余談1:今週のCard of the Dayのテーマ
新セット恒例のカードギャラリー紹介とプレリリースの案内。いつもと違うのはテンプレートの使い回しではなく、きちんと個々のカードに触れてくれていること。やっぱりこのほうが読んでいて楽しい。
余談2:月曜日 《ゴルガリの死者の王、ジャラド/Jarad, Golgari Lich Lord》
フレイバーの話。
このジャラドと敵対している相手は、たまに心臓のあたりがキリキリと痛み出したりする。それはすなわち「またジャラドが新たな生け贄を捧げて力を増したんだな。そして私の寿命がまた減らされたのだな」ということを示している。
見えない恐怖に耐えきれなくなって、軍勢を放ったり呪文を撃ちこんだりすることでなんとかジャラドの肉体を滅ぼしても、そこに湿地帯が広がる限り、ジャラドは何度でも甦る。しかもサイズ据え置きで、そのまま帰ってくる。
たまったもんじゃないな。
余談3:火曜日 《通りのひきつけ/Street Spasm》
ネット上の画像しか確認していないので実際の印刷物も同じかどうかは分からないけれど、日本語版と英語版で「超過(Overload)」の注釈文が大きく違っているように見える(効果は同じ)。単純比較してみる。
日本語版の方は「単体攻撃を全体攻撃にパワーアップさせる」という「超過(Overload)」のフレイバーが伝わりづらい気がする。ただ確かにこの構文のままでは訳しづらいことこの上ないし、ルール的な混乱を避けるために分かりやすく変更後のテキストを記載しました、と言われたらそれはそれで納得。
実際のところはどうしてなんだろ。
余談4:水曜日 《屑肉の刻み獣/Dreg Mangler》
新メカニズム「活用(Scavenge)」の紹介。墓地に落ちた死体を「活用する」ということなんだろうな。廃物利用か。どうにも、英単語1つで表現する英語版に対して漢字2文字でフレイバーを表すのは厳しいものを感じる。じゃあ3文字にしたら解決するか、というとそんな簡単でもないけど。
フレイバーの話をすると、死体を活用して武器とか鎧とか作り出すイメージがある。タフネスではなくパワーを参照しているから、毛皮とかよりも爪や牙といった部分を利用しているのかな。
メカニズムの話をすると、記事には「発掘と相性が良い」とある。発掘の効果で活用持ちが墓地に落ちてもソーサリー呪文が手札に入ったようなものでアドバンテージが得られる。
元々の発掘が「墓地やゴミ捨て場を労力を費やして掘り返すことで一度用いた呪文やクリーチャーを再度手に入れる」というイメージだから、掘り返した中に活用持ちが混じっててラッキー、ということかな。
余談5:木曜日 《イゼットの魔除け/Izzet Charm》
新たな魔除け(Charm)のサイクル。これで1マナの魔除け、2マナの魔除け、3マナの魔除けが登場したわけだけど、4色4マナの魔除けは出ないだろうな。もうCharm(お守り)って感じじゃなくなるし。
ましてや5色5マナで魔除けとか言い出したら初代ウィザードリィの「まよけ」レベルだ。
余談6:金曜日 《コロズダのギルド魔道士/Korozda Guildmage》
多色のカードは金色枠だったり2色刷りだったり、という話。ところで金色といえば、「茶色」が「銀色」に変わったアーティファクトほど顕著ではないにしろ、昔の「金色」と今の「金色」は違う気がする。
(昔)
《Skeleton Ship》
http://magiccards.info/ia/en/379.html
(今)
《黄金夜の刃、ギセラ/Gisela, Blade of Goldnight》
http://magiccards.info/avr/en/209.html
昔のほうが原色っぽいというかベッタリ感があるというか。その分、普通の単色カードとの差異がはっきりしていて引いたときワクワクした。そして無理やり使ってデッキが弱くなったりしてた。
余談7:ギルド診断
どうやらセレズニアらしい。
余談8:ダイアリーノート
ダイアリーノートは画面左側のメニューに「登録したユーザー」と「登録されたユーザー」という項目がある。それぞれ「自分がお気に入りに登録したユーザー数」と「このブログをお気に入りに登録してくれたユーザー数」が表示されている。両方に登録されているユーザーが「相互リンクを張っているユーザー」ということになる。
「登録されたユーザー」の数が減っていると、誰かがお気に入りからこのブログを外したということなのでちょっとさみしくなる。ただ「登録したユーザー」と「登録されたユーザー」が同時に減っていると、相互リンクを張っていたユーザーがダイアリーノートから消滅した可能性が高い。
さすがに50を超えるユーザーを全部暗記しているわけではないので、消えてしまわれた方が誰なのかを思い出すのは意外と難しい。だけど相互リンクを張った相手を思い出せない、というのは、それはそれで心苦しいものを感じる。
余談9:検索ワード
最近よく検索されるキーワードが「mtg note」という単語。これ、なんなんだろう。昔のApprenticeのような便利ツールの名前か何か?
2012年9月4日 23:29 mtg note
2012年9月4日 20:45 mtg note
2012年9月4日 17:44 mtg note
2012年9月4日 16:36 mtg note
2012年9月4日 7:25 mtg note
2012年9月4日 0:37 mtg note
2012年9月3日 23:33 mtg note
2012年9月3日 17:56 mtg note
2012年9月2日 23:31 mtg note
2012年9月2日 13:33 mtg note
2012年9月1日 23:49 mtg note
2012年9月1日 17:39 mtg note
2012年9月1日 16:49 mtg note
2012年9月1日 15:06 mtg note
2012年8月31日 17:45 mtg note
2012年8月30日 22:50 mtg note
2012年8月30日 20:51 mtg note
2012年8月30日 17:56 mtg note
2012年8月29日 21:17 mtg note
検索ワード関連では最近「ヴォーパルス」の検索が増えてきて嬉しい。
新セット恒例のカードギャラリー紹介とプレリリースの案内。いつもと違うのはテンプレートの使い回しではなく、きちんと個々のカードに触れてくれていること。やっぱりこのほうが読んでいて楽しい。
余談2:月曜日 《ゴルガリの死者の王、ジャラド/Jarad, Golgari Lich Lord》
フレイバーの話。
このジャラドと敵対している相手は、たまに心臓のあたりがキリキリと痛み出したりする。それはすなわち「またジャラドが新たな生け贄を捧げて力を増したんだな。そして私の寿命がまた減らされたのだな」ということを示している。
見えない恐怖に耐えきれなくなって、軍勢を放ったり呪文を撃ちこんだりすることでなんとかジャラドの肉体を滅ぼしても、そこに湿地帯が広がる限り、ジャラドは何度でも甦る。しかもサイズ据え置きで、そのまま帰ってくる。
たまったもんじゃないな。
余談3:火曜日 《通りのひきつけ/Street Spasm》
ネット上の画像しか確認していないので実際の印刷物も同じかどうかは分からないけれど、日本語版と英語版で「超過(Overload)」の注釈文が大きく違っているように見える(効果は同じ)。単純比較してみる。
原文:
You may cast this spell for its overload cost.If you do,change its text by replacing all instances of "target" with "each".
日本語訳:
あなたはこの呪文をこれの超過コストで唱えてもよい。そうした場合、通りのひきつけはあなたがコントロールしていない飛行を持たない各クリーチャーにそれぞれX点のダメージを与える。
日本語版の方は「単体攻撃を全体攻撃にパワーアップさせる」という「超過(Overload)」のフレイバーが伝わりづらい気がする。ただ確かにこの構文のままでは訳しづらいことこの上ないし、ルール的な混乱を避けるために分かりやすく変更後のテキストを記載しました、と言われたらそれはそれで納得。
実際のところはどうしてなんだろ。
余談4:水曜日 《屑肉の刻み獣/Dreg Mangler》
新メカニズム「活用(Scavenge)」の紹介。墓地に落ちた死体を「活用する」ということなんだろうな。廃物利用か。どうにも、英単語1つで表現する英語版に対して漢字2文字でフレイバーを表すのは厳しいものを感じる。じゃあ3文字にしたら解決するか、というとそんな簡単でもないけど。
フレイバーの話をすると、死体を活用して武器とか鎧とか作り出すイメージがある。タフネスではなくパワーを参照しているから、毛皮とかよりも爪や牙といった部分を利用しているのかな。
メカニズムの話をすると、記事には「発掘と相性が良い」とある。発掘の効果で活用持ちが墓地に落ちてもソーサリー呪文が手札に入ったようなものでアドバンテージが得られる。
元々の発掘が「墓地やゴミ捨て場を労力を費やして掘り返すことで一度用いた呪文やクリーチャーを再度手に入れる」というイメージだから、掘り返した中に活用持ちが混じっててラッキー、ということかな。
余談5:木曜日 《イゼットの魔除け/Izzet Charm》
新たな魔除け(Charm)のサイクル。これで1マナの魔除け、2マナの魔除け、3マナの魔除けが登場したわけだけど、4色4マナの魔除けは出ないだろうな。もうCharm(お守り)って感じじゃなくなるし。
ましてや5色5マナで魔除けとか言い出したら初代ウィザードリィの「まよけ」レベルだ。
余談6:金曜日 《コロズダのギルド魔道士/Korozda Guildmage》
多色のカードは金色枠だったり2色刷りだったり、という話。ところで金色といえば、「茶色」が「銀色」に変わったアーティファクトほど顕著ではないにしろ、昔の「金色」と今の「金色」は違う気がする。
(昔)
《Skeleton Ship》
http://magiccards.info/ia/en/379.html
(今)
《黄金夜の刃、ギセラ/Gisela, Blade of Goldnight》
http://magiccards.info/avr/en/209.html
昔のほうが原色っぽいというかベッタリ感があるというか。その分、普通の単色カードとの差異がはっきりしていて引いたときワクワクした。そして無理やり使ってデッキが弱くなったりしてた。
余談7:ギルド診断
どうやらセレズニアらしい。
余談8:ダイアリーノート
ダイアリーノートは画面左側のメニューに「登録したユーザー」と「登録されたユーザー」という項目がある。それぞれ「自分がお気に入りに登録したユーザー数」と「このブログをお気に入りに登録してくれたユーザー数」が表示されている。両方に登録されているユーザーが「相互リンクを張っているユーザー」ということになる。
「登録されたユーザー」の数が減っていると、誰かがお気に入りからこのブログを外したということなのでちょっとさみしくなる。ただ「登録したユーザー」と「登録されたユーザー」が同時に減っていると、相互リンクを張っていたユーザーがダイアリーノートから消滅した可能性が高い。
さすがに50を超えるユーザーを全部暗記しているわけではないので、消えてしまわれた方が誰なのかを思い出すのは意外と難しい。だけど相互リンクを張った相手を思い出せない、というのは、それはそれで心苦しいものを感じる。
余談9:検索ワード
最近よく検索されるキーワードが「mtg note」という単語。これ、なんなんだろう。昔のApprenticeのような便利ツールの名前か何か?
2012年9月4日 23:29 mtg note
2012年9月4日 20:45 mtg note
2012年9月4日 17:44 mtg note
2012年9月4日 16:36 mtg note
2012年9月4日 7:25 mtg note
2012年9月4日 0:37 mtg note
2012年9月3日 23:33 mtg note
2012年9月3日 17:56 mtg note
2012年9月2日 23:31 mtg note
2012年9月2日 13:33 mtg note
2012年9月1日 23:49 mtg note
2012年9月1日 17:39 mtg note
2012年9月1日 16:49 mtg note
2012年9月1日 15:06 mtg note
2012年8月31日 17:45 mtg note
2012年8月30日 22:50 mtg note
2012年8月30日 20:51 mtg note
2012年8月30日 17:56 mtg note
2012年8月29日 21:17 mtg note
検索ワード関連では最近「ヴォーパルス」の検索が増えてきて嬉しい。
不気味な人足/Grim Roustabout - ラヴニカへの回帰 コモンGrim Roustabout / 不気味な人足 (1)(黒)
クリーチャー - スケルトン(Skeleton) 戦士(Warrior)
解鎖(あなたはこのクリーチャーを、+1/+1カウンターが1個置かれた状態で戦場に出してよい。これの上に+1/+1カウンターが置かれているかぎり、これはブロックできない。)
(1)(黒):不気味な人足を再生する。
1/1
参照:http://www.wizards.com/magic/tcg/article.aspx?x=mtg/tcg/returntoravnica/cig
ラヴニカへの回帰のラクドスのテーマの1つに「サーカス」がある。しかしラクドスにかかっては単なるサーカスの人足すら危険きわまりない存在だ。
ラヴニカへの回帰のカードギャラリー(註1)は毎日最新のカードのプレビューで更新されている。ギャラリーをチェックして9月29日~30日のプレリリース(註2)に備えよう!
(註1) ラヴニカへの回帰のカードギャラリー
本文では以下のURLへリンクが張られている。ラヴニカへの回帰のカードギャラリー。
http://www.wizards.com/magic/tcg/article.aspx?x=mtg/tcg/returntoravnica/cig
(註2) プレリリース
本文では以下のURLへリンクが張られている。プレリリース大会の詳細が載っている。
http://www.wizards.com/magic/tcg/events.aspx?x=mtgcom/events/prerelease-facts
元記事:
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/cardoftheday/0912
超音速のドラゴン/Hypersonic Dragon - ラヴニカへの回帰 レアHypersonic Dragon / 超音速のドラゴン (3)(青)(赤)
クリーチャー - ドラゴン(Dragon)
飛行、速攻
あなたはソーサリー呪文を、それが瞬速を持っているかのように唱えてもよい。(あなたはそれらを、あなたがインスタントを唱えられるときならいつでも唱えてよい。)
4/4
参照:http://www.wizards.com/magic/tcg/article.aspx?x=mtg/tcg/returntoravnica/cig
《超音速のドラゴン/Hypersonic Dragon》はどれだけ速いのか、って? 速すぎてソーサリー呪文が瞬速を得るほどさ!
ラヴニカへの回帰のカードギャラリー(註1)は毎日最新のカードのプレビューで更新されている。ギャラリーをチェックして9月29日~30日のプレリリース(註2)に備えよう!
(註1) ラヴニカへの回帰のカードギャラリー
本文では以下のURLへリンクが張られている。ラヴニカへの回帰のカードギャラリー。
http://www.wizards.com/magic/tcg/article.aspx?x=mtg/tcg/returntoravnica/cig
(註2) プレリリース
本文では以下のURLへリンクが張られている。プレリリース大会の詳細が載っている。
http://www.wizards.com/magic/tcg/events.aspx?x=mtgcom/events/prerelease-facts
元記事:
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/cardoftheday/0912
竜英傑、ニヴ=ミゼット/Niv-Mizzet, Dracogenius - ラヴニカへの回帰 神話レアNiv-Mizzet, Dracogenius / 竜英傑、ニヴ=ミゼット (2)(青)(青)(赤)(赤)
伝説のクリーチャー - ドラゴン(Dragon) ウィザード(Wizard)
飛行
竜英傑、ニヴ=ミゼットがプレイヤー1人にダメージを与えるたび、あなたはカードを1枚引いてもよい。
(青)(赤):クリーチャー1体かプレイヤー1人を対象とする。竜英傑、ニヴ=ミゼットはそれに1点のダメージを与える。
5/5
参照:http://www.wizards.com/magic/tcg/article.aspx?x=mtg/tcg/returntoravnica/cig
元祖ニヴ=ミゼットである《火想者ニヴ=ミゼット/Niv-Mizzet, the Firemind》は、この新しいニヴ=ミゼットとは真逆の能力(註1)を持っている。
ラヴニカへの回帰のカードギャラリー(註2)は毎日最新のカードのプレビューで更新されている。ギャラリーをチェックして9月29日~30日のプレリリース(註3)に備えよう!
