アゾリウスの霊気魔道士/Azorius Æthermages - ディセンション アンコモン
Azorius AEthermage / アゾリウスの霊気魔道士 (1)(白)(青)
クリーチャー — 人間(Human) ウィザード(Wizard)
いずれかのパーマネントがあなたの手札に戻るたび、あなたは(1)を支払ってもよい。そうした場合、カードを1枚引く。
1/1
引用元:http://whisper.wisdom-guild.net/card/Azorius+AEthermage/

 マジックには霊気魔道士(Æthermages)の名を持つカードが3つある。そのうちの2つはディセンションのカードで明らかにラヴニカに関係のあるカードだ(《霊気魔道士の接触/Æthermages’s Touch》と《アゾリウスの霊気魔道士/Azorius Æthermages》)。
 あと1枚は未来予知に収録されていた《ヴィダルケンの霊気魔道士/Vedalken Æthermages》で、これには腕が2本しかないヴィダルケンが描かれている。もしかしたらラヴニカ出身かもしれないね!(註1)

(註1) もしかしたらラヴニカ出身かもしれない
 ヴィダルケン(Vedalken)という種族は初出がミラディン世界で、このときは基本的に4本腕の種族として描かれていた。

  (例)ミラディン世界のヴィダルケン

   《ヴィダルケンの技術者/Vedalken Engineer》
   画像:http://magiccards.info/pch/en/15.html

   《ヴィダルケンの大魔道士/Vedalken Archmage》
   画像:http://magiccards.info/mi/en/55.html

 しかし前回のラヴニカブロックで再登場した際には腕が2本の種族として描かれている。腕が2本ということで「未来のミラディン世界」ではなく「未来のラヴニカ世界」から来たヴィダルケンではないか?、という話。

  (例)ラヴニカ世界のヴィダルケン

   《ヴィダルケンの幻惑者/Vedalken Entrancer》
   画像:http://magiccards.info/m13/en/76.html

   《ヴィダルケンの放逐者/Vedalken Dismisser》
   画像:http://magiccards.info/rav/en/73.html

元記事:
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/cardoftheday/1112
Jedit Ojanen - レジェンド コモン
Jedit Ojanen (4)(白)(白)(青)
伝説のクリーチャー — 猫(Cat) 戦士(Warrior)
5/5
引用元:http://whisper.wisdom-guild.net/card/Jedit+Ojanen/

 コモンでバニラの伝説のクリーチャーにしては、《Jedit Ojanen》はなかなか濃い遺産を残している。レジェンドサイクルの小説シリーズ第2巻はこの《Jedit Ojanen》であり、1996年に「ジェディット・オジャネンの伝説(Legend of Jedit Ojanen)」という題名のコミックが2巻まで発売されており、さらに次元の混乱では《エフラヴァのジェディット・オジャネン/Jedit Ojanen of Efrava》という形で再登場までしている。

元記事:
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/cardoftheday/1112
余談1:今週のCard of the Dayのテーマ

 先週のテーマが白緑カード(セレズニア)だったことに引き続き、今週は青白のアゾリウスカラーのカードたち。月曜日がギルドの指導者なのも共通。来週も同じ流れとすると《竜英傑、ニヴ=ミゼット/Niv-Mizzet, Dracogenius》や《暴動の長、ラクドス/Rakdos, Lord of Riots》の出番かな。

余談2:月曜日 《至高の審判者、イスペリア/Isperia, Supreme Judge》

 マナバーン2013の表紙を飾っているスフィンクス。アップで見ると顔が怖い。

 攻撃を受けるとカードが引ける。この能力はどういうイメージなんだろう。戦闘の中で新たな知識を獲得していく、という感じかな。どんな戦いからも学び取り、さらに強くなる。本人もパワー偏重だし、戦闘民族の匂いがする。

余談3:火曜日 《正当な権威/Righteous Authority》

 昔懐かしい《浄火の鎧/Empyrial Armor》の効果に加えて毎ターンカードが1枚引けるという自己完結しているカード。でも5マナは厳しいか。昔は「1ターン目に白チューターで鎧をゲット、2ターン目に2マナシャドークリーチャー、3ターン目に鎧、4ターン目にゲドン」という美しい流れがあった。

 なおこのルーンがアゾリウスのギルドシンボルのどこにルーンが使われているのかよく分からないという人は、以下の「アゾリウスのシンボルTシャツ」の画像を参照のこと。三角形の中にある円はルーン文字の集合体。

