境界なき領土/Boundless Realms - 基本セット2013 レアBoundless Realms / 境界なき領土 (6)(緑)
ソーサリー
あなたのライブラリーから最大X枚までの基本土地カードを探し、それらをタップ状態で戦場に出す。Xはあなたがコントロールする土地の総数である。その後、あなたのライブラリーを切り直す。
参照:http://whisper.wisdom-guild.net/card/Boundless+Realms/
《境界なき領土/Boundless Realms》のイラスト(註1)に見えている3つの門はそれぞれ3つの異なるプレーンへとつながっている。真ん中の門はどうやら山の頂上に通じているようだ!
(註1) イラスト
以下のリンク先を参照のこと。
《境界なき領土/Boundless Realms》のイラスト
http://magiccards.info/m13/en/162.html
元記事:
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/cardoftheday/0812
危険な研究/Perilous Research - コールドスナップ アンコモンPerilous Research / 危険な研究 (1)(青)
インスタント
カードを2枚引き、その後パーマネントを1つ生け贄に捧げる。
参照:http://whisper.wisdom-guild.net/card/Perilous+Research/
《危険な研究/Perilous Research》のフレイバーテキスト(註1)は、見えざる者の学び舎(School of the Unseen)の陥落について触れている。これは元々アライアンスで登場した土地(註2)で、魔法使いたちが世間から身を隠すため用いていた場所だった。そしてどうやら世間は彼らを見つけたらしい。
(註1) フレイバーテキスト
《危険な研究/Perilous Research》のフレイバーテキストに付いては以下を参照のこと。
原文:
When the School of the Unseen fell, so many magical treasures lay abandoned that no amount of death could deter the stream of thieves and desperate scholars.
引用元:http://magiccards.info/cmd/en/54.html
日本語訳:
見えざる者の学び舎が落とされたとき、あまりにも多くの魔法の宝物が置き去りにされたため、そこにどれだけの死があろうとも、盗賊や命知らずの学者の襲来を止めることはできなかった。
引用元:http://magiccards.info/cmd/jp/54.html
(註2) アライアンスで登場した土地
アライアンスに《School of the Unseen》という土地がある。タップすることで(1)、無色2マナ使ってタップすることで好きな色のマナを生み出せる土地。
元記事:
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/cardoftheday/0812
研究+開発/Research+Development - ディセンション レアResearch / 研究 (緑)(青)
インスタント
ゲームの外部にある、あなたがオーナーであるカードを最大4枚まで選び、それらをあなたのライブラリーに加えて切り直す。
参照:http://whisper.wisdom-guild.net/card/Research/
Development / 開発 (3)(青)(赤)
インスタント
いずれかの対戦相手があなたがカードを1枚引くことを認めない限り、赤の3/1のエレメンタル(Elemental)・クリーチャー・トークンを1体戦場に出す。この手順をさらに2回繰り返す。
参照:http://whisper.wisdom-guild.net/card/Development/
R&Dが、その部署の名を冠した《Research and Development》というカードを作ろうとしたとき、マジックのブランド部はそれにストップをかけた。特定の部署がその名を冠したカードが過去に1枚も無く、不公平であるというのがその理由だった。
それに対しR&Dはウルザズ・サーガの《Brand》を持ちだすことで論争に勝利した。
元記事:
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/cardoftheday/0812
余談1:今週のCard of the Dayのテーマ
Lab(実験室)、Reconstruction(復元)、Realm(分野)、Research(研究)、Development(開発)などの単語が並んでいるので何かしらのテーマが隠されているような気もする。なんだろう。復元が含まれているから考古学とか?
余談2:月曜日 《実験用ネズミ/Lab Rats》
ストロングホールドの時代はまだマジックを遊んでいたのでこのカードのイラストも見覚えがある。だけど今回の記事にあるように、1匹のネズミが車椅子に乗ってるとは気付かなかった。どんな実験の犠牲になったのやら。
あと翻訳に関することで少し。
人によっては表現が冗長に過ぎると感じるかもしれない「ちいさなミニ」ってのは、原文の「a tiny little」に素直に従ってみた結果……だけど、もしかしたら「とても小さな」で良かったかもしれない。
余談3:火曜日 《Reconstruction》
印刷時にエキスパンションシンボルが抜けてたというエラーカードネタ。こういうカードって、アングルードにあった《World-Bottling Kit》の効果の影響は受けないのかな……カードテキストを見る限り、受けないっぽいな。
余談4:水曜日 《境界なき領土/Boundless Realms》
イラストはそういう意味だったんだ。説明されて初めて分かった。マナを引き出すための新たな土地を一気に見つける呪文なのか。
フレイバーテキストがちょっとカッコいい。
個人的には「教えられて出来るものではない」と訳したくなる。
余談だけど、引用元では「それだけです」となっており、リンク先の画像では「それだけよ」となってる。おそらく後者が正解。さらに余談。語尾が「~ないわ」「~だけよ」というは女性口調とされているけれど、30代未満の女性でこういう喋り方する人はもうすでにいないように思われる。
これから老人になる壮年の男性陣が「~じゃ」「~のう」って言わないのと同じで、この女性口調は違う時代の滅びゆく風習であり、今後は女性特有の口調を表すにはまた違った表現が必要になってくるのではないかと。
余談5:木曜日 《危険な研究/Perilous Research》
カード名と効果とフレイバーテキストが綺麗に組み合わさってる、良カード(強いかどうかはさておき)。危険が待ち受ける遺跡には多くのお宝が眠っており、それを手に入れるためには何かしらの犠牲が避けられないらしい。
ここで出て来た《School of Unseen》が懐かしい。当時、初めて見たときは「ああ、ホームランドの多色ランドを1つにまとめた感じか。普通かな」と思ってた。
あらためて見るととんでもない弱さだな。
余談6:金曜日 《研究+開発/Research+Development》
Card of the Dayの記事がとても面白かったので、ぜひにも面白さが伝わるような日本語的に分かりやすい訳にしたかった。その結果、原文の「単語」じゃなくて「意味」を優先して意訳。
例えば「no other department got to have its name on a card」を「特定の部署がその名を冠したカードが過去に1枚も無く、不公平である」の『不公平』という部分とか。
例えば「R&D countered with the Urza’s Saga card Brand, and won.」を「それに対しR&Dはウルザズ・サーガの《Brand》を持ちだすことで論争に勝利した」の『論争』という部分とか。
あといつもは日英両表記にしているカード名を英語のみにしてたり。
色々手を加えたけど、誤訳はないと思う。思いたい。ないといいな。
余談7:エスプレッソーダ
りゅーさんのブログで「不味い」と紹介されていたエスプレッソーダ。近所のスーパーに行った際に店内でその試飲をおこなっていたので、ありがたく試してみた。なるほど。これは確かに不味い。
アイスコーヒーとソーダ水と砂糖をそのまま混ぜたような不味さ。要するに不味い。これ飲むくらいなら微糖のアイスコーヒーをそれだけで飲みたい。不味い。
という感想があからさまに表情に出ていたらしく、試飲をすすめてくれた店員さんが必死に「これ、ハンバーガーとかと一緒に飲むと美味しいんですよ! ぜひ試してみてください!」などとフォローを入れていた。
無茶言うな。
……と貶める発言ばかりもなんなので公式サイトを紹介しておく。
エスプレッソーダ「発売前にエスプレッソーダを試したひとの評判を一挙公開!」
http://espressodavoice.jp/
公式なのに意外とほめてない辺りが面白い。なお、おススメはしない。
Lab(実験室)、Reconstruction(復元)、Realm(分野)、Research(研究)、Development(開発)などの単語が並んでいるので何かしらのテーマが隠されているような気もする。なんだろう。復元が含まれているから考古学とか?
余談2:月曜日 《実験用ネズミ/Lab Rats》
ストロングホールドの時代はまだマジックを遊んでいたのでこのカードのイラストも見覚えがある。だけど今回の記事にあるように、1匹のネズミが車椅子に乗ってるとは気付かなかった。どんな実験の犠牲になったのやら。
あと翻訳に関することで少し。
原文:
That rat is in a tiny little wheelchair
拙訳:
イラストのネズミはちいさなミニ車椅子に乗ってるんだ
人によっては表現が冗長に過ぎると感じるかもしれない「ちいさなミニ」ってのは、原文の「a tiny little」に素直に従ってみた結果……だけど、もしかしたら「とても小さな」で良かったかもしれない。
余談3:火曜日 《Reconstruction》
印刷時にエキスパンションシンボルが抜けてたというエラーカードネタ。こういうカードって、アングルードにあった《World-Bottling Kit》の効果の影響は受けないのかな……カードテキストを見る限り、受けないっぽいな。
World-Bottling Kit (5)
アーティファクト
(5),World-Bottling Kitを生け贄に捧げる:マジックのセット1つを選ぶ。そのセットのエキスパンション・シンボルを持つ、基本土地以外のすべてのパーマネントを追放する。
引用元:http://whisper.wisdom-guild.net/card/World-Bottling+Kit/
余談4:水曜日 《境界なき領土/Boundless Realms》
イラストはそういう意味だったんだ。説明されて初めて分かった。マナを引き出すための新たな土地を一気に見つける呪文なのか。
フレイバーテキストがちょっとカッコいい。
原文:
"Planeswalking cannot be taught. Either you see the doors or you do not."
—Nissa Revane
引用元:http://magiccards.info/m13/en/162.html
日本語訳:
「プレインズウォークの仕方は説明できないわ。出入り口が見えるかどうか、それだけです。」
――ニッサ・レヴェイン
引用元:http://magiccards.info/m13/jp/162.html
個人的には「教えられて出来るものではない」と訳したくなる。
余談だけど、引用元では「それだけです」となっており、リンク先の画像では「それだけよ」となってる。おそらく後者が正解。さらに余談。語尾が「~ないわ」「~だけよ」というは女性口調とされているけれど、30代未満の女性でこういう喋り方する人はもうすでにいないように思われる。
これから老人になる壮年の男性陣が「~じゃ」「~のう」って言わないのと同じで、この女性口調は違う時代の滅びゆく風習であり、今後は女性特有の口調を表すにはまた違った表現が必要になってくるのではないかと。
余談5:木曜日 《危険な研究/Perilous Research》
カード名と効果とフレイバーテキストが綺麗に組み合わさってる、良カード(強いかどうかはさておき)。危険が待ち受ける遺跡には多くのお宝が眠っており、それを手に入れるためには何かしらの犠牲が避けられないらしい。
ここで出て来た《School of Unseen》が懐かしい。当時、初めて見たときは「ああ、ホームランドの多色ランドを1つにまとめた感じか。普通かな」と思ってた。
あらためて見るととんでもない弱さだな。
余談6:金曜日 《研究+開発/Research+Development》
Card of the Dayの記事がとても面白かったので、ぜひにも面白さが伝わるような日本語的に分かりやすい訳にしたかった。その結果、原文の「単語」じゃなくて「意味」を優先して意訳。
原文:
When R&D wanted to print a card called "Research and Development", Magic Brand objected, saying no other department got to have its name on a card.
R&D countered with the Urza’s Saga card Brand, and won.
拙訳:
R&Dが、その部署の名を冠した《Research and Development》というカードを作ろうとしたとき、マジックのブランド部はそれにストップをかけた。特定の部署がその名を冠したカードが過去に1枚も無く、不公平であるというのがその理由だった。
それに対しR&Dはウルザズ・サーガの《Brand》を持ちだすことで論争に勝利した。
例えば「no other department got to have its name on a card」を「特定の部署がその名を冠したカードが過去に1枚も無く、不公平である」の『不公平』という部分とか。
例えば「R&D countered with the Urza’s Saga card Brand, and won.」を「それに対しR&Dはウルザズ・サーガの《Brand》を持ちだすことで論争に勝利した」の『論争』という部分とか。
あといつもは日英両表記にしているカード名を英語のみにしてたり。
色々手を加えたけど、誤訳はないと思う。思いたい。ないといいな。
余談7:エスプレッソーダ
りゅーさんのブログで「不味い」と紹介されていたエスプレッソーダ。近所のスーパーに行った際に店内でその試飲をおこなっていたので、ありがたく試してみた。なるほど。これは確かに不味い。
アイスコーヒーとソーダ水と砂糖をそのまま混ぜたような不味さ。要するに不味い。これ飲むくらいなら微糖のアイスコーヒーをそれだけで飲みたい。不味い。
という感想があからさまに表情に出ていたらしく、試飲をすすめてくれた店員さんが必死に「これ、ハンバーガーとかと一緒に飲むと美味しいんですよ! ぜひ試してみてください!」などとフォローを入れていた。
無茶言うな。
……と貶める発言ばかりもなんなので公式サイトを紹介しておく。
エスプレッソーダ「発売前にエスプレッソーダを試したひとの評判を一挙公開!」
http://espressodavoice.jp/
公式なのに意外とほめてない辺りが面白い。なお、おススメはしない。
雲の覆い/Cloud Cover - プレーンシフト レアCloud Cover / 雲の覆い (2)(白)(青)
エンチャント
あなたがコントロールする他のパーマネントが、対戦相手がコントロールする呪文や能力の対象になるたび、あなたはそのパーマネントをオーナーの手札に戻してもよい。
参照:http://whisper.wisdom-guild.net/card/Cloud+Cover/
《雲の覆い/Cloud Cover》が世に出てから随分経つ。これは、とんでもないコンボを生み出しそうな雰囲気を常に漂わせていた。
例えば《アゾリウスの霊気魔道士/Azorius AEthermage》との組み合わせとか、ありえそうだろう? しかし結局このカードが何らかのコンボを生み出したという話は聞いたことがない。
元記事:
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/cardoftheday/0812
ケッシグの不満分子/Kessig Malcontents - アヴァシンの帰還 アンコモンKessig Malcontents / ケッシグの不満分子 (2)(赤)
クリーチャー - 人間(Human) 戦士(Warrior)
ケッシグの不満分子が戦場に出たとき、プレイヤー1人を対象とする。ケッシグの不満分子はそのプレイヤーに、あなたがコントロールする人間(Human)の数に等しい点数のダメージを与える。
3/1
参照:http://whisper.wisdom-guild.net/card/Kessig+Malcontents/
元々、《ケッシグの不満分子/Kessig Malcontents》は1人で不満分子を構成するはずだった。しかし集団っぽいイラストと集団っぽいその能力が「彼」を「彼ら」にした。
元記事:
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/cardoftheday/0812
順番に自己紹介を/Introductions Are in Order - ArchenemyIntroductions Are in Order / 順番に自己紹介を
計略
あなたがこの計略を実行中にしたとき、以下の2つから1つを選ぶ。「あなたのライブラリーからクリーチャー・カードを1枚探し、それを公開してあなたの手札に加え、その後あなたのライブラリーを切り直す。」「あなたはあなたの手札からクリーチャー・カードを1枚戦場に出してもよい。」
参照:http://gatherer.wizards.com/Pages/Card/Details.aspx?multiverseid=212603
《順番に自己紹介を/Introductions Are in Order》のイラストの中央に描かれているクリーチャーの姿がはっきりと見えないのは意図的なものだ。そうすれば、どんなクリーチャーでもいいことになるだろう? いや、まあ、フレイバーテキスト(註1)を信じるなら、どんな「鋏の手を持つ」クリーチャーでもいい、ということになるわけだけど。
(註1) フレイバーテキスト
原文:
"Meet my newest minion. Come now, don’t be shy-shake her pincer."
