今週のCard of the Day (2017年08月 第3週) とか
2017年8月20日 週のまとめ余談1:今週のCard of the Dayのテーマ
統率者セットに収録されているカードの中でも特に固有名詞がカード名に含まれているもの、がテーマだった様子。《始祖ドラゴン/The Ur-Dragon》も固有名詞。
余談2:月曜日 《セトの虎/Seht’s Tiger》
この日のカード名を見たときに思い出したのは「そういえばじゃんけんをネタにしたカードがあったな」ということ。理由は「パー(紙)」を担当するのが「Paper Tiger」で、語の長さなど字面がなんとなく似てたから。ちなみにサイクルは以下の通り。
・グー(石):Rock Lobster
・チョキ(ハサミ):Scissors Lizard
・パー(紙):Paper Tiger
ところで MTG Wiki を読んで初めて知ったんだけど「Paper Tiger」って英語で意味のある単語なのね。へー。
余談3:火曜日 《儀式の大魔導師、イナーラ/Inalla, Archmage Ritualist》
訳の話。
木曜日のダジャレだらけの記事を訳した直後だったら、この日の記事を「シナジーを享受したいなーら」とかしてたかもしれない(しなくて良かった)。
余談4:水曜日 《始祖ドラゴン/The Ur-Dragon》
「始祖」で「ドラゴン」と言われると真っ先に《始祖ドレイク/Primordial Drake》を思い出す程度にはハースストーン脳になってる。
《始祖ドレイク/Primordial Drake》の能力は場に出たときに全体へ2点ダメージをばら撒くというもので、しかも8マナ 4/8 挑発(敵は優先的にアタックしないといけない)という及第点のボディがついてくる。おかげで限定構築環境である闘技場(アリーナ)で無類の強さを発揮している。こいつ一体でひっくり返した試合がいくつあったことか。
話をマジックに戻して……
この《始祖ドラゴン/The Ur-Dragon》は、実際にカード化される以前から様々なカードにフレイバーテキストなどで言及されてた存在で、さらには(記事でも取り上げられているように)《始祖ドラゴンの末裔/Scion of the Ur-Dragon》というカード名まであった。
そういう「前々から示唆されていた存在」のカード化って、きちんと世界観を追ってるプレイヤーからするとやっぱり嬉しいものがあるんだろうな。個人的にはヤヤ・バラードやフェルドンのカード化が衝撃的だった。アシュノッドとタウノスとかもいつかカード化されないかな。
ついでに以下の記事も紹介しとく。フェルドンの物語で、彼の「杖」も登場する。
Loran’s Smile/老魔法使いフェルドンの物語:ロランの微笑み
原文:http://magic.wizards.com/en/articles/archive/arcana/lorans-smile-2014-10-27
拙訳:http://regiant.diarynote.jp/201411270317089927/
余談5:木曜日 《世界の咆哮、アラーボ/Arahbo, Roar of the World》
まずは原文を見てくれ。
内包された大量の猫ネタを順番に拾ってみる。
・Me-wow!
「Wow!(なんと!)」と「Meow(ニャー)」がかかってる
・purr-fect
「Perfect(完璧な)」と「Purr(唸り声)」がかかってる
・Cat-mander
「Commander(統率者)」と「Cat(猫)」がかかってる
・Amon-cat
「Amonket(アモンケット)」と「Cat(猫)」がかかってる
・lion
「lying(嘘をつく)」と「Lion(ライオン)」がかかってる?
・oce-lot
「a lot(たくさんの)」と「Ocelot(オセロット)」がかかってる?
最初は結構簡単だったけど、さすがに「嘘をつく」と「ライオン・獅子・レオ・etc」を日本語でかけ言葉にするのは難易度が高すぎて諦めた。やる気と自信のある方はぜひ。
余談6:金曜日 《エドガー・マルコフ/Edgar Markov》
ああ、ソリンのおじいちゃんなのね、この人。さらにはマルコフ家の始祖に当たる方らしい。表舞台に出てこないにも関わらず、裏で暗躍し、次々と新たな吸血鬼を生み出す。絵に書いたような、素晴らしいマスターヴァンパイアのフレイバー再現。
ところで最初に記事を読んだとき「数千年に一度ごと吸血鬼を増やす」とあったので「あれ? それだとほとんど増えなくない?」と思ったら2つの勘違いをしてた。
まず「吸血鬼を増やす」のではなくて「朝の支度を手伝わせる側近の吸血鬼を増やす」らしい。これは文章全部読んだら自然と気づけた。次に「数千年」じゃなくて「1000年かそこらに1人だけ増やす」で、これは誤訳してたので直した。
ところで「Alfonse Markov」って検索に引っかからないんだけど、この記事専用のただのネタか。それとも何か元ネタでもあるのかしら。
統率者セットに収録されているカードの中でも特に固有名詞がカード名に含まれているもの、がテーマだった様子。《始祖ドラゴン/The Ur-Dragon》も固有名詞。
余談2:月曜日 《セトの虎/Seht’s Tiger》
この日のカード名を見たときに思い出したのは「そういえばじゃんけんをネタにしたカードがあったな」ということ。理由は「パー(紙)」を担当するのが「Paper Tiger」で、語の長さなど字面がなんとなく似てたから。ちなみにサイクルは以下の通り。
・グー(石):Rock Lobster
・チョキ(ハサミ):Scissors Lizard
・パー(紙):Paper Tiger
ところで MTG Wiki を読んで初めて知ったんだけど「Paper Tiger」って英語で意味のある単語なのね。へー。
余談3:火曜日 《儀式の大魔導師、イナーラ/Inalla, Archmage Ritualist》
訳の話。
原文:
If you’re looking to beef up Inalla’s tribal support next week, make sure to look at the Wizard tribal pushes we made back in Onslaught and Morningtide.
拙訳:
もし君がこのイナーラの部族シナジーを最大限に享受しようと考えているなら、ウィザードを含む各種部族がテーマだったオンスロートとモーニングタイドのカードリストをチェックすることをおススメするよ。
木曜日のダジャレだらけの記事を訳した直後だったら、この日の記事を「シナジーを享受したいなーら」とかしてたかもしれない(しなくて良かった)。
余談4:水曜日 《始祖ドラゴン/The Ur-Dragon》
「始祖」で「ドラゴン」と言われると真っ先に《始祖ドレイク/Primordial Drake》を思い出す程度にはハースストーン脳になってる。
《始祖ドレイク/Primordial Drake》の能力は場に出たときに全体へ2点ダメージをばら撒くというもので、しかも8マナ 4/8 挑発(敵は優先的にアタックしないといけない)という及第点のボディがついてくる。おかげで限定構築環境である闘技場(アリーナ)で無類の強さを発揮している。こいつ一体でひっくり返した試合がいくつあったことか。
話をマジックに戻して……
この《始祖ドラゴン/The Ur-Dragon》は、実際にカード化される以前から様々なカードにフレイバーテキストなどで言及されてた存在で、さらには(記事でも取り上げられているように)《始祖ドラゴンの末裔/Scion of the Ur-Dragon》というカード名まであった。
そういう「前々から示唆されていた存在」のカード化って、きちんと世界観を追ってるプレイヤーからするとやっぱり嬉しいものがあるんだろうな。個人的にはヤヤ・バラードやフェルドンのカード化が衝撃的だった。アシュノッドとタウノスとかもいつかカード化されないかな。
ついでに以下の記事も紹介しとく。フェルドンの物語で、彼の「杖」も登場する。
Loran’s Smile/老魔法使いフェルドンの物語:ロランの微笑み
原文:http://magic.wizards.com/en/articles/archive/arcana/lorans-smile-2014-10-27
拙訳:http://regiant.diarynote.jp/201411270317089927/
余談5:木曜日 《世界の咆哮、アラーボ/Arahbo, Roar of the World》
まずは原文を見てくれ。
原文:
Me-wow! This ancient kitty is the purr-fect green-white Cat-mander that we’ve all been waiting for ever since the tribal support started building up momentum on Amon-cat.
And if you think we’re lion to you, then you’ve got an oce-lot of trust issues.
内包された大量の猫ネタを順番に拾ってみる。
・Me-wow!
「Wow!(なんと!)」と「Meow(ニャー)」がかかってる
・purr-fect
「Perfect(完璧な)」と「Purr(唸り声)」がかかってる
・Cat-mander
「Commander(統率者)」と「Cat(猫)」がかかってる
・Amon-cat
「Amonket(アモンケット)」と「Cat(猫)」がかかってる
・lion
「lying(嘘をつく)」と「Lion(ライオン)」がかかってる?
・oce-lot
「a lot(たくさんの)」と「Ocelot(オセロット)」がかかってる?
最初は結構簡単だったけど、さすがに「嘘をつく」と「ライオン・獅子・レオ・etc」を日本語でかけ言葉にするのは難易度が高すぎて諦めた。やる気と自信のある方はぜひ。
余談6:金曜日 《エドガー・マルコフ/Edgar Markov》
ああ、ソリンのおじいちゃんなのね、この人。さらにはマルコフ家の始祖に当たる方らしい。表舞台に出てこないにも関わらず、裏で暗躍し、次々と新たな吸血鬼を生み出す。絵に書いたような、素晴らしいマスターヴァンパイアのフレイバー再現。
ところで最初に記事を読んだとき「数千年に一度ごと吸血鬼を増やす」とあったので「あれ? それだとほとんど増えなくない?」と思ったら2つの勘違いをしてた。
まず「吸血鬼を増やす」のではなくて「朝の支度を手伝わせる側近の吸血鬼を増やす」らしい。これは文章全部読んだら自然と気づけた。次に「数千年」じゃなくて「1000年かそこらに1人だけ増やす」で、これは誤訳してたので直した。
ところで「Alfonse Markov」って検索に引っかからないんだけど、この記事専用のただのネタか。それとも何か元ネタでもあるのかしら。
余談1:今週のCard of the Dayのテーマ
破滅の刻の紹介キャンペーンも終了し、次は統率者戦カードの紹介が始まったもよう。EDH(Elder Dragon Highlander)という通称だったこのフォーマットもそろそろ統率者戦という正式(?)名称が根付いてきた気がする(とエアプレイヤーが申しております)
余談2:月曜日 《統率の塔/Command Tower》
これ伝説の土地じゃないのか、と思ったけど、統率者戦でしか使われないんだから実質伝説の土地だよね。統率者戦以外でこのカードを4枚使う状況ってあり得るかな。思いつかない。
ところでネットのEDHデッキリスト見ると、これが入ってないデッキいっぱいあるんだけど手に入れづらいのかしら。なんか(この日の記事じゃないけど)マルチカラーの統率者デッキでこれを入れない理由ってあまりない気がする。
それともフェッチしてこれないとかそういうことから意外と使いづらいのかな……ああ、コモンだから店頭での取り扱いが逆に無いとかそういうパターン?
余談3:火曜日 《太陽の指輪/Sol Ring》
枚数はさておき、刷られた回数(再録された回数)はかなり多い。
・アンリミテッド
・リバイズド
・ジャッジギフトプロモ
・カラデシュインベンション
・統率者セット2013
・統率者セット2014
・統率者セット2015
・統率者セット2016
・統率者セット2017
・From the Vault: Relics
・Vintage Masters(オンライン)
・Masters Edition IV(オンライン)
あらためて見るとすごいな。さすが公式の記事で一番人気と称されるだけのことはある。これでもまだ見落としがありそうな気がする。
それはさておき訳の話。
色々難しかったけど、とりあえず一番の難所は「mana-rocking」かな。
マナアーティファクトってほとんど例外なく何らかの「石」なので、マナアーティファクトの俗称が「mana-rock」なのは分かる。じゃあ「mana-rocking」って何よ。
なんなのよ。
念のため。2文目の「rock」が「rock-n-roll」とかかってることは分かる。ただ、まあ、それをどう訳していいかは分からなかったけど。
余談4:水曜日 《不安定なオベリスク/Unstable Obelisk》
なんかすごい安定してそうな効果なんだけど、どう不安定なんだろう、と不思議になったので、フレイバーテキストを読んでみた。
ああ、ダメだ。英語力の限界で全然読めない。しょうがない。日本語訳を見よう。
おお、なんかカッコいい。でも、結局のところ7マナも費やさないと崩壊させられないんだから、相当安定してるよね。
余談5:木曜日 《稲妻のすね当て/Lightning Greaves》
訳の話。
根本的な問題として「この訳で合ってるんだろうか?」という不安が。
本当に素直にそのまま訳すだけでいいのか……前半は別のカードの話をしてるのか、してないのか……映画や小説など何か元ネタがあるのか、ないのか。
特に原文も外部記事へのリンクなど張っていなかったので、過去のカードとの関連や何かしらの元ネタはないものとして訳してしまった。ちょっと不安。
余談6:金曜日 《混沌のねじれ/Chaos Warp》
なぜか最初、カード名だけ見て「あれだっけ、全てのパーマネントを一度追放したあと、ドラフトみたいに互いに1個ずつコントロールを得てくソーサリーだっけ」と勘違いした。
確かそんな感じの赤のソーサリー呪文があった気がしたんだけど……(ネット検索中)……あれ? 無いな。誰かのオリジナルカードか何かを勘違いしたのか。あった気がするんだけどなあ。
それはさておき訳の話。
まずは修飾語がたくさんついた語の修飾部分の「訳」と「順番」をどうするかで悩んだ。なんかどれも大して変わらないというか、一長一短というか……1人で考えてるとどれが読みやすいのか分からなくなってくる。
<その1>
red’s most versatile removal spell
・最も汎用性に富んだ赤の除去呪文
・赤の最も汎用性に富んだ除去呪文
・最も赤の除去呪文の中で汎用性に富んだこの呪文
・赤の除去呪文の中で最も汎用性に富んだこの呪文(※採用)
<その2>
almost every Commander deck that can host it
・これを入れ得るほぼ全ての統率者デッキに入っている
・ほぼ全てのこれを入れ得る統率者デッキに入っている
・ほぼ全ての赤を含む統率者デッキに居場所を見つけている
・赤を含むほぼ全ての統率者デッキに居場所を見つけている(※採用)
その次に難しかったのが「the most hilarious flavor plays」。この「Hilarious」は本当に難しい。正直、一番しっくりくるのは「クッソ笑える展開」なんだけど、なんか……抵抗感がある。
全然マジック関係ない話。この「Hilarious」という単語を聞くと思い出すのは《Hideous Laughter》という呪文。これは、昔、仲間内ですっごいハマったTRPG「ダンジョンズアンドドラゴンズ3.5版」の呪文で、効果は「呪文をかけられた対象はとんでもない笑いに襲われて立っていられず、何もできなくなる(呪文も唱えられないし、攻撃も出来ない)」というもの。
面白いのはこの呪文「知性が低すぎる生物には効かない」とか「詠唱者と種族が異なる生物の場合(ユーモアを共有できないため)抵抗にボーナスを得る」などの注釈がついてる。細かい。
破滅の刻の紹介キャンペーンも終了し、次は統率者戦カードの紹介が始まったもよう。EDH(Elder Dragon Highlander)という通称だったこのフォーマットもそろそろ統率者戦という正式(?)名称が根付いてきた気がする(とエアプレイヤーが申しております)
余談2:月曜日 《統率の塔/Command Tower》
これ伝説の土地じゃないのか、と思ったけど、統率者戦でしか使われないんだから実質伝説の土地だよね。統率者戦以外でこのカードを4枚使う状況ってあり得るかな。思いつかない。
ところでネットのEDHデッキリスト見ると、これが入ってないデッキいっぱいあるんだけど手に入れづらいのかしら。なんか(この日の記事じゃないけど)マルチカラーの統率者デッキでこれを入れない理由ってあまりない気がする。
それともフェッチしてこれないとかそういうことから意外と使いづらいのかな……ああ、コモンだから店頭での取り扱いが逆に無いとかそういうパターン?
余談3:火曜日 《太陽の指輪/Sol Ring》
枚数はさておき、刷られた回数(再録された回数)はかなり多い。
・アンリミテッド
・リバイズド
・ジャッジギフトプロモ
・カラデシュインベンション
・統率者セット2013
・統率者セット2014
・統率者セット2015
・統率者セット2016
・統率者セット2017
・From the Vault: Relics
・Vintage Masters(オンライン)
・Masters Edition IV(オンライン)
あらためて見るとすごいな。さすが公式の記事で一番人気と称されるだけのことはある。これでもまだ見落としがありそうな気がする。
それはさておき訳の話。
原文:
This is still (and likely always will be) the undisputed champion of mana-rocking. Thran Dynamo only wishes it could rock this hard!
拙訳:
マナを生み出してくれるアーティファクトの中で一番人気はいまだに(そしておそらくはこれからもずっと)《太陽の指輪/Sol Ring》だろうね。議論の余地はない。《スランの発電機/Thran Dynamo》の発電力を持ってしてもこの順位は変わらなさそうだ。
色々難しかったけど、とりあえず一番の難所は「mana-rocking」かな。
マナアーティファクトってほとんど例外なく何らかの「石」なので、マナアーティファクトの俗称が「mana-rock」なのは分かる。じゃあ「mana-rocking」って何よ。
なんなのよ。
念のため。2文目の「rock」が「rock-n-roll」とかかってることは分かる。ただ、まあ、それをどう訳していいかは分からなかったけど。
余談4:水曜日 《不安定なオベリスク/Unstable Obelisk》
なんかすごい安定してそうな効果なんだけど、どう不安定なんだろう、と不思議になったので、フレイバーテキストを読んでみた。
原文:
Its collapse is like the lashing out of a long-dead civilization that resents being forgotten.
ああ、ダメだ。英語力の限界で全然読めない。しょうがない。日本語訳を見よう。
日本語訳:
その崩壊は、遠い昔に死に絶えた文明が忘れ去られることへの不満を表す足掻きのようであった。
おお、なんかカッコいい。でも、結局のところ7マナも費やさないと崩壊させられないんだから、相当安定してるよね。
余談5:木曜日 《稲妻のすね当て/Lightning Greaves》
訳の話。
原文:
Long ago, some wizard decided to stick lightning-infused shin armor onto what appears to be a pair of clogs.
Today, almost every commander has donned a pair to dodge removal as they dash into battle.
拙訳:
昔々、何人かの魔法使いたちが、ただのスリッパ同然の履物に稲妻の力を付与したすね当てをくっ付けてみた。
現在、ほぼすべての統率者たちが除去呪文を避けるため、この防具を身につけてから戦場へと駆けだしていくのだ。
根本的な問題として「この訳で合ってるんだろうか?」という不安が。
本当に素直にそのまま訳すだけでいいのか……前半は別のカードの話をしてるのか、してないのか……映画や小説など何か元ネタがあるのか、ないのか。
特に原文も外部記事へのリンクなど張っていなかったので、過去のカードとの関連や何かしらの元ネタはないものとして訳してしまった。ちょっと不安。
余談6:金曜日 《混沌のねじれ/Chaos Warp》
なぜか最初、カード名だけ見て「あれだっけ、全てのパーマネントを一度追放したあと、ドラフトみたいに互いに1個ずつコントロールを得てくソーサリーだっけ」と勘違いした。
確かそんな感じの赤のソーサリー呪文があった気がしたんだけど……(ネット検索中)……あれ? 無いな。誰かのオリジナルカードか何かを勘違いしたのか。あった気がするんだけどなあ。
それはさておき訳の話。
原文:
It’s no surprise that red’s most versatile removal spell finds its way into almost every Commander deck that can host it.
Plus it offers some of the most hilarious flavor plays the game has ever seen.
拙訳:
赤の除去呪文の中で最も汎用性に富んだこの呪文が赤を含むほぼ全ての統率者デッキに居場所を見つけていることは当然といえば当然のことかもしれない。
その使い勝手の良さに加えて、この呪文はマジックではなかなか見られないような笑える展開も提供してくれる。
まずは修飾語がたくさんついた語の修飾部分の「訳」と「順番」をどうするかで悩んだ。なんかどれも大して変わらないというか、一長一短というか……1人で考えてるとどれが読みやすいのか分からなくなってくる。
<その1>
red’s most versatile removal spell
・最も汎用性に富んだ赤の除去呪文
・赤の最も汎用性に富んだ除去呪文
・最も赤の除去呪文の中で汎用性に富んだこの呪文
・赤の除去呪文の中で最も汎用性に富んだこの呪文(※採用)
<その2>
almost every Commander deck that can host it
・これを入れ得るほぼ全ての統率者デッキに入っている
・ほぼ全てのこれを入れ得る統率者デッキに入っている
・ほぼ全ての赤を含む統率者デッキに居場所を見つけている
・赤を含むほぼ全ての統率者デッキに居場所を見つけている(※採用)
その次に難しかったのが「the most hilarious flavor plays」。この「Hilarious」は本当に難しい。正直、一番しっくりくるのは「クッソ笑える展開」なんだけど、なんか……抵抗感がある。
全然マジック関係ない話。この「Hilarious」という単語を聞くと思い出すのは《Hideous Laughter》という呪文。これは、昔、仲間内ですっごいハマったTRPG「ダンジョンズアンドドラゴンズ3.5版」の呪文で、効果は「呪文をかけられた対象はとんでもない笑いに襲われて立っていられず、何もできなくなる(呪文も唱えられないし、攻撃も出来ない)」というもの。
面白いのはこの呪文「知性が低すぎる生物には効かない」とか「詠唱者と種族が異なる生物の場合(ユーモアを共有できないため)抵抗にボーナスを得る」などの注釈がついてる。細かい。
余談1:今週のCard of the Dayのテーマ
新セットの「破滅の刻」の新カードたち。特にそれ以上のテーマはなかったようで、カードタイプが全部違うこともなく、カード名に必ず固有名詞が入ることもなく……という先週の説明を丸パクリしてみる。
あえていえば8月に入ってからは2通りの使い方があるカードだった気もする。分割カードや複数モードを持つカード、それとクリーチャー化できるエンチャント。
余談2:月曜日 《地揺すりのケンラ/Earthshaker Khenra》
訳の話。
難しかった。原文は短文でさらっと終えてるけど、そのまま訳して大丈夫なのか不安で、意味が伝わるようにと補足を入れたくなってしまって、どうしても訳が長くなってしまう
そのまま極力シンプルに訳すならどうするかなあ……
例:
ケンラがメタゲームに与えた衝撃によって
赤単アグロが再びスタンダードで活躍する余地が生まれた
こうかな。
あれ? これでもいい気がしてきた。
余談3:火曜日 《至高の意志/Supreme Will》
カード名で「~ Will」というとどうしても《意志の力/Force of Will》が浮かぶ。そういえばこのあいだ押入れに放り込んでた古いカードをチェックしたらアライアンス版の《意志の力/Force of Will》が3枚出てきた。変だな……当時、必死に4枚そろえたはずなのに。
関係ないカードの話はさておき訳の話。
注釈つけるの忘れた。ネタにしているカードが古すぎるので説明を付け加えないと意味が分からない可能性が高い。
一応説明しておくと《至高の意志/Supreme Will》の2つのモードはそれぞれ過去の2マナのインスタント呪文の効果で、片方が《マナ漏出/Mana Leak》でもう片方が《衝動/Impulse》。
それらのカード名を忍び込ませた文章というネタ(のはず)。ただ元の文章で、Impulseは自然な文章になってるけど、Mana Leakはイマイチ浮いてるような……と思いつつもそのまま訳す以外思いつかなかった(諦め)。
余談4:水曜日 《悪戦+苦闘/Driven+Despair》
訳の話。
迷ったのは初っ端の「Nuking」と後半の「Blowout turn」。
「Nuking」の意味は基本的に「Nuclear Bombをぶち込むような大打撃を与える」っぽいんだけど……それをそのままネタにしていいのかどうか。考えすぎと言われるとそうかもしれないし、当然の配慮と言われるとそうかもしれないし……。
「Blowout turn」は、意味は分かるけど日本語にしづらいというタイプの英語。「ど派手な1ターンを演出する」みたいな感じ? それもなんか違うか。難しい。
余談5:木曜日 《謎変化/Riddleform》
石像が動き出すガーゴイル的なモンスターに対して、場にかけられた魔力が呪文に反応して動き出すモンスター。なお動いてるときも動いてないときも占いはしてくれる。いいフレイバー。
そういえば、なんの疑問もなく「Riddle me this」を「さあ、なぞなぞ出すよー」という意味にとらえたけど、今更ながら本当にあってるのか不安になってきた。
まあいいや。それはさておき、なぞなぞの部分について。
かなり直訳気味に訳すなら「もし 私が 予知した 未来が 占術で 決して起きないと 遠ざけられた。 その場合 何だったのだろう 実際に 私の目に 届いていたものは?」という感じ。
まずこの解釈で合っているのか、という点で困って、次に「is scried away to never be」の訳で困った。結論は上記の拙訳のとおり。うーん……うーん。
余談6:金曜日 《機略+縦横/Refuse+Cooperate》
「機略縦横」という熟語も「Refuse to cooperate」という成句も、どちらも知らなかった。そもそも「機略縦横」ってなんだろ……(ネット検索中)……なるほど、どうやら「機略(策略)を縦横無尽に張り巡らしたり実行したりすること」という意味らしい。まんまだった。
「Refuse to cooperate」はどういう意味なんだ。推測だと「最終的には協力するけど有利な条件を引き出すためにあえて一度は拒否してみる」みたいな駆け引きを表現してる気がする。
えーと実際はどういう意味の成句なんだろ……(ネット検索中)……あれ? もしかして特に熟語とか成句じゃないのかな。単に「協力するため拒否する」という、そのままの意味っぽい。
まあいいや。本文の訳の話。
最初にアップしたときの拙訳は以下の通り。
没案:
このカードの落ち着き先としてふさわしいのは
やっぱり赤青コントロールデッキかもしれないけど、
だからといって赤青の果敢デッキが奥の手として
しのばせちゃいけないってことはないはずさ!
なんか時間をおいてから見直したときにどうしてもしっくりこなかったので直した。一番のポイントは「this color combo」という部分。これをどうとらえるか。
最初は無理に訳さずに「このカード」としたんだけど、さすがにそれは原文を無視しすぎでないかい、という内なる心の声に従って、もう少し努力してみた。
新セットの「破滅の刻」の新カードたち。特にそれ以上のテーマはなかったようで、カードタイプが全部違うこともなく、カード名に必ず固有名詞が入ることもなく……という先週の説明を丸パクリしてみる。
あえていえば8月に入ってからは2通りの使い方があるカードだった気もする。分割カードや複数モードを持つカード、それとクリーチャー化できるエンチャント。
余談2:月曜日 《地揺すりのケンラ/Earthshaker Khenra》
訳の話。
原文:
This Khenra shook the metagame up enough to make Mono-Red Aggro viable in Standard once again.
拙訳:
このケンラの登場は大きくメタゲームを揺り動かした。その激動はスタンダードに今再び赤単色アグロの活躍する余地を生み出すほどのものだったのだ。
難しかった。原文は短文でさらっと終えてるけど、そのまま訳して大丈夫なのか不安で、意味が伝わるようにと補足を入れたくなってしまって、どうしても訳が長くなってしまう
そのまま極力シンプルに訳すならどうするかなあ……
例:
ケンラがメタゲームに与えた衝撃によって
赤単アグロが再びスタンダードで活躍する余地が生まれた
こうかな。
あれ? これでもいい気がしてきた。
余談3:火曜日 《至高の意志/Supreme Will》
カード名で「~ Will」というとどうしても《意志の力/Force of Will》が浮かぶ。そういえばこのあいだ押入れに放り込んでた古いカードをチェックしたらアライアンス版の《意志の力/Force of Will》が3枚出てきた。変だな……当時、必死に4枚そろえたはずなのに。
関係ないカードの話はさておき訳の話。
原文:
When your opponent plays a good spell, your first Impulse is probably to try to cause them to have a Mana Leak.