  アゾリウスのシンボルTシャツ(男性用:25ドル)
  画像:http://www.mtgmerch.com/men/azorius-symbol-tee.html

 ここからは訳の話。
原文:
 They’re called "law runes" and were developed for Return to Ravnica

拙訳:
 これは「法のルーン」と呼ばれるもので、ラヴニカへの回帰のために用意されたものだ。

 どう訳そうか迷ったのは「developed for」の箇所。この新たなラヴニカへの回帰というセットのために「開発された、デベロップされた、デザインされた、用意された」などなど。さすがに「デザイン」と訳すのはおかしいのには気付いた。

余談4:水曜日 《一時しのぎの協定/Palliation Accord》

 なんの疑いも無く「新しいカードを紹介している時期だし、ラヴニカへの回帰のカードだろう」と油断してたら、気付いた人がコメントで間違いを指摘してくれた。ありがたや。

 このカードのイラストが気になる。何が起きてるところなんだろう。

 好意的に解釈すると「奥の天使と手前3人の兵士が敵対関係にあり、そこで一時的な休戦を申し出ている」という感じかな……なんかポーズが面白くてイマイチ緊迫感がないけど。

  《一時しのぎの協定/Palliation Accord》のイラスト
  参照:http://magiccards.info/di/en/122.html

余談5:木曜日 《アゾリウスの霊気魔道士/Azorius Æthermages》

 この記事を読むまで、素で気付いてなかった。そうか、ラヴニカのヴィダルケンたちって腕が2本しかないんだ。ヴィダルケンといえば手が4本というイメージが定着してたよ。

 なお、この日の記事とは関係ないけど「Æ」の話。これは「A」と「E」を1つに合わせた文字。こういった2つの字を合わせたものを「合字(Ligature)と呼ぶ。それについては2010年11月16日のCard of the Dayで一度ネタにされてる。

  Wikipediaの「合字」の項目
  http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%90%88%E5%AD%97

余談6:金曜日 《Jedit Ojanen》

 7マナで2色も使ってるのにバニラで5/5という、そんな存在が許された古き良き(?)時代のクリーチャー。今見ると、正直なところ見間違いかと思うようなスペック。あまり語ることもない。

 なおこの記事でちょうど2年分のCard of the Dayの更新完了。

余談7:マナバーン2013

 《至高の審判者、イスペリア/Isperia, Supreme Judge》のときにちらっと出て来たように、マナバーン2013を購入。印象に残った記事とか気になったこととか。

 まず、スタンダードウォッチングで、過去のスタンダードウォッチングで八十岡さんの解説が辛口に見えるのは「半分が川崎さんのせい」とあったのが面白かった。もう半分は素なんだ。

 次に、マジックと人で森勝洋さんのインタビューが載ってたけど、マジック始めた頃というのが「渋谷のDCI」からスタートになっててさみしかった。渋谷のイエローサブマリン時代は?

 最後になんといってもスターライトマナバーンの漫画が載っていなかったこと。7割くらいはそれを目当てに購入したので、正直がっかりだった。次は載ってるといいな。

余談8:カードギャラリー

 公式のカードギャラリーにあるカードは、ブラウザからページごと印刷しようとすると右側のカードだけなぜか一部欠けてしまう、という現象が起きるらしい。実際に試してみたら本当だった。何かの対策なのか、単にブラウザの設定の問題なのか……。

余談9:週のまとめ

 10月の週のまとめを後追いでアップ。

  今週のCard of the Day (2012年10月 第1週) とか
  http://regiant.diarynote.jp/201211012237193735/

  今週のCard of the Day (2012年10月 第2週) とか
  http://regiant.diarynote.jp/201211011200282210/
Ebon Praetor - フォールン・エンパイア レア
Ebon Praetor (4)(黒)(黒)
クリーチャー — アバター(Avatar) 法務官(Praetor)
トランプル、先制攻撃
あなたのアップキープの開始時に、Ebon Praetorの上に-2/-2カウンターを1個置く。
クリーチャーを1体生け贄に捧げる:Ebon Praetorから-2/-2カウンターを1個取り除く。生け贄に捧げられたクリーチャーがスラル(Thrull)である場合、Ebon Praetorの上に+1/+0カウンターを1個置く。この能力はあなたのアップキープの間にのみ、各ターンに1回のみ起動できる。
5/5
引用元:http://whisper.wisdom-guild.net/card/Ebon+Praetor/

