余談1:今週のCard of the Dayのテーマ
テーマなかった気がする。固有名詞が入ってるカードだけでもなく、特定のデッキのキーカードというわけでもなく、イラストネタでもなく……ただ1つだけ気になってるのは木曜日のネタ。
原文は「They say that one is the loneliest number, which may explain why this ~」という文章で、無理やり「1」という数字にこじつけたように見えなくもない。
じゃあ他のネタも何か数字に絡んでいるのか、と思いきやそんなことなかった。映画関連で「1」と言えば「ローグ・ワン」かとも思ったけど、さすがに旬は過ぎてる。
なお個人的に「1」がつく映画のタイトルと言えば、ジェット・リー主演の「The One」という最高にツッコミどころ満載のアクション映画が思い浮かぶ。
主人公もライバルもジェット・リー、どこを切ってもジェット・リー、ラストは大量のジェット・リーがバトり始めるジェット・リーのジェット・リーによるジェット・リーのための映画。ジェット・リーのファンにはおススメして良いか逆に迷ってしまう、そんなジェット・リー映画。ぜひ機会があったら見てください。なお苦情は受け付けません。
余談2:月曜日 《深海の主、キオーラ/Kiora, Master of the Depths》
キオーラの名前の由来は「気/オーラ」から来ている、という誰も信じてくれなさそうなホラを思いついたけど使う機会は一生なさそう。あとキオーラの名前を見るたびに「グラップラー刃牙」の奇声(= きゃおら!)を思い出す。それはさておき、訳の話を前半後半で分けて書いてみる。
スティーブって誰だよ、と思って調べてみたところ、どうやらネットのネタを拾ったものらしい。マジックのタコトークンのイラストは「馬鹿でかいタコ相手にとても効果が無さそうな通常サイズのクロスボウを構えている兵士と彼に命令を下す隊長」という図で、それに(勝手に)セリフをつけたネタ。
パクりパクられどこがオリジナルか分からなくなるのは世界共通らしく、どこへリンクを張ればいいのかも迷った(ので注釈として載せなかった)。とりあえず分かりやすいのは以下かな。日本でいう「Bokete」みたいなサイトっぽい。
Hit him with ur crossbow steve
http://imgur.com/rkqFDBP
こういう「ユーザ間で生まれたネタが共通認識となって公式にも拾われる」って日本だとなんかあるかな。正直、パッとは思いつかない。ストライクウィッチーズの「黒リーネ」というネタが公式ラジオでも取り上げられてるとか(なんか違う)
続いて後半部分。
絵に描いたような「翻訳っぽい文章」だなあ、この最後の部分。「そしてそれがなかなか上手くいったのだ」って、もうちょいどうにかならなかったのか。訳としては間違ってないけどさあ。
余談3:火曜日 《ギトラグの怪物/The Gitrog Monster》
訳の話。
原文のシンプルな面白さを上手く再現できなかった。難しい。
ネタとしては「このカードのおかげでカエルデッキが組めるね。ただカエルデッキを実際に組むにはちょっと足りないものがあるけど……つーかそもそもカエルが足りないんだけど」という感じ。
とはいえ、このままこれだと「訳」じゃないし、ただ「カエル」と書いただけで「クリーチャータイプがカエルのクリーチャー」を表せるのかどうか、という問題もある。
英文のマジックでは「Frog や Human のように大文字で始まる場合はクリーチャータイプを指す」という暗黙の了解があるんだけど、和文のマジックには特にそういうルールが無い気がする。
ちなみにこのブログではクリーチャータイプについては「人間 (Human)」とか「カエル (Frog)」のように併記することで「これはタイプのことです」と表現することが多い。
余談4:水曜日 《マウアー地所の双子/Twins of Maurer Estate》
双子だから互いにかばいあうことでダメージに耐性がある(= タフネス高い)のかな、と思ってたんだけど、この日のネタによると意外と仲が悪いみたい。うーん、普段は仲が悪くてもさすがに命をかけた戦闘となると力を合わせる、ということで高タフネスなのかな。
比較的、素直で楽なネタと文章だったんだけど1点だけ悩まされたのはラストの「this happens a lot」。そのまま訳すと「それは頻繁に発生する」。
双子の両方共が悪い子なので、相手に罪をなすりつけようとすることはよくある、という話。あとはそれを原文に即した日本語の文章にするだけ。
・双子の両方が邪悪となれば、その機会は頻繁に訪れる。
・双子の両方が邪悪となれば、それはよくあることだ。
・双子の両方が邪悪となれば、それはよく起きる。
うーん? ……というわけで、なんかお茶を濁したような上記の拙訳となった。
余談5:木曜日 《霊廟の放浪者/Mausoleum Wanderer》
訳の話。
最初に読んだとき「meandering」という見慣れない単語に「なんだこれ。Wanderingのスペルミスかな。いや、さすがにここまで打ち間違えることはないか」と調べてみたら、ちゃんとした英単語だった。すいません(ちなみに意味は「ぶらつく、ふらふらと歩く、曲がりくねって」)。
あとは……そうだな、内容がなんか文学的というか情緒的に感じられたので、訳すときに倒置法を使ってみた。そんな感じ。
余談6:金曜日 《骨の鋸/Bone Saw》
誰かのブログに「知り合いの誰々がグランプリでスラムダンクを決めたらしい」とかなんとか書かれてて、スラムダンクとはなんじゃろ、と公式記事を読みに行ったことがあったおかげで、この日の Card of the Day の「Sram Dunk」がコンボ名(デッキ名)だと気づけた。
ラストの「OOHHH YEAH!」ってのを、うん、どうしようかなって思ってさ。まあ見ての通り、どうしようもなかったんだ。そういうことなんだ。
テーマなかった気がする。固有名詞が入ってるカードだけでもなく、特定のデッキのキーカードというわけでもなく、イラストネタでもなく……ただ1つだけ気になってるのは木曜日のネタ。
原文は「They say that one is the loneliest number, which may explain why this ~」という文章で、無理やり「1」という数字にこじつけたように見えなくもない。
じゃあ他のネタも何か数字に絡んでいるのか、と思いきやそんなことなかった。映画関連で「1」と言えば「ローグ・ワン」かとも思ったけど、さすがに旬は過ぎてる。
なお個人的に「1」がつく映画のタイトルと言えば、ジェット・リー主演の「The One」という最高にツッコミどころ満載のアクション映画が思い浮かぶ。
主人公もライバルもジェット・リー、どこを切ってもジェット・リー、ラストは大量のジェット・リーがバトり始めるジェット・リーのジェット・リーによるジェット・リーのための映画。ジェット・リーのファンにはおススメして良いか逆に迷ってしまう、そんなジェット・リー映画。ぜひ機会があったら見てください。なお苦情は受け付けません。
余談2:月曜日 《深海の主、キオーラ/Kiora, Master of the Depths》
キオーラの名前の由来は「気/オーラ」から来ている、という誰も信じてくれなさそうなホラを思いついたけど使う機会は一生なさそう。あとキオーラの名前を見るたびに「グラップラー刃牙」の奇声(= きゃおら!)を思い出す。それはさておき、訳の話を前半後半で分けて書いてみる。
原文:
Kiora got tired of Steve sniping all her octopodes with his precious crossbow,
拙訳:
キオーラは配下のクラーケンたちがスティーブの弩弓によって狙撃されるのに飽き飽きしていた。
スティーブって誰だよ、と思って調べてみたところ、どうやらネットのネタを拾ったものらしい。マジックのタコトークンのイラストは「馬鹿でかいタコ相手にとても効果が無さそうな通常サイズのクロスボウを構えている兵士と彼に命令を下す隊長」という図で、それに(勝手に)セリフをつけたネタ。
パクりパクられどこがオリジナルか分からなくなるのは世界共通らしく、どこへリンクを張ればいいのかも迷った(ので注釈として載せなかった)。とりあえず分かりやすいのは以下かな。日本でいう「Bokete」みたいなサイトっぽい。
Hit him with ur crossbow steve
http://imgur.com/rkqFDBP
こういう「ユーザ間で生まれたネタが共通認識となって公式にも拾われる」って日本だとなんかあるかな。正直、パッとは思いつかない。ストライクウィッチーズの「黒リーネ」というネタが公式ラジオでも取り上げられてるとか(なんか違う)
続いて後半部分。
原文:
so she started to teach them all how to fight before they went into battle. It turned out pretty well.
拙訳:
そこで彼女は忠誠心豊かなその配下たちに戦闘に参加せずに殴りつける方法を教えてみた。そしてそれがなかなか上手くいったのだ。
絵に描いたような「翻訳っぽい文章」だなあ、この最後の部分。「そしてそれがなかなか上手くいったのだ」って、もうちょいどうにかならなかったのか。訳としては間違ってないけどさあ。
余談3:火曜日 《ギトラグの怪物/The Gitrog Monster》
訳の話。
原文:
The only thing left to make Frog tribal viable is . . . a lot more Frogs.
拙訳:
カエルデッキを作るのにあと必要なものは……そうだなあ……もっとたくさんのカエル・クリーチャーだよなあ……
原文のシンプルな面白さを上手く再現できなかった。難しい。
ネタとしては「このカードのおかげでカエルデッキが組めるね。ただカエルデッキを実際に組むにはちょっと足りないものがあるけど……つーかそもそもカエルが足りないんだけど」という感じ。
とはいえ、このままこれだと「訳」じゃないし、ただ「カエル」と書いただけで「クリーチャータイプがカエルのクリーチャー」を表せるのかどうか、という問題もある。
英文のマジックでは「Frog や Human のように大文字で始まる場合はクリーチャータイプを指す」という暗黙の了解があるんだけど、和文のマジックには特にそういうルールが無い気がする。
ちなみにこのブログではクリーチャータイプについては「人間 (Human)」とか「カエル (Frog)」のように併記することで「これはタイプのことです」と表現することが多い。
余談4:水曜日 《マウアー地所の双子/Twins of Maurer Estate》
双子だから互いにかばいあうことでダメージに耐性がある(= タフネス高い)のかな、と思ってたんだけど、この日のネタによると意外と仲が悪いみたい。うーん、普段は仲が悪くてもさすがに命をかけた戦闘となると力を合わせる、ということで高タフネスなのかな。
原文:
The best part about being a twin is that you always have someone else to blame things on. When both twins are evil, this happens a lot.
拙訳:
双子であることの一番の利点は怒られたときに罪をなすりつける相手に困らないという点だ。双子の両方が邪悪となればさらにね。
比較的、素直で楽なネタと文章だったんだけど1点だけ悩まされたのはラストの「this happens a lot」。そのまま訳すと「それは頻繁に発生する」。
双子の両方共が悪い子なので、相手に罪をなすりつけようとすることはよくある、という話。あとはそれを原文に即した日本語の文章にするだけ。
・双子の両方が邪悪となれば、その機会は頻繁に訪れる。
・双子の両方が邪悪となれば、それはよくあることだ。
・双子の両方が邪悪となれば、それはよく起きる。
うーん? ……というわけで、なんかお茶を濁したような上記の拙訳となった。
余談5:木曜日 《霊廟の放浪者/Mausoleum Wanderer》
訳の話。
原文:
They say that one is the loneliest number, which may explain why this 1/1 spends its time meandering through graveyards eagerly looking for company.
拙訳:
もっとも孤独な数字、それは「1」だと言われている。だからなのかもしれない。この「1/1」がその時間の大半を墓場で放浪しながら仲間を探すことに費やしているのは。
最初に読んだとき「meandering」という見慣れない単語に「なんだこれ。Wanderingのスペルミスかな。いや、さすがにここまで打ち間違えることはないか」と調べてみたら、ちゃんとした英単語だった。すいません(ちなみに意味は「ぶらつく、ふらふらと歩く、曲がりくねって」)。
あとは……そうだな、内容がなんか文学的というか情緒的に感じられたので、訳すときに倒置法を使ってみた。そんな感じ。
余談6:金曜日 《骨の鋸/Bone Saw》
誰かのブログに「知り合いの誰々がグランプリでスラムダンクを決めたらしい」とかなんとか書かれてて、スラムダンクとはなんじゃろ、と公式記事を読みに行ったことがあったおかげで、この日の Card of the Day の「Sram Dunk」がコンボ名(デッキ名)だと気づけた。
原文:
BONE SAW IS READY to Sram Dunk your opponent. OOHHH YEAH!
拙訳:
よっしゃ! 骨の鋸で対戦相手にスラムダンクを決めてやれ!
ラストの「OOHHH YEAH!」ってのを、うん、どうしようかなって思ってさ。まあ見ての通り、どうしようもなかったんだ。そういうことなんだ。
余談1:今週のCard of the Dayのテーマ
引き続きモダンマスターズ2017のカードたちが紹介されてた。どうやら各色の代表的なクリーチャータイプが選出されていたもよう。
月曜日から順に「白、エレメンタル(Elemental)」、「赤、ゴブリン(Goblin)」、「緑、エルフ(Elf)」、「青、ウィザード(Wizard)」、そして金曜日が「黒、シャーマン(Shaman)」。
代表的な、と断言するには金曜日がちょっと疑問符あるかもだけど(黒の代表的なクリーチャータイプと言えば、悪魔とか吸血鬼とかのほうが思い浮かぶ)、まあ、大体そんな感じ。
余談2:月曜日 《ちらつき鬼火/Flickerwisp》
訳の話
今回のはあまり自然な日本語じゃないなあ、と思いつつも、原文にはそこそこ忠実に訳せてるはず。原文の単語や語順に近づけるほどに、自然な日本語から遠ざかる。逆もまた然り。
思いっきり「日本語」に近づけるならば「ドラフトで《ちらつき鬼火/Flickerwisp》をピックできたって? じゃあもうこれ以降はETB能力持ちを集めるしかないね!」くらいやってしまうかな。
逆に「原文」にさらに寄せるなら「《ちらつき鬼火/Flickerwisp》が君のドラフトプールに入った瞬間から、それ以降は「enters the battlefield」という文面を見るたびに君は目を輝かせるだろうね」という感じ。
さすがに原文に寄せるとは言っても「your eyes will light up」を「君の目が光り輝くだろうね」とは訳せないな。どうしてもやるなら「君の目が(喜びに)光り輝くだろうね」と補足を入れる。
余談3:火曜日 《ゴブリンの電術師/Goblin Electromancer》
訳の話。
原文は短くてテンポも良い文章なんだけど、どこまで省略していいか(どこまで補足すべきか)を悩んでいたら、変に長くなってしまった。まず原文のエッセンスを拾うために、ほぼそのまま直訳気味に読んでみる。
― Goblins may not ascend to wizardhood often,
(ゴブリンたちは向いているとはいえない。魔術師に。通常は)
― but when they do,
(しかし実際になったとき)
― the results tend to be efficient-if not chaotic
(結果として大抵は優秀だ ― もし混沌でなければだが)
めんどいので細かい点は特に語らない(Wizardを魔術師とするかウィザードとするか、Resultを「結果」とするか「最終的には」とするか、など)。
難しかったポイントとしては「the result tend to be [A], if not [B]」というオチの部分をどうするか。上記の「大抵は優秀だ。もし混沌でなければ」は、全然ダメ。
なぜなら(多分だけど)この文章は、おそらく読者に「え? ゴブリンって優秀な魔術師になれるんだ?」と不思議に思わせてから「ああ、やっぱり大抵はとんでもない魔術師になるのね。でもポテンシャル自体はあるのか。へえ」という風に納得と驚きを与えるのが狙いだと思うから。
そんな面白さが伝わるような日本語にしたい。でも可能な限り原文の単語と語順に従いたい。うーん。その両立は厳しいなあ、と思った挙句に原文をほぼ無視する訳になった。まあいいか(いいのか?)
余談4:水曜日 《とぐろ巻きの巫女/Coiling Oracle》
訳の話。
進化(Evolve) というキーワード能力の効果をすらすら言える人は随分減ったのではないだろうか。そう考えるなら「進化 = シミック」というのが分かるように補足なり注釈なりを入れたりしたほうが良かったのではないだろうか。
ちなみに漢字二文字のキーワード能力や能力語というと、たとえば「有毒 / 変形 / 族系 / 彩色 / 潜伏 / 覇権 / 多相 / 想起 / 掃引 / 光輝 / 暴勇 / 超過 / 活用 / 解鎖 / 版図 / 上陸 / 同調 / 陰鬱 / 窮地 / 湧血 / 大隊 / 誘引 / 神啓 / 星座 / 奮励 / 議決 / 協議 / 強襲 / 獰猛 / 副官 / 圧倒 / 魔巧 / 収斂 / 結集 / 盟友 / 昂揚 / 接死 / 防衛 / 装備 / 瞬速 / 飛行 / 速攻 / 呪禁 / 威嚇 / 絆魂 / 到達 / 被覆 / 警戒 / 馬術 / 消散 / 畏怖 / 変異 / 増幅 / 挑発 / 親和 / 双呪 / 接合 / 烈日 / 献身 / 忍術 / 歴伝 / 召集 / 発掘 / 変成 / 狂喜 / 憑依 / 複製 / 予見 / 移植 / 復活 / 波及 / 刹那 / 待機 / 消失 / 吸収 / 探査 / 激情 / 頑強 / 萎縮 / 回顧 / 貪食 / 賛美 / 蘇生 / 続唱 / 滅殺 / 反復 / 感染 / 喊声 / 不死 / 奇跡 / 結魂 / 強請 / 融合 / 授与 / 転生 / 連繋 / 貢納 / 廃位 / 秘策 / 長久 / 秘匿 / 徘徊 / 補強 / 共謀 / 刻印 / 魂力 / 果敢 / 疾駆 / 濫用 / 威迫 / 高名 / 覚醒 / 欠色 / 嚥下 / 無尽 / 怒濤 / 隠匿 / 暗号 / 進化 / 壮大」などがある(2017年03月現在)。
なお、この中に1つだけ今時点では存在しないフェイクを混ぜてある。
そもそも既存の中にすら「こんな能力あったっけ? 効果知らないぞ?」という2文字が大量にあるので、どれか分かったら相当のマジック通だと思う。
正解は「余談8」で。
余談5:木曜日 《翼作り/Wingcrafter》
訳の話。
これ、原文の「Tarmogoyf wasn’t scary enough on its own(タルモゴイフってそれだけだとイマイチ怖くない)」はネタだよね? 単体でも十分強いだろ、というツッコミ待ちのボケってことでいいんだよね?
あとは……そうだな、「登場次第すぐに」という表現がその前後の砕けた口語表現からちょっと浮いてしまって見えるな。「出てきてすぐに」のほうが良かったかもしれない。
それくらいかな。
余談6:金曜日 《カターリの爆撃兵/Kathari Bomber》
敵陣深くまで侵入に成功(= 敵プレイヤーにダメージを与えることに成功)のフレイバーは良く分かるんだけど、そのあと「運ばれてきたゴブリンが上空から地面に叩きつけられたら、運んできたカターリが死亡。ゴブリンたちはピンピンしてる」というのは良く分からない。
任務を果たしたカターリはさっさと戦場から離脱してしまったのかな……でも墓地に落ちてるからどう考えても(サボってるとかじゃなくて)死んでるよなあ。
ゴブリンたちが「自分たちが死なずに着地できるようにカターリの体を利用したため、カターリだけ死んだ」ならば、「利己的な黒」というフレイバーとも合うんだけど、そのシチュエーションがなかなか思いつかない。
着地のクッションにするとか?
余談7:ハースストーン
パラディンでアリーナを戦ってたとき。
相手もパラディンで、その残りライフを1桁まで減らしたところで、相手の場に「7/7のティリオン」が着地。それ、2ターン目に呪文で発見してたカードか。
しかも相手の場にはシークレットが張ってある。相手の顔を優先し、相手ミニオンを処理しないようにずっと気を付けて発動を防いできたシークレットなので、おそらくは以下のどれか。
・《救済/Redemption》(ライフ1で場に戻す)
・《高飛びコドー/Getaway Kodo》(手札に戻す)
・《聖なる試練/Sacred Trial》(こっちの4体目を破壊する)
《救済》か《高飛びコドー》だったらゲームが終わるなあ、と思いつつも、ティリオンの聖なる楯を武器で剥ぎ取り、こっちの8/8でティリオンを一方的に破壊。
ピカーン、と光ったあとにティリオンは手札に戻っていった、いうわけでシークレットは《高飛びコドー/Getaway Kodo》。どうしろってんだ。
とりあえず残ったミニオンで相手の残りライフを7点まで削り、《按手の儀式/Lay on Hands》(8点回復+3ドロー)で、8/8ミニオンを回復してターンエンド。
ぶっちゃけ勝負は諦めてた。
でもなぜか相手がティリオン出したあと、追加で4体目のミニオンを出してくれたので、次のターン、トップから引いた《精神支配技士/Mind Control Tech》がティリオンの精神を支配して勝ち。
教訓:4体目を出すときは良く考えよう。
余談8:答え合わせ
正解は「隠匿」。
それはさておき、本当に見覚えのないキーワードがごろごろあるなあ。とりあえず「同調、大隊、誘引、奮励、強襲、獰猛、収斂、無尽」あたりが分からない。「大隊」は3体でアタックだっけ……「収斂」はマナシンボルとなんか関係があったようななかったような。
引き続きモダンマスターズ2017のカードたちが紹介されてた。どうやら各色の代表的なクリーチャータイプが選出されていたもよう。
月曜日から順に「白、エレメンタル(Elemental)」、「赤、ゴブリン(Goblin)」、「緑、エルフ(Elf)」、「青、ウィザード(Wizard)」、そして金曜日が「黒、シャーマン(Shaman)」。
代表的な、と断言するには金曜日がちょっと疑問符あるかもだけど(黒の代表的なクリーチャータイプと言えば、悪魔とか吸血鬼とかのほうが思い浮かぶ)、まあ、大体そんな感じ。
余談2:月曜日 《ちらつき鬼火/Flickerwisp》
訳の話
原文:
As soon as Flickerwisp is in your draft pool, your eyes will light up every time you see the words ”enters the battlefield” from then on.
拙訳:
ドラフトでこの《ちらつき鬼火/Flickerwisp》がピックできたら、それ以降は「戦場に出たとき」というテキストを見かけるたびに君は目を輝かせることになるだろうね。
今回のはあまり自然な日本語じゃないなあ、と思いつつも、原文にはそこそこ忠実に訳せてるはず。原文の単語や語順に近づけるほどに、自然な日本語から遠ざかる。逆もまた然り。
思いっきり「日本語」に近づけるならば「ドラフトで《ちらつき鬼火/Flickerwisp》をピックできたって? じゃあもうこれ以降はETB能力持ちを集めるしかないね!」くらいやってしまうかな。
逆に「原文」にさらに寄せるなら「《ちらつき鬼火/Flickerwisp》が君のドラフトプールに入った瞬間から、それ以降は「enters the battlefield」という文面を見るたびに君は目を輝かせるだろうね」という感じ。
さすがに原文に寄せるとは言っても「your eyes will light up」を「君の目が光り輝くだろうね」とは訳せないな。どうしてもやるなら「君の目が(喜びに)光り輝くだろうね」と補足を入れる。
余談3:火曜日 《ゴブリンの電術師/Goblin Electromancer》
訳の話。
原文:
Goblins may not ascend to wizardhood often, but when they do, the results tend to be efficient-if not chaotic.
拙訳:
ゴブリンという種族は大抵の場合あまり魔術師に向いていないが、逆になったらなったで無茶苦茶に優秀な魔術師になることも多い……ただし優秀になれなかった場合は単に無茶苦茶な魔術師になる。
原文は短くてテンポも良い文章なんだけど、どこまで省略していいか(どこまで補足すべきか)を悩んでいたら、変に長くなってしまった。まず原文のエッセンスを拾うために、ほぼそのまま直訳気味に読んでみる。
― Goblins may not ascend to wizardhood often,
(ゴブリンたちは向いているとはいえない。魔術師に。通常は)
― but when they do,
(しかし実際になったとき)
― the results tend to be efficient-if not chaotic
(結果として大抵は優秀だ ― もし混沌でなければだが)
めんどいので細かい点は特に語らない(Wizardを魔術師とするかウィザードとするか、Resultを「結果」とするか「最終的には」とするか、など)。
難しかったポイントとしては「the result tend to be [A], if not [B]」というオチの部分をどうするか。上記の「大抵は優秀だ。もし混沌でなければ」は、全然ダメ。
なぜなら(多分だけど)この文章は、おそらく読者に「え? ゴブリンって優秀な魔術師になれるんだ?」と不思議に思わせてから「ああ、やっぱり大抵はとんでもない魔術師になるのね。でもポテンシャル自体はあるのか。へえ」という風に納得と驚きを与えるのが狙いだと思うから。
そんな面白さが伝わるような日本語にしたい。でも可能な限り原文の単語と語順に従いたい。うーん。その両立は厳しいなあ、と思った挙句に原文をほぼ無視する訳になった。まあいいか(いいのか?)
余談4:水曜日 《とぐろ巻きの巫女/Coiling Oracle》
訳の話。
原文:
Possibly the Simic-est card ever printed returns to give you either the mana ramp or card advantage you need to evolve your board state.
拙訳:
おそらくマジック史上もっともシミックっぽいカードと言えるであろうこのカードも帰って来たぞ。ボードアドバンテージを「進化」させるために必要な「マナかカード」のいずれかを必ずもたらしてくれるんだ。
進化(Evolve) というキーワード能力の効果をすらすら言える人は随分減ったのではないだろうか。そう考えるなら「進化 = シミック」というのが分かるように補足なり注釈なりを入れたりしたほうが良かったのではないだろうか。
ちなみに漢字二文字のキーワード能力や能力語というと、たとえば「有毒 / 変形 / 族系 / 彩色 / 潜伏 / 覇権 / 多相 / 想起 / 掃引 / 光輝 / 暴勇 / 超過 / 活用 / 解鎖 / 版図 / 上陸 / 同調 / 陰鬱 / 窮地 / 湧血 / 大隊 / 誘引 / 神啓 / 星座 / 奮励 / 議決 / 協議 / 強襲 / 獰猛 / 副官 / 圧倒 / 魔巧 / 収斂 / 結集 / 盟友 / 昂揚 / 接死 / 防衛 / 装備 / 瞬速 / 飛行 / 速攻 / 呪禁 / 威嚇 / 絆魂 / 到達 / 被覆 / 警戒 / 馬術 / 消散 / 畏怖 / 変異 / 増幅 / 挑発 / 親和 / 双呪 / 接合 / 烈日 / 献身 / 忍術 / 歴伝 / 召集 / 発掘 / 変成 / 狂喜 / 憑依 / 複製 / 予見 / 移植 / 復活 / 波及 / 刹那 / 待機 / 消失 / 吸収 / 探査 / 激情 / 頑強 / 萎縮 / 回顧 / 貪食 / 賛美 / 蘇生 / 続唱 / 滅殺 / 反復 / 感染 / 喊声 / 不死 / 奇跡 / 結魂 / 強請 / 融合 / 授与 / 転生 / 連繋 / 貢納 / 廃位 / 秘策 / 長久 / 秘匿 / 徘徊 / 補強 / 共謀 / 刻印 / 魂力 / 果敢 / 疾駆 / 濫用 / 威迫 / 高名 / 覚醒 / 欠色 / 嚥下 / 無尽 / 怒濤 / 隠匿 / 暗号 / 進化 / 壮大」などがある(2017年03月現在)。
なお、この中に1つだけ今時点では存在しないフェイクを混ぜてある。
そもそも既存の中にすら「こんな能力あったっけ? 効果知らないぞ?」という2文字が大量にあるので、どれか分かったら相当のマジック通だと思う。
正解は「余談8」で。
余談5:木曜日 《翼作り/Wingcrafter》
訳の話。
原文:
Because Tarmogoyf wasn’t scary enough on its own, Wingcrafter is available to give it flying as soon as it comes into play.
拙訳:
《タルモゴイフ/Tarmogoyf》はそれ単体だとイマイチ強くないから、登場次第すぐに飛行くらいつけてあげないとね、というわけでこの《翼作り/Wingcrafter》がスタンバってるわけさ。
これ、原文の「Tarmogoyf wasn’t scary enough on its own(タルモゴイフってそれだけだとイマイチ怖くない)」はネタだよね? 単体でも十分強いだろ、というツッコミ待ちのボケってことでいいんだよね?
あとは……そうだな、「登場次第すぐに」という表現がその前後の砕けた口語表現からちょっと浮いてしまって見えるな。「出てきてすぐに」のほうが良かったかもしれない。
それくらいかな。
余談6:金曜日 《カターリの爆撃兵/Kathari Bomber》
敵陣深くまで侵入に成功(= 敵プレイヤーにダメージを与えることに成功)のフレイバーは良く分かるんだけど、そのあと「運ばれてきたゴブリンが上空から地面に叩きつけられたら、運んできたカターリが死亡。ゴブリンたちはピンピンしてる」というのは良く分からない。
任務を果たしたカターリはさっさと戦場から離脱してしまったのかな……でも墓地に落ちてるからどう考えても(サボってるとかじゃなくて)死んでるよなあ。
ゴブリンたちが「自分たちが死なずに着地できるようにカターリの体を利用したため、カターリだけ死んだ」ならば、「利己的な黒」というフレイバーとも合うんだけど、そのシチュエーションがなかなか思いつかない。
着地のクッションにするとか?
