが張られていたから。
公式サイト (日本語):ロード・オブ・ザ・シング/王の仲間
http://mtg-jp.com/reading/translated/stf/003127/
公式サイト (英語):Lord of the Things
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/mm/187
訳の話はさておき、訳註の話。あらためて自分の訳した文章を見ると、訳註がせっかくのマーフォークの物語の流れをぶったぎってる気がしてくる。
最後にまとめておくべきだったかなあ、と後悔しているところなので、もしかしたら何の前触れもなく構成が変わってるかもしれない。
さてこれで種族ネタは「ゾンビ」「ゴブリン」「吸血鬼」「マーフォーク」と訳し終えた。次は何にしようか。そういえば先日ドワーフの記事へのリンクがあったな……。
余談8:マーフォークの物語/A Merfolk’s Tale ※追記
やっぱり文章と訳註の構成がイマイチと感じたので編集した。
この物語はあくまで「老人が孫に昔話を語っている」のであって、「実は本当のマジックではどうだったのか」を伝えたい内容じゃない。それは自然と伝わるべき内容なはず。
いちいち雰囲気をぶったぎってまで挿入すべきじゃなかった。次からは、ちゃんと原文の持っている大切な意図をもっと大事にしよう。うん。反省して次につなげる。
Card of the Day - 2012/04/16
2012年4月16日 Card of the Day解放の天使/Emancipation Angel - アヴァシンの帰還 アンコモンEmancipation Angel / 解放の天使 (1)(白)(白)
クリーチャー - 天使
飛行
解放の天使が戦場に出たとき、あなたがコントロールするパーマネントを1つオーナーの手札に戻す。
3/3
参照:http://www.wizards.com/magic/tcg/article.aspx?x=mtg/tcg/avacynrestored
公式にプレビューとして発表されたアヴァシンの帰還のカードを見るにはアヴァシンの帰還カードギャラリー(註1)を参照してくれ!
(註1) アヴァシンの帰還のカードギャラリー
原文には以下のURLへのリンクが張ってある。
http://www.wizards.com/magic/tcg/products.aspx?x=mtg/tcg/products/avacynrestored
(余談)
気がついたら10万ヒットいってた。訳を読んでくださる来訪者の方々に感謝、と同時に訳したくなる文章を書いて下さる方々にも感謝。これからも自分が読んでて楽しい英文記事や人に紹介したくなるような英文記事を訳していく予定。
元記事:
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/cardoftheday/0412
幽霊のゆらめき/Ghostly Flicker - アヴァシンの帰還 コモンGhostly Flicker / 幽霊のゆらめき (2)(青)
インスタント
あながたコントロールするアーティファクトやクリーチャーや土地を2つ対象とし、それらを追放し、その後それらのカードをあなたのコントロール下で戦場に戻す。
参照:http://www.wizards.com/magic/tcg/article.aspx?x=mtg/tcg/avacynrestored
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(註1) アヴァシンの帰還のカードギャラリー
原文には以下のURLへのリンクが張ってある。
http://www.wizards.com/magic/tcg/products.aspx?x=mtg/tcg/products/avacynrestored
元記事:
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/cardoftheday/0412
脳食願望/Appetite for Brains - アヴァシンの帰還 アンコモンAppetite for Brains / 脳食願望 (黒)
ソーサリー
対戦相手1人を対象とする。そのプレイヤーは自分の手札を公開する。あなたはその中から点数で見たマナ・コストが4以上のカードを1枚選び、そのカードを追放する。
参照:http://www.wizards.com/magic/tcg/article.aspx?x=mtg/tcg/avacynrestored
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(註1) アヴァシンの帰還のカードギャラリー
原文には以下のURLへのリンクが張ってある。
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元記事:
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/cardoftheday/0412
Card of the Day - 2012/04/19
2012年4月19日 Card of the Day破滅の儀式/Rite of Ruin - アヴァシンの帰還 レアRite of Ruin / 破滅の儀式 (5)(赤)(赤)
ソーサリー
アーティファクト、クリーチャー、土地の順番を決める。各プレイヤーは第一のタイプのパーマネントを1つ生け贄に捧げ、第二のパーマネントを2つ生け贄に捧げ、第三のタイプのパーマネントを3つ生け贄に捧げる。
参照:http://www.wizards.com/magic/tcg/article.aspx?x=mtg/tcg/avacynrestored
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(註1) アヴァシンの帰還のカードギャラリー
原文には以下のURLへのリンクが張ってある。
http://www.wizards.com/magic/tcg/products.aspx?x=mtg/tcg/products/avacynrestored
元記事:
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/cardoftheday/0412
Card of the Day - 2012/04/20
2012年4月20日 Card of the Day収穫の魂/Soul of the Harvest - アヴァシンの帰還 レアSoul of the Harvest / 収穫の魂 (4)(緑)(緑)
クリーチャー - エレメンタル
トランプル
他のトークンでないクリーチャーが1体あなたのコントロール下で戦場に出るたび、あなたはカードを1枚引いてもよい。
6/6
参照:http://www.wizards.com/magic/tcg/article.aspx?x=mtg/tcg/avacynrestored