拙訳:
対戦相手が脅威となる呪文を唱えてきたとき、君としてはまず衝動的に相手のマナを漏出させることを考えてしまうだろうね。
注釈つけるの忘れた。ネタにしているカードが古すぎるので説明を付け加えないと意味が分からない可能性が高い。
一応説明しておくと《至高の意志/Supreme Will》の2つのモードはそれぞれ過去の2マナのインスタント呪文の効果で、片方が《マナ漏出/Mana Leak》でもう片方が《衝動/Impulse》。
それらのカード名を忍び込ませた文章というネタ(のはず)。ただ元の文章で、Impulseは自然な文章になってるけど、Mana Leakはイマイチ浮いてるような……と思いつつもそのまま訳す以外思いつかなかった(諦め)。
余談4:水曜日 《悪戦+苦闘/Driven+Despair》
訳の話。
原文:
Nuking your opponent’s hand while fortifying your own seems like a great way to have a blowout turn with a Cryptolith Rites deck.
拙訳:
対戦相手の手札をズタズタにしつつ自身の手札を充実させられるこのカード、《謎の石の儀式/Cryptolith Rite》と組み合わせればどデカい花火みたいな1ターンを演出できそうな気がするよ。
迷ったのは初っ端の「Nuking」と後半の「Blowout turn」。
「Nuking」の意味は基本的に「Nuclear Bombをぶち込むような大打撃を与える」っぽいんだけど……それをそのままネタにしていいのかどうか。考えすぎと言われるとそうかもしれないし、当然の配慮と言われるとそうかもしれないし……。
「Blowout turn」は、意味は分かるけど日本語にしづらいというタイプの英語。「ど派手な1ターンを演出する」みたいな感じ? それもなんか違うか。難しい。
余談5:木曜日 《謎変化/Riddleform》
石像が動き出すガーゴイル的なモンスターに対して、場にかけられた魔力が呪文に反応して動き出すモンスター。なお動いてるときも動いてないときも占いはしてくれる。いいフレイバー。
原文:
Riddle me this: if the future I foresee is scried away to never be, then what eventuality did my eyes receive?
拙訳:
なぞなぞ:
もし私が垣間見た未来が占術によって決して起こらないとされた場合、私が見たものは一体なんだったのか?
そういえば、なんの疑問もなく「Riddle me this」を「さあ、なぞなぞ出すよー」という意味にとらえたけど、今更ながら本当にあってるのか不安になってきた。
まあいいや。それはさておき、なぞなぞの部分について。
かなり直訳気味に訳すなら「もし 私が 予知した 未来が 占術で 決して起きないと 遠ざけられた。 その場合 何だったのだろう 実際に 私の目に 届いていたものは?」という感じ。
まずこの解釈で合っているのか、という点で困って、次に「is scried away to never be」の訳で困った。結論は上記の拙訳のとおり。うーん……うーん。
余談6:金曜日 《機略+縦横/Refuse+Cooperate》
「機略縦横」という熟語も「Refuse to cooperate」という成句も、どちらも知らなかった。そもそも「機略縦横」ってなんだろ……(ネット検索中)……なるほど、どうやら「機略(策略)を縦横無尽に張り巡らしたり実行したりすること」という意味らしい。まんまだった。
「Refuse to cooperate」はどういう意味なんだ。推測だと「最終的には協力するけど有利な条件を引き出すためにあえて一度は拒否してみる」みたいな駆け引きを表現してる気がする。
えーと実際はどういう意味の成句なんだろ……(ネット検索中)……あれ? もしかして特に熟語とか成句じゃないのかな。単に「協力するため拒否する」という、そのままの意味っぽい。
まあいいや。本文の訳の話。
原文:
Blue-Red Control may be the favored deck for this color combo, but that doesn’t mean Blue-Red Prowess isn’t always happy to have another tool in its back pocket!
拙訳:
この色の組み合わせのカードといえばやっぱり赤青コントロールデッキが定番だけど、だからといって赤青の果敢デッキが奥の手としてこっそりしのばせちゃいけないってことはないだろ?
最初にアップしたときの拙訳は以下の通り。
没案:
このカードの落ち着き先としてふさわしいのは
やっぱり赤青コントロールデッキかもしれないけど、
だからといって赤青の果敢デッキが奥の手として
しのばせちゃいけないってことはないはずさ!
なんか時間をおいてから見直したときにどうしてもしっくりこなかったので直した。一番のポイントは「this color combo」という部分。これをどうとらえるか。
最初は無理に訳さずに「このカード」としたんだけど、さすがにそれは原文を無視しすぎでないかい、という内なる心の声に従って、もう少し努力してみた。
今週のCard of the Day (2017年07月 第4週) とか
2017年7月30日 週のまとめ余談1:今週のCard of the Dayのテーマ
新セットの「破滅の刻」の新カードたち。特にそれ以上のテーマはなかったようで、カードタイプが全部違うこともなく、カード名に必ず固有名詞が入ることもなく。
余談2:月曜日 《川ヤツガシラ/River Hoopoe》
訳の話というより発音の話。
この「Poo」と書かれると「プー」と読み「Poh」と書かれると「ポー」と読む、というのは理屈や法則というよりも感覚的な話かもしれない。
前に友人が英語で「マッカー」という言葉を書こうとして「MACER」と書いていたのを思い出した。友人としては「MAC = マック」だから「MACER = マッカー」という類推だったんだろうけど、多分、これだと英語では「メイサー」と読まれる気がする。
これ、確かネイティブチェックって言うんだよな(学生時代のうろ覚えの知識)
余談3:火曜日 《不憫なラクダ/Wretched Camel》
カード名の「Wretched」って真っ先に思い出すのが《萎縮した卑劣漢/Withered Wretch》なので、このラクダの「不憫な」という訳がなんか意外だった。でもこれで「Wretch」という英単語の多様な意味を覚えられたぞ。それはそれとして記事の訳の話。
まず迷ったのは「when one lets a camel wander through ...」のくだり。
「誰かが砂漠に(自分の)ラクダを逃がしてしまったとき」という状況なのか、「誰かが砂漠にラクダを(意図的に)放り込んだとき」なのか、「誰かのせいで砂漠にラクダが迷い込んでしまったとき」なのか……
次に迷ったのが「This is what happens when」のくだり。
直訳すれば「~があったときに起こることがこれだ」で、最初の部分に入るのが前述のラクダのくだりで、最後の「これ」にあたるのはこの日に紹介されている《不憫なラクダ/Wretched Camel》。
原文ではカード名をあげずにいるけどそこまで書いたほうが分かりやすいか、「孤高のラクダが迷い込むと不憫なラクダになる」の語順か「不憫なラクダは孤高のラクダが迷い込むとなる」の語順か……
まあ、そんなこんなで出来上がったのが前述の拙訳。正直、いまあらためて見ると……うん、あまり……もうちょっとなんとかなった気がする。
余談4:水曜日 《不屈のエイヴン/Dauntless Aven》
訳の話。
「Delayed vigilance」をどうするか、の1点に尽きる。「遅れてやってくる警戒」なわけはなくて「ちょっと遅い警戒」でもなくて「後からアンタップする実質的な警戒」でも変だなあ、という中で思いついた「時間差の警戒」が個人的にしっくり来たので。
あとは、末尾の「Huh」をどうするか。まあ、こんなもんじゃないかな。
余談5:木曜日 《待ち伏せ/Ambuscade》
待ち伏せした分の優位が「+1/+0」に表現されてるんだろうなあ。
余談6:金曜日 《毒の責め苦/Torment of Venom》
マジックのカード名で「Venom」というと真っ先に思い出すのは《地の毒/Psychic Venom》。うろ覚えの記憶だとコストが(青)(青)でタップするたびに入るダメージが3点だったんだけど、今チェックしたら(1)(青)で2点だった。
記憶より強いのか弱いのか微妙なラインだな。どっちにせよ弱いけど。
訳の話。
「フレイバーがもたらした良い点の1つ」という意味での「As part of」をバッサリ諦めた訳になってる。「フレイバーを生かそうとした結果、もたらされた利点の1つとして……」とかできなくもないけど、なんか元の短文の良さが失われる気もしてシンプルな文にしてみた。
新セットの「破滅の刻」の新カードたち。特にそれ以上のテーマはなかったようで、カードタイプが全部違うこともなく、カード名に必ず固有名詞が入ることもなく。
余談2:月曜日 《川ヤツガシラ/River Hoopoe》
訳の話というより発音の話。
原文:
Consider this a friendly reminder: this adorable little Bird is a hoopoe, pronounced ”hoo-poo,” not ”hoo-poh.”
拙訳:
ご参考までにお伝えしておくと、この可愛らしい小鳥の英語名である「Hoopoe」の読みは「ホーポー」じゃなくて「ホープー」だ。
この「Poo」と書かれると「プー」と読み「Poh」と書かれると「ポー」と読む、というのは理屈や法則というよりも感覚的な話かもしれない。
前に友人が英語で「マッカー」という言葉を書こうとして「MACER」と書いていたのを思い出した。友人としては「MAC = マック」だから「MACER = マッカー」という類推だったんだろうけど、多分、これだと英語では「メイサー」と読まれる気がする。
これ、確かネイティブチェックって言うんだよな(学生時代のうろ覚えの知識)
余談3:火曜日 《不憫なラクダ/Wretched Camel》
カード名の「Wretched」って真っ先に思い出すのが《萎縮した卑劣漢/Withered Wretch》なので、このラクダの「不憫な」という訳がなんか意外だった。でもこれで「Wretch」という英単語の多様な意味を覚えられたぞ。それはそれとして記事の訳の話。
原文:
This is what happens when someone lets a Solitary Camel wander through the Zombie-infested deserts of Amonkhet.
拙訳:
白の3マナクリーチャーである《孤高のラクダ/Solitary Camel》がゾンビでいっぱいのアモンケットの砂漠に迷い込んでしまうとどうなるか?
まず迷ったのは「when one lets a camel wander through ...」のくだり。
「誰かが砂漠に(自分の)ラクダを逃がしてしまったとき」という状況なのか、「誰かが砂漠にラクダを(意図的に)放り込んだとき」なのか、「誰かのせいで砂漠にラクダが迷い込んでしまったとき」なのか……
次に迷ったのが「This is what happens when」のくだり。
直訳すれば「~があったときに起こることがこれだ」で、最初の部分に入るのが前述のラクダのくだりで、最後の「これ」にあたるのはこの日に紹介されている《不憫なラクダ/Wretched Camel》。
原文ではカード名をあげずにいるけどそこまで書いたほうが分かりやすいか、「孤高のラクダが迷い込むと不憫なラクダになる」の語順か「不憫なラクダは孤高のラクダが迷い込むとなる」の語順か……
まあ、そんなこんなで出来上がったのが前述の拙訳。正直、いまあらためて見ると……うん、あまり……もうちょっとなんとかなった気がする。
余談4:水曜日 《不屈のエイヴン/Dauntless Aven》
訳の話。
原文:
Somehow, delayed vigilance is almost universally better than regular vigilance. Huh.
拙訳:
どうやら時間差の警戒はほぼ全ての場合において通常の警戒を上回るっぽいね。だろ?
「Delayed vigilance」をどうするか、の1点に尽きる。「遅れてやってくる警戒」なわけはなくて「ちょっと遅い警戒」でもなくて「後からアンタップする実質的な警戒」でも変だなあ、という中で思いついた「時間差の警戒」が個人的にしっくり来たので。
あとは、末尾の「Huh」をどうするか。まあ、こんなもんじゃないかな。
余談5:木曜日 《待ち伏せ/Ambuscade》
待ち伏せした分の優位が「+1/+0」に表現されてるんだろうなあ。
余談6:金曜日 《毒の責め苦/Torment of Venom》
マジックのカード名で「Venom」というと真っ先に思い出すのは《地の毒/Psychic Venom》。うろ覚えの記憶だとコストが(青)(青)でタップするたびに入るダメージが3点だったんだけど、今チェックしたら(1)(青)で2点だった。
記憶より強いのか弱いのか微妙なラインだな。どっちにせよ弱いけど。
訳の話。
原文:
As part of a tasty flavor win, this venomous card has great symbiosis with The Scorpion God.
拙訳:
この毒々しいカードは《蠍の神/The Scorpion God》と素晴らしいシナジーを生む。フレイバーの勝利だね。
「フレイバーがもたらした良い点の1つ」という意味での「As part of」をバッサリ諦めた訳になってる。「フレイバーを生かそうとした結果、もたらされた利点の1つとして……」とかできなくもないけど、なんか元の短文の良さが失われる気もしてシンプルな文にしてみた。
今週のCard of the Day (2017年07月 第3週) とか
2017年7月23日 週のまとめ余談0:過去のCard of the Dayのテーマ
色々落ち着いてきたところでまとめて過去のまとめも後追いで更新。
今週のCard of the Day (2017年07月 第1週) とか
http://regiant.diarynote.jp/201708060124581657/
今週のCard of the Day (2017年07月 第2週) とか
http://regiant.diarynote.jp/201708140018224023/
余談1:今週のCard of the Dayのテーマ
破滅の刻に出てきた主要な登場人物たちの(もしくは主要人物に関係した)カードが紹介されてたもよう。
・月曜日:蝗の神
・火曜日:皇の司令官、オドリック(のペット?)
・水曜日:穢れた血、ラザケシュ
・木曜日:試練を超えた者、サムト
・金曜日:羊頭スフィンクスの君主、アネシ
余談2:月曜日 《蝗の神/The Locust God》
過去には「破壊不能」という形で表現されていた不死性が、アモンケット世界だと「何度でも蘇る」という形になってるらしい。ただ一度人々の前に顕現しないといけない(場を経由して墓地に落ちないと手札に戻らない)というのは、人々の信心なくして神にあらずというフレイバーも感じられて好き。
原文を残そうという試みと、そのままだとネタが伝わるかどうか分からないという不安とが混ざり合ってる訳。どっちかをバッサリ諦めればずっとスッキリした文章にできた気がする。
【原文準拠版(ドラフト)】
(1) Wheel effects may not be as mean here
(車輪的な効果は (2)ほどは 意地の悪いことにはならないけど)
(2) as they are with Leovold,
(レオヴォルドと組み合わせたとき)
(3) but they are definitely more terrifying.
(間違いなくこっちのほうが脅威となるね。)
【原文準拠版(完成版)】
車輪的な効果はレオヴォルドと組み合わせたときほどは
意地の悪いことにはならないけど間違いなくこっちのほうが脅威となるね。
うーん。やっぱり言葉足らずというか、なんというか……究極的には、そもそも原文がそのままでどれだけの人に通じるのか、という話になってしまうんだけど。
余談3:火曜日 《威厳ある万卒隊長/Majestic Myriarch》
あれ? そういえばこいつ、キマイラなのにアーティファクトクリーチャーじゃないのね。いや、元々はキマイラ(キメラ)と言えばマンティコアみたいな「複数の生物の融合体」みたいな存在を指すことが多いし、それを考えると「キマイラ = アーティファクト(機械)」という表現がそもそもはマジック世界の独自ルールか。
ところで能力を初めて見たときは「自分の戦闘中にしか能力を得ないんだったら到達とかほとんど意味ないよな」と思ったけど、よく見たら「各戦闘の開始時に~」って書いてあった。対戦相手(やチームメイト)のターンも含むのね。
あらためて能力を列記されると、大抵のキーワード能力は戦闘中にさえあればほぼ用を足すものなんだな。例外的に、呪禁は戦闘時だけだと戦闘前メインフェイズに向けられた除去を回避できないという点はあれど、コンバットトリックの対象にならなくなると考えると決して無駄ではないし。
余談4:水曜日 《穢れた血、ラザケシュ/Razaketh, the Foulblooded》
てっきり「クリーチャーを犠牲にして、あらたなクリーチャーをもたらす悪魔」なのかと勘違いしてたけど、これよく見たら手札に持ってくるカードはカードタイプを制限されていないのね。
カードタイプを制限されない過去の教示者の仲間たちと比べると、似たり寄ったりのカードはあれど、同じ代償を要求するものは意外となかった。
《悪魔の意図/Diabolic Intent》
「クリーチャー1体を生け贄に捧げる」けどライフは要求されない
《吸血の教示者/Vampiric Tutor》
「2点のライフを支払う」けどクリーチャーは要求されない
いずれにしても「継続的に使える」「タップアウトしてても使える」「味方のクリーチャーを好きなときに死亡させられる」って強そう、というかコンボの匂いがする。まあ、カードテキスト的な話はさておき訳の話。
最後の「Liliana is coming for you!」は、どうすればベストだったんだろうなあ。これが「Liliana is coming to get you!」だったら上記の訳でなんの迷いもなかったんだけど。
あと訳とはちょっと違う話だけど……リリアナに呪いをかけた4人の悪魔がおり、そのうちこのカードを含めて3体がカード化されて残るは1体だけ、その最後の悪魔の名前がベルゼンロックである……という解説も一緒に入れておいたほうが良かったかなあ、とか。
まあ、短い文章だったけど、そんなこと色々と考えてた。さらに全然関係ない話をすると、いまだにリリアナというとお神輿というイメージがある。わっしょいわっしょい。
リリアナ神輿
http://magiccards.info/m14/en/111.html
余談5:木曜日 《試練を超えた者、サムト/Samut, the Tested》
サムトーって名前のファイアーエムブレムキャラいなかったっけ……(検索中)……あ、やっぱりいた。そっか、ナバールの名前を勝手に騙ってたアイツか。懐かしいな。まあ、いいや。訳の話。
ネタを理解してない気がする。サムトのカードデザインの話でいいんだよな……それとも「クリーチャーに速攻を与えるカードをデザインしたいな」と思ってたら「やっぱりそれはまずいかな、二段攻撃にするわ」ってなったのかな。
そこを理解しきっていないからラストの「Samut’s test went well」をどう訳してもしっくりこなかったんだろうな、と思う。どっとはらい。
余談6:金曜日 《羊頭スフィンクスの君主、アネシ/Unesh, Criosphinx Sovereign》
へえ、羊頭だけどクリーチャータイプに羊(Sheep)は入ってないのね。まあ、いいや。訳の話。
色々と原文にない単語を補った。結構ある。補った箇所を赤字にしてみると以下のような感じとなる。
アネシの狙いはハッキリしているね。
想像上の生物だと言われているスフィンクスという存在が
嘘か真かどっちなのか、という皆の疑問に答えようとしているのさ。
答えかい? そりゃもちろん、嘘か真そのものさ。
とにかくネタにされているカード名、《嘘か真か/Fact or Fiction》に訳語を合わせた上で、全体が日本語として自然になるように前後をああでもないこうでもないと試行錯誤してた。楽しかった。
色々落ち着いてきたところでまとめて過去のまとめも後追いで更新。
今週のCard of the Day (2017年07月 第1週) とか
http://regiant.diarynote.jp/201708060124581657/
今週のCard of the Day (2017年07月 第2週) とか
http://regiant.diarynote.jp/201708140018224023/
余談1:今週のCard of the Dayのテーマ
破滅の刻に出てきた主要な登場人物たちの(もしくは主要人物に関係した)カードが紹介されてたもよう。
・月曜日:蝗の神
・火曜日:皇の司令官、オドリック(のペット?)
・水曜日:穢れた血、ラザケシュ
・木曜日:試練を超えた者、サムト
・金曜日:羊頭スフィンクスの君主、アネシ
余談2:月曜日 《蝗の神/The Locust God》
過去には「破壊不能」という形で表現されていた不死性が、アモンケット世界だと「何度でも蘇る」という形になってるらしい。ただ一度人々の前に顕現しないといけない(場を経由して墓地に落ちないと手札に戻らない)というのは、人々の信心なくして神にあらずというフレイバーも感じられて好き。
原文:
Wheel effects may not be as mean here as they are with Leovold, but they are definitely more terrifying.
拙訳:
運命の車輪的な効果との組み合わせで考えると、こっちとのコンビはレオヴォルドとタッグを組まれたときに比べれば意地悪さはないけれど、結果としてこっちのほうがずっと恐ろしいことになるね。
原文を残そうという試みと、そのままだとネタが伝わるかどうか分からないという不安とが混ざり合ってる訳。どっちかをバッサリ諦めればずっとスッキリした文章にできた気がする。
【原文準拠版(ドラフト)】
(1) Wheel effects may not be as mean here
(車輪的な効果は (2)ほどは 意地の悪いことにはならないけど)
(2) as they are with Leovold,
(レオヴォルドと組み合わせたとき)
(3) but they are definitely more terrifying.
(間違いなくこっちのほうが脅威となるね。)
【原文準拠版(完成版)】
車輪的な効果はレオヴォルドと組み合わせたときほどは
意地の悪いことにはならないけど間違いなくこっちのほうが脅威となるね。
うーん。やっぱり言葉足らずというか、なんというか……究極的には、そもそも原文がそのままでどれだけの人に通じるのか、という話になってしまうんだけど。
余談3:火曜日 《威厳ある万卒隊長/Majestic Myriarch》
あれ? そういえばこいつ、キマイラなのにアーティファクトクリーチャーじゃないのね。いや、元々はキマイラ(キメラ)と言えばマンティコアみたいな「複数の生物の融合体」みたいな存在を指すことが多いし、それを考えると「キマイラ = アーティファクト(機械)」という表現がそもそもはマジック世界の独自ルールか。
ところで能力を初めて見たときは「自分の戦闘中にしか能力を得ないんだったら到達とかほとんど意味ないよな」と思ったけど、よく見たら「各戦闘の開始時に~」って書いてあった。対戦相手(やチームメイト)のターンも含むのね。
Majestic Myriarch / 威厳ある万卒隊長 (4)(緑)
クリーチャー - キマイラ(Chimera)
威厳ある万卒隊長のパワーとタフネスは、それぞれあなたがコントロールするクリーチャーの総数の2倍に等しい。
各戦闘の開始時に、あなたが飛行を持つクリーチャーをコントロールしているなら、ターン終了時まで、威厳ある万卒隊長は飛行を得る。先制攻撃、二段攻撃、接死、速攻、呪禁、破壊不能、絆魂、威迫、到達、トランプル、警戒についても同様である。
*/*
引用元:http://whisper.wisdom-guild.net/card/Majestic+Myriarch/
あらためて能力を列記されると、大抵のキーワード能力は戦闘中にさえあればほぼ用を足すものなんだな。例外的に、呪禁は戦闘時だけだと戦闘前メインフェイズに向けられた除去を回避できないという点はあれど、コンバットトリックの対象にならなくなると考えると決して無駄ではないし。
余談4:水曜日 《穢れた血、ラザケシュ/Razaketh, the Foulblooded》
てっきり「クリーチャーを犠牲にして、あらたなクリーチャーをもたらす悪魔」なのかと勘違いしてたけど、これよく見たら手札に持ってくるカードはカードタイプを制限されていないのね。
カードタイプを制限されない過去の教示者の仲間たちと比べると、似たり寄ったりのカードはあれど、同じ代償を要求するものは意外となかった。
《悪魔の意図/Diabolic Intent》
「クリーチャー1体を生け贄に捧げる」けどライフは要求されない
《吸血の教示者/Vampiric Tutor》
「2点のライフを支払う」けどクリーチャーは要求されない
いずれにしても「継続的に使える」「タップアウトしてても使える」「味方のクリーチャーを好きなときに死亡させられる」って強そう、というかコンボの匂いがする。まあ、カードテキスト的な話はさておき訳の話。
原文:
Three Demons down, one to go. Belzenlok, you’d better watch out; Liliana is coming for you!
拙訳:
3体目の悪魔が登場し、残るは1体だ。ベルゼンロック、気を付けろ……リリアナが狙ってるぞ!
最後の「Liliana is coming for you!」は、どうすればベストだったんだろうなあ。これが「Liliana is coming to get you!」だったら上記の訳でなんの迷いもなかったんだけど。
あと訳とはちょっと違う話だけど……リリアナに呪いをかけた4人の悪魔がおり、そのうちこのカードを含めて3体がカード化されて残るは1体だけ、その最後の悪魔の名前がベルゼンロックである……という解説も一緒に入れておいたほうが良かったかなあ、とか。
まあ、短い文章だったけど、そんなこと色々と考えてた。さらに全然関係ない話をすると、いまだにリリアナというとお神輿というイメージがある。わっしょいわっしょい。
リリアナ神輿
http://magiccards.info/m14/en/111.html
余談5:木曜日 《試練を超えた者、サムト/Samut, the Tested》
サムトーって名前のファイアーエムブレムキャラいなかったっけ……(検索中)……あ、やっぱりいた。そっか、ナバールの名前を勝手に騙ってたアイツか。懐かしいな。まあ、いいや。訳の話。
原文:
It started with ”How do you give creatures haste?” and ended with ”How do you give a creature double strike?” Suffice it to say, Samut’s test went well.
拙訳:
このカードは「クリーチャーにどう速攻を与えようか?」から始まり、最終的には「クリーチャーにどう二段攻撃を与えようか?」に終わった。要するに、サムトの試練は無事に終わった、と言えなくもない。
ネタを理解してない気がする。サムトのカードデザインの話でいいんだよな……それとも「クリーチャーに速攻を与えるカードをデザインしたいな」と思ってたら「やっぱりそれはまずいかな、二段攻撃にするわ」ってなったのかな。
そこを理解しきっていないからラストの「Samut’s test went well」をどう訳してもしっくりこなかったんだろうな、と思う。どっとはらい。
余談6:金曜日 《羊頭スフィンクスの君主、アネシ/Unesh, Criosphinx Sovereign》
へえ、羊頭だけどクリーチャータイプに羊(Sheep)は入ってないのね。まあ、いいや。訳の話。
原文:
Unesh clearly has an agenda.
Once and for all, he is going to answer the question of whether Sphinxes are Fact or Fiction.