引用元:http://gatherer.wizards.com/Pages/Card/Details.aspx?multiverseid=212603
日本語訳:
「我が最新の僕を紹介しよう。こちらへ来い、恥ずかしがることは無い――さあ、彼女の鋏と握手を。」
引用元:http://mtgwiki.com/wiki/%E9%A0%86%E7%95%AA%E3%81%AB%E8%87%AA%E5%B7%B1%E7%B4%B9%E4%BB%8B%E3%82%92/Introductions_Are_in_Order
元記事:
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/cardoftheday/0812
焦熱の結末/Fiery Conclusion - ラヴニカ:ギルドの都 コモンFiery Conclusion / 焦熱の結末 (1)(赤)
インスタント
焦熱の結末を唱えるための追加コストとして、クリーチャーを1体生け贄に捧げる。
クリーチャー1体を対象とする。焦熱の結末はそれに5点のダメージを与える。
参照:http://whisper.wisdom-guild.net/card/Fiery+Conclusion/
ラブニカブロックの単色カードはその色を含むどのギルドにも属していることになる。このことは《焦熱の結末/Fiery Conclusion》のフレイバーテキスト(註1)によく現れている。このフレイバーテキストでは、同じ呪文の効果が3つの異なる赤を含むギルドのそれぞれの視点からはどう見えるかが描かれている。
(註1) フレイバーテキスト
原文:
The Boros legionnaire saw a noble sacrifice, the Rakdos thug a blazing suicide, and the Izzet alchemist an experiment gone awry.
引用元:http://magiccards.info/pc2/en/42.html
日本語訳:
ボロスの軍団が見たのは尊い自己犠牲だったし、ラクドスのごろつきが見たのは焼身自殺だったし、イゼットの錬金術師が見たのは失敗した実験だった。
引用元:http://magiccards.info/pc2/jp/42.html
元記事:
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/cardoftheday/0812
Card of the Day - 2012/08/10
2012年8月10日 Card of the Day索引/Index - 基本セット2013 コモンIndex / 索引 (青)
ソーサリー
あなたのライブラリーのカードを上から5枚見る。その後それらを望む順番で戻す。
参照:http://whisper.wisdom-guild.net/card/Index/
基本セット2013に収録されたバージョンの《索引/Index》は他のセットに収録されたときと同じルールテキストと同じイラストを持っている(このカードはアポカリプス、第8版、そして第9版に収録されている)。
しかしフレイバーテキストだけは変更されている。それは元のフレイバーテキスト(註1)がメルカディアと傭兵について言及しており、そのいずれも基本セット2013には登場していないことが原因と思われる。
(註1) 元のフレイバーテキスト
原文:
"Let’s see . . . Mercadia, mercenary, merfolk . . . you know, I really need a better filing system."
引用元:http://magiccards.info/ap/en/25.html
日本語訳:
ちょっと待って … … マーセナリーだろ、マーフォークだろ、メルカディアだろ … … うーん、もっといいファイリング・システムが要るなあ。
引用元:http://magiccards.info/9eb/jp/5.html
元記事:
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/cardoftheday/0812
今週のCard of the Day (2012年08月 第2週) とか
2012年8月12日 週のまとめ余談1:今週のCard of the Dayのテーマ
今週は比較的分かりやすかったので水曜日の時点で予想はついてた。だけど木曜日以降のカードを当てることが全然できなかった。特に金曜日のカードは、テーマに気づいていたなら当てられない方がおかしいレベル。悔しい。
というわけで、今週のテーマは「文書/Document」だったと思われ。
<カード名> <テーマに関連する単語>
《雲の覆い/Cloud Cover》 :表紙(Cover)
《ケッシグの不満分子/Kessig Malcontents》 :目次(Contents)
《順番に自己紹介を/Introductions Are in Order》 :導入(Introduction)
《焦熱の結末/Fiery Conclusion》 :結論(Conclusion)
《索引/Index》 :索引(Index)
木曜日の時点で「確か、文書の巻末にくるものっぽいカードあったような……文書のまとめっぽいやつ。なんだっけ、Appendixだっけ……あれ、そういうカード名ないか。あれ?」という痛恨の勘違い。
余談2:月曜日 《雲の覆い/Cloud Cover》
うーん、個人的にはこのカードが記事で言われているみたいな「いかにもコンボを生み出しそうなカード」には思えなかったな。理由は「対戦相手がコントロールする呪文や能力の対象」というくだり。
対戦相手がトリガーを握っている効果でコンボを組むのは難しいと思うんだ。これが「対戦相手のほうがコントロールしているクリーチャーが多い場合」とかなら、こっちから増やして誘発させるという手も使えるけど(そしてアレは1回誘発させれば十分)。
「他のプレイヤーの」だったらチーム戦で何かできたかもしれない。
余談3:火曜日 《ケッシグの不満分子/Kessig Malcontents》
誇るほどのレベルではないけど、結構上手く訳せたかな、と思った。
素直に原文を訳すと「彼らを複数形にした」になるのを、ちょっとだけひねってみた。いや、ひねったってほどのものじゃないかもしれないけど、まあ、いいじゃないか。
余談。「lend itself to」という言い回しを初めて知った。何事も勉強。
余談4:水曜日 《順番に自己紹介を/Introductions Are in Order》
アーチエネミーのカードってレアリティないんだ。
そういえば前にMark Rosewaterがコラムで「マジックに何種類のレアリティがあるか知ってるかい?」という質問を出してたな。正しくは「レアリティを管理するためには何種類の区分が必要になるか」だっけか。
コモン・アンコモン・レアが真っ先に浮かぶはず。そして当然そこに神話レアが加わる。さて、あと何があるか。ちなみに現在、開発部でレアリティを管理するためのコードは7種類らしい。
もっと詳しく知りたい方は以下のコラムをご参照のこと。
Daily MTG:Nuts & Bolts: Card Codes
http://www.wizards.com/Magic/magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/mm/21
ありがたいことに翻訳してくれた方がいらっしゃる。
ボルトとナット——カード・コード
http://drk2718.diarynote.jp/201204142342243280/
余談5:木曜日 《焦熱の結末/Fiery Conclusion》
2010年12月16日にほぼ同じネタで取り上げられている。20ヶ月ぶり2度目の登場。
余談6:金曜日 《索引/Index》
そうそう《索引/Index》だよ。いかにも文書ネタに使われそうな名前のライブラリ操作カードがあった気がしたんだ。Appendixで見つからなくて「カード名にAppendを含む」「カード名にdixを含む」などの曖昧検索まで試みたのに……語彙不足を感じる。
ところでフレイバーテキストの公式訳が気になってる。
別に誤訳とかそういう話ではない。単に「これを呟いているとおぼしきイラストの男性は結構お年を召してらっしゃるように見えるので、口調がイマイチ似合わないなあ」という話。「~じゃ」「~のう」のほうが似合ってそう(個人の感想であり、違和感には個人差があります)。
今週は比較的分かりやすかったので水曜日の時点で予想はついてた。だけど木曜日以降のカードを当てることが全然できなかった。特に金曜日のカードは、テーマに気づいていたなら当てられない方がおかしいレベル。悔しい。
というわけで、今週のテーマは「文書/Document」だったと思われ。
<カード名> <テーマに関連する単語>
《雲の覆い/Cloud Cover》 :表紙(Cover)
《ケッシグの不満分子/Kessig Malcontents》 :目次(Contents)
《順番に自己紹介を/Introductions Are in Order》 :導入(Introduction)
《焦熱の結末/Fiery Conclusion》 :結論(Conclusion)
《索引/Index》 :索引(Index)
木曜日の時点で「確か、文書の巻末にくるものっぽいカードあったような……文書のまとめっぽいやつ。なんだっけ、Appendixだっけ……あれ、そういうカード名ないか。あれ?」という痛恨の勘違い。
余談2:月曜日 《雲の覆い/Cloud Cover》
うーん、個人的にはこのカードが記事で言われているみたいな「いかにもコンボを生み出しそうなカード」には思えなかったな。理由は「対戦相手がコントロールする呪文や能力の対象」というくだり。
対戦相手がトリガーを握っている効果でコンボを組むのは難しいと思うんだ。これが「対戦相手のほうがコントロールしているクリーチャーが多い場合」とかなら、こっちから増やして誘発させるという手も使えるけど(そしてアレは1回誘発させれば十分)。
「他のプレイヤーの」だったらチーム戦で何かできたかもしれない。
余談3:火曜日 《ケッシグの不満分子/Kessig Malcontents》
誇るほどのレベルではないけど、結構上手く訳せたかな、と思った。
原文:
but the mob-like art and ability lent themselves to pluralization.
拙訳:
しかし集団っぽいイラストと集団っぽいその能力が「彼」を「彼ら」にした。
素直に原文を訳すと「彼らを複数形にした」になるのを、ちょっとだけひねってみた。いや、ひねったってほどのものじゃないかもしれないけど、まあ、いいじゃないか。
余談。「lend itself to」という言い回しを初めて知った。何事も勉強。
余談4:水曜日 《順番に自己紹介を/Introductions Are in Order》
アーチエネミーのカードってレアリティないんだ。
そういえば前にMark Rosewaterがコラムで「マジックに何種類のレアリティがあるか知ってるかい?」という質問を出してたな。正しくは「レアリティを管理するためには何種類の区分が必要になるか」だっけか。
コモン・アンコモン・レアが真っ先に浮かぶはず。そして当然そこに神話レアが加わる。さて、あと何があるか。ちなみに現在、開発部でレアリティを管理するためのコードは7種類らしい。
もっと詳しく知りたい方は以下のコラムをご参照のこと。
Daily MTG:Nuts & Bolts: Card Codes
http://www.wizards.com/Magic/magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/mm/21
ありがたいことに翻訳してくれた方がいらっしゃる。
ボルトとナット——カード・コード
http://drk2718.diarynote.jp/201204142342243280/
余談5:木曜日 《焦熱の結末/Fiery Conclusion》
2010年12月16日にほぼ同じネタで取り上げられている。20ヶ月ぶり2度目の登場。
余談6:金曜日 《索引/Index》
そうそう《索引/Index》だよ。いかにも文書ネタに使われそうな名前のライブラリ操作カードがあった気がしたんだ。Appendixで見つからなくて「カード名にAppendを含む」「カード名にdixを含む」などの曖昧検索まで試みたのに……語彙不足を感じる。
ところでフレイバーテキストの公式訳が気になってる。
原文:
"Let’s see . . . Mercadia, mercenary, merfolk . . . you know, I really need a better filing system."
引用元:http://magiccards.info/ap/en/25.html
日本語訳:
ちょっと待って … … マーセナリーだろ、マーフォークだろ、メルカディアだろ … … うーん、もっといいファイリング・システムが要るなあ。
引用元:http://magiccards.info/9eb/jp/5.html
別に誤訳とかそういう話ではない。単に「これを呟いているとおぼしきイラストの男性は結構お年を召してらっしゃるように見えるので、口調がイマイチ似合わないなあ」という話。「~じゃ」「~のう」のほうが似合ってそう(個人の感想であり、違和感には個人差があります)。
ゴブリンの名手/Goblin Sharpshooter - オンスロート レアGoblin Sharpshooter / ゴブリンの名手 (2)(赤)
クリーチャー - ゴブリン(Goblin)
ゴブリンの名手は、あなたのアンタップ・ステップにアンタップしない。
いずれかのクリーチャーが死亡するたび、ゴブリンの名手をアンタップする。
(T):クリーチャー1体かプレイヤー1人を対象とする。ゴブリンの名手はそれに1点のダメージを与える。
1/1
参照:http://whisper.wisdom-guild.net/card/Goblin+Sharpshooter/
元々リチャード・ガーフィールドが《ゴブリンの名手/Goblin Sharpshooter》に思い描いていたコンセプトは「ゴブリンのガトリング銃手(Goblin Gatling Gunner)」というピーキーでぶっ壊れた銃器に振り回されるゴブリンだった。この話については10年前にランディ・ビューラーによって書かれたLatest Developmentのコラム(註1)に詳しい。
(註1) Latest Developmentのコラム
原文では以下のURLへリンクが張られている。
Daily MTG:Goblins with Guns
http://www.wizards.com/magic/magazine/article.aspx?x=mtgcom/daily/rb41
以下、公式訳。
ホビージャパン:銃を持ったゴブリン
http://web.archive.org/web/20040311031219/http://www.hobbyjapan.co.jp/magic/articles/files/20021031_01.html
元記事:
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/cardoftheday/0812
Card of the Day - 2012/08/14
2012年8月14日 Card of the Day剣士団/Fencer Clique - モーニングタイド コモンFencer Clique / 剣士団 (2)(青)(青)
クリーチャー - フェアリー(Faerie) 兵士(Soldier)
飛行
(青):剣士団をオーナーのライブラリーの一番上に置く。
3/2
参照:http://whisper.wisdom-guild.net/card/Fencer+Clique/
モーニングタイドというセットのクリーチャータイプは、種族よりも職業(註1)のほうが重要だった(註2)。そのため、《剣士団/Fencer Clique》と《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique》は、同じフェアリー(Faerie)という種族であるという点よりも、片方はウィザード(Wizard)でありもう片方は兵士(Soldier)であるという職業の違いのほうが重要だった。
(註1) 職業
昨今のマジックのクリーチャーの多くはクリーチャータイプを2つ持っており、多くの場合それは「種族」「職業」の順に並んでいる。「種族」にはマーフォーク、ゴブリン、人間などがあり、「職業」にはウィザード、兵士、ドルイドなどがある。
(註2) 種族よりも職業のほうが重要
モーニングタイドには特定の「職業」にボーナスを与えるカードが多く存在していた。
例えばウィザードのためには、ウィザードをコントロールしているとキャントリップになる《賢人の消火/Sage’s Dousing》、ウィザード呪文のコストを(1)下げる《石ころ川の旗騎士/Stonybrook Banneret》、ウィザードは追加の+1/+1カウンターが置かれて出てくるようになる《寓話の賢人/Sage of Fables》などがいた。
元記事:
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/cardoftheday/0812
Card of the Day - 2012/08/15
2012年8月15日 Card of the Day狩漁者/Watercourser - 基本セット2013 コモンWatercourser / 狩漁者 (2)(青)
クリーチャー - エレメンタル(Elemental)
(青):狩漁者はターン終了時まで+1/-1の修整を受ける。
2/3
参照:http://whisper.wisdom-guild.net/card/Watercourser/
《狩漁者/Watercourser》のイラストに描かれているエレメンタルは飛んでいるわけではない。このエレメンタルは降り出した雨に反応して川から跳ねあがっているのだ!
