セレズニアの声、トロスターニ/Trostani, Selesnya’s Voice - ラヴニカへの回帰 神話レア
Trostani, Selesnya’s Voice / セレズニアの声、トロスターニ (緑)(緑)(白)(白)
伝説のクリーチャー — ドライアド(Dryad)
他のクリーチャー1体があなたのコントロール下で戦場に出るたび、あなたはそのクリーチャーのタフネスに等しい点数のライフを得る。
(1)(緑)(白),(T):居住を行う。(あなたがコントロールするクリーチャー・トークン1体のコピーであるトークンを1体戦場に出す。)
2/5
引用元:http://whisper.wisdom-guild.net/card/Trostani%2C+Selesnya%27s+Voice/

 セレズニアの指導者は三位一体のドライアドであるトロスターニだ。しかしセレズニアに属する人たちに言わせれば、究極的にはトロスターニ自身もさらなる上位の存在であるマット・セレズニアの意志に従っているにすぎないということになる。
 トロスターニを形作っている3体のドライアドはそれぞれがセレズニアの理念を司っているからだ。左のドライアドは生命(Life)を、中心のドライアドは調和(Harmony)を、そして右のドライアドは秩序(Order)を司っている。

元記事:
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/cardoftheday/1012
守護者の木立ち/Grove of the Guardian - ラヴニカへの回帰 レア
Grove of the Guardian / 守護者の木立ち
土地
(T):あなたのマナ・プールに(1)を加える。
(3)(緑)(白),(T),あなたがコントロールするアンタップ状態のクリーチャー2体をタップし、守護者の木立ちを生け贄に捧げる:警戒を持つ緑と白の8/8のエレメンタル(Elemental)・クリーチャー・トークンを1体戦場に出す。
引用元:http://whisper.wisdom-guild.net/card/Grove+of+the+Guardian/

 《守護者の木立ち/Grove of the Guardian》は、生け贄に捧げられることで警戒を持つ緑と白の8/8のエレメンタル(Elemental)・クリーチャー・トークンに姿を変える。このクリーチャーがどんな見た目なのか気になるなら《目覚めし聖域/Risen Sanctuary》(註1)を参照すればいい。

(註1) 《目覚めし聖域/Risen Sanctuary》
 7マナで、警戒を持ち緑と白の8/8のエレメンタル(Elemental)クリーチャー。まさに《守護者の木立ち/Grove of the Guardian》から生まれるトークンそのもの。見た目は以下のURLを参照のこと。
 http://magiccards.info/rtr/en/190.html

元記事:
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/cardoftheday/1012
力の種/Seeds of Strength - ラヴニカ:ギルドの都 コモン
Seeds of Strength / 力の種 (緑)(白)
インスタント
クリーチャー1体を対象とする。それはターン終了時まで+1/+1の修整を受ける。
クリーチャー1体を対象とする。それはターン終了時まで+1/+1の修整を受ける。
クリーチャー1体を対象とする。それはターン終了時まで+1/+1の修整を受ける。
引用元:http://whisper.wisdom-guild.net/card/Seeds+of+Strength/

 「クリーチャー1体を対象とする。それはターン終了時まで+1/+1の修整を受ける。」を3回繰り返すことによって、《力の種/Seeds of Strength》は同じクリーチャーを3回対象に選ぶことも、または強化する対象に3体の異なるクリーチャーを選ぶことも可能となっている。それだけでなく、1体に+2/+2、もう1体に+1/+1ということも可能だ。これは《共有の絆/Common Bond》も同様だ!