(註1) 真逆の能力
元祖ニヴ=ミゼットの能力は「カードを引くたび相手にダメージを与える+カードを引く能力」で、新しいニヴ=ミゼットの能力は「ダメージを与えるたびカードを引く+相手にダメージを与える能力」。
(註2) ラヴニカへの回帰のカードギャラリー
本文では以下のURLへリンクが張られている。ラヴニカへの回帰のカードギャラリー。
http://www.wizards.com/magic/tcg/article.aspx?x=mtg/tcg/returntoravnica/cig
(註3) プレリリース
本文では以下のURLへリンクが張られている。プレリリース大会の詳細が載っている。
http://www.wizards.com/magic/tcg/events.aspx?x=mtgcom/events/prerelease-facts
元記事:
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/cardoftheday/0912
ロッテスのトロール/Lotleth Troll - ラヴニカへの回帰 レアLotleth Troll / ロッテスのトロール (黒)(緑)
クリーチャー - ゾンビ(Zombie) トロール(Troll)
トランプル
クリーチャー・カードを1枚捨てる:ロッテスのトロールの上に+1/+1カウンターを1個置く。
(黒):ロッテスのトロールを再生する。
2/1
参照:http://www.wizards.com/magic/tcg/article.aspx?x=mtg/tcg/returntoravnica/cig
ゴルガリは昔から屍体を食してきた。この《ロッテスのトロール/Lotleth Troll》に至っては唱えられる前のクリーチャーすら食べてしまうのだ!
ラヴニカへの回帰のカードギャラリー(註1)は毎日最新のカードのプレビューで更新されている。ギャラリーをチェックして9月29日~30日のプレリリース(註2)に備えよう!
(註1) ラヴニカへの回帰のカードギャラリー
本文では以下のURLへリンクが張られている。ラヴニカへの回帰のカードギャラリー。
http://www.wizards.com/magic/tcg/article.aspx?x=mtg/tcg/returntoravnica/cig
(註2) プレリリース
本文では以下のURLへリンクが張られている。プレリリース大会の詳細が載っている。
http://www.wizards.com/magic/tcg/events.aspx?x=mtgcom/events/prerelease-facts
元記事:
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/cardoftheday/0912
見えざる者、ヴラスカ/Vraska the Unseen - ラヴニカへの回帰 神話レアVraska the Unseen / 見えざる者、ヴラスカ (3)(黒)(緑)
プレインズウォーカー — ヴラスカ(Vrasuka)
[+1]:あなたの次のターンまで、クリーチャー1体が見えざる者、ヴラスカに戦闘ダメージを与えるたび、そのクリーチャーを破壊する。
[-3]:土地でないパーマネント1つを対象とし、それを破壊する。
[-8]:「このクリーチャーがプレイヤー1人に戦闘ダメージを与えるたび、そのプレイヤーはこのゲームに敗北する。」を持つ黒の1/1の暗殺者・クリーチャー・トークンを3体戦場に出す。
5
参照:http://www.wizards.com/magic/tcg/article.aspx?x=mtg/tcg/returntoravnica/cig
同じくラヴニカへの回帰に収録されているプレインズウォーカーであるジェイスと違う点として、この《見えざる者、ヴラスカ/Vraska the Unseen》は明確にギルドの1つに属している。
ラヴニカへの回帰のカードギャラリー(註1)は毎日最新のカードのプレビューで更新されている。ギャラリーをチェックして9月29日~30日のプレリリース(註2)に備えよう!
(註1) ラヴニカへの回帰のカードギャラリー
本文では以下のURLへリンクが張られている。ラヴニカへの回帰のカードギャラリー。
http://www.wizards.com/magic/tcg/article.aspx?x=mtg/tcg/returntoravnica/cig
(註2) プレリリース
本文では以下のURLへリンクが張られている。プレリリース大会の詳細が載っている。
http://www.wizards.com/magic/tcg/events.aspx?x=mtgcom/events/prerelease-facts
元記事:
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/cardoftheday/0912
余談0:先週のCard of the Dayのテーマ
先週分もまとめてアップしたのでリンク張っておく。
http://regiant.diarynote.jp/201209081128392065/
余談1:今週のCard of the Dayのテーマ
新セット恒例のカードギャラリー紹介とプレリリースの案内。今週は月曜から順にラクドス教団、イゼット団、イゼット団、ゴルガリ団、ゴルガリ団。
余談2:月曜日 《不気味な人足/Grim Roustabout》
Roustaboutって英語を初めて知った。雑役夫とか季節労働者とかいう広い意味と、今回のようにもっと狭い業種(港湾労働者、サーカスの裏方担当、牧場の雑役)を指す場合があるらしい。
こういう「一般名詞なんだけど、特定の業種を指してしまう言葉」に相当する日本語って何かあるかな。スタッフとか? ちょっと違うか。なんかありそうな気がする。
余談3:火曜日 《超音速のドラゴン/Hypersonic Dragon》
一部の方々には「日本語名も《ハイパーソニック・ドラゴン》でええやん」と言われている赤青ドラゴン。あまりにも素早いから唱える呪文も瞬速を得てしまう、って説明になってないけど、それでもなんか納得してしまう不思議な強引さがある。なお普通にブロックはされる模様。
余談4:水曜日 《竜英傑、ニヴ=ミゼット/Niv-Mizzet, Dracogenius》
名前の読みは「ドラコジーニアス、ニヴ=ミゼット」。ドラゴンジーニアスではないので注意。ちゃんとカードにもルビが振ってある。うーん。これがまかりとおるなら《ハイパーソニック・ドラゴン》もありな気がする。
記事にあるとおり、能力は初代ニブ=ミゼットと鏡映しのように真逆な能力なので、新旧がそろいぶみをするとライブラリ枚数分のダメージを延々とばらまくことが出来る。
クリーチャーの場合(プレインズウォーカーとは違って)背景設定上は同一人物であってもカード名さえ違えば横に並べられる。ここらへんもいつかはルール改定されるんだろうか。
余談5:木曜日 《ロッテスのトロール/Lotleth Troll》
カードだけ見たときは普通に「ああ、捨てるカードはなんでもいいわけじゃなくてクリーチャーカードだけなのか」程度にしか受け取ってなかった。そうか「唱えられる前のクリーチャーすら食してしまう」というフレイバーなのか。理解した。
なお、食べ終えたあとの残骸はまた「活用」されたり「発掘」されたりするらしい。
余談6:金曜日 《見えざる者、ヴラスカ/Vraska the Unseen》
「触ると死ぬ、にらまれると死ぬ、放っておくと殺される」というとんでもないプレインズウォーカー。個人的には生み出されるクリーチャー・トークンに接死(Deathtouch)がないのがちょっと不思議。
あと、プレインズウォーカーにはサブタイプが存在しないのでルール上ゴルゴンではない。いや、そもそもゴルゴンじゃないのかな。イラストの髪の毛が蛇っぽくも見えるけど、先端部分に口がないような……。
余談7:ヴォーパルス
本当に余談。
最近、ヴォーパルスを遊びまくる機会があり、初めてプレイする人にルール説明を何度かした。説明してて思ったのは「プレイヤーカードの裏にあるターン進行チャートが非常に分かりやすい」ということ。
すっかり遊び慣れた今でもプレイ中は常にこの裏面を確認しながら遊んでいる。「キープカードはあるね? じゃあ配置フェイズ終了」「兵力の比較終わったから、じゃあレベル2建物の勝利点を確認するよ」と順繰りにチェック。
さらに、基本ルールの中で一番忘れそうになる「レベル2の建物があると5枚目がおける」と「2つ目以降の建物は土地代が余分に必要になる」の2点がきちんと明記されていることが、初めて遊ぶプレイヤーへの説明にとても助かる。
ゲーム自体も面白いけど、こういった「分かりやすさ」への配慮が広めやすさにつながってると思う。他にも細かい点では「配備コストと金貨トークンが同じ色」とか。
ただ1つだけ気になっていることをあげると、プレイヤーは「自分が何色か」ってのを意識する機会がないので、勝利点ボードのトークンを移動させるときに「黒は誰だっけ?」「2勝したのは赤?」と確認に手間取ることが多い。
さっきも書いたようにターン進行をチェックするために裏面を見ていることが多いこと、あとプレイヤーカードの色が淡いのでとっさに識別しづらいというのもある。
ささいなことだし、こんなことくらいしか気になる点がないほど遊びやすい、ということでももちろんあるんだけど。何しろ初プレイの人でも1~2回遊べばもう説明が不要になるほどだし。
というわけでもっとダイアリーノート勢にヴォーパルスの輪が広がればいい(結論)。
先週分もまとめてアップしたのでリンク張っておく。
http://regiant.diarynote.jp/201209081128392065/
余談1:今週のCard of the Dayのテーマ
新セット恒例のカードギャラリー紹介とプレリリースの案内。今週は月曜から順にラクドス教団、イゼット団、イゼット団、ゴルガリ団、ゴルガリ団。
余談2:月曜日 《不気味な人足/Grim Roustabout》
Roustaboutって英語を初めて知った。雑役夫とか季節労働者とかいう広い意味と、今回のようにもっと狭い業種(港湾労働者、サーカスの裏方担当、牧場の雑役)を指す場合があるらしい。
こういう「一般名詞なんだけど、特定の業種を指してしまう言葉」に相当する日本語って何かあるかな。スタッフとか? ちょっと違うか。なんかありそうな気がする。
余談3:火曜日 《超音速のドラゴン/Hypersonic Dragon》
一部の方々には「日本語名も《ハイパーソニック・ドラゴン》でええやん」と言われている赤青ドラゴン。あまりにも素早いから唱える呪文も瞬速を得てしまう、って説明になってないけど、それでもなんか納得してしまう不思議な強引さがある。なお普通にブロックはされる模様。
余談4:水曜日 《竜英傑、ニヴ=ミゼット/Niv-Mizzet, Dracogenius》
名前の読みは「ドラコジーニアス、ニヴ=ミゼット」。ドラゴンジーニアスではないので注意。ちゃんとカードにもルビが振ってある。うーん。これがまかりとおるなら《ハイパーソニック・ドラゴン》もありな気がする。
記事にあるとおり、能力は初代ニブ=ミゼットと鏡映しのように真逆な能力なので、新旧がそろいぶみをするとライブラリ枚数分のダメージを延々とばらまくことが出来る。
クリーチャーの場合(プレインズウォーカーとは違って)背景設定上は同一人物であってもカード名さえ違えば横に並べられる。ここらへんもいつかはルール改定されるんだろうか。
余談5:木曜日 《ロッテスのトロール/Lotleth Troll》
カードだけ見たときは普通に「ああ、捨てるカードはなんでもいいわけじゃなくてクリーチャーカードだけなのか」程度にしか受け取ってなかった。そうか「唱えられる前のクリーチャーすら食してしまう」というフレイバーなのか。理解した。
なお、食べ終えたあとの残骸はまた「活用」されたり「発掘」されたりするらしい。
余談6:金曜日 《見えざる者、ヴラスカ/Vraska the Unseen》
「触ると死ぬ、にらまれると死ぬ、放っておくと殺される」というとんでもないプレインズウォーカー。個人的には生み出されるクリーチャー・トークンに接死(Deathtouch)がないのがちょっと不思議。
あと、プレインズウォーカーにはサブタイプが存在しないのでルール上ゴルゴンではない。いや、そもそもゴルゴンじゃないのかな。イラストの髪の毛が蛇っぽくも見えるけど、先端部分に口がないような……。
余談7:ヴォーパルス
本当に余談。
最近、ヴォーパルスを遊びまくる機会があり、初めてプレイする人にルール説明を何度かした。説明してて思ったのは「プレイヤーカードの裏にあるターン進行チャートが非常に分かりやすい」ということ。
すっかり遊び慣れた今でもプレイ中は常にこの裏面を確認しながら遊んでいる。「キープカードはあるね? じゃあ配置フェイズ終了」「兵力の比較終わったから、じゃあレベル2建物の勝利点を確認するよ」と順繰りにチェック。
さらに、基本ルールの中で一番忘れそうになる「レベル2の建物があると5枚目がおける」と「2つ目以降の建物は土地代が余分に必要になる」の2点がきちんと明記されていることが、初めて遊ぶプレイヤーへの説明にとても助かる。
ゲーム自体も面白いけど、こういった「分かりやすさ」への配慮が広めやすさにつながってると思う。他にも細かい点では「配備コストと金貨トークンが同じ色」とか。
ただ1つだけ気になっていることをあげると、プレイヤーは「自分が何色か」ってのを意識する機会がないので、勝利点ボードのトークンを移動させるときに「黒は誰だっけ?」「2勝したのは赤?」と確認に手間取ることが多い。
さっきも書いたようにターン進行をチェックするために裏面を見ていることが多いこと、あとプレイヤーカードの色が淡いのでとっさに識別しづらいというのもある。
ささいなことだし、こんなことくらいしか気になる点がないほど遊びやすい、ということでももちろんあるんだけど。何しろ初プレイの人でも1~2回遊べばもう説明が不要になるほどだし。
というわけでもっとダイアリーノート勢にヴォーパルスの輪が広がればいい(結論)。
Card of the Day - 2012/09/10
2012年9月10日 Card of the Dayギルドの抗争/Guild Feud - ラヴニカへの回帰 レアGuild Feud / ギルドの抗争 (5)(赤)
エンチャント
あなたのアップキープの開始時に、対戦相手1人を対象とする。そのプレイヤーは自分のライブラリーの一番上から3枚のカードを公開する。そのプレイヤーはそれらのカードの中からクリーチャー・カードを1枚戦場に出してもよい。その後残りを自分の墓地に置く。あなたもあなたのライブラリーの一番上から3枚のカードについて同様にする。これにより2体のクリーチャーが戦場に出た場合、それらのクリーチャーは互いに格闘を行う。
参照:http://www.wizards.com/magic/tcg/article.aspx?x=mtg/tcg/returntoravnica/cig
ラヴニカへの回帰に収録されている全てのカードが特定のギルドをテーマとして結びついているわけではない。この《ギルドの抗争/Guild Feud》がどこからどうみてもギルド間の抗争を表しているようにね!
ラヴニカへの回帰のカードギャラリー(註1)は毎日最新のカードのプレビューで更新されている。ギャラリーをチェックして9月29日~30日のプレリリース(註2)に備えよう!
(註1) ラヴニカへの回帰のカードギャラリー
本文では以下のURLへリンクが張られている。ラヴニカへの回帰のカードギャラリー。
http://www.wizards.com/magic/tcg/article.aspx?x=mtg/tcg/returntoravnica/cig
(註2) プレリリース
本文では以下のURLへリンクが張られている。プレリリース大会の詳細が載っている。
http://www.wizards.com/magic/tcg/events.aspx?x=mtgcom/events/prerelease-facts
元記事:
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/cardoftheday/0912
Card of the Day - 2012/09/11
2012年9月11日 Card of the Day混沌のインプ/Chaos Imps - ラヴニカへの回帰 レアChaos Imps / 混沌のインプ (4)(赤)(赤)
クリーチャー - インプ(Imp)
飛行
解鎖(あなたはこのクリーチャーを、+1/+1カウンターが1個置かれた状態で戦場に出してよい。これの上に+1/+1カウンターが置かれているかぎり、これではブロックできない。)
混沌のインプは、これの上に+1/+1カウンターが置かれているかぎりトランプルを持つ。
6/5
参照:http://www.wizards.com/magic/tcg/article.aspx?x=mtg/tcg/returntoravnica/cig
鎖を解いてよいのか迷ってるのかい? +1/+1カウンターが、ブロックできないようになるという代償に見合うだけのものかどうか、いまいち自信がないって? じゃあ、そこにトランプルがついてくるとなればどうだい?
