今週のCard of the Day (2012年12月 第4週) とか
2012年12月30日 週のまとめ余談0:翻訳
サボり過ぎてたのでそろそろ本気出す。
余談1:今週のCard of the Dayのテーマ
テーマというか、いつもの年末の挨拶だけ。ちなみに去年も最後の更新がちょうど月曜日で、この年末ネタのみ。さらに一昨年はどうだったかな、となんとなく確認しにいってみたところ……
<2010年の最終週の Card of the Day>
月曜日 《最後のお祭り騒ぎ/Final Revels》
火曜日 《最後のチャンス/Last Chance》
水曜日 《堆石堤/Terminal Moraine》
木曜日 《焦熱の結末/Fiery Conclusion》
金曜日 《The Ultimate Nightmare of Wizards of the CoastR Customer Service》
……というわけで「これで終わりだぁ!」といわんばかりにそれらしき単語(Final、Last、Terminal、Conclusion)を含むカードしかなかったことに今更気づいた。さすが、Card of the Day。
余談2:月曜日 《The Ultimate Nightmare of Wizards of the Coast Customer Service》
ここ数年の年末恒例ネタ。長期休暇に入る前にサポートの問合せ先を教えてくれる。アングルードが出たのはもう14年(!)前ということもあって、フレイバーテキストに書かれていた問合せ先も当然変わっており、そのままでは使えない。
ちなみに一昨年と去年は Card of the Day の記事内容が完全に一字一句同じだった。今年はそこに「受付時間の変更」そして「公式ツイッターアカウント」が追加されている。
少しだけ訳の話。
ツイッターだから「~宛てにつぶやいてくれ!」が自然かなあ、と思いつつも、原文が「talk to」なんだからそこは尊重して「話しかけてくれ」にしておこう、ということに。
他にも、問い合わせの話だから「問いかけてくれ」とか「問い合わせてくれ」とかにすべきかなあ、とか色々考えたけど、最後は原文尊重ということにしておいた。
余談3:冬コミ - その1 東地区 "W" ブロック-08a
《竜英傑、蛹/Sanagi, Dracogenius》さんがレイモス教団と組んでスペースをとられたとDiarynoteに書かれていたので立ち寄ってみた。
ジェイス総受け本を立ち読みさせていただいて、マジックの楽しみ方は十人十色なのだなあ、とあらためて認識してから、そっと元に戻し、隣にあった「時のらせんブロック物語読本」と「1マナの重み」を購入した。
余談4:冬コミ - その2 時のらせんブロック物語読本
まだ読み始めたばかり。
ですます口調だと、おとぎ話の雰囲気が強くなってファンタジー向きかもしれないと思ったり、ジョイラさんがプレインズウォーカーでないことを初めて知って驚いたりしてる(年齢が凄いってのだけ知ってたので、勝手にプレインズウォーカーだと思ってた)。あと、合間に挟まっている解説が嬉しい。
以下、作者の方のブログ
http://aisha.blog.so-net.ne.jp/
余談5:冬コミ - その3 拡張アート
スペースの隣で黙々と拡張アートを描かれていた絵師さんがいた。ご自由にご覧くださいとある拡張アートを恐る恐る手にとって観賞させてもらった。びっくりした。
よくネットで見る拡張アートの写真とか、多少はデジタル加工が入ってるんだろうな、とか思ってけど、実物を前にしても色の継ぎ目が見えなかった。人間の無限の可能性を垣間見た。いや、正直、本当に驚いた。
見た中では《悪鬼の血脈、ティボルト/Tibalt, the Fiend-Blooded》の炎がカード名の枠を焦がしてるのが印象的だった。こういう「遊び」が出来るのかー、という意味で。
余談6:冬コミ - その4 1マナの重み
購入した「1マナの重み」という同人誌は《スレイベンの守護者、サリア/Thalia, Guardian of Thraben》が主人公のギャグ漫画。ちなみにサリアさんの能力は以下の通り。
サリアさんがアホの子になってた。かわいい。彼女の能力のせいで阿鼻叫喚の地獄絵図が繰り広げられる話がメイン。面白かった。あとエルズペス様が不憫だった。
後半は4コマ。印象的だったのは、タイトルに描かれていたアヴァシン様の聖母のごとき笑みと、サリアさんのせいで砕け散る《獄庫/Helvault》。兵士の(うわぁ…!)がツボだった。
以下、作者の方のブログ
http://kabikan12.diarynote.jp/
サボり過ぎてたのでそろそろ本気出す。
余談1:今週のCard of the Dayのテーマ
テーマというか、いつもの年末の挨拶だけ。ちなみに去年も最後の更新がちょうど月曜日で、この年末ネタのみ。さらに一昨年はどうだったかな、となんとなく確認しにいってみたところ……
<2010年の最終週の Card of the Day>
月曜日 《最後のお祭り騒ぎ/Final Revels》
火曜日 《最後のチャンス/Last Chance》
水曜日 《堆石堤/Terminal Moraine》
木曜日 《焦熱の結末/Fiery Conclusion》
金曜日 《The Ultimate Nightmare of Wizards of the CoastR Customer Service》
……というわけで「これで終わりだぁ!」といわんばかりにそれらしき単語(Final、Last、Terminal、Conclusion)を含むカードしかなかったことに今更気づいた。さすが、Card of the Day。
余談2:月曜日 《The Ultimate Nightmare of Wizards of the Coast Customer Service》
ここ数年の年末恒例ネタ。長期休暇に入る前にサポートの問合せ先を教えてくれる。アングルードが出たのはもう14年(!)前ということもあって、フレイバーテキストに書かれていた問合せ先も当然変わっており、そのままでは使えない。
ちなみに一昨年と去年は Card of the Day の記事内容が完全に一字一句同じだった。今年はそこに「受付時間の変更」そして「公式ツイッターアカウント」が追加されている。
少しだけ訳の話。
原文:
talk to @wizards_cs on Twitter!