 パワーとタフネスを変化させるカウンターをクリーチャーに乗せるアイデアの初出はフォールンエンパイアだ。今でこそ+1/+1と-1/-1のカウンターしか存在しないが、この《Ebon Praetor》の-2/-2カウンターと+1/+0カウンターのように当時は色んな組み合わせのカウンターが存在していた。
 Duelist(註1)の第4号にはフィールンエンパイアで使われていたカウンターを切り離して使えるページがついていた。今でもここで(註2)それを確認することができる。

(註1) Duelist
 マジックを主に扱ったトレーディングカードゲーム専門誌 (1994年 創刊 ~ 1999年 41号)。
 創刊時の名前は、The Duelist。

(註2) ここで
 原文には以下のURLへのリンクが張られている。記事にあるとおり、フォールンエンパイアのセットで用いられるカウンターが紹介されているコラム。またフォールンエンパイアで登場したクリーチャートークンも同様に紹介されている。(註3)
 http://www.wizards.com/magic/magazine/article.aspx?x=mtg/daily/arcana/178

(註3) 記事

【翻訳】フォールンエンパイアのトークン/Fallen Empires Tokens【Daily MTG】
2009年04月29日
元記事:http://www.wizards.com/magic/magazine/article.aspx?x=mtg/daily/arcana/178

 もし君がフォールンエンパイアのカードで遊んだことがあるなら、このセットにたくさんの種類のカウンターとトークンがあることは当然知ってるだろうね。

 普通のプレイヤーはガラスのビーズやポケットの小銭やサイコロを使ってそれを代用していた。だけど実は公式で提供されていたものもあるんだよ。Duelistの第4号についてきた付録は両面刷りの切り離して使えるトークンとカウンターだったんだ!

 でも、ただその付録を見せるだけというのも芸がない話だ。ちょっとしたゲーム仕立てにしてみたよ。どんなカードがこれらのトークンを生み出せたか覚えてるかな?

 例えばCreditカウンターが必要になるのはどんなカードだった? +1/+2カウンターが必要なカードは? ……ああ、ただ1つだけ付け加えておくと、実はこれらのカウンターの中には実際には使われなかったものもあるよ(+2/+1カウンターとかね)。

 カウンターやトークンの上にカーソルを合わせれば、それを使うカードが表示されるよ!

元記事:
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/cardoftheday/1112
General Jarkeld - アイスエイジ レア
General Jarkeld (3)(白)
伝説のクリーチャー — 人間(Human) 兵士(Soldier)
(T):攻撃しているクリーチャー2体を対象とする。それらのブロックしているクリーチャーを交換する。この能力は、ブロック・クリーチャー指定ステップの間にのみ起動できる。
1/2
引用元:http://whisper.wisdom-guild.net/card/General+Jarkeld/

 Halvor Arensonは《Lost Order of Jarkeld》のフレイバーテキスト(註1)で、《General Jarkeld》と彼の兵士たちが最期を迎えた地が《アダーカー荒原/Adarkar Wastes》であることを私たちに教えてくれている。

(註1) 《Lost Order of Jarkeld》のフレイバーテキスト
原文:
 "Let us remember brave Jarkeld and his troops, who perished in the Adarkar Wastes so long ago."
 —Halvor Arenson, Kjeldoran Priest
 引用元:http://magiccards.info/ia/en/267.html

拙訳:
「遥か昔、アダーカー荒原で非業の死を遂げた
 勇敢なるジャーケルドと彼の兵士たちを忘れることなかれ」
 キイェルドーの僧侶、ハルヴァー=アレンソン

元記事:
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/cardoftheday/1112
三巨頭の執政官/Archon of the Triumvirate - ラヴニカへの回帰 レア
Archon of the Triumvirate / 三巨頭の執政官 (5)(白)(青)
クリーチャー — 執政官(Archon)
飛行
三巨頭の執政官が攻撃するたび、あなたの対戦相手がコントロールする土地でないパーマネントを最大2つまで対象とし、それらを留置する。(あなたの次のターンまで、それらのパーマネントでは攻撃もブロックもできず、その起動型能力を起動できない。)
4/5
引用元:http://whisper.wisdom-guild.net/card/Archon+of+the+Triumvirate/

 執政官(Archon)とは古代アテネにおける最高指導者の肩書きであるが、マジックの世界においては羽の生えた動物に騎乗している人型の生き物を表す言葉として使われている。なお《三巨頭の執政官/Archon of the Triumvirate》は初の多色の執政官(Archon)である。