余談7:ハースストーン
パラディンでアリーナを戦ってたとき。
相手もパラディンで、その残りライフを1桁まで減らしたところで、相手の場に「7/7のティリオン」が着地。それ、2ターン目に呪文で発見してたカードか。
しかも相手の場にはシークレットが張ってある。相手の顔を優先し、相手ミニオンを処理しないようにずっと気を付けて発動を防いできたシークレットなので、おそらくは以下のどれか。
・《救済/Redemption》(ライフ1で場に戻す)
・《高飛びコドー/Getaway Kodo》(手札に戻す)
・《聖なる試練/Sacred Trial》(こっちの4体目を破壊する)
《救済》か《高飛びコドー》だったらゲームが終わるなあ、と思いつつも、ティリオンの聖なる楯を武器で剥ぎ取り、こっちの8/8でティリオンを一方的に破壊。
ピカーン、と光ったあとにティリオンは手札に戻っていった、いうわけでシークレットは《高飛びコドー/Getaway Kodo》。どうしろってんだ。
とりあえず残ったミニオンで相手の残りライフを7点まで削り、《按手の儀式/Lay on Hands》(8点回復+3ドロー)で、8/8ミニオンを回復してターンエンド。
ぶっちゃけ勝負は諦めてた。
でもなぜか相手がティリオン出したあと、追加で4体目のミニオンを出してくれたので、次のターン、トップから引いた《精神支配技士/Mind Control Tech》がティリオンの精神を支配して勝ち。
教訓:4体目を出すときは良く考えよう。
余談8:答え合わせ
正解は「隠匿」。
それはさておき、本当に見覚えのないキーワードがごろごろあるなあ。とりあえず「同調、大隊、誘引、奮励、強襲、獰猛、収斂、無尽」あたりが分からない。「大隊」は3体でアタックだっけ……「収斂」はマナシンボルとなんか関係があったようななかったような。
余談1:今週のCard of the Dayのテーマ
引き続きモダンマスターズ2017のカードたちが紹介されてた。その中でも特定のテーマに沿ったもの、ということはなかったみたい。月曜から「アーティファクト対策」「クリーチャー対策」「ブリンクデッキ向け」、あとはジョーク記事。
余談2:月曜日 《石のような静寂/Stony Silence》
石のように頑固だったり、石のように静かだったり、石のように揺るぎなかったり、そういうイメージは日英でも変わることないんだな、と思った。
「いや、そもそも物から受ける印象なんて国によって変わったりしないだろう」とも思うだろうし、実際、前はそう思っていたけど、中東に行ってからその意識が変わった。
例えば「太陽」というと「命の源」とか「暖かみ」とかいうポジティブなイメージがあったけど、日照が命取りになる気候では「太陽 = 攻撃的、厳格、脅威」であり、逆に「月 = 慈愛、静けさ、穏やか」というイメージになったりする。
色々あるけど、まずは「sure-fire」。これで「確実に」という意味がある単語だそうな。初めて聞いた。この「Fire」は銃器や火器の意味なんだろうか。語源が気になる。
次に「incessant blaring」。文章の流れ的に「とても大きな音」なんだろうな、ということは伝わってくるけど、具体的な意味は調べないと分からなかった。ちなみに「incessant = 絶え間ない、鳴り止まない」「blaring = 鳴り響く、耳をつんざく大音量、ひどい騒音のさま」という感じ。
あと訳とは関係ない [autocard] のタグ。これ、なんなんだろうね。実在するカード名をくくると自動的にリンクを張ってくれる(はず)のタグなんだろうか。とりあえず手持ちのブラウザだと機能しない。
余談3:火曜日 《終止/Terminate》
月曜が「Silence」で火曜が「Terminate」と来たから何かそういったテーマというか似たような意味が並ぶのかな、と思ったけどそんなことなかったぜ。
同じ文章でシンプルという単語が2回使われている。同じ単語を繰り返し使うのは英語だと避けるべき表現とされているので珍しいし、今回はただでさえカードの特徴を並べている中に同じ言葉を繰り返して使っている。そのままでいいのか迷った。
最終的には、そのままは避けて、後者の「best and simplest」をちょっとひねって「シンプルイズベスト」という言い回しに変えてみた。
余談4:水曜日 《スラーグ牙/Thragtusk》
シングルシンボル5マナでこれだけの豊富な能力持ちか。昔だったら「レア 5マナ 3/3、死亡時に 3/3」くらいの強さでもあり得た気がする。そういえばブリンクデッキのお供と書かれているだけあって、死亡時じゃなくて場を離れたときでもいいんだよなあ。強い。
そのまま訳すなら「ブリンクデッキが一番ふさわしいのは青白だろう。しかしスラーグ牙は君に緑を含めるよう積極的に提案している」という感じで、ちょっと面白みに欠ける。
なので、大きな意味合いは変わらないようにしつつ、軽い口語調にしてみた
余談5:木曜日 《ウルヴェンワルドの足跡追い/Ulvenwald Tracker》
ここ最近の新しいカードというイメージがあったけど、これが収録されてたセットであるアヴァシンの帰還が発売されたのも、もう5年前(!)なのね。光陰矢のごとし。
実はネタをよく理解していない。
おそらく「彼の能力は他人同士を喧嘩させるというものなので、正直、皆からは好かれていない。そのため、友人に乏しく、皆から飲みに誘われることもほとんどない」という話なんだろうなあ、と思いつつも、確証がもてないままに訳した。
いずれにしても拙訳の日本語はあまり自然な「日本語」になっておらず、正直読みづらい。原文を直訳しないと決めたなら、その時点で原文に引きずられることなくきちんと「日本語にする」ことに注力しないとダメだな。
余談6:金曜日 《静寂の守り手、リンヴァーラ/Linvala, Keeper of Silence》
月曜日に紹介された《石のような静寂/Stony Silence》とセットでジョークにしている。そしてジョーク記事の常として訳すのが難しい。
言葉の意味が分からなくて調べたのは「Shushing」。静かにしてください、という意味で「しーっ!」と言うことを指す単語だった。「Shush!(静かに!、しっ!)」という言葉がまずあって、それに「-ing」が付いてるのね。
言葉の意味は知ってるけどどう訳したらいいのか迷ったのは、その「Shusing」の直前に置かれた「Justified」。「正規の、正式に認められた、正当な」という意味なんだけど、そのままだとなんか日本語として不自然になるので、どうしようかな、と。
余談7:ハースストーン
環境(フォーマット)が変化してからアリーナでしばらく苦戦していたけど、ようやく12勝できた。ヒーローはシャーマン。単にデッキ(カード)が強かったという身もふたもない話なんだけど、その中でも特に強さを感じた点を書いてみる。
まずは思い出せる限りのデッキリスト。2マナと3マナがかなり多く、かつ7マナ以上が0枚という、色々と偏ったデッキだった気がする。
<1マナ>
1枚 《超うざい調剤師/Mistress of Mixtures》
<2マナ>
1枚 《ボーンガード将校/Boneguard Lieutenant》
1枚 《陽気なバーテン/Friendly Bartender》
1枚 《岩穿ちの武器/Rockbiter Weapon》
2枚 《メイルシュトロームのポータル/Maelstrom Portal》
1枚 《翡翠の爪/Jade Claws》
1枚 《ブロウギル・スナイパー/Blowgill Sniper》
1枚 《ナイフ・ジャグラー/Knife Juggler》
<3マナ>
1枚 《溶岩爆発/Lava Burst》
2枚 《呪術/Hex》
1枚 《有毒下水ウーズ/Toxic Sewer Ooze》
1枚 《エンペラー・コブラ/Emperor Cobra》
1枚 《野獣の精霊/Feral Spirit》
1枚 《インプ使い/Imp Master》
<4マナ>
1枚 《ジンユーの水話士/Jinyu Waterspeaker》
1枚 《炎まとう無貌のもの/Flamewreathed Faceless》
1枚 《ダークアイアンのドワーフ/Dark Iron Dwarf》
1枚 《スナック売り/Refreshment Vendor》
1枚 《敏腕記者/Daring Reporter》
<5マナ>
1枚 《ドゥームハンマー/Doomhammer》
1枚 《西風のジニー/Djinni of Zephyrs》
1枚 《爆弾部隊/Bomb Squad》
<6マナ>
1枚 《ファイア・エレメンタル/Fire Elemental》
1枚 《暗黒街の大物/Big-Time Racketeer》
前述のとおり、デッキ全体としてはかなり2マナと3マナに寄っており、全体的に軽いので終盤がきついかなと思ってたけど、ほとんどの試合は10ターン目までに決着がついた。
またオーバーロードを持ったカードが多いせいで、2マナと3マナしか使えないターンも多かったので、デッキ全体のバランスが(結果として)良かったような気がする。上手い人はこのバランスをピック中に考えてるんだろうな。
カード個別の印象。
2枚の《メイルシュトロームのポータル/Maelstrom Portal》が序盤から終盤まで強かった。序盤は、シャーマン相手だと対戦相手もタフネス1を並べやすいので刺さるし、別途とれた2枚の《呪術/Hex》との相性も抜群に良い(2枚同時に使っても5マナしかかからない、という軽さがまたひどい)
おまけで出てくる1マナのミニオンも馬鹿にならない。ただの1/1や1/2で終わることも多いけど、今回はそれ以外に「猛毒/Poisonous」を持つ《ピットスネーク/Pit Snake》とか「疾風/Windfury」を持つ《巣立ちのドラゴンホーク/Young Dragonhawk》も出たし、特に後者はひどいことになった(後述)
2枚の武器、《翡翠の爪/Jade Claws》と《ドゥームハンマー/Doomhammer》がひどかった。特に2ターン目に出る前者は「相手の2マナを除去しつつ、こっちの場にミニオンを残しつつ、次のターンに武器を残す」という制圧力の高さ。
母数が少ないので気のせいかもしれないけど、最近は《狂気ポーション/Potion of Madness》のせいで 2/3 のピック率が減ってる気がする。結果として、前よりも 3/2 を見る率が高くなって、2点武器が刺さりやすかったような。
2枚の武器の後者である《ドゥームハンマー/Doomhammer》も強かった。相手の 2/4 や 4/3 を2回攻撃で除去したり、ポータルと力を合わせて複数体を除去したり、呪術で 0/1 にしてから除去したり、やりたい放題。
さらにハンマーは単体でも強いのに、今回は優秀な回復カードがいくつもピックできてたのも大きかった。具体的には《超うざい調剤師/Mistress of Mixtures》、《陽気なバーテン/Friendly Bartender》、《スナック売り/Refreshment Vendor》、《ジンユーの水話士/Jinyu Waterspeaker》(ピック時に《癒しの波/Healing Wave》も見かけたけど、デッキの平均マナが軽かったので見送った。回復は足りたので見送ったのは正解だった)
武器以外にも除去が豊富だった。《爆弾部隊/Bomb Squad》、《溶岩爆発/Lava Burst》、《ファイア・エレメンタル/Fire Elemental》、《岩穿ちの武器/Rockbiter Weapon》。相手本体を削ることにも使える除去が多かったのも強かった。
特に《岩穿ちの武器/Rockbiter Weapon》は2マナと弱体化したにも関わらず十分強かった。序盤の除去ももちろんだし、《ドゥームハンマー/Doomhammer》との相性も抜群だし、ほぼバニラと思われた《西風のジニー/Djinni of Zephyrs》ともコンボになった。
一番ひどかったのは《メイルシュトロームのポータル/Maelstrom Portal》を撃ったら《巣立ちのドラゴンホーク/Young Dragonhawk》が出て、手札には《岩穿ちの武器/Rockbiter Weapon》。そして場にはすでに《西風のジニー/Djinni of Zephyrs》がいた。
次ターンまでドラゴンホークが生き残ったせいでちょうどリーサルに足りた。
引き続きモダンマスターズ2017のカードたちが紹介されてた。その中でも特定のテーマに沿ったもの、ということはなかったみたい。月曜から「アーティファクト対策」「クリーチャー対策」「ブリンクデッキ向け」、あとはジョーク記事。
余談2:月曜日 《石のような静寂/Stony Silence》
石のように頑固だったり、石のように静かだったり、石のように揺るぎなかったり、そういうイメージは日英でも変わることないんだな、と思った。
「いや、そもそも物から受ける印象なんて国によって変わったりしないだろう」とも思うだろうし、実際、前はそう思っていたけど、中東に行ってからその意識が変わった。
例えば「太陽」というと「命の源」とか「暖かみ」とかいうポジティブなイメージがあったけど、日照が命取りになる気候では「太陽 = 攻撃的、厳格、脅威」であり、逆に「月 = 慈愛、静けさ、穏やか」というイメージになったりする。
原文:
Finally, the sure-fire answer to [autocard]Horn of Deafening[/autocard] and [autocard]Shriekhorn[/autocard] returns to nullify their incessant blaring.
拙訳:
ついに安心確実に《鼓膜破りの角笛/Horn of Deafening》や《叫び角笛/Shriekhorn》を対策出来るこのカードが帰ってきてくれたぞ! 鳴りやまぬ騒音にはやっぱりこれだね。
色々あるけど、まずは「sure-fire」。これで「確実に」という意味がある単語だそうな。初めて聞いた。この「Fire」は銃器や火器の意味なんだろうか。語源が気になる。
次に「incessant blaring」。文章の流れ的に「とても大きな音」なんだろうな、ということは伝わってくるけど、具体的な意味は調べないと分からなかった。ちなみに「incessant = 絶え間ない、鳴り止まない」「blaring = 鳴り響く、耳をつんざく大音量、ひどい騒音のさま」という感じ。
あと訳とは関係ない [autocard] のタグ。これ、なんなんだろうね。実在するカード名をくくると自動的にリンクを張ってくれる(はず)のタグなんだろうか。とりあえず手持ちのブラウザだと機能しない。
余談3:火曜日 《終止/Terminate》
月曜が「Silence」で火曜が「Terminate」と来たから何かそういったテーマというか似たような意味が並ぶのかな、と思ったけどそんなことなかったぜ。
原文:
Simple, effective, and instantaneous-one of the best and simplest creature removal spells ever printed returns!
拙訳:
シンプルに、確実に、そして即座に……全マジックカードの中でも最もシンプルイズベストを体現する最高のクリーチャー除去の1枚、《終止/Terminate》が帰ってきたぞ!
同じ文章でシンプルという単語が2回使われている。同じ単語を繰り返し使うのは英語だと避けるべき表現とされているので珍しいし、今回はただでさえカードの特徴を並べている中に同じ言葉を繰り返して使っている。そのままでいいのか迷った。
最終的には、そのままは避けて、後者の「best and simplest」をちょっとひねって「シンプルイズベスト」という言い回しに変えてみた。
余談4:水曜日 《スラーグ牙/Thragtusk》
シングルシンボル5マナでこれだけの豊富な能力持ちか。昔だったら「レア 5マナ 3/3、死亡時に 3/3」くらいの強さでもあり得た気がする。そういえばブリンクデッキのお供と書かれているだけあって、死亡時じゃなくて場を離れたときでもいいんだよなあ。強い。
原文:
White-blue may be the most common home for blink, but Thragtusk would like to aggressively suggest that you include green.
拙訳:
基本的にブリンクデッキと言えばやっぱり青白だろう……おや、なんか《スラーグ牙/Thragtusk》がすっごいアピールしてるぞ。え? なに? 緑を加えたほうがいいって?
そのまま訳すなら「ブリンクデッキが一番ふさわしいのは青白だろう。しかしスラーグ牙は君に緑を含めるよう積極的に提案している」という感じで、ちょっと面白みに欠ける。
なので、大きな意味合いは変わらないようにしつつ、軽い口語調にしてみた
余談5:木曜日 《ウルヴェンワルドの足跡追い/Ulvenwald Tracker》
ここ最近の新しいカードというイメージがあったけど、これが収録されてたセットであるアヴァシンの帰還が発売されたのも、もう5年前(!)なのね。光陰矢のごとし。
原文:
There’s a reason people stopped inviting this guy to the bar and he ended up just following animals around the woods.
Hint: it’s not because he’s great at convincing others to get along.
拙訳:
こいつがみんなから飲みに誘われなくなって、森で獣の足跡を追う以外にすることがなくなったのにはちゃんとわけがある。その理由が気になるかい?
ヒントをあげよう。彼は人を誘うのが非常に上手いわけではない。以上だ。
実はネタをよく理解していない。
おそらく「彼の能力は他人同士を喧嘩させるというものなので、正直、皆からは好かれていない。そのため、友人に乏しく、皆から飲みに誘われることもほとんどない」という話なんだろうなあ、と思いつつも、確証がもてないままに訳した。
いずれにしても拙訳の日本語はあまり自然な「日本語」になっておらず、正直読みづらい。原文を直訳しないと決めたなら、その時点で原文に引きずられることなくきちんと「日本語にする」ことに注力しないとダメだな。
余談6:金曜日 《静寂の守り手、リンヴァーラ/Linvala, Keeper of Silence》
月曜日に紹介された《石のような静寂/Stony Silence》とセットでジョークにしている。そしてジョーク記事の常として訳すのが難しい。
原文:
Librarians take note: Linvala combos well with [autocard]Stony Silence[/autocard] to make for a game full of justified shushing.
拙訳:
騒音に悩む図書委員の方々へ:
おススメはこの《静寂の守り手、リンヴァーラ/Linvala, Keeper of Silence》と《石のような静寂/Stony Silence》のコンボです。完全な静寂をお約束いたします。
言葉の意味が分からなくて調べたのは「Shushing」。静かにしてください、という意味で「しーっ!」と言うことを指す単語だった。「Shush!(静かに!、しっ!)」という言葉がまずあって、それに「-ing」が付いてるのね。
言葉の意味は知ってるけどどう訳したらいいのか迷ったのは、その「Shusing」の直前に置かれた「Justified」。「正規の、正式に認められた、正当な」という意味なんだけど、そのままだとなんか日本語として不自然になるので、どうしようかな、と。
余談7:ハースストーン
環境(フォーマット)が変化してからアリーナでしばらく苦戦していたけど、ようやく12勝できた。ヒーローはシャーマン。単にデッキ(カード)が強かったという身もふたもない話なんだけど、その中でも特に強さを感じた点を書いてみる。
まずは思い出せる限りのデッキリスト。2マナと3マナがかなり多く、かつ7マナ以上が0枚という、色々と偏ったデッキだった気がする。
<1マナ>
1枚 《超うざい調剤師/Mistress of Mixtures》
<2マナ>
1枚 《ボーンガード将校/Boneguard Lieutenant》
1枚 《陽気なバーテン/Friendly Bartender》
1枚 《岩穿ちの武器/Rockbiter Weapon》
2枚 《メイルシュトロームのポータル/Maelstrom Portal》
1枚 《翡翠の爪/Jade Claws》
1枚 《ブロウギル・スナイパー/Blowgill Sniper》
1枚 《ナイフ・ジャグラー/Knife Juggler》
<3マナ>
1枚 《溶岩爆発/Lava Burst》
2枚 《呪術/Hex》
1枚 《有毒下水ウーズ/Toxic Sewer Ooze》
1枚 《エンペラー・コブラ/Emperor Cobra》
1枚 《野獣の精霊/Feral Spirit》
1枚 《インプ使い/Imp Master》
<4マナ>
1枚 《ジンユーの水話士/Jinyu Waterspeaker》
1枚 《炎まとう無貌のもの/Flamewreathed Faceless》
1枚 《ダークアイアンのドワーフ/Dark Iron Dwarf》
1枚 《スナック売り/Refreshment Vendor》
1枚 《敏腕記者/Daring Reporter》
<5マナ>
1枚 《ドゥームハンマー/Doomhammer》
1枚 《西風のジニー/Djinni of Zephyrs》
1枚 《爆弾部隊/Bomb Squad》
<6マナ>
1枚 《ファイア・エレメンタル/Fire Elemental》
1枚 《暗黒街の大物/Big-Time Racketeer》
前述のとおり、デッキ全体としてはかなり2マナと3マナに寄っており、全体的に軽いので終盤がきついかなと思ってたけど、ほとんどの試合は10ターン目までに決着がついた。
またオーバーロードを持ったカードが多いせいで、2マナと3マナしか使えないターンも多かったので、デッキ全体のバランスが(結果として)良かったような気がする。上手い人はこのバランスをピック中に考えてるんだろうな。
カード個別の印象。
2枚の《メイルシュトロームのポータル/Maelstrom Portal》が序盤から終盤まで強かった。序盤は、シャーマン相手だと対戦相手もタフネス1を並べやすいので刺さるし、別途とれた2枚の《呪術/Hex》との相性も抜群に良い(2枚同時に使っても5マナしかかからない、という軽さがまたひどい)
おまけで出てくる1マナのミニオンも馬鹿にならない。ただの1/1や1/2で終わることも多いけど、今回はそれ以外に「猛毒/Poisonous」を持つ《ピットスネーク/Pit Snake》とか「疾風/Windfury」を持つ《巣立ちのドラゴンホーク/Young Dragonhawk》も出たし、特に後者はひどいことになった(後述)
2枚の武器、《翡翠の爪/Jade Claws》と《ドゥームハンマー/Doomhammer》がひどかった。特に2ターン目に出る前者は「相手の2マナを除去しつつ、こっちの場にミニオンを残しつつ、次のターンに武器を残す」という制圧力の高さ。
母数が少ないので気のせいかもしれないけど、最近は《狂気ポーション/Potion of Madness》のせいで 2/3 のピック率が減ってる気がする。結果として、前よりも 3/2 を見る率が高くなって、2点武器が刺さりやすかったような。
2枚の武器の後者である《ドゥームハンマー/Doomhammer》も強かった。相手の 2/4 や 4/3 を2回攻撃で除去したり、ポータルと力を合わせて複数体を除去したり、呪術で 0/1 にしてから除去したり、やりたい放題。
さらにハンマーは単体でも強いのに、今回は優秀な回復カードがいくつもピックできてたのも大きかった。具体的には《超うざい調剤師/Mistress of Mixtures》、《陽気なバーテン/Friendly Bartender》、《スナック売り/Refreshment Vendor》、《ジンユーの水話士/Jinyu Waterspeaker》(ピック時に《癒しの波/Healing Wave》も見かけたけど、デッキの平均マナが軽かったので見送った。回復は足りたので見送ったのは正解だった)
武器以外にも除去が豊富だった。《爆弾部隊/Bomb Squad》、《溶岩爆発/Lava Burst》、《ファイア・エレメンタル/Fire Elemental》、《岩穿ちの武器/Rockbiter Weapon》。相手本体を削ることにも使える除去が多かったのも強かった。
特に《岩穿ちの武器/Rockbiter Weapon》は2マナと弱体化したにも関わらず十分強かった。序盤の除去ももちろんだし、《ドゥームハンマー/Doomhammer》との相性も抜群だし、ほぼバニラと思われた《西風のジニー/Djinni of Zephyrs》ともコンボになった。
一番ひどかったのは《メイルシュトロームのポータル/Maelstrom Portal》を撃ったら《巣立ちのドラゴンホーク/Young Dragonhawk》が出て、手札には《岩穿ちの武器/Rockbiter Weapon》。そして場にはすでに《西風のジニー/Djinni of Zephyrs》がいた。
次ターンまでドラゴンホークが生き残ったせいでちょうどリーサルに足りた。
今週のCard of the Day (2017年03月 第2週) とか
2017年3月12日 週のまとめ余談1:今週のCard of the Dayのテーマ
引き続きモダンマスターズ2017のカードたちが紹介されてた。その中でも特定のテーマに沿ったもの、ということはなかったみたい。新イラストが用意されたものだけ、とか、コンボ要員のカードだけ、とか。
あえていえば、ダジャレというかかけ言葉な要素が多かったかな。
余談2:月曜日 《狙い澄ましの航海士/Deadeye Navigator》
先週の金曜にすでにアップされてたこのカードはどうやら月曜日のカードだったもよう。最近、本当に更新が不規則だったらカード名表記が抜け落ちてたり、担当者が変わったばかりとかなのかなあ。
余談3:火曜日 《ゴブリンの先達/Goblin Guide》
「先達(せんだつ)」という漢字を見ると思い出すのは「おへんろ」というアニメ。女子高生3人+おっさん1人が四国をお遍路して回るという観光ガイド的な作品で、アニメと言いつつ9割実写(キャラ部分だけアニメがかぶさる感じ)。
その「おっさん1人」が通称「先達さん」と呼ばれていた、という、たぶん誰一人から共感を得られない話はさておき訳の話。
風景画家が「draw lands (土地を描く)」ことと、このゴブリンが対戦相手に「draw lands (土地を引く)」を強要することをかけたネタ。
この英語のジョークをどうやって日本語にしたものか、と悩んだ挙句が上記の結果。ジョークを解説するのもなんだけど、一応書いておくと「引くぐらいに土地が好き」ということに2つの意味がかかっていて……いや、まあ、いいか。説明しなくて。
余談4:水曜日 《降霊術/Seance》
オカルトに詳しい人なら「セアンス」と言えば「ああ、交霊会ね」と通じると思う。ちなみにフランス語の「Séance」を英訳すると「Meeting」となる。さらに余談としては「降霊(こうれい)」と「交霊(こうれい)」で音が同じなのでごっちゃになりそうだけど、これらは似て非なるもの。
自分がセアンス(交霊会)という言葉に触れたのは、覚えている限りでは角川の「ゴーストハンター」シリーズ。小説とTRPGリプレイの両方を読んで、自分でもマスターをした記憶がぼんやりとある。懐かしい。草壁健一郎がカッコよかったな。
そういえば最近になってボードゲーム版として復活してたな、ゴーストハンターシリーズ。いつだっけ……2013年か。全然最近じゃなかった。いまちょっと調べてみたら「トランプを使った狂気システム」とか「イラストは弘司さん」とか旧ファンにも訴求力のある内容なのね。
公式サイトにリンクでも張ってみるかな……(検索中)……あれ? ああ、やっぱりそうか。2017年にTRPGシステムが復活してたのね。やっぱり最近だった。新システムの名称は「ゴーストハンター03」。何が「03」なんだろうと思ったらインタビュー記事に書いてあった。
分かったような分からんような。
余談5:木曜日 《墓掘りの檻/Grafdigger’s Cage》
このカードを見ると思い出すのは、以前、Diarynoteで見かけた「現実の墓掘りの檻のお話」。ゾンビがよみがえってくるのを防ぐための檻じゃないのね、これ。
今月のお友達料金はまだですか?
http://ragman893.diarynote.jp/201406300116072712/
それはさておき訳の話。
英語の記事はおそらく「dredge (発掘)」と「dread (戦慄する、恐れる)」という単語の響きをかけたネタなんじゃないかな。仮にそうだったとして、じゃあどう訳すか。
理想を言えば「はっくつ」という音に似た「恐れる、嫌がる」という意味を持つ言葉があればいい……はずなんだけど、なんか一目でそのつながりが分かるような言葉が見つからなかったので、代替案として数で勝負してみた。うん。
余談6:金曜日 《結界師ズアー/Zur the Enchanter》
ズアーと言えば一番お世話になったのは宝珠こと《Zuran Orb》かなあ。アーティファクトで効果は「土地を1枚捧げるごとにライフを2点回復できる」。
当時は呪文を唱えたあと、まず打ち消し呪文を唱えるかどうかを決めて、それが解決し終えてからインスタントの処理に入ってた。
そのせいで「《ハルマゲドン/Armageddon》唱えるよ。打ち消さないのね。じゃあ土地を全部《Zuran Orb》でライフに変える」ということが出来た。安心安全。
それ以外にも手札が多いと毎ターンライフを回復してくれる《象牙の塔/Ivory Tower》もあったせいで、ライフが100を超えることもざらだった。懐かしいけど、いい時代だったとは思わないなあ。
まあいいや。訳の話。
デッキから「Enchant」をもたらしてくれるこのカードならマジックを「Enchant(魅了)」してくれるに違いない、という文章ネタ。
日本語のカタカナ「エンチャント」には「魅了する、面白くする」という意味はないし、やっぱり似た響きの単語を探すしかないかあ、と思って色々試してみたけどダメだったよ。
引き続きモダンマスターズ2017のカードたちが紹介されてた。その中でも特定のテーマに沿ったもの、ということはなかったみたい。新イラストが用意されたものだけ、とか、コンボ要員のカードだけ、とか。
あえていえば、ダジャレというかかけ言葉な要素が多かったかな。
余談2:月曜日 《狙い澄ましの航海士/Deadeye Navigator》
先週の金曜にすでにアップされてたこのカードはどうやら月曜日のカードだったもよう。最近、本当に更新が不規則だったらカード名表記が抜け落ちてたり、担当者が変わったばかりとかなのかなあ。
余談3:火曜日 《ゴブリンの先達/Goblin Guide》
「先達(せんだつ)」という漢字を見ると思い出すのは「おへんろ」というアニメ。女子高生3人+おっさん1人が四国をお遍路して回るという観光ガイド的な作品で、アニメと言いつつ9割実写(キャラ部分だけアニメがかぶさる感じ)。
その「おっさん1人」が通称「先達さん」と呼ばれていた、という、たぶん誰一人から共感を得られない話はさておき訳の話。
原文:
After watching several seasons of Bob Ross over a single weekend, this Goblin decided he also wanted to help others draw lands.
拙訳:
どうやらこのゴブリンは先週末の休みに風景画家のボブ・ロスの作品を見続けていたらしいね。みんなが引くぐらいに土地が好きになったらしいよ!
風景画家が「draw lands (土地を描く)」ことと、このゴブリンが対戦相手に「draw lands (土地を引く)」を強要することをかけたネタ。
この英語のジョークをどうやって日本語にしたものか、と悩んだ挙句が上記の結果。ジョークを解説するのもなんだけど、一応書いておくと「引くぐらいに土地が好き」ということに2つの意味がかかっていて……いや、まあ、いいか。説明しなくて。
余談4:水曜日 《降霊術/Seance》
オカルトに詳しい人なら「セアンス」と言えば「ああ、交霊会ね」と通じると思う。ちなみにフランス語の「Séance」を英訳すると「Meeting」となる。さらに余談としては「降霊(こうれい)」と「交霊(こうれい)」で音が同じなのでごっちゃになりそうだけど、これらは似て非なるもの。
自分がセアンス(交霊会)という言葉に触れたのは、覚えている限りでは角川の「ゴーストハンター」シリーズ。小説とTRPGリプレイの両方を読んで、自分でもマスターをした記憶がぼんやりとある。懐かしい。草壁健一郎がカッコよかったな。
そういえば最近になってボードゲーム版として復活してたな、ゴーストハンターシリーズ。いつだっけ……2013年か。全然最近じゃなかった。いまちょっと調べてみたら「トランプを使った狂気システム」とか「イラストは弘司さん」とか旧ファンにも訴求力のある内容なのね。
公式サイトにリンクでも張ってみるかな……(検索中)……あれ? ああ、やっぱりそうか。2017年にTRPGシステムが復活してたのね。やっぱり最近だった。新システムの名称は「ゴーストハンター03」。何が「03」なんだろうと思ったらインタビュー記事に書いてあった。
安田:
タイルゲームは13年に出たから『13』と言っていたよね。RPGは2002年に出たから『02』だった。今回はその両方が融合したような作品になっている。つまり……。
石野:
『02』の『0』、『13』の『3』、これをあわせて『03』です!
引用元:http://groupsne.co.jp/user/interview/2016/12/01.html
分かったような分からんような。
余談5:木曜日 《墓掘りの檻/Grafdigger’s Cage》
このカードを見ると思い出すのは、以前、Diarynoteで見かけた「現実の墓掘りの檻のお話」。ゾンビがよみがえってくるのを防ぐための檻じゃないのね、これ。
今月のお友達料金はまだですか?
http://ragman893.diarynote.jp/201406300116072712/
それはさておき訳の話。
原文:
One of the cards that dredge players dread the most is back to fill the sideboards of any deck looking to negate graveyard shenanigans.
拙訳:
ドレッジデッキの使い手が鬱屈とした気持ちになるときと言えばもちろん相手のサイドボードが窮屈に感じるほどの大量の墓地対策カードの巣窟になってるときさ。それはもう理屈じゃないんだ。
英語の記事はおそらく「dredge (発掘)」と「dread (戦慄する、恐れる)」という単語の響きをかけたネタなんじゃないかな。仮にそうだったとして、じゃあどう訳すか。
理想を言えば「はっくつ」という音に似た「恐れる、嫌がる」という意味を持つ言葉があればいい……はずなんだけど、なんか一目でそのつながりが分かるような言葉が見つからなかったので、代替案として数で勝負してみた。うん。
余談6:金曜日 《結界師ズアー/Zur the Enchanter》
ズアーと言えば一番お世話になったのは宝珠こと《Zuran Orb》かなあ。アーティファクトで効果は「土地を1枚捧げるごとにライフを2点回復できる」。
当時は呪文を唱えたあと、まず打ち消し呪文を唱えるかどうかを決めて、それが解決し終えてからインスタントの処理に入ってた。
そのせいで「《ハルマゲドン/Armageddon》唱えるよ。打ち消さないのね。じゃあ土地を全部《Zuran Orb》でライフに変える」ということが出来た。安心安全。
それ以外にも手札が多いと毎ターンライフを回復してくれる《象牙の塔/Ivory Tower》もあったせいで、ライフが100を超えることもざらだった。懐かしいけど、いい時代だったとは思わないなあ。
まあいいや。訳の話。
原文:
The weirdest wizard in Magic returns to make drafts and Commander games more enchanting!
拙訳:
マジックでも指折りの変人であるこのウィザードも帰ってきてくれたぞ! これでドラフトも統率者戦も断然ちゃんと面白くなるはずさ!