元記事:
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/cardoftheday/1012
火花の結実/Seed Spark - ラヴニカ:ギルドの都 アンコモン
Seed Spark / 火花の結実 (3)(白)
インスタント
アーティファクト1つかエンチャント1つを対象とし、それを破壊する。火花の結実を唱えるために(緑)が使われた場合、緑の1/1の苗木(Saproling)クリーチャー・トークンを2体戦場に出す。
引用元:http://whisper.wisdom-guild.net/card/Seed+Spark/

 《火花の結実/Seed Spark》は元々そのコントローラの元にX体のトークンをもたらす呪文で、Xは対象となった破壊されるアーティファクト1つかエンチャント1つの点数で見たマナ・コストの値だった。しかしこれはあまりに強すぎて、対戦相手がアーティファクトを一切プレイしないようになってしまったため、少し効果が和らげられた。

元記事:
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/cardoftheday/1012
艦長シッセイ/Captain Sisay - インベイジョン レア
Captain Sisay / 艦長シッセイ (2)(緑)(白)
伝説のクリーチャー — 人間(Human) 兵士(Soldier)
(T):あなたのライブラリーから、伝説のカードを1枚探す。そのカードを公開し、あなたの手札に加える。その後あなたのライブラリーを切り直す。
2/2
引用元:http://whisper.wisdom-guild.net/card/Captain+Sisay/

 ウェザーライト号の元々の船長はシッセイだったが、彼女がヴォルラスによって誘拐されたとき、ジェラードがその座につきクルーを率いて救出作戦を指揮した。これら一連の出来事がウェザーライトの物語の下地となっている。

元記事:
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/cardoftheday/1012
余談1:今週のCard of the Dayのテーマ

 セレズニアというか白緑がテーマだったのかな。全て白と緑の両方に関連したカード。

余談2:月曜日 《セレズニアの声、トロスターニ/Trostani, Selesnya’s Voice》

 3人のドライアドは根っこでつながってるようにも見えるけど、それぞれ司ってるものが違うらしい。ふむ。じゃあ自意識も固有なのかな。

 ということは、エヴァのマギシステムみたいなもので3人で話し合って多数決をとってるんではないかと想像してみる。

 生命「お腹減ったー」
 秩序「さっき昼食を食べたばかりでしょう。夕食予定時刻まであと5時間です」
 生命「やだー、お腹減った―、食ーべーたーいー」
 調和「じゃあ、あいだをとってお茶にしましょう」

 こんな感じか(絶対に違う)。

余談3:火曜日 《守護者の木立ち/Grove of the Guardian》

 こういう「実は関連性のあるカード」というネタは好き。カードたちがそれぞれ単独して存在しているわけじゃなくて、ちゃんと背景に1つの世界を共有している、というフレイバーが伝わってくる。

 あくまで1つのかたまりである世界観が切り分けられることで、見えてくる個々の断面がそれぞれのカードとなって現れている感じ。

 ドラフト式カードゲームのヴォーパルスも同じような例があって、《民兵》の背景に《古参兵》が座り込んでいるのが見えたり、《奴隷市場》に《材木屋》が姿を現していたりして、世界観のつながりと大きさが伝わってくる。

余談4:水曜日 《力の種/Seeds of Strength》

 記事内にも登場しているように、2012年09月24日にネタにされた《共有の絆/Common Bond》と似た表記のカード。1枚のカードに複数の対象があるときの話についてはそのとき語ってしまったので違う話をしてみる。

 力の種と聞いて真っ先に思い浮かぶのはドラゴンクエスト。ステータスごとに用意されてた能力値を上げるアイテムがそんな名前だったような気がする。懐かしい。

 落ち込んだときとか、仕事がつらいときとか、ふと「仕事やめて、初代ファミコンとブラウン管テレビ買ってきて、ドラゴンクエストシリーズとファイナルファンタジーシリーズを両方とも初代から順に、朝から晩まで遊んでたい」と思うことがある。

 やらないけどね。

 つうか、なんの話だ、これ。

余談5:木曜日 《火花の結実/Seed Spark》

 (3)(白)だと単なる《解呪/Disenchant》の効果で、(2)(緑)(白)だとそれに1/1のトークンを2体ついてくる、という向上呪文。

 無駄に煩雑にしないで最初からコストを(2)(緑)(白)にして、必ずトークンがついてくるようにすればいいのに、と思ってしまったけど、それって《解呪/Disenchant》が当たり前だった頃を引きずってる世代の考え方なのかもしれない。