(余談)
 確かに種族名に「執政官(Archon)」を持つカードは例外なく全て動物に騎乗している人物がイラストに描かれた飛行クリーチャーだが、カード名に「執政官(Archon)」が含まれているカードとなると1枚だけ例外がある。オンスロートの《陰謀団の執政官/Cabal Archon》は飛んでおらず、種族は人間(Human)・クレリック(Cleric)となっている。

元記事:
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/cardoftheday/1112
全能なる者アルカニス/Arcanis the Omnipotent - オンスロート レア
Arcanis the Omnipotent / 全能なる者アルカニス (3)(青)(青)(青)
伝説のクリーチャー — ウィザード(Wizard)
(T):カードを3枚引く。
(2)(青)(青):全能なる者アルカニスをオーナーの手札に戻す。
3/4
引用元:http://whisper.wisdom-guild.net/card/Arcanis+the+Omnipotent/

 彼の1つ目の能力は、全能なる魔法使いであれば誰しもが身につけずにはいられないであろう非常に強力な呪文、《Ancestral Recall》が元ネタだ。

元記事:
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/cardoftheday/1112
暗殺/Assassinate - 時のらせん コモン
Assassinate / 暗殺 (2)(黒)
ソーサリー
タップ状態のクリーチャー1体を対象とし、それを破壊する。
引用元:http://whisper.wisdom-guild.net/card/Assassinate/

 このカードは、とあるマジックのカードを指し示している。そのカードとは《凄腕の暗殺者/Royal Assassin》だ。《凄腕の暗殺者/Royal Assassin》はタップしている相手を《暗殺/Assassinate》するからだ……分かるだろう?(註1)

(註1) 《凄腕の暗殺者/Royal Assassin》はタップしている相手を《暗殺/Assassinate》する
 《凄腕の暗殺者/Royal Assassin》のカードテキストは以下の通り。
Royal Assassin / 凄腕の暗殺者 (1)(黒)(黒)
クリーチャー — 人間(Human) 暗殺者(Assassin)
(T):タップ状態のクリーチャー1体を対象とし、それを破壊する。
1/1
引用元:http://whisper.wisdom-guild.net/card/Royal+Assassin/

元記事:
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/cardoftheday/1112
余談1:今週のCard of the Dayのテーマ

 ツイッターの公式アカウントで種明かしがあった。なんでも「The Card of the Day cycle this week was "the career of Julius Caesar". Sort of.(今週のCard of the Dayのサイクルはジュリアス・シーザーの肩書き。ある意味でね)」ということらしい。なんで「Sort of(ある意味)」なのかは木曜日と金曜日のカードを見れば分かるかと。

 <カード名>                        <肩書き/境遇>
 《Ebon Praetor》                       法務官(Praetor)
 《General Jarkeld》                     将軍(General)
 《三巨頭の執政官/Archon of the Triumvirate》   執政官(Archon)
 《全能なる者アルカニス/Arcanis the Omnipotent》 終身独裁官(dictator in perpetuity)
 《暗殺/Assassinate》                     暗殺(Assassinate)

余談2:月曜日 《Ebon Praetor》

 フォールンエンパイアが出た頃に遊び始めたので、記事からリンクされているコラムで紹介されているカードたちが懐かしかった。+1/+2カウンターを用いるカードとして挙げられている《Armor Thrull》を始めとしたスラルたちなど、感慨深いものがある。

 ところでそのコラム曰く「+2/+1カウンターも用意されていたが実際にはこれを使うカードは存在しない」とある。なかったっけな。この数字の組み合わせを見たことがあるような……いや、違った、あれは-2/-1カウンターだ(ヒント:黒猫)。

余談3:火曜日 《General Jarkeld》

 コメントで誤字の指摘があった。《アダーカー荒原/Adarkar Wastes》は初めて4枚そろえたレアの特殊地形なのに、名前間違えちゃダメだ。

 それはさておきカードの話。このクリーチャー、能力を起動できる状況がレアすぎる気がする(正しくは「能力を起動できて、かつそれで有利になる状況」がレアすぎる)。

 タップ能力なのでこいつ以外に2体以上のクリーチャーがアタックしていて、そのうち2体以上がブロックされて、かつブロックしているクリーチャーを入れ替えて得するときでないといけない。……そこまできたら、アンブロッカブルにしたりブロックを強制させたりするほうが強そうな気がする。

 ちょっとだけ訳の話。
原文:
 Halvor Arenson, on Lost Order of Jarkeld, tells us that General Jarkeld and his troops died in the Adarkar Wastes.

