今週のCard of the Day (2016年05月 第4週) とか
2016年5月29日 週のまとめ余談1:今週のCard of the Dayのテーマ
エターナルマスターズ(通称:エタマス)に再録された過去のパワーカードたちが紹介された週だったもよう。いや、《放蕩魔術師/Prodigal Sorcerer》をパワーカードと呼ぶかは難しいかもしらんけど。
ところでダイアリーノートではセット名が「エタマス」や「ビンマス」のように通称で呼ばれていることがあって、最初よく分からなかった。てっきりアイドルマスターの仲間かと思った。
ほら「アイマス」とか「デレマス」とかあるじゃない? そしてアイドルマスターのトレーディングカード(ソシャゲ)がまた別にあるらしいのがまた混乱に拍車をかける。
さらに脱線すると、この「拍車をかける」という言葉の元々の意味は「拍車を使って馬を加速させること」から来ていて、拍車というのは「手を使わずに馬に加速を促すための道具。靴のかかとにトゲトゲした歯車をつけて、それで馬の腹を蹴る」というもの。
アメリカで西部劇のカウボーイの絵を描くときに忘れちゃいけないアイテム。初めて使い方を知ったときは「馬は痛くないのか」「傷口が膿んだりしないのか」「馬に嫌われないのか」と思った。今も思ってる。
余談2:月曜日 《意志の力/Force of Will》
昔、散々デッキに4枚ぶち込んでいたはずなのに、何度探しても3枚しか見つからない。誰かにあげちゃったかな。今はもう1枚1万円くらいするらしい。恐ろしい。
しかしこうやって再録されてしまったから値は下がるのかな。とっとと換金しておけばよかったかもしれない。それともアライアンス版はこれでさらに値が上がったりするんだろうか。
あと《Force of Will》に関する思い出を1つ(前にも書いたような気もするけど)
ミラージュが現役だった頃、残りライフ1点のときに対戦相手に《ケアヴェクの火吹き/Kaervek’s Torch》を「X = 1」で撃たれた。こっちの場にはアンタップの島が2枚、手札は《Force of Will》と《対抗呪文/Counterspell》の2枚。
ちなみに《ケアヴェクの火吹き/Kaervek’s Torch》の効果は以下の通り。
意外と忘れられがちな《Force of Will》の追加コストの1つ「Pay 1 life」が重くのしかかってきた瞬間である。要するに詰み。
余談3:火曜日 《騙し討ち/Sneak Attack》
訳の話。
前半のセリフもなかなか訳しづらかったけど、後半も同じくらい難しかった。「even when everyone sees it coming」は、直訳すると「皆がそれが来ることを見ているとはいえ」となる。
おそらく言いたいことは「それが来るのは皆にすでに見えているが」ということなんだろうな、とあたりをつけた。もしかしたら本当は慣用句か何かで訳を間違えてるかもしれない。
余談4:水曜日 《カラカス/Karakas》
何度見ても強いことしか書いてない。まさに記事にあるとおりで、アンタップ状態で出てくるし、能力の起動にマナを必要としないし、その能力も汎用性が高いし、何より普通に色マナが出る。強い。
2つ目の部分は「対戦相手の脅威を取り除いたり」がより原文に近い訳になるけど、これだと伝説のクリーチャーに限定してないなあ、と気を遣ってしまった。
3つ目の部分は意外と難しかった。「Good old fashioned ~」は「古き良き ~」が最も定番の訳なんだけど「古き良き白マナ」が個人的にしっくり来なかった。
余談5:木曜日 《放蕩魔術師/Prodigal Sorcerer》
記事からリンクが張られている短編小説には2人の放蕩魔術師が登場する。最初はまだ未熟な若い魔術師しか出てこないんだけど、途中から「銀の髭、金と黒の上着」という見た目の魔術師が出てくる。そう、アルファ版から第6版にかけて使われていたあのイラストのとおり。
カードイラスト:放蕩魔術師/Prodigal Sorcerer
http://magiccards.info/al/en/74.html
懐かしさは横において、訳の話。
原文が「Wizards」と大文字表記だったので、最初「ウィザーズオブザコースト社」のことかと思って混乱した。これ、なんで大文字なんだろう。クリーチャータイプは大文字なのかな。
余談6:金曜日 《陥没孔/Sinkhole》
カード名の読み方を「かんらくこう」だと思ってたけど、どうみても「かんぼつこう」だ。カードテキストは実にシンプルな「Destroy target land」。ちなみに初出時のカードテキストは「Destroys any one land」。
この表記だとプロテクションとの相互関係どうなってたんだろ(アルファにも土地にプロテクションをつける手段はあった)。これも「Target」にとっているという扱いだったんだろうか。
余談7:ハースストーン
相手のウォーリアが手順を間違えてシールドを追加する前に《シールドスラム/Shield Slam》を唱えてしまい、こっちのミニオンがノーダメージのまま場に残ってしまったときの微妙な空気に名前をつけたい。
しかしなんでエピックなんだ、あのカード。なかなか手に入らないのでウォーリアデッキが組めない。かといってあんなベーシックな効果なのにダストで作るのはなんか悔しい(2枚作ると800ダストだしなあ……)。
そろそろまた新しいアドベンチャーモードが出て欲しいと願う無課金勢でした。
エターナルマスターズ(通称:エタマス)に再録された過去のパワーカードたちが紹介された週だったもよう。いや、《放蕩魔術師/Prodigal Sorcerer》をパワーカードと呼ぶかは難しいかもしらんけど。
ところでダイアリーノートではセット名が「エタマス」や「ビンマス」のように通称で呼ばれていることがあって、最初よく分からなかった。てっきりアイドルマスターの仲間かと思った。
ほら「アイマス」とか「デレマス」とかあるじゃない? そしてアイドルマスターのトレーディングカード(ソシャゲ)がまた別にあるらしいのがまた混乱に拍車をかける。
さらに脱線すると、この「拍車をかける」という言葉の元々の意味は「拍車を使って馬を加速させること」から来ていて、拍車というのは「手を使わずに馬に加速を促すための道具。靴のかかとにトゲトゲした歯車をつけて、それで馬の腹を蹴る」というもの。
アメリカで西部劇のカウボーイの絵を描くときに忘れちゃいけないアイテム。初めて使い方を知ったときは「馬は痛くないのか」「傷口が膿んだりしないのか」「馬に嫌われないのか」と思った。今も思ってる。
余談2:月曜日 《意志の力/Force of Will》
昔、散々デッキに4枚ぶち込んでいたはずなのに、何度探しても3枚しか見つからない。誰かにあげちゃったかな。今はもう1枚1万円くらいするらしい。恐ろしい。
しかしこうやって再録されてしまったから値は下がるのかな。とっとと換金しておけばよかったかもしれない。それともアライアンス版はこれでさらに値が上がったりするんだろうか。
あと《Force of Will》に関する思い出を1つ(前にも書いたような気もするけど)
ミラージュが現役だった頃、残りライフ1点のときに対戦相手に《ケアヴェクの火吹き/Kaervek’s Torch》を「X = 1」で撃たれた。こっちの場にはアンタップの島が2枚、手札は《Force of Will》と《対抗呪文/Counterspell》の2枚。
ちなみに《ケアヴェクの火吹き/Kaervek’s Torch》の効果は以下の通り。
Kaervek’s Torch / ケアヴェクの火吹き (X)(赤)
ソーサリー
ケアヴェクの火吹きがスタックに積まれているかぎり、それを対象とする呪文はそれを唱えるためのコストが(2)多くなる。
クリーチャー1体かプレイヤー1人を対象とする。ケアヴェクの火吹きはそれにX点のダメージを与える。
引用元:http://whisper.wisdom-guild.net/card/Kaervek%27s+Torch/
意外と忘れられがちな《Force of Will》の追加コストの1つ「Pay 1 life」が重くのしかかってきた瞬間である。要するに詰み。
余談3:火曜日 《騙し討ち/Sneak Attack》
訳の話。
原文:
As fun as it is to go ”Boo! It’s Emrakul!” or ”Surprise! Heeeeere’s Griselbrand!” out of nowhere,
this enchantment is ridiculously helpful even when everyone sees it coming.
拙訳:
どこからともなく「ばあ! エムラクールだよ!」とか「驚かせちゃったかな? グリセルブランドだけど?」とか現れたら面白いだろうね。
この《騙し討ち/Sneak Attack》は置いた瞬間にある程度予想はついてしまうとはいえ、ほぼ変わらないことをさせてくれる。
前半のセリフもなかなか訳しづらかったけど、後半も同じくらい難しかった。「even when everyone sees it coming」は、直訳すると「皆がそれが来ることを見ているとはいえ」となる。
おそらく言いたいことは「それが来るのは皆にすでに見えているが」ということなんだろうな、とあたりをつけた。もしかしたら本当は慣用句か何かで訳を間違えてるかもしれない。
余談4:水曜日 《カラカス/Karakas》
何度見ても強いことしか書いてない。まさに記事にあるとおりで、アンタップ状態で出てくるし、能力の起動にマナを必要としないし、その能力も汎用性が高いし、何より普通に色マナが出る。強い。
原文:
Save your own legendary creatures, remove your opponent’s threats, or just produce some good old-fashioned white mana
拙訳:
自分の伝説のクリーチャーを救ったり、逆に対戦相手のそれを取り除いたり、単に伝統的な普通の白マナを生み出したり
2つ目の部分は「対戦相手の脅威を取り除いたり」がより原文に近い訳になるけど、これだと伝説のクリーチャーに限定してないなあ、と気を遣ってしまった。
3つ目の部分は意外と難しかった。「Good old fashioned ~」は「古き良き ~」が最も定番の訳なんだけど「古き良き白マナ」が個人的にしっくり来なかった。
余談5:木曜日 《放蕩魔術師/Prodigal Sorcerer》
記事からリンクが張られている短編小説には2人の放蕩魔術師が登場する。最初はまだ未熟な若い魔術師しか出てこないんだけど、途中から「銀の髭、金と黒の上着」という見た目の魔術師が出てくる。そう、アルファ版から第6版にかけて使われていたあのイラストのとおり。
カードイラスト:放蕩魔術師/Prodigal Sorcerer
http://magiccards.info/al/en/74.html
懐かしさは横において、訳の話。
原文:
If you’ve ever wanted to learn more about one of the most iconic Wizards in Magic history (of course you have!), check out yesterday’s Magic Story.
拙訳:
もし君がマジックの歴史の中でも一番といっていいほど有名なウィザードであるこのカードについてもっと知りたいなら(そしてもちろん知りたいだろうけど!)、昨日アップされたこの記事を読んでくれ。
原文が「Wizards」と大文字表記だったので、最初「ウィザーズオブザコースト社」のことかと思って混乱した。これ、なんで大文字なんだろう。クリーチャータイプは大文字なのかな。
余談6:金曜日 《陥没孔/Sinkhole》
カード名の読み方を「かんらくこう」だと思ってたけど、どうみても「かんぼつこう」だ。カードテキストは実にシンプルな「Destroy target land」。ちなみに初出時のカードテキストは「Destroys any one land」。
この表記だとプロテクションとの相互関係どうなってたんだろ(アルファにも土地にプロテクションをつける手段はあった)。これも「Target」にとっているという扱いだったんだろうか。
余談7:ハースストーン
相手のウォーリアが手順を間違えてシールドを追加する前に《シールドスラム/Shield Slam》を唱えてしまい、こっちのミニオンがノーダメージのまま場に残ってしまったときの微妙な空気に名前をつけたい。
しかしなんでエピックなんだ、あのカード。なかなか手に入らないのでウォーリアデッキが組めない。かといってあんなベーシックな効果なのにダストで作るのはなんか悔しい(2枚作ると800ダストだしなあ……)。
そろそろまた新しいアドベンチャーモードが出て欲しいと願う無課金勢でした。
今週のCard of the Day (2016年05月 第3週) とか
2016年5月22日 週のまとめ余談1:今週のCard of the Dayのテーマ
月曜日からいきなり解答が出ていて、レガシーで禁止カードに指定されたことがあるカードたち、ということらしい。どうでもいいけど思い出深い禁止カードを語ると年代が一気に特定されそう。そもそも最近は禁止出ないように細心の注意を払ってるらしいから、禁止カードの思い出とか言い出すこと自体、一定以上の年齢層なのかもしれない。
余談2:月曜日 《Berserk》
《Berserk》というカード自体はそこそこ有名だとしても、その最後に書かれている「使われたクリーチャーは死ぬ」という効果は意外と知られてない気がする。
あと元々は「パワーを倍にする(power doubles)」というテキストだったけど「倍にする(Double)」というテキストは開発部(特にルールマネージャー)に嫌われてるらしく、今は使われていない……ただし日本語では使われている(《倍増の季節/Doubling Season》を参照)。
最後の「for only one mana」がちょっと気になった。「今でも同じ効果の呪文はあるよ。でも当時禁止されたこのパワーカードはわずか1マナだぜ!?」というネタなんだろうけど……その現在でもあるカードも2マナなんだよね。
同じ効果(トランプル付与)を得るためには「獰猛」を達成する必要があることを考えるとやっぱりすごいんだけど、それって「わずか1マナで!」というのとは違う気がして、なんか訳すときに違和感があった。
ほぼ同じ効果なのにマナだけ違うというとやっぱり《Ancestral Recall》(1マナ)と《ジェイスの創意/Jace’s Ingenuity》(5マナ)が最強かなあ。
余談3:火曜日 《納墓/Entomb》
ハースストーンにも同名のカードがある。効果は「対戦相手のミニオンをあなたの山札に埋めてしまう」というもので、対戦相手の強力ミニオンを除去しつつデッキの質を上げることができる強力カード。
でもプリーストのカードほとんど持ってないからほぼ使われる側なんだよね、というマジック関係ない話はさておき訳の話。
英文の部分部分をどうやって並べ替えるか、そして自然な日本語の文章にするか、が難しかった。そのままの順番だとイマイチで……
Undoubtedly, some players saw this card,
(間違いなく 一部のプレイヤーはこのカードを見て)
thought ”Well, that’s useless,”
(こう考えた。「ふむ、このカードはゴミだな」
and were confused by its six-year ban in Legacy.
(そして混乱しただろう。なぜレガシーで6年間も禁止されたんだろうと)
これの何が問題かというと、冒頭の「Undoubtedly(間違いなく)」が、後半の「were confused(混乱した)」にかかっていないこと。一番簡単なのは「間違いなく」を2回登場させてしまう方法で、こんな感じ。
Undoubtedly, some players saw this card,
(間違いなく 一部のプレイヤーはこのカードを見て)
thought ”Well, that’s useless,”
(こう考えた。「ふむ、このカードはゴミだな」
and were confused by its six-year ban in Legacy.
(そして間違いなく混乱しただろう。なぜレガシーで6年間も禁止されたんだろうと)
語順も含めて一番原文に近い形はおそらくこれだろうなあ、と思いつつも、同じ単語を2回使うことに抵抗感があったのでやめた。ただ日本語は英語ほど「同じ言葉を2回使うこと」に禁忌がないから、選択肢としてありだったかも……と思わないでもない。うん。
余談4:水曜日 《イス卿の迷路/Maze of Ith》
なんか同じようなことを何度も書いてる気がするけどやっぱり書くと、《Maze of Ith》の日本語版が出るなんてなあ、という思いがある。ホント、そのうち日本語名がないカードがなくなるんじゃないかな……という妄想はさておき訳の話。
こういうネタを見るたびに「有名どころや古典と呼ばれる映画や小説は押さえておかないとなあ」と思う。いつ引き合いに出されるか分からないからなあ。
あとは、うん、見てのとおり結構意訳している。特にラスト。原文の語順に忠実に訳すとすると、本当は以下のような日本語にしないといけない。
おそらくこの迷路は相手のデカブツを「シャイニング」の
ジャック・ニコルソンみたいに気が狂って最後には凍り付いてしまうまで
延々と迷わせ続けることができてしまうから(禁止カードになったの)だろうね
ただこれだと主語と述語が離れすぎていて「デカブツを 迷わせ続けてしまうから 禁止カード」という主旨が伝わる前にシャイニングうんぬんという脇道の「一文」に意識がそれてしまう危険性がある。
そこでまず主旨を明確にしてそこで文を一度終わらせてから、ネタとなる部分を別のお皿で提供する、という形にしてみた。最後におまけのトッピングを乗せたのは……まあ……趣味です。
余談5:木曜日 《精神力/Mind Over Matter》
ホント、MoMaはすごかった。普通のデッキ(2ターン目にクリーチャー出して、3ターン目から殴る)を使おうとしたら、手札を1枚使ったかどうかのあいだにもう殺されてるからね。それより多少マシだったのはメグリムジャーだけど、こっちは結局日の目を浴びる前に本人が葬られてたからなあ。
最後の「It knows what it did」って何? なんかの慣用句なのかな。すごい深い意味がありそうな感じはあるんだけど、どう訳せばいいのか皆目見当もつかなかった。適当に「まさに精神力のなせる技だった」とかそれっぽく訳そうかと思ったけど、さすがにそれはまずいと何かが止めた。
その前の「for abuse earned」とかもあまり上手く訳せていない。正しくいうとほぼ訳すのを放棄している。ダメですね。まったく、これだから禁止カードは(逆恨み)
余談6:金曜日 《世界喰らいのドラゴン/Worldgorger Dragon》
基本的にデメリット能力として設定されているわけで、つまりはトリプルシンボルとはいえ6マナで7/7の飛行・トランプルは強すぎる、ということなはずなんだけど、最近のクリーチャーの強さを見てるとそのうちこれすら標準になるんじゃなかろうか、と思ってしまう。
ところで記事では「去年(2015年)に禁止を解除された」とあって、じゃあいつ禁止されたんだろう、と調べてみたら「2004年にレガシーで禁止カードに指定」されたらしい。ほぼ干支が一回りか。マジックの歴史は本当に長いな……。
月曜日からいきなり解答が出ていて、レガシーで禁止カードに指定されたことがあるカードたち、ということらしい。どうでもいいけど思い出深い禁止カードを語ると年代が一気に特定されそう。そもそも最近は禁止出ないように細心の注意を払ってるらしいから、禁止カードの思い出とか言い出すこと自体、一定以上の年齢層なのかもしれない。
余談2:月曜日 《Berserk》
《Berserk》というカード自体はそこそこ有名だとしても、その最後に書かれている「使われたクリーチャーは死ぬ」という効果は意外と知られてない気がする。
あと元々は「パワーを倍にする(power doubles)」というテキストだったけど「倍にする(Double)」というテキストは開発部(特にルールマネージャー)に嫌われてるらしく、今は使われていない……ただし日本語では使われている(《倍増の季節/Doubling Season》を参照)。
原文:
card that basically does the same thing as Temur Battle Rage-for only one mana.
拙訳:
これはほぼ《ティムールの激闘/Temur Battle Rage》と同じ効果をもつ……ただし1マナで
最後の「for only one mana」がちょっと気になった。「今でも同じ効果の呪文はあるよ。でも当時禁止されたこのパワーカードはわずか1マナだぜ!?」というネタなんだろうけど……その現在でもあるカードも2マナなんだよね。
同じ効果(トランプル付与)を得るためには「獰猛」を達成する必要があることを考えるとやっぱりすごいんだけど、それって「わずか1マナで!」というのとは違う気がして、なんか訳すときに違和感があった。
ほぼ同じ効果なのにマナだけ違うというとやっぱり《Ancestral Recall》(1マナ)と《ジェイスの創意/Jace’s Ingenuity》(5マナ)が最強かなあ。
余談3:火曜日 《納墓/Entomb》
ハースストーンにも同名のカードがある。効果は「対戦相手のミニオンをあなたの山札に埋めてしまう」というもので、対戦相手の強力ミニオンを除去しつつデッキの質を上げることができる強力カード。
でもプリーストのカードほとんど持ってないからほぼ使われる側なんだよね、というマジック関係ない話はさておき訳の話。
原文:
Undoubtedly, some players saw this card, thought ”Well, that’s useless,” and were confused by its six-year ban in Legacy.
拙訳:
賭けてもいい。このカードを見て「何に使うんだよ、これ」と思ったプレイヤーは、このカードがレガシーで6年のあいだ禁止カードに指定されてたことが不思議でしょうがなかっただろうね。
英文の部分部分をどうやって並べ替えるか、そして自然な日本語の文章にするか、が難しかった。そのままの順番だとイマイチで……
Undoubtedly, some players saw this card,
(間違いなく 一部のプレイヤーはこのカードを見て)
thought ”Well, that’s useless,”
(こう考えた。「ふむ、このカードはゴミだな」
and were confused by its six-year ban in Legacy.
(そして混乱しただろう。なぜレガシーで6年間も禁止されたんだろうと)
これの何が問題かというと、冒頭の「Undoubtedly(間違いなく)」が、後半の「were confused(混乱した)」にかかっていないこと。一番簡単なのは「間違いなく」を2回登場させてしまう方法で、こんな感じ。
Undoubtedly, some players saw this card,
(間違いなく 一部のプレイヤーはこのカードを見て)
thought ”Well, that’s useless,”
(こう考えた。「ふむ、このカードはゴミだな」
and were confused by its six-year ban in Legacy.
(そして間違いなく混乱しただろう。なぜレガシーで6年間も禁止されたんだろうと)
語順も含めて一番原文に近い形はおそらくこれだろうなあ、と思いつつも、同じ単語を2回使うことに抵抗感があったのでやめた。ただ日本語は英語ほど「同じ言葉を2回使うこと」に禁忌がないから、選択肢としてありだったかも……と思わないでもない。うん。
余談4:水曜日 《イス卿の迷路/Maze of Ith》
なんか同じようなことを何度も書いてる気がするけどやっぱり書くと、《Maze of Ith》の日本語版が出るなんてなあ、という思いがある。ホント、そのうち日本語名がないカードがなくなるんじゃないかな……という妄想はさておき訳の話。
原文:
probably because the Maze can make a single giant creature wander aimlessly
until it goes crazy and freezes like Jack Nicholson in The Shining.
拙訳:
おそらくこの迷路は相手のデカブツを延々と迷わせ続けることができたからだろうね。
脱出することができないデカブツはきっとそのまま「シャイニング」のジャック・ニコルソンみたいに気が狂って、最後には凍り付いてしまうんだ……恐ろしい……
こういうネタを見るたびに「有名どころや古典と呼ばれる映画や小説は押さえておかないとなあ」と思う。いつ引き合いに出されるか分からないからなあ。
あとは、うん、見てのとおり結構意訳している。特にラスト。原文の語順に忠実に訳すとすると、本当は以下のような日本語にしないといけない。
おそらくこの迷路は相手のデカブツを「シャイニング」の
ジャック・ニコルソンみたいに気が狂って最後には凍り付いてしまうまで
延々と迷わせ続けることができてしまうから(禁止カードになったの)だろうね
ただこれだと主語と述語が離れすぎていて「デカブツを 迷わせ続けてしまうから 禁止カード」という主旨が伝わる前にシャイニングうんぬんという脇道の「一文」に意識がそれてしまう危険性がある。
そこでまず主旨を明確にしてそこで文を一度終わらせてから、ネタとなる部分を別のお皿で提供する、という形にしてみた。最後におまけのトッピングを乗せたのは……まあ……趣味です。
余談5:木曜日 《精神力/Mind Over Matter》
ホント、MoMaはすごかった。普通のデッキ(2ターン目にクリーチャー出して、3ターン目から殴る)を使おうとしたら、手札を1枚使ったかどうかのあいだにもう殺されてるからね。それより多少マシだったのはメグリムジャーだけど、こっちは結局日の目を浴びる前に本人が葬られてたからなあ。
原文:
its potential for abuse earned this enchantment a time-out on the banned list. It knows what it did.
拙訳:
そのあまりに高すぎる潜在能力はついに自身を一時的とはいえ禁止カードに指定させた。それは自身の強さをよく知っていたのだ。
最後の「It knows what it did」って何? なんかの慣用句なのかな。すごい深い意味がありそうな感じはあるんだけど、どう訳せばいいのか皆目見当もつかなかった。適当に「まさに精神力のなせる技だった」とかそれっぽく訳そうかと思ったけど、さすがにそれはまずいと何かが止めた。
その前の「for abuse earned」とかもあまり上手く訳せていない。正しくいうとほぼ訳すのを放棄している。ダメですね。まったく、これだから禁止カードは(逆恨み)
余談6:金曜日 《世界喰らいのドラゴン/Worldgorger Dragon》
基本的にデメリット能力として設定されているわけで、つまりはトリプルシンボルとはいえ6マナで7/7の飛行・トランプルは強すぎる、ということなはずなんだけど、最近のクリーチャーの強さを見てるとそのうちこれすら標準になるんじゃなかろうか、と思ってしまう。
ところで記事では「去年(2015年)に禁止を解除された」とあって、じゃあいつ禁止されたんだろう、と調べてみたら「2004年にレガシーで禁止カードに指定」されたらしい。ほぼ干支が一回りか。マジックの歴史は本当に長いな……。
余談1:今週のCard of the Dayのテーマ
一応、イニストラードを覆う影 関連のカードがテーマだったと言えなくもないかな。新セットのカード3枚と、イニストラードを覆う影 の《呪われた魔女/Accursed Witch》と相性の良いカードが2枚。
余談2:月曜日 《乗馬術/Equestrian Skill》
MTG Wikiを見に行ったら、案の定「馬術を付与するわけではない」の解説があった。考えることはみんな同じ……いや、そうでもないか。現役MTGプレイヤー集めたら「馬術」知らん人が4割くらいいそう(適当計算)
訳しがいがあったのは、前半の「box you in」と最後の「Follow your dreams」の2つ。前半はあまり語ることもないとして、最後の部分は「夢を追いかけろ」「夢を追い求めろ」のほうが適訳かもしれない。それでも、なお今回選んだ言葉のほうがしっくりくるんだ。
余談3:火曜日 《処刑者の板金鎧/Slayer’s Plate》
そういうフレイバーだったのか、と思った。
基本的に原文の順番に訳していった。具体的には以下のような英文を……
(1) You might think freaky armor that traps the user’s soul,
(2) forcing them to linger as a ghost if they die while wearing it,
(3) would be a bad thing.
(4) On Innistrad, you would be wrong.
……以下のとおり、訳している。
(1) もしかしたら君はこのカードを見てこう思うかもしれないね。
この気味の悪い鎧は着用者の魂を閉じ込めてしまうんだ、
(2) 着用したまま死んだらその魂は成仏できずに幽霊としてさまようんだ、と。
(3) そしてそれはあまりに悲しいことだと、そう思うかもしれないね。
(4) しかしここはイニストラードだ。君の常識は通用しない。
日本語の流れで考えると「~と考えるかもしれない」は文章の最後にくるものなので「この気味の悪い鎧は + (2) + (3)」で良いんだけど、それだと「着用者の魂を閉じ込める」「魂は成仏できない」「悲しいことである」という内容が「君が思うかもしれないこと」だと知りながら頭に入らない。
英語だと、まず「You might think」から始まるので「ふむふむ、何について思ってしまうんだろう」という心構えをしつつ読める、というか、そう読んで欲しい文章だと思ったので、まず頭に結論というか述語を置いてしまった。さらに、一文としては長すぎるので、語り口調であることも鑑みて「~と。 そして ~ と。」ぶつ切りにしてみた。
個人的には気に入ってる。
余談4:水曜日 《フェリダーの仔/Felidar Cub》
ほんっとうにマジック関係ない話でなんだけど、フェリダーという言葉を聞くと「ソリター」という地名が浮かぶ。これはナムコ(現在はバンダイナムコ)から出た「プロップサイクル」というゲームの最終ステージ。
Prop Cycle/プロップサイクル (1996年)
https://bandainamcoent.co.jp/am/vg/propcycle/
いわゆる大型体感ゲームで、ペダルのついた筐体を漕ぐことで「ラペロプター」と呼ばれる飛行機械を前に進めることができる。さらにハンドルで上下左右にも移動できる。前から吹き付ける風と相まって、本当に空を自在に飛んでるような感覚だった。
好きに順番を選べる3ステージ(コースは一定だが後ろに回すほど難易度が上がる)をすべてクリアすると、最終ステージである「浮遊大地ソリター」に挑戦することができる。
見かけるたびに挑戦し、マップも頭に叩き込み、足が痛くなるほどペダルを漕いだ。それでもソリターへは2回しか到達できず、クリアすることもかなわなかった。そしてゲーセンから「プロップサイクル」は姿を消した。
ネットを探せばエンディングの動画もあるんだろうな、と思いつつも、見る勇気は今もない。死ぬまでには、一度見るかもしれないけど。
余談5:木曜日 《骨の粉砕/Bone Splinters》
2日続けて、《呪われた魔女/Accursed Witch》関連のネタ。
一文目の最後にある「really makes people like you」がなんかどうとらえて良いか迷った。「人々は本当に君のことを好きになる」ととらえたんだけど、合ってるかなあ……。
二文目は「さらに友好的になってくれる」というのを、一文目のラストの表現を借りて「拍手喝采に加えてさらに」ということで「スタンディングオベーション」としてみた。たぶん、大丈夫。
余談6:金曜日 《偉大なる師の指令/Great Teacher’s Decree》
訳の話。
原文全体の「意味」を訳して、個々の単語は無視する。そんな意訳。具体的には2つ目の「Hall passes are for winners」という言葉。
この「Hall pass」は、あえて訳すなら「外出許可証」で、実際には「授業中に(トイレなどの理由で)教室の外に出たいときに先生からもらう許可(の紙)」を指すらしい。学生からすれば「免罪符」のようなもので、優等生でなければもらえない。
ただ、正直なところ日本でこんな「外出許可証」を先生からもらうなんて制度聞いたことないので、訳しようがない。そうなると、この文章が本来言いたいことを訳すしかない。
んで、この文章のネタはつまるところ「学校の先生とはこういう感じの ~べからず を命令してくるよね」という話なので、まあ、そう訳してみたという次第。一応は元の文章(外出許可)に合わせた「~べからず」にはしてある。一応はね。
余談7:ハースストーンの話 その1
ダイアリーノートで紹介されてたレノメイジ(テンポメイジとフリーズメイジとレノを足したようなビックリ箱みたいなデッキ)を使ってたときのこと。
残りライフ数点だけど、《アイス・ブロック/Ice Block》と適当に3マナミニオンを2体ほど出して、手札には《レノ・ジャクソン/Reno Jackson》と盤石の体制で相手にターンを返した。
そしてら相手のパラディンが《照明弾/Flare》を唱えてきて、表になった《アイス・ブロック/Ice Block》がキラキラと宙に消えていった。
なんや、それ。
ああ、そうか。さっき場に出した3マナミニオンのうちの1体、《スペルスリンガー/Spellslinger》のせいか。なるほど。道理で「Thank you」言われたわけだ。
こういうとき出しちゃダメと学んだ(遅い)
余談8:ハースストーンの話 その2
今週の闘技場(ヒーロー子が曲がり角でぶつかってたいへーん)で、パラディン(サブ:メイジ)を選んだときに起きたこと。
相手の《ガーズリラ/Gahz’rilla》がどんどん育っていて、1回は《アイス・ブロック/Ice Block》でしのいだもののあとがない状況で《ローニン/Rhonin》を引いた(死んだときに《魔力の矢/Arcane Missiles》が3枚手に入る7/7のメイジ固有レジェンド)。
幸いすでに手札には挑発(Taunt)を付与できるスペア・パーツ、《ラスティ・ホーン/Rusty Horn》があったので、とりあえず《ローニン/Rhonin》を盾にして1ターンしのぐことにする。
相手も打開策はなかったらしく《ローニン/Rhonin》と《ガーズリラ/Gahz’rilla》を相打ちにしてから何体かミニオンを出しただけでターン終了。
とはいえターンを相手に回せばゲームオーバー、というピンチは変わらず……というそんな状況でこっちが引いたのは《聖なる怒り/Holy Wrath》(対象を1体選ぶ。カードを1枚引く。そのマナコスト分のダメージ)。
これは1発逆転あるかもしれん、と思いつつ、まずは手札の《魔力の矢/Arcane Missiles》を全弾射出。これが相手のミニオンを全滅させつつ、相手のライフを9点まで落とす。
んで残りライフ9点の相手の顔面に叩きつけた《聖なる怒り/Holy Wrath》で引いたのは……7マナのカードだった。普通なら足りないところだけど、それが《フレイム・リバイアサン/Flame Leviathan》だったら?