ラヴニカへの回帰のカードギャラリー(註1)は毎日最新のカードのプレビューで更新されている。ギャラリーをチェックして9月29日~30日のプレリリース(註2)に備えよう!
(註1) ラヴニカへの回帰のカードギャラリー
本文では以下のURLへリンクが張られている。ラヴニカへの回帰のカードギャラリー。
http://www.wizards.com/magic/tcg/article.aspx?x=mtg/tcg/returntoravnica/cig
(註2) プレリリース
本文では以下のURLへリンクが張られている。プレリリース大会の詳細が載っている。
http://www.wizards.com/magic/tcg/events.aspx?x=mtgcom/events/prerelease-facts
元記事:
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/cardoftheday/0912
Card of the Day - 2012/09/12
2012年9月12日 Card of the Dayフェアリーの騙し屋/Faerie Impostor - ラヴニカへの回帰 アンコモンFaerie Impostor / フェアリーの騙し屋 (青)
クリーチャー - フェアリー(Faerie) ならず者(Rogue)
飛行
フェアリーの騙し屋が戦場に出たとき、あなたがコントロールする他のクリーチャー1体をオーナーの手札に戻さないかぎり、これを生け贄に捧げる。
2/1
参照:http://www.wizards.com/magic/tcg/article.aspx?x=mtg/tcg/returntoravnica/cig
ラヴニカでは話してる目の前の相手すら何者なのか定かではない。無邪気な1/1のネズミ・トークンだって2/1飛行のフェアリーに化けるかもしれない世界なのだから!
ラヴニカへの回帰のカードギャラリー(註1)は毎日最新のカードのプレビューで更新されている。ギャラリーをチェックして9月29日~30日のプレリリース(註2)に備えよう!
(註1) ラヴニカへの回帰のカードギャラリー
本文では以下のURLへリンクが張られている。ラヴニカへの回帰のカードギャラリー。
http://www.wizards.com/magic/tcg/article.aspx?x=mtg/tcg/returntoravnica/cig
(註2) プレリリース
本文では以下のURLへリンクが張られている。プレリリース大会の詳細が載っている。
http://www.wizards.com/magic/tcg/events.aspx?x=mtgcom/events/prerelease-facts
元記事:
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/cardoftheday/0912
Card of the Day - 2012/09/13
2012年9月13日 Card of the Day鐘楽のスフィンクス/Sphinx of the Chimes - ラヴニカへの回帰 レアSphinx of the Chimes / 鐘楽のスフィンクス (4)(青)(青)
クリーチャー - スフィンクス(Sphinx)
飛行
同じ名前を持つ土地でないカードを2枚捨てる:カードを4枚引く。
5/6
参照:http://www.wizards.com/magic/tcg/article.aspx?x=mtg/tcg/returntoravnica/cig
《鐘楽のスフィンクス/Sphinx of the Chimes》を使うには少々下準備が必要だが、手に入る報酬はそれに見合うだけのものだ。
ラヴニカへの回帰のカードギャラリー(註1)は毎日最新のカードのプレビューで更新されている。ギャラリーをチェックして9月29日~30日のプレリリース(註2)に備えよう!
(註1) ラヴニカへの回帰のカードギャラリー
本文では以下のURLへリンクが張られている。ラヴニカへの回帰のカードギャラリー。
http://www.wizards.com/magic/tcg/article.aspx?x=mtg/tcg/returntoravnica/cig
(註2) プレリリース
本文では以下のURLへリンクが張られている。プレリリース大会の詳細が載っている。
http://www.wizards.com/magic/tcg/events.aspx?x=mtgcom/events/prerelease-facts
元記事:
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/cardoftheday/0912
Card of the Day - 2012/09/14
2012年9月14日 Card of the Day拘留の宝球/Detention Sphere - ラヴニカへの回帰 レアDetention Sphere / 拘留の宝球 (1)(白)(青)
エンチャント
拘留の宝球が戦場に出たとき、拘留の宝球という名前でなく土地でないパーマネント1つを対象とする。あなたはそのパーマネントと、そのパーマネントと同じ名前を持つ他のすべてのパーマネントを追放してもよい。
拘留の宝球が戦場を離れたとき、その追放されたカードをオーナーのコントロール下で戦場に戻す。
参照:http://www.wizards.com/magic/tcg/article.aspx?x=mtg/tcg/returntoravnica/cig
アゾリウスの法を破った者たちの末路がこれだ。
ラヴニカへの回帰のカードギャラリー(註1)は毎日最新のカードのプレビューで更新されている。ギャラリーをチェックして9月29日~30日のプレリリース(註2)に備えよう!
(註1) ラヴニカへの回帰のカードギャラリー
本文では以下のURLへリンクが張られている。ラヴニカへの回帰のカードギャラリー。
http://www.wizards.com/magic/tcg/article.aspx?x=mtg/tcg/returntoravnica/cig
(註2) プレリリース
本文では以下のURLへリンクが張られている。プレリリース大会の詳細が載っている。
http://www.wizards.com/magic/tcg/events.aspx?x=mtgcom/events/prerelease-facts
元記事:
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/cardoftheday/0912
【翻訳】最強のレガシーウェポン、それはコマ/Legacy Weapon – Top Dog【CFB】
Caleb Durward
2012年09月19日
元記事:http://www.channelfireball.com/articles/legacy-weapon-top-dog/
こんな記事を書いてると頭がおかしいと思われるかもしれないね。なにしろ《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》というのは、使う側にとっても使われる側にとってもすごい面倒くさくて退屈なカードという烙印を押されてしまっているから。
このカードがかつてエクステンデッドで禁止された理由も時間に関するもので、最近ではモダンでも禁止されてる。僕が何を言いたいのかは、2008年にBill Starkが書いた解説からの引用(以下参照)を見てもらえば分かると思う。
Billは正しい。コマの入っているデッキはたくさんシャッフルをする。
これについては確かに良く聞く話だ。《High Tide》や《壌土からの生命/Life from the Loam》がレガシーで禁止されるとしたらあまりに時間を食い過ぎるからだろう、と言われるのと同じことだ。僕個人の意見としては、カードの効果が難しいせいで手が遅くなるプレイヤーが悪いだけだと思っている。それでもこの考え方はレガシーのコミュニティでも根強い。
最近ミネソタ州で行われたオープンで、Jacob Van Lunenが僕のマッチのカバレージをとったあとに近寄ってきた。「Caleb、僕は君のことが大好きさ。だけど君の試合で僕は3連続でコマデッキのカバレージとりだよ」と言った彼の顔には疲労の色が浮かんでいた。
僕は少々困惑した。何しろ僕の試合は15分足らずで終了しているし、遅くプレイしたつもりはなかったからね。ただよくよく考えると、彼が言いたかったのはデッキについてであってカード単体の話じゃなかったのかもしれない。
コマデッキは基本的に長期に渡ってアドバンテージを稼ぐデッキだ。そのため時間稼ぎをするカードが多くデッキに入ることになり、結果としてあまり観戦していて楽しいデッキ・アーキタイプではなくなる。
クリーチャー同士の殴り合いも無ければ、《ゴブリンの放火砲/Goblin Charbelcher》がぶっ放されることもなく、《稲妻/Lightning Bolt》を本体へ叩きつけることもない。
もしかしたらこのカードが用いられがちな低速デッキが毎ターンのようにコマを回し続けてじっくりと対戦相手に嫌な思い出を蓄積させるせいで、必要以上のネガティブなイメージをもたれてしまっているのかもしれない。
僕自身はそう感じたことはないけどね。真新しいコマを回すときは特にそうだ。
3枚の新たな情報を指先に感じ、さらにそれを操作する機会もある。1マナのアーティファクトにこれ以上望むことはできない。他のプレイヤーがコマを回しているのを見ているときもそうだ。僕自身が回しているような楽しさがある。
このカードはプレイヤーに高い技術を要求する。それはスパイクたちがトーナメントに求めて来たものだ。レガシーの経験値を量るには上手く《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》を使えるかどうかを見ればいい。それが一番確実だ。
この技術は過去の経験の上にのみ成り立つものだから、《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》はもっとも扱いの難しいアーティファクトと言える。プレイヤーたちはこれを間違ったタイミングで回したりタップしたりタップしなかったりする。そのせいで対戦相手もこのカードの本来の力を量り損ねる。試合の勝ち筋を的確にとらえきれないままに毎ターン《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》を回し続けて時間を浪費するプレイヤーもいる。
《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》を的確に回すには、試合の展望を的確にとらえることが要求される。他のカードの為に用いるべきマナを消費してアップキープにコマを回したり、惰性でコマを回したり、シャッフルする効果のあるカードを適切でないタイミングで消費してしまったり、などなどがよくあるミスだ。これらはすべて「自分のターンに何をすべきか」「今現在何が必要なのか」を把握できているかどうかにつながっている。
PVが過去に言っていたが、彼はターンの開始時に全ての決断を洗い出しておくそうだ。
これによって《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》の起動前に土地を置いてしまうようなミスを防げる。もちろん対戦相手が状況に変化を与えるような何かを投げつけてきたらその都度計画を練り直す必要がある。それでもあらかじめ計画を立てておくことはプレイの助けになる。
時間制限のある試合では、効果的であることと効率的であることは同じことだ。試合に勝つために必要なものをきちんと把握できていたらコマを回すのにそんな時間をかける必要もなくなるはずだ。
土地が必要? ほい、てっぺんにきた。
相手に脅威を与えるカードが必要? ほい、てっぺんにきた。
何もいらないって? じゃあ考える時間は必要ないだろう。
コマに関する小ネタ集
<1つ目>
基本技の1つとして、《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》があれば相手の妨害からカードを守ることができる。
もしかしたら対戦相手は手札破壊の入ったデッキを使っていて、君は《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》を必要なその瞬間までライブラリに眠らせておきたいのかもしれない。
もしかしたら対戦相手は《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique》をサイドから入れているかもしれなくて、打ち消し呪文は必要なその瞬間まで安全な場所に置いておきたいのかもしれない。
どちらにしても、ライブラリのてっぺんという場所は手札よりも安全なことに間違いはなく、この2つの場所の違いは非常に大きい。
<2つ目>
さらによく知られている技としては、まず回して、それにレスポンスしてタップ能力を使う、というのがある。ドロー効果が先に解決し、それからあらためてデッキの3枚のカードの順番を変えることができる。
これによって《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》をデッキの上から2枚目か3枚目に置ける。次のドローで引きたくないときのためにね。このあとの数ターンはマナを使いきる予定のときや、デッキのてっぺんにあるカードが複数枚必要なとき(1枚はすぐに手に入る)などに効果的な技だ。
この技は、つい最近の例だと、相手の手札に《思考掃き/Thought Scour》があるのが分かっているときにカードを守るために使った。《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》を捨てさせられないよう、守ることに使えるんだ。
また連続して奇跡を起こすために使ったこともある。対戦相手のターンに「回して」から「タップ」した。まずタップ能力が先に解決して、僕は《終末/Terminus》を唱えた。さらに自分のターンのドローフェイズに僕は《天使への願い/Entreat the Angels》を引けたので、それを公開した。
先に紹介した技を知らなかったら、僕は自分のターンにあらためて《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》をプレイし、次の対戦相手のターンに4/4飛行が1体少ない《天使への願い/Entreat the Angels》を唱える羽目になっていただろうね。
<3つ目>
余分な《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》を引いてしまったとき、それをシャッフルで追いやる必要があることはみんな知ってる。だけどそういうときに必ずしもシャッフル効果のあるカードが手元にあるとは限らない。
だけどもし生け贄に捧げる効果があれば、タップ能力にレスポンスして《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》を生け贄に捧げることでただカードを引くだけで済ませることができる。《飛行機械の鋳造所/Thopter Foundry》、《ゴブリンの溶接工/Goblin Welder》、《爆片破/Shrapnel Blast》などが良いカードだ。
それに、もし戦場と墓地に1枚ずつ《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》があって手元に《ゴブリンの溶接工/Goblin Welder》があれば、毎ターン追加で1枚カードを引くことが出来る。
手元に《ゴブリンの溶接工/Goblin Welder》が2体いたおかげで手札もマナもゼロの状態から相手の《ゴブリンの放火砲/Goblin Charbelcher》を打ち消したことがある。《Force of Will》を唱えることでね。
《ゴブリンの溶接工/Goblin Welder》と《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》を使ってライブラリのてっぺんにあった2枚のカード、《Force of Will》と青いカードを引けたからさ。
《通電式キー/Voltaic Key》でも似たようなことができる。ドローの効果にレスポンスして《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》をアンタップさせ、またドローする。
今ではこのコンボはヴィンテージでしか使えない。だけどレガシーのMUDの中には《通電式キー/Voltaic Key》の入ったリストもあるので、もしかしたら《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》の入る余地もあるかもしれない。
コマに対する評価
《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》を《Force of Will》で打ち消すべきときは? もう何ターンかゲームが終わらないと分かっているときだ。
コントロール同士の対戦時は、ほぼ全ての場合において《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》を打ち消すのが正しいプレイングとなる。ただし例外も存在する。
もし次の自分のターンに《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》を戦場に出したいときは、この強大な力をもったプレインズウォーカーを通す際に生じる打ち消し合戦のために打ち消し呪文を温存しておきたいかもしれない。
もしかしたらすでに自分も《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》を引いていて、自分の《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》のほうがより高いアドバンテージを稼ぎだせると思うならば、ピッチで《Force of Will》を撃つことで手札枚数が相手のそれを下回ってしまうようなプレイングは避けるべきかもしれない。
とはいえ、多くの場合は《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》こそが対戦相手の唱える呪文の中でもっとも警戒すべきものであり、打ち消すべきカードだ。
例えば君が《思考囲い/Thoughtseize》を唱えて確認した相手の手札が「除去、コマ、キャントリップ、打ち消し」だった場合、考えるべきは今すぐ対処すべきカードがどれなのかだ。
もし打ち消し呪文を取り除いたとして、対戦相手が《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》を回すことで次の1枚を手に入れてしまう可能性がどれほどなのかも考えるべきだ。
当たり前のことだが、それを取り除くことでゲームを終わらせられるなら話は別だ(例えば君の使っているのがコンボデッキだった場合などだ)。ゲームに残された時間が少ないということを明確にすれば、それは《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》の力を弱めることと同義だからだ。
ときにはタップ能力でカードを引くことによって《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》を失ってしまう可能性が生じる。フェッチランドを使いたい場合や《緑の太陽の頂点/Green Sun’s Zenith》を唱えたい場合などだ。
このときに考えるべきことは「このまま《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》を失ってしまってもよいのか、それとも1ターン待つべきなのか」だ。そこまでして得るカードは、よほど必要なものでなければならない。