 今現在のカラーパイの役割において、白という色は「アーティファクト1つかエンチャント1つを対象としそれを破壊する」ことを1枚のカードで簡単に行う色ではなくなってるんだよな。

 受け入れなきゃ、変化を。

余談6:金曜日 《艦長シッセイ/Captain Sisay》

 タップだけでカードをサーチした上に手札に直接加える、って今見てもなかなかのパワーカードだな、と思う。でも当時活躍したというイメージは無い。なんでも今はEDH世界で大活躍されているそうで、良かった良かった。

 ウェザーライトサーガは散々断片的に内容を聞かされてきて、なんとなく筋を分かっているつもりになっているけれど、いざストーリーを人に説明しようとすると、結局何も分かっていないことに気づく。そんなストーリー。
魂の税収/Soul Tithe - ラブニカへの回帰 アンコモン
Soul Tithe / 魂の税収 (1)(白)
エンチャント — オーラ(Aura)
エンチャント(土地でないパーマネント)
エンチャントされているパーマネントのコントローラーのアップキープの開始時に、そのプレイヤーが(X)を支払わないかぎり、それを生け贄に捧げる。Xは、それの点数で見たマナ・コストである。
引用元:http://whisper.wisdom-guild.net/card/Soul+Tithe/

 《魂の税収/Soul Tithe》は税の支払いを求めるカードの中で最新のものだ。
 その昔、プレイヤーたちは税金を血で支払わせようとしたり(註1)、マナで支払わせようとしたり(註2)、とにかく支払わせようとしたり(註3)してた。呪文税を回収しようとする象の魔法使い(註4)すらいたほどだ!

(註1) 血で支払わせようとしたり
 原文では《血の税収/Blood Tithe》のカードデータへリンクが張られている。

(註2) マナで支払わせようとしたり
 原文では《マナの税収》のカードデータへリンクが張られている。

(註3) とにかく支払わせようとしたり
 原文では《税収/Tithe》のカードデータへリンクが張られている。

(註4) 呪文税を回収しようとする象の魔法使い
 原文では《呪文税の処罰者/Spelltithe Enforcer》のカードデータへリンクが張られている。

元記事:
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/cardoftheday/1012
中略/Syncopate - ラブニカへの回帰 アンコモン
Syncopate / 中略 (X)(青)
インスタント
呪文1つを対象とし、それをそれのコントローラーが(X)を支払わない限り打ち消す。これによりその呪文が打ち消された場合、それをオーナーの墓地に置く代わりに追放する。
引用元:http://whisper.wisdom-guild.net/card/Syncopate/

 《中略/Syncopate》がそう名付けられたのは、その効果が《魔力消沈/Power Sink》と《雲散霧消/Dissipate》の組み合わせ(註1)から来ているからだ。

(註1) 組み合わせ
 以下、《魔力消沈/Power Sink》と《雲散霧消/Dissipate》の効果。
Power Sink / 魔力消沈 (X)(青)
インスタント
呪文1つを対象とし、それをそれのコントローラーが(X)を支払わない限り、打ち消す。支払わなかった場合、そのプレイヤーは自分がコントロールするマナ能力を持つすべての土地をタップし、自分のマナ・プールを空にする。
引用元:http://whisper.wisdom-guild.net/card/Power+Sink/

Dissipate / 雲散霧消 (1)(青)(青)
インスタント
呪文1つを対象とし、それを打ち消す。その呪文がこれにより打ち消された場合、それをオーナーの墓地に置く代わりに追放する。
引用元:http://whisper.wisdom-guild.net/card/Dissipate/

元記事:
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/cardoftheday/1012
打ち上げ/Launch Party - ラブニカへの回帰 コモン
Launch Party / 打ち上げ (3)(黒)
インスタント
打ち上げを唱えるための追加コストとして、クリーチャーを1体生け贄に捧げる。
クリーチャー1体を対象とし、それを破壊する。それのコントローラーは2点のライフを失う。
引用元:http://whisper.wisdom-guild.net/card/Launch+Party/

 かつては、新しいセットが発売日の週末に行われるイベントを《Launch Party》(註1)と呼んでいた。今ではそれは《Launch Weekend》と呼ばれるようになり、プロモカードはその週のフライデーナイトマジックで配られるようになった。そうでなければこのカードは先週の金曜日にCard of the Dayで取り上げられていたことだろうね!