元記事:
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/cardoftheday/0812
Card of the Day - 2012/08/16
2012年8月16日 Card of the Day的盧馬/Riding the Dilu Horse - ポータル三国志 レアRiding the Dilu Horse / 的盧馬 (2)(緑)
ソーサリー
クリーチャー1体を対象とする。それは+2/+2の修整を受けるとともに馬術を得る。(それは、馬術を持たないクリーチャーによってはブロックされない。この効果は永続する。)
参照:http://whisper.wisdom-guild.net/card/Riding+the+Dilu+Horse/
《的盧馬/Riding the Dilu Horse》は《蜀主 劉備/Liu Bei, Lord of Shu》の乗馬である的盧馬を元にしたカードである。原作では乗り手に呪いがふりかかるとされている馬だが、その呪いというのが「+2/+2の修整を受けるとともに馬術を得る」ということなら大抵の人は乗るほうを選ぶのではないだろうか。
元記事:
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/cardoftheday/0812
Card of the Day - 2012/08/17
2012年8月17日 Card of the Day"Ach! Hans, Run!" - アンヒンジド レア"Ach! Hans, Run!" (2)(赤)(赤)(緑)(緑)
エンチャント
あなたのアップキープの開始時に、あなたは「ああ! ハンス、逃げて!」と言って、クリーチャー・カードのカード名を1つ指定してもよい。そうした場合、あなたのライブラリーから指定したカード1枚を探してそれを戦場に出し、その後あなたのライブラリーを切り直す。そのクリーチャーは速攻を持つ。ターン終了時に、それを追放する。
参照:http://whisper.wisdom-guild.net/card/%22Ach%21+Hans%2C+Run%21%22/
この「ああ! ハンス、逃げて!」というカード名の元ネタは《ルアゴイフ/Lhurgoyf》からきており(註1)、《サッフィー・エリクスドッター/Saffi Eriksdotter》の最期の言葉である。他にハンスが登場するカードとしてはその《サッフィー・エリクスドッター/Saffi Eriksdotter》と、また《黄泉からの帰還者/Revenant》がある(註2)。
(註1) カード名の元ネタは《ルアゴイフ/Lhurgoyf》
数あるマジックのフレイバーテキストの中でもトップクラスに有名な《ルアゴイフ/Lhurgoyf》のフレイバーテキストは以下の通り。日本語訳がのちに変わったことも(一部の翻訳マニアたちのあいだでは)有名。
原文:
"Ach! Hans, run! It’s the lhurgoyf!"
-Saffi Eriksdotter, last words
引用元:http://magiccards.info/cmd/en/165.html
日本語訳:
「ああ! ハンス、逃げて! ルアゴイフよ!」
――サッフィー・エリクスドッターの最期の言葉
引用元:http://magiccards.info/cmd/jp/165.html
(註2) ハンスが登場するカード
以下、それぞれ《サッフィー・エリクスドッター/Saffi Eriksdotter》と《黄泉からの帰還者/Revenant》の、ハンスが登場するフレイバーテキスト。
原文:
In the blink of an eye, she strode from deep snow to dusty waste. From the crease of light behind her, a voice rang hollow: "Saffi, wait for me . . . ."
引用元:http://magiccards.info/ts/en/245.html
日本語訳:
ひと瞬きの間に、彼女は深い雪の中から埃立つ荒野へと歩み出ていた。 彼女の後の光の襞の中から、空ろな声が響いてきていた。「サッフィー、待ってくれ … … 。」
引用元:http://magiccards.info/ts/jp/245.html
原文:
"Not again."
-Hans
引用元:http://magiccards.info/sh/en/18.html
日本語訳:
えっ、またか。
――― ハンス
引用元:http://whisper.wisdom-guild.net/card/STH068/
元記事:
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/cardoftheday/0812
《ヴォーパルス戦記譚》 第3回:スカウティング・マイ・アーミー
2012年8月18日 ヴォーパルス コメント (2) 「ヴォーパルスを1人プレイしてみてそこから浮かび上がった物語を文字に書き起こしてみよう」という誰が得するのか謎な企画の第3回目。その他、詳しいことは以下の第1回目を参照のこと。
《ヴォーパルス戦記譚》 第1回:虚飾の王の物語
http://regiant.diarynote.jp/201206102238015544/
前回は全力でフレイバー重視なものを書いたので、今回は逆にほぼゲームそのまま。ドラフト時にどういったことを考えながらカードをピックしているかをまとめてみた。おそらくゲーム未経験者にはほとんど意味が分からない内容になってる。ごめんなさい。
一応簡単にゲームの流れを説明すると、マジックのドラフトと同じ要領でカードをピックしていく。初手にランダムで配られる5枚の手札から1枚をピックし隣に回す、というのを5回繰り返して5枚の手札を獲得。そのうち4枚まで場に配置し、1枚を次ターンへキープ。これを4ターン繰り返す。実際に4人以下で遊ぶ場合は初手の何枚かが帰ってくるが、今回の1人プレイでは「5枚山札から引き1枚ピック、4枚山札から引き1枚ピック、以下略」という手順で遊んでいる。
もっと知りたい方は作者のブログに詳しいことが書いてある。PDF形式のルールブックもダウンロードできるし本当の意味でのリプレイも載っているので、興味があればぜひ。
ドラフト式カードゲーム『ヴォーパルス』の紹介
http://iwasgame.sakura.ne.jp/archives/445
また記事の表記として、ターンとピック順の表記は「1ターン目の1ピック目」を「1-1」とする(3ターン目の4ピック目は「3-4」となる)。《 》でくくっているものはカード名を表し、【 】でくくっているものは3種類ある資源を指す。
というわけで、はじまりはじまり。
《ヴォーパルス戦記譚》 第3回:スカウティング・マイ・アーミー
<プロローグ>
ここは北方に位置する名もなき島。幾多の小国をまとめあげた皇帝が崩御し、ついにまた100年の戦乱が始まろうとしている。ここはその小国の1つ。島の覇権を狙う諸侯の1人としての責務を負わされた現領主はまだ若く、養育係でもある相談役の老人が常に付き従っている状態である。
「若様、起きてくだされ」
「なんじゃ、じい。まだ日も昇っていないではないか」
実直そうな白髪の老人に揺り起こされた少年は眠たげに蒼い目をしょぼつかせながら外の暗さに顔をしかめた。起きたばかりでくしも入れていない金髪の巻き毛はくるくると好き勝手な方向に跳ねている。
「お忘れですか。今日は我が領地への仕官を望む者たちが訪れる日にございますぞ」
「いかん、そうじゃったな。今起きるぞ(ぐう)」
「若様! 器用な寝言はおやめくだされ!」
1ターン目
<1-1>
《バルダンダース》、《軍師》、《ベヒモス》、《ゴーレム》、《木こり》
「ほうほう、見所のありそうな面々が集まっておりますな」
「じい。お城の中庭が化け物でいっぱいに見えるんじゃが」
「そうでございますか?」
「うむ。とりあえずあのぐねぐねと形の定まらぬのはなんじゃ」
「あれは《バルダンダース》ですな。初手に選ぶにはちと弱いと言わざるを得ません。序盤はまずはなんと言ってもレベル2の建物を作ることにありますゆえ」
「建築ということは《木こり》かの。【木材】なくして建物なし、じゃったか」
「おお、きちんと勉強されておりますな。ええ、《木こり》は受けの広い良い選択と思います。《ゴーレム》は2ターン目の配置フェイズにレベル2の建物を作れますが、配置後となってしまうのでレベル2の建物の利点がイマイチ活かされませぬ」
「レベル2の建物の利点? 勝利点が稼げることじゃったか」
「若様、勉強をさぼっておりましたな。レベル2の建物の利点はなんというても、5枚目の配置です。通常は前衛に2枚と後衛に2枚の4枚までしかできない配置を5枚に増やせることこそがレベル2の建物を建築する最大の理由ですぞ」
「分かった、分かった。ところで、うちの城よりデカいあの豚はどうじゃ」
「論外です」
「そうか」
<1-2>
《ゴーレム》、《大蛇》、《画家》、《ファンガス》
「じい」
「おお、何かいい案がござりますか」
「なんだ。我が領地には化け物しかおらんのか」
「何をおっしゃいます! ごらんください。あそこに《画家》がおるではないですか」
「いやむしろ《画家》が何をしに来ているのかが気になるんじゃが」
「まあ、確かにこの中では一番弱いかもしれませんなあ。【食料】戦略なら《ファンガス》ですし、兵力重視ならば《大蛇》ですな。《大蛇》はのちに収入に替わりますので、兵力増強ともかみあいます」
「《ゴーレム》はいらんな。さっきもスルーしたし」
「いえいえ、若様。あのときとは状況が変わっておりますぞ! 【木材】を手に入れた今、このあとの3巡以内に【鉱石】が1つでも手に入れば《霊廟》を建てることが出来ますゆえ」
「それはよいことなのか?」
「《霊廟》は勝利点と収入を両方カバーできる良い建物です。《祝宴》と違い、カードに依存しません。その分、レベルアップの条件が厳しいですが《ゴーレム》であればその点をクリアできます。2ターン目に5枚配置できないデメリットを考えても、《ゴーレム》ピックは選択肢の1つとしてありと思われまする」
「なるほど。では《画家》以外から選ぶとするか。それでは《ゴーレム》にするかの」
「ほう、渋いですな。【鉱石】を引く自信がおありで」
「序盤は建築を重視せよとお主が常に言っておるでな」
「ではなぜ《ファンガス》ではないのですか? 《祝宴》と《奴隷市場》が狙えますぞ」
「わしはキノコが嫌いじゃ」
<1-3>
《癒し手》、《森の子供たち》、《時計職人》
「ようやく人の世界に戻れたようじゃな」
「それはようございますが、いまいちかみ合わない引きですな」
「かみ合わない?」
「ええ、《時計職人》を生かせるカードが今までのピックにはありません。《バルダンダース》を選んでいれば《癒し手》がそれを延命させられましたし、《ファンガス》を選んでいれば《森の子供たち》が《祝宴》を開けました」
「ではどいつもハズレというわけか」
「逆ですな。どれも受けの広いカードとも言えます。好きに選ばれるとよいでしょう」
「そうか。では《森の子供たち》にするかの」
「狙いは《奴隷市場》ですか?」
「いや、あの手にもってる赤い何かが気になってしょうがなくてな」
「そんな理由で!?」
「冗談じゃ。レベル2の建物に向けて一番手が広いと思ったからじゃ」
「安心しました」
<1-4>
《夢読み》、《ワーム》
「また化け物しかおらんぞ」
「いえ、《夢読み》がおります」
「船ごと飲み込みそうな馬鹿デカい口の化け物しかおらんではないか」
「あそこにうっすら人の形をした影が見えませんか? あれは《夢読み》と呼ばれる者です」
「人間か?」
「夢と現実のはざまに位置する者ですが、一応人間です。お金に卑しいところも人間です」
「ほんとじゃ。随分とふっかけてくるのう。うちの騎士団長の賃金ではないか」
「まあ、《ワーム》もそうですが」
「どうしようかの」
「今足りないのは兵力ですな。《ワーム》に残ってもらってはいかがでしょうか。実際に賃金を支払うかはあとでまた考えることにいたしましょう」
「怒らぬか?」
「大丈夫です。コストを支払うのはピック時ではなく配置時ですから」
<1-5>
《鉱夫》
「ヒゲのおっさんがおる」
「おお! ナイスな引きですぞ、若様! あれぞ、【鉱石】をもたらす《鉱夫》でございます」
「何を年甲斐もなく興奮しておる」
「いやいや、若様。【木材】ばかりの今の私たちにもっとも必要な資源ですゆえ」
「そうか、これで【木材】【木材】【鉱石】がそろったのか」
「それだけでなく、これで《霊廟》レベル2が見えました。確かに次のターンの配置時には4枚までしか置けませぬが、それを考えましても悪い取引ではありません」
「まあ、いずれにしても選択肢はないな。あのヒゲのおっさんを呼んできてくれ」
「御意にございます」
「さて、どう配置するかの」
「純粋に兵力を考えるならば、前衛に《木こり》と《ワーム》、後衛に《森の子供たち》ということになりますな。これで兵力6となります」
「しかしそれではろくな建築が出来ぬぞ」
「ビンゴ! そのとおりですぞ、若様!」
「うわ、びっくりした! なんじゃ、いきなり」