今にも勝利しそうな対戦相手を止められるカードか、逆に君の勝ちに直接つながるカードか。
Nic Fit(=低速の緑黒デッキ)を使っているとき、《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》を諦めれば1ターン丸々勝利を早められる、という抜群の効果を得られる瞬間というのはゲームの中盤から終盤にかけてよく訪れた。
《墓所のタイタン/Grave Titan》を呼び出せるならそれだけの価値はある。
相手のコマに対処する方法
《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》の対処するもっとも簡単な方法は直接それを使えなくさせることだ。《真髄の針/Pithing Needle》や《クローサの掌握/Krosan Grip》などが一般的だろう。
しかし多くの場合、そんな分かりやすい対抗手段は君の手元にないはずだ。
それでもなお《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》を破壊したりデッキに混ぜ込んでしまう方法はいくつかあり、かつ、多くのプレイヤーがその機会を見過ごすのを目にしてきた。
多くの場合、プレイヤーたちはまるで《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》に「破壊できない」と書いてあるかのようにふるまい、他のカードに目を向けてしまうのだ。もしくは単に《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》がどれだけ相手にとって重要かを理解していないだけかもしれない。
僕好みの手段はライブラリに埋めてしまうことだ。僕はこれを「水没させる」と呼んでる。
レガシーでよくある場面として、対戦相手の脅威を除去したいとき、相手のシャッフル効果のタイミングに合わせてそれを《水没/Submerge》するという手がある。
コマに関して言えば、良く似た手段として、相手のフェッチの起動に合わせて《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》に向かって除去を唱えるという手が考えられる。
シャッフルさせたということはデッキの上は不要なカードなはずで、それと引換えに《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》を戻させるなら、長期的なアドバンテージを得られたと考えるべきだ。
《クァーサルの群れ魔道士/Qasali Pridemage》や《破滅的な行為/Pernicious Deed》を生け贄に捧げることでカードアドバンテージを失ってしまうとはいえ、それだけの価値はある。
一方、この戦法を適切に使うことで、対戦相手に「シャッフルしたくないときにシャッフルさせる」こともできる(《外科的摘出/Surgical Extraction》や《根絶/Extirpate》のように)。
例えば、対戦相手が《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》をタップして君のターンに《終末/Terminus》を唱えようとしたそのときを狙って、対戦相手のフェッチランドに対して《不毛の大地/Wasteland》を起動するとかね。
土地を得るためにはフェッチを起動しなくてはいけない、しかしそうすることで彼の引くカードは無作為な(願わくば《終末/Terminus》以外の)カードとなる。もし彼が奇跡を起こすためにフェッチの起動を諦めたなら、《不毛の大地/Wasteland》は十分な仕事をしてくれたといっていいだろう。
もし対戦相手が何を引こうと構わないというのなら(そして土地よりも《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》をどうにかしたいという状況なら)、相手がカードを引いたあとでフェッチを対象に《不毛の大地/Wasteland》を起動するのも1つの手だ。
土地を得るためにはフェッチを起動しなくてはいけない、しかしそうすることで相手は《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》をライブラリの中に失ってしまう。
土地がそれほど重要でない状況ならこの手はそれほど有効とは言えない。しかしもし君がレガシーの試合を重ねて行くなら、必ずこの考えは役立つはずだ。
相殺ゴマを相手にするとき、呪文を解決させるにはコツが必要となる。数ターンかけての綿密なプランを立てる必要があるからだ。
対戦相手のターンにインスタントを唱えることで、対戦相手がそのエンドフェイズの時点でライブラリに乗せているマナコストの予想がつけられる。これによって、迎える君のターンにそれを操作する余地が生まれるわけだ。
1マナで釣るのもときどきは上手くいくだろう。もしかしたら対戦相手はそれを打ち消すために《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》をライブラリのてっぺんに乗せるかもしれない。これで1点以外のマナコストの呪文を通すことができるようになる。
また同じ考え方で、《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》のドロー能力を《もみ消し/Stifle》することで1マナの呪文を通すこともできるかもしれない。
もし対戦相手の《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》を狙ってタップさせる(訳註:ライブラリの上に乗せさせる)ことが出来れば、それを《予報/Predict》で追いやったり、次に唱えられるときに打ち消したり、もしくは相手のドローステップに《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique》で狙い撃ちすることさえできるかもしれない。
相手が土地に詰まっているようであれば、あえて1ターンに複数の呪文を唱えては打ち消させようとすることで相手に軽いロックをかけるという手もあるが、これはさすがにレアすぎるか。
余談だが、スタックに直接置かれる呪文のコピーは《相殺/Counterbalance》を誘発しない。そのため《集団意識/Hive Mind》やストーム呪文であれば相殺ゴマのコンボに対抗しうる。
もし君の対戦相手が、コンボ対策カードである《クローサの掌握/Krosan Grip》に対抗するためにライブラリのてっぺんに3マナの呪文を用意していたとする。こういったときは相手のアップキープまで待てばいい。
相手は君に《クローサの掌握/Krosan Grip》を唱えられたその瞬間にはライブラリを上から「3マナ呪文、カード(A)、カード(B)」としておきたいはずだ。
さて、もし対戦相手が《相殺/Counterbalance》のために3マナ呪文を上に残しておきたいとすれば、ドローステップにカードを引く前に《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》を回してライブラリを上から「カード(A)、3マナ呪文、カード(B)」と直したいはずだ。
その操作を行ったあと、ドローステップへ移行するためには、相手は優先権を放棄しなくてはいけない。カードを引くのを待ってもらうためには、相手にドロー前に優先権を用いることを告げる必要がある。
《クローサの掌握/Krosan Grip》を用いるのはこのタイミングだ。対戦相手が「正しく」デッキの順番を入れ替えてくれて、かつ3マナ呪文が複数ないことを願おう。
コマを中心に据える
レガシーという環境におけるもっとも万能なライブラリ操作カードであるにも関わらず、このカードは十分に利用されているとは言えない状況だ。
もっともぶっ壊れた使われ方は当然《相殺/Counterbalance》と一緒に用いることだ。だからこそこのカードは青白の奇跡デッキでもっともよく見かけることになる。
このデッキタイプにおいて、《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》は単にライブラリを操作してくれるというだけでなく、コントロールエンジンとしても力を発揮する。
きたる奇跡カードを見せてくれるだけでなく、対戦相手のターンに奇跡を起こすことさえできる1マナのアーティファクトカード。狂ってるとしか言いようがない。
またこのカードは《オパールのモックス/Mox Opal》とアーティファクト土地ともよいシナジーをもつ(1ターン目に《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》出しつつ回すことができる)。
最高の相棒は《粗石の魔道士/Trinket Mage》だろう。この小さな魔法使いはコマを持ってきてくれるというだけでなくデッキをシャッフルする効果も合わせ持ち、《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》の有用性をさらに高めてくれる。
最近でいうと《断片無き工作員/Shardless Agent》の続唱の準備を整えるために《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》を使うのが楽しい。
奇跡を起こすときと同様、より効果的なカードが「当たる」ように操作すること自体もそうだが、続唱はそれだけでなく占術のようにも使える。複数枚のいらない土地やその時点では唱えられない呪文たちをライブラリの下へ追いやることもできる。
またアグロコントロールデッキに《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》を投入するプレイヤーたちもいる。その使われ方に関して言えば最近では《森の知恵/Sylvan Library》にとって代わられることも多いが、その他の石鍛冶デッキ、白黒手札破壊デッキ、デスアンドタックス(=白ビートダウンデッキ)などではもっと使われるべきだと感じている。
もし君のデッキにシャッフルする手段がいくつもあり、かつ2ターン目以降も戦う気があるなら、《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》を入れることを検討すべきだろうね。
《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》専用のコンボもある。《未来予知/Future Sight》と《覚醒の兜/Helm of Awakening》と一緒に使うことでデッキを引き切れば、対戦相手のデッキは君の《思考停止/Brain Freeze》で大惨事だ。
《未来予知/Future Sight》が無くても、2枚の《覚醒の兜/Helm of Awakening》と2枚の《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》があればストームを無限に増やせる。
このコンボの良いところは、コンボ要員たちは単体でもドローエンジンとして機能し、ほぼ全てのパーツが《悟りの教示者/Enlightened Tutor》で引っ張ってこれるという点だ。残念な点としては、それらだけではいくら力を合わせても何ができるというわけでもなく、かつ兜は相手の呪文も安くしてしまうってことだね。
Caleb Durward
2012年09月19日
元記事:http://www.channelfireball.com/articles/legacy-weapon-top-dog/
こんな記事を書いてると頭がおかしいと思われるかもしれないね。なにしろ《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》というのは、使う側にとっても使われる側にとってもすごい面倒くさくて退屈なカードという烙印を押されてしまっているから。
このカードがかつてエクステンデッドで禁止された理由も時間に関するもので、最近ではモダンでも禁止されてる。僕が何を言いたいのかは、2008年にBill Starkが書いた解説からの引用(以下参照)を見てもらえば分かると思う。
<引用・原文>
The constant activating of Divining Top bogs games down, which ultimately leads to an increase in the number of matches that go to time and beyond, which in turn leads to tournaments running much longer than they have historically.
Furthermore, the Top encourages players to maximize the number of shuffle effects they play in a deck and the constant shuffling, cutting, presenting to an opponent to repeat the process, and then continuation of a turn exacerbated the situation.
<引用・私訳>
《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》を起動させ続けることはゲームの遅延を招き、それによって試合時間の長いマッチが増加し、結果として大会自体が今までよりも時間がかかるようになってしまう。
さらに言うと、《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》はプレイヤーにシャッフルを奨励する。そのためこれの入っているデッキは定期的にシャッフルし、カットをし、対戦相手にもそれをうながし、ターンを重ねるごとにその回数は増加する。
Billは正しい。コマの入っているデッキはたくさんシャッフルをする。
これについては確かに良く聞く話だ。《High Tide》や《壌土からの生命/Life from the Loam》がレガシーで禁止されるとしたらあまりに時間を食い過ぎるからだろう、と言われるのと同じことだ。僕個人の意見としては、カードの効果が難しいせいで手が遅くなるプレイヤーが悪いだけだと思っている。それでもこの考え方はレガシーのコミュニティでも根強い。
最近ミネソタ州で行われたオープンで、Jacob Van Lunenが僕のマッチのカバレージをとったあとに近寄ってきた。「Caleb、僕は君のことが大好きさ。だけど君の試合で僕は3連続でコマデッキのカバレージとりだよ」と言った彼の顔には疲労の色が浮かんでいた。
僕は少々困惑した。何しろ僕の試合は15分足らずで終了しているし、遅くプレイしたつもりはなかったからね。ただよくよく考えると、彼が言いたかったのはデッキについてであってカード単体の話じゃなかったのかもしれない。
コマデッキは基本的に長期に渡ってアドバンテージを稼ぐデッキだ。そのため時間稼ぎをするカードが多くデッキに入ることになり、結果としてあまり観戦していて楽しいデッキ・アーキタイプではなくなる。
クリーチャー同士の殴り合いも無ければ、《ゴブリンの放火砲/Goblin Charbelcher》がぶっ放されることもなく、《稲妻/Lightning Bolt》を本体へ叩きつけることもない。
もしかしたらこのカードが用いられがちな低速デッキが毎ターンのようにコマを回し続けてじっくりと対戦相手に嫌な思い出を蓄積させるせいで、必要以上のネガティブなイメージをもたれてしまっているのかもしれない。
僕自身はそう感じたことはないけどね。真新しいコマを回すときは特にそうだ。
3枚の新たな情報を指先に感じ、さらにそれを操作する機会もある。1マナのアーティファクトにこれ以上望むことはできない。他のプレイヤーがコマを回しているのを見ているときもそうだ。僕自身が回しているような楽しさがある。
このカードはプレイヤーに高い技術を要求する。それはスパイクたちがトーナメントに求めて来たものだ。レガシーの経験値を量るには上手く《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》を使えるかどうかを見ればいい。それが一番確実だ。
この技術は過去の経験の上にのみ成り立つものだから、《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》はもっとも扱いの難しいアーティファクトと言える。プレイヤーたちはこれを間違ったタイミングで回したりタップしたりタップしなかったりする。そのせいで対戦相手もこのカードの本来の力を量り損ねる。試合の勝ち筋を的確にとらえきれないままに毎ターン《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》を回し続けて時間を浪費するプレイヤーもいる。
《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》を的確に回すには、試合の展望を的確にとらえることが要求される。他のカードの為に用いるべきマナを消費してアップキープにコマを回したり、惰性でコマを回したり、シャッフルする効果のあるカードを適切でないタイミングで消費してしまったり、などなどがよくあるミスだ。これらはすべて「自分のターンに何をすべきか」「今現在何が必要なのか」を把握できているかどうかにつながっている。
PVが過去に言っていたが、彼はターンの開始時に全ての決断を洗い出しておくそうだ。
これによって《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》の起動前に土地を置いてしまうようなミスを防げる。もちろん対戦相手が状況に変化を与えるような何かを投げつけてきたらその都度計画を練り直す必要がある。それでもあらかじめ計画を立てておくことはプレイの助けになる。
時間制限のある試合では、効果的であることと効率的であることは同じことだ。試合に勝つために必要なものをきちんと把握できていたらコマを回すのにそんな時間をかける必要もなくなるはずだ。
土地が必要? ほい、てっぺんにきた。
相手に脅威を与えるカードが必要? ほい、てっぺんにきた。
何もいらないって? じゃあ考える時間は必要ないだろう。
コマに関する小ネタ集
<1つ目>
基本技の1つとして、《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》があれば相手の妨害からカードを守ることができる。
もしかしたら対戦相手は手札破壊の入ったデッキを使っていて、君は《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》を必要なその瞬間までライブラリに眠らせておきたいのかもしれない。
もしかしたら対戦相手は《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique》をサイドから入れているかもしれなくて、打ち消し呪文は必要なその瞬間まで安全な場所に置いておきたいのかもしれない。
どちらにしても、ライブラリのてっぺんという場所は手札よりも安全なことに間違いはなく、この2つの場所の違いは非常に大きい。
<2つ目>
さらによく知られている技としては、まず回して、それにレスポンスしてタップ能力を使う、というのがある。ドロー効果が先に解決し、それからあらためてデッキの3枚のカードの順番を変えることができる。