拙訳:
アネシの狙いはハッキリしているね。
想像上の生物だと言われているスフィンクスという存在が嘘か真かどっちなのか、という皆の疑問に答えようとしているのさ。答えかい? そりゃもちろん、嘘か真(註1)そのものさ。
色々と原文にない単語を補った。結構ある。補った箇所を赤字にしてみると以下のような感じとなる。
アネシの狙いはハッキリしているね。
想像上の生物だと言われているスフィンクスという存在が
嘘か真かどっちなのか、という皆の疑問に答えようとしているのさ。
答えかい? そりゃもちろん、嘘か真そのものさ。
とにかくネタにされているカード名、《嘘か真か/Fact or Fiction》に訳語を合わせた上で、全体が日本語として自然になるように前後をああでもないこうでもないと試行錯誤してた。楽しかった。
余談1:今週のCard of the Dayのテーマ
新セットの「破滅の刻」の新カードたち。特にそれ以上のテーマはなかったようで、カードタイプが全部違うこともなく、カード名に必ず固有名詞が入ることもなく。
余談2:月曜日 《削剥/Abrade》
訳の話。
和文が原文に比べてすっごい長くなってしまってるけど、原文にない単語はそれほど補ってない。それでもなぜかシンプルでリズム感のある原文の「ネタ」が失われてしまっている気がする。残念。
ところで原文にある「erode」という単語を見て、第4版まであった青のオーラ呪文《浸食/Erosion》を連想してしまう人はまだいるのだろうか。ちなみに《浸食/Erosion》は本当に弱い呪文なので、ぜひその目で効果をチェックして欲しいところ。
浸食/Erosionのカードデータ
http://whisper.wisdom-guild.net/card/Erosion/
余談3:火曜日 《厳粛/Solemnity》
「Snek」で「Snake」の砕けた言い方になるというのは初めて知った。あれかな。「Wanna」で「Want to」を意味するような、口語体なのかな、たぶん。
英語で2文なのに日本語で1文にまとめた、という珍しいパターン。ただ原文も「But」で文を始めてるから、実質1文だよな、これ。高校か大学の授業で「Butで文を始めないこと。カンマでつないで1文とすべし」みたいに習った記憶がある(英語としてそれが正しいのかどうかは知らない)
単語単位で一番迷ったのは「pro–Marit Lage」。日本語の「アンチ~」の対義語って意外と見つからない。「反米 vs 親米」で考えて「親~」かなあ、とも思ったけど、ここじゃ使えない気がした。
ああ、そうそう。仮に「親~」を使うとして、続ける単語が漢字だとそれもまた使うのをためらう理由になる。なんか合わさって1つの熟語みたくなってしまうのが耐えられない(今回はカタカナの「マリット・レイジ」だから関係ないけど)
余談4:水曜日 《ジェイスの敗北/Jace’s Defeat》
打ち消した呪文が「それがジェイス(Jace)・プレインズウォーカー呪文であるなら」っていくらなんでも条件が狭すぎないか、これ……滅多に出くわさないあまりに、いざというときも占術するの忘れそう。
関係ないけど、こういう「特定の色にだけ強いカード」を見ると第4版にあった《臨機応変/Sleight of Mind》という古代のカードとのコンボが浮かんで……あれ? いや、このカードだとコンボできないか。青の呪文しか対象にとれないんだった。
余談5:木曜日 《野火の永遠衆/Wildfire Eternal》
マジックのカード名で「野火」というと訳語は「Flashfire」だよなあ、とついつい考えてしまう第4版脳。でも今あらためてチェックしてみたら「Flashfire」じゃなくて「Flashfires」が正式なカード名だった。なんか悔しい、ということはさておき訳の話。
いかにもな翻訳文と化しており、もうちょっとうまく訳せたような気もする。特に後半部分。そう思って色々試してみた中の一例が以下。
没案:
どうみてもコンボには使えないね。試してみる必要すらない。
ただ、どうしてもってんなら止めないけどさ。
さすがにやり過ぎか。難しい。
08月19日追記:
コメントでの指摘を受けて、訳を修正
http://regiant.diarynote.jp/201708081238491650/
余談6:金曜日 《死者の砂丘/Dunes of the Dead》
こういう、そこそこのカードパワーと分かりやすいフレイバーを両立してるカードすごい好き。砂丘の下にはゾンビが埋まっており、砂が取り除かれると(砂漠カードが破壊されると)解放されたゾンビが動き出す。いいね。
それはそうと訳の話……というか誤訳の話かな。
最初に訳したときは「he always runs out too quickly」を「すぐ腹ペコになってしまうんだ」と訳してた。ただ続く文章が「土地を補充する」ことに主眼が置かれているから、ここは「土地が尽きてしまうこと」を強調すべきかな、と。
まあ、そもそも「he runs out」の意味が分からなかったのが大きい。「his food runs out」とかなら分かるんだけど「he」自身が「runs out」する、という意味がよく分からなかった。
とはいえ文章の流れ的にこれ以外の意味はなかろう、と訳したのが前述の拙訳。
新セットの「破滅の刻」の新カードたち。特にそれ以上のテーマはなかったようで、カードタイプが全部違うこともなく、カード名に必ず固有名詞が入ることもなく。
余談2:月曜日 《削剥/Abrade》
訳の話。
原文:
Considering that ”abrade” essentially means ”erode,” the damage aspect of this card hardly sounds instantaneous.
But it definitely sounds horrifying.
拙訳:
「削剥」は聞きなれない言葉かもしれないね。意味は「浸食」のほぼ同義語だ。そう考えると、このカードによって与えられるダメージはイマイチ即効性に欠ける印象を持つかもしれない。
ただ、このカードによって与えられるダメージを表現していると考えると少なくとも恐ろしさには欠けていないね。
和文が原文に比べてすっごい長くなってしまってるけど、原文にない単語はそれほど補ってない。それでもなぜかシンプルでリズム感のある原文の「ネタ」が失われてしまっている気がする。残念。
ところで原文にある「erode」という単語を見て、第4版まであった青のオーラ呪文《浸食/Erosion》を連想してしまう人はまだいるのだろうか。ちなみに《浸食/Erosion》は本当に弱い呪文なので、ぜひその目で効果をチェックして欲しいところ。
浸食/Erosionのカードデータ
http://whisper.wisdom-guild.net/card/Erosion/
余談3:火曜日 《厳粛/Solemnity》
「Snek」で「Snake」の砕けた言い方になるというのは初めて知った。あれかな。「Wanna」で「Want to」を意味するような、口語体なのかな、たぶん。
原文:
Also anti-infect, anti-snek, and anti–Arcbound Ravager. But definitely pro–Marit Lage.
拙訳:
これは同時に感染対策でもあり、巻きつき対策でもあり、電結する荒廃の対策でもあるが、間違いなくマリット・レイジ援護用カードだ。
英語で2文なのに日本語で1文にまとめた、という珍しいパターン。ただ原文も「But」で文を始めてるから、実質1文だよな、これ。高校か大学の授業で「Butで文を始めないこと。カンマでつないで1文とすべし」みたいに習った記憶がある(英語としてそれが正しいのかどうかは知らない)
単語単位で一番迷ったのは「pro–Marit Lage」。日本語の「アンチ~」の対義語って意外と見つからない。「反米 vs 親米」で考えて「親~」かなあ、とも思ったけど、ここじゃ使えない気がした。
ああ、そうそう。仮に「親~」を使うとして、続ける単語が漢字だとそれもまた使うのをためらう理由になる。なんか合わさって1つの熟語みたくなってしまうのが耐えられない(今回はカタカナの「マリット・レイジ」だから関係ないけど)
余談4:水曜日 《ジェイスの敗北/Jace’s Defeat》
打ち消した呪文が「それがジェイス(Jace)・プレインズウォーカー呪文であるなら」っていくらなんでも条件が狭すぎないか、これ……滅多に出くわさないあまりに、いざというときも占術するの忘れそう。
関係ないけど、こういう「特定の色にだけ強いカード」を見ると第4版にあった《臨機応変/Sleight of Mind》という古代のカードとのコンボが浮かんで……あれ? いや、このカードだとコンボできないか。青の呪文しか対象にとれないんだった。
余談5:木曜日 《野火の永遠衆/Wildfire Eternal》
マジックのカード名で「野火」というと訳語は「Flashfire」だよなあ、とついつい考えてしまう第4版脳。でも今あらためてチェックしてみたら「Flashfire」じゃなくて「Flashfires」が正式なカード名だった。なんか悔しい、ということはさておき訳の話。
原文:
There’s clearly no combo here, so don’t even try.
拙訳:
どうみてもコンボには使えないね。試してみる必要すらない。
いかにもな翻訳文と化しており、もうちょっとうまく訳せたような気もする。特に後半部分。そう思って色々試してみた中の一例が以下。
没案:
どうみてもコンボには使えないね。試してみる必要すらない。
ただ、どうしてもってんなら止めないけどさ。
さすがにやり過ぎか。難しい。
08月19日追記:
コメントでの指摘を受けて、訳を修正
http://regiant.diarynote.jp/201708081238491650/
余談6:金曜日 《死者の砂丘/Dunes of the Dead》
こういう、そこそこのカードパワーと分かりやすいフレイバーを両立してるカードすごい好き。砂丘の下にはゾンビが埋まっており、砂が取り除かれると(砂漠カードが破壊されると)解放されたゾンビが動き出す。いいね。
それはそうと訳の話……というか誤訳の話かな。
原文:
Deserts are among The Gitrog Monster’s favorite foods, but he always runs out too quickly.
拙訳:
砂漠は《ギトラグの怪物/The Gitrog Monster》の好物の1つだけど、あまりに大喰らいなせいですぐ食い尽くしてしまうんだ。
最初に訳したときは「he always runs out too quickly」を「すぐ腹ペコになってしまうんだ」と訳してた。ただ続く文章が「土地を補充する」ことに主眼が置かれているから、ここは「土地が尽きてしまうこと」を強調すべきかな、と。
まあ、そもそも「he runs out」の意味が分からなかったのが大きい。「his food runs out」とかなら分かるんだけど「he」自身が「runs out」する、という意味がよく分からなかった。
とはいえ文章の流れ的にこれ以外の意味はなかろう、と訳したのが前述の拙訳。
余談1:今週のCard of the Dayのテーマ
基本的には破滅の刻のカード紹介だった(火曜日だけ、時事ネタのために過去のカードを採用)。ただし破滅の刻の新カードだけじゃなくて《送還/Unsummon》みたいな再録も含んでた。
余談2:月曜日 《送還/Unsommon》
このカードは昔から好きだった。フレイバー的にも分かりやすいというか直球だし、その用途の幅広さのおかげで初級者から中級者へレベルアップするきっかけにもなってくれたし、それなのにコモンだし。
対戦相手の除去に対応して唱えると《対抗呪文/Counterspell》になるし、オーラに対応して唱えると《解呪/Disenchant》になるし、トークンクリーチャーに対しては《恐怖/Terror》になるし、対戦相手がマナ使い切って出したデカブツを戻すと実質1マナの《時間のねじれ/Time Warp》にもなる。
こう書くとめっちゃ強そう。
冒頭の「After a four-year absence」はそのままだと「4年間の不在のあと」だけどちょっとだけ劇的にしてみた……というのはそれほど特筆すべきことでもなくて、ここを引合にだしたかったのは「え? 4年!? 4年前までスタンダードリーガルだったの!?」ということ。
もっと前から姿を消していたと思ってた。ほら、基本セットの皆勤賞を最後まで保持してたのは《大蜘蛛/Giant Spider》なわけで、それより前にもう《送還/Unsummon》は脱落してるわけで……
調べてみたら第8版のあとで一度姿を消したあと、第10版でもう復活して、そのまま基本セット2010から2013まで参加してた。それ、むしろなんで一度外す必要があったんだ。
余談3:火曜日 《稲妻の天使/Lightning Angel》
実在の祝祭日に絡めたネタ。ハロウィンとかサンクスギビングと絡めたネタは過去にもあったけど、独立記念日は珍しいな。そして独立記念日に花火で祝う風習があるって初めて知った。そうなんだ。
余談4:水曜日 《永遠衆、ネヘブ/Neheb, the Eternal》
「加虐」ってキーワード能力がまた増えたのか。あれ? それとも前からあったのかな。えーと……(検索中)……やっぱり新しい能力か。もう2文字のキーワード能力の数は覚えてられる限界量を超えてるからなあ。
訳の話。
原文に
余談5:木曜日 《見捨てられた石棺/Abandoned Sarcophagus》
よく考えてみると「見捨てられた石棺」ってなんだよ。どういうマジックアイテムだよ。どうやって作るんだよ。まず石棺を作って、なんらかの魔法をかけて、意図的にそれをどこか人気のないところに見捨ててきて、「もうそろそろ見捨てられた扱いになったかな」って頃に完成するのか? 見捨てられる前は効果がないのか?
「見捨てられた状態の石棺を発見したらそれがマジックアイテムだったんだろ」
それでいいか。
余談6:金曜日 《翦草+除根/Grind+Dust》
コメントで指摘されるまで気づかなかったけど、確かに似たフレイバーテキストあったな。でもどうなんだろ。それをネタにしたものなのか、偶然なのか……比べてみるか。
というわけで、元ネタと思われる《有象無象の大砲/Fodder Cannon》のフレイバーテキストと原文を併記してみたのが以下。
うーん。
うーん? 惜しいな(何がだ)
なお念のために書いておくと(フレイバーテキストじゃないほうの)Card of the Day の記事の原文は実際には改行がない。
余談7:Fourth Edition Complete Set
押入れを掃除してたら古いカードバインダーが出てきた。中身は英語版の第4版をコンプリートしたものだった。うーん。第4版かあ。
これがリバイズドだったらデュアルランドも入ってて莫大な価値があるんだろうけど、第4版じゃ、価値が高そうなカードが……たとえば白のレアは以下の通り。
・《動く壁/Animate Wall》
・《現し身/Personal Incarnation》
・《老いたるランド・ワーム/Elder Land Wurm》
・《神の怒り/Wrath of God》
・《北の聖騎士/Northern Paladin》
・《高潔のあかし/Righteousness》
・《孤島の聖域/Island Sanctuary》
・《サバンナ・ライオン/Savannah Lions》
・《祝福/Blessing》
・《十字軍/Crusade》
・《純粋の色/Purelace》
・《ダメージ反転/Reverse Damage》
・《天秤/Balance》
・《土地税/Land Tax》
・《ハルマゲドン/Armageddon》
・《目には目を/Eye for an Eye》
《神の怒り》、《ハルマゲドン》
でも第4版は最初に出会ったセットだし、思い入れのあるカードも多いし、やっぱり大事にしよ……ああ、そうそう、見つけたときに《大気の精霊/Air Elemental》がちょっと曲がってたから、これだけ美品を探して差し替えておきたい。
基本的には破滅の刻のカード紹介だった(火曜日だけ、時事ネタのために過去のカードを採用)。ただし破滅の刻の新カードだけじゃなくて《送還/Unsummon》みたいな再録も含んでた。
余談2:月曜日 《送還/Unsommon》
このカードは昔から好きだった。フレイバー的にも分かりやすいというか直球だし、その用途の幅広さのおかげで初級者から中級者へレベルアップするきっかけにもなってくれたし、それなのにコモンだし。
対戦相手の除去に対応して唱えると《対抗呪文/Counterspell》になるし、オーラに対応して唱えると《解呪/Disenchant》になるし、トークンクリーチャーに対しては《恐怖/Terror》になるし、対戦相手がマナ使い切って出したデカブツを戻すと実質1マナの《時間のねじれ/Time Warp》にもなる。
こう書くとめっちゃ強そう。
原文:
After a four-year absence, Unsummon is back in Standard!
拙訳:
4年間の沈黙を破り、スタンダードに《送還/Unsummon》が帰ってきたぞ!
冒頭の「After a four-year absence」はそのままだと「4年間の不在のあと」だけどちょっとだけ劇的にしてみた……というのはそれほど特筆すべきことでもなくて、ここを引合にだしたかったのは「え? 4年!? 4年前までスタンダードリーガルだったの!?」ということ。
もっと前から姿を消していたと思ってた。ほら、基本セットの皆勤賞を最後まで保持してたのは《大蜘蛛/Giant Spider》なわけで、それより前にもう《送還/Unsummon》は脱落してるわけで……
調べてみたら第8版のあとで一度姿を消したあと、第10版でもう復活して、そのまま基本セット2010から2013まで参加してた。それ、むしろなんで一度外す必要があったんだ。
余談3:火曜日 《稲妻の天使/Lightning Angel》
実在の祝祭日に絡めたネタ。ハロウィンとかサンクスギビングと絡めたネタは過去にもあったけど、独立記念日は珍しいな。そして独立記念日に花火で祝う風習があるって初めて知った。そうなんだ。
余談4:水曜日 《永遠衆、ネヘブ/Neheb, the Eternal》
「加虐」ってキーワード能力がまた増えたのか。あれ? それとも前からあったのかな。えーと……(検索中)……やっぱり新しい能力か。もう2文字のキーワード能力の数は覚えてられる限界量を超えてるからなあ。
訳の話。
原文:
Neheb is back, and he’s ready to help you turn your infinite-damage combos into infinite-mana combos.
Or help you with other, more practical things.
拙訳:
ネヘブが帰ってきたぞ! 新たな力を身に付けたこいつは、君の無限ダメージコンボから無限マナを生み出せるほどになったんだ!
……いや、まあ、もっと実用的な手伝い方もしてくれるけどね。
原文に
余談5:木曜日 《見捨てられた石棺/Abandoned Sarcophagus》
よく考えてみると「見捨てられた石棺」ってなんだよ。どういうマジックアイテムだよ。どうやって作るんだよ。まず石棺を作って、なんらかの魔法をかけて、意図的にそれをどこか人気のないところに見捨ててきて、「もうそろそろ見捨てられた扱いになったかな」って頃に完成するのか? 見捨てられる前は効果がないのか?
「見捨てられた状態の石棺を発見したらそれがマジックアイテムだったんだろ」
それでいいか。
余談6:金曜日 《翦草+除根/Grind+Dust》
コメントで指摘されるまで気づかなかったけど、確かに似たフレイバーテキストあったな。でもどうなんだろ。それをネタにしたものなのか、偶然なのか……比べてみるか。
というわけで、元ネタと思われる《有象無象の大砲/Fodder Cannon》のフレイバーテキストと原文を併記してみたのが以下。
原文:
Step 1 : Play Archfiend of Ifnir.
Step 2 : Discard this to make a Zombie with Cryptbreaker.
Step 3 : Play Dust.
Step 4 : Start finding new friends.
元ネタ?
Step 1 : Find your cousin.
Step 2 : Get your cousin in the cannon.
Step 3 : Find another cousin.
うーん。
うーん? 惜しいな(何がだ)
なお念のために書いておくと(フレイバーテキストじゃないほうの)Card of the Day の記事の原文は実際には改行がない。
余談7:Fourth Edition Complete Set
押入れを掃除してたら古いカードバインダーが出てきた。中身は英語版の第4版をコンプリートしたものだった。うーん。第4版かあ。
これがリバイズドだったらデュアルランドも入ってて莫大な価値があるんだろうけど、第4版じゃ、価値が高そうなカードが……たとえば白のレアは以下の通り。
・《動く壁/Animate Wall》
・《現し身/Personal Incarnation》
・《老いたるランド・ワーム/Elder Land Wurm》
・《神の怒り/Wrath of God》
・《北の聖騎士/Northern Paladin》
・《高潔のあかし/Righteousness》
・《孤島の聖域/Island Sanctuary》
・《サバンナ・ライオン/Savannah Lions》
・《祝福/Blessing》
・《十字軍/Crusade》
・《純粋の色/Purelace》
・《ダメージ反転/Reverse Damage》
・《天秤/Balance》
・《土地税/Land Tax》
・《ハルマゲドン/Armageddon》
・《目には目を/Eye for an Eye》
《神の怒り》、《ハルマゲドン》
でも第4版は最初に出会ったセットだし、思い入れのあるカードも多いし、やっぱり大事にしよ……ああ、そうそう、見つけたときに《大気の精霊/Air Elemental》がちょっと曲がってたから、これだけ美品を探して差し替えておきたい。
余談1:今週のCard of the Dayのテーマ
月曜日を除いて、普通に「破滅の刻」のカード紹介。月曜日のカードが選定された理由がよく分からない。まあいいか。それより問題なのは、非常に解釈が難しい記事が多かったということ……火曜日は意味自体が分からず、水曜日と木曜日は意味は分かっても日本語にできず……難易度高かった。
余談2:月曜日 《死に微笑むもの、アリーシャ/Alesha, Who Smiles at Death》
週末に何かイベントがあったらしい(マジックオンライン限定のシールドかな)。それを皆が楽しんでくれたらしいことを喜ぶ記事……だと思うんだけど、なぜこのカードが選ばれたのかが良く分からない。微笑んでるから? でも死に対してだぞ……
あと訳の話としては「Pride」という単語が「満足、充足」を意味するということを初めて知った、ということくらいかな。ちなみに原文は「We have a lot of pride in our community.」。
余談3:火曜日 《王神の贈り物/God-Pharaoh’s Gift》
火曜日から普通に「破滅の刻」の新カード紹介。
ところでこのカード、墓地からクリーチャーが(ゾンビとなって)蘇るという効果なので、最初にカード名と効果を読んだときは「なるほど、しもべを1体プレゼントしてくれるのね」と思ってたんだけど、違った。
この日の記事によると「不死のしもべとなって永遠に王神のために奉仕し続けられるようになる」のが贈り物らしい。なんつう上から目線。さすがボーラス様。
……という意味でいいんだよね、以下の文章(不安)
とにかく分からなかったのが「gift awaits the worthy of Amonkhet」の箇所。「Worthy of Amonkhet」の向こうか先かは分からないけど、とにかく待ってるのが「永遠にボーラスのしもべとして働き続けるというギフト」らしい。
なんだよ……「Worthy of Amonkhet」って……。
今も分かってない。
余談4:水曜日 《ほころびミイラ/Unraveling Mummy》
まずは拙訳を見てくれ。
間違いなく間違ってる。
何よりのポイントは「dream about ~」。これが「~という夢を見る」なのか「~を夢見る」なのか、それを見極めないことには先に進めない。
前者と思われる一番大きな理由は「psychologist(心理学者)」という単語が使われていること。心理学者をわざわざネタに使っておいて夢分析しないなんて考えづらい。
後者と思われる理由は、そのほうが普通だと思ったからで、ほら、学校で「将来~することを夢見る」のは至って普通の流れじゃない?
どっちをとるかでまず悩み、それぞれの場合でどうやって後半を訳すかでまた悩んだ。えーと「学校で包帯をUnravelingする夢を見るミイラは多い。だがこのカードのミイラはすでにUnravelingされてしまっている。非常に残念だ」みたいなことか……
日本語のカード名では「ほころび」となっている単語なので、じゃあ「学校で包帯がほころんでしまう夢を見るミイラは多い。だけどこいつはすでにほころびがある。非常に残念だ」もしくは「学校で包帯をほころばせたいと夢見るミイラは多い。しかしこのミイラはすでに包帯にほころびがある。残念だ」って……どっちも意味分からない。
何かを根本的に勘違いしてるんだろうなあ……
余談5:木曜日 《冠毛の陽馬/Crested Sunmare》
水曜日に引き続きダジャレネタ。
「neigh」は、馬のいななきを表す単語。同時に、「N」で始まる音の響き自体は否定を(遠回しに)表現している。
なので、馬と関連する言葉をもじりつつ「無理・出来ない・いない」などを表現できれば、ネタを訳せたことになると思った……思ったんだけどさ。
・いななき
・ほーす
・うま
・ひひーん
上記の言葉に近い響きにしつつ以下を埋めよ。
君はこう聞きたいかもしれない。
こんなカード出されても馬デッキ作れるだけの馬がスタンダードにいないだろ、と
その問いに対する回答は( )だ。
うーん。
ねえ?(何がだ)
余談6:金曜日 《破滅の刻/Hour of Devastation》
久しぶりに「セット名」と同じ名前のカードが出たよ、というネタ。でもこのカード以外は、日本語だと別に同じじゃないんだよね。
カード名を(今までこのブログでずっとそうしてきたみたいに)日英両表記にしないで、英語のみにしたほうがネタとしては伝わるかなあ、とかも考えたけど、なんか不自然な気もして、いつも通りにしてしまった。
あとは……ああ、そうそう「five-color theme deck」は「5色のテーマデッキ」ではなくて、ファンデッキと訳した。なんかテーマデッキって言うと日本語だと市販の構築済みデッキっぽい気がして。
月曜日を除いて、普通に「破滅の刻」のカード紹介。月曜日のカードが選定された理由がよく分からない。まあいいか。それより問題なのは、非常に解釈が難しい記事が多かったということ……火曜日は意味自体が分からず、水曜日と木曜日は意味は分かっても日本語にできず……難易度高かった。
余談2:月曜日 《死に微笑むもの、アリーシャ/Alesha, Who Smiles at Death》
週末に何かイベントがあったらしい(マジックオンライン限定のシールドかな)。それを皆が楽しんでくれたらしいことを喜ぶ記事……だと思うんだけど、なぜこのカードが選ばれたのかが良く分からない。微笑んでるから? でも死に対してだぞ……
あと訳の話としては「Pride」という単語が「満足、充足」を意味するということを初めて知った、ということくらいかな。ちなみに原文は「We have a lot of pride in our community.」。
余談3:火曜日 《王神の贈り物/God-Pharaoh’s Gift》
火曜日から普通に「破滅の刻」の新カード紹介。
ところでこのカード、墓地からクリーチャーが(ゾンビとなって)蘇るという効果なので、最初にカード名と効果を読んだときは「なるほど、しもべを1体プレゼントしてくれるのね」と思ってたんだけど、違った。
この日の記事によると「不死のしもべとなって永遠に王神のために奉仕し続けられるようになる」のが贈り物らしい。なんつう上から目線。さすがボーラス様。
……という意味でいいんだよね、以下の文章(不安)
原文:
Finally, after months of staring at Gate to the Afterlife, we finally know what gift awaits the worthy of Amonkhet: eternal servitude to the God-Pharaoh Nicol Bolas!
拙訳:
さて《来世への門/Gate to the Afterlife》の向こうに何があるのか知るまで何ヶ月も待たされたわけだが、ようやくアモンケットの向こうに眠る恩恵が明らかになった……王神ニコル・ボーラスの永遠のしもべとなって働き続けるという栄誉がそれだ!
とにかく分からなかったのが「gift awaits the worthy of Amonkhet」の箇所。「Worthy of Amonkhet」の向こうか先かは分からないけど、とにかく待ってるのが「永遠にボーラスのしもべとして働き続けるというギフト」らしい。
なんだよ……「Worthy of Amonkhet」って……。
今も分かってない。
余談4:水曜日 《ほころびミイラ/Unraveling Mummy》
まずは拙訳を見てくれ。
原文:
Mummy psychologists will tell you that dreams about unraveling at mummy school are very common.
Unfortunately for this mummy, it isn’t a dream.
How embarrassing.
拙訳:
心理学者のミイラが言うには、学校で新たな謎を解きほぐそうと夢見るミイラは結構多いらしい。
そういう意味ではこのミイラはすでに夢を叶えているわけだ。
すでに解きほぐされてしまっているわけだからね。
間違いなく間違ってる。
何よりのポイントは「dream about ~」。これが「~という夢を見る」なのか「~を夢見る」なのか、それを見極めないことには先に進めない。
前者と思われる一番大きな理由は「psychologist(心理学者)」という単語が使われていること。心理学者をわざわざネタに使っておいて夢分析しないなんて考えづらい。
後者と思われる理由は、そのほうが普通だと思ったからで、ほら、学校で「将来~することを夢見る」のは至って普通の流れじゃない?
どっちをとるかでまず悩み、それぞれの場合でどうやって後半を訳すかでまた悩んだ。えーと「学校で包帯をUnravelingする夢を見るミイラは多い。だがこのカードのミイラはすでにUnravelingされてしまっている。非常に残念だ」みたいなことか……
日本語のカード名では「ほころび」となっている単語なので、じゃあ「学校で包帯がほころんでしまう夢を見るミイラは多い。だけどこいつはすでにほころびがある。非常に残念だ」もしくは「学校で包帯をほころばせたいと夢見るミイラは多い。しかしこのミイラはすでに包帯にほころびがある。残念だ」って……どっちも意味分からない。
何かを根本的に勘違いしてるんだろうなあ……
余談5:木曜日 《冠毛の陽馬/Crested Sunmare》
水曜日に引き続きダジャレネタ。
原文:
You may be wondering if there are enough Horses to support a Standard tribal deck with this around, but the answer is neigh.
拙訳:
「こんなカード出されても、スタンダードで馬デッキを作るのに十分なだけの馬がいないだろ?」って? まあ、そこはウマくやってくれよ。
「neigh」は、馬のいななきを表す単語。同時に、「N」で始まる音の響き自体は否定を(遠回しに)表現している。
なので、馬と関連する言葉をもじりつつ「無理・出来ない・いない」などを表現できれば、ネタを訳せたことになると思った……思ったんだけどさ。
・いななき
・ほーす
・うま
・ひひーん
上記の言葉に近い響きにしつつ以下を埋めよ。
君はこう聞きたいかもしれない。
こんなカード出されても馬デッキ作れるだけの馬がスタンダードにいないだろ、と
その問いに対する回答は( )だ。
うーん。
ねえ?(何がだ)
余談6:金曜日 《破滅の刻/Hour of Devastation》
久しぶりに「セット名」と同じ名前のカードが出たよ、というネタ。でもこのカード以外は、日本語だと別に同じじゃないんだよね。
カード名を(今までこのブログでずっとそうしてきたみたいに)日英両表記にしないで、英語のみにしたほうがネタとしては伝わるかなあ、とかも考えたけど、なんか不自然な気もして、いつも通りにしてしまった。
あとは……ああ、そうそう「five-color theme deck」は「5色のテーマデッキ」ではなくて、ファンデッキと訳した。なんかテーマデッキって言うと日本語だと市販の構築済みデッキっぽい気がして。
今週のCard of the Day (2017年06月 第4週) とか
2017年6月25日 週のまとめ余談1:今週のCard of the Dayのテーマ
新セットのカードの紹介という以上に共通点は見つけられなかったな。固有名詞が多めだけど全部ではないし、カードタイプも全部は違わないし(ソーサリーだけ2枚)、ボーラスつながりが続くのかと思ったら月曜日だけだし。
余談2:月曜日 《王神、ニコル・ボーラス/Nicol Bolas, God-Pharaoh》
訳の話。
後半がそのままでも難しいのに「Really」が斜体になってた。強調されてるらしい。うーん。でもそれ以前にそもそもどう訳すか。
シンプルにそのまま訳すと……
ああ、彼の帰還は(思ったより)早く訪れたね。
しかし私たちは本当に望んでいるのだろうか。
好敵手として見いだされることを。
……という感じかな。なんか「ボーラスが登場するということはプレイヤーと戦いたいと考えたから」と捉えることがイマイチ腑に落ちないんだよね。もしかしたらそもそもこの解釈が間違ってるから訳すのが難しいのかな……うーん?