デッキから「Enchant」をもたらしてくれるこのカードならマジックを「Enchant(魅了)」してくれるに違いない、という文章ネタ。
日本語のカタカナ「エンチャント」には「魅了する、面白くする」という意味はないし、やっぱり似た響きの単語を探すしかないかあ、と思って色々試してみたけどダメだったよ。
余談1:今週のCard of the Dayのテーマ
モダンマスターズが新たに発売されるということで、モダンマスターズ2017に再録されるカードたちが紹介されていた模様。それはそれとして、不思議だったのは金曜日の更新が2回あった(カードが2枚紹介されていた)こと。さらにそれらは記事でカード名表記が抜け落ちていた。
記事内容が同じだったら何かのミスでダブっただけだと思えるんだけど、実際はきちんと2つの異なる記事(《魂の洞窟/Cavern of Souls》と《狙い澄ましの航海士/Deadeye Navigator》)が記載されてる。不思議だ。
余談2:月曜日 《冷静な天使/Stoic Angel》
他の天使だって冷静なときもあるだろうから、わざわざ「冷静な天使」と呼ばれるからにはよほど冷静なんだろうな。しかしこのクリーチャーが超冷静であることと、敵味方両方ともが1ターンに1体しかクリーチャーをアンタップできなくなることがどう関係しているんだろう。
まさかとは思うけど名前の「Stoic」と「Static」をかけたシャレじゃないよな……いや、昔、敵味方にアンタップ制限をかける《静態の宝珠/Static Orb》ってアーティファクトがあったから。
それはさておき盛大に誤訳をやらかしていた話。
3パックに1つで同じレアって全3種類しかレアがないセットってことになるよ……ちょっと考えれば分かるよ……仕事の訳じゃなくて良かった(良くない)
余談3:火曜日 《滅び/Damnation》
訳の話。
当たり障りのない記事すぎて、何かネタが隠されているんじゃないか(そしてそれを訳に反映できていないんじゃないか)と不安になるレベル。
ちなみにこの火曜日の記事と前日の月曜日の記事は2日遅れくらいで更新されてた。記事がやけに短いのは、時間がなくて慌ててアップしたせいじゃないよな……(邪推)
余談4:水曜日 《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage》
うーん……「2マナ 2/1」で「人間(Human)・ウィザード(Wizard)」で「実在のプロプレイヤーがカードイラストを飾っている」というとこだけ抜き出すと、滅多切りにされたせいで不遇の扱いを受けた古代のカードを思い出す。そんな老人の繰り言はさておき訳の話。
悩まされたのは「sporting」。調べると、大体の辞書において「正々堂々と、スポーツマンシップにのっとった」という意味で紹介されてる。でもそれだと意味が通らない。困った困った。困ったさんのカイ・ブッディ。
余談5:木曜日 《ヴェールのリリアナ/Liliana of the Veil》
このカード名を最初にパッと見たとき「Liliana of the Evil」と見間違えてしまった。でも大して間違ってないよね(こらこら)
余談6:金曜日 《魂の洞窟/Cavern of Souls》/《狙い澄ましの航海士/Deadeye Navigator》
なぜか金曜日に2枚アップされてた Card of the Day の1枚目、《魂の洞窟/Cavern of Souls》。こういう限定された能力を持つ土地は、やっぱり無色マナ1点を出せるかどうかで使い勝手が大きく変わるなあ、と思わされるカード。
あの《リシャーダの港/Rishadan Port》だってマナが出なかったら使われなかったかもしれないし、《オアシス/Oasis》だって無色マナが出れば使われたかもしれ……ごめん、《オアシス/Oasis》は無理だ。
続けて、なぜか金曜日に2枚アップされてた Card of the Day の2枚目、《狙い澄ましの航海士/Deadeye Navigator》について。
どうして「Deadeye」で「射撃の名手」を意味するのかが気になって調べてみたけど、なんか特に由来とかなくて、もうとにかくそういうものらしい。調べても分からなかったし、しょうがないから訳の話。
末尾の「if need be」が気になった。「求められれば助けるよ」という意味かと解釈してそう訳したけど、個人的にはそれだったら「if needed」でいい気がする。
あと和訳するとき「必要とあらば」にするか「必要とあれば」にするかで迷った。口語では間違いなく前者なんだけど、文章にするときもこっちでいいのかしら、と。
余談7:ハースストーンあれこれ
アリーナの仕様が色々と変わって、やっぱり遊び心地も変わってきてる。変更点は簡単に言うと「スタンダードのカードしか出ない」「高レアリティが出やすくなった(低レアリティが出づらくなった)」。
確証はないんだけど、試合中の「発見」にもこれが反映されている気がする。パラディンで遊んでるときに《宝飾のスカラベ/Jeweled Scarab》を使ってたら、6回つかったうちの4回で《ソード・オブ・ジャスティス/Sword of Justice》が選択肢にあった。超強い。試行回数の母数が少ないから単なる確率の揺らぎと言われるとそれまでだけどね。
話は変わるけど、武器として以外の効果が強すぎる《ソード・オブ・ジャスティス/Sword of Justice》やメディヴの杖とかって、ついつい「本体で殴る」という選択肢を見逃すことがある。もったいないから、という場合もあるし、単に忘れてる場合もある。
ああ、忘れると言えば、いまだに毎回ど忘れして同じミスをしてしまう。それは「こっちの場が空のときに対戦相手の《シルヴァナス・ウィンドランナー/Sylvanas Windrunner》に《炎の大地のポータル/Firelands Portal》をぶっ放して、出てきてくれた5マナミニオンを奪われる」ということ。
ついついこっちの場が空だから「この隙に落としておこう」と5マナ火力を撃ち込んでしまう。今までに3回やらかしてる。多分、全部負けてる。もう二度と同じミスをしたくない。次は絶対に……
シルヴァナス「言うて、あたしも遠からず殿堂入りすっからもう会わないっしょ」
……ああ、そういえば、そんなんあったな。なんか前にも書いた気がするけど、シルヴァナス女史はハースストーンで初めて自力で引いたレジェンダリーだから、使えなくなるのはちょっと……いや、かなり寂しい。最後まで上手く使ってあげられなかった。そんな気持ち。
あと同じく殿堂入りされる《炎の王ラグナロス/Ragnaros the Firelord》(以下、ラグ様)は、数少ない自力でクラフトして作ったレジェンダリーカードのうちの1枚なのでこれまた感慨深い(ラグ様以外でクラフトしたレジェンダリーは《ドクター・ブーム/Dr. Boom》と《カザカス/Kazakus》と《大魔術師アントニダス/Archmage Antonidas》の3枚のはず)
ラグ様を出してターンエンドしたあと、狙った場所に飛んでください、とナムナム祈るだけのあの時間がとてつもなく楽しかった。結構、うちのラグ様は命中率高かった気がする。ナムナム。
モダンマスターズが新たに発売されるということで、モダンマスターズ2017に再録されるカードたちが紹介されていた模様。それはそれとして、不思議だったのは金曜日の更新が2回あった(カードが2枚紹介されていた)こと。さらにそれらは記事でカード名表記が抜け落ちていた。
記事内容が同じだったら何かのミスでダブっただけだと思えるんだけど、実際はきちんと2つの異なる記事(《魂の洞窟/Cavern of Souls》と《狙い澄ましの航海士/Deadeye Navigator》)が記載されてる。不思議だ。
余談2:月曜日 《冷静な天使/Stoic Angel》
他の天使だって冷静なときもあるだろうから、わざわざ「冷静な天使」と呼ばれるからにはよほど冷静なんだろうな。しかしこのクリーチャーが超冷静であることと、敵味方両方ともが1ターンに1体しかクリーチャーをアンタップできなくなることがどう関係しているんだろう。
まさかとは思うけど名前の「Stoic」と「Static」をかけたシャレじゃないよな……いや、昔、敵味方にアンタップ制限をかける《静態の宝珠/Static Orb》ってアーティファクトがあったから。
それはさておき盛大に誤訳をやらかしていた話。
原文:
Yes, this sassy Angel will be on roughly one-third of all Modern Masters 2017 Edition packs.
修正前:
その通り! モダンマスターズ2017のパックを剥けば3分の1の確率でこの小生意気な天使ちゃんが君の手元に訪れてくれるわけさ!
修正後:
その通り! 君がモダンマスターズ2017のパックを買えば、大体3つに1つはこの小生意気な天使ちゃんがパックの表面に彩りを添えてくれているはずさ。
3パックに1つで同じレアって全3種類しかレアがないセットってことになるよ……ちょっと考えれば分かるよ……仕事の訳じゃなくて良かった(良くない)
余談3:火曜日 《滅び/Damnation》
訳の話。
原文:
As we understand it, this is a reprint that some people may have been looking forward to. Enjoy!
拙訳:
皆もご存じのとおり、これは多くのプレイヤーに再録を望まれてきたカードだ。楽しんでくれ!
当たり障りのない記事すぎて、何かネタが隠されているんじゃないか(そしてそれを訳に反映できていないんじゃないか)と不安になるレベル。
ちなみにこの火曜日の記事と前日の月曜日の記事は2日遅れくらいで更新されてた。記事がやけに短いのは、時間がなくて慌ててアップしたせいじゃないよな……(邪推)
余談4:水曜日 《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage》
うーん……「2マナ 2/1」で「人間(Human)・ウィザード(Wizard)」で「実在のプロプレイヤーがカードイラストを飾っている」というとこだけ抜き出すと、滅多切りにされたせいで不遇の扱いを受けた古代のカードを思い出す。そんな老人の繰り言はさておき訳の話。
原文:
That’s right! Snapcaster Mage is back, and he’s sporting an all-new look on the cover of every box! For some reason, his smug smile seems very appropriate.
拙訳:
そのとおり! あの《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage》も帰ってきてくれたぞ! それだけじゃなく、その新しい顔でボックスを飾ってくれているんだ。やけに気取ったその顔が妙にふさわしく思えるよ。
悩まされたのは「sporting」。調べると、大体の辞書において「正々堂々と、スポーツマンシップにのっとった」という意味で紹介されてる。でもそれだと意味が通らない。困った困った。困ったさんのカイ・ブッディ。
余談5:木曜日 《ヴェールのリリアナ/Liliana of the Veil》
このカード名を最初にパッと見たとき「Liliana of the Evil」と見間違えてしまった。でも大して間違ってないよね(こらこら)
余談6:金曜日 《魂の洞窟/Cavern of Souls》/《狙い澄ましの航海士/Deadeye Navigator》
なぜか金曜日に2枚アップされてた Card of the Day の1枚目、《魂の洞窟/Cavern of Souls》。こういう限定された能力を持つ土地は、やっぱり無色マナ1点を出せるかどうかで使い勝手が大きく変わるなあ、と思わされるカード。
あの《リシャーダの港/Rishadan Port》だってマナが出なかったら使われなかったかもしれないし、《オアシス/Oasis》だって無色マナが出れば使われたかもしれ……ごめん、《オアシス/Oasis》は無理だ。
Oasis / オアシス
土地
(T):クリーチャー1体を対象とする。このターン、それに与えられる次のダメージを1点軽減する。
引用元:http://whisper.wisdom-guild.net/card/Oasis/
続けて、なぜか金曜日に2枚アップされてた Card of the Day の2枚目、《狙い澄ましの航海士/Deadeye Navigator》について。
どうして「Deadeye」で「射撃の名手」を意味するのかが気になって調べてみたけど、なんか特に由来とかなくて、もうとにかくそういうものらしい。調べても分からなかったし、しょうがないから訳の話。
原文:
and this guy has shown up to happily pilot the deck if need be.
拙訳:
どうやらこの航海士がそのデッキのナビゲーションをしてくれるらしいぞ。必要とあればね。
末尾の「if need be」が気になった。「求められれば助けるよ」という意味かと解釈してそう訳したけど、個人的にはそれだったら「if needed」でいい気がする。
あと和訳するとき「必要とあらば」にするか「必要とあれば」にするかで迷った。口語では間違いなく前者なんだけど、文章にするときもこっちでいいのかしら、と。
余談7:ハースストーンあれこれ
アリーナの仕様が色々と変わって、やっぱり遊び心地も変わってきてる。変更点は簡単に言うと「スタンダードのカードしか出ない」「高レアリティが出やすくなった(低レアリティが出づらくなった)」。
確証はないんだけど、試合中の「発見」にもこれが反映されている気がする。パラディンで遊んでるときに《宝飾のスカラベ/Jeweled Scarab》を使ってたら、6回つかったうちの4回で《ソード・オブ・ジャスティス/Sword of Justice》が選択肢にあった。超強い。試行回数の母数が少ないから単なる確率の揺らぎと言われるとそれまでだけどね。
話は変わるけど、武器として以外の効果が強すぎる《ソード・オブ・ジャスティス/Sword of Justice》やメディヴの杖とかって、ついつい「本体で殴る」という選択肢を見逃すことがある。もったいないから、という場合もあるし、単に忘れてる場合もある。
ああ、忘れると言えば、いまだに毎回ど忘れして同じミスをしてしまう。それは「こっちの場が空のときに対戦相手の《シルヴァナス・ウィンドランナー/Sylvanas Windrunner》に《炎の大地のポータル/Firelands Portal》をぶっ放して、出てきてくれた5マナミニオンを奪われる」ということ。
ついついこっちの場が空だから「この隙に落としておこう」と5マナ火力を撃ち込んでしまう。今までに3回やらかしてる。多分、全部負けてる。もう二度と同じミスをしたくない。次は絶対に……
シルヴァナス「言うて、あたしも遠からず殿堂入りすっからもう会わないっしょ」
……ああ、そういえば、そんなんあったな。なんか前にも書いた気がするけど、シルヴァナス女史はハースストーンで初めて自力で引いたレジェンダリーだから、使えなくなるのはちょっと……いや、かなり寂しい。最後まで上手く使ってあげられなかった。そんな気持ち。
あと同じく殿堂入りされる《炎の王ラグナロス/Ragnaros the Firelord》(以下、ラグ様)は、数少ない自力でクラフトして作ったレジェンダリーカードのうちの1枚なのでこれまた感慨深い(ラグ様以外でクラフトしたレジェンダリーは《ドクター・ブーム/Dr. Boom》と《カザカス/Kazakus》と《大魔術師アントニダス/Archmage Antonidas》の3枚のはず)
ラグ様を出してターンエンドしたあと、狙った場所に飛んでください、とナムナム祈るだけのあの時間がとてつもなく楽しかった。結構、うちのラグ様は命中率高かった気がする。ナムナム。
余談1:先々週のCard of the Dayのテーマ
なぜか1週間遅れで更新された Card of the Day 新セットの発売ということで霊気紛争の新カードたち……と思いきや、木曜日から色々混ざり始めた。どうやらバレンタインデーがテーマだった模様。
大事な人たちとみんなで集まってパーティをしよう、好きな人たちとロマンティックなピクニックをしよう、久しぶりに母親に電話して喜ばせよう、愛する気持ちで翼を得よう、熱狂的なほどの愛を叫ぼう。
この一連の記事から、やっぱり米国のバレンタインデーは日本と違って「友達、家族、恋人」との親愛を確かめ合う日なんだな、とあらためて思った。
余談2:月曜日 《結束への呼びかけ/Call for Unity》
訳の話。
末尾の「bring people together」が意外と訳せない。一番楽なのは「結束させる」なんだけど、日本語の「結束」だと固いんだよなあ……「みんなで集合する、楽しいことをするために人が集まる」という意味合いがひどく弱い。難しいね。
余談3:火曜日 《平穏なる広野/Tranquil Expanse》
訳の話。
そのまま訳すなら「今日のロマンティックなピクニックのためにこのカードみたいな場所が見つかるよう祈ってるよ」かな。なぜかイマイチしっくりこなかったのでひねってみた。
それより末尾のシンプルきわまりない「Happy Valentine’s Day!」で困った。「バレンタインデーおめでとう!」「良きバレンタインを!」「ハッピーバレンタインデー!」などで悩んで……まあ、一番素直なやつにした。
余談4:水曜日 《安堵の再会/Cathartic Reunion》
大学生くらいの年になって親元を離れてから母親への連絡が滞るのは万国共通なのかもしれない、と思わされた。そんなネタだった。
訳の話。
句点いれるべきだったかなー。読みづらいかもしれない。
そんだけ。
余談5:木曜日 《天使の贈り物/Angelic Gift》
英語の「Love gives you wings」に当たる日本語ってなんだろう。「愛は人を強くする」とかはいうけど……うーん……「君の元へ飛んでいきたい」って表現はあるかな。でも、ちょっと違うか。「空も飛べるはず」とか?
日英の定型句ってなんとなく似たような表現があるものだから、今まではあまり定型句の訳に困らなかったけど、これは難しかった。カードの効果とのつながりもあるから、結局は直訳で済ませてしまった。
余談6:金曜日 《競走路の熱狂者/Speedway Fanatic》
搭乗するたびに他のクリーチャーより1ターン早く戦場に飛び出してしまう、って、競技だと毎回フライングで予選落ちしそうな運転手だよなあ……という余計な心配はさておき訳の話。
元の文は直訳するとこんな感じかな。
それは不可能だと考える人もいるかもしれないが、
(Although some may not think it possible,)
僕たちはこの女性がスピードを愛するよりもマジックが好きだ。
(we love Magic at least as much as this lady loves speed.)
このままだとあまりにも文章が日本語に見えないので、手を加える。まずは前半の反語表現的な「Although some may not think it possible」(できるわけがないと思うだろう? できるのだよ)をどう処理するか。
・まさかそれほどまでじゃないだろうに、と疑う人もいるかもしれないが
・信じてもらえるかどうか分からないけど
・確かに ~ できないと思うかもしれないね
最後のパターンの場合は、2文目を途中に放り込む形になる。それをするくらいならいっそ順番を変えてしまうか……などの経緯を経て、さらに色々と原文にない言葉を補いつつ、意味だけを大きくとらえていったら上記の拙訳の形になってた。どっとはらい。
余談7:今週のCard of the Dayのテーマ
新セットの発売ということで、あらためて霊気紛争の新カードたち。名前のダジャレ、イラスト、限定構築などなどネタは多岐にわたっていた。
余談2:月曜日 《上級建設官、スラム/Sram, Senior Edificer》
訳の話。
こういう日本語でも同じ響きの同じ言葉が訳語として用意されてるパターンはホント楽でいいよね。それでもネタの説明も兼ねてちょいちょい言葉(ポイントゲッター)を補ってしまったけど。
あとさりげなく「real」を訳してない。「まさにスラムダンク的なソリューションが来てくれた」みたいな訳ならすんなり使えたか。
でも「ソリューション」って、個人的にはまだ「アイスクリーム」や「コンピュータ」ほどには「日本語」になりきれてないイメージで、どっちかというと「コンペンセイト」や「セグリゲーション」の仲間。
余談3:火曜日 《艱苦の伝令/Herald of Anguish 》
イラストネタ。確かに 7マナ 5/5 の悪魔(Demon)が食品市場のど真ん中に飛来するって、恐ろしさを通り越してギャグだよな。つうか、卵売り切れてなかったら普通にお金払って買って帰ったんだろうか。伝令ってそういう仕事じゃねーから!
そうそう。全然関係ないけどこういう市場(マーケット)の一つに「日曜マーケット」という形態がある。これ、口頭で知ったので最初は日用品を扱う「日用マーケット」という場所だと思ってた(本当に関係ない)
余談4:水曜日 《起伏鱗の大牙獣/Ridgescale Tusker》
「pangolin」は「センザンコウ」のことを指す。よし覚えたぞ(絶対忘れる)
それはさておき「bomb」の訳は何が適切なんだろうか。そろそろ「ボム」という表現も日本語で定着したと言い切っていいんだろうか。「爆弾カード」も聞く気がする。「マストピック」だとドラフトしか対象にしてない気がする(原文はリミテッド環境の話をしているのでおそらくシールド含む)。
そうそう。全然関係ないけど「シールドデッキ」とか「シールド戦」って初めて聞いたときは「盾(Shield)」を思い浮かべるよね? 日本語だと「封がされている(Sealed)」って英単語を聞く機会はあまりないと思うので。
余談5:木曜日 《霊気圏の収集艇/Aethersphere Harvester》
霊気圏ってどうしても「ウェコムンド」って読んでしまうな(正しくは「虚圏」。なお元ネタは少年ジャンプで連載していた漫画「ブリーチ」)。一人くらいは賛同者を得られるだろうか、という狭い話題はさておき訳の話。
最初に訳したときは、どうしても原文の「fuel(燃料を供給する)」を1語にできなくてもどかしさを感じた。でもあらためて見返すとそこそこ自然な日本語になってるかもしれない。
余談6:金曜日 《闇の暗示/Dark Intimations》
ハースストーンに似たようなカード名がなかったっけ、と思ったら《闇との訣別/Renounce Darkness》だった。全然違うね。それはさておき訳の話。
末尾の「as good as his Bob Marley」がすべて。解読が大変だった。最初に読んだときは本当に全然意味が分からなかった(いや、そもそも上記の解釈が正しいのかすら分かってないんだけど)。
あと見た目が似てる「ボブ・マーレイの写真」と「テゼレットのイラスト」を探すのは(楽しいは楽しいけど)やっぱり大変だった。注記に使わなかったもう1つのパターンも一応紹介しとく。
こっちがボブ・マーレイ
https://listenrecovery.files.wordpress.com/2010/08/marley8243.jpg
こっちがテゼレット
http://mtg-jp.com/reading/translated/img/20170126/c4rd4r7_eh3lTAtMGR.jpg
なぜか1週間遅れで更新された Card of the Day 新セットの発売ということで霊気紛争の新カードたち……と思いきや、木曜日から色々混ざり始めた。どうやらバレンタインデーがテーマだった模様。
大事な人たちとみんなで集まってパーティをしよう、好きな人たちとロマンティックなピクニックをしよう、久しぶりに母親に電話して喜ばせよう、愛する気持ちで翼を得よう、熱狂的なほどの愛を叫ぼう。
この一連の記事から、やっぱり米国のバレンタインデーは日本と違って「友達、家族、恋人」との親愛を確かめ合う日なんだな、とあらためて思った。
余談2:月曜日 《結束への呼びかけ/Call for Unity》
訳の話。
原文:
One of the greatest things about Magic is the way it can bring people together.
拙訳:
マジックの素晴らしい点の1つは、人々を結びつけるその力だ。
末尾の「bring people together」が意外と訳せない。一番楽なのは「結束させる」なんだけど、日本語の「結束」だと固いんだよなあ……「みんなで集合する、楽しいことをするために人が集まる」という意味合いがひどく弱い。難しいね。
余談3:火曜日 《平穏なる広野/Tranquil Expanse》
訳の話。
原文:
Hopefully you can find an expanse as tranquil as this for a romantic picnic today. Happy Valentine’s Day!
拙訳:
ロマンティックなピクニックを企画しているであろう君が、このカードのような平穏でひらけた場所を見つけられますように……バレンタインデーおめでとう!
そのまま訳すなら「今日のロマンティックなピクニックのためにこのカードみたいな場所が見つかるよう祈ってるよ」かな。なぜかイマイチしっくりこなかったのでひねってみた。
それより末尾のシンプルきわまりない「Happy Valentine’s Day!」で困った。「バレンタインデーおめでとう!」「良きバレンタインを!」「ハッピーバレンタインデー!」などで悩んで……まあ、一番素直なやつにした。
余談4:水曜日 《安堵の再会/Cathartic Reunion》
大学生くらいの年になって親元を離れてから母親への連絡が滞るのは万国共通なのかもしれない、と思わされた。そんなネタだった。
訳の話。
原文:
There’s nothing quite like seeing one of the most important people in your life again after years of separation.
拙訳:
何年も離れ離れだったすごい大切な人とまた出会えた瞬間ほど大切にしたい時間なんて人生においてそうそうないよね。
句点いれるべきだったかなー。読みづらいかもしれない。
そんだけ。
余談5:木曜日 《天使の贈り物/Angelic Gift》
英語の「Love gives you wings」に当たる日本語ってなんだろう。「愛は人を強くする」とかはいうけど……うーん……「君の元へ飛んでいきたい」って表現はあるかな。でも、ちょっと違うか。「空も飛べるはず」とか?
日英の定型句ってなんとなく似たような表現があるものだから、今まではあまり定型句の訳に困らなかったけど、これは難しかった。カードの効果とのつながりもあるから、結局は直訳で済ませてしまった。
余談6:金曜日 《競走路の熱狂者/Speedway Fanatic》
搭乗するたびに他のクリーチャーより1ターン早く戦場に飛び出してしまう、って、競技だと毎回フライングで予選落ちしそうな運転手だよなあ……という余計な心配はさておき訳の話。
原文:
Although some may not think it possible, we love Magic at least as much as this lady loves speed.
拙訳:
この熱狂者がスピードを求める程度には僕等もマジックを求めているよね。いやマジックは好きだけどさすがにそこまでじゃないよ、って人もいるかもしれないけどさ。
元の文は直訳するとこんな感じかな。
それは不可能だと考える人もいるかもしれないが、
(Although some may not think it possible,)
僕たちはこの女性がスピードを愛するよりもマジックが好きだ。
(we love Magic at least as much as this lady loves speed.)
このままだとあまりにも文章が日本語に見えないので、手を加える。まずは前半の反語表現的な「Although some may not think it possible」(できるわけがないと思うだろう? できるのだよ)をどう処理するか。
・まさかそれほどまでじゃないだろうに、と疑う人もいるかもしれないが
・信じてもらえるかどうか分からないけど
・確かに ~ できないと思うかもしれないね
最後のパターンの場合は、2文目を途中に放り込む形になる。それをするくらいならいっそ順番を変えてしまうか……などの経緯を経て、さらに色々と原文にない言葉を補いつつ、意味だけを大きくとらえていったら上記の拙訳の形になってた。どっとはらい。
余談7:今週のCard of the Dayのテーマ
新セットの発売ということで、あらためて霊気紛争の新カードたち。名前のダジャレ、イラスト、限定構築などなどネタは多岐にわたっていた。
余談2:月曜日 《上級建設官、スラム/Sram, Senior Edificer》
訳の話。
原文:
White has long been in need of a commander who can help solve its card advantage problem, and now we have a solution that’s a real Sram dunk.
拙訳:
白は長いことカードアドバンテージを稼いでくれるポイントゲッター的な統率者に欠いていた。そしてついにスラムダンクを決めてくれるこいつが現れてくれたというわけさ。
こういう日本語でも同じ響きの同じ言葉が訳語として用意されてるパターンはホント楽でいいよね。それでもネタの説明も兼ねてちょいちょい言葉(ポイントゲッター)を補ってしまったけど。
あとさりげなく「real」を訳してない。「まさにスラムダンク的なソリューションが来てくれた」みたいな訳ならすんなり使えたか。
でも「ソリューション」って、個人的にはまだ「アイスクリーム」や「コンピュータ」ほどには「日本語」になりきれてないイメージで、どっちかというと「コンペンセイト」や「セグリゲーション」の仲間。
余談3:火曜日 《艱苦の伝令/Herald of Anguish 》
イラストネタ。確かに 7マナ 5/5 の悪魔(Demon)が食品市場のど真ん中に飛来するって、恐ろしさを通り越してギャグだよな。つうか、卵売り切れてなかったら普通にお金払って買って帰ったんだろうか。伝令ってそういう仕事じゃねーから!
そうそう。全然関係ないけどこういう市場(マーケット)の一つに「日曜マーケット」という形態がある。これ、口頭で知ったので最初は日用品を扱う「日用マーケット」という場所だと思ってた(本当に関係ない)
余談4:水曜日 《起伏鱗の大牙獣/Ridgescale Tusker》
「pangolin」は「センザンコウ」のことを指す。よし覚えたぞ(絶対忘れる)
それはさておき「bomb」の訳は何が適切なんだろうか。そろそろ「ボム」という表現も日本語で定着したと言い切っていいんだろうか。「爆弾カード」も聞く気がする。「マストピック」だとドラフトしか対象にしてない気がする(原文はリミテッド環境の話をしているのでおそらくシールド含む)。
そうそう。全然関係ないけど「シールドデッキ」とか「シールド戦」って初めて聞いたときは「盾(Shield)」を思い浮かべるよね? 日本語だと「封がされている(Sealed)」って英単語を聞く機会はあまりないと思うので。
余談5:木曜日 《霊気圏の収集艇/Aethersphere Harvester》
霊気圏ってどうしても「ウェコムンド」って読んでしまうな(正しくは「虚圏」。なお元ネタは少年ジャンプで連載していた漫画「ブリーチ」)。一人くらいは賛同者を得られるだろうか、という狭い話題はさておき訳の話。
原文:
Aether makes great fuel for Vehicles, so it makes sense that this Vehicle often fuels Mardu Vehicles.
拙訳:
機体を動かすのに最も良い燃料が霊気であることを考えると、この収集艇がそのエネルギーをもっぱら「マルドゥ機体」デッキに供給しているのは実に理にかなってるね。
最初に訳したときは、どうしても原文の「fuel(燃料を供給する)」を1語にできなくてもどかしさを感じた。でもあらためて見返すとそこそこ自然な日本語になってるかもしれない。
余談6:金曜日 《闇の暗示/Dark Intimations》
ハースストーンに似たようなカード名がなかったっけ、と思ったら《闇との訣別/Renounce Darkness》だった。全然違うね。それはさておき訳の話。
原文:
Tezzeret has been working hard on his Nicol Bolas impression, but it still needs a lot of work before it’s as good as his Bob Marley.