「おっしゃるとおりです。1ターン目は1点2点の兵力ではなく、先につながる建築を重視すべきなのです。うう、私の教育が身についておるようですな。じい、嬉しい」
「おおげさな。まあよいわ。では《鉱夫》と《木こり》だけ出すか。あとは基本の収入である2金を得れば、お金を全部使って《聖堂》を2レベルにできる」
「じいやチョップ!」
「痛っ! な、何をする!」
「さらに、じいやダイナマイト!」
「ぎゃー!」
「見損ないましたぞ、若様! 資源がそろっているのになんでお金を使い切りますか!」
「い、今の技はなんじゃ? とても痛かったぞ?」
「しかも、あれほど《霊廟》《霊廟》と口うるさく言ってきたのにこの仕打ち!」
「《霊廟》では1レベルどまりではないか」
「じいやギガドリルブレイク!」
「ぎゃーっ!!」
「なんのための《ゴーレム》ですか! 次のターンに《ゴーレム》でレベル2にすれば、さっそく経年カウンター分の勝利点が得られますぞ。さらに経年フェイズに収入までついてきます」
「しかし資源は大丈夫じゃろうか。我が国土はそれほど資源に富んでいるわけではないぞ」
「大丈夫です。《木こり》と《森の子供たち》が【木材】を集め、そこに《鉱夫》の【鉱石】があれば、《宝物庫》でも《兵舎》でも作れます」
「このターンそれを作るではダメなのか? レベル2の建物がある状態で2ターン目を迎えられるではないか」
「正直、そこは悩みどころかもしれませんな。しかし最序盤で《霊廟》レベル2を作れるのは非常に大きいですぞ」
「さっきの《ベヒモス》より大きいか」
「さっきの《ベヒモス》より大きいです」
「なら仕方ないの」
2ターン目
「2ターン目は《ゴーレム》を置くだけじゃの」
「そうですな。次のターンにキープする1枚を選ぶだけの簡単なお仕事です」
<2-1>
《射手》、《木こり》、《行商》、《ワーム》、《腐敗の王》
「じい、あの山よりデカくて腐りかけてる化け物はなんじゃ」
「しっ、あれをあまり長いこと見てはなりませぬ。魂をもっていかれますぞ」
「なんでそんなものを領内に入れた!」
「勝手に入ってきたようですな」
「では、しょうがないか。ところであの《ワーム》を見て思い出したんじゃが、1ターン目の《ワーム》はどうした」
「キープ可能なカードは1枚までなので、川に放流しました」
「怒られないか?」
「まあ、どの川も最後は海につながっとります。大丈夫でしょう」
「ならよい。して、このターンのピックはどうするかの」
「《腐敗の王》でしょう」
「魂を持っていかれるんじゃないのか」
「そのための《霊廟》です。《霊廟》さえ建築し終えれば、むしろ益しかもたらしません」
「ほう。それは幸甚」
「それまでは地下室にでもキープしておきましょう」
「野菜は別にしとかんと腐りそうじゃな」
<2-2>
《料理人》、《癒し手》、《時計職人》、《宝石獣》
「これは良い引きですな」
「そうか? これといって惹かれる者はおらんが」
「《鉱夫》を《宝石獣》にかえるという手があります。経年カウンターの数は変わりませんし、【鉱石】も出ます。1金で兵力不足を補えるというのはなかなか美味しい話ですぞ」
「わしにはあの《料理人》の皿にある肉のほうが美味しそうに見えるがの」
<2-3>
《開闢の巨人》、《トロール》、《ゴブリン》
「化け物しかおらんの」
「さすがに今回は否定できませんな」
「しかしあの巨人はデカすぎじゃ。デカすぎて頭が雲にかすんでおるぞ」
「あれを置いとく場所を用意するのは金がかかりそうですなあ」
「《ゴブリン》は安いのう。肉を食わせておけば働いてくれそうじゃ」
「しかしこのターンの配置は4枚までですからな。さすがに飼っておく余裕がありません」
「では《トロール》か?」
「これが実際のプレイヤー相手の戦争でしたら、相手の所持金を見て配備できない高額なカードばかり残すという手もありますな」
「お主も悪よのう」
「いえいえ、お代官様こそ」
<2-4>
《民兵》、《夢読み》
「おや? 《民兵》しかおらんぞ。2枚から選べるのではないのか」
「若様。また《夢読み》を見落としてますね」
「どこじゃ」
「あそこです。ほら、旗が3本しか立っていないのに、影が4本あるでしょう」
「おお、本当じゃ。なんか間違い探しみたいじゃのう」
「どちらをとられますか?」
「ふむ。どっちも使わん気がするが、何かあるか?」
「そうですね。《霊廟》と相性がよいのは《夢読み》ですが、このターンはさすがに出番はないでしょう。それでもキープの候補にはなるかもしれません」
「ではそうしよう」
<2-5>
《盗賊》
「じい、領内に《盗賊》が来ておるぞ」
「そのようですな」
「追い返しておけ」
「いったんピックはしておきましょう。そのあとあらためて捨て札にすればよろしいかと」
「早いところ追っ払ってしまいたいもんじゃが」
「では計画通り、《ゴーレム》を配置して終りかの」
「じいやクラッシュイントゥルード!」
「ぎゃー!」
「何を聞いていたのですか! もう2ターン目ですぞ。他の領主も兵力を整え出す時分です。遅れをとってはなりませぬ!」
「いや、でも1体しか出すスペースないではないか。《霊廟》のことを考えると経年カウンターが乗っているユニットをのかすのも惜しい」
「そこで《宝石獣》です。配置の直後に経年カウンターが1個置かれてしまうというデメリットを逆に利点に変えられます」
「おお、なるほど。ヴォーパルス面白いな」
「分かってもらえましたか」
「では配置は《鉱夫》を解雇して、《宝石獣》と《ゴーレム》を投入じゃな。キープはどうする?」
「《夢読み》も惹かれるものがありますが、ここはコストの安さと兵力の高さ、さらに《霊廟》があれば勝利点と収入の両方につながるその能力を買って、やはり《腐敗の王》でしょうな」
「なるほど。建築は無難に《宝物庫》にしとくか」
「《兵舎》も建てられますが今後も経年カウンターを置くプレイを重視するのであれば、安定した戦力の確保は難しいでしょう。《宝物庫》でよいと思います」
3ターン目
「先のターンと違い、今回の雇用は重要ですぞ」
「そうじゃな。気がつけば経年でみんな去ってしまって、残ったのは壊れかけた《ゴーレム》1体だけじゃ。これは少し気合いをいれていかんとな」
「ファイトですぞ、若様」
<3-1>
《射手》、《ケット・シー》、《ツリーフォーク》、《盗賊》、《狩人》
「ふーむ。可もなく不可もなしですな」
「また《盗賊》が来てるな」
「まあ今回は他にも選択肢がありますし、お帰り願いましょう」
「いや、考えてみたら兵力的にはありかもしれんのう」
「兵力を考えたら《射手》でしょうな。収入を考えれば《ケット・シー》、建築を考えるなら《狩人》で受け手を広くしておくべきかと」
「建築は厳しそうじゃな。何しろ資源がない」
「だからこそ得られる資源は逃さず手に入れておくべきかと思われます。《狩人》は最低限の兵力も持っておりますし」
「個人的には《ケット・シー》がいいんじゃが」
「ああ、なるほど。確かに《腐敗の王》ともかみ合いますな」
「いや、猫かわいいから」
「分かりました。では《狩人》で」
「え」
<3-2>
《労働者》、《料理人》、《騎士》、《奉納者》
「下働きにコックに騎士か。なんか本当に城へ仕事を探しに来た面々のようじゃな」
「まあ、あとの1人だけ明らかに浮いておりますが」
「え、お前にも見えるのか」
「あれは《奉納者》ですな」
「わしにしか見えない死神かと思った。良かった」
「能力もなかなか良いですぞ。《狩人》がいれば経年カウンターを稼げますから、勝利点と収入を増やすことができますゆえ」
「しかし2金のコストは考えものじゃな。このターンの建築を諦めることになるの」
「《奉納者》がいれば今後【木材】を引ければ収入に変換できます。建築するためにはどうせ資源を引かねばなりません。《労働者》や《料理人》よりは面白いと思います」
「そういえば《騎士》はどうじゃ?」
「無難ですなあ。《ゴーレム》と《腐敗の王》と合わせて兵力が11。2勝も狙える兵力です」
「そのわりに不満そうじゃな」
「面白味がありません」
「それは重要なのか」
「ゲームですので」
「そうか」
<3-3>
《狩人》、《ファンガス》、《労働者》
「またキノコがきおった」
「今回は《ファンガス》の必要はありませんな。《腐敗の王》と《奉納者》を配置することを考えますと、金が足りませんゆえ」
「《奉納者》を置かないという選択肢もありじゃろ」
「それは否定できませんが、その場合でも《狩人》でしょう。若様の軍勢なら兵力2でも一軍入り可能。無理に1点の兵力のために1金かかる《ファンガス》を選ぶ必要はありませんな」
<3-4>
《冒険家》、《ドラゴン》
「おお、本物の《ドラゴン》じゃ。初めてみたわ」
「若様、注目すべきはそっちではありません。《冒険家》です」
「《ドラゴン》はダメか。デカいしカッコいいぞ」
「いえいえ、《冒険家》しかあり得ません。何しろ《奉納者》と2人の《狩人》のおかげで経年カウンターを置く手はずは整っています。《冒険家》の見い出す【鉱石】があれば《宝物庫》は潤いますし、積まれた経年カウンターも《霊廟》で勝利点と収入になります。これ以上ないほどの引きですぞ」
「なんかそこまで言われると逆にとりたくなくなる」
「わ、若様!?」
「冗談じゃ」
<3-5>
《行商》
「なんか普通の商人じゃな。なんかほっとしたぞ。雇う理由はなさそうじゃがな」
「いやいや、これはなかなか面白い人材ですぞ」
「じゃが、今さら【木材】が1個増えたところで大差なかろう?」
「《奉納者》がいることを忘れてはなりません。《行商》は2金の収入になります」
「ふむ。それほど重要なことかのう。そもそも《腐敗の王》と《奉納者》で3金じゃ。《行商》の配置コストを支払うことはできん」
「《腐敗の王》の出番を遅らせるという選択肢は残っております。「腐ってやがる、早すぎたんだ」と、とある有名な《軍師》も申しております」
「それでは兵力が激減するぞ」
「不確かな兵力勝負よりも確実な建物の勝利点ですな。お気づきでないかもしれませんが、《奉納者》と《行商》がいれば基本収入と合わせて4金です。土地代が支払えますぞ」
「そうか、《行商》の【木材】があるから《祝宴》が建てられるのか」
「いえ、このターンは《聖堂》を建てたほうがよろしいかと」
「《祝宴》のほうがよいのではないか? 次のターン、《農民》などを引くかもしれん」
「それはそうですが、その場合、このターンを生き延びて経年カウンターをおいたユニットを解雇することになります。勝利点的にはプラスマイナスゼロでございます。さらにいうと、このターンに《祝宴》を作ってしまうと最終ターンに作れる建物がほとんどありません」
「最終ターンに《聖堂》でよいではないか。《狩人》2人はいるのだから、《祝宴》を作れば最低でも《聖堂》分の働きじゃ」
「その場合、最終ターンに《聖堂》を作るには土地代6金に加えて、【鉱石】を新たに2個産出するか、4金を余分に稼がないといけませんな。これはかなり厳しい条件です」
「ああ、そういえば《冒険家》は次のターンまでは生き延びられないんじゃったな」
「逆に、《腐敗の王》の配置を先延ばしにすることで《狩人》2人を生き延びさせられます」
「資源が残るわけか」
「次のターンの生産フェイズに《聖堂》2金、《行商》1金、《奉納者》1金、さらに基本収入2金でちょうど6金です。配置フェイズでお金を使いきっても土地代が捻出できますぞ」
「なるほど。最後の土地代も確保しつつ、《祝宴》レベル2の資源も生産できるか」
「そのとおりです」
「まずは配置じゃな。《腐敗の王》はもうしばらく地下室に寝かせておいて、《狩人》たちに前衛へ回ってもらおうかの」
「そのとおりです。《ゴーレム》を解体して、スペースをあけましょう。十分働いてくれました。上に乗っている経年カウンター1個がちょっと惜しいですが、しょうがありませんな」
「さて全員、配置を終えたぞ。《狩人》たちが【食料】をもってきてくれたが?」
「それは《奉納者》に祝福してもらいましょう。そうしてから食べれば、寿命と引き替えに知恵と経験が得られる魔法の品となります。《冒険家》に渡しておきましょう」
4ターン目
「ついに戦乱も終わりじゃの」
「あとは《腐敗の王》を配置するだけの簡単なお仕事ですな」
<4-1>
《鉱夫》、《古参兵》、《森の子供たち》、《行商》、《労働者》
「どれでもよいのう」
「実際のプレイであれば隣のプレイヤー次第で変わってきますな。《宝物庫》を持っているプレイヤーには《鉱夫》を回したくはないですし、資源に困っているプレイヤーには《森の子供たち》を回さずにおきたいところですぞ」
<4-2>
《ケット・シー》、《鉱夫》、《古参兵》、《時計職人》
「これまた小粒ぞろいじゃな」
「あえていえば《時計職人》でございましょうな。《冒険家》を引く可能性を考慮して」
<4-3>
《ワーム》、《農民》、《農民》
「やっぱり《祝宴》を作っておいたほうが良かったのではないのか?」
「そのようなことはありませぬ。新たに1人雇い入れるためには経年カウンター1個を諦めることになりますので、プラスマイナスは変わりません」
「じゃが《奉納者》がおるゆえ、1個の【食料】は2点の勝利点じゃ」
「おや?」
「おい」
「はっはっは。若様も一人前になられて」
「おいおい!」
<4-4>
《古きもの》、《鉄巨兵》
「じい、なんでも城の地下で恐ろしいものが見つかったとか」
「それが、古代の邪神が城の地下に封印されているのが見つかりまして」
「は? なんだと?」
「古代の邪神です。単体で、我が領地の全兵力を上回ります」
「ど、どうした?」