というわけで勝利した。最後まで諦めてはいけない(戒め)。
一応、イニストラードを覆う影 関連のカードがテーマだったと言えなくもないかな。新セットのカード3枚と、イニストラードを覆う影 の《呪われた魔女/Accursed Witch》と相性の良いカードが2枚。
余談2:月曜日 《乗馬術/Equestrian Skill》
MTG Wikiを見に行ったら、案の定「馬術を付与するわけではない」の解説があった。考えることはみんな同じ……いや、そうでもないか。現役MTGプレイヤー集めたら「馬術」知らん人が4割くらいいそう(適当計算)
原文:
Humans get an extra boost from this enchantment, but don’t let that box you in!
A Wolf can ride a horse. A Slug Horror can ride a horse. Ormendahl can ride a horse. Follow your dreams.
拙訳:
人間であれば追加のボーナスを得られるのがこのエンチャントの特徴だ。しかしそれにとらわれてるようじゃダメだ!
狼だって馬に乗れる。ナメクジ・ホラーだって馬に乗れる。オーメンダールだって馬に乗れる。夢は無限大だ!
訳しがいがあったのは、前半の「box you in」と最後の「Follow your dreams」の2つ。前半はあまり語ることもないとして、最後の部分は「夢を追いかけろ」「夢を追い求めろ」のほうが適訳かもしれない。それでも、なお今回選んだ言葉のほうがしっくりくるんだ。
余談3:火曜日 《処刑者の板金鎧/Slayer’s Plate》
そういうフレイバーだったのか、と思った。
原文:
You might think freaky armor that traps the user’s soul, forcing them to linger as a ghost if they die while wearing it, would be a bad thing. On Innistrad, you would be wrong.
拙訳:
もしかしたら君はこのカードを見てこう思うかもしれないね。
この気味の悪い鎧は着用者の魂を閉じ込めてしまうんだ、そして着用したまま死んだらその魂は成仏できずに幽霊としてさまようんだ、と。
そしてそれはあまりに悲しいことだと、そう思うかもしれないね。
しかしここはイニストラードだ。君の常識は通用しない。
基本的に原文の順番に訳していった。具体的には以下のような英文を……
(1) You might think freaky armor that traps the user’s soul,
(2) forcing them to linger as a ghost if they die while wearing it,
(3) would be a bad thing.
(4) On Innistrad, you would be wrong.
……以下のとおり、訳している。
(1) もしかしたら君はこのカードを見てこう思うかもしれないね。
この気味の悪い鎧は着用者の魂を閉じ込めてしまうんだ、
(2) 着用したまま死んだらその魂は成仏できずに幽霊としてさまようんだ、と。
(3) そしてそれはあまりに悲しいことだと、そう思うかもしれないね。
(4) しかしここはイニストラードだ。君の常識は通用しない。
日本語の流れで考えると「~と考えるかもしれない」は文章の最後にくるものなので「この気味の悪い鎧は + (2) + (3)」で良いんだけど、それだと「着用者の魂を閉じ込める」「魂は成仏できない」「悲しいことである」という内容が「君が思うかもしれないこと」だと知りながら頭に入らない。
英語だと、まず「You might think」から始まるので「ふむふむ、何について思ってしまうんだろう」という心構えをしつつ読める、というか、そう読んで欲しい文章だと思ったので、まず頭に結論というか述語を置いてしまった。さらに、一文としては長すぎるので、語り口調であることも鑑みて「~と。 そして ~ と。」ぶつ切りにしてみた。
個人的には気に入ってる。
余談4:水曜日 《フェリダーの仔/Felidar Cub》
ほんっとうにマジック関係ない話でなんだけど、フェリダーという言葉を聞くと「ソリター」という地名が浮かぶ。これはナムコ(現在はバンダイナムコ)から出た「プロップサイクル」というゲームの最終ステージ。
Prop Cycle/プロップサイクル (1996年)
https://bandainamcoent.co.jp/am/vg/propcycle/
いわゆる大型体感ゲームで、ペダルのついた筐体を漕ぐことで「ラペロプター」と呼ばれる飛行機械を前に進めることができる。さらにハンドルで上下左右にも移動できる。前から吹き付ける風と相まって、本当に空を自在に飛んでるような感覚だった。
好きに順番を選べる3ステージ(コースは一定だが後ろに回すほど難易度が上がる)をすべてクリアすると、最終ステージである「浮遊大地ソリター」に挑戦することができる。
見かけるたびに挑戦し、マップも頭に叩き込み、足が痛くなるほどペダルを漕いだ。それでもソリターへは2回しか到達できず、クリアすることもかなわなかった。そしてゲーセンから「プロップサイクル」は姿を消した。
ネットを探せばエンディングの動画もあるんだろうな、と思いつつも、見る勇気は今もない。死ぬまでには、一度見るかもしれないけど。
余談5:木曜日 《骨の粉砕/Bone Splinters》
2日続けて、《呪われた魔女/Accursed Witch》関連のネタ。
原文:
Effectively trading your least favorite creature for your opponent’s favorite creature is fantastic and really makes people like you.
Sacrifice an Accursed Witch for guaranteed bonus friendship!
拙訳:
君のもっとも不要なクリーチャーを相手のもっとも大事なクリーチャーと効果的に交換できる。なんて素晴らしい。みんなも拍手喝采だ。
さらに生け贄に捧げるクリーチャーが《呪われた魔女/Accursed Witch》ならスタンディングオベーションもついてくること間違いなしだ。
一文目の最後にある「really makes people like you」がなんかどうとらえて良いか迷った。「人々は本当に君のことを好きになる」ととらえたんだけど、合ってるかなあ……。
二文目は「さらに友好的になってくれる」というのを、一文目のラストの表現を借りて「拍手喝采に加えてさらに」ということで「スタンディングオベーション」としてみた。たぶん、大丈夫。
余談6:金曜日 《偉大なる師の指令/Great Teacher’s Decree》
訳の話。
原文:
Teachers make all kinds of decrees, like "No bathroom breaks" and "Hall passes are for winners," ~
拙訳:
先生は色々と指示を出してくるものだ。「トイレ休憩なし」とか「自習中に出歩くべからず」とかね。
原文全体の「意味」を訳して、個々の単語は無視する。そんな意訳。具体的には2つ目の「Hall passes are for winners」という言葉。
この「Hall pass」は、あえて訳すなら「外出許可証」で、実際には「授業中に(トイレなどの理由で)教室の外に出たいときに先生からもらう許可(の紙)」を指すらしい。学生からすれば「免罪符」のようなもので、優等生でなければもらえない。
ただ、正直なところ日本でこんな「外出許可証」を先生からもらうなんて制度聞いたことないので、訳しようがない。そうなると、この文章が本来言いたいことを訳すしかない。
んで、この文章のネタはつまるところ「学校の先生とはこういう感じの ~べからず を命令してくるよね」という話なので、まあ、そう訳してみたという次第。一応は元の文章(外出許可)に合わせた「~べからず」にはしてある。一応はね。
余談7:ハースストーンの話 その1
ダイアリーノートで紹介されてたレノメイジ(テンポメイジとフリーズメイジとレノを足したようなビックリ箱みたいなデッキ)を使ってたときのこと。
残りライフ数点だけど、《アイス・ブロック/Ice Block》と適当に3マナミニオンを2体ほど出して、手札には《レノ・ジャクソン/Reno Jackson》と盤石の体制で相手にターンを返した。
そしてら相手のパラディンが《照明弾/Flare》を唱えてきて、表になった《アイス・ブロック/Ice Block》がキラキラと宙に消えていった。
なんや、それ。
ああ、そうか。さっき場に出した3マナミニオンのうちの1体、《スペルスリンガー/Spellslinger》のせいか。なるほど。道理で「Thank you」言われたわけだ。
こういうとき出しちゃダメと学んだ(遅い)
余談8:ハースストーンの話 その2
今週の闘技場(ヒーロー子が曲がり角でぶつかってたいへーん)で、パラディン(サブ:メイジ)を選んだときに起きたこと。
相手の《ガーズリラ/Gahz’rilla》がどんどん育っていて、1回は《アイス・ブロック/Ice Block》でしのいだもののあとがない状況で《ローニン/Rhonin》を引いた(死んだときに《魔力の矢/Arcane Missiles》が3枚手に入る7/7のメイジ固有レジェンド)。
幸いすでに手札には挑発(Taunt)を付与できるスペア・パーツ、《ラスティ・ホーン/Rusty Horn》があったので、とりあえず《ローニン/Rhonin》を盾にして1ターンしのぐことにする。
相手も打開策はなかったらしく《ローニン/Rhonin》と《ガーズリラ/Gahz’rilla》を相打ちにしてから何体かミニオンを出しただけでターン終了。
とはいえターンを相手に回せばゲームオーバー、というピンチは変わらず……というそんな状況でこっちが引いたのは《聖なる怒り/Holy Wrath》(対象を1体選ぶ。カードを1枚引く。そのマナコスト分のダメージ)。
これは1発逆転あるかもしれん、と思いつつ、まずは手札の《魔力の矢/Arcane Missiles》を全弾射出。これが相手のミニオンを全滅させつつ、相手のライフを9点まで落とす。
んで残りライフ9点の相手の顔面に叩きつけた《聖なる怒り/Holy Wrath》で引いたのは……7マナのカードだった。普通なら足りないところだけど、それが《フレイム・リバイアサン/Flame Leviathan》だったら?
フレイム・リバイアサン/Flame Leviathan (7マナ)
あなたがこのカードを引いた時、
全てのミニオンとヒーローに2点のダメージを与える。
7/7
というわけで勝利した。最後まで諦めてはいけない(戒め)。
余談1:今週のCard of the Dayのテーマ
全部がイニストラードを覆う影 のカードというわけでもなく、かつそれに再録されるカードというわけでもなく、カード名に何か共通性(もしくは隠しテーマ?)があるという風でもなく……Marauder、Blister、Inquisitor、Teacher とか……関係ないよなあ……。
ギブアップ。
余談2:月曜日 《墓刃の匪賊/Graveblade Marauder》
訳の話。
前半の「smug」の意味が最初分からなかった。「悪党」だっけなあ、と思ったら、それは「Thug」だった。全然違うぞ。調べたところ、どうやら「smug」は、最近では「どや顔」と訳すのが流行り(?)らしい。
あと最後の「and that’s all right by him」が、なかなか難しかった。
意味は分かる。彼の能力的に「墓地がクリーチャーで肥えているのが望ましい」ので、彼の仲間(のクリーチャー)が墓地に落ちてしまっていることが彼にとっては「all right」である、ということは分かるんだけど……それを日本語にしようとすると、なかなかに難易度が高い。
All his friends are dead,
全員 彼の友人たち すでに死んでいる
that is all right by him
それが とても良い 彼にとって
他にどんな選択肢があったかなあ…… (´・ω・`)
余談3:火曜日 《膨れ鞘/Blisterpod》
鞘という「武具」で、かつ「中にクリーチャーを内包している」ので、ミラディン包囲戦の時代に登場した「生体武器」を思い出した。実際に《皮剥ぎの鞘》という生体武器があったし。
ところでイラストを見ると「武具の鞘(さや)」よりも、見た目がどちらかというと「植物の莢(さや)」に近いような気がする。まあ、だからどうというわけでもないけど。
「Say value」で「価値を量る」という意味があるけど、そのまま読むと「Valueと声に出していう」という意味にもとれる……というジョークなんだけど、その意味のままで日本語にするとどうしてもジョークにならなかった。
個人的には、いい意訳かな、と思ってる(自画自賛)
余談4:水曜日 《強欲なドラゴン/Avaricious Dragon》
まんま《生体融合帽/Grafted Skullcap》を内蔵してるクリーチャー。懐かしいな。《生体融合帽/Grafted Skullcap》を4枚突っ込んだ赤単色のスライや土地破壊を組んだ記憶がある。
フィニッシャーは確か《猛烈に食うもの/Magnivore》(ソーサリーの枚数を参照するルアゴイフ)。そのため、火力も《火山の鎚/Volcanic Hammer》などのソーサリーばかり積んでた。
英語を翻訳することに気を取られて、日本語というより「英語を翻訳した日本語」になってるなあ……とあらためてみて思った。仕方ない気もする。実際訳してるんだし。でもそこでもうあと一歩なんとかできないものか、と常に考えていきたいところ。
あと上では引用しなかったけど、原文の末尾にあった「Do not mess with a Dragon’s hoard!」を「ドラゴンの大群を相手にしようなんて思うなよ!」と誤訳しそうになった。どうしてもアライアンスでお世話になった 4マナ 5/5 の《バルデュヴィアの大軍/Balduvian Horde》のせいで「ホード = 大群、大軍」という印象が強い。
ここでの「Horde」は「たくわえ、おたから」などを意味する言葉。ドラゴンが貯めこんだお宝に手を出すなんてとんでもない、という話。危ない危ない。
余談5:木曜日 《審問官の雄牛/Inquisitor’s Ox》
訳の話。
砕けた口調にみえたので「~, really」という「実際のところ ~ とは思わないだろう」という言い回しを、かなり砕けた言い方である「ぶっちゃけ」で訳してみた。
あとは……そうだな、最後の「Well, that’s how you get ambushed by an Ox」を最初は「まさにそんな考えが牛に不意を打たれるのさ」としてみて、日本語としてイマイチ不自然かなあ、と思って「そんなんだから牛に不意打ちをくらうのさ」と訳し直してみた。
そんなこんな。
余談6:金曜日 《ジェイスの聖域/Jace’s Sanctum》
Card of the Day のサイトはたまになぜか日付順に記事が並んでいなくて、過去から順に訳していっているつもりがたまに数日飛ばしてしまっていることがある。この日も間違えて 05月13日 の記事を訳してアップし、さらには週のまとめまで書いてた。いかん、いかん。
前半は簡単だった。問題は後半。
そのまま訳すと「このエンチャントは また 非常に優れた手段 とある存在を 氷を突き破って外に出す 恐るべきスピードで」という感じなので、原文を尊重するなら「このエンチャントは、とある存在を恐るべき早さで氷を突き破らせて外に出す際に非常に役立つ手段にもなりうる」かな。
あまり面白くない。そんな理由でちょいちょい言い回しを整えてみて、上記の拙訳となった次第。
全部がイニストラードを覆う影 のカードというわけでもなく、かつそれに再録されるカードというわけでもなく、カード名に何か共通性(もしくは隠しテーマ?)があるという風でもなく……Marauder、Blister、Inquisitor、Teacher とか……関係ないよなあ……。
ギブアップ。
余談2:月曜日 《墓刃の匪賊/Graveblade Marauder》
訳の話。
原文:
We’ve seen a lot of full graveyards lately,
which is probably why the Marauder is looking particularly smug.
All his friends are dead,
and that’s all right by him.
拙訳:
最近の墓地はいつも満杯だ。
この匪賊が満足そうなのはそのせいかな。
彼の友人たちも全員死んでいるのかもしれないけど、
それがいいんだろうね。
前半の「smug」の意味が最初分からなかった。「悪党」だっけなあ、と思ったら、それは「Thug」だった。全然違うぞ。調べたところ、どうやら「smug」は、最近では「どや顔」と訳すのが流行り(?)らしい。
あと最後の「and that’s all right by him」が、なかなか難しかった。
意味は分かる。彼の能力的に「墓地がクリーチャーで肥えているのが望ましい」ので、彼の仲間(のクリーチャー)が墓地に落ちてしまっていることが彼にとっては「all right」である、ということは分かるんだけど……それを日本語にしようとすると、なかなかに難易度が高い。
All his friends are dead,
全員 彼の友人たち すでに死んでいる
that is all right by him
それが とても良い 彼にとって
他にどんな選択肢があったかなあ…… (´・ω・`)
余談3:火曜日 《膨れ鞘/Blisterpod》
鞘という「武具」で、かつ「中にクリーチャーを内包している」ので、ミラディン包囲戦の時代に登場した「生体武器」を思い出した。実際に《皮剥ぎの鞘》という生体武器があったし。
ところでイラストを見ると「武具の鞘(さや)」よりも、見た目がどちらかというと「植物の莢(さや)」に近いような気がする。まあ、だからどうというわけでもないけど。
原文:
Can you say value? (That was rhetorical. Please stop shouting.)
拙訳:
このカードの価値を正しく量れるかな?(いやそういう意味じゃない。その体重計をしまってくれ)
「Say value」で「価値を量る」という意味があるけど、そのまま読むと「Valueと声に出していう」という意味にもとれる……というジョークなんだけど、その意味のままで日本語にするとどうしてもジョークにならなかった。
個人的には、いい意訳かな、と思ってる(自画自賛)
余談4:水曜日 《強欲なドラゴン/Avaricious Dragon》
まんま《生体融合帽/Grafted Skullcap》を内蔵してるクリーチャー。懐かしいな。《生体融合帽/Grafted Skullcap》を4枚突っ込んだ赤単色のスライや土地破壊を組んだ記憶がある。
フィニッシャーは確か《猛烈に食うもの/Magnivore》(ソーサリーの枚数を参照するルアゴイフ)。そのため、火力も《火山の鎚/Volcanic Hammer》などのソーサリーばかり積んでた。
原文:
In a world where madness and delirium incentivize discarding more than ever, ~
拙訳:
マッドネスやら昂揚やら、かつてないほどにカードを捨てることに価値のあるこの時代 ~
英語を翻訳することに気を取られて、日本語というより「英語を翻訳した日本語」になってるなあ……とあらためてみて思った。仕方ない気もする。実際訳してるんだし。でもそこでもうあと一歩なんとかできないものか、と常に考えていきたいところ。
あと上では引用しなかったけど、原文の末尾にあった「Do not mess with a Dragon’s hoard!」を「ドラゴンの大群を相手にしようなんて思うなよ!」と誤訳しそうになった。どうしてもアライアンスでお世話になった 4マナ 5/5 の《バルデュヴィアの大軍/Balduvian Horde》のせいで「ホード = 大群、大軍」という印象が強い。
ここでの「Horde」は「たくわえ、おたから」などを意味する言葉。ドラゴンが貯めこんだお宝に手を出すなんてとんでもない、という話。危ない危ない。
余談5:木曜日 《審問官の雄牛/Inquisitor’s Ox》
訳の話。
原文:
You might not think "vigilance" when you hear the word "Ox."
You might not think of them as observant or agile at all, really.
Well, that’s how you get ambushed by an Ox.
拙訳:
「牛」という単語から「警戒」は連想できないかもしれないね。
ぶっちゃけ、牛だから敏捷的だ、とか、牛だから警戒心が強い、とか思ったことないだろ?
そう、そんなんだから牛に不意打ちをくらうのさ。
砕けた口調にみえたので「~, really」という「実際のところ ~ とは思わないだろう」という言い回しを、かなり砕けた言い方である「ぶっちゃけ」で訳してみた。
あとは……そうだな、最後の「Well, that’s how you get ambushed by an Ox」を最初は「まさにそんな考えが牛に不意を打たれるのさ」としてみて、日本語としてイマイチ不自然かなあ、と思って「そんなんだから牛に不意打ちをくらうのさ」と訳し直してみた。
そんなこんな。
余談6:金曜日 《ジェイスの聖域/Jace’s Sanctum》
Card of the Day のサイトはたまになぜか日付順に記事が並んでいなくて、過去から順に訳していっているつもりがたまに数日飛ばしてしまっていることがある。この日も間違えて 05月13日 の記事を訳してアップし、さらには週のまとめまで書いてた。いかん、いかん。
原文:
It might look like a dusty, boring library, but this enchantment is also a great way to help some Things break out of the ice at terrifying speeds.
拙訳:
単なる埃っぽい退屈そうな図書館に見えるかもしれないね。だけどこのエンチャントは氷の中のアレを恐るべき早さで目覚めさせることができる代物でもあるんだ。
前半は簡単だった。問題は後半。
そのまま訳すと「このエンチャントは また 非常に優れた手段 とある存在を 氷を突き破って外に出す 恐るべきスピードで」という感じなので、原文を尊重するなら「このエンチャントは、とある存在を恐るべき早さで氷を突き破らせて外に出す際に非常に役立つ手段にもなりうる」かな。
あまり面白くない。そんな理由でちょいちょい言い回しを整えてみて、上記の拙訳となった次第。
余談1:今週のCard of the Dayのテーマ
この週は基本的にイニストラードを覆う影 の新カードたちが紹介されてたけど、1枚だけ関係ないカード(トークン対策カード)が……もしかしてイニストラードを覆う影 でまた新しいトークンカードが出るのかしら。
あとこの週はなぜか水曜日(04月27日)に更新がなかった。理由は不明。
余談2:月曜日 《シルブールリンドのカミツキガメ/Silburlind Snapper》
訳の話。
最初は無視して普通に訳そうかと思ったけど、たまには正面から立ち向かってみるか、というわけで「韻を踏んで」みた。難しい。しかも1人で訳してると滑ってるかどうかがまったく分からない、この恐怖。
余談3:火曜日 《療養所の骸骨/Sanitarium Skeleton》
療養することで何度でも復活する骸骨。1マナのクリーチャーの能力としては結構強い気がする。そういえば昔、《ゴブリンの太守スクイー/Squee, Goblin Nabob》っていたな。懐かしい。
色々補ってるけど、それよりも何よりも悩まされたのは「its face gets a little bit crazier」。なんだよ、「a little bit crazier」って。
いや、意味は分かる。よく分かる。ただ日本語でどうしようかな、という話。「イラストの顔が少しずつ狂っていく」という風に訳すと「イラストが狂う = デッサンや構図が不自然である」という日本語にとられてしまう可能性が……
結局、そう訳したけど。
余談4:水曜日 更新なし
なんで休みだったんだろ。祝祭日ではないもよう。ウィザーズの創立記念日かな。
余談5:木曜日 《悪性の疫病/Virulent Plague》
マジックで「疫病」というと基本的に恒久的なマイナス修整を指す。もう1つの特徴としては「特定の種類のクリーチャーだけに影響を及ぼす」。この《悪性の疫病/Virulent Plague》の場合はトークン、おそらくもっとも有名なのは《仕組まれた疫病/Engineered Plague》。
原文で「Eldrazi Scions」や「Kor Allies」と称されているトークンを正しく日本語訳するなら「エルドラージ・末裔」や「コー・同盟者」となる。ただそうするとイマイチ種族名っぽくないんだよな……(「マジックの種族名」ではなく「ファンタ―ジーの種族名」っぽくない、という話)。
こういうのも意訳と呼ぶのだろうか。
訳の話をもう1つ。
ちょっと迷ったのは「good plague」の訳。現実世界で疫病に命を奪われている人がいる中で「良い疫病」という訳を使ってよいのものか迷ってしまって「強い疫病」なら「カードが強い(=良い)」と同時に「致死率が高い疫病(=悪い)」を両方満たせるかな、と。
たぶん考えすぎなんだろうけど、何度でもこう訳すと思う。
ところで全然関係ない話。
MTG Wikiで「Plague」と名の付くカードを探していたら《壊死の疫病/Necrotic Plague》というカードがあった。効果は以下の通り。
んで、このカードに関する注意事項が箇条書きで何点か付記されており、そのうちの1つが以下。
え、つまり……なんだって?(混乱)
何度か読んでようやく理解した。要するに「次につけるクリーチャーを選ぶ人は毎回変わるけど、カードとその効果のコントローラはずっと同じ」ということか。
マジック語は時に難解ですね。
《生き写し/Dead Ringers》「せやな」
余談6:金曜日 《もう一人の自分/Altered Ego》
カードテキストの「もう一人の自分は打ち消されない」って、なんか「お前は打ち消されるけどな」と言われているようでちょっと怖い……という被害妄想はさておき訳の話。
原文にある「Wrecking ball」をまるっと削った。なんか「工事現場にある解体用の鉄球」という単語がジョーク口調に混じるとどうしてもそこだけ浮いてしまう。
例:
そう、自分とまったく同じ姿をした何かが工事現場にある鉄球よろしく
家の壁をぶち破ってきて眼前に現れる悪夢だよ!
うーん……ありかなあ……
余談7:タイトル組み合わせクイズ
ツイッターで見かけた「組み合わせが紛らわしいタイトル」というネタに2つほど足してみた。なおネタ元では「アニメのタイトル」としているけど実際はゲームタイトルも混ざっているので注意(新たに足したのもゲームネタ)
装鬼兵 ・
・ ディクセン
装甲騎兵 ・
・ メロウリンク
重装機兵 ・
・ ボトムズ
特装機兵 ・
・ 村正
機甲猟兵 ・
・ MDガイスト
特務機兵 ・
・ ドルバック
装甲悪鬼 ・
・ ヴァルケン
ネタ元は以下。
紛らわしいアニメのタイトル集めてみたよ
https://twitter.com/lillaloca2012/status/685089056196173824
ついでとばかりにさらにどうでもいいネタを付記しておくとディクセンの元ネタは架空のロボットアニメの主役ロボットたちが対戦する格闘ゲーム、その名も「超鋼戦紀キカイオー」。業務用とドリームキャスト版とがある。
戦うのは「魔法の国から来た女の子が操縦する巨大ロボ」とか「宇宙から飛来した生命体と合体して巨大化する地球防衛隊の隊員」とか「異次元に飛ばされてロボットで戦うことになった少年少女」とか、とにかくキャラの立ってる奴らばかり。
しかもそれぞれ独自ストーリーが用意されているだけでなく、会話の選択肢によるマルチエンディングあり、他キャラとの絡みもシリアスだったり笑えるものだったり、ライバル機は真っ赤なカラーリングで乗っているのはマスクをつけた謎の男(声は池田秀一)だったり、とにかく製作者の全力の愛を感じる。
そうそう。ゲームタイトルが「超鋼戦紀キカイオー」だけど、ゲーム内のキカイオーの「番組タイトル」は「鋼鉄巨神キカイオー」なので要注意(番組タイトルと書いたように、各キャラは「ロボットアニメ」の主役という設定なので、オープニングアニメーションでは右上に「7:30」と時間が表示されてる。ネタが細かい)
この週は基本的にイニストラードを覆う影 の新カードたちが紹介されてたけど、1枚だけ関係ないカード(トークン対策カード)が……もしかしてイニストラードを覆う影 でまた新しいトークンカードが出るのかしら。
あとこの週はなぜか水曜日(04月27日)に更新がなかった。理由は不明。
余談2:月曜日 《シルブールリンドのカミツキガメ/Silburlind Snapper》
訳の話。
原文:
It’s mighty, it’s grumpy, and it just might be ready to lead its humble tribe to victory (very slowly).
拙訳:
力強く、しかし気難しく、それでもイマイチぱっとしないその一族を栄光へと導く……かもしれないが、その歩みはのろく、ゴールは果てしなく遠く。
最初は無視して普通に訳そうかと思ったけど、たまには正面から立ち向かってみるか、というわけで「韻を踏んで」みた。難しい。しかも1人で訳してると滑ってるかどうかがまったく分からない、この恐怖。
余談3:火曜日 《療養所の骸骨/Sanitarium Skeleton》
療養することで何度でも復活する骸骨。1マナのクリーチャーの能力としては結構強い気がする。そういえば昔、《ゴブリンの太守スクイー/Squee, Goblin Nabob》っていたな。懐かしい。
原文:
If you look closely, its face gets a little bit crazier every time it’s tossed into and yanked out of the graveyard.
拙訳:
そうそう、このカードを墓地に放り込んでは回収するのを繰り返すたび、イラストの骸骨の顔が少しずつ狂っていくことに気付いたかな。顔を近づけて、よーく見てごらん……
色々補ってるけど、それよりも何よりも悩まされたのは「its face gets a little bit crazier」。なんだよ、「a little bit crazier」って。
いや、意味は分かる。よく分かる。ただ日本語でどうしようかな、という話。「イラストの顔が少しずつ狂っていく」という風に訳すと「イラストが狂う = デッサンや構図が不自然である」という日本語にとられてしまう可能性が……
結局、そう訳したけど。
余談4:水曜日 更新なし
なんで休みだったんだろ。祝祭日ではないもよう。ウィザーズの創立記念日かな。
余談5:木曜日 《悪性の疫病/Virulent Plague》
マジックで「疫病」というと基本的に恒久的なマイナス修整を指す。もう1つの特徴としては「特定の種類のクリーチャーだけに影響を及ぼす」。この《悪性の疫病/Virulent Plague》の場合はトークン、おそらくもっとも有名なのは《仕組まれた疫病/Engineered Plague》。
原文:
Between Zombies, Humans, Spirits, Wolves, Eldrazi Scions, Kor Allies, and probably at least ten other varieties, creature tokens are just everywhere these days.
拙訳:
最近じゃクリーチャー・トークンの種類も随分と増えた。ゾンビ、人間、スピリット、エルドラージの末裔、コーの同盟者、その他にも少なくとも10種類はある。
原文で「Eldrazi Scions」や「Kor Allies」と称されているトークンを正しく日本語訳するなら「エルドラージ・末裔」や「コー・同盟者」となる。ただそうするとイマイチ種族名っぽくないんだよな……(「マジックの種族名」ではなく「ファンタ―ジーの種族名」っぽくない、という話)。
こういうのも意訳と呼ぶのだろうか。
訳の話をもう1つ。
原文:
A good plague ought to control the population a bit.
拙訳:
強い疫病が人口抑制に一役買ってることは間違いないね。
ちょっと迷ったのは「good plague」の訳。現実世界で疫病に命を奪われている人がいる中で「良い疫病」という訳を使ってよいのものか迷ってしまって「強い疫病」なら「カードが強い(=良い)」と同時に「致死率が高い疫病(=悪い)」を両方満たせるかな、と。
たぶん考えすぎなんだろうけど、何度でもこう訳すと思う。
ところで全然関係ない話。
MTG Wikiで「Plague」と名の付くカードを探していたら《壊死の疫病/Necrotic Plague》というカードがあった。効果は以下の通り。
Necrotic Plague / 壊死の疫病 (2)(黒)(黒)
エンチャント - オーラ(Aura)
エンチャント(クリーチャー)
エンチャントされているクリーチャーは「あなたのアップキープの開始時に、このクリーチャーを生け贄に捧げる。」を持つ。
エンチャントされているクリーチャーが死亡したとき、それのコントローラーは自分の対戦相手のうち1人がコントロールするクリーチャー1体を対象とする。壊死の疫病をオーナーの墓地からそのクリーチャーにつけられた状態で戦場に戻す。
引用元:http://whisper.wisdom-guild.net/card/Necrotic+Plague/
んで、このカードに関する注意事項が箇条書きで何点か付記されており、そのうちの1つが以下。
墓地から戦場に戻す能力の対象を選ぶのはエンチャントされていたクリーチャーのコントローラーである。ただし、この能力のコントローラーは戦場にあった時点での壊死の疫病のコントローラーであり、戦場に戻った後に壊死の疫病をコントロールするのも同じプレイヤーである。
え、つまり……なんだって?(混乱)
何度か読んでようやく理解した。要するに「次につけるクリーチャーを選ぶ人は毎回変わるけど、カードとその効果のコントローラはずっと同じ」ということか。
マジック語は時に難解ですね。
《生き写し/Dead Ringers》「せやな」
余談6:金曜日 《もう一人の自分/Altered Ego》
カードテキストの「もう一人の自分は打ち消されない」って、なんか「お前は打ち消されるけどな」と言われているようでちょっと怖い……という被害妄想はさておき訳の話。
原文:
The one where a building-sized version of you comes bursting through your wall like a wrecking ball?