余談3:火曜日 《蠍の神/The Scorpion God》
確かにサソリって赤黒なイメージあるし、毒も-1/-1カウンターで表現されてるし、フレイバーは伝わってくる。カードを引くのは……なんだろ。毒針を突き刺したとき、ついでにエネルギー的なものを吸い取ってるイメージかな。
余談4:水曜日 《バントゥ最後の算段/Bontu’s Last Reckoning》
訳の話。
今年は《滅び/Damnation》が2回再録され、かつほぼ同型も新たに登場したことをネタにして「1枚提供してるけどもう1枚どうだい? さらにおまけでもう1枚」という文章になってる。
どれがどれなのかは比較的分かりやすく、最後の「a Damnation Invocation」は間違いなく「マスターピース版」。あとの2枚はそのまま時系列順だろうから、3月に発売されたモダンマスターズ版が「今年もう提供済み」の1枚目で、この日の《Bontu’s Last Reckoning / バントゥ最後の算段》が2枚目。
……なはずなんだけど、ちょっとだけ引っかかったことが。
原文では3枚目の紹介が「And for elevenses, a Damnation Invocation」となっている。この「elevenses」というのは(初めて知ったんだけど)「朝食と昼食のあいだ、11時ごろに食べる軽食」を指すらしい。
《滅び》は4マナ。この日の新カードは3マナ。軽食と表現するのにふさわしいのはどれか……ということを考えて「ちょっと軽めの3枚目はどうだい?」という訳も考えたけど前述のとおり3枚目は「Invocation(マスターピース版)」と明記されてるからなあ……さすがにそこを曲げるわけにもいかない。
余談5:木曜日 《栄光の刻/Hour of Glory》
背景ストーリーを読めば意味が分かるのだろうけど、カードだけだと「栄光の刻」で「神様をこの世から徹底的に消し去る魔法」を意味するというのは伝わりづらいのではないだろうか、という余計はお世話はさておき訳の話。
訳してて気になった点は2つ。
1つ目は「After who knows how long」を「数えきれないほどの長い時」として良かったのか、ということ。日本語の響き自体は気に入ってるんだけど、訳が正しいのかどうか、という点。
2つ目は「a strictly better version」はただ「上位互換」とするより、もっと派手な訳のほうが良かったのだろうか、という点。「Strictly + Better」だから「遥かに上位互換なカード」とか……でもなあ、シンプルに短文で終わらせて良いネタな気がしてなあ……
余談6:金曜日 《ロナス最後の抵抗/Rhonas’s Last Stand》
訳はそんなに間違えてない自信があるんだけど、じゃあ原文の持つネタとしての面白さが伝えられる訳文になっているかというと。
あらためてみたら修正し忘れてたままアップしてた。「もっとも相応しい食べ物」じゃなくて「もっとも相応しいシリアル」だ。さすがに直そう(修正済み)
んで、この「シリアル」も迷ったんだよね。日本だと「コーンフレーク」の名称は定着してても「シリアル」はそうでもないんじゃないか、というイメージがどうしてもあって……でもコーンフレークにしてしまうとトウモロコシに限定されてしまって後半のネタがつながらなくなってしまう。つまり「シリアル」しか選択肢はない(じゃあそれでいいだろ)
さて、シリアルが片付いたところで後半部分。「Oketra made some true points about ~」とか「~ was indomitable」とかも迷ったけど、まあ、ここらはなんとでもなる。要は「互いに強く主張した」ってことさえ伝われたいいから。
問題は「millet」と「teff」。
ギャグは解説するとつまらなくなるの法則は常に有効なんだけど、「粟」って書いて読める人がどれだけいるのか、とか、「テフ」って聞いて「ああ、あの最近話題の健康食品」って分かる人がどれだけいるのか、とか……ねえ?(誰に聞いてる)
新セットのカードの紹介という以上に共通点は見つけられなかったな。固有名詞が多めだけど全部ではないし、カードタイプも全部は違わないし(ソーサリーだけ2枚)、ボーラスつながりが続くのかと思ったら月曜日だけだし。
余談2:月曜日 《王神、ニコル・ボーラス/Nicol Bolas, God-Pharaoh》
訳の話。
原文:
Well, his return has come quickly . . . but do we really want to be found worthy?
拙訳:
うーん、随分と早い再来だったね……しかし戦うに値する相手と彼に思われることを喜んでいいのやら。
後半がそのままでも難しいのに「Really」が斜体になってた。強調されてるらしい。うーん。でもそれ以前にそもそもどう訳すか。
シンプルにそのまま訳すと……
ああ、彼の帰還は(思ったより)早く訪れたね。
しかし私たちは本当に望んでいるのだろうか。
好敵手として見いだされることを。
……という感じかな。なんか「ボーラスが登場するということはプレイヤーと戦いたいと考えたから」と捉えることがイマイチ腑に落ちないんだよね。もしかしたらそもそもこの解釈が間違ってるから訳すのが難しいのかな……うーん?
余談3:火曜日 《蠍の神/The Scorpion God》
確かにサソリって赤黒なイメージあるし、毒も-1/-1カウンターで表現されてるし、フレイバーは伝わってくる。カードを引くのは……なんだろ。毒針を突き刺したとき、ついでにエネルギー的なものを吸い取ってるイメージかな。
余談4:水曜日 《バントゥ最後の算段/Bontu’s Last Reckoning》
訳の話。
原文:
We’ve had one Damnation this year, yes. But what about second Damnation? And for elevenses, a Damnation Invocation!
拙訳:
すでに今年はもう《滅び/Damnation》を1枚提供済みだけど、もう1枚あったからって誰も困らないだろ? さらに追加が欲しい人のためにマスターピース版もあるぞ!
今年は《滅び/Damnation》が2回再録され、かつほぼ同型も新たに登場したことをネタにして「1枚提供してるけどもう1枚どうだい? さらにおまけでもう1枚」という文章になってる。
どれがどれなのかは比較的分かりやすく、最後の「a Damnation Invocation」は間違いなく「マスターピース版」。あとの2枚はそのまま時系列順だろうから、3月に発売されたモダンマスターズ版が「今年もう提供済み」の1枚目で、この日の《Bontu’s Last Reckoning / バントゥ最後の算段》が2枚目。
……なはずなんだけど、ちょっとだけ引っかかったことが。
原文では3枚目の紹介が「And for elevenses, a Damnation Invocation」となっている。この「elevenses」というのは(初めて知ったんだけど)「朝食と昼食のあいだ、11時ごろに食べる軽食」を指すらしい。
《滅び》は4マナ。この日の新カードは3マナ。軽食と表現するのにふさわしいのはどれか……ということを考えて「ちょっと軽めの3枚目はどうだい?」という訳も考えたけど前述のとおり3枚目は「Invocation(マスターピース版)」と明記されてるからなあ……さすがにそこを曲げるわけにもいかない。
余談5:木曜日 《栄光の刻/Hour of Glory》
背景ストーリーを読めば意味が分かるのだろうけど、カードだけだと「栄光の刻」で「神様をこの世から徹底的に消し去る魔法」を意味するというのは伝わりづらいのではないだろうか、という余計はお世話はさておき訳の話。
原文:
After who knows how long, the world finally has a strictly better version of Final Reward!
拙訳:
数えきれないほどの長い時を経て、ついに世界は《最後の報賞/Final Reward》の上位互換を手に入れたのだ!
訳してて気になった点は2つ。
1つ目は「After who knows how long」を「数えきれないほどの長い時」として良かったのか、ということ。日本語の響き自体は気に入ってるんだけど、訳が正しいのかどうか、という点。
2つ目は「a strictly better version」はただ「上位互換」とするより、もっと派手な訳のほうが良かったのだろうか、という点。「Strictly + Better」だから「遥かに上位互換なカード」とか……でもなあ、シンプルに短文で終わらせて良いネタな気がしてなあ……
余談6:金曜日 《ロナス最後の抵抗/Rhonas’s Last Stand》
訳はそんなに間違えてない自信があるんだけど、じゃあ原文の持つネタとしての面白さが伝えられる訳文になっているかというと。
原文:
Rhonas’s first stand was when all the gods were deciding what kind of cereal should be the official breakfast of Naktamun.
While Oketra made some true points about millet, Rhonas’s argument for teff was indomitable.
拙訳:
このカードはロナスの最後の抵抗だが、じゃあロナスの最初の抵抗はなんだったかというと「ナクタムンの朝食にもっとも相応しい食べ物」について全ての神々で議論してたときだ。
オケチラは粟(あわ)の優れている点をいくつも挙げてみせたが、ロナスはテフ(註1)が最も優れていると言い張って譲らなかったらしい。
あらためてみたら修正し忘れてたままアップしてた。「もっとも相応しい食べ物」じゃなくて「もっとも相応しいシリアル」だ。さすがに直そう(修正済み)
んで、この「シリアル」も迷ったんだよね。日本だと「コーンフレーク」の名称は定着してても「シリアル」はそうでもないんじゃないか、というイメージがどうしてもあって……でもコーンフレークにしてしまうとトウモロコシに限定されてしまって後半のネタがつながらなくなってしまう。つまり「シリアル」しか選択肢はない(じゃあそれでいいだろ)
さて、シリアルが片付いたところで後半部分。「Oketra made some true points about ~」とか「~ was indomitable」とかも迷ったけど、まあ、ここらはなんとでもなる。要は「互いに強く主張した」ってことさえ伝われたいいから。
問題は「millet」と「teff」。
ギャグは解説するとつまらなくなるの法則は常に有効なんだけど、「粟」って書いて読める人がどれだけいるのか、とか、「テフ」って聞いて「ああ、あの最近話題の健康食品」って分かる人がどれだけいるのか、とか……ねえ?(誰に聞いてる)
今週のCard of the Day (2017年06月 第3週) とか
2017年6月18日 週のまとめ余談1:今週のCard of the Dayのテーマ
ニコル・ボーラスの再登場を記念してボーラス関連のカードが紹介されていたもよう。紹介されたカードのセットは月曜日から順に「レジェンド」「ミラディン包囲戦」「コンフラックス」「アラーラの断片」「レジェンド」。本当に長いこと開発側に愛されてるな。
なお全カードがボーラス色(青黒赤)かと思いきや、火曜日のテゼレットには赤が欠けている。残念(?)
余談2:月曜日 《ニコル・ボーラス/Nicol Bolas》
クロニクルで見たときはまさかここまでの悪役とは思わなかったな。まさに記事にあるとおり「落ち着いた雰囲気を持つただの読書好きのエルダー・ドラゴン(a perfectly chill Elder Dragon who just likes reading)」だとばかり思ってた。
ただその攻撃したときの追加効果はインパクト抜群だったので、なんとか皆で使おうとしてた。当時は素直に土地を並べて召喚し、並べた土地から維持コストを支払っていた。
しばらくして《浅すぎる墓穴/Shallow Grave》(墓地の一番上のクリーチャーを場に戻してすぐ殴れるけど追放される)から飛び出してくるコンボも瞬間的に流行ったけど、相手の手札を空にするためにこっちも手札を大半使い切るせいでロマン優先なコンボと気づかれるまでだった。
昔話はさておき訳の話。
ちょっと悩んだところと、すっごい悩んだところがそれぞれあった。
まずちょっと悩んだのは「chill」という表現。「cool」に近いのかなと思ったら違った。「冷えてる」ことから転じて「落ち着いている」ことを指すみたい。言われると納得。
次にすっごい悩んだのは「Pay the rules text no mind」。何も考えずに読むと「ルールテキストは気にするな」っぽいんだけど、分解して訳そうとすると突然「あれ? もしかして違う? え、これどういう意味?」と混乱した。
結局、今もよく分かってない。ナニコレ。
余談3:火曜日 《ボーラスの工作員、テゼレット/Tezzeret, Agent of Bolas》
青魔法の使い手だった魔術師に黒魔法を教え込んだからマナコストに黒が加わり、奥義も「ドレインライフ」と化した。分かりやすい。
ただ赤魔法は教えてもらえなかったらしい。確かにテゼレットって、猛るようなというよりも湿るような仄暗(ほのぐら)い情熱の持ち主なので赤は入ってないな。
余談4:水曜日 《プレインズウォーカー、ニコル・ボーラス/Nicol Bolas, Planeswalker》
訳の話。
今更気づいたけど、これ「初めて」を2回使ってる。ダメだろ。
それはさておき(さておくのか)、末尾の「if you can afford the mana cost」が意外と難しい。この文の直前が「~する」という内容じゃないから。
「マナコストを支払うことが出来なければ ~ することができない」という形でないとつながらないのに、直前が「とても強い能力を世にもたらした」という説明文なので、原文に近づければ近づけるほど不自然になるという。
まるっと意訳。
余談5:木曜日 《残酷な根本原理/Cruel Ultimatum》
ロマン枠かと思ったら実用枠だったという恐ろしい呪文。当時の環境(多色奨励、速度低下)もあったとはいえ、正直なところ予想外だった。でも嫌いじゃない。
日本語の2文目は完全に意訳というか勝手な付け足し。でもこれがないとイマイチ伝わらないというか……うーん……さすがに考え過ぎだったかもしれない。
あとは「bidding」とか「consequences」が難しかったくらい。
余談6:金曜日 《Tetsuo Umezawa》
名前だけで一部に熱狂的なファンがいるこのカードもボーラス関連だったのか。知らなかった。よく見ると確かに召喚コストも能力の起動マナもボーラス色だった。
ニコル・ボーラスの再登場を記念してボーラス関連のカードが紹介されていたもよう。紹介されたカードのセットは月曜日から順に「レジェンド」「ミラディン包囲戦」「コンフラックス」「アラーラの断片」「レジェンド」。本当に長いこと開発側に愛されてるな。
なお全カードがボーラス色(青黒赤)かと思いきや、火曜日のテゼレットには赤が欠けている。残念(?)
余談2:月曜日 《ニコル・ボーラス/Nicol Bolas》
クロニクルで見たときはまさかここまでの悪役とは思わなかったな。まさに記事にあるとおり「落ち着いた雰囲気を持つただの読書好きのエルダー・ドラゴン(a perfectly chill Elder Dragon who just likes reading)」だとばかり思ってた。
ただその攻撃したときの追加効果はインパクト抜群だったので、なんとか皆で使おうとしてた。当時は素直に土地を並べて召喚し、並べた土地から維持コストを支払っていた。
しばらくして《浅すぎる墓穴/Shallow Grave》(墓地の一番上のクリーチャーを場に戻してすぐ殴れるけど追放される)から飛び出してくるコンボも瞬間的に流行ったけど、相手の手札を空にするためにこっちも手札を大半使い切るせいでロマン優先なコンボと気づかれるまでだった。
昔話はさておき訳の話。
原文:
Our first introduction to Nicol Bolas, over 20 years ago: a perfectly chill Elder Dragon who just likes reading. Pay the rules text no mind; he’s clearly harmless.
拙訳:
我々が最初にニコル・ボーラスと出会ったのはもう20年以上も前のことだ……当時は実に落ち着いた雰囲気を持つただの読書好きのエルダー・ドラゴンだった。ルールテキストに色々書いてあるが大したことじゃない。どうみても危険な人物には見えないね。
ちょっと悩んだところと、すっごい悩んだところがそれぞれあった。
まずちょっと悩んだのは「chill」という表現。「cool」に近いのかなと思ったら違った。「冷えてる」ことから転じて「落ち着いている」ことを指すみたい。言われると納得。
次にすっごい悩んだのは「Pay the rules text no mind」。何も考えずに読むと「ルールテキストは気にするな」っぽいんだけど、分解して訳そうとすると突然「あれ? もしかして違う? え、これどういう意味?」と混乱した。
結局、今もよく分かってない。ナニコレ。
余談3:火曜日 《ボーラスの工作員、テゼレット/Tezzeret, Agent of Bolas》
青魔法の使い手だった魔術師に黒魔法を教え込んだからマナコストに黒が加わり、奥義も「ドレインライフ」と化した。分かりやすい。
ただ赤魔法は教えてもらえなかったらしい。確かにテゼレットって、猛るようなというよりも湿るような仄暗(ほのぐら)い情熱の持ち主なので赤は入ってないな。
余談4:水曜日 《プレインズウォーカー、ニコル・ボーラス/Nicol Bolas, Planeswalker》
訳の話。
原文:
The first depiction of Nicol Bolas as a Planeswalker brought the world its first three-color ’walker along with some devastating abilities . . . if you can afford the mana cost.
拙訳:
初めてプレインズウォーカーとして描写されたニコル・ボーラスによってマジックに「3色のプレインズウォーカー」が初めてもたらされた。その破壊的な能力とともに……ただしその力をふるえるのは膨大なマナコストを支払えるものだけだ。
今更気づいたけど、これ「初めて」を2回使ってる。ダメだろ。
それはさておき(さておくのか)、末尾の「if you can afford the mana cost」が意外と難しい。この文の直前が「~する」という内容じゃないから。
「マナコストを支払うことが出来なければ ~ することができない」という形でないとつながらないのに、直前が「とても強い能力を世にもたらした」という説明文なので、原文に近づければ近づけるほど不自然になるという。
まるっと意訳。
余談5:木曜日 《残酷な根本原理/Cruel Ultimatum》
ロマン枠かと思ったら実用枠だったという恐ろしい呪文。当時の環境(多色奨励、速度低下)もあったとはいえ、正直なところ予想外だった。でも嫌いじゃない。
原文:
Nicol Bolas doesn’t ask anyone to do things for him.
His servants do his bidding, and they will suffer the consequences if they force him to waste his time talking to them.
拙訳:
ニコル・ボーラスはいちいち誰かにして欲しいことを頼んだりはしない。
彼の下僕たちが彼の望むところを行うのだ。
もし下僕たちがその主にわざわざ声に出して命令を出さざるを得ないような手間をかけさせることがあれば、その代償に苦しむこととなる。
日本語の2文目は完全に意訳というか勝手な付け足し。でもこれがないとイマイチ伝わらないというか……うーん……さすがに考え過ぎだったかもしれない。
あとは「bidding」とか「consequences」が難しかったくらい。
余談6:金曜日 《Tetsuo Umezawa》
名前だけで一部に熱狂的なファンがいるこのカードもボーラス関連だったのか。知らなかった。よく見ると確かに召喚コストも能力の起動マナもボーラス色だった。
今週のCard of the Day (2017年06月 第2週) とか
2017年6月11日 週のまとめ余談1:今週のCard of the Dayのテーマ
どうやら「統率者アンソロジー」という新商品に合わせて、それに再録されるカードが紹介されていたもよう。過去の統率者セットを1つにまとめて売り出されたらしい。なお英語版のみ。
余談2:月曜日 《ネル・トース族のメーレン/Meren of Clan Nel Toth》
訳の話。
なかなか難しかった。「content to stay at rest」というのが「ずっと出番なかったけど」だけのことなのか、屍術師という肩書きに合わせて「死んでたけど蘇った」というネタなのか……どっちか悩んだ。
どう訳そうか悩んだ経過を書き出してみる。
没案1:
理由は不明だけど
どうやらメーレンは満足に寝ていられなかったらしく
没案2:
理由は不明だけど
どうやらメーレンは熟睡できなかったようで
没案3:
理由は不明だけど
どうやらメーレンの眠りは妨げられ
没案4:
理由は不明だけど
どうやらメーレンは寝てられなくなってらしい。
開発部に働きかけて、
今週末の統率者アンソロジーで復活することに
没案5:
理由は不明だけど
どうやらメーレンは寝てられなくなってらしい。
開発部に働きかけて、
今週末の統率者アンソロジーで自身を統率者として復活させた
というわけで途中までは「熟睡」「寝てた」「眠り」としていたのを、最終的には死をほうふつとさせる「長き眠り」にしてみて、さらに「屍術師」も原文にはなかったけど追加してみた。
余談3:火曜日 《ラノワールの憤激、フレイアリーズ/Freyalise, Llanowar’s Fury》
ラノワールの憤激か。怖いなあ。ラノワールの一族はすぐ骨を折ってくるイメージがある。その原因は《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves》フレイバーテキスト。
それはさておき、この日の記事の中でフェルドンという名前について言及されていた。墓地を全てライブラリに戻せる《フェルドンの杖/Feldon’s Cane》の持ち主。この人に関する背景ストーリーを前に訳したことがある。個人的にも気に入っている文章なので紹介。
老魔法使いフェルドンの物語:ロランの微笑み/Loran’s Smile
http://regiant.diarynote.jp/201411270317089927
余談4:水曜日 《魂を数える者、タリエル/Tariel, Reckoner of Souls》
この日の記事からリンクが張られていた先の短編、英語版はちゃんと読めるんだけど、同短編の日本語版がなぜかリンク切れになってる。不思議なのはリンク切れになっている記事の(更新順で)前後のページはちゃんと残っていること。1つ前のページが以下。
翻訳記事:楔にて
http://mtg-jp.com/reading/translated/001705/
でもこのページの一番下にある「次の記事: タリエルの作り方」のリンク先は「ご指定のページは存在しないか、現在ご利用いただけません」となってしまっている。
余談5:木曜日 《浄火の戦術家、デリーヴィー/Derevi, Empyrial Tactician》
英語ではハンドスピナーを「fidget spinner」と呼ぶらしい。1回くらい触ってみたいけど、買いたいとは思わない。誰かプレゼントしてくれないかな(他力本願)
1人回しに向いてるコンボデッキにピッタリなカードというネタでいいのかな。それとも統率者戦って楽しいから数時間なんて簡単に経ってしまうよね、という話なのか。とりあえず前者ととらえつつも一応後者ともとれるような訳にしてみた。
全然関係ないけど学生時代にデッキを一人回ししているところをクラスメートに見られて「何やってるの? 占い?」と聞かれた。「うん」と答えておいた。嘘はついてない(ついてるよ)
余談6:金曜日 《巨大なるカーリア/Kaalia of the Vast》
「カーリア・ザ・バスト」で「巨大なるカーリア」になるのか。つまりバストが巨大ってことか(違います)。でも実際何が巨大なんだろう。サイズは2/2だし、MTG Wikiに書かれていた背景ストーリーの概要を読んでも名前の由来はなかった気がする。ちゃんと Uncharted Realm の短編を読めば分かるのかな……でもなんか悲しそうな話なんだよなあ。
正直「巨大な地」という訳し方はちょっと抵抗がある。「広大な」「広漠たる」「果てしない」とかもっと土地に向いた表現はあるんだけど、カード名とかけてるからしょうがない。
どうやら「統率者アンソロジー」という新商品に合わせて、それに再録されるカードが紹介されていたもよう。過去の統率者セットを1つにまとめて売り出されたらしい。なお英語版のみ。
余談2:月曜日 《ネル・トース族のメーレン/Meren of Clan Nel Toth》
訳の話。
原文:
For some reason, Meren just wasn’t content to stay at rest and made us revive her deck into Commander Anthology (coming this Friday!).
拙訳:
理由は不明だけど、どうやら屍術師のメーレンは長き眠りについたままではいられなかったらしく、今週末の統率者アンソロジーで開発部に蘇らせてもらうことにしたらしい。
なかなか難しかった。「content to stay at rest」というのが「ずっと出番なかったけど」だけのことなのか、屍術師という肩書きに合わせて「死んでたけど蘇った」というネタなのか……どっちか悩んだ。
どう訳そうか悩んだ経過を書き出してみる。
没案1:
理由は不明だけど
どうやらメーレンは満足に寝ていられなかったらしく
没案2:
理由は不明だけど
どうやらメーレンは熟睡できなかったようで
没案3:
理由は不明だけど
どうやらメーレンの眠りは妨げられ
没案4:
理由は不明だけど
どうやらメーレンは寝てられなくなってらしい。
開発部に働きかけて、
今週末の統率者アンソロジーで復活することに
没案5:
理由は不明だけど
どうやらメーレンは寝てられなくなってらしい。
開発部に働きかけて、
今週末の統率者アンソロジーで自身を統率者として復活させた
というわけで途中までは「熟睡」「寝てた」「眠り」としていたのを、最終的には死をほうふつとさせる「長き眠り」にしてみて、さらに「屍術師」も原文にはなかったけど追加してみた。
余談3:火曜日 《ラノワールの憤激、フレイアリーズ/Freyalise, Llanowar’s Fury》
ラノワールの憤激か。怖いなあ。ラノワールの一族はすぐ骨を折ってくるイメージがある。その原因は《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves》フレイバーテキスト。
小枝を踏み折れば、骨を折ってあがないとする。
―― ラノワールのエルフの、侵入者への処罰
それはさておき、この日の記事の中でフェルドンという名前について言及されていた。墓地を全てライブラリに戻せる《フェルドンの杖/Feldon’s Cane》の持ち主。この人に関する背景ストーリーを前に訳したことがある。個人的にも気に入っている文章なので紹介。
老魔法使いフェルドンの物語:ロランの微笑み/Loran’s Smile
http://regiant.diarynote.jp/201411270317089927
余談4:水曜日 《魂を数える者、タリエル/Tariel, Reckoner of Souls》
この日の記事からリンクが張られていた先の短編、英語版はちゃんと読めるんだけど、同短編の日本語版がなぜかリンク切れになってる。不思議なのはリンク切れになっている記事の(更新順で)前後のページはちゃんと残っていること。1つ前のページが以下。
翻訳記事:楔にて
http://mtg-jp.com/reading/translated/001705/
でもこのページの一番下にある「次の記事: タリエルの作り方」のリンク先は「ご指定のページは存在しないか、現在ご利用いただけません」となってしまっている。
余談5:木曜日 《浄火の戦術家、デリーヴィー/Derevi, Empyrial Tactician》
英語ではハンドスピナーを「fidget spinner」と呼ぶらしい。1回くらい触ってみたいけど、買いたいとは思わない。誰かプレゼントしてくれないかな(他力本願)
原文:
Derevi can probably keep you occupied for at least a few hours.
拙訳:
デリーヴィーなら少なくとも数時間は手を忙しくさせてくれること間違いなしだ。
1人回しに向いてるコンボデッキにピッタリなカードというネタでいいのかな。それとも統率者戦って楽しいから数時間なんて簡単に経ってしまうよね、という話なのか。とりあえず前者ととらえつつも一応後者ともとれるような訳にしてみた。
全然関係ないけど学生時代にデッキを一人回ししているところをクラスメートに見られて「何やってるの? 占い?」と聞かれた。「うん」と答えておいた。嘘はついてない(ついてるよ)
余談6:金曜日 《巨大なるカーリア/Kaalia of the Vast》
「カーリア・ザ・バスト」で「巨大なるカーリア」になるのか。つまりバストが巨大ってことか(違います)。でも実際何が巨大なんだろう。サイズは2/2だし、MTG Wikiに書かれていた背景ストーリーの概要を読んでも名前の由来はなかった気がする。ちゃんと Uncharted Realm の短編を読めば分かるのかな……でもなんか悲しそうな話なんだよなあ。
原文:
Kaalia has returned, and the only thing more vast than her homeland is her potential!
拙訳:
カーリアが帰ってきたぞ! 彼女の故郷は実に巨大な地だったが、それよりも大きいものがある……カーリアに秘められた力の大きさだ!