これによって《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》をデッキの上から2枚目か3枚目に置ける。次のドローで引きたくないときのためにね。このあとの数ターンはマナを使いきる予定のときや、デッキのてっぺんにあるカードが複数枚必要なとき(1枚はすぐに手に入る)などに効果的な技だ。
この技は、つい最近の例だと、相手の手札に《思考掃き/Thought Scour》があるのが分かっているときにカードを守るために使った。《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》を捨てさせられないよう、守ることに使えるんだ。
また連続して奇跡を起こすために使ったこともある。対戦相手のターンに「回して」から「タップ」した。まずタップ能力が先に解決して、僕は《終末/Terminus》を唱えた。さらに自分のターンのドローフェイズに僕は《天使への願い/Entreat the Angels》を引けたので、それを公開した。
先に紹介した技を知らなかったら、僕は自分のターンにあらためて《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》をプレイし、次の対戦相手のターンに4/4飛行が1体少ない《天使への願い/Entreat the Angels》を唱える羽目になっていただろうね。
<3つ目>
余分な《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》を引いてしまったとき、それをシャッフルで追いやる必要があることはみんな知ってる。だけどそういうときに必ずしもシャッフル効果のあるカードが手元にあるとは限らない。
だけどもし生け贄に捧げる効果があれば、タップ能力にレスポンスして《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》を生け贄に捧げることでただカードを引くだけで済ませることができる。《飛行機械の鋳造所/Thopter Foundry》、《ゴブリンの溶接工/Goblin Welder》、《爆片破/Shrapnel Blast》などが良いカードだ。
それに、もし戦場と墓地に1枚ずつ《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》があって手元に《ゴブリンの溶接工/Goblin Welder》があれば、毎ターン追加で1枚カードを引くことが出来る。
手元に《ゴブリンの溶接工/Goblin Welder》が2体いたおかげで手札もマナもゼロの状態から相手の《ゴブリンの放火砲/Goblin Charbelcher》を打ち消したことがある。《Force of Will》を唱えることでね。
《ゴブリンの溶接工/Goblin Welder》と《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》を使ってライブラリのてっぺんにあった2枚のカード、《Force of Will》と青いカードを引けたからさ。
《通電式キー/Voltaic Key》でも似たようなことができる。ドローの効果にレスポンスして《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》をアンタップさせ、またドローする。
今ではこのコンボはヴィンテージでしか使えない。だけどレガシーのMUDの中には《通電式キー/Voltaic Key》の入ったリストもあるので、もしかしたら《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》の入る余地もあるかもしれない。
コマに対する評価
《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》を《Force of Will》で打ち消すべきときは? もう何ターンかゲームが終わらないと分かっているときだ。
コントロール同士の対戦時は、ほぼ全ての場合において《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》を打ち消すのが正しいプレイングとなる。ただし例外も存在する。
もし次の自分のターンに《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》を戦場に出したいときは、この強大な力をもったプレインズウォーカーを通す際に生じる打ち消し合戦のために打ち消し呪文を温存しておきたいかもしれない。
もしかしたらすでに自分も《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》を引いていて、自分の《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》のほうがより高いアドバンテージを稼ぎだせると思うならば、ピッチで《Force of Will》を撃つことで手札枚数が相手のそれを下回ってしまうようなプレイングは避けるべきかもしれない。
とはいえ、多くの場合は《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》こそが対戦相手の唱える呪文の中でもっとも警戒すべきものであり、打ち消すべきカードだ。
例えば君が《思考囲い/Thoughtseize》を唱えて確認した相手の手札が「除去、コマ、キャントリップ、打ち消し」だった場合、考えるべきは今すぐ対処すべきカードがどれなのかだ。
もし打ち消し呪文を取り除いたとして、対戦相手が《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》を回すことで次の1枚を手に入れてしまう可能性がどれほどなのかも考えるべきだ。
当たり前のことだが、それを取り除くことでゲームを終わらせられるなら話は別だ(例えば君の使っているのがコンボデッキだった場合などだ)。ゲームに残された時間が少ないということを明確にすれば、それは《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》の力を弱めることと同義だからだ。
ときにはタップ能力でカードを引くことによって《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》を失ってしまう可能性が生じる。フェッチランドを使いたい場合や《緑の太陽の頂点/Green Sun’s Zenith》を唱えたい場合などだ。
このときに考えるべきことは「このまま《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》を失ってしまってもよいのか、それとも1ターン待つべきなのか」だ。そこまでして得るカードは、よほど必要なものでなければならない。
今にも勝利しそうな対戦相手を止められるカードか、逆に君の勝ちに直接つながるカードか。
Nic Fit(=低速の緑黒デッキ)を使っているとき、《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》を諦めれば1ターン丸々勝利を早められる、という抜群の効果を得られる瞬間というのはゲームの中盤から終盤にかけてよく訪れた。
《墓所のタイタン/Grave Titan》を呼び出せるならそれだけの価値はある。
相手のコマに対処する方法
《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》の対処するもっとも簡単な方法は直接それを使えなくさせることだ。《真髄の針/Pithing Needle》や《クローサの掌握/Krosan Grip》などが一般的だろう。
しかし多くの場合、そんな分かりやすい対抗手段は君の手元にないはずだ。
それでもなお《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》を破壊したりデッキに混ぜ込んでしまう方法はいくつかあり、かつ、多くのプレイヤーがその機会を見過ごすのを目にしてきた。
多くの場合、プレイヤーたちはまるで《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》に「破壊できない」と書いてあるかのようにふるまい、他のカードに目を向けてしまうのだ。もしくは単に《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》がどれだけ相手にとって重要かを理解していないだけかもしれない。
僕好みの手段はライブラリに埋めてしまうことだ。僕はこれを「水没させる」と呼んでる。
レガシーでよくある場面として、対戦相手の脅威を除去したいとき、相手のシャッフル効果のタイミングに合わせてそれを《水没/Submerge》するという手がある。
コマに関して言えば、良く似た手段として、相手のフェッチの起動に合わせて《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》に向かって除去を唱えるという手が考えられる。
シャッフルさせたということはデッキの上は不要なカードなはずで、それと引換えに《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》を戻させるなら、長期的なアドバンテージを得られたと考えるべきだ。
《クァーサルの群れ魔道士/Qasali Pridemage》や《破滅的な行為/Pernicious Deed》を生け贄に捧げることでカードアドバンテージを失ってしまうとはいえ、それだけの価値はある。
一方、この戦法を適切に使うことで、対戦相手に「シャッフルしたくないときにシャッフルさせる」こともできる(《外科的摘出/Surgical Extraction》や《根絶/Extirpate》のように)。
例えば、対戦相手が《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》をタップして君のターンに《終末/Terminus》を唱えようとしたそのときを狙って、対戦相手のフェッチランドに対して《不毛の大地/Wasteland》を起動するとかね。
土地を得るためにはフェッチを起動しなくてはいけない、しかしそうすることで彼の引くカードは無作為な(願わくば《終末/Terminus》以外の)カードとなる。もし彼が奇跡を起こすためにフェッチの起動を諦めたなら、《不毛の大地/Wasteland》は十分な仕事をしてくれたといっていいだろう。
もし対戦相手が何を引こうと構わないというのなら(そして土地よりも《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》をどうにかしたいという状況なら)、相手がカードを引いたあとでフェッチを対象に《不毛の大地/Wasteland》を起動するのも1つの手だ。
土地を得るためにはフェッチを起動しなくてはいけない、しかしそうすることで相手は《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》をライブラリの中に失ってしまう。
土地がそれほど重要でない状況ならこの手はそれほど有効とは言えない。しかしもし君がレガシーの試合を重ねて行くなら、必ずこの考えは役立つはずだ。
相殺ゴマを相手にするとき、呪文を解決させるにはコツが必要となる。数ターンかけての綿密なプランを立てる必要があるからだ。
対戦相手のターンにインスタントを唱えることで、対戦相手がそのエンドフェイズの時点でライブラリに乗せているマナコストの予想がつけられる。これによって、迎える君のターンにそれを操作する余地が生まれるわけだ。
1マナで釣るのもときどきは上手くいくだろう。もしかしたら対戦相手はそれを打ち消すために《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》をライブラリのてっぺんに乗せるかもしれない。これで1点以外のマナコストの呪文を通すことができるようになる。
また同じ考え方で、《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》のドロー能力を《もみ消し/Stifle》することで1マナの呪文を通すこともできるかもしれない。
もし対戦相手の《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》を狙ってタップさせる(訳註:ライブラリの上に乗せさせる)ことが出来れば、それを《予報/Predict》で追いやったり、次に唱えられるときに打ち消したり、もしくは相手のドローステップに《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique》で狙い撃ちすることさえできるかもしれない。
相手が土地に詰まっているようであれば、あえて1ターンに複数の呪文を唱えては打ち消させようとすることで相手に軽いロックをかけるという手もあるが、これはさすがにレアすぎるか。
余談だが、スタックに直接置かれる呪文のコピーは《相殺/Counterbalance》を誘発しない。そのため《集団意識/Hive Mind》やストーム呪文であれば相殺ゴマのコンボに対抗しうる。
もし君の対戦相手が、コンボ対策カードである《クローサの掌握/Krosan Grip》に対抗するためにライブラリのてっぺんに3マナの呪文を用意していたとする。こういったときは相手のアップキープまで待てばいい。
相手は君に《クローサの掌握/Krosan Grip》を唱えられたその瞬間にはライブラリを上から「3マナ呪文、カード(A)、カード(B)」としておきたいはずだ。
さて、もし対戦相手が《相殺/Counterbalance》のために3マナ呪文を上に残しておきたいとすれば、ドローステップにカードを引く前に《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》を回してライブラリを上から「カード(A)、3マナ呪文、カード(B)」と直したいはずだ。
その操作を行ったあと、ドローステップへ移行するためには、相手は優先権を放棄しなくてはいけない。カードを引くのを待ってもらうためには、相手にドロー前に優先権を用いることを告げる必要がある。
《クローサの掌握/Krosan Grip》を用いるのはこのタイミングだ。対戦相手が「正しく」デッキの順番を入れ替えてくれて、かつ3マナ呪文が複数ないことを願おう。
コマを中心に据える
レガシーという環境におけるもっとも万能なライブラリ操作カードであるにも関わらず、このカードは十分に利用されているとは言えない状況だ。
もっともぶっ壊れた使われ方は当然《相殺/Counterbalance》と一緒に用いることだ。だからこそこのカードは青白の奇跡デッキでもっともよく見かけることになる。
このデッキタイプにおいて、《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》は単にライブラリを操作してくれるというだけでなく、コントロールエンジンとしても力を発揮する。
きたる奇跡カードを見せてくれるだけでなく、対戦相手のターンに奇跡を起こすことさえできる1マナのアーティファクトカード。狂ってるとしか言いようがない。
またこのカードは《オパールのモックス/Mox Opal》とアーティファクト土地ともよいシナジーをもつ(1ターン目に《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》出しつつ回すことができる)。
最高の相棒は《粗石の魔道士/Trinket Mage》だろう。この小さな魔法使いはコマを持ってきてくれるというだけでなくデッキをシャッフルする効果も合わせ持ち、《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》の有用性をさらに高めてくれる。
最近でいうと《断片無き工作員/Shardless Agent》の続唱の準備を整えるために《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》を使うのが楽しい。
奇跡を起こすときと同様、より効果的なカードが「当たる」ように操作すること自体もそうだが、続唱はそれだけでなく占術のようにも使える。複数枚のいらない土地やその時点では唱えられない呪文たちをライブラリの下へ追いやることもできる。
またアグロコントロールデッキに《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》を投入するプレイヤーたちもいる。その使われ方に関して言えば最近では《森の知恵/Sylvan Library》にとって代わられることも多いが、その他の石鍛冶デッキ、白黒手札破壊デッキ、デスアンドタックス(=白ビートダウンデッキ)などではもっと使われるべきだと感じている。
もし君のデッキにシャッフルする手段がいくつもあり、かつ2ターン目以降も戦う気があるなら、《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》を入れることを検討すべきだろうね。
《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》専用のコンボもある。《未来予知/Future Sight》と《覚醒の兜/Helm of Awakening》と一緒に使うことでデッキを引き切れば、対戦相手のデッキは君の《思考停止/Brain Freeze》で大惨事だ。
《未来予知/Future Sight》が無くても、
このコンボの良いところは、コンボ要員たちは単体でもドローエンジンとして機能し、ほぼ全てのパーツが《悟りの教示者/Enlightened Tutor》で引っ張ってこれるという点だ。残念な点としては、それらだけではいくら力を合わせても何ができるというわけでもなく、かつ兜は相手の呪文も安くしてしまうってことだね。
余談1:今週のCard of the Dayのテーマ
引き続き、新セット恒例のカードギャラリー紹介とプレリリースの案内。今週はこれまでとは打って変わって単色カードの紹介……と思いきや金曜日に多色カードが出現。
ところで今週の記事は基本的にとても短い文章ばかりで、かつ別段読んで意味が分からないような難しい言い回しも使っていないのに、とにかく訳すのが難しかった。英語と日本語は違う、という当たり前のことをあらためて思い知った。
余談2:月曜日 《ギルドの抗争/Guild Feud》
互いのギルド(ライブラリ)から出陣の準備が整っている(ライブラリの上部にスタンバっている)クリーチャーを招集し、代表同士で一騎討ちする。
プレイヤー「おい! 誰か、すぐ出られる奴はいないか!」
ラノワールのエルフ「あ、はい、俺なら出られますけど」
プレイヤー「……お前しかいないのか?」
ラノワールのエルフ「3枚以内にいるのは自分だけっす」
プレイヤー「じゃあ、お前でいいから中央広場へ行け! 相手の代表が来てるはずだ」
ラノワールのエルフ「了解っす」
ラノワールのエルフ「お、相手が来たっすね」
エムラクール「おっすおっす」
ラノワールのエルフ「……わーお」
まあ《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves》はさておき、翻訳の話。
意味としては「ギルドがテーマだけど、全てのカードがいずれかのギルドのカードというわけではない。例えば今日のこのカードはギルド間の抗争を表現しているカードなので、特定の1つのギルドに属しているカードでないことは明らかである」ということなんだけど、出来る限り原文を尊重して訳そうとした挙句が上記の拙訳。
ちなみにあまり見慣れない(かもしれない)英単語の「Explicitly」は「見た目にも明らかに、明白に」という意味。縦棒が多い英単語だこと。
余談3:火曜日 《混沌のインプ/Chaos Imps》
赤で6マナで飛行持ちで6/5なものなーんだ?
答えは「インプ」でした!