拙訳:
そう、自分とまったく同じ姿をした何かが巨大化して壁をぶちやぶってくる悪夢だよ
原文にある「Wrecking ball」をまるっと削った。なんか「工事現場にある解体用の鉄球」という単語がジョーク口調に混じるとどうしてもそこだけ浮いてしまう。
例:
そう、自分とまったく同じ姿をした何かが工事現場にある鉄球よろしく
家の壁をぶち破ってきて眼前に現れる悪夢だよ!
うーん……ありかなあ……
余談7:タイトル組み合わせクイズ
ツイッターで見かけた「組み合わせが紛らわしいタイトル」というネタに2つほど足してみた。なおネタ元では「アニメのタイトル」としているけど実際はゲームタイトルも混ざっているので注意(新たに足したのもゲームネタ)
装鬼兵 ・
・ ディクセン
装甲騎兵 ・
・ メロウリンク
重装機兵 ・
・ ボトムズ
特装機兵 ・
・ 村正
機甲猟兵 ・
・ MDガイスト
特務機兵 ・
・ ドルバック
装甲悪鬼 ・
・ ヴァルケン
ネタ元は以下。
紛らわしいアニメのタイトル集めてみたよ
https://twitter.com/lillaloca2012/status/685089056196173824
ついでとばかりにさらにどうでもいいネタを付記しておくとディクセンの元ネタは架空のロボットアニメの主役ロボットたちが対戦する格闘ゲーム、その名も「超鋼戦紀キカイオー」。業務用とドリームキャスト版とがある。
戦うのは「魔法の国から来た女の子が操縦する巨大ロボ」とか「宇宙から飛来した生命体と合体して巨大化する地球防衛隊の隊員」とか「異次元に飛ばされてロボットで戦うことになった少年少女」とか、とにかくキャラの立ってる奴らばかり。
しかもそれぞれ独自ストーリーが用意されているだけでなく、会話の選択肢によるマルチエンディングあり、他キャラとの絡みもシリアスだったり笑えるものだったり、ライバル機は真っ赤なカラーリングで乗っているのはマスクをつけた謎の男(声は池田秀一)だったり、とにかく製作者の全力の愛を感じる。
そうそう。ゲームタイトルが「超鋼戦紀キカイオー」だけど、ゲーム内のキカイオーの「番組タイトル」は「鋼鉄巨神キカイオー」なので要注意(番組タイトルと書いたように、各キャラは「ロボットアニメ」の主役という設定なので、オープニングアニメーションでは右上に「7:30」と時間が表示されてる。ネタが細かい)
今週のCard of the Day (2016年04月 第3週) とか
2016年4月24日 週のまとめ余談1:今週のCard of the Dayのテーマ
この週のカードたちは……何かテーマあったのかな。イニストラードを覆う影 のカード以外もあるし、「Tireless」とか「Relentless」とか微妙に共通点あるかと思ったら2枚だけだし、背景ストーリー関連のカードというわけでもないし……うーん。
余談2:月曜日 《龍王オジュタイ/Dragonlord Ojutai》
訳の話。
まったく自然な日本語になってない。本当に「翻訳しました」というガチガチの文章になってる。ぐぬぬ。ネタ的な文章でもなく、元ネタのある文章でもないので、原文準拠の訳にせざるを得なかった上に、非常に訳しづらい語順と単語、かつカード名とのかけ言葉付き、という高難易度だった。
細かい説明は省くけど、難しかったのは「never fallen entirely out of favor」「where he can be Always Watching」「a gracefully devastating impact」など。
余談3:火曜日 《無情な死者/Relentless Dead》
カード名の訳が「Relentless = 無情な」となってるけど、これ、「Relentless = 執拗な、休みなく、絶え間ない」のほうじゃないかなあ、と思った。
カードの効果は何度もでも蘇ってくるものだし、実際に過去のカード名でも以下のような訳がなされていたことがあるわけだし……
《不断の猛進/Relentless Rush》
《執拗なスカーブ/Relentless Skaabs》
《執拗なネズミ/Relentless Rats》
《執拗な狩人/Relentless Hunter》
《無情な死者/Relentless Dead》
《無慈悲な死/Relentless Dead》
《連続突撃/Relentless Assault》
とはいえ「無情な」の方の訳がなかったわけでもない。
《情け知らずのエロン/Eron the Relentless》
《情け知らずのガラク/Garruk Relentless》
エロン、懐かしいな。ホームランドのカードの中ではかなりマシな方だった気がする。あとMTG Wikiで知ったけど、これ、時のらせん で初めて日本語カード名を得たのか。へえ。
というその「Relentless」に関係した訳の話。
そうだね。イマイチだね。
でも日本語カード名に合わせる必要があったから…… (´・ω・`)<許せ
余談4:水曜日 《不屈の追跡者/Tireless Tracker》
元記事で「She」とあるのを見てイラストが女性だと気づいた。
末尾の「Pursues one’s quarry」で「獲物を追っていく」という意味になるらしい。最初「Quarry」と聞いて「鉱石場だっけ」と勘違いした。確か5マナを5色のマナに変換する土地がそんな名前だった気がして。
Google先生「それは《水晶の採石場/Crystal Quarry》だね」
ありがとう、先生。
MTG Wiki先生「あとQuarryがつくカード名は以下の通りだよ」
《スランの採石場/Thran Quarry》
《採石場/Stone Quarry》
《水晶の採石場/Crystal Quarry》
《採石場の巨人/Quarry Colossus》
《気高き獲物/Noble Quarry》
ちなみに5色マナが出るのは「スラン」と「水晶」の採石場で、ただの「採石場」からは赤と白しか出ないみたい。それでも2色出るんだから通常の土地より優秀かも。
巨人は、ライブラリの上から平地の枚数分だけ下にクリーチャーを埋める能力を持ってる。採石場に開いた穴に埋めてしまうイメージかな。よく考えると怖い。
唯一、気高いヤツだけが今回と同じく「Quarry = 獲物」という意味。
余談5:木曜日 《アクロスの英雄、キテオン/Kytheon, Hero of Akros》
この「キテオン」という名前の力の抜け具合を見るたびに、その昔、なんかの雑誌に載っていた読み切り漫画を思い出す。内容は「強そうな日本語」と「弱そうな日本語」を延々論じるだけの短編で、くだらないのに(くだらないから?)面白かった。ちなみに最強は「ダム」で最弱は「ふな」だったことを覚えてる。
関係ない日本語の話はさておき訳の話。
原文ではキテオンと仲間を「倒すべき相手」としているのを、なんとなく「味方側」っぽく訳してしまった。何かを狙ったわけでなく、素で間違えた。
なお最初に訳したときはもっとひどくて「どうやら「人間」は(直近のプロツアーからも分かるとおり)他を圧倒する種族らしい」と訳してた。ここまでいくと直さざるを得ない。
余談6:金曜日 《癇しゃく/Fiery Temper》
訳の話。
最初の文について。
カード名をそのまま文章に埋め込んでるパターンのネタが使われてて、それもカード名を分解して自然な文章に仕立てあげております。いい仕事してますね。ではそれを日本語にしてみましょう。
まず2つに分けます。日本語カード名が「癇しゃく」なので「癇 + しゃく」と分けて、それぞれを個別に使った1つの文章を作ってみた結果が上記の拙訳。
お題(カード名を埋め込む)を優先した結果、原文と意味がイマイチ違ってきてしまった気がする。まあいいか(いいのか)
後半も色々難しかったけど説明するのが難しいので省略。
余談7:翻訳
そうそう。このあいだ訳したジョン・フィンケルのブログ記事がツイッターで紹介されてたときのこと。ツイッターのレスの中にちょっと面白い(?)コメントがあった。
> ところで、文面にあった下の顔文字、フィンケルが使ってたの?
> ( ´ω` )
そ ん な わ け あ る か
冗談はさておき、こういうとき思うのは「ぜひ原文をチェックしてみて欲しい」ということ。自分の訳が間違ってることなんてざらにあり得るので(それはそれで問題なんだけど)疑問を感じたらまず原文チェック。ぜひお願いしたい。いや、お願いします。そもそもこの顔文字の件なんて英語力もなにも関係ないんだし、ブログに記載してるリンク先をチェックして欲しかったなあ……
ついでなので原文も紹介しておくよ。
この週のカードたちは……何かテーマあったのかな。イニストラードを覆う影 のカード以外もあるし、「Tireless」とか「Relentless」とか微妙に共通点あるかと思ったら2枚だけだし、背景ストーリー関連のカードというわけでもないし……うーん。
余談2:月曜日 《龍王オジュタイ/Dragonlord Ojutai》
訳の話。
原文:
Okay, so the most serene Dragonlord has never fallen entirely out of favor, but in a world where he can be Always Watching, he is poised to have a gracefully devastating impact on the new Standard.
拙訳:
なるほど、確かに今までもこの穏やかな龍王が全く使われないということはなかった。ただ彼が永遠の見守りと監視をしているようなこのスタンダード環境では、優美でかつ破壊的なまでの圧倒的な存在感をもって環境のバランスを保ってくれているようだ。
まったく自然な日本語になってない。本当に「翻訳しました」というガチガチの文章になってる。ぐぬぬ。ネタ的な文章でもなく、元ネタのある文章でもないので、原文準拠の訳にせざるを得なかった上に、非常に訳しづらい語順と単語、かつカード名とのかけ言葉付き、という高難易度だった。
細かい説明は省くけど、難しかったのは「never fallen entirely out of favor」「where he can be Always Watching」「a gracefully devastating impact」など。
余談3:火曜日 《無情な死者/Relentless Dead》
カード名の訳が「Relentless = 無情な」となってるけど、これ、「Relentless = 執拗な、休みなく、絶え間ない」のほうじゃないかなあ、と思った。
カードの効果は何度もでも蘇ってくるものだし、実際に過去のカード名でも以下のような訳がなされていたことがあるわけだし……
《不断の猛進/Relentless Rush》
《執拗なスカーブ/Relentless Skaabs》
《執拗なネズミ/Relentless Rats》
《執拗な狩人/Relentless Hunter》
《無情な死者/Relentless Dead》
《無慈悲な死/Relentless Dead》
《連続突撃/Relentless Assault》
とはいえ「無情な」の方の訳がなかったわけでもない。
《情け知らずのエロン/Eron the Relentless》
《情け知らずのガラク/Garruk Relentless》
エロン、懐かしいな。ホームランドのカードの中ではかなりマシな方だった気がする。あとMTG Wikiで知ったけど、これ、時のらせん で初めて日本語カード名を得たのか。へえ。
というその「Relentless」に関係した訳の話。
原文:
Get it while supplies last (which is forever, because it’s relentless)
拙訳:
売り切れる前に手に入れようぜ!(でももしかしたら完売しちゃうかも……無情にも、ね)
そうだね。イマイチだね。
でも日本語カード名に合わせる必要があったから…… (´・ω・`)<許せ
余談4:水曜日 《不屈の追跡者/Tireless Tracker》
元記事で「She」とあるのを見てイラストが女性だと気づいた。
原文:
This Scout is more than just tireless-she gets stronger and stronger as she pursues her quarry.
拙訳:
このスカウトは単に不屈なだけじゃない。彼女は獲物を追い詰めるほどにその強さを増すのだ。
末尾の「Pursues one’s quarry」で「獲物を追っていく」という意味になるらしい。最初「Quarry」と聞いて「鉱石場だっけ」と勘違いした。確か5マナを5色のマナに変換する土地がそんな名前だった気がして。
Google先生「それは《水晶の採石場/Crystal Quarry》だね」
ありがとう、先生。
MTG Wiki先生「あとQuarryがつくカード名は以下の通りだよ」
《スランの採石場/Thran Quarry》
《採石場/Stone Quarry》
《水晶の採石場/Crystal Quarry》
《採石場の巨人/Quarry Colossus》
《気高き獲物/Noble Quarry》
ちなみに5色マナが出るのは「スラン」と「水晶」の採石場で、ただの「採石場」からは赤と白しか出ないみたい。それでも2色出るんだから通常の土地より優秀かも。
巨人は、ライブラリの上から平地の枚数分だけ下にクリーチャーを埋める能力を持ってる。採石場に開いた穴に埋めてしまうイメージかな。よく考えると怖い。
唯一、気高いヤツだけが今回と同じく「Quarry = 獲物」という意味。
余談5:木曜日 《アクロスの英雄、キテオン/Kytheon, Hero of Akros》
この「キテオン」という名前の力の抜け具合を見るたびに、その昔、なんかの雑誌に載っていた読み切り漫画を思い出す。内容は「強そうな日本語」と「弱そうな日本語」を延々論じるだけの短編で、くだらないのに(くだらないから?)面白かった。ちなみに最強は「ダム」で最弱は「ふな」だったことを覚えてる。
関係ない日本語の話はさておき訳の話。
原文:
Humans are looking like the tribe to beat as we head into the Pro Tour, so watch out for Kytheon charging into battle alongside his friends!
拙訳:
さてどうやら「人間」は次のプロツアーでも有力な種族デッキとなりそうだ……キテオンとその仲間がどんな快進撃を見せるのか、目を離せないね!
原文ではキテオンと仲間を「倒すべき相手」としているのを、なんとなく「味方側」っぽく訳してしまった。何かを狙ったわけでなく、素で間違えた。
なお最初に訳したときはもっとひどくて「どうやら「人間」は(直近のプロツアーからも分かるとおり)他を圧倒する種族らしい」と訳してた。ここまでいくと直さざるを得ない。
余談6:金曜日 《癇しゃく/Fiery Temper》
訳の話。
原文:
Tempers on Innistrad are fiery indeed these days.
It seems like everyone, from Angel to Devil, just wants to see the whole world burn to the ground-and a superpowered burn spell is a good way to start.
拙訳:
最近のイニストラードじゃ、癇に障ることもしゃくに障ることもあふれかえってる。
まるで天使も悪魔も誰しもが、この世界ごと業火に焼け落ちるのを望んでるようじゃないか。この優秀な火力呪文はその種火にふさわしいと言えるね。
最初の文について。
カード名をそのまま文章に埋め込んでるパターンのネタが使われてて、それもカード名を分解して自然な文章に仕立てあげております。いい仕事してますね。ではそれを日本語にしてみましょう。
まず2つに分けます。日本語カード名が「癇しゃく」なので「癇 + しゃく」と分けて、それぞれを個別に使った1つの文章を作ってみた結果が上記の拙訳。
お題(カード名を埋め込む)を優先した結果、原文と意味がイマイチ違ってきてしまった気がする。まあいいか(いいのか)
後半も色々難しかったけど説明するのが難しいので省略。
余談7:翻訳
そうそう。このあいだ訳したジョン・フィンケルのブログ記事がツイッターで紹介されてたときのこと。ツイッターのレスの中にちょっと面白い(?)コメントがあった。
> ところで、文面にあった下の顔文字、フィンケルが使ってたの?
> ( ´ω` )
そ ん な わ け あ る か
冗談はさておき、こういうとき思うのは「ぜひ原文をチェックしてみて欲しい」ということ。自分の訳が間違ってることなんてざらにあり得るので(それはそれで問題なんだけど)疑問を感じたらまず原文チェック。ぜひお願いしたい。いや、お願いします。そもそもこの顔文字の件なんて英語力もなにも関係ないんだし、ブログに記載してるリンク先をチェックして欲しかったなあ……
ついでなので原文も紹介しておくよ。
原文:
Update #2: The Pro Tour was in Madrid, not Barcelona :)
拙訳:
<訂正2>
プロツアーの開催地はバルセロナじゃなくてマドリッドだった ( ´ω` )
余談1:今週のCard of the Dayのテーマ
引き続き、イニストラードを覆う影 の新カード紹介。世界観やカード名に絡めたカジュアルなネタが多かったもよう。砕けた口調が似合う、そんなネタばかりで、訳すのが楽しかった。
余談2:月曜日 《血統の呼び出し/Call the Bloodline》
MTG Wikiによるとフレイバーテキストが誤訳ではないかという疑いがあるとのこと。読んでみて、確かにそうかもしれない、と思った。公式ストーリーに関わる部分だから訳には気を付けないと……ですよね、セレニアさん。
それはさておき Card of the Day のほうの訳の話。
まず1文目。短いフレーズがこんなにも長い日本語になってしまった、と最初思ったけど、よく見たらオリヴィアさんの名前が長いのが一因だった。
ところでこの最初の文が映画「フィールド・オブ・ドリームス」の名台詞「If you build it, he will come」に似ている気がする(だからどうした)。
次の2文目。後半の二重引用符で囲まれた「land flooded」と「Vampire army」のフレーズをどう訳すか。「土地事故」だと土地が少なすぎる場合も含んでしまうので却下。でもこれ以外に1つの単語で言い表す言葉も思いつかない。しょうがないので文章にした。そのかわり括弧は使わず。
加えて、締めの言葉をカジュアルな口語体に合わせて意訳してみた。なかなか親しみがいのある文章になったと思わないかい?
余談3:火曜日 《溺墓の寺院/Drownyard Temple》
マジック関係ない余談なんだけど、上限の月がどんな見た目を指すのか、いまだに良く分かっていない。お茶碗みたいに下側が丸いのか、帽子みたいに上が丸いのか。三日月のように細いのか、半月なのか。昔、説明してもらったはずなんだけど……。
なんだこの「T-shirt cannon」という謎の武器名は……と思って調べてみたら、スポーツ観戦時のハーフタイムなどにマスコットやチアガールが客席にグッズを撃ちこむアレだった。海外だとTシャツ撃ちだすのが基本なのかな。
画像検索:T-shirt cannon
http://sports.cbsimg.net/images/collegefootball/auburngatlinggun434.jpg
http://ww3.hdnux.com/photos/30/40/11/6423134/3/920x1240.jpg
考えてみたら日本で実際に撃ってるところは見たことあっても、「撃ち出されている何か」を入手したことないから日本でもTシャツなのかな。なぜか勝手にタオルだと思ってた。
ところで、原文を素直に訳すなら「これらの怪しげな森の人々は基本的に狼をTシャツ砲から撃ち出す」となる。わけが分からないよ。
おそらく「Tシャツ」かどうかは重要じゃなくて、「連射する、たくさん撃ち出す」ということを言いたいんじゃないかな、と思ったので「マシンガン」と訳した。どっとはらい。
余談4:水曜日 《悪意ある動機/Spiteful Motives》
訳の話。
本当に難しかった。「to be a spiteful」を日本語にするのも難しいし、さらにそこにくっついた「little」とか「sometimes」を合わせて自然な日本語にするのも難しかった。いや、正直できてない気がする。
<案1>
悪意をもって事に及ぶのも、
ときにはちょっと楽しいものだと認めようじゃないか
原文の「to be spiteful」だと「悪意となる、悪意になる」だから変だよなあ、「悪意を持って何かすること」が「楽しい」んだよなあ、と思いながら言葉を補ったパターン。でも「事に及ぶ」は言葉が固いし、補い過ぎかなあ、と思って……
<案2>
悪いことをしちゃいけないのは分かってても
ときどき無性にしたくなる、ってのはあるよな
砕けた口調にあった言葉を選んでみた。あと「fun」を「したくなる」としてみた。日本語としては自然なんだけど「悪意」という単語を除いてしまったのでカードとのつながりが弱いかな、と思って……
<案3>
悪意ある動機は避けるべきだよね。
だけど、ときにちょっとやってみたくもあることは認めざるを得ないだろう?
あえてカード名をそのままぶっ込んでみた。日本語としての不自然さは「カード名そのままだから」という認識で補正されるはず、という考え方。あとは「fun」はやっぱり「楽しい」だろうなあ、というわけで……
<最終案>
悪意ある動機は避けるべきだよね。
だけど、ついそれを楽しんでしまうときがあるのは認めざるを得ないだろう?
という段階を経て完成。
余談5:木曜日 《驚恐の目覚め/Startled Awake》
フレイバーという面ではすごい好き。防ぎようのない絶え間ない悪夢が襲ってきて、恐怖にかられた目覚めとともに精神的ダメージを受ける。細かいこと言うと、このサイクルがほぼ必ず「目覚め」から始まるのは残念なところだな、と(細かい)
訳の話。
原文の「add insult to injury」は、すでに傷を負っているところをさらに攻撃して怪我を悪化させることを指す言い回し。もちろん日本語にも色々ある。
その色々の中にしっくりくるものが見つからなくて困った。喉元まで「こう訳すべき」な言い回しが出てきかけてるんだけど、どうしても出てこない。
探して見つかったのは「傷口に塩を塗り込む/すりこむ」「死人/死体に鞭打つ」「死体蹴り」「ダメ押し」などなど。うーん、どれもなんか違うんだよなあ……なんかどれも「攻撃のあとに攻撃」というよりも……なんだろう。「無抵抗の怪我人を相手に優位な立場から拷問している」ような……上手く言い表せない。
なんやかんや試してみて、もうこれでいいか、と選んだのが上記の「踏んだり蹴ったり」で、続く文章を含め、正直それほど上手くいったという気はしてない。
余談6:金曜日 《殺人者の斧/Murderer’s Axe》
非常に重たい斧だけど装備するのは簡単で、人の心(精神力 = 手札のカード)を捨てるだけでいい。フレイバーとしても面白いし、マッドネス環境とも噛みあってるし、こういうの好きだな。カードとして強いかどうかは知らん。
あらためて見るとなんか色々気になってくる。なんで「怖い」という言葉を持ち出したんだろう、とか、原文の語順そのまま(以下参照)でも良かったんじゃないか、とか。
<代案>
何しろ舞台はイニストラード。今や誰しもが殺人者だからね。
この体言止めのほうが原文の語調を表せてる気がする。
引き続き、イニストラードを覆う影 の新カード紹介。世界観やカード名に絡めたカジュアルなネタが多かったもよう。砕けた口調が似合う、そんなネタばかりで、訳すのが楽しかった。
余談2:月曜日 《血統の呼び出し/Call the Bloodline》
MTG Wikiによるとフレイバーテキストが誤訳ではないかという疑いがあるとのこと。読んでみて、確かにそうかもしれない、と思った。公式ストーリーに関わる部分だから訳には気を付けないと……ですよね、セレニアさん。
それはさておき Card of the Day のほうの訳の話。
原文:
When Olivia Voldaren calls, you answer.
As fuel for your madness cards, this enchantment is obviously fantastic, but turning "land flooded" into "Vampire army" is also pretty great.
拙訳:
オリヴィア・ヴォルダーレンに呼ばれたとあっては駆けつけないわけにはいくまい。
このエンチャントはマッドネスを誘発させる手段としても実に素晴らしいが、土地であふれかえってしまった手札をヴァンパイアの軍勢に変えてしまうという点もまたそれはそれで素晴らしいと思わないかい?
まず1文目。短いフレーズがこんなにも長い日本語になってしまった、と最初思ったけど、よく見たらオリヴィアさんの名前が長いのが一因だった。
ところでこの最初の文が映画「フィールド・オブ・ドリームス」の名台詞「If you build it, he will come」に似ている気がする(だからどうした)。
次の2文目。後半の二重引用符で囲まれた「land flooded」と「Vampire army」のフレーズをどう訳すか。「土地事故」だと土地が少なすぎる場合も含んでしまうので却下。でもこれ以外に1つの単語で言い表す言葉も思いつかない。しょうがないので文章にした。そのかわり括弧は使わず。
加えて、締めの言葉をカジュアルな口語体に合わせて意訳してみた。なかなか親しみがいのある文章になったと思わないかい?
余談3:火曜日 《溺墓の寺院/Drownyard Temple》
マジック関係ない余談なんだけど、上限の月がどんな見た目を指すのか、いまだに良く分かっていない。お茶碗みたいに下側が丸いのか、帽子みたいに上が丸いのか。三日月のように細いのか、半月なのか。昔、説明してもらったはずなんだけど……。
原文:
With all the Werewolves running around, these sinister forest-people will basically be shooting Wolves out of a T-shirt cannon
拙訳:
これだけ巷に狼男があふれてる環境なら、森に暗躍するこの怪しげな教団だってマシンガンみたいに狼を解き放てるはずさ。
なんだこの「T-shirt cannon」という謎の武器名は……と思って調べてみたら、スポーツ観戦時のハーフタイムなどにマスコットやチアガールが客席にグッズを撃ちこむアレだった。海外だとTシャツ撃ちだすのが基本なのかな。
画像検索:T-shirt cannon
http://sports.cbsimg.net/images/collegefootball/auburngatlinggun434.jpg
http://ww3.hdnux.com/photos/30/40/11/6423134/3/920x1240.jpg
考えてみたら日本で実際に撃ってるところは見たことあっても、「撃ち出されている何か」を入手したことないから日本でもTシャツなのかな。なぜか勝手にタオルだと思ってた。
ところで、原文を素直に訳すなら「これらの怪しげな森の人々は基本的に狼をTシャツ砲から撃ち出す」となる。わけが分からないよ。
おそらく「Tシャツ」かどうかは重要じゃなくて、「連射する、たくさん撃ち出す」ということを言いたいんじゃないかな、と思ったので「マシンガン」と訳した。どっとはらい。
余談4:水曜日 《悪意ある動機/Spiteful Motives》
訳の話。
原文:
Let’s just admit it can be fun to be a little spiteful sometimes.
拙訳:
悪意ある動機は避けるべきだよね。だけど、ついそれを楽しんでしまうときがあるのは認めざるを得ないだろう?
本当に難しかった。「to be a spiteful」を日本語にするのも難しいし、さらにそこにくっついた「little」とか「sometimes」を合わせて自然な日本語にするのも難しかった。いや、正直できてない気がする。
<案1>
悪意をもって事に及ぶのも、
ときにはちょっと楽しいものだと認めようじゃないか
原文の「to be spiteful」だと「悪意となる、悪意になる」だから変だよなあ、「悪意を持って何かすること」が「楽しい」んだよなあ、と思いながら言葉を補ったパターン。でも「事に及ぶ」は言葉が固いし、補い過ぎかなあ、と思って……
<案2>
悪いことをしちゃいけないのは分かってても
ときどき無性にしたくなる、ってのはあるよな
砕けた口調にあった言葉を選んでみた。あと「fun」を「したくなる」としてみた。日本語としては自然なんだけど「悪意」という単語を除いてしまったのでカードとのつながりが弱いかな、と思って……
<案3>
悪意ある動機は避けるべきだよね。
だけど、ときにちょっとやってみたくもあることは認めざるを得ないだろう?
あえてカード名をそのままぶっ込んでみた。日本語としての不自然さは「カード名そのままだから」という認識で補正されるはず、という考え方。あとは「fun」はやっぱり「楽しい」だろうなあ、というわけで……
<最終案>
悪意ある動機は避けるべきだよね。
だけど、ついそれを楽しんでしまうときがあるのは認めざるを得ないだろう?
という段階を経て完成。
余談5:木曜日 《驚恐の目覚め/Startled Awake》
フレイバーという面ではすごい好き。防ぎようのない絶え間ない悪夢が襲ってきて、恐怖にかられた目覚めとともに精神的ダメージを受ける。細かいこと言うと、このサイクルがほぼ必ず「目覚め」から始まるのは残念なところだな、と(細かい)
訳の話。
原文:
The ability to recur it multiple times just adds insult to injury. And then more injury.
拙訳:
さらにそれが繰り返し戻ってくるとなると相手からすれば踏んだり蹴ったりだ。もちろんさらなる追い打ちが待ってるけどね。
原文の「add insult to injury」は、すでに傷を負っているところをさらに攻撃して怪我を悪化させることを指す言い回し。もちろん日本語にも色々ある。
その色々の中にしっくりくるものが見つからなくて困った。喉元まで「こう訳すべき」な言い回しが出てきかけてるんだけど、どうしても出てこない。
探して見つかったのは「傷口に塩を塗り込む/すりこむ」「死人/死体に鞭打つ」「死体蹴り」「ダメ押し」などなど。うーん、どれもなんか違うんだよなあ……なんかどれも「攻撃のあとに攻撃」というよりも……なんだろう。「無抵抗の怪我人を相手に優位な立場から拷問している」ような……上手く言い表せない。
なんやかんや試してみて、もうこれでいいか、と選んだのが上記の「踏んだり蹴ったり」で、続く文章を含め、正直それほど上手くいったという気はしてない。
余談6:金曜日 《殺人者の斧/Murderer’s Axe》
非常に重たい斧だけど装備するのは簡単で、人の心(精神力 = 手札のカード)を捨てるだけでいい。フレイバーとしても面白いし、マッドネス環境とも噛みあってるし、こういうの好きだな。カードとして強いかどうかは知らん。
原文:
And don’t worry about the name.
It’s Innistrad; everyone’s a murderer now.