拙訳:
ツイッターから@wizards_cs宛てに話しかけてくれ!
ツイッターだから「~宛てにつぶやいてくれ!」が自然かなあ、と思いつつも、原文が「talk to」なんだからそこは尊重して「話しかけてくれ」にしておこう、ということに。
他にも、問い合わせの話だから「問いかけてくれ」とか「問い合わせてくれ」とかにすべきかなあ、とか色々考えたけど、最後は原文尊重ということにしておいた。
余談3:冬コミ - その1 東地区 "W" ブロック-08a
《竜英傑、蛹/Sanagi, Dracogenius》さんがレイモス教団と組んでスペースをとられたとDiarynoteに書かれていたので立ち寄ってみた。
ジェイス総受け本を立ち読みさせていただいて、マジックの楽しみ方は十人十色なのだなあ、とあらためて認識してから、そっと元に戻し、隣にあった「時のらせんブロック物語読本」と「1マナの重み」を購入した。
余談4:冬コミ - その2 時のらせんブロック物語読本
まだ読み始めたばかり。
ですます口調だと、おとぎ話の雰囲気が強くなってファンタジー向きかもしれないと思ったり、ジョイラさんがプレインズウォーカーでないことを初めて知って驚いたりしてる(年齢が凄いってのだけ知ってたので、勝手にプレインズウォーカーだと思ってた)。あと、合間に挟まっている解説が嬉しい。
以下、作者の方のブログ
http://aisha.blog.so-net.ne.jp/
余談5:冬コミ - その3 拡張アート
スペースの隣で黙々と拡張アートを描かれていた絵師さんがいた。ご自由にご覧くださいとある拡張アートを恐る恐る手にとって観賞させてもらった。びっくりした。
よくネットで見る拡張アートの写真とか、多少はデジタル加工が入ってるんだろうな、とか思ってけど、実物を前にしても色の継ぎ目が見えなかった。人間の無限の可能性を垣間見た。いや、正直、本当に驚いた。
見た中では《悪鬼の血脈、ティボルト/Tibalt, the Fiend-Blooded》の炎がカード名の枠を焦がしてるのが印象的だった。こういう「遊び」が出来るのかー、という意味で。
余談6:冬コミ - その4 1マナの重み
購入した「1マナの重み」という同人誌は《スレイベンの守護者、サリア/Thalia, Guardian of Thraben》が主人公のギャグ漫画。ちなみにサリアさんの能力は以下の通り。
Thalia, Guardian of Thraben / スレイベンの守護者、サリア (1)(白)
伝説のクリーチャー — 人間(Human) 兵士(Soldier)
先制攻撃
クリーチャーでない呪文は、それを唱えるためのコストが(1)多くなる。
2/1
引用元:http://whisper.wisdom-guild.net/card/Thalia%2C+Guardian+of+Thraben/
サリアさんがアホの子になってた。かわいい。彼女の能力のせいで阿鼻叫喚の地獄絵図が繰り広げられる話がメイン。面白かった。あとエルズペス様が不憫だった。
後半は4コマ。印象的だったのは、タイトルに描かれていたアヴァシン様の聖母のごとき笑みと、サリアさんのせいで砕け散る《獄庫/Helvault》。兵士の(うわぁ…!)がツボだった。
以下、作者の方のブログ
http://kabikan12.diarynote.jp/
【翻訳】Josh Silvestriによる2012年のリミテッド総括 その1/Silvestri Says - 2012 Limited Breakdown, Part 1【CFB】
2012年12月31日 翻訳【翻訳】Josh Silvestriによる2012年のリミテッド総括 その1/Silvestri Says - 2012 Limited Breakdown, Part 1【CFB】
Josh Silvestri
2012年12月25日
元記事:http://www.channelfireball.com/articles/silvestri-says-2012-limited-breakdown-part-1/
さて1年の締めくくりということでもあるし、いつもの記事とはちょっと趣向を変えてみたい。リミテッドについてちょっと語らせてもらおうかな、と思ってる。
何しろ僕はドラフトが大好きなんだけどなかなかそれについて語る機会がなかなかない。普段は主にスタンダードについて書いてるし、マジックを遊ぶ時間が限られるときはあまりドラフトに心を惹かれなくなる、というのがその理由だ。
そんなわけでこの先の数週間は2012年のドラフト環境をざっと振り返って、その中でプレイヤーたちが楽しんだこと、そして楽しめなかったことを語りたいと思う。
まず議論の余地のない点としては、ここ数年でベストといえるフォーマットが3つもあったということだ。それはイニストラード、基本セット2013、そしてラヴニカへの回帰だ。
これに関しては反論は出ないだろうと思っている。それらのフォーマットの合間にはあのクソつまらないアレ(そうだよ、アヴァシンの帰還だよ)が挟まっていたんだからなおさらだ。
あらためて、まずはイニストラードブロックのドラフトに関する僕個人の感想だ。
環境その1:イニストラード、イニストラード、イニストラード
過去から今現在まで含めた全てのドラフトフォーマットの中でもトップクラスに気に入っている。様々なアーキタイプとカードのシナジーが適度な強さで混ざり合ってるこのフォーマットが大好きだった。理不尽に強すぎたのは《不可視の忍び寄り/Invisible Stalker》デッキくらいだ。
自身の山札を削るアーキタイプも楽しかった。《蜘蛛の発生/Spider Spawning》や《骨までの齧りつき/Gnaw to the Bone》と組み合わさったときなどは最高だった。このアーキタイプはLSVやその他のプレイヤーが動画で紹介ことで有名になったイメージがある。
普通のリミテッド環境では出番を見つけられないようなカードたちが、こういった特殊なデッキや少数派アーキタイプに突然居場所を見つけるのが面白かったね。
以下にこの環境のアーキタイプをいくつか上げてみたよ。
UW Fliers(青白飛行)
GW Aggro(緑白アグロ)