拙訳:
テゼレットはニコル・ボーラスの計画実現に向けて必死に取り組んではいるが、彼の得意とするボブ・マーレイの物真似の出来ほどには上手くいっていないようだね。
末尾の「as good as his Bob Marley」がすべて。解読が大変だった。最初に読んだときは本当に全然意味が分からなかった(いや、そもそも上記の解釈が正しいのかすら分かってないんだけど)。
あと見た目が似てる「ボブ・マーレイの写真」と「テゼレットのイラスト」を探すのは(楽しいは楽しいけど)やっぱり大変だった。注記に使わなかったもう1つのパターンも一応紹介しとく。
こっちがボブ・マーレイ
https://listenrecovery.files.wordpress.com/2010/08/marley8243.jpg
こっちがテゼレット
http://mtg-jp.com/reading/translated/img/20170126/c4rd4r7_eh3lTAtMGR.jpg
先に書いておくと、今週はほぼハースストーンの話。
余談0:画像
今週の「酒場の乱闘」で作った(使った)デッキリストは右の画像の1つ目と2つ目。3つ目の画像は、アボさん先輩。最初は、久しぶりにアリーナで12勝(1敗)できたデッキをあげようと思ってたんだけど、どうしてもアボさんを紹介したかった(詳細は「余談2」で)。
余談1:今週のCard of the Dayのテーマ
なんか丸一週間のあいだお休みだったみたいなんだけど理由が分からない。公式サイトの他のコーナーもすべてお休みだったから会社自体がお休みだったのかな。米国の祝祭日ではないことは確認した。
余談2:翻訳
マロー自身が「セファリッドについて話すということ自体がネタ(意訳)」と言うように、存在自体がなんとなく面白いのがセファリッド。なのでこのセファリッドに関する記事はいつか訳したいと思ってた。
アレに見えるはセファリッドじゃなイカ?/Here’s Looking at You, Squid
http://regiant.diarynote.jp/201702181523581859/
個人的にセファリッドが「ネタ種族」扱いなのは、その昔、ホビージャパン公式サイトに連載していたマジック漫画「スターライト・マナバーン」という漫画のせい(トップにあげた3つ目の画像参照)。映ってるのは《セファリッドの皇帝アボシャン/Aboshan, Cephalid Emperor》を元ネタにした「アボさん」。マジックが超強い上に可愛い幼馴染もいる)。
この漫画、すごい面白かったのに単行本化されなかった不遇の作品。なんでもちょうど単行本化の話を進めていた時期に、ウィザーズが公式ストーリー以外のマジック漫画に否定的になりつつあったそうで……本当に不遇。単行本化されたら1500円までなら買う。2冊買う。
それはさておき(何かを横にどけるしぐさ)、訳の話。
原型をとどめないほどに意訳しているけど、それでもあえて取り上げたいのは「thorny issues」と「in the months to come」の部分。
前者は直訳するなら「とげとげしい話題」。人によっては不快に思ったり感情的になったりしそうな話ということで、もっと自然な日本語を探してたら「デリケートな」にたどり着いた。
後者は大した話ではなくて、英語では「the months(数ヶ月)」と「月(Month)」を単位としているのに対して、日本語では(~ヶ月を使わずに)「また近いうち」としてみた。このほうが自然かな、って。
末尾のカッコ内の文についてちょっと語ってみる。
まず文頭の「remember」を「忘れてるかもしれないが」にするか「忘れないで欲しいんだが」にするか「覚えているかな?」にするか……選択肢が多い。どれでも良く見えるかもしれないけど、だからこそ迷う。
次に末尾に「for a living」の部分。「生活のために」でもいいかな、と思ったけどちょっとフォーマルな日本語にしてみようかなと「生計を立てる」にしてみた。理由は……なんだろ。お金をもらう「仕事」としてという面を強調したかったからかもしれない。
次は見出し部分。
原文は《Brainstorm》というカード名にひっかけた章見出しになってる。これの日本語名は《渦まく知識》。使いづらい。
それでも見出しだけならなんとかなったかもしれない。問題は文中にも「Brasinstorming」という単語が何度か登場すること(もちろんカード名ではなく、通常の単語として)。
文章としての分かりやすさを優先したこと、さらに一般的でない単語を学ぶ機会を得られるのも翻訳文の面白さの1つかな、と思って「ブレインストーミング(アイデアの出し合い)」としてみた。間違ってると言われたら否定しきれない。でも正直気に入ってる。
これ……どうなんだろ。合ってるのかな。そのままだとあまりに意味が伝わらなさそうだったので、前後がつながるようにかなりの意訳を入れた。許して。
最後にゾンビ関連の部分。
この「graveyard-a-go-go」はもちろん辞書に載ってるわけのない言葉なので訳す人次第で自由気まま、好き勝手できる。「熱い墓地推し」でもいいし「ゴー・ゴー・グレイブヤード」でもいい。
しかしここでゾンビを蚊帳の外に置かなくて本当に良かったと思う。そんなことをしてたらマーク・ローズウォーター氏は「ゾンビ組合のリーダー、ガ・アークさん」に何をされたか分からない。
ガ・アークさんについては以下の記事に詳しい(ゾンビ週間のコラム(の拙訳))
このカードはゾンビですか?/I cc: Dead People
http://regiant.diarynote.jp/201102260801103424/
余談3:ハースストーン(酒場の乱闘)
今週のアリーナは「スペルを唱えるときマナの代わりにライフを払えばいい」というもの。じゃあメイジかな、と作ったのが画像のデッキ。調子に乗ってスペル使ってたらあっという間にライフが溶けて一瞬焦ったけどなんとか勝てた。
《炎の大地のポータル/Firelands Portal》みたいに「ミニオン除去しつつ、デカいミニオン出せる」スペルは強いよね。一番重いのがメイジだから、やっぱりメイジが楽だった。まあぶっちゃけ勝てた理由は1ターン目に出した《マナ・ワーム/Mana Wyrm》がひたすら巨大化したからだけど。
余談4:ハースストーン(アリーナ その1)
アリーナでローグを使ってたときに《怪盗紳士/Swashburglar》が相手のプリーストから《影の抱擁/Embrace the Shadow》を盗んできた。効果は「このターン、体力回復の効果を持つ自分のカードとパワーが、代わりにダメージを与える」というもの。
こんなの《大地の円環の遠見師/Earthen Ring Farseer》くらいしかシナジーないなあ、と使い道がなくて困ってるうちに試合も中盤を過ぎてしまった。
そこでローグ特有の息切れ感が始まり、次のターンに盤面とられそうだな、という状況で目に入ったのが自分の手元にいる《超うざい調剤師/Mistress of Mixtures》。あれ? もしかして……と計算したらちょうどリーサルだった。
余談5:ハースストーン(アリーナ その2)
プレイミスしたので自戒のために残しておく。
相手の場
▼《カバールのカギ爪のプリースト/Kabal Talonpriest》
3/4(雄叫び: 味方のミニオン1体に体力+3を付与する)
▼《酸性沼ウーズ/Acidic Swamp》
3/5(雄叫び:対戦相手の装備している武器を破壊する)
自分の場
▼ 8マナ
▼ ミニオンなし
▼ 武器なし
自分の手札
▼《影の狂気/Shadow Madness》
(このターンの終わりまで、攻撃力3以下の敵ミニオン1体を味方にする)
▼《ガジェッツァンの渡し守/Gadgetzan Ferryman》
2/2(コンボ: 味方のミニオン1体を自分の手札に戻す)
▼《翡翠の手裏剣/Jade Shuriken》
(2ダメージを与える。コンボ: 翡翠のゴーレムを召喚する)
実際にやってしまったプレイでは《ガジェッツァンの渡し守》で手札戻したときに強いぞ、と《カバールのカギ爪のプリースト》を奪ってしまった。ただ、それだと相手の場が空にならないんだよね。結局相手の場に1体残ってしまって、その差で負けた。
字ばっかりで分かりづらいかもしれないけど、正解は……
1.まず《影の狂気》で《酸性沼ウーズ》を奪う
2.奪ったミニオンで《カバールのカギ爪のプリースト》を殴る
3.武器を装備して《《カバールのカギ爪のプリースト》にとどめ
4.《ガジェッツァンの渡し守》で生き残った《酸性沼ウーズ》を手札に戻す
……だった。手札のミニオン不足も解消できたし、相手の場も空にできた。まあ終わったことだけど、負けた直後はホントに凹んだ。
余談6:ハースストーン(アリーナ その3)
そういえば久しぶりに12勝できた(4ヶ月ぶり、5回目)。ウォーロックで12勝1敗。弱いカードがほぼなかったし、主要な強いカードもそろってた。
2マナミニオンが1体のみだったけど、2マナはヒーローパワーがあるので特に困らなかった。1ターン目にミニオン、2ターン目にヒーローパワーはよくやった気がする。1マナ域が優秀だったおかげと言われればその通り。
強カードの中では、特に《奈落の始末屋/Abyssal Enforcer》がやばい。やっぱりこれダメだろ。これ1体で勝った試合がいくつあったことか。相手本体に入るのも大きい。相手がこれを警戒すると動きがぎごちなくなって、それはそれで(出さないことで逆に)有利に進められるし。
4マナの確定除去《ブラストクリスタル・ポーション/Blastcrystal Potion》もホント強い。1マナ失うデメリットをつらいと感じた瞬間は1回もなかった(失うのは空のマナクリスタルだし)。終盤は、これ唱えながら同時にミニオン展開できるし、10マナに達したらデメリットゼロになるし、これもダメだと思う。
ピックしたけど使わないかな、と思った《捻じれし冥界/Twisting Nether》(マジックでいう《神の怒り/Wrath of God》)は2回くらい使った。使ったら勝った。これが強いカードかというより、このカード以外には絶対にできないことをしてくれる。
余談0:画像
今週の「酒場の乱闘」で作った(使った)デッキリストは右の画像の1つ目と2つ目。3つ目の画像は、アボさん先輩。最初は、久しぶりにアリーナで12勝(1敗)できたデッキをあげようと思ってたんだけど、どうしてもアボさんを紹介したかった(詳細は「余談2」で)。
余談1:今週のCard of the Dayのテーマ
なんか丸一週間のあいだお休みだったみたいなんだけど理由が分からない。公式サイトの他のコーナーもすべてお休みだったから会社自体がお休みだったのかな。米国の祝祭日ではないことは確認した。
余談2:翻訳
マロー自身が「セファリッドについて話すということ自体がネタ(意訳)」と言うように、存在自体がなんとなく面白いのがセファリッド。なのでこのセファリッドに関する記事はいつか訳したいと思ってた。
アレに見えるはセファリッドじゃなイカ?/Here’s Looking at You, Squid
http://regiant.diarynote.jp/201702181523581859/
個人的にセファリッドが「ネタ種族」扱いなのは、その昔、ホビージャパン公式サイトに連載していたマジック漫画「スターライト・マナバーン」という漫画のせい(トップにあげた3つ目の画像参照)。映ってるのは《セファリッドの皇帝アボシャン/Aboshan, Cephalid Emperor》を元ネタにした「アボさん」。マジックが超強い上に可愛い幼馴染もいる)。
この漫画、すごい面白かったのに単行本化されなかった不遇の作品。なんでもちょうど単行本化の話を進めていた時期に、ウィザーズが公式ストーリー以外のマジック漫画に否定的になりつつあったそうで……本当に不遇。単行本化されたら1500円までなら買う。2冊買う。
それはさておき(何かを横にどけるしぐさ)、訳の話。
原文:
I plan on tackling a few more thorny issues in the months to come, so stay tuned.
拙訳:
また近いうちに先週みたいな皆の興味のひくデリケートな話題を取り上げたいと思っている。ぜひ期待して待ってて欲しい。
原型をとどめないほどに意訳しているけど、それでもあえて取り上げたいのは「thorny issues」と「in the months to come」の部分。
前者は直訳するなら「とげとげしい話題」。人によっては不快に思ったり感情的になったりしそうな話ということで、もっと自然な日本語を探してたら「デリケートな」にたどり着いた。
後者は大した話ではなくて、英語では「the months(数ヶ月)」と「月(Month)」を単位としているのに対して、日本語では(~ヶ月を使わずに)「また近いうち」としてみた。このほうが自然かな、って。
原文:
If you keep reading, be aware I will be drifting into my sillier side (remember I used to write sit-coms for a living).
拙訳:
読み進めてもらえば分かると思うけど、この先、どんどんと私の不真面目な側が顔をのぞかせる(忘れてるかもしれないが、かつて私はコメディドラマの脚本を書いて生計を立てていた)
末尾のカッコ内の文についてちょっと語ってみる。
まず文頭の「remember」を「忘れてるかもしれないが」にするか「忘れないで欲しいんだが」にするか「覚えているかな?」にするか……選択肢が多い。どれでも良く見えるかもしれないけど、だからこそ迷う。
次に末尾に「for a living」の部分。「生活のために」でもいいかな、と思ったけどちょっとフォーマルな日本語にしてみようかなと「生計を立てる」にしてみた。理由は……なんだろ。お金をもらう「仕事」としてという面を強調したかったからかもしれない。
次は見出し部分。
原文:
THE PERFECT BRAINSTORM
拙訳:
ブレインストーミングの時間
原文は《Brainstorm》というカード名にひっかけた章見出しになってる。これの日本語名は《渦まく知識》。使いづらい。
それでも見出しだけならなんとかなったかもしれない。問題は文中にも「Brasinstorming」という単語が何度か登場すること(もちろんカード名ではなく、通常の単語として)。
文章としての分かりやすさを優先したこと、さらに一般的でない単語を学ぶ機会を得られるのも翻訳文の面白さの1つかな、と思って「ブレインストーミング(アイデアの出し合い)」としてみた。間違ってると言われたら否定しきれない。でも正直気に入ってる。
原文:
In this desert of silliness, a short oasis of seriousness
拙訳:
どこまでも広がる不真面目な砂漠の中に、ほんの少し、しかし必ずや真面目さのオアシスがひっそりと湧いている。
これ……どうなんだろ。合ってるのかな。そのままだとあまりに意味が伝わらなさそうだったので、前後がつながるようにかなりの意訳を入れた。許して。
最後にゾンビ関連の部分。
原文:
And during this graveyard-a-go-go, we were planning to have the zombies sit it out.
拙訳:
そして、こんな「墓地最高!」な環境を生み出しながら、同時に私たちはゾンビ(Zombie)を蚊帳の外に置こうとしているわけだ。
この「graveyard-a-go-go」はもちろん辞書に載ってるわけのない言葉なので訳す人次第で自由気まま、好き勝手できる。「熱い墓地推し」でもいいし「ゴー・ゴー・グレイブヤード」でもいい。
しかしここでゾンビを蚊帳の外に置かなくて本当に良かったと思う。そんなことをしてたらマーク・ローズウォーター氏は「ゾンビ組合のリーダー、ガ・アークさん」に何をされたか分からない。
ガ・アークさんについては以下の記事に詳しい(ゾンビ週間のコラム(の拙訳))
このカードはゾンビですか?/I cc: Dead People
http://regiant.diarynote.jp/201102260801103424/
余談3:ハースストーン(酒場の乱闘)
今週のアリーナは「スペルを唱えるときマナの代わりにライフを払えばいい」というもの。じゃあメイジかな、と作ったのが画像のデッキ。調子に乗ってスペル使ってたらあっという間にライフが溶けて一瞬焦ったけどなんとか勝てた。
《炎の大地のポータル/Firelands Portal》みたいに「ミニオン除去しつつ、デカいミニオン出せる」スペルは強いよね。一番重いのがメイジだから、やっぱりメイジが楽だった。まあぶっちゃけ勝てた理由は1ターン目に出した《マナ・ワーム/Mana Wyrm》がひたすら巨大化したからだけど。
余談4:ハースストーン(アリーナ その1)
アリーナでローグを使ってたときに《怪盗紳士/Swashburglar》が相手のプリーストから《影の抱擁/Embrace the Shadow》を盗んできた。効果は「このターン、体力回復の効果を持つ自分のカードとパワーが、代わりにダメージを与える」というもの。
こんなの《大地の円環の遠見師/Earthen Ring Farseer》くらいしかシナジーないなあ、と使い道がなくて困ってるうちに試合も中盤を過ぎてしまった。
そこでローグ特有の息切れ感が始まり、次のターンに盤面とられそうだな、という状況で目に入ったのが自分の手元にいる《超うざい調剤師/Mistress of Mixtures》。あれ? もしかして……と計算したらちょうどリーサルだった。
余談5:ハースストーン(アリーナ その2)
プレイミスしたので自戒のために残しておく。
相手の場
▼《カバールのカギ爪のプリースト/Kabal Talonpriest》
3/4(雄叫び: 味方のミニオン1体に体力+3を付与する)
▼《酸性沼ウーズ/Acidic Swamp》
3/5(雄叫び:対戦相手の装備している武器を破壊する)
自分の場
▼ 8マナ
▼ ミニオンなし
▼ 武器なし
自分の手札
▼《影の狂気/Shadow Madness》
(このターンの終わりまで、攻撃力3以下の敵ミニオン1体を味方にする)
▼《ガジェッツァンの渡し守/Gadgetzan Ferryman》
2/2(コンボ: 味方のミニオン1体を自分の手札に戻す)
▼《翡翠の手裏剣/Jade Shuriken》
(2ダメージを与える。コンボ: 翡翠のゴーレムを召喚する)
実際にやってしまったプレイでは《ガジェッツァンの渡し守》で手札戻したときに強いぞ、と《カバールのカギ爪のプリースト》を奪ってしまった。ただ、それだと相手の場が空にならないんだよね。結局相手の場に1体残ってしまって、その差で負けた。
字ばっかりで分かりづらいかもしれないけど、正解は……
1.まず《影の狂気》で《酸性沼ウーズ》を奪う
2.奪ったミニオンで《カバールのカギ爪のプリースト》を殴る
3.武器を装備して《《カバールのカギ爪のプリースト》にとどめ
4.《ガジェッツァンの渡し守》で生き残った《酸性沼ウーズ》を手札に戻す
……だった。手札のミニオン不足も解消できたし、相手の場も空にできた。まあ終わったことだけど、負けた直後はホントに凹んだ。
余談6:ハースストーン(アリーナ その3)
そういえば久しぶりに12勝できた(4ヶ月ぶり、5回目)。ウォーロックで12勝1敗。弱いカードがほぼなかったし、主要な強いカードもそろってた。
2マナミニオンが1体のみだったけど、2マナはヒーローパワーがあるので特に困らなかった。1ターン目にミニオン、2ターン目にヒーローパワーはよくやった気がする。1マナ域が優秀だったおかげと言われればその通り。
強カードの中では、特に《奈落の始末屋/Abyssal Enforcer》がやばい。やっぱりこれダメだろ。これ1体で勝った試合がいくつあったことか。相手本体に入るのも大きい。相手がこれを警戒すると動きがぎごちなくなって、それはそれで(出さないことで逆に)有利に進められるし。
4マナの確定除去《ブラストクリスタル・ポーション/Blastcrystal Potion》もホント強い。1マナ失うデメリットをつらいと感じた瞬間は1回もなかった(失うのは空のマナクリスタルだし)。終盤は、これ唱えながら同時にミニオン展開できるし、10マナに達したらデメリットゼロになるし、これもダメだと思う。
ピックしたけど使わないかな、と思った《捻じれし冥界/Twisting Nether》(マジックでいう《神の怒り/Wrath of God》)は2回くらい使った。使ったら勝った。これが強いカードかというより、このカード以外には絶対にできないことをしてくれる。
余談0:ハースストーンの今週の酒場で使ったデッキ
今週の酒場で作った(使った)デッキリストは右の画像の通り。なお、画像のリストでは切れてしまってるけど、12マナの《魔力の巨人/Arcane Giant》が2枚入ってる。
余談1:今週のCard of the Dayのテーマ
新セットの発売ということで霊気紛争の新カードたち。それらをこの週末に行われたプロツアーに絡めて紹介……というより逆かな、カードに絡めて今週末のプロツアーを紹介している。
余談2:月曜日 《歩行バリスタ/Walking Ballista》
《歩くバリスタ》のほうが直観的というか、直接的というか、ファンタジーっぽい気がするのになあ……そもそも過去のカード名も《歩く大地図/Walking Atlas》とか《歩く書物/Walking Archive》とか《歩く海綿/Walking Sponge》とかあるのに……わざとテンプレートじゃないほうを選んでるのが不思議。
余談3:火曜日 《巻きつき蛇/Winding Constrictor》
訳の話。
訳に困ったのは「alternative」。「代替」とか「代わり」とか「同等の」とかなんだけど、そういった単語を使って文章を作ろうとするとどうにもしっくり来なかった。
<例1>
スタンダードに増殖が失われて久しいことを嘆いていたプレイヤーにとって
この蛇の登場は素晴らしい代替カードとなる。
<例2>
スタンダードに増殖が失われて久しいことを嘆いていたプレイヤーにとって
この蛇の登場は素晴らしい代わりとなる。
<例3>
スタンダードに増殖が失われて久しいことを嘆いていたプレイヤーにとって
この蛇の登場は素晴らしい同等の効果となる。
結局あきらめて「大まかにざっくりと大意を訳す」方法で切り抜けた。いや切り抜けられてるかどうかを判断するのは読む人なんだけど。
余談4:水曜日 《キランの真意号/Heart of Kiran》
このカード名を訳した人の苦労と成果を褒め称えたい。
それはそうと公式自らカードを禁止したことをネタにしてくのね。腫れ物に触るように扱ったり、まったく触れないでおくよりずっといいと思うけど、ちょっと意外でもある。
余談5:木曜日 《光袖会の収集者/Glint-Sleeve Siphoner》
「毎ターンアップキープ時にライフ1点を失うかわりにカードを1枚引く」という効果を《闇の腹心/Dark Confidant》的(原文:Dark Confidant effects)と表しているんだけど……
それを言うなら《ファイレクシアの闘技場/Phyrexian Arena》じゃないかなー。
記事のネタでは「その効果がクリーチャーについてるとなれば」と続けていることも合わせて、こっちのほうがよりしっくりくる気がした。
余談6:金曜日 《ピーマの改革派、リシュカー/Rishkar, Peema Renegade》
訳の話。
前半の「mana ramp steep enough to ~(~ にするのに足りるだけの急角度のついたマナカーブ)」に対して、続く部分が「to launch aggro decks straight to victory(アグロデッキを一直線に勝利へと打ち上げる)」となってる。
フレイバー的にはロケットの発射台とかカタパルトなのかな。どこまで日本語側に反映するかを考えて、まあ大人しく(フレイバーではなく)原文の英語そのものを尊重する形にしようかな、と相成った。日本語としての自然さ優先というか。
余談7:ハースストーン
今週の酒場は空からプレゼント箱が降ってくるというもの。タフネス4点の箱を破壊すると「1マナ呪文」が手に入り、その呪文を唱えると「5マナ軽くなったクラスカード」を発見できる。
クラスを選んで挑戦できるタイプの酒場だったので、いつもどおりメイジを選択。チュートリアルでメイジから始めたので、どうしても一番好きなクラスがメイジになってしまってる。ヒーローパワーも汎用性高いし、いいかな、って。
実際にゲーム開始したら初手に《マナ・ワーム/Mana Wyrm》と《魔法使いの弟子/Sorcerer’s Apprentice》がいたせいで、開始後に数ターンが経過するあいだに……
1.弟子のおかげで軽くなった軽量呪文でパワーの上がったワームが箱を破壊
2.引いた呪文が弟子のおかげで0マナ。即座に唱えてワームがさらに強化
3.発見した火力で自分の側の箱も破壊(ワームのパワーさらに強化)
4.さらに発見した強力呪文(マナ軽量化版) で盤面強化
5.呪文を大量に撃って0マナになった《魔力の巨人/Arcane Giant》が着地
6.《メディヴの残響/Echo of Medivh》で巨人とワームが着地
……という流れ。さらに箱から発見されたカード(マナ軽量化版)は《ドラゴンブレス/Dragon’s Breath》(0マナ)、《ローニン/Rhonin》(2マナ)、《フレイムストライク/Flamestrike》(2マナ) などだったため、それはまさに一方的な殺戮だった。
今週の酒場で作った(使った)デッキリストは右の画像の通り。なお、画像のリストでは切れてしまってるけど、12マナの《魔力の巨人/Arcane Giant》が2枚入ってる。
余談1:今週のCard of the Dayのテーマ
新セットの発売ということで霊気紛争の新カードたち。それらをこの週末に行われたプロツアーに絡めて紹介……というより逆かな、カードに絡めて今週末のプロツアーを紹介している。
余談2:月曜日 《歩行バリスタ/Walking Ballista》
《歩くバリスタ》のほうが直観的というか、直接的というか、ファンタジーっぽい気がするのになあ……そもそも過去のカード名も《歩く大地図/Walking Atlas》とか《歩く書物/Walking Archive》とか《歩く海綿/Walking Sponge》とかあるのに……わざとテンプレートじゃないほうを選んでるのが不思議。
余談3:火曜日 《巻きつき蛇/Winding Constrictor》
訳の話。
原文:
This Snake makes a wonderful alternative for the players who have been missing proliferate in Standard.
拙訳:
スタンダードに増殖が失われて久しいことを嘆いていたプレイヤーにとって、この蛇の登場は願ってもないことだろうね。
訳に困ったのは「alternative」。「代替」とか「代わり」とか「同等の」とかなんだけど、そういった単語を使って文章を作ろうとするとどうにもしっくり来なかった。
<例1>
スタンダードに増殖が失われて久しいことを嘆いていたプレイヤーにとって
この蛇の登場は素晴らしい代替カードとなる。
<例2>
スタンダードに増殖が失われて久しいことを嘆いていたプレイヤーにとって
この蛇の登場は素晴らしい代わりとなる。
<例3>
スタンダードに増殖が失われて久しいことを嘆いていたプレイヤーにとって
この蛇の登場は素晴らしい同等の効果となる。
結局あきらめて「大まかにざっくりと大意を訳す」方法で切り抜けた。いや切り抜けられてるかどうかを判断するのは読む人なんだけど。
余談4:水曜日 《キランの真意号/Heart of Kiran》
このカード名を訳した人の苦労と成果を褒め称えたい。
それはそうと公式自らカードを禁止したことをネタにしてくのね。腫れ物に触るように扱ったり、まったく触れないでおくよりずっといいと思うけど、ちょっと意外でもある。
余談5:木曜日 《光袖会の収集者/Glint-Sleeve Siphoner》
「毎ターンアップキープ時にライフ1点を失うかわりにカードを1枚引く」という効果を《闇の腹心/Dark Confidant》的(原文:Dark Confidant effects)と表しているんだけど……
それを言うなら《ファイレクシアの闘技場/Phyrexian Arena》じゃないかなー。
Phyrexian Arena / ファイレクシアの闘技場 (1)(黒)(黒)
エンチャント
あなたのアップキープの開始時に、あなたはカードを1枚引き、1点のライフを失う。
引用元:http://whisper.wisdom-guild.net/card/Phyrexian+Arena/
記事のネタでは「その効果がクリーチャーについてるとなれば」と続けていることも合わせて、こっちのほうがよりしっくりくる気がした。
余談6:金曜日 《ピーマの改革派、リシュカー/Rishkar, Peema Renegade》
訳の話。
原文:
Rishkar creates a mana ramp steep enough to launch aggro decks straight to victory!
拙訳:
リシュカーがいればマナが一気に伸びてって、アグロデッキを一直線に勝利へと導いてくれるって寸法さ!
前半の「mana ramp steep enough to ~(~ にするのに足りるだけの急角度のついたマナカーブ)」に対して、続く部分が「to launch aggro decks straight to victory(アグロデッキを一直線に勝利へと打ち上げる)」となってる。
フレイバー的にはロケットの発射台とかカタパルトなのかな。どこまで日本語側に反映するかを考えて、まあ大人しく(フレイバーではなく)原文の英語そのものを尊重する形にしようかな、と相成った。日本語としての自然さ優先というか。
余談7:ハースストーン
今週の酒場は空からプレゼント箱が降ってくるというもの。タフネス4点の箱を破壊すると「1マナ呪文」が手に入り、その呪文を唱えると「5マナ軽くなったクラスカード」を発見できる。
クラスを選んで挑戦できるタイプの酒場だったので、いつもどおりメイジを選択。チュートリアルでメイジから始めたので、どうしても一番好きなクラスがメイジになってしまってる。ヒーローパワーも汎用性高いし、いいかな、って。
実際にゲーム開始したら初手に《マナ・ワーム/Mana Wyrm》と《魔法使いの弟子/Sorcerer’s Apprentice》がいたせいで、開始後に数ターンが経過するあいだに……
1.弟子のおかげで軽くなった軽量呪文でパワーの上がったワームが箱を破壊
2.引いた呪文が弟子のおかげで0マナ。即座に唱えてワームがさらに強化
3.発見した火力で自分の側の箱も破壊(ワームのパワーさらに強化)
4.さらに発見した強力呪文(マナ軽量化版) で盤面強化
5.呪文を大量に撃って0マナになった《魔力の巨人/Arcane Giant》が着地
6.《メディヴの残響/Echo of Medivh》で巨人とワームが着地
……という流れ。さらに箱から発見されたカード(マナ軽量化版)は《ドラゴンブレス/Dragon’s Breath》(0マナ)、《ローニン/Rhonin》(2マナ)、《フレイムストライク/Flamestrike》(2マナ) などだったため、それはまさに一方的な殺戮だった。
余談1:今週のCard of the Dayのテーマ
新セットの発売ということで霊気紛争の新カードたち。
その中でも「特定のデッキタイプ向けカード」とか「新キーワード能力と相性がいいカード」とか「リミテッド向きカード」とか「コンボ向きカード」とか、実際に使うことを想定したネタが多かった(月曜日はイントロダクション的)。
余談2:月曜日 《グレムリン解放/Release the Gremlins》
グレムリンは「赤」に属するらしい。直情的で破壊が好きと考えると分からないでもないか。水との相性は最悪だから、対抗色が「青」なのもしっくり来るし。
訳の話。
随分と長くなってしまった。
英語だと1文だけど、コンマで大量につないでるパターン。経験則としてこういうのは全部ぶった切って個別の文にしてしまったほうが読みやすい。ただぶった切った「断面」をちょいちょい補強する必要があって、結果、文章がすごい長く見える。
あと色々と知らない単語があった。具体的には「rapscallions」とか「cuddly」とかで、前者は「ごろつき、悪漢、ろくでなし」、後者は「愛らしい、可愛らしい、抱きしめたくなるような」。
余談3:火曜日 《不許可/Disallow》
英語っぽくない単語だな、と思ったけど、よく見たら「dis+allow」という単純な作りだった。《対抗呪文/Counterspell》の亜種はこういう「不許可、却下、否定、取り消し」という単語一語で表現されることが多く、逆にデザインする側も、将来的な打ち消し呪文のためにそういう単語を簡単には消費しないようにストックしてるらしい。
訳の話。
没案がゴロゴロと。
・コントロール好きなプレイヤーたちの喜びだ
・コントロール好きなプレイヤーの求めるものだ
・コントロール好きのプレイヤーが楽しむ
こんなに短い文章が、大変な悩みを起こさせるなんてね、と《水連の花びら/Lotus Petal》のフレイバーテキストっぽい言葉をつぶやいてみる。
余談4:水曜日 《霊気晶の鉱夫/Aethergeode Miner》
2点支払って一時的に追放領域に避難する 3/1 のクリーチャー、という点で《虹のイフリート/Rainbow Efreet》を思い出す、そんな古参プレイヤーもいるんじゃないかな。いるといいな。
あの絵本みたいなイラストが好きだった。
イラスト:虹のイフリート/Rainbow Efreet
http://magiccards.info/vi/en/41.html
余談5:木曜日 《光に目が眩む/Caught in the Brights》
いや、待て。「光に目がくらむ」って魔法でもなんでもないだろ。仮にその光が魔法で生み出したものだとしても、目が眩むかどうかは「現象」だろ。
とか思ったあとにカードテキストを読んで、機体で攻撃したときに追放されること、さらにイラストも見て、ようやくフレイバーに気付いた。
イラスト:光に目が眩む/Caught in the Brights
http://magiccards.info/aer/en/10.html
要するに車ではねてるのね。 ……いいのか、これ。
いや、フレイバーとしては素晴らしいんだけどさ(あえて言うなら機体が戦場に出ていないと使えない、なら完璧だった。ただそれだとカードが弱すぎて使ってて楽しくないのでしょうがない。優先されるべきはちゃんと使いたくなることだ)
余談6:金曜日 《守護フェリダー/Felidar Guardian》
ああ、ちまたで話題のサヒーリコンボってこれか。「1/4のクリーチャーが絡む2枚コンボ」というと「欠片の双子コンボ」を思い出すな。あらたな禁止カードが生まれないことを祈るよ。
人の真似をする人や何かをパクった人のことを英語で「Copy Cat」と呼ぶ。それと「このカードのクリーチャータイプが猫(Cat)であること」と「サヒーリでコピーするコンボ」を全部ひっくるめたネタ。
でも日本語で「コピーキャット」って言わないよなあ……日本語だと「猿真似」という言葉あるけど、それと絡めるのも難しいし……というわけで「猫であること」「一見無害に見えるけどコンボですごいことが出来る」というふうに形で「かけ言葉」にしてみた。
今はこれが精一杯(万国旗をするすると取り出しながら)
余談7:ハースストーン
今週のハースストーンの「酒場の乱闘」は、9つのクラスから1つを選ぶと「対応するアドベンチャーモードのボス」が使えた。各ボスの独特なヒーローパワーやカードを使えるのは楽しかった。
ただ明らかにボスごとに強さに差があったり、相性があったり、楽しめなかった人はとことん楽しめなかったのでは、といらん心配をしてしまった。
あと「ローグ」を選んだらローグっぽいボスなんだろう、と考えてたけど特にそういう関連性もなかったは拍子抜けというか意外だった。まあ、無理に関連づけると適切なボスがいないクラスとかあるし、これも分からんでもない。
余談8:翻訳
久しぶりに長文翻訳。
【翻訳】マジック界の伝説ことピーター・シゲティに関する
思い出を募集してみた/PTR Stories Vol.1【SCG】
http://regiant.diarynote.jp/201701242206394217/
これは以前訳した以下の記事の続きに当たる。
【翻訳】マジック界の悪童 ピーター・シゲティ とは一体何者だったのか?/
Untold Legends Of The Million Dollar Magic The Gathering Pro Tour【SCG】
http://regiant.diarynote.jp/201610222314111312/
コメントでも色々と迷った部分を的確に指摘いただいたけど、それら以外にも色々と難しい箇所が多かった。何しろ読者からの投稿なので、口語の文体だったり俗語が多かったりと難易度が高い。
とりあえず思い出せるところをいくつか。
■冒頭の前書き1
どう訳そうかすっごい迷った部分。「どうやら長い闘病の果てに息を引き取ったらしい」だけでも十分に訳せてるんだけど、続く文章の「いや軽んじてるわけではない」というのとつながらなくなる。
いかにも軽く扱ってるような言葉で「おそらく、どうやら」を表現するにはどうするか、という話。「~らしい」だと単なる伝聞形だし、「どうやら」はむしろ文語体と呼ぶべき固さだし……
こう、なんというか「ぶっちゃけ」みたいな言葉が欲しかった。
■冒頭の前書き2
「ボディチェックなしには本当に死んだかどうか信じられない」という文章に続く部分。色々と聞いたことのない言い回しや単語が登場してる。
「paying one one’s propers」が分からない。「彼にふさわしい代償を支払わせる」みたいな解釈で訳そうとしたけど無理だった……ので諦めて「前後を考えるとこんな感じの意味の文章が入るとつながるんじゃないかな」という逃げの訳で埋めた。
あと後半の「incredibly inventive, devious mind」も訳しづらかった。そもそもこれって並列にならべてる単語が2つだから「incredibly inventive and devious mind」でいいんじゃないのかなあ……いや、文法に自信があるわけじゃないのであまり強くは言えないけど。
■アイスクリームをかじりとったところ
どこに迷ったかというと「an actual haumph sound」の箇所。調べたところ「パクパク」とか「ムシャムシャ」とか、そういう「ものを食べるときの擬音」を指すらしい。
なので「実際にムシャムシャと口に出しながら」みたいな訳を最初は試してたんだけど、どうしても不自然というか、文章が面白くならない。試行錯誤の結果が上記の拙訳。個人的にはなかなか上手いこと訳せたんじゃないかな、と思ってる(自画自賛)
■Guess Whoを遊んでるPTRにちょっかいを出したところ
ちょっと引用箇所が長くなったけど、ここ全体が苦労した箇所だったので。
そもそも「Board」が分からなかった。普通の場合、「Board」と言えばマジックの盤面を指すので、そう解釈して読み進めようしたんだけど……本当に意味不明なことになった。
盤面を暗記する? 暗記していない盤面を用いてゲームを遊ぶ? 対戦相手がどんな盤面か分からないままでゲームを進める?