拙訳:
何? カード名が怖いって? 気にする必要はないよ。
何しろ舞台は今や誰しもが殺人者のイニストラードだからね。
あらためて見るとなんか色々気になってくる。なんで「怖い」という言葉を持ち出したんだろう、とか、原文の語順そのまま(以下参照)でも良かったんじゃないか、とか。
<代案>
何しろ舞台はイニストラード。今や誰しもが殺人者だからね。
この体言止めのほうが原文の語調を表せてる気がする。
余談1:今週のCard of the Dayのテーマ
引き続き、イニストラードを覆う影 の新カードが紹介されていた。それも実際のゲームでの使い道や強さについて言及したネタだった気がする。やっぱり新発売したばかりなんだし実際に使ってみて欲しいんだろうな(憶測)
余談2:月曜日 《聖トラフトの祈祷/Invocation of Saint Traft》
訳の話。
「the epic power of the legendary Geist」はそのまま訳すなら「伝説的な幽霊の叙事詩的な力」となるところをノリと勢いで「伝説的な幽霊の最高にクールな能力」とした。
そのまま残りも同じように「Better yet(さらに良いことに)」を「さらにさらに」としたり、「there are some creatures around that can ~ (~ する能力を持つクリーチャーがその辺りにいる)」を「最新セットには~する能力をもったクリーチャーたちがいるんだ」としたり。
この週はそんな「口語にした際の自然な日本語の勢い」を優先してみた。つまり訳としてはイマイチ正しくなく、かつ訳していて非常に楽しかった、ということ。
余談3:火曜日 《溺墓の寺院/Drownyard Temple》
カード名の「溺墓」の読みは「できぼ」。単純に考えると「Drown + Yard」が「溺れる + 墓」をなっており、「Yard = 墓」と訳されていることになる。ただ実際には「Yard」だけで「墓地」という意味はないはずなので「Graveyard」と「イニストラードの持つ怪奇めいた空気」を合わせて生み出された造語なんだろうなあ、と思ってる。嫌いじゃない。
訳の話。
原文の前半は「{A or B} to {C or D}」と構成になっている。そのまま日本語にして分かるかなあ(読みづらくないかなあ)という不安はあったけど、どうにもこうにもそのまま訳すより他にないな、という結論に達したのでそうした。
……まあ、分かるか。
たまに読み手の読解力を過小評価し過ぎてるのではないかと思うことがある。
余談4:水曜日 《忘れられていた家宝/Neglected Heirloom》
日本語で「ネグレクト」というと一番広まっている意味としては「児童虐待(育児放棄)」と思われる。そのせいでこういうカード名を見ると「なんで武器なのに育児放棄の単語が出てくるんだ?」みたいな疑問を持つ人もいるかもしれない(もちろん考えすぎかもしれないけど)。
んで、実際にはカード名の「Neglected」は「放置する、忘れ去られる、すっぽかす」などの意味がある英単語。個人的にこれを「ドメスティックバイオレンス現象」と呼んでいる。
「ドメスティック」という単語が日本に「ドメスティックバイオレンス」という熟語を通じて広まったせいで「ドメスティック」側にはなんら暴力的な意味合いはないのに「ドメスティック = 暴力」というイメージが根付いてしまった。
ついでに書いておくと「Domestic」は、家やシェルターを意味する Dome(ドーム)から派生して生まれた言葉で「家庭内の、国内の、土着の」という意味をもつ英単語で、ビジネスだと「Domestic trade」などで「国内取引」を意味したりする。
他にも「ドメスティックバイオレンス現象」の例としては……そうだなあ……「プラスチック」というと日本では「そこそこ固くて軽い素材」が真っ先に浮かぶかもしれないけど、英語では「柔軟性、可塑性」を意味する英単語であり、分かりやすいところではビニール袋のことを「Plastic bag」と呼んでる、とか。
これはちょっと違うかな。まあいいや。そもそも「ドメスティックバイオレンス現象」自体が定義があってないようなものだし。
余談5:木曜日 《往時の主教/Bygone Bishop》
本当に大した話じゃないし、そもそも訳の話なのかどうか怪しいけど……
原文の「from Matter Reshaper to Jace, Vryn’s Prodigy」は、実に単純な「A to B(AからBまで)」という構文なのだけど、英語のカード名がきちんと頭に入っていないせいで「A to B, C」という構文に見間違えた(ジェイスのカード名にあるコンマを文章の一部と考えてしまった)。
気づいたらなんてことなかったけど、最初に読んだときは「どうやって訳せばいいんだ?」と混乱してしまった。
余談6:金曜日 《ウルヴェンワルドのハイドラ/Ulvenwald Hydra》
訳の話。
「Massive」で「Toothy」で「with reach」なモンスターを日本語にする作業が前半。「Massive」を「巨大な」という意味に訳したのは若干意訳が過ぎるかもしれないけど、そのかわり「with reach」を「到達という能力を持つ」ではなくてもっと外見描写的に訳すことができたのはちょっと嬉しい。
ただそこからはボロボロで「obviously great」が「疑いようもない素晴らしい強さ」、さらに後半の「might just be the best thing about it」が「この能力こそが一番の強みなのかもしれない」などの訳は、正直なところ自然な日本語になりきれていない気がしてる。
余談7:ハースストーン
<余談 その1>
相手の残りライフは6点で、こっちには10マナと未行動の《アジュア・ドレイク/Azure Drake》がいる。手札は《イセリアルの召術師/Ethereal Conjurer》が1枚あり、これで火力を引けば勝ちだな、と5マナを支払って召喚。
(1) 《フレイムランス/Flame Lance》
(2) 《ブリザード/Blizzard》
(3) 《カバル教団の魔導書/Cabalist’s Tome》
前者2枚は確かに火力だけどそうじゃないんだ。しょうがないこのターンの勝ちは無くなるけど、次のターンのために魔導書を唱えておくか、と選んで唱えたら、相手が爆発(投了)した。ちなみに引いた3枚は……
(1) 《フレイムキャノン/Flamecannon》
(2) 《魔力の炸裂/Arcane Blast》
(3) 《呪文相殺/Counterspell》
というわけで「6枚もメイジ呪文を引けば1枚は本体火力だろう」という考えは甘いことが分かった。肝に銘じておこう。
<余談 その2>
《インプ・ギャングのボス/Imp Gang Boss》に対して《ブリザード/Blizzard》を撃つとダメージによって生じたインプもフリーズする、ということに気付かなかった。確かにカードテキストをちゃんと読めば分かることなんだけど、直感的ではなかったので……意外と大事なことだな。覚えておこう。
<余談 その3>
コントロールウォーリアを相手に戦っていたときのこと。
こっちの場に《クロマガス/Chromaggus》と《大魔術師アントニダス/Archmage Antonidas》がいて、相手の場には行動済みで体力が2点しかない《シルヴァナス・ウィンドランナー/Sylvanas Windrunner》。
そこで対戦相手が自分のシルヴァナスに向かって《シールドスラム/Shield Slam》を唱えた。
……いや、待て。あんたのアーマー値は0だぞ。
爆発された。
余談8:翻訳の反省
久しぶりに長文(というほど長くはないけど、まあ、Card of the Day よりは長いということで)を訳した。公式記事ではない個人の記事ということもあって若干訳しづらかったので、色々反省もかねて書いてみる。
ジョン・フィンケルがプロプレイヤークラブ制度変更について思うところを語る
http://regiant.diarynote.jp/201604270157067623/
これは原文がどうというより、単に知識不足のせいで難しかった。原文では特定のカードを挙げてサイドボードうんぬんという話をしているが、具体的にどういった情報を欲しているのか読み解けなかった。
相手がサイドに《無限の抹消/Infinite Obliteration》を入れているかどうかを知りたかったのか、サイド戦で《無限の抹消/Infinite Obliteration》をサイドから追加するかどうかを確認したかったのか、フィンケル側の《無限の抹消/Infinite Obliteration》の扱いの話なのか……
迷った理由には原文にある「post」と末尾にある「first」が何を指すか解読できなかったことが大きい。「post sideboard with ~」でどういう意味なのかが理解できれば話は違うんだけど。
コメント欄でもレベラーさんに突っ込まれているように、単なる誤訳なんだけど「3/4」を「3分の4」と訳してる……さすがにそろそろ直すか。ああ、そうそう。最初に訳したときは、こんな些細なミスじゃなくて、もっと盛大な誤訳をしていた。
原文:
First, there’s the timing of the changes
to next years’ Platinum benefits 3/4 of the way through the season.
誤訳:
まず初めに、次のシーズンのプラチナレベル褒賞がシーズンを通して
3分の4も違ってくる変更の連絡がこのタイミングだということ。
弁解のしようもないただの誤訳なので説明することもないな。
大した話じゃなくて、直訳すれば「プレイヤーたちと約束が交わされたのだ。その約束は守られるべきだ」となるところをもう少しシンプルな日本語に直してみた、というだけの話。
よく読んでもらうと、色々と原文の言葉を削ってかわりに日本語側で勝手に単語を補っていることが分かる。前者の具体的な例としては、原文の「flashier」や「advised」などの単語がない(かわりに「damaging to the game」を「マジックというゲームの魅力を減ずる」と訳している)。
ここで削った「flashier」や「ill advised」などの好悪の感情を表現する単語は訳す際に非常に気を遣う。攻撃的に訳そうと思えば「正しく訳したうえで」いくらでも文章を攻撃的にできる。前に訳した失格処分に関する文章でも迷わされた部分。
原文の「one top heavy payout」をどうしようか迷っているうちに、もうどうにでもなれと「一発逆転気味に」と訳してみたら意外とハマった気がする。結果オーライの典型。
この記事全体の論調としては間違ったことを言っていないと思ってるけど、これ、本当に訳として正しいのかなあ……とちょっと不安だった。今あらためて確認してみると、まあ多分合ってるんじゃないかな、というぐらいの自信。
文章の前後をどう入れ替えるかで悩んで、最後はカッコで間に放り込むことにした。どれが正解、というより、どう文章を並べたら読みやすいか、なので、やろうと思えばいつまででも悩んでられるタイプの翻訳。最後は「えいやっ」と決めるしかない。
面白さを優先してちょっと文章をいじった。これがフィンケルの言葉としてとらえられてしまうことは分かっているけど、ニュアンスとして大きく外れてはいないはずなのでそれほど罪悪感はない。
「hitting land drops」はおそらく「土地を引く確率」が適切と思われる。ただ、そこを含めて原文に忠実に訳してもイマイチ分かりづらい & 原文の面白みが伝わりづらい、と思ったのでここは意図的に意訳した。
ここから「ウィザーズはいくらコストをカットできたのか」の計算が始まる。ただ訳すだけじゃなくて、どういった計算で算出された数字なのか、さらに計算が正しいかどうか、というトリプルチェックが大変だった。正直、一部はまだどういった計算で出したのか理解しきれてない。
前述した「好悪を表現する単語」をどう訳すか、という問題。
「a low opinion of us」を「取るに足らない存在と思ってる」と訳しているけど、これを「塵芥(ちりあくた)みたいな存在と思ってる」と訳したらどうなるか……さらには「ゴミみたいな存在と思ってる」と訳したら?
というわけでこの記事の翻訳の中での最大の問題点で、翻訳の反省文を書くことにした理由は正直なところこの部分のためだけだったりする。つーか、まあ、ぶっちゃけると「in starving MTGO of resources」の意味が分からない。それ以上でもそれ以下でもない。
いや、もちろんさすがに「MTGO」が「マジックオンライン」の略であることくらいは分かる。ただ「マジックオンラインのリソースに飢えている」がどういう意味なのかが分からない。
「マジックオンラインにもっと客を呼びたい(マジックオンラインのユーザが不足している)」という意味かな、とも思ったけど、前後の文章とつながらない。
悩みに悩んだ挙句、誤った認識を与えるよりかはまだマシ、とごっそり削った。
引き続き、イニストラードを覆う影 の新カードが紹介されていた。それも実際のゲームでの使い道や強さについて言及したネタだった気がする。やっぱり新発売したばかりなんだし実際に使ってみて欲しいんだろうな(憶測)
余談2:月曜日 《聖トラフトの祈祷/Invocation of Saint Traft》
訳の話。
原文:
You can attach the epic power of the legendary Geist to any creature now! Better yet, there are some creatures around that can skulk their way past blockers, staying safe while throwing Angels at your foe’s face.
拙訳:
あの伝説的な幽霊の最高にクールな能力を好きなクリーチャーにつけられるぞ! さらにさらに、最新セットにはブロックをかいくぐる能力をもったクリーチャーたちがいるんだ。つまり安全な場所から敵の顔面に天使を投げつけ続けられるというわけさ。
「the epic power of the legendary Geist」はそのまま訳すなら「伝説的な幽霊の叙事詩的な力」となるところをノリと勢いで「伝説的な幽霊の最高にクールな能力」とした。
そのまま残りも同じように「Better yet(さらに良いことに)」を「さらにさらに」としたり、「there are some creatures around that can ~ (~ する能力を持つクリーチャーがその辺りにいる)」を「最新セットには~する能力をもったクリーチャーたちがいるんだ」としたり。
この週はそんな「口語にした際の自然な日本語の勢い」を優先してみた。つまり訳としてはイマイチ正しくなく、かつ訳していて非常に楽しかった、ということ。
余談3:火曜日 《溺墓の寺院/Drownyard Temple》
カード名の「溺墓」の読みは「できぼ」。単純に考えると「Drown + Yard」が「溺れる + 墓」をなっており、「Yard = 墓」と訳されていることになる。ただ実際には「Yard」だけで「墓地」という意味はないはずなので「Graveyard」と「イニストラードの持つ怪奇めいた空気」を合わせて生み出された造語なんだろうなあ、と思ってる。嫌いじゃない。
訳の話。
原文:
You can discard or sacrifice the Temple to pay a cost, or use it to fuel delirium-and then get it back for just three mana.
拙訳:
コストの支払いや昂揚の達成のために手札から捨てたり生け贄に捧げたりしても、あらためてたった3マナ支払うだけで取り戻せるのだ。
原文の前半は「{A or B} to {C or D}」と構成になっている。そのまま日本語にして分かるかなあ(読みづらくないかなあ)という不安はあったけど、どうにもこうにもそのまま訳すより他にないな、という結論に達したのでそうした。
……まあ、分かるか。
たまに読み手の読解力を過小評価し過ぎてるのではないかと思うことがある。
余談4:水曜日 《忘れられていた家宝/Neglected Heirloom》
日本語で「ネグレクト」というと一番広まっている意味としては「児童虐待(育児放棄)」と思われる。そのせいでこういうカード名を見ると「なんで武器なのに育児放棄の単語が出てくるんだ?」みたいな疑問を持つ人もいるかもしれない(もちろん考えすぎかもしれないけど)。
んで、実際にはカード名の「Neglected」は「放置する、忘れ去られる、すっぽかす」などの意味がある英単語。個人的にこれを「ドメスティックバイオレンス現象」と呼んでいる。
「ドメスティック」という単語が日本に「ドメスティックバイオレンス」という熟語を通じて広まったせいで「ドメスティック」側にはなんら暴力的な意味合いはないのに「ドメスティック = 暴力」というイメージが根付いてしまった。
ついでに書いておくと「Domestic」は、家やシェルターを意味する Dome(ドーム)から派生して生まれた言葉で「家庭内の、国内の、土着の」という意味をもつ英単語で、ビジネスだと「Domestic trade」などで「国内取引」を意味したりする。
他にも「ドメスティックバイオレンス現象」の例としては……そうだなあ……「プラスチック」というと日本では「そこそこ固くて軽い素材」が真っ先に浮かぶかもしれないけど、英語では「柔軟性、可塑性」を意味する英単語であり、分かりやすいところではビニール袋のことを「Plastic bag」と呼んでる、とか。
これはちょっと違うかな。まあいいや。そもそも「ドメスティックバイオレンス現象」自体が定義があってないようなものだし。
余談5:木曜日 《往時の主教/Bygone Bishop》
本当に大した話じゃないし、そもそも訳の話なのかどうか怪しいけど……
原文:
So many creatures, from Matter Reshaper to Jace, Vryn’s Prodigy, will trigger the Bishop to rain Clues on you.
拙訳:
《作り変えるもの/Matter Reshaper》から《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy》まで、実に多くのクリーチャーが主教の能力を誘発し、君に手掛かりをもたらせてくれる。
原文の「from Matter Reshaper to Jace, Vryn’s Prodigy」は、実に単純な「A to B(AからBまで)」という構文なのだけど、英語のカード名がきちんと頭に入っていないせいで「A to B, C」という構文に見間違えた(ジェイスのカード名にあるコンマを文章の一部と考えてしまった)。
気づいたらなんてことなかったけど、最初に読んだときは「どうやって訳せばいいんだ?」と混乱してしまった。
余談6:金曜日 《ウルヴェンワルドのハイドラ/Ulvenwald Hydra》
訳の話。
原文:
A massive, toothy monster with reach is obviously great
拙訳:
この空にも到達する巨大な空間を占めた牙だらけのモンスターは疑いようもなく素晴らしい強さを持っている。
「Massive」で「Toothy」で「with reach」なモンスターを日本語にする作業が前半。「Massive」を「巨大な」という意味に訳したのは若干意訳が過ぎるかもしれないけど、そのかわり「with reach」を「到達という能力を持つ」ではなくてもっと外見描写的に訳すことができたのはちょっと嬉しい。
ただそこからはボロボロで「obviously great」が「疑いようもない素晴らしい強さ」、さらに後半の「might just be the best thing about it」が「この能力こそが一番の強みなのかもしれない」などの訳は、正直なところ自然な日本語になりきれていない気がしてる。
余談7:ハースストーン
<余談 その1>
相手の残りライフは6点で、こっちには10マナと未行動の《アジュア・ドレイク/Azure Drake》がいる。手札は《イセリアルの召術師/Ethereal Conjurer》が1枚あり、これで火力を引けば勝ちだな、と5マナを支払って召喚。
(1) 《フレイムランス/Flame Lance》
(2) 《ブリザード/Blizzard》
(3) 《カバル教団の魔導書/Cabalist’s Tome》
前者2枚は確かに火力だけどそうじゃないんだ。しょうがないこのターンの勝ちは無くなるけど、次のターンのために魔導書を唱えておくか、と選んで唱えたら、相手が爆発(投了)した。ちなみに引いた3枚は……
(1) 《フレイムキャノン/Flamecannon》
(2) 《魔力の炸裂/Arcane Blast》
(3) 《呪文相殺/Counterspell》
というわけで「6枚もメイジ呪文を引けば1枚は本体火力だろう」という考えは甘いことが分かった。肝に銘じておこう。
<余談 その2>
《インプ・ギャングのボス/Imp Gang Boss》に対して《ブリザード/Blizzard》を撃つとダメージによって生じたインプもフリーズする、ということに気付かなかった。確かにカードテキストをちゃんと読めば分かることなんだけど、直感的ではなかったので……意外と大事なことだな。覚えておこう。
<余談 その3>
コントロールウォーリアを相手に戦っていたときのこと。
こっちの場に《クロマガス/Chromaggus》と《大魔術師アントニダス/Archmage Antonidas》がいて、相手の場には行動済みで体力が2点しかない《シルヴァナス・ウィンドランナー/Sylvanas Windrunner》。
そこで対戦相手が自分のシルヴァナスに向かって《シールドスラム/Shield Slam》を唱えた。
……いや、待て。あんたのアーマー値は0だぞ。
爆発された。
余談8:翻訳の反省
久しぶりに長文(というほど長くはないけど、まあ、Card of the Day よりは長いということで)を訳した。公式記事ではない個人の記事ということもあって若干訳しづらかったので、色々反省もかねて書いてみる。
ジョン・フィンケルがプロプレイヤークラブ制度変更について思うところを語る
http://regiant.diarynote.jp/201604270157067623/
原文:
He didn’t know I was going to draw with him anyways, but just wanted to see his deck post sideboard with Infinite Obliteration first.
拙訳:
まあ実は私としては彼のサイドボーディングテクを確認させてもらったあと引き分けで終わらせるつもりだったんだけど、彼はそんなこと知らなかったからね。
これは原文がどうというより、単に知識不足のせいで難しかった。原文では特定のカードを挙げてサイドボードうんぬんという話をしているが、具体的にどういった情報を欲しているのか読み解けなかった。
相手がサイドに《無限の抹消/Infinite Obliteration》を入れているかどうかを知りたかったのか、サイド戦で《無限の抹消/Infinite Obliteration》をサイドから追加するかどうかを確認したかったのか、フィンケル側の《無限の抹消/Infinite Obliteration》の扱いの話なのか……
迷った理由には原文にある「post」と末尾にある「first」が何を指すか解読できなかったことが大きい。「post sideboard with ~」でどういう意味なのかが理解できれば話は違うんだけど。
原文:
First, there’s the timing of the changes to next years’ Platinum benefits 3/4 of the way through the season.
拙訳:
まず初めに、今シーズンが3分の4も過ぎているこのタイミングで次シーズンのプラチナレベル褒賞の変更を発表したということ。
コメント欄でもレベラーさんに突っ込まれているように、単なる誤訳なんだけど「3/4」を「3分の4」と訳してる……さすがにそろそろ直すか。ああ、そうそう。最初に訳したときは、こんな些細なミスじゃなくて、もっと盛大な誤訳をしていた。
原文:
First, there’s the timing of the changes
to next years’ Platinum benefits 3/4 of the way through the season.
誤訳:
まず初めに、次のシーズンのプラチナレベル褒賞がシーズンを通して
3分の4も違ってくる変更の連絡がこのタイミングだということ。
弁解のしようもないただの誤訳なので説明することもないな。
原文:
Promises were made to players and they must be kept.
拙訳:
プレイヤーたちと交わした約束は守られるべきだ。
大した話じゃなくて、直訳すれば「プレイヤーたちと約束が交わされたのだ。その約束は守られるべきだ」となるところをもう少しシンプルな日本語に直してみた、というだけの話。
原文:
In terms of long term strategy, cannibalizing platinum benefits in the interests of having a flashier top prize for one tournament is ill advised and damaging to the game.
拙訳:
長期的な戦略として見ると、1つの大会の賞金を増額するためにプラチナレベル褒賞を削るのはマジックというゲームの魅力を減ずる無分別な行為だ。
よく読んでもらうと、色々と原文の言葉を削ってかわりに日本語側で勝手に単語を補っていることが分かる。前者の具体的な例としては、原文の「flashier」や「advised」などの単語がない(かわりに「damaging to the game」を「マジックというゲームの魅力を減ずる」と訳している)。
ここで削った「flashier」や「ill advised」などの好悪の感情を表現する単語は訳す際に非常に気を遣う。攻撃的に訳そうと思えば「正しく訳したうえで」いくらでも文章を攻撃的にできる。前に訳した失格処分に関する文章でも迷わされた部分。
原文:
Taking all their benefits and putting it into one top heavy payout at the end of the year makes things problematic for the magic “pro.”
拙訳:
そのプレイヤーたちの特権を取り上げ、かわりに年の最後の大会で一発逆転気味に取り返せというのは「マジックのプロ」という存在を脅かすのに十分な問題だ。
原文の「one top heavy payout」をどうしようか迷っているうちに、もうどうにでもなれと「一発逆転気味に」と訳してみたら意外とハマった気がする。結果オーライの典型。
原文:
The last match of a Pro Tour doubles your win, and the difference between 9th in the swiss and making the top 8 is enormous.
拙訳:
プロツアーは最後の試合の勝敗だけで賞金がほぼ倍違う。スイスドローを勝ち抜いての9位は、それより上の順位とかけ離れた結果をもたらす。
この記事全体の論調としては間違ったことを言っていないと思ってるけど、これ、本当に訳として正しいのかなあ……とちょっと不安だった。今あらためて確認してみると、まあ多分合ってるんじゃないかな、というぐらいの自信。
原文:
Not a single person I know wants all of that on the line in a single end of the year tournament, and I know the people who are most likely to win that tournament.
拙訳:
その振れ幅をシーズン最後の大会での一発勝負にすべてゆだねることになる、という今回の変更を喜んでるプレイヤーは少なくとも私の知っている範囲内の(その大会で優勝するであろう)プレイヤーたちの中にすら1人もいない。
文章の前後をどう入れ替えるかで悩んで、最後はカッコで間に放り込むことにした。どれが正解、というより、どう文章を並べたら読みやすいか、なので、やろうと思えばいつまででも悩んでられるタイプの翻訳。最後は「えいやっ」と決めるしかない。
原文:
I really don’t understand this - they know Magic players are bright and can do basic math.
拙訳:
私がどうしても理解できないのがここだ。ウィザーズはマジックプレイヤーが大抵数学に強いことを知っているはずだ。少なくとも算数ができることくらいはね。
面白さを優先してちょっと文章をいじった。これがフィンケルの言葉としてとらえられてしまうことは分かっているけど、ニュアンスとして大きく外れてはいないはずなのでそれほど罪悪感はない。
原文:
In a group where many people simulate the probabilities of hitting land drops with 24 vs 25 lands?
拙訳:
60枚に占める土地の枚数が24枚か25枚かで変わる確率に一喜一憂するような連中だってことを忘れてしまったんだろうか。
「hitting land drops」はおそらく「土地を引く確率」が適切と思われる。ただ、そこを含めて原文に忠実に訳してもイマイチ分かりづらい & 原文の面白みが伝わりづらい、と思ったのでここは意図的に意訳した。
原文:
There are 34 platinum pros this year who will receive 11k less from PTs, that’s $374,000 in total. ~
拙訳:
さて今現在、マジックには34人のプラチナレベルプレイヤーがいる。来年も同数だとして、来年度が変更によって減額される金額を算出してみよう。まず各プレイヤーごとに11,000ドルをプロツアーに参加することで得られたはずだった。総額は374,000ドルだ。~
ここから「ウィザーズはいくらコストをカットできたのか」の計算が始まる。ただ訳すだけじゃなくて、どういった計算で算出された数字なのか、さらに計算が正しいかどうか、というトリプルチェックが大変だった。正直、一部はまだどういった計算で出したのか理解しきれてない。
原文:
Sometimes it feels like they have a low opinion of us when they write these things.
拙訳:
たまにウィザーズは私たちを本当に取るに足らない存在だと思ってるんじゃないかと感じることがある。こういう文章を見たときとかね。
前述した「好悪を表現する単語」をどう訳すか、という問題。
「a low opinion of us」を「取るに足らない存在と思ってる」と訳しているけど、これを「塵芥(ちりあくた)みたいな存在と思ってる」と訳したらどうなるか……さらには「ゴミみたいな存在と思ってる」と訳したら?
原文:
This sort of short termism has plagued Magic throughout the years, most notably in starving MTGO of resources.
拙訳:
こういった長期的視点に欠けた考えが長いことマジックを支配してきた。
というわけでこの記事の翻訳の中での最大の問題点で、翻訳の反省文を書くことにした理由は正直なところこの部分のためだけだったりする。つーか、まあ、ぶっちゃけると「in starving MTGO of resources」の意味が分からない。それ以上でもそれ以下でもない。
いや、もちろんさすがに「MTGO」が「マジックオンライン」の略であることくらいは分かる。ただ「マジックオンラインのリソースに飢えている」がどういう意味なのかが分からない。
「マジックオンラインにもっと客を呼びたい(マジックオンラインのユーザが不足している)」という意味かな、とも思ったけど、前後の文章とつながらない。
悩みに悩んだ挙句、誤った認識を与えるよりかはまだマシ、とごっそり削った。
余談1:今週のCard of the Dayのテーマ
今週というかテーマというか……月曜日しかなかった。一応、イニストラードを覆う影 の新カードではある。しかしこの休みはなんだったんだろう。イースター休みじゃないよなあ。
余談2:月曜日 《聖トラフトの祈祷/Invocation of Saint Traft》
装備しても幽霊になるわけではないので相手の呪文や効果からは逃れられない。出てくる天使は、なんだろう、勘違いしてるのかな。それとも装備してるクリーチャーがトラフトじゃないことを納得しつつ攻撃してくれてるのかな。ちょっと気になる。
すごい難しかった。順番に書いていく。
1文目からすでに意味がつかみづらかった。「not around for Innistrad」とあるから「来たことが無ければ」かと思いきや、「If you were not around for the first time」だから「イニストラードに来たことが一回目で無ければ」というわけで、逆の意味になってる。
さらに末尾の「make a touch less sense」がさっぱり分からなかった。「make a less sense」なら「それほど意味をなさない」という意味だと思うし、「make touch」だけなら「せしめる、せびる、殺す」など様々な意味があるらしいけど「make a touch less sense」という並びの英語が本当に分からなかった。
分からないけど、とりあえず「イニストラードを知ってる人がこのカードを見たらどう感じるか」という話なので、そりゃもちろん「なんか見覚えがある」とか「感じるところがある」とかそんなところだろう、というなんとなく訳を敢行した。結構な敗北感。
2文目はそれ自体はそれほどでもない。ただラストの「彼らの現状は今とほぼ同じだ」という文章につながないといけないことを考えると、おいそれと気軽には訳せない。
3文目も同様で「アヴァシンという天使が暴れている現状」と合わせるには「天使がクリーチャーをボコボコにしてた」ではダメで「天使が人間をボコボコにしてた」にしないといけなくなる。そして「人間」という言葉はイマイチ日本語の文章にしたときに「文語」というか……浮いてしまうので、また一考の余地が生じる。
ラストの4文目は短いけど何を指しているのか、は読者が自力でくみ取らないといけない。「They」が「トラフトと天使」なのか「天使と人々」なのか。まあ、トラフトもういないから後者だろうけど、とろうと思えばどっちともとれる。
難しかった。
余談3:ハースストーン
新セット「旧神のささやき」がリリースされたのでログインしてみた。新セットのリリースやフォーマットの住み分けがアニメーション付きで紹介された。楽しい。
さらにログインしただけで新セットが3パックもらえて、特別クエスト「新フォーマットのスタンダードで2勝すれば5パック」が発生したので、さっそくスタンダードデッキを組んでみた。
とりあえずメイジ好きだからメイジでいいか。テンポメイジでも組もうかな……おや《フレイムウェイカー/Flamewaker》は使えるのか。
じゃあ《マナ・ワーム/Mana Wyrm》と《スペルスリンガー/Spellslinger》と適当な呪文……ああ、そうそう、Nerfされたカードを砕きまくってお呼びたてした《大魔術師アントニダス/Archmage Antonidas》をついに使うときが来たか。
そんな適当テンポメイジで2勝して5パックゲット。8パック貯めてから一気に開けようと……って、あれ? またなんかクエストが増えたぞ。えーと「スタンダードで7勝すれば5パック」か。じゃあ一気に行くか……というわけでそのまま10戦くらいして7勝達成、5パックゲット。
旧態依然のままのテンポメイジで戦ってたんだけど、当然、対戦相手の皆さんは新カードをバンバン使ってきて、どんどん《クトゥーン/C’Thun》が育ってく。
意外と簡単に育つもんだなあ、というのが正直な感想。「クトゥーンのパワーが10以上のとき~」とか「体力が10以上のとき~」とか、本当に発動するのかな、と思ってたけどバンバン発動してた。ただ10戦以上したけど結局一度も場に出なかったな。おかげで勝ててたんだけど、ちょっと残念。
あと「体力1の味方が出ると聖なる盾を張ってあげる」というミニオンを最大限に生かしたデッキと出会った。2/1のステルス、2マナ4/1のバニラ、1/1を引き連れてくる2/1のマーロック……さらに「聖なる盾をついてるミニオンをBuff」という武器まで入ってる徹底っぷりで、負けたけど楽しかった。
クエスト達成後に13パック全部むいたけどエピック3枚引いたくらいでレジェンドは0枚。まあそんなもんか。次はアリーナで新カードを使ってみようかな。それとも《クトゥーン/C’Thun》デッキを少ない資産で組んでみるか……やっぱり新セット出ると楽しいな。
今週というかテーマというか……月曜日しかなかった。一応、イニストラードを覆う影 の新カードではある。しかしこの休みはなんだったんだろう。イースター休みじゃないよなあ。
余談2:月曜日 《聖トラフトの祈祷/Invocation of Saint Traft》
装備しても幽霊になるわけではないので相手の呪文や効果からは逃れられない。出てくる天使は、なんだろう、勘違いしてるのかな。それとも装備してるクリーチャーがトラフトじゃないことを納得しつつ攻撃してくれてるのかな。ちょっと気になる。
原文:
If you weren’t around for Innistrad the first time, this one might make a touch less sense.
You see, Saint Traft was a Spirit, and he had an Angel buddy.
And that Angel buddy beat the pulp out of people.
Kind of like they are now.