(註1) 《Launch Party》
 日本語での呼称は「発売記念パーティ」で、この名称が使われなくなったのは以下の記事にあるようにアヴァシンの帰還から。

  日本語公式サイト:アヴァシンの帰還で発売記念パーティが生まれ変わります
  http://mtg-jp.com/publicity/002814/

元記事:
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/cardoftheday/1012
どぶ潜み/Guttersnipe - ラブニカへの回帰 アンコモン
Guttersnipe / どぶ潜み (2)(赤)
クリーチャー — ゴブリン(Goblin) シャーマン(Shaman)
あなたがインスタント呪文かソーサリー呪文を1つ唱えるたび、どぶ潜みは各対戦相手にそれぞれ2点のダメージを与える。
2/2
引用元:http://whisper.wisdom-guild.net/card/Guttersnipe/

 英語名の「Guttersnipe」というのは、実世界においては路上で生活する浮浪児を指す言葉だ。しかしさらに語源を遡ると、この言葉は鳥のシギ(Snipe)がドブ(Gutter)のゴミをあさるところから来ている。

元記事:
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/cardoftheday/1012
そびえ立つインドリク/Towering Indrik - ラブニカへの回帰 コモン
Towering Indrik / そびえ立つインドリク (3)(緑)
クリーチャー — ビースト(Beast)
到達(このクリーチャーは飛行を持つクリーチャーをブロックできる。)
2/4
引用元:http://whisper.wisdom-guild.net/card/Towering+Indrik/

 インドリクという種族は、元祖ラヴニカブロックのディセンションに収録されていた《踏み吠えインドリク/Indrik Stomphowler》が初出だ。

元記事:
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/cardoftheday/1012
余談1:今週のCard of the Dayのテーマ

 ラヴニカへの回帰のカード紹介。あえて言うならコモンとアンコモンに絞っての紹介だった模様。レアや神話レアは嫌でも話題に上がるので、やっぱり Card of the Day には普段注目を集めないこういう低いレアリティのカードが取り上げられると嬉しい。

余談2:月曜日 《魂の税収/Soul Tithe》

 カード名の関連性のネタ。キーワード能力のように正規のルールではないけれど、慣例的に「この名前を持つときは、こういった能力や効果を持つ」という暗黙の了解(Unwritten Rule)。有名なところではルーター(Looter)能力。

 マジックの世界では「税収」というと基本的に対戦相手に何らかのコストを強制的に要求するカードになる。もっとも例外もあって「相手に損をさせる」かわりに「自分が得をする」というカードもある。その例外が初代「税収」である《税収/Tithe》だというのはちょっと面白い。

 その他の紹介されているカードもそれぞれ特色があって、《血の税収/Blood Tithe》は取り立てた税金がこっちの懐に入るようになっていたり、《魂の税収/Soul Tithe》は取り立てが支払えなくなるまでずっと続いたり、《呪文税の処罰者/Spelltithe Enforcer》は取り立てに行くのがクリーチャーだったりする。

余談3:火曜日 《中略/Syncopate》

 《中略/Syncopate》の名前の由来に関するネタ。これは思わず笑ってしまった。本当かどうかはさておき、実に上手いことハマってるなあ、と納得した。マジックのネーミングの中ではかなり珍しい部類に入る気がする。