RB Vampires(赤黒吸血鬼)
RG Werewolves(赤緑狼男)
UB Zombies(青黒ゾンビ)
RW Aggro (AKA Rally the Peasants)(赤白アグロ)
UR Control (AKA Burning Vengance)(青赤コントロール)
UGb Spawning Self-Mill(青緑タッチ黒、墓地利用)
どのアーキタイプが主流だったかは参戦した時期次第で変わる。何しろドラフトの傾向と情報は劇的に変化していたからね。
変身メカニズムはもちろん興味を引くものだったけどそれは戦略レベルでも興味深い代物だった。多くのプレイヤーはいつ変身させるべきかで頭を悩ませていたよ。
環境には多くの使用に耐えうるインスタントがあったから何もせずにターンを返すことにはリスクがあった。それでも狼男たちは強かったし、正攻法に頼らずに変身させる手段は《月霧/Moonmist》しかなかった。個人的にはもう1枚くらい変身させるカードがあってもいいかなと思ったけど、それでも変身メカニズムは非常にいいバランスだった。
適度なパワーバランスとデッキに入らないほど弱いカードが少なかったのがこの環境の良いところで、後続のセットによって失ったものでもある。もっとも僕がこの長所に気づいたのは闇の隆盛の到来によってそれらの一部が失われたときで、そのあと訪れたアヴァシンの帰還はこの美点を根こそぎ消し去ってしまった。
もちろん《血統の守り手/Bloodline Keeper》や《オリヴィア・ヴォルダーレン/Olivia Voldaren》といったパワーカードはあった。それでも基本的なレアリティ間のバランスはとれていたと思う。
思い返してみるにこの環境には《クルーインの無法者/Kruin Outlaw》、《大笑いの写し身/Cackling Counterpart》、そして《弱者の師/Mentor of the Meek》といった良カードもあれば、《血の贈与の悪魔/Bloodgift Demon》や《小悪魔の遊び/Devil’s Play》といったさらに良いカードもあふれていた。
どんなデッキにも除去を入れることは出来たし、かといって万能除去はほとんどなかった。なんらかの制約やデメリットがついてるのが普通だった。イニストラードには平均よりも多い量の除去があったかもしれない。でも除去が強すぎたということはないんだ。
環境その2:闇の隆盛、イニストラード、イニストラード
正直、ドラフト環境的には闇の隆盛によって得たものより失ったもののほうが多かったように思う。イニストラードを1パック失ったことでシナジーデッキは十分な量のキーカードを手に入れる機会を失ってしまったし、その他のアーキタイプも被害を被ったという意味では変わらない。結局のところ、人間デッキ以外は選択に値しないような状況になってしまった。
結構前のことだから記憶が間違っている可能性もあるけど色のバランスにはガッカリした覚えがある。《未練ある魂/Lingering Souls》より強いカードは2~3枚くらいしかなかった気がするし。
絶対流せないようなバランスの壊れたカードをあげろ(ただしレア以外で)、と聞かれることがあったらとりあえず《未練ある魂/Lingering Souls》をあげておけばいいんじゃないかな。
とはいえ、これ自体がそこまでひどいドラフトフォーマットだったとは思わない。新しいエキスパンションが加わったことで悪くなったフォーマットは他にもいくつかある。ただ、ほぼ過去最高と言われていたドラフト環境をここまで格下げした例はそうそうない。
環境その3:アヴァシンの帰還、アヴァシンの帰還、アヴァシンの帰還
このフォーマットについて挙げられたことのある主な欠点は以下の通りだ。これらについては複数回答ありにしてアンケートで集計してみた。
レアにボムが多すぎるから? パワーのバランス差がひどすぎるから? デッキに入らないカードが多すぎるから? リミテッド用のメカニズムが無さ過ぎる? 選択可能なアーキタイプが少なすぎる? 色のバランスがとれてないから? 碌な除去がないから?
どれもこれも選ばれていたが、結論としては「リミテッド用のメカニズム」なのだと思う。メカニズム自体が問題と言うよりも、それらを持つカード自体が弱すぎて話にならないというのが問題だったように思う(え? 《ドルイドの使い魔/Druid’s Familiar》?)。そう、メカニズム自体に問題があったとは言わない。しかしそれでも 結魂/Soulbond と 奇跡/Miracle が人気だったとは言いづらい。
とにかくこのフォーマットは酷いパワーバランスのフォーマットで、特に黒のディスられっぷりは目を覆わんばかり。そして相手のクリーチャーを除去する手段がないので一度場を支配されてしまえばそれまでだった。
環境その他:基本セット2013 と ラヴニカへの回帰
これらの環境についてはのちほどもっと掘り下げて語る予定だ。だから今日ここで語るのは要約版だと思って欲しい。
僕は基本セット2013の大ファンだった。この環境を楽しむにはどうすればいいかを知るには時間がかかった。このフォーマットの面白さがなかなかプレイヤーたちに伝わらなかった理由はおそらくコアセットのドラフトは大抵の場合において単純でつまらないものだという偏見があったからだと思う。カードやメカニズムにも一目見ただけで伝わるような面白さがなかった。
だから遊べば遊ぶほど面白さが高まったフォーマットだった。その前後にあれほどドラフトが楽しいフォーマットがなければ、そして実働期間がもう少し長ければ、もっと高い評価を勝ちえたんじゃないかと思う。
選択可能なアーキタイプもたくさんあり(いくつかは過大評価されてたきらいもあるけど)、強い色と弱い色の評価も何度か入れ替わった。
ちょっとしたアンケートを用意してみた。リミテッド環境を評価する上で僕が重要だと思う点を並べてある。プレイヤーたちが特に並べる不平不満を選んでみたものだ。アンケートに答えたい君のために、記事の末尾にアンケートページへのリンクが張ってある(註)。
以下にあげるのは今時点で回収してある244人からの回答を集計したものだ。
【#1:ドラフトの経験について】
ドラフト歴は何年ですか?