拙訳:
 Halvor Arensonは《Lost Order of Jarkeld》のフレイバーテキスト(註1)で、《General Jarkeld》と彼の兵士たちが最期を迎えた地が《アダーカー荒原/Adarkar Wastes》であることを私たちに教えてくれている。

 原文に比べて訳が妙に長く見えるのは分かりやすさ優先の為に「フレイバーテキストで」と付け加えたため。あと原文では単に「died in」となっているのを「最期を迎えた地」と勝手にちょっとカッコよくしたのがもう1つの理由。

余談4:水曜日 《三巨頭の執政官/Archon of the Triumvirate》

 なんで古代アテネの最高指導者を表す肩書きが、羽の生えた動物に騎乗している人型の生き物を指すことになったんだろう。1枚目と2枚目の執政官(Archon)である《解放の執政官/Archon of Redemption》と《復讐に燃えたアルコン/Vengeful Archon》が両方ともそういうイラストだったから、後続もそれに倣っただけなのかな。

 訳の話。この記事に出て来た「Humanoid」という単語が意外と訳しづらい。意味はよく分かるし、何を指しているかも丸分かりなんだけど、日本語にしづらい。拙訳では「人型の生き物」としたけど、助詞を入れて訳すのはちょっと抵抗があった。でもしょうがないか。「人型生物」だとイマイチ日本語っぽくないし。

余談5:木曜日 《全能なる者アルカニス/Arcanis the Omnipotent》

 個人的にこの人の名前は覚えにくくて発音しづらい。アルカニススとかアーカニスとかなら言いやすい気がする(あくまで個人の感想であり、以下略)。

 ところでマナを消費せずに《Ancestral Recall》が唱えられるのはすごいとして、もう1つの呪文はなんだろう。同じ青1マナのインスタントである《送還/Unsummon》とはまったく違う効果だよな。4マナも消費するし、何の呪文だろう。

 きっと《パリンクロン/Palinchron》なら知ってるはず。

余談6:金曜日 《暗殺/Assassinate》

 訳の話
原文:
 This card points towards one of Magic’s original cards: Royal Assassin. Royal Assassin taps to Assassinate, get it?

拙訳:
 このカードは、とあるマジックのカードを指し示している。そのカードとは《凄腕の暗殺者/Royal Assassin》だ。《凄腕の暗殺者/Royal Assassin》はタップしている相手を《暗殺/Assassinate》するからだ……分かるだろう?

 原文のスッキリした文章に極力近づけようと努力はした。
竜英傑、ニヴ=ミゼット/Niv-Mizzet, Dracogenius - ラヴニカへの回帰 神話レア
Niv-Mizzet, Dracogenius / 竜英傑、ニヴ=ミゼット (2)(青)(青)(赤)(赤)
伝説のクリーチャー — ドラゴン(Dragon) ウィザード(Wizard)
飛行
竜英傑、ニヴ=ミゼットがプレイヤー1人にダメージを与えるたび、あなたはカードを1枚引いてもよい。
(青)(赤):クリーチャー1体かプレイヤー1人を対象とする。竜英傑、ニヴ=ミゼットはそれに1点のダメージを与える。
5/5
引用元:http://whisper.wisdom-guild.net/card/Niv-Mizzet%2C+Dracogenius/

 ニヴ=ミゼットはイゼット団の指導者であり、かつそのギルド名の由来そのものでもあるが、ギルドの日常的な活動にたずさわることは滅多にない。
 そのかわりニヴ=ミゼットは、より長期的な計画を練り上げることに注力しているが、同時に外界の情報については彼の配下(イズムンディ(註1))に常時報告させている。

(註1) 彼の配下(イズムンディ)
 原文では「his personal court (the Izmundi)」。冠詞がついてるから人名ではないはず。ギルドの構成員ではなく、ニヴ=ミゼット個人の配下らしい。お庭番みたい感じ?