 他にもあるのかなあ。

 余談だけど、マジックを本格的に遊び始めた頃はずっとパーミッションデッキを使ってたのでこの《中略/Syncopate》の元ネタ2枚にも長らくお世話になってた。

 最初は《対抗呪文/Counterspell》《魔力消沈/Power Sink》《呪文破/Spell Blast》を4枚ずつ、アライアンスが出てからは《Force of Will》、ミラージュが出てからは《雲散霧消/Dissipate》が仲間に加わった。

 当時はまだインタラプトという謎のタイミングが存在していたおかげで《ハルマゲドン/Armageddon》を撃ったあとにカウンターの心配がなくなってから安心して《Zuran Orb》で土地を全部サクれたものだ。

 ……って、《中略/Syncopate》が全然関係ない話になってるな(いつものことだ)。

余談4:水曜日 《打ち上げ/Launch Party》

 フレイバーテキストが面白いという話は以前(09月 第4週のまとめで)したので違う話。

 なんか似たようなカードを見たことあるなあ、と思った。《Death Bomb》だっけ。ちょっと調べてみよう……ああ、やっぱりあった、《死の爆弾/Death Bomb》だ。プレーンシフトのカードか。

 違いとしては「黒のクリーチャーを対象に取れるかどうか」と「再生可能かどうか」の2点。それぞれ「黒も対象にとれるかわりに再生可能」と「再生できないかわりに黒は対象にとれない」という一長一短の関係にある。現在と過去に似たようなカードが存在することは多いけど、こういった共存関係が築けてるカードは珍しいかも。

余談5:木曜日 《どぶ潜み/Guttersnipe》

 Card of the Dayにたまにある英単語の勉強的なネタ。狙撃することをスナイプすると言ったり、狙撃手をスナイパーと呼ぶのも同じ言葉(鳥のシギ)が語源かな、と思って調べてみたら、やっぱりそうだった。

 なんでもシギは非常に逃げ足が速い鳥で、仕留めるのがとても難しいらしい。このシギを狙い撃てる腕前を持つハンターを「スナイパー(Sniper)」と呼ぶようになったのが語源だそうな。

 語源はさておきカードの話。

 なんで路地裏の浮浪児的な生活をしているゴブリンがいるとプレイヤーの使い捨て呪文にダメージが上乗せされるんだろう。不思議だ。日銭が欲しいから短期的な仕事を手伝ってくれる、ってことなのかな……。

余談6:金曜日 《そびえ立つインドリク/Towering Indrik》

 最後の基本セット皆勤賞カードである《大蜘蛛/Giant Spider》の同型再販。ビーストの方が部族効果を受けやすいから若干だけど上位互換と呼べるかな。あれ? 蜘蛛にもロード的な存在がいたような……気のせいかな。

 なお、同じ「インドリク(Indrik)」仲間は記事にもあるように旧ラヴニカブロックの《踏み吠えインドリク/Indrik Stomphowler》だけなんだけど、同じ「そびえ立つ(Towering)」仲間も数が少なくてオンスロートの《そびえ立つベイロス/Towering Baloth》しかいない。
変化の風/Winds of Change - ラブニカへの回帰 アンコモン
Winds of Change / 変化の風 (赤)
ソーサリー
各プレイヤーは、自分の手札にあるカードを自分のライブラリーに加えて切り直す。その後同じ枚数のカードを引く。
引用元:http://whisper.wisdom-guild.net/card/Winds+of+Change/

 《変化の風/Winds of Change》のフレイバーテキストが生まれた頃というのは、まだ拡張セットのカードに実世界の作品からの引用が許されていた時代だった。このエラ・ウィーラー・ウィルコックスは「笑うとき、君は世界と笑う。泣くとき、君は一人ぼっちで泣く」の一節(註1)で有名な詩人だ。

(註1) 「笑うとき、君は世界と笑う。泣くとき、君は一人ぼっちで泣く」の一節
 原文では「Laugh, and the world laughs with you; Weep, and you weep alone」とある。エラ・ウィーラー・ウィルコックスの「Solitude」という作品に載っている一節らしい。