何度も読み直して、さらには先を読み進めて、ようやく意味が分かったときは本当に嬉しかった(とか言いつつ、上記の訳が正しいとう保証はないんだけど)
ついでにこの文章でもう1個苦労した箇所を紹介しておくと「HA HA Professor, may I have another?」の部分。前半の「Professor」を「お利口さん」とか「先生」とか……後半の「may I have another」は「おかわりくれよ」とか「続けてみろよ」とか……人を小馬鹿にするのに慣れた人間の口調にしたかったので試行錯誤してみた。
つーか、そもそも「HA HA」も難しかったんだけど。
■今でも自作の Guess Who を遊ぶことがあると語るところ
これ誤訳をやらかしてるかもしれない、と今更ながら思った。
<原文>
despite the fact that plenty of people
don’t remember everyone on the board
<別案>
僕も彼らも、今となってはボード上に並んでるのが
それぞれ誰だったか、全部は思い出せないというのにね。
このほうがより正しいかもしれない。うーん……まあいいか(よくない)
■サクれる土地のコントロールを奪おうとしたところ
ここは訳の話というか、内容について理解できていない。
大量にある土地のうちの1枚を生け贄に捧げさせたからって、そこからどうやって逆転劇につなげたのかがハッキリしてない。出来ればそこまで語って欲しかったなあ。
新セットの発売ということで霊気紛争の新カードたち。
その中でも「特定のデッキタイプ向けカード」とか「新キーワード能力と相性がいいカード」とか「リミテッド向きカード」とか「コンボ向きカード」とか、実際に使うことを想定したネタが多かった(月曜日はイントロダクション的)。
余談2:月曜日 《グレムリン解放/Release the Gremlins》
グレムリンは「赤」に属するらしい。直情的で破壊が好きと考えると分からないでもないか。水との相性は最悪だから、対抗色が「青」なのもしっくり来るし。
訳の話。
原文:
Now that Aether Revolt is out,
Kaladesh’s most adorable little rapscallions can unleash cuddly, widespread destruction at the level they were always meant to.
拙訳:
ついに霊気紛争が発売されたぞ!
これでカラデシュでもっとも愛らしい小さなロクデナシどもをそっと解き放ってあげることができるわけだ。きっと色々しっちゃかめっちゃかにしてくれるだろうね。だって彼らはそのために生まれてきたんだから!
随分と長くなってしまった。
英語だと1文だけど、コンマで大量につないでるパターン。経験則としてこういうのは全部ぶった切って個別の文にしてしまったほうが読みやすい。ただぶった切った「断面」をちょいちょい補強する必要があって、結果、文章がすごい長く見える。
あと色々と知らない単語があった。具体的には「rapscallions」とか「cuddly」とかで、前者は「ごろつき、悪漢、ろくでなし」、後者は「愛らしい、可愛らしい、抱きしめたくなるような」。
余談3:火曜日 《不許可/Disallow》
英語っぽくない単語だな、と思ったけど、よく見たら「dis+allow」という単純な作りだった。《対抗呪文/Counterspell》の亜種はこういう「不許可、却下、否定、取り消し」という単語一語で表現されることが多く、逆にデザインする側も、将来的な打ち消し呪文のためにそういう単語を簡単には消費しないようにストックしてるらしい。
訳の話。
原文:
Control players rejoice!
拙訳:
コントロール好きなプレイヤーたちの垂涎の品だ!
没案がゴロゴロと。
・コントロール好きなプレイヤーたちの喜びだ
・コントロール好きなプレイヤーの求めるものだ
・コントロール好きのプレイヤーが楽しむ
こんなに短い文章が、大変な悩みを起こさせるなんてね、と《水連の花びら/Lotus Petal》のフレイバーテキストっぽい言葉をつぶやいてみる。
余談4:水曜日 《霊気晶の鉱夫/Aethergeode Miner》
2点支払って一時的に追放領域に避難する 3/1 のクリーチャー、という点で《虹のイフリート/Rainbow Efreet》を思い出す、そんな古参プレイヤーもいるんじゃないかな。いるといいな。
あの絵本みたいなイラストが好きだった。
イラスト:虹のイフリート/Rainbow Efreet
http://magiccards.info/vi/en/41.html
余談5:木曜日 《光に目が眩む/Caught in the Brights》
いや、待て。「光に目がくらむ」って魔法でもなんでもないだろ。仮にその光が魔法で生み出したものだとしても、目が眩むかどうかは「現象」だろ。
とか思ったあとにカードテキストを読んで、機体で攻撃したときに追放されること、さらにイラストも見て、ようやくフレイバーに気付いた。
イラスト:光に目が眩む/Caught in the Brights
http://magiccards.info/aer/en/10.html
要するに車ではねてるのね。 ……いいのか、これ。
いや、フレイバーとしては素晴らしいんだけどさ(あえて言うなら機体が戦場に出ていないと使えない、なら完璧だった。ただそれだとカードが弱すぎて使ってて楽しくないのでしょうがない。優先されるべきはちゃんと使いたくなることだ)
余談6:金曜日 《守護フェリダー/Felidar Guardian》
ああ、ちまたで話題のサヒーリコンボってこれか。「1/4のクリーチャーが絡む2枚コンボ」というと「欠片の双子コンボ」を思い出すな。あらたな禁止カードが生まれないことを祈るよ。
原文:
Although not technically associated with [autocard]Saheeli Rai[/autocard], this copycat certainly seems like the perfect companion for her.
拙訳:
《サヒーリ・ライ/Saheeli Rai》との直接的な関係はないけれど、この猫をかぶったクリーチャーはきっと彼女と一緒ならとんでもないことを引き起こしてくれそうな予感がするんだよね。
人の真似をする人や何かをパクった人のことを英語で「Copy Cat」と呼ぶ。それと「このカードのクリーチャータイプが猫(Cat)であること」と「サヒーリでコピーするコンボ」を全部ひっくるめたネタ。
でも日本語で「コピーキャット」って言わないよなあ……日本語だと「猿真似」という言葉あるけど、それと絡めるのも難しいし……というわけで「猫であること」「一見無害に見えるけどコンボですごいことが出来る」というふうに形で「かけ言葉」にしてみた。
今はこれが精一杯(万国旗をするすると取り出しながら)
余談7:ハースストーン
今週のハースストーンの「酒場の乱闘」は、9つのクラスから1つを選ぶと「対応するアドベンチャーモードのボス」が使えた。各ボスの独特なヒーローパワーやカードを使えるのは楽しかった。
ただ明らかにボスごとに強さに差があったり、相性があったり、楽しめなかった人はとことん楽しめなかったのでは、といらん心配をしてしまった。
あと「ローグ」を選んだらローグっぽいボスなんだろう、と考えてたけど特にそういう関連性もなかったは拍子抜けというか意外だった。まあ、無理に関連づけると適切なボスがいないクラスとかあるし、これも分からんでもない。
余談8:翻訳
久しぶりに長文翻訳。
【翻訳】マジック界の伝説ことピーター・シゲティに関する
思い出を募集してみた/PTR Stories Vol.1【SCG】
http://regiant.diarynote.jp/201701242206394217/
これは以前訳した以下の記事の続きに当たる。
【翻訳】マジック界の悪童 ピーター・シゲティ とは一体何者だったのか?/
Untold Legends Of The Million Dollar Magic The Gathering Pro Tour【SCG】
http://regiant.diarynote.jp/201610222314111312/
コメントでも色々と迷った部分を的確に指摘いただいたけど、それら以外にも色々と難しい箇所が多かった。何しろ読者からの投稿なので、口語の文体だったり俗語が多かったりと難易度が高い。
とりあえず思い出せるところをいくつか。
■冒頭の前書き1
原文:
Peter apparently passed on this week after a prolonged period of illness.
I say ‘apparently’ not to disrespect the dead ~
拙訳:
今週、ピーターはどうやら長い闘病の果てに息を引き取ったとかなんとか。
いや、ここで「とかなんとか」と言っているのは別に彼の死を軽んじているわけではなくて ~
どう訳そうかすっごい迷った部分。「どうやら長い闘病の果てに息を引き取ったらしい」だけでも十分に訳せてるんだけど、続く文章の「いや軽んじてるわけではない」というのとつながらなくなる。
いかにも軽く扱ってるような言葉で「おそらく、どうやら」を表現するにはどうするか、という話。「~らしい」だと単なる伝聞形だし、「どうやら」はむしろ文語体と呼ぶべき固さだし……
こう、なんというか「ぶっちゃけ」みたいな言葉が欲しかった。
■冒頭の前書き2
原文:
This is just everyone who knew him from back in the day paying him his propers for what he was capable of with that incredibly inventive, devious mind.
拙訳:
これは当時の彼を知っている人なら、誰だって同じだと思う。あの信じられないほどに独創的でひん曲がった性格の彼が何を得意としていたのかを良く知ってる人からすればね。
「ボディチェックなしには本当に死んだかどうか信じられない」という文章に続く部分。色々と聞いたことのない言い回しや単語が登場してる。
「paying one one’s propers」が分からない。「彼にふさわしい代償を支払わせる」みたいな解釈で訳そうとしたけど無理だった……ので諦めて「前後を考えるとこんな感じの意味の文章が入るとつながるんじゃないかな」という逃げの訳で埋めた。
あと後半の「incredibly inventive, devious mind」も訳しづらかった。そもそもこれって並列にならべてる単語が2つだから「incredibly inventive and devious mind」でいいんじゃないのかなあ……いや、文法に自信があるわけじゃないのであまり強くは言えないけど。
■アイスクリームをかじりとったところ
原文:
At the same event, I purchased a strawberry shortcake ice cream bar.
I had just unwrapped it when PTR came by.
I said hi; he just took a huge bite out of the ice cream bar (with an actual haumph sound) and walked by without responding to me.
拙訳:
ちなみにその同じイベント会場で、僕がストロベリーショートケーキ味のアイスクリームを買ったときのこと。
ちょうどそのアイスの封を切ったところでPTRが通りがかった。
僕が「やあ」と挨拶をしたら、彼は返事のかわりに僕のアイスクリームを(ご丁寧に擬音つきで)一口かじりとるとそのままどっかに行ってしまった。
どこに迷ったかというと「an actual haumph sound」の箇所。調べたところ「パクパク」とか「ムシャムシャ」とか、そういう「ものを食べるときの擬音」を指すらしい。
なので「実際にムシャムシャと口に出しながら」みたいな訳を最初は試してたんだけど、どうしても不自然というか、文章が面白くならない。試行錯誤の結果が上記の拙訳。個人的にはなかなか上手いこと訳せたんじゃないかな、と思ってる(自画自賛)
■Guess Whoを遊んでるPTRにちょっかいを出したところ
原文:
PTR had memorized one of the boards, so he always made sure to play with that one so he wouldn’t know who his opponent had.
I was watching this go on the day before the GP, and after he beat Kibler very convincingly, I decided to make my presence known.
“He must have both boards memorized” I said, hoping to earn some kind of a laugh.
PTR stared at me right in the face and said, “HA HA Professor, may I have another?” Realizing that my “joke” had failed, I sheepishly retreated.
拙訳:
対戦相手用にもう1つボードを用意してあったけど、PTRは片方のボードの写真の位置を全部覚えてしまっていたみたいで、常に勝負が公平になるように決まったボードを相手に渡していたようだった。そうしないと相手がどのプレイヤーを選んだかすぐに分かってしまうからだ。
GPが始まる前にPTRが色んなプレイヤーたちとこのゲームを遊んでいるのを見ていた僕は、ちょうど彼がブライアン・キブラー(Brian Kibler) に圧勝したところで、ちょっと目立ってみたくなってしまった。
少しは受けがとれるかもしれないと思いつつ「両方のボードのプレイヤーの位置を全部覚えちゃってるんじゃないの?」と声をかけてみたんだ。
するとPTRは振り向いて、僕をまっすぐねめつけながら「ははっ、ご講義ありがとよ。で?」と返してきた。ジョークが失敗したことを痛いほど悟りながら、僕はすごすごと退散した。
ちょっと引用箇所が長くなったけど、ここ全体が苦労した箇所だったので。
そもそも「Board」が分からなかった。普通の場合、「Board」と言えばマジックの盤面を指すので、そう解釈して読み進めようしたんだけど……本当に意味不明なことになった。
盤面を暗記する? 暗記していない盤面を用いてゲームを遊ぶ? 対戦相手がどんな盤面か分からないままでゲームを進める?
何度も読み直して、さらには先を読み進めて、ようやく意味が分かったときは本当に嬉しかった(とか言いつつ、上記の訳が正しいとう保証はないんだけど)
ついでにこの文章でもう1個苦労した箇所を紹介しておくと「HA HA Professor, may I have another?」の部分。前半の「Professor」を「お利口さん」とか「先生」とか……後半の「may I have another」は「おかわりくれよ」とか「続けてみろよ」とか……人を小馬鹿にするのに慣れた人間の口調にしたかったので試行錯誤してみた。
つーか、そもそも「HA HA」も難しかったんだけど。
■今でも自作の Guess Who を遊ぶことがあると語るところ
原文:
I still have the PT Guess Who game to this very day, and still play it on occasion with old friends from that era, despite the fact that plenty of people don’t remember everyone on the board.
拙訳:
実はいまだに例の「Guess Who」は僕の手元にある。ときおりは取り出して、当時から続く古い友人と遊んだりもしてる。ボード上に並んでるプレイヤーたちを知らない人たちも随分と増えてきた。
これ誤訳をやらかしてるかもしれない、と今更ながら思った。
<原文>
despite the fact that plenty of people
don’t remember everyone on the board
<別案>
僕も彼らも、今となってはボード上に並んでるのが
それぞれ誰だったか、全部は思い出せないというのにね。
このほうがより正しいかもしれない。うーん……まあいいか(よくない)
■サクれる土地のコントロールを奪おうとしたところ
原文:
I remember him asking “WHY!? WHY WOULD YOU SAC IT!?” I was stunned.
We shuffled up, and he beat me easily game 3.
All in all, he wasn’t that big of a dick about it, even talking to me a couple times later in the day to see where I was at.
拙訳:
確か彼は僕が土地をサクるのを見て「なんでだよ! なんでサクるんだ!?」って聞いてきたんだ。僕は凍りついた。そしてデッキをシャッフルして、なんかかんやがあって僕は負けて、3ゲーム目に突入した。
というわけさ。別にそれについてすごいネタにされたりしたわけじゃないし、むしろその日はそれ以降も「調子はどうだい」みたいな感じに軽く話しかけられたりもした。
ここは訳の話というか、内容について理解できていない。
大量にある土地のうちの1枚を生け贄に捧げさせたからって、そこからどうやって逆転劇につなげたのかがハッキリしてない。出来ればそこまで語って欲しかったなあ。
余談1:今週のCard of the Dayのテーマ
新セットの発売ということで霊気紛争の新カードたち。Whisperも更新されてカードデータの引用ができるようになった。ありがたい。
今週のカードは5枚のうち1枚だけ固有名詞を含まない(火曜日の《弾圧する構築物/Crackdown Construct》のみ)。テーマとかではなく、本当に単なる「新カードたち」だったっぽいな。
余談2:月曜日 《不撓のアジャニ/Ajani Unyielding》
毎回、日本語カード名を「ふぎょうの~」と読んでしまう。正解は「ふとうの~」。
訳の話。
原文そのままだと分かりづらいかな、と思ったところに色々(勝手に)書き足してたら長くなってしまった。でも正直最初に(原文を)読んだときは混乱したんだ。
「Superfrieds」が何を指しているのか、「unleashing ultimate」の意味がなんなのか。それぞれストーリー用語かと思って調べてしまった。
おそらく「Superfriends」の元ネタは、昔アメリカで放映されていたアニメ番組で、これはスーパーマンなどの有名ヒーローたちがチームを組んで大活躍するというもの。それとゲートウォッチの面々をかけたもの。そこまでは分かったあと、じゃあどう訳すか、ってのがまた次の難題。
最後の「unleashing ultimate」は分かってしまえば簡単な話で、プレインズウォーカー能力の「大マイナス」のこと。つまり日本語では通称「奥義」と呼ばれているアレ。
前にも調べたような気がしてきた。たまにしか出てこない単語だから毎回調べ直してるのかもしれない。
余談3:火曜日 《弾圧する構築物/Crackdown Construct》
カード名の「Crackdown」って、てっきり「崩壊する、破壊される、粉々になる」という意味があると思い込んでたので、日本語カード名は意訳だと思ってた。
でも一応調べてみたら「Crackdown」で本当に「弾圧する、締め付ける、取り締まる」という意味の単語だった。
どうやら「Crush」やら「Breakdown」などの言葉とごっちゃになってたっぽい。あぶない、あぶない。
原文の話。
最近、Card of the Day の記事にこの [autocard] のタグ(?)みたいなのが散見される。多分、本来の意図は Gatherer(公式のカード検索エンジン)へのリンクを張ることなんだろうけど、きちんと動作してない。
それとも他の人のブラウザでは正常にリンクが表示されてるんだろうか……
余談4:水曜日 《ギラプールの希望/Hope of Ghirapur》
能力は、戦闘ダメージを相手に与えたあと生け贄に捧げることで「あなたの次のターンまで、そのプレイヤーはクリーチャーでない呪文を唱えられない」というもの。ちなみにリリースノート(旧来のFAQ)によると……
……とある。つまり実際にターンが来る(実際にターンが始まる)までは永続するということ……かと思いきや、多人数プレイの場合では(以下の通り)挙動が変わる。
ずっと唱えられないのはつらすぎるし可哀想すぎる、という「感情的な理屈」は分かるけど「直観的な分かりやすさ」には反してるなあ、と思った。でも前者も大事。
余談5:木曜日 《バラルの巧技/Baral’s Expertise》
「Expertise」という英単語を見ると「ダンジョンズアンドドラゴンズ第3版」を思い出す。日本語版が出る前に、仲間内で英語版を読み解きながら遊んでた頃で、Feat (特技) の1つに「Expertise (攻防一体)」というものがあったから。
この特技、第3.5版にアップデートされた際に英語名は「Comabt Expertise」に変更されてるけど日本語名はそのまま変わらずに「攻防一体」だった(どうでもいい)
ちなみに「ダンジョンズアンドドラゴンズ第3.5版」と「「ダンジョンズアンドドラゴンズ第5版」はコアルールがネットで無償公開されているので、英語を読む気力のある方は以下を参照するよろし。
The Hypertext d20 SRD
http://www.d20srd.org/
マジックアイテムデータもモンスターデータもコアルール分は全て載ってるし、第3.5版のほうは上級職も載ってるから、冗談抜きで一生遊べるだけのデータ量がある。
ただ、権利関係のためかモンスターのイラストは載ってなかったり(訂正:載ってた。モンスター名の横にリンクがあった)、なぜか(基本ルールブックには載ってる)一部のモンスターデータ(例:ビホルダー)が除外されていたりする。それでも十分なデータ量ではあるけど。
余談6:金曜日 《不死の援護者、ヤヘンニ/Yahenni, Undying Partisan》
訳の話。
「パルチザン(Partisan)」が「Parti (≒ Party)」を含むというネタ。こういう言葉の響きを用いたネタ(ありていに言えば「ダジャレ」)は翻訳するのが難しいけど楽しい。けど難しい。
余談7:ハースストーン
今週のハースストーンの「酒場の乱闘」は「10枚のカードを選ぶ。毎ターン引くカードはかわりにその10枚から「発見」する」というルール。
実際遊んでみないと分からなかった点としては「デッキ枚数は常に10枚(「発見」したからといって減らない。よって Fatigue ダメージは発生しない)」とか「カードを引く効果はかわりに「デッキのカードを発見する1マナ呪文」を引くことになる」とか。
前に「3枚のカードでデッキを組む」で試した以下のコンボを使ってみた。
《魔法使いの弟子/Sorcerer’s Apprentice》
《魔力なる知性/Arcane Intellect》
《忘れられた松明/Forgotten Torch》
3体の弟子がいることで「延々とカードを引いて、延々と3点もしくは6点ダメージを撃ち続けられたらいいなあ」という若干運任せのコンボ。ただ今回は10枚入れないといけないので、更に追加の火力としての《フレイムウェイカー/Flamewaker》や《フロストボルト/Frostbolt》、弟子を増殖させるための《複製/Duplicate》なども入れてみた。
最終的にはなんとか1勝できて1パックゲットしたけど、正直、失敗だった。カードドローを《魔力なる知性/Arcane Intellect》に頼り切ってるせいでまったく安定しない。発見で3枚まで見られるからそこそこ引けるかと思ったけどすぐコンボが止まる(手順をミスった試合もたくさんあったけど)
発見は同じカードが含まれないから、10枚中に1枚しかない《魔力なる知性/Arcane Intellect》を「引かない確率」は「90% × 90% × 90% = 73%」となる。
なので、2枚引いてきてもその中に《魔力なる知性/Arcane Intellect》が含まれない確率は 53% なので、そりゃ簡単に止まるよね(実際はこれに6点ダメージ松明もノイズとして加わるので、引けない確率は 56.4% まで上がる)。
ただ《フレイムウェイカー/Flamewaker》は相性がとても良かった。《魔力なる知性/Arcane Intellect》から「1マナ呪文 × 2枚」が弟子で全部無料になるので火球が乱れ飛ぶ。とても楽しい。問題はリーサルにまったく足りないこと。
こういうので効果的なデッキを思い付ける人は本当にカードゲームが強い人だよなあ、と思う。八十岡さんとかに組ませるとどんなん出来るんだろ。
実際に見かけたのは「ウォリアー:軽量タウントを並べて武器や《アップグレード!/Upgrade》で殴るデッキ」とか「プリースト:タフネス偏重ミニオンを並べ、さらにタフネスを上昇させ、隙をついて《内なる炎/Inner Fire》」とか「ハンター:《野良猫/Alleycat》、《森林オオカミ/Timber Wolf》 、《腐肉食いのハイエナ/Scavenging Hyena》、《猟犬使い/Houndmaster》 、《ツンドラサイ/Tundra Rhino》 など」とか。
新セットの発売ということで霊気紛争の新カードたち。Whisperも更新されてカードデータの引用ができるようになった。ありがたい。
今週のカードは5枚のうち1枚だけ固有名詞を含まない(火曜日の《弾圧する構築物/Crackdown Construct》のみ)。テーマとかではなく、本当に単なる「新カードたち」だったっぽいな。
余談2:月曜日 《不撓のアジャニ/Ajani Unyielding》
毎回、日本語カード名を「ふぎょうの~」と読んでしまう。正解は「ふとうの~」。
訳の話。
原文:
Ajani is back to support his new cohorts in the Gatewatch!
And Superfriends fans are already drooling at the thought of unleashing that ultimate.
拙訳:
ゲートウォッチの新たな仲間たちを助けるためにアジャニが帰ってきたぞ!
そしてゲートウォッチの英雄たちが大好きなプレイヤーたちは、今からもう彼の奥義を解き放ったときのことを考えただけでよだれが出そうになってるに違いない。
原文そのままだと分かりづらいかな、と思ったところに色々(勝手に)書き足してたら長くなってしまった。でも正直最初に(原文を)読んだときは混乱したんだ。
「Superfrieds」が何を指しているのか、「unleashing ultimate」の意味がなんなのか。それぞれストーリー用語かと思って調べてしまった。
おそらく「Superfriends」の元ネタは、昔アメリカで放映されていたアニメ番組で、これはスーパーマンなどの有名ヒーローたちがチームを組んで大活躍するというもの。それとゲートウォッチの面々をかけたもの。そこまでは分かったあと、じゃあどう訳すか、ってのがまた次の難題。
最後の「unleashing ultimate」は分かってしまえば簡単な話で、プレインズウォーカー能力の「大マイナス」のこと。つまり日本語では通称「奥義」と呼ばれているアレ。
前にも調べたような気がしてきた。たまにしか出てこない単語だから毎回調べ直してるのかもしれない。
余談3:火曜日 《弾圧する構築物/Crackdown Construct》
カード名の「Crackdown」って、てっきり「崩壊する、破壊される、粉々になる」という意味があると思い込んでたので、日本語カード名は意訳だと思ってた。
でも一応調べてみたら「Crackdown」で本当に「弾圧する、締め付ける、取り締まる」という意味の単語だった。
どうやら「Crush」やら「Breakdown」などの言葉とごっちゃになってたっぽい。あぶない、あぶない。
原文の話。
原文:
Will [autocard]Crackdown Construct[/autocard] dethrone [autocard]Electrostatic Pummeler[/autocard] as the massive artifact creature of the season? We’ll find out soon after this Friday’s release!
最近、Card of the Day の記事にこの [autocard] のタグ(?)みたいなのが散見される。多分、本来の意図は Gatherer(公式のカード検索エンジン)へのリンクを張ることなんだろうけど、きちんと動作してない。
それとも他の人のブラウザでは正常にリンクが表示されてるんだろうか……
余談4:水曜日 《ギラプールの希望/Hope of Ghirapur》
能力は、戦闘ダメージを相手に与えたあと生け贄に捧げることで「あなたの次のターンまで、そのプレイヤーはクリーチャーでない呪文を唱えられない」というもの。ちなみにリリースノート(旧来のFAQ)によると……
・あなたがターンを飛ばしたなら、影響を受けているプレイヤーは、あなたが実際にターンを始めるときまでクリーチャーでない呪文を唱えられない。
引用元:http://mtg-jp.com/rules/docs/faq_aer_j.html
……とある。つまり実際にターンが来る(実際にターンが始まる)までは永続するということ……かと思いきや、多人数プレイの場合では(以下の通り)挙動が変わる。
・多人数戦でプレイヤーがゲームから除外されたときには、そのプレイヤーの次のターンまで続く継続的効果は、そのターンが始まるはずだった時点まで続く。その種の効果は、ただちに消滅するわけでも永続するわけでもない。
引用元:http://mtg-jp.com/rules/docs/faq_aer_j.html
ずっと唱えられないのはつらすぎるし可哀想すぎる、という「感情的な理屈」は分かるけど「直観的な分かりやすさ」には反してるなあ、と思った。でも前者も大事。
余談5:木曜日 《バラルの巧技/Baral’s Expertise》
「Expertise」という英単語を見ると「ダンジョンズアンドドラゴンズ第3版」を思い出す。日本語版が出る前に、仲間内で英語版を読み解きながら遊んでた頃で、Feat (特技) の1つに「Expertise (攻防一体)」というものがあったから。
この特技、第3.5版にアップデートされた際に英語名は「Comabt Expertise」に変更されてるけど日本語名はそのまま変わらずに「攻防一体」だった(どうでもいい)
ちなみに「ダンジョンズアンドドラゴンズ第3.5版」と「「ダンジョンズアンドドラゴンズ第5版」はコアルールがネットで無償公開されているので、英語を読む気力のある方は以下を参照するよろし。
The Hypertext d20 SRD
http://www.d20srd.org/
マジックアイテムデータもモンスターデータもコアルール分は全て載ってるし、第3.5版のほうは上級職も載ってるから、冗談抜きで一生遊べるだけのデータ量がある。
ただ、
余談6:金曜日 《不死の援護者、ヤヘンニ/Yahenni, Undying Partisan》
訳の話。
原文:
”Undying Party-san” is here to lead the festivities of today’s release! Get out there and enjoy the new set, darling!
拙訳:
霊気紛争の成功を手助けするべく《屈指の援護者》が来てくれたぞ!? さあ、みんなも新セットを手に入れて楽しもうぜ!