1 Year - 130人 (53%)
2 Years - 35人 (14%)
3 Years - 21人 (9%)
4 Years - 7人 (3%)
5 Years - 9人 (4%)
5+ Years - 42人 (17%)
今年、何回ドラフトしましたか?(四捨五入)
10 - 75人 (31%)
20 - 45人 (18%)
30 - 38人 (16%)
40 - 19人 (8%)
50 - 23人 (9%)
75 - 10人 (4%)
100 - 11人 (5%)
150 - 7人 (3%)
200 - 3人 (1%)
200+ - 13人 (5%)
競技マジックでドラフトしましたか?
Yes - 36人 (15%)
No - 208人 (85%)
【#2:ドラフト環境において重視されることについて】
ドラフト環境においてもっとも問題となる点はなんだと思いますか?(複数回答可)
・Overpowered Rares(レアが強すぎる) - 77人 (32%)
・Power imbalance amongst rarities(レアリティ間の強さの差が大きい) - 48人 (20%)
・Too few playable cards(デッキに入らないほど弱いカードが多すぎる) - 84人 (34%)
・Poor Limited mechanics(リミテッド用のメカニズムが弱すぎる) - 62人 (25%)
・Too few viable archetypes(選択可能なアーキタイプが少なすぎる) - 107人 (44%)
・Weak Color Balance(色によって強さに差がありすぎる) - 93人 (38%)
・Other(その他) - 35人 (14%)
ドラフト環境を良くする点はなんだと思いますか?(複数回答可)
・Good mana fixing(良いマナ調整カード) - 81人 (33%)
・No overpowering single color(特定の色に強さがよってない) - 115人 (47%)
・Lack of dominate rares(強すぎるレアがない) - 44人 (18%)
・Abundance of playables(デッキに入る強さのカードが豊富にある) - 120人 (49%)
・Variety of archetypes(アーキタイプが豊富にある) - 156人 (64%)
・Good Limited mechanics(良いリミテッド用のメカニズム) - 102人 (42%)
・Other(その他) - 6人 (2%)
【#3:今年のドラフト環境について】
イニストラード3パックのドラフトはどうでしたか?
Like(好き) - 142人 (58%)
Dislike(嫌い) - 6人 (2%)
Neutral(どちらでもない) - 24人 (10%)
Did not play(遊んだことがない) - 72人 (30%)
闇の隆盛1パック+イニストラード2パックのドラフトはどうでしたか?
Like(好き) - 91人 (37%)
Dislike(嫌い) - 20人 (8%)
Neutral(どちらでもない) - 49人 (20%)
Did not play(遊んだことがない) - 84人 (34%)
アヴァシンの帰還のドラフトはどうでしたか?
Like(好き) - 46人 (19%)
Dislike(嫌い) - 106人 (43%)
Neutral(どちらでもない) - 37人 (15%)
Did not play(遊んだことがない) - 55人 (23%)
基本セット2013のドラフトはどうでしたか?
Like(好き) - 123人 (50%)
Dislike(嫌い) - 32人 (13%)
Neutral(どちらでもない) - 62人 (25%)
Did not play(遊んだことがない) - 27人 (11%)
ラヴニカへの回帰のドラフトはどうでしたか?
Like(好き) - 204人 (84%)
Dislike(嫌い) - 11人 (5%)
Neutral(どちらでもない) - 23人 (9%)
Did not play(遊んだことがない) - 6人 (2%)
今年のリミテッドフォーマットの中で一番好きなのは?