元記事:
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/cardoftheday/1012
忌まわしい笑い/Hideous Laughter - 神河物語 アンコモン
Hideous Laughter / 忌まわしい笑い (2)(黒)(黒)
インスタント — 秘儀(Arcane)
すべてのクリーチャーはターン終了時まで-2/-2の修整を受ける。
連繋(秘儀(Arcane))(3)(黒)(黒)(あなたが秘儀呪文を唱えるに際し、あなたはこのカードを手札から公開して連繋コストを支払ってもよい。そうした場合、このカードの効果をその呪文に追加する。)
引用元:http://whisper.wisdom-guild.net/card/Hideous+Laughter/

 何人ものネズミびとが魔法によって狂ったように笑わされてる姿を見たいと思うなら、《忌まわしい笑い/Hideous Laughter》ほどふさわしいカードは無いだろう。

元記事:
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/cardoftheday/1012
煙突のインプ/Chimney Imp - ミラディン コモン
Chimney Imp / 煙突のインプ (4)(黒)
クリーチャー — インプ(Imp)
飛行
煙突のインプが死亡したとき、対戦相手1人を対象とする。そのプレイヤーは自分の手札のカードを1枚、自分のライブラリーの一番上に置く。
1/2
引用元:http://whisper.wisdom-guild.net/card/Chimney+Imp/

 デッキを作るのが得意だって? マーク・ゴットリーブは丸々1つのコラム(註1)を使ってこの《煙突のインプ/Chimney Imp》を使った様々なデッキを紹介してくれたよ。

(註1) コラム
 原文では以下のURLにリンクが張られている。
 http://www.wizards.com/magic/magazine/article.aspx?x=mtgcom/daily/mg118

元記事:
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/cardoftheday/1012
歌鳥の売り手/Seller of Songbirds - ラヴニカへの回帰 コモン
Seller of Songbirds / 歌鳥の売り手 (2)(白)
クリーチャー — 人間(Human)
歌鳥の売り手が戦場に出たとき、飛行を持つ白の1/1の鳥(Bird)クリーチャー・トークンを1体戦場に出す。
1/2
引用元:http://whisper.wisdom-guild.net/card/Seller+of+Songbirds/

 特定のギルドに属さないラヴニカの一般市民がどんな恰好で生活しているのかは《歌鳥の売り手/Seller of Songbirds》のイラストを見れば分かる。死者の王や大判事じゃない人たちだっていっぱいいるんだからね!(註1)

(註1) 死者の王や大判事
 原文の死者の王(Lich Lord)という単語には《ゴルガリの死者の王、ジャラド/Jarad, Golgari Lich Lord》のカードデータへのリンクが張られている。また大判事(Grand Arbiter)には《アウグスティン四世大判事/Grand Arbiter Augustin IV》のカードデータへのリンクが張られている。

 死者の王(Lich Lord)の見た目
 参照:http://magiccards.info/rtr/en/174.html

 大判事(Grand Arbiter)の見た目
 参照:http://magiccards.info/di/en/112.html

元記事:
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/cardoftheday/1012
帆凧/Kitesail - 基本セット2013 アンコモン
Kitesail / 帆凧 (2)
アーティファクト — 装備品(Equipment)
装備しているクリーチャーは+1/+0の修整を受けるとともに飛行を持つ。
装備(2)((2):あなたがコントロールするクリーチャー1体を対象とし、それにつける。装備はソーサリーとしてのみ行う。)
引用元:http://whisper.wisdom-guild.net/card/Kitesail/

 《帆凧/Kitesail》は他のカードのイラストにも姿を現している。《帆凧の弟子/Kitesail Apprentice》のようになんら不思議のないカードもあれば、《コーの空漁師/Kor Skyfisher》のように意外なカードにも登場している(註1)。何にせよ、ゼンディカーのように危険に満ち溢れた場所において人々が空を飛んでいたほうが安全だろうという考えるのは当然の話だ。