拙訳:
もしイニストラードに来たのは初めてじゃないなら、このカードを見て何か思うところがあるかもしれないね。
えーと……まず聖トラフトって奴がいたんだ。そいつは幽霊だった。
さらにいうとそいつには天使の相棒がいて、その天使がいろんな人をボコボコにしてたってわけだ。
なんだか現状とあまり変わらない気がするな。
すごい難しかった。順番に書いていく。
1文目からすでに意味がつかみづらかった。「not around for Innistrad」とあるから「来たことが無ければ」かと思いきや、「If you were not around for the first time」だから「イニストラードに来たことが一回目で無ければ」というわけで、逆の意味になってる。
さらに末尾の「make a touch less sense」がさっぱり分からなかった。「make a less sense」なら「それほど意味をなさない」という意味だと思うし、「make touch」だけなら「せしめる、せびる、殺す」など様々な意味があるらしいけど「make a touch less sense」という並びの英語が本当に分からなかった。
分からないけど、とりあえず「イニストラードを知ってる人がこのカードを見たらどう感じるか」という話なので、そりゃもちろん「なんか見覚えがある」とか「感じるところがある」とかそんなところだろう、というなんとなく訳を敢行した。結構な敗北感。
2文目はそれ自体はそれほどでもない。ただラストの「彼らの現状は今とほぼ同じだ」という文章につながないといけないことを考えると、おいそれと気軽には訳せない。
3文目も同様で「アヴァシンという天使が暴れている現状」と合わせるには「天使がクリーチャーをボコボコにしてた」ではダメで「天使が人間をボコボコにしてた」にしないといけなくなる。そして「人間」という言葉はイマイチ日本語の文章にしたときに「文語」というか……浮いてしまうので、また一考の余地が生じる。
ラストの4文目は短いけど何を指しているのか、は読者が自力でくみ取らないといけない。「They」が「トラフトと天使」なのか「天使と人々」なのか。まあ、トラフトもういないから後者だろうけど、とろうと思えばどっちともとれる。
難しかった。
余談3:ハースストーン
新セット「旧神のささやき」がリリースされたのでログインしてみた。新セットのリリースやフォーマットの住み分けがアニメーション付きで紹介された。楽しい。
さらにログインしただけで新セットが3パックもらえて、特別クエスト「新フォーマットのスタンダードで2勝すれば5パック」が発生したので、さっそくスタンダードデッキを組んでみた。
とりあえずメイジ好きだからメイジでいいか。テンポメイジでも組もうかな……おや《フレイムウェイカー/Flamewaker》は使えるのか。
じゃあ《マナ・ワーム/Mana Wyrm》と《スペルスリンガー/Spellslinger》と適当な呪文……ああ、そうそう、Nerfされたカードを砕きまくってお呼びたてした《大魔術師アントニダス/Archmage Antonidas》をついに使うときが来たか。
そんな適当テンポメイジで2勝して5パックゲット。8パック貯めてから一気に開けようと……って、あれ? またなんかクエストが増えたぞ。えーと「スタンダードで7勝すれば5パック」か。じゃあ一気に行くか……というわけでそのまま10戦くらいして7勝達成、5パックゲット。
旧態依然のままのテンポメイジで戦ってたんだけど、当然、対戦相手の皆さんは新カードをバンバン使ってきて、どんどん《クトゥーン/C’Thun》が育ってく。
意外と簡単に育つもんだなあ、というのが正直な感想。「クトゥーンのパワーが10以上のとき~」とか「体力が10以上のとき~」とか、本当に発動するのかな、と思ってたけどバンバン発動してた。ただ10戦以上したけど結局一度も場に出なかったな。おかげで勝ててたんだけど、ちょっと残念。
あと「体力1の味方が出ると聖なる盾を張ってあげる」というミニオンを最大限に生かしたデッキと出会った。2/1のステルス、2マナ4/1のバニラ、1/1を引き連れてくる2/1のマーロック……さらに「聖なる盾をついてるミニオンをBuff」という武器まで入ってる徹底っぷりで、負けたけど楽しかった。
クエスト達成後に13パック全部むいたけどエピック3枚引いたくらいでレジェンドは0枚。まあそんなもんか。次はアリーナで新カードを使ってみようかな。それとも《クトゥーン/C’Thun》デッキを少ない資産で組んでみるか……やっぱり新セット出ると楽しいな。
余談1:今週のCard of the Dayのテーマ
今週も新カードの紹介だった……でいいのかな。あと記事が妙にギャグっぽいというかネタっぽいというか口語っぽいというか……訳すのが難しかった。あとは……そうそう、イースター休みだからかもしれないけど月曜、火曜、水曜の3日間しか更新がなかった。
余談2:月曜日 《教団の歓迎/Welcome to the Fold》
(2)(青)(青) で対象のクリーチャーのコントロールを得るというとどうしても《支配魔法/Control Magic》という往年のパワーカードを思い出す。4ターン目はそれでタップアウトして、対戦相手がその隙にどれだけ盤面を取り返せるか、が当時のパーミッションデッキ戦の日常だった。
そこに「マナが無くてもカウンターできる」呪文が訪れて、青く冷たい冬の時代が始まったの……とかポエムはさておき訳の話。
長々と引用したけど、問題は最後の部分。
ローブを与えて、彼らの自由意思を消し去るだけでよい、とのこと。言いたいことは分かるけど、そのまま日本語にすると不自然な気がする。
絵と絡める意味で「ローブを着せる」とか「心を奪う」とか色々手を加えてみた。あまり上手くいった気はしてない。中盤部分はそこそこ気に入ってるんだけど……やっぱり口語体は難易度が高めだな。
余談3:火曜日 《罪を誘うもの/Sin Prodder》
ほぼ自分だけ《吠えたける鉱山/Howling Mine》で、引けないときはかわりに対戦相手にダメージが入る。そんな能力を見て「デメリットほぼないじゃないか! 強い!」と思った。そのあと他人の評価を見ていて「ああ、そうか。土地を引きづらくなるのか」と気づいた(気づけよ)
顔の両サイドに天使と悪魔がふよふよ浮きながら内心の葛藤を代弁する、という表現はアメリカにもあるんだな、と思ったあと、そもそも登場するキャラを考えたら西欧から渡ってきた概念に決まってるよな。
それはさておき、日本語訳するときに迷ったのは「肩」という単語を律儀に訳すかどうか。日本だと「肩にいる」というより「頭の両サイドに浮いてる」というイメージが強い……ような……気がするんですが、個人の感想です(逃げ)
あと悪魔は「肩にいる」で、天使が「もう片方の肩」という表現になってる。ただでさえ肩の上にいるというイメージが薄いかもしれないという思いがあったので「右肩ってことにしとくか。そうすれば左肩に対になる何かがある、という先の展開を予想してもらいやすくなるだろう」と考えて、そう訳した。
末尾の「to argue about it」を訳してない。ネタの流れ的にないほうがスッキリするかな、とか考えてしまった。「その問題について反論するには ~ に忙しい」という言葉を入れる場所が上手く見つからなかった、というべきか。
余談4:水曜日 《アーリン・コード/Arlinn Kord》
狂気にとらわれた科学者と聞くと「赤青の魔法かな?」と思ってしまう。イゼットの残した印象は罪深い。まあ、言うてもシミックも大概なんだけど。
前半の難しかったポイントは「a beautiful hybrid destructive force」。マジックでハイブリッドといえばハイブリッドマナ……と思いきや関係なかった。「融合」「合体」「ハイブリッド」とか色々選択肢あった中で、シンプルに「合体」でいいかな、と。
あと「Beautiful」と「Destructive」が並んでるのを「美麗で破壊的な」とそのまま横に並べても良かったんだけど、やっぱり相反するイメージを併せ持つ、という印象を残したくて「美しくも破壊的な」とさせてもらった。
いきなり関係ない話を挟んでみる。個人的に「Destructive」という単語を見ると真っ先に思い出すのは《破壊の衝動/Destructive Urge》というカード。(1)(赤)(赤)のエンチャントクリーチャー(当時はオーラなんてなかった)で、攻撃が通って対戦相手にダメージを与えると土地を破壊できる。
要するに有利な盤面をさらに有利にするだけのカード。相手はほぼ何も出来ない状態になるのに、なかなかゲームは終わらないという土地破壊の悪いところを象徴するようなカードでもある。今思うとろくでもないな。やっぱ土地破壊は駆逐されてしかるべきなアーキタイプだと思う。
ドワーフ「だから俺らの出番がねーんだよ」
せやな。なんで土地破壊なんてフレイバーを担当させられたんだろうね。鉱夫というイメージのせいかな。かわいそうに。
閑話休題。
後半部分でSOIと出てきたのを、そのまま略語で使うか、正式名称で使うかを考えた挙句に「使わない」という選択肢に至った。プレリリースという単語を補う必要があると思って、それを補うならセット名いらないかな、と。
余談5:ハースストーン
パラディンでアリーナを開始。《トゥルーシルバー・チャンピオン》1枚、《マーロックの騎士》2枚、《アージェント・ランス》1枚、《兵役招集》1枚、《聖別》1枚 というモンスターデッキを与えられつつ2連敗スタートという体たらく。パイロットが弱過ぎる。
でもそのあと4連勝して今は「4-2」。マロナイを2体出してからヒロパ起動したら相手が投了した。次のターンに手札の《ムクラの勇者》でさらに無双する予定だったのに……まあ、場が満杯過ぎて逆に活躍しようがないんだけど。
ついでに今週の酒場の感想。
手札が全部《ワタリガラスの偶像》という運ゲー極まれり系のルールなのであまり真面目に遊んでると逆につらい。お祭りと割り切って楽しむしかない。
メイジを選んで《鏡の住民》を張ってターンを返したら相手が《フレイムウェイカー》を召喚してしまった。帰ってきたターンから《偶像》を唱えてはスペルを引いてくる、ということを続けてたら相手が死んでた。割れながらひどいことをした。
ところでこれ、なんか出てくるカードに偏りがある気がする。同じセットの3枚を何度も見たり、相手のローグに《凶悪なる一撃》をまとめて3連発打たれて負けたり(いやこれはむしろ相手が弱い引きに困って開き直ったナイスプレイな気もするけど)。
今週も新カードの紹介だった……でいいのかな。あと記事が妙にギャグっぽいというかネタっぽいというか口語っぽいというか……訳すのが難しかった。あとは……そうそう、イースター休みだからかもしれないけど月曜、火曜、水曜の3日間しか更新がなかった。
余談2:月曜日 《教団の歓迎/Welcome to the Fold》
(2)(青)(青) で対象のクリーチャーのコントロールを得るというとどうしても《支配魔法/Control Magic》という往年のパワーカードを思い出す。4ターン目はそれでタップアウトして、対戦相手がその隙にどれだけ盤面を取り返せるか、が当時のパーミッションデッキ戦の日常だった。
そこに「マナが無くてもカウンターできる」呪文が訪れて、青く冷たい冬の時代が始まったの……とかポエムはさておき訳の話。
原文:
This sinister card might not win you any friends at your Prerelease, but that’s okay-if you cast it for its madness cost, you can make anyone your friend!
Just give them a robe and eradicate their free will.
拙訳:
この不気味なイラストをした《教団の歓迎/Welcome to the Fold》はプレリリースで友達を作るのに向いてるカードだとはとても言えないね。
だけど問題ない。何しろマッドネスで唱えさえすれば、ほら、誰だって君のトモダチだよ!
後ろからローブを着せて、その心を奪ってしまえばイチコロさ。
長々と引用したけど、問題は最後の部分。
ローブを与えて、彼らの自由意思を消し去るだけでよい、とのこと。言いたいことは分かるけど、そのまま日本語にすると不自然な気がする。
絵と絡める意味で「ローブを着せる」とか「心を奪う」とか色々手を加えてみた。あまり上手くいった気はしてない。中盤部分はそこそこ気に入ってるんだけど……やっぱり口語体は難易度が高めだな。
余談3:火曜日 《罪を誘うもの/Sin Prodder》
ほぼ自分だけ《吠えたける鉱山/Howling Mine》で、引けないときはかわりに対戦相手にダメージが入る。そんな能力を見て「デメリットほぼないじゃないか! 強い!」と思った。そのあと他人の評価を見ていて「ああ、そうか。土地を引きづらくなるのか」と気づいた(気づけよ)
原文:
The Devil on your shoulder says, "Take the damage, it’s worth it!" The Angel on your other shoulder is too busy, uh, "purifying" innocent villagers to argue about it.
拙訳:
右肩にいる悪魔が君に「ダメージを受けちまえよ! そのほうが得だぜ?」とささやいてくる。一方、左肩にいるはずの天使は……あれ? いないぞ。どこかの村で罪のない村人を「浄化する」のに忙しいのかな。
顔の両サイドに天使と悪魔がふよふよ浮きながら内心の葛藤を代弁する、という表現はアメリカにもあるんだな、と思ったあと、そもそも登場するキャラを考えたら西欧から渡ってきた概念に決まってるよな。
それはさておき、日本語訳するときに迷ったのは「肩」という単語を律儀に訳すかどうか。日本だと「肩にいる」というより「頭の両サイドに浮いてる」というイメージが強い……ような……気がするんですが、個人の感想です(逃げ)
あと悪魔は「肩にいる」で、天使が「もう片方の肩」という表現になってる。ただでさえ肩の上にいるというイメージが薄いかもしれないという思いがあったので「右肩ってことにしとくか。そうすれば左肩に対になる何かがある、という先の展開を予想してもらいやすくなるだろう」と考えて、そう訳した。
末尾の「to argue about it」を訳してない。ネタの流れ的にないほうがスッキリするかな、とか考えてしまった。「その問題について反論するには ~ に忙しい」という言葉を入れる場所が上手く見つからなかった、というべきか。
余談4:水曜日 《アーリン・コード/Arlinn Kord》
狂気にとらわれた科学者と聞くと「赤青の魔法かな?」と思ってしまう。イゼットの残した印象は罪深い。まあ、言うてもシミックも大概なんだけど。
原文:
Some mad scientist combined Forked Bolt and Rolling Thunder into a beautiful hybrid destructive force!
If that doesn’t make you want to get your hands on as many SOI boosters as possible on April 8, you may be mad yourself.
拙訳:
どこかの狂気にとらわれた科学者が《二股の稲妻/Forked Bolt》と《とどろく雷鳴/Rolling Thunder》を合体させて美しくも破壊的な力を生み出したようだ。
これを聞いても04月08月に行われるプレリリースでパックを剥きたい衝動に駆られないとしたら、君も十分狂気にとらわれてるね。
前半の難しかったポイントは「a beautiful hybrid destructive force」。マジックでハイブリッドといえばハイブリッドマナ……と思いきや関係なかった。「融合」「合体」「ハイブリッド」とか色々選択肢あった中で、シンプルに「合体」でいいかな、と。
あと「Beautiful」と「Destructive」が並んでるのを「美麗で破壊的な」とそのまま横に並べても良かったんだけど、やっぱり相反するイメージを併せ持つ、という印象を残したくて「美しくも破壊的な」とさせてもらった。
いきなり関係ない話を挟んでみる。個人的に「Destructive」という単語を見ると真っ先に思い出すのは《破壊の衝動/Destructive Urge》というカード。(1)(赤)(赤)のエンチャントクリーチャー(当時はオーラなんてなかった)で、攻撃が通って対戦相手にダメージを与えると土地を破壊できる。
要するに有利な盤面をさらに有利にするだけのカード。相手はほぼ何も出来ない状態になるのに、なかなかゲームは終わらないという土地破壊の悪いところを象徴するようなカードでもある。今思うとろくでもないな。やっぱ土地破壊は駆逐されてしかるべきなアーキタイプだと思う。
ドワーフ「だから俺らの出番がねーんだよ」
せやな。なんで土地破壊なんてフレイバーを担当させられたんだろうね。鉱夫というイメージのせいかな。かわいそうに。
閑話休題。
後半部分でSOIと出てきたのを、そのまま略語で使うか、正式名称で使うかを考えた挙句に「使わない」という選択肢に至った。プレリリースという単語を補う必要があると思って、それを補うならセット名いらないかな、と。
余談5:ハースストーン
パラディンでアリーナを開始。《トゥルーシルバー・チャンピオン》1枚、《マーロックの騎士》2枚、《アージェント・ランス》1枚、《兵役招集》1枚、《聖別》1枚 というモンスターデッキを与えられつつ2連敗スタートという体たらく。パイロットが弱過ぎる。
でもそのあと4連勝して今は「4-2」。マロナイを2体出してからヒロパ起動したら相手が投了した。次のターンに手札の《ムクラの勇者》でさらに無双する予定だったのに……まあ、場が満杯過ぎて逆に活躍しようがないんだけど。
ついでに今週の酒場の感想。
手札が全部《ワタリガラスの偶像》という運ゲー極まれり系のルールなのであまり真面目に遊んでると逆につらい。お祭りと割り切って楽しむしかない。
メイジを選んで《鏡の住民》を張ってターンを返したら相手が《フレイムウェイカー》を召喚してしまった。帰ってきたターンから《偶像》を唱えてはスペルを引いてくる、ということを続けてたら相手が死んでた。割れながらひどいことをした。
ところでこれ、なんか出てくるカードに偏りがある気がする。同じセットの3枚を何度も見たり、相手のローグに《凶悪なる一撃》をまとめて3連発打たれて負けたり(いやこれはむしろ相手が弱い引きに困って開き直ったナイスプレイな気もするけど)。
今週のCard of the Day (2016年03月 第3週) とか
2016年3月20日 週のまとめ余談1:今週のCard of the Dayのテーマ
イニストラードを覆う影 を代表する(?)カードたち。月曜日以外は伝説のクリーチャーもしくはプレインズウォーカーで、月曜日のワームも、エントリーセットに収録されている「イニストラードを覆う影 の顔とも呼べるカード」らしい。
余談2:月曜日 《魂を飲み込むもの/Soul Swallower》
名前とイラストを見て「そりゃ丸呑みされれば、もれなく魂も飲み込まれるけどさ……」と思った。まあ、それはさておき、このクリーチャーも持っている「昂揚(Delirium)」という能力。
フレイバー的には「墓地に様々な種類のカードが落ちている」ことで「多くのものが破壊され、多くの血が流され、その戦闘状態の中で気持ちが昂って(たかぶって)くる」という感じなのかな。
……って、MTG Wikiの「昂揚(Delirium)」の項目に公式でフレイバーを説明してる記事が紹介されてた。えーと、どうやら「墓地に死体などが満ちる」ことではなくて「精神(山札)が削られる」ことが重要であり、それにより狂気を表現しているらしい。なるほど。そっちか。
解決したところで訳の話。
最初に訳したときは「Intro Pack」を「イントロパック」と訳してたけど、これ「エントリーセット」のことか。間違えてた。
あとセット名はイタリック体にすることにした。「アイスエイジ」のように明らかな「名詞」の場合は問題ないんだけど、この「イニストラードを覆う影」のように文章の体を成しているセット名の場合、読みづらくなるかもしれない、と思ったため。
そもそも原文では前からセット名はイタリック体を用いており、このブログでも昔はそれにならってた(ちなみに公式サイトではゲーム名である「Magic」は太字になっている)。元に戻した形。
余談3:火曜日 《先駆ける者、ナヒリ/Nahiri, the Harbinger》
記事で「ナヒリが帰ってきた」と紹介されていて「こんなプレインズウォーカー、いたっけか」と確認したら今と全然違う能力だった。装備品へのこだわりはどうしたんだろう、という解のない問いはさておき訳の話。
原文では、カードを捨てるその能力と「Madness」をかけて「mad about something」という文章になっているんだけど、それを日本語に置き換えるのは難しすぎた。
「とまっどっている」とか「まっ、どうしようもない」とか無理やり「マッド」を入れても「マッドネス」とのつながりは感じられないだろうし、大人しく諦めた。
ちなみに公式コラムでもこういったかけ言葉は存在している。日本語公式記事ではどのように対処してるのかというと……
実際は上記の「狂乱」には「マッドネス」とルビがふられている。
やっぱり無理だよなあ……
余談4:水曜日 《アーリン・コード/Arlinn Kord》
二つ名の無いプレインズウォーカーってなんかさみしい。でもきっといつか再登場するときにはカッコいい二つ名つきになってるだろうな、という妄想はさておき訳の話。
英語のコロンの使いどころっていまだに理解できない。セミコロンはまだなんとなく分からんでもないんだけど。
余談5:木曜日 《戦争に向かう者、オリヴィア/Olivia, Mobilized for War》
訳の話。
「making that face」は、表情の話かもなあ、と思いつつもカードイラストが小さすぎて確認できなかったので、原文の「Make」にあやかって「メイクアップ」ということにしておいた。
それより迷ったのは冒頭の「Bonus」。「ボーナス情報」「お得情報」「チップス」「注意事項」「おまけ」エトセトラエトセトラ、といくらでも思いつくけど、どれもしっくり来なかった。最後は、もう勢い。
余談6:金曜日 《優雅な鷺、シガルダ/Sigarda, Heron’s Grace》
「鷲(わし)」って「Eagle」じゃなかったっけ……と思ったら、これ、「鷺(さぎ)」か。ドット文字だと見分けるのほぼ不可能だな……ところで全然関係ないけど「魚へん」の漢字がたくさん書かれた湯呑に対抗して、あれの「鳥」版って作れそう。「鷲」「鷹」「鷺」「鷸」「鸚鵡」などなど……というくだらない話はさておき訳の話。
原文では「polearm」と表現されている武器をどう日本語訳にしようかな、と色々チェックはしてみたものの、結局しっくりくる対訳がなくて「武器」としてしまった。ポールウェポンが日本語として市民権を得ていると信じ切れなかった。
イニストラードを覆う影 を代表する(?)カードたち。月曜日以外は伝説のクリーチャーもしくはプレインズウォーカーで、月曜日のワームも、エントリーセットに収録されている「イニストラードを覆う影 の顔とも呼べるカード」らしい。
余談2:月曜日 《魂を飲み込むもの/Soul Swallower》
名前とイラストを見て「そりゃ丸呑みされれば、もれなく魂も飲み込まれるけどさ……」と思った。まあ、それはさておき、このクリーチャーも持っている「昂揚(Delirium)」という能力。
フレイバー的には「墓地に様々な種類のカードが落ちている」ことで「多くのものが破壊され、多くの血が流され、その戦闘状態の中で気持ちが昂って(たかぶって)くる」という感じなのかな。
……って、MTG Wikiの「昂揚(Delirium)」の項目に公式でフレイバーを説明してる記事が紹介されてた。えーと、どうやら「墓地に死体などが満ちる」ことではなくて「精神(山札)が削られる」ことが重要であり、それにより狂気を表現しているらしい。なるほど。そっちか。
解決したところで訳の話。
原文:
Despite lacking many traditional components of a face, this friendly creature is the face of one of the upcoming Shadows over Innistrad Intro Packs!
拙訳:
顔と呼ぶには色々と必要なパーツが欠け過ぎている気もするけど、この人懐こいクリーチャーは イニストラードを覆う影 を代表する顔の1つとしてエントリーセットに収録されているぞ。
最初に訳したときは「Intro Pack」を「イントロパック」と訳してたけど、これ「エントリーセット」のことか。間違えてた。
あとセット名はイタリック体にすることにした。「アイスエイジ」のように明らかな「名詞」の場合は問題ないんだけど、この「イニストラードを覆う影」のように文章の体を成しているセット名の場合、読みづらくなるかもしれない、と思ったため。
そもそも原文では前からセット名はイタリック体を用いており、このブログでも昔はそれにならってた(ちなみに公式サイトではゲーム名である「Magic」は太字になっている)。元に戻した形。
余談3:火曜日 《先駆ける者、ナヒリ/Nahiri, the Harbinger》
記事で「ナヒリが帰ってきた」と紹介されていて「こんなプレインズウォーカー、いたっけか」と確認したら今と全然違う能力だった。装備品へのこだわりはどうしたんだろう、という解のない問いはさておき訳の話。
原文:
Maybe she’s mad about something.
拙訳:
もしかしたら何かに怒っているのかもしれない。
原文では、カードを捨てるその能力と「Madness」をかけて「mad about something」という文章になっているんだけど、それを日本語に置き換えるのは難しすぎた。
「とまっどっている」とか「まっ、どうしようもない」とか無理やり「マッド」を入れても「マッドネス」とのつながりは感じられないだろうし、大人しく諦めた。
ちなみに公式コラムでもこういったかけ言葉は存在している。日本語公式記事ではどのように対処してるのかというと……
原文:
We’re about to descend into madness (quite literally), and I invite you along for the ride.
日本語訳:
我々はこれから狂乱の世界へと足を踏み入れることになる。
実際は上記の「狂乱」には「マッドネス」とルビがふられている。
やっぱり無理だよなあ……
余談4:水曜日 《アーリン・コード/Arlinn Kord》
二つ名の無いプレインズウォーカーってなんかさみしい。でもきっといつか再登場するときにはカッコいい二つ名つきになってるだろうな、という妄想はさておき訳の話。
原文:
Wait, yes, there is: a new double-faced planeswalker card!
拙訳:
……いや、待てよ。あるぞ……そう! 新たな両面プレインズウォーカーカードだ!
英語のコロンの使いどころっていまだに理解できない。セミコロンはまだなんとなく分からんでもないんだけど。
余談5:木曜日 《戦争に向かう者、オリヴィア/Olivia, Mobilized for War》
訳の話。
原文:
Bonus: if you show up making that face, your opponents will be very afraid.
拙訳:
お得情報:オリヴィアみたいなメイクで現れたら対戦相手がビビってくれるかも
「making that face」は、表情の話かもなあ、と思いつつもカードイラストが小さすぎて確認できなかったので、原文の「Make」にあやかって「メイクアップ」ということにしておいた。
それより迷ったのは冒頭の「Bonus」。「ボーナス情報」「お得情報」「チップス」「注意事項」「おまけ」エトセトラエトセトラ、といくらでも思いつくけど、どれもしっくり来なかった。最後は、もう勢い。
余談6:金曜日 《優雅な鷺、シガルダ/Sigarda, Heron’s Grace》
「鷲(わし)」って「Eagle」じゃなかったっけ……と思ったら、これ、「鷺(さぎ)」か。ドット文字だと見分けるのほぼ不可能だな……ところで全然関係ないけど「魚へん」の漢字がたくさん書かれた湯呑に対抗して、あれの「鳥」版って作れそう。「鷲」「鷹」「鷺」「鷸」「鸚鵡」などなど……というくだらない話はさておき訳の話。
原文:
She and her awesome heron-head polearm will stand between us puny Humans and the madness on Innistrad.
拙訳:
鷺の頭を模したその武器を構えた彼女なら、か弱い存在である私たち人間をイニストラードの狂気から守ってくれるに違いない。
原文では「polearm」と表現されている武器をどう日本語訳にしようかな、と色々チェックはしてみたものの、結局しっくりくる対訳がなくて「武器」としてしまった。ポールウェポンが日本語として市民権を得ていると信じ切れなかった。
余談1:今週のCard of the Dayのテーマ
月曜日が《五連火災/Five-Alarm Fire》の「5」で、火曜日が「4」匹のマイアトークン、水曜日が「3」つの頭を持つケルベロス、木曜日が「2」匹セットで現れる双子のエルドラージという感じにカウントダウンしていって金曜日が「1」で終了。分かりやすい。
余談2:月曜日 《五連火災/Five-Alarm Fire》
MTG Wikiにも書いてあるように「(数字)-Alarm Fire」というのは英語で火災の規模を表す言葉らしい。地震の大きさを表す日本特有の「震度」という言葉があるようなものかな。
大した話ではないんだけど「pretty straightforward about these things」を「こういった際にはきわめてシンプル」と訳すか「こういった際にきわめてシンプル」と訳すかで迷った。
そもそもこの2つの日本語にどういったニュアンスの違いがあるのか……それを説明できないのに、何を悩むんだ、という気もする。本当に大した話でないなあ。
余談3:火曜日 《マイアの戦闘球/Myr Battlesphere》
このカードイラストは、苦手な人は本当に苦手だろうなあ、と思う。小さな虫がいっぱい集まってる画像に強い拒否感を示す人って、一定数いるよね。友人にも1人いる。
大した話ではないんだけど、「誰か聞いてみた?」と訳すか「誰か聞いてみたら?」と訳すかで迷った。訳として正しいのは前者なので最終的にはそう訳した。ただ後者も(若干ニュアンスが変わるとはいえ)文章としてはありかなあ、と。
余談4:水曜日 《死の国のケルベロス/Underworld Cerberus》
単にテンプレなだけかもしれないけど、この「Underworld」を「死の国」と訳すのがとても好き。なんというか「古き良きファンタジー訳」を感じる。瀬田貞二っぽいというか。
正直、訳としてはいくつもの点で怪しい。
初っ端の「Obviously」を「なるほど~ということだね」と訳したのは、ギリギリかな。記事のネタの方向性としては外れてないと思う。たぶん。
次の「three hands to pet it」を「pet」が分からなかった。動詞としての「pet」の意味を色々チェックしてみたら、どうやら「可愛がる」という訳語がありそうで「可愛がるのに3本の手が必要」というのが適切な訳になりそうだったんだけど……3つの頭との関連性が弱い気がして「頭を撫でる」ととらえてみることにした。
最後の「What a good puppy ... 」は正直何を言ってるのかさっぱり分からなかったので「こうとらえれば日本語になるよね」と訳した。あと上記の拙訳だと、続きを想像させる効果もあるかな、というのも考えた(なんか手を食いちぎられそうな気がしない? ダメかな)
余談5:木曜日 《荒廃の双子/Desolation Twin》
ペアルックといえば、このエルドラージの巨人たちって服を着てるのね……誰だよ、この服を作ったのは……行きつけの服屋とかあるのか?
英語だと短いフレーズで並列にしてはいけないような内容をポンポンポンッと続けるのがネタになるんだけど、日本語に訳すと1つ1つが文章になってしまって「シビア度が全然違う事柄を横に並べている感」が上手く伝わっていない気がする。どうかな。
あと最後の「You name it」を同じくらい短く訳すか、意味をきちんと伝えるためにそれなりの文字数を割くか、で後者を選択してみた。ここらへんは趣味。
余談6:金曜日 《最高の時/Finest Hour》
書いてあることは強いけど、じゃあ強いカードかというとまた別の話、という感じ。
意訳の範疇に収まるか、怪しいところ。誤訳と捉えられても仕方ないかなあ。「1回の追加攻撃フェイズが得られるとあるけど実際は間違いなくそれ以上の効果を得られるはず」という意味をどう日本語にするか。
まあ、そんなんより難しかったのは冒頭だけど。
どうやったら「There can be only one」を自然な日本語にできるんだよ。日本語には数詞と呼ばれるものがあってだなあ……うーん……うーん。
いつまでも悩んでても進まないし、諦めてそのまま訳した。でも、やっぱり不自然だよなあ……日本語というよりも「翻訳された日本語」になってる。自覚はある。
難しかった。
月曜日が《五連火災/Five-Alarm Fire》の「5」で、火曜日が「4」匹のマイアトークン、水曜日が「3」つの頭を持つケルベロス、木曜日が「2」匹セットで現れる双子のエルドラージという感じにカウントダウンしていって金曜日が「1」で終了。分かりやすい。
余談2:月曜日 《五連火災/Five-Alarm Fire》
MTG Wikiにも書いてあるように「(数字)-Alarm Fire」というのは英語で火災の規模を表す言葉らしい。地震の大きさを表す日本特有の「震度」という言葉があるようなものかな。
原文:
Goblins are pretty straightforward about these things.
拙訳:
ゴブリンによるネーミングはこういった際にはきわめてシンプルだ。
大した話ではないんだけど「pretty straightforward about these things」を「こういった際にはきわめてシンプル」と訳すか「こういった際にきわめてシンプル」と訳すかで迷った。
そもそもこの2つの日本語にどういったニュアンスの違いがあるのか……それを説明できないのに、何を悩むんだ、という気もする。本当に大した話でないなあ。
余談3:火曜日 《マイアの戦闘球/Myr Battlesphere》
このカードイラストは、苦手な人は本当に苦手だろうなあ、と思う。小さな虫がいっぱい集まってる画像に強い拒否感を示す人って、一定数いるよね。友人にも1人いる。
原文:
Has anyone ever asked?
拙訳:
誰か聞いてみた?
大した話ではないんだけど、「誰か聞いてみた?」と訳すか「誰か聞いてみたら?」と訳すかで迷った。訳として正しいのは前者なので最終的にはそう訳した。ただ後者も(若干ニュアンスが変わるとはいえ)文章としてはありかなあ、と。
余談4:水曜日 《死の国のケルベロス/Underworld Cerberus》
単にテンプレなだけかもしれないけど、この「Underworld」を「死の国」と訳すのがとても好き。なんというか「古き良きファンタジー訳」を感じる。瀬田貞二っぽいというか。
原文:
Obviously a separate blocker is required for each head-but do you need three hands to pet it properly? What a good puppy...
拙訳:
なるほど、それぞれの頭ごとにブロッカーを用意する必要がある、ということだね。それは分かった。でも、じゃあ頭を撫でてあげるために3本の手が必要ってことになるのか? おー、よしよし……いい子だ……
正直、訳としてはいくつもの点で怪しい。
初っ端の「Obviously」を「なるほど~ということだね」と訳したのは、ギリギリかな。記事のネタの方向性としては外れてないと思う。たぶん。
次の「three hands to pet it」を「pet」が分からなかった。動詞としての「pet」の意味を色々チェックしてみたら、どうやら「可愛がる」という訳語がありそうで「可愛がるのに3本の手が必要」というのが適切な訳になりそうだったんだけど……3つの頭との関連性が弱い気がして「頭を撫でる」ととらえてみることにした。
最後の「What a good puppy ... 」は正直何を言ってるのかさっぱり分からなかったので「こうとらえれば日本語になるよね」と訳した。あと上記の拙訳だと、続きを想像させる効果もあるかな、というのも考えた(なんか手を食いちぎられそうな気がしない? ダメかな)
余談5:木曜日 《荒廃の双子/Desolation Twin》
ペアルックといえば、このエルドラージの巨人たちって服を着てるのね……誰だよ、この服を作ったのは……行きつけの服屋とかあるのか?
原文:
These twins do everything together-shop, crush Zendikari forces like bugs, play chess, you name it.
拙訳:
この双子ときたらなんでも一緒なんだ。買い物も一緒、ゼンディカー軍を虫けらみたいにひねりつぶすのも一緒、チェスを遊ぶのも一緒、その他なんでも君が思いつくようなことは一緒にやってるよ。
英語だと短いフレーズで並列にしてはいけないような内容をポンポンポンッと続けるのがネタになるんだけど、日本語に訳すと1つ1つが文章になってしまって「シビア度が全然違う事柄を横に並べている感」が上手く伝わっていない気がする。どうかな。
あと最後の「You name it」を同じくらい短く訳すか、意味をきちんと伝えるためにそれなりの文字数を割くか、で後者を選択してみた。ここらへんは趣味。
余談6:金曜日 《最高の時/Finest Hour》
書いてあることは強いけど、じゃあ強いカードかというとまた別の話、という感じ。
原文:
There can be only one! One creature attacking, that is. Obviously you get more than one combat phase.