元記事:
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/cardoftheday/1112
凍結燃焼の奇魔/Frostburn Weird - ラヴニカへの回帰 コモン
Frostburn Weird / 凍結燃焼の奇魔 (青/赤)(青/赤)
クリーチャー — 奇魔(Weird)
(青/赤):凍結燃焼の奇魔はターン終了時まで+1/-1の修整を受ける。
1/4
引用元:http://whisper.wisdom-guild.net/card/Frostburn+Weird/

 奇魔(Weird)というクリーチャータイプはギルドパクトの《軟体電極獣/Gelectrode》、《鉱岩流液獣/Petrahydrox》、および《蒸気核の奇魔/Steamcore Weird》が初出で、これはイゼット団が独自に生み出した人工生命体だ!

元記事:
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/cardoftheday/1112
火想者ニヴ=ミゼット/Niv-Mizzet, the Firemind - ギルドパクト レア
Niv-Mizzet, the Firemind / 火想者ニヴ=ミゼット (2)(青)(青)(赤)(赤)
伝説のクリーチャー — ドラゴン(Dragon) ウィザード(Wizard)
飛行
あなたがカードを引くたび、クリーチャー1体かプレイヤー1人を対象とする。火想者ニヴ=ミゼットはそれに1点のダメージを与える。
(T):カードを1枚引く。
4/4
引用元:http://whisper.wisdom-guild.net/card/Niv-Mizzet%2C+the+Firemind/

 ラヴニカ世界に生きとし生けるものの中で最も賢い存在であるニヴ=ミゼットが初めてギルドパクトでその姿を現したときは、この独特なフレイバーテキストも一緒だった。

 (Z–>)90º – (E–N²W)90ºt = 1

(余談)
 ギルドパクト登場時のカード画像も参考までに置いておく。
 http://magiccards.info/gp/en/123.html

元記事:
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/cardoftheday/1112
イゼットの印鑑/Izzet Signet - ギルドパクト コモン
Izzet Signet / イゼットの印鑑 (2)
アーティファクト
(1),(T):あなたのマナ・プールに(青)(赤)を加える。
引用元:http://whisper.wisdom-guild.net/card/Izzet+Signet/

 現在のギルドシンボルの大半は元のラヴニカブロック時代のものから微妙に変更されている。各シンボルの変更についてはJeremy Jarvisがこの記事(註1)で触れている。しかし1つだけ背景世界の設定ゆえに更新されているものがある。
 《イゼットの印鑑/Izzet Signet》のフレイバーテキスト(註2)によるとニヴ=ミゼットは自身をより美化するため(註3)にギルドのロゴを頻繁に変更しているらしい。

(註1) この記事
 原文では以下のURLへリンクが張られている。ラヴニカへの回帰のアートワークに関する記事で、後半で各ギルドのシンボルの変化について触れられている。
 http://www.wizards.com/magic/magazine/article.aspx?x=mtg/daily/feature/214a

 以下、上記のコラムからイゼット団のシンボルに関わる段落のみ抜粋して翻訳。
 元のデザインは個人的にちょっとごちゃごちゃしすぎているような気がした。もっとすっきりとまとまったデザインであるべきだと感じたのだ。確かにイゼット団といえばとんでもなく無秩序なことで有名だが、ニヴ=ミゼットが自身の姿を表した印鑑にそのポリシーを持ちこむとは思えなかった。
 加えて私にはシンボルを大きく変更するだけの正当な理由があった……元々の《イゼットの印鑑/Izzet Signet》のフレイバーテキストに「イゼットの印鑑はしばしばデザインし直され、その度にニヴ=ミゼットの虚栄に満ちた肖像に近づいていく」としっかり書いてあるんだからね。

(註2) 《イゼットの印鑑/Izzet Signet》のフレイバーテキスト
原文:
 The Izzet signet is redesigned often, each time becoming closer to a vanity portrait of Niv-Mizzet.
 引用元:http://magiccards.info/ddj/en/17.html

日本語訳:
 イゼットの印鑑はしばしばデザインし直され、その度にニヴ=ミゼットの虚栄に満ちた肖像に近づいていく。
 引用元:http://magiccards.info/ddj/jp/17.html

(註3) 自身をより美化するため
 イゼット団のシンボルはニヴ=ミゼット自身の姿を模したもの。

元記事:
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/cardoftheday/1112
ギトゥのジョイラ/Jhoira of the Ghitu - 未来予知 レア
Jhoira of the Ghitu / ギトゥのジョイラ (1)(青)(赤)
伝説のクリーチャー — 人間(Human) ウィザード(Wizard)
(2),あなたの手札にある土地ではないカードを1枚追放する:その追放されたカードの上に時間(time)カウンターを4個置く。それが待機を持っていない場合、それは待機を得る。(このカードをあなたの手札から唱えるのではなく、(青)を支払うとともにそれを時間カウンターが4個置かれた状態で追放する。あなたのアップキープの開始時に、時間カウンターを1個取り除く。最後の1個を取り除いたとき、それをそのマナ・コストを支払うことなく唱える。それがクリーチャーである場合、それは速攻を持つ。)
2/2
引用元:http://whisper.wisdom-guild.net/card/Jhoira+of+the+Ghitu/