「6金で力を貸してやると言われましたが、そのような大金は逆立ちしても支払えない、と正直に伝えたところ、何も言わず地中深く潜っていきました」
「そうか」
「かわりに巨大ロボットの設計図を手に入れました」
「どうなっとるんだ、この国は」
<4-5>
《ゴブリン》
「また《ゴブリン》がおるのう」
「おりますな」
「腹を空かしておるようじゃの。なんか適当にくれてやれ」
「分かりました。雇いますか?」
「必要なかろう」
「配置じゃな」
「《腐敗の王》を前線に送り出すだけでございます。満を持しての登場ですな」
「《森の子供たち》の使い道はないかの。【食料】が《奉納者》の効果で経年カウンターに変わるゆえ、勝利点が増えるのではないか?」
「ないですなあ。すでに場にいる兵力たちは経年カウンターが乗っておりますゆえ、勝利点的には変化がありません」
「やはり《祝宴》だったのではないかのう」
「冷たい目をされるようになりましたな」
「食い物の恨みは恐ろしいのじゃ」
「まさか《祝宴》で飲み食いしたかったから怒ってらっしゃるんですか!?」
「(ぷい)」
<後書き>
文中で若様にも突っ込まれているが、もしかしたら3ターン目の建築は《祝宴》だったかもしれない。その場合、最終ターンに《森の子供たち》か《冒険家》を引ければレベル2の建物は建てられるし、レベル1どまりであっても【食料】を引けていれば勝利点自体はプラスだった可能性がある。
あと1人回しをする際には戦争勝利に必要な兵力を高めに見積もっているので、実際のプレイであれば戦争の勝利数はもう少し高いかもしれない。両隣の陣営次第では2ターン目の建築を《兵舎》にすることで今回の《宝物庫》より勝利点を稼げるはず(相手の勝利数を減らすという意味でも相対的な勝利点の上昇が見込める)。
そういった相手プレイヤー次第の点を除いても最適解を選べていない可能性があるので、もしお手元にカードがある人はぜひ再現してみて欲しい。ヴォーパルス面白いから、他にもリプレイ書いてくれる人が出てくると嬉しい。
《ヴォーパルス戦記譚》 第1回:虚飾の王の物語
http://regiant.diarynote.jp/201206102238015544/
前回は全力でフレイバー重視なものを書いたので、今回は逆にほぼゲームそのまま。ドラフト時にどういったことを考えながらカードをピックしているかをまとめてみた。おそらくゲーム未経験者にはほとんど意味が分からない内容になってる。ごめんなさい。
一応簡単にゲームの流れを説明すると、マジックのドラフトと同じ要領でカードをピックしていく。初手にランダムで配られる5枚の手札から1枚をピックし隣に回す、というのを5回繰り返して5枚の手札を獲得。そのうち4枚まで場に配置し、1枚を次ターンへキープ。これを4ターン繰り返す。実際に4人以下で遊ぶ場合は初手の何枚かが帰ってくるが、今回の1人プレイでは「5枚山札から引き1枚ピック、4枚山札から引き1枚ピック、以下略」という手順で遊んでいる。
もっと知りたい方は作者のブログに詳しいことが書いてある。PDF形式のルールブックもダウンロードできるし本当の意味でのリプレイも載っているので、興味があればぜひ。
ドラフト式カードゲーム『ヴォーパルス』の紹介
http://iwasgame.sakura.ne.jp/archives/445
また記事の表記として、ターンとピック順の表記は「1ターン目の1ピック目」を「1-1」とする(3ターン目の4ピック目は「3-4」となる)。《 》でくくっているものはカード名を表し、【 】でくくっているものは3種類ある資源を指す。
というわけで、はじまりはじまり。
《ヴォーパルス戦記譚》 第3回:スカウティング・マイ・アーミー
今回のフォーマット
拡張セット「ヴィシャス」使用。拡張セットからの追加建物は《奴隷市場》と《霊廟》。
<プロローグ>
ここは北方に位置する名もなき島。幾多の小国をまとめあげた皇帝が崩御し、ついにまた100年の戦乱が始まろうとしている。ここはその小国の1つ。島の覇権を狙う諸侯の1人としての責務を負わされた現領主はまだ若く、養育係でもある相談役の老人が常に付き従っている状態である。
「若様、起きてくだされ」
「なんじゃ、じい。まだ日も昇っていないではないか」
実直そうな白髪の老人に揺り起こされた少年は眠たげに蒼い目をしょぼつかせながら外の暗さに顔をしかめた。起きたばかりでくしも入れていない金髪の巻き毛はくるくると好き勝手な方向に跳ねている。
「お忘れですか。今日は我が領地への仕官を望む者たちが訪れる日にございますぞ」
「いかん、そうじゃったな。今起きるぞ(ぐう)」
「若様! 器用な寝言はおやめくだされ!」
1ターン目
<1-1>
《バルダンダース》、《軍師》、《ベヒモス》、《ゴーレム》、《木こり》
「ほうほう、見所のありそうな面々が集まっておりますな」
「じい。お城の中庭が化け物でいっぱいに見えるんじゃが」
「そうでございますか?」
「うむ。とりあえずあのぐねぐねと形の定まらぬのはなんじゃ」
「あれは《バルダンダース》ですな。初手に選ぶにはちと弱いと言わざるを得ません。序盤はまずはなんと言ってもレベル2の建物を作ることにありますゆえ」
「建築ということは《木こり》かの。【木材】なくして建物なし、じゃったか」
「おお、きちんと勉強されておりますな。ええ、《木こり》は受けの広い良い選択と思います。《ゴーレム》は2ターン目の配置フェイズにレベル2の建物を作れますが、配置後となってしまうのでレベル2の建物の利点がイマイチ活かされませぬ」
「レベル2の建物の利点? 勝利点が稼げることじゃったか」
「若様、勉強をさぼっておりましたな。レベル2の建物の利点はなんというても、5枚目の配置です。通常は前衛に2枚と後衛に2枚の4枚までしかできない配置を5枚に増やせることこそがレベル2の建物を建築する最大の理由ですぞ」
「分かった、分かった。ところで、うちの城よりデカいあの豚はどうじゃ」
「論外です」
「そうか」
<現在のピック>
《木こり》
<1-2>
《ゴーレム》、《大蛇》、《画家》、《ファンガス》
「じい」
「おお、何かいい案がござりますか」
「なんだ。我が領地には化け物しかおらんのか」
「何をおっしゃいます! ごらんください。あそこに《画家》がおるではないですか」
「いやむしろ《画家》が何をしに来ているのかが気になるんじゃが」
「まあ、確かにこの中では一番弱いかもしれませんなあ。【食料】戦略なら《ファンガス》ですし、兵力重視ならば《大蛇》ですな。《大蛇》はのちに収入に替わりますので、兵力増強ともかみあいます」
「《ゴーレム》はいらんな。さっきもスルーしたし」
「いえいえ、若様。あのときとは状況が変わっておりますぞ! 【木材】を手に入れた今、このあとの3巡以内に【鉱石】が1つでも手に入れば《霊廟》を建てることが出来ますゆえ」
「それはよいことなのか?」
「《霊廟》は勝利点と収入を両方カバーできる良い建物です。《祝宴》と違い、カードに依存しません。その分、レベルアップの条件が厳しいですが《ゴーレム》であればその点をクリアできます。2ターン目に5枚配置できないデメリットを考えても、《ゴーレム》ピックは選択肢の1つとしてありと思われまする」
「なるほど。では《画家》以外から選ぶとするか。それでは《ゴーレム》にするかの」
「ほう、渋いですな。【鉱石】を引く自信がおありで」
「序盤は建築を重視せよとお主が常に言っておるでな」
「ではなぜ《ファンガス》ではないのですか? 《祝宴》と《奴隷市場》が狙えますぞ」
「わしはキノコが嫌いじゃ」
<現在のピック>
《木こり》、《ゴーレム》
<1-3>
《癒し手》、《森の子供たち》、《時計職人》
「ようやく人の世界に戻れたようじゃな」
「それはようございますが、いまいちかみ合わない引きですな」
「かみ合わない?」
「ええ、《時計職人》を生かせるカードが今までのピックにはありません。《バルダンダース》を選んでいれば《癒し手》がそれを延命させられましたし、《ファンガス》を選んでいれば《森の子供たち》が《祝宴》を開けました」
「ではどいつもハズレというわけか」
「逆ですな。どれも受けの広いカードとも言えます。好きに選ばれるとよいでしょう」
「そうか。では《森の子供たち》にするかの」
「狙いは《奴隷市場》ですか?」
「いや、あの手にもってる赤い何かが気になってしょうがなくてな」
「そんな理由で!?」
「冗談じゃ。レベル2の建物に向けて一番手が広いと思ったからじゃ」
「安心しました」
<現在のピック>
《木こり》、《ゴーレム》、《森の子供たち》
<1-4>
《夢読み》、《ワーム》
「また化け物しかおらんぞ」
「いえ、《夢読み》がおります」
「船ごと飲み込みそうな馬鹿デカい口の化け物しかおらんではないか」
「あそこにうっすら人の形をした影が見えませんか? あれは《夢読み》と呼ばれる者です」
「人間か?」
「夢と現実のはざまに位置する者ですが、一応人間です。お金に卑しいところも人間です」
「ほんとじゃ。随分とふっかけてくるのう。うちの騎士団長の賃金ではないか」
「まあ、《ワーム》もそうですが」
「どうしようかの」
「今足りないのは兵力ですな。《ワーム》に残ってもらってはいかがでしょうか。実際に賃金を支払うかはあとでまた考えることにいたしましょう」
「怒らぬか?」
「大丈夫です。コストを支払うのはピック時ではなく配置時ですから」
<現在のピック>
《木こり》、《ゴーレム》、《森の子供たち》、《ワーム》
<1-5>
《鉱夫》
「ヒゲのおっさんがおる」
「おお! ナイスな引きですぞ、若様! あれぞ、【鉱石】をもたらす《鉱夫》でございます」
「何を年甲斐もなく興奮しておる」
「いやいや、若様。【木材】ばかりの今の私たちにもっとも必要な資源ですゆえ」
「そうか、これで【木材】【木材】【鉱石】がそろったのか」
「それだけでなく、これで《霊廟》レベル2が見えました。確かに次のターンの配置時には4枚までしか置けませぬが、それを考えましても悪い取引ではありません」
「まあ、いずれにしても選択肢はないな。あのヒゲのおっさんを呼んできてくれ」
「御意にございます」
<1ターン目のピック>
《木こり》、《ゴーレム》、《森の子供たち》、《ワーム》、《鉱夫》
「さて、どう配置するかの」
「純粋に兵力を考えるならば、前衛に《木こり》と《ワーム》、後衛に《森の子供たち》ということになりますな。これで兵力6となります」
「しかしそれではろくな建築が出来ぬぞ」
「ビンゴ! そのとおりですぞ、若様!」
「うわ、びっくりした! なんじゃ、いきなり」
「おっしゃるとおりです。1ターン目は1点2点の兵力ではなく、先につながる建築を重視すべきなのです。うう、私の教育が身についておるようですな。じい、嬉しい」
「おおげさな。まあよいわ。では《鉱夫》と《木こり》だけ出すか。あとは基本の収入である2金を得れば、お金を全部使って《聖堂》を2レベルにできる」
「じいやチョップ!」
「痛っ! な、何をする!」
「さらに、じいやダイナマイト!」
「ぎゃー!」
「見損ないましたぞ、若様! 資源がそろっているのになんでお金を使い切りますか!」
「い、今の技はなんじゃ? とても痛かったぞ?」
「しかも、あれほど《霊廟》《霊廟》と口うるさく言ってきたのにこの仕打ち!」
「《霊廟》では1レベルどまりではないか」
「じいやギガドリルブレイク!」
「ぎゃーっ!!」
「なんのための《ゴーレム》ですか! 次のターンに《ゴーレム》でレベル2にすれば、さっそく経年カウンター分の勝利点が得られますぞ。さらに経年フェイズに収入までついてきます」
「しかし資源は大丈夫じゃろうか。我が国土はそれほど資源に富んでいるわけではないぞ」
「大丈夫です。《木こり》と《森の子供たち》が【木材】を集め、そこに《鉱夫》の【鉱石】があれば、《宝物庫》でも《兵舎》でも作れます」
「このターンそれを作るではダメなのか? レベル2の建物がある状態で2ターン目を迎えられるではないか」
「正直、そこは悩みどころかもしれませんな。しかし最序盤で《霊廟》レベル2を作れるのは非常に大きいですぞ」
「さっきの《ベヒモス》より大きいか」
「さっきの《ベヒモス》より大きいです」
「なら仕方ないの」
<1ターン目まとめ>
1-1 《木こり》
1-2 《ゴーレム》
1-3 《森の子供たち》
1-4 《ワーム》
1-5 《鉱夫》
・前衛 《鉱夫》、《木こり》
・後衛 《森の子供たち》
・合計兵力 4点 (0勝換算)
・建築 《霊廟》 LV1
・残金3、キープカード《ゴーレム》
2ターン目
「2ターン目は《ゴーレム》を置くだけじゃの」
「そうですな。次のターンにキープする1枚を選ぶだけの簡単なお仕事です」
<現在のピック> ※キープカード含む
《ゴーレム》
<2-1>
《射手》、《木こり》、《行商》、《ワーム》、《腐敗の王》
「じい、あの山よりデカくて腐りかけてる化け物はなんじゃ」
「しっ、あれをあまり長いこと見てはなりませぬ。魂をもっていかれますぞ」
「なんでそんなものを領内に入れた!」
「勝手に入ってきたようですな」
「では、しょうがないか。ところであの《ワーム》を見て思い出したんじゃが、1ターン目の《ワーム》はどうした」
「キープ可能なカードは1枚までなので、川に放流しました」
「怒られないか?」
「まあ、どの川も最後は海につながっとります。大丈夫でしょう」
「ならよい。して、このターンのピックはどうするかの」
「《腐敗の王》でしょう」
「魂を持っていかれるんじゃないのか」