(註1) 《帆凧の弟子/Kitesail Apprentice》、《コーの空漁師/Kor Skyfisher》
 それぞれのイラストは以下のリンク先を参照のこと。

 《帆凧の弟子/Kitesail Apprentice》
 参照:http://magiccards.info/wwk/en/10.html

 《コーの空漁師/Kor Skyfisher》
 参照:http://magiccards.info/ddf/en/8.html

元記事:
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/cardoftheday/1012
余談1:今週のCard of the Dayのテーマ

 最初の2枚だけ見たとき、今週のテーマは「笑い」かな、と思って《にやにや笑いのトーテム像/Grinning Totem》の出番があるかもしれない、なんて思ったけど水曜日にして読みはハズレ。

 それから金曜日までの5枚をあらためてまとめて見ていたら「もしかしてメアリー・ポピンズかもしれない」と思った。それもディズニーの映画版のほう。

 まずメアリー・ポピンズが風に乗って登場するシーンが《変化の風/Winds of Change》。変化をもたらしに来たという意味ではまさにカード名の通り。

 次の《忌まわしい笑い/Hideous Laughter》。映画では、ラスト付近で笑うのを止められなくなってしまう男性が登場するシーンがあるので、多分それ。

 映画版のメアリー・ポピンズといえばやっぱり有名なのはある煙突だらけの屋根の上での歌とダンス、というわけで《煙突のインプ/Chimney Imp》。

 最後の《歌鳥の売り手/Seller of Songbirds》と《帆凧/Kitesail》はおそらく合わせ技で一本なんだと思う。メアリー・ポピンズでの相手役として登場するバートの職業が「凧を作って売る人」。

 こじつけすぎるかな。それっぽいような気もするんだけど。

余談2:月曜日 《変化の風/Winds of Change》

 マジックを始めた頃に「1マナだし、絵も綺麗だし、せっかくのレアだし」ということで赤単色に入れてみたけど役に立たなかった。でも嫌いになれない。ああ、そういえば青のフルパーミッション相手に撃つと意外と嫌がられた気がする。

 訳の話。こういう有名な詩の一節は、大抵の場合、有名な訳があるわけでそういうときはそれを引用してきてしまっていいのか、自分で訳すべきなのか、ちょっと悩む(ハムレットの「To be or not to be」みたいな)。今回は自分で訳した。

余談3:火曜日 《忌まわしい笑い/Hideous Laughter》

 ダンジョンズ&ドランゴズに「Hideous Laughter」という呪文がって、これをかけられた対象は笑いすぎて他の行動を一切とれなくなる。敵に使われると戦闘中プレイヤーが暇になってしまうという恐ろしい呪文。

余談4:水曜日 《煙突のインプ/Chimney Imp》

 Card of the Dayでたまにある過去のコラムの紹介。全訳するにはちょっと気力と時間が足りなかった。でもようやく仕事が一段落したので、過去のまとめと合わせてこの《煙突のインプ/Chimney Imp》デッキのコラムも訳そうと思う。

余談5:木曜日 《歌鳥の売り手/Seller of Songbirds》

 この記事で言ってる「特定のギルドに属さないラヴニカの一般市民」の服装って、まさかこのカードイラストの中央にいるド派手な女性の恰好を指してるんじゃないよね……後ろにいるおっさんたちだよね?

 訳の話。
原文:
 look at the everyday life of a guildless Ravnican citizen

拙訳:
 特定のギルドに属さないラヴニカの一般市民がどんな恰好で生活しているのか

 原文にある「Look」は「どんな風に生活しているか」ではなくて、そのまま「見た目」という話でいいんだろうか。「一般市民の生活風景を垣間見ることが出来るカードイラスト」というネタではなく「一般市民の服装を確認できるカードイラスト」ととってみた。

余談6:金曜日 《帆凧/Kitesail》

 飛行がつくのはよく分かるんだけどパワーが上がるのがちょっと不思議。「上空は人間にとって最大の死角(談:飛翔の蝙也)」だから有利をとれるってことなんだろうか。

 それでも《羽ばたき飛行機械/Ornithopter》に《帆凧/Kitesail》を装備させると攻撃力が発生するのはちょっとイメージしづらいな。飛行できることは間違いないんだけど。