「パルチザン(Partisan)」が「Parti (≒ Party)」を含むというネタ。こういう言葉の響きを用いたネタ(ありていに言えば「ダジャレ」)は翻訳するのが難しいけど楽しい。けど難しい。
余談7:ハースストーン
今週のハースストーンの「酒場の乱闘」は「10枚のカードを選ぶ。毎ターン引くカードはかわりにその10枚から「発見」する」というルール。
実際遊んでみないと分からなかった点としては「デッキ枚数は常に10枚(「発見」したからといって減らない。よって Fatigue ダメージは発生しない)」とか「カードを引く効果はかわりに「デッキのカードを発見する1マナ呪文」を引くことになる」とか。
前に「3枚のカードでデッキを組む」で試した以下のコンボを使ってみた。
《魔法使いの弟子/Sorcerer’s Apprentice》
《魔力なる知性/Arcane Intellect》
《忘れられた松明/Forgotten Torch》
3体の弟子がいることで「延々とカードを引いて、延々と3点もしくは6点ダメージを撃ち続けられたらいいなあ」という若干運任せのコンボ。ただ今回は10枚入れないといけないので、更に追加の火力としての《フレイムウェイカー/Flamewaker》や《フロストボルト/Frostbolt》、弟子を増殖させるための《複製/Duplicate》なども入れてみた。
最終的にはなんとか1勝できて1パックゲットしたけど、正直、失敗だった。カードドローを《魔力なる知性/Arcane Intellect》に頼り切ってるせいでまったく安定しない。発見で3枚まで見られるからそこそこ引けるかと思ったけどすぐコンボが止まる(手順をミスった試合もたくさんあったけど)
発見は同じカードが含まれないから、10枚中に1枚しかない《魔力なる知性/Arcane Intellect》を「引かない確率」は「90% × 90% × 90% = 73%」となる。
なので、2枚引いてきてもその中に《魔力なる知性/Arcane Intellect》が含まれない確率は 53% なので、そりゃ簡単に止まるよね(実際はこれに6点ダメージ松明もノイズとして加わるので、引けない確率は 56.4% まで上がる)。
ただ《フレイムウェイカー/Flamewaker》は相性がとても良かった。《魔力なる知性/Arcane Intellect》から「1マナ呪文 × 2枚」が弟子で全部無料になるので火球が乱れ飛ぶ。とても楽しい。問題はリーサルにまったく足りないこと。
こういうので効果的なデッキを思い付ける人は本当にカードゲームが強い人だよなあ、と思う。八十岡さんとかに組ませるとどんなん出来るんだろ。
実際に見かけたのは「ウォリアー:軽量タウントを並べて武器や《アップグレード!/Upgrade》で殴るデッキ」とか「プリースト:タフネス偏重ミニオンを並べ、さらにタフネスを上昇させ、隙をついて《内なる炎/Inner Fire》」とか「ハンター:《野良猫/Alleycat》、《森林オオカミ/Timber Wolf》 、《腐肉食いのハイエナ/Scavenging Hyena》、《猟犬使い/Houndmaster》 、《ツンドラサイ/Tundra Rhino》 など」とか。
今週のCard of the Day (2017年01月 第2週) とか
2017年1月15日 週のまとめ余談1:今週のCard of the Dayのテーマ
新セットの発売ということで霊気紛争の新カードたち。そういえば先週のまとめで「まだカードテキストの紹介がされておらず(中略)手打ち作業となる。打ち間違いがあったら指摘して」と書いてて、実際今週は色々と打ち間違いの指摘をいただいた……んだけど、すべて既存カードの内容についての間違いだった。ダメだね。
余談2:月曜日 《アジャニの誓い/Oath of Ajani》
イラストがなんか面白いと方々で話題になってたカード。
イラスト:アジャニの誓い/Oath of Ajani
http://media.wizards.com/2016/c1lRLirbrl_AER/GDjkmreEE7.png
なんか「誓い」という言葉と対極的な「軽さ」を感じるのがネタにされる理由なんだろう、と思うんだけど……何が「軽さ」を感じさせるのかなあ。
姿勢がまっすぐでなくてなんかリラックスしてるところ、手に武器を持ったままで何かのついでっぽいところ、創作物で一般的に「誓っているポーズ」とされる仕草と大きく異なること……そこら辺かなあ。
余談3:火曜日 《戦利品の魔道士/Trophy Mage》
既存カードの能力を散々間違えて、散々コメントで指摘いただけた件は、まあ、いいじゃないか(良くない)。いや、ありがとうございました。
というわけで、訳の話。
かなーり砕けた口調に訳しつつ、さらに原文にない言葉を(ノリと勢いを誇張するためだけに)ちょいちょい追加してみた、そんな訳。
なお、なぜか [autocard] と [/autocard] というHTML(?)っぽい何かが挟まっているのは原文ママ。今日時点(01月15日)でもまだこの表記のまま残ってる。
そういえばしばらく前から、既存のカード名からカードデータへリンク張るのをやめちゃったな、Card of the Day の記事。面倒だったからなのか、評判悪かったのか、何か別の理由があるのか……真相は闇の中。
余談4:水曜日 お休み
なぜか Card of the Day が1日お休みだった。特にアメリカの祝祭日というわけでもないみたい……会社の創立記念日とかかなあ(適当)
余談5:木曜日 《領事府の弩級艦/Consulate Dreadnought》
「Dreadnought(ドレッドノート)」といえばあのカード、という連想が出来るプレイヤーがどれだけいるんだろう……ちなみに初代ドレッドノートこと《ファイレクシアン・ドレッドノート/Phyrexian Dreadnought》が世に出たのは1996年(!)、若いプレイヤーたちはまだ生まれてすらいない、と一部のプレイヤーが不安になるような話題はさておき訳の話。
素直に訳すなら以下の通り。
マジックのカードに今再び「Dreadnought」の文字があるのを見つけたら、
どんなティミーだってあまりの信じられなさに目まいを起こしてしまうだろうね
この「あからさまに翻訳文」なままでもいいかなあ、と思いつつも、少し意地を見せてみることにしたのが今アップしている拙訳。個人的には気に入ってる。
余談6:金曜日 《航空船を強襲する者、カーリ・ゼヴ/Kari Zev, Skyship Raider》
伝説の猿トークンのイラストが、このカーリ・ゼヴのイラストの一部(猿の部分)をそのまま拡大したものかと思ったら、そんな手抜きなわけなかった。
カーリ・ゼヴのイラスト
http://media.wizards.com/2016/c1lRLirbrl_AER/jp_Axayzebyrp.png
猿トークンのイラスト
http://mtg-jp.com/publicity/img/20170107a/jp_rzqBW60kOg.jpg
勘違いはさておき訳の話。
原文の意味はざっくり訳すと「最初は Great って思うかもしれないけど、それも (A) するまでだ。それ以降は Amazing って思うだろうね」という感じ。
おそらく英単語の表す凄さの度合いが「Great < Amazing」という順になっている、と解釈した。(A) が判明することでさらに凄いと思うだろうね、というネタ。
ただ、あらためて考えるともしかしたら「Great」と「Amazing」で次元の違う「スゴさ」を表してるのかもしれない(日本語でいう「カッコいい」と「可愛い」みたいに、どっちが上というわけではない、という感じで)。
個人的には、英語の「Amazing」には「面白い、楽しい、ヘンテコ」みたいな意味合いが強いと思ってる。「Great」はもう少し汎用的な感じ、もしくは「強い」を意味する感じ。
そもそも「このカードがあるってことは、伝説の猿トークンがあるってことか!」という連想と驚きと喜びを覚えるプレイヤーってそんなに多いんだろうか……という意味でも訳してて不安だった。
新セットの発売ということで霊気紛争の新カードたち。そういえば先週のまとめで「まだカードテキストの紹介がされておらず(中略)手打ち作業となる。打ち間違いがあったら指摘して」と書いてて、実際今週は色々と打ち間違いの指摘をいただいた……んだけど、すべて既存カードの内容についての間違いだった。ダメだね。
余談2:月曜日 《アジャニの誓い/Oath of Ajani》
イラストがなんか面白いと方々で話題になってたカード。
イラスト:アジャニの誓い/Oath of Ajani
http://media.wizards.com/2016/c1lRLirbrl_AER/GDjkmreEE7.png
なんか「誓い」という言葉と対極的な「軽さ」を感じるのがネタにされる理由なんだろう、と思うんだけど……何が「軽さ」を感じさせるのかなあ。
姿勢がまっすぐでなくてなんかリラックスしてるところ、手に武器を持ったままで何かのついでっぽいところ、創作物で一般的に「誓っているポーズ」とされる仕草と大きく異なること……そこら辺かなあ。
余談3:火曜日 《戦利品の魔道士/Trophy Mage》
既存カードの能力を散々間違えて、散々コメントで指摘いただけた件は、まあ、いいじゃないか(良くない)。いや、ありがとうございました。
というわけで、訳の話。
原文:
While she may not officially know them, it’s nice to imagine that Trophy Mage gets together with [autocard]Treasure Mage[/autocard] and [autocard]Trinket Mage[/autocard] for artifact hunts every once in a while.
拙訳:
オフィシャルの背景設定を真面目に考えると互いに出会うことはないクリーチャーたちかもしれないけど、それでもこの《戦利品の魔道士/Trophy Mage》が《宝物の魔道士/Treasure Mage》や《粗石の魔道士/Trinket Mage》と連れだってアーティファクト探しの旅にちょくちょく出かけたりしてるのかなー、なんて、想像するだけでも楽しいよね。
かなーり砕けた口調に訳しつつ、さらに原文にない言葉を(ノリと勢いを誇張するためだけに)ちょいちょい追加してみた、そんな訳。
なお、なぜか [autocard] と [/autocard] というHTML(?)っぽい何かが挟まっているのは原文ママ。今日時点(01月15日)でもまだこの表記のまま残ってる。
そういえばしばらく前から、既存のカード名からカードデータへリンク張るのをやめちゃったな、Card of the Day の記事。面倒だったからなのか、評判悪かったのか、何か別の理由があるのか……真相は闇の中。
余談4:水曜日 お休み
なぜか Card of the Day が1日お休みだった。特にアメリカの祝祭日というわけでもないみたい……会社の創立記念日とかかなあ(適当)
余談5:木曜日 《領事府の弩級艦/Consulate Dreadnought》
「Dreadnought(ドレッドノート)」といえばあのカード、という連想が出来るプレイヤーがどれだけいるんだろう……ちなみに初代ドレッドノートこと《ファイレクシアン・ドレッドノート/Phyrexian Dreadnought》が世に出たのは1996年(!)、若いプレイヤーたちはまだ生まれてすらいない、と一部のプレイヤーが不安になるような話題はさておき訳の話。
原文:
Seeing ”Dreadnought” on a Magic card again should be enough to make every Timmy giddy beyond belief.
拙訳:
ティミーたちがあまりの驚きに腰を抜かすのはどんなときだって? マジックのカード名に「Dreadnought」の文字が復活したときさ!
素直に訳すなら以下の通り。
マジックのカードに今再び「Dreadnought」の文字があるのを見つけたら、
どんなティミーだってあまりの信じられなさに目まいを起こしてしまうだろうね
この「あからさまに翻訳文」なままでもいいかなあ、と思いつつも、少し意地を見せてみることにしたのが今アップしている拙訳。個人的には気に入ってる。
余談6:金曜日 《航空船を強襲する者、カーリ・ゼヴ/Kari Zev, Skyship Raider》
伝説の猿トークンのイラストが、このカーリ・ゼヴのイラストの一部(猿の部分)をそのまま拡大したものかと思ったら、そんな手抜きなわけなかった。
カーリ・ゼヴのイラスト
http://media.wizards.com/2016/c1lRLirbrl_AER/jp_Axayzebyrp.png
猿トークンのイラスト
http://mtg-jp.com/publicity/img/20170107a/jp_rzqBW60kOg.jpg
勘違いはさておき訳の話。
原文:
This card seems great...until you realize that it means there’s a legendary Monkey token to be had. Then it becomes amazing.
拙訳:
このカードを見たらどう思うかな。「へえ、面白そう」って感じかもね。
でもそれも君がこのカードの意味を本当に理解するまでだ。そうこのカードがあるということ……それはつまり「伝説のクリーチャー・猿トークン」が登場するってことさ。
となれば、もう「超面白そう!」って感じだろ?
原文の意味はざっくり訳すと「最初は Great って思うかもしれないけど、それも (A) するまでだ。それ以降は Amazing って思うだろうね」という感じ。
おそらく英単語の表す凄さの度合いが「Great < Amazing」という順になっている、と解釈した。(A) が判明することでさらに凄いと思うだろうね、というネタ。
ただ、あらためて考えるともしかしたら「Great」と「Amazing」で次元の違う「スゴさ」を表してるのかもしれない(日本語でいう「カッコいい」と「可愛い」みたいに、どっちが上というわけではない、という感じで)。
個人的には、英語の「Amazing」には「面白い、楽しい、ヘンテコ」みたいな意味合いが強いと思ってる。「Great」はもう少し汎用的な感じ、もしくは「強い」を意味する感じ。
そもそも「このカードがあるってことは、伝説の猿トークンがあるってことか!」という連想と驚きと喜びを覚えるプレイヤーってそんなに多いんだろうか……という意味でも訳してて不安だった。
余談1:今週のCard of the Dayのテーマ
新セットの発売ということで霊気紛争の新カードたちが取り上げられ、いつものようにカードギャラリーの紹介もされていた。いつもと違うのは、カードギャラリーの紹介が毎回でなく最初の1回だけだったこと。
なお、いつもは(引用元の表記があるように)ネットからカードテキストをコピペしてきているんだけど、新セットのカードは発売前なのでまだカードテキストの紹介がされておらず、カード画像を見ながらの手打ち作業となる。打ち間違いがあったら指摘してもらえると嬉しいので、ぜひ。
余談2:月曜日 《発明品の唸り/Whir of Invention》
過去に生み出されてきた発明品の数々を元にして、その場にもっとも必要とされるまったく別のアーティファクトが生み出される。うん、フレイバーは伝わってきた。
即席というコスト軽減があるとはいえ、(青) 3点必要という重みが無茶なコンボの種火になるのを防いでくれそう。コンボスキーからすると悪いニュースだろうけど。
訳の話。
気になったポイントは2つ。1つは「full swing」、もう1つは「inventing up」。
前者は、普通に考えるなら「フルスイング」と訳すところなんだけど、そうした場合の「霊気紛争のプレビューはフルスイング中だ」という表現で意味が伝わるのかどうか。「力いっぱい、全力で今プレビューをおこなっているよ!」ということを伝えるなら、こうかなあ、という意訳。
後者の「inventing」は、カラデシュというストーリーが発明家たちの物語であることを考えると「発明」という単語に結び付けたかったけど「嵐を引き起こそうとしている」という行為にその単語を結びつけるのが非常に困難だったため、諦めてしまった。せめてもの抵抗として多少は近しい言葉である「生み出す」を用いてみた。
余談3:火曜日 《ピアの革命/Pia’s Revolution》
仲間の発明品を理不尽な暴力で破壊されることを「力尽くで脅しつけてでも」防ごうとするエンチャントであり、脅しに屈せずにアーティファクトを破壊してきた相手には遠慮なく3点ダメージを叩き込む、我らがピア・ナラー女史の革命力(かくめいぢから)を見事表現してるなあ、と思った。
余談4:水曜日 《致命的な一押し/Fatal Push》
フレイバー的には良く分かる。軽い力(1マナ)で突き落とそうとしてるから、当然のように小柄な相手(2マナ以下)しか対象にとれない。さらに、物が破壊されたり人が死んだりしてる紛争の最中であれば、その混乱に乗じてもう少し体格のいい相手(4マナ以下)でも突き落とすことができる。
ただこの紛争って陰鬱とほぼ同じな気が……すでに似た能力語があるのに、わざわざ新しいルールを増やしてると、マジックが複雑化してく一方だと思うんだけどなあ。
……とはいえ、陰鬱もこれもその単語自体には意味がないから別に増やしても問題ないっちゃあ問題ないのか。アーティファクトがテーマなんだし、クリーチャーだけが対象の陰鬱だとイマイチ合わないと判断した、と言われたら頷くしかない。
訳の話。
ポイントは「topple」をどう訳そうかなあ、という点。やっぱり「転覆」かな、と思って訳してみたバージョンは「改革派たちは圧政を敷く領事府を転覆させるチャンスを狙ってる」。
特に問題はない……「once and for all」さえなければ。
この「徹底的に、完膚なきまでに」という表現と「転覆」という言葉が個人的にどうしても相いれなかったので、色々試した挙句に別に言葉を使うことにした、という経緯。
新セットの発売ということで霊気紛争の新カードたちが取り上げられ、いつものようにカードギャラリーの紹介もされていた。いつもと違うのは、カードギャラリーの紹介が毎回でなく最初の1回だけだったこと。
なお、いつもは(引用元の表記があるように)ネットからカードテキストをコピペしてきているんだけど、新セットのカードは発売前なのでまだカードテキストの紹介がされておらず、カード画像を見ながらの手打ち作業となる。打ち間違いがあったら指摘してもらえると嬉しいので、ぜひ。
余談2:月曜日 《発明品の唸り/Whir of Invention》
過去に生み出されてきた発明品の数々を元にして、その場にもっとも必要とされるまったく別のアーティファクトが生み出される。うん、フレイバーは伝わってきた。
即席というコスト軽減があるとはいえ、(青) 3点必要という重みが無茶なコンボの種火になるのを防いでくれそう。コンボスキーからすると悪いニュースだろうけど。
訳の話。
原文:
Aether Revolt previews are in full swing, and the renegades are inventing up a storm!
拙訳:
霊気紛争のプレビューは今まさに全速前進中だ! 改革派たちも今まさにその手で嵐を生み出さんとしている!
気になったポイントは2つ。1つは「full swing」、もう1つは「inventing up」。
前者は、普通に考えるなら「フルスイング」と訳すところなんだけど、そうした場合の「霊気紛争のプレビューはフルスイング中だ」という表現で意味が伝わるのかどうか。「力いっぱい、全力で今プレビューをおこなっているよ!」ということを伝えるなら、こうかなあ、という意訳。
後者の「inventing」は、カラデシュというストーリーが発明家たちの物語であることを考えると「発明」という単語に結び付けたかったけど「嵐を引き起こそうとしている」という行為にその単語を結びつけるのが非常に困難だったため、諦めてしまった。せめてもの抵抗として多少は近しい言葉である「生み出す」を用いてみた。
余談3:火曜日 《ピアの革命/Pia’s Revolution》
仲間の発明品を理不尽な暴力で破壊されることを「力尽くで脅しつけてでも」防ごうとするエンチャントであり、脅しに屈せずにアーティファクトを破壊してきた相手には遠慮なく3点ダメージを叩き込む、我らがピア・ナラー女史の革命力(かくめいぢから)を見事表現してるなあ、と思った。
余談4:水曜日 《致命的な一押し/Fatal Push》
フレイバー的には良く分かる。軽い力(1マナ)で突き落とそうとしてるから、当然のように小柄な相手(2マナ以下)しか対象にとれない。さらに、物が破壊されたり人が死んだりしてる紛争の最中であれば、その混乱に乗じてもう少し体格のいい相手(4マナ以下)でも突き落とすことができる。
ただこの紛争って陰鬱とほぼ同じな気が……すでに似た能力語があるのに、わざわざ新しいルールを増やしてると、マジックが複雑化してく一方だと思うんだけどなあ。
……とはいえ、陰鬱もこれもその単語自体には意味がないから別に増やしても問題ないっちゃあ問題ないのか。アーティファクトがテーマなんだし、クリーチャーだけが対象の陰鬱だとイマイチ合わないと判断した、と言われたら頷くしかない。
訳の話。
原文:
The renegades are looking to topple the oppressive Consulate once and for all when Aether Revolt releases on January 20!
拙訳:
改革派たちは圧政を敷く領事府を徹底的に叩き潰すつもりだぜ……霊気紛争が01月20日に発売され次第な!
ポイントは「topple」をどう訳そうかなあ、という点。やっぱり「転覆」かな、と思って訳してみたバージョンは「改革派たちは圧政を敷く領事府を転覆させるチャンスを狙ってる」。
特に問題はない……「once and for all」さえなければ。
この「徹底的に、完膚なきまでに」という表現と「転覆」という言葉が個人的にどうしても相いれなかったので、色々試した挙句に別に言葉を使うことにした、という経緯。
今週のCard of the Day (2016年12月 第3週) とか
2016年12月18日 週のまとめ余談1:今週のCard of the Dayのテーマ
季節ネタだった。具体的には「真冬であること、クリスマスの時期であること」などに絡めたカードたちが取り上げられてた。前は、その年の最後の Card of the Day には「お休みのあいだの問い合わせ先はこちらへ」という意味も込めて《The Ultimate Nightmare of Wizards of the Coast Customer Service》が採用されてた年が何度かあった。
余談2:月曜日 《氷の中の存在/Thing in the Ice》
訳の話。
2文目にある「LGS」ってなんの略だろうなあ、と思って調べた。どうやら「地元のゲームショップ(Local Game Store/Shop)」の略らしいということが分かった。
せっかくなので注釈としてつけておこうかと思ったら、そもそも訳文のほうには「LGS」って登場しないじゃないか、と気づいて、注釈文はお蔵入りとなった。どっとはらい。
余談3:火曜日 《ソンバーワルドの雄鹿/Somberwald Stag》
訳の話。
原文の「ネタ」が全然分からないよ。これであってるのかなあ……素直に訳すとこれ以外にあり得ないとは思うのだけれど……あってるのかなあ。
余談4:水曜日 《炎鍛冶の組細工/Fireforger’s Puzzleknot》
暖をとるために暖炉に放り込む、って記事にあるけど、これ、赤マナ消費してサクるとダメージ飛ぶんでしょ……火にくべたら爆発するんじゃないかなあ。
余談5:木曜日 《無害な申し出/Harmless Offering》
《寄付/Donate》を作ったのは失敗だった、って前にマーク・ローズウォーターが言ってた気がするんだけど、ほぼ同型再版を出すのが不思議……ちなみに失敗とみなされた理由は「これのせいでバカみたいなデメリットを持つ超強力カードを作れなくなった」から(だったはず)。
えーと、どの記事だったっけなあ……ああ、あったあった。これこれ
Mistakes? I’ve Made a Few(※ リンク先は英語)
http://ur0.work/AMOp
あらためて読んだら、失敗とみなされる理由はちょっと違った。正しくは「デザインの幅を狭めてしまうという欠点がカードの良さを上回ってしまったから(the card created more design constraints than it was worth)」だった。
あらためて、この日の記事のほうの訳の話。
最後の文の「’Tis」が最初分からなくて、てっきりタイプミスかと思ったら、ちゃんとした英語だった。いや、ちゃんとした、というとちょっと違うかもしれない。古語というか文語体。日本語でいうと……なんだろ……「~で候」みたいな?
ちなみに「’Tis」で「It is」と同じ意味。
余談6:金曜日 《Thopter Pie Network》
「食べ物を食べている場合」という条件のためだけにずっと食べ続けるのはきついなあ、しかもトークンが死ぬたびにさらに食べることになるし、と思ったとき、「じゃあガムをかみ続ければ」と思い浮かび、そこからさらに「そういえばマジックの開発部で、すでにそれは議論にあがったことあったな」と思い出した。
Card of the Day - 2011/11/04
http://regiant.diarynote.jp/201111041727204609/
ついでに紹介しておくと、上記の記事の注釈リンク先にある「ガムは食べ物か否か」の画像を翻訳した内容を紹介している「週のまとめ」が以下。
今週のCard of the Day (2011年11月 第1週) とか
http://regiant.diarynote.jp/201111060022138423/
結論からいうと「ガムは食べ物ではない」とFAQで明記されてる。
訳の話。
最初に訳したとき、盛大に誤訳した。
<没訳>
もっと食べなよ!、ってのを断る言い訳なんていくらあっても足りないもんさ
ついつい食べ過ぎてしまうタイプなので、もっとたくさん食べたいという場合よりも「これ以上食べたらまずい」という状況のほうが多いせいで、「断るための口実」が先に浮かんでしまった。先入観よくない。
季節ネタだった。具体的には「真冬であること、クリスマスの時期であること」などに絡めたカードたちが取り上げられてた。前は、その年の最後の Card of the Day には「お休みのあいだの問い合わせ先はこちらへ」という意味も込めて《The Ultimate Nightmare of Wizards of the Coast Customer Service》が採用されてた年が何度かあった。
余談2:月曜日 《氷の中の存在/Thing in the Ice》
訳の話。
原文:
Stay warm this holiday season!
This fella used to be a Magic player waiting for his LGS to open, but forgot a coat.
Don’t make the same mistake.
拙訳:
寒いからちゃんと暖かくしろよ!
このカードに描かれてるのは、地元のカードショップが開店するまで外で待ってようとしたらコートを忘れて氷漬けになったプレイヤーだ。
同じ過ちをおかすなよ!
2文目にある「LGS」ってなんの略だろうなあ、と思って調べた。どうやら「地元のゲームショップ(Local Game Store/Shop)」の略らしいということが分かった。
せっかくなので注釈としてつけておこうかと思ったら、そもそも訳文のほうには「LGS」って登場しないじゃないか、と気づいて、注釈文はお蔵入りとなった。どっとはらい。
余談3:火曜日 《ソンバーワルドの雄鹿/Somberwald Stag》
訳の話。
原文:
”I don’t think that’s one of Santa’s...”
拙訳:
もしかしてサンタのソリを引いてたあの……いやまさかね。
原文の「ネタ」が全然分からないよ。これであってるのかなあ……素直に訳すとこれ以外にあり得ないとは思うのだけれど……あってるのかなあ。
余談4:水曜日 《炎鍛冶の組細工/Fireforger’s Puzzleknot》
暖をとるために暖炉に放り込む、って記事にあるけど、これ、赤マナ消費してサクるとダメージ飛ぶんでしょ……火にくべたら爆発するんじゃないかなあ。
余談5:木曜日 《無害な申し出/Harmless Offering》
《寄付/Donate》を作ったのは失敗だった、って前にマーク・ローズウォーターが言ってた気がするんだけど、ほぼ同型再版を出すのが不思議……ちなみに失敗とみなされた理由は「これのせいでバカみたいなデメリットを持つ超強力カードを作れなくなった」から(だったはず)。
えーと、どの記事だったっけなあ……ああ、あったあった。これこれ
Mistakes? I’ve Made a Few(※ リンク先は英語)
http://ur0.work/AMOp
あらためて読んだら、失敗とみなされる理由はちょっと違った。正しくは「デザインの幅を狭めてしまうという欠点がカードの良さを上回ってしまったから(the card created more design constraints than it was worth)」だった。
あらためて、この日の記事のほうの訳の話。
原文:
Maybe instead of giving away your Demonic Pact this month, you can give away something a little nicer, like an Emrakul or a Black Lotus.
Or an adorable kitten.
’Tis the season, after all!
拙訳:
たぶん普段は《悪魔の契約/Demonic Pact》とかを渡してると思うけど、せっかくだから今月はもうちょっといいもの、例えばエムラクールとかブラックロータスとかにしてみたらどうかな。もちろん可愛い子猫だっていい。なんでかって? この季節だからだよ!
最後の文の「’Tis」が最初分からなくて、てっきりタイプミスかと思ったら、ちゃんとした英語だった。いや、ちゃんとした、というとちょっと違うかもしれない。古語というか文語体。日本語でいうと……なんだろ……「~で候」みたいな?
ちなみに「’Tis」で「It is」と同じ意味。
余談6:金曜日 《Thopter Pie Network》
「食べ物を食べている場合」という条件のためだけにずっと食べ続けるのはきついなあ、しかもトークンが死ぬたびにさらに食べることになるし、と思ったとき、「じゃあガムをかみ続ければ」と思い浮かび、そこからさらに「そういえばマジックの開発部で、すでにそれは議論にあがったことあったな」と思い出した。
Card of the Day - 2011/11/04
http://regiant.diarynote.jp/201111041727204609/
ついでに紹介しておくと、上記の記事の注釈リンク先にある「ガムは食べ物か否か」の画像を翻訳した内容を紹介している「週のまとめ」が以下。
今週のCard of the Day (2011年11月 第1週) とか
http://regiant.diarynote.jp/201111060022138423/
結論からいうと「ガムは食べ物ではない」とFAQで明記されてる。
訳の話。
原文:
Because you can never have too many excuses to eat more pie.
拙訳:
もっとたくさんパイを食べたいときのための言い訳なんて、多くて困ることはないさ。
最初に訳したとき、盛大に誤訳した。
<没訳>
もっと食べなよ!、ってのを断る言い訳なんていくらあっても足りないもんさ
ついつい食べ過ぎてしまうタイプなので、もっとたくさん食べたいという場合よりも「これ以上食べたらまずい」という状況のほうが多いせいで、「断るための口実」が先に浮かんでしまった。先入観よくない。
今週のCard of the Day (2016年12月 第2週) とか
2016年12月11日 週のまとめ余談1:今週のCard of the Dayのテーマ
週のテーマはおそらく「マジックを取り扱うカードショップで開催されているイベント、「スタンダード・ショーダウン」のためにデッキを作ろう!」という販促めいたもので、カード自体にはそれほどテーマ性はないかな。あえて言えば全部いまのスタンダード環境で使えるカード群ってことくらい……あれ? ゲートウォッチの誓いってまだスタンダードリーガルだっけ……いかんな。どんどん現実のマジックに疎くなってきてる。
余談2:月曜日 《機械医学的召喚/Metallurgic Summonings》
英語のカード名にある「Metallurgic」って造語かと思ったらちゃんと英語にある言葉なのね。意味は「冶金学(やきんがく)、金属工学」。日本語の「医学的」はどこからきたんだろう。フレイバーかな。
さらに余談を続けると「冶金学」の最初の文字は「治める(おさめる)」じゃなくて「冶(いる)」という漢字。知らなかったので読みが「ちきんがく」かと思った……良かった、一つ賢くなれた。
余談3:火曜日 《パンハモニコン/Panharmonicon》
これ、勘違いしてたんだけど「戦場に出た、そのパーマネントの誘発型能力をもう1回誘発させる」んじゃなくて、追加でもう1回なのは「場にある全てのパーマネントの誘発型能力」なのね。なんと、まあ、派手な能力だこと。
それはさておき、マジックと全然関係ない余談としては、カード名のパンハモニコンという言葉が現実世界に実在する楽器の名前らしいと知って驚いた。ホンマかいな。画像検索してもカードイラストしか出てこないぞ。
え? なになに……(MTG Wiki参照中)……ほほう、どうやら実在する楽器は「パンハルモニコン」と呼称されることのほうが多いらしい。確かにそっちで画像検索したら楽器の写真が出てきた。
ただそれも最初の数枚だけで、あとは「フライドポテト」「コイン」「鍋料理」「揚げ出し豆腐」「ギョウザ」「海外ドラマ」などなど、実に多種多様な画像が並んだ。
不思議な言葉、パンハモニコン。
余談4:水曜日 《月皇の司令官、オドリック/Odric, Lunarch Marshal》
訳の話。
前半の「a natural leader of humans」が難しかった。訳すだけでも難しいことに加えて、後半ではその同じ言葉を「マジックの能力」っぽく訳さないといけない。
<候補>
・オドリックは生まれながらにしてのリーダー的存在だ
・オドリックは生粋のリーダー的存在だ
・オドリックは人間陣営の中心人物となるべくして生まれた
・オドリックは人間陣営のリーダーとなるべくして生まれついた男だ
マジックの種族としての「Humans (人間)」の扱いもめんどい。「人々を率いるために」とかだとダメで「人間」という単語をいれないといけなくなる。
余談5:木曜日 《鋭い突端/Needle Spires》
最初、「 ああ、《鋭い突端/Needle Spires》か。場に出たときに対象のクリーチャーに「+2/+0 と 先制攻撃」を与える土地だったっけか」と勘違いした状態で訳そうとして混乱した。ちゃんとカード内容をチェックしてようやく理解した。そもそも場に出たとき「+2/+0」を与える土地(ぐらつく峰/Teetering Peaks)はあるけど、先制攻撃を付ける土地なんてなかった。
訳の話。
最初は原文(の語順)により近い以下のような訳にしてみた。
<没案>
ツイてない日ってのはたとえば目の前の峡谷が
反応する間もなくその鋭い突端でぶっ刺してくるような日のことだ。
さらにツイてない日ってのはその直後に
さらにもう1回ぶっ刺されるような日のことだ。
ただ、訳したあと「そのまま訳すより、ちょっとアメリカンジョークっぽさを加えた方が面白いかな」と思い直して口調から変えてみた。
余談6:金曜日 《秘密の解明者、ジェイス/Jace, Unraveler of Secrets 》
7枚目のジェイス。公式のジェイス推しはすごいなあ……まあいいや。訳の話。
最後の締めは「秘密を握っているのかも」ではなくて「秘密を解明してくれるのかも」の方がよりカード名とかかって良かった気がする、とあらためて見てて思った。文章の前半もカード名をネタと絡めてるし。
週のテーマはおそらく「マジックを取り扱うカードショップで開催されているイベント、「スタンダード・ショーダウン」のためにデッキを作ろう!」という販促めいたもので、カード自体にはそれほどテーマ性はないかな。あえて言えば全部いまのスタンダード環境で使えるカード群ってことくらい……あれ? ゲートウォッチの誓いってまだスタンダードリーガルだっけ……いかんな。どんどん現実のマジックに疎くなってきてる。
余談2:月曜日 《機械医学的召喚/Metallurgic Summonings》
英語のカード名にある「Metallurgic」って造語かと思ったらちゃんと英語にある言葉なのね。意味は「冶金学(やきんがく)、金属工学」。日本語の「医学的」はどこからきたんだろう。フレイバーかな。
さらに余談を続けると「冶金学」の最初の文字は「治める(おさめる)」じゃなくて「冶(いる)」という漢字。知らなかったので読みが「ちきんがく」かと思った……良かった、一つ賢くなれた。
余談3:火曜日 《パンハモニコン/Panharmonicon》
これ、勘違いしてたんだけど「戦場に出た、そのパーマネントの誘発型能力をもう1回誘発させる」んじゃなくて、追加でもう1回なのは「場にある全てのパーマネントの誘発型能力」なのね。なんと、まあ、派手な能力だこと。
それはさておき、マジックと全然関係ない余談としては、カード名のパンハモニコンという言葉が現実世界に実在する楽器の名前らしいと知って驚いた。ホンマかいな。画像検索してもカードイラストしか出てこないぞ。
え? なになに……(MTG Wiki参照中)……ほほう、どうやら実在する楽器は「パンハルモニコン」と呼称されることのほうが多いらしい。確かにそっちで画像検索したら楽器の写真が出てきた。
ただそれも最初の数枚だけで、あとは「フライドポテト」「コイン」「鍋料理」「揚げ出し豆腐」「ギョウザ」「海外ドラマ」などなど、実に多種多様な画像が並んだ。
不思議な言葉、パンハモニコン。
余談4:水曜日 《月皇の司令官、オドリック/Odric, Lunarch Marshal》
訳の話。
原文:
Odric is a natural leader of humans, and his powerful ability also makes him a natural leader of Human decks
拙訳:
オドリックは人間陣営のリーダーとなるべくして生まれついた男だ。そして彼の能力はまさに人間デッキのリーダーとなるべくして生まれた能力でもある
前半の「a natural leader of humans」が難しかった。訳すだけでも難しいことに加えて、後半ではその同じ言葉を「マジックの能力」っぽく訳さないといけない。
<候補>
・オドリックは生まれながらにしてのリーダー的存在だ
・オドリックは生粋のリーダー的存在だ
・オドリックは人間陣営の中心人物となるべくして生まれた
・オドリックは人間陣営のリーダーとなるべくして生まれついた男だ
マジックの種族としての「Humans (人間)」の扱いもめんどい。「人々を率いるために」とかだとダメで「人間」という単語をいれないといけなくなる。
余談5:木曜日 《鋭い突端/Needle Spires》
最初、「 ああ、《鋭い突端/Needle Spires》か。場に出たときに対象のクリーチャーに「+2/+0 と 先制攻撃」を与える土地だったっけか」と勘違いした状態で訳そうとして混乱した。ちゃんとカード内容をチェックしてようやく理解した。そもそも場に出たとき「+2/+0」を与える土地(ぐらつく峰/Teetering Peaks)はあるけど、先制攻撃を付ける土地なんてなかった。
訳の話。
原文:
It’s a bad day when the canyon in front of you wakes up and stabs you with pointy rocks before you can react.