「そのための《霊廟》です。《霊廟》さえ建築し終えれば、むしろ益しかもたらしません」
「ほう。それは幸甚」
「それまでは地下室にでもキープしておきましょう」
「野菜は別にしとかんと腐りそうじゃな」
<現在のピック>
《ゴーレム》、《腐敗の王》
<2-2>
《料理人》、《癒し手》、《時計職人》、《宝石獣》
「これは良い引きですな」
「そうか? これといって惹かれる者はおらんが」
「《鉱夫》を《宝石獣》にかえるという手があります。経年カウンターの数は変わりませんし、【鉱石】も出ます。1金で兵力不足を補えるというのはなかなか美味しい話ですぞ」
「わしにはあの《料理人》の皿にある肉のほうが美味しそうに見えるがの」
<現在のピック>
《ゴーレム》、《腐敗の王》、《宝石獣》
<2-3>
《開闢の巨人》、《トロール》、《ゴブリン》
「化け物しかおらんの」
「さすがに今回は否定できませんな」
「しかしあの巨人はデカすぎじゃ。デカすぎて頭が雲にかすんでおるぞ」
「あれを置いとく場所を用意するのは金がかかりそうですなあ」
「《ゴブリン》は安いのう。肉を食わせておけば働いてくれそうじゃ」
「しかしこのターンの配置は4枚までですからな。さすがに飼っておく余裕がありません」
「では《トロール》か?」
「これが実際のプレイヤー相手の戦争でしたら、相手の所持金を見て配備できない高額なカードばかり残すという手もありますな」
「お主も悪よのう」
「いえいえ、お代官様こそ」
<現在のピック>
《ゴーレム》、《腐敗の王》、《宝石獣》、《ゴブリン》
<2-4>
《民兵》、《夢読み》
「おや? 《民兵》しかおらんぞ。2枚から選べるのではないのか」
「若様。また《夢読み》を見落としてますね」
「どこじゃ」
「あそこです。ほら、旗が3本しか立っていないのに、影が4本あるでしょう」
「おお、本当じゃ。なんか間違い探しみたいじゃのう」
「どちらをとられますか?」
「ふむ。どっちも使わん気がするが、何かあるか?」
「そうですね。《霊廟》と相性がよいのは《夢読み》ですが、このターンはさすがに出番はないでしょう。それでもキープの候補にはなるかもしれません」
「ではそうしよう」
<現在のピック>
《ゴーレム》、《腐敗の王》、《宝石獣》、《ゴブリン》、《夢読み》
<2-5>
《盗賊》
「じい、領内に《盗賊》が来ておるぞ」
「そのようですな」
「追い返しておけ」
「いったんピックはしておきましょう。そのあとあらためて捨て札にすればよろしいかと」
「早いところ追っ払ってしまいたいもんじゃが」
<2ターン目のピック>
《ゴーレム》、《腐敗の王》、《宝石獣》、《ゴブリン》、《夢読み》、《盗賊》
「では計画通り、《ゴーレム》を配置して終りかの」
「じいやクラッシュイントゥルード!」
「ぎゃー!」
「何を聞いていたのですか! もう2ターン目ですぞ。他の領主も兵力を整え出す時分です。遅れをとってはなりませぬ!」
「いや、でも1体しか出すスペースないではないか。《霊廟》のことを考えると経年カウンターが乗っているユニットをのかすのも惜しい」
「そこで《宝石獣》です。配置の直後に経年カウンターが1個置かれてしまうというデメリットを逆に利点に変えられます」
「おお、なるほど。ヴォーパルス面白いな」
「分かってもらえましたか」
「では配置は《鉱夫》を解雇して、《宝石獣》と《ゴーレム》を投入じゃな。キープはどうする?」
「《夢読み》も惹かれるものがありますが、ここはコストの安さと兵力の高さ、さらに《霊廟》があれば勝利点と収入の両方につながるその能力を買って、やはり《腐敗の王》でしょうな」
「なるほど。建築は無難に《宝物庫》にしとくか」
「《兵舎》も建てられますが今後も経年カウンターを置くプレイを重視するのであれば、安定した戦力の確保は難しいでしょう。《宝物庫》でよいと思います」
<2ターン目まとめ>
キープカード 《ゴーレム》
2-1 《腐敗の王》
2-2 《宝石獣》
2-3 《ゴブリン》
2-4 《夢読み》
2-5 《盗賊》
・前衛 《ゴーレム》、《宝石獣》
・後衛 《木こり》、《森の子供たち》
・合計兵力 7点 (1勝換算)
・建築 《霊廟》 LV2、《宝物庫》 LV2
・残金3、キープカード《腐敗の王》
※追記
配置時に《ゴーレム》の効果で《霊廟》がレベルアップ。また経年フェイズに合計3つの経年カウンターが経年によってとりのぞかれているので3金を獲得。
3ターン目
「先のターンと違い、今回の雇用は重要ですぞ」
「そうじゃな。気がつけば経年でみんな去ってしまって、残ったのは壊れかけた《ゴーレム》1体だけじゃ。これは少し気合いをいれていかんとな」
「ファイトですぞ、若様」
<現在のピック> ※キープカード含む
《腐敗の王》
<3-1>
《射手》、《ケット・シー》、《ツリーフォーク》、《盗賊》、《狩人》
「ふーむ。可もなく不可もなしですな」
「また《盗賊》が来てるな」
「まあ今回は他にも選択肢がありますし、お帰り願いましょう」
「いや、考えてみたら兵力的にはありかもしれんのう」
「兵力を考えたら《射手》でしょうな。収入を考えれば《ケット・シー》、建築を考えるなら《狩人》で受け手を広くしておくべきかと」
「建築は厳しそうじゃな。何しろ資源がない」
「だからこそ得られる資源は逃さず手に入れておくべきかと思われます。《狩人》は最低限の兵力も持っておりますし」
「個人的には《ケット・シー》がいいんじゃが」
「ああ、なるほど。確かに《腐敗の王》ともかみ合いますな」
「いや、猫かわいいから」
「分かりました。では《狩人》で」
「え」
<現在のピック>
《腐敗の王》、《狩人》
<3-2>
《労働者》、《料理人》、《騎士》、《奉納者》
「下働きにコックに騎士か。なんか本当に城へ仕事を探しに来た面々のようじゃな」
「まあ、あとの1人だけ明らかに浮いておりますが」
「え、お前にも見えるのか」
「あれは《奉納者》ですな」
「わしにしか見えない死神かと思った。良かった」
「能力もなかなか良いですぞ。《狩人》がいれば経年カウンターを稼げますから、勝利点と収入を増やすことができますゆえ」
「しかし2金のコストは考えものじゃな。このターンの建築を諦めることになるの」
「《奉納者》がいれば今後【木材】を引ければ収入に変換できます。建築するためにはどうせ資源を引かねばなりません。《労働者》や《料理人》よりは面白いと思います」
「そういえば《騎士》はどうじゃ?」
「無難ですなあ。《ゴーレム》と《腐敗の王》と合わせて兵力が11。2勝も狙える兵力です」
「そのわりに不満そうじゃな」
「面白味がありません」
「それは重要なのか」
「ゲームですので」
「そうか」
<現在のピック>
《腐敗の王》、《狩人》、《奉納者》
<3-3>
《狩人》、《ファンガス》、《労働者》
「またキノコがきおった」
「今回は《ファンガス》の必要はありませんな。《腐敗の王》と《奉納者》を配置することを考えますと、金が足りませんゆえ」
「《奉納者》を置かないという選択肢もありじゃろ」
「それは否定できませんが、その場合でも《狩人》でしょう。若様の軍勢なら兵力2でも一軍入り可能。無理に1点の兵力のために1金かかる《ファンガス》を選ぶ必要はありませんな」
<現在のピック>
《腐敗の王》、《狩人》、《奉納者》、《狩人》
<3-4>
《冒険家》、《ドラゴン》
「おお、本物の《ドラゴン》じゃ。初めてみたわ」
「若様、注目すべきはそっちではありません。《冒険家》です」
「《ドラゴン》はダメか。デカいしカッコいいぞ」
「いえいえ、《冒険家》しかあり得ません。何しろ《奉納者》と2人の《狩人》のおかげで経年カウンターを置く手はずは整っています。《冒険家》の見い出す【鉱石】があれば《宝物庫》は潤いますし、積まれた経年カウンターも《霊廟》で勝利点と収入になります。これ以上ないほどの引きですぞ」
「なんかそこまで言われると逆にとりたくなくなる」
「わ、若様!?」
「冗談じゃ」
<現在のピック>
《腐敗の王》、《狩人》、《奉納者》、《狩人》、《冒険家》
<3-5>
《行商》
「なんか普通の商人じゃな。なんかほっとしたぞ。雇う理由はなさそうじゃがな」
「いやいや、これはなかなか面白い人材ですぞ」
「じゃが、今さら【木材】が1個増えたところで大差なかろう?」
「《奉納者》がいることを忘れてはなりません。《行商》は2金の収入になります」
「ふむ。それほど重要なことかのう。そもそも《腐敗の王》と《奉納者》で3金じゃ。《行商》の配置コストを支払うことはできん」
「《腐敗の王》の出番を遅らせるという選択肢は残っております。「腐ってやがる、早すぎたんだ」と、とある有名な《軍師》も申しております」
「それでは兵力が激減するぞ」
「不確かな兵力勝負よりも確実な建物の勝利点ですな。お気づきでないかもしれませんが、《奉納者》と《行商》がいれば基本収入と合わせて4金です。土地代が支払えますぞ」
「そうか、《行商》の【木材】があるから《祝宴》が建てられるのか」
「いえ、このターンは《聖堂》を建てたほうがよろしいかと」
「《祝宴》のほうがよいのではないか? 次のターン、《農民》などを引くかもしれん」
「それはそうですが、その場合、このターンを生き延びて経年カウンターをおいたユニットを解雇することになります。勝利点的にはプラスマイナスゼロでございます。さらにいうと、このターンに《祝宴》を作ってしまうと最終ターンに作れる建物がほとんどありません」
「最終ターンに《聖堂》でよいではないか。《狩人》2人はいるのだから、《祝宴》を作れば最低でも《聖堂》分の働きじゃ」
「その場合、最終ターンに《聖堂》を作るには土地代6金に加えて、【鉱石】を新たに2個産出するか、4金を余分に稼がないといけませんな。これはかなり厳しい条件です」
「ああ、そういえば《冒険家》は次のターンまでは生き延びられないんじゃったな」
「逆に、《腐敗の王》の配置を先延ばしにすることで《狩人》2人を生き延びさせられます」
「資源が残るわけか」
「次のターンの生産フェイズに《聖堂》2金、《行商》1金、《奉納者》1金、さらに基本収入2金でちょうど6金です。配置フェイズでお金を使いきっても土地代が捻出できますぞ」
「なるほど。最後の土地代も確保しつつ、《祝宴》レベル2の資源も生産できるか」
「そのとおりです」
<3ターン目のピック>
《腐敗の王》、《狩人》、《奉納者》、《狩人》、《冒険家》、《行商》
「まずは配置じゃな。《腐敗の王》はもうしばらく地下室に寝かせておいて、《狩人》たちに前衛へ回ってもらおうかの」
「そのとおりです。《ゴーレム》を解体して、スペースをあけましょう。十分働いてくれました。上に乗っている経年カウンター1個がちょっと惜しいですが、しょうがありませんな」
「さて全員、配置を終えたぞ。《狩人》たちが【食料】をもってきてくれたが?」
「それは《奉納者》に祝福してもらいましょう。そうしてから食べれば、寿命と引き替えに知恵と経験が得られる魔法の品となります。《冒険家》に渡しておきましょう」
<3ターン目まとめ>
キープカード 《腐敗の王》
3-1 《狩人》
3-2 《奉納者》
3-3 《狩人》
3-4 《冒険家》
3-5 《行商》
・前衛 《狩人》、《狩人》、《冒険家》
・後衛 《奉納者》、《行商》
・合計兵力 6点 (0勝換算)
・建築 《霊廟》 LV2、《宝物庫》 LV2、《聖堂》 LV2
・残金2、キープカード《腐敗の王》
※追記
配置フェイズの終了時に《奉納者》の効果で《冒険家》に経年カウンターを2個置く。また経年フェイズに合計2つの経年カウンターが経年によってとりのぞかれているので2金を獲得。
4ターン目
「ついに戦乱も終わりじゃの」
「あとは《腐敗の王》を配置するだけの簡単なお仕事ですな」
<現在のピック> ※キープカード含む
《腐敗の王》
<4-1>
《鉱夫》、《古参兵》、《森の子供たち》、《行商》、《労働者》
「どれでもよいのう」
「実際のプレイであれば隣のプレイヤー次第で変わってきますな。《宝物庫》を持っているプレイヤーには《鉱夫》を回したくはないですし、資源に困っているプレイヤーには《森の子供たち》を回さずにおきたいところですぞ」
<現在のピック>
《腐敗の王》、《森の子供たち》
<4-2>
《ケット・シー》、《鉱夫》、《古参兵》、《時計職人》
「これまた小粒ぞろいじゃな」
「あえていえば《時計職人》でございましょうな。《冒険家》を引く可能性を考慮して」
<現在のピック>
《腐敗の王》、《森の子供たち》、《時計職人》
<4-3>
《ワーム》、《農民》、《農民》
「やっぱり《祝宴》を作っておいたほうが良かったのではないのか?」
「そのようなことはありませぬ。新たに1人雇い入れるためには経年カウンター1個を諦めることになりますので、プラスマイナスは変わりません」
「じゃが《奉納者》がおるゆえ、1個の【食料】は2点の勝利点じゃ」
「おや?」
「おい」
「はっはっは。若様も一人前になられて」
「おいおい!」
<現在のピック>
《腐敗の王》、《森の子供たち》、《時計職人》、《農民》
<4-4>
《古きもの》、《鉄巨兵》
「じい、なんでも城の地下で恐ろしいものが見つかったとか」
「それが、古代の邪神が城の地下に封印されているのが見つかりまして」
「は? なんだと?」
「古代の邪神です。単体で、我が領地の全兵力を上回ります」
「ど、どうした?」
「6金で力を貸してやると言われましたが、そのような大金は逆立ちしても支払えない、と正直に伝えたところ、何も言わず地中深く潜っていきました」
「そうか」