 シッセイ以前のウェザーライト号の船長はジョイラだった。ウルザズレガシーのカードの中に彼女の名を冠した《ジョイラの道具箱/Jhoira’s Toolbox》があったのはそれが理由だ。
 その後、時のらせんブロックにおける時空の混乱が、彼女をマジックの物語に再登場させた。ジョイラはそこでテフェリー、カーン、ヴェンセールと力を合わせて裂け目を塞いでいる。

元記事:
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/cardoftheday/1112
余談1:今週のCard of the Dayのテーマ

 今週のカードは全て赤青のマルチカラーカード、というわけでイゼット団がテーマ(正しくはイゼット団カラーのカードがテーマ)だったみたい。金曜日のジョイラさんがいなかったら「全てイゼットカラーかつイゼット団のカード」と断言出来たんだけど。

余談2:月曜日 《竜英傑、ニヴ=ミゼット/Niv-Mizzet, Dracogenius》

 最近、ニヴ=ミゼット様の出番が多い気がする。11月も多いけど、9月や10月も出番があったような気がする。ちょっとチェックしてみよう。09月05日に《竜英傑、ニヴ=ミゼット/Niv-Mizzet, Dracogenius》、関連したカードという意味では09月19日に《火想者の予見/Firemind’s Foresight》。10月は……あれ? 出番なかった。気のせいか。存在感あるから勘違いしたかな。

 それはさておき訳の話。結構難しかった。
原文:
 he rarely concerns himself with day-to-day operations

拙訳:
 ギルドの日常的な活動にたずさわることは滅多にない

 day-to-day operationsにちょっと迷った。重要かどうかではなくて、短期的かどうか。もしくは毎日決まって行わなくてはいけない定常業務的な作業を指しているのは分かるんだけど、どう言おうかな、と。
原文:
 his personal court (the Izmundi) keep him informed on the outside world

拙訳:
 外界の情報については彼の配下(イズムンディ)に常時報告させている

 なんとなくは分かるけど具体的に何なのかと言われると困る単語が多くて……「personal court (Izmundi)」とか「outside world」とかがそれ。前者は子飼いの部下がいるんだろうなあ、とは思うんだけど、集団なのか、種族なのか……後者も「外」というのがどれほど「外」なのか。外界という訳語は「外」過ぎたかも。

 ニヴ様の世界は高次元過ぎて理解するだけで精一杯だ。

余談3:火曜日 《凍結燃焼の奇魔/Frostburn Weird》

 見るたびに、ダイの大冒険に出て来て5本の指を立てながら「め、ら、ぞ、-、ま」って言ってたキャラを思い出す。そういえばあいつも人造生命体だったな。

 遊び始めた頃はこういう特定の作品のキャラに似たカードがあると、ファンデッキを組んだりしてたものだけど、最近はそういうの流行らないんだろうな(そんなことない?)。

余談4:水曜日 《火想者ニヴ=ミゼット/Niv-Mizzet, the Firemind》

 《竜英傑、ニヴ=ミゼット/Niv-Mizzet, Dracogenius》に続いて、同じ週に二度目の登場。どっちも伝説のクリーチャーで明らかに同一キャラだけど、2枚が場に出ても対消滅はしない。

 昔はクロウヴァクスとかでよくあったことだけど、最近は珍しい気がする。ここしばらくは複数回カード化されるような重要キャラがプレインズウォーカーばかりで、カード名が違っても対消滅を免れないから。

 でも実際《竜英傑、ニヴ=ミゼット/Niv-Mizzet, Dracogenius》と《火想者ニヴ=ミゼット/Niv-Mizzet, the Firemind》が出会ったらどんな反応するのか気になる。

 竜英傑「……」
 火想者「……」
 竜英傑(まるで生き写しだが……私よりちょっと背が低いな)
 火想者(よく似てる……が、ちょっと背が高いか)
 竜英傑「弟?」
 火想者「兄さん?」