正直「巨大な地」という訳し方はちょっと抵抗がある。「広大な」「広漠たる」「果てしない」とかもっと土地に向いた表現はあるんだけど、カード名とかけてるからしょうがない。
余談1:今週のCard of the Dayのテーマ
アモンケットの新カードたちが紹介されていた、という以外には特に共通点や隠されたテーマ(最近公開された映画に関連する単語をカード名に含むもののみなど)は無かったもよう。
投入されるデッキタイプに言及しているのは月曜日と火曜日、過去のカードとの関連をネタにしてるのは水曜日と木曜日、カードの元ネタとフレイバーに触れているのは金曜日。うん。共通点なさそう。
余談2:月曜日 《戦慄の放浪者/Dread Wanderer》
1マナで2/1のジャッカルと言われるとやっぱり思い出すのは《ハール・ジャッカル/Hurr Jackal》……じゃないや《ジャッカルの仔/Jackal Pup》。今あらためて見るとフレイバー的にはよく意味が分からないな、この仔。
訳の話。
「ターン1は、1マナってことでいいよね」とか「オールスターってどうすればいいんだ。精鋭とか人気者とかのほうがいいのか」とか「黒単ゾンビと白黒ゾンビなのか、黒単と白黒ゾンビなのか、どっちなんだ」とか、この短い中にも色々と選択肢が多かった。楽しかった。
余談3:火曜日 《象形の守り手/Glyph Keeper》
各ターン、1回だけ「対象とされたときにそれを打ち消す」ことが出来る。これ、よく見ると対戦相手の効果に限らないのか。面白い能力だけど、細かいことを考えなければ呪禁の下位互換な気がしてきた。
あ、そうそう。「呪禁」の読みをずっと「じゅきん」だと思ってたんだけど、これ、まさかの「ジュゴン」なのね。知ったときはビックリし過ぎて、思わず声が出た。「禁」で「ごん」て読む言葉なんて見たことないぞ……他に何かあるのか。
とりあえず軽くネットで調べた範囲で分かったこと。
・そもそもマジック以前から「呪禁(じゅごん)」という言葉があるらしい
・ただ、この言葉以外に「禁(ごん)」と読む言葉はないっぽい
例外中の例外なのか……なんだろう。イマイチ、負けを認められずにいる、そんな日本語の読みの話はさておき日本語の訳の話。
原文は読むだけならスイスイと意味が頭に入ってくるんだけど、じゃあ日本語にしようとすると「???」となってしまう、そんな文章。意味が伝わるようにと色々付け加えすぎるとと冗長さがひどいし、かといってそのまま訳すとイマイチ隙間が埋まってない意味不明な日本語になる。
色々付け加えたわりには、ぎりぎり「日本語としての自然さ」を残して踏みとどまれたかな、と思ってる。ぎりぎり(自分の中の)合格点ラインに乗ってるというか。
余談4:水曜日 《神々のピラミッド/Pyramid of the Pantheon》
ダークやアラビアンナイトを最後に、基本的に現実世界の固有名詞などは用いない方針となった、と思ってたので「ピラミッド」というカード名にはちょっと驚いた。
でも調べてみるとピラミッドって別に固有名詞でもなんでもないのか。日本語いうと「古墳」みたいな一般名詞に近いと考えればいいっぽい。ああ、そうそう。ついでに知ったんだけど、てっぺんが尖ってないピラミッドもあるのね。知らんかった。
訳の話。
訳として正しいかと聞かれるとノーだけど、自分で気に入ってる訳かと聞かれればイエスと答えたくなる、そんな訳。
原文と一致してない部分としては「deferred payment plan(繰り延べ支払い、後払い)」とか「末尾のびっくりマーク」とかかな。それ以外にもちょこちょこいじってる。
でも訳がそれなりに自然な「日本語」になってる気がするのでやっぱり後悔はない。
余談5:木曜日 《明日からの引き寄せ/Pull from Tomorrow》
フレイバーテキストが訳しづらそうな文章だなあ、と思った。ちなみにフレイバーテキストはイータという人物の独白で、原文でのセリフは「I do things in my own time.」。
そのままの意味だと「自分の時間(=プライベートな時間)を使って用事を済ませてます」みたいな感じで、さらにこのカードの場合は「時間を操れる私は、過去でも未来でも好きな時間を使うことができる」という意味もかかってる。
この両方の意味を持たせる日本語訳ってどうするんだろ、と思って公式訳をチェックしてみたら、「都合に合わせて」だった。読者にゆだねる系か。
さて人様の訳はさておき自分の訳の話。
どう悩んだかを細かく解説するより、没案の経緯を書いたほうが早そうだ。
・没案1
スフィンクスの次なる啓示は、人はそれほど
ライフゲインを重要視していない、ということらしい。
・没案2
スフィンクスが次なる啓示を授けてくれたぞ。
えーと、なになに……「プレイヤーってそれほど
ライフゲイン効果を気にしてないよね」だってさ。
そもそものネタを説明すると「今日のカードは《スフィンクスの啓示/Sphinx’s Revelation》という呪文からライフゲイン部分を除いたような効果だから『ライフゲインいらないかな、というスフィンクスの啓示』と言えなくもないよね」という感じ。
で、訳しづらさを感じたのはこの「ライフゲインいらないかな(how much players actually care about gaining life)」の部分。なんやかんやで最終的には上記の拙訳にした。ただ、あまりピタリとハマった、という訳じゃないな……。
余談6:金曜日 《毒物の侍臣、ハパチラ/Hapatra, Vizier of Poisons》
そうか、これで「ハパチラ」って読むのか……難易度高いな。ちなみにこの日の記事の訳も難易度が高かった、という自然な(?)つなぎで訳の話。
色々と諦め気味な訳。困ったのは、とにかく「彼女」に関わる部分で、具体的には「turns her fabled death by snakebite on her enemies」。えーと、蛇のひとかみによる彼女の伝説的な死を……彼女の敵に……なんだって?
そもそも文章全体がどういう作りなのかが分解しきれてないのが問題なので、まずは余計な修飾部分を全部とっぱらってみるか。
This [card] turns [death] by [snakebite] on [enemies].
えーと……そもそも「turn A on B」ってどういう意味なんだろう。「turn A into B」なら分かるんだけどなあ。ここは発想を逆転させて、カード効果が持つフレイバーから何を表そうとしているのか考えてみるか。
とりあえず分かっていることは「毒蛇によって死んだクレオパトラの逸話」が元ネタになっていて、カードの効果は「毒物を扱うのが上手い家臣が敵陣に潜り込み、毒蛇を放つ。敵を傷つけた蛇が手元に帰ってくる」という感じかな。
それを英語にすると……毒蛇のかみつきによる死を相手に届ける、みたいな感じかな。うーん、なんかこじつけみたいな訳だし、クレオパトラの故事との関連もよく分からないし……降参です(白旗)
アモンケットの新カードたちが紹介されていた、という以外には特に共通点や隠されたテーマ(最近公開された映画に関連する単語をカード名に含むもののみなど)は無かったもよう。
投入されるデッキタイプに言及しているのは月曜日と火曜日、過去のカードとの関連をネタにしてるのは水曜日と木曜日、カードの元ネタとフレイバーに触れているのは金曜日。うん。共通点なさそう。
余談2:月曜日 《戦慄の放浪者/Dread Wanderer》
1マナで2/1のジャッカルと言われるとやっぱり思い出すのは《ハール・ジャッカル/Hurr Jackal》……じゃないや《ジャッカルの仔/Jackal Pup》。今あらためて見るとフレイバー的にはよく意味が分からないな、この仔。
訳の話。
原文:
Meet the turn-one all-star for Mono-Black and White-Black Zombies!
拙訳:
黒単と白黒ゾンビデッキの1マナ・オールスターの1人をご紹介しよう!
「ターン1は、1マナってことでいいよね」とか「オールスターってどうすればいいんだ。精鋭とか人気者とかのほうがいいのか」とか「黒単ゾンビと白黒ゾンビなのか、黒単と白黒ゾンビなのか、どっちなんだ」とか、この短い中にも色々と選択肢が多かった。楽しかった。
余談3:火曜日 《象形の守り手/Glyph Keeper》
各ターン、1回だけ「対象とされたときにそれを打ち消す」ことが出来る。これ、よく見ると対戦相手の効果に限らないのか。面白い能力だけど、細かいことを考えなければ呪禁の下位互換な気がしてきた。
あ、そうそう。「呪禁」の読みをずっと「じゅきん」だと思ってたんだけど、これ、まさかの「ジュゴン」なのね。知ったときはビックリし過ぎて、思わず声が出た。「禁」で「ごん」て読む言葉なんて見たことないぞ……他に何かあるのか。
とりあえず軽くネットで調べた範囲で分かったこと。
・そもそもマジック以前から「呪禁(じゅごん)」という言葉があるらしい
・ただ、この言葉以外に「禁(ごん)」と読む言葉はないっぽい
例外中の例外なのか……なんだろう。イマイチ、負けを認められずにいる、そんな日本語の読みの話はさておき日本語の訳の話。
原文:
We like to give control players the option to be positive, upbeat people,
so we occasionally create creatures that says "no" for them.
拙訳:
私たちはコントロールデッキ好きなプレイヤーたちにも、もっと肯定的で強気になるチャンスを与えたいと思ってるんだ。
だからそんなプレイヤーたちが弱気な態度をとらずに済むよう、クリーチャー自らが否定的な、こんなカードをたまに作るのさ。
原文は読むだけならスイスイと意味が頭に入ってくるんだけど、じゃあ日本語にしようとすると「???」となってしまう、そんな文章。意味が伝わるようにと色々付け加えすぎるとと冗長さがひどいし、かといってそのまま訳すとイマイチ隙間が埋まってない意味不明な日本語になる。
色々付け加えたわりには、ぎりぎり「日本語としての自然さ」を残して踏みとどまれたかな、と思ってる。ぎりぎり(自分の中の)合格点ラインに乗ってるというか。
余談4:水曜日 《神々のピラミッド/Pyramid of the Pantheon》
ダークやアラビアンナイトを最後に、基本的に現実世界の固有名詞などは用いない方針となった、と思ってたので「ピラミッド」というカード名にはちょっと驚いた。
でも調べてみるとピラミッドって別に固有名詞でもなんでもないのか。日本語いうと「古墳」みたいな一般名詞に近いと考えればいいっぽい。ああ、そうそう。ついでに知ったんだけど、てっぺんが尖ってないピラミッドもあるのね。知らんかった。
訳の話。
原文:
If you’ve ever been interested in a Gilded Lotus with a deferred payment plan, the builders of Amonkhet have a fantastic offer just for you!
拙訳:
分割支払いでもいいから《金粉の水蓮/Gilded Lotus》を手に入れたいと思っている君にアモンケットの大工から素晴らしい提案があるそうだよ。
訳として正しいかと聞かれるとノーだけど、自分で気に入ってる訳かと聞かれればイエスと答えたくなる、そんな訳。
原文と一致してない部分としては「deferred payment plan(繰り延べ支払い、後払い)」とか「末尾のびっくりマーク」とかかな。それ以外にもちょこちょこいじってる。
でも訳がそれなりに自然な「日本語」になってる気がするのでやっぱり後悔はない。
余談5:木曜日 《明日からの引き寄せ/Pull from Tomorrow》
フレイバーテキストが訳しづらそうな文章だなあ、と思った。ちなみにフレイバーテキストはイータという人物の独白で、原文でのセリフは「I do things in my own time.」。
そのままの意味だと「自分の時間(=プライベートな時間)を使って用事を済ませてます」みたいな感じで、さらにこのカードの場合は「時間を操れる私は、過去でも未来でも好きな時間を使うことができる」という意味もかかってる。
この両方の意味を持たせる日本語訳ってどうするんだろ、と思って公式訳をチェックしてみたら、「都合に合わせて」だった。読者にゆだねる系か。
さて人様の訳はさておき自分の訳の話。
原文:
The Sphinx’s next Revelation seems to be how much players actually care about gaining life.
拙訳:
スフィンクスが次なる啓示を授けてくれたぞ。えーと、なになに……「実際のところプレイヤーってそれほどライフゲインをありがたがらないよね」……とのことだ。
どう悩んだかを細かく解説するより、没案の経緯を書いたほうが早そうだ。
・没案1
スフィンクスの次なる啓示は、人はそれほど
ライフゲインを重要視していない、ということらしい。
・没案2
スフィンクスが次なる啓示を授けてくれたぞ。
えーと、なになに……「プレイヤーってそれほど
ライフゲイン効果を気にしてないよね」だってさ。
そもそものネタを説明すると「今日のカードは《スフィンクスの啓示/Sphinx’s Revelation》という呪文からライフゲイン部分を除いたような効果だから『ライフゲインいらないかな、というスフィンクスの啓示』と言えなくもないよね」という感じ。
で、訳しづらさを感じたのはこの「ライフゲインいらないかな(how much players actually care about gaining life)」の部分。なんやかんやで最終的には上記の拙訳にした。ただ、あまりピタリとハマった、という訳じゃないな……。
余談6:金曜日 《毒物の侍臣、ハパチラ/Hapatra, Vizier of Poisons》
そうか、これで「ハパチラ」って読むのか……難易度高いな。ちなみにこの日の記事の訳も難易度が高かった、という自然な(?)つなぎで訳の話。
原文:
This top-down Cleopatra-inspired card turns her fabled death by snakebite on her (and your) enemies.
拙訳:
このカードはまずフレイバーありきで作られたもので、元となっているのはクレオパトラの逸話だ。蛇のひとかみによってもたらされる死が敵を襲うのだ。
色々と諦め気味な訳。困ったのは、とにかく「彼女」に関わる部分で、具体的には「turns her fabled death by snakebite on her enemies」。えーと、蛇のひとかみによる彼女の伝説的な死を……彼女の敵に……なんだって?
そもそも文章全体がどういう作りなのかが分解しきれてないのが問題なので、まずは余計な修飾部分を全部とっぱらってみるか。
This [card] turns [death] by [snakebite] on [enemies].
えーと……そもそも「turn A on B」ってどういう意味なんだろう。「turn A into B」なら分かるんだけどなあ。ここは発想を逆転させて、カード効果が持つフレイバーから何を表そうとしているのか考えてみるか。
とりあえず分かっていることは「毒蛇によって死んだクレオパトラの逸話」が元ネタになっていて、カードの効果は「毒物を扱うのが上手い家臣が敵陣に潜り込み、毒蛇を放つ。敵を傷つけた蛇が手元に帰ってくる」という感じかな。
それを英語にすると……毒蛇のかみつきによる死を相手に届ける、みたいな感じかな。うーん、なんかこじつけみたいな訳だし、クレオパトラの故事との関連もよく分からないし……降参です(白旗)
今週のCard of the Day (2017年05月 第4週) とか
2017年5月28日 週のまとめ余談1:今週のCard of the Dayのテーマ
アモンケットの新カードたちが紹介されていた、という以外には特に共通点や隠されたテーマ(最近公開された映画に関連する単語をカード名に含むもののみなど)は無かったもよう。
ところで毎週のように書いてるこの「週のまとめ」だけどあまり説明したことがなかった気がするので簡単に説明してみると「各カードに関する雑感と、日ごとの記事を訳した際の気づきを(原文と拙訳を併記した上で)書いてる」もの。
そんだけ。
余談2:月曜日 《新たな視点/New Perspectives》
訳の話。
ジョニーという名称が「コンボ好き」を指すというのはどれくらい知られてるんだろう。少なくとも普通にマジックを遊んでるだけだったら触れることのない情報だよな。
まあ、それより難しかったのは「combo-enabler」だけどね。やっぱり「コンボ専用カード」しかないかなあ……「コンボを可能にするカード」のほうが訳としては正しそうだけど、日本語としてはイマイチ。
余談3:火曜日 《黄昏+払暁/Dusk+Dawn》
訳の話。
本来の慣用句としては「夜明けの直前がもっとも暗い」なんだけど、カード名と絡めたネタなので、仕方なしに「黄昏」とした。ところでこのカード名の「黄昏」って読みは「こうこん」らしい。なんという初見殺し。
マジックのカードで読みが難しいと言えば、そうだなあ、《剣を鍬に/Swords to Plowshares》かな。英語版から入った身としてはいつまでも「ソープロ」なんだけど、日本語版から入った人たちは「けんすき」とか「けんくわ」とか呼んでたらしい。なお正解は「つるぎをすきに」。
余談4:水曜日 《オケチラの碑/Oketra’s Monument》
この名前を聞くと、妙に小動物的な可愛らしさが連想されるんだけど、その要因がようやく分かった。チンチラに響きが似てるからだ。
そんだけ。じゃあ訳の話。
あまり難しい文章じゃなかった。ただ、良く出てくる表現でありながら、訳すたびにどうするのが最適か少し迷ってしまうのは「white decks」のような「デッキの色」で、シンプルに「白デッキ」でいいのかどうか。
白が少しでも入っていれば(タッチであっても)「white decks」に含まれるような気もする。「白デッキ」だとそれより「白が濃い」イメージがある。うーん。ここらへんはもう完全に主観というかフィーリングの問題だな。おとなしく「白デッキ」でいいか(そしてあらためて「白いデッキ」にするかどうかという問題が生じる)。
まったく関係ない話だけど、最近、身の回りで「フィーリング」って聞かなくなった気がする。自分でも使わなくなった。「感覚的に、主観的な、大体の、おおよその」を意味する便利な単語だったけど。(感想は個人のものです)
余談5:木曜日 《異臭の池/Fetid Pools》
そういえばデュアルランドに類するカード(= 基本土地タイプを2つ以上もつ特殊地形)を所有したことが一度もない。初代はType2で使えなかったから不要だったし、2代目以降が出たときにはすでにマジックから遠ざかってた。
いや、待てよ……後輩か誰かにイタリア語版リバイズド(通称:イタリバ)のデュアランをもらったことがあったような……気のせいかな。たぶん気のせいだ。まあいいや。訳の話。
「cycle ~ has begun」をどう訳すか困って、結局そのまま訳した。でもどうなんだろう。「サイクル」って「始まる」ものなんだろうか。サイクルが「収録」されたり「欠けて」たりするなら分かるんだけど。
余談6:金曜日 《呪われた者の王/Lord of the Accursed》
金曜日分がいつまで経っても更新されないな、と思ってたら公式サイトの記事が日付順に並んでなかった。単純に「数字順」になってしまってるわけでもないし、コピペする場所を間違えたのかな。見つけられたから良しとする、ということで訳の話。
素直な文章で訳しやすかった。ただ「retired」とか「some creatures ~ their names」とかは、単語を訳したというより、全体的な意味を訳した。
「retired」は一般的には「引退」と訳されることが多い。MTG的には「廃止」が一番近いかな。ただ「もう無くなってしまった。でも一部には残ってる」という流れの文章にしたかったので「失われたように見えるが、その名残が見られる」としてみた。後悔はない。
アモンケットの新カードたちが紹介されていた、という以外には特に共通点や隠されたテーマ(最近公開された映画に関連する単語をカード名に含むもののみなど)は無かったもよう。
ところで毎週のように書いてるこの「週のまとめ」だけどあまり説明したことがなかった気がするので簡単に説明してみると「各カードに関する雑感と、日ごとの記事を訳した際の気づきを(原文と拙訳を併記した上で)書いてる」もの。
そんだけ。
余談2:月曜日 《新たな視点/New Perspectives》
訳の話。
原文:
This combo-enabler has had Johnnies salivating since the day it was revealed.
拙訳:
このコンボ専用としか思えないカードは、初めて紹介されたそのときからジョニー垂涎の品だ。
ジョニーという名称が「コンボ好き」を指すというのはどれくらい知られてるんだろう。少なくとも普通にマジックを遊んでるだけだったら触れることのない情報だよな。
まあ、それより難しかったのは「combo-enabler」だけどね。やっぱり「コンボ専用カード」しかないかなあ……「コンボを可能にするカード」のほうが訳としては正しそうだけど、日本語としてはイマイチ。
余談3:火曜日 《黄昏+払暁/Dusk+Dawn》
訳の話。
原文:
Contrary to popular proverbs, the darkest time for your opponents will likely be just after Dawn.
拙訳:
黄昏の直前がもっとも暗い、とはよく言うけど、このカードに関して言えば対戦相手の目の前が真っ暗になるのは払暁の直後だろうね。
本来の慣用句としては「夜明けの直前がもっとも暗い」なんだけど、カード名と絡めたネタなので、仕方なしに「黄昏」とした。ところでこのカード名の「黄昏」って読みは「こうこん」らしい。なんという初見殺し。
マジックのカードで読みが難しいと言えば、そうだなあ、《剣を鍬に/Swords to Plowshares》かな。英語版から入った身としてはいつまでも「ソープロ」なんだけど、日本語版から入った人たちは「けんすき」とか「けんくわ」とか呼んでたらしい。なお正解は「つるぎをすきに」。
余談4:水曜日 《オケチラの碑/Oketra’s Monument》
この名前を聞くと、妙に小動物的な可愛らしさが連想されるんだけど、その要因がようやく分かった。チンチラに響きが似てるからだ。
そんだけ。じゃあ訳の話。
原文:
If you think this Monument only fits in white decks, you may need to reconsider your Limited strategies.
拙訳:
この石碑が、平地の入っていないデッキには入らないカードだと思っているなら、君のドラフト戦術は見直しが必要だね。
あまり難しい文章じゃなかった。ただ、良く出てくる表現でありながら、訳すたびにどうするのが最適か少し迷ってしまうのは「white decks」のような「デッキの色」で、シンプルに「白デッキ」でいいのかどうか。
白が少しでも入っていれば(タッチであっても)「white decks」に含まれるような気もする。「白デッキ」だとそれより「白が濃い」イメージがある。うーん。ここらへんはもう完全に主観というかフィーリングの問題だな。おとなしく「白デッキ」でいいか(そしてあらためて「白いデッキ」にするかどうかという問題が生じる)。
まったく関係ない話だけど、最近、身の回りで「フィーリング」って聞かなくなった気がする。自分でも使わなくなった。「感覚的に、主観的な、大体の、おおよその」を意味する便利な単語だったけど。(感想は個人のものです)
余談5:木曜日 《異臭の池/Fetid Pools》
そういえばデュアルランドに類するカード(= 基本土地タイプを2つ以上もつ特殊地形)を所有したことが一度もない。初代はType2で使えなかったから不要だったし、2代目以降が出たときにはすでにマジックから遠ざかってた。
いや、待てよ……後輩か誰かにイタリア語版リバイズド(通称:イタリバ)のデュアランをもらったことがあったような……気のせいかな。たぶん気のせいだ。まあいいや。訳の話。
原文:
The fourth cycle of dual-typed lands has begun!
拙訳:
4つ目となるデュアルランドサイクルの始まりだ!
「cycle ~ has begun」をどう訳すか困って、結局そのまま訳した。でもどうなんだろう。「サイクル」って「始まる」ものなんだろうか。サイクルが「収録」されたり「欠けて」たりするなら分かるんだけど。
余談6:金曜日 《呪われた者の王/Lord of the Accursed》
金曜日分がいつまで経っても更新されないな、と思ってたら公式サイトの記事が日付順に並んでなかった。単純に「数字順」になってしまってるわけでもないし、コピペする場所を間違えたのかな。見つけられたから良しとする、ということで訳の話。
原文:
The "Lord" creature type may have been retired, but some creatures carry on its legacy in their names.
拙訳:
ロード (Lord) というクリーチャータイプは確かに失われたかもしれない。しかしその名残はいまだ一部のカード名に残されている。
素直な文章で訳しやすかった。ただ「retired」とか「some creatures ~ their names」とかは、単語を訳したというより、全体的な意味を訳した。
「retired」は一般的には「引退」と訳されることが多い。MTG的には「廃止」が一番近いかな。ただ「もう無くなってしまった。でも一部には残ってる」という流れの文章にしたかったので「失われたように見えるが、その名残が見られる」としてみた。後悔はない。
余談1:今週のCard of the Dayのテーマ
アモンケットに収録されている新カードのイラストの多くに《イフニルの魔神/Archfiend of Ifnir》が登場しているのをネタにした週……ってことでいいんだよね、これ。正直、月曜日の記事を訳そうとしたとき「???」となったよ。
余談2:月曜日 《イフニルの魔神/Archfiend of Ifnir》
へえ、「Archfiend」って「魔神」なのか。他にこの単語を使ってるカード名はあるんだろうか……おや、あるけど、訳が違うぞ。運命再編に《悪行の大悪鬼/Archfiend of Depravity》というのがいる。レアな単語は世界観に合わせて訳を変えることが許されるのね。そのまま訳の話。
ネタを理解するまでは本当に困った。公式の世界設定にジムという名の魔神がいるのか? 公式ストーリーに沿った文章なのか? どこからが非公式なネタなのか?
一度分かったらそれほど大変じゃなかった。
それでも迷った場所はあって、例えば冒頭の「a week in the life of Jim, an Archfiend of Ifnir」となっているところ。二文に分けてみたり、「人生の(Life of)」を丸ごと削ったり。
ああ、それと「Lovely life」もどうしたものか。「Love」といえば「愛」というのが定番かつ鉄板だけど……「Lovely」となると……どうしたものか。「愛すべき生活」ではないし、「ラブリーな生活」でもないし……ここは意味をとって、大人しく「楽しい生活」でいいよね(多分)
余談3:火曜日 《花粉のもや/Haze of Pollen》
火曜日の記事がすでにアップされているときに月曜日を訳し始めたので「《イフニルの魔神/Archfiend of Ifnir》が登場しているカードイラストをネタにしているのか」と気づけた。火曜日以降の記事がヒントとして得られてなかったら月曜日の訳はまったく違ったものになってたかもしれない。
カードの効果自体は昔懐かしい《濃霧/Fog》系の「戦闘ダメージをすべて軽減」。この効果を見ると「一時しのぎにしかならないから基本的に弱い効果とされてるけどひたすらフォグ系を撃ち続けるターボフォグって昔あったなー」とか「《濃霧/Fog》といえば古門守だよなー」とか「古門守で思い出したけど、中村先生に世良円を描いてもらった色紙が実家のどこかにあったはず」とか(以下略)
余談4:水曜日 《没収/Dispossess》
MTG Wikiだとこのカードのイラストで没収されているのは「装備品ではないか」とされているけど、この日の記事では没収されているものに《キランの真意号/Heart of Kiran》のカードデータがリンクされていた。うーん、これ、本当にキランの真意号かなあ……
カードイラスト:《没収/Dispossess》
http://magiccards.info/akh/en/86.html
意見が分かれそうだし、それはこっちに置いといて訳の話。
まずは最初の文章に出てくる「take A seriously」の訳がちょっと難しかった。意味を理解するだけであれば何ら困らないんだけど、日本語にしろと言われると迷う、という例のパターン。
次の文は「busting someone」とか「an entire flagship」とか、それに「smuggle illegally」が絡み合って難易度が上がってた。「不正に密輸」とか「こっそりと持ち込もうとする」とか色々と試した結果が上記の拙訳。
余談5:木曜日 《木端+微塵/Cut+Ribbons》
「Cut to ribbon」でズタボロにするという意味らしい。知らなかった。そして多分そうそう使い道がない言い回しな気がする。どういうときに使うんだろう、これ。実際に「切った」ときしか使わないのかな……「He was so upset with the message that he ripped the postcard cut to ribbons」とか?(適当)
記事のほうの訳の話。
余計なお世話かもしれないけど、これ、なんで持ち込もうとした相手が「calmly explaining」なんだろう。そこは「興奮して」とか「怒りに任せて」とかじゃないのかな。だってそうじゃないとジムが「listens intently」してるのが「good service」ってことにならないような……まあいいや。
あとは……そうそう、エジプトに伝わる独特の刃物である「khopesh」は面倒だったので 分かりやすさを考えて、ただ「剣」と訳してみた。うーん……「ケペシュ」にすべきだった気もしないでもない。
余談6:金曜日 《栄光の幕切れ/Glorious End》
訳の話。
口語体だし、いくらでも好きに訳せそうな文章なので、1点だけ。
原文では「helping that citizen」となっているけど、税関でのお仕事だから「助けている、サポートしている」はちょっと違うよね、という話。やっぱり「対応」かと。
アモンケットに収録されている新カードのイラストの多くに《イフニルの魔神/Archfiend of Ifnir》が登場しているのをネタにした週……ってことでいいんだよね、これ。正直、月曜日の記事を訳そうとしたとき「???」となったよ。
余談2:月曜日 《イフニルの魔神/Archfiend of Ifnir》
へえ、「Archfiend」って「魔神」なのか。他にこの単語を使ってるカード名はあるんだろうか……おや、あるけど、訳が違うぞ。運命再編に《悪行の大悪鬼/Archfiend of Depravity》というのがいる。レアな単語は世界観に合わせて訳を変えることが許されるのね。そのまま訳の話。
原文:
Let’s look at a week in the life of Jim, an Archfiend of Ifnir.