……って、おかしくないか? そこはドラゴンだろう? 分かりやすく《鎖につながれたドラゴン/Chained Dragon》とかじゃダメだったのかな。
まあドラゴンはさておき、翻訳の話。
拙訳では「自信がない?」としたけど、原文の「Can’t decide」は「決断できないでいますか?」という意味。直訳するなら「+1/+1カウンターがブロックできないに見合うかどうか決断できないでいますか」となる。これじゃダメだと思った。
余談4:水曜日 《フェアリーの騙し屋/Faerie Impostor》
記事によるとどうやらすでに戦場に出ていたクリーチャーの正体が実はこの騙し屋だった、というフレイバーらしい。忍者みたいだな(もちろんマジック世界の)。
「ふはは、実はこいつの正体は俺だったのだ! 騙されたな! 死ねぇ!」
「こいつって誰? 戦場には誰もいないよ?」
「……え? 嘘? ぎゃ……ぎゃー! 俺が死ぬー!」
なんでだよ。
まあなぜか勝手に死んでしまうフェアリーはさておき、翻訳の話。
とても難しかった。話しかけている相手が自分が思っているとおりの相手なのかどうかすら確信が持てないのがラヴニカという世界、っていう日本語文を、原文にある英単語だけで表現するのは難易度が高過ぎた。「目の前に」とか「何者なのか」とかを付け加えることに。
後半の「Innocent」を「無邪気な」にしたおかげでネズミ・トークンがかわいくなった気がする。原文の「Pack」が置き去りになっていることは秘密だ。
余談5:木曜日 《鐘楽のスフィンクス/Sphinx of the Chimes》
スフィンクスの「なぞなぞ感」が出ていて好きなカード。最古参の《ペトラ・スフィンクス/Petra Sphinx》のように、どこかプレイヤーに「知恵比べを挑む」フレイバーがあるのがスフィンクスの特徴だと個人的には思ってる。
「ここを通りたくば、同じカードを2枚捨てることだ」
「じゃあ、島を2枚捨てます」
「土地でないカードでだ」
「じゃあ、アングルードの《 》の能力を使います」
「むむ、仕方ない。4枚カードを引くが良い」
どこがなぞなぞなのかはさておき、翻訳の話。
大体からして原文をそのまま読むと「手間がかかる」のは「スフィンクス」そのものなんだよね。「スフィンクスの能力を用いるのは」でも「スフィンクスを役立てるには」じゃなくて「スフィンクスは手間を要する」。補わないと無理だった。
余談6:金曜日 《拘留の宝球/Detention Sphere》
秩序に厳しいアゾリウスだけあって、無法者は本人のみならず連帯責任で関係者全員を捕縛してしまう。直接加担していようがいまいが、同じ名前の一族郎党はすべてお縄になってしまうって怖いな。五人組制度みたいだ(多分違う)。
この日の記事はあまり訳に困らなかった記憶がある。なお拙訳が「アゾリウスの法を破った者たちの末路がこれだ」で、原文が「This is what happens to those who break Azorius law in Ravnica.」。
余談7:ドラフト
もう本当に何年ぶりか分からないけれどブースタードラフトを遊んだ。高校の後輩が「仲間内で4人ドラフトやる予定だったんですけど、私が出られなくなってしまったんで代わりに参加しますか?」とメールをくれたおかげ。
そんなわけで基本セット2013のブースター3個のドラフトと、闇の隆盛のブースター3個のドラフトをそれぞれ遊んだ。4人総当たりなので、全部で6ゲーム。勝ったり負けたりで、両方とも2-1だった。
ピックはメモしてなかったのでデッキリストだけ。それも記憶頼りなので怪しいかも。
1戦目は基本セット2013のブースタードラフト。赤と白の除去がだだ流れだった。覚えている限りのデッキ。
<クリーチャー 15枚>
2枚 《戦噛みの猛犬/Warclamp Mastiff》
1枚 《アジャニの陽光弾手/Ajani’s Sunstriker》
2枚 《エイヴンの従者/Aven Squire》
1枚 《柱平原の雄牛/Pillarfield Ox》
1枚 《戦飛びの鷲/Battleflight Eagle》
1枚 《ゴブリンの付け火屋/Goblin Arsonist》
1枚 《松明の悪鬼/Torch Fiend》
1枚 《クレンコの命令/Krenko’s Command》
1枚 《無謀な粗暴者/Reckless Brute》
1枚 《かき回すゴブリン/Rummaging Goblin》
2枚 《峡谷のミノタウルス/Canyon Minotaur》
1枚 《ゴブリンの戦囃し/Goblin Battle Jester》
<その他 8枚>
1枚 《忘却の輪/Oblivion Ring》
2枚 《平和な心/Pacifism》
1枚 《灼熱の槍/Searing Spear》
2枚 《炬火の炎/Flames of the Firebrand》
2枚 《金屑化/Turn to Slag》
<土地 17枚>
9枚 《山/Mountain》
8枚 《平地/Plains》
<サイド 赤・白・アーティファクト>
1枚 《神聖なる評決/Divine Verdict》
1枚 《火をつける怒り/Kindled Fury》
1枚 《溶解/Smelt》
1枚 《野生の勘/Wild Guess》
1枚 《適合の宝石/Gem of Becoming》
1枚 《テューンの指輪/Ring of Thune》
2枚 《守護ライオン/Guardian Lions》
負けた1戦はマリガンミス。土地5枚の手札で始めたらダメだ。逆に相手はマリガン後の土地なし手札で始めて逆転勝利。そのまま2ゲーム目ももっていかれた。判断力の差を感じた。
闇の隆盛を3パック使ったドラフトでは、まず1パック目で青と白を中心に赤も少しゲット。2パック目の初手が《高原の狩りの達人/Huntmaster of the Fells》だったので緑も意識したけど結局は赤と白がメインになった。
達人のためだけに緑を散らすかどうか悩んだけど、結局は3枚の《不死の火/Fires of Undeath》があったので《沼/Swamp》1枚と《広漠なる変幻地/Terramorphic Expanse》1枚で赤白タッチ黒の3色にした。
<クリーチャー 14枚>
1枚 《炉の小悪魔/Forge Devil》
1枚 《苦悩の脱走者/Afflicted Deserter》
1枚 《松明の悪鬼/Torch Fiend》
1枚 《内陸の隠遁者/Hinterland Hermit》
1枚 《紅蓮心の狼/Pyreheart Wolf》
2枚 《茜の狼/Russet Wolves》
1枚 《やじる悪鬼/Heckling Fiends》
4枚 《霧のニブリス/Niblis of the Mist》
2枚 《銀爪のグリフィン/Silverclaw Griffin》
<その他 8枚>
1枚 《燃える油/Burning Oil》
1枚 《投げ飛ばし/Fling》
3枚 《不死の火/Fires of Undeath》
1枚 《信仰の盾/Faith’s Shield》
2枚 《罪の重責/Burden of Guilt》
<土地 18枚>
1枚 《進化する未開地/Evolving Wilds》
9枚 《山/Mountain》
7枚 《平地/Plains》
1枚 《沼/Swamp》
<サイド 赤・白・アーティファクト>
1枚 《天啓の光/Ray of Revelation》
1枚 《砕かれた知覚/Shattered Perception》
1枚 《ホロウヘンジの霊魂/Hollowhenge Spirit》
1枚 《忠実な聖戦士/Loyal Cathar》
1枚 《熟練の突き/Skillful Lunge》
1枚 《エルドワルの切り裂き魔/Erdwal Ripper》
1枚 《高原の狩りの達人/Huntmaster of the Fells》
負けたマッチは、1ゲーム目に相手が数合わせで入れた《思考掃き/Thought Scour》で主力の《銀爪のグリフィン/Silverclaw Griffin》が落とされて、クリーチャーが足りずに負け。
その次の2ゲーム目は(1ゲーム目で見た)相手の《群れに餌/Feed the Pack》を怖がり過ぎて入れた《天啓の光/Ray of Revelation》が失敗……というか、そのかわりに《平地/Plains》を抜いたのが大失敗。最後まで手札にあったこの《天啓の光/Ray of Revelation》が《平地/Plains》だったら、と何度思ったか。
そうそう。基本セット2013のドラフトでプレイヤーの1人が組んだデッキが面白かった。《天使の慈悲/Angel’s Mercy》、《不死の霊薬/Elixir of Immortality》、《豊潤な収穫/Bountiful Harvest》などのライフ回復カードから繰り出される《セラのアバター/Serra Avatar》! 12/12の《セラのアバター/Serra Avatar》は意外としゃれにならない。
余談8:数え方
いまだに良く分かっていないんだけど「試合」「マッチ」「ゲーム」って、どれがどれに含まれるの? 例えば上記のブースタードラフト2回をした結果「6マッチあって、最大で18試合する」? それとも「6試合あって、最大で18マッチする」? なんかごっちゃになってる。
引き続き、新セット恒例のカードギャラリー紹介とプレリリースの案内。今週はこれまでとは打って変わって単色カードの紹介……と思いきや金曜日に多色カードが出現。
ところで今週の記事は基本的にとても短い文章ばかりで、かつ別段読んで意味が分からないような難しい言い回しも使っていないのに、とにかく訳すのが難しかった。英語と日本語は違う、という当たり前のことをあらためて思い知った。
余談2:月曜日 《ギルドの抗争/Guild Feud》
互いのギルド(ライブラリ)から出陣の準備が整っている(ライブラリの上部にスタンバっている)クリーチャーを招集し、代表同士で一騎討ちする。
プレイヤー「おい! 誰か、すぐ出られる奴はいないか!」
ラノワールのエルフ「あ、はい、俺なら出られますけど」
プレイヤー「……お前しかいないのか?」
ラノワールのエルフ「3枚以内にいるのは自分だけっす」
プレイヤー「じゃあ、お前でいいから中央広場へ行け! 相手の代表が来てるはずだ」
ラノワールのエルフ「了解っす」
ラノワールのエルフ「お、相手が来たっすね」
エムラクール「おっすおっす」
ラノワールのエルフ「……わーお」
まあ《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves》はさておき、翻訳の話。
原文:
Not every card in Return to Ravnica is thematically related to a specific guild. In fact, Guild Feud is explicitly about guilds fighting each other!
拙訳:
ラヴニカへの回帰に収録されている全てのカードが特定のギルドをテーマとして結びついているわけではない。この《ギルドの抗争/Guild Feud》がどこからどうみてもギルド間の抗争を表しているようにね!
意味としては「ギルドがテーマだけど、全てのカードがいずれかのギルドのカードというわけではない。例えば今日のこのカードはギルド間の抗争を表現しているカードなので、特定の1つのギルドに属しているカードでないことは明らかである」ということなんだけど、出来る限り原文を尊重して訳そうとした挙句が上記の拙訳。
ちなみにあまり見慣れない(かもしれない)英単語の「Explicitly」は「見た目にも明らかに、明白に」という意味。縦棒が多い英単語だこと。
余談3:火曜日 《混沌のインプ/Chaos Imps》
赤で6マナで飛行持ちで6/5なものなーんだ?
答えは「インプ」でした!
……って、おかしくないか? そこはドラゴンだろう? 分かりやすく《鎖につながれたドラゴン/Chained Dragon》とかじゃダメだったのかな。
まあドラゴンはさておき、翻訳の話。
原文:
Can’t decide if a +1/+1 counter is worth not being able to block?
拙訳:
+1/+1カウンターが、ブロックできないようになるという代償に見合うだけのものかどうか、いまいち自信がないって?
拙訳では「自信がない?」としたけど、原文の「Can’t decide」は「決断できないでいますか?」という意味。直訳するなら「+1/+1カウンターがブロックできないに見合うかどうか決断できないでいますか」となる。これじゃダメだと思った。
余談4:水曜日 《フェアリーの騙し屋/Faerie Impostor》
記事によるとどうやらすでに戦場に出ていたクリーチャーの正体が実はこの騙し屋だった、というフレイバーらしい。忍者みたいだな(もちろんマジック世界の)。
「ふはは、実はこいつの正体は俺だったのだ! 騙されたな! 死ねぇ!」
「こいつって誰? 戦場には誰もいないよ?」
「……え? 嘘? ぎゃ……ぎゃー! 俺が死ぬー!」
なんでだよ。
まあなぜか勝手に死んでしまうフェアリーはさておき、翻訳の話。
原文:
You can never be sure who you’re talking to in Ravnica.
That innocent 1/1 Pack Rat token could turn out to be a 2/1 flying Faerie!
拙訳:
ラヴニカでは話してる目の前の相手すら何者なのか定かではない。無邪気な1/1のネズミ・トークンだって2/1飛行のフェアリーに化けるかもしれない世界なのだから!
とても難しかった。話しかけている相手が自分が思っているとおりの相手なのかどうかすら確信が持てないのがラヴニカという世界、っていう日本語文を、原文にある英単語だけで表現するのは難易度が高過ぎた。「目の前に」とか「何者なのか」とかを付け加えることに。
後半の「Innocent」を「無邪気な」にしたおかげでネズミ・トークンがかわいくなった気がする。原文の「Pack」が置き去りになっていることは秘密だ。
余談5:木曜日 《鐘楽のスフィンクス/Sphinx of the Chimes》
スフィンクスの「なぞなぞ感」が出ていて好きなカード。最古参の《ペトラ・スフィンクス/Petra Sphinx》のように、どこかプレイヤーに「知恵比べを挑む」フレイバーがあるのがスフィンクスの特徴だと個人的には思ってる。
「ここを通りたくば、同じカードを2枚捨てることだ」
「じゃあ、島を2枚捨てます」
「土地でないカードでだ」
「じゃあ、アングルードの《 》の能力を使います」
「むむ、仕方ない。4枚カードを引くが良い」
どこがなぞなぞなのかはさておき、翻訳の話。
原文:英語ならすんなり意味がとれるのに日本語にしづらい言い回しがきつい。例えば「some work」とか「outstanding」とか。前者は「ちょっとした手間」みたいな感じで、後者は「すごい、とんでもない」みたいな感じ。そのまま文章に放り込むと不自然な日本語になるので困る。
Sphinx of the Chimes requires some work, but the reward is outstanding.
拙訳:
《鐘楽のスフィンクス/Sphinx of the Chimes》を使うには少々下準備が必要だが、手に入る報酬はそれに見合うだけのものだ。
大体からして原文をそのまま読むと「手間がかかる」のは「スフィンクス」そのものなんだよね。「スフィンクスの能力を用いるのは」でも「スフィンクスを役立てるには」じゃなくて「スフィンクスは手間を要する」。補わないと無理だった。
余談6:金曜日 《拘留の宝球/Detention Sphere》
秩序に厳しいアゾリウスだけあって、無法者は本人のみならず連帯責任で関係者全員を捕縛してしまう。直接加担していようがいまいが、同じ名前の一族郎党はすべてお縄になってしまうって怖いな。五人組制度みたいだ(多分違う)。
この日の記事はあまり訳に困らなかった記憶がある。なお拙訳が「アゾリウスの法を破った者たちの末路がこれだ」で、原文が「This is what happens to those who break Azorius law in Ravnica.」。
余談7:ドラフト
もう本当に何年ぶりか分からないけれどブースタードラフトを遊んだ。高校の後輩が「仲間内で4人ドラフトやる予定だったんですけど、私が出られなくなってしまったんで代わりに参加しますか?」とメールをくれたおかげ。
そんなわけで基本セット2013のブースター3個のドラフトと、闇の隆盛のブースター3個のドラフトをそれぞれ遊んだ。4人総当たりなので、全部で6ゲーム。勝ったり負けたりで、両方とも2-1だった。
ピックはメモしてなかったのでデッキリストだけ。それも記憶頼りなので怪しいかも。
1戦目は基本セット2013のブースタードラフト。赤と白の除去がだだ流れだった。覚えている限りのデッキ。
<クリーチャー 15枚>
2枚 《戦噛みの猛犬/Warclamp Mastiff》
1枚 《アジャニの陽光弾手/Ajani’s Sunstriker》
2枚 《エイヴンの従者/Aven Squire》
1枚 《柱平原の雄牛/Pillarfield Ox》
1枚 《戦飛びの鷲/Battleflight Eagle》
1枚 《ゴブリンの付け火屋/Goblin Arsonist》
1枚 《松明の悪鬼/Torch Fiend》
1枚 《クレンコの命令/Krenko’s Command》
1枚 《無謀な粗暴者/Reckless Brute》
1枚 《かき回すゴブリン/Rummaging Goblin》
2枚 《峡谷のミノタウルス/Canyon Minotaur》
1枚 《ゴブリンの戦囃し/Goblin Battle Jester》
<その他 8枚>
1枚 《忘却の輪/Oblivion Ring》
2枚 《平和な心/Pacifism》
1枚 《灼熱の槍/Searing Spear》
2枚 《炬火の炎/Flames of the Firebrand》
2枚 《金屑化/Turn to Slag》
<土地 17枚>
9枚 《山/Mountain》
8枚 《平地/Plains》
<サイド 赤・白・アーティファクト>
1枚 《神聖なる評決/Divine Verdict》
1枚 《火をつける怒り/Kindled Fury》
1枚 《溶解/Smelt》
1枚 《野生の勘/Wild Guess》
1枚 《適合の宝石/Gem of Becoming》
1枚 《テューンの指輪/Ring of Thune》
2枚 《守護ライオン/Guardian Lions》
負けた1戦はマリガンミス。土地5枚の手札で始めたらダメだ。逆に相手はマリガン後の土地なし手札で始めて逆転勝利。そのまま2ゲーム目ももっていかれた。判断力の差を感じた。
闇の隆盛を3パック使ったドラフトでは、まず1パック目で青と白を中心に赤も少しゲット。2パック目の初手が《高原の狩りの達人/Huntmaster of the Fells》だったので緑も意識したけど結局は赤と白がメインになった。
達人のためだけに緑を散らすかどうか悩んだけど、結局は3枚の《不死の火/Fires of Undeath》があったので《沼/Swamp》1枚と《広漠なる変幻地/Terramorphic Expanse》1枚で赤白タッチ黒の3色にした。
<クリーチャー 14枚>
1枚 《炉の小悪魔/Forge Devil》
1枚 《苦悩の脱走者/Afflicted Deserter》
1枚 《松明の悪鬼/Torch Fiend》
1枚 《内陸の隠遁者/Hinterland Hermit》
1枚 《紅蓮心の狼/Pyreheart Wolf》
2枚 《茜の狼/Russet Wolves》
1枚 《やじる悪鬼/Heckling Fiends》
4枚 《霧のニブリス/Niblis of the Mist》
2枚 《銀爪のグリフィン/Silverclaw Griffin》
<その他 8枚>
1枚 《燃える油/Burning Oil》
1枚 《投げ飛ばし/Fling》
3枚 《不死の火/Fires of Undeath》
1枚 《信仰の盾/Faith’s Shield》
2枚 《罪の重責/Burden of Guilt》
<土地 18枚>
1枚 《進化する未開地/Evolving Wilds》
9枚 《山/Mountain》
7枚 《平地/Plains》
1枚 《沼/Swamp》
<サイド 赤・白・アーティファクト>
1枚 《天啓の光/Ray of Revelation》
1枚 《砕かれた知覚/Shattered Perception》
1枚 《ホロウヘンジの霊魂/Hollowhenge Spirit》
1枚 《忠実な聖戦士/Loyal Cathar》
1枚 《熟練の突き/Skillful Lunge》
1枚 《エルドワルの切り裂き魔/Erdwal Ripper》
1枚 《高原の狩りの達人/Huntmaster of the Fells》
負けたマッチは、1ゲーム目に相手が数合わせで入れた《思考掃き/Thought Scour》で主力の《銀爪のグリフィン/Silverclaw Griffin》が落とされて、クリーチャーが足りずに負け。
その次の2ゲーム目は(1ゲーム目で見た)相手の《群れに餌/Feed the Pack》を怖がり過ぎて入れた《天啓の光/Ray of Revelation》が失敗……というか、そのかわりに《平地/Plains》を抜いたのが大失敗。最後まで手札にあったこの《天啓の光/Ray of Revelation》が《平地/Plains》だったら、と何度思ったか。
そうそう。基本セット2013のドラフトでプレイヤーの1人が組んだデッキが面白かった。《天使の慈悲/Angel’s Mercy》、《不死の霊薬/Elixir of Immortality》、《豊潤な収穫/Bountiful Harvest》などのライフ回復カードから繰り出される《セラのアバター/Serra Avatar》! 12/12の《セラのアバター/Serra Avatar》は意外としゃれにならない。
余談8:数え方
いまだに良く分かっていないんだけど「試合」「マッチ」「ゲーム」って、どれがどれに含まれるの? 例えば上記のブースタードラフト2回をした結果「6マッチあって、最大で18試合する」? それとも「6試合あって、最大で18マッチする」? なんかごっちゃになってる。
Card of the Day - 2012/09/17
2012年9月17日 Card of the Day気紛れな薬術師/Mercurial Chemister - ラヴニカへの回帰 レアMercurial Chemister / 気紛れな薬術師 (3)(青)(赤)
クリーチャー - 人間(Human) ウィザード(Wizard)
(青),(T):カードを2枚引く。
(赤),(T),カードを1枚捨てる:クリーチャー1体を対象とする。気紛れな薬術師はそれに、捨てたカードの点数で見たマナ・コストに等しい点数のダメージを与える。
2/3
参照:http://www.wizards.com/magic/tcg/article.aspx?x=mtg/tcg/returntoravnica/cig
LoadingReadyRun(註1)が《気紛れな薬術師/Mercurial Chemister》のプレビューのために作った動画をまだ見てないなら、ここ(註2)から見られるよ。
ラヴニカへの回帰のカードギャラリー(註3)は毎日最新のカードのプレビューで更新されている。ギャラリーをチェックして9月29日~30日のプレリリース(註4)に備えよう!