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(註1) アヴァシンの帰還のカードギャラリー
原文には以下のURLへのリンクが張ってある。
http://www.wizards.com/magic/tcg/products.aspx?x=mtg/tcg/products/avacynrestored
元記事:
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/cardoftheday/0412
今週のCard of the Day (2012年04月 第3週) とか
2012年4月22日 週のまとめ余談1:今週のCard of the Dayのテーマ
今週も引き続きカードギャラリー紹介。来週は新セット発売後の恒例となるFAQの紹介かな。
余談2:月曜日 《解放の天使/Emancipation Angel》
3マナで3/3飛行はデメリット持ちが基本ということを再確認させてくれる天使。そのデメリットをプラスに転化できるかどうかはプレイヤー次第。環境的にはやっぱり結魂のリセットかな。
フレイバー的にはシンプルにまとまっていて好印象。戦場という労苦から「解放してくれる」天使であり、フレイバーテキストもそれを裏付けるかのように「あなたは最善を尽くしました。もうお休みになって結構です」とある。
ちなみに英語の原文では2文目が「I give you leave to rest」となっており、この天使自らが対象に休息を与えていることがより明確になっている。
余談3:火曜日 《幽霊のゆらめき/Ghostly Flicker》
リミテッドで強いカードだとは思うけど「どう使っても強い」のではなく、使うプレイヤー側の力量を試されそうな効果。上手い人の手にかかれば1枚で絶望的な戦況すら引っくり返しそう。
分かりやすいのは「対象をとる除去からの回避」とか「結魂の組み直し」とか「戦場に出たときの効果の再利用」とかで、土地も対象にとれることを考えると「1枚しか出てない基本土地を対象にしてダブルシンボルの呪文を唱える」ってな使い方も考えられる。まだまだありそう。
フレイバーテキストが面白い。ただ惜しむらくは、対象が複数であることを示唆する何かが欲しかったな、ということ。
余談4:水曜日 《脳食願望/Appetite for Brains》
これのフレイバーテキスト考えたの、Mark Rosewaterじゃないかな、って気がした。
余談5:木曜日 《破滅の儀式/Rite of Ruin》
強い点としては「破壊ではなく生け贄であること」や「対象をとっていないこと」などがあげられると思う。きつい点としてはマナコストかな。
フレイバーテキストによるとこの魔法は「狂信者たちによる抵抗」らしい。なるほど、狂信者だけに自分たちの側にも被害が出ることなんかもうどうでもいいとばかりに破滅へと突っ走ってるのか。納得した。
余談6:金曜日 《収穫の魂/Soul of the Harvest》
怖い感じのその異形な外見と、その視線の先にある指先にとまろうとしている白い鳥のギャップがとても印象的なイラスト。
そのフレイバーテキストとカード名を合わせて考えると「命が生まれるところに恵みをもたらす」存在らしい。何をするでもなく、ただそこにいるだけで力があふれてくる、みたいな。
今週も引き続きカードギャラリー紹介。来週は新セット発売後の恒例となるFAQの紹介かな。
余談2:月曜日 《解放の天使/Emancipation Angel》
3マナで3/3飛行はデメリット持ちが基本ということを再確認させてくれる天使。そのデメリットをプラスに転化できるかどうかはプレイヤー次第。環境的にはやっぱり結魂のリセットかな。
フレイバー的にはシンプルにまとまっていて好印象。戦場という労苦から「解放してくれる」天使であり、フレイバーテキストもそれを裏付けるかのように「あなたは最善を尽くしました。もうお休みになって結構です」とある。
ちなみに英語の原文では2文目が「I give you leave to rest」となっており、この天使自らが対象に休息を与えていることがより明確になっている。
余談3:火曜日 《幽霊のゆらめき/Ghostly Flicker》
リミテッドで強いカードだとは思うけど「どう使っても強い」のではなく、使うプレイヤー側の力量を試されそうな効果。上手い人の手にかかれば1枚で絶望的な戦況すら引っくり返しそう。
分かりやすいのは「対象をとる除去からの回避」とか「結魂の組み直し」とか「戦場に出たときの効果の再利用」とかで、土地も対象にとれることを考えると「1枚しか出てない基本土地を対象にしてダブルシンボルの呪文を唱える」ってな使い方も考えられる。まだまだありそう。
フレイバーテキストが面白い。ただ惜しむらくは、対象が複数であることを示唆する何かが欲しかったな、ということ。
原文:
Sometimes it’s useful to take a break from existence.
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/cardoftheday/0412
日本語訳:
時には実存から距離を置くのも悪くない。
http://www.wizards.com/magic/tcg/products.aspx?x=mtg/tcg/products/avacynrestored
余談4:水曜日 《脳食願望/Appetite for Brains》
これのフレイバーテキスト考えたの、Mark Rosewaterじゃないかな、って気がした。
原文:
Just as with a peach, the first bite is always the juiciest.
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/cardoftheday/0412
日本語訳:
桃と同じで、一口目が一番美味い。
http://www.wizards.com/magic/tcg/products.aspx?x=mtg/tcg/products/avacynrestored
余談5:木曜日 《破滅の儀式/Rite of Ruin》
強い点としては「破壊ではなく生け贄であること」や「対象をとっていないこと」などがあげられると思う。きつい点としてはマナコストかな。
フレイバーテキストによるとこの魔法は「狂信者たちによる抵抗」らしい。なるほど、狂信者だけに自分たちの側にも被害が出ることなんかもうどうでもいいとばかりに破滅へと突っ走ってるのか。納得した。
余談6:金曜日 《収穫の魂/Soul of the Harvest》
怖い感じのその異形な外見と、その視線の先にある指先にとまろうとしている白い鳥のギャップがとても印象的なイラスト。
そのフレイバーテキストとカード名を合わせて考えると「命が生まれるところに恵みをもたらす」存在らしい。何をするでもなく、ただそこにいるだけで力があふれてくる、みたいな。
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