Every week, he awakens in his chambers eager to enjoy his lovely life on Amonkhet. Good morning, Jim!
拙訳:
今日からみんなと一緒にジムの一週間をのぞいてみようと思う。
ジムは《イフニルの魔神/Archfiend of Ifnir》だ。
ジムは毎週の初めに、アモンケットでの楽しい生活をエンジョイすべく寝床から起き上がってくるんだ。おはよう、ジム!
ネタを理解するまでは本当に困った。公式の世界設定にジムという名の魔神がいるのか? 公式ストーリーに沿った文章なのか? どこからが非公式なネタなのか?
一度分かったらそれほど大変じゃなかった。
それでも迷った場所はあって、例えば冒頭の「a week in the life of Jim, an Archfiend of Ifnir」となっているところ。二文に分けてみたり、「人生の(Life of)」を丸ごと削ったり。
ああ、それと「Lovely life」もどうしたものか。「Love」といえば「愛」というのが定番かつ鉄板だけど……「Lovely」となると……どうしたものか。「愛すべき生活」ではないし、「ラブリーな生活」でもないし……ここは意味をとって、大人しく「楽しい生活」でいいよね(多分)
余談3:火曜日 《花粉のもや/Haze of Pollen》
火曜日の記事がすでにアップされているときに月曜日を訳し始めたので「《イフニルの魔神/Archfiend of Ifnir》が登場しているカードイラストをネタにしているのか」と気づけた。火曜日以降の記事がヒントとして得られてなかったら月曜日の訳はまったく違ったものになってたかもしれない。
カードの効果自体は昔懐かしい《濃霧/Fog》系の「戦闘ダメージをすべて軽減」。この効果を見ると「一時しのぎにしかならないから基本的に弱い効果とされてるけどひたすらフォグ系を撃ち続けるターボフォグって昔あったなー」とか「《濃霧/Fog》といえば古門守だよなー」とか「古門守で思い出したけど、中村先生に世良円を描いてもらった色紙が実家のどこかにあったはず」とか(以下略)
余談4:水曜日 《没収/Dispossess》
MTG Wikiだとこのカードのイラストで没収されているのは「装備品ではないか」とされているけど、この日の記事では没収されているものに《キランの真意号/Heart of Kiran》のカードデータがリンクされていた。うーん、これ、本当にキランの真意号かなあ……
カードイラスト:《没収/Dispossess》
http://magiccards.info/akh/en/86.html
意見が分かれそうだし、それはこっちに置いといて訳の話。
原文:
Even though he likes to goof around, Jim takes his job at Amonkhet customs seriously.
Here we see Jim busting someone for trying to smuggle in an entire flagship illegally.
Great work, Jim!
拙訳:
まあ確かにドジを踏むことも多いけど、ジムは彼なりにアモンケットの税関という仕事を真面目に取り組んでる。
たとえばこれを見てくれ。飛行船を一隻まるごと不正に持ち込もうとしてきた輩(やから)を摘発してるところさ。
いい仕事してるね、ジム!
まずは最初の文章に出てくる「take A seriously」の訳がちょっと難しかった。意味を理解するだけであれば何ら困らないんだけど、日本語にしろと言われると迷う、という例のパターン。
次の文は「busting someone」とか「an entire flagship」とか、それに「smuggle illegally」が絡み合って難易度が上がってた。「不正に密輸」とか「こっそりと持ち込もうとする」とか色々と試した結果が上記の拙訳。
余談5:木曜日 《木端+微塵/Cut+Ribbons》
「Cut to ribbon」でズタボロにするという意味らしい。知らなかった。そして多分そうそう使い道がない言い回しな気がする。どういうときに使うんだろう、これ。実際に「切った」ときしか使わないのかな……「He was so upset with the message that he ripped the postcard cut to ribbons」とか?(適当)
記事のほうの訳の話。
原文:
Sometimes people get upset when Jim tries to confiscate their goods.
This customer is calmly explaining to Jim why he needs to keep his khopesh while Jim listens intently.
Jim understands the value of good service.
拙訳:
ジムが輸入品を押収しようとして相手とひと悶着おこしそうになることもある。
これは、相手が持ち込もうとしたその剣がいかに大事なものなのかを努めて冷静に語っているところだ。ジムは黙って熱心に話を聞いてあげてるようだね。
彼は良いサービスとは何かをよく心得てるのさ。
余計なお世話かもしれないけど、これ、なんで持ち込もうとした相手が「calmly explaining」なんだろう。そこは「興奮して」とか「怒りに任せて」とかじゃないのかな。だってそうじゃないとジムが「listens intently」してるのが「good service」ってことにならないような……まあいいや。
あとは……そうそう、エジプトに伝わる独特の刃物である「khopesh」は
余談6:金曜日 《栄光の幕切れ/Glorious End》
訳の話。
原文:
Every week comes to an end eventually, and Jim is ready . . . wait, where’s Jim?
He must still be helping that citizen with his khopesh.
Don’t work too hard, Jim!
It’s almost the weekend!
拙訳:
どんなに長く思えても金曜日は来るし、今週ももう終わる……
あれ? ジムはどこだ?
なんてこった、彼はまだあの剣を持ち込もうとしてる市民の対応をしているらしい。
働きすぎるなよ、ジム!
週末はすぐそこだ!
口語体だし、いくらでも好きに訳せそうな文章なので、1点だけ。
原文では「helping that citizen」となっているけど、税関でのお仕事だから「助けている、サポートしている」はちょっと違うよね、という話。やっぱり「対応」かと。
今週のCard of the Day (2017年05月 第2週) とか
2017年5月14日 週のまとめ余談1:今週のCard of the Dayのテーマ
アモンケットの新カードたち……ではない(再録カードもあるし)。今週末のプロツアーアモンケットで活躍しそうなカードたちと言えばいいのかな。
余談2:月曜日 《暗記+記憶/Commit+Memory》
ついにあの謎の [autocard] カード名 [/autocard] が解消されて、ちゃんとカード名がカードデータにリンクされるようになった。めでたしめでたし。
余談3:火曜日 《過酷な指導者/Harsh Mentor》
訳の話。
ポイントは2つかな。1つは「this harsh jerk」の訳を「この過酷な指導に定評のある《過酷な指導者/Harsh Mentor》」と意訳したこと。
もう1つは文末の「first」をどうするべきだったか、ということ。そのまま訳するなら「君にまず恩恵を与える前に、対戦相手を罰する」という感じなんだけど、日本語にすると、どこに入れてもイマイチ浮いてしまうんだよなあ(感じ方には個人差があります)
余談4:水曜日 《心臓貫きのマンティコア/Heart-Piercer Manticore》
訳の話。
英語の言葉遊びを訳すのはやっぱり難しい。日本語のカード名が《ハート貫きのマンティコア》だったら簡単だったんだろうけど、まさかそんな訳にするわけがない。
心臓がある、ということを「内臓がある(ガッツがある)」というパターンも考えたけど、まあ無理だった。日本語で「ガッツ = 内臓」なんて連想そもそもしないし。
余談5:木曜日 《ドレイクの安息地/Drake Haven》
カードをサイクリングすると安息地にドレイクが生まれる。これは……フレイバー的にはどう解釈すればいいんだろう。サイクリングという行為がゲーム世界でどういう意味を持つか……(長考)……うん、分からん。訳の話。
本当は「ドレイクたちが本当にどれだけ高く飛べるのかは今週末のプロツアーアモンケットで分かるだろう」なんだけど、なんかもう少しドレイクたちに優しい文章にしたくなった。
あと前半が意外に難しかった。「already」と「quite a bit of tinkering」の関係性に悩んで、結局は上記の通り訳してしまったけど、もしかしたら「すでにこのひねった使い方を求められるカードを使いこなしてる人もいるようだが」みたいな意味だったりするのかな……うーん。難しい。
余談6:金曜日 《マグマのしぶき/Magma Spray》
なんか懐かしいカード名だなあ、と思って調べてみたら、案の定、アラーラの断片が初出の再録カードだった。ちなみにアラーラの断片は2008年発売のセット。約10年前か。時がたつのは本当に早いものだ。
ところで「アラーラ」と聞くたびに「神秘の世界エルハザード」のアレーレを思い出してしまう方が他にいらっしゃいましたら握手しましょう。あれも今思えば異世界転生無双のテンプレートそのものだな、という本当にどうでもいい話はさておき訳の話。
原文を忠実に訳すなら本当はこんな感じだろうか。
Pro Tour Amonkhet may be when
(プロツアーアモンケットは ~ するときなのかもしれない)
Scrapheap Scrounger finally accepts its own obsolescence
(《屑鉄場のたかり屋》が ついにその自身の凋落を受け入れる)
でも、屑鉄場(= 墓地)が本来の居場所であるべき《屑鉄場のたかり屋》がいちいちそこから飛び出して来なくなる、という風にとらえてみたほうが面白いかな、と思った。
のでそう訳してみた。
アモンケットの新カードたち……ではない(再録カードもあるし)。今週末のプロツアーアモンケットで活躍しそうなカードたちと言えばいいのかな。
余談2:月曜日 《暗記+記憶/Commit+Memory》
ついにあの謎の [autocard] カード名 [/autocard] が解消されて、ちゃんとカード名がカードデータにリンクされるようになった。めでたしめでたし。
余談3:火曜日 《過酷な指導者/Harsh Mentor》
訳の話。
原文:
this harsh jerk is the only one who directly punishes your opponents instead of benefitting you first.
拙訳:
この過酷な指導に定評のある《過酷な指導者/Harsh Mentor》だけが、君に恩恵をもたらすかわりに対戦相手をまず罰する唯一の指導者だ。
ポイントは2つかな。1つは「this harsh jerk」の訳を「この過酷な指導に定評のある《過酷な指導者/Harsh Mentor》」と意訳したこと。
もう1つは文末の「first」をどうするべきだったか、ということ。そのまま訳するなら「君にまず恩恵を与える前に、対戦相手を罰する」という感じなんだけど、日本語にすると、どこに入れてもイマイチ浮いてしまうんだよなあ(感じ方には個人差があります)
余談4:水曜日 《心臓貫きのマンティコア/Heart-Piercer Manticore》
訳の話。
原文:
The greatest gift one can give a Metalwork Colossus is the feeling that it has a heart,
so consider using this generous Manticore to give a Colossus a proper send-off toward your opponent’s face.
拙訳:
君は《金属製の巨像/Metalwork Colossus》って知ってるかい? アイツは「心があるね」って思われることが何より嬉しいらしいよ。
となれば、ぜひともこのマンティコアでその「心」を貫かせてもらって、対戦相手の顔に送り付けてやろうじゃないか。
英語の言葉遊びを訳すのはやっぱり難しい。日本語のカード名が《ハート貫きのマンティコア》だったら簡単だったんだろうけど、まさかそんな訳にするわけがない。
心臓がある、ということを「内臓がある(ガッツがある)」というパターンも考えたけど、まあ無理だった。日本語で「ガッツ = 内臓」なんて連想そもそもしないし。
余談5:木曜日 《ドレイクの安息地/Drake Haven》
カードをサイクリングすると安息地にドレイクが生まれる。これは……フレイバー的にはどう解釈すればいいんだろう。サイクリングという行為がゲーム世界でどういう意味を持つか……(長考)……うん、分からん。訳の話。
原文:
This build-around has already seen quite a bit of tinkering,
but Pro Tour Amonkhet this weekend will really show how high these Drakes can fly.
拙訳:
こんな感じにサイクリングと絡めたメカニズムを見るのは初めてじゃないが、さてこのカードの真価はいかほどのものか。
今週末のプロツアーアモンケットで、この安息地から飛び立つドレイクたちがどれほどの高みにまで達するのか、楽しみに待っていようじゃないか。
本当は「ドレイクたちが本当にどれだけ高く飛べるのかは今週末のプロツアーアモンケットで分かるだろう」なんだけど、なんかもう少しドレイクたちに優しい文章にしたくなった。
あと前半が意外に難しかった。「already」と「quite a bit of tinkering」の関係性に悩んで、結局は上記の通り訳してしまったけど、もしかしたら「すでにこのひねった使い方を求められるカードを使いこなしてる人もいるようだが」みたいな意味だったりするのかな……うーん。難しい。
余談6:金曜日 《マグマのしぶき/Magma Spray》
なんか懐かしいカード名だなあ、と思って調べてみたら、案の定、アラーラの断片が初出の再録カードだった。ちなみにアラーラの断片は2008年発売のセット。約10年前か。時がたつのは本当に早いものだ。
ところで「アラーラ」と聞くたびに「神秘の世界エルハザード」のアレーレを思い出してしまう方が他にいらっしゃいましたら握手しましょう。あれも今思えば異世界転生無双のテンプレートそのものだな、という本当にどうでもいい話はさておき訳の話。
原文:
Pro Tour Amonkhet may be when Scrapheap Scrounger finally accepts its own obsolescence.
拙訳:
もしかしたら今週末のプロツアーアモンケットでは、ついにあの往生際の悪い《屑鉄場のたかり屋/Scrapheap Scrounger》も本人の屑鉄場行きを受け入れざるを得ないかもしれないね。
原文を忠実に訳すなら本当はこんな感じだろうか。
Pro Tour Amonkhet may be when
(プロツアーアモンケットは ~ するときなのかもしれない)
Scrapheap Scrounger finally accepts its own obsolescence
(《屑鉄場のたかり屋》が ついにその自身の凋落を受け入れる)
でも、屑鉄場(= 墓地)が本来の居場所であるべき《屑鉄場のたかり屋》がいちいちそこから飛び出して来なくなる、という風にとらえてみたほうが面白いかな、と思った。
のでそう訳してみた。
余談1:今週のCard of the Dayのテーマ
アモンケットの新カードたち。特にそれ以上の共通点とかテーマとかは無いもよう
余談2:月曜日 《不屈の神ロナス/Rhonas the Indomitable》
訳の話。
なんというか、素直な文章だったな。逆にどこまでひねった訳にするか迷うほどに素直なネタだった。そのまま訳したので、どっからどう見ても「英語を翻訳した日本語」だなあ……いっそ「破壊の権化」とかにしたほうが良かったかも。でも「unstoppable force」だし……まあいいか。
余談3:火曜日 《食餌+給餌/Mouth+Feed》
分割カード特有の熟語の時間。どうやら「Mouth to feed」で「扶養家族、養わないといけない頭数」という意味があるらしい。いや、でもさすがに日本語のカード名を「扶養」「家族」にはできないよね。
余談4:水曜日 《迷宮の守護者/Labyrinth Guardian》
訳の話。
正しく訳すなら「質問」は「イリュージョンを不朽するなんて誰がどうやったら出来るんですか?」なんだけど、日本語の「Embalm」の訳が「不朽」のせいで、マジック用語に沿って訳そうとするとまったく意味が通らない(原語の「Embalm」は「~をミイラにする」という意味がある)。
原文のネタとしては「幻影に包帯巻いてミイラ化するってどうやるんだよ?」に対する「ゆっくりと慎重にやるんだよ」というギャグ回答という流れなんだけど、日本語のカードテキストからそれで分からない気がするので、あえて変えてみた。
というわけで「質問」はカードテキストに合わせて「イリュージョンが一体全体どうやってゾンビとなって復活できるのか?」として、じゃあ、マーク・ローズウォーターの「回答」をどう訳すか。
シンプルすぎて難しい。最初は可能な限り英語に沿って訳そうとして「とても慎重にやればできるんだよ」「非常に丁寧な仕事で」としてみたけど、これじゃギャグにならない。
最後は開き直り。でも個人的にすごいしっくりきてる。
余談5:木曜日 《副陽の接近/Approach of the Second Sun》
めっちゃムズかった訳の話。
この訳、そもそも合ってるのかどうか。ちょっと分解して再確認してみるか。
(1) As the second sun approaches,
(2) let your dreams shift from
(3) picking up some power converters
(4) to
(5) brewing some sweet, sweet jank.
簡易訳としては「副陽が接近するにつれて、君の夢を (3) から (5) へとシフトさせるべきだ」という感じ。そこまでは、まあ、間違えようもないか。問題はここからだ。
対比させてるからには (3) と (5) は同じカテゴリの内容のはず。
前半の (3) は「Picking って言ってるからドラフトの話かな? Power Converter って英語のマジック特有の言い回しなのかな?」とか色々悩んだ。最終的には(後半で構築デッキのテンプレート名が出てるから)構築の話ととらえた。
後半の (5) は「Brewing ってデッキ作成の表現でたまに使われるけど訳し方に悩むなあ」とか「sweet jank ってなんだ? Junk じゃなくて Jank なのか? どう違うんだ?」とかこっちも悩んだ。最終的には「ジャンクデッキ(グッドスタッフ)」を指してるものとらえた。
あとは……勢いで訳した。本当に間違ってるかもしらん。
余談6:金曜日 《栄光の神バントゥ/Bontu the Glorified》
記事のネタで「二足歩行の巨大なトカゲ(a massive bipedal crocodile)」と書かれていて「あれ? トカゲ?」と思った。いや、公式サイトの画像サイズだとイヌ科の生物に見えたんだよね。アヌビス的な。
画像:《栄光の神バントゥ/Bontu the Glorified》
http://magiccards.info/akh/en/82.html
原因は首の後ろに反り返ったローブのせいだ。これが耳に見えて、イヌ科っぽい外見に感じられたんだな。目元もツリ気味で狐っぽいし。
訳の話というほど大したことじゃないのでこのまま書いてしまうと「a massive bipedal crocodile」の「crocodile」は「トカゲ」と訳してしまった。「ワニ」でも良かったんだけど、さらっとネタにしていることを考えると「巨大なトカゲ」でいいかなあ、って。
あと「bipedal」が分からなかったので調べた。これで二足歩行って意味なのか。へえ。「tripedal」で「3本足の、三脚の」になる。ふむふむ、「ped-」が古い言葉で「足首より下部分の足」を指すのか。
足と関連する単語で「Ped-」って結構ありそう。えーとたとえば「歩行者 = Pedestrian」とか「足踏み板 = Pedal」とか「歩数計 = Pedometer」とか……多いな。よし、これでもう「Bipedal = 二足歩行」は忘れないな。
余談7:ハースストーン
5月のアリーナの成績は05月06日時点で以下の通り。やっぱり強いヒーローと弱いヒーローがいるよね(パラディンの0勝から目を背けながら)。しかし1ヶ月で30試合消化を目指すなら1日平均して1試合こなさないといけないのにすでにビハインド状態。
・パラデ 0勝 3敗
・ローグ 9勝 3敗
・メイジ 7勝 3敗
・シャー 2勝 3敗
・ローグ 6勝 3敗
------------------------
・合計 24勝 15敗(平均:4.8勝、勝率 61.5%)
すぐ平均5勝へと収束し始める。
現環境のアリーナ遊んでて思うのは「《始祖ドレイク/Primordial Drake》が強すぎる」。ホント、完全な負け試合を何度救ってもらったか分からない。上記の5試合のうち、7勝以上は全部「始祖ドレイクあり」だったし。
アモンケットの新カードたち。特にそれ以上の共通点とかテーマとかは無いもよう
余談2:月曜日 《不屈の神ロナス/Rhonas the Indomitable》
訳の話。
原文:
Rhonas is the first creature ever to naturally have both deathtouch and indestructible, making him an unstoppable force of destruction.
拙訳:
生まれながらに「接死」と「破壊不能」を持つクリーチャーはこのロナスが史上初だ。それによって彼は止めるのことできない破壊の力と化している。
なんというか、素直な文章だったな。逆にどこまでひねった訳にするか迷うほどに素直なネタだった。そのまま訳したので、どっからどう見ても「英語を翻訳した日本語」だなあ……いっそ「破壊の権化」とかにしたほうが良かったかも。でも「unstoppable force」だし……まあいいか。
余談3:火曜日 《食餌+給餌/Mouth+Feed》
分割カード特有の熟語の時間。どうやら「Mouth to feed」で「扶養家族、養わないといけない頭数」という意味があるらしい。いや、でもさすがに日本語のカード名を「扶養」「家族」にはできないよね。
余談4:水曜日 《迷宮の守護者/Labyrinth Guardian》
訳の話。
原文:
We have gotten many questions about how exactly one can embalm an Illusion,
but luckily Mark Rosewater has already provided a thorough answer:
”Very carefully.”
Thanks, Mark!
拙訳:
「イリュージョンが一体全体どうやってゾンビとなって復活できるのか?」について本当にたくさんのプレイヤーからご質問いただいている。
ありがたいことにマーク・ローズウォーターがすでにこの問題に対する十分な回答を準備してくれていた。
では、マーク、回答をどうぞ。
「気合で」
ありがとう、マーク。
正しく訳すなら「質問」は「イリュージョンを不朽するなんて誰がどうやったら出来るんですか?」なんだけど、日本語の「Embalm」の訳が「不朽」のせいで、マジック用語に沿って訳そうとするとまったく意味が通らない(原語の「Embalm」は「~をミイラにする」という意味がある)。
原文のネタとしては「幻影に包帯巻いてミイラ化するってどうやるんだよ?」に対する「ゆっくりと慎重にやるんだよ」というギャグ回答という流れなんだけど、日本語のカードテキストからそれで分からない気がするので、あえて変えてみた。
というわけで「質問」はカードテキストに合わせて「イリュージョンが一体全体どうやってゾンビとなって復活できるのか?」として、じゃあ、マーク・ローズウォーターの「回答」をどう訳すか。
シンプルすぎて難しい。最初は可能な限り英語に沿って訳そうとして「とても慎重にやればできるんだよ」「非常に丁寧な仕事で」としてみたけど、これじゃギャグにならない。
最後は開き直り。でも個人的にすごいしっくりきてる。
余談5:木曜日 《副陽の接近/Approach of the Second Sun》
めっちゃムズかった訳の話。
原文:
As the second sun approaches, let your dreams shift from picking up some power converters to brewing some sweet, sweet jank.
拙訳:
副陽が接近してるとなれば、カード同士のシナジーなんて考える必要はないね。カードパワーの強い順にでも全部ぶち込んで混ぜちまえばなんとかなるもんさ。
この訳、そもそも合ってるのかどうか。ちょっと分解して再確認してみるか。
(1) As the second sun approaches,
(2) let your dreams shift from
(3) picking up some power converters
(4) to
(5) brewing some sweet, sweet jank.