(註1) LoadingReadyRun
コメディ好きな人たちによる動画サイトらしい。詳しい事は以下のURLを参照のこと。
http://loadingreadyrun.com/info/about
(註2) ここ
原文からは以下のURLへリンクが張られている。
http://loadingreadyrun.com/blog/?p=2920
どうやらウィザーズ社がこのサイトへカードのプレビュー記事を依頼したらしい。2分弱の短い動画の割に面白いのでおススメ。以下、動画の翻訳。
【翻訳】RtR公式スポイラー/Official Return to Ravnica Spoiler Card【LoadingReadyRun】
2012年09月12日
原文:http://loadingreadyrun.com/blog/?p=2920
(場面:黒塗りの高級車が家の前で停まり、群がる報道陣を押しのけつつ、物々しい様子で家の中へと覆いをかけられた額縁が運び込まれる。覆いが取り払われたその下にあったのは……巨大な額縁にマジックのカードが1枚?)
みぎ「よし、じゃあこっからは真面目にやろうか」
ひだり「君たちはコントロール好きかな? 何しろ今日のカードはこいつだからね」
(イラストだけ公開される)
みぎ「一目見れば分かると思うけど、こいつはイゼット団だ」
ひだり「これまた見た目で分かりきったことかもしれないけど、人間・ウィザードだ」
(名前とクリーチャータイプが公開される)
みぎ「こいつの名前は、気紛れな薬術師だ」
ひだり「コストは1、2、…3点の無色マナと(青)と(赤)だね」
みぎ「5マナ払って手に入るのは……2/3だ」
ひだり「おいおい、ちょっと待ってくれよ。そりゃ弱すぎないか?」
みぎ「ああ、まったくその通り。確かに弱すぎる。バニラとしたら落第点だ」
(レアリティが公開される)
みぎ「だがちょっと待ってくれ。これで終わりじゃないんだ」
(1つ目の能力が明らかにされる)
みぎ「まず1つ目のプレゼントとして(青)とタップでカードが2枚引けるんだ」
ひだり「どうせ2枚引いて1枚捨てるとかそんなんだろう?」
みぎ「ところがどっこい、2枚とも手札に入ってしまうんだよ」
ひだり「わお!」
みぎ「もちろんこいつはイゼット団だから手札の使い道には困らない」
(2つ目の能力が明らかにされる)
みぎ「(赤)とタップと1枚カードを捨てることでこいつは……」
クリーチャー1体を対象とする。気紛れな薬術師はそれに、捨てた
カードの点数で見たマナ・コストに等しい点数のダメージを与える。
ひだり「ってことは2マナのカードを捨てれば2点ダメージ?」
みぎ「そりゃそうさ」
ひだり「土地を捨てたらどうなるんだ?」
みぎ「馬鹿だと思われるだろうね」
ひだり「……そっか」
みぎ(フレイバーテキストを読みあげる)
What some see as "distracted" is really
"fathoming the unfathomable".
ひだり「fathoming? 変な言葉だな」
ひだり「さて、素晴らしいカードを提供してくれたウィザーズに感謝しないとね!」
みぎ「君たちからのコメントも待ってるよ!」
(註3) ラヴニカへの回帰のカードギャラリー
本文では以下のURLへリンクが張られている。ラヴニカへの回帰のカードギャラリー。
http://www.wizards.com/magic/tcg/article.aspx?x=mtg/tcg/returntoravnica/cig
(註4) プレリリース
本文では以下のURLへリンクが張られている。プレリリース大会の詳細が載っている。
http://www.wizards.com/magic/tcg/events.aspx?x=mtgcom/events/prerelease-facts
元記事:
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/cardoftheday/0912
Card of the Day - 2012/09/18
2012年9月18日 Card of the Day心理のらせん /Psychic Spiral - ラヴニカへの回帰 アンコモンPsychic Spiral / 心理のらせん (4)(青)
インスタント
プレイヤー1人を対象とする。あなたの墓地にあるすべてのカードをあなたのライブラリーに加えて切り直す。そのプレイヤーはその総数に等しい枚数のカードを自分のライブラリーの一番上から自分の墓地に置く。
参照:http://www.wizards.com/magic/tcg/article.aspx?x=mtg/tcg/returntoravnica/cig
君がもしライブラリ破壊用のメインに据えられるようなカードを探しているなら、ラヴニカへの回帰はその期待にこたえる用意があるよ。
ラヴニカへの回帰のカードギャラリー(註1)は毎日最新のカードのプレビューで更新されている。ギャラリーをチェックして9月29日~30日のプレリリース(註2)に備えよう!
(註1) ラヴニカへの回帰のカードギャラリー
本文では以下のURLへリンクが張られている。ラヴニカへの回帰のカードギャラリー。
http://www.wizards.com/magic/tcg/article.aspx?x=mtg/tcg/returntoravnica/cig
(註2) プレリリース
本文では以下のURLへリンクが張られている。プレリリース大会の詳細が載っている。
http://www.wizards.com/magic/tcg/events.aspx?x=mtgcom/events/prerelease-facts
元記事:
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/cardoftheday/0912
Card of the Day - 2012/09/19
2012年9月19日 Card of the Day火想者の予見/Firemind’s Foresight - ラヴニカへの回帰 レアFiremind’s Foresight / 火想者の予見 (5)(青)(赤)
インスタント
あなたのライブラリーから、点数で見たマナ・コストが3のインスタント・カード1枚を探し、それを公開して手札に加える。その後、点数で見たマナ・コストが2のインスタント・カードと1のインスタント・カードについても同様にする。その後あなたのライブラリーを切り直す。
参照:http://www.wizards.com/magic/tcg/article.aspx?x=mtg/tcg/returntoravnica/cig
ニヴ=ミゼットは常に1ターン以上先を見据えているのだ!
ラヴニカへの回帰のカードギャラリー(註1)は毎日最新のカードのプレビューで更新されている。ギャラリーをチェックして9月29日~30日のプレリリース(註2)に備えよう!
(註1) ラヴニカへの回帰のカードギャラリー
本文では以下のURLへリンクが張られている。ラヴニカへの回帰のカードギャラリー。
http://www.wizards.com/magic/tcg/article.aspx?x=mtg/tcg/returntoravnica/cig
(註2) プレリリース
本文では以下のURLへリンクが張られている。プレリリース大会の詳細が載っている。
http://www.wizards.com/magic/tcg/events.aspx?x=mtgcom/events/prerelease-facts
元記事:
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/cardoftheday/0912
Card of the Day - 2012/09/20
2012年9月20日 Card of the Day幽霊の将軍/Phantom General - ラヴニカへの回帰 アンコモンPhantom General / 幽霊の将軍 (3)(白)
クリーチャー - スピリット(Spirit) 兵士(Soldier)
あなたがコントロールするクリーチャー・トークンは+1/+1の修整を受ける。
2/3
参照:http://www.wizards.com/magic/tcg/article.aspx?x=mtg/tcg/returntoravnica/cig
トークンデッキを使ってるプレイヤーは《幽霊の将軍/Phantom General》を大歓迎するだろうね!
ラヴニカへの回帰のカードギャラリー(註1)は毎日最新のカードのプレビューで更新されている。ギャラリーをチェックして9月29日~30日のプレリリース(註2)に備えよう!
(註1) ラヴニカへの回帰のカードギャラリー
本文では以下のURLへリンクが張られている。ラヴニカへの回帰のカードギャラリー。
http://www.wizards.com/magic/tcg/article.aspx?x=mtg/tcg/returntoravnica/cig
(註2) プレリリース
本文では以下のURLへリンクが張られている。プレリリース大会の詳細が載っている。
http://www.wizards.com/magic/tcg/events.aspx?x=mtgcom/events/prerelease-facts
元記事:
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/cardoftheday/0912
Card of the Day - 2012/09/21
2012年9月21日 Card of the Day矢来の巨人/Palisade Giant - ラヴニカへの回帰 レアPalisade Giant / 矢来の巨人 (4)(白)(白)
クリーチャー - 巨人(Giant) 兵士(Soldier)
あなたやあなたがコントロールする他のパーマネント1つに与えられるすべてのダメージは、代わりに矢来の巨人に与えられる。
2/7
参照:http://www.wizards.com/magic/tcg/article.aspx?x=mtg/tcg/returntoravnica/cig
《矢来の巨人/Palisade Giant》は新たに作られようとしているコンボデッキの半分くらいにはデカい。
ラヴニカへの回帰のカードギャラリー(註1)は毎日最新のカードのプレビューで更新されている。ギャラリーをチェックして9月29日~30日のプレリリース(註2)に備えよう!