 訳の話。
原文:
 from the obvious (Kitesail Apprentice) to the surprising (Kor Skyfisher)

拙訳:
 《帆凧の弟子/Kitesail Apprentice》のようになんら不思議のないカードもあれば、《コーの空漁師/Kor Skyfisher》のように意外なカードにも登場している

 色々とためつすがめつしてみて上記のとおりに落ち着いた。

 最初はカード名を原文と同じように括弧に入れてみたけど、括弧が続いて見づらくなってしまう(《帆凧の弟子/Kitesail Apprentice》)。あと obvious も surprising も訳の選択肢が多くて結構迷った。

 前者は「明らかに」「当然のように」「どう見ても」などなど、後者は「驚きの」「予想外な」などなど。訳が思いつかないというよりたくさん思い付いてどうしよう、という感じの難しさ。珍しいパターンではある。

余談7:ヴォーパルス

 ドラフト式カードゲーム「ヴォーパルス」の作者のブログでカードのアンケート(人気投票)が行われてた。みんなもアンケートに参加しようよ、と書こうと思っているうちにアンケート期間が終了してた。なんてこった。

   『ヴォーパルス』に関するアンケートの結果
   http://iwasgame.sakura.ne.jp/archives/1375

 皆が強いと感じているカードの1位は納得だったけど、2位と3位が意外だった。建物では《聖堂》の順位が意外だった。もっと色んな人と遊んでみたいな。きっと違った側面が見えてくるだろうから。

余談8:公式サイト

 池田さんと溝渕くんの茶番フェイズが終わってさみしい思いをしていたら、なんか新しく動画が上がっていたので紹介してみる。

  【MTG-CH】『ラヴニカへの回帰』池田剛による最新セットお勧めランキング!
  http://www.nicovideo.jp/watch/1348820061

 面白い、というか楽しい。カードの評価がどれだけ妥当なものかは今後の構築環境の中で明らかにされることだから、まあ、ICPの点数もあまり真面目にとらないで、話半分に聞いておけばいいんじゃないかと。

 ICPが何の略か気になる人は、ぜひ自分の目で確かめてきてください。
ジャングル巡視部隊/Jungle Patrol - ミラージュ レア
Jungle Patrol / ジャングル巡視部隊 (3)(緑)
クリーチャー — 人間(Human) 兵士(Soldier)
(1)(緑),(T):《木材/Wood》という名前の防衛を持つ緑の0/1の壁(Wall)クリーチャー・トークンを1体戦場に出す。
《木材/Wood》という名前のトークンを1体生け贄に捧げる:あなたのマナ・プールに(赤)を加える。
3/2
引用元:http://whisper.wisdom-guild.net/card/Jungle+Patrol/

 《ジャングル巡視部隊/Jungle Patrol》が初めて登場したとき、その生み出すトークンは2つのクリーチャータイプを持っていた。壁(Wall)と木材(Wood)だ。これらのうち木材(Wood)については2010年04月のオラクル更新時にトークン名へと移された。

元記事:
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/cardoftheday/1012
逢魔が辻/Haunted Crossroads - メルカディアン・マスクス アンコモン
Haunted Crossroads / 逢魔が辻 (2)(黒)
エンチャント
(黒):あなたの墓地にあるクリーチャー・カード1枚を対象とし、それをあなたのライブラリーの一番上に置く。
引用元:http://whisper.wisdom-guild.net/card/Haunted+Crossroads/

 辻(=十字路)に死体を埋めるという行為は死体が墓地から甦ってくるのを防ぐための風習だった。ところが同じ辻でもそれが「逢魔が辻」となるとまったく話は違ってくる……とはいえ、これはこれで「墓地から」甦るのを防ぐ方法には違いないのだ!

元記事:
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/cardoftheday/1012

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