ISD x3(イニストラード 3パック) - 62人 (25%)
DKA-ISD-ISD(闇の隆盛 1パック + イニストラード 2パック) - 23人 (9%)
AVR x3(アヴァシンの帰還 3パック) - 10人 (4%)
M13 x3(基本セット2013 3パック) - 37人 (15%)
RTR x3(ラヴニカへの回帰 3パック) - 111人 (45%)
まとめ
<その1>
ラヴニカへの回帰がドラフトフォーマットの中で最も「好き」の率が高かっただけでなく今年のリミテッドフォーマット中でも1位だったことに驚く人はいないだろうね。
このセットは多くのプレイヤーに待ち望まれていたセットだった。それだけでも人気が出るには十分な理由だったが、それに加えてマジックが世に出て以来の中でもトップレベル出来だったというのは大きい。
<その2>
基本セット2013はコアセットの割には、という意味では驚くほど人気が高かった。しかし人々がドラフトに何を求め、そしてこのセットが人々に与えたものを考えると、それほど驚くには値しないかもしれない。
<その3>
アヴァシンの帰還がもっとも不人気なドラフトフォーマットの地位につけたのは驚くに値しない。ドラフトフォーマットが抱えうる主要な問題を単体のセットにして2つも持ち合わせていたことを考えるとなおさらだ。
1つ目は「デッキに入らないほどに弱いカードが多すぎる」という点だ。これは何度かドラフトを遊べばすぐに分かってしまうような欠点だった。
2つ目は「除去が少なすぎる」という点だ。これはアンケートの選択肢に入っていなかったが、自由記入で最も多く書き込まれた意見だった。自由記入で最も多く書き込まれた意見であること、さらに選択肢以外であえて記入するのにかかる手間を考えるとこれを選択肢に最初から入れておけば上位に食い込んだだろう、と考えるのは妥当な線だと思う。
<その4>
イニストラードのみだったフォーマットに闇の隆盛が加わったことによって「嫌い」と「どちらでもない」の数が跳ねあがっている。
実際のところ、「遊んだことがない」の回答を除いて%を再計算すると、「嫌い」の率は「闇の隆盛 1パック+イニストラード 2パック」で 12.5%、「基本セット2013 3パック」で14.8%となる。どちらも「イニストラードのみ」と「基本セット2013」の「好き」には遠く及ばない。
個人的には、この闇の隆盛が加わったフォーマットに関してはもう少し「好き」の率が高いと思っていた。何しろ元々の「イニストラードのみ」のフォーマットの人気は非常に高いものだったからだ。
なるほどね! 勉強になったよ。
<その5>
どうやらプレイヤーたちが重要視するのは豊富なアーキタイプとデッキに入らないほど弱いカードが全ての色において少ないことのようだ。質問の#2と#3からそう言い切るには少々結論を急ぎ過ぎているかもしれないが、参考程度にはなるだろう(訳註)。
色のバランスもまた健全なフォーマットの重要な点として挙げられている。何しろ1つか2つだけが明らかに弱いとドラフト環境は非健全なものになってしまうからだ。また、1色だけが異様に強すぎるのもまた良いことではないが、全部が弱すぎるよりはましと見られているようだ。
<その6>
強すぎて嫌われているカードと言えば《群れネズミ/Pack Rat》を筆頭として、一部のプレインズウォーカーたち(《記憶の熟達者、ジェイス/Jace, Memory Adept》、《ギデオン・ジュラ/Gideon Jura》)やアヴァシンの帰還のレアたちがいる。
これらのせいでリミテッド環境に対する偏見が強められている傾向はあるとはいえ、アンケートを見るとプレイヤーたちはそれほど強すぎるレアに対して抵抗感を持ってはいない様子だ。「問題となる点」の中で、強すぎるレアは4位だ。「良くする点」の中では強すぎるレアがないことはそれほど賛同を得られていない。
個人的に感じていることは、この指標はドラフトフォーマットの出来によって左右されてしまうのではないかということだ。人気のあるフォーマットに混ざっていた《群れネズミ/Pack Rat》はそれほど大きな問題とはならなかったが、もしこれが不人気なドラフトフォーマットに入っていたら環境の出来の悪さの理由として大きく取り沙汰されていたのではないかと思う。
これはリミテッドのバランスをとるにはどうしたらよいかということのヒントになるかもしれない。また特定のカードがなぜその強さのままで収録されたのか、ということの説明にも。
正直なところ「問題となる点」の中でこの回答が1位か2位になるものだと思っていた。複数回答可能な設問としたのでなおさらだ。ところが実際のところ、チェックを入れる必要があるほどの問題点だと感じたのは全体の32%に過ぎなかった。
この点については基本セット2013とラヴニカへの回帰を語る中であらためてクローズアップしていきたいと思っている。だからもしこの問題点について興味があるなら1月半ばか1月後半にアップする記事をチェックしてくれ。
最後に
回答結果に数コンマ%を追加したいと思ってくれるなら、今年のドラフトについて何が良かったかと悪かったかを僕の作ったアンケートを通じて教えて欲しい。
アンケート
https://docs.google.com/spreadsheet/viewform?formkey=dDd4Y3Zfc2tkN1VrSXFKRVhJRGEyeGc6MQ
良い休日を!
Josh Silvestri
Josh Silvestri
2012年12月25日
元記事:http://www.channelfireball.com/articles/silvestri-says-2012-limited-breakdown-part-1/
さて1年の締めくくりということでもあるし、いつもの記事とはちょっと趣向を変えてみたい。リミテッドについてちょっと語らせてもらおうかな、と思ってる。
何しろ僕はドラフトが大好きなんだけどなかなかそれについて語る機会がなかなかない。普段は主にスタンダードについて書いてるし、マジックを遊ぶ時間が限られるときはあまりドラフトに心を惹かれなくなる、というのがその理由だ。
そんなわけでこの先の数週間は2012年のドラフト環境をざっと振り返って、その中でプレイヤーたちが楽しんだこと、そして楽しめなかったことを語りたいと思う。
まず議論の余地のない点としては、ここ数年でベストといえるフォーマットが3つもあったということだ。それはイニストラード、基本セット2013、そしてラヴニカへの回帰だ。
これに関しては反論は出ないだろうと思っている。それらのフォーマットの合間にはあのクソつまらないアレ(そうだよ、アヴァシンの帰還だよ)が挟まっていたんだからなおさらだ。
あらためて、まずはイニストラードブロックのドラフトに関する僕個人の感想だ。
環境その1:イニストラード、イニストラード、イニストラード
過去から今現在まで含めた全てのドラフトフォーマットの中でもトップクラスに気に入っている。様々なアーキタイプとカードのシナジーが適度な強さで混ざり合ってるこのフォーマットが大好きだった。理不尽に強すぎたのは《不可視の忍び寄り/Invisible Stalker》デッキくらいだ。