拙訳:
その数とは「1」だ! ただ1体のクリーチャーしか攻撃しないのだ! ……とはいえ、まあ攻撃回数は1回ではすまないだろうがね。
意訳の範疇に収まるか、怪しいところ。誤訳と捉えられても仕方ないかなあ。「1回の追加攻撃フェイズが得られるとあるけど実際は間違いなくそれ以上の効果を得られるはず」という意味をどう日本語にするか。
まあ、そんなんより難しかったのは冒頭だけど。
どうやったら「There can be only one」を自然な日本語にできるんだよ。日本語には数詞と呼ばれるものがあってだなあ……うーん……うーん。
いつまでも悩んでても進まないし、諦めてそのまま訳した。でも、やっぱり不自然だよなあ……日本語というよりも「翻訳された日本語」になってる。自覚はある。
難しかった。
今週のCard of the Day (2016年02月 第4週) とか
2016年2月28日 週のまとめ余談1:今週のCard of the Dayのテーマ
ゲートウォッチの誓いの新カード紹介の週だったもよう。それ以上のテーマはないかな。カードタイプも色々だし、「の仔」というカード名が記事内を含めると2回出てきているけど深い意味はなさそう。
ああ、でも月曜日を「フェリダーという種族」の紹介ととらえると「ゼンディカーの様々な種族たち」がテーマだったのかもしれない。月曜日から順に「フェリダー」「カニ」「人間」「ヘリオン」「ベイロス」ということで。。
余談2:月曜日 《まばゆい反射/Dazzling Reflection》
マジックのカード名で「Dazzling(まばゆい)」と聞くと真っ先に思い出すのはミラージュの《まばゆい美貌/Dazzling Beauty》。効果は本当にどうでもいい内容だったんだけど、イラストがそれまでのマジックのカードと若干異なる、不思議に幻想的でパステル調の人面イラストで印象に残っている。効果はどうでもいい。
《まばゆい美貌/Dazzling Beauty》
http://magiccards.info/mr/en/212.html
訳の話。
前半の「beautiful and unique creatures」を「美しくユニークな生物」とするのになんか抵抗があった。日本語だと「ユニーク」というと「面白い、楽しい、笑える」という意味合いが強い。
なので「Unique」を「他に類のない、特有な」という意味に訳そうとしたところ「美しく他に類のない生物である」とか「美しく特別な生物である」とかになってしまう。これはこれでイマイチ。
色々考えた挙句に「ゼンディカー特有の + 美しい生物」と訳してみた。ギリギリセーフかもしれないし、アウトかもしれない。
余談3:火曜日 《古代ガニ/Ancient Crab》
カニというと思い出すのはフォールンエンパイアというセットで登場し、そのまま歴史の闇に葬り去られたホマリッドという種族。ぶっちゃけ見た目はカニじゃなくてザリガニなんだけど、甲殻類つながりで思い出す。
このホマリッドが本当に人気がなかったらしい。そもそも見た目はザリガニだし、種族に共通した特殊能力を持っているわけでもなく、そもそもフォールンエンパイア自体が弱かったことで有名なセット。しょうがない。
ちなみにツイッターかタンブル経由でマーク・ローズウォーター氏に「今後、ホマリッドの伝説のクリーチャーが登場する可能性はありますか?」と聞いた人がいたけど、回答は「いや、伝説の前に、普通のホマリッドが1枚でも登場できるかを心配すべきだよ」だったらしい。
参照:Blogatog Reference
http://blogatogfaq.tumblr.com/post/99299078732/could-we-get-a-legendary-homarid
訳の話。
実はそれほど困らなかった。あえていえば「Stalwart」という英単語の意味が分からなかった、ということくらいかな。
英語でカッコを使っての補足(修飾)をされると、日本語の語順にする際に困ることが多いけど、今回は一単語だったので楽だった。これが文章だったら間に突っ込むのが躊躇されるところ。
余談4:水曜日 《ズーラポートの鎖魔道士/Zulaport Chainmage》
黒シングルシンボルの4/2の4マナクリーチャーというと思い出すのは……まあアレの話はいいか。訳の話。
かなり意訳した。前半も後半もそうだけど、特にラストのカッコ内は、直訳するのであれば「それは深い専門化だ」くらいにしかならないところを勝手に色々補っている。鎖魔法しか覚えられないということはつまり他の魔法を捨てる覚悟が必要ということではないかなと(勝手に)思ったので(勝手に)そう訳した。
ところで「Specialization」というと思い出すには、ダンジョンズアンドドラゴンズ第3版に登場するファイタークラス専用の特技「Weapon Specialization」。すべての攻撃に「ダメージ+2」が上乗せされるようになるというファイター最大にしてほぼ唯一の強み。
なお他のクラスの特殊能力は「4D6のファイアーボールをぶっ放す」とか「敵を挟み撃ちにすると2D6の追加ダメージを得られる」とか「回復魔法や防御力アップの魔法やアンデッド退散がおこなえる」とか……なんかだろ。これ、横に並べていい能力なのか。
余談5:木曜日 《溶滓のへリオン/Cinder Hellion》
ヘリオンと聞くと、カプコンの対戦格闘ゲーム「サイバーボッツ」を思い出す。デビロット姫と言えば皆も知ってるはず(無茶いうな)。業務用だとエンディング見られなかったので家庭用を遊んでた記憶がうっすら蘇る。家庭用はオリジナルストーリーもあるのでおススメ。今遊べる機種があるかよく知らないけど。
前半と後半で「want to watch the world burn」を同じ日本語訳にしたかったので、それに合わせて和訳を考えていった。でもその最中に「この文章って何か元ネタを前提にしてる雰囲気を感じる」と嫌な予感がしたのでチェックしてみたら、なんか曲名が見つかった。
とはいえそれがどうネタに絡んでるか(そもそも本当にネタに絡んでるか)分からなかったので、註釈として一応紹介しておくにとどめた。もしかしたら単なる偶然かもしれないし。
余談6:金曜日 《ベイロスの仔/Baloth Pup》
《Pup(仔)》というと思い出すのはなんといっても《ジャッカルの仔/Jackal Pup》。青白パーミッションの次に長く使った赤単スライの1マナの主力だった。当時は 1マナ 2/1 にはデメリットがつくのが当たり前じゃった……(老人の繰り言)
しかしベイロスの仔ってタフネス低いのね。幼女2人がかりで相打ちとれるのか(ただ守ろうとした背後へは、幼女4人の命を奪うだけのダメージが突き抜けてるけど)
上手く訳せたというか、他に訳し用もないというか……あえていえば「Fairly」をどう扱うかとか、「Adorable」をどう訳すかとか、くらいはあるかもしれないけど。
ゲートウォッチの誓いの新カード紹介の週だったもよう。それ以上のテーマはないかな。カードタイプも色々だし、「の仔」というカード名が記事内を含めると2回出てきているけど深い意味はなさそう。
ああ、でも月曜日を「フェリダーという種族」の紹介ととらえると「ゼンディカーの様々な種族たち」がテーマだったのかもしれない。月曜日から順に「フェリダー」「カニ」「人間」「ヘリオン」「ベイロス」ということで。。
余談2:月曜日 《まばゆい反射/Dazzling Reflection》
マジックのカード名で「Dazzling(まばゆい)」と聞くと真っ先に思い出すのはミラージュの《まばゆい美貌/Dazzling Beauty》。効果は本当にどうでもいい内容だったんだけど、イラストがそれまでのマジックのカードと若干異なる、不思議に幻想的でパステル調の人面イラストで印象に残っている。効果はどうでもいい。
《まばゆい美貌/Dazzling Beauty》
http://magiccards.info/mr/en/212.html
訳の話。
原文:
Felidars are beautiful and unique creatures of Zendikar, memorable as Sovereigns or Cubs.
拙訳:
フェリダーはゼンディカー特有の美しい生物で、君主や仔などがよく知られている。
前半の「beautiful and unique creatures」を「美しくユニークな生物」とするのになんか抵抗があった。日本語だと「ユニーク」というと「面白い、楽しい、笑える」という意味合いが強い。
なので「Unique」を「他に類のない、特有な」という意味に訳そうとしたところ「美しく他に類のない生物である」とか「美しく特別な生物である」とかになってしまう。これはこれでイマイチ。
色々考えた挙句に「ゼンディカー特有の + 美しい生物」と訳してみた。ギリギリセーフかもしれないし、アウトかもしれない。
余談3:火曜日 《古代ガニ/Ancient Crab》
カニというと思い出すのはフォールンエンパイアというセットで登場し、そのまま歴史の闇に葬り去られたホマリッドという種族。ぶっちゃけ見た目はカニじゃなくてザリガニなんだけど、甲殻類つながりで思い出す。
このホマリッドが本当に人気がなかったらしい。そもそも見た目はザリガニだし、種族に共通した特殊能力を持っているわけでもなく、そもそもフォールンエンパイア自体が弱かったことで有名なセット。しょうがない。
ちなみにツイッターかタンブル経由でマーク・ローズウォーター氏に「今後、ホマリッドの伝説のクリーチャーが登場する可能性はありますか?」と聞いた人がいたけど、回答は「いや、伝説の前に、普通のホマリッドが1枚でも登場できるかを心配すべきだよ」だったらしい。
参照:Blogatog Reference
http://blogatogfaq.tumblr.com/post/99299078732/could-we-get-a-legendary-homarid
訳の話。
原文:
It may not be an Eldrazi titan or powerful Ally, but the stalwart Crab of Zendikar will (probably) outlive them all.
拙訳:
これはエルドラージの巨人でもなければ強力な同盟者でもない。しかしこのたくましいゼンディカーのカニは(おそらく)それらより長生きするだろう。
実はそれほど困らなかった。あえていえば「Stalwart」という英単語の意味が分からなかった、ということくらいかな。
英語でカッコを使っての補足(修飾)をされると、日本語の語順にする際に困ることが多いけど、今回は一単語だったので楽だった。これが文章だったら間に突っ込むのが躊躇されるところ。
余談4:水曜日 《ズーラポートの鎖魔道士/Zulaport Chainmage》
黒シングルシンボルの4/2の4マナクリーチャーというと思い出すのは……まあアレの話はいいか。訳の話。
原文:
The humans of Zendikar have unique customs and magics. Some just study chain spells. (It’s a deep specialization.)
拙訳:
ゼンディカーに生きる人間たちは他に見られない独特な風習と魔法を持っている。その中にはただ鎖魔法だけに特化して学ぶものもいる(この魔法の習得には他を捨てる覚悟が必要なのだ)
かなり意訳した。前半も後半もそうだけど、特にラストのカッコ内は、直訳するのであれば「それは深い専門化だ」くらいにしかならないところを勝手に色々補っている。鎖魔法しか覚えられないということはつまり他の魔法を捨てる覚悟が必要ということではないかなと(勝手に)思ったので(勝手に)そう訳した。
ところで「Specialization」というと思い出すには、ダンジョンズアンドドラゴンズ第3版に登場するファイタークラス専用の特技「Weapon Specialization」。すべての攻撃に「ダメージ+2」が上乗せされるようになるというファイター最大にしてほぼ唯一の強み。
なお他のクラスの特殊能力は「4D6のファイアーボールをぶっ放す」とか「敵を挟み撃ちにすると2D6の追加ダメージを得られる」とか「回復魔法や防御力アップの魔法やアンデッド退散がおこなえる」とか……なんかだろ。これ、横に並べていい能力なのか。
余談5:木曜日 《溶滓のへリオン/Cinder Hellion》
ヘリオンと聞くと、カプコンの対戦格闘ゲーム「サイバーボッツ」を思い出す。デビロット姫と言えば皆も知ってるはず(無茶いうな)。業務用だとエンディング見られなかったので家庭用を遊んでた記憶がうっすら蘇る。家庭用はオリジナルストーリーもあるのでおススメ。今遊べる機種があるかよく知らないけど。
原文:
Some people just want to watch the world burn. Some giant slug-like creatures also just want to watch the world burn.
拙訳:
世界が燃えるのを見たがる人もいる。なめくじみたいなこの巨大クリーチャーもまた世界が燃えるのを見たがっている。
前半と後半で「want to watch the world burn」を同じ日本語訳にしたかったので、それに合わせて和訳を考えていった。でもその最中に「この文章って何か元ネタを前提にしてる雰囲気を感じる」と嫌な予感がしたのでチェックしてみたら、なんか曲名が見つかった。
とはいえそれがどうネタに絡んでるか(そもそも本当にネタに絡んでるか)分からなかったので、註釈として一応紹介しておくにとどめた。もしかしたら単なる偶然かもしれないし。
余談6:金曜日 《ベイロスの仔/Baloth Pup》
《Pup(仔)》というと思い出すのはなんといっても《ジャッカルの仔/Jackal Pup》。青白パーミッションの次に長く使った赤単スライの1マナの主力だった。当時は 1マナ 2/1 にはデメリットがつくのが当たり前じゃった……(老人の繰り言)
しかしベイロスの仔ってタフネス低いのね。幼女2人がかりで相打ちとれるのか(ただ守ろうとした背後へは、幼女4人の命を奪うだけのダメージが突き抜けてるけど)
原文:
A full-grown Baloth is fairly terrifying. Baloth Pups are terrifyingly adorable.
拙訳
成長したベイロスは正直恐ろしい。ベイロスの仔は恐ろしいほどに可愛い。
上手く訳せたというか、他に訳し用もないというか……あえていえば「Fairly」をどう扱うかとか、「Adorable」をどう訳すかとか、くらいはあるかもしれないけど。
今週のCard of the Day (2016年02月 第3週) とか
2016年2月22日 週のまとめ余談1:今週のCard of the Dayのテーマ
今週は、各カードのイラストが背景ストーリーを時間軸で追っている形になっている。ギデオンが登場し、ジェイスがゼンディカーの軍勢を鼓舞し、オブ・ニクシリスが現れて儀式を邪魔し、チャンドラがオブ・ニクシリスを攻撃し、ニッサがエルドラージの巨人と対峙する、という感じ。
これらのカードのフレイバーテキストもそれぞれストーリーラインに沿ったものが用いられている。
月曜日:《ギデオンの叱責/Gideon’s Reproach》
「気が付くとギデオンがいて、脱出口を切り開いていた。」
―― 戦争日誌
火曜日:《一致団結/Unity of Purpose》
部隊を鼓舞する台詞に困り、ジェイスは自問した。
「ギデオンならば何と言うだろう。」
水曜日:《悪魔の掌握/Demon’s Grasp》
「ゼンディカーが終焉を迎えるとき、お前はもうこの世にいない。
それをせめてもの慰めとするがいい。」
―― オブ・ニクシリス
木曜日:《食い荒らす炎/Devour in Flames》
オブ・ニクシリスはすべての可能性を考慮していたが、
チャンドラ・ナラーは想定外であった。
金曜日:《ニッサの裁き/Nissa’s Judgment》
「すべての次元の生命のため、私はゲートウォッチになるわ。」
余談2:月曜日 《ギデオンの叱責/Gideon’s Reproach》
訳の話。
なんか原文に対してすごく長い訳文になってしまった。
短くするなら「ギデオンは攻め手も守り手も彼のスーラを笑う相手も倒すのが得意だ」になるかな。たださすがに日本語として不自然なので「ギデオンは打ちのめすのが得意だ。攻め手も守り手も彼のスーラを笑う相手もだ」のほうがいいかも。
でもこうなると「~するのがうまい(good at)」の部分が余計な気がしてくる。いっそ削って「ギデオンは打ちのめす。攻め手も守り手も彼のスーラを笑う相手も」までまとめてしまうのもありかもしれない。
どっとはらい。
余談3:火曜日 《一致団結/Unity of Purpose》
カード名の訳がちょっと面白い。実際は「Unity」もしくは「United」だけで「一致団結、結束する」という意味になり、原文は「Unity of Purpose」はどちらかというと「目的が一致した(目的が一致したことで団結できるようになった)」という感じなのをシンプルに日本語では「一致団結」としている。
いや、待てよ。考えてみたら日本語にも「一致(する)」という単語が入ってるのか。なんとなく個人的に「一致団結」には「互いの思惑や私利私欲を捨てて共に戦う」というイメージがあったけど、「目的が一致した相手と手を組む」という意味なのかもしれないな。
そうだとするとまさに「Unity of Purpose」なのか。
「has blossomed of late」というちょっと変わった言い回しにぴったりな「遅咲きの花」という日本語があったので使ってみた。間違っては……いないと思うんだけど。
ところで話は変わるけど、この2人って時空やら世界線やらを超えたりしてるから、遅いのか早いのか難しいところがあるよね。
余談4:水曜日 《悪魔の掌握/Demon’s Grasp》
マジックの背景ストーリーは安易なハッピーエンドにせず、常に登場人物たちに試練を与えるんだけど、なんか最近それが当たり前になり過ぎててつらい。なんというか、悪役が長生きしすぎるきらいがある。
前々から Card of the Day を訳す際に難しさを感じている部分がこれ。原文は「イラスト + 文章」となっているので「これは ~」とか「見ての通り ~」という表現が使えるんだけど、このブログでは画像を載せていないので「このカードのイラストは ~」とか「このカードのイラストでは ~」と若干変えておく必要がある。
そして今更気づいたけど、カード画像を載せる、という選択肢もあるんだな……やっていいのか分からないけど、プレビュー期間などはそこかしこで新カードの紹介や分析のためにカード画像載せてるし、もしかしてありなんだろうか。
間違いなく分かりやすくなるし、読む側としてはありがたく感じるだろうな。やらないとしたら理由はただ1つ、面倒だから、ということになる。
直リンクを張る形なら多少手間は減るかわりに公式サイトに負荷をかけてしまう。いやそもそも Diarynote は直リンクで画像をアップロードできないか。ダウンロードするしかないとなると、やっぱり面倒だな……
余談5:木曜日 《食い荒らす炎/Devour in Flames》
しばらく前に「Devour (貪食)」って能力あったな、などとふと思い出した。マジックには「明らかに失敗だった能力(面白くない、分かりづらい、など)」と、そうでない能力があるけど、「Devour (貪食)」はどっちと判断されたんだろ。
英単語を訳したというより文章を訳した感じ。ネタを訳すという意味ではそこそこ上手くいったんじゃないかな、と思ってる。「Light them on fire」と「Light someone else on fire」のテンポの良さが日本語にも無事反映されている、と感じてもらえていればいいな……
余談6:金曜日 《ニッサの裁き/Nissa’s Judgment》
訳の話。
日本語として若干固いということを除けば、そこそこうまく原文のネタを日本語にできたのではないかと思っている。
一応解説しておくと、英語の「throw shade」で「誹謗中傷する、罵声を浴びせる」という意味があり、それと「巨大なクリーチャーを召喚して敵に向けて攻撃させる」というニッサの能力を「throw at one’s face」で表現することで、かけている。
今週は、各カードのイラストが背景ストーリーを時間軸で追っている形になっている。ギデオンが登場し、ジェイスがゼンディカーの軍勢を鼓舞し、オブ・ニクシリスが現れて儀式を邪魔し、チャンドラがオブ・ニクシリスを攻撃し、ニッサがエルドラージの巨人と対峙する、という感じ。
これらのカードのフレイバーテキストもそれぞれストーリーラインに沿ったものが用いられている。
月曜日:《ギデオンの叱責/Gideon’s Reproach》
「気が付くとギデオンがいて、脱出口を切り開いていた。」
―― 戦争日誌
火曜日:《一致団結/Unity of Purpose》
部隊を鼓舞する台詞に困り、ジェイスは自問した。
「ギデオンならば何と言うだろう。」
水曜日:《悪魔の掌握/Demon’s Grasp》
「ゼンディカーが終焉を迎えるとき、お前はもうこの世にいない。
それをせめてもの慰めとするがいい。」
―― オブ・ニクシリス
木曜日:《食い荒らす炎/Devour in Flames》
オブ・ニクシリスはすべての可能性を考慮していたが、
チャンドラ・ナラーは想定外であった。
金曜日:《ニッサの裁き/Nissa’s Judgment》
「すべての次元の生命のため、私はゲートウォッチになるわ。」
余談2:月曜日 《ギデオンの叱責/Gideon’s Reproach》
訳の話。
原文:
Gideon’s good at taking down attackers, blockers, and people who make fun of his sural.
拙訳:
ギデオンはあらゆる相手を打ち負かす。彼をアタックしてくるクリーチャーだろうが、彼をブロックしようとするクリーチャーだろうが、そして彼の愛用の武器であるスーラを指さして笑うクリーチャーだろうが、すべてを打ち負かす。
なんか原文に対してすごく長い訳文になってしまった。
短くするなら「ギデオンは攻め手も守り手も彼のスーラを笑う相手も倒すのが得意だ」になるかな。たださすがに日本語として不自然なので「ギデオンは打ちのめすのが得意だ。攻め手も守り手も彼のスーラを笑う相手もだ」のほうがいいかも。
でもこうなると「~するのがうまい(good at)」の部分が余計な気がしてくる。いっそ削って「ギデオンは打ちのめす。攻め手も守り手も彼のスーラを笑う相手も」までまとめてしまうのもありかもしれない。
どっとはらい。
余談3:火曜日 《一致団結/Unity of Purpose》
カード名の訳がちょっと面白い。実際は「Unity」もしくは「United」だけで「一致団結、結束する」という意味になり、原文は「Unity of Purpose」はどちらかというと「目的が一致した(目的が一致したことで団結できるようになった)」という感じなのをシンプルに日本語では「一致団結」としている。
いや、待てよ。考えてみたら日本語にも「一致(する)」という単語が入ってるのか。なんとなく個人的に「一致団結」には「互いの思惑や私利私欲を捨てて共に戦う」というイメージがあったけど、「目的が一致した相手と手を組む」という意味なのかもしれないな。
そうだとするとまさに「Unity of Purpose」なのか。
原文:
Jace and Gideon’s friendship sure has blossomed of late.
拙訳:
ジェイスとギデオンの友情、それは実に遅咲きの花であった。
「has blossomed of late」というちょっと変わった言い回しにぴったりな「遅咲きの花」という日本語があったので使ってみた。間違っては……いないと思うんだけど。
ところで話は変わるけど、この2人って時空やら世界線やらを超えたりしてるから、遅いのか早いのか難しいところがあるよね。
余談4:水曜日 《悪魔の掌握/Demon’s Grasp》
マジックの背景ストーリーは安易なハッピーエンドにせず、常に登場人物たちに試練を与えるんだけど、なんか最近それが当たり前になり過ぎててつらい。なんというか、悪役が長生きしすぎるきらいがある。
原文:
Ob Nixilis is very good at killing things. Here, we see just his arm killing something.
拙訳:
オブ・ニクシリスは何かの命を奪うことに長けている。このカードのイラストを見てくれ。ちょうど彼の腕が何かの命を奪っているところだ。
前々から Card of the Day を訳す際に難しさを感じている部分がこれ。原文は「イラスト + 文章」となっているので「これは ~」とか「見ての通り ~」という表現が使えるんだけど、このブログでは画像を載せていないので「このカードのイラストは ~」とか「このカードのイラストでは ~」と若干変えておく必要がある。
そして今更気づいたけど、カード画像を載せる、という選択肢もあるんだな……やっていいのか分からないけど、プレビュー期間などはそこかしこで新カードの紹介や分析のためにカード画像載せてるし、もしかしてありなんだろうか。
間違いなく分かりやすくなるし、読む側としてはありがたく感じるだろうな。やらないとしたら理由はただ1つ、面倒だから、ということになる。
直リンクを張る形なら多少手間は減るかわりに公式サイトに負荷をかけてしまう。いやそもそも Diarynote は直リンクで画像をアップロードできないか。ダウンロードするしかないとなると、やっぱり面倒だな……
余談5:木曜日 《食い荒らす炎/Devour in Flames》
しばらく前に「Devour (貪食)」って能力あったな、などとふと思い出した。マジックには「明らかに失敗だった能力(面白くない、分かりづらい、など)」と、そうでない能力があるけど、「Devour (貪食)」はどっちと判断されたんだろ。
原文:
Need to take down an enemy? Light them on fire. Need to save some friends? Light someone else on fire.
拙訳:
敵を倒したい? じゃあ敵に火を放てばいい。仲間を救いたい? じゃあ仲間以外に火を放てばいい。
英単語を訳したというより文章を訳した感じ。ネタを訳すという意味ではそこそこ上手くいったんじゃないかな、と思ってる。「Light them on fire」と「Light someone else on fire」のテンポの良さが日本語にも無事反映されている、と感じてもらえていればいいな……
余談6:金曜日 《ニッサの裁き/Nissa’s Judgment》
訳の話。
原文:
Some people pass judgment by throwing shade. Nissa just throws giant creatures at your face.
拙訳:
人によっては私怨をもとに裁きを下す。対して、ニッサの裁きは支援のもとに下される。
日本語として若干固いということを除けば、そこそこうまく原文のネタを日本語にできたのではないかと思っている。
一応解説しておくと、英語の「throw shade」で「誹謗中傷する、罵声を浴びせる」という意味があり、それと「巨大なクリーチャーを召喚して敵に向けて攻撃させる」というニッサの能力を「throw at one’s face」で表現することで、かけている。
今週のCard of the Day (2016年02月 第2週) とか
2016年2月14日 週のまとめ余談1:今週のCard of the Dayのテーマ
記念日と絡めたカードがテーマだったっぽい。もしかしたら金曜日は元々別のカード(と記念日)が予定されていたのかもしれない。どちらも憶測だけど。
余談2:月曜日 《黄道の猿/Zodiac Monkey》
干支をネタに週間が昔あったような気がしたけど見つけられなかった。単に気のせいかもしれない。マジックのカードで干支の12匹は簡単にそろいそう……えーと「ネズミ」「牛」「トラ」「ウサギ」「龍」「蛇」「馬」「羊」「サル」「鶏」「犬」「猪」。
ウサギはイラストつながりで《ケザードリックス/Kezzerdrix》を……って、今は本当に「兎(Rabbit)」のクリーチャータイプを持ってるのか! それはそれは。おめでとう。これで12匹そろうな。
ネコ「忘れんといてや」
ああ、そうだね。干支の昔話をするうえでキミは外せないね。
余談3:火曜日 《ゴライアスオオクワガタ/Goliath Beetle》
最初、てっきり「ビートルズの大ファン」と「大きなビートルのファン」をかけたネタでしかないと思ってたら、他の曜日が記念日に絡めているので何かあるのかな、と思ったらあった。
ビートルズとカタカナにしたいけど、そうすると虫のほうをどうすればいいのか分からなくなる……というジレンマに苦しんだ。結局は諦めて英語にした(甘え)。
あと「~ なビートルズ」と「~ な昆虫」の両方に当てはまるような「Giant」の訳語が思いつかなかったので、せめて一部は同じにしようと「偉大」と「巨大」で韻を踏んでみた。
余談4:水曜日 《灰生まれの阿苦多/Akuta, Born of Ash》
灰の水曜日という祭日があることを始めて知った。なんかカッコいいな。ところでこの日を境に断食に突入するらしい。それも40日間。いやいや。
普通に考えたら体がもつわけないんだけど、中東で「断食月というのは日の出ているあいだの飲み食いが禁じられている月」という事実を知った。つまり何が起きるかというと「日が昇る前にドカ食い、日中はほとんど動かずに過ごす。日没とともにドカ食い」という生活になる。もちろん楽ではない。
この灰の水曜日に始まる断食が同じルールとは限らないけど、たぶんそういった救済措置があるんだろう。だって無かったら死ぬ。
シンプルな原文をそのまま訳すなら「《灰生まれの阿苦多》が水曜日を祝ってくれてるよ!」かな。当然のようにまったく意味が分からない、と思われたので、ちょっと言い方を変えて、さらに註釈も加えてみた。でも考えてみたらどうせ註釈を加えるんだから、原文に忠実なシンプル訳でも良かったかもしれない。
余談5:木曜日 《病めるもの/Sicken》
なんつうか色んな記念日があるんだなあ、とことあるごとに思わされる。なんだっけ、先日「03月03日が桃の節句で、05月05日が端午の節句だよね。節句ってなんだろ」という会話を友人に振ったら「04月04日はニューハーフの日だよ」という斜め上からの回答が返ってきた。
調べてみたら「トランスジェンダーの日」だった。何も知らずに聞くと国際的な記念日っぽいけど、その誕生の由来が「女の子の日と男の子の日に挟まれてる日だから」って……どう考えても日本発祥だった。
まずは「World Day of the Sick」をどうすればいいのか。「全世界的に認められた『病気の日』だ」という手もあったかな。まあいいか(いいのか)。
あと後半の言い回しもなかなかに英語独特で難しい。この「May you ~」以外に、水曜日の「wish you happy ~」もなかなか日本語に訳しづらい。
余談6:金曜日 《平地/Plains》
一番お世話になったのは《稲妻/Lightning Bolt》かな。次点で《マナ漏出/Mana Leak》だと思う。あれも強かった。しかし、そうか……《Black Lotus》のイラスト、マナシンボル、カードの裏面のデザインを担当されていたイラストレーターが同じだったなんて。
冗談抜きで、これらのイラストがイマイチだったら、同じルールだったとしてもこれほどまでに流行ったか分からないよな。最高のルールに限りなくマッチする最高のイラストが偶然にも合わさったわけで、ドラクエと鳥山明レベルの出会いかもしれない。
《稲妻/Lightning Bolt》撃つの楽しかった。あらためて感謝。
記念日と絡めたカードがテーマだったっぽい。もしかしたら金曜日は元々別のカード(と記念日)が予定されていたのかもしれない。どちらも憶測だけど。
余談2:月曜日 《黄道の猿/Zodiac Monkey》
干支をネタに週間が昔あったような気がしたけど見つけられなかった。単に気のせいかもしれない。マジックのカードで干支の12匹は簡単にそろいそう……えーと「ネズミ」「牛」「トラ」「ウサギ」「龍」「蛇」「馬」「羊」「サル」「鶏」「犬」「猪」。
ウサギはイラストつながりで《ケザードリックス/Kezzerdrix》を……って、今は本当に「兎(Rabbit)」のクリーチャータイプを持ってるのか! それはそれは。おめでとう。これで12匹そろうな。
ネコ「忘れんといてや」
ああ、そうだね。干支の昔話をするうえでキミは外せないね。
余談3:火曜日 《ゴライアスオオクワガタ/Goliath Beetle》
最初、てっきり「ビートルズの大ファン」と「大きなビートルのファン」をかけたネタでしかないと思ってたら、他の曜日が記念日に絡めているので何かあるのかな、と思ったらあった。
原文:
Today’s card is for you if you’re a fan of giant Beetles (or really, just a giant Beatles fan).
拙訳:
今日は、あの偉大な Beetles のファンだという君のためのカードを紹介しよう(註1)。もちろんこの巨大な Beetle のファンだという君に向けたものでもある。
ビートルズとカタカナにしたいけど、そうすると虫のほうをどうすればいいのか分からなくなる……というジレンマに苦しんだ。結局は諦めて英語にした(甘え)。
あと「~ なビートルズ」と「~ な昆虫」の両方に当てはまるような「Giant」の訳語が思いつかなかったので、せめて一部は同じにしようと「偉大」と「巨大」で韻を踏んでみた。
余談4:水曜日 《灰生まれの阿苦多/Akuta, Born of Ash》
灰の水曜日という祭日があることを始めて知った。なんかカッコいいな。ところでこの日を境に断食に突入するらしい。それも40日間。いやいや。
普通に考えたら体がもつわけないんだけど、中東で「断食月というのは日の出ているあいだの飲み食いが禁じられている月」という事実を知った。つまり何が起きるかというと「日が昇る前にドカ食い、日中はほとんど動かずに過ごす。日没とともにドカ食い」という生活になる。もちろん楽ではない。
この灰の水曜日に始まる断食が同じルールとは限らないけど、たぶんそういった救済措置があるんだろう。だって無かったら死ぬ。
原文:
Akuta, Born of Ash wishes you a happy Wednesday!