(註1) ラヴニカへの回帰のカードギャラリー
本文では以下のURLへリンクが張られている。ラヴニカへの回帰のカードギャラリー。
http://www.wizards.com/magic/tcg/article.aspx?x=mtg/tcg/returntoravnica/cig
(註2) プレリリース
本文では以下のURLへリンクが張られている。プレリリース大会の詳細が載っている。
http://www.wizards.com/magic/tcg/events.aspx?x=mtgcom/events/prerelease-facts
元記事:
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/cardoftheday/0912
【翻訳】グランプリ・コスタリカの決勝戦カバレージ 中村修平 vs デビッド・シャーフマン/Finals – Shuhei Nakamura vs. David Sharfman【Daily MTG】
2012年9月22日 翻訳 コメント (4)【翻訳】グランプリ・コスタリカの決勝戦カバレージ 中村修平 vs デビッド・シャーフマン/Finals – Shuhei Nakamura vs. David Sharfman【Daily MTG】
Marc Calderaro
2012年09月16日
元記事:http://www.wizards.com/magic/magazine/article.aspx?x=mtg/daily/eventcoverage/gpcr12/welcome#f
「勝つにしてもあまり速攻で終わらせないでくれよ」とDavid Sharfmanは冗談っぽくそう微笑んだが、おそらくこれは本心だろう。何しろShuhei Nakamuraのデッキは猪突猛進といった勢いでトップ8の何もかもを蹂躙してきたのだから。
観衆の中からBen Starkが「もうすぐ飯食いに出ちゃうぜ。5分以内に終わらせろよ」と声をかけてきたが、それがDavid Sharfmanの気分を後押ししてくれたかどうかは定かではない。
それはさておき、開始早々、David Sharfmanに運が向いて来たようだった。Shuhei Nakamuraが2回のマリガンで手札を5枚に減らしてきたのに対し、David Sharfmanとしては笑みをこらえきれない様子だった。「このことはカバレージに書かないでくれよ」と僕に言ってきたが、当然無視だ。
1ゲーム目
Shuhei Nakamuraの最初のプレイは《狩漁者/Watercourser》だった。David Sharfmanはすでに序盤から《時間人形/Chronomaton》と《港の無法者/Harbor Bandit》を戦場に並べており、後者を使ってShuhei Nakamuraのライフを17点へと減らした。これがこのゲームの最初のダメージとなった。David SharfmanはShuhei Nakamuraのマリガンを利用し、アドバンテージを広げていった。
Shuhei Nakamuraはカード枚数で劣る場からでも、デッキの強さを遺憾なく見せつけた。4ターン目に《ターランドの発動/Talrand’s Invocation》を叩きつけつつ、手札にはまだ《エイヴンの従者/Aven Squire》と《武勇の誇示/Show of Valor》と《移し変え/Redirect》の3枚を残している。David Sharfmanはアンタップ前に彼の《時間人形/Chronomaton》を2/2に育てた。
David Sharfmanは誰もアタックへは向かわせず、また何もタップすることなくそのままShuhei Nakamuraの脅威に対応できるよう5マナをアンタップしたままターンを返した。
Shuhei Nakamuraは2体のドレイクと《狩漁者/Watercourser》をアタックに向かわせた。David Sharfmanは《フェアリーの侵略者/Faerie Invaders》をプレイしたが、Shuhei Nakamuraには《武勇の誇示/Show of Valor》という切り札があった。3/3の飛行が落ちたことで制空権はShuhei Nakamuraのものとなった。
攻撃が2回繰り返され、ライフ差は17対14から17対8となった。David Sharfmanは押される一方だった。まだ勝ち目はぎりぎりあったが、アタッカーたちを食い止められないこの状況で防戦一方のまま勝つことは難しい。僕の心の声が聞こえたのか、David Sharfmanは《時間人形/Chronomaton》と《港の無法者/Harbor Bandit》をアタックに向かわせた。Shuhei Nakamuraのライフはこれで12となった。David Sharfmanは《風のドレイク/Wind Drake》を守備に残してターンを返した。
Shuhei Nakamuraは1体のドレイクをアタックに向かわせた(これは《エイヴンの従者/Aven Squire》によって3/3になる)。David Sharfmanは少し考えてから《公開処刑/Public Execution》を唱えた。「こっちね」と指した対象は攻撃に参加していないほうのドレイクだ。これによってトークンは姿を消し、Shuhei Nakamuraは相手にダメージを与えられずにターンを終えた。
この試合を見ていた多くの観客は「なんでShuhei Nakamuraは《公開処刑/Public Execution》に対して《移し変え/Redirect》を唱えなかったんだろう?」と不思議に思った。Shuhei Nakamura本人以外にとっては不思議に見えたが、実のところ《公開処刑/Public Execution》のカードテキストには「いずれかの対戦相手がコントロールするクリーチャー1体を対象」と書かれているのだ。
そのため《移し変え/Redirect》を唱えたところで事態を大きく好転させることはできない。Shuhei Nakamuraは、同じ部屋にいた多くのプレイヤーがとまどってしまうようなそんな事態をためらうそぶりなく適切に判断してみせた。見事だ。
Shuhei Nakamuraはダメージを与えられずにターンを終えたが、David Sharfmanは違った。彼は《狩漁者/Watercourser》を残すと自身のドレイクと《港の無法者/Harbor Bandit》でアタックし、ライフ差は7対8となった。
Shuhei Nakamuraの手札には《空召喚士ターランド/Talrand, Sky Summoner》と《隊長の号令/Captain’s Call》があったが、両方を同じターンに唱えるにはマナが足りない。彼は机を指先で叩きつつダメージ計算を始めた。
彼は3体の兵士トークンを呼びだすと3/3のドレイクでアタックしDavid Sharfmanのライフを5点まで減らした。David Sharfmanは《予言/Divination》で2枚の知識を脳内に補充した。彼にはまだ4マナが余っている。そのうちの2マナを使って彼は《港の無法者/Harbor Bandit》をアンブロッカブルにして攻撃し、Shuhei Nakamuraのライフを4点まで減らした。これでライフ差は4-5だ。彼の手札にはふさわしい獲物を求めて《否認/Negate》が息をひそめている。
ドレイクがアタックし、ライフ差は4-2となった。Shuhei Nakamuraは《空召喚士ターランド/Talrand, Sky Summoner》を召喚。彼の元には《狩漁者/Watercourser》、《エイヴンの従者/Aven Squire》、3体のトークンと1体のレジェンドがブロッカーとして残された。しかしDavid Sharfmanの元にはそれら全てを乗り越えられる《港の無法者/Harbor Bandit》がおり、彼は2マナをタップしてそれをアンブロッカブルにして攻撃に向かわせた。これでShuhei Nakamuraのライフは残り1だ。
David Sharfmanは勝ちにいくことにした。《否認/Negate》のマナを残すことなく残った5マナを使いきって《本質の吸収/Essence Drain》を唱えたのだ。大抵の相手であればこれで勝つには十分だ。しかしShuhei Nakamuraの手札にはとんでもない切り札が残されていた。覚えているかな? そう《移し変え/Redirect》だ。
Shuhei Nakamuraのデッキは、彼がマリガンで手札を5枚に減らしつつも彼に必要なカードを必要なだけもたらすだけのパワーを持っていたが、勝つためにはそれらを適切に用いることが条件だった。
仮に《移し変え/Redirect》が《否認/Negate》されていたとしてもそのインスタントは《空召喚士ターランド/Talrand, Sky Summoner》によって新たな2/2ドレイクを生み出していたので、Shuhei Nakamuraの勝ちは変わらなかった。しかしそれでも……《移し変え/Redirect》とはね。まったく大したもんだ。
Shuhei Nakamura 1 – 0 David Sharfman
2ゲーム目
土地が2枚しかない初手を見て少し考えたあと、結局David Sharfmanはそれをキープすることにした。フロリダから来たこのプレイヤーが勝つにはかなりよい引きに恵まれないといけないだろう。何しろShuhei Nakamuraは《エイヴンの従者/Aven Squire》から《隊長の号令/Captain’s Call》へとつないでみせたのだから。
1ターン後、さらにそこには2体のドレイク・トークンが参戦していた。《ターランドの発動/Talrand’s Invocation》のおかげだ。Shuhei Nakamuraの元には5ターン目にして合計パワーが8となるクリーチャー群がいた。その頃、David Sharfmanは3枚目の土地を求めているところだった。
David Sharfmanは3枚目と4枚目の土地の確保には苦慮したが、彼はそれらを必要なターンに引けたと言えるだろう。まず彼は《巻物泥棒/Scroll Thief》と《風のドレイク/Wind Drake》を呼びだした。それでなんとかボードの情勢を彼の方向へ傾けようとしていたが、彼を待ち受けるShuhei Nakamuraの手札は不気味だったし、ようやく場が整った段階で彼のライフは残された時間の少なさを示していた。
日本人プレイヤーはDavid Sharfmanのドレイクをバウンスし、攻撃によって彼のライフを9点まで落とした。Shuhei Nakamuraがグランプリの栄光をつかむにはもう相手の態勢を崩し続けさえすれば良かった。
僕の後ろでBen Starkがため息をついた。彼は心から彼の同郷の友人を応援していたが、そんな彼でさえ状況が絶望的であることは認めざるを得なかった。David Sharfmanは最後のあがきに《巻物泥棒/Scroll Thief》へ《吸血鬼の印/Mark of the Vampire》をつけた。必要なだけの時間がこの絆魂で稼げるようと願って。
しかし、場にあるだけの脅威で、飛行クリーチャー(《エイヴンの従者/Aven Squire》と2体のドレイク)は彼のライフを7点から2点へと減らし、Shuhei Nakamuraは手札に《本質の散乱/Essence Scatter》を2枚保持したままターンを返した。
David Sharfmanは何とかしようとあがいたが、悲しいことに彼のあがきはクリーチャーによるものだった。4枚の土地がタップされ、2枚の打ち消し呪文が墓地へと落ち、Shuhei Nakamuraは世界の頂点に舞い戻った。
Shuhei Nakamura 2 – 0 David Sharfman
Shuhei Nakamuraはマジックプレイヤー選手権のトップ4をタイブレイカ―で逃した直後だったが、4つ目のグランプリ優勝という栄光を見事勝ちとることが出来た。
おめでとう、Shuhei!
Marc Calderaro
2012年09月16日
元記事:http://www.wizards.com/magic/magazine/article.aspx?x=mtg/daily/eventcoverage/gpcr12/welcome#f
トップ8のデッキリストは以下から確認できる。
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/eventcoverage/gpcr12/welcome#t8decks
「勝つにしてもあまり速攻で終わらせないでくれよ」とDavid Sharfmanは冗談っぽくそう微笑んだが、おそらくこれは本心だろう。何しろShuhei Nakamuraのデッキは猪突猛進といった勢いでトップ8の何もかもを蹂躙してきたのだから。
観衆の中からBen Starkが「もうすぐ飯食いに出ちゃうぜ。5分以内に終わらせろよ」と声をかけてきたが、それがDavid Sharfmanの気分を後押ししてくれたかどうかは定かではない。
それはさておき、開始早々、David Sharfmanに運が向いて来たようだった。Shuhei Nakamuraが2回のマリガンで手札を5枚に減らしてきたのに対し、David Sharfmanとしては笑みをこらえきれない様子だった。「このことはカバレージに書かないでくれよ」と僕に言ってきたが、当然無視だ。
1ゲーム目
Shuhei Nakamuraの最初のプレイは《狩漁者/Watercourser》だった。David Sharfmanはすでに序盤から《時間人形/Chronomaton》と《港の無法者/Harbor Bandit》を戦場に並べており、後者を使ってShuhei Nakamuraのライフを17点へと減らした。これがこのゲームの最初のダメージとなった。David SharfmanはShuhei Nakamuraのマリガンを利用し、アドバンテージを広げていった。
Shuhei Nakamuraはカード枚数で劣る場からでも、デッキの強さを遺憾なく見せつけた。4ターン目に《ターランドの発動/Talrand’s Invocation》を叩きつけつつ、手札にはまだ《エイヴンの従者/Aven Squire》と《武勇の誇示/Show of Valor》と《移し変え/Redirect》の3枚を残している。David Sharfmanはアンタップ前に彼の《時間人形/Chronomaton》を2/2に育てた。
David Sharfmanは誰もアタックへは向かわせず、また何もタップすることなくそのままShuhei Nakamuraの脅威に対応できるよう5マナをアンタップしたままターンを返した。
Shuhei Nakamuraは2体のドレイクと《狩漁者/Watercourser》をアタックに向かわせた。David Sharfmanは《フェアリーの侵略者/Faerie Invaders》をプレイしたが、Shuhei Nakamuraには《武勇の誇示/Show of Valor》という切り札があった。3/3の飛行が落ちたことで制空権はShuhei Nakamuraのものとなった。
攻撃が2回繰り返され、ライフ差は17対14から17対8となった。David Sharfmanは押される一方だった。まだ勝ち目はぎりぎりあったが、アタッカーたちを食い止められないこの状況で防戦一方のまま勝つことは難しい。僕の心の声が聞こえたのか、David Sharfmanは《時間人形/Chronomaton》と《港の無法者/Harbor Bandit》をアタックに向かわせた。Shuhei Nakamuraのライフはこれで12となった。David Sharfmanは《風のドレイク/Wind Drake》を守備に残してターンを返した。
Shuhei Nakamuraは1体のドレイクをアタックに向かわせた(これは《エイヴンの従者/Aven Squire》によって3/3になる)。David Sharfmanは少し考えてから《公開処刑/Public Execution》を唱えた。「こっちね」と指した対象は攻撃に参加していないほうのドレイクだ。これによってトークンは姿を消し、Shuhei Nakamuraは相手にダメージを与えられずにターンを終えた。
訳註:
アタックしているドレイクは3/3になっているから《公開処刑/Public Execution》の効果があっても1点はダメージが入ると思われる。原文にある pointed the card at the non-attacking Drake の non-attacking が間違いで、実際は攻撃に参加しているドレイクを対象にしたのかもしれない。
David Sharfmanがブロッカー用に《風のドレイク/Wind Drake》を残してたことをすっかり忘れてた。1/3になったドレイク・トークンをブロックしたのだとすると何の不思議もない。すいません、Marc Calderaro。
この試合を見ていた多くの観客は「なんでShuhei Nakamuraは《公開処刑/Public Execution》に対して《移し変え/Redirect》を唱えなかったんだろう?」と不思議に思った。Shuhei Nakamura本人以外にとっては不思議に見えたが、実のところ《公開処刑/Public Execution》のカードテキストには「いずれかの対戦相手がコントロールするクリーチャー1体を対象」と書かれているのだ。
そのため《移し変え/Redirect》を唱えたところで事態を大きく好転させることはできない。Shuhei Nakamuraは、同じ部屋にいた多くのプレイヤーがとまどってしまうようなそんな事態をためらうそぶりなく適切に判断してみせた。見事だ。
Shuhei Nakamuraはダメージを与えられずにターンを終えたが、David Sharfmanは違った。彼は《狩漁者/Watercourser》を残すと自身のドレイクと《港の無法者/Harbor Bandit》でアタックし、ライフ差は7対8となった。
Shuhei Nakamuraの手札には《空召喚士ターランド/Talrand, Sky Summoner》と《隊長の号令/Captain’s Call》があったが、両方を同じターンに唱えるにはマナが足りない。彼は机を指先で叩きつつダメージ計算を始めた。
彼は3体の兵士トークンを呼びだすと3/3のドレイクでアタックしDavid Sharfmanのライフを5点まで減らした。David Sharfmanは《予言/Divination》で2枚の知識を脳内に補充した。彼にはまだ4マナが余っている。そのうちの2マナを使って彼は《港の無法者/Harbor Bandit》をアンブロッカブルにして攻撃し、Shuhei Nakamuraのライフを4点まで減らした。これでライフ差は4-5だ。彼の手札にはふさわしい獲物を求めて《否認/Negate》が息をひそめている。
ドレイクがアタックし、ライフ差は4-2となった。Shuhei Nakamuraは《空召喚士ターランド/Talrand, Sky Summoner》を召喚。彼の元には《狩漁者/Watercourser》、《エイヴンの従者/Aven Squire》、3体のトークンと1体のレジェンドがブロッカーとして残された。しかしDavid Sharfmanの元にはそれら全てを乗り越えられる《港の無法者/Harbor Bandit》がおり、彼は2マナをタップしてそれをアンブロッカブルにして攻撃に向かわせた。これでShuhei Nakamuraのライフは残り1だ。
David Sharfmanは勝ちにいくことにした。《否認/Negate》のマナを残すことなく残った5マナを使いきって《本質の吸収/Essence Drain》を唱えたのだ。大抵の相手であればこれで勝つには十分だ。しかしShuhei Nakamuraの手札にはとんでもない切り札が残されていた。覚えているかな? そう《移し変え/Redirect》だ。
Shuhei Nakamuraのデッキは、彼がマリガンで手札を5枚に減らしつつも彼に必要なカードを必要なだけもたらすだけのパワーを持っていたが、勝つためにはそれらを適切に用いることが条件だった。
仮に《移し変え/Redirect》が《否認/Negate》されていたとしてもそのインスタントは《空召喚士ターランド/Talrand, Sky Summoner》によって新たな2/2ドレイクを生み出していたので、Shuhei Nakamuraの勝ちは変わらなかった。しかしそれでも……《移し変え/Redirect》とはね。まったく大したもんだ。
Shuhei Nakamura 1 – 0 David Sharfman
2ゲーム目
土地が2枚しかない初手を見て少し考えたあと、結局David Sharfmanはそれをキープすることにした。フロリダから来たこのプレイヤーが勝つにはかなりよい引きに恵まれないといけないだろう。何しろShuhei Nakamuraは《エイヴンの従者/Aven Squire》から《隊長の号令/Captain’s Call》へとつないでみせたのだから。
1ターン後、さらにそこには2体のドレイク・トークンが参戦していた。《ターランドの発動/Talrand’s Invocation》のおかげだ。Shuhei Nakamuraの元には5ターン目にして合計パワーが8となるクリーチャー群がいた。その頃、David Sharfmanは3枚目の土地を求めているところだった。
David Sharfmanは3枚目と4枚目の土地の確保には苦慮したが、彼はそれらを必要なターンに引けたと言えるだろう。まず彼は《巻物泥棒/Scroll Thief》と《風のドレイク/Wind Drake》を呼びだした。それでなんとかボードの情勢を彼の方向へ傾けようとしていたが、彼を待ち受けるShuhei Nakamuraの手札は不気味だったし、ようやく場が整った段階で彼のライフは残された時間の少なさを示していた。
日本人プレイヤーはDavid Sharfmanのドレイクをバウンスし、攻撃によって彼のライフを9点まで落とした。Shuhei Nakamuraがグランプリの栄光をつかむにはもう相手の態勢を崩し続けさえすれば良かった。
僕の後ろでBen Starkがため息をついた。彼は心から彼の同郷の友人を応援していたが、そんな彼でさえ状況が絶望的であることは認めざるを得なかった。David Sharfmanは最後のあがきに《巻物泥棒/Scroll Thief》へ《吸血鬼の印/Mark of the Vampire》をつけた。必要なだけの時間がこの絆魂で稼げるようと願って。
しかし、場にあるだけの脅威で、飛行クリーチャー(《エイヴンの従者/Aven Squire》と2体のドレイク)は彼のライフを7点から2点へと減らし、Shuhei Nakamuraは手札に《本質の散乱/Essence Scatter》を2枚保持したままターンを返した。
David Sharfmanは何とかしようとあがいたが、悲しいことに彼のあがきはクリーチャーによるものだった。4枚の土地がタップされ、2枚の打ち消し呪文が墓地へと落ち、Shuhei Nakamuraは世界の頂点に舞い戻った。
Shuhei Nakamura 2 – 0 David Sharfman
Shuhei Nakamuraはマジックプレイヤー選手権のトップ4をタイブレイカ―で逃した直後だったが、4つ目のグランプリ優勝という栄光を見事勝ちとることが出来た。
おめでとう、Shuhei!
1 2