自身の山札を削るアーキタイプも楽しかった。《蜘蛛の発生/Spider Spawning》や《骨までの齧りつき/Gnaw to the Bone》と組み合わさったときなどは最高だった。このアーキタイプはLSVやその他のプレイヤーが動画で紹介ことで有名になったイメージがある。
普通のリミテッド環境では出番を見つけられないようなカードたちが、こういった特殊なデッキや少数派アーキタイプに突然居場所を見つけるのが面白かったね。
以下にこの環境のアーキタイプをいくつか上げてみたよ。
UW Fliers(青白飛行)
GW Aggro(緑白アグロ)
RB Vampires(赤黒吸血鬼)
RG Werewolves(赤緑狼男)
UB Zombies(青黒ゾンビ)
RW Aggro (AKA Rally the Peasants)(赤白アグロ)
UR Control (AKA Burning Vengance)(青赤コントロール)
UGb Spawning Self-Mill(青緑タッチ黒、墓地利用)
どのアーキタイプが主流だったかは参戦した時期次第で変わる。何しろドラフトの傾向と情報は劇的に変化していたからね。
変身メカニズムはもちろん興味を引くものだったけどそれは戦略レベルでも興味深い代物だった。多くのプレイヤーはいつ変身させるべきかで頭を悩ませていたよ。
環境には多くの使用に耐えうるインスタントがあったから何もせずにターンを返すことにはリスクがあった。それでも狼男たちは強かったし、正攻法に頼らずに変身させる手段は《月霧/Moonmist》しかなかった。個人的にはもう1枚くらい変身させるカードがあってもいいかなと思ったけど、それでも変身メカニズムは非常にいいバランスだった。
適度なパワーバランスとデッキに入らないほど弱いカードが少なかったのがこの環境の良いところで、後続のセットによって失ったものでもある。もっとも僕がこの長所に気づいたのは闇の隆盛の到来によってそれらの一部が失われたときで、そのあと訪れたアヴァシンの帰還はこの美点を根こそぎ消し去ってしまった。
もちろん《血統の守り手/Bloodline Keeper》や《オリヴィア・ヴォルダーレン/Olivia Voldaren》といったパワーカードはあった。それでも基本的なレアリティ間のバランスはとれていたと思う。
思い返してみるにこの環境には《クルーインの無法者/Kruin Outlaw》、《大笑いの写し身/Cackling Counterpart》、そして《弱者の師/Mentor of the Meek》といった良カードもあれば、《血の贈与の悪魔/Bloodgift Demon》や《小悪魔の遊び/Devil’s Play》といったさらに良いカードもあふれていた。
どんなデッキにも除去を入れることは出来たし、かといって万能除去はほとんどなかった。なんらかの制約やデメリットがついてるのが普通だった。イニストラードには平均よりも多い量の除去があったかもしれない。でも除去が強すぎたということはないんだ。
環境その2:闇の隆盛、イニストラード、イニストラード
正直、ドラフト環境的には闇の隆盛によって得たものより失ったもののほうが多かったように思う。イニストラードを1パック失ったことでシナジーデッキは十分な量のキーカードを手に入れる機会を失ってしまったし、その他のアーキタイプも被害を被ったという意味では変わらない。結局のところ、人間デッキ以外は選択に値しないような状況になってしまった。
結構前のことだから記憶が間違っている可能性もあるけど色のバランスにはガッカリした覚えがある。《未練ある魂/Lingering Souls》より強いカードは2~3枚くらいしかなかった気がするし。
絶対流せないようなバランスの壊れたカードをあげろ(ただしレア以外で)、と聞かれることがあったらとりあえず《未練ある魂/Lingering Souls》をあげておけばいいんじゃないかな。
とはいえ、これ自体がそこまでひどいドラフトフォーマットだったとは思わない。新しいエキスパンションが加わったことで悪くなったフォーマットは他にもいくつかある。ただ、ほぼ過去最高と言われていたドラフト環境をここまで格下げした例はそうそうない。
環境その3:アヴァシンの帰還、アヴァシンの帰還、アヴァシンの帰還
このフォーマットについて挙げられたことのある主な欠点は以下の通りだ。これらについては複数回答ありにしてアンケートで集計してみた。
レアにボムが多すぎるから? パワーのバランス差がひどすぎるから? デッキに入らないカードが多すぎるから? リミテッド用のメカニズムが無さ過ぎる? 選択可能なアーキタイプが少なすぎる? 色のバランスがとれてないから? 碌な除去がないから?
どれもこれも選ばれていたが、結論としては「リミテッド用のメカニズム」なのだと思う。メカニズム自体が問題と言うよりも、それらを持つカード自体が弱すぎて話にならないというのが問題だったように思う(え? 《ドルイドの使い魔/Druid’s Familiar》?)。そう、メカニズム自体に問題があったとは言わない。しかしそれでも 結魂/Soulbond と 奇跡/Miracle が人気だったとは言いづらい。
とにかくこのフォーマットは酷いパワーバランスのフォーマットで、特に黒のディスられっぷりは目を覆わんばかり。そして相手のクリーチャーを除去する手段がないので一度場を支配されてしまえばそれまでだった。
環境その他:基本セット2013 と ラヴニカへの回帰
これらの環境についてはのちほどもっと掘り下げて語る予定だ。だから今日ここで語るのは要約版だと思って欲しい。
僕は基本セット2013の大ファンだった。この環境を楽しむにはどうすればいいかを知るには時間がかかった。このフォーマットの面白さがなかなかプレイヤーたちに伝わらなかった理由はおそらくコアセットのドラフトは大抵の場合において単純でつまらないものだという偏見があったからだと思う。カードやメカニズムにも一目見ただけで伝わるような面白さがなかった。
だから遊べば遊ぶほど面白さが高まったフォーマットだった。その前後にあれほどドラフトが楽しいフォーマットがなければ、そして実働期間がもう少し長ければ、もっと高い評価を勝ちえたんじゃないかと思う。
選択可能なアーキタイプもたくさんあり(いくつかは過大評価されてたきらいもあるけど)、強い色と弱い色の評価も何度か入れ替わった。
ちょっとしたアンケートを用意してみた。リミテッド環境を評価する上で僕が重要だと思う点を並べてある。プレイヤーたちが特に並べる不平不満を選んでみたものだ。アンケートに答えたい君のために、記事の末尾にアンケートページへのリンクが張ってある(註)。
(註) アンケートページへのリンク
以下のURLから回答可能。
https://docs.google.com/spreadsheet/viewform?formkey=dDd4Y3Zfc2tkN1VrSXFKRVhJRGEyeGc6MQ
以下にあげるのは今時点で回収してある244人からの回答を集計したものだ。
【#1:ドラフトの経験について】
ドラフト歴は何年ですか?
