血編み髪のクレシュ/Kresh the Bloodbraided - From the Vault: Legends レア
Kresh the Bloodbraided / 血編み髪のクレシュ (2)(黒)(赤)(緑)
伝説のクリーチャー — 人間(Human) 戦士(Warrior)
他のクリーチャーが死亡するたび、あなたは血編み髪のクレシュの上に+1/+1カウンターをX個置いてもよい。Xは、そのクリーチャーのパワーである。
3/3
参照:http://whisper.wisdom-guild.net/card/Kresh+the+Bloodbraided/

 《血編み髪のクレシュ/Kresh the Bloodbraided》の編んだ髪の1つ1つはそれぞれが狩りの成功を意味する勲章だ。彼の編まれた髪の数は誰よりも多い。彼は部族の長ではないが、それでも彼が全ての人間の中でもっとも偉大な戦士であることを疑う者は誰ひとりとしていない。

元記事:
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/cardoftheday/0812
砂漠/Desert - From the Vault: Realms レア
Desert / 砂漠
土地 — 砂漠(Desert)
(T):あなたのマナ・プールに(1)を加える。
(T):攻撃しているクリーチャー1体を対象とする。砂漠はそれに1点のダメージを与える。この能力は、戦闘終了ステップの間にのみ起動できる。
参照:http://whisper.wisdom-guild.net/card/Desert/

 アルファ版とベータ版では全ての特殊地形はレアだった。しかしアラビアンナイトはコモンの特殊地形を《砂漠/Desert》という形で初めてもたらした。
 当時のデザイン時の記録が全て残っているわけではないのでこのカードがどうしてコモンに設定されたかは推測するしかないが、おそらくセットの舞台となったアラビアンナイトの世界がどこもかしこも砂漠だらけという事実が考慮に入れられたのかもしれない。多分ね。

元記事:
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/cardoftheday/0812
余談1:今週のCard of the Dayのテーマ

 今週はFrom the Vaultに新規イラストで収録されたカードたち。

余談2:月曜日 《ドラゴン変化/Form of the Dragon》

 色ごとの原則もときにはフレイバーのために無視されることもある、という話。もちろん原則を破るだけの価値があると判断されるほどフレイバーに富んだカードでないといけない(はず)。

 そういう意味ではこの《ドラゴン変化/Form of the Dragon》は非の打ちどころがない。ドラゴンになったから飛べる、よって飛んでないクリーチャーの攻撃は届かない。ヒットポイントは普通のドラゴンのタフネスである5点になるし、毎ターン5点分の火球(ブレス)を吐ける。

 少しだけ訳の話。
原文:
 but for flavor reasons the ability was allowed on this red card as a rare exception.

拙訳:
 これはフレイバーの観点から「赤」のカードとして存在することが許された稀有な例外である。

 意外と訳しづらかった。「allowed on this red card」のあたりと「for flavor reason」。それぞれ単体ならそこまで悩むほどでもないんだけど、全部合わせて一文にするとなるとちょっと迷う。

余談3:火曜日 《ネクロポーテンス/Necropotence》

 ネクロデッキは前に人に貸してもらって回したことがある。当時は《暗黒の儀式/Dark Ritual》やら《生命吸収/Drain Life》やらが現役の時代で「ライフを払ってばりばり手札を引いては手札を使いきって回復する。相手は死ぬ」という爽快感あふれるプレイを体感できた。

 それと訳の話。
原文:
 "Ban everything until Necro is good, then ban Necro"

拙訳:
 「《ネクロポーテンス/Necropotence》が使われるようになるまで片端から禁止すればいい。そうしてから《ネクロポーテンス/Necropotence》を禁止すればいい」

 原文のシンプルな「名言っぽさ」を上手く訳せなかった。「ネクロがトップメタになるまで他のカードを禁止にして、それからネクロを禁止にすればいい」という感じか。これでも長過ぎるような。

余談4:水曜日 《象牙の塔/Ivory Tower》

 記事で紹介されている《象牙の塔/Ivory Tower》が入ったデッキ3つのうち、1つは火曜日に紹介されていた《ネクロポーテンス/Necropotence》をメインにしたデッキ。

 この2枚の相性の良さはマジックの歴史でも指折りかもしれない。「手札が爆発的に増えていくけどどんどんライフが減る」カードと「手札さえ多ければどんどんライフが増えていく」カード。