簡易訳としては「副陽が接近するにつれて、君の夢を (3) から (5) へとシフトさせるべきだ」という感じ。そこまでは、まあ、間違えようもないか。問題はここからだ。
対比させてるからには (3) と (5) は同じカテゴリの内容のはず。
前半の (3) は「Picking って言ってるからドラフトの話かな? Power Converter って英語のマジック特有の言い回しなのかな?」とか色々悩んだ。最終的には(後半で構築デッキのテンプレート名が出てるから)構築の話ととらえた。
後半の (5) は「Brewing ってデッキ作成の表現でたまに使われるけど訳し方に悩むなあ」とか「sweet jank ってなんだ? Junk じゃなくて Jank なのか? どう違うんだ?」とかこっちも悩んだ。最終的には「ジャンクデッキ(グッドスタッフ)」を指してるものとらえた。
あとは……勢いで訳した。本当に間違ってるかもしらん。
余談6:金曜日 《栄光の神バントゥ/Bontu the Glorified》
記事のネタで「二足歩行の巨大なトカゲ(a massive bipedal crocodile)」と書かれていて「あれ? トカゲ?」と思った。いや、公式サイトの画像サイズだとイヌ科の生物に見えたんだよね。アヌビス的な。
画像:《栄光の神バントゥ/Bontu the Glorified》
http://magiccards.info/akh/en/82.html
原因は首の後ろに反り返ったローブのせいだ。これが耳に見えて、イヌ科っぽい外見に感じられたんだな。目元もツリ気味で狐っぽいし。
訳の話というほど大したことじゃないのでこのまま書いてしまうと「a massive bipedal crocodile」の「crocodile」は「トカゲ」と訳してしまった。「ワニ」でも良かったんだけど、さらっとネタにしていることを考えると「巨大なトカゲ」でいいかなあ、って。
あと「bipedal」が分からなかったので調べた。これで二足歩行って意味なのか。へえ。「tripedal」で「3本足の、三脚の」になる。ふむふむ、「ped-」が古い言葉で「足首より下部分の足」を指すのか。
足と関連する単語で「Ped-」って結構ありそう。えーとたとえば「歩行者 = Pedestrian」とか「足踏み板 = Pedal」とか「歩数計 = Pedometer」とか……多いな。よし、これでもう「Bipedal = 二足歩行」は忘れないな。
余談7:ハースストーン
5月のアリーナの成績は05月06日時点で以下の通り。やっぱり強いヒーローと弱いヒーローがいるよね(パラディンの0勝から目を背けながら)。しかし1ヶ月で30試合消化を目指すなら1日平均して1試合こなさないといけないのにすでにビハインド状態。
・パラデ 0勝 3敗
・ローグ 9勝 3敗
・メイジ 7勝 3敗
・シャー 2勝 3敗
・ローグ 6勝 3敗
------------------------
・合計 24勝 15敗(平均:4.8勝、勝率 61.5%)
すぐ平均5勝へと収束し始める。
現環境のアリーナ遊んでて思うのは「《始祖ドレイク/Primordial Drake》が強すぎる」。ホント、完全な負け試合を何度救ってもらったか分からない。上記の5試合のうち、7勝以上は全部「始祖ドレイクあり」だったし。
余談1:今週のCard of the Dayのテーマ
相も変わらずアモンケットの新カードたち。宣伝も兼ねて、今週末に開催されている(開催できる)ドラフト・ウィークエンドがテーマだったもよう。
余談2:月曜日 《ホネツツキ/Bone Picker》
ドラフトでこっちの盤面が空っぽの状態からこいつばかり引いてグヌヌってなりそう、と思ったら別に4マナ払えば普通に出せるのね。そんな勘違いはさておき訳の話。
ポイントは2つかな。
1つ目は記事のネタ部分であるあだ名部分で、英語だと「Bone Picker ばかりを Pick してたら あだ名が Bone Picker Picker になっちゃうかもね」という文章になってるのを日本語名の「ホネツツキ」でどうするか。まあ、そう悪くなく処理できたんでないかと(自画自賛)
もう1つはドラフト・ウィークエンドというイベントについて調べるのが大変だったこと。MTG Wikiを見ると「アモンケットから初めて開催されてる」とあったので「じゃあ公式サイトに説明ページあるだろうからリンク張ろう」と思ったら英語版しか見つからなくて……
色々探してたらやっと見つけたけど、日本語の公式ホームページは目的のトピックを探すのが大変だなあ、と思ったよ。
余談3:火曜日 《感電/Electrify》
書きたいことは大体当日の余談で書いてしまったな。あえていえば記事に登場してたカード名に懐かしいものが多かった、とか。
《猿術/Pongify》を初めて見たときは「サルって3/3なんだ……羊がどんなに束になっても勝てないし、槍を持った部隊を3つも用意して、ようやく被害なしで捕らえられるんだ……」と戦慄した。
余談4:水曜日 《活力のカルトーシュ/Cartouche of Strength》
訳の話。
余談の余談だけど、原文にちょいちょい挟まる [autocard] のタグは読みづらいから消してる。先々週にネタにしたし、もういいかな、って。
それはさておき訳の話。大して迷うところも難しいところもなかった。ただ1つだけ「どうしようかな」と思ったのは「but」の扱い。
反語ということは「前回はソーサリーだったけど残念なことに今回はエンチャントなんだよね」という残念な響きが含まれていると考えたんだけど……大差ないよね? 唱えられるタイミングも同じだし。
正直、何が「but」なのか分からなかったけど、今あらためて考えてて「そうか。対応して破壊されると弱い状態で格闘しないといけないのか。それはソーサリー版にはないデメリットだな」とやっと気づいた。
……いやでも同じだよ、こんなん。
余談5:木曜日 《風案内のエイヴン/Aven Wind Guide》
訳の話。
ポイントは2つかな。
1つ目は「the ability to create an army of flying, tactically advanced mummies」という言葉。意外と難しかった。用意された単語を全部使いつつ、自然な日本語になるように並び替える作業だった。ただ「Ability」を「手段」としたのは意訳というか、勝手にいじった点というか。
もう1つは最後の「this all-star」をどうするか。普通は「オールスター」と言えば「スター全員が一堂に会する」という意味でありその場には複数名いるものだけど、今回は「this」で始まっているから「1人でなんでもこなせてしまうスター」という意味にとりつつ、名詞が必要になったので「カード」を補った。
余談6:金曜日 《排斥/Cast Out》
クリーチャーを手札に戻しつつカードを1枚引ける呪文かと思ったら違った。それは《排撃/Repulse》だ。面白いのは、名前以外は、色も時代もカードタイプもまったく違うのに「一時的に脅威を取り除く」という効果だけ見ると同じなこと。
最初に訳してみたときの没案は以下。ついでなので英文も(和文に語順が合うよう順序を変えて)併記しとく。
― 同じ効果の《忘却の輪/Oblivion Ring》に比べて1点追加でマナが必要だが、
(An extra generic mana on an Oblivion Ring is )
― これでは対応しきれないような敵の脅威が終盤に迫ってきた際、
(in favor of a bigger threat during the late game )
― Cyclingで別のカードを探しに行けるようになった必要経費と考えれば安い
(a small price to pay for the option to cycle it )
ポイントは「bigger threat」が何を指すか。
原文を素直に読むなら「自分のデッキに入っているより強いカード」だと思う。理由はそれのために「このカードをサイクリングするオプションを得る」だから。
ただそれだとイマイチ訳しづらくて、なんで更なる脅威を探しに行くかといえば対戦相手が「更なる脅威」を出してきたからだよなあ、と訳しやすいようにわざと誤訳したのが上記の没案。
でも、まあ、そんな理由で変えちゃダメだよね。
余談7:ハースストーン
アリーナを「1ヶ月以内に30回以上プレイ」しつつ高勝率を残すと公式サイトに載るらしいと聞いて、とりあえず30回以上プレイしてみるか、と試してみた。幸い、コインは3000G以上貯金してたので資金不足の心配はない。
結果から言うと、1ヶ月で21回しかプレイできず、平均は4.67勝どまり。
この平均は正直なところ想定よりも高くも低くもなかった。何しろ今までプレイしたアリーナの総回数が大体230回くらい、その平均が5.05勝なことを考えると、やっぱりそのあたりに収束したか、と。
どちらかというときつかったのは「30回」という閾値。帰宅してからその他の日課をこなしつつ2回以上アリーナをプレイするのも大変だし、体調崩して寝込んでる日にもプレイはしないし、毎日1回と決めるとそれはもう「義務」だし、そうして回数こなすためだけに起動したアリーナはやっぱり勝率落ちるし。
5月はどうしようかなあ。もう1回、30回プレイ以上を目指そうかしら。
母数が少ないので大した判断材料にはならないかもしれないけど、一応つけてたプレイ記録は以下の通り。左から「プレイ回数、勝敗数、勝率、ヒーロー名」の順。
6回 35勝 17敗 (67.3%) パラディン
6回 25勝 18敗 (58.1%) ローグ
4回 14勝 12敗 (53.8%) ウォーロック
2回 05勝 06敗 (45.5%) ハンター
1回 07勝 03敗 (70.0%) シャーマン
1回 06勝 03敗 (66.7%) メイジ
1回 06勝 03敗 (67.7%) ドルイド
----------------------------------------------------------------
計:21回 98勝 62敗 (61.3%)
敗北数を見てもらえれば分かるかもしれないけど、パラディンで1回だけ12勝してるのが大きい。これがなかったら「平均:4.1勝、平均勝率:58.9%」まで落ちる。
あとは、0勝が1回もなかったことも大きいかな(1勝どまりが3回、2勝どまりと3勝どまりが2回ずつ)。1勝どまり3回のうち2回が(4回しか遊んでいない)ウォーロックだった。
なお、ウォーロックの勝率が悪いのは、新カード《Chittering Tunneler》を使いこなせなかったせい。どうしても「発見で欲しいカードを選ぶ」という行為をノーリスクで続けてきたせいで「その分だけライフが減る」という副次効果が頭から抜けてしまう。
ついついノータイムで《Syphon Soul》とか選んで、敵ミニオンより先にこっちが死ぬ。
あと、新環境がどうとか語れるほどのプレイ回数ではまだないけど1つだけアドバイス的なことが言えるとしたら「テックは忘れた頃に来る。だから忘れるな」かな。
さて、5月も30回プレイできるかトライしてみるか。
相も変わらずアモンケットの新カードたち。宣伝も兼ねて、今週末に開催されている(開催できる)ドラフト・ウィークエンドがテーマだったもよう。
余談2:月曜日 《ホネツツキ/Bone Picker》
ドラフトでこっちの盤面が空っぽの状態からこいつばかり引いてグヌヌってなりそう、と思ったら別に4マナ払えば普通に出せるのね。そんな勘違いはさておき訳の話。
原文:
Grabbing one of these every time you see it during Draft Weekend is not only a solid strategy, it also opens up the possibility of earning yourself the sweet nickname of "Bone Picker Picker."
拙訳:
今週末のドラフト・ウィークエンドで、見かける端からこいつをかき集めることのはドラフト戦略としても悪くないから良いドラフトデッキをゲットできるだろうし、もしかしたら合わせて「ホネツツキ憑き」というイカした愛称も合わせて手に入るかもしれないぞ。
ポイントは2つかな。
1つ目は記事のネタ部分であるあだ名部分で、英語だと「Bone Picker ばかりを Pick してたら あだ名が Bone Picker Picker になっちゃうかもね」という文章になってるのを日本語名の「ホネツツキ」でどうするか。まあ、そう悪くなく処理できたんでないかと(自画自賛)
もう1つはドラフト・ウィークエンドというイベントについて調べるのが大変だったこと。MTG Wikiを見ると「アモンケットから初めて開催されてる」とあったので「じゃあ公式サイトに説明ページあるだろうからリンク張ろう」と思ったら英語版しか見つからなくて……
色々探してたらやっと見つけたけど、日本語の公式ホームページは目的のトピックを探すのが大変だなあ、と思ったよ。
余談3:火曜日 《感電/Electrify》
書きたいことは大体当日の余談で書いてしまったな。あえていえば記事に登場してたカード名に懐かしいものが多かった、とか。
《猿術/Pongify》を初めて見たときは「サルって3/3なんだ……羊がどんなに束になっても勝てないし、槍を持った部隊を3つも用意して、ようやく被害なしで捕らえられるんだ……」と戦慄した。
余談4:水曜日 《活力のカルトーシュ/Cartouche of Strength》
訳の話。
原文:
Hunt the Weak returns to Limited as an Aura, but this time it adds trample and costs less!
拙訳:
あの《弱者狩り/Hunt the Weak》がリミテッドでまた使えるぞ! 今度はオーラだけど、トランプルが付いてくる上にコストも安いぞ!
余談の余談だけど、原文にちょいちょい挟まる [autocard] のタグは読みづらいから消してる。先々週にネタにしたし、もういいかな、って。
それはさておき訳の話。大して迷うところも難しいところもなかった。ただ1つだけ「どうしようかな」と思ったのは「but」の扱い。
反語ということは「前回はソーサリーだったけど残念なことに今回はエンチャントなんだよね」という残念な響きが含まれていると考えたんだけど……大差ないよね? 唱えられるタイミングも同じだし。
正直、何が「but」なのか分からなかったけど、今あらためて考えてて「そうか。対応して破壊されると弱い状態で格闘しないといけないのか。それはソーサリー版にはないデメリットだな」とやっと気づいた。
……いやでも同じだよ、こんなん。
余談5:木曜日 《風案内のエイヴン/Aven Wind Guide》
訳の話。
原文:
One of the things Magic has been missing is the ability to create an army of flying, tactically advanced mummies.
Until now.
Keep an eye out for this all-star during Draft Weekend!
拙訳:
マジックにはもう長いこと、戦術的に優れた空飛ぶミイラ軍団を作る手段に欠けていたように思われる。
しかし、それも今日までだ。
今週末のドラフト・ウィークエンドではこの万能強化カードを見逃さないためにも目を皿のように見開いといてくれよ!
ポイントは2つかな。
1つ目は「the ability to create an army of flying, tactically advanced mummies」という言葉。意外と難しかった。用意された単語を全部使いつつ、自然な日本語になるように並び替える作業だった。ただ「Ability」を「手段」としたのは意訳というか、勝手にいじった点というか。
もう1つは最後の「this all-star」をどうするか。普通は「オールスター」と言えば「スター全員が一堂に会する」という意味でありその場には複数名いるものだけど、今回は「this」で始まっているから「1人でなんでもこなせてしまうスター」という意味にとりつつ、名詞が必要になったので「カード」を補った。
余談6:金曜日 《排斥/Cast Out》
クリーチャーを手札に戻しつつカードを1枚引ける呪文かと思ったら違った。それは《排撃/Repulse》だ。面白いのは、名前以外は、色も時代もカードタイプもまったく違うのに「一時的に脅威を取り除く」という効果だけ見ると同じなこと。
原文:
An extra generic mana on an Oblivion Ring is a small price to pay for the option to cycle it in favor of a bigger threat during the late game.
拙訳:
同じ効果の《忘却の輪/Oblivion Ring》に比べて1点追加でマナが必要だけど、そのかわり、ゲームの終盤には更なる脅威を探しに行くこともできるサイクリングというオプションの追加経費と考えれば安いものと言えるだろうね。
最初に訳してみたときの没案は以下。ついでなので英文も(和文に語順が合うよう順序を変えて)併記しとく。
― 同じ効果の《忘却の輪/Oblivion Ring》に比べて1点追加でマナが必要だが、
(An extra generic mana on an Oblivion Ring is )
― これでは対応しきれないような敵の脅威が終盤に迫ってきた際、
(in favor of a bigger threat during the late game )
― Cyclingで別のカードを探しに行けるようになった必要経費と考えれば安い
(a small price to pay for the option to cycle it )
ポイントは「bigger threat」が何を指すか。
原文を素直に読むなら「自分のデッキに入っているより強いカード」だと思う。理由はそれのために「このカードをサイクリングするオプションを得る」だから。
ただそれだとイマイチ訳しづらくて、なんで更なる脅威を探しに行くかといえば対戦相手が「更なる脅威」を出してきたからだよなあ、と訳しやすいようにわざと誤訳したのが上記の没案。
でも、まあ、そんな理由で変えちゃダメだよね。
余談7:ハースストーン
アリーナを「1ヶ月以内に30回以上プレイ」しつつ高勝率を残すと公式サイトに載るらしいと聞いて、とりあえず30回以上プレイしてみるか、と試してみた。幸い、コインは3000G以上貯金してたので資金不足の心配はない。
結果から言うと、1ヶ月で21回しかプレイできず、平均は4.67勝どまり。
この平均は正直なところ想定よりも高くも低くもなかった。何しろ今までプレイしたアリーナの総回数が大体230回くらい、その平均が5.05勝なことを考えると、やっぱりそのあたりに収束したか、と。
どちらかというときつかったのは「30回」という閾値。帰宅してからその他の日課をこなしつつ2回以上アリーナをプレイするのも大変だし、体調崩して寝込んでる日にもプレイはしないし、毎日1回と決めるとそれはもう「義務」だし、そうして回数こなすためだけに起動したアリーナはやっぱり勝率落ちるし。
5月はどうしようかなあ。もう1回、30回プレイ以上を目指そうかしら。
母数が少ないので大した判断材料にはならないかもしれないけど、一応つけてたプレイ記録は以下の通り。左から「プレイ回数、勝敗数、勝率、ヒーロー名」の順。
6回 35勝 17敗 (67.3%) パラディン
6回 25勝 18敗 (58.1%) ローグ
4回 14勝 12敗 (53.8%) ウォーロック
2回 05勝 06敗 (45.5%) ハンター
1回 07勝 03敗 (70.0%) シャーマン
1回 06勝 03敗 (66.7%) メイジ
1回 06勝 03敗 (67.7%) ドルイド
----------------------------------------------------------------
計:21回 98勝 62敗 (61.3%)
敗北数を見てもらえれば分かるかもしれないけど、パラディンで1回だけ12勝してるのが大きい。これがなかったら「平均:4.1勝、平均勝率:58.9%」まで落ちる。
あとは、0勝が1回もなかったことも大きいかな(1勝どまりが3回、2勝どまりと3勝どまりが2回ずつ)。1勝どまり3回のうち2回が(4回しか遊んでいない)ウォーロックだった。
なお、ウォーロックの勝率が悪いのは、新カード《Chittering Tunneler》を使いこなせなかったせい。どうしても「発見で欲しいカードを選ぶ」という行為をノーリスクで続けてきたせいで「その分だけライフが減る」という副次効果が頭から抜けてしまう。
ついついノータイムで《Syphon Soul》とか選んで、敵ミニオンより先にこっちが死ぬ。
あと、新環境がどうとか語れるほどのプレイ回数ではまだないけど1つだけアドバイス的なことが言えるとしたら「テックは忘れた頃に来る。だから忘れるな」かな。
さて、5月も30回プレイできるかトライしてみるか。
今週のCard of the Day (2017年04月 第3週) とか
2017年4月23日 週のまとめ余談0:先週のCard of the Dayとか
休みで時間がとれるようになってから、まとめて訳したり、まとめてアップしたりしているので、ついでに先週のほうへもリンクを張っておく。
今週のCard of the Day (2017年04月 第2週) とか
http://regiant.diarynote.jp/201704300918522040/
歴代ニッサのイラストランキングとかある。なお主観。
余談1:今週のCard of the Dayのテーマ
5つの記事のうち、種族ネタが3つ、プレリリースネタが2つ。特に隠されたテーマなどはなく、アモンケットの新カードたちということのそれ以上でも以下でもなさそう。
なお今週でこのブログの「週のまとめ」カテゴリがちょうど300件目。
余談2:月曜日 《威厳あるカラカル/Regal Caracal》
へえ。猫のロードって今までいなかったのか
色々とツッコミどころというか、あるだろうけど、とりあえず始めから。
冒頭の「Cat tribal, meet Standard.」は、最初に見たとき「Boy meets girl」みたいな文章かと思って「キャットミーツスタンダード」と訳してた。そのまま後半を訳し始めて、上手くいかなくて一旦前に戻るか、とあらためてこの冒頭をチェックしてて勘違いに気づいた。
まずコンマがある、それと「meet」に三単現の S がない。よって、この「Meet」は文頭にきている動詞(原形)であり、つまりは命令形だ。そう気づいてから、やっと理解できないでいた後半部分を理解した。
最初、理解できずにいた後半部分は以下の通り。
We’ve been meaning to introduce you two for a while,
and we thought the Cat-loving plane of Amonkhet
was the perfect place to rendezvous.
困っていたのは赤字の「two」が何を指すのか。
冒頭を読み間違えて「猫デッキがスタンダードでも作れるようになりました、というネタだよね」と勘違いしていたときは「じゃあこの Two はスタンダードに2枚の猫ロードを登場させることかな?」と解釈してしまった。
― We’ve been meaning to introduce you two for a while,
(私たちは長いことプレイヤーたちへ 2枚 提供しようと思ってました)
― and we thought the Cat-loving plane of Amonkhet
(そして猫が愛されているアモンケットこそ ~ と考えたのです)
― was the perfect place to rendezvous.
(2枚を出会わせるのにもっと適した場であると)
アモンケットのカードリストをチェックしに行って、スタンダードのカードをチェックしに行って、分かんないなー、というところで冒頭に戻って、間違いに気づいて、やっと、どう訳せばいいのか分かった。
冒頭の本当の意味は「猫デッキさん、スタンダードさんに挨拶して下さい」という意味だから、要は 両者を擬人化している ということ。だから次の文の「introduce you two」は「君たち2人を引き合わせる」という意味なのか。
そこさえわかればあとは楽だった……んだけど、なんか今度は逆にそのまま訳すとつまらない気がしてしまって、様々な紆余曲折を経たあとになぜか会話文になってた。後悔はない。
余談3:火曜日 《検閲/Censor》
過去の色んなカードを足して2で割った感じ。じゃあ具体的にどんなカードを足しているのかというと……どれだろ。とりあえず連想されたカードたちを上げてみるか。
1マナ追加で支払わないと打ち消されるという意味では《Forced Spike》と《Daze》だな。日本語名なんだっけ……あれ? 名前間違えて覚えてるかな、検索にヒットしないぞ……ああ《魔力の乱れ/Force Spike》か。本当に間違えて覚えてた。もう片方は《目くらまし/Daze》。
サイクリングつきのカウンターといえば……あれ? カード名が出てこない。なんだっけ。確か(1)(青)(青)でサイクリング付きの確定カウンターなかったっけ? あれ? あとそれ以外にも異常に重たいかわりにサイクリングしつつもカウンターできる奴がいたような……
(検索中)
全然違った。とりあえずサイクリング付きのカウンターという意味では以下のカードを見つけたけど、前述の条件とは似ても似つかないカードたちばかりだった。
記憶力の低下が怖い。
余談4:水曜日 《呪われた者の王/Lord of the Accursed》
《呪われたスピリット》「ついに私たちの王が現れてくださったか!」
待て待て。お前はただのスピリット(Spirit)だから強化されないぞ。
《呪われたケンタウルス》「ふっ、ゾンビじゃねえ奴はお呼びじゃねえよ」
そうだな。お前もデッキにお呼びじゃないけどな。
《呪われた魔女》(そわそわ)
玉の輿を期待するな。
(クルッ) 《感染性の呪い》「想い叶わぬならいっそ」
呪うな。
参考文献:
呪われたスピリット(http://magiccards.info/m15/jp/85.html)
呪われたケンタウルス(http://magiccards.info/on/en/123.html)
呪われた魔女(http://magiccards.info/soi/jp/97a.html)
感染性の呪い(http://magiccards.info/soi/jp/97b.html)
余談5:木曜日 《名誉あるハイドラ/Honored Hydra》
イラストの階段部分が日本家屋の屋根に見えて「金のしゃちほこっぽい」と思った。えーと、それ以外に何かあったかな……ああ、そうそう。マジックだと「ハイドラ」だけど、ハースストーンだと「ヒドラ」なんだよね。
なんとなく日本の「西洋ファンタジー」だとヒドラのほうが主流だった気がするけどマジックは違うんだよな(そんなことない?)。訳のテンプレが始まるときにどう決めたんだろ。
そもそもマジックの「ハイドラ」って初出いつ頃だっけ……ああ、リバイズドにはもういたのね。でもこの《Rock Hydra》は和訳が存在しないから……次に古いのはどれだ? 《残忍なハイドラ/Feral Hydra》は2008年だからまだ新しいほうかな……2000年のネメシスに《古代のハイドラ/Ancient Hydra》がいるけど、まだいそうだな……
これかな。1998年のストロングホールドにいた《毒吐きハイドラ/Spitting Hydra》。ストロングホールドかあ……この頃はまだテンプレート化が定まり切ってなかったような気がする。
余談6:金曜日 《枕戈+待旦/Prepare+Fight》
訳の話。
とりあえずカード名をそのまま使うネタなので「枕戈待旦」という単語を使って訳してみた。ただあまりに古風な言葉なのでそのままだと浮いてしまう……ので、「木を隠すなら森の中」という言葉に従って、文体も古風にしてみた。楽しい。
しかしこういう使ったことも聞いたこともない言葉を使って文章を作るのは難しいな。述語が何をとるのか、とか不明点が多い。でも新しい言葉を学ぶ機会(というか学ぼうとする機会)が最近あまりないから、なんか楽しくもある。本当だよ。
休みで時間がとれるようになってから、まとめて訳したり、まとめてアップしたりしているので、ついでに先週のほうへもリンクを張っておく。
今週のCard of the Day (2017年04月 第2週) とか
http://regiant.diarynote.jp/201704300918522040/
歴代ニッサのイラストランキングとかある。なお主観。
余談1:今週のCard of the Dayのテーマ
5つの記事のうち、種族ネタが3つ、プレリリースネタが2つ。特に隠されたテーマなどはなく、アモンケットの新カードたちということのそれ以上でも以下でもなさそう。
なお今週でこのブログの「週のまとめ」カテゴリがちょうど300件目。
余談2:月曜日 《威厳あるカラカル/Regal Caracal》
へえ。猫のロードって今までいなかったのか
原文:
Cat tribal, meet Standard.
We’ve been meaning to introduce you two for a while, and we thought the Cat-loving plane of Amonkhet was the perfect place to rendezvous.
拙訳:
猫デッキ「ども、こんちは」
スタンダード「あ、はじめまして」
開発部「いやー、ずっと君らを会わせたいと思ってたんだよね。それを考えたらやっぱり猫大好きなこの次元がふさわしいと思ってさ」
色々とツッコミどころというか、あるだろうけど、とりあえず始めから。
冒頭の「Cat tribal, meet Standard.」は、最初に見たとき「Boy meets girl」みたいな文章かと思って「キャットミーツスタンダード」と訳してた。そのまま後半を訳し始めて、上手くいかなくて一旦前に戻るか、とあらためてこの冒頭をチェックしてて勘違いに気づいた。
まずコンマがある、それと「meet」に三単現の S がない。よって、この「Meet」は文頭にきている動詞(原形)であり、つまりは命令形だ。そう気づいてから、やっと理解できないでいた後半部分を理解した。
最初、理解できずにいた後半部分は以下の通り。
We’ve been meaning to introduce you two for a while,
and we thought the Cat-loving plane of Amonkhet
was the perfect place to rendezvous.
困っていたのは赤字の「two」が何を指すのか。
冒頭を読み間違えて「猫デッキがスタンダードでも作れるようになりました、というネタだよね」と勘違いしていたときは「じゃあこの Two はスタンダードに2枚の猫ロードを登場させることかな?」と解釈してしまった。
― We’ve been meaning to introduce you two for a while,
(私たちは長いことプレイヤーたちへ 2枚 提供しようと思ってました)
― and we thought the Cat-loving plane of Amonkhet
(そして猫が愛されているアモンケットこそ ~ と考えたのです)
― was the perfect place to rendezvous.
(2枚を出会わせるのにもっと適した場であると)
アモンケットのカードリストをチェックしに行って、スタンダードのカードをチェックしに行って、分かんないなー、というところで冒頭に戻って、間違いに気づいて、やっと、どう訳せばいいのか分かった。
冒頭の本当の意味は「猫デッキさん、スタンダードさんに挨拶して下さい」という意味だから、要は 両者を擬人化している ということ。だから次の文の「introduce you two」は「君たち2人を引き合わせる」という意味なのか。
そこさえわかればあとは楽だった……んだけど、なんか今度は逆にそのまま訳すとつまらない気がしてしまって、様々な紆余曲折を経たあとになぜか会話文になってた。後悔はない。
余談3:火曜日 《検閲/Censor》
過去の色んなカードを足して2で割った感じ。じゃあ具体的にどんなカードを足しているのかというと……どれだろ。とりあえず連想されたカードたちを上げてみるか。
1マナ追加で支払わないと打ち消されるという意味では《Forced Spike》と《Daze》だな。日本語名なんだっけ……あれ? 名前間違えて覚えてるかな、検索にヒットしないぞ……ああ《魔力の乱れ/Force Spike》か。本当に間違えて覚えてた。もう片方は《目くらまし/Daze》。
サイクリングつきのカウンターといえば……あれ? カード名が出てこない。なんだっけ。確か(1)(青)(青)でサイクリング付きの確定カウンターなかったっけ? あれ? あとそれ以外にも異常に重たいかわりにサイクリングしつつもカウンターできる奴がいたような……
(検索中)
全然違った。とりあえずサイクリング付きのカウンターという意味では以下のカードを見つけたけど、前述の条件とは似ても似つかないカードたちばかりだった。
Complicate / 紛糾 (2)(青)
インスタント
呪文1つを対象とする。それのコントローラーが(3)を支払わないかぎり、それを打ち消す。
サイクリング(2)(青)((2)(青),このカードを捨てる:カードを1枚引く。)
あなたが紛糾をサイクリングしたとき、あなたは呪文1つを対象とし「それのコントローラーが(1)を支払わないかぎり、それを打ち消す」ことを選んでもよい。
引用元:http://whisper.wisdom-guild.net/card/Complicate/
Miscalculation / 誤算 (1)(青)
インスタント
呪文1つを対象とし、それをそれのコントローラーが(2)を支払わないかぎり、打ち消す。
サイクリング(2)((2),このカードを捨てる:カードを1枚引く。)
引用元:http://whisper.wisdom-guild.net/card/Miscalculation/
記憶力の低下が怖い。
余談4:水曜日 《呪われた者の王/Lord of the Accursed》
《呪われたスピリット》「ついに私たちの王が現れてくださったか!」
待て待て。お前はただのスピリット(Spirit)だから強化されないぞ。
《呪われたケンタウルス》「ふっ、ゾンビじゃねえ奴はお呼びじゃねえよ」
そうだな。お前もデッキにお呼びじゃないけどな。
《呪われた魔女》(そわそわ)
玉の輿を期待するな。
(クルッ) 《感染性の呪い》「想い叶わぬならいっそ」
呪うな。
参考文献:
呪われたスピリット(http://magiccards.info/m15/jp/85.html)
呪われたケンタウルス(http://magiccards.info/on/en/123.html)
呪われた魔女(http://magiccards.info/soi/jp/97a.html)
感染性の呪い(http://magiccards.info/soi/jp/97b.html)
余談5:木曜日 《名誉あるハイドラ/Honored Hydra》
イラストの階段部分が日本家屋の屋根に見えて「金のしゃちほこっぽい」と思った。えーと、それ以外に何かあったかな……ああ、そうそう。マジックだと「ハイドラ」だけど、ハースストーンだと「ヒドラ」なんだよね。
なんとなく日本の「西洋ファンタジー」だとヒドラのほうが主流だった気がするけどマジックは違うんだよな(そんなことない?)。訳のテンプレが始まるときにどう決めたんだろ。
そもそもマジックの「ハイドラ」って初出いつ頃だっけ……ああ、リバイズドにはもういたのね。でもこの《Rock Hydra》は和訳が存在しないから……次に古いのはどれだ? 《残忍なハイドラ/Feral Hydra》は2008年だからまだ新しいほうかな……2000年のネメシスに《古代のハイドラ/Ancient Hydra》がいるけど、まだいそうだな……
これかな。1998年のストロングホールドにいた《毒吐きハイドラ/Spitting Hydra》。ストロングホールドかあ……この頃はまだテンプレート化が定まり切ってなかったような気がする。
余談6:金曜日 《枕戈+待旦/Prepare+Fight》
訳の話。
原文:
Make sure you [autocard mvid="426922"]Prepare to Fight[/autocard] it out at an Amonkhet Prerelease this weekend!
Use our store locator if you still haven’t chosen your battlefield yet.