1 Year - 130人 (53%)
2 Years - 35人 (14%)
3 Years - 21人 (9%)
4 Years - 7人 (3%)
5 Years - 9人 (4%)
5+ Years - 42人 (17%)
今年、何回ドラフトしましたか?(四捨五入)
10 - 75人 (31%)
20 - 45人 (18%)
30 - 38人 (16%)
40 - 19人 (8%)
50 - 23人 (9%)
75 - 10人 (4%)
100 - 11人 (5%)
150 - 7人 (3%)
200 - 3人 (1%)
200+ - 13人 (5%)
競技マジックでドラフトしましたか?
Yes - 36人 (15%)
No - 208人 (85%)
【#2:ドラフト環境において重視されることについて】
ドラフト環境においてもっとも問題となる点はなんだと思いますか?(複数回答可)
・Overpowered Rares(レアが強すぎる) - 77人 (32%)
・Power imbalance amongst rarities(レアリティ間の強さの差が大きい) - 48人 (20%)
・Too few playable cards(デッキに入らないほど弱いカードが多すぎる) - 84人 (34%)
・Poor Limited mechanics(リミテッド用のメカニズムが弱すぎる) - 62人 (25%)
・Too few viable archetypes(選択可能なアーキタイプが少なすぎる) - 107人 (44%)
・Weak Color Balance(色によって強さに差がありすぎる) - 93人 (38%)
・Other(その他) - 35人 (14%)
ドラフト環境を良くする点はなんだと思いますか?(複数回答可)
・Good mana fixing(良いマナ調整カード) - 81人 (33%)
・No overpowering single color(特定の色に強さがよってない) - 115人 (47%)
・Lack of dominate rares(強すぎるレアがない) - 44人 (18%)
・Abundance of playables(デッキに入る強さのカードが豊富にある) - 120人 (49%)
・Variety of archetypes(アーキタイプが豊富にある) - 156人 (64%)
・Good Limited mechanics(良いリミテッド用のメカニズム) - 102人 (42%)
・Other(その他) - 6人 (2%)
【#3:今年のドラフト環境について】
イニストラード3パックのドラフトはどうでしたか?
Like(好き) - 142人 (58%)
Dislike(嫌い) - 6人 (2%)
Neutral(どちらでもない) - 24人 (10%)
Did not play(遊んだことがない) - 72人 (30%)
闇の隆盛1パック+イニストラード2パックのドラフトはどうでしたか?
Like(好き) - 91人 (37%)
Dislike(嫌い) - 20人 (8%)
Neutral(どちらでもない) - 49人 (20%)
Did not play(遊んだことがない) - 84人 (34%)
アヴァシンの帰還のドラフトはどうでしたか?
Like(好き) - 46人 (19%)
Dislike(嫌い) - 106人 (43%)
Neutral(どちらでもない) - 37人 (15%)
Did not play(遊んだことがない) - 55人 (23%)
基本セット2013のドラフトはどうでしたか?
Like(好き) - 123人 (50%)
Dislike(嫌い) - 32人 (13%)
Neutral(どちらでもない) - 62人 (25%)
Did not play(遊んだことがない) - 27人 (11%)
ラヴニカへの回帰のドラフトはどうでしたか?
Like(好き) - 204人 (84%)
Dislike(嫌い) - 11人 (5%)
Neutral(どちらでもない) - 23人 (9%)
Did not play(遊んだことがない) - 6人 (2%)
今年のリミテッドフォーマットの中で一番好きなのは?