拙訳:
今日というこの水曜日を祝うには《灰生まれの阿苦多/Akuta, Born of Ash》がふさわしい
シンプルな原文をそのまま訳すなら「《灰生まれの阿苦多》が水曜日を祝ってくれてるよ!」かな。当然のようにまったく意味が分からない、と思われたので、ちょっと言い方を変えて、さらに註釈も加えてみた。でも考えてみたらどうせ註釈を加えるんだから、原文に忠実なシンプル訳でも良かったかもしれない。
余談5:木曜日 《病めるもの/Sicken》
なんつうか色んな記念日があるんだなあ、とことあるごとに思わされる。なんだっけ、先日「03月03日が桃の節句で、05月05日が端午の節句だよね。節句ってなんだろ」という会話を友人に振ったら「04月04日はニューハーフの日だよ」という斜め上からの回答が返ってきた。
調べてみたら「トランスジェンダーの日」だった。何も知らずに聞くと国際的な記念日っぽいけど、その誕生の由来が「女の子の日と男の子の日に挟まれてる日だから」って……どう考えても日本発祥だった。
原文:
Today is World Day of the Sick. May you be able to cycle your illnesses into health!
拙訳:
今日は「全世界、病気の日」だ。みんなの病気もサイクリングで何かのアドバンテージに変えられればいいのにね!
まずは「World Day of the Sick」をどうすればいいのか。「全世界的に認められた『病気の日』だ」という手もあったかな。まあいいか(いいのか)。
あと後半の言い回しもなかなかに英語独特で難しい。この「May you ~」以外に、水曜日の「wish you happy ~」もなかなか日本語に訳しづらい。
余談6:金曜日 《平地/Plains》
一番お世話になったのは《稲妻/Lightning Bolt》かな。次点で《マナ漏出/Mana Leak》だと思う。あれも強かった。しかし、そうか……《Black Lotus》のイラスト、マナシンボル、カードの裏面のデザインを担当されていたイラストレーターが同じだったなんて。
冗談抜きで、これらのイラストがイマイチだったら、同じルールだったとしてもこれほどまでに流行ったか分からないよな。最高のルールに限りなくマッチする最高のイラストが偶然にも合わさったわけで、ドラクエと鳥山明レベルの出会いかもしれない。
《稲妻/Lightning Bolt》撃つの楽しかった。あらためて感謝。
余談1:今週のCard of the Dayのテーマ
火曜、水曜、そして木曜と服装をネタにしてきたけど、月曜と金曜は関係ない話をしている。なんだこれ。うーん。なんか隠されたテーマがあるのかもしれない(モダンで活躍しているという以外に)。
余談2:月曜日 《電結の荒廃者/Arcbound Ravager》
前半と後半のそれぞれごとに苦労した箇所があったので分けて紹介してみる
原文の「ravaging formats」は「様々な環境で大暴れ」とか「様々な環境を我が物顔で蹂躙」とかのほうが日本語としては自然なんだけど、カード名との関係性がネタなので、なんとか「荒廃」という単語を使わざるを得ず、若干不自然とは思いつつも上記の訳となった。
大体そんな感じ。
まず「shrugging off hate cards」。「Shrug」で「肩をすくめる、軽んじる」みたいな意味があって、「Shrug off」だと「自分に対する意見や評価を無視する、振り払う、みくびる」などの意味を持つらしい。
そして「Hate card」は特定のカードを嫌悪する、つまり用途の狭い対策カードを指す(はず)。ヘイトカード、でも通じるのかどうか自信がなかったので、対策カードと訳した。
次の「crushing dreams」がちょっと悩ましかった。「誰の、何の、夢」なのかが不明なので訳しづらい。特に何かのカード名をもじったものでもないようなので「おそらくこういう意味だろう」という訳になっている。もしかしたら全然違う意味かもしれない……
余談3:火曜日 《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage》
見た瞬間に「ああ、インビテーショナルカードね」と分かる特徴的なイラストが実に印象的だったという余談はさておき訳の話。
無理だった。いやいや、こんなん無理でしょ。
日本語で全部押し切るには「しゅんしょうのまどうし」という名前と「ふらっしゅばっく」という能力(もしくは「墓地のカードを再利用する」という効果)と「ようふくにたくさんのかぎづめがついている」という3つを使ってダジャレを完成させなさい、って難易度高すぎた。諦める。
余談4:水曜日 《闇の腹心/Dark Confidant》
2日連続のインビテーショナルカード。初出ラヴニカだったのか。結構最近だな……と思いきや、ラヴニカの最初のセットはもう10年以上前(!)だった。ひええ。
あまり見かけない単語が出てくる。具体的には「Staple」と「Willy-nilly」。前者は過去に何度か出てきたことがあって、マジック特有な感じなので覚えやすかった。ちなみに「堅実な」「定番の」「鉄板の」という感じ。
後者の「Willy-nilly」は「否応なく」という意味のちょっと砕けた言い回しらしい。初めて知った。あれかな。「Inty-binty-bit」とか「Holy-molly」とかみたいな「なんとなく響きで察しろ」系の言葉なのかな。
あ、そうそう。今回の記事で意外と難しかったのは接続詞の「Also」。だって前半と後半でまったく関係ない話をしているのに「Also」って言われてもつなぎようがないぞ。「さらに」とか「加えて」と訳してはみたけど、まったく意味が通らない。そんなわけで「しかし」に化けた。
余談5:木曜日 《若き紅蓮術士/Young Pyromancer》
3日連続で服装ネタ。でも金曜日は関係なかった。
英語の「You」を「君」と訳さないパターンで対応してみた。あと内容がくだらないのでそれに合わせて口調も砕けた感じにしてみた。
余談6:金曜日 《タルモゴイフ/Tarmogoyf》
タルモゴイフ先生は「*/*」だったら良かったと思うんだ。墓地が空になったら運命を共にすればバランスとしては良かったのではないかな。
「それじゃルアゴイフっぽくない」
まあ、それも一理ある。
2文目は皮肉だよな……? 本当に「バランスのとれた良いカード」だと思っているなら「completely」は付かない気がする。うーん。そう思うんだけど……
余談7:ハースストーン
ようやく全アドベンチャーの解放を成し遂げた。長かった。なんか今年の5月か6月に行われるフォーマット変更でアドベンチャーが解放できなくなるという噂を聞いた(ような気がするけど気のせいかもしれない)ので、お金をほぼ使い切って解放しておいた。
「課金はしない」かつ「基本的に1000ゴールドを切らないようにする」という方針でプレイしてきたので、100ゴールド以下になったのは久しぶりだ。
ただ解放したとはいえ「探検同盟」の最後のウィングはまだ遊んでない。とりあえず解放しといただけ。あとでゆっくり遊ぼう。
火曜、水曜、そして木曜と服装をネタにしてきたけど、月曜と金曜は関係ない話をしている。なんだこれ。うーん。なんか隠されたテーマがあるのかもしれない(モダンで活躍しているという以外に)。
余談2:月曜日 《電結の荒廃者/Arcbound Ravager》
前半と後半のそれぞれごとに苦労した箇所があったので分けて紹介してみる
原文:
Arcbound Ravager has been ravaging formats since it was printed.
拙訳:
《電結の荒廃者/Arcbound Ravager》は登場以来、それが駆け抜けてきた様々な環境を荒廃させてきた。
原文の「ravaging formats」は「様々な環境で大暴れ」とか「様々な環境を我が物顔で蹂躙」とかのほうが日本語としては自然なんだけど、カード名との関係性がネタなので、なんとか「荒廃」という単語を使わざるを得ず、若干不自然とは思いつつも上記の訳となった。
大体そんな感じ。
原文:
Nowadays, it can be seen shrugging off hate cards and crushing dreams in Modern.
拙訳:
そして今もこいつはモダン環境で対策カードを跳ね除けながら様々なデッキの希望の芽を摘み続けているのだ。
まず「shrugging off hate cards」。「Shrug」で「肩をすくめる、軽んじる」みたいな意味があって、「Shrug off」だと「自分に対する意見や評価を無視する、振り払う、みくびる」などの意味を持つらしい。
そして「Hate card」は特定のカードを嫌悪する、つまり用途の狭い対策カードを指す(はず)。ヘイトカード、でも通じるのかどうか自信がなかったので、対策カードと訳した。
次の「crushing dreams」がちょっと悩ましかった。「誰の、何の、夢」なのかが不明なので訳しづらい。特に何かのカード名をもじったものでもないようなので「おそらくこういう意味だろう」という訳になっている。もしかしたら全然違う意味かもしれない……
余談3:火曜日 《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage》
見た瞬間に「ああ、インビテーショナルカードね」と分かる特徴的なイラストが実に印象的だったという余談はさておき訳の話。
原文:
Snapcaster Mage is named for its ability to snap back spells, and for the infinite snaps on that outfit. (True story.)
拙訳:
《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage》の名前の由来はその能力が「呪文を Snap Back させる(跳ね戻る)」こと、そして着ている服に無数の Snap(フック)がついていることからきている(本当だよ)
無理だった。いやいや、こんなん無理でしょ。
日本語で全部押し切るには「しゅんしょうのまどうし」という名前と「ふらっしゅばっく」という能力(もしくは「墓地のカードを再利用する」という効果)と「ようふくにたくさんのかぎづめがついている」という3つを使ってダジャレを完成させなさい、って難易度高すぎた。諦める。
余談4:水曜日 《闇の腹心/Dark Confidant》
2日連続のインビテーショナルカード。初出ラヴニカだったのか。結構最近だな……と思いきや、ラヴニカの最初のセットはもう10年以上前(!)だった。ひええ。
原文:
Dark Confidant is a Modern staple, drawing extra cards willy-nilly. Also, that outfit must take forever to put on in the morning.
拙訳:
否応なしに追加カードを引かせてくれるこの《闇の腹心/Dark Confidant》はモダン環境の常連だ。しかし彼の服装ときたら身につけるのに午前中いっぱいはかかりそうだね。
あまり見かけない単語が出てくる。具体的には「Staple」と「Willy-nilly」。前者は過去に何度か出てきたことがあって、マジック特有な感じなので覚えやすかった。ちなみに「堅実な」「定番の」「鉄板の」という感じ。
後者の「Willy-nilly」は「否応なく」という意味のちょっと砕けた言い回しらしい。初めて知った。あれかな。「Inty-binty-bit」とか「Holy-molly」とかみたいな「なんとなく響きで察しろ」系の言葉なのかな。
あ、そうそう。今回の記事で意外と難しかったのは接続詞の「Also」。だって前半と後半でまったく関係ない話をしているのに「Also」って言われてもつなぎようがないぞ。「さらに」とか「加えて」と訳してはみたけど、まったく意味が通らない。そんなわけで「しかし」に化けた。
余談5:木曜日 《若き紅蓮術士/Young Pyromancer》
3日連続で服装ネタ。でも金曜日は関係なかった。
原文:
I guess when you’re spitting out fiery Elementals in Modern, you just don’t need to wear a shirt.
拙訳:
モダン環境で灼熱のエレメンタルを次々に呼び出してるなら、そりゃ上にシャツを着る必要もないわけだ。
英語の「You」を「君」と訳さないパターンで対応してみた。あと内容がくだらないのでそれに合わせて口調も砕けた感じにしてみた。
余談6:金曜日 《タルモゴイフ/Tarmogoyf》
タルモゴイフ先生は「*/*」だったら良かったと思うんだ。墓地が空になったら運命を共にすればバランスとしては良かったのではないかな。
「それじゃルアゴイフっぽくない」
まあ、それも一理ある。
原文:
Back in Future Sight, Tarmogoyf was the first card to reference the planeswalker card type. It is also a completely fair and reasonable Magic card.
拙訳:
未来予知の頃、この《タルモゴイフ/Tarmogoyf》はプレインズウォーカーというカードタイプに言及した史上初のカードだった。そしてこれ以上ないほどにバランスのとれた非常に良いカードでもある。
2文目は皮肉だよな……? 本当に「バランスのとれた良いカード」だと思っているなら「completely」は付かない気がする。うーん。そう思うんだけど……
余談7:ハースストーン
ようやく全アドベンチャーの解放を成し遂げた。長かった。なんか今年の5月か6月に行われるフォーマット変更でアドベンチャーが解放できなくなるという噂を聞いた(ような気がするけど気のせいかもしれない)ので、お金をほぼ使い切って解放しておいた。
「課金はしない」かつ「基本的に1000ゴールドを切らないようにする」という方針でプレイしてきたので、100ゴールド以下になったのは久しぶりだ。
ただ解放したとはいえ「探検同盟」の最後のウィングはまだ遊んでない。とりあえず解放しといただけ。あとでゆっくり遊ぼう。
今週のCard of the Day (2016年01月 第4週) とか
2016年1月24日 週のまとめ余談1:今週のCard of the Dayのテーマ
引き続き、ゲートウォッチの誓いの新カード、その中でも特に伝説のクリーチャーたちが紹介された週だったもよう。
余談2:月曜日 《タズリ将軍/General Tazri》
タズリって、なんとなく男性っぽいイメージの名前だったので「彼女」と知ったときはちょっと意外だった。まあ、いいけど。
うーん。「君の5色統率者デッキを率いて戦う準備万端」というのが本当にイマイチな日本語だなあ、というか、「翻訳しました」としか言いようがないというか……うん。
ただ後半の「does not want to talk about it」を「触れられたくない」としたのは、悪くないかな、と思ってる。「話題にあげて欲しくない」でもいいかもしれないけど、やっぱり日本語にするなら「触れられたくない」だろうな、と。
余談3:火曜日 《保護者、リンヴァーラ/Linvala, the Preserver》
訳の話。
結構、気に入ってる訳。ただここに辿り着くまで二転三転したけど。
・she really hasn’t done a great job
(案1):成功してるとは言いがたい
(案2):いい仕事をしてるとはとても言えない
(案3):名前負けしてるとしか言いようがない <採用>
余談4:水曜日 《ゲトの裏切り者、カリタス/Kalitas, Traitor of Ghet》
ただの裏切者ではなく、相手のクリーチャーをも裏切らせる、というキャラの立った御仁。しかも裏切らせて仲間になったはずのクリーチャーを生け贄に捧げる。すごいゲスい。
「変えてしまうだけでなく ~ 配下にしてしまう」と、同じ言い回しを2回続けたのが若干気になってたけど、あらためて読んでみるとそれほどおかしくないな……じゃあいいか。
とりあえずこの文章の肝はラストのオチの部分だと思われる。「What a charming fellow」だもんなあ……腕の見せどころだよね。今回は前半を固い言い回しにしたから、それに合わせてみた。
余談5:木曜日 《野生生まれのミーナとデーン/Mina and Denn, Wildborn》
某所で「ミナデイン」と呼ばれてた。味方を生け贄に捧げたり、全体攻撃ダメージを放ったりすればさらにそれっぽいのに、残念だな。あと、名前は可愛いのにイラストは凶悪。
ところでミナデインぽくないのはさておき、この能力はどういうフレイバーなんだろ。土地を追加で出せるのは「豊穣な大地」や「自然の成長力」というイメージがある。土地を戻すのは……なんだろ。成長を止める? 大地の力を吸収して別の力に変えるのかな。
大地を豊かにすることで、その豊穣な地から力を引き出し、味方のクリーチャーを強化する……そんなイメージと考えればいいか。分からんでもない。解決した。
なんかもっと上手い言い回しというかなんというか……直訳気味だな。なんの感動も、気づきもない訳になってしまった。一応、両方の文ともに別の案があった。
・In any team game, you want teammates who know how to party.
(案1):チーム戦となれば当然気心の知れた相手と組みたいものだ
(案2):チーム戦となれば一緒にいて場が盛り上がる相手と組みたいものだ
・Mina and Denn clearly know how to party.
(案1):ミーナとデーンはその点について何の心配もない
(案2):ミーナとデーンは明らかに場の盛り上げ方を知っている
結局のところ、原文が何を言いたいのか何を伝えたいのかを理解してないままに……言い換えると「どういうネタなのかを理解できないままに」訳してるせいで、思い切りの足りない訳になってる、という話。良くない。
余談6:金曜日 《永代巡礼者、アイリ/Ayli, Eternal Pilgrim》
伝説のクレリックで巡礼者ときたからてっきり善人かと思ってたので、記事読んでびっくりした。ゼンディカー人を捕えては生け贄に捧げるのが趣味のダメな人だった。まあ彼女の趣味嗜好はさておき、「Eternal Pilgirm」で「永代巡礼者」という訳は素晴らしいし、アイリって名前も可愛い(だからどうした)。
前半でかなりひどいこと言ってるのに、後半でさらっとキラキラで健康的な描写に走るというギャグ……ってことでいいんだよな、これ。
さらに普通なら「Brighted Beach(太陽に照らされた砂浜)」であるところを「Blighted Bearch(しおれ果てた砂浜)」にしてあったりと細かいネタがいっぱい。難易度が高かった。
余談7:映画
「俺たちは天使じゃない」という映画を見た。すごい面白かった……面白かったんだけど……うーん? あのラストは……どういうことだ。あれだとダメじゃないのか。逃げないとまずくないのか。うーん。
それはさておき、色々と有名な役者さんを見ることができて良かった。デミ・ムーアとかロバート・デ・ニーロとか、名前は知ってても出演作を1つもあげられなかったけど、今後は1つはあげられるようになった。
あと、すごい印象的な顔してたのが通訳をしていた禿頭のおっちゃん。この人、絶対どこかで見たことあるな、と思って検索してみた。役者さんの名前は「Wallace Shawn」で、案の定、有名な方だった。「Wallace Sh」でもう予測検索に出てくれた。なんか知ってる作品あるかな……
ああ、そうか! 「プリンセス・ブライド・ストーリー」で口癖が「Inconceivable!」だった、あの小男か! うわー、懐かしい……あの映画すっごい好きだった。西洋ファンタジーなのに魔法の要素がほとんどないという世界観で面白い作品は大抵の場合、群を抜いて面白い。また見たいな。
引き続き、ゲートウォッチの誓いの新カード、その中でも特に伝説のクリーチャーたちが紹介された週だったもよう。
余談2:月曜日 《タズリ将軍/General Tazri》
タズリって、なんとなく男性っぽいイメージの名前だったので「彼女」と知ったときはちょっと意外だった。まあ、いいけど。
原文:
Tazri is ready to lead your five-color Ally Commander deck into battle!
(As for the Angel halo around her neck, she doesn’t want to talk about it.)
拙訳:
タズーリは君の5色統率者デッキを率いて戦う準備万端だぞ!
(なお彼女の首を取り巻く光輪については触れられたくない模様)
うーん。「君の5色統率者デッキを率いて戦う準備万端」というのが本当にイマイチな日本語だなあ、というか、「翻訳しました」としか言いようがないというか……うん。
ただ後半の「does not want to talk about it」を「触れられたくない」としたのは、悪くないかな、と思ってる。「話題にあげて欲しくない」でもいいかもしれないけど、やっぱり日本語にするなら「触れられたくない」だろうな、と。
余談3:火曜日 《保護者、リンヴァーラ/Linvala, the Preserver》
訳の話。
原文:
If Linvala is trying to preserve Zendikar, she really hasn’t done a great job.
拙訳:
もしリンヴァーラが保護してるのがゼンディカーだとすると、名前負けしてるとしか言いようがない。
結構、気に入ってる訳。ただここに辿り着くまで二転三転したけど。
・she really hasn’t done a great job
(案1):成功してるとは言いがたい
(案2):いい仕事をしてるとはとても言えない
(案3):名前負けしてるとしか言いようがない <採用>
余談4:水曜日 《ゲトの裏切り者、カリタス/Kalitas, Traitor of Ghet》
ただの裏切者ではなく、相手のクリーチャーをも裏切らせる、というキャラの立った御仁。しかも裏切らせて仲間になったはずのクリーチャーを生け贄に捧げる。すごいゲスい。
原文:
Kalitas turns your opponents’ creatures into Zombies for your team, then eats them to get stronger. What a charming fellow.
拙訳:
カリタスは君の対戦相手のクリーチャーをゾンビに変えてしまうだけでなく、さらにそれを自分の配下にしてしまう。さらにはそれを喰らって己が力に変えてしまう。なんとまあ、楽しい御仁だ。
「変えてしまうだけでなく ~ 配下にしてしまう」と、同じ言い回しを2回続けたのが若干気になってたけど、あらためて読んでみるとそれほどおかしくないな……じゃあいいか。
とりあえずこの文章の肝はラストのオチの部分だと思われる。「What a charming fellow」だもんなあ……腕の見せどころだよね。今回は前半を固い言い回しにしたから、それに合わせてみた。
余談5:木曜日 《野生生まれのミーナとデーン/Mina and Denn, Wildborn》
某所で「ミナデイン」と呼ばれてた。味方を生け贄に捧げたり、全体攻撃ダメージを放ったりすればさらにそれっぽいのに、残念だな。あと、名前は可愛いのにイラストは凶悪。
ところでミナデインぽくないのはさておき、この能力はどういうフレイバーなんだろ。土地を追加で出せるのは「豊穣な大地」や「自然の成長力」というイメージがある。土地を戻すのは……なんだろ。成長を止める? 大地の力を吸収して別の力に変えるのかな。
大地を豊かにすることで、その豊穣な地から力を引き出し、味方のクリーチャーを強化する……そんなイメージと考えればいいか。分からんでもない。解決した。
原文:
In any team game, you want teammates who know how to party.
Mina and Denn clearly know how to party.
拙訳:
チーム戦となれば当然気心の知れた相手と組みたいものだ。
ミーナとデーンはその点について何の心配もない。
なんかもっと上手い言い回しというかなんというか……直訳気味だな。なんの感動も、気づきもない訳になってしまった。一応、両方の文ともに別の案があった。
・In any team game, you want teammates who know how to party.
(案1):チーム戦となれば当然気心の知れた相手と組みたいものだ
(案2):チーム戦となれば一緒にいて場が盛り上がる相手と組みたいものだ
・Mina and Denn clearly know how to party.
(案1):ミーナとデーンはその点について何の心配もない
(案2):ミーナとデーンは明らかに場の盛り上げ方を知っている
結局のところ、原文が何を言いたいのか何を伝えたいのかを理解してないままに……言い換えると「どういうネタなのかを理解できないままに」訳してるせいで、思い切りの足りない訳になってる、という話。良くない。
余談6:金曜日 《永代巡礼者、アイリ/Ayli, Eternal Pilgrim》
伝説のクレリックで巡礼者ときたからてっきり善人かと思ってたので、記事読んでびっくりした。ゼンディカー人を捕えては生け贄に捧げるのが趣味のダメな人だった。まあ彼女の趣味嗜好はさておき、「Eternal Pilgirm」で「永代巡礼者」という訳は素晴らしいし、アイリって名前も可愛い(だからどうした)。
原文:
Ayli captures other Zendikari and offers them as sacrifices to Ulamog.
She also likes long walks on blighted beaches.
拙訳:
アイリはゼンディカー人を捕えてはウラモグへ生け贄として捧げている。
あと彼女は生命がすっかり死に絶えた砂浜を太陽の下で散歩することも好きだ。
前半でかなりひどいこと言ってるのに、後半でさらっとキラキラで健康的な描写に走るというギャグ……ってことでいいんだよな、これ。
さらに普通なら「Brighted Beach(太陽に照らされた砂浜)」であるところを「Blighted Bearch(しおれ果てた砂浜)」にしてあったりと細かいネタがいっぱい。難易度が高かった。
余談7:映画
「俺たちは天使じゃない」という映画を見た。すごい面白かった……面白かったんだけど……うーん? あのラストは……どういうことだ。あれだとダメじゃないのか。逃げないとまずくないのか。うーん。
それはさておき、色々と有名な役者さんを見ることができて良かった。デミ・ムーアとかロバート・デ・ニーロとか、名前は知ってても出演作を1つもあげられなかったけど、今後は1つはあげられるようになった。
あと、すごい印象的な顔してたのが通訳をしていた禿頭のおっちゃん。この人、絶対どこかで見たことあるな、と思って検索してみた。役者さんの名前は「Wallace Shawn」で、案の定、有名な方だった。「Wallace Sh」でもう予測検索に出てくれた。なんか知ってる作品あるかな……
ああ、そうか! 「プリンセス・ブライド・ストーリー」で口癖が「Inconceivable!」だった、あの小男か! うわー、懐かしい……あの映画すっごい好きだった。西洋ファンタジーなのに魔法の要素がほとんどないという世界観で面白い作品は大抵の場合、群を抜いて面白い。また見たいな。
今週のCard of the Day (2016年01月 第3週) とか
2016年1月18日 週のまとめ
余談0:ハースストーン
これを書いているのは2016年02月22日のことで、先週の「酒場の喧嘩(Tavern Brawl)」は「互いのヒーローに挑発(Taunt)がついている」という特殊ルールだった。
その際に使ったデッキを紹介してみる。「酒場の喧嘩」は始まった直後の強いデッキが分からないカオス状態がもっとも勝ちやすいので、その隙に4連勝できたけど、それ以降は勝ったり負けたり。最終的には12勝6敗くらいだった気がする。
最初に作ったあとはまったく手直しなし。遊んでて直したい場所も出てきたけど、面倒くさかったことと初期状態のままでどこまでいけるか試したかったこともあって、そのまま。
なお後半はほぼメイジとハンターにしか出会わなかった。ハンターのフェイスっぷりと今回のルールは確かにマッチしてたなあ……確か4回当たって1勝3敗だった気がする。
余談1:今週のCard of the Dayのテーマ
引き続き、ゲートウォッチの誓いの新カードの紹介。特にそれ以外の共通性は見られないので、それ以上でもそれ以下でもないもよう。
余談2:月曜日 《歪める嘆き/Warping Wail》
すでにお強いと評判らしい。確かによほどのことがない限りこれが腐ることはなさそう。逆に最高の効率を出そうと出し惜しみして結果無駄になるパターンのが想像しやすい。
訳の話。
ジョーク系というか、掛詞系のネタ。Takuさんだったらもっと自由奔放に訳してるだろうなー。個人的にはこれでもそこそこ原文を無視してるほう。
かけられている「Turning Heads」の意味が分からなかったので調べてみた……けどよく分からなかった。「Head Turning」のほうが散見された。おそらく「思わず振り向いてしまうような衆目を引く存在」を表しているっぽい。違ったらごめん。
あと「colloquially」は「俗に、一般に、非公式に~(として知られている)」という単語らしい。「ティム」みたいなもんか……って、これもう通じないプレイヤーのほうが圧倒的多数な気がしてきた。
余談3:火曜日 《ムンダの先兵/Munda’s Vanguard》
訳の話。
長々と引用してしまったけど、一言でいうと「カッコの部分をどう処理するか」がすべて。英語だと短くまとまっているので文中に埋め込んでも本筋に戻るのが苦でない。
ただこれが日本語になると若干長めに感じられてしまうので、なんとか一文の末尾に放り出したかった。そうすると前の部分だけで一文を作ることになり……という玉突き事故的な訳の結果が上記の拙訳となる。
余談4:水曜日 《深水潜み/Deepfathom Skulker》
このカードに全然関係ない話になるけど、カード名を見ていると「潜水士」とか「潜水艦」という単語が連想されて、そこからさらに「海底探検」というボードゲームが思い浮かぶ。
Oink Gamesの「海底探検」は第1回ゲームマーケット大賞を受賞した名作なので興味があったら調べてみるよろし。ゲーム自体も面白いし、ボードのセッティングの自由度も楽しいし、ボードに使われるタイルの色合いも綺麗。
Oink Games:海底探検
http://oinkgms.com/?pid=83947160
というわけで訳の話。
フレイバーテキストかと思ったら違った。
間違ってる気がする。とりあえず「Jim」が分からなかったので調べてみたら色々と面白い俗語としての意味が見つかったけど、アダルトな内容を含むので書くのは避けてみる。
余談5:木曜日 《ゼンディカーの代弁者、ニッサ/Nissa, Voice of Zendikar》
訳の話
英語でもこういう表現するんだなあ、と。
それはさておき文章の前半と後半がつながってない気がするぞ。それがさらに難易度を上げているという事実。
余談6:金曜日 《遺跡潜り、ジョリー・エン/Jori En, Ruin Diver》
訳の話。
「Just about here」というのをどう訳すかは若干迷った。「目と鼻の先だ!」とか、土日の直前なので「もう明日だ!」でもいいかな、とか。
あと「May ~ with ~」ときたので「じゃあ、~の導きあれ、でいいか」という短絡的な発想が生み出した訳。謝らないよ。
その言い回しに合わせて、通常なら「プレリリースを楽しんでくれ!」にしそうなところを若干文語的に「良きプレリリースを!」とした、というのは一応付記しておく。
余談7:映画
「アナと雪の女王」を借りてきた勢いで、今更ながら「崖の上のポニョ」も見た。なんかMTGのカードになりそうなクリーチャー(生物)たちがいっぱい出てきたなあ。
不思議なストーリーだった。いわゆる「敵」と「味方」がいないし、誰の目的が誰の目的とバッティングしているのかもよく分からないし……こういう表現が正しいか分からないけど、なんか純文学っぽかった。ラピュタが直木賞なら、こっちは芥川賞な感じ(※ 個人の感想です)
一番印象に残っているシーンは、ラストで謎のおじさんが握手を求めるシーン。未成年に対しても「子供と大人」ではなくて「人と人」として対応する人物って好き(だからエーリヒ・ケストナーの「ふたりのロッテ」とか「エーミールとたんていたち」とかも好き)。
これを書いているのは2016年02月22日のことで、先週の「酒場の喧嘩(Tavern Brawl)」は「互いのヒーローに挑発(Taunt)がついている」という特殊ルールだった。
その際に使ったデッキを紹介してみる。「酒場の喧嘩」は始まった直後の強いデッキが分からないカオス状態がもっとも勝ちやすいので、その隙に4連勝できたけど、それ以降は勝ったり負けたり。最終的には12勝6敗くらいだった気がする。
最初に作ったあとはまったく手直しなし。遊んでて直したい場所も出てきたけど、面倒くさかったことと初期状態のままでどこまでいけるか試したかったこともあって、そのまま。
なお後半はほぼメイジとハンターにしか出会わなかった。ハンターのフェイスっぷりと今回のルールは確かにマッチしてたなあ……確か4回当たって1勝3敗だった気がする。
余談1:今週のCard of the Dayのテーマ
引き続き、ゲートウォッチの誓いの新カードの紹介。特にそれ以外の共通性は見られないので、それ以上でもそれ以下でもないもよう。
余談2:月曜日 《歪める嘆き/Warping Wail》
すでにお強いと評判らしい。確かによほどのことがない限りこれが腐ることはなさそう。逆に最高の効率を出そうと出し惜しみして結果無駄になるパターンのが想像しやすい。
訳の話。
原文:
Already known colloquially as Eldrazi Charm, Warping Wail is turning heads. Or turning whatever passes for an Eldrazi head.
拙訳:
すでにエルドラージチャームの通称で有名なこの《歪める嘆き/Warping Wail》の魅力には誰もが気をそらされちゃうよね。エルドラージに向かって放たれた攻撃もそらしちゃえるくらいだから当然かな。
ジョーク系というか、掛詞系のネタ。Takuさんだったらもっと自由奔放に訳してるだろうなー。個人的にはこれでもそこそこ原文を無視してるほう。
かけられている「Turning Heads」の意味が分からなかったので調べてみた……けどよく分からなかった。「Head Turning」のほうが散見された。おそらく「思わず振り向いてしまうような衆目を引く存在」を表しているっぽい。違ったらごめん。
あと「colloquially」は「俗に、一般に、非公式に~(として知られている)」という単語らしい。「ティム」みたいなもんか……って、これもう通じないプレイヤーのほうが圧倒的多数な気がしてきた。
余談3:火曜日 《ムンダの先兵/Munda’s Vanguard》
訳の話。
原文:
Cohort is the new Ally mechanic in Oath of the Gatewatch. Experience how it changes battles (hint: it helps you) firsthand at the Prerelease this weekend.