「かわりに巨大ロボットの設計図を手に入れました」
「どうなっとるんだ、この国は」
<現在のピック>
《腐敗の王》、《森の子供たち》、《時計職人》、《農民》、《鉄巨兵》
<4-5>
《ゴブリン》
「また《ゴブリン》がおるのう」
「おりますな」
「腹を空かしておるようじゃの。なんか適当にくれてやれ」
「分かりました。雇いますか?」
「必要なかろう」
<4ターン目のピック>
《腐敗の王》、《森の子供たち》、《時計職人》、《農民》、《鉄巨兵》、《ゴブリン》
「配置じゃな」
「《腐敗の王》を前線に送り出すだけでございます。満を持しての登場ですな」
「《森の子供たち》の使い道はないかの。【食料】が《奉納者》の効果で経年カウンターに変わるゆえ、勝利点が増えるのではないか?」
「ないですなあ。すでに場にいる兵力たちは経年カウンターが乗っておりますゆえ、勝利点的には変化がありません」
「やはり《祝宴》だったのではないかのう」
「冷たい目をされるようになりましたな」
「食い物の恨みは恐ろしいのじゃ」
「まさか《祝宴》で飲み食いしたかったから怒ってらっしゃるんですか!?」
「(ぷい)」
<4ターン目まとめ>
キープカード 《腐敗の王》
4-1 《狩人》
4-2 《奉納者》
4-3 《狩人》
4-4 《行商》
4-5 《ゴブリン》
・前衛 《狩人》、《狩人》、《腐敗の王》
・後衛 《奉納者》、《行商》
・合計兵力 8点 (0勝換算)
・建築 《霊廟》 LV2、《宝物庫》 LV2、《聖堂》 LV2、《祝宴》 LV2
・残金11、キープカード《ゴブリン》
最終勝利点:40点
<後書き>
文中で若様にも突っ込まれているが、もしかしたら3ターン目の建築は《祝宴》だったかもしれない。その場合、最終ターンに《森の子供たち》か《冒険家》を引ければレベル2の建物は建てられるし、レベル1どまりであっても【食料】を引けていれば勝利点自体はプラスだった可能性がある。
あと1人回しをする際には戦争勝利に必要な兵力を高めに見積もっているので、実際のプレイであれば戦争の勝利数はもう少し高いかもしれない。両隣の陣営次第では2ターン目の建築を《兵舎》にすることで今回の《宝物庫》より勝利点を稼げるはず(相手の勝利数を減らすという意味でも相対的な勝利点の上昇が見込める)。
そういった相手プレイヤー次第の点を除いても最適解を選べていない可能性があるので、もしお手元にカードがある人はぜひ再現してみて欲しい。ヴォーパルス面白いから、他にもリプレイ書いてくれる人が出てくると嬉しい。
余談1:今週のCard of the Dayのテーマ
特に公式のネタばれもなかったので自信はないけど、もしかしたらテーマはオリンピック(もしくはスポーツ全般)だったんじゃないかと思った。
<カード名> <テーマに関連する単語?>
《ゴブリンの名手/Goblin Sharpshooter》 :射撃(Shooter)
《剣士団/Fencer Clique》 :フェンシング(Fencer)
《狩漁者/Watercourser》 :水泳プール(Watercourse)
《的盧馬/Riding the Dilu Horse》 :乗馬(Horse Riding)
《"Ach! Hans, Run!"》 :短距離走(Run)
さらに調べてようやく分かった。「ペンタスロン」と呼ばれる競技があるのか。別名「近代五種競技」。1人で「射撃、フェンシング、水泳、馬術、ランニング」をこなすらしい。
Wikipedia:「近代五種競技」の項目
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%BF%91%E4%BB%A3%E4%BA%94%E7%A8%AE%E7%AB%B6%E6%8A%80
この5つの競技をこなせる人って各国にどんだけいるんだ。水泳とランニングはさておき、射撃とフェンシングはそもそも戯れに体験してみることすら非常に困難なイメージがあるんだけど。
余談2:月曜日 《ゴブリンの名手/Goblin Sharpshooter》
翻訳の話。
後半の「he couldn’t control」を「振り回される」としたのはナイスプレイだったとして、「clunky」の訳として「ピーキー」は違ったかもしれない。
原文から「ガタピシ言う」「使い勝手の悪い」みたいな雰囲気を感じて「性能にムラのある」「極端な」という意味合いで「ピーキー」を遣ったんだけど、もっとストレートに「ダサい」「不格好な」で良かったか。
あと、コメント欄でも言われたけど「ピーキー」がどれだけ一般名詞なのか、という話。言葉としては「Peak」が形容詞形の「Peaky」に変化したもので、日本語の「とがった」という表現が一番近いと思う。
個人的には、エウレカセブンで主人公がチューンしたバイクの取り回しに苦労したドミニクが叫んでいたセリフで使ってたのが印象的な言葉。
余談3:火曜日 《剣士団/Fencer Clique》
テーマの為にフェンシングに当たるカードということで選ばれたらしい《剣士団/Fencer Clique》。ただしクリーチャータイプは剣士(Fencer)ではなくて兵士(Soldier)。ある程度、似たようなタイプはまとめておかないと、部族効果がほとんど意味のないものになってしまうから仕方のないことではある。
その昔、あれもこれもと思い付く端からクリーチャータイプをつけていた頃は、多種多様な種族がマジックの世界に生きていた。《人さらい/Rag Man》は人さらい(Rag Man)であって人間(Human)ではなかったし、《忌まわしき者/Abomination》はホラー(Horror)ではなく単なる忌まわしき者(Abomination)だった。
それら多くの少数種族が絶滅したのは2007年09月、世に言う「大規模クリーチャータイプ更新(Grand Creature Type Update)」と呼ばれる出来事が原因。Card of the Dayでクリーチャータイプのネタが出て来たときや、クリーチャータイプに関連するコラムなどでよく出てくる。たとえば「2011年01月10日」や「2011年08月02日」の Card of the Day の記事など。
クリーチャータイプマニアには必須の教養なので覚えておくこと(いるのか?)。
余談4:水曜日 《狩漁者/Watercourser》
日本語名を見て「ああ、なるほど。水で狩りを生き物だから『狩猟者』じゃなくて『狩漁者』なのか」と分かった気になってたら、日本語名の読みが「かりりょうしゃ」だと知って、びっくりした。
余談5:木曜日 《的盧馬/Riding the Dilu Horse》
今更ながら三国志を読み始めたところだけど、まだ序盤も序盤なので、この的盧馬は登場してない(赤兎馬は出て来た)。「まとろば」って読むのかと思ったら「てきろば」だった。どっちにしても「ろば」なのか。「うま」なのに。
余談6:金曜日 《"Ach! Hans, Run!"》
フレイバーテキストマニア以外でも知っている、マジック世界で10本の指に入る有名なフレイバーテキスト。それが《ルアゴイフ/Lhurgoyf》のこれ。
ところで《サッフィー・エリクスドッター/Saffi Eriksdotter》のフレイバーテキスト、これは《ルアゴイフ/Lhurgoyf》に出会う直前のシーンなのかな、と思った。
理由は、遭遇時に「ハンス、逃げて!」と言っているので、先に進んでいたサッフィーが《ルアゴイフ/Lhurgoyf》に出会ってしまい、あとから来ているハンスに逃げるよう伝えている、というイメージがあったので。
それとこのサッフィーの一連のストーリーに触れるたびに思い出すのは、何年も前に「ハンス、逃げて」でググッたときに見つけた以下の考察。
Peak Magic:逃げるハンス
http://peakmagic.com/20031213.html
サッフィー・エリクスドッターという名前からこの人物が女性である、と気づけるのは「サッフィー」という点ではなく「~ドッター」という点からである、というのを読んだときは「マジックって面白いな」と心底思った。マジックのフレイバーという面を好きになるきっかけの1つだったかもしれない。
余談7:《ヴォーパルス戦記譚》 第3回:スカウティング・マイ・アーミー
ヴォーパルスの1人プレイを物語風に書き起こすという謎な企画、第3回目。
《ヴォーパルス戦記譚》 第3回:スカウティング・マイ・アーミー
http://regiant.diarynote.jp/201208180946043349/
第1回と第2回はこちら。それぞれストーリー的には独立してる(第1話~第3話ではない)。
《ヴォーパルス戦記譚》 第1回:虚飾の王の物語
http://regiant.diarynote.jp/201206102238015544/
《ヴォーパルス戦記譚》 第2回:100年のレシピ
http://regiant.diarynote.jp/201207310024451291/
とかなんとか言いつつ、今回の第3回目はあまり「物語的」ではなくて、どちらかというと「ゲームのリプレイ」に近いかもしれない。ドラフト時にどういったことを考えながらピックしているかを文章化したもの。
ヴォーパルスのベーシックな戦術に沿って書いたつもりではあるけれど、それでも個人的な趣味嗜好が出てしまっていることは否めない(1ターン目に2レベルの《宝物庫》を建てないとか)。他の人だったらどうするのか、というのも聞いてみたい気がする。
Diarynoteでもっとヴォーパルス流行らないかなあ。
余談8:検索ワード
2012年8月20日 18:08 カードゲーム反則シャッフル方法
マジックだとマナ織り込み(Mana Weaving)と呼ばれるシャッフル方法は反則らしいよ。具体的には土地とそれ以外のカードを分けてシャッフルしてから、非土地の山札へ2~3枚おきに土地を挿入するシャッフル方法。
このブログで過去に訳したシャッフル関連の記事としては以下のとおり。
僕のシャッフルはデッキを十分に無作為化できてるんだろうか?
http://regiant.diarynote.jp/201201202104281778/
シャッフルとイカサマと無作為化について
http://regiant.diarynote.jp/201202051837001308/
2012年8月20日 9:47 デュエルファイター刃 仕切り直し
基本セット2013の《世界火/Worldfire》を見たときに同じセリフが浮かんだ人は同世代とみた。どうでもいいけど、リキさん、主人公達よりめっちゃ年上に見えてまだ中学生なんだよな。
2012年8月20日 1:40 スティーブ・ジョブズ(スタンダード大学卒業演説英語)
去年の12月に訳したTom LaPilleのコラムで紹介されていた演説のことだと思われる。スタンフォード大学のホームページからスピーチの全文を読むこと、およびスピーチ動画を視聴することが可能。
Text of Steve Jobs’ Commencement address (2005)
http://news.stanford.edu/news/2005/june15/jobs-061505.html
2012年8月19日 2:35 封印の黄金柩 ターンの数え方
他のTCGのカードかな、と思ったら案の定「遊戯王」のカードだった。なんでもデッキからカードを1枚追放して、2ターン後にそれを手札に入れていいらしい。「封印の」というカード名といまいちフレイバーが合っていないような。
2012年8月19日 1:29 デッキ 固まって シャッフル
リフルシャッフルを7回やるとそこそこよく混ざるらしい。もしくは「パイルシャッフルで4山作り、それらの2山でリフルシャッフルとオーバーハンドシャッフルを数回、別の2山で同じことをして、最後に全部を重ねてからあらためてリフルシャッフルとオーバーハンドシャッフルを数回ずつ」やるといいらしい。
2012年8月18日 22:59 ヴォーパルス DiaryNote
あまり流行ってはいないみたい。もっとヴォーパルスの記事を書く人が増えればいい。
2012年8月18日 21:11 サイクリングをする人は何と呼ぶのか
自転車乗り。
2012年8月18日 19:45 bloodthirst 意味
血に飢えている(血に渇いている)という意味かと。
2012年8月16日 21:23 ゴブリンとセックス
何を求めているのか、あまり深く考えたくないけど、マジック世界のゴブリンについてということであれば、マーク・ローズウォーター曰く「ゴブリンの好む日課はセックス、ギャンブル、真新しい武器防具をいじること」「ゴブリンにとって、より大きな鼻と足と手を持つものがより魅力的な異性である」「ゴブリンにとって最も大きな財産はその生産性の高さである」だそうな。
2012年8月16日 19:54 嵐潮 巻き直し
公式コミックの「マジック学園生徒会」で《嵐潮のリバイアサン/Stormtide Leviathan》から《巻き直し/Rewind》へとつないだシーンのことかな。それともマジックに全然関係ない検索だったんだろうか。
2012年8月15日 15:26 エスプレッソーダ りゅー
りゅーさんが不味いって言ってたエスプレッソーダは本当に不味かった。
2012年8月12日 6:04 ivorytower 金的
……はい?
2012年8月11日 8:46 lordly 日本語読み
ロードリーじゃないの?