It’s a worse day when it stabs you again right after that.
拙訳:
どんな日を「ツイてない日」って呼ぶのかって? たとえば目の前の峡谷が反応する間もなくその鋭い突端でぶっ刺してくるような日のことさ。
「それよりツイてない日」ってどんな日だって? その直後にさらにもう1回ぶっ刺されるような日のことさ。
最初は原文(の語順)により近い以下のような訳にしてみた。
<没案>
ツイてない日ってのはたとえば目の前の峡谷が
反応する間もなくその鋭い突端でぶっ刺してくるような日のことだ。
さらにツイてない日ってのはその直後に
さらにもう1回ぶっ刺されるような日のことだ。
ただ、訳したあと「そのまま訳すより、ちょっとアメリカンジョークっぽさを加えた方が面白いかな」と思い直して口調から変えてみた。
余談6:金曜日 《秘密の解明者、ジェイス/Jace, Unraveler of Secrets 》
7枚目のジェイス。公式のジェイス推しはすごいなあ……まあいいや。訳の話。
原文:
this solid iteration of Jace may be the secret you need to win the next Standard Showdown.
拙訳:
もしかしたらこの手堅いバージョンのジェイスこそが次の「スタンダード・ショーダウン」の勝利をつかむ秘密を握っているのかもしれないよ?
最後の締めは「秘密を握っているのかも」ではなくて「秘密を解明してくれるのかも」の方がよりカード名とかかって良かった気がする、とあらためて見てて思った。文章の前半もカード名をネタと絡めてるし。
今週のCard of the Day (2016年12月 第1週) とか
2016年12月4日 週のまとめ余談1:今週のCard of the Dayのテーマ
5枚のカードのうち、3枚のカード名は「他のカード名を丸々のそのうちに含んでいる」けど、さすがに偶然だろうな。10,000枚を軽く超えるカード総数がある今、そんなことはしょっちゅう起きるだろうし。
ちなみにどれかというと《大天使アヴァシン/Archangel Avacyn》が《大天使/Archangel》を内包し、《熱病の幻視/Fevered Visions》が《未来視/Visions》を内包し、《蓄霊稲妻/Harnessed Lightning》が……あれ? 《稲妻》って《Lightning Bolt》か。間違えた。
じゃあなんだろう……うーん、11月上映の映画も関係なさそう……というわけでテーマは不明です(白旗を上げる)
余談2:月曜日 《残忍な剥ぎ取り/Grim Flayer》
訳の話。
最初は訳すのに四苦八苦したけど、語順にこだわらずに訳さないと自然な日本語にならない、と覚悟を決めたら一気に楽になった。
■ 原文
1.I like to think that
2.every Grim Flayer is
3.an Obsessive Skinner
4.whose life got a little darker and more brutal
□ 仮訳1
1.個人的にこう考えるのが気に入っている
2.全ての《残忍な剥ぎ取り》は
3.《偏執的な皮剥ぎ人》が
4.ダークサイドに落ちて狂暴化した姿だ
□ 仮訳2
2.全ての《残忍な剥ぎ取り》は
3.《偏執的な皮剥ぎ人》が
4.ダークサイドに落ちて狂暴化した姿だ
1.という考え方が個人的に気に入っている
□ 仮訳3
3.《偏執的な皮剥ぎ人》が
4.ダークサイドに落ちて狂暴化した姿が
2.《残忍な剥ぎ取り》だ
1.という考え方が個人的に気に入っている
そんな並び替えの結果。
余談3:火曜日 《大天使アヴァシン/Archangel Avacyn》
訳の話。
訳としては正しいけど日本語としてはイマイチ。典型的な「翻訳調」な文章になってしまっているなあ、と思う。どうすれば良かったんだろ。原文の語順や単語を無視して、文全体の雰囲気で訳すなら……
<代案>
アヴァシンが突然現れたら「やったー」って喜んでた頃が懐かしいよ。
今じゃ「ああ、浄化されるんだなー」って思うだけだからね。
こっちのほうが「ネタ」っぽくていいかもしれない。
余談4:水曜日 《蓄霊稲妻/Harnessed Lightning》
この日の記事のネタとカードイラストを見たときは「もしかしたら今週の Card of the Day のテーマはリニューアル版ゴーストバスターズ(映画)かな」と思った。
イラスト:静電気式打撃体
http://magiccards.info/kld/en/117.html
でも他の曜日のカードが関係ないっぽい(とか言いつつ実は新しいゴーストバスターズの内容を全然知らない)。
余談5:木曜日 《牙長獣の仔/Longtusk Cub》
訳の話。
全体的な訳自体には不満はない。ただどうしても訳していて気になったのは「が」が続くこと。具体的には以下の箇所。
・子供が「エネルギーが有り余ってる」ときは ~
・本当に「エネルギーが有り余ってる」子供がどんなに恐ろしいか
他の助詞に置き換えて違和感を緩和できないものかとも思ったけど、どうにも上手くいかなかった。ちょっと残念。
余談6:金曜日 《熱病の幻視/Fevered Visions》
個人的に《Vision》という単語を含むカード名でもっとも印象深いのは《幻視の魔除け/Vision Charm》という呪文。これは1マナインスタントの割になかなか面白い効果で……
1つ目の効果が一番弱い。ただこれも当時流行っていた「教示者カード(ライブラリから好きなカードを選んでデッキの1番上に置く)」に対してのカウンターになったり、盤面より格段に触れづらいはずの山札に干渉できるという点では汎用性が求められる「魔除け」にふさわしい効果だった。
2つ目の効果は基本的に相手に使ってた。当時は今ほど特殊地形(今でいう「基本でない土地」)が多くなかったので相手のアップキープに唱えることで1ターンを無駄にさせることもそうは難しくなかった(気がする)。
3つ目の効果が一番トリッキーで、相手の攻撃してきたアーティファクトクリーチャーをフェイズアウトさせて疑似的な《濃霧/Fog》として用いたり、自分の《ネビニラルの円盤/Nevinyrral’s Disk》を起動後に唱えることで場をリセットしつつ円盤を維持したり、アーティファクトに対して唱えられた呪文を打ち消したり、アーティファクトトークンを次元の彼方に葬ったり……
1マナ呪文と侮るなかれ。
5枚のカードのうち、3枚のカード名は「他のカード名を丸々のそのうちに含んでいる」けど、さすがに偶然だろうな。10,000枚を軽く超えるカード総数がある今、そんなことはしょっちゅう起きるだろうし。
ちなみにどれかというと《大天使アヴァシン/Archangel Avacyn》が《大天使/Archangel》を内包し、《熱病の幻視/Fevered Visions》が《未来視/Visions》を内包し、《蓄霊稲妻/Harnessed Lightning》が……あれ? 《稲妻》って《Lightning Bolt》か。間違えた。
じゃあなんだろう……うーん、11月上映の映画も関係なさそう……というわけでテーマは不明です(白旗を上げる)
余談2:月曜日 《残忍な剥ぎ取り/Grim Flayer》
訳の話。
原文:
I like to think that every Grim Flayer is an Obsessive Skinner whose life got a little darker and more brutal.
拙訳:
《偏執的な皮剥ぎ人/Obsessive Skinner》がダークサイドに落ちて狂暴化することで《残忍な剥ぎ取り/Grim Flayer》が生まれる、って考え方が個人的に気に入ってる。
最初は訳すのに四苦八苦したけど、語順にこだわらずに訳さないと自然な日本語にならない、と覚悟を決めたら一気に楽になった。
■ 原文
1.I like to think that
2.every Grim Flayer is
3.an Obsessive Skinner
4.whose life got a little darker and more brutal
□ 仮訳1
1.個人的にこう考えるのが気に入っている
2.全ての《残忍な剥ぎ取り》は
3.《偏執的な皮剥ぎ人》が
4.ダークサイドに落ちて狂暴化した姿だ
□ 仮訳2
2.全ての《残忍な剥ぎ取り》は
3.《偏執的な皮剥ぎ人》が
4.ダークサイドに落ちて狂暴化した姿だ
1.という考え方が個人的に気に入っている
□ 仮訳3
3.《偏執的な皮剥ぎ人》が
4.ダークサイドに落ちて狂暴化した姿が
2.《残忍な剥ぎ取り》だ
1.という考え方が個人的に気に入っている
そんな並び替えの結果。
余談3:火曜日 《大天使アヴァシン/Archangel Avacyn》
訳の話。
原文:
I remember when it was a good thing for Avacyn to show up unannounced.
Now it just means she wants to ”purify” us.
拙訳:
前触れもなくアヴァシンが姿を現すことが福音であった頃を懐かしく思い出す。
今ではそれは彼女が私たちを「浄化」しに現れたことを示すに他ならない。
訳としては正しいけど日本語としてはイマイチ。典型的な「翻訳調」な文章になってしまっているなあ、と思う。どうすれば良かったんだろ。原文の語順や単語を無視して、文全体の雰囲気で訳すなら……
<代案>
アヴァシンが突然現れたら「やったー」って喜んでた頃が懐かしいよ。
今じゃ「ああ、浄化されるんだなー」って思うだけだからね。
こっちのほうが「ネタ」っぽくていいかもしれない。
余談4:水曜日 《蓄霊稲妻/Harnessed Lightning》
この日の記事のネタとカードイラストを見たときは「もしかしたら今週の Card of the Day のテーマはリニューアル版ゴーストバスターズ(映画)かな」と思った。
イラスト:静電気式打撃体
http://magiccards.info/kld/en/117.html
でも他の曜日のカードが関係ないっぽい(とか言いつつ実は新しいゴーストバスターズの内容を全然知らない)。
余談5:木曜日 《牙長獣の仔/Longtusk Cub》
訳の話。
原文:
Whenever you think in annoyance that a child has ”too much energy,” remember this Cub and how scary a kid with ”too much energy” can really be.
拙訳:
子供が「エネルギーが有り余ってる」ときは頭痛の種だと思うこともあるかもしれないが、本当に「エネルギーが有り余ってる」子供がどんなに恐ろしいか、このカードを見れば分かるはずだ。
全体的な訳自体には不満はない。ただどうしても訳していて気になったのは「が」が続くこと。具体的には以下の箇所。
・子供が「エネルギーが有り余ってる」ときは ~
・本当に「エネルギーが有り余ってる」子供がどんなに恐ろしいか
他の助詞に置き換えて違和感を緩和できないものかとも思ったけど、どうにも上手くいかなかった。ちょっと残念。
余談6:金曜日 《熱病の幻視/Fevered Visions》
個人的に《Vision》という単語を含むカード名でもっとも印象深いのは《幻視の魔除け/Vision Charm》という呪文。これは1マナインスタントの割になかなか面白い効果で……
Vision Charm / 幻視の魔除け (青)
インスタント
以下から1つを選ぶ。
・プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーは、自分のライブラリーのカードを上から4枚、自分の墓地に置く。
・土地タイプと基本土地タイプを1つ選ぶ。ターン終了時まで、最初に選ばれたタイプの各土地は、二番目に選ばれたタイプになる。
・アーティファクト1つを対象とする。それはフェイズ・アウトする。(それがフェイズ・アウトしている間、それはそれが存在しないかのように扱う。それはあなたの次のアンタップ・ステップの間であなたがアンタップする前にフェイズ・インする。)
引用元:http://whisper.wisdom-guild.net/card/Vision+Charm/
1つ目の効果が一番弱い。ただこれも当時流行っていた「教示者カード(ライブラリから好きなカードを選んでデッキの1番上に置く)」に対してのカウンターになったり、盤面より格段に触れづらいはずの山札に干渉できるという点では汎用性が求められる「魔除け」にふさわしい効果だった。
2つ目の効果は基本的に相手に使ってた。当時は今ほど特殊地形(今でいう「基本でない土地」)が多くなかったので相手のアップキープに唱えることで1ターンを無駄にさせることもそうは難しくなかった(気がする)。
3つ目の効果が一番トリッキーで、相手の攻撃してきたアーティファクトクリーチャーをフェイズアウトさせて疑似的な《濃霧/Fog》として用いたり、自分の《ネビニラルの円盤/Nevinyrral’s Disk》を起動後に唱えることで場をリセットしつつ円盤を維持したり、アーティファクトに対して唱えられた呪文を打ち消したり、アーティファクトトークンを次元の彼方に葬ったり……
1マナ呪文と侮るなかれ。
今週のCard of the Day (2016年11月 第4週) とか
2016年11月27日 週のまとめ コメント (2)余談1:今週のCard of the Dayのテーマ
マジックを取り扱ってる店舗向けにウィザーズからサポートを受けて開催できるイベント「スタンダード・ショーダウン」の宣伝週間だったもよう……で認識あってるかなー。
あと特に週間テーマは関係ない話だけど、この週の火曜日に訳した記事が、このブログのちょうど1,500件目の Card of the Day カテゴリの記事だった。1,500件か……1年が約50週で1週間の平日は5日と考えると、単純計算で6年分。
小学生が大学生になる時間か。思えば遠くに来たもんだ。
余談2:月曜日 《電招の塔/Dynavolt Tower》
訳の話。
冒頭の「Big Energy を Big Damage に変換」というのを「大きなエネルギーを大きなダメージに変換」とか「特大エネルギーを特大ダメージに変換」とかすると、なんか冗長かなあ、と思って後者にしか修飾語をつけなかった。
あとは「one of the many roads to victory」を原文の「Road」に近づけて「道筋」とかにすべきかなあ、とも思ったけど、日本語的な自然さ(※ 個人差あり)を優先してみた。
余談3:火曜日 《墓後家蜘蛛、イシュカナ/Ishkanah, Grafwidow》
後家さんということはイシュカナさんの旦那さんだった誰かがいるのか……そしてすでにお亡くなりになってるのか。死因はあまり考えたくないな、という憶測はさておき訳の話。
前半は大丈夫かな。「Beautiful Lady」が意外と選択肢多いということくらいか
後半の「seeing her hitting the battlefield」がちょっと困った。「hit the battle」という英語特有の……こう「テーブルに叩きつけられる感 = 派手な登場」を表現できる日本語がイマイチ見つからない。うーん。
余談4:水曜日 《静電気式打撃体/Electrostatic Pummeler》
静電気式打撃体ってなんだ。そもそも打撃体ってなんだ。「サンドバッグ」か? 色んな種類の「打撃体」があって、その中でも「静電気で動く奴」を指して「静電気式打撃体」になるのか。
フレイバーテキスト見れば何か分かるかな。
……フレイバーテキストなかった (´・ω・`)
余談5:木曜日 《ダッカラの孔雀/Dukhara Peafowl》
個人的に「孔雀」は英語で「Peacock」だと思ってたんだけど……と思って調べてみたら「Peacock = 雄の孔雀、Peahen = 雌の孔雀、Peafowl = 孔雀(全体)」ということらしい。知らなかった。
訳の話。
難しかったのは「a robotic delicacy」。そもそも「Delicacy」を日本語の「デリカシー」ととらえてしまって良く分からなくなった。「ご馳走、珍味」という意味もあるのね。
意味が分かったあとは、どう訳すか。原語に「Robot」と入ってるから「ロボ的な意味で」とか「美味しそうなロボット」とかにするのが自然かもしれない。でもグレムリンの好物は「機械一般」というイメージがあるので「ロボ」よりは「メカ」かなあ……とかそういう思考の果てが上記の拙訳。
余談6:金曜日 《霊気池の驚異/Aetherworks Marvel》
訳の話。
正直言ってしまうと元の文章、特に2行目の意味がよく分かってない。
そのまま訳すと「君が4ターン目に早々とエムラクールを呼び出したいかどうかは関係ない。どうせこのカードが君にエムラクールをもたらしてくれるからだ」って文章になる気がするんだけど……これだと変だよなあ……4ターン目という数字が妙に浮いてしまう。
まあいいや(よくない)
マジックを取り扱ってる店舗向けにウィザーズからサポートを受けて開催できるイベント「スタンダード・ショーダウン」の宣伝週間だったもよう……で認識あってるかなー。
あと特に週間テーマは関係ない話だけど、この週の火曜日に訳した記事が、このブログのちょうど1,500件目の Card of the Day カテゴリの記事だった。1,500件か……1年が約50週で1週間の平日は5日と考えると、単純計算で6年分。
小学生が大学生になる時間か。思えば遠くに来たもんだ。
余談2:月曜日 《電招の塔/Dynavolt Tower》
訳の話。
原文:
Turning big energy into big damage is just one of the many roads to victory at Standard Showdown, which starts this weekend!
拙訳:
エネルギーを特大ダメージへと変換して相手に叩きつけるのは数ある勝ち手段の中の1つに過ぎない……そう今週末から始まる「スタンダード・ショーダウン」のね!
冒頭の「Big Energy を Big Damage に変換」というのを「大きなエネルギーを大きなダメージに変換」とか「特大エネルギーを特大ダメージに変換」とかすると、なんか冗長かなあ、と思って後者にしか修飾語をつけなかった。
あとは「one of the many roads to victory」を原文の「Road」に近づけて「道筋」とかにすべきかなあ、とも思ったけど、日本語的な自然さ(※ 個人差あり)を優先してみた。
余談3:火曜日 《墓後家蜘蛛、イシュカナ/Ishkanah, Grafwidow》
後家さんということはイシュカナさんの旦那さんだった誰かがいるのか……そしてすでにお亡くなりになってるのか。死因はあまり考えたくないな、という憶測はさておき訳の話。
原文:
This beautiful lady is one of Black-Green Delirium’s shining stars, so you’ll definitely be seeing her hitting the battlefield at Standard Showdown!
拙訳:
この美しい貴婦人は緑黒昂揚デッキの期待の星でもある……今週末から開催される「スタンダード・ショーダウン」でも彼女が戦場で光り輝くのを間違いなく見ることになるだろうね!
前半は大丈夫かな。「Beautiful Lady」が意外と選択肢多いということくらいか
後半の「seeing her hitting the battlefield」がちょっと困った。「hit the battle」という英語特有の……こう「テーブルに叩きつけられる感 = 派手な登場」を表現できる日本語がイマイチ見つからない。うーん。
余談4:水曜日 《静電気式打撃体/Electrostatic Pummeler》
静電気式打撃体ってなんだ。そもそも打撃体ってなんだ。「サンドバッグ」か? 色んな種類の「打撃体」があって、その中でも「静電気で動く奴」を指して「静電気式打撃体」になるのか。
フレイバーテキスト見れば何か分かるかな。
……フレイバーテキストなかった (´・ω・`)
余談5:木曜日 《ダッカラの孔雀/Dukhara Peafowl》
個人的に「孔雀」は英語で「Peacock」だと思ってたんだけど……と思って調べてみたら「Peacock = 雄の孔雀、Peahen = 雌の孔雀、Peafowl = 孔雀(全体)」ということらしい。知らなかった。
訳の話。
原文:
This bird is considered a robotic delicacy by the gremlins of Kaladesh.
Happy Thanksgiving!
拙訳:
この鳥はカラデシュのグレムリンたちの目から見るとメカ的な意味でご馳走に見えるらしいよ。
良き感謝祭を!
難しかったのは「a robotic delicacy」。そもそも「Delicacy」を日本語の「デリカシー」ととらえてしまって良く分からなくなった。「ご馳走、珍味」という意味もあるのね。
意味が分かったあとは、どう訳すか。原語に「Robot」と入ってるから「ロボ的な意味で」とか「美味しそうなロボット」とかにするのが自然かもしれない。でもグレムリンの好物は「機械一般」というイメージがあるので「ロボ」よりは「メカ」かなあ……とかそういう思考の果てが上記の拙訳。
余談6:金曜日 《霊気池の驚異/Aetherworks Marvel》
訳の話。
原文:
Do you want to throw down a turn-four Emrakul?
It doesn’t matter.
Aetherworks Marvel is going to get you one anyway.
Standard Showdown starts tomorrow!
拙訳:
4ターン目にエムラクールを盤面に叩きつけたいだって!?
問題ないさ。
この《霊気池の驚異/Aetherworks Marvel》が持ってきてくれるからね。
さあ、明日から「スタンダード・ショーダウン」の始まりだ!
正直言ってしまうと元の文章、特に2行目の意味がよく分かってない。
そのまま訳すと「君が4ターン目に早々とエムラクールを呼び出したいかどうかは関係ない。どうせこのカードが君にエムラクールをもたらしてくれるからだ」って文章になる気がするんだけど……これだと変だよなあ……4ターン目という数字が妙に浮いてしまう。
まあいいや(よくない)
今週のCard of the Day (2016年11月 第3週) とか
2016年11月20日 週のまとめ余談1:今週のCard of the Dayのテーマ
プレインズウォーカーを含めて「伝説の」カードたちかな、と思ったら、水曜日がソーサリーだった。カードイラストのキャラが関係あるのかな……それとも深い意味はないんだろうか。カードセットも統一されてないし、なんかありそうなんだけど。
余談2:月曜日 《サヒーリ・ライ/Saheeli Rai》
訳の話。
前半の文に含まれる「living」は訳さずに済ませてしまった。「カラデシュで今現在も生きている中で最も優れた金属細工師」は、ちょっと冗長かなあ、というわけでバッサリ見捨てた。
末尾の「child’s play」を、最初は「赤子の手をひねるように」と訳してみたけど、なんか違うな、ということで「児戯に等しい」にしてみた。そのまんまだな。それだけにしっくりくる。
余談3:火曜日 《配分の領事、カンバール/Kambal, Consul of Allocation》
そこかしこで「カンバール頑張ーる」と連呼されてる人。そういえば「精霊の守り人」シリーズの主人公の故郷がカンバル王国だったな(関係ない)。あとこのあいだレジの店員さんの名札に「神庭」と書かれていて、つい気になり「お名前、なんと読むのですか?」と聞いたら「これですか? かんば、です。島根に多いんですよ」と教えてくれた、というさらに関係ない話はさておき訳の話。
短いシンプルな文章なのに意外と難しかった。後半の「literally be paying their debt with their life」を「文字通りその命で支払っているのだ」と訳したかったんだけど、そうすると他の単語と衝突を起こしてしまう。
支払わせているのが「借り」で、主語が貸している本人である「カンバール」なので「取り立てる」のほうが述語としてはしっくり来るというジレンマ。うーん。うーん。
余談4:水曜日 《怪しげな挑戦/Dubious Challenge》
カードテキストを読めば読むほど「本当に使い道なくないか、これ」と思ってたら、ちゃんとコンボが紹介されてて脱帽。ホント、創造力ないなあ……と思い知ったことはさておき、訳の話。
2文なのを3文に分けている、ということは正直どうでもいいところで、ポイントは最初の文に出てくる「Johnnys and Jennys」。
マジックのプレイヤーは大きく「コンボ好き」「ガチ勝負好き」「派手好き」の3種類に分類できる、という考え方があって、それぞれ人名が通称として与えられており、順に「ジョニー」「スパイク」「ティミー」と呼ばれている。
という前提を知らないと分からないであろう「Johnnys and Jennys」、要は「コンボ好きのプレイヤーの男性と女性」ということ。そのまま素直に「ジョニーとジェニー」、ちょっとひねって「ジョニ男とジョニ子」などの選択肢がある中、より広く理解してもらえるであろう「コンボ大好きな紳士淑女」に落ち着いた。
最後が「~じゃないか」ではなく「~じゃあないか」になっているのは、最近ジョジョのアニメが楽しいから。
余談5:木曜日 《約束された終末、エムラクール/Emrakul, the Promised End》
カード名の訳が好き。画数の多いこった漢字を使っていないのにファンタジー的な深みをすごい感じる。直訳といえばそうかもしれないけど、それでも好き。自分の訳の話。
倒置法でちょっと気取った訳にしてみたことはさておき「desolation of her presence」の「desolation」をどう訳そうかと調べていたとき、以下のサイトにたどり着いた。
ホビット The Desolation of Smaug
http://www5e.biglobe.ne.jp/~midearth/up/am/desoindex.htm
まさに「Desolationって、どういうことなんだろう? 映画のサブタイトルになったこの語は何なのか」という知りたかったことが学べて楽しかった。
そういえば「ホビットの冒険」は無理やり原語版を読み通したけど、なんとなくしか意味がつかめないままに読み終えてそのままにしてしまってる。映画版も見てない。なお「指輪物語」は翻訳版を読んで、そのまま映画も見たもよう。
余談6:金曜日 《領事の旗艦、スカイソブリン/Skysovereign, Consul Flagship》
訳の話。
世界観をきちんと把握していないので訳がぎごちない。例えば「Consulate(領事館?)」とか「Powerhouse(発電所?)」とかがそれ。実際にこの船が領事館なのか、それとも単に領事が乗っている船なのかも分かっていないし、発電所としての機能があるかどうかも分かっていない。
ここら辺について詳しく分かるような背景ストーリー短編があるのかな。ちょっと調べたけど見つからなかった。残念。
それ以外の部分では「This powerhouse makes quick work of most of the planeswalkers」の「make quick work」の訳に迷った。「簡単に片づけてくれる」「さっさと掃除してくれる」のほうがイディオム的には正しそうだけど、マジックだし「対応できる」かなあ、とか色々悩んでみた。
プレインズウォーカーを含めて「伝説の」カードたちかな、と思ったら、水曜日がソーサリーだった。カードイラストのキャラが関係あるのかな……それとも深い意味はないんだろうか。カードセットも統一されてないし、なんかありそうなんだけど。
余談2:月曜日 《サヒーリ・ライ/Saheeli Rai》
訳の話。
原文:
Saheeli is known as the greatest metalsmith living in Kaladesh, so crafting a copy of a creature or artifact sitting in front of her is child’s play.
拙訳:
サヒーリはカラデシュで最も優れた金属細工師として知られている。それを考えれば目の前にあるクリーチャーやアーティファクトのコピーを作り出すことなど、彼女にとって児戯に等しい。
前半の文に含まれる「living」は訳さずに済ませてしまった。「カラデシュで今現在も生きている中で最も優れた金属細工師」は、ちょっと冗長かなあ、というわけでバッサリ見捨てた。
末尾の「child’s play」を、最初は「赤子の手をひねるように」と訳してみたけど、なんか違うな、ということで「児戯に等しい」にしてみた。そのまんまだな。それだけにしっくりくる。
余談3:火曜日 《配分の領事、カンバール/Kambal, Consul of Allocation》
そこかしこで「カンバール頑張ーる」と連呼されてる人。そういえば「精霊の守り人」シリーズの主人公の故郷がカンバル王国だったな(関係ない)。あとこのあいだレジの店員さんの名札に「神庭」と書かれていて、つい気になり「お名前、なんと読むのですか?」と聞いたら「これですか? かんば、です。島根に多いんですよ」と教えてくれた、というさらに関係ない話はさておき訳の話。
原文:
Kambal lives to have others indebted to him, and your opponent will literally be paying their debt with their life.
拙訳:
カンバールは他人に貸した借りを取り立てることで生計を立てている。そしてゲームでも君の対戦相手から文字通りを命を取り立てているのだ。
短いシンプルな文章なのに意外と難しかった。後半の「literally be paying their debt with their life」を「文字通りその命で支払っているのだ」と訳したかったんだけど、そうすると他の単語と衝突を起こしてしまう。
支払わせているのが「借り」で、主語が貸している本人である「カンバール」なので「取り立てる」のほうが述語としてはしっくり来るというジレンマ。うーん。うーん。
余談4:水曜日 《怪しげな挑戦/Dubious Challenge》
カードテキストを読めば読むほど「本当に使い道なくないか、これ」と思ってたら、ちゃんとコンボが紹介されてて脱帽。ホント、創造力ないなあ……と思い知ったことはさておき、訳の話。
原文:
Come on all you Johnnys and Jennys! It’s time to load a deck up with Long Road Home and some bounce spells and put this card to work!
拙訳:
コンボ大好きな紳士淑女よ、時は来た! 《遥かなる旅路/Long Road Home》(註1)とバウンス呪文をデッキに詰め込むんだ! そしてこの呪文をぶっ放してやろうじゃあないか!
2文なのを3文に分けている、ということは正直どうでもいいところで、ポイントは最初の文に出てくる「Johnnys and Jennys」。
マジックのプレイヤーは大きく「コンボ好き」「ガチ勝負好き」「派手好き」の3種類に分類できる、という考え方があって、それぞれ人名が通称として与えられており、順に「ジョニー」「スパイク」「ティミー」と呼ばれている。
という前提を知らないと分からないであろう「Johnnys and Jennys」、要は「コンボ好きのプレイヤーの男性と女性」ということ。そのまま素直に「ジョニーとジェニー」、ちょっとひねって「ジョニ男とジョニ子」などの選択肢がある中、より広く理解してもらえるであろう「コンボ大好きな紳士淑女」に落ち着いた。
最後が「~じゃないか」ではなく「~じゃあないか」になっているのは、最近ジョジョのアニメが楽しいから。
余談5:木曜日 《約束された終末、エムラクール/Emrakul, the Promised End》
カード名の訳が好き。画数の多いこった漢字を使っていないのにファンタジー的な深みをすごい感じる。直訳といえばそうかもしれないけど、それでも好き。自分の訳の話。
原文:
Emrakul was bound to return, and she did it with a terrifying, trampling bang. Your opponent is certain to feel the desolation of her presence when you Mindslave them.
拙訳:
エムラクールの帰還は定めであった。それはすべてを押しつぶさんばかりの恐怖とともに実行された。そう。対戦相手も、荒廃そのものである彼女の気配が忍び寄るのを感じとるだろう。精神が支配されるその瞬間に。
倒置法でちょっと気取った訳にしてみたことはさておき「desolation of her presence」の「desolation」をどう訳そうかと調べていたとき、以下のサイトにたどり着いた。
ホビット The Desolation of Smaug
http://www5e.biglobe.ne.jp/~midearth/up/am/desoindex.htm
まさに「Desolationって、どういうことなんだろう? 映画のサブタイトルになったこの語は何なのか」という知りたかったことが学べて楽しかった。
そういえば「ホビットの冒険」は無理やり原語版を読み通したけど、なんとなくしか意味がつかめないままに読み終えてそのままにしてしまってる。映画版も見てない。なお「指輪物語」は翻訳版を読んで、そのまま映画も見たもよう。
余談6:金曜日 《領事の旗艦、スカイソブリン/Skysovereign, Consul Flagship》
訳の話。
原文:
The Consulate clearly isn’t messing around. This powerhouse makes quick work of most of the planeswalkers in Standard and easily crushes most other fliers.
拙訳:
もちろん領事館は日がな一日を遊んで暮らしてるわけじゃない。この動く発電所は、スタンダード環境で活躍するプレインズウォーカーの大半に素早く対応してくれるし、大抵の飛行クリーチャーどもを簡単に蹴散らしてもくれる。
世界観をきちんと把握していないので訳がぎごちない。例えば「Consulate(領事館?)」とか「Powerhouse(発電所?)」とかがそれ。実際にこの船が領事館なのか、それとも単に領事が乗っている船なのかも分かっていないし、発電所としての機能があるかどうかも分かっていない。
ここら辺について詳しく分かるような背景ストーリー短編があるのかな。ちょっと調べたけど見つからなかった。残念。
それ以外の部分では「This powerhouse makes quick work of most of the planeswalkers」の「make quick work」の訳に迷った。「簡単に片づけてくれる」「さっさと掃除してくれる」のほうがイディオム的には正しそうだけど、マジックだし「対応できる」かなあ、とか色々悩んでみた。
今週のCard of the Day (2016年11月 第2週) とか
2016年11月13日 週のまとめ余談1:今週のCard of the Dayのテーマ
多人数戦のネタをテーマにしつつ、カード名の単語をそれとなく文章に潜ませていた週だった。まあ、必ずしも紹介されているカード名の英単語というわけでもないけど。
<月曜日> カード名:Mirrorwing Dragon
文章:an infinity mirror
<火曜日> カード名:Counterspell
文章:uncounterable Counterspell
<水曜日> カード名:Sorin, Grim Nemesis
文章:he’s a grim
<木曜日> カード名:???