余談5:木曜日 《イゼットの印鑑/Izzet Signet》

 印鑑シリーズって、2マナのマナ・アーティファクトにしては高性能だなあ、と思ってたけどコモンのサイクルだったのか。ちょっと意外。

余談6:金曜日 《ギトゥのジョイラ/Jhoira of the Ghitu》

 イラストのジョイラさんがかわいくみえるのはちょっとふくれっ面ぽいからだと思う(参考:http://magiccards.info/fut/en/157.html)。ぷんすか、って感じ。でも数千歳なんだよなあ。

余談7:ブログのタイトル

 今年の初めごろに帰国した際、ブログのタイトルを変えた。そのときトップの画像にもちょっと手を加えたら「タイトル凝視していると目が痛くなります」というコメントをもらった。

 当時はよく意味が分からなかったけど、先日、空港からこのブログを閲覧した際にようやく意味が分かった。ブラウザの設定次第で、画像の文字とブログタイトルが少しズレて表示されることがあるのか!

 というわけで、ちょっとまた変えてみた。これでクロシマさんの目にも優しいはず。
共有の絆/Common Bond - ラヴニカへの回帰 コモン
Common Bond / 共有の絆 (1)(緑)(白)
インスタント
クリーチャー1体を対象とし、クリーチャー1体を対象とする。
その前者の上に+1/+1カウンターを1個置き、その後者の上に+1/+1カウンターを1個置く。
引用元:http://whisper.wisdom-guild.net/card/Common+Bond/

 《共有の絆/Common Bond》のイラストには狼とその乗り手であるエルフが描かれている。彼らの魔法的な結びつきは、両者の瞳が同じ緑色の輝きを放っていることによって表されている。

元記事:
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/cardoftheday/1112
Rare-B-Gone - アンヒンジド レア
Rare-B-Gone (2)(黒)(赤)
ソーサリー
各プレイヤーはすべてのレアのパーマネントを生け贄に捧げ、その後自分の手札を公開してすべてのレアカードを捨てる。
引用元:http://whisper.wisdom-guild.net/card/Rare-B-Gone/

 2004年にアンヒンジドのプレビューをおこなったとき、《Rare-B-Gone》に関してはなかなか上手いこと紹介できたんじゃないかと思ってる。レアを破壊するカードを紹介する場として Building on a Budget(註1) ほどふさわしいコラムはないだろう? あれから8年経ったけど、今見ても本当にいいアイデアだったと思うね!

(註1) Building on a Budget
 あえて訳すなら「予算内でデッキを組め!」という内容のコラム。トーナメントレベルのレア満載ではないデッキを紹介するコラム。原文では以下のURLへリンクが張られている。もちろん《Rare-B-Gone》を用いたデッキの紹介。
 http://www.wizards.com/magic/magazine/article.aspx?x=mtgcom/daily/nh40

元記事:
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/cardoftheday/1112
神話的体形/Mythic Proportions - オンスロート レア
Mythic Proportions / 神話的体形 (4)(緑)(緑)(緑)
エンチャント — オーラ(Aura)
エンチャント(クリーチャー)
エンチャントされているクリーチャーは+8/+8の修整を受けるとともにトランプルを持つ。
引用元:http://whisper.wisdom-guild.net/card/Mythic+Proportions/

 月曜日にCard of the Dayで取り上げたカードは《共有の絆/Common Bond》でレアリティは「Common」だった。火曜日に取り上げたカードは《Rare-B-Gone》でレアリティは「Rare」だった(自己矛盾気味だけどね)。
 それはさておき《神話的体形/Mythic Proportions》は確かにその名に「Mythic」とあるが、登場した当時はまだ「Mythic Rare」が存在しておらず、今週のテーマとしてはイマイチだ。申し訳ない!(ちなみに《ありふれた理由/Common Cause》と《Common Courtesy》も残念ながらテーマに当てはまらないカードたち(註1)だ)

(註1) 《ありふれた理由/Common Cause》と《Common Courtesy》も
 前者はメルカディアン・マスクスのレア、後者はアングルードのアンコモン

元記事:
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/cardoftheday/1112
 Daily MTGにも公示されているように、今日と明日はアメリカの祝祭日であるサンクスギビングの連休にあたるため、Card of the Dayを含む各種連載記事はお休み。

 Daily MTGにも公示されているように、昨日と今日はアメリカの祝祭日であるサンクスギビングの連休にあたるため、Card of the Dayを含む各種連載記事はお休み。

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