拙訳:
盟友(Cohort)はゲートウォッチの誓いで新たに登場した同盟者用のメカニズムだ。この能力が戦闘をどんなふうに変化させるんだろうね?(ヒント:君に有利に変化するよ) 正解をみんなより早く知りたければ今週末のプレリリースに参加しよう!
長々と引用してしまったけど、一言でいうと「カッコの部分をどう処理するか」がすべて。英語だと短くまとまっているので文中に埋め込んでも本筋に戻るのが苦でない。
ただこれが日本語になると若干長めに感じられてしまうので、なんとか一文の末尾に放り出したかった。そうすると前の部分だけで一文を作ることになり……という玉突き事故的な訳の結果が上記の拙訳となる。
余談4:水曜日 《深水潜み/Deepfathom Skulker》
このカードに全然関係ない話になるけど、カード名を見ていると「潜水士」とか「潜水艦」という単語が連想されて、そこからさらに「海底探検」というボードゲームが思い浮かぶ。
Oink Gamesの「海底探検」は第1回ゲームマーケット大賞を受賞した名作なので興味があったら調べてみるよろし。ゲーム自体も面白いし、ボードのセッティングの自由度も楽しいし、ボードに使われるタイルの色合いも綺麗。
Oink Games:海底探検
http://oinkgms.com/?pid=83947160
というわけで訳の話。
原文:
"Everything in the deep is a skulker to landwalkers. In the ocean, we just call this one Jim."
- Kiora, probably.
拙訳:
「地上の連中にとっちゃ海底にあるものなんて全部得体のしれない何かで済まされちゃうのよ。海に生きる私たちからすれば、みんな気のいい連中よ」
- 海の誰かの言葉 (おそらくキオーラ)
フレイバーテキストかと思ったら違った。
間違ってる気がする。とりあえず「Jim」が分からなかったので調べてみたら色々と面白い俗語としての意味が見つかったけど、アダルトな内容を含むので書くのは避けてみる。
余談5:木曜日 《ゼンディカーの代弁者、ニッサ/Nissa, Voice of Zendikar》
訳の話
原文:
With the Prerelease this weekend, expect to see even more Nissa. Assshhhhhaaaayyyyyyaaaaaa!!
拙訳:
今週末のプレリリースでさらに世界のニッサ数が増えるってわけだ……アシャヤァアアアアアアアアア!
英語でもこういう表現するんだなあ、と。
それはさておき文章の前半と後半がつながってない気がするぞ。それがさらに難易度を上げているという事実。
余談6:金曜日 《遺跡潜り、ジョリー・エン/Jori En, Ruin Diver》
訳の話。
原文:
Oath of the Gatewatch Prereleases are just about here! May you draw spells every turn with Jori En. Happy Prereleasing!
拙訳:
「ゲートウォッチの誓い」のプレリリースはもうすぐそこだ! 毎ターン呪文が引けるようジョリー・エンの導きあれ……そして良きプレリリースを!
「Just about here」というのをどう訳すかは若干迷った。「目と鼻の先だ!」とか、土日の直前なので「もう明日だ!」でもいいかな、とか。
あと「May ~ with ~」ときたので「じゃあ、~の導きあれ、でいいか」という短絡的な発想が生み出した訳。謝らないよ。
その言い回しに合わせて、通常なら「プレリリースを楽しんでくれ!」にしそうなところを若干文語的に「良きプレリリースを!」とした、というのは一応付記しておく。
余談7:映画
「アナと雪の女王」を借りてきた勢いで、今更ながら「崖の上のポニョ」も見た。なんかMTGのカードになりそうなクリーチャー(生物)たちがいっぱい出てきたなあ。
不思議なストーリーだった。いわゆる「敵」と「味方」がいないし、誰の目的が誰の目的とバッティングしているのかもよく分からないし……こういう表現が正しいか分からないけど、なんか純文学っぽかった。ラピュタが直木賞なら、こっちは芥川賞な感じ(※ 個人の感想です)
一番印象に残っているシーンは、ラストで謎のおじさんが握手を求めるシーン。未成年に対しても「子供と大人」ではなくて「人と人」として対応する人物って好き(だからエーリヒ・ケストナーの「ふたりのロッテ」とか「エーミールとたんていたち」とかも好き)。
今週のCard of the Day (2016年01月 第2週) とか
2016年1月10日 週のまとめ余談1:今週のCard of the Dayのテーマ
新セット発売に合わせての新カードの紹介で、前週に1枚だけ紹介されていた「~ の誓い」サイクルの残り3枚とその他2枚だった。あとなんか妙にギャグタッチな週で、訳すのが楽しかった。
余談2:月曜日 《ニッサの誓い/Oath of Nissa》
訳の話。長いので2つに分ける。
原文の「pledged an oath」はそのまま訳そうとすると、どうしても「誓いを誓った」にしかならなくて困る。でも「誓った」とか「誓いを立てた」にすると「pledge」か「oath」のどちらかを訳したことにしかならない……けど、まあ、そうせざるを得ないよな、これ。
はい、次。
まず「Tacky」が分からなかった。意味はどうやら「ダサい」でいいらしい。
ふむ。それでは「Tacky Christmas Party」とはなんぞや、ということで調べてみたらなかなか面白いことが分かったので、これはぜひ皆と共有しよう、というわけで註釈として記事に説明文を付け加えておいた。確かにクリスマスっぽさを全面に出してるセーターってダサいな。一周して安らぎを感じなくもないが。
あと最後の「but it should」のたった3単語がなぜか「戦うべき脅威の中に含まれていないようだが、ぜひ含めて欲しいを私は願っている」という長文に化けているのは完全に趣味。楽しかった。
余談3:火曜日 《ギデオンの誓い/Oath of Gideon》
訳の話
最後の「shtick」の意味が分からなかったので調べてみたところ、どうやら最もメジャーな訳は「十八番(おはこ)」みたい。うーん……古めかしい。固い文章なら逆にしっくりくるんだけど、ギャグ調なんだよな。
色々考えて、これは「持ちネタ」ではないかと思った次第。ところで、いまだに「shtick」の読みが分からない。「シック」でいいのかしら。それとも「シュティック」?(調べろよ)
さて前半。
「Like ~?」で「~ とでも思ったかい?」という意味になるはず。かなりの口語体。さらにその後の「Dude」もすごい砕けた口調で、少なくとも仕事で聞いたことはない。
つまり普通に訳しては原文の良さが伝わらないということであり、好き勝手に訳していいということなので「love」が「三度の飯より好き」になった次第(?)。
余談4:水曜日 《チャンドラの誓い/Oath of Chandra》
訳の話。
多分だけど「watch」の持つ2つの意味が両方使われていて「私は watch (見張り) し続ける!」「え! 見てる (watch) だけですか!? ないわー」というノリなんだろうな、と思ったけど、まあ、日本語にするにはハードルが高すぎる。
あと「casual」は、一番日本で有名な訳としては「カジュアル」になるんだろうけど、間違いなくネタが伝わらないので却下。最後の呼びかけは直前の語尾とセットになるものなので、お好みで変えていいと思う。
余談5:木曜日 《巨人の陥落/Fall of the Titans》
訳の話。
2つあって、1つ目は「looks like」の訳と位置。
訳の選択肢は「どうやら」「見たところ」のどちらにしようか、という悩みがまずあって、次に置く場所を文頭にするかどうかで悩んだ。……そうだよ、どっちでもいいんだよ。だから悩むんだよ。
2つ目は「oath」を訳すかどうか。文章全体の意味は「みんなで力を合わせた結果、敵を倒すことが出来ました」という内容なので、ここに「誓い」という単語を入れようとすると「敵を倒そうとする誓いを立てた。敵を倒せて良かった」という流れがブツリと切れてしまう。仕方ない(?)ので無視した。
あとは「 ~ thing」を「 ~ 作戦」としたのはちょっと面白かったな、とか。
余談6:金曜日 《ゼンディカーの復興者/Zendikar Resurgent》
訳の話。
分かってるよ、分かってる。君たちが何を言いたいのかよーく分かってる。でも考えてみてくれ。どうすればよかったんだ。「そおおおおおおしいいいいいいてえええええええ」とか書いて、読めるかい?
とか思ってたんだけど、ふと「かーらーのー」ならありだったかもしれない、と後日思った。「勝利のポーズ! かーらーのー、スタッフロール!」とかどうかな。うん。ダメだ。しっくり来ないわ。
原文尊重型か、日本語尊重型か、どっちを選ぶの、という話やね。
余談7:映画
ようやく「アナと雪の女王」を見た。すっごい面白かった! 特にあの主題歌が本当に素晴らしかった。
あ、ここからネタバレ含む感想なので未見の方は注意
日本語訳の内容がこれでもかとポジティブなのでてっきり「終盤で事態が好転する逆転シーン」で歌われるのかと思いきや「エルサが人の世界に背を向けて閉じこもるシーン」で、まさに転がり落ちていくところだった。
ってかよくよく原語の歌詞を聞いてみたら結構やけっぱちというか、投げやりというか、ネガティブな歌詞なのね、これ。ラストの「cold never bothered me anyway」って「そもそも化け物の私は人間みたいに寒さで困ったことなんてないし」って聞こえた。
雪だるまのオラフがすっごい楽しかったし、クリストフとスヴェンもいいコンビだったし、ハンス王子も悪人なりに実に首尾一貫してたし、ラストでどっか行ってた王冠という伏線も物理的に拾われてたし、歌うシーンは多すぎず少なすぎずでちょうど良かったし。
でもこれだけの内容の割に主題歌しか話題になってない気がするのもなんか不思議だ。ネタバレを恐れて避けまくっていた、というほどでもないのにな。でも見て良かった。色々どんでん返しも素で楽しめたし。
新セット発売に合わせての新カードの紹介で、前週に1枚だけ紹介されていた「~ の誓い」サイクルの残り3枚とその他2枚だった。あとなんか妙にギャグタッチな週で、訳すのが楽しかった。
余談2:月曜日 《ニッサの誓い/Oath of Nissa》
訳の話。長いので2つに分ける。
原文1:
Nissa has pledged an oath to fight threats to the Multiverse.
拙訳1:
ニッサは多次元を危機に陥れるあらゆる脅威と戦う誓いを立てた。
原文の「pledged an oath」はそのまま訳そうとすると、どうしても「誓いを誓った」にしかならなくて困る。でも「誓った」とか「誓いを立てた」にすると「pledge」か「oath」のどちらかを訳したことにしかならない……けど、まあ、そうせざるを得ないよな、これ。
はい、次。
原文2:
That does not include tacky Christmas sweater parties, but it should.
拙訳:
クリスマスにあえてダサいセーターを着てパーティをするという下らない流行はその戦うべき脅威の中に含まれていないようだが、ぜひ含めて欲しいを私は願っている。
まず「Tacky」が分からなかった。意味はどうやら「ダサい」でいいらしい。
ふむ。それでは「Tacky Christmas Party」とはなんぞや、ということで調べてみたらなかなか面白いことが分かったので、これはぜひ皆と共有しよう、というわけで註釈として記事に説明文を付け加えておいた。確かにクリスマスっぽさを全面に出してるセーターってダサいな。一周して安らぎを感じなくもないが。
あと最後の「but it should」のたった3単語がなぜか「戦うべき脅威の中に含まれていないようだが、ぜひ含めて欲しいを私は願っている」という長文に化けているのは完全に趣味。楽しかった。
余談3:火曜日 《ギデオンの誓い/Oath of Gideon》
訳の話
原文:
Like Gideon was going to not take an oath? Dude loves taking oaths to protect things.
It’s his shtick.
拙訳:
ギデオンは誓いを立てないかもしれない、と思ってたかい? おいおい、そんなわけないだろ、こいつは誰かを守るために誓いを立てるのが三度の飯より好きなんだ。
ってかもう持ちネタだよ、持ちネタ。
最後の「shtick」の意味が分からなかったので調べてみたところ、どうやら最もメジャーな訳は「十八番(おはこ)」みたい。うーん……古めかしい。固い文章なら逆にしっくりくるんだけど、ギャグ調なんだよな。
色々考えて、これは「持ちネタ」ではないかと思った次第。ところで、いまだに「shtick」の読みが分からない。「シック」でいいのかしら。それとも「シュティック」?(調べろよ)
さて前半。
「Like ~?」で「~ とでも思ったかい?」という意味になるはず。かなりの口語体。さらにその後の「Dude」もすごい砕けた口調で、少なくとも仕事で聞いたことはない。
つまり普通に訳しては原文の良さが伝わらないということであり、好き勝手に訳していいということなので「love」が「三度の飯より好き」になった次第(?)。
余談4:水曜日 《チャンドラの誓い/Oath of Chandra》
訳の話。
原文:
"Yeah, I’ll keep watch."
That’s a pretty casual oath there, Chandra.
拙訳:
「じゃあ私は見張り続けるわ」
って、その誓いはちょっと簡単すぎませんか、チャンドラさん
多分だけど「watch」の持つ2つの意味が両方使われていて「私は watch (見張り) し続ける!」「え! 見てる (watch) だけですか!? ないわー」というノリなんだろうな、と思ったけど、まあ、日本語にするにはハードルが高すぎる。
あと「casual」は、一番日本で有名な訳としては「カジュアル」になるんだろうけど、間違いなくネタが伝わらないので却下。最後の呼びかけは直前の語尾とセットになるものなので、お好みで変えていいと思う。
余談5:木曜日 《巨人の陥落/Fall of the Titans》
訳の話。
原文:
Looks like that whole "take an oath to fight for the Multiverse" thing worked out okay for our intrepid team.
拙訳:
我らが勇敢なる英雄たちの「多次元宇宙のために力を合わせましょう」作戦はどうやら上手くいったみたいだね。
2つあって、1つ目は「looks like」の訳と位置。
訳の選択肢は「どうやら」「見たところ」のどちらにしようか、という悩みがまずあって、次に置く場所を文頭にするかどうかで悩んだ。……そうだよ、どっちでもいいんだよ。だから悩むんだよ。
2つ目は「oath」を訳すかどうか。文章全体の意味は「みんなで力を合わせた結果、敵を倒すことが出来ました」という内容なので、ここに「誓い」という単語を入れようとすると「敵を倒そうとする誓いを立てた。敵を倒せて良かった」という流れがブツリと切れてしまう。仕方ない(?)ので無視した。
あとは「 ~ thing」を「 ~ 作戦」としたのはちょっと面白かったな、とか。
余談6:金曜日 《ゼンディカーの復興者/Zendikar Resurgent》
訳の話。
原文:
Victory pose, aaaaaaaaand, roll credits.
拙訳:
勝利のポーズで決め!(そしてスタッフロールへ)
分かってるよ、分かってる。君たちが何を言いたいのかよーく分かってる。でも考えてみてくれ。どうすればよかったんだ。「そおおおおおおしいいいいいいてえええええええ」とか書いて、読めるかい?
とか思ってたんだけど、ふと「かーらーのー」ならありだったかもしれない、と後日思った。「勝利のポーズ! かーらーのー、スタッフロール!」とかどうかな。うん。ダメだ。しっくり来ないわ。
原文尊重型か、日本語尊重型か、どっちを選ぶの、という話やね。
余談7:映画
ようやく「アナと雪の女王」を見た。すっごい面白かった! 特にあの主題歌が本当に素晴らしかった。
あ、ここからネタバレ含む感想なので未見の方は注意
日本語訳の内容がこれでもかとポジティブなのでてっきり「終盤で事態が好転する逆転シーン」で歌われるのかと思いきや「エルサが人の世界に背を向けて閉じこもるシーン」で、まさに転がり落ちていくところだった。
ってかよくよく原語の歌詞を聞いてみたら結構やけっぱちというか、投げやりというか、ネガティブな歌詞なのね、これ。ラストの「cold never bothered me anyway」って「そもそも化け物の私は人間みたいに寒さで困ったことなんてないし」って聞こえた。
雪だるまのオラフがすっごい楽しかったし、クリストフとスヴェンもいいコンビだったし、ハンス王子も悪人なりに実に首尾一貫してたし、ラストでどっか行ってた王冠という伏線も物理的に拾われてたし、歌うシーンは多すぎず少なすぎずでちょうど良かったし。
でもこれだけの内容の割に主題歌しか話題になってない気がするのもなんか不思議だ。ネタバレを恐れて避けまくっていた、というほどでもないのにな。でも見て良かった。色々どんでん返しも素で楽しめたし。
余談1:今週のCard of the Dayのテーマ
ゲートウォッチの誓いのプレビューも始まり、新カードの紹介が始まった。ちなみに前々からそうなんだけど、発売前のカードが Card of the Day で扱われるときはセット名が明記されない、というルールがある。なんでなんだろ。特にリンクを張ってるわけでもないのに……不思議だ。
余談2:月曜日 《大いなる歪み、コジレック/Kozilek, the Great Distortion》
「歪みない」という言葉がいつの間にか「安定している、整っている」という意味のネット用語として地位を確立しているみたいで、おそらくそういう意味で使っている人の大半はそもそもどういった流れから生まれた言葉なのか知らないわけで……なんだろう。「きたこれ!」とか「微粒子レベルで存在する」とかと同じなのかな。まあ言葉を使うのに語源まで知っておく必要ってないよね。
ギアを上げるべく蹴りを入れたらしい。さて、どう訳すか。
・今日からアクセル全開だ
・今日からアクセルを踏み込んで
・今日からギアを上げていく
・今日からスピードを上げていく
「Kick」があるからには「蹴る、踏み込む」があったほうが本当はいいんだろうなあ、とか、「Gear」とあるからには「ギア」は入れようよ、とか、色んなご意見あると思う。なんでそうしなかったのか、もう思い出せない。
余談3:火曜日 《崩壊する痕跡/Crumbling Vestige》
どうでもいい話だけど「Crumble」という英単語を見ると (緑) で唱えられるインスタント呪文を思い出す。さらにどうでもいい話だけど「Crumble」という音の響きが実に「硬かったものがもろくなってぼろぼろと崩れていく」感じがして、よく出来てるなあ、と思う。
ラストの「too」が難しかった。原文でこの「too」が同列と並べているのは……
(1) many players have wanted (多くプレイヤーが欲していたこと)
(2) plenty flavorful (非常にフレイバーに富んでいること)
……の2つなんだけど……この2つって同列に並べられることか? 全然違わないか? どちらもあえていえば「ポジティブである」という点で共通しているけど、それだけで「too」って使うのか!?
というわけで難しかったので訳さなかった(白旗)
余談4:水曜日 《オラン=リーフの廃墟/Ruins of Oran-Rief》
以前は、豊かな緑マナを生み出すだけでなくそのターンに戦場に出たすべての緑クリーチャーたちを強化してくれたオラン=リーフ。それが今では無色1点しか出せない上に強化してくれるクリーチャーも1体だけ。無常だ。
冒頭と締めの言葉が、それぞれなかなかに訳しがいのあるファジーさで楽しかった。冒頭の「My」は、おそらくため息のような感嘆詞なので「ふう」「はあ」「なんとまあ」「まったく」みたいな感じ(だと思う)。軽く首を振りながら言う感じ。
末尾の「Now ... less so」は、無理やり直訳すると「今では … 減じている そのような感じは」という感じ。「Less」なので「なくなってしまった」はやりすぎかな、と思って最初は「そうでもない」と訳してみたけど、やっぱりそれじゃ弱い気がして……結局は「失われた」と断言してみた。
だって無色マナしか出ないんだよ!?
余談5:木曜日 《無情な処罰/Remorseless Punishment》
ルール的な処理がなんかイマイチ直感的でなかったので思わず記事に余談として「FAQ」の内容を付記してしまった。「2枚捨てる」というと手札破壊カードの印象から「1枚しかないならその1枚を捨てればいい」という気がしてしまったんだけど、このカードの場合はコストに近い扱いなのね。「2枚捨てられなければ」ということ。
「アホか。それだと手札かクリーチャーの無い敵には効果のない呪文になるぞ」
そうなんだけど、過去には「平地渡りを持っているクリーチャーにしか効果のないカード(なお平地渡りを持っているクリーチャーは全マジックカードのうち銀枠を含めて4枚)」とかあったことを知ってると、ありえなくもない気が。
最初、ちょっと勘違いをして「実はいいやつなんじゃね、と?」と訳しかけた。いや、だってオブ・ニクシリスが悪いヤツというのはあまりにも分かり切った話じゃない?
余談6:金曜日 《ジェイスの誓い/Oath of Jace》
これは金曜日のネタだったんだけど、この日から次の週の最初の3日間にかけて《~ の誓い/Oath of ~》が4連続している。どうせなら同じ週に収めればいいのにと思ったけど、黒の誓いってないのね。じゃあしょうがない。
前半と後半でそれぞれポイントが1つずつ。前半の「Happy New Year」を日本語に訳すなら「あけましておめでとう」になる。でも末尾のオチも含めて、明らかに「アメリカ人がしゃべっている口調」という雰囲気なので、あえてカタカナの「ハッピーニューイヤー」。逆に後半の「New Year’s resolution」は日本語にしっくり来る言葉があるのでそれを採用。
余談7:スターライト・マナバーン
その昔、ホビージャパンがまだ日本の代理店だった頃に公式サイトで連載されていた「スターライト・マナバーン」がネットで無料公開されることとなったらしい。
正しくは「スターライト・マナバーン」のうち、第15話から最終回の第38話までが無料公開されている。元々公式サイトで無料後悔されていたのが第15話からだから、と思われる。
第15話からでも面白いよ、とか言いたくないけど、第15話からしか読めないんだからしょうがないじゃない! というわけで、みんなも読もう。個人的に一番カッコいいと思ってるのはセファリッドの皇帝、アボさん。
マンガ図書館Z:スターライト・マナ・バーン 15-38話
http://www.mangaz.com/book/detail/114801 (リンク先消失?)
……とここまで書いてから上記のリンクを再度踏んでみたら、なぜか読めなくなってる。何かあったのかな。
余談8:映画
前々から「いつか見ないといけない映画だな」と言い続けてきた「アナと雪の女王」をレンタルビデオから借りてきた。ついでにサンドウィッチマンがエンタの神様で披露したネタを集めたDVDも借りてきた。ネタの解説も入ってて、期待以上に楽しめた。今度続きを借りてこよう。
なお「アナと雪の女王」はまだ見てない。
余談9:ハースストーン
自分でアグロばっかり使っているせいでコントロールデッキを相手にしたときに適切な対応がとれない。そんな毎日を過ごす中、芥さんのブログで面白いコントロールデッキが紹介されてるのを発見。
青と赤:【ハースストーン】自作・レノメイジ(概要、解説、採用理由など)
http://tokimawarusora.diarynote.jp/201601290255571603/
リンク先のコメントに書いたとおり、《イセラ/Ysera》以外のレジェンドは持ってて、2枚あるデス様の片方を砕くだけで足りないエピックも作れることが分かったのでさっそく構築。
使ってみた感想。ムズい! 今のところ使ってて勝率が2割くらいなんだけど、明らかにプレイングで落としている試合が4割くらいある。どのシークレットを先に張るか、どのミニオンに挑発を付与するか、いつレノで回復するか、etc etc
考えることがすっごい多い。楽しい。勝ち筋が複数あって、かつそれを「相手に合わせて」「自分で決めないといけない」せいで、負けたときの「自分のせい」感が半端ない。悔しいけど楽しい。ああ、そうそう。レノのせいでデッキに入ってるカードの種類が多いこともあって、毎回全然違うカードが手札に並ぶのも楽しい。
これは使いこなしてみたい。
ゲートウォッチの誓いのプレビューも始まり、新カードの紹介が始まった。ちなみに前々からそうなんだけど、発売前のカードが Card of the Day で扱われるときはセット名が明記されない、というルールがある。なんでなんだろ。特にリンクを張ってるわけでもないのに……不思議だ。
余談2:月曜日 《大いなる歪み、コジレック/Kozilek, the Great Distortion》
「歪みない」という言葉がいつの間にか「安定している、整っている」という意味のネット用語として地位を確立しているみたいで、おそらくそういう意味で使っている人の大半はそもそもどういった流れから生まれた言葉なのか知らないわけで……なんだろう。「きたこれ!」とか「微粒子レベルで存在する」とかと同じなのかな。まあ言葉を使うのに語源まで知っておく必要ってないよね。
原文:
Oath of the Gatewatch previews kick into high gear today.
拙訳:
「ゲートウォッチの誓い」のプレビューは今日からアクセル全開だ。
ギアを上げるべく蹴りを入れたらしい。さて、どう訳すか。
・今日からアクセル全開だ
・今日からアクセルを踏み込んで
・今日からギアを上げていく
・今日からスピードを上げていく
「Kick」があるからには「蹴る、踏み込む」があったほうが本当はいいんだろうなあ、とか、「Gear」とあるからには「ギア」は入れようよ、とか、色んなご意見あると思う。なんでそうしなかったのか、もう思い出せない。
余談3:火曜日 《崩壊する痕跡/Crumbling Vestige》
どうでもいい話だけど「Crumble」という英単語を見ると (緑) で唱えられるインスタント呪文を思い出す。さらにどうでもいい話だけど「Crumble」という音の響きが実に「硬かったものがもろくなってぼろぼろと崩れていく」感じがして、よく出来てるなあ、と思う。
原文:
Crumbling Vestige is a card many players have wanted for a while. On a dying world like Zendikar, it’s plenty flavorful too!
拙訳:
《崩壊する痕跡/Crumbling Vestige》は多くのプレイヤーたちがここ最近求めていたカードだ。ゼンディカーのように滅びつつある世界の土地であることを考えると、実にフレイバーに富んでいるよね!
ラストの「too」が難しかった。原文でこの「too」が同列と並べているのは……
(1) many players have wanted (多くプレイヤーが欲していたこと)
(2) plenty flavorful (非常にフレイバーに富んでいること)
……の2つなんだけど……この2つって同列に並べられることか? 全然違わないか? どちらもあえていえば「ポジティブである」という点で共通しているけど、それだけで「too」って使うのか!?
というわけで難しかったので訳さなかった(白旗)
余談4:水曜日 《オラン=リーフの廃墟/Ruins of Oran-Rief》
以前は、豊かな緑マナを生み出すだけでなくそのターンに戦場に出たすべての緑クリーチャーたちを強化してくれたオラン=リーフ。それが今では無色1点しか出せない上に強化してくれるクリーチャーも1体だけ。無常だ。
原文:
My, how things have changed on Zendikar. It used to be full of green mana (and other colors). Now…less so.
拙訳:
まったく、なんとゼンディカーの世界は変わってしまったことだろう。かつてここには豊かな緑マナ(や他の色のマナ)があふれていた。今では……それは失われてしまった。
冒頭と締めの言葉が、それぞれなかなかに訳しがいのあるファジーさで楽しかった。冒頭の「My」は、おそらくため息のような感嘆詞なので「ふう」「はあ」「なんとまあ」「まったく」みたいな感じ(だと思う)。軽く首を振りながら言う感じ。
末尾の「Now ... less so」は、無理やり直訳すると「今では … 減じている そのような感じは」という感じ。「Less」なので「なくなってしまった」はやりすぎかな、と思って最初は「そうでもない」と訳してみたけど、やっぱりそれじゃ弱い気がして……結局は「失われた」と断言してみた。
だって無色マナしか出ないんだよ!?
余談5:木曜日 《無情な処罰/Remorseless Punishment》
ルール的な処理がなんかイマイチ直感的でなかったので思わず記事に余談として「FAQ」の内容を付記してしまった。「2枚捨てる」というと手札破壊カードの印象から「1枚しかないならその1枚を捨てればいい」という気がしてしまったんだけど、このカードの場合はコストに近い扱いなのね。「2枚捨てられなければ」ということ。
「アホか。それだと手札かクリーチャーの無い敵には効果のない呪文になるぞ」
そうなんだけど、過去には「平地渡りを持っているクリーチャーにしか効果のないカード(なお平地渡りを持っているクリーチャーは全マジックカードのうち銀枠を含めて4枚)」とかあったことを知ってると、ありえなくもない気が。
原文:
So you’re saying Ob Nixilis isn’t a good guy/Demon? Huh.
拙訳:
ふむ。つまり君はこう言いたいわけだ。オブ・ニクシリスは実は悪い奴(というか悪魔)なんじゃね、と。
最初、ちょっと勘違いをして「実はいいやつなんじゃね、と?」と訳しかけた。いや、だってオブ・ニクシリスが悪いヤツというのはあまりにも分かり切った話じゃない?
余談6:金曜日 《ジェイスの誓い/Oath of Jace》
これは金曜日のネタだったんだけど、この日から次の週の最初の3日間にかけて《~ の誓い/Oath of ~》が4連続している。どうせなら同じ週に収めればいいのにと思ったけど、黒の誓いってないのね。じゃあしょうがない。
原文:
Happy New Year! What New Year’s resolutions will you be making?
拙訳:
ハッピーニューイヤー! 新年の抱負はなんだい?
前半と後半でそれぞれポイントが1つずつ。前半の「Happy New Year」を日本語に訳すなら「あけましておめでとう」になる。でも末尾のオチも含めて、明らかに「アメリカ人がしゃべっている口調」という雰囲気なので、あえてカタカナの「ハッピーニューイヤー」。逆に後半の「New Year’s resolution」は日本語にしっくり来る言葉があるのでそれを採用。
余談7:スターライト・マナバーン
その昔、ホビージャパンがまだ日本の代理店だった頃に公式サイトで連載されていた「スターライト・マナバーン」がネットで無料公開されることとなったらしい。
正しくは「スターライト・マナバーン」のうち、第15話から最終回の第38話までが無料公開されている。元々公式サイトで無料後悔されていたのが第15話からだから、と思われる。
第15話からでも面白いよ、とか言いたくないけど、第15話からしか読めないんだからしょうがないじゃない! というわけで、みんなも読もう。個人的に一番カッコいいと思ってるのはセファリッドの皇帝、アボさん。
マンガ図書館Z:スターライト・マナ・バーン 15-38話
http://www.mangaz.com/book/detail/114801 (リンク先消失?)
……とここまで書いてから上記のリンクを再度踏んでみたら、なぜか読めなくなってる。何かあったのかな。
余談8:映画
前々から「いつか見ないといけない映画だな」と言い続けてきた「アナと雪の女王」をレンタルビデオから借りてきた。ついでにサンドウィッチマンがエンタの神様で披露したネタを集めたDVDも借りてきた。ネタの解説も入ってて、期待以上に楽しめた。今度続きを借りてこよう。
なお「アナと雪の女王」はまだ見てない。
余談9:ハースストーン
自分でアグロばっかり使っているせいでコントロールデッキを相手にしたときに適切な対応がとれない。そんな毎日を過ごす中、芥さんのブログで面白いコントロールデッキが紹介されてるのを発見。
青と赤:【ハースストーン】自作・レノメイジ(概要、解説、採用理由など)
http://tokimawarusora.diarynote.jp/201601290255571603/
リンク先のコメントに書いたとおり、《イセラ/Ysera》以外のレジェンドは持ってて、2枚あるデス様の片方を砕くだけで足りないエピックも作れることが分かったのでさっそく構築。
使ってみた感想。ムズい! 今のところ使ってて勝率が2割くらいなんだけど、明らかにプレイングで落としている試合が4割くらいある。どのシークレットを先に張るか、どのミニオンに挑発を付与するか、いつレノで回復するか、etc etc
考えることがすっごい多い。楽しい。勝ち筋が複数あって、かつそれを「相手に合わせて」「自分で決めないといけない」せいで、負けたときの「自分のせい」感が半端ない。悔しいけど楽しい。ああ、そうそう。レノのせいでデッキに入ってるカードの種類が多いこともあって、毎回全然違うカードが手札に並ぶのも楽しい。
これは使いこなしてみたい。