拙訳:
アモンケットのプレリリースは今週末にあり。
我がウィザーズ社の用意した店舗検索ツールを用いて戦場を特定したあとは枕戈待旦の兵となるべし。
とりあえずカード名をそのまま使うネタなので「枕戈待旦」という単語を使って訳してみた。ただあまりに古風な言葉なのでそのままだと浮いてしまう……ので、「木を隠すなら森の中」という言葉に従って、文体も古風にしてみた。楽しい。
しかしこういう使ったことも聞いたこともない言葉を使って文章を作るのは難しいな。述語が何をとるのか、とか不明点が多い。でも新しい言葉を学ぶ機会(というか学ぼうとする機会)が最近あまりないから、なんか楽しくもある。本当だよ。
余談1:今週のCard of the Dayのテーマ
アモンケットの新カードたち。レアリティが高め(レア以上)とか、全部パーマネント(プレインズウォーカー、クリーチャー、エンチャント)とか、こじつけ的な無理をしないと特に共通点は見つけられなかった。
余談2:月曜日 《賞罰の天使/Angel of Sanctions》
元記事の Card of the Day のサイトでは、基本的に上に最新のカードが来るようにカードと記事が並べてある。4月であれば一番上に(平日のみ更新なので)04月28日の記事がきて、そこから順に27日、26日、25日と下へ並んでいる。
だけどたまに、何か理由があるのか単なるミスなのかは分からないけど順番が違うことがある。この「04月10日」の記事もそれだった。4月が下から順に「10日、3日、4日、5日 ~ 」と並んでる。多分だけど、カレンダー日付の日にちを2桁管理してないからだろうな。
あとなんか語ることあるかな……カード名の「Sanction」を見ると「経済制裁」の意味が「賞罰」より先に浮かぶとかそれくらいかな。
余談3:火曜日 《蓋世の英雄、ネヘブ/Neheb, the Worthy》
英語の「Worthy」は知ってるけど日本語の「蓋世」は知らないな。どういう意味だろう、えーと……「世を覆いつくすほどの優れた人物、それだけの能力を持つこと。原典は『史記』」……らしい。へえ。使い道がピンとこないな。使うことないだろうけど。
あと「ネヘブ」をどこかで聞いたことあるような気がしてたけど、単に「デネブ」に音が似てるだけだった。そうは言いつつ、デネブが何なのかすぐに思い出せない。夏の大三角形の1つで合ってるかな……合ってた。
えーと、夏の大三角形は「はくちょう座 デネブ、わし座 アルタイル、こと座 ベガ」の3つか。そういえばこの3つの星座をもじったキャラ名の3人が主人公の漫画が最近最終回を迎えてたな。
ななしのアステリズム(全5巻)
http://www.ganganonline.com/contents/nanashino/
あ、もう最終巻でてたのか。気づかんかった。
余談4:水曜日 《自然に仕える者、ニッサ/Nissa, Steward of Elements》
なんかニッサが多すぎて「ニッサが青に転んだことは驚くべきこと」かどうかすらもうよく分からない。青緑のプレインズウォーカーってキオーラしかいなかったんだっけか。まあいいや。ついで(?)なので、なんとなく歴代ニッサイラストランキング。完全に主観。
■ 1位 精霊信者の賢人、ニッサ/Nissa, Sage Animist
http://magiccards.info/ori/en/189b.html
《メモ》:緑のモノトーンに統一されてのに単調感が無いところが好き
■ 2位 生命の力、ニッサ/Nissa, Vital Force
http://magiccards.info/kld/en/163.html
《メモ》:背景の空の青と雲の白が良いコントラスト。ただ顔が特に怖い
■ 3位 世界を目覚めさせる者、ニッサ/Nissa, Worldwaker
http://magiccards.info/m15/en/187.html
《メモ》:絵のタッチが優しい。あとニッサにしては露出度が高い
■ 4位 自然に仕える者、ニッサ/Nissa, Steward of Elements
http://magiccards.info/akh/en/204.html
《メモ》:顔がしっかり描かれてるからかな。アメリカのアニメっぽい
■ 5位 ゼンディカーの代弁者、ニッサ/Nissa, Voice of Zendikar
http://magiccards.info/ddr/en/1.html
《メモ》:躍動感あふれすぎてるせいか、ニッサらしくない気がする
■ 6位 ニッサ・レヴェイン/Nissa Revane
http://magiccards.info/zen/en/170.html
《メモ》:光の加減か、髪型がパンチパーマっぽく見える
■ 7位 自然の職工、ニッサ/Nissa, Nature’s Artisan
http://magiccards.info/kld/en/270.html
《メモ》:ちょっと色合いが派手、かつ強すぎるような
□ 選外 世界を目覚めさせる者、ニッサ/Nissa, Worldwaker
http://magiccards.info/mbp/en/103.html
《メモ》:イベント限定のブラックフォイル版イラスト
余談5:木曜日 《造反の代弁者、サムト/Samut, Voice of Dissent》
造反の代弁者ってなんか分かるような分からんような。とりようによっては、本人には造反するつもりがないみたいにも聞こえるけど、鬼気迫る表情を見る限りそうとは思えない。まあいいや。訳の話。
以下は原文順に直訳を併記したもの。冒頭の数字は、拙訳時の文章順。
(2) When she’s not competing with Atraxa
(アトラクサと争っていないときは)
(1) to have the most keyword abilities,
(最も多くキーワード能力を保持しているのが誰か)
(3) Samut likes to spend her time
(サムトは ~ して過ごすのが好きだ)
(6) trying to expose the horrifying truth
(恐ろしい真実を白日の下にさらそうとすること)
(5) that lies behind the society of Amonkhet.
(アモンケットの社会の背後に潜んでいる)
(4) You know, normal hobbies.
(皆さんご存知のとおり、よくある趣味だ)
実際にどう訳してみたかというと……
(2) When she’s not competing with Atraxa
(普段はおもにアトラクサと ~ と言い争って過ごしている彼女だが)
(1) to have the most keyword abilities,
(「私のほうがキーワードが多い」と)
(3) Samut likes to spend her time
(彼女だが、それ以外の時間は ~ に時間を当てているよ。)
(6) trying to expose the horrifying truth
(どんな恐ろしい真実が隠されているかをあばきだそうとしたり)
(5) that lies behind the society of Amonkhet.
(表面的には平和そのもののアモンケットの背後に)
(4) You know, normal hobbies.
(たとえば、そうだね、みんなとそう変わらない普通の趣味)
……という感じ。
余談6:金曜日 《ギデオンの介入/Gideon’s Intervention》
原文と訳の話。
とりあえず上記の「原文」が実際にブラウザ上に表示されてる文章(他人の画面でどう見えるかは分からないけど)。なんかタグ設定ミスってるのか、単に表示させてるこっちのブラウザの問題なのかは不明。
記事の内容としては、既存のカード名を単語として文章に使ってある「かけ言葉」系。それはいいとして、問題は使われているカード名が何なのか。2枚使われているそれぞれは以下の通り。
・[autocard]Nevermore[/autocard]
・[autocard mvid=”179547”]mages[/autocard]
前者は分かりやすい、というか、そのまま《金輪際/Nevermore》を指していると分かる。後者はこれだけだと分からない。IDらしき番号もあるけど、それをどう使うとカードを特定できるのか分からない。
幸い、ヒントになりそうな単語がある。「be meddling with you」というのがそれで、今回ネタにされているカードの効果、もう片方のカードが《金輪際/Nevermore》であることを合わせ考えると、まあ、《翻弄する魔道士/Meddling Mage》だろうなあ、と。
これでようやく材料がそろったところで、料理開始。まず直訳。
― Nevermore will your opponents
(もう二度と君の対戦相手は ~ ないだろう)
― be meddling with you or your mages
(君や君の魔道士たちを翻弄するようなこと)
― once this hits the battlefield.
(このカードが戦場に出さえすれば)
これを日本語の語順になるように並べ替えつつ、かつ《金輪際》と《翻弄する魔道士》というカード名を紛れ込ませれば完成。
アモンケットの新カードたち。レアリティが高め(レア以上)とか、全部パーマネント(プレインズウォーカー、クリーチャー、エンチャント)とか、こじつけ的な無理をしないと特に共通点は見つけられなかった。
余談2:月曜日 《賞罰の天使/Angel of Sanctions》
元記事の Card of the Day のサイトでは、基本的に上に最新のカードが来るようにカードと記事が並べてある。4月であれば一番上に(平日のみ更新なので)04月28日の記事がきて、そこから順に27日、26日、25日と下へ並んでいる。
だけどたまに、何か理由があるのか単なるミスなのかは分からないけど順番が違うことがある。この「04月10日」の記事もそれだった。4月が下から順に「10日、3日、4日、5日 ~ 」と並んでる。多分だけど、カレンダー日付の日にちを2桁管理してないからだろうな。
あとなんか語ることあるかな……カード名の「Sanction」を見ると「経済制裁」の意味が「賞罰」より先に浮かぶとかそれくらいかな。
余談3:火曜日 《蓋世の英雄、ネヘブ/Neheb, the Worthy》
英語の「Worthy」は知ってるけど日本語の「蓋世」は知らないな。どういう意味だろう、えーと……「世を覆いつくすほどの優れた人物、それだけの能力を持つこと。原典は『史記』」……らしい。へえ。使い道がピンとこないな。使うことないだろうけど。
あと「ネヘブ」をどこかで聞いたことあるような気がしてたけど、単に「デネブ」に音が似てるだけだった。そうは言いつつ、デネブが何なのかすぐに思い出せない。夏の大三角形の1つで合ってるかな……合ってた。
えーと、夏の大三角形は「はくちょう座 デネブ、わし座 アルタイル、こと座 ベガ」の3つか。そういえばこの3つの星座をもじったキャラ名の3人が主人公の漫画が最近最終回を迎えてたな。
ななしのアステリズム(全5巻)
http://www.ganganonline.com/contents/nanashino/
あ、もう最終巻でてたのか。気づかんかった。
余談4:水曜日 《自然に仕える者、ニッサ/Nissa, Steward of Elements》
なんかニッサが多すぎて「ニッサが青に転んだことは驚くべきこと」かどうかすらもうよく分からない。青緑のプレインズウォーカーってキオーラしかいなかったんだっけか。まあいいや。ついで(?)なので、なんとなく歴代ニッサイラストランキング。完全に主観。
■ 1位 精霊信者の賢人、ニッサ/Nissa, Sage Animist
http://magiccards.info/ori/en/189b.html
《メモ》:緑のモノトーンに統一されてのに単調感が無いところが好き
■ 2位 生命の力、ニッサ/Nissa, Vital Force
http://magiccards.info/kld/en/163.html
《メモ》:背景の空の青と雲の白が良いコントラスト。ただ顔が特に怖い
■ 3位 世界を目覚めさせる者、ニッサ/Nissa, Worldwaker
http://magiccards.info/m15/en/187.html
《メモ》:絵のタッチが優しい。あとニッサにしては露出度が高い
■ 4位 自然に仕える者、ニッサ/Nissa, Steward of Elements
http://magiccards.info/akh/en/204.html
《メモ》:顔がしっかり描かれてるからかな。アメリカのアニメっぽい
■ 5位 ゼンディカーの代弁者、ニッサ/Nissa, Voice of Zendikar
http://magiccards.info/ddr/en/1.html
《メモ》:躍動感あふれすぎてるせいか、ニッサらしくない気がする
■ 6位 ニッサ・レヴェイン/Nissa Revane
http://magiccards.info/zen/en/170.html
《メモ》:光の加減か、髪型がパンチパーマっぽく見える
■ 7位 自然の職工、ニッサ/Nissa, Nature’s Artisan
http://magiccards.info/kld/en/270.html
《メモ》:ちょっと色合いが派手、かつ強すぎるような
□ 選外 世界を目覚めさせる者、ニッサ/Nissa, Worldwaker
http://magiccards.info/mbp/en/103.html
《メモ》:イベント限定のブラックフォイル版イラスト
余談5:木曜日 《造反の代弁者、サムト/Samut, Voice of Dissent》
造反の代弁者ってなんか分かるような分からんような。とりようによっては、本人には造反するつもりがないみたいにも聞こえるけど、鬼気迫る表情を見る限りそうとは思えない。まあいいや。訳の話。
原文:
When she’s not competing with Atraxa to have the most keyword abilities, Samut likes to spend her time trying to expose the horrifying truth that lies behind the society of Amonkhet. You know, normal hobbies.
拙訳:
普段はおもに《法務官の声、アトラクサ/Atraxa, Praetors’ Voice》と「私のほうがキーワードが多い」と言い争って過ごしている彼女だが、それ以外の時間はみんなとそう変わらない普通の趣味に時間を当てているよ。たとえば、そうだね、表面的には平和そのもののアモンケットの背後に、どんな恐ろしい真実が隠されているかをあばきだそうとしたりしてる。
以下は原文順に直訳を併記したもの。冒頭の数字は、拙訳時の文章順。
(2) When she’s not competing with Atraxa
(アトラクサと争っていないときは)
(1) to have the most keyword abilities,
(最も多くキーワード能力を保持しているのが誰か)
(3) Samut likes to spend her time
(サムトは ~ して過ごすのが好きだ)
(6) trying to expose the horrifying truth
(恐ろしい真実を白日の下にさらそうとすること)
(5) that lies behind the society of Amonkhet.
(アモンケットの社会の背後に潜んでいる)
(4) You know, normal hobbies.
(皆さんご存知のとおり、よくある趣味だ)
実際にどう訳してみたかというと……
(2) When she’s not competing with Atraxa
(普段はおもにアトラクサと ~ と言い争って過ごしている彼女だが)
(1) to have the most keyword abilities,
(「私のほうがキーワードが多い」と)
(3) Samut likes to spend her time
(彼女だが、それ以外の時間は ~ に時間を当てているよ。)
(6) trying to expose the horrifying truth
(どんな恐ろしい真実が隠されているかをあばきだそうとしたり)
(5) that lies behind the society of Amonkhet.
(表面的には平和そのもののアモンケットの背後に)
(4) You know, normal hobbies.
(たとえば、そうだね、みんなとそう変わらない普通の趣味)
……という感じ。
余談6:金曜日 《ギデオンの介入/Gideon’s Intervention》
原文と訳の話。
原文:
[autocard]Nevermore[/autocard] will your opponents be meddling with you or your [autocard mvid=”179547”]mages[/autocard] once this hits the battlefield.
拙訳:
そうだね、このカードさえ戦場に出せれば、もう対戦相手は金輪際、君のことを翻弄する魔道士たることはできないだろうね。
とりあえず上記の「原文」が実際にブラウザ上に表示されてる文章(他人の画面でどう見えるかは分からないけど)。なんかタグ設定ミスってるのか、単に表示させてるこっちのブラウザの問題なのかは不明。
記事の内容としては、既存のカード名を単語として文章に使ってある「かけ言葉」系。それはいいとして、問題は使われているカード名が何なのか。2枚使われているそれぞれは以下の通り。
・[autocard]Nevermore[/autocard]
・[autocard mvid=”179547”]mages[/autocard]
前者は分かりやすい、というか、そのまま《金輪際/Nevermore》を指していると分かる。後者はこれだけだと分からない。IDらしき番号もあるけど、それをどう使うとカードを特定できるのか分からない。
幸い、ヒントになりそうな単語がある。「be meddling with you」というのがそれで、今回ネタにされているカードの効果、もう片方のカードが《金輪際/Nevermore》であることを合わせ考えると、まあ、《翻弄する魔道士/Meddling Mage》だろうなあ、と。
これでようやく材料がそろったところで、料理開始。まず直訳。
― Nevermore will your opponents
(もう二度と君の対戦相手は ~ ないだろう)
― be meddling with you or your mages
(君や君の魔道士たちを翻弄するようなこと)
― once this hits the battlefield.
(このカードが戦場に出さえすれば)
これを日本語の語順になるように並べ替えつつ、かつ《金輪際》と《翻弄する魔道士》というカード名を紛れ込ませれば完成。
余談1:今週のCard of the Dayのテーマ
アモンケットの新カードたち。すでに過去に再録済み(?)のものもある。それについては金曜日の記事と今日の記事の「余談6」を参照のこと。
余談2:月曜日 《栄光をもたらすもの/Glorybringer》
訳の話。
普通だったら「nickname」は「あだ名」と訳すところだけど、これは動詞。じゃあ「あだ名をつける」にするかというと……ドラゴンだぞ? 何か他の言い方のほうがいいよね……というわけで「名づける、称する、呼ばわりする」などの候補の中から選出。
余談3:火曜日 《熱烈の神ハゾレト/Hazoret the Fervent》
訳の話。
前半も後半も難しかった。まず前半から。
前半部分の意味は「アモンケットの神様をこれから紹介していくよ。その1枚目だよ」ということ。元の英語だけを使い、かつ語順もそろえると「最初の アモンケットの 神様が ここに!」という感じ。
これを、意味が同じになるように、かつ極力言葉を足さないように、と訳そうとしてみた結果が「アモンケットの神、1枚目を紹介しよう!」になった。ダメだろ。やっぱり直そう。
えーと……「アモンケットの神々を紹介していくぞ! さっそくその1枚目がこれだ!」のほうが分かりやすいし、より日本語として自然か。これにしよう(記事も修正済み)
さて後半。
こっちは英語のまま訳すのを最初から諦めてた。獣人とか犬の顔とかを「ジャッカル頭」とは日本語じゃ言わないだろうから。
後半で訳を諦めた箇所はもう1つあって、それは「fan」。「ファンのみんな」で良かったのかなあ。ファンがいたのか? 発売前に? 確認するすべがなかったので止めた。
余談4:水曜日 《先手必勝/Onward to Victory》
過去の分割カードは、カード名を「and」でつなぐと慣用句になってて、今回の余波カードは「to」でつなぐと慣用句になるらしい。日本語は多色カードでは「続けて読むと熟語」を狙おうとした向きがあるけど、単色カードはシンプルに「対義語・類義語」などになっているみたい。
・《黄昏+払暁》(※ 対義語)
・《暗記+記憶》(※ 類義語)
・《不帰+回帰》(※ 対義語)
・《嘲笑+負傷》(※ 脚韻)
・《食餌+給餌》(※ 脚韻)
なお「黄昏」の読みは「たそがれ」ではなくて「こうこん」。そんな読みあったんか。知らなかった。というわけで上記の5枚が単色カード、以下が多色カード。
・《徹頭+徹尾》
・《粉骨+砕身》
・《天導+先導》(※ 脚韻)
・《先手+必勝》
・《開拓+精神》
・《枕戈+待旦》
・《服背+面従》(※ 実際の熟語の語順では「面従腹背」)
・《貧窮+裕福》(※ 対義語)
・《木端+微塵》
・《驚天+動地》
枕戈待旦は聞いたことないなあ。読み方すら分からないや。
調べてみたところ「読み:ちんかたいたん」らしい。うちのPCのワープロソフトだと変換できないぞ。恐ろしい。ちなみに意味は「武器を枕にし、明日を待つ」ということで「いつ戦いが始まってもよいように備えている様子」らしい。つらそう。
こうやって新しい言葉覚えられるのもカードゲームの魅力だと思う。「Oath」なんてマジックやってなかったら知らなかったし(年がバレる)
余談5:木曜日 《周到の神ケフネト/Kefnet the Mindful》
「Mindful」を訳せと言われたら困るなあ、ということはさておき記事の方の訳の話。
一番大変だったのは様々なアモンケット特有の固有名詞……ではなくて「charged with maintenance of the Hekma」の箇所。
意味としては「in charge of」と同じと思われるので「管理者」か「担当者」当たりが適当だと思うんだけど「維持管理の管理者」は言いたくないし、じゃあ「担当者」でいいかというと……なんか神様が司ってる役割を指すのに「担当者」はあまりに軽すぎるような気がして使いたくなかった。
そもそも「維持管理」というのもあまりに下界の作業っぽくて、もう少しなんか言い方がないものか、と悩んだけど、結局思いつかなかった。うーん。もっと神々しく厳かな「神の御業」な感じが出したかった。
とはいえアモンケットの神様たちって人との距離が結構近いんだよね。
ああ、そうそう。それと「external security」もなかなか難しかった。おそらくもっとも適切な訳は「セキュリティ」とカタカナにすることなんだけど、それは敗北を認めることになる(誰と戦ってるんだ)。最終的には「外部の脅威から守る」としてみた。正直、最良の訳ではないと思ってる。
余談6:金曜日 《エイヴンの思考検閲者/Aven Mindcensor》
思考検閲者が瞬速で来るってやだな。まさに調べ物をしようとした瞬間に現れて「はい、ここまでしか調べちゃダメです」って口を……というかクチバシを挟んでくるわけだよね。
ところでフューシャ―シフトカードはカードのレイアウトが違ったわけだけど(参考:http://magiccards.info/fut/en/18.html)、それは「未来ではこのレイアウトなんだよ!」って理由だとばかり思ってたのに、実際にその「未来」になったらカードデザインが大して今と変わらないのは……なんか寂しいな。
それはさておき訳の話。
難しかった。原文に忠実に訳すことより、分かりやすさとネタの伝わりやすさを優先して、色々と言葉を補ったり(例:アモンケットが~、10年先の未来を予見~)、原文の言葉を削ったり(例:glimpse)した。
原文通りではないけど、原文が伝えたかった「このカードの奇妙さ」を伝えることはできたんじゃないかな、と思ってる。たぶん。おそらく。もしかしたら。
アモンケットの新カードたち。すでに過去に再録済み(?)のものもある。それについては金曜日の記事と今日の記事の「余談6」を参照のこと。
余談2:月曜日 《栄光をもたらすもの/Glorybringer》
訳の話。
原文:
Only on Amonkhet would people see a colossal croco-Dragon incinerating Warriors with volleys of fire and nickname it ”Glorybringer.”
拙訳:
炎を斉射しながら戦士たちを焼き払うワニみたいな巨大ドラゴンを指して「栄光をもたらすもの」と名づけたりする世界はアモンケットくらいだろうね。
普通だったら「nickname」は「あだ名」と訳すところだけど、これは動詞。じゃあ「あだ名をつける」にするかというと……ドラゴンだぞ? 何か他の言い方のほうがいいよね……というわけで「名づける、称する、呼ばわりする」などの候補の中から選出。
余談3:火曜日 《熱烈の神ハゾレト/Hazoret the Fervent》
訳の話。
原文:
The first of the Amonkhet Gods is here! After weeks, fans finally have a name to use other than ”the jackal God.”
拙訳:
アモンケットの神、1枚目を紹介しよう! 何週間もみんなに「あの犬の神様」と呼ばれてきたけど、やっと正しい名前で呼んでもらえるね。
前半も後半も難しかった。まず前半から。
前半部分の意味は「アモンケットの神様をこれから紹介していくよ。その1枚目だよ」ということ。元の英語だけを使い、かつ語順もそろえると「最初の アモンケットの 神様が ここに!」という感じ。
これを、意味が同じになるように、かつ極力言葉を足さないように、と訳そうとしてみた結果が「アモンケットの神、1枚目を紹介しよう!」になった。ダメだろ。やっぱり直そう。
えーと……「アモンケットの神々を紹介していくぞ! さっそくその1枚目がこれだ!」のほうが分かりやすいし、より日本語として自然か。これにしよう(記事も修正済み)
さて後半。
こっちは英語のまま訳すのを最初から諦めてた。獣人とか犬の顔とかを「ジャッカル頭」とは日本語じゃ言わないだろうから。
後半で訳を諦めた箇所はもう1つあって、それは「fan」。「ファンのみんな」で良かったのかなあ。ファンがいたのか? 発売前に? 確認するすべがなかったので止めた。
余談4:水曜日 《先手必勝/Onward to Victory》
過去の分割カードは、カード名を「and」でつなぐと慣用句になってて、今回の余波カードは「to」でつなぐと慣用句になるらしい。日本語は多色カードでは「続けて読むと熟語」を狙おうとした向きがあるけど、単色カードはシンプルに「対義語・類義語」などになっているみたい。
・《黄昏+払暁》(※ 対義語)
・《暗記+記憶》(※ 類義語)
・《不帰+回帰》(※ 対義語)
・《嘲笑+負傷》(※ 脚韻)
・《食餌+給餌》(※ 脚韻)
なお「黄昏」の読みは「たそがれ」ではなくて「こうこん」。そんな読みあったんか。知らなかった。というわけで上記の5枚が単色カード、以下が多色カード。
・《徹頭+徹尾》
・《粉骨+砕身》
・《天導+先導》(※ 脚韻)
・《先手+必勝》
・《開拓+精神》
・《枕戈+待旦》
・《服背+面従》(※ 実際の熟語の語順では「面従腹背」)
・《貧窮+裕福》(※ 対義語)
・《木端+微塵》
・《驚天+動地》
枕戈待旦は聞いたことないなあ。読み方すら分からないや。
調べてみたところ「読み:ちんかたいたん」らしい。うちのPCのワープロソフトだと変換できないぞ。恐ろしい。ちなみに意味は「武器を枕にし、明日を待つ」ということで「いつ戦いが始まってもよいように備えている様子」らしい。つらそう。
こうやって新しい言葉覚えられるのもカードゲームの魅力だと思う。「Oath」なんてマジックやってなかったら知らなかったし(年がバレる)
余談5:木曜日 《周到の神ケフネト/Kefnet the Mindful》
「Mindful」を訳せと言われたら困るなあ、ということはさておき記事の方の訳の話。
原文:
Beyond being one of the wisest beings on Amonkhet, Kefnet is also charged with maintenance of the Hekma and therefore the external security for Naktamun.
拙訳:
ケフネトはアモンケットにおけるもっとも知性ある存在というだけでなく、ヘクマの維持管理も担当している。つまりナクタムンの都市を外部の脅威から守る警備担当者でもあるのだ。
一番大変だったのは様々なアモンケット特有の固有名詞……ではなくて「charged with maintenance of the Hekma」の箇所。
意味としては「in charge of」と同じと思われるので「管理者」か「担当者」当たりが適当だと思うんだけど「維持管理の管理者」は言いたくないし、じゃあ「担当者」でいいかというと……なんか神様が司ってる役割を指すのに「担当者」はあまりに軽すぎるような気がして使いたくなかった。
そもそも「維持管理」というのもあまりに下界の作業っぽくて、もう少しなんか言い方がないものか、と悩んだけど、結局思いつかなかった。うーん。もっと神々しく厳かな「神の御業」な感じが出したかった。
とはいえアモンケットの神様たちって人との距離が結構近いんだよね。
ああ、そうそう。それと「external security」もなかなか難しかった。おそらくもっとも適切な訳は「セキュリティ」とカタカナにすることなんだけど、それは敗北を認めることになる(誰と戦ってるんだ)。最終的には「外部の脅威から守る」としてみた。正直、最良の訳ではないと思ってる。
余談6:金曜日 《エイヴンの思考検閲者/Aven Mindcensor》
思考検閲者が瞬速で来るってやだな。まさに調べ物をしようとした瞬間に現れて「はい、ここまでしか調べちゃダメです」って口を……というかクチバシを挟んでくるわけだよね。
ところでフューシャ―シフトカードはカードのレイアウトが違ったわけだけど(参考:http://magiccards.info/fut/en/18.html)、それは「未来ではこのレイアウトなんだよ!」って理由だとばかり思ってたのに、実際にその「未来」になったらカードデザインが大して今と変わらないのは……なんか寂しいな。
それはさておき訳の話。
原文:
Ironically, this card was first seen ten years ago as part of a glimpse into the future,
yet it will only let your opponents look as far as four cards into their future.
拙訳:
このカードはアモンケットが初出でありつつも10年前にすでに未来予知されて収録済みだ。
しかしそんな10年先の未来を予見したカードにも関わらず、皮肉なことにこれによって対戦相手はカード4枚分の未来しか見られなくなるのだ。
難しかった。原文に忠実に訳すことより、分かりやすさとネタの伝わりやすさを優先して、色々と言葉を補ったり(例:アモンケットが~、10年先の未来を予見~)、原文の言葉を削ったり(例:glimpse)した。
原文通りではないけど、原文が伝えたかった「このカードの奇妙さ」を伝えることはできたんじゃないかな、と思ってる。たぶん。おそらく。もしかしたら。