ISD x3(イニストラード 3パック) - 62人 (25%)
DKA-ISD-ISD(闇の隆盛 1パック + イニストラード 2パック) - 23人 (9%)
AVR x3(アヴァシンの帰還 3パック) - 10人 (4%)
M13 x3(基本セット2013 3パック) - 37人 (15%)
RTR x3(ラヴニカへの回帰 3パック) - 111人 (45%)
まとめ
<その1>
ラヴニカへの回帰がドラフトフォーマットの中で最も「好き」の率が高かっただけでなく今年のリミテッドフォーマット中でも1位だったことに驚く人はいないだろうね。
このセットは多くのプレイヤーに待ち望まれていたセットだった。それだけでも人気が出るには十分な理由だったが、それに加えてマジックが世に出て以来の中でもトップレベル出来だったというのは大きい。
<その2>
基本セット2013はコアセットの割には、という意味では驚くほど人気が高かった。しかし人々がドラフトに何を求め、そしてこのセットが人々に与えたものを考えると、それほど驚くには値しないかもしれない。
<その3>
アヴァシンの帰還がもっとも不人気なドラフトフォーマットの地位につけたのは驚くに値しない。ドラフトフォーマットが抱えうる主要な問題を単体のセットにして2つも持ち合わせていたことを考えるとなおさらだ。
1つ目は「デッキに入らないほどに弱いカードが多すぎる」という点だ。これは何度かドラフトを遊べばすぐに分かってしまうような欠点だった。
2つ目は「除去が少なすぎる」という点だ。これはアンケートの選択肢に入っていなかったが、自由記入で最も多く書き込まれた意見だった。自由記入で最も多く書き込まれた意見であること、さらに選択肢以外であえて記入するのにかかる手間を考えるとこれを選択肢に最初から入れておけば上位に食い込んだだろう、と考えるのは妥当な線だと思う。
<その4>
イニストラードのみだったフォーマットに闇の隆盛が加わったことによって「嫌い」と「どちらでもない」の数が跳ねあがっている。
実際のところ、「遊んだことがない」の回答を除いて%を再計算すると、「嫌い」の率は「闇の隆盛 1パック+イニストラード 2パック」で 12.5%、「基本セット2013 3パック」で14.8%となる。どちらも「イニストラードのみ」と「基本セット2013」の「好き」には遠く及ばない。
個人的には、この闇の隆盛が加わったフォーマットに関してはもう少し「好き」の率が高いと思っていた。何しろ元々の「イニストラードのみ」のフォーマットの人気は非常に高いものだったからだ。
なるほどね! 勉強になったよ。
<その5>
どうやらプレイヤーたちが重要視するのは豊富なアーキタイプとデッキに入らないほど弱いカードが全ての色において少ないことのようだ。質問の#2と#3からそう言い切るには少々結論を急ぎ過ぎているかもしれないが、参考程度にはなるだろう(訳註)。
(訳註)
原文は「In a way, #2/3 are simply ways of getting you to that point to begin with, they aren’t necessarily required, but they help a lot」。カンマで区切られている箇所がどうつながっているのか分からない。予想される文脈を勢いで日本語化しただけ。
色のバランスもまた健全なフォーマットの重要な点として挙げられている。何しろ1つか2つだけが明らかに弱いとドラフト環境は非健全なものになってしまうからだ。また、1色だけが異様に強すぎるのもまた良いことではないが、全部が弱すぎるよりはましと見られているようだ。
<その6>
強すぎて嫌われているカードと言えば《群れネズミ/Pack Rat》を筆頭として、一部のプレインズウォーカーたち(《記憶の熟達者、ジェイス/Jace, Memory Adept》、《ギデオン・ジュラ/Gideon Jura》)やアヴァシンの帰還のレアたちがいる。
これらのせいでリミテッド環境に対する偏見が強められている傾向はあるとはいえ、アンケートを見るとプレイヤーたちはそれほど強すぎるレアに対して抵抗感を持ってはいない様子だ。「問題となる点」の中で、強すぎるレアは4位だ。「良くする点」の中では強すぎるレアがないことはそれほど賛同を得られていない。
個人的に感じていることは、この指標はドラフトフォーマットの出来によって左右されてしまうのではないかということだ。人気のあるフォーマットに混ざっていた《群れネズミ/Pack Rat》はそれほど大きな問題とはならなかったが、もしこれが不人気なドラフトフォーマットに入っていたら環境の出来の悪さの理由として大きく取り沙汰されていたのではないかと思う。
これはリミテッドのバランスをとるにはどうしたらよいかということのヒントになるかもしれない。また特定のカードがなぜその強さのままで収録されたのか、ということの説明にも。
正直なところ「問題となる点」の中でこの回答が1位か2位になるものだと思っていた。複数回答可能な設問としたのでなおさらだ。ところが実際のところ、チェックを入れる必要があるほどの問題点だと感じたのは全体の32%に過ぎなかった。
この点については基本セット2013とラヴニカへの回帰を語る中であらためてクローズアップしていきたいと思っている。だからもしこの問題点について興味があるなら1月半ばか1月後半にアップする記事をチェックしてくれ。
最後に
回答結果に数コンマ%を追加したいと思ってくれるなら、今年のドラフトについて何が良かったかと悪かったかを僕の作ったアンケートを通じて教えて欲しい。
アンケート
https://docs.google.com/spreadsheet/viewform?formkey=dDd4Y3Zfc2tkN1VrSXFKRVhJRGEyeGc6MQ
良い休日を!
Josh Silvestri
Card of the Day - 2012/12/31
2012年12月31日 Card of the Day囁く狂気/Whispering Madness - ギルド門侵犯 レアWhispering Madness / 囁く狂喜 (2)(青)(黒)
ソーサリー
各プレイヤーは自分の手札を捨て、その後これによりプレイヤー1人が捨てたカードの枚数のうち最も大きいものに等しい枚数のカードを引く。
暗号(その後、あなたはあなたがコントロールするクリーチャー1体に暗号化した状態で、この呪文カードを追放してもよい。そのクリーチャーがプレイヤー1人に戦闘ダメージを与えるたび、あなたはその暗号化したカードのコピーを、それのマナ・コストを支払うことなく唱えてもよい。)
参照元:http://livedoor.blogimg.jp/usafox1100/imgs/a/f/afb7f0cd.png
《囁く狂気/Whispering Madness》のイラストではディミーアの魔道士が小さな骸骨から助言をもらっている様子が見られる。多分、大丈夫だろう……大丈夫だよね?
ギルド門侵犯のカードギャラリー(註1)は毎日最新のカードのプレビューで更新されている。ギャラリーをチェックして1月26日~27日のプレリリース(註2)に備えよう!
(註1) ギルド門侵犯のカードギャラリー
原文では以下のURLへリンクが張られている。ギルド門侵犯のカードギャラリー。
http://www.wizards.com/magic/tcg/productarticle.aspx?x=mtg/tcg/gatecrash/cig
(註2) プレリリース
原文では以下のURLへリンクが張られている。プレリリース大会の詳細が載っている。
http://www.wizards.com/magic/tcg/events.aspx?x=mtgcom/events/prerelease-facts
(余談)
12月31日の日付の記事だが「Card of the Day - January, 2013」のページに載っている。
元記事:
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/cardoftheday/0113
1 2