余談5:木曜日 《血編み髪のクレシュ/Kresh the Bloodbraided》

 3色の5マナで3/3のバニラ。周囲でクリーチャーが死ぬとどんどんサイズが大きくなるけど、結局はバニラ。うーん。アラーラ世界の人類最強の戦士がこのカードなのかというと、ちょっと違和感を覚えないでもない。

余談6:金曜日 《砂漠/Desert》

 マジックの初期のフレイバー重視カード。飛んでいようが歩いていようが砂漠を横断するとダメージを喰らう。ただしラクダに乗っていれば平気だし、砂漠の民からすればむしろホームグラウンド。
Camel (白)
クリーチャー — ラクダ(Camel)
バンド
Camelが攻撃しているかぎり、砂漠(Desert)がCamelかCamelとバンドしているクリーチャーに与えるすべてのダメージを軽減する。
0/1
引用元:http://whisper.wisdom-guild.net/card/Camel/

Desert Nomads (2)(赤)
クリーチャー — 人間(Human) ノーマッド(Nomad)
砂漠渡り
砂漠からDesert Nomadsに与えられるすべてのダメージを軽減する。
2/2
引用元:http://whisper.wisdom-guild.net/card/Desert+Nomads/

余談7:公式サイト - Latest Development

 Daily MTGのLastest Developmentの担当、Zac HillがWotC社を去るらしい。Zac Hillになってからまだ1年経ってないことを考えると結構早い交代劇な気がする。Tom LaPilleは3年くらいだったっけ。

 公式サイト(英語):Latest Development - Developing Development
 http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/ld/209

 すぐに誰か代わりの担当が出てくるわけではなく、とりあえずは様々なデベロッパーが持ち回りで記事を書くらしい。名前が挙げられているのはBilly Moreno、Dave Humpherys、Tom LaPille、Sam Stoddard、Erik Lauer、Trick Jarrettなど。

 個人的にはTom LaPilleの復活が嬉しいんだけど、公式サイトの掲示板では散々な言われようだ。Tom LaPilleの人気がないというより、そもそもLastest Developmentのコラム自体が不評みたい(一部の書き込みだけで決めつけてはいけないのだけど)。

 デッキ構築やプレイングの参考になるような情報はほとんどないことは確かだし、特定のカードがどのようにしてその能力や効果に落ち着いたか、というのに興味を持つ人は少ないのかな。

余談8:検索ワード

2012年8月24日 19:25 creepy doll 歌詞 日本語訳

 《不気味な人形/Creepy Doll》はイニストラードのカード。このカードがCard of the Dayに取り上げられたときに「元ネタはJonathan Coultonの『Creepy Doll』という歌」とあった。その歌詞の日本語訳を探していた人がいたらしい。

  2011年12月02日 Card of the Day
  http://regiant.diarynote.jp/201112021641143295/

 歌自体は歌手本人の公式サイトから無料でダウンロードできる。ダウンロードできるサイトとリンクは、日本語訳されている公式コラムに紹介されている。

  日本語公式サイト:恐るべき物語 その1
  http://mtg-jp.com/reading/translated/002192/

 以下、歌詞の拙訳。原文の歌詞を載せるわけにはいかないので、知りたい人は上記のリンク先からダウンロードして聞いてみること。

不気味な人形/Creepy Doll(ジョナサン・クールトン/Jonathan Coulton)

 森の中にある町の丘の上に誰も住んでいない家が1軒あった。
 そこで君は大きなカバンと町で稼いだ金でその家を買った。

 だけど夜になって暗闇に包まれた家の中、君が1人でいると上の階から物音が聞こえた。
 君は階段を上り、大きく息を吸ってからそこにあるドアを開いた。

 雷が光ったときドアの内側で何かが動くのが見えた気がした。
 ぼろぼろの洋服がそこにあった。
 変な気持ちになった。
 以前にもそんな気持ちになったことがあったような気がする。


(サビ)
 不気味な人形がそこにいる。
 いつでも君のすぐ後ろにいる。
 その壊れた目は閉じられることはない。

 不気味な人形がそこにいる。
 いつでも君のすぐ後ろにいる。
 その小さい口は君をいつか飲み込むためにある。


 君は叫び声を上げると扉を閉めた。
 あれは単なる夢だと自分に言い聞かせながら。

 朝になって君は町へと繰り出した。
 アンティークショップに行くためだ。

 その店には奇妙な老人がいた。
 焦点の定まらない目と震える手で彼は君に古い木箱を手渡した。
 彼の骨のきしむ音が聞こえた。

 君は箱を開く前からそこに何が入っているのかを知っていた。
 中の色褪せた銀のカギには、君の名前が彫り込まれていた。


(サビ)
 不気味な人形がそこにいる。
 いつでも君のすぐ後ろにいる。
 その壊れた目は閉じられることはない。

 不気味な人形がそこにいる。
 いつでも君のすぐ後ろにいる。
 その小さい口は君をいつか飲み込むためにある。


 君が夜遅くに家に帰ってくると、人形は君の帰りを待っている。
 君が食事を始めると、人形は一口くれと言ってくる。
 人形は君の家の中に、君の部屋の中に、君のベッドの中にいる。
 人形は君の目の中に、君の腕の中に、君の頭の中に入ってくる。
 君の気が狂うまで。

 夜も遅というのに君は階下へと降りていった。
 眠れないから紅茶でも飲もうと思ったからだ。
 人形は君に「ハチミツを入れ過ぎだよ」と叱るように言った。

 もうたくさんだ、と君は人形を木箱に閉じ込めた。
 金のつまったカバンと一緒に暖炉へその木箱を放り込んだ。

 煙が君の小さな家に充満する。
 もう終わりだ。
 気がつくのが遅すぎた。
 箱の中にいたのは君自身だったことに。


(サビ)
 不気味な人形がそこにいる。
 いつでも君のすぐ後ろにいる。
 その壊れた目は閉じられることはない。

 不気味な人形がそこにいる。
 いつでも君のすぐ後ろにいる。
 その小さい口は君をいつか飲み込むためにある。
ゴルガリの死者の王、ジャラド/Jarad, Golgari Lich Lord - ラヴニカへの回帰 神話レア
Jarad, Golgari Lich Lord / ゴルガリの死者の王、ジャラド (黒)(黒)(緑)(緑)
クリーチャー — ゾンビ(Zombie) エルフ(Elf)
ゴルガリの死者の王、ジャラドは、あなたの墓地にあるクリーチャー・カード1枚につき+1/+1の修整を受ける。
(1)(黒)(緑), 他のクリーチャー1体を生け贄に捧げる:隠対戦相手はそれぞれ生け贄に捧げられたクリーチャーのパワーに等しい点数のライフを失う。
沼1枚と森1枚を生け贄に捧げる:ゴルガリの死者の王、ジャラドをあなたの墓地からあなたの手札に戻す。
2/2

 《ゴルガリの死者の王、ジャラド/Jarad, Golgari Lich Lord》は、ラヴニカへの回帰で最初に公開されたカードだ。
 彼はゴルガリギルドの新たなリーダーであり、デュエルデッキ「イゼットvsゴルガリ」に収録される2枚のプレミアムフォイルカードのうちの1枚でもある。
 また彼は今までに《裏切り者グリッサ/Glissa, the Traitor》と《ラノワールの死者/Llanowar Dead》の2枚しか存在しなかった「ゾンビ(Zombie) エルフ(Elf)」へ新たに3枚目として加わった存在でもある。

元記事:
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/cardoftheday/0812
通りのひきつけ/Street Spasm - ラヴニカへの回帰 アンコモン
Street Spasm / 通りのひきつけ (X)(赤)
インスタント
あなたがコントロールしていない飛行を持たないクリーチャー1体を対象とする。通りのひきつけはそれにX点のダメージを与える。
超過(X)(X)(赤)(赤)(あなたはこの呪文をこれの超過コストで唱えてもよい。そうした場合、通りのひきつけはあなたがコントロールしていない飛行を持たない各クリーチャーにそれぞれX点のダメージを与える。)

 デュエルデッキ「イゼットvsゴルガリ」にはイゼットの新メカニズム「超過(Overload)」のお披露目として《通りのひきつけ/Street Spasm》が収録されている。
 「超過(Overload)」が初めて登場したのはGreat Designer Search(註1)で発案者はケン・ネーグルで、彼は当時それを「Dispersion(拡散)」と呼んでいた。彼はラヴニカへの回帰にデベロッパーとして参加していたため、この「Dispersion(拡散)」をイゼットのメカニズムとして登場させることができたのだ。

(註1) Great Designer Search
 2006年に行われたデザイナーの一般公募。以下がそれに関する記事(リンク先は英語)。
 http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtgcom/designersearch/episode1

元記事:
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/cardoftheday/0812
屑肉の刻み獣/Dreg Mangler - ラヴニカへの回帰 アンコモン
Dreg Mangler / 屑肉の刻み獣 (1)(黒)(緑)
クリーチャー — 植物(Plant) ゾンビ(Zombie)
速攻
活用 (3)(黒)(緑)((3)(黒)(緑), このカードをあなたの墓地から追放する:クリーチャー1体を対象とし、それの上にこのカードのパワーに等しい数の+1/+1/カウンターを置く。活用はソーサリーとしてのみ行う。)
3/3

 《屑肉の刻み獣/Dreg Mangler》は3マナ3/3で速攻を持っており一切の赤マナを必要としない。この時点で十分注目に値すると言えるが、このカードはさらにゴルガリの新たなメカニズムである「活用(Scavenge)」を披露している。
 ラヴニカへの回帰に登場する各ギルドの新メカニズムはそれぞれ元のラヴニカで登場したメカニズムを念頭に置いたものになっており、この「活用(Scavenge)」も「発掘(Dredge)」と相性が良い。これらのメカニズムは両方ともデュエルデッキ「イゼットvsゴルガリ」のゴルガリデッキに入っている。

元記事:
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/cardoftheday/0812
イゼットの魔除け/Izzet Charm - ラヴニカへの回帰 アンコモン
Izzet Charm / イゼットの魔除け (青)(赤)
インスタント
以下の3つから1つを選ぶ。「クリーチャーでない呪文1つを対象とする。そのコントローラーが(2)を支払わないかぎり、それを打ち消す。」「クリーチャー1体を対象とする。イゼットの魔除けはそれに2点のダメージを与える。」「カードを2枚引き、その後カードを2枚捨てる。」

 魔除けシリーズの出番があったのは最近ではアラーラブロックでのことだ。アラーラブロックの魔除けがバランスのとれた強さで人気を博したことから、ラブニカにも登場させようということになった。そして各ギルドにそれぞれの魔除けが与えられたというわけだ。この《イゼットの魔除け/Izzet Charm》はデュエルデッキ「イゼットvsゴルガリ」で使うことができる。

元記事:
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/cardoftheday/0812
コロズダのギルド魔道士/Korozda Guildmage - ラヴニカへの回帰 アンコモン
Korozda Guildmage / コロズダのギルド魔道士 (黒)(緑)
クリーチャー - エルフ(Elf) シャーマン(Shaman)
(1)(黒)(緑):クリーチャー1体を対象とする。それはターン終了時まで、+1/+1の修整を受けるとともに威嚇を得る。
(2)(黒)(緑), トークンでないクリーチャー1体を生け贄に捧げる:緑の1/1の苗木・クリーチャー・トークンをX体戦場に出す。Xは、その生け贄に捧げられたクリーチャーのタフネスに等しい。
2/2

 ラヴニカへの回帰ではあのギルド魔道士たちも回帰してきている。しかもただ帰って来たわけではなく新たな名前と能力とともにだ。
 さらに違いをあげると、これらのギルド魔道士たちはハイブリッドマナ(註1)を持っておらず、かわりに自身のギルドの色をそれぞれ必要としている。彼らは開発部のあいだで「金色の魔道士」(註2)と呼ばれたりもした。

(註1) ハイブリッドマナ
 ラヴニカ:ギルドの都が初出。1つのマナシンボルに2つの色を半分ずつ描かれており、どちらのマナで支払ってもよいというコスト。色を参照する際には、両方の色を持っているものとして扱う。

(註2) 金色の魔道士
 通常の多色カードは金色のため。過去のラヴニカに登場していたギルド魔道士たちはハイブリッドマナという「通常ではない多色」だったためカードの色も金色ではなく2色刷りだった。

 例 《ボロスのギルド魔道士/Boros Guildmage》 : http://magiccards.info/cmd/en/186.html

元記事:
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/cardoftheday/0812

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