2012年8月5日 11:54 蘇生 無限の日時計
おそらく蘇生(Unearth)の効果で戦場にクリーチャーを戻したあと、ターンが終了する前に《無限の日時計/Sundial of the Infinite》を使ったらどうなるのかが知りたくて検索したものと推測。
調べたわけじゃないけど、クリーチャーは次のターン終了ステップの開始時に追放されるんじゃないかな。《無限の日時計/Sundial of the Infinite》が使えるのは自分のターンだけだから、次の相手のターンのターン終了ステップの開始時。
2012年8月5日 2:01 オーガの抵抗者 フレーバーテキスト
イラストとフレイバーテキストの組み合わせがとても良いカード。
特に公式のネタばれもなかったので自信はないけど、もしかしたらテーマはオリンピック(もしくはスポーツ全般)だったんじゃないかと思った。
<カード名> <テーマに関連する単語?>
《ゴブリンの名手/Goblin Sharpshooter》 :射撃(Shooter)
《剣士団/Fencer Clique》 :フェンシング(Fencer)
《狩漁者/Watercourser》 :水泳プール(Watercourse)
《的盧馬/Riding the Dilu Horse》 :乗馬(Horse Riding)
《"Ach! Hans, Run!"》 :短距離走(Run)
さらに調べてようやく分かった。「ペンタスロン」と呼ばれる競技があるのか。別名「近代五種競技」。1人で「射撃、フェンシング、水泳、馬術、ランニング」をこなすらしい。
Wikipedia:「近代五種競技」の項目
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%BF%91%E4%BB%A3%E4%BA%94%E7%A8%AE%E7%AB%B6%E6%8A%80
この5つの競技をこなせる人って各国にどんだけいるんだ。水泳とランニングはさておき、射撃とフェンシングはそもそも戯れに体験してみることすら非常に困難なイメージがあるんだけど。
余談2:月曜日 《ゴブリンの名手/Goblin Sharpshooter》
翻訳の話。
原文:
a goblin with a clunky, crank-powered gun he couldn’t control
拙訳:
ピーキーでぶっ壊れた銃器に振り回されるゴブリンだった
後半の「he couldn’t control」を「振り回される」としたのはナイスプレイだったとして、「clunky」の訳として「ピーキー」は違ったかもしれない。
原文から「ガタピシ言う」「使い勝手の悪い」みたいな雰囲気を感じて「性能にムラのある」「極端な」という意味合いで「ピーキー」を遣ったんだけど、もっとストレートに「ダサい」「不格好な」で良かったか。
あと、コメント欄でも言われたけど「ピーキー」がどれだけ一般名詞なのか、という話。言葉としては「Peak」が形容詞形の「Peaky」に変化したもので、日本語の「とがった」という表現が一番近いと思う。
個人的には、エウレカセブンで主人公がチューンしたバイクの取り回しに苦労したドミニクが叫んでいたセリフで使ってたのが印象的な言葉。
余談3:火曜日 《剣士団/Fencer Clique》
テーマの為にフェンシングに当たるカードということで選ばれたらしい《剣士団/Fencer Clique》。ただしクリーチャータイプは剣士(Fencer)ではなくて兵士(Soldier)。ある程度、似たようなタイプはまとめておかないと、部族効果がほとんど意味のないものになってしまうから仕方のないことではある。
その昔、あれもこれもと思い付く端からクリーチャータイプをつけていた頃は、多種多様な種族がマジックの世界に生きていた。《人さらい/Rag Man》は人さらい(Rag Man)であって人間(Human)ではなかったし、《忌まわしき者/Abomination》はホラー(Horror)ではなく単なる忌まわしき者(Abomination)だった。
それら多くの少数種族が絶滅したのは2007年09月、世に言う「大規模クリーチャータイプ更新(Grand Creature Type Update)」と呼ばれる出来事が原因。Card of the Dayでクリーチャータイプのネタが出て来たときや、クリーチャータイプに関連するコラムなどでよく出てくる。たとえば「2011年01月10日」や「2011年08月02日」の Card of the Day の記事など。
クリーチャータイプマニアには必須の教養なので覚えておくこと(いるのか?)。
余談4:水曜日 《狩漁者/Watercourser》
日本語名を見て「ああ、なるほど。水で狩りを生き物だから『狩猟者』じゃなくて『狩漁者』なのか」と分かった気になってたら、日本語名の読みが「かりりょうしゃ」だと知って、びっくりした。
余談5:木曜日 《的盧馬/Riding the Dilu Horse》
今更ながら三国志を読み始めたところだけど、まだ序盤も序盤なので、この的盧馬は登場してない(赤兎馬は出て来た)。「まとろば」って読むのかと思ったら「てきろば」だった。どっちにしても「ろば」なのか。「うま」なのに。
余談6:金曜日 《"Ach! Hans, Run!"》
フレイバーテキストマニア以外でも知っている、マジック世界で10本の指に入る有名なフレイバーテキスト。それが《ルアゴイフ/Lhurgoyf》のこれ。
ところで《サッフィー・エリクスドッター/Saffi Eriksdotter》のフレイバーテキスト、これは《ルアゴイフ/Lhurgoyf》に出会う直前のシーンなのかな、と思った。
日本語訳:
ひと瞬きの間に、彼女は深い雪の中から埃立つ荒野へと歩み出ていた。 彼女の後の光の襞の中から、空ろな声が響いてきていた。「サッフィー、待ってくれ … … 。」
引用元:http://magiccards.info/ts/jp/245.html
理由は、遭遇時に「ハンス、逃げて!」と言っているので、先に進んでいたサッフィーが《ルアゴイフ/Lhurgoyf》に出会ってしまい、あとから来ているハンスに逃げるよう伝えている、というイメージがあったので。
それとこのサッフィーの一連のストーリーに触れるたびに思い出すのは、何年も前に「ハンス、逃げて」でググッたときに見つけた以下の考察。
Peak Magic:逃げるハンス
http://peakmagic.com/20031213.html
サッフィー・エリクスドッターという名前からこの人物が女性である、と気づけるのは「サッフィー」という点ではなく「~ドッター」という点からである、というのを読んだときは「マジックって面白いな」と心底思った。マジックのフレイバーという面を好きになるきっかけの1つだったかもしれない。
余談7:《ヴォーパルス戦記譚》 第3回:スカウティング・マイ・アーミー
ヴォーパルスの1人プレイを物語風に書き起こすという謎な企画、第3回目。
《ヴォーパルス戦記譚》 第3回:スカウティング・マイ・アーミー
http://regiant.diarynote.jp/201208180946043349/
第1回と第2回はこちら。それぞれストーリー的には独立してる(第1話~第3話ではない)。
《ヴォーパルス戦記譚》 第1回:虚飾の王の物語
http://regiant.diarynote.jp/201206102238015544/
《ヴォーパルス戦記譚》 第2回:100年のレシピ
http://regiant.diarynote.jp/201207310024451291/
とかなんとか言いつつ、今回の第3回目はあまり「物語的」ではなくて、どちらかというと「ゲームのリプレイ」に近いかもしれない。ドラフト時にどういったことを考えながらピックしているかを文章化したもの。
ヴォーパルスのベーシックな戦術に沿って書いたつもりではあるけれど、それでも個人的な趣味嗜好が出てしまっていることは否めない(1ターン目に2レベルの《宝物庫》を建てないとか)。他の人だったらどうするのか、というのも聞いてみたい気がする。
Diarynoteでもっとヴォーパルス流行らないかなあ。
余談8:検索ワード
2012年8月20日 18:08 カードゲーム反則シャッフル方法
マジックだとマナ織り込み(Mana Weaving)と呼ばれるシャッフル方法は反則らしいよ。具体的には土地とそれ以外のカードを分けてシャッフルしてから、非土地の山札へ2~3枚おきに土地を挿入するシャッフル方法。
このブログで過去に訳したシャッフル関連の記事としては以下のとおり。
僕のシャッフルはデッキを十分に無作為化できてるんだろうか?
http://regiant.diarynote.jp/201201202104281778/
シャッフルとイカサマと無作為化について
http://regiant.diarynote.jp/201202051837001308/
2012年8月20日 9:47 デュエルファイター刃 仕切り直し
基本セット2013の《世界火/Worldfire》を見たときに同じセリフが浮かんだ人は同世代とみた。どうでもいいけど、リキさん、主人公達よりめっちゃ年上に見えてまだ中学生なんだよな。
2012年8月20日 1:40 スティーブ・ジョブズ(スタンダード大学卒業演説英語)
去年の12月に訳したTom LaPilleのコラムで紹介されていた演説のことだと思われる。スタンフォード大学のホームページからスピーチの全文を読むこと、およびスピーチ動画を視聴することが可能。
Text of Steve Jobs’ Commencement address (2005)
http://news.stanford.edu/news/2005/june15/jobs-061505.html
2012年8月19日 2:35 封印の黄金柩 ターンの数え方
他のTCGのカードかな、と思ったら案の定「遊戯王」のカードだった。なんでもデッキからカードを1枚追放して、2ターン後にそれを手札に入れていいらしい。「封印の」というカード名といまいちフレイバーが合っていないような。
2012年8月19日 1:29 デッキ 固まって シャッフル
リフルシャッフルを7回やるとそこそこよく混ざるらしい。もしくは「パイルシャッフルで4山作り、それらの2山でリフルシャッフルとオーバーハンドシャッフルを数回、別の2山で同じことをして、最後に全部を重ねてからあらためてリフルシャッフルとオーバーハンドシャッフルを数回ずつ」やるといいらしい。
2012年8月18日 22:59 ヴォーパルス DiaryNote
あまり流行ってはいないみたい。もっとヴォーパルスの記事を書く人が増えればいい。
2012年8月18日 21:11 サイクリングをする人は何と呼ぶのか
自転車乗り。
2012年8月18日 19:45 bloodthirst 意味
血に飢えている(血に渇いている)という意味かと。
2012年8月16日 21:23 ゴブリンとセックス
何を求めているのか、あまり深く考えたくないけど、マジック世界のゴブリンについてということであれば、マーク・ローズウォーター曰く「ゴブリンの好む日課はセックス、ギャンブル、真新しい武器防具をいじること」「ゴブリンにとって、より大きな鼻と足と手を持つものがより魅力的な異性である」「ゴブリンにとって最も大きな財産はその生産性の高さである」だそうな。
2012年8月16日 19:54 嵐潮 巻き直し
公式コミックの「マジック学園生徒会」で《嵐潮のリバイアサン/Stormtide Leviathan》から《巻き直し/Rewind》へとつないだシーンのことかな。それともマジックに全然関係ない検索だったんだろうか。
2012年8月15日 15:26 エスプレッソーダ りゅー
りゅーさんが不味いって言ってたエスプレッソーダは本当に不味かった。
2012年8月12日 6:04 ivorytower 金的
……はい?
2012年8月11日 8:46 lordly 日本語読み
ロードリーじゃないの?
2012年8月5日 11:54 蘇生 無限の日時計
おそらく蘇生(Unearth)の効果で戦場にクリーチャーを戻したあと、ターンが終了する前に《無限の日時計/Sundial of the Infinite》を使ったらどうなるのかが知りたくて検索したものと推測。
調べたわけじゃないけど、クリーチャーは次のターン終了ステップの開始時に追放されるんじゃないかな。《無限の日時計/Sundial of the Infinite》が使えるのは自分のターンだけだから、次の相手のターンのターン終了ステップの開始時。
2012年8月5日 2:01 オーガの抵抗者 フレーバーテキスト
イラストとフレイバーテキストの組み合わせがとても良いカード。
Card of the Day - 2012/08/20
2012年8月20日 Card of the Dayドラゴン変化/Form of the Dragon - From the Vault: Dragons レアForm of the Dragon / ドラゴン変化 (4)(赤)(赤)(赤)
エンチャント
あなたのアップキープの開始時に、クリーチャー1体かプレイヤー1人を対象とする。ドラゴン変化はそれに5点のダメージを与える。
各終了ステップの開始時に、あなたのライフの総量は5点になる。
飛行を持たないクリーチャーは、あなたを攻撃できない。
参照:http://whisper.wisdom-guild.net/card/Form+of+the+Dragon/
この《Moat》(註1)のような効果は通常「白」に属するものだが、これはフレイバーの観点から「赤」のカードとして存在することが許された稀有な例外である。
(註1) 《Moat》
白の全体エンチャントで「飛行を持たないクリーチャーは攻撃できない」というシンプルかつ凶悪な効果を持っている。こういった攻撃を制限するカードは通常「白」に属する。
元記事:
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/cardoftheday/0812
Card of the Day - 2012/08/21
2012年8月21日 Card of the Dayネクロポーテンス/Necropotence - From the Vault: Exiled レアNecropotence / ネクロポーテンス (黒)(黒)(黒)
エンチャント
あなたのドロー・ステップを飛ばす。
あなたがカードを捨てるたび、あなたの墓地にあるそのカードを追放する。
1点のライフを支払う:あなたのライブラリーの一番上のカードを裏向きのまま追放する。あなたの次の終了ステップの開始時に、そのカードをあなたの手札に加える。
参照:http://whisper.wisdom-guild.net/card/Necropotence/
アイスエイジが登場したその日というもの、《ネクロポーテンス/Necropotence》はトーナメント環境を支配し続け、ついには1996年に「ネクロの夏」(註1)をもたらした。
その後の1999年、大会ではハイタイド(註2)やアカデミー(註3)といったコンボデッキたちが地平のかなたまで広がっており《ネクロポーテンス/Necropotence》は影も形もなかった。クリス・ピキュラ(註4)がかの有名な提言を行ったのはこのときだった。
彼は「《ネクロポーテンス/Necropotence》が使われるようになるまで片端から禁止すればいい。そうしてから《ネクロポーテンス/Necropotence》を禁止すればいい」と提案し、そして実際のところそのとおりとなったのだ。。
(註1) 「ネクロの夏」
もしくは「黒の夏」。《ネクロポーテンス/Necropotence》がトーナメントを席巻した1996年の夏をそう呼ぶ。英語では「Black Summer」と呼ばれる。
(註2) ハイタイド
《High Tide》をキーカードとしたコンボデッキの総称。相手が青のインスタントをいくつか唱えたかと思いきや、あとは呪文を唱えれば唱えるほどマナが増えていくという謎の現象が起きる。
High Tide (青)
インスタント
ターン終了時まで、プレイヤーがマナを引き出す目的で島(Island)をタップするたび、そのプレイヤーは自分のマナ・プールに(青)を加える(そのマナは、その土地が生み出すマナに追加で加えられる)。
引用元:http://whisper.wisdom-guild.net/card/High+Tide/
(註3) アカデミー
《トレイリアのアカデミー/Tolarian Academy》をキーカードとしたコンボデッキの総称。1~2ターン目に相手が1人でインスタントやソーサリーを唱え続けたかと思いきや、いきなり「対象はあなたで、60枚カードを引いてください」と言われて負けたりする。
Tolarian Academy / トレイリアのアカデミー
伝説の土地
(T):あなたがコントロールするアーティファクト1つにつき、あなたのマナ・プールに(青)を加える。
引用元:http://whisper.wisdom-guild.net/card/Tolarian+Academy/
(註4) クリス・ピキュラ
アメリカの有名マジックプレイヤー。マジックの黎明期から活躍しており、インビテーショナルカードである《翻弄する魔道士/Meddling Mage》の生みの親、かつ本人(イラスト的な意味で)として広く知られている。
元記事:
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/cardoftheday/0812
Card of the Day - 2012/08/22
2012年8月22日 Card of the Day象牙の塔/Ivory Tower - From the Vault: Relics レアIvory Tower / 象牙の塔 (1)
アーティファクト
あなたのアップキープの開始時に、あなたはX点のライフを得る。Xは、あなたの手札のカードの枚数から4を引いた点数である。
参照:http://whisper.wisdom-guild.net/card/Ivory+Tower/
ライフゲインは構築向きじゃないって?
《象牙の塔/Ivory Tower》は世界選手戦の決勝戦に3年連続で登場している。1994年に優勝したZak Dolanのデッキに1枚、1995年と1996年にそれぞれ準優勝を飾ったMarc HernandezとMark Justiceのデッキにも1枚ずつこの塔が入っていた。
元記事:
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/cardoftheday/0812
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