文章:???
<金曜日> カード名:Endbringer
文章:more ends to bring
あれ? 木曜日は特にないな。まあ、いいか
余談2:月曜日 《鏡翼のドラゴン/Mirrorwing Dragon》
これ、神話レアなのか。なんか個人的には「いかにもレア」な能力って感じる。適度に複雑、適度に強いようで実はメリットを得るには手腕を必要とされる、そんな辺りに。
細かすぎて伝わらないレアリティの話はさておき、細かすぎて伝わらない訳の話
直訳気味に訳すなら「コンボの可能性を無限鏡(合わせ鏡)に放り込んだかのよう」かな。それだけでもギリギリ伝わらなくもない気はする。それでももう少し伝わりやすくできるかな、というトライ。しかし、そんなことより何より、あらためて見たら「放り込む」が2回出てきてるね……ひどい訳だ、これ。あえてそのままにしとくけど。
余談3:火曜日 《圧倒的な否定/Overwhelming Denial》
訳の話。
訳の候補は2つあった。
<没案>
友人のちょいとした助けさえあれば、
打ち消されない《対抗呪文/Counterspell》が撃ち込めるのさ!
<採用案>
友人のちょいとした助けさえあれば、
打ち消されない《対抗呪文/Counterspell》が撃ち込めるって寸法さ!
ほとんど間違い探しのような差だけど、迷ったんだ。前者のほうがより原文に近いような気がする。ただ上手く言葉で説明できないフィーリングの部分で、後者のほうが「日本語っぽい」気がした。
学校の言語学の授業で、この「なんとなくそのほうが自然な気がするチェック」を「ネイティブチェック」と呼称していた(ような気がする)。これがあるかどうかで「ネイティブか否か」が決まるとかなんとか。
大事にしていきたいですね(雑なまとめ)
余談4:水曜日 《死の宿敵、ソリン/Sorin, Grim Nemesis》
これ、本体以外にしか撃てない6マナ6点ドレインライフとしても使えるのね(今更)
余談5:木曜日 《巨人の陥落/Fall of the Titans》
これ、通常のマナコストが「(X)(X)(赤)」で、怒濤のコストが「(X)(赤)」というカードなんだけど、MTG Wikiによると「怒濤の代替コストで唱えた場合でも、スタック上にある場合の点数で見たマナ・コストは2X+1である」とのこと。
えええっ!? そうなのぉ!?
そんなルールの話はさておき訳の話。
迷ったのは冒頭付近の「alley-oop」という単語で、これはバスケ用語の「アリウープ」。どれくらい一般的なのか分からない。バスケ好きは間違いなく知ってるとして……うーん。
さらに迷わされたのは、この単語が単なるバスケの言葉として使われているだけなのか、直後に来る「teammate(仲間)」と「ally(同盟者)」をかけたシャレになっているのかどうか。
もしかかっているのであれば「パス」や「アリウープ」ではなくて、なんとか「仲間、味方、チームメイト」と響きが似た単語に訳さないといけない。
結論としては「多分そういう意図はないし、あったとしても上手くシャレになるように訳すのは無理」。諦めた。
余談6:金曜日 《終末を招くもの/Endbringer》
実はマジックで「Endbrindger(終末を招くもの)」はこれが1枚目ではない。ミラージュ(20年前!)のレジェンド吸血鬼に《終末を招く者ショークー/Shauku, Endbringer》がいる(こっちは「もの」が漢字変換されてるので日本語で「終末を招くもの」を検索しても引っかからない)。
このショークーも含めたマジック歴代の吸血鬼が勢ぞろいして、ひたすら吸血鬼(というカードタイプ)の将来について議論する座談会コラムをその昔マローが書いてた。以下がその拙訳。訳してて楽しかった。
ヴァンパイアに聞いてみよう!/Interview With Some Vampires
http://regiant.diarynote.jp/201103050019455223/
訳したのは5年前、実際の記事は10年前、そして前述のとおりミラージュ発売は20年前。マジックの歴史はもう相当な長さになってきてるんだな……とあらためて実感する次第。
そんな懐古話はさておき訳の話。
この文には「those(それら)」が複数回現れて、それぞれ違うものを指している。
代名詞と元の語の関係を正しく当てはめると以下のようになる。
ただ最初に読んだときは2文目をちょっと勘違いをしてしまい……
……と訳したせいで続きが書けなくなった。どう訳しても意味が通らなくなってしまったためだ。それも当然、土台となる2文目の前半がすでに間違っているのだからどうしようもない。
うーん。勘違いを上手く説明できたか自信がない。伝わらないかもしれない。
多人数戦のネタをテーマにしつつ、カード名の単語をそれとなく文章に潜ませていた週だった。まあ、必ずしも紹介されているカード名の英単語というわけでもないけど。
<月曜日> カード名:Mirrorwing Dragon
文章:an infinity mirror
<火曜日> カード名:Counterspell
文章:uncounterable Counterspell
<水曜日> カード名:Sorin, Grim Nemesis
文章:he’s a grim
<木曜日> カード名:???
文章:???
<金曜日> カード名:Endbringer
文章:more ends to bring
あれ? 木曜日は特にないな。まあ、いいか
余談2:月曜日 《鏡翼のドラゴン/Mirrorwing Dragon》
これ、神話レアなのか。なんか個人的には「いかにもレア」な能力って感じる。適度に複雑、適度に強いようで実はメリットを得るには手腕を必要とされる、そんな辺りに。
細かすぎて伝わらないレアリティの話はさておき、細かすぎて伝わらない訳の話
原文:
This Dragon is a true beast on its own,
but when you drop it in a team game,
it’s like throwing the combo possibilities into an infinity mirror.
拙訳:
このドラゴンは単体でも十分に完成した面白さなのだが、
さらにチーム戦に放り込んだりしたら、
まるで合わせ鏡のあいだに無限コンボのパーツを放り込んだような事態となる。
直訳気味に訳すなら「コンボの可能性を無限鏡(合わせ鏡)に放り込んだかのよう」かな。それだけでもギリギリ伝わらなくもない気はする。それでももう少し伝わりやすくできるかな、というトライ。しかし、そんなことより何より、あらためて見たら「放り込む」が2回出てきてるね……ひどい訳だ、これ。あえてそのままにしとくけど。
余談3:火曜日 《圧倒的な否定/Overwhelming Denial》
訳の話。
原文:
With a little help from a friend,
you can drop an uncounterable Counterspell.
拙訳:
友人のちょいとした助けさえあれば、
打ち消されない《対抗呪文/Counterspell》が撃ち込めるって寸法さ!
訳の候補は2つあった。
<没案>
友人のちょいとした助けさえあれば、
打ち消されない《対抗呪文/Counterspell》が撃ち込めるのさ!
<採用案>
友人のちょいとした助けさえあれば、
打ち消されない《対抗呪文/Counterspell》が撃ち込めるって寸法さ!
ほとんど間違い探しのような差だけど、迷ったんだ。前者のほうがより原文に近いような気がする。ただ上手く言葉で説明できないフィーリングの部分で、後者のほうが「日本語っぽい」気がした。
学校の言語学の授業で、この「なんとなくそのほうが自然な気がするチェック」を「ネイティブチェック」と呼称していた(ような気がする)。これがあるかどうかで「ネイティブか否か」が決まるとかなんとか。
大事にしていきたいですね(雑なまとめ)
余談4:水曜日 《死の宿敵、ソリン/Sorin, Grim Nemesis》
これ、本体以外にしか撃てない6マナ6点ドレインライフとしても使えるのね(今更)
余談5:木曜日 《巨人の陥落/Fall of the Titans》
これ、通常のマナコストが「(X)(X)(赤)」で、怒濤のコストが「(X)(赤)」というカードなんだけど、MTG Wikiによると「怒濤の代替コストで唱えた場合でも、スタック上にある場合の点数で見たマナ・コストは2X+1である」とのこと。
えええっ!? そうなのぉ!?
そんなルールの話はさておき訳の話。
原文:
With an alley-oop from a teammate, you can slam dunk a Fireball into an opponent’s face at instant speed...and then another into your other opponent’s face.
拙訳:
親友からのパスさえあれば、敵の顔面にインスタント速度の《火の玉/Fireball》をぶち込むことが出来るんだ! ついでにもう1発、別に対戦相手にもぶち込んでおけ!
迷ったのは冒頭付近の「alley-oop」という単語で、これはバスケ用語の「アリウープ」。どれくらい一般的なのか分からない。バスケ好きは間違いなく知ってるとして……うーん。
さらに迷わされたのは、この単語が単なるバスケの言葉として使われているだけなのか、直後に来る「teammate(仲間)」と「ally(同盟者)」をかけたシャレになっているのかどうか。
もしかかっているのであれば「パス」や「アリウープ」ではなくて、なんとか「仲間、味方、チームメイト」と響きが似た単語に訳さないといけない。
結論としては「多分そういう意図はないし、あったとしても上手くシャレになるように訳すのは無理」。諦めた。
余談6:金曜日 《終末を招くもの/Endbringer》
実はマジックで「Endbrindger(終末を招くもの)」はこれが1枚目ではない。ミラージュ(20年前!)のレジェンド吸血鬼に《終末を招く者ショークー/Shauku, Endbringer》がいる(こっちは「もの」が漢字変換されてるので日本語で「終末を招くもの」を検索しても引っかからない)。
このショークーも含めたマジック歴代の吸血鬼が勢ぞろいして、ひたすら吸血鬼(というカードタイプ)の将来について議論する座談会コラムをその昔マローが書いてた。以下がその拙訳。訳してて楽しかった。
ヴァンパイアに聞いてみよう!/Interview With Some Vampires
http://regiant.diarynote.jp/201103050019455223/
訳したのは5年前、実際の記事は10年前、そして前述のとおりミラージュ発売は20年前。マジックの歴史はもう相当な長さになってきてるんだな……とあらためて実感する次第。
そんな懐古話はさておき訳の話。
原文:
More players means more ends to bring each game. When some of those players are friendly, those ends may seem a lot more frequent for your opponents.
拙訳:
多人数戦に参加しているプレイヤーが多ければ多いほど終末を招かれるプレイヤーが多いとも言える。もし君に協力的なプレイヤーが多ければ、終末は対戦相手たちにより早く訪れるだろうね。
この文には「those(それら)」が複数回現れて、それぞれ違うものを指している。
<1文目>
【たくさんのプレイヤー】がいるということは
【たくさんの終焉】がゲームにもたらされるということだ。
<2文目>
【それら】のうちのいくつかのプレイヤーが友好的であれば
【それら】はより対戦相手に多くあらわれる。
代名詞と元の語の関係を正しく当てはめると以下のようになる。
<1文目>
【たくさんのプレイヤー】がいるということは
【たくさんの終焉】がゲームにもたらされるということだ。
<2文目>
【たくさんのプレイヤー】のうちのいくつかのプレイヤーが友好的であれば
【たくさんの終焉】はより対戦相手に多くあらわれる。
ただ最初に読んだときは2文目をちょっと勘違いをしてしまい……
<1文目>
【たくさんのプレイヤー】がいるということは
【たくさんの終焉】がゲームにもたらされるということだ。
<2文目>
【たくさんの終焉】のうちのいくつかを迎えるプレイヤーが友好的であれば……
……と訳したせいで続きが書けなくなった。どう訳しても意味が通らなくなってしまったためだ。それも当然、土台となる2文目の前半がすでに間違っているのだからどうしようもない。
うーん。勘違いを上手く説明できたか自信がない。伝わらないかもしれない。
今週のCard of the Day (2016年11月 第1週) とか
2016年11月6日 週のまとめ余談1:今週のCard of the Dayのテーマ
引き続き、統率者2016のレジェンドたち。火曜日からの4枚は共闘持ち、というわけで統率者2016で新たに搭乗したキーワード能力「共闘」。ルールテキストによると「両方が共闘を持つなら、あなたは2体の統率者が使用できる」。
このテキストの冒頭にある「両方」がなんなのか分からなくて混乱した。
最初は「対戦相手」と「自分」かなあ、とか思っていたんだけど、MTG Wikiを読んでようやく理解した。要は「デッキに2枚の統率者を入れたければ、どちらも共闘を持っている必要がある」ということらしい。なるほどね。
余談2:月曜日 《メレティスのキナイオスとティロ/Kynaios and Tiro of Meletis》
分かりづらい。何度か読んで「ああ、そういう意味か」と理解したけど、分かりづらい。何かというとこのカードのテキスト。内容は以下の通り。
すっごい簡単に言うと「毎ターン、あなたは2枚カードを引けるし2枚土地を出して良くなる。他のプレイヤーはどっちかだけ恩恵を受けられる(カードドロー もしくは 土地追加)」という効果(実際は対戦相手かチームメイトかで効果変わるけど)。
でも、まあ、マジック語としては、こういう表記しかないんだろうな。文法的には正しくて、言葉としては読みづらい。まるで人間のコミュニケーションのようだね(適当にいい言葉っぽくまとめてみる)。
余談3:火曜日 《ジャムーラのシダー・コンド/Sidar Kondo of Jamuraa》
このカードについてはそこかしこで「古参プレイヤーたちが驚きと喜びの声をあげている」みたいな表現されてるんだけど……コンドさんの名前は全然覚えてないや。ミラージュの主要キャラで真っ先に思い出すのはマンガラさんかな。
あとダーツ投げる側面攻撃の人。あれ。名前思い出せない。この人の名を関した《~のダーツ》という2マナタップで対象のプレイヤーに1点ダメージを与えるアーティファクトがあることまでは覚えてるのに……えーと……(MTG Wikiチェック中)……テリムトーだ。悔しい。思い出せなかった。
マンガラさんは自分でも使ったし、テリムトーは相手によく使われたから印象に残ってた。やっぱりカード化されてない登場人物名はどうしても印象が薄くなるなあ。それはさておき訳の話。
分かる人には分かるだろうけど「グラップラー刃牙の全選手入場コピペ」をイメージした。いっそ「俺たちは君を待っていたッッ!」を放り込んでも良かったかもしれない(良くない)
グラップラー刃牙:全選手入場コピペ
http://dic.nicovideo.jp/a/%E5%85%A8%E9%81%B8%E6%89%8B%E5%85%A5%E5%A0%B4
余談4:水曜日 《激情の薬瓶砕き/Vial Smasher the Fierce》
Card of the Day の紹介文で性別を知って驚く、というよくあるパターンだった。そうか。女性だったのか。確かにイラストを見ると女性らしさがあるな。
統率者(2016年版)の(製品情報)
http://magic.wizards.com/ja/content/commander-2016-commanders
イラストの話ついでに訳の話。
訳すこと自体はそれほど難しくは感じなかった。問題は「どう訳す」か、という選択肢の問題で、特に後半は色々と候補があった。あらためて見ると<候補3>のほうが良かったかな……
<候補1>
世界にとっては不幸なことにその愛は危険な龍火の形をとっているのだ
<候補2>
その愛が危険な龍火の形をとっていることは世界にとっての不運であった
<候補3>
世界にとって不運なことにその愛は龍火の形で振りまかれている
余談5:木曜日 《粗野な牧人、ブルース・タール/Bruse Tarl, Boorish Herder》
カードイラストのレジェンドっぽさが薄く感じられてしまうのは衣装や装備などの「箔付け」がない半裸の状態だからかもしれない。まあ灰色熊程度なら一方的にねじ伏せそうな体格(3/3)ではある。
イラストはそれくらいで訳の話。
後半部分は最初、以下のように訳してみた。
<没案>
彼を有名たらしめているのは全多次元宇宙で最も美しいとされるその口ひげだ
これだと「あらゆる口ひげもそれ以外も全部ひっくるめた物の中でもっとも美しいもの」ともとられてしまいかねないので没にした。まあ、それでもネタ的には大して変わらないんだけど、原文準拠ということで。
余談6:金曜日 《求道の達人、サイラス・レン/Silas Renn, Seeker Adept》
サイラスというと真っ先に思い出すのはマイリー・サイラスだなー。
訳してて難しかったポイントは2つあって、1つ目は「may look extremely smug」、2つ目は「He did beat up Tezzeret」。
前者は「凄い気取り屋に見えるかもしれない」とか「とっても気取り屋に見えるかもしれない」とかの修飾部分がイマイチしっくり来なくて、じゃあ同じ意味を重ねて強調してみるか、ということに。
後者は、背景ストーリーをネットで漁って読んでみても、具体的にどうサイラスがテゼレットを「beat up」したのかが分からなかった。殴ったのか、成績で上回っただけなのか、魔法でコテンパンにしたのか……そんなわけでどこかしら遠回しな表現に落ち着けてしまった。逃げの訳。
引き続き、統率者2016のレジェンドたち。火曜日からの4枚は共闘持ち、というわけで統率者2016で新たに搭乗したキーワード能力「共闘」。ルールテキストによると「両方が共闘を持つなら、あなたは2体の統率者が使用できる」。
このテキストの冒頭にある「両方」がなんなのか分からなくて混乱した。
最初は「対戦相手」と「自分」かなあ、とか思っていたんだけど、MTG Wikiを読んでようやく理解した。要は「デッキに2枚の統率者を入れたければ、どちらも共闘を持っている必要がある」ということらしい。なるほどね。
余談2:月曜日 《メレティスのキナイオスとティロ/Kynaios and Tiro of Meletis》
分かりづらい。何度か読んで「ああ、そういう意味か」と理解したけど、分かりづらい。何かというとこのカードのテキスト。内容は以下の通り。
あなたの終了ステップの開始時に、カードを1枚引く。各プレイヤーはそれぞれ、自分の手札から土地カード1枚を戦場に出してもよい。その後、そうしなかった各対戦相手はカードを1枚引く。
すっごい簡単に言うと「毎ターン、あなたは2枚カードを引けるし2枚土地を出して良くなる。他のプレイヤーはどっちかだけ恩恵を受けられる(カードドロー もしくは 土地追加)」という効果(実際は対戦相手かチームメイトかで効果変わるけど)。
でも、まあ、マジック語としては、こういう表記しかないんだろうな。文法的には正しくて、言葉としては読みづらい。まるで人間のコミュニケーションのようだね(適当にいい言葉っぽくまとめてみる)。
余談3:火曜日 《ジャムーラのシダー・コンド/Sidar Kondo of Jamuraa》
このカードについてはそこかしこで「古参プレイヤーたちが驚きと喜びの声をあげている」みたいな表現されてるんだけど……コンドさんの名前は全然覚えてないや。ミラージュの主要キャラで真っ先に思い出すのはマンガラさんかな。
あとダーツ投げる側面攻撃の人。あれ。名前思い出せない。この人の名を関した《~のダーツ》という2マナタップで対象のプレイヤーに1点ダメージを与えるアーティファクトがあることまでは覚えてるのに……えーと……(MTG Wikiチェック中)……テリムトーだ。悔しい。思い出せなかった。
マンガラさんは自分でも使ったし、テリムトーは相手によく使われたから印象に残ってた。やっぱりカード化されてない登場人物名はどうしても印象が薄くなるなあ。それはさておき訳の話。
原文:
Not even death could hold back Kondo, father of Gerrard Capashen and Volrath, from joining the fray in Commander (2016 Edition).
拙訳:
死すらコンドを押しとどめることはできないのだ! 統率者2016の大乱闘の参戦者! ジェラード・キャパシェンとヴォルラスの父親、シダー・コンドだ!
分かる人には分かるだろうけど「グラップラー刃牙の全選手入場コピペ」をイメージした。いっそ「俺たちは君を待っていたッッ!」を放り込んでも良かったかもしれない(良くない)
グラップラー刃牙:全選手入場コピペ
http://dic.nicovideo.jp/a/%E5%85%A8%E9%81%B8%E6%89%8B%E5%85%A5%E5%A0%B4
余談4:水曜日 《激情の薬瓶砕き/Vial Smasher the Fierce》
Card of the Day の紹介文で性別を知って驚く、というよくあるパターンだった。そうか。女性だったのか。確かにイラストを見ると女性らしさがあるな。
統率者(2016年版)の(製品情報)
http://magic.wizards.com/ja/content/commander-2016-commanders
イラストの話ついでに訳の話。
原文:
Vial Smasher is just here to share her love with the rest of the world.
Unfortunately for the world, her love is dragonfire.
拙訳:
薬瓶砕きと呼ばれる彼女はただただ世界に愛を振りまいているだけなのだ。
世界にとっての不幸は、その愛が龍火の形をとっていることだ。
訳すこと自体はそれほど難しくは感じなかった。問題は「どう訳す」か、という選択肢の問題で、特に後半は色々と候補があった。あらためて見ると<候補3>のほうが良かったかな……
<候補1>
世界にとっては不幸なことにその愛は危険な龍火の形をとっているのだ
<候補2>
その愛が危険な龍火の形をとっていることは世界にとっての不運であった
<候補3>
世界にとって不運なことにその愛は龍火の形で振りまかれている
余談5:木曜日 《粗野な牧人、ブルース・タール/Bruse Tarl, Boorish Herder》
カードイラストのレジェンドっぽさが薄く感じられてしまうのは衣装や装備などの「箔付け」がない半裸の状態だからかもしれない。まあ灰色熊程度なら一方的にねじ伏せそうな体格(3/3)ではある。
イラストはそれくらいで訳の話。
原文:
While he is well known for punching countless Eldrazi in their faces, Bruse is best known for having the finest mustache in the Multiverse.
拙訳:
確かに彼は数えきれないほどのエルドラージたちの顔面に拳を叩き込んできたことでも有名だが、それよりも彼を有名たらしめているのは全多次元宇宙で最も美しい口ひげの持ち主だからだ。
後半部分は最初、以下のように訳してみた。
<没案>
彼を有名たらしめているのは全多次元宇宙で最も美しいとされるその口ひげだ
これだと「あらゆる口ひげもそれ以外も全部ひっくるめた物の中でもっとも美しいもの」ともとられてしまいかねないので没にした。まあ、それでもネタ的には大して変わらないんだけど、原文準拠ということで。
余談6:金曜日 《求道の達人、サイラス・レン/Silas Renn, Seeker Adept》
サイラスというと真っ先に思い出すのはマイリー・サイラスだなー。
原文:
Silas may look extremely smug here, but that’s only because he definitely is. He did beat up Tezzeret, after all.
拙訳:
イラストでは独り善がりの気取り屋にしか見えないかもしれないが、それも仕方ない。なぜなら彼は実際にそれ以外の何者でもないからだ。もっともあのテゼレットを上回る才能を見せた彼にはそれだけの資格がある。
訳してて難しかったポイントは2つあって、1つ目は「may look extremely smug」、2つ目は「He did beat up Tezzeret」。
前者は「凄い気取り屋に見えるかもしれない」とか「とっても気取り屋に見えるかもしれない」とかの修飾部分がイマイチしっくり来なくて、じゃあ同じ意味を重ねて強調してみるか、ということに。
後者は、背景ストーリーをネットで漁って読んでみても、具体的にどうサイラスがテゼレットを「beat up」したのかが分からなかった。殴ったのか、成績で上回っただけなのか、魔法でコテンパンにしたのか……そんなわけでどこかしら遠回しな表現に落ち着けてしまった。逃げの訳。
今週のCard of the Day (2016年10月 第4週) とか
2016年10月30日 週のまとめ余談1:今週のCard of the Dayのテーマ
統率者2016で初めてお目見えした「4色のレジェンド」たち。なお4枚しかないサイクルということで、トップバッターの月曜日は過去の4色代表ことネフィリムさんが出張ってる。
余談2:月曜日 《砂丘生みのネフィリム/Dune-Brood Nephilim》
イラストが怖い。なんだろ、こういう「大の大人すら飲み込みそうな巨大な口」が怖い。単なる巨大な穴より怖く感じるのはきっと「食われる」ということに対する本能的な恐怖なんじゃないか、と勝手に分析している。あと「うじゃうじゃと虫のような生物が集まっている」のもつらい。つまり総合的にツラい。
余談3:火曜日 《法務官の声、アトラクサ/Atraxa, Praetors’ Voice》
シンガポール出張に行くとほぼ必ず食べるのが現地のラーメンこと「ラクサ」。日本ではあまり使われないハーブと甘辛いソースで、如何にも海外でないと食べられない感じ……と思ってたらカップヌードルから「ラクサ味」が出てビックリした。
名前から連想されたそんな話はさておき訳の話。
こういうときの「Your」ってどう訳すのが適切なんだろ。「君の目の前に現れる1枚目」だとしても、それを入れ込もうとすると、なんか文章がいびつになるんだよな……
ところで「Behold!」って言われると「the might of Stormwind!」って続けたくなるハースストーン脳。始めたばかりの頃は構築でお世話になったし、しばらくして構築デッキからは抜ける頃になると、今度はアリーナでお世話になる。つまりずっとお世話になってる。
そんな《ストームウィンドの勇者/Stormwind Champion》さん。頼りになる。
余談4:水曜日 《エーテリウム造物師、ブレイヤ/Breya, Etherium Shaper》
「ブレイヤが戦場に出たとき ~ プレイヤー1人を ~ ブレイヤは そのプレイヤーに ~」という感じのテキストになってて、レイヤだらけだ。
《黎明をもたらす者レイヤ》「呼んだ?」
呼んでないよ。
余談5:木曜日 《不撓のサスキア/Saskia the Unyielding》
カード名の「不撓」の読みは「ふとう」なのか。「ふぎょう」かと思ってた。「僥倖」の「僥」かと思ったら、偏が違うのね。英語どころか日本語もまだまだだな……。
ちなみに「不撓」の意味は「不屈」とほぼ同じらしい。対応する英語の「Unyielding」は「(物理的に)硬い、意志が固い、譲らない」などの意味があるそうな、というわけで訳の話。
正しい訳としては「対象にとっていない相手との仲を深めるのが上手い」かな。ただ「ある意味いじめっ子かもしれないけど、対象にとっていない相手と仲良くなるのは上手い」って、イマイチ日本語っぽくないし、かつネタが伝わらない気がした。
そう考えて、最初は「サスキアはある意味いじめっ子かもしれないけど、標的とした相手以外とは逆にとても仲良くなれるんだ」と訳して、これもしっくりこない気がして、色々試した挙句に上記の拙訳と相成った。
余談6:金曜日 《大渦を操る者、イドリス/Yidris, Maelstrom Wielder》
訳の話、前半。
「身の程知らず」とか「驚いたことにどうやら」とかちょいちょい意訳してみた。あと「Harness」は「制御する」のほうが日本語っぽいけど、ちょっと砕けた口調に対応させるために固さをとりたかったので、あえてカタカナの「コントロール」で。
訳の話、後半。
日本語が原文に対してめっちゃ長くなってる。原文にある英語だけを使って日本語の文章を作るとしたらこんな感じか。
幸いなことに
ほとんどのオーガは
魔術師を目指さない
拙訳で対応する部分を書き出してみると以下のような感じか。Card of the Dayって元が短文だから「ネタ的要素は伝わる人に伝わればいいや」くらいの勢いなんだけど、しっかり伝わるよう大事をとろうとするとこれくらい必要になる(気がする)。
恐ろしい話だが、幸いなことに
オーガがそもそもほとんどいないから後続は生まれないだろう
魔術師を目指そうなんて
統率者2016で初めてお目見えした「4色のレジェンド」たち。なお4枚しかないサイクルということで、トップバッターの月曜日は過去の4色代表ことネフィリムさんが出張ってる。
余談2:月曜日 《砂丘生みのネフィリム/Dune-Brood Nephilim》
イラストが怖い。なんだろ、こういう「大の大人すら飲み込みそうな巨大な口」が怖い。単なる巨大な穴より怖く感じるのはきっと「食われる」ということに対する本能的な恐怖なんじゃないか、と勝手に分析している。あと「うじゃうじゃと虫のような生物が集まっている」のもつらい。つまり総合的にツラい。
余談3:火曜日 《法務官の声、アトラクサ/Atraxa, Praetors’ Voice》
シンガポール出張に行くとほぼ必ず食べるのが現地のラーメンこと「ラクサ」。日本ではあまり使われないハーブと甘辛いソースで、如何にも海外でないと食べられない感じ……と思ってたらカップヌードルから「ラクサ味」が出てビックリした。
名前から連想されたそんな話はさておき訳の話。
原文:
Behold the first of your upcoming four-color commanders!
拙訳:
刮目して見よ! 4色の統率者、これが1枚目だ!
こういうときの「Your」ってどう訳すのが適切なんだろ。「君の目の前に現れる1枚目」だとしても、それを入れ込もうとすると、なんか文章がいびつになるんだよな……
ところで「Behold!」って言われると「the might of Stormwind!」って続けたくなるハースストーン脳。始めたばかりの頃は構築でお世話になったし、しばらくして構築デッキからは抜ける頃になると、今度はアリーナでお世話になる。つまりずっとお世話になってる。
そんな《ストームウィンドの勇者/Stormwind Champion》さん。頼りになる。
余談4:水曜日 《エーテリウム造物師、ブレイヤ/Breya, Etherium Shaper》
「ブレイヤが戦場に出たとき ~ プレイヤー1人を ~ ブレイヤは そのプレイヤーに ~」という感じのテキストになってて、レイヤだらけだ。
《黎明をもたらす者レイヤ》「呼んだ?」
呼んでないよ。
余談5:木曜日 《不撓のサスキア/Saskia the Unyielding》
カード名の「不撓」の読みは「ふとう」なのか。「ふぎょう」かと思ってた。「僥倖」の「僥」かと思ったら、偏が違うのね。英語どころか日本語もまだまだだな……。
ちなみに「不撓」の意味は「不屈」とほぼ同じらしい。対応する英語の「Unyielding」は「(物理的に)硬い、意志が固い、譲らない」などの意味があるそうな、というわけで訳の話。
原文:
Saskia may be kind of a bully, but she’s great at making friends with the players she isn’t targeting.
拙訳:
サスキアはある意味いじめっ子かもしれないけど、友達を作るのもとても上手いんだ。標的にしないよ、って伝えるだけでいいんだからね。
正しい訳としては「対象にとっていない相手との仲を深めるのが上手い」かな。ただ「ある意味いじめっ子かもしれないけど、対象にとっていない相手と仲良くなるのは上手い」って、イマイチ日本語っぽくないし、かつネタが伝わらない気がした。
そう考えて、最初は「サスキアはある意味いじめっ子かもしれないけど、標的とした相手以外とは逆にとても仲良くなれるんだ」と訳して、これもしっくりこない気がして、色々試した挙句に上記の拙訳と相成った。
余談6:金曜日 《大渦を操る者、イドリス/Yidris, Maelstrom Wielder》
訳の話、前半。
原文:
Only an Ogre would be crazy enough to use his magic to try to harness the Maelstrom, but I guess it worked.
拙訳:
自身の魔術で大渦をコントロール下におけるかもしれないなんて考える身の程知らずはオーガくらいしかいないだろうね。ところがどっこい、驚いたことにどうやら成功してしまったらしい。
「身の程知らず」とか「驚いたことにどうやら」とかちょいちょい意訳してみた。あと「Harness」は「制御する」のほうが日本語っぽいけど、ちょっと砕けた口調に対応させるために固さをとりたかったので、あえてカタカナの「コントロール」で。
訳の話、後半。
原文:
Thankfully, most Ogres don’t aspire to be Wizards.
拙訳:
恐ろしい話だが、幸いなことに魔術師を目指そうなんてオーガがそもそもほとんどいないから後続は生まれないだろう。
日本語が原文に対してめっちゃ長くなってる。原文にある英語だけを使って日本語の文章を作るとしたらこんな感じか。
幸いなことに
ほとんどのオーガは
魔術師を目指さない
拙訳で対応する部分を書き出してみると以下のような感じか。Card of the Dayって元が短文だから「ネタ的要素は伝わる人に伝わればいいや」くらいの勢いなんだけど、しっかり伝わるよう大事をとろうとするとこれくらい必要になる(気がする)。
恐ろしい話だが、幸いなことに
オーガがそもそもほとんどいないから後続は生まれないだろう
魔術